JP2012508080A - 糞便及び経血の付着性を備えた基材 - Google Patents

糞便及び経血の付着性を備えた基材 Download PDF

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Abstract

おむつ、トレーニングパンツ、成人用失禁製品、女性用衛生製品などの吸収性物品の、身体に面する表面に適用される組成物は、その物品に対する糞便又は経血の付着性を付与するよう使用され得る。そのような組成物は、清浄作業をより容易にする。その組成物はまた、ティッシュ又はウェットタオルなど他の皮膚接触材料に組み入れられると、清浄作業を改善し得る。

Description

おむつ、トレーニングパンツ、成人用失禁製品、女性用衛生製品などの吸収性物品の、身体に面する表面に適用される組成物は、その物品に対する糞便又は経血の付着性を付与するよう使用され得る。そのような組成物は、清浄作業をより容易にする。その組成物はまた、ティッシュ又はウェットタオルなど他の皮膚接触材料に組み入れられると、清浄作業を改善し得る。
おむつや生理用ナプキンなど、液体(尿又は経血)を吸収する高容量を有する使い捨て吸収性製品は、数多くのタイプが市販されている。これらの使い捨て吸収性製品は、着用者の皮膚に対する皮膚効果を送達するためのローションを含んだトップシートを有し得る。ローション付きトップシートを有するおむつの例はPCT国際公開特許WO 96/16682に開示されている。ここ数年、焦点は、例えば、植物性成分又は薬剤成分をローションに添加するなど、皮膚への更なる効果を提供するローションを、生理用ナプキン及びおむつに供給することであった。
吸収性物品のトップシートに対するローションの添加は更に、場合によって、皮膚からの糞便又は経血の除去を改善するなどの効果をもたらすことが知られている。トップシートから皮膚へローションが移り、このローションには、経血又は糞便が皮膚に付着するのを制限する成分が含まれている。しかしながらその糞便又は経血は、介護人又はユーザーによって拭き取られるまでは、皮膚に残ったままである。
発明者らは、糞便などの排泄物に対する付着性を呈するトップシートを有するおむつを開発することで、清浄作業の容易性を高める利点があり得ることを見出した。より一般的には、糞便又は経血などの排泄物に対する付着性を呈する化合物又は組成物を含んだ基材又はシートを有する使い捨て吸収性物品を開発することで、排泄物(糞便又は経血)がユーザーの皮膚に残る程度が少なくなるという利点があり得る。排泄物に対する付着性を付与するこの化合物又は組成物は更に、ティッシュ又はウェットタオルなど他の皮膚接触材料に組み入れられると、そのティッシュ又はウェットタオルに対するそのような排泄物の付着性が促進され、清浄作業をも有利に改善することが可能である。
PCT国際公開特許WO 96/16682
よって、本発明の目的は、基材に対する糞便又は経血の付着性を付与する化合物又は組成物を含む基材を提供することである。
本発明は、下記の式:
−CO−[A]−R
{式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
式中、Rは、
(a)−O−CO−R(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)、又は
(b)
Figure 2012508080
(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)から選択され、
式中、A、B、及びB’は
(a)エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヒドロキシプロピレンオキシドのポリマー又はコポリマーであって、そのポリマー又はそのコポリマーは2〜200個のモノマーを含むもの、又は
(b)−O−CH−CHOH−CH−から独立に選択される}の少なくとも1種類の非イオン性固体化合物(本開示においては汚れ付着化合物と称される)を含む基材を専ら対象とする。
本発明はまた、基材に対する排泄物の付着性を付与するための方法を専ら対象とし、その方法は、上記式の少なくとも1種類の非イオン性固体化合物を、基材に適用する工程を含む。
別の態様において、本発明は、糞便又は経血に接触し得る領域の皮膚の清浄効果を高める方法を専ら対象とし、その方法は、次の工程を含む:
(a)糞便又は経血が皮膚に付着するのを低減又は防止するための、拭き取り用品に含まれるローションを皮膚に送達する工程、
(b)少なくとも1つの汚れ付着剤を含む基材を含む吸収性物品を、その皮膚に適用する工程。
本明細書で使用するとき、「吸収性物品」とは、身体から排出される様々な排泄物を吸収及び収容するために着用者の皮膚に対して着装されることを意図する装置を指す。吸収性物品の例として、乳児用又は成人用おむつ、トレーニングパンツなどのパンツ式おむつ、おむつホルダー、失禁用パンツ等の失禁用物品が挙げられる。吸収性物品の更なる例は、生理用ナプキン及びパンティライナーなどの女性用衛生製品である。本発明の好ましい実施形態において、この吸収性物品は、おむつ、パンツ式おむつ、生理用ナプキン及びパンティライナーである。
本明細書で使用するとき、「排泄物」は、経血、糞便、及び粘液のような身体内部の源からの物質を指す。
本発明において有用な基材
本明細書で使用するとき、用語「基材」は一般に、吸収性物品のトップシート、レッグカフ、バリアカフ、サイドフラップ若しくはウィングとして好適な、又はそれらの製造に好適な材料、又は拭き取り用品として好適な、又はその製造に好適な材料を指す。好適な材料には、織布材及び不織布材(典型的には繊維の織布ウェブ若しくは不織布ウェブを含むウェブ材料);ポリマーウェブ材料(例えば(孔あき成形)熱可塑性フィルム、(孔あき)プラスチックフィルム、ハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルム、多孔質発泡体、網状発泡体、網状熱可塑性フィルム及び熱可塑性スクリム);ティッシュペーパー、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
本明細書で使用するとき、「不織布材」は、摩擦及び/又は凝集及び/又は接着により接合された、配向性繊維又は不規則に配向された繊維で製造されたウェブを指し、紙と、更なるニードル加工の有無を問わず、結合糸若しくは長繊維を組み込んだ織り製品、編み製品、タフテッド製品、ステッチで結合した製品、又は湿式粉砕によるフェルト製品とを除く。
本明細書における好ましい基材は、不織布ウェブ材料であり得るか、又は不織布ウェブ材料を含み得る。ここにおいて不織布ウェブは、数多くの既知の技術によって製造され得る。この技術の非限定的な例には、スパンボンド、カード、ウェットレイド、エアレイド、メルトブローン、ニードルパンチング、機械的交絡、熱機械的交絡、水流交絡、カレンダーボンディング、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
好適な基材には、例えば天然繊維若しくは合成繊維又はこれらの組み合わせを含んだウェブ材料(織布ウェブ又は不織布ウェブなど)などの材料が挙げられる。天然繊維の実施例は、広葉樹源、針葉樹源、又はその他の非木材植物からの繊維など、セルロース天然繊維を含んでもよい。天然繊維は、セルロース、デンプン、及びこれらの組み合わせを含んでもよい。合成繊維類は、ポリエステル類(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、ポリオレフィン類、ポリプロピレン類、ポリエチレン類、ポリエーテル類、ポリアミド類、ポリエステルアミド類、ポリビニルアルコール類、ポリヒドロキシアルカノエート類、多糖類及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるがこれらに限定されない、任意の材料であることができる。更に、合成繊維は、単一構成成分(即ち、単一合成材料又は混合物が繊維全体を構成する)、2構成成分(即ち、繊維は領域に分けられ、領域は2つ以上の異なる合成材料又はその混合物を包含し、かつ共押出繊維及びコア・シース繊維を包含する場合がある)、及びこれらの組み合わせであることができる。これらの2構成成分繊維は、ウェブ材料の成分繊維として使用することができ、及び/又はウェブ材料中に存在するその他の繊維の結合剤として作用するために存在してもよい。合成繊維のいずれか又はすべては、繊維のいずれかの望ましい性質を変えるために、製造の前、間、又は後に処理されてもよい。
一実施形態において、基材が拭き取り用品として、又は拭き取り用品中に使用される場合、この基材はポリエステルアミドなどの生分解性材料から製造され得る。この基材はまた、分散性であり得る。すなわち、この基材は水中で十分に溶解又は崩壊し得るため、典型的な家庭用又は自治体衛生システムに問題を起こすことなく、この基材を下水道又は浄化槽システムに廃棄することができる。そのような分散性基材を製造するための材料及び方法は、例えば、PCT国際公開特許WO 2007/125443(Kimberly−Clark Worldwide,Inc.)、米国特許第4,755,421号(Manning et al.)、同第7,285,504号(Jones et al.)、同第7,157,389号(Branham et al.)、及び同第7,101,612号(Lang et al.)に記述されている。
好適な基材には、一般的なティッシュペーパー又はペーパータオル技術を含む紙基材が含まれ、これには、従来法でフェルトプレスされた又は従来型の湿式プレスされたティッシュペーパー、パターン高密度化されたティッシュペーパー、及び嵩高い無圧縮ティッシュペーパーが挙げられるが、これらに限定されない。ティッシュ−ペーパータオル製品の非限定的な例として、タオル、フェイシャルティッシュ、トイレットペーパー、テーブルナプキンなどが挙げられる。有用な製紙用繊維には、木材パルプ繊維として一般的に既知のセルロース繊維が含まれる。利用可能な木材パルプには、クラフト(Kraft)パルプ、亜硫酸パルプ、及び硫酸塩パルプなどの化学パルプ、並びに例えば、砕木パルプ、サーモメカニカルパルプ、及び化学的に改質したサーモメカニカルパルプを包含するメカニカルパルプが挙げられる。落葉樹(以下、「広葉樹材」とも呼ばれる)及び針葉樹(以下、「針葉樹材」とも呼ばれる)の両方に由来するパルプが使用できる。広葉樹繊維及び針葉樹繊維は、混合することができ、あるいは、複数の層に堆積させて、層状ウェブを提供することができる。
本発明に有用な基材は、吸収性物品のトップシートに含まれ得、又はこれを形成することができ、又はこの製造に使用することができる。トップシートは、着用者の身体に向かって配置され、身体に接触して、流体がトップシートを通って着用者の皮膚に逆流することなく、排泄物がそれを通って迅速に浸透できるようにする。
そのようなトップシート中に使用する、又はトップシートとして使用するための好適な基材は、織布材及び不織布材;熱可塑性フィルム、孔あき成形熱可塑性フィルム、プラスチックフィルム、孔あきプラスチックフィルム、及びハイドロフォーミングされた熱可塑性フィルムなどのポリマー材料;多孔質発泡体;網状発泡体;網状熱可塑性フィルム;並びに熱可塑性スクリムなどの幅広い材料から製造することができる。好ましい基材は、不織布材、及び孔あき成形熱可塑性フィルムである。トップシートは、好ましくは、トップシートを通過し、吸収性コアに収容される液体から着用者の皮膚を隔離するため(すなわち、再湿潤を防ぐため)、疎水性材料で作られる。
吸収性物品のトップシートに含まれるか、又はこれを形成するか、又はこの製造に使用される基材は、別の方法として、あるいは追加として、孔あきであり得る。すなわち、このトップシートは少なくとも約0.2mmの開口寸法を有する複数の開口部を有し得る。このトップシートは好ましくは、全開口部の合計である開口面積が、少なくとも約10%である。この開口部は、PCT国際公開特許WO 95/05139号に開示されている手順によって決定され得る。
基材は、1つ又は複数の開口部を有するトップシートに含まれ得、又はこれを形成することができ、又はこれの製造に使用することができる。典型的には、この開口部は、糞便又は経血を、このトップシートの下にある空隙へと通過させるのに十分な大きさであり、これはアナルカフ又はバジナルカフ(vaginal cuff)とも呼ばれる。例えば、米国特許出願第2006/0058766 A号(2005年9月13日出願)は、トップシートが糞便物を受容するよう適合させた少なくとも1つの開口部を備えた、吸収性物品を開示している。そのようなトップシートは、液体不透過性材料で製造されてよく、又は液体不透過性材料を含んでいてよく、これにより、その基材は液体不透過性材料であり得る。
本発明に有用な基材はまた、吸収性物品のレッグカフ及び/又はバリアカフ及び/又はウィング及び/又はサイドフラップに含まれてよく、又はこれらを形成してよく、又はこれらの製造に使用することができる。上述の不織布ウェブ材料のいずれも、例えば、そのようなカフとして使用することができるか、又はそのようなカフ中に使用することができる。
本発明に有用な基材は、2つ又はそれ以上の不織布ウェブの積層体ウェブであってよく、又はこれを含み得る。積層体ウェブは、スパンボンド層(S)、及び/又はメルトブローン層、及び/又はカード層を含み得る。好適な積層体ウェブには、SS、SSS、SMS又はSMMSが含まれるがこれらに限定されない。特にカフ、サイドフラップ、又はウィングとして使用するときに、不織布積層体基材の好適な例としては、例えば、34gsm SMMS(各メルトブローン層で12gsm、各スパンボンド層で5gsm);34gsm SMMS(各メルトブローン層で10gsm、各スパンボンド層で7gsm);30gsm SMMS(各メルトブローン層で10gsm、各スパンボンド層で5gsm);30gsm SMMS(各メルトブローン層で8gsm、各スパンボンド層で7gsm);34gsm SMS(メルトブローン層で20gsm、各スパンボンド層で7gsm);又は例えば、互いに積層した17gsm SMMSの2つのウェブを含む積層体ウェブが挙げられる。
本発明に有用な基材は、約5〜100g/mの坪量を有し得る。この基材が、吸収性物品のトップシート、レッグカフ及び/又はバリアカフ及び/又はサイドフラップ及び/又はウィングに含まれるか、又はこれらを形成するか、又はこれらの製造に使用される場合、この基材は例えば、約5〜100g/m、又は約10〜40g/m、又は約10〜30g/mの坪量を有し得る。この基材が、拭き取り用品として使用されるか、又は拭き取り用品中に使用される場合、この基材は例えば、約15〜100g/m、又は約30〜95g/m、又は約40〜85g/m、又は約45〜75g/mの坪量を有し得る。拭き取り用品として、又は拭き取り用品中に使用されるものとして有用な好適基材には、本明細書に上述の1種類の繊維、又は任意の繊維の混合物を含んだ、不織布ウェブが挙げられる。繊維の混合物の例には、ビスコース繊維又はLyocell(登録商標)繊維などのセルロース繊維と、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエチレンテレフタレートなどの合成繊維との混合物が挙げられ、ここにおいてセルロース繊維は、基材の重量に対して5%〜70%、又は10%〜60%、又は20%〜50%の範囲の量が含まれ得る。好適な基材には、ビスコース繊維とポリプロピレン繊維との混合物を含む基材が挙げられ、ここにおいてビスコース繊維は、基材の重量に対して5%〜70%、又は10%〜60%、又は20%〜50%の範囲の量が含まれ得る。他の好適な基材には、Lyocell(登録商標)繊維とポリプロピレン繊維との混合物を含む基材が挙げられ、ここにおいてLyocell(登録商標)繊維は、基材の重量に対して5%〜70%、又は10%〜60%、又は20%〜50%の範囲の量が含まれ得る。拭き取り用品中に使用する、又は拭き取り用品として使用するための好適な基材の例には、例えばSuominen of Tampere,FinlandからFIBRELLA(商標)3160として入手可能な、ビスコース繊維とポリプロピレン繊維との40/60ブレンドを含む坪量58g/mのカード不織布材であり得る。Fibrella(商標)3160は、58g/mの不織布ウェブであり、基材の重量に対し1.5デニールのポリプロピレン繊維を60%、1.5デニールのビスコース繊維を40%含む。別の好適な基材はFibrella(商標)3100であってよく、これは62g/mの不織布ウェブであり、基材の重量に対し1.5デニールのポリプロピレン繊維を50%、1.5デニールのビスコース繊維を50%含む。これらの市販の繊維ウェブの両方について、平均繊維長は、約38mmである。基材として使用される他の好適な材料は、Sandler AG of Schwarzenbach/Salle,Germanyから入手可能なSAWATEX(商標)2642であってもよい。基材として使用される更に他の好適な材料は、約50g/m〜約60g/mの坪量を有し、ビスコース繊維とポリプロピレン繊維との20/80ブレンドを有してもよい。この基材は、基材の重量に対しパルプとビスコース繊維との60/40ブレンドであってもよい。さまざまな好適な基材の例が特許文献に開示されており、例えば米国特許第6,960,349 B2号、第10コラムの24行目から第11コラムの39行目を参照されたい。
本発明に有用な化合物及び組成物
汚れ付着化合物
本発明に有用な基材は、下記の式:
−CO−[A]−R
{式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
式中、Rは、
(a)−O−CO−R(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)、又は
(b)
Figure 2012508080
式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)から選択され、式中、A、B、及びB’は、
(a)エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヒドロキシプロピレンオキシドのポリマー又はコポリマーであって、そのポリマー又はそのコポリマーは2〜200個のモノマーを含むもの、又は
(b)−O−CH−CHOH−CH−から独立に選択される}の少なくとも1種類の非イオン性固体化合物(本開示においては汚れ付着化合物と称される)を含む。
上の式において、A、B、及びB’は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドのポリマーから、又はエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヒドロキシプロピレンオキシドのコポリマーから独立に選択することができ、ここにおいてこのポリマー又はコポリマーは2〜200個のモノマーを含むものである。エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド及び/又はヒドロキシプロピレンオキシドのコポリマーには、モノマーが規則的な交互順序で配列された交互コポリマー、モノマーが繰り返し順序で配列された周期性コポリマー、モノマーがランダムな順序で配列されたランダムコポリマー、並びに、共有結合で連結された2つ以上のホモポリマーサブユニットを含むブロックコポリマーが挙げられる。一実施形態において、A、B、及びB’は同一であり得る。
上の式において、R、R、R、Rは、C12〜C22のヒドロカルビル基又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基から独立に選択され得る。C12〜C22のヒドロカルビル基又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でも、直鎖でも分枝鎖でも、環式でも非環式でもよい。一実施形態において、R、R、R、Rは同一であり得る。本発明の別の実施形態において、R及びR、又はR、R及びRは、C12〜C22のアルキル基、アルケニル基、ヒドロキシアルキル基、又はアルコキシル基からなる群から独立に選択され得る。
本明細書で使用するとき、「固体」とは、本発明に有用な汚れ付着化合物の平均融点が少なくとも約30℃、又は少なくとも約35℃、又は少なくとも約40℃であることを意味する。そのような融点を有する汚れ付着化合物は、室温(例えば20〜25℃)において基材上に比較的不動であり、局所的に留まる。好適には、この汚れ付着化合物は、いったん基材に適用された後は非移動性である。好ましくは、この汚れ付着化合物は、実質的にユーザーに移行しない。
本発明に有用な基材は、上の式の1種類の汚れ付着化合物を含み得、又は、上の式の汚れ付着化合物の混合物を含み得る。この汚れ付着化合物は、本明細書で下記に開示するように、他の成分と混合して組成物を形成することができる。
好ましい実施形態において、本発明に有用な基材は、次の式:
−CO−[A]−R
(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
式中、Rは、
(a)−O−CO−R(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)、又は
(b)
Figure 2012508080
(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)から選択され、式中、A、B、及びB’は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドのポリマー又はコポリマーから独立に選択することができ、ここにおいてこのポリマー又はコポリマーは2〜200個のモノマーを含むものである}の少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む。
別の好ましい実施形態において、本発明に有用な基材は、次の式:
−CO−[A]−O−CO−R
(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
式中、Aはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドのポリマー又はコポリマーであって、そのポリマー又はそのコポリマーは2〜200個のモノマーを含むものである)の少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む。
上の式において、RとRとは同一であってもよく、異なっていてもよい。R及びRは、C12〜C22のヒドロカルビル基又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基から独立に選択され得る。C12〜C22のヒドロカルビル基又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でも、直鎖でも分枝鎖でも、環式でも非環式でもよい。好ましい実施形態において、R及びRは、C12〜C22のアルキル基、C12〜C22のアルケニル基、C12〜C22のヒドロキシアルキル基、又はC12〜C22のアルコキシル基からなる群から独立に選択され得る。
好ましい汚れ付着化合物には、例えばエトキシル化脂肪酸ジエステル又はプロポキシル化脂肪酸ジエステル(例えば、ポリエチレングリコールのジエステル、又はポリプロピレングリコールのジエステル)などの、アルコキシル化脂肪酸ジエステルが挙げられる。ここにおいて、モノマー(例えば、エチレンオキシド、又はプロピレンオキシド)の数は、2〜200個、又は70〜190個、又は100〜180個であることが好ましい可能性がある。好ましいアルコキシル化脂肪酸ジエステルには、アルコキシル化ジステアリン酸エステル、アルコキシル化ジイソステアリン酸エステル、又はアルコキシル化ジベヘン酸エステルが挙げられる。
汚れ付着化合物の好適な例には、エトキシル化脂肪酸ジエステルが挙げられ、これには例えばPEG−150ジステアレート(R=R=C1735)(Global Seven,Franklin,New Jersey,USAから入手可能)、PEG−175ジイソステアレート(R=R=C1735)(Global Seven,Franklin,New Jersey,USAから入手可能)、PEG−150ジベヘネート(Global Seven,Franklin,New Jersey,USAから入手可能)、PEG−90ジステアレート(Lubrizol,Cleveland,Ohio,USAから入手可能)、PEG−2ジステアレート(A&E Connock Hampshire,Englandから入手可能)、PEG−4ジステアレート(Protameen,Totowa,New Jersey,USAから入手可能)及びPEG−20ジステアレート(A&E Connock Hampshire,Englandから入手可能)がある。
好ましい汚れ付着化合物には、例えばエトキシル化脂肪酸トリエステル又はプロポキシル化脂肪酸トリエステル(例えばポリエチレングリコールのトリエステル、又はポリプロピレングリコールのトリエステル)などの、アルコキシル化脂肪酸トリエステルが挙げられる。ここにおいて、モノマー(例えば、エチレンオキシド、又はプロピレンオキシド)の数は、2〜200個、又は70〜190個、又は100〜180個であることが好ましい可能性がある。好適な例には、PEG−150ポリグリセリル−2トリステアレートが挙げられる。
上に開示された式の汚れ付着化合物は、基材に対する排泄物の付着性を付与するのに使用することができる。この点において、基材に対する排泄物の付着性を付与するための方法が提供される。この方法には、次の式:
−CO−[A]−R
{式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり;
式中、R
(a)−O−CO−R(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)又は
(b)
Figure 2012508080
(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)から選択され、
式中、A、B、及びB’は、
(a)エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヒドロキシプロピレンオキシドのポリマー又はコポリマーであって、そのポリマー又はそのコポリマーは2〜200個のモノマーを含むもの、又は
(b)−O−CH−CHOH−CH−から独立に選択される}の少なくとも1種類の非イオン性固体化合物を基材に適用する工程が含まれる。
任意成分
本発明に有用な汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物の混合物は、単独で使用することができ、あるいは、任意成分と組み合わせて組成物を形成することができる。
本発明に好適な組成物には、例えば、皮膚軟化剤、不動化剤、界面活性剤及び/又は乳化剤、緩衝剤、及びこれらの混合物などが挙げられるがこれらに限定されない成分が含まれる。本発明に好適な組成物には更に、追加のスキンケア効果をもたらす任意成分も含まれ得る。
本発明に有用な組成物は、好ましくは親水性である。
一実施形態において、この組成物は、いったん基材に適用された後は非移動性であり得る。一実施形態において、これらは好ましくは実質的にユーザーに移行しない。
本発明に有用な組成物(典型的には基材の内外に塗布されるか、又は基材の内外に含浸される)は、少なくとも汚れ付着化合物を、組成物の重量に対して10%〜99%、又は30%〜97%、又は50%〜95%、又は60〜90%の範囲の量で含み得る。
任意成分、及び組成物に含まれるその量は、その組成物の最終用途をはじめとするさまざまな要因によって異なる(例えば、おむつ、生理用ナプキンのトップシート内外に適用される組成物、拭き取り用品の内外に適用される組成物、拭き取り用品の内外に含浸される組成物など)。例えば、組成物が拭き取り用品の内外に含浸されて使用される場合、その組成物は水などの担体を含み得る。
皮膚軟化剤
いくつかの実施形態において、本発明に有用な組成物は、組成物の重量に対して5%〜90%の1つ以上の皮膚軟化剤を含み得る。本明細書で使用するとき、「皮膚軟化剤」は、皮膚を軟化する、鎮静化する、柔軟にする、被覆する、滑らかにする、保湿する、又は清潔にする物質である。一実施形態において、この組成物は、いかなる皮膚軟化剤も含まない。
本発明に有用な皮膚軟化剤の代表的なものには、分子量(平均)が800未満、若しくは600未満、若しくは400未満の、石油系及び/又は液体ポリエチレングリコール、並びにその誘導体(メチル、エチル、及び/又はプロピルなどの末端保護基で末端保護されたエステル類及びエーテル類誘導体)である皮膚軟化剤が挙げられるがこれらに限定されない。好適な石油系皮膚軟化剤には、炭素原子16〜32個の鎖長さを有する炭化水素が挙げられる。この鎖長さを有する石油系炭化水素には、鉱物油(「流動ワセリン」とも呼ばれる)及びワセリン(「鉱物ろう」、「石油ゼリー」、「鉱物ゼリー」とも呼ばれる)が挙げられる。好適なポリエチレングリコールには、PEG−8が挙げられる。
不動化剤
いくつかの実施形態において、本発明に有用な組成物は、組成物の重量に対して5%〜50%、最も好ましくは10〜40%の1つ以上の不動化剤を含み得る。本明細書で使用するとき、「不動化剤」は、基材上に組成物を固定するのを助け、皮膚に移動するのを制限するための材料である。
本発明に有用な不動化剤には、カルナウバ、オゾケライト、蜜蝋、キャンデリラ、パラフィン、セレシン、エスパルト、レゾワックス、イソパラフィン、及びその他既知の鉱物蝋又は鉱蝋などの蝋が挙げられる。
本発明における他の好適な不動化剤には、C14〜C22の脂肪族アルコール、C12〜C22の脂肪酸、及びC14〜C22のエトキシル化脂肪族アルコール、及び平均2〜約30のエトキシル化度を有するC12〜C22のエトキシル化脂肪酸、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが含まれ得る。好ましい不動化剤には、C16〜C18の脂肪族アルコールが挙げられ、最も好ましくは、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びこれらの混合物からなる群から選択される。セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物が特に好ましい。その他の好ましい不動化剤には、C16〜C18の脂肪酸が挙げられ、最も好ましくは、パルミチン酸、ステアリン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される。パルミチン酸とステアリン酸との混合物が特に好ましい。更に他の好ましい不動化剤には、平均約5〜約20のエトキシル化度を有するC16〜C18の脂肪族アルコールエトキシレートが挙げられる。好ましくは、これら脂肪族アルコール、脂肪酸及び脂肪族アルコールは直鎖状である。
追加の界面活性剤
一実施形態において、本発明に有用な組成物、好ましくは拭き取り用品を形成する基材に適用される組成物は、組成物の重量に対して1%〜75%、又は2%〜60%、又は10%〜50%の、1つ以上の追加の界面活性剤を含み得る。しかしながら、一実施形態において、この組成物は、特に吸収性物品に使用される場合、いかなる追加の界面活性剤も含まない。
界面活性剤又は界面活性剤の組み合わせは穏やかなものであってよく、これは界面活性剤が十分なクレンジング又は洗浄の利益を提供するが、皮膚を過度に乾燥する、ないしは別の方法で阻害若しくは損傷しないことを意味する。
多種多様な界面活性剤が本明細書において有用であり、並びにアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。
アニオン性界面活性剤類の非限定例には、サルコシネート類、サルフェート類、スルホネート類、イセチオネート類、タウレート類、ホスフェート類、ラクチレート類、グルタメート類、及びそれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。イセチオネートの中では、アルコキシイセチオネートが有用であり、サルフェートの中では、アルキル及びアルキルエーテルサルフェートが有用である。本明細書において有用な他のアニオン性物質は、典型的には約8〜約24個の炭素原子を有する脂肪酸の石鹸(即ち、アルカリ金属又はアミン塩、例えば、ナトリウム、カリウム、又はトリエタノールアミン塩)である。
本明細書で有用な非イオン性界面活性剤類としては、アルキルグルコシド類、アルキルポリグルコシド類、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド類、アミンオキシド類、及びこれらの混合物からなる群から選択されるものが挙げられる。
本明細書において組成物に用いるのに好適な両性界面活性剤又は双極性界面活性剤には、ヘアケア又は他のパーソナルケア洗浄での使用が知られているものが挙げられる。本発明の組成物に使用するのに好適な両性界面活性剤は、当該技術分野において周知であり、脂肪族二級及び三級アミン類の誘導体類として広く記述される界面活性剤類であって、その脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖であることができ、その脂肪族置換基類のうち1つが約8〜約18個の炭素原子を含有し、また1つがカルボキシ、スルホネート、スルフェート、ホスフェート、又はホスホネートなどのアニオン性水溶性基を含有する界面活性剤が挙げられる。有用な両性界面活性剤には、ココアンホアセテート、ココアンホジアセテート、ラウロアンホアセテート、ラウロアンホジアセテート、及びこれらの混合物からなる群が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用するのに好適な双極性界面活性剤類としては、脂肪族第四級アンモニウム化合物、ホスホニウム化合物及びスルホニウム化合物の誘導体として広く記述される界面活性剤類であって、その脂肪族ラジカル類が直鎖又は分枝鎖であることができ、その脂肪族置換基類のうちの1つが約8〜約18個の炭素原子を含有し、また1つがカルボキシ、スルホネート、スルフェート、ホスフェート、又はホスホネートなどのアニオン性基を含有する界面活性剤が挙げられる。有用な双極性イオンの洗浄性界面活性剤は、ベタイン、アンホアセテート、及びスルホベタイン、例えばココアミドプロピルベタイン、ラウリルアンホ酢酸ナトリウム、及びココアミドプロピルヒドロキシスルタインである。
緩衝剤
一実施形態において、本発明に有用な組成物は、組成物の重量に対して0.1%〜5%、又は0.5〜3%、又は1〜2%の1つ以上の緩衝剤を含み得る。
本発明に使用するための好適な緩衝剤には、炭酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、尿素、グリシン、トリアセチン、リン酸モノアルキル、クエン酸モノアルキル、リン酸二ナトリウム、フルーツ酸(リンゴ酸など)、クエン酸、クエン酸塩、及びこれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。好ましくは、組成物のpHは、約pH3、4又は5から、約pH7、7.5又は8であってもよい。
他の任意成分
本発明に有用な組成物は、他の任意成分を含み得る。この任意成分には、溶媒、希釈剤、粘度変性剤、香料、抗菌活性物質、薬学的活性物質、フィルム形成剤、防臭剤、不透明化剤、色素、染料、及び着色剤、収斂剤、溶媒、及び同様物が挙げられる。この組成物が拭き取り用品に使用される場合は、水を含み得る。これらの物質はすべてかかる組成物の添加物として当該技術で周知であり、本発明の組成物において適当な量にて用いることができる。
汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物の、基材への適用
本発明に有用な基材は、糞便及び経血などの排泄物のその基材に対する付着性を付与する、少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む。本明細書において、「〜を含む基材」は、その基材が、その汚れ付着化合物によって、又はその汚れ付着化合物を含む組成物によって、処理されていることを意味する。「処理する」とは、本発明の汚れ付着化合物がその基材に適用されていることを意味する。汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、基材に化合物又は組成物を分配するための任意の既知の技法あるいは他の有効な技法によって、基材に適用され得る。
吸収性物品に含まれるか、又はこれを形成するか、又はこの製造に使用される基材
汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物を、吸収性物品において使用するために基材に適用する方法の、非限定的な例には、スプレー、印刷(例えばフレキソ印刷)、コーティング(接触スロットコーティング及びグラビアコーティングなど)、押出成形、及びこれらの適用技法の組み合わせが挙げられる。
基材に適用する汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物の最小量は、糞便及び経血などの排泄物の基材に対する付着性を付与するために有効な量である。汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、好ましくは、約0.05mg/cm〜6.4mg/cm、より好ましくは約0.1mg/cm〜3mg/cm、又は約0.8mg/cm〜2.5mg/cm(コーティングされた基材の平方センチメートル当たりのmg単位組成物重量)の範囲の量で基材に適用される。
本発明に有用な汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、液体又は半液体として、トップシート及び/又はレッグカフ及び/又はバリアカフ及び/又はウィング及び/又はサイドフラップに含まれるか、又はこれらを形成するか、又はこれらの製造に使用される基材に適用され得る。典型的に、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、外側表面に、又は、使用中に着用者の皮膚に接触する外側表面に適用される。すなわち、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、身体に面する表面に適用される。
本発明に有用な汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は典型的に、吸収性物品のトップシート及び/又はレッグカフ及び/又はバリアカフ及び/又はウィング及び/又はサイドフラップに含まれるか、又はこれらを形成するか、又はこれらの製造に使用される基材に、融解物として適用される。汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、好ましくは室温より上の温度で融解するため、通常は加熱して、液体又は半液体として、トップシート及び/又はレッグカフ及び/又はバリアカフ及び/又はウィング及び/又はサイドフラップの基材部分、又はこれらを構成する基材部分に適用される。典型的に、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、約40℃〜約100℃、好ましくは50℃から又は60℃から、又は90℃もの温度から約100℃までの範囲の温度まで加熱してから、トップシート及び/又はレッグカフ及び/又はバリアカフ及び/又はウィング及び/又はサイドフラップの基材部分、又はこれらを構成する基材部分に適用される。次に、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物が、トップシート及び/又はレッグカフ及び/又はバリアカフ及び/又はウィング及び/又はサイドフラップの基材部分、又はこれらを構成する基材部分に適用された後、冷却して固化させる。これにより基材の表面にコーティングが形成され得る。
汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、基材の身体に面する表面に対して均一又は不均一に適用することができる。本明細書において「不均一」とは、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物の量及び分布パターンが基材にわたって変化し得ることを意味し、これには例えば、本明細書において基材の処理済み表面の一部又は複数の部分が、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物が全くない表面部分も含めて他の一部又は複数の部分よりも、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物の量が多い(例えば、特定の部分が、他の部分よりも、例えば少なくとも10%、又は少なくとも20%大きい汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物の坪量を含む)可能性がある実施形態が含まれ得る。そのような部分は、例えば下に定義されるような任意の寸法であり得る。本発明に有用な汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物が、糞便又は経血などの排泄物の付着性を付与するときに、例えば、トップシート又はカフの部分に含まれるか、又はこれらを形成するか、又はこれらの製造に使用される基材の、これらの部分において含まれていてよく、これら部分は着用者の皮膚領域に隣接し、この皮膚は典型的に糞便及び経血で汚染される。よって、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、例えば、使用中に着用者の臀部及び/又は陰部溝全長に隣接する部分に(好ましくは生殖器の領域にも)含まれ得る。適用される汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物の量は、物品の後側3分の1(すなわち、後側腰部領域のシャーシの外側端から、吸収性物品の長手方向の3分の1)、物品の中央3分の1、及び物品の前側3分の1で同じであり得る。あるいは、適用される汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物の量は、吸収性物品の後側3分の1、中央3分の1、及び前側3分の1で異なり得る。
汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物が不均一に適用される場合、間欠的に、すなわち不連続的に適用され得る。本明細書において上述のように、汚れ付着化合物を含む、部分的パターンなどの任意のパターンを利用することができ、これには例えば、小さな液滴のパターン(又はその形状を有する部分パターン)(例えばスプレーによって得られる)、任意の形状又は寸法の個別の図形、例えば円形、楕円形、長方形、三角形、星形、ハート形、又は動物の形(例えばグラビア印刷によって得られる)、物品の長手方向又は横方向に配置される交互の縞などが挙げられる。また、基材には、さまざまな形状及び/又はさまざまな寸法の図形が含まれ得る。「交互の縞」とは、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物が、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物を適用されていない部分によって区分された縞として適用された部分を意味する。
この部分、縞及び/又はその他の個別の図形及び/又は液滴は、0.1mm〜約50mm、0.1〜約30mm、0.5mm〜約50mm、約0.5mm〜約40mm、2mm〜約40mm、2mm〜約20mm、2mm〜約15mm、又は5mm〜約20mmの幅を有し得る。汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物が適用されていない縞の間隔部分は、0.1mm〜約100mm、約0.1mm〜約50mm、0.1〜約30mm、0.5mm〜約50mm、約0.5mm〜約40mm、2mm〜約40mm、2mm〜約20mm、2mm〜約15mm、又は5mm〜約20mmの幅を有し得る。縞及び/又は個別の図形及び/又は液滴の形の部分は、少なくとも0.5mm、又は少なくとも2mm、又は少なくとも5mmの長さを有し得る。一実施形態において、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物を含む部分が、縞の形状であるとき、この縞は基材の一方の端から反対側の端まで延在し得る。好ましくは、この縞は基材の後側腰部領域において、臀部及び/又は陰部溝全長の大半をも覆うように延在し得る。通常、皮膚に対して広がる、典型的に糞便の影響がある領域に対向する部分において、縞の数又は密度を高くすることもできる。更に、縞の坪量は、皮膚に対して広がる、典型的に糞便の影響がある領域に対向する部分において、例えば10%、又は20%高くなり得る。
汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、吸収性物品のトップシート及び/又はレッグカフ及び/又はバリアカフ及び/又はウィング及び/又はサイドフラップに含まれるか、又はこれらを形成するか、又はこれらの製造に使用される基材に、直接適用することができ、あるいは、別の材料又は構成要素に適用してから、それを吸収性物品の望ましい部分に接着することができる(例えばカレンダーロールなど)。
汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物が図形の形状で適用される場合、図形の密度(すなわちドット配置の近さ)及び/又は図形の寸法、並びに、その図形に含まれる汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物の坪量は、皮膚に対して広がる、典型的に糞便の影響がある領域に対向する部分(例えば、吸収性物品の中央3分の1及び後側3分の1)において、例えば10%、又は20%高くなり得る。
一実施形態において、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、吸収性物品の獲得層又は吸収性コアに対して適用することもできる。
拭き取り用品の製造に好適な、又は拭き取り用品として好適な、又は拭き取り用品に含まれる好適な基材
汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、本明細書で上述した任意の方法によって、拭き取り用品としての使用に好適な基材、又は拭き取り用品に含まれる好適な基材に、適用することができる。拭き取り用品としての使用に好適な基材、又は拭き取り用品に含まれる好適な基材に対して、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物を適用する別の好適な方法には、フラッドコーティング、浸漬、スプレーコーティング、又は定量噴霧(metered dosing)が挙げられる。メイヤーロッド、フローティングナイフ、又はドクターブレードなどの、液体を基材に含浸させるのに典型的に使用されるより特殊な技法も、使用することができる。
汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、本明細書で上述のように、均一又は不均一に適用することができる。汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、基材の一方の面に適用することができ、あるいは、基材の両面に適用することができる。別の実施形態において、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、一部が基材の表面にあり、一部が基材内に含浸するように、適用することができる。
基材上に適用される、又は基材内に含浸される、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物の量は、基材の最終用途に応じて異なり得る。汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、好ましくは、約0.025mg/cm〜10mg/cm、より好ましくは約0.05mg/cm〜5mg/cm、又は約0.1mg/cm〜2.5mg/cm(コーティングされた基材の平方センチメートル当たりのmg単位組成物重量)の範囲の量で、拭き取り用品に使用されるか、又は拭き取り用品として使用される基材に適用される。
上述のように、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、基材の表面にわたって均一又は不均一に適用することができる。
処理済み基材を含むパーソナルケア製品
少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む基材を、パーソナルケア製品の製造に使用することができる。本発明に有用な基材を含むパーソナルケア製品には、吸収性物品(乳児用若しくは成人用おむつ、又は成人用失禁製品などの失禁用製品、あるいは女性用衛生製品)、及び拭き取り用品が挙げられる。
失禁用製品
以下では、失禁用製品の一実施形態としておむつが記述される。しかしながら、当業者には周知のように、本明細書で以下に記載するほとんどの構成要素及び材料が、パンツ式おむつ又は成人用失禁製品など他の失禁用製品に対しても応用可能である。
おむつには、長手方向軸及び横断方向軸がある。おむつは更に、身体に面する内側表面、及び内側表面の反対側の衣類に面する外側表面を有する。
おむつの一方の端部は前側腰部領域(物品の前側3分の1であり、物品の長さの3分の1を有する)として形成される。反対側の端部は、おむつの後側腰部領域(後側3分の1)として形成され、物品の長さの3分の1を有する。おむつの中間部分は股領域(中央3分の1)として形成され、これは、長手方向で前側腰部領域と後側腰部領域との間に延在し、これも物品の長さの3分の1を有する。股領域は、おむつを着用した際に、一般に着用者の脚の間に位置するおむつの部分である。
おむつのシャーシは、おむつの本体を備える。シャーシは通常、トップシートを含み、これは液体透過性であり、本発明の目的のために、本明細書に記述される少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む基材を含むか、又はそのような基材で製造され得る。シャーシは通常、バックシートも含み得る。シャーシは、トップシートとバックシートとの間に挿入させた吸収性コアを更に含む。このバックシートは、当該技術分野において知られているような、通常は液体不透過性バックシートであってもよい。一実施形態では、液体不透過性のバックシートは、約0.01mm〜約0.05mmの厚さを有する、熱可塑性フィルムなどの薄いプラスチックフィルムを含む。好適なバックシート材料は通常、吸収性物品から蒸気を逃がすものの、排泄物がバックシートに浸透することを防止する、通気性の材料を含む。好適なバックシートフィルムとして、Tredegar Industries Inc.(Terre Haute,IN)より製造され、商品名X15306、X10962、及びX10964で販売されているものが挙げられる。バックシート又はそのいずれかの部分は、1以上の方向に弾性的に延伸性であってもよい。上述の吸収性コアは、一般に圧縮性であって、快適で、着用者の皮膚に対して非刺激性であり、尿などの液体及び他の排泄物を吸収して保持できる、任意の吸収性材料をも含んでもよい。
この吸収性コアは、多種多様の寸法及び形状(例えば、矩形、砂時計形、T字形、非対称形など)に製造することができ、使い捨ておむつ及び他の吸収性物品に一般に使用される、一般にエアフェルトと称される粉砕木材パルプなどの、多種多様な液体吸収性材料で製造されてよい。他の好適な吸収性材料としては、縮みセルロース詰め物、コフォームを包含するメルトブローンポリマー、架橋されたセルロースファイバー、ティッシュラップ及びティッシュラミネートを含むティッシュ、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル材料、又はあらゆる同等の材料若しくは材料の組み合わせ品が挙げられる。吸収性コアの構成及び構造は多様であってもよく、例えば、吸収性コアは、様々なキャリパーゾーン、親水性勾配、超吸収性勾配、若しくはより低い平均密度及びより低い平均坪量獲得帯を有していてもよく、又は、1つ以上の層若しくは構造を含んでもよい。吸収性コアの全体的な吸収能力は、しかしながら、おむつの設計負荷及び意図される用途に適合しなければならない。更に、乳児から成人にまで及ぶ着用者に対応するように、吸収性コアの寸法及び吸収能力を変更してもよい。
本明細書で記述されるおむつ、パンツ式おむつ又は成人用失禁おむつ又はパッドは、典型的に、レッグカフ及び/又はバリアカフをも有し、これらは、本発明の目的のため、本明細書に記述される本発明の基材を含むか又はこの基材から製造され得る。これは典型的に、対向する一対の(伸縮性)レッグカフを有し得、これにはいわゆるサイドパネル、及び/又は対向する一対の(伸縮性)バリアカフが含まれ、これらによって液体及び他の排泄物の封入性改善が提供される。一対のレッグカフは、物品のY軸(長手方向軸)において互いの鏡像であってもよい。好適なカフは、例えば、米国特許第3,860,003号、第4,808,178号及び4,909号、第4,695,278号及び第4,795,454号に記載される。またカフは、上記に記載の不織布材から作製してもよく、疎水性であることが好ましい。
本明細書において、トップシート及び/又はバリアカフ及び/又はレッグカフに、バックシートを直接的又は間接的に取り付け、又は接合してもよい。
更に、おむつは、当該技術分野において既知のように、典型的にはウェストバンドに接合される、前側及び後側のウェストバンド及び/又は締着装置を含んでいてもよい。好ましい締着装置は、締着タブ及びランディング領域を含み、締着タブが、おむつの後ろ領域に取り付けられるか、又は接合され、ランディング領域はおむつの前領域の一部分である。
女性用衛生製品
下記では、女性用衛生製品(例えば生理用ナプキン又はパンティライナー)について記述される。女性用衛生製品は、本発明の目的のため、本明細書に記述される少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む基材を含むか又はこの基材から製造され得るトップシート、バックシート、及びそのトップシートとバックシートとの間に配置される吸収性コアを含み得る。これらの構成要素はそれぞれ、身体に面する表面と衣類に面する表面とを有する。トップシートは、本明細書に記述される少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む基材から製造され得る。バックシートは任意の既知の又は他の有効なバックシート材料であることができ、バックシートは女性用衛生物品に吸収され、収容された排泄物が外部に漏れるのを防止する。バックシートとしての使用に好適な可撓性材料としては、生理用ナプキン、パンティライナー等のような女性用衛生物品を作製する分野で周知のような、織布材料及び不織布材料、積層組織、ポリエチレン及び/若しくはポリプロピレンの熱可塑性フィルムのような高分子フィルム、フィルムコーティングされている不織布材料のような複合材又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
女性用衛生製品はまた、吸収性コアも備える。吸収性コアは典型的には、トップシートとバックシートとの間に配置される。吸収性コアの寸法及び形状は、吸収能力要件に適合するように、並びに、着用者/ユーザーに快適性を提供するように変更することができる。本発明に用いるのに好適な吸収性コアは、吸収性物品に用いられる当該技術分野において既知の任意の液体吸収性材料であることもできるが、ただし、この液体吸収性材料は、吸収能力要件に適合するように構成又は構築できることを条件とする。吸収性コアとして使用するのに好適な液体吸収性材料の非限定的な例としては、生理用ナプキン、パンティライナー等のような女性用衛生物品を製造する分野で周知である、一般的にエアフェルトと称される粉砕木材パルプ;捲縮セルロース塊;ヒドロゲル形成性ポリマーゲル化剤のような超吸収性ポリマーを含む吸収性ゲル材料;化学的に硬化、変性又は架橋されたセルロース繊維;コフォームを含むメルトブローンポリマー;捲縮ポリエステル繊維を含む合成繊維;ティッシュラップ及びティッシュラミネートを含むティッシュ;毛管路繊維;吸収性フォーム;吸収性スポンジ;合成ステープルファイバー;ピートモス;若しくはいずれかの同等の材料;又はこれらの組み合わせが挙げられる。
女性用衛生製品はまた、カフとして、ウィングと呼ばれるものを含み、これが着用者の下着への取り付けを可能にし得る。カフは、少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む基材から製造されるか、又はこれを含み得る。本明細書において、生理用ナプキン、及び/又は、パンティライナーは、好ましくは、バックシート、及び/又は、ウィング(カフ)に含まれた締着手段を含んでもよい。少なくともバックシートにある、又は取り付けられる接着取り付け手段であることが好ましい。
拭き取り用品
下記では拭き取り用品について記述される。拭き取り用品は、本明細書において上述されている少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む不織布基材で製造され得る。汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物は、上述のように、Suominen of Tampere,Finlandから入手可能な、ビスコース繊維40%とポリプロピレン繊維60%とのブレンドを含む58g/mの不織布であるFibrella 3160などの基材に接触している。
特定の用途に制限されるものではないが、この基材が、拭き取り用品(例えばウェットタオル)の製造に使用される場合は、身体、特に排便後の肛門周辺領域、及び/又は乳児、幼児及び大人の排尿後の外性器領域の清浄を目的とし得る。拭き取り用品の形態の場合、この基材の用途の他の例としては、手及び顔の拭き取り用品、及び女性用衛生拭き取り用品が挙げられる。
吸収性物品と拭き取り用品の組み合わせ品
皮膚の清浄化を改善する方法
吸収性物品によって覆われた領域の皮膚の清浄化は、本明細書に記述されているもののような吸収性物品(例えば、少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む基材を含んだトップシートを有するおむつ)と、ユーザーの身体に対する排泄物の付着を低減するローションを含んだ拭き取り用品とを組み合わせて使用することにより、改善することができる。
この点において、糞便又は経血に接触し得る領域の皮膚(生殖器又は臀部など)の清浄効果を高めるための方法が提供される。その方法には次の工程が含まれる:
(a)糞便又は経血に接触し得る皮膚に、糞便又は経血の皮膚に対する付着を低減又は防止する、拭き取り用品に含まれるローションを送達する工程と、
(b)少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む基材を含む吸収性物品を、その皮膚に適用する工程。
そのような組み合わせ使用により、清浄化能力が改善される。実際に、拭き取り用品は、糞便又は経血の皮膚に対する付着を低減又は防止するローションを送達する一方で、その次に皮膚に適用される吸収性物品は糞便又は経血の付着性を呈する。これにより、皮膚を排泄物のない状態に保つのに役立つ。
一実施形態において、汚れ付着化合物、又は好ましくは、クリーム、ペースト、ローション又はムースの形態中にその汚れ付着剤を含む組成物は、使用の時点で、介護人によって拭き取り用品の表面に直接適用され得る。
別の方法としては、糞便又は経血に接触し得る領域の皮膚(生殖器又は臀部など)の清浄効果を高めるための方法には、次の工程が含まれ得る:
(a)糞便又は経血に接触し得る皮膚に、糞便又は経血の皮膚に対する付着を低減又は防止する、吸収性物品に含まれるローションを送達する工程と、
(b)少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む基材を含む拭き取り用品を、その皮膚に適用する工程。
この方法の拭き取り用品に含まれる、糞便又は経血の皮膚に対する付着を低減又は防止するローションは、水性又は非水性のローションであり得る。好適なローションには、例えば次のような付着防止剤が挙げられるがこれらに限定されない:
−グリセロール及び関連するポリオール類などの非ポリマー付着防止剤で、例えばソルビトール、マルチトール、キシリトール、ペンタエリシトール、スクロース、グルコース、マルトース、マルトトリオース、マルトデキストリン、マルトペントース、マルトヘキソース、及びイソマルツロース、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、及び同様物、
−ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物を含むポリマー付着防止剤で、エチレンオキシド及びプロピレンオキシド、及び同様物を含むブロックコポリマーが含まれる
−アルコキシル化ポリオール化合物、
−モノアルキルホスフェート及びジアルキルホスフェートなどのホスフェート化合物、
−ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物を含む、シリコーンコポリオール類、
−ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物の単官能ヘテロ原子オキシドエーテル類、及びこれらの同族体、
−ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物の多官能ヘテロ原子オキシドエーテル類、並びにこれらの同族体及び誘導体、又はこれらの任意の組み合わせ。
他の好適な付着防止剤は、米国特許出願第2007/0286894 A1号及び同第20007/0286893 A1に開示されている。
この方法の吸収性物品に含まれる、糞便又は経血の皮膚に対する付着を低減又は防止するローションは、下記の少なくとも1種類の液体化合物及び固体化合物を含み得る:プロピルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、メチルプロパンジオール、エチレングリコール類、ジエチレングリコール類、プロピレングリコール類、ジプロピレングリコール類、グリセリン、ソルビトール、水素化デンプン加水分解産物、ポリエチレングリコール又はその誘導体、ポリエチレングリコール誘導界面活性剤、ポリプロピレン誘導界面活性剤、エチレングリコール又はその誘導体、ジエチレングリコール又はその誘導体、並びにジプロピレングリコール又はその誘導体、並びにこれらの混合物からなる群から選択される液体化合物(20〜25℃における)を含み得る。好ましいのはまた、液体ポリエチレングリコール類(PEG)及び液体ポリプロピレングリコール類(PPG)及びそれらの誘導体であり得、このPEG及びPPGは100〜720未満、好ましくは100又は350〜700の分子量(重量平均)を有する。典型的な液体ポリエチレングリコール類は、PEG−4、PEG−6、PEG−7、PEG−8、PEG−9、PEG−10、PEG−12、及びPEG−14として公知である。好ましい液体誘導体は、単末端及び/又は二末端が保護されたPEG及びPPGであり、例えば、ポリエチレングリコールモノメチルエーテルが挙げられ、これはClariant CorporationからPolyglykol M400として入手可能である。好ましい液体PEGとして、分子量が500のポリエチレングリコールジメチルエーテル(Sigma Aldrichから入手可能)も挙げられる。
他にも有用なのは、液体エチレンオキシド−プロピレンオキシドコポリマー類及びポリエチレン−ポリプロピレンブロックコポリマー類(EO−POブロックコポリマー類)であり、例えば、Clariant Corp.製のEO−POブロックコポリマーであるGenapol PF10−である。
これらの液体化合物に加え、ローション組成物には、固体ポリエチレングリコール及びその末端保護された誘導体;固体ポリプロピレングリコール及びその末端保護された誘導体;少なくとも10のHLB値を備えた固体非イオン性界面活性剤;固体脂肪酸、固体脂肪石鹸、及び固体脂肪族アルコールからなる群から選択される固体脂肪族化合物;PEG−150ホホバなどのエトキシル化天然脂肪又はプロポキシル化天然脂肪、を含む群の第2の固体化合物(20〜25℃における)が含まれる。
更なる代表的なローション組成物は、次のものであり得る:
この第1の液体化合物が、液体ポリエチレングリコールであり得、この第2の化合物が非イオン性固体アルコキシル化(例えばエトキシル化)脂肪族アルコールであり得、このときHLB値が少なくとも13であり、又は、
この第1の化合物が、少なくとも1つの脂肪酸単位と少なくとも1つのエチレングリコール単位とを含む液体脂肪酸エステルであり得、第2の化合物が固体ポリエチレングリコールであり得、又は、
この第1の化合物が、液体ポリエチレングリコールであり得、この第2の化合物が、固体脂肪酸、及び固体脂肪石鹸、及び固体脂肪族アルコールからなる群から選択される固体脂肪化合物である。
一実施形態において、固体化合物は固体非イオン性界面活性剤、好ましくは、一般式:R(OCH2CH2)OHを有する固体ポリエチレングリコール脂肪族アルコールエーテルであり、式中、Rは例えば8〜30個、又は12〜22個の炭素原子を有するアルキル基、又はアルキル基の組み合わせを表し、nはエトキシル化度、例えば2〜200である。ローション組成物が、20重量%〜80重量%、又は30重量%〜70重量%、又は40重量%〜60重量%のこの液体ポリエチレングリコール、例えば50重量%のSteareth−100を含有するのが好ましい場合がある。
吸収性物品と拭き取り用品の組み合わせ品
本発明は更に、例えば本明細書に記述されたもののような吸収性物品(例えば汚れ付着化合物を含む基材を含むトップシートを有するおむつ)と、少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む拭き取り用品、又は付着防止剤を含む拭き取り用品との組み合わせ品を提供する。
この組み合わせ品には、組み合わせ使用又は組み合わせ販売が含まれる。少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む基材を含む吸収性物品は、1つ以上の拭き取り用品と共に梱包することができる。一実施形態において、1つ以上の拭き取り用品を第1パッケージ内に梱包することができ、1つ以上の吸収性物品を第2パッケージ内に梱包することができる。この第1及び第2パッケージは、一緒に梱包することができ、又は任意の方法で集合体内にこれらを保持することができる。別の一実施形態において、1つの吸収性物品と1つ以上の拭き取り用品とを1つの個別パッケージとして梱包することができ、これは、1つの吸収性物品と1つ又はそれ以上の拭き取り用品のみを持ち運ぶことが望ましいであろう、旅行中のユーザーにとって特に便利である。この吸収性物品及び拭き取り用品は、一緒に市場化することもでき、例えば一緒に販売及び/又は使用するよう設計及び/又は広告することができる。
一実施形態において、好適な組み合わせ品には、汚れ付着化合物を含む基材を含む吸収性物品と、汚れ付着化合物を含む基材を有する又はこの基材から製造される少なくとも1つの拭き取り用品とを組み合わせたものが挙げられる。
別の一実施形態において、好適な組み合わせ品には、汚れ付着化合物を含む基材を含む吸収性物品と、糞便又は経血の皮膚に対する付着を防止又は軽減するローションを含む少なくとも1つの拭き取り用品とを組み合わせたものが挙げられる。糞便又は経血の皮膚に対する付着を防止又は低減するローションには、本明細書で上述した付着防止剤の1つが含まれ得る。
別の一実施形態において、好適な組み合わせ品には、本明細書で上述したもののような、糞便又は経血の皮膚に対する付着を防止又は低減するローションを含む基材を含む吸収性物品と、少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む少なくとも1つの拭き取り用品とを組み合わせたものが挙げられる。
追加組成物を含む基材及びパーソナルケア製品
この基材は、その基材上に配置される1つ以上の追加組成物を有し得る。本明細書において使用するとき、「追加組成物」は、汚れ付着化合物を含まない組成物を意味する。この組成物は、ユーザーの皮膚の特定部分に特定の効果が基材によって送達されるよう設計し得る、さまざまな処方を有し得る。
一実施形態において、トップシートに含まれるか、又はこれを形成するか、又はこの製造に使用される基材は、上述で定義されるように1つ以上の部分を含み得、あるいは、少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む領域と、本明細書で上記に開示されているもののような排泄物の皮膚に対する付着を低減又は防止する組成物を含む1つ以上の部分とを含み得る。例えば、吸収性物品の前側3分の1のように生殖器に接触する基材部分は、汚れ付着化合物、又は汚れ付着化合物を含む組成物を含み得る一方、吸収性物品の中央及び後側3分の1のように臀部に接触する基材部分は、排泄物の皮膚に対する付着を低減又は防止する組成物を含み得る。別の方法としては、吸収性物品の前側3分の1のように生殖器に接触する基材部分は、排泄物の皮膚に対する付着を低減又は防止する組成物を含み得る一方、吸収性物品の中央及び後側3分の1のように臀部に接触する基材部分は、汚れ付着化合物を含み得る。
汚れ付着化合物及び追加組成物の量及び分布パターンは、基材によって異なり得る。本明細書で上記に開示されている任意の方法が適用される。
別の一実施形態において、基材が拭き取り用品として、又は拭き取り用品内に使用される場合、少なくとも1種類の汚れ付着化合物が、又は少なくとも1種類の汚れ付着化合物を含む組成物が、第1面に含まれ得、第2面には、本明細書で上述した組成物のような、排泄物の皮膚に対する付着を低減又は防止する組成物が含まれ得る。
本発明の具体的実例
(実施例1)
A.組成物の調製
この組成物は、下記の溶融(すなわち液体)構成成分を一緒に混合することによって製造される:50g PEG−150ジステアレート
50g PEG−8
B.処理済みおむつの調製
実施例1の組成物は、温度71.1℃(160°F)で動作している加熱タンク内に置かれる。この組成物を次に、おむつのトップシートに幅9.5cm(3.75インチ)(おむつの横断方向)及び長さ17.7cm(7インチ)(おむつの長手方向)の領域に対してスプレーする(Dynatec E84B1758スプレーヘッドを使用し、温度73.8℃(165°F)及び霧化圧力117.8kPa(2.40psig)で操作)。このパッチは、横方向中央線の2.54cm(1インチ)手前から始まって製品の後側に向かって延在する。付加濃度=0.93mg/cm
(実施例2)
A.組成物の調製
この組成物は、下記の溶融(すなわち液体)構成成分を一緒に混合することによって製造される:50g PEG−175ジイソステアレート
50g PEG−8
B.処理済みおむつの調製
実施例2の組成物は、温度71.1℃(160°F)で動作している加熱タンク内に置かれる。この組成物を次に、おむつのトップシートに幅9.5cm(3.75インチ)(おむつの横断方向)及び長さ17.7cm(7インチ)(おむつの長手方向)の領域に対してスプレーする(Dynatec E84B1758スプレーヘッドを使用し、温度73.8℃(165°F)及び霧化圧力117.8kPa(2.40psig)で操作)。このパッチは、横方向中央線の2.54cm(1インチ)手前から始まって製品の後側に向かって延在する。付加濃度=0.93mg/cm
(実施例3)
A.組成物の調製
この組成物は、下記の溶融(すなわち液体)構成成分を一緒に混合することによって製造される:50g PEG−150ポリグリセリル−2トリステアレート
50g PEG−8
B.処理済みおむつの調製
実施例3の組成物は、温度71.1℃(160°F)で動作している加熱タンク内に置かれる。この組成物を次に、おむつのトップシートに幅9.5cm(3.75インチ)(おむつの横断方向)及び長さ17.7cm(7インチ)(おむつの長手方向)の領域に対してスプレーする(Dynatec E84B1758スプレーヘッドを使用し、温度73.8℃(165°F)及び霧化圧力117.8kPa(2.40psig)で操作)。このパッチは、横方向中央線の2.54cm(1インチ)手前から始まって製品の後側に向かって延在する。付加濃度=0.93mg/cm
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、各こうした寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。

Claims (15)

  1. 基材に対する排泄物の付着性を付与する少なくとも1種類の化合物を含む基材であって、前記化合物が、次の式:
    −CO−[A]−R
    {式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
    式中、Rは、
    (a)−O−CO−R(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)、又は
    (b)
    Figure 2012508080
    (式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
    式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)
    から選択され、
    式中、A、B、及びB’は、
    (a)エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヒドロキシプロピレンオキシドのポリマー又はコポリマーであって、前記ポリマー又は前記コポリマーは2〜200個のモノマーを含むもの、又は
    (b)−O−CH−CHOH−CH
    から独立に選択される}
    の非イオン性固体化合物である、基材。
  2. 、R、R、及びRが独立に、C12〜C22のアルキル基、C12〜C22のアルケニル基、C12〜C22のヒドロキシアルキル基、又はC12〜C22のアルコキシル基からなる群から選択される、請求項1に記載の基材。
  3. Aが、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドのポリマー又はコポリマーから選択され、前記ポリマー又は前記コポリマーは70〜190個のモノマーを含む、請求項1に記載の基材。
  4. Aが、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドのポリマー又はコポリマーであり、前記ポリマー又は前記コポリマーは2〜200個のモノマーを含み、式中、Rは−O−CO−Rであり、この式中RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である、請求項1に記載の基材。
  5. がC17の直鎖アルキル基であり、Rが−O−CO−Rであり、この式中RがC17の直鎖アルキル基であり、かつAが、2〜200個のモノマーを含むエチレンオキシドのポリマー又はプロピレンオキシドのポリマーである、請求項1に記載の基材。
  6. 石油系皮膚軟化剤、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール誘導体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される皮膚軟化剤を更に含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基材。
  7. 前記組成物が、脂肪族アルコール類、脂肪酸、ろう、脂肪酸のエトキシル化物、脂肪族アルコールのエトキシル化物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される不動化剤を更に含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の基材。
  8. 不織布ウェブを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基材。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の基材を含む、パーソナルケア製品。
  10. 拭き取り用品、おむつ、女性用衛生製品、成人用失禁製品から選択される、請求項9に記載のパーソナルケア製品。
  11. 糞便又は経血に接触し得る領域の皮膚の清浄効果を高める方法であって、
    (a)糞便又は経血が前記皮膚に付着するのを低減又は防止するための、拭き取り用品に含まれるローションを前記皮膚に送達する工程と、
    (b)請求項1〜8のいずれか一項に記載の基材を含む吸収性物品を前記皮膚に適用する工程と、
    を含む、方法。
  12. 糞便又は経血が前記皮膚に付着するのを低減又は防止するための前記ローションが、グリセロール、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、ペンタエリシトール、スクロース、グルコース、マルトース、マルトトリオース、マルトデキストリン、マルトペントース、マルトヘキソース、イソマルツロース、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、アルコキシル化ポリオール化合物、モノアルキルホスフェート及びジアルキルホスフェートなどのホスフェート化合物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物を含むシリコーンコポリオール、並びに、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物の単官能ヘテロ原子オキシドエーテル類、及びこれらの同族体及び誘導体、並びに、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物の多官能ヘテロ原子オキシドエーテル類、及びこれらの同族体及び誘導体、並びに、これらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの付着防止剤を含む、請求項11に記載の方法。
  13. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の基材を含む少なくとも1つの吸収性物品と、糞便又は経血が前記皮膚に付着するのを低減又は防止するためのローションを含む少なくとも1つの拭き取り用品との、組み合わせ品。
  14. 糞便又は経血が前記皮膚に付着するのを低減又は防止するための前記ローションが、グリセロール、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、ペンタエリシトール、スクロース、グルコース、マルトース、マルトトリオース、マルトデキストリン、マルトペントース、マルトヘキソース、イソマルツロース、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、アルコキシル化ポリオール化合物、モノアルキルホスフェート及びジアルキルホスフェートなどのホスフェート化合物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物を含むシリコーンコポリオール、並びに、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物の単官能ヘテロ原子オキシドエーテル類、及びこれらの同族体及び誘導体、並びに、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリグリセロール、又はこれらの混合物の多官能ヘテロ原子オキシドエーテル類、及び、これらの同族体及び誘導体、並びに、これらの任意の組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの付着防止剤を含む、請求項13に記載の組み合わせ品。
  15. 基材に対する排泄物の付着性を付与するための方法であって、次の式:
    −CO−[A]−R
    {式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
    式中、R
    (a)−O−CO−R(式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)、又は
    (b)
    Figure 2012508080
    (式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基であり、
    式中、RはC12〜C22のヒドロカルビル基、又はC12〜C22の置換ヒドロカルビル基である)
    から選択され、
    式中、A、B、及びB’は、
    (a)エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ヒドロキシプロピレンオキシドのポリマー又はコポリマーであって、前記ポリマー又は前記コポリマーは2〜200個のモノマーを含むもの、又は
    (b)−O−CH−CHOH−CH
    から独立に選択される}
    の少なくとも1種類の非イオン性固体化合物を前記基材に適用する工程を含む、方法。
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