JP2012501129A - ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能の検出 - Google Patents

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Abstract

本発明は、モバイルノードが接続されているネットワークが、モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いているか否かを検出できる方法及びモバイルノードに関する。モバイルノードが、モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティ機能をネットワークが用いているか否かを、PDN接続又はIPセッションの確立の後すぐに検出できるようにするために、モバイルノードは、自己に宛てられたネットワークにプローブメッセージを送信し、モバイルノードに返信されたプローブメッセージの修正に基づいて、ネットワークが、モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティ機能を用いているか否かを判定する。

Description

本発明は、モバイルノードが接続されているネットワークが、モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いているか否かを検出できる方法及びモバイルノードに関する。さらに、本発明は、この検出プロセスに用いられたプローブメッセージのフォーマットの定義及び検出プロセスに参加する各ノードの適合に関する。
通信システムは、インターネットプロトコル(IP)ベースのネットワークへとますます進化している。これらは相互接続された多くのネットワークから成り、その内部では、音声及びデータは、一端末から別の端末へと断片状いわゆるパケット状で送信される。パケットは、ルータによって、接続のない状態で宛先へと経路設定される。IPパケットはIPヘッダ及びペイロード情報から成る。ヘッダは、特にIPパケットのソース及び宛先IPアドレスを含む。拡張性の理由から、大きなIPネットワークは、通常はサブネットへと分割されており、階層アドレッシングスキームを用いている。それゆえに、IPアドレスは対応する端末を識別するだけでなく、この端末についての位置情報(現在のサブネット)も含んでいる。典型的には、この位置情報はまた、IPアドレスのプレフィクスとも呼ばれる。経路設定プロトコルによって提供される追加的な情報によって、パケット交換方式ネットワーク内のルータは、ある特定の宛先へと向かう次のルータを識別できる。
端末が移動体、いわゆるモバイルノード(MN)であるとともに、サブネット間を移動する場合は、それは、階層アドレッシングスキームを理由として、自己のIPアドレスを、サブネットのプレフィクス(ドメイン)を用いる位相的に正しいアドレスへと変更しなければならない(モバイルノードが自己のアドレスを保持することを許容する他のメカニズムが提供されていない場合は、下記のプロキシモバイルIPの論考を参照のこと)。しかしながら、OSIモデルのトランスポート層上のTCP接続といったより高位層での接続は、通信側ノードのIPアドレス(及びポート)によって定義されるので、当該ノードのうち1つが例えば移動により自己のIPアドレスを変更する場合には、接続は断たれる。
Johnsonらの「IPv6内のモビリティサポート」、IETF RFC 3775、2004年6月(http://www.ietf.orgにて利用可能であり、参照により本明細書に組み込まれる)によって規定されたモバイルIPv6(MIPv6)は、より高位層及びアプリケーションに対して透過的(トランスペアレント)な方法で、すなわち、より高位層の接続を断つことなく、モバイルノードがサブネット間を移動するのを可能にするIPベースのモビリティプロトコルである。したがって、1個のモバイルノードは、気付アドレス(CoA)及びホームアドレス(HoA)を設定された2個のIPアドレスをもつ。モバイルノードのより高位層は、宛先端末と関連付けられている通信パートナー、いわゆる通信相手ノード(CN)との通信のためにホームアドレスを用いる。このアドレスは変化せず、及び、モバイルノードの識別の目的に資する。位相的には、ホームアドレスはモバイルノードのホームネットワーク(HN)に属している。
対照的に、この気付アドレスは、サブネットの変化をきたすすべての移動ごとに変化する(新たなプレフィクスが通告されている)とともに、経路設定下部構造のためのロケータとして用いられる。位相的には、気付アドレスは、モバイルノードが現在接続中であるネットワークに属している。ホームリンク上に配置され、1組のアンカからの1つ、いわゆるホームエージェント(HA)は、モバイルノードのホームアドレスとのマッピングをモバイルノードの気付アドレスに保持するとともに、モバイルノードに対する着信トラフィックを自己の現在位置へとリダイレクトする。1個のホームエージェントではなく1組のホームエージェントを持つ理由は、冗長及びロードバランシングである。
現在、モバイルIPv6は、動作の2個のモード:双方向トンネリング及びルート最適化を定義している。双方向トンネリングが用いられる場合、通信相手ノードによって送信されるとともに、モバイルノードのホームアドレスへとアドレス指定されたデータパケットは、ホームネットワーク内のホームエージェントによって受信(intercept)され、モバイルノードの気付アドレスへとトンネリングされる。このモバイルノードによって送信されたデータパケットは、ホームエージェントへとリバーストンネリングされ、ホームエージェントは、パケットの脱カプセル化を行うとともに、それらを通信相手ノードへと送信する。この動作のために、ホームエージェントには、モバイルノードの現在位置(すなわち、気付アドレス)が通知されなければならない。したがって、モバイルノードは、MIPv6においてバインディングアップデート(BU)メッセージと呼ばれる位置更新メッセージをホームエージェントへと送信する。バインディングアップデートメッセージはシーケンス番号を含むので、バインディングアップデートメッセージの新しさ及び正しい順序をホームエージェントが識別できる。これらのバインディングアップデートメッセージは、IPsecセキュリティアソシエーション上で送信されるとともに、データ発生元認証及び完全性保護を提供するべく暗号的に保護されている。これは、モバイルノード及びホームエージェントが秘密鍵を共有する必要がある。それゆえに、ホームエージェントは、対応する共有鍵によって暗号的に保護されているモバイルノードのホームアドレスのために、バインディングアップデートメッセージのみを受け取る。
近年、モバイルIPv6は、モバイルノードがホームエージェントによる動的なブートストラップを可能にするべく拡張されてきた(http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含される、Giarettaら、「分割シナリオにおけるモバイルIPv6ブートストラップ」、RFC 5026、2007年10月を参照のこと)。ブートストラップには、ホームエージェントを発見すること、モバイルIPシグナリングを確保するためにホームエージェントとのセキュリティアソシエーションを設定すること、及び、対応するホームアドレスを構成することを含む。
IPsecセキュリティアソシエーションは、IKEv2を用いて動的に確立してもよい。IKEv2は、Kaufmanの「インターネットキー交換(IKEv2)プロトコル」、IETF RFC 4306、2005年12月;Arkkoらの「モバイルノードとホームエージェントとの間のモバイルIPv6シグナリングを保護するためのIPsecの使用」、IETF RFC 3776、2004年6月、及び、Devarapalliらの「IKEv2によるモバイルIPv6動作及び改定IPsecアーキテクチャ」、IETF RFC 4877、2007年4月(3文書すべてがhttp://www.ietf.orgにて利用可能であり、参照により本明細書に組み込まれる)に定義されている。モバイルIPシグナリングを確保するためのセキュリティアソシエーションの確立を可能にするもう1つのプロトコルは、http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含されるPatelらの「モバイルIPv6のための認証プロトコル」、IETF RFC 4285、2006年1月による認証プロトコルである。
モバイルノードによってホームエージェントを発見するために、異なる方法が存在する。1つのオプションは、モバイルノードが、ホームエージェントのDNS名で事前に構成されており、ホームエージェントのIPアドレスのリストを得るべくDNS(ドメイン名システム)に問い合わせることである(http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含される、Giarettaらの「分割シナリオにおけるモバイルIPv6ブートストラップ」、RFC 5026、2007年10月を参照のこと)。別のオプションは、モバイルノードがエニーキャストホームエージェントアドレスのサフィックスで事前に構成されており、エニーキャストを介してホームエージェントの1群へと、DHAADメッセージ(IETF RFC 3775を参照のこと)又はIKE_SA_INITメッセージを送信する(http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含される、Dupontらの「モバイルIPv6/NEMOブートストラップにおけるIKEv2ベースのホームエージェントの割当」、IETFインターネットドラフト、draft−dupont−ikev2−hassign−02.txt、2007年1月を参照のこと)ことである。エニーキャストホームエージェントアドレスのプレフィクスは、モバイルノード上で事前に構成することも、あるいは、ネットワークから動的に取得することもできる。さらに、これは、モバイルノードのホームアドレスのプレフィクスと同じであってもよい。
このエニーキャストの概念によって、複数のホームエージェントに同一のエニーキャストアドレスが割り当てられるとともに、このエニーキャストへと送信されたメッセージは、エニーキャストグループの1部である任意のホームエージェントへと配信される。典型的には、このメッセージは、送信者に最も近い位置にあるホームエージェントへと配信される。DNSベース及びエニーキャストベースのホームエージェントの発見を組み合わせることもできる。したがって、モバイルノードはDNS(ドメイン名システム)名で事前に構成されており、DNSはエニーキャストアドレスを返す。
アクセスネットワーク事業者とホームネットワーク事業者が同じか、もしくは信頼関係をもつ配備シナリオにおいて、モバイルノードに対するホームエージェントアドレスは、ホームネットワーク又は在圏ネットワーク(visited network)によって割り当てられ、アクセスネットワークを介してAAA(認証、許可及びアカウンティング)プロトコルへと配信され、DHCPプロトコル(動的ホスト構成プロトコル−http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含される、IPv4の場合、R.Dromsの「動的ホスト構成プロトコル」、IETF RFC 2131、1997年3月を参照のこと、IPv6の場合、R.Dromsらの「IPv6の動的ホスト構成プロトコル(DHCPv6)」、IETF RFC3315、2003年7月を参照のこと)を用いてモバイルノードに割り当てられる。このアプローチによって、モバイルノードは、ホームエージェントIPアドレスを取得するために、DHCPサーバに問い合わせる(http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含される、Chowdhuryらの「統合シナリオのためのMIP6ブートストラップ」、IETFインターネットドラフト、draft−ietf−mip6−bootstrapping−integrated−dhc−06.txt、2008年4月、及びHee Jin Jangらの「MIPv6におけるホーム情報発見のためのDHCPオプション」、IETFインターネットドラフト、draft−ietf−mip6−hiopt−17.txt、2008年5月を参照のこと)。
クライアントベース対ネットワークベースのモビリティマネジメント
モバイルIPは、モビリティマネジメントシグナリングがホスト/クライアントとホームエージェントの間にあることから、ホストベースのプロトコル又はクライアントベースのプロトコルである。それゆえに、MIPは時にはクライアントモバイルIP、クライアントMIPもしくはCMIPとも呼ばれる。ユーザ装置がIPv6ネットワークと同様であるIPv4にも接続するのを可能にするために、デュアルスタックMIPv6又はDSMIPと呼ばれるCMIP拡張が、モバイルノード又はユーザ装置によって実装できる(http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含される、Solimanの「デュアルスタックホスト及びルータ用のモバイルIPv6サポート」、IETFインターネットドラフト、draft−ietf−mext−nemo−v4traversal−05.txt、2008年7月を参照のこと)。DSMIPという用語は、本文書中において時にはCMIP又はMIPv6と同じ意味で用いられる。
人気が高まりつつある別のアプローチは、IPモビリティマネジメントのためのネットワークベースのアプローチである。在圏アクセスネットワーク(visited access network)内のエンティティは、モバイルノードのプロキシとして機能し、ホームエージェントへの位置更新のシグナリングを含めて、モバイルノードに対するモビリティを管理する。ネットワークベースのモビリティマネジメントは、シグナリングオーバーヘッドが無線よりも少ないこと、及び、単純なIPノード(すなわち、非クライアントMIP可能ノード)に対するモビリティサポートなどいくつかの利点があると考えられている。一般的に特定される欠点は、これが在圏アクセスネットワーク(visited access network)からのサポートを必要とすることである。
IETF(インターネット技術タスクフォース)は、モバイルIPプロトコルに基づくローカルなモビリティマネジメントのためのアプローチに取り組んでいる。ネットワークエンティティはモバイルノードに代わるプロキシの機能を果たすので、このプロトコルはプロキシモバイルIP(プロキシMIP又はPMIP)と呼ばれる。PMIPv6と呼ばれるIPv6の変形(http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含される、Gundavelliらの「プロキシモバイルIPv6」、IETF RFC5213、2008年8月を参照のこと)、及び、プロキシMIPv4と呼ばれるIPv4の変形(http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含される、Leungらの「WiMAXフォーラム/3GPP2プロキシモバイルIPv4」、IETFインターネットドラフト、draft−leung−mip4−proxy−mode−02.txt、2007年12月を参照のこと)がある。
PMIPv6はモバイルアクセスゲートウェイ(MAG)と呼ばれる新しい論理エンティティを導入しており、それは、典型的に、モバイルノードが現在接続中であるアクセスルータ(AR)と同じ位置に配置されているとともに、モバイルノードの代わりにバインディングアップデートメッセージを送信する。プロキシMIPホームエージェントは拡張されたクライアントMIPホームエージェントアンカであり、ローカルモビリティアンカ(LMA)と呼ばれる。ローカルモビリティアンカはホームエージェント機能が含まれているので、ローカルモビリティアンカは本明細書中ではホームエージェントと示されることもある。このモバイルアクセスゲートウェイによって送信された各バインディングアップデートメッセージには、フラグによって印が付けられているので、それらは、ローカルモビリティアンカによってプロキシバインディングアップデート(PBU)メッセージとして識別することができ、モバイルノードによって送信されたバインディングアップデートメッセージ(すなわち、CMIPシグナリングメッセージ)とは区別することができる。
さらに、プロキシバインディングアップデートメッセージは、特に、ネットワークアクセス識別子(NAI)オプション、ホームプレフィクスオプション及びタイムスタンプオプションを含む。NAIオプションは、モバイルノードのNAI(http://www.ietf.orgより入手可能であり、参照によって本明細書に包含される、Abodaらの「ネットワークアクセス識別子」、IETF RFC 4282、2005年12月に規定された)を含み、それは「username@realm」の形式を持つとともに、モバイルノードを識別するのに用いられる。
ホームプレフィクスオプションは、モバイルノードのホームアドレス又はホームプレフィクスを含む。プロキシMIPv6では、典型的には、あらゆるモバイルノードに固有のプレフィクスが割り当てられている。モバイルノードが新しいモバイルアクセスゲートウェイに接続すると、モバイルアクセスゲートウェイは、このモバイルノードの新しい位置を登録するために、プロキシバインディングアップデートをローカルモビリティアンカへと送信する。プロキシバインディングアップデートは、例えば、ネットワーク認証の成功、DHCP(動的ホスト構成プロトコル)メッセージ、又は、その他によって、トリガすることができる。さらに、モバイルアクセスゲートウェイはモバイルノードに対し、このモバイルノードのホームプレフィクスを通知する。それゆえに、モバイルノードのIPスタックは、このモバイルノードがプロキシMIPドメインの内部を移動する限り、自己がホームにあると考え、自己がサブネットを変更することには気付かない。ローカルモビリティアンカとモバイルアクセスゲートウェイの間のトンネルが確立され、このモバイルノードから/へのすべてのトラフィックはこのトンネルを介して転送される。
3GPP SAEシステム(http://www.3gpp.orgで利用可能であり、参照により本明細書に組み込まれる、3GPP TS23.401「発展型(evolved)UMTS無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)のための汎用パケット無線サービス(GPRS)の向上」バージョン8.2.0、及び、3GPP TS23.402「非3GPPアクセス向けのアーキテクチャ向上」バージョン8.2.0を参照のこと)は、アクセス技術間のハンドオーバに対するモビリティマネジメントのための(クライアント)MIPv6及びプロキシMIPv6の両方を規定している。ホームエージェント機能及びローカルモビリティアンカ機能は、パブリックデータネットワークゲートウェイ(PDN−GW)の1部であり、モバイルノード機能はユーザ装置の1部(モバイルノードと等価)であり、モバイルアクセスゲートウェイ機能は、非3GPPネットワークの、発展型(evolved)パケットデータゲートウェイ(ePDG)、アクセスゲートウェイ及びアクセスルータの1部である。
ネットワークはPMIPをサポートしても、サポートしなくてもよく(すなわち、モバイルノードのアクセスルータはMAG機能をサポートしても、サポートしなくてもよい)、ネットワークがPMIPをサポートする場合は、PMIPサービスをモバイルノードに提供しても、提供しなくてもよい。PMIPは元来、モバイルノードに対して透過的(トランスペアレント)に作動するよう設計されるが、いくつかのシナリオでは、モバイルノードが、自己がネットワークからPMIPサービスを受信することをわかっている場合、それが有用となりうる。
1つの例は、IPモビリティモード選択(IPMS)である(3GPP TS23.402を参照のこと)。モバイルノードとネットワークの両方が、複数のモビリティマネジメントメカニズム(MIPv6、PMIPv6)をサポートしてもよい。モバイルノードは、モバイルノードがMIPv6登録手順をトリガするか否かを決定するために、ある特定のPDN接続又はIPセッションに対して、ネットワークによっていずれのモビリティマネジメントメカニズムが選択されたかを知っている必要がある。例えば、ネットワークがPMIPサービスを用いておらず、かつ、モバイルノードが、それを知らず、アプリケーションに対してMIPホームアドレスの代わりに割り当てられたアドレスを用いる場合は、セッションの継続性は保証されない。現在の3GPP SAEシステムでは、CMIP又はPMIPサービスのいずれかがあるモバイルノードに用いられるが、決して両方が同時には用いられない。
現在は、ネットワークによって選択されたモビリティマネジメントモードを、モバイルノードが学習する方法について2つの可能性がある。第1として、ネットワークが、選択されたモビリティマネジメントプロトコルをモバイルノードに明示的に信号を送ってもよい。しかしながら、配置、事業者の方針、及びアクセス技術に応じて、このことは常に可能ではなく、それゆえ、明示的な指示は随意となる。第2の可能性は、ローカルに割り当てられたプレフィクスと、MIPv6ブートストラップ中に割り当てられたホームプレフィクスを比較することによって、ネットワークがモバイルノードに対してMIP又はPMIPを選択したか否かを見出すべく、モバイルノードがMIPv6ブートストラップを開始することである。モバイルノードが、自己がホームにあるか否かを実際に検出していることから、この手順は、ホームリンク検出手順と呼ばれる。プレフィクスが異なる場合、すなわち、モバイルノードがホームにない場合にのみ、モバイルノードは、ネットワークがMIPを選択したと想定して、モバイルノードはMIP手順を実行しなければならない。このことが機能するのは、現在の3GPP標準化では、PMIPのみがホームリンク上で用いられるからである。それゆえに、プレフィクスが同じである場合は、モバイルノードは、PMIPサービスがネットワーク内で用いられると想定するかもしれない。しかしながら、PMIPがネットワークによって選択された場合には、ブートストラップメカニズムは多数の不必要なオーバーヘッド及び遅延を導入してしまい、MIPブートストラップは、複数回の往復シグナリング交換を必要とし、この場合には検出後にMIPは実際には用いられないからである。さらに、PMIPは、外部リンク上でも用いることができるか、又は、PMIP及びCMIPが同時に用いることができるかの高度なシナリオがサポートされている場合は、このメカニズムはもはや機能しない。
本発明の目的は、ネットワークが、モバイルノードに対してネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いるか否か、又は、モバイルノードが、セッションの継続性を保証することを所望する場合にクライアントベースのモビリティマネジメント機能を用いることによって、自己のモビリティを自ら管理する必要があるか否かを、ネットワークに接続するモバイルノードが検出できるようにすることである。他の目的は、モバイルノードの無線インタフェイスリソースを介した必要なシグナリングを低減できように、及び/又は、モビリティマネジメントが移動体端末の移動をサポートすることを可能にするシグナリングに要する時間を低減するように、本方法を設計することである。
目的の少なくとも1つは独立請求項の主題によって解決される。有利な実施形態は従属請求項の対象となる。
本発明の態様の1つは、モバイルノードが、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を検出することを可能にすることである。それによって、この基本的なアプローチは、モバイルノードは、モバイルノードに宛てられたプローブメッセージをネットワークへと送信させることである。送信されたプローブメッセージ及び受信されたプローブメッセージの変更を検出することによって、移動体端末は、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能について結論付ける。
1例において、モバイルノードは、モバイルノードからネットワークへ経路設定され、モバイルノードへと戻っている時に、プローブメッセージが横切るホップの数に基づいて、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を検出してもよい。プローブメッセージのホップカウントを監視するために、プローブメッセージはIPパケットとして送信されてもよい。受信されたプローブメッセージのIPヘッダ中のホップカウントフィールドに基づいて、モバイルノードはネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を結論付けることができる。
他の例において、モバイルノードは、モバイルノードによってネットワークへと送信されることと、モバイルノードに宛てられたプローブメッセージとに基づいて、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を検出してもよい。モバイルノードは、モバイルノードに対してネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いるネットワークエンティティを介して経路設定された場合には、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能の使用の指示がプローブメッセージに追加されたか否かを確認する。例えば、プローブメッセージが含みうるホップカウントの代わりに、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能が活用される場合には、プローブメッセージヘッダ中のフラグもしくはフィールド、又はペイロードが、ローカルモビリティアンカ又はモバイルアクセスゲートウェイによって修正される。したがって、プローブメッセージ中のフラグ又はフィールドのステータスは、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を、モバイルノードに対して指示する。
上記の2つの例において論じられた両方のソリューションを組み合わせてもよい。さらに、両方の例では、モバイルノードは、モバイルノードからネットワークを経由して経路設定されて、モバイルノードへと戻っている時に、1つ以上のネットワークノードによるプローブメッセージの修正に基づいて、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を判定することができる。第1の例では、モバイルノードはホップカウントフィールドの増加を確認し、一方、第2の例では、モバイルノードは、ローカルモビリティアンカ又はモバイルアクセスゲートウェイによって、プローブメッセージ中のフラグ又はフィールドが修正されたか否かを確認する。
上記の態様によると、本発明の1つの実施形態は、ネットワークによって用いられるIPモビリティマネジメント機能を検出する方法を提供する。モバイルノードは、IPヘッダを含むIPパケットの形態でプローブメッセージをネットワークへと送信し、プローブメッセージのIPヘッダは、プローブメッセージを移動体端末のIPアドレスへと宛てる。ネットワーク内の経路設定はプローブメッセージをモバイルノードに戻し、モバイルノードは、ネットワークからプローブメッセージを受信している。送信されたプローブメッセージを受信されたプローブメッセージと比較することによって、モバイルノードは、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を検出できる。
本発明の1つの例示的な実施形態において、この検出は、IPヘッダのIPホップカウントフィールド中に含まれるホップカウントに基づいており、モバイルノードは、ネットワークがネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いるか否か、又は用いない場合は、セッションの継続性を可能にするためにクライアントベースのモビリティマネジメント機能を用いる必要があるか否かを検出する。
本発明の他の実施形態では、検出は、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いるネットワークエンティティを介して経路設定された際に、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能の使用の指示がプローブメッセージに追加されたことをモバイルノードが観察することに基づいている。例えば、ネットワーク内の中間ノードのうち1つが、プローブメッセージ中のフラグを切り替えることができ、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能の使用を指示するためにIPヘッダのフィールドを修正することができるであろう。
本発明の別の実施形態では、モバイルノードは、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いていないネットワークを検出したことに応答して、(モバイルノードのホームネットワーク内でモバイルノードの役割を果たすホームエージェントとのIPsecセキュリティアソシエーション等を確立し、ホームアドレスを割り当てるために)クライアントベースのブートストラップ、及び(ホームエージェントにおいて、モバイルノードの新しい気付アドレスを登録するためのバインディングアップデートを送信する等によって)アドレス登録手順を開始する。
モバイルノードのプロトコルスタックの実装に応じて、プローブメッセージが、モバイルノードのIPアドレスがプローブメッセージの宛先アドレスとして指示されているために、モバイルノードの内部で経路設定され、ネットワークを介して送信されないことが起こりうる。プローブメッセージがネットワークを介して経路設定されたことを保証するために、本発明の1つの実施形態は、プローブメッセージを、モバイルノードが接続されているネットワーク内のアクセスルータにトンネリングすることを提案している。他の実施形態では、プローブメッセージは、モバイルノードが接続されているネットワーク内のアクセスルータのリンク層アドレスに送信されるが、プローブメッセージの宛先アドレスはモバイルノードのIPアドレスを指示している。モバイルノードが接続されているネットワーク内のアクセスルータにプローブメッセージをトンネリングする場合には、IP対MACのアドレスマッピング中に、トンネリングされたプローブメッセージのIP宛先アドレス(すなわち、アクセスルータのIPアドレス)が、アクセスルータの対応するリンク層アドレスに対してマッピングされることに留意するべきである。
別の実施形態によると、モバイルノードは、モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能をネットワークが用いるか否かを、モバイルノードによるプローブメッセージの送信時と受信時との間におけるホップカウントの差に基づいて検出する。より具体的には、1例では、モバイルノードにて、ホップカウントがプローブメッセージの送信時と受信時との間で閾値を上回って増加する場合に、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能が検出され、そうでない場合で、セッションの継続性がサポートされるべきであるならば、モバイルノードはクライアントベースのモビリティマネジメント機能を実装する必要がある。例えば、ホップカウントが、モバイルノードによって/にてプローブメッセージを送信する時と受信する時の間で1より大きく変化している場合には、ネットワークベースのモビリティマネジメントがモバイルノードによって想定されうる。
いくつかの状況において、モバイルノードが、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能について結論付けることを可能にする他の指示又は状況が存在する場合には、モバイルノードはプローブメッセージを送信しない。例えば、1つの実施形態では、以下の条件のうち1つ以上が満たされる場合には、モバイルノードはプローブメッセージのみを送信する:
−ネットワークによるモバイルノードの認証と、ネットワークによるモバイルノードへのアドレス割当の間の期間が閾値時間よりも長いこと、
−ネットワークへの前回の接続より、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能がわかっていること。
例えば、モバイルノードが、ネットワークベースのモビリティを用いないネットワークに接続する場合、ネットワークへの接続後すぐに、モバイルノードのネットワーク認証を終了する時と、ローカルアドレスプレフィクスを提供する最初のルータ通知を受信する時との時間差は、小さい(すなわち、閾値時間よりも小さい)可能性があり、一方で、ネットワークベースのモビリティを用いるネットワークにおいて、この例のプロキシMIPv6において、モバイルアクセスゲートウェイ(アクセスルータ)が、同一のネットワーク内に通知する前に、モバイルノードのアドレスプレフィクスを取得しなければならないことに鑑みて、タイムスパンはより長くなる可能性がある。
別の実施形態では、モバイルノードは、ネットワークに接続後すぐにネットワーク内のモバイルノードを認証するために、ネットワークへの認証手順を実行している。これによって、ネットワークへのIP層の接続性を確立する前に、認証は実行される。
本発明の他の実施形態では、ネットワークによって用いられるIPモビリティマネジメント機能の検出が、ネットワークに対するモバイルノードの初期接続の後すぐに、新しいIPセッションを確立した後すぐに、又は、ネットワークによる新しいIPアドレスのモバイルノードへの割当の後すぐに実行される。
本発明の他の実施形態は、ネットワークによって用いられるIPモビリティマネジメント機能を検出するモバイルノードに関連している。このモバイルノードは、IPヘッダの付いたプローブメッセージ−移動体端末のIPアドレスに宛てられるとともに、IPホップカウントフィールドを含むプローブメッセージ−をネットワークへと送信する送信機と、ネットワークからプローブメッセージを受信する受信機とを備える。モバイルノードはさらに、IPホップカウントフィールド中に含まれるホップカウントに基づいて、ネットワークがネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いるか否かを検出する処理装置を備える。
本発明の他の実施形態では、モバイルノードは、本明細書中に論じられた様々な実施形態の1つによるネットワークによって用いられるIPモビリティマネジメント機能を検出する方法のステップを実行する手段をさらに含む。
本発明の別の実施形態は、モバイルノードの処理装置によって実行される時に、IPヘッダ付きのプローブメッセージをネットワークへと送信し、プローブメッセージは、移動体端末のIPアドレスに宛てられ、IPホップカウントフィールドを含むことと、ネットワークからプローブメッセージを受信することと、ネットワークが、IPホップカウントフィールド中に含まれるホップカウントに基づいて、モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いているか否かを検出することとによって、ネットワークによって用いられるモバイルノードに対するIPモビリティマネジメント機能をモバイルノードに検出させる指示を保存するコンピュータで読み取り可能な媒体に関する。
別の実施形態によるコンピュータで読み取り可能な媒体は、モバイルノードの処理装置によって実行される時に、本明細書中に論じられた様々な実施形態の1つによる、ネットワークによって用いられるIPモビリティマネジメント機能を検出する方法のステップをモバイルノードに実行させる指示をさらに保存している。
以下、添付図面を参照して本発明をより詳細に説明する。図面中の類似又は対応する詳細事項には、同一の参照番号が付けられている。
本発明の例示的な実施形態による、ネットワークベースのモビリティを用いるネットワーク内における、プローブメッセージの経路設定を示す 本発明の例示的な実施形態による、クライアントベースのモビリティを用いるネットワークにおける、プローブメッセージの経路設定を示す 本発明の異なる実施形態によるプローブメッセージの例示的なフォーマットを示す 本発明の異なる実施形態によるプローブメッセージの例示的なフォーマットを示す 本発明の例示的な実施形態によるモバイルノードからネットワークのアクセスルータ(AR/MAG)へとプローブメッセージをトンネリングするためのIPパケットのフォーマットを示す 本発明の例示的な実施形態によるプローブメッセージのためのIP対リンク層アドレスマッピングを示す モバイルノードが、モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメントを用いるネットワークに接続する、本発明の実施形態による例示的なシグナリング手順を示す モバイルノードが、モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメントを用いないネットワークに接続する、本発明の実施形態による例示的なシグナリング手順を示す 3GPPベースのユーザ装置が、ネットワークベースのモビリティマネジメントを用いる信頼できる非3GPPアクセスネットワークに接続し、アクセスネットワーク内でローカルである、本発明の例示的な実施形態による例示的なネットワークアーキテクチャを示す
以下の段落は、本発明の様々な実施形態を記載する。例示的目的のみのために、大部分の実施形態は上記の背景技術のセクションに論じられたクライアントMIPv6又はプロキシMIPv6ネットワークを用いるのに関連して概略が説明されるが、本発明は、この特定の例示的な通信ネットワークにおけるこれらプロトコルの使用に限定されない。
したがって、本明細書中にて用いられる用語は、主として、モバイルIPv6及びプロキシMIPv6の標準化におけるIETFによって用いられる用語と、さらに、3GPPに特有の特徴を論じる際に用いられる用語とに基づいている。しかしながら、モバイルIPv6、プロキシMIPv6又は、3GPPシステムに特有の特徴に関する本実施形態の用語及び記載は、本発明の原理及び思想をシステム及びプロトコルに限定することを意図していない。
上記の背景技術のセクションで提供された説明は、本明細書中に記載された具体的な例示的な実施形態をよりよく理解するよう意図されており、移動体通信ネットワーク内におけるプロセス及び機能の記載された具体的な実装に、本発明を限定するものとして理解されるべきではない。それにもかかわらず、本明細書中において提案された改善は、背景技術のセクションで記載されたプロトコル/システムに容易に応用されてもよく、本発明のいくつかの実施形態における、これらプロトコル/システムの標準化及び改善された手順を利用してもよい。
以下において、本文書中に頻繁に用いられるいくつかの用語の定義が提供される。
モバイルノードは通信ネットワーク内の物理的なエンティティである。1個のノードがいくつかの機能上のエンティティを持ちうる。機能上のエンティティは、前もって定められた1組の機能を、ノードの他の機能上のエンティティ又はネットワークに実装する、及び/又は、提供するソフトウェア又はハードウェアモジュールのことを言う。ノードは、通信施設、又はノードが通信可能な媒体にノードを接続する1個以上のインタフェイスを持ちうる。同様に、ネットワークエンティティは、機能上のエンティティを、通信施設、又は、当該ネットワークエンティティが他の機能上のエンティティ又はノードと通信しうる媒体に接続する論理インタフェイスを持ちうる。
典型的には、ノードのインタフェイスには1個のIPアドレスが割り当てられる。しかしながら、複数のIPアドレスを1個のインタフェイスに割り当てることもまた可能である。さらに、複数の機能上のエンティティを備えるノードの場合には、1つ以上のアドレスは、それぞれの機能上のエンティティの論理インタフェイスに関連付けられてもよい。
一般に、各ネットワークは少なくとも1つの番号、例えばいわゆるプレフィクスによって識別される。この番号は、ネットワークでノードへのパケットの経路設定することを可能にする、すなわち、ロケータの目的に資する。さらに、この番号は、ネットワーク内のノードによって用いられることができる識別子のプールのことを言う。ネットワーク内のアドレスは、識別子のプールからの識別子であり、同時に、経路設定下部構造におけるロケータである。例えば、IPv6では、あるネットワークの番号は、IPv6プレフィクスであり、あるネットワーク内のアドレスは、IPv6プレフィクス及びIPv6ホスト部から成るIPv6アドレスである。様々なネットワークでは、例えば、ホームネットワーク及び外部(フォーリン)ネットワークでは、異なるアドレスが用いられる。
以下に記載された本発明の実施形態では、IPv6プロトコルが、プロトコルスタック内のネットワーク層(レイヤ3)を(少なくとも1部)形成すると想定されるものとする。
モバイルノードのホームネットワーク(すなわちホームリンク)は、典型的には、モバイルノードがモバイルノードの所定のホームアドレスに対する自己の気付アドレス(単数又は複数)を登録するホームエージェントの位置によって識別される。ホームアドレスとは、モバイルノードの恒久的なIPアドレスとして典型的に用いられたモバイルノードに割り当てられたIPアドレスである。このアドレスはモバイルノードのホームネットワークのプレフィクスを有する。気付アドレスとは、外部(フォーリン)ネットワークを訪問中にモバイルノードと関連付けられたIPアドレスである。気付アドレスのプレフィクスは、典型的には、CMIPを用いる場合には、在圏ネットワーク(visited network)のプレフィクスに等しい。モバイルノードは1個以上の気付アドレスを同時に持ちうる。モバイルノードがPMIPドメイン内を移動中である場合には、ネットワークは、PMIPドメイン内を移動中に、モバイルノードの特有のプレフィクスをモバイルノードに提供するので、移動はモバイルノードのIP層に透過的(トランスペアレント)となる。したがって、上記の背景技術のセクションに記載されたように、ネットワーク内のプロキシ(モバイルアクセスゲートウェイ)は、モバイルノードから/へのデータグラムの適切な経路設定を保証するべく、モバイルノードのPMIPドメイン内の移動を管理するローカルモビリティアンカで新しい気付アドレス(プロキシバインディングアップデート)を登録するものとする。
ホームエージェントは、モバイルノードが自己の現在の気付アドレス(単数又は複数)を登録するモバイルノードのホームネットワーク上に経路設定機能を提供するルータ又は機能エンティティである。モバイルノードがホームから離れている一方で、例えば、モバイルノードのホームアドレスに宛てられたパケットをホームリンク上で受信(intercept)することと、それらをカプセル化することと、それらを1個又はいくつかのモバイルノードの登録された気付アドレス(単数又は複数)へとトンネリングすることとによって、ホームエージェントは、モバイルノードにモビリティサービスを提供してもよい。PMIPを用いる時は、ローカルモビリティアンカ(LMA)は、PMIPドメイン内におけるモバイルノードのホームエージェントとも呼ぶことができる。
IPsecセキュリティアソシエーションは、2個のノード又は機能エンティティが安全な通信をサポートするために共有する1組のセキュリティ情報として定義されてもよい。IPsecセキュリティアソシエーションは、特に、モバイルノードと自己のサービングホームエージェントの間のいわゆるブートストラップを用いて確立されてもよい。例えば、セキュリティアソシエーションは、データ暗号化アルゴリズム、データ暗号化キー(単数又は複数)(例えば、秘密鍵又は公開/私有鍵の対、初期化ベクトル(単数又は複数)、デジタル証明書等)を含んでもよい。CMIPでは、典型的には、外部(フォーリン)ネットワーク内のモバイルノードとホームネットワーク内の自己のホームエージェントとの間で提供されるセキュリティアソシエーションが存在する。こうして、たとえモバイルノードが外部(フォーリン)ネットワークに接続されている場合であっても、ホームエージェントとモバイルノードの間で(例えば安全なトンネルを通って)暗号化及び/又は認証/許可された通信が保証されてもよい。セキュリティアソシエーションは、典型的には、各終点のアドレス、すなわち、ホームエージェントアドレス及びモバイルノードのアドレスの1個(典型的にはホームアドレス)と結合している。
本発明の態様の1つは、ネットワークによってモバイルノードに対して用いられるモビリティマネジメント機能をモバイルノードが検出することを可能にする。基本的なアプローチは、これによって、モバイルノードは、モバイルノードに宛てられたプローブメッセージをネットワークへと送信させることである。モバイルノードからネットワークを介して経路設定され、モバイルノードへと戻っている場合に、1個以上のネットワークノードによるプローブメッセージの修正に基づいて、モバイルノードは、ネットワークがネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いているか否かを判定することができる。
本発明の別の1つの態様によると、モバイルノードは、モバイルノードからネットワークへと経路設定され、モバイルノードへと戻っている時に、プローブメッセージが横切るホップの数に基づいて、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を検出し、モバイルノードは、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能について結論付けることができる。プローブメッセージのホップカウントを監視するために、プローブメッセージは、IPパケットとして送信されてもよい。プローブメッセージのIPヘッダ中のホップカウントフィールドに基づいて、モバイルノードは、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能について結論付けることができる。
例えば、ネットワークがPMIP(すなわち、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能がモバイルノードに用いられる)を図1に示すネットワークアーキテクチャ内で稼動すると仮定した場合は、プローブメッセージは、PMIPプロトコルによるとIPホップ(MAG→LMA→MAG)を介して少なくとも経路設定されるであろうと思われ、MAGは、デフォルトで、接続されたモバイルノードから受信したすべてのデータパケットをLMAへと転送する;MAGがローカル転送を適用するよう設定される場合のみ、このことがあてはまらない(以下を参照のこと)。ネットワークがネットワークベースのモビリティを用いない、すなわち、クライアントベースのモビリティマネジメント機能(例えばCMIP)が、セッションの継続性を保証するためにモバイルノードによって用いられる必要がある場合には、プローブメッセージは、1個のホップのみを経由して、すなわち、ネットワークのアクセスルータ(AR)がモバイルノードへと戻って、通常経路設定されるであろう。それゆえに、モバイルノードは、より早期に自己のIPアドレスへと送信された受信されたプローブメッセージのホップカウントに基づいて、ネットワークがPMIPを稼動するか否か、又は、CMIPを用いる必要があるか否かを検出できる。
本発明の別の態様によると、モバイルノードは、ネットワーク内の中間ネットワークノードによるプローブメッセージの修正に基づいて、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を検出してもよい。例えば、プローブメッセージは、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能が活用される場合には、ローカルモビリティアンカ又はモバイルアクセスゲートウェイによって修正されるフラグ又はフィールドを含んでもよい。ホップカウントの代わりに(又はそれに加えて)、プローブメッセージ中のフラグ又はフィールドのステータスは、モバイルノードに対して、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能がネットワークによって用いられるか否かを指示している。PMIPを実施するネットワークの場合には、モバイルアクセスゲートウェイ(MAG)又はローカルモビリティアンカ(LMA)は、MAG又はLMAの存在、すなわちPMIPの使用、を指示しているプローブメッセージ中のフラグをそれぞれ切り替えうるであろうが、一方で、PMIPを用いないネットワーク内のアクセスルータは、プローブメッセージ中のフラグを切り替えないであろう。
プローブメッセージは、すなわちIPヘッダ及びペイロードを含むIPパケットとして送信されてもよい。ペイロードのサイズは、例えば、プローブメッセージがIPヘッダの手段によって識別されうる場合には、ゼロであるかもしれない。例えば、IPv6ヘッダの「トラフィッククラス」又は「フローラベル」フィールドは、ネットワークベースのモビリティマネジメントを指示するべく、中間ネットワークノード(例えば、LMA又はMAG)中において修正されうる。別の代替例は、ネットワークベースのモビリティマネジメントを指示するべく、中間ネットワークノード中に切り替えられるプローブメッセージのペイロードセクションへと、フラグを含める。
本発明の原理は、図1及び図2に基づいて、さらに詳細に以下に概略を説明する。図1は、本発明の例示的な実施形態によるネットワークベースのモビリティ機能を用いることを想定されるネットワーク内におけるプローブメッセージの経路設定を示す。この例示的な実施形態では、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能はPMIPであり、モバイルノード100はPMIPドメインのネットワークに最初に接続している。
一般に、モバイルノード100は、PDN接続又はIPセッション(例:初期接続の後すぐに)を、WiFiネットワーク、WLANネットワーク、GSM、UMTS、LTE/SAE等の3GPPベースのネットワークといったIP接続性を提供するネットワークの任意の種類と確立してもよい。このコンテキストにおいて、PDN接続又はIPセッションを確立することは、モバイルノード100が、ある1つのアクセスシステムから別のアクセスシステムへの、又は、ある特定のIPセッションの事業者の1つのサービスエリアから別のサービスエリアへの、ハンドオーバを実行していないことを意味するが、ネットワークに接続し、及び、新しいパケットデータネットワーク(PDN)接続、それぞれのIPセッションとのネットワークと確立する。3GPPでは、PDN接続の確立は、新しいIPアドレス又はIPプレフィクスの割当を、モバイルノードへと含める。また、本発明は、モバイルノードごとに複数回のPDN接続(3GPP用語においてユーザ装置UEと呼ばれる)が許可される時にも適用することができ、モバイルノードは追加的又は新しいPDN接続を確立し、それは既存のPDN接続(単数又は複数)とは異なるモビリティマネジメントスキームを用いるかもしれない。
図1を参照すると、モバイルノード100は、モバイルノードに対するネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を検出するために、自己に宛てられたプローブメッセージをネットワークへ送信する。ネットワークがPMIPドメインに属すると仮定すると、ネットワーク内のかかるプローブメッセージを受信するIP層エンティティは、ネットワーク内におけるモバイルノード100のIP層アクセスルータであると想定されうる、いわゆるモバイルアクセスゲートウェイ(MAG)101である。モバイルノードから、IPパケット、すなわちこの例ではプローブメッセージを受信する時には、MAG101は、デフォルトで、PMIPドメイン内のモバイルノード100に対するホームエージェントとして機能するPMIPドメイン内のローカルモビリティアンカ(LMA)102へと、IPパケットを転送する。MAG101は、プローブメッセージを転送する前に、IPヘッダフィールド中のホップカウントを1ずつ増加させる。LMA102は、プローブメッセージを受信し、MAG101を介して、モバイルノード100へと戻すよう経路設定し、両ノードはIPヘッダ中のホップカウントを増加させる。したがって、モバイルノードに対するPMIPを用いるネットワークへとプローブメッセージを送信する時は、モバイルノード100によって送信されたプローブメッセージと、モバイルノード100へと返信されたプローブメッセージとのホップカウントの差は3(図1のトポロジーがあること、及び、さらなる中間IPホップ/ルータがないと仮定する)である。
図2は、モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティ機能がネットワーク内で用いられないと仮定して、本発明の例示的な実施形態によるネットワーク内のプローブメッセージの経路設定を示す。ネットワークがネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いないことから、モバイルノード100は、クライアントベースのモビリティマネジメント機能を用いる必要があり、ここでは、例示的な目的では、CMIP(MIPv4又はMIPv6)は、新しいIPセッションに対するセッション継続性を保証する。モバイルノード100は、最初は、ネットワークに接続するか、又は、PDN接続もしくはIPセッションを確立するか、又は、ネットワークによって新しいIPアドレスが割り当てられる。本質的に、図2における開始点は図1の開始点と類似している。しかしながら、モバイルノード100に送信され、かつ宛てられたプローブメッセージは、ネットワークのアクセスルータ(AR)201によって受信され、それは、プローブメッセージのIPヘッダ中のホップカウントを増加した後、プローブメッセージをモバイルノード100へと戻すよう経路設定している。したがって、正常な状況のもとでは、モバイルノード100によって送信されたプローブメッセージと、プローブメッセージに返信されたモバイルノード100との間のホップカウントの差は、ネットワークによってネットワークベースのモビリティが用いられない場合では、1である。
上記に示したように、本発明のいくつかの実施形態では、モバイルノードは、モバイルノードに対してネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を検出し、必要に応じて適切なステップをとるべく、プローブメッセージを送信する時と受信する時の間のホップカウントの差を考慮する。
IPプロトコル仕様によってプローブメッセージを送信することが許可され、ネットワーク内のIPルータによってプローブメッセージを適切に経路設定するべくように、モバイルノード100は、ネットワーク内で有効なIPアドレスで構成される必要があることが、一般に留意されるべきである。したがって、モバイルノードは、典型的には、ネットワークによってサポートされるモビリティマネジメント機能を発見する前に、ネットワーク内で有効なIPアドレスを設定しなければならないかもしれない。
ここで図3及び図4に向けて、本発明の異なる実施形態によるプローブメッセージの構成をより詳細に記載する。図3及び図4は、本発明の異なる実施形態によるIPパケットとしてのメッセージのフォーマットを示す。両方のメッセージフォーマットは、プローブメッセージ、すなわちIPパケットをまとまって形成する、IPヘッダ及びペイロードセクションから成る。
両方のメッセージフォーマットでは、モバイルノードは、プローブメッセージのIPソースアドレス(src:MN)及びIP宛先アドレス(dst:MN)を、ネットワーク内に設定された自己のIPアドレスに設定する。さらに、IPヘッダのホップカウントフィールドは、ネットワークを介した経路設定するためにホップカウントフィールド中の変更をモバイルノードが検出できるように、所定の値(モバイルノード内で保存される)又はゼロに初期化されてもよい。
図3及び図4に示されるメッセージフォーマットにおいて、プローブメッセージは、モバイルノードが、送信されたプローブメッセージを受信されたプローブメッセージと対応付けることができるように、識別子ID(例えばノンス又はシーケンス番号)を随意的に含んでもよい。このことは、モバイルノードが1個以上のプローブメッセージを送信している場合には有用であるかもしれない。
モバイルノードに対するPMIPを用いるネットワーク内では、プローブメッセージは少なくとも3個のIPホップ(MAG101、LMA102、MAG101)を経由して経路設定されるであろうが、一方では、モバイルノードに対してPMIPを用いないネットワーク内では、プローブメッセージは1個のホップ(AR201)のみを経由してモバイルノードへと戻って経路設定されるであろう(図1及び図2を参照のこと)。それゆえに、モバイルノードは、受信されたプローブメッセージのホップカウントに基づいて、ネットワークがPMIPサービスを用いるか否かを検出することができ、それに、モバイルノードがより早期に自己のIPアドレスへと送信している。したがって、初期のホップカウントがゼロに設定されなかった場合には、モバイルノードは、モバイルノードによるその送信とその受信との間でプローブメッセージを通過させることによってホップの数を求めるために、受信されたプローブメッセージのホップカウント及び対応する(保存された)初期のホップカウントを差し引いてもよい。例えば、差が1を上回る場合は、モバイルノードはPMIPサービスが用いられていることを想定する。そうでない場合には、ネットワークベースのモビリティサポートのない単純なIPアクセスサービスを想定する。
IPヘッダ中のホップカウントフィールドの代わりに又は加えて、プローブメッセージは、ネットワーク内におけるネットワークベースモビリティマネジメント機能の使用を指示するために、プローブメッセージが経路設定する中間ノードのうち1個によって設定されるフラグF−図4を参照−を含んでもよい。例えば、図1に戻ると、MAG101又はLMA102は、ネットワークが、モビリティマネジメントに使用されているPMIPドメイン及びPMIPに属していることを指示するために、フラグFをプローブメッセージ中のフラグFを設定することができる。
モバイルノード100のIP宛先アドレスを備えたIPパケットをモバイルノード100から送信することは、モバイルノード内でIPスタックがどのように実装されるか否か次第で問題となるであろう。したがって、モバイルノードのIPスタックは、パケットをモバイルノード入力インタフェイスへと内部的に、すなわち、プローブメッセージが、ネットワーク内のモバイルノード100のアクセスルータ(MAG101又はAR201)を介して送信及び経路設定されることなく、経路設定するであろう。この問題を克服するために、本発明の別の実施形態によると、モバイルノード100は、IPトンネルを介して、ネットワーク内のデフォルトルータアドレス、すなわち、ルータネットワーク内の自己のアクセスルータにプローブメッセージを送信する。
図5は、かかるトンネリングされたプローブメッセージの例示的なフォーマットを示す。プローブメッセージ(IPパケット)が、ヘッダがネットワーク内のアクセスルータのIPアドレス(dst:AR/MAG)をIP宛先アドレスとして指示している、別のIPパケットへのペイロードとしてカプセル化される。トンネリングされたプローブメッセージを受信するAR201又はMAG101は、図2及び図1にそれぞれ示されるように、プローブメッセージを脱カプセル化し、モバイルノード100へと戻すようを経路設定するか、又は、脱カプセル化されたプローブメッセージをLMA102へと転送するかのいずれかであろう。
代替的には、本発明の他の実施形態では、モバイルノードのIP対リンク層アドレスマッピングは、モバイルノードが、プローブメッセージのリンク層宛先アドレスをネットワーク内のアクセスルータのデフォルトルータアドレス、すなわち、MAG101又はAR201のリンク層(レイヤ2)アドレスにと、プローブメッセージのリンク層ソースアドレスをモバイルノードリンク層ソースアドレスにと設定するように、修正される。このことは、図6に示される。
図7は、本発明の実施形態による例示的なシグナリング手順を示し、モバイルノード100は、モバイルノード100へのネットワークベースのモビリティマネジメントを用いるネットワークに接続する。
最初のステップでは、モバイルノード100は、例えばモバイルノードの初期接続の後すぐに、アクセスネットワーク(AN)へのPDN接続(又はIPセッション)701を確立するためにトリガした。この接続手順は、モバイルノード100と、ネットワークと、ネットワーク内のモバイルノード100の認証との間で、レイヤ2の接続性を確立することを想定されている。さらに、この例示的な実施形態では、モバイルノード100が接続するMAG101には、ネットワーク内でのモバイルノード100の識別を可能にするモバイルノードのID(MN−ID)が提供されることが仮定される。
例えば、アクセスネットワークが、3GPP SAE仕様(3GPP TS23.402)によるPMIPを用いる信頼できる非3GPPアクセスネットワークである場合には、EAP認証手順がモバイルノード(UE)によって実行される。MAGは、AAAクライアントとして機能し、レイヤ2認証手順中のモバイルノードから受信したEAPメッセージを3GPP AAAサーバへと転送する。認証の成功の後すぐに、AAAサーバは、いくつかある他の情報の中で、パケットデータネットワーク−ゲートウェイPDN−GW(LMA)アドレス及びモバイルノードID(NAI)をMAGに戻し、次いで、それは、プロキシバインディングアップデート(PBU)をローカルモビリティアンカに送信することができる。
ネットワークは、自己のサービスエリア内でPMIPを用いると仮定されることから、MAG101は、認証手順中に取得したモバイルノード100の識別子(MN−ID)の付いたプロキシバインディングアップデート(PBU)を、「PMIPホームエージェント」すなわちLMA102に送信する(ステップ702)。プロキシバインディングアップデートメッセージは、特に、モバイルノード100(MN−ID)を識別するためのネットワークアクセス識別子(NAI)オプションと、本明細書中の背景技術のセクションにて事前に説明したタイムスタンプオプションを含んでいる。
PMIPでは、すべてのモバイルノードには典型的には固有のプレフィクス、いわゆるホームプレフィクスが割り当てられ、それはPMIPドメイン内のモビリティマネジメントに用いられる。モバイルノードのホームプレフィクスは、初期プロキシバインディングアップデートを送信する(ステップ702)時には、MAG101に知られていない。このように、モバイルノード100がMAG101を介して最初にネットワークに接続し、LMA102がMAG101からプロキシバインディングアップデートを受信した(ステップ702)時は、LMA102は、固有のプレフィクス(MN−プレフィクス)をモバイルノード100に割り当て、モバイルノード100へと宛てられるルータ通知(RA)を用いているモバイルノード100への、MAG101によるプレフィクスの通知(ステップ704)のために、プロキシバインディングアップデート確認(PBU)内において、プレフィクスをMAG101に提供する(ステップ703)。モバイルノード100は、プレフィクスに基づいてIPアドレスを構成する(ステップ705)ために、ルータ通知において受信されたプレフィクス(MN−プレフィクス)を用いる。
しかしながら、モバイルノード100は、最初にネットワークに接続する時に、アクセスルータ(ここではMAG101)から受信したルータ通知RAが、ネットワークのローカルプレフィクス又はLMAに固定されたPMIPプレフィクスを含むか否か、−もしくは言い換えれば、ネットワークがこのモバイルに対してネットワークベースのモビリティを用いることを必要とするか否か−を知らない。一般的には、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能をモバイルノードが「推測する」のを可能にするモバイルノードへのいくつかのヒントがあるかもしれない。かかるヒントの評価は、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能が、幾分すでに知られているか、又は、モバイルノード100によって推測できるか否かを、モバイルノードが評価することができることを、ステップ706にて例示されている。この随意的なステップに関する詳細が以下に説明される。
図7の例では、モバイルノード100が、いくつかの手段によってネットワークによって使用されているネットワークベースのモビリティマネジメント機能を知っている場合には、モビリティがネットワークによって管理されることから、モバイルノード100はすぐにIP通信を開始してもよい(すなわち、ステップ706からステップ713は省略することができる)。
モバイルノード100が、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能について定かでないか、又は、知らない場合には、モバイルノード100は、上記の図3及び図4に示されるフォーマットの1つにより、プローブメッセージをMAG101に送信する(ステップ706)。プローブメッセージは、モバイルノード100のIP層へと内部的に戻すように、プローブメッセージが経路設定されていないことを確実にするために、MAG101にトンネリングされてもよく、又は、IP対リンク層マッピングは、プローブメッセージのIP宛先フィールド中のモバイルノード100のIPアドレスを、MAG101のリンク層アドレスと対応付ける。
MAG101は、RFC5213に指示されたプローブメッセージのIPヘッダの「ホップカウント」フィールド中のホップカウント(hc=1)を増加した(ステップ707)後すぐに、プローブメッセージをLMA102上で渡す(ステップ708)。同様に、LMA102は、プローブメッセージがモバイルノード100のIPアドレスに宛てられることを検出し、ホップカウント(hc=2)を増加させ(ステップ709)、及び、プローブメッセージをMAG101に戻すよう経路設定する(ステップ710)。MAG101は、再び、プローブメッセージのホップカウント(hc=3)を増加させ(ステップ711)、同じものをモバイルノード100へと転送する(ステップ712)。
上記に説明されたように、モバイルノード100は、モビリティマネジメント機能を検出する(ステップ713)ために、返信されたプローブメッセージ(及び必要に応じて送信されたメッセージ)中のホップカウントを評価する。ホップカウントは、この例では、プローブメッセージが3個のホップを通過したことを指示することから、モバイルノード100は、ネットワークがモバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いている、すなわち、通告された(ステップ704)プレフィクスがPMIPプレフィクスであることを結論付けた。モビリティマネジメントはこうしてネットワークによって取り扱われることから、モバイルノード100は、こうして、すぐにIP通信を開始してもよい。
図8は本発明の実施形態による例示的なシグナリング手順を示し、そこでは、モバイルノードは、ネットワークに接続するとともに、クライアントベースのモビリティマネジメントを用いる。図7に示される例示的な実施形態とは対照的に、例示的な目的により、本発明の実施形態により、ネットワークはネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いていないことが仮定される。
図7のように、モバイルノード100は、ネットワークへのPDN接続(又はIPセッション)を最初に確立する(ステップ701)と仮定される。ネットワークに接続し、IP層の接続性を確立した後すぐに、モバイルノード100は、AR201によって管理(serve)されるネットワーク/ドメインのローカルアドレスプレフィクス(AN−プレフィクス)をモバイルノード100に提供しているルータ通知RAを、AR201から受信する(ステップ801)。しかしながら、モバイルノードは、プレフィクスがローカルアクセスネットワーク内のLMA又はコアネットワーク内のLMAのいずれに固定されているかを知らないので、ルータ通知RAは、モバイルノード100が、コアネットワークによって決定されるモビリティマネジメント機能について結論を出すには十分ではない。次のステップでは、モバイルノード100は、通告されたプレフィクスにしたがってIPアドレス(すなわち気付アドレス−CoA)を設定する(ステップ802)。
アドレス構成(ステップ802)の後に、モバイルノード100の状況は、図7におけるアドレス構成(ステップ705)の後と同様である。図7のステップ706と類似して、モバイルノードは、プローブメッセージを送信することによりネットワークモビリティマネジメント機能を探索するための追加的なシグナリング遅延は不必要であるように、ネットワークによって用いられるネットワークマネジメント機能について結論付けるためのいくつかのヒントがあるか否かを随意的に確認する(ステップ803)ことで、ステップ804からステップ807は省略されてもよい。
モバイルノード100が依然としてネットワークのモビリティサポートの種類を知らないことを考慮すると、モバイルノード100は、上記の図3及び図4に示されるフォーマットの1つによるプローブメッセージを、ネットワークに対する自己のアクセスルータ、ここではAR201へと送信する(ステップ804)。プローブメッセージは、モバイルノード100のIP層へと内部的に戻すように、プローブメッセージが経路設定されていないことを確実にするために、AR201へとトンネリングされてもよく、又は、IP対リンク層マッピングは、プローブメッセージのIP宛先フィールド中のモバイルノード100のIPアドレスを、AR201のリンク層アドレスに対応付ける。
AR201は、プローブメッセージを受信し、ホップカウント(hc=1)を増加した(ステップ805)後に、プローブメッセージをモバイルノード100へと戻すよう送信する(ステップ806)。
モバイルノード100は、プローブメッセージを受信し、プローブメッセージを送信する時と受信する時とのホップカウントの差に基づいて、IPアドレス変更の後すぐにセッション継続性を必要とする場合には、クライアントベースのモビリティマネジメントスキームを用いなければならないように、ネットワークがネットワークベースのモビリティ機能を用いないことを認識した(ステップ807)。
したがって、モバイルノード100は、ホームネットワーク内の自己のホームエージェントによってブートストラップを実行しており(ステップ808)、それは、ホームネットワーク内のサービングホームエージェントを発見すること、モバイルIPシグナリングを確保するためにホームエージェントによるIPsecセキュリティアソシエーションを設定すること、及び、対応するホームアドレスをモバイルノード100で構成することを含んでいる。IP層をブートストラップした後すぐに、モバイルノード100は、ローカルプレフィクスAN−プレフィクスに従って構成された自己の新しいIPアドレスを、自己のサービングホームエージェントでの自己の新しい気付アドレスCoAとして(自己のホームアドレスHoAのもとでは到達可能、かつ気付アドレスが変更している場合にはセッション継続性を可能にするべく)登録する(ステップ809)。
ステップ706及びステップ803に関して上記に示したように、モバイルノードが、接続直後にネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能の種類を知っているかもしれないか、もしくは、これを推測しうるかもしれない。モバイルノードの推測に対する1個のヒントは、ネットワークによる認証手順を終了する時間とアドレス割当(図7及び図8のステップ704及びステップ801を参照のこと)の間の時間が、所定の閾値時間よりも長くなりうることである。タイムスパンがより長い場合には、この長い時間によって、アクセスルータ(すなわちMAG101)がプロキシバインディングアップデートを送信し、PMIPプレフィクスを含むLMA102の応答を待たなければならず、その後に、最も早い時間に「遅延した」アドレス割当をきたすことをPMIPプレフィクスに通告するのみであることが生じうる。したがって、モバイルノード100は、PMIPがネットワーク内で用いられると結論付けるかもしれない。対照的に、CMIPを用いるときは、アドレス割当に対するルータ通知の伝送(図8、ステップ801を参照のこと)は、ネットワークエンティティからの追加的なプレフィクス割当によって遅延されない。したがって、モバイルノード100の認証と最初のルータ通知の受信との間の遅延は短くするべきである。したがって、最初のルータ通知が閾値時間内で受信される場合には、モバイルノード100は、ネットワークがネットワークベースのモビリティを用いていないと結論付けうる。
追加的なヒントは、ルータ通知がモバイルノード(単数又は複数)にアドレス指定される方法であってもよい。通常、非送信要請(unsolicited)型ルータ通知が非送信要請(unsolicited)型マルチキャストIPv6アドレスに送信されるが、一方、送信要請(solicited)型ルータ通知のみが、ユニキャストを介して、要請しているモバイルノードに送信される。PMIPv6仕様は、モバイルノードあたり固有のホームプレフィクスを必要とし、このことは、ホームプレフィクスを通知するルータ通知メッセージが1個のモバイルノードによってのみ受信されることを意味する。
MAGとモバイルノードの間のレイヤ2リンクがポイントトゥポイントリンクである場合には、たとえ宛先アドレスがマルチキャストアドレスであっても、このリンク上で送信されるあらゆるルータ通知は、モバイルノードによってのみ受信される。レイヤ2リンクが共有リンクである場合には、ルータ通知の宛先IPアドレスは、1個のモバイルノードのみがホームプレフィクスを受信することを保証するべく、ユニキャストアドレス(例えば、モバイルノードのリンクローカル(link-local)IPアドレス)に設定されるべきである。それゆえに、レイヤ2リンクが共有リンクであり、モバイルノードによって受信された非送信要請(unsolicited)型ルータ通知が自己の宛先アドレスとしてのユニキャストアドレスを持つ場合には、モバイルノードは、このことをネットワークベースのモビリティがネットワークによって用いられていることのヒントとして考慮するかもしれない。
別のヒントは、モバイルノード100の「接続履歴」を検討している可能性がある。例えば、モバイルノード100は、ネットワーク、又は、アクセスルータ識別子(例えば、IPアドレス又はMAGアドレス)又は割り当てられたホームプレフィクスでの前回のセッション、及び、用いられたそれぞれのモビリティマネジメント機能の履歴を維持(保存)しうる。
別のオプションは、モバイルノード100が、アクセスルータ(AR/MAG)及び/又は存在する場合にはLMAアドレスを求めるために、経路探索を実行することであってもよい。発見されたアドレス(単数又は複数)のモバイルノードのプレフィクスを、又は、発見されたアドレス(単数又は複数)のコアネットワークプレフィクスを比較することによって、モバイルノード100は、プレフィクスが、コアネットワーク内のLMAに固定されたPMIPプレフィクスであるか否かを結論付けうるであろうし、ネットワーク内で用いられているモビリティマネジメント機能で結論付けうるであろう。
ネットワーク内のネットワークベースのモビリティの使用又は非使用についてのこれら異なるすべてのオプション及びヒントは、当然のことながら、モビリティマネジメント機能のフェールセイフ検出を保証しない。それゆえに、安全を期して、モバイルノード100は、常にプローブメッセージを送信し、かつ、モビリティマネジメント機能上に存在するヒントをプローブメッセージによって随意的に確認するよう設定されうる。しかしながら、別の実装において、ネットワークベースのモビリティマネジメントがネットワークによって用いられているか否かの1つ以上のヒントによって、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能の使用について結論付けるための十分に高いレベルの確実性を提供してもよいために、プローブメッセージを送信することを回避することができる。
次に、3GPP LTE/SAEシナリオに関連した他の例示的及びより具体的な実施形態の概略をより詳細に説明する。技術分野のセクションにおいて示されたように、ユーザ装置のホームコアネットワーク(3GPP用語におけるモバイルノード)は3GPPベースのネットワークである。しかしながら、3GPP LTE/SAEシナリオでは、ユーザ装置は信頼されない、又は、信頼できる非3GPPベースのアクセスネットワーク(例えば、WLAN、WiMAX等)にも接続しうる。ユーザ装置は非3GPPベースのネットワークに接続する可能性があるが、3GPPコアネットワーク内のIPモビリティモードセレクション(IPMS)機能は依然として、ユーザ装置によって用いられることとなるモビリティマネジメント機能を判定中である。
以下の実施形態は、検出プロセスの最適化を記載する。ユーザ装置が新しいIPセッション又はPDN接続を開始する場合には、上記に記載されたヒントによってIPMSの結果を推測してもよく、又は、クライアントベースマネジメントがIPMSによって選択されていると結論付けた場合には、すぐにいずれかのDSMIPv6ブートストラップを実行してもよい。ユーザ装置の推測が正しかった、すなわち、DSMIPv6ブートストラップ中に実行されたホームリンク検出が、ユーザ装置がホームにないことを示している、すなわち、これによってクライアントベースのモビリティマネジメント機能の使用が確認される場合は、そのときに、プローブメッセージは送信される必要はなく、DSMIP登録は、すぐにブートストラップに従うことができる。ユーザ装置が、反対に、ネットワークベースのモビリティ機能がIPMSによって選択されることを結論付けた場合には、ユーザ装置は、自己の仮定を確認するためにプローブメッセージをネットワークへと送信する。この場合には、ユーザ装置の仮定が正しかった場合には、ブートストラップは必要でない。
この3GPP SAE/LTEシナリオにおいて、非3GPP事業者は、自己のアクセスネットワーク内におけるローカルモビリティマネジメントのための、PMIPサービスといったネットワークベースのモビリティマネジメント機能を配置することが起こりうる、すなわち、LMAは、3GPPコアネットワークの代わりに、非3GPPアクセスネットワーク内に配置された非3GPPエンティティである。このネットワークベースのモビリティマネジメント機能サービスは、こうして、3GPPの適用範囲外となり、それゆえに、IPMSの1部とはならないであろう。したがって、IPMSがクライアントベースのモビリティマネジメントを選択したが、モバイルノードが、プローブメッセージを送信した結果として、ネットワークベースのモビリティマネジメントを検出することが起こりうる。このシナリオは、本発明の実施形態による例示的なネットワークアーキテクチャを描写する図9において、例として示され、ここでは、3GPPベースのユーザ装置(UE900)が信頼できる非3GPPアクセスネットワークに接続しており、それは、局地的に、アクセスネットワーク内のネットワークベースのモビリティマネジメントを用いる。
図9では、UE900は、非3GPPベースのアクセスネットワーク内でのネットワークベースのモビリティを可能にするために、モバイルアクセスゲートウェイ(AR&MAG901)として作動しているアクセスルータを介して、信頼できる非3GPPベースのアクセスネットワークに、最初に接続している。非3GPPベースのアクセスネットワークはさらに、UE900の3GPPベースのホームネットワーク内のアクセスネットワーク内のネットワークベースのモビリティを可能にするための機能性を、LMA902に提供する。非3GPPベースのアクセスネットワークはさらに、UE900の3GPPベースのホームネットワーク内のパケットゲートウェイPDN−GW904に接続しているアクセスゲートウェイAGW903を介して、UE900のホームネットワーク(3GPPベースのネットワーク)に接続しており、それは、CMIPホームエージェントサービングUE900が位置していることを含める。
IPMSは、UE900に対してクライアントベースのモビリティマネジメントを選択しているので、UE900は、3GPPコアネットワーク内の自己のホームエージェント(PDN−GW904)で自己の新しい気付アドレスを登録するべきである。UE900が、用いられることとなる適用可能なモビリティマネジメント機能を検出しようと試みていると仮定すると、UE900は、上記に論じられたようなプローブメッセージを送信するものとする。非3GPPベースのアクセスネットワークの事業者もまたPMIPを提供していることから、AR&MAG901のPMIP MAG機能は、上記の図1及び図7に関して論じられたシナリオと同様にプローブメッセージをUE900へと戻すLMA902へとプローブメッセージを経路設定するものとする。したがって、UE900は、IPMSはクライアントベースのモビリティを選択したものとはいえ、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能を検出するものとする。
IPMSに知られていないネットワークベースのモビリティ機能を実施する非3GPPベースのアクセスネットワークの事業者によるモビリティ機能の誤検出を回避するために、UE900は、LMA902が3GPPエンティティであるか否かを検出するために有効にされうる。LMA902が3GPPエンティティである場合には、それは、IPMSに知られており、かつ、選択されたモビリティマネジメント機能を気付いていることを意味している。それゆえに、プローブメッセージが3GPP LMA機能を備えたネットワークノードを通過させられる場合には、UE900は、ネットワークベースのモビリティマネジメントがIPMSによって選択されたと結論付けることができる。
UE900が、LMA902が3GPPエンティティであるか否かを検出できる複数の可能な方法がある。1例において、UE900は、非3GPP内のハンドオーバが、デフォルトルータの変更をきたすか否かを確認する。非3GPPネットワーク内においてデフォルトルータの変更がある場合には、ネットワークベースのモビリティが非3GPPネットワーク内で用いられる、すなわち、LMA902が非3GPPエンティティである可能性が高い。他の可能性は、3GPP LMAがプローブメッセージを修正するよう指示することができるので、モバイルノードは3GPP LMAと(ローカル)非3GPP LMAとを識別することができる。例えば、3GPP LMAは、常にホップカウントを3より大きな数だけ増加させるよう、又は、プローブメッセージに対して指示を追加するよう設定されうる、―例えば、プローブメッセージのメッセージフォーマットは、LMAによって設定される(されない)場合には、LMAが3GPPエンティティであることを指示する他のフラグを含みうる。
他のオプションは、UE900が、ローカルに割り当てられたアドレスが3GPP事業者に属するか否かを確認することである。このアドレスが3GPP事業者のネットワークプレフィクスの1部である場合には、LMAは3GPPエンティティである。モバイルノードは、http://www.iana.org/numbersでIANA登録を確認することによって、3GPP事業者のプレフィクスを求めることができる。さらに、他の可能性は、LMAのアドレスを含む中間のルータアドレスを求めるために、UE900が自己のIPアドレスのための経路探索を送信する。いずれの中間のルータアドレスも3GPP事業者のネットワークプレフィクスの1部でない場合には、関与する3GPP LMAはない。
LMAが3GPPエンティティであるか否か、すなわち、検出されたモビリティマネジメント機能が本当にIPMSによって選択された機能であるか否かを検出するためのオプション及び可能性もまた、必要に応じて組み合わせられうる。
本明細書中で提案されたモビリティマネジメント機能検出メカニズムを用いる際に問題を引き起こしうる別の論点は、ローカルなMAG経路設定でありうる。PMIPv6は、ソースと同じMAGに接続されている宛先のためのパケットがLMAを介した経路設定を経ないでローカルに配信されることを示す、ローカルなMAG経路設定(「EnableMAGLocalRouting」オプション)をサポートする。ローカルなMAG経路設定が使用可能となったので、PMIPドメイン内においても、プローブメッセージはこうして、LMAを横断せずにMAGからモバイルノードへと戻るように経路設定されるであろう。たとえ、ネットワークベースのモビリティがネットワークによって用いられるか否かを区別することをモバイルノードが許可しないネットワーク内においてPMIPサービスが用いられる場合であっても、ホップカウントの差は1となるであろう。
本発明の別の実施形態によると、PMIPドメイン内で転送するローカルなMAGによって引き起こされる潜在的な問題が克服される。この問題を回避する方法として複数の可能性が存在する。1つのオプションは、モバイルノードが、ローカル転送を、少なくともプローブメッセージに対しては、望まない旨の信号をネットワークへと送ることである。このことは、別々のシグナリングによって、又は、設定時にこのメッセージに対するローカルなMAG転送を切るフラグをプローブメッセージに含めることによって行われてもよい。他の可能性は、各MAGが、少なくともプローブメッセージへのローカル転送を適用せず、データパケットへのローカル転送のみを適用するよう構成されていることである。
ローカルなMAG経路設定に対処する他の可能性は、モバイルノードが、DNSメッセージ(ポート番号53のUDP/TCPメッセージ)のような、所定の種類のメッセージがローカル転送の対象とならないことを知っている場合に、モバイルノードがこの種類のメッセージとともにプローブメッセージを送信することである。
別のオプションは、PMIP検出は主として新しいIPセッションを確立した直後に必要であることから、特定のモバイルノードのパケットに対するローカル転送が、それぞれのモバイルノードによって新しいIPセッション又はPDN接続を確立した以後に、MAG中においてのみ有効にとされることであろう。さらに、別のオプションは、MAGが、ローカル転送も有効になるように、プローブメッセージ中のホップカウントを3ずつ増加させるよう修正され、このプローブメッセージのホップカウントの差が、ネットワークベースのモビリティマネジメントを用いないネットワーク内にてモバイルノードに返信されているプローブメッセージのホップカウントの差とは異なるようにすることであってもよい。
ローカルなMAG転送に対処する他の可能性は、モバイルノードがMAG内で有効とされたローカル転送がないことを知っている場合には、モバイルノードは、ネットワークによって用いられるモビリティマネジメント機能を検出するためにプローブメッセージを送信するのみとし、また、他の場合には、DSMIPブートストラップを用いるホームリンク検出といった他の効率のより低い検出手段を用いることである。ローカル転送がある特定のMAG内で有効とされているか否かは、例えば、事業者方針から、ネットワークへの前回の接続から、又は他の手段によって、モバイルノードに知らされるかもしれない。例えば、モバイルノードが、PMIPがプローブメッセージの結果に基づいてサポートしていると想定するが、その接続がハンドオーバの後に断たれたことに気が付いた場合は、モバイルノードは、その仮定が誤っており、ネットワーク内ではPMIPが用いられていないことを知っている。次いで、モバイルノードは、このネットワーク内でローカル転送が用いられていると想定することができ、後の意思決定のためにこの情報を保存することができる。
明らかになったように、PMIPドメイン内のモバイルアクセスゲートウェイによるパケットのローカル転送に起因する潜在的な問題に対処するためには、多数のオプションがある。当然のことながら、個々の対策は容易に互いに組み合わせることができることに留意するべきである。
本発明の他の実施の形態は、ハードウェア並びにソフトウェアを用いる上記の様々な実施の形態の実装に関する。本発明の様々な実施の形態は、計算機器(プロセッサ又は処理装置)を用いて実装又は実行してもよいことが認識されている。演算装置、プロセッサ又は処理装置は、例えば、汎用目的の処理装置、デジタル信号処理装置(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理デバイス等であってもよい。本発明の様々な実施の形態は、これらデバイスの組み合わせによって実行又は具現化してもよい。
さらに、本発明の様々な実施の形態はまた、処理装置によって又は直接的にハードウェア内で実行されるソフトウェアモジュールの手段によって実装されてもよい。ソフトウェアモジュールとハードウェア実装の組み合わせもまた可能であろう。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体、例えばRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD−ROM、DVD等に格納されてもよい。
さらに、本発明の異なる実施形態の個々の特徴は、個別に又は任意の組み合わせにおいて、別の発明の主題となりうることに留意するべきである。
具体的な実施の形態において示されたように、非常に多数の変形例及び/又は修正が、広範に記載された本発明の精神又は範囲から逸脱することなく、本発明に対してなされうることが、当業者によって理解されるであろう。それゆえに、本実施の形態は、すべての点で例示としてのものであって本発明を制限するものでないと見なすべきである。

Claims (15)

  1. ネットワークによって用いられるIPモビリティマネジメント機能を検出する方法において、
    プローブメッセージを前記ネットワークへとIPパケットの形態で送信し、前記プローブメッセージのIPヘッダは、前記プローブメッセージを移動体端末のIPアドレスへと宛てるステップと、
    前記ネットワークから前記プローブメッセージを受信するステップと、
    前記送信されたプローブメッセージと前記受信されたプローブメッセージとの比較に基づいて、前記ネットワークが、前記モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いるか否かを検出するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記送信されたプローブメッセージと前記受信されたプローブメッセージの前記比較は、前記送信されたプローブメッセージ中と前記受信されたプローブメッセージ中の前記IPヘッダのIPホップカウントフィールドの差を解析する請求項1に記載の方法。
  3. 前記送信されたプローブメッセージと前記受信されたプローブメッセージの前記比較は、前記モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を適用するネットワークエンティティを介して経路設定された場合に、ネットワークベースのモビリティマネジメント機能の使用の指示が前記プローブメッセージに追加されたか否かを確認することを含む請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いない前記ネットワークを検出したことに応答して、クライアントベースのモビリティマネジメントブートストラップ及びアドレス登録手順を開始するステップをさらに含む請求項1から3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 前記プローブメッセージが、前記モバイルノードが接続されている前記ネットワーク内のアクセスルータにトンネリングされる請求項1から4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 前記プローブメッセージが、前記モバイルノードが接続されている前記ネットワーク内のアクセスルータのリンク層アドレスに送信される請求項1から5のいずれか1つに記載の方法。
  7. 前記ネットワークが、前記モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いるか否かの検出が、前記モバイルノードによる前記プローブメッセージの送信時と受信時との間における前記ホップカウントの差に基づいている請求項1から6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 前記モバイルノードにて、前記ホップカウントが前記プローブメッセージの送信時と受信時との間で閾値を上回って増加する場合に、前記ネットワークベースのモビリティマネジメント機能が検出され、そうでない場合に、クライアントベースのモビリティマネジメント機能が検出される請求項7に記載の方法。
  9. 前記ネットワークによる前記モバイルノードの認証と、前記ネットワークによる前記モバイルノードへのアドレス割当との間の期間が、閾値時間よりも長い、
    前記ネットワークへの前回の接続により、提供される前記モビリティマネジメント機能がわかる、
    のうち1つ以上が満たされる場合にのみ、前記プローブメッセージが前記モバイルノードによって送信される請求項1から8のいずれか1つに記載の方法。
  10. 接続後で、前記ネットワーク内で前記モバイルノードを認証するための前記ネットワークへの認証手順を実行するステップと、
    前記認証は、前記ネットワークへのIP層の接続性を確立する前に実行されるステップと、
    をさらに含む請求項1から9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 前記モバイルノードの前記ネットワークへの初期接続の後すぐに、又は新しいIPセッションを確立した後すぐに、又は前記ネットワークによる新しいIPアドレスの割当後すぐに実行される、請求項1から10のいずれか1つに記載の方法。
  12. ネットワークによって用いられるIPモビリティマネジメント機能を検出するモバイルノードにおいて、
    IPヘッダの付いたプローブメッセージを前記ネットワークへと送信し、前記プローブメッセージは移動体端末のIPアドレスに宛てられている送信機と、
    前記ネットワークから前記プローブメッセージを受信する受信機と、
    前記送信されたプローブメッセージと前記受信されたプローブメッセージとの比較に基づいて、前記ネットワークが、前記モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いるか否かを検出する処理装置と、
    を備えるモバイルノード。
  13. 請求項2から11のいずれか1つに記載のステップを実行する手段をさらに含む請求項12に記載のモバイルノード。
  14. モバイルノードの処理装置によって実行される時に、前記モバイルノードが、ネットワークによって用いられる前記モバイルノードに対するIPモビリティマネジメント機能を検出させる指示を保存する、コンピュータで読み取り可能な媒体において、
    IPヘッダの付いたプローブメッセージを前記ネットワークへと送信し、前記プローブメッセージは移動体端末のIPアドレスに宛てられ、
    前記ネットワークから前記プローブメッセージを受信し、
    前記送信されたプローブメッセージと前記受信されたプローブメッセージとの比較に基づいて、前記ネットワークが、前記モバイルノードに対するネットワークベースのモビリティマネジメント機能を用いるか否かを検出する、
    媒体。
  15. 前記モバイルノードの前記処理装置によって実行される時に、請求項2から11のいずれか1つに記載のステップを前記モバイルノードに実行させる指示をさらに保存する、請求項14に記載のコンピュータで読み取り可能な媒体。
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