JP2012500925A - 内蔵型地下地熱発電機 - Google Patents

内蔵型地下地熱発電機 Download PDF

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Abstract

内蔵型地熱発電機は、ボイラ、タービン車室、発電機、コンデンサ、および電気ケーブルを含む。コンデンサは、ディストリビュータ室、周囲室、および室の間に配置された複数の管を含む。コンデンサの周囲室は、タービン、発電機、およびコンデンサ部門のセレクタを包囲し冷却する。コンデンサは、排気された蒸気を冷却し液体状態に変換し、それを再加熱するためにボイラ内に戻す。地熱発電機の使用方法では、ボイラ内に含まれた水が、地表面下に予め掘削した井戸に含まれる高温岩体からの熱によって高圧過熱蒸気に変換される。蒸気を使用して電気エネルギを生成し、電気ケーブルによって地表面に輸送する。複数の地熱発電機を幾つかの熱交換器のシステムによって「バイナリ」発電所で使用することができる。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2007年6月28日に出願された、レイキック ニコラの「内蔵型地下地熱発電機」という名称の米国特許出願通し番号第11/770,543号の一部継続出願である。
本発明は、一般に、内蔵型地下地熱発電機に関する。本発明は、地熱エネルギの有効な使用方法にも関する。
地熱は、局地地震および山の隆起を引き起こすのと同じ造構活動によって可能になる再生可能なエネルギ源である。地熱は電力を生成することができるエネルギを無限に供給するものである。地球を覆う外殻である岩石圏は、地殻および上部マントルで構成され、岩流圏と呼ばれる地殻の下の上部マントルの比較的熱く比較的塑性的な領域上に横たわる。地球の地殻の厚さは数マイルから約150マイルまで変化する。表面下深部のマグマによって加熱された岩体は、地下貯水池に捕捉された水を沸騰させ、700度Fに至らせることもある。この熱い地熱水の一部は、断層および亀裂を通って戻り、温泉または間欠泉として地表面に到達するが、地熱水の大部分は地下深部に留まり、亀裂および多孔質岩体中に捕捉される。この温水が自然に収集されたものは、地熱貯留層と呼ばれる。この活動の一部は自然の温泉によって既に享受されている。
現在は、地熱貯留層中に井戸を掘削して、温水を地表面に運搬する。地熱発電所では、この温水が地表面にパイプで送られる。次いで、シリカを除去した後、蒸気が生成され、その蒸気を使用してタービンを回転させて、機械的エネルギが生成される。タービンから発電機までの軸が機械的エネルギを電気エネルギに変換する。次いで、使用した地熱水が注入井から貯留層内に戻されて、再加熱され、圧力が維持され、貯留層が保持される。
3種類の地熱発電所がある。建設される種類は貯留層の温度および圧力による。
1.「乾燥」蒸気貯留層では蒸気が生成されるが、水分が非常に少ない。蒸気は「乾燥」蒸気発電所にパイプで直接送られて、タービン発電機を回転させる力を供給する。世界最大の乾燥蒸気の領域はサンフランシスコの約90マイル北にあるThe Geysersである。The Geysersで1960年に開始された電気の生成は、史上、最も成功した代替エネルギ事業になった。
2.温水の大部分を生成する地熱貯留層は、「温水貯留層」と呼ばれ、「フラッシュ(flash)」発電所で使用される。温度300〜700度Fの水が生産井を通って地表面まで運搬され、地表面で深部の貯留層の圧力から解放されると、「分離器」でシリカが除去された後、水の一部が急速に蒸気になる。そのとき、蒸気がタービンに動力を供給する。
3.温度250〜360度Fの貯留層は、急速に十分な蒸気になるほど十分熱くないが、なお「バイナリ(binary)」発電所で電気の生成に使用することができる。バイナリ・システムでは、地熱水を熱交換器に通過させ、そこで地熱水の熱が、水より低い温度で沸騰するイソペンタンなど第2の(バイナリの)液体に伝達される。バイナリの液体は、加熱されると、急速に水蒸気になり、蒸気と同様にタービン・ブレード中に膨張し、タービン・ブレードを回転させる。次いで、水蒸気は液体に凝縮され、繰り返し再使用される。この閉ループ・サイクルでは、空気中への排気がない。
また、判明しているように、これは比較的クリーンなエネルギ源である。地震および火山地帯に存在する30より多い国家が何十年もの間地熱パワーを広範に使用してきた。
現在の地熱エネルギの使用は局地に限定されている。地熱源は、地殻プレートの境界にある「浅い」熱水貯留層に限定されている。世界の大部分の下(3〜6マイル下)には、水を含まないが大量の熱を含む高温乾燥岩体が横たわっている。
現在、世界中の多くの国は、将来のエネルギ需要のために高温岩体の熱に注目している。間欠泉のように蒸気が地表面近くに存在しない世界の地域では、技術者達は「高温乾燥岩体技術」と呼ばれる方法を試行している。
高温乾燥岩体地熱技術では、地殻の下に存在する高温岩体中に蒸気が閉じ込められていないために、合衆国、日本、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、およびオーストラリアの科学者が、この深部の高温岩体中に水をパイプで送り、より大量の熱水源を生成して、地熱発電所で使用することを試行している。最も簡単な高温岩体発電所は、1つの注入井および2つの生産井を備える。
試行されることは、岩体中に注入井を掘り下げ、次いで、地表面でたまたま有する任意の水源をその井戸の中に圧力下で注入し、それが地下熱交換器として熱い花崗岩中の亀裂および割れ目を通って移動し、地下貯留層を形成することを望み、次いで、さらに多くの生産井を周辺に掘削し、その水および蒸気を回収し、ポンプで地表面に戻し、次いで従来または「バイナリ」の発電所で使用することである。
石炭燃焼蒸気機関の発明は、18世紀の工業生産に革命を起こし、線路および海の機械化輸送の開発への道を切り開いた。高圧過熱蒸気を使用する現代の蒸気機関は、依然として電力の主な供給源であり、舶用推進の手段であるが、多くの装置で燃料として石油が石炭に取って代わり、蒸気タービンが往復機関に取って代わった。
現代の井戸は、主に石油産業および地熱発電所で使用され、回転ドリルを使用して掘削されるが、38,000フィート(12000メートル)を超える長さに及ぶことができる。井戸は直径5から30インチ(13〜76cm)の穴を地中に掘削して作製される。掘削技術は日々向上されている。
米国特許出願第11/770,543号
したがって、地熱エネルギの分野では、現在の掘削技術を使用してアクセス可能な地球の地殻の巨大熱源を有効に使用するための装置および方法が求められているところ、本願発明は、そのような要請に応えることを課題としてなされたものである。
本発明は、有効な無尽蔵の地熱エネルギ供給を使用する新規の方法である。本発明は、再生可能な地熱源から電気エネルギを連続的に生成する内蔵型の地下地熱発電機に関する。発電機は、現在の地熱発電所で今日作動している「浅い」熱水貯留層に限定されない。
ケーブルを有するユニットを予め掘削した井戸中の所望の深さおよび温度のところまで下降させることによって、地熱エネルギが制御可能になり、電気エネルギの生成が可能になる。電気は、地下ユニットにある発電機によって生成され、次いで電気ケーブルによって地表面に輸送される。
地熱の再生可能な源から連続的に生成される比較的低コストかつクリーンな電気エネルギを、家庭および企業での一般的使用の他に、自動車産業を含む多くの用途でのクリーンなエネルギ源として使用することができ、または電気自動車の電池の再充電に使用することができ、電気の生成に使用される枯渇していく高コストの汚染する石油、石炭、および他の化石燃料にいずれは取って代わることができる水素の生成に使用することができる。非常に有毒な廃棄物を有する原子力発電所に取って代わることもできる。
内蔵型地下地熱発電機は、垂直に配置して、予め掘削した井戸内の地下深部にケーブルのシステムで下降させることができる細い円筒形状を有する。内蔵型発電機は、水を有するボイラ、タービン、歯車箱、発電機、水をボイラに戻すための管システムを有するコンデンサ、電気エネルギを地表面に輸送するための電気ケーブル、および冷却システムを含む。冷却システムは、別個の閉ループ管システムを備え、地表面上の熱交換器に連結される。
内蔵型地下地熱発電機は内部および外部の構造シリンダも含む。外部と内部のシリンダの間に形成された空間、およびその中の複数の管は、排気された蒸気を冷却し、液体状態に変換し、再加熱するために給水としてボイラに戻すコンデンサの一部である。
地熱発電機を使用するこの方法では、ボイラ内に含まれた水は、地表面の下に予め掘削した井戸内に含まれる高温岩体からの熱のために、高圧過熱蒸気に変換される。この蒸気を使用して、電気エネルギを生成し、電気ケーブルによって地表面に輸送する。
冷却システムは閉ループ管であり、外部と内部のシリンダの間に形成されたコンデンサの周囲室を通して水を循環させることによってコンデンサを冷却し、次いで熱を地表面に伝達する。次いで、地表面上の熱を使用して、幾つかの熱交換器のシステムを通して「バイナリ」発電所で追加の電気を生成する。コンデンサの周囲室はタービンおよび発電機部門を包囲し冷却する。別法として、地表面上の熱交換器を個々の建築物の暖房に使用することもできる。
内蔵型地熱発電機のための冷却システムは、独立した閉ループ管システムであり、代替システムとして変更することができ、熱交換器として独立して動作することができる。すなわち、外部と内部のシリンダの間に形成されたコンデンサを通して水を循環させる代わりに、コイル管を通して水を循環させることができる。コイル管は、地下深部の熱交換器として機能し、次いで熱交換器システムを通して地表面上の熱を交換する。この2つの閉ループ・システムの双方(内蔵型地下地熱発電機用冷却システムおよび独立した地下熱交換器)は、少なくとも1つの水ポンプを有して、パイプ管路を通して液体を循環させ、閉ループ・システムの下部の静水圧を低下させる。
地震および火山地帯を有する多くの国の多くの地域があり、そこでは地表面から比較的短距離で高温岩体に到達することができる。
内蔵型地熱発電機を高温岩体まで地下深部に下降させる。ボイラの底部は、幾つかの垂直の凹み(溝)を有して、ボイラの伝導面を増加させ、それによって高温岩体からボイラ内部の水への熱伝導性を向上させ、高圧過熱蒸気を生成し、それによってタービンを回転させることができる。
タービンの回転軸は固体軸であり、発電機の回転子の軸に連結される。回転子の軸は発電機内部で回転して電気を生成する円筒形の軸である。回転子軸が円筒形状であることによって、蒸気がコンデンサのディストリビュータを通過することができるようになる。円筒形状の回転子は第2のタービンとしても機能する。回転子は、内部壁に取り付けられて回転子の回転を増加させるように位置付けられた第2組の小さいブレードを有する。排気された蒸気は、次いで、管システムを通ってコンデンサに到達し、そこで蒸気が凝縮され、給水タンクを通る給水としてボイラに戻される。この工程が繰り返され、2組の蒸気制御弁およびボイラ給水ポンプで調節される。蒸気制御弁およびボイラ給水ポンプを圧力あるいは熱によって自動的に、または地表面上の制御室内のセンサおよびコンピュータによって電子的に作動させることができる。
タービンと発電機の間に配置される歯車箱または変換器の目的は、発電機の回転子の方向を変えることによって、回転するタービンにより生成される運動量を相殺することである。したがって、発電機の回転子は主タービンと反対方向に回転する。
全てのアセンブリが井戸の底部に下降された後に、内蔵型地下地熱発電機のボイラに別個の組の管を通して水を充填して、下降工程中のアセンブリ全体の重量を低減する。同じ管が、ボイラ内の必要とされる水位になるまで給水し、それを維持し、調節するためにも使用される。
ボイラ以外のタービンおよび電磁発電機を包囲し冷却するコンデンサは、耐熱断熱材の厚い層で高温岩体の外部熱から断熱される。断熱材の追加の周辺層はアルミニウム箔でもよい。内蔵型地下地熱発電機のアセンブリ全体をさび止め材料の特別の被覆で処理してもよい。
アセンブリのボイラに、水の他に、水よりも低い温度で沸騰するイソペンタンなど液体を充填して、ユニットがあまり深くない所で比較的低温で機能するようにすることもできる。
また、水の他に、コンデンサ用冷却材を水よりも高い沸点を有する他の液体と共に充填することもできる。
昇圧変圧器をユニットの頂部に加えることができ、またはアセンブリから分離し、別個のケーブルで運搬して、アセンブリの重量を低減することができる。必要に応じて、幾つかの変圧器を加え、必要な距離(深さ)だけ間隔をおいて配置することができる。(変圧器は図面に示されていない)。変圧器内で、電力が地表面に送られる前に電圧を上げて、電線で家庭および企業に電気を送るようにする。
ボイラ内に、制御弁が機能不全の場合など緊急時に必要に応じて蒸気を解放するための安全逆止弁が存在する。
各アセンブリ・セグメント上に1組の突き出た保持ピンが存在するため、アセンブリを1組の別個のケーブルで運搬して、アセンブリの下降または上昇中に主ケーブルへの張力を低減することができる。
内部と外部のシリンダの間に、高圧環境でアセンブリの構造的完全性を向上させるための構造リブが存在する。
下降工程中に、地表面上で全てのセグメントを溶接またはボルト締めすることができる。
全ての運搬ケーブル、供給管、冷却材管、制御ケーブル、および電気ケーブルは簡単に取り付け、再取り付けできるように適切な長さに分割される。
井戸が掘削された後、持ち運び可能な、または永久的なタワーを、アセンブリを下降または上昇させるための追歯車システムで建設することができる。
地熱エネルギの可能性は非常に大きい。地球は無尽蔵のエネルギ供給を有する。これまでの課題は、その熱を効果的に使用する方法であった。
本明細書に開示する本発明、内蔵型地下地熱発電機では、地球の地殻の大量の熱源の真の可能性を引き出すことができる。
本発明の一目的は、「浅い」熱水貯留層に限定されない、地熱の再生可能な源から連続的に生成される比較的低コストかつクリーンな電気エネルギを供給する方法である。家庭および企業での一般的な使用の他に、自動車産業を含む多くの用途でのクリーンなエネルギ源として使用することができ、電気の生成に使用される枯渇していく高コストの汚染する石油、石炭、および他の化石燃料にいずれは取って代わることができる水素の生成に使用することができる。非常に有毒な廃棄物を有する原子力発電所に取って代わることもできる。
本発明の他の目的は、内蔵型地下地熱発電機を提供することである。
本発明の他の目的は、水を有するボイラ、タービン、発電機、給水をボイラに戻すパイプ・システムを有するコンデンサを備える、垂直位置で組み立てられる地熱発電機を提供することである。
本発明の他の目的は、タービンと発電機の間に配置される歯車箱(変換器)を設けて、発電機の回転子の方向を主タービンと反対方向に回転するように変えることによって、回転するタービンにより生成される運動量を相殺することである。
本発明の他の目的は、冷却システムが、少なくとも2つの熱交換器、井戸内の深部にある第1の熱交換器、および地表面上の第2の熱交換器を有する独立した閉ループ管であることである。第1の熱交換器は、外部と内部のシリンダの間に形成されたコンデンサの周囲室を通して冷水を循環させることによってコンデンサから熱を吸収し、次いでその熱を地表面上に伝達し、そこで熱が、コイル管である第2の熱交換器を通って交換され、次いで、冷却された水がコンデンサに再び戻される。
本発明の他の目的は、独立した閉ループ管が少なくとも1つのポンプを有して、システムを通して水を循環させ、静水圧を低減することである。
本発明の他の目的は、代替の独立した閉ループ管システムが、少なくとも2つの熱交換器、井戸内深部のコイル管である第1の熱交換器、および地表面上のコイル管である第2の熱交換器を有することである。第1の熱交換器は、熱交換器(コイル管)を通して冷水を循環させることによって周囲の高温岩体から熱を吸収し、次いでその熱を地表面上に伝達し、そこで熱が、第2の熱交換器(やはりコイル管)を通して交換される。
本発明の他の目的は、独立した閉ループ管が少なくとも1つのポンプを有して、システムを通して水を循環させ、静水圧を低減することである。(管内部の速度および圧力は一定である。P(圧力)×V(速度)=一定。速度が速くなる=圧力が下がる。)
本発明の他の目的は、それぞれこの2つの閉ループ・システム(内蔵型地下地熱発電機用冷却システムおよび独立した地下熱交換器)が単一井戸として機能することができる細い円筒形の設計を提供することである。
本発明の他の目的は、冷却室を有する構造的外部および構造的内部のシリンダ、その間に形成され、タービンおよび発電機部門を包囲し冷却するコンデンサを提供することである。
本発明の他の目的は、内部と外部のシリンダの間に、高圧環境でアセンブリの構造的完全性を向上させる構造リブを存在させることである。
本発明の他の目的は、運搬ケーブル、供給管、冷却材管、制御ケーブル、および電気ケーブルが全て、ケーブル・コネクタ・プラットホームに簡単に取り付け、再取り付けできるように適切な長さに分割されることである。
本発明の他の目的は、ボイラの外部の構造シリンダが外側および内側の凹みを有して、伝導面を増加させ、ボイラ内部の水への熱伝導率を向上させることである。
本発明の他の目的は、アセンブリ全体が井戸の底部に下降された後に、内蔵型地下地熱発電機のボイラに別個のホースを通して水を充填して、下降工程中のアセンブリ全体の重量を低減することである。
本発明の他の目的は、内蔵型地下地熱発電機のボイラ内の必要とされる水位を地表面上の制御室から給水し調節できるようにすることである。
本発明の他の目的は、ボイラ以外のユニット全体を包囲し冷却するコンデンサが、耐熱断熱材の厚い層で高温岩体の外部熱から断熱されることである。
本発明の他の目的は、各アセンブリ・セグメント上に1組の突き出た保持ピンを配置して、アセンブリを別個の組の周辺ケーブルで運搬して、アセンブリの下降または上昇中に主ケーブルへの張力を低減することである。
また、本発明の他の目的は、ケーブルを有するユニットを予め掘削した井戸内に所望の深さおよび温度のところまで下降させることによって、地熱エネルギを制御可能にし、比較的低コストの電気エネルギの生成を可能にすることである。
本発明の他の目的は、電気が地下ユニットにある発電機によって生成され、電気ケーブルによって地表面に輸送されることである。
本発明の他の目的は、地熱発電所が風の強い地域に配置される場合、組立タワーを風車のプラットホームとして使用することができることである。
また、本発明の他の目的は、この電気エネルギ生成方法を、氷河期など、起こり得る世界的気候危機に対して使用することができることであり、そのときに、人工の光および熱が与えられる温室菜園で農業を継続することができる。
本発明の他の目的は、内蔵型地下地熱発電機で電気を生成する方法を、地熱の可能性があり、太陽光が不十分な他の惑星および月に適用できることである。
本発明の上記その他の特徴および利点が、添付の図面で示した本発明の特定の実施形態の以下のより詳細な説明から明らかになるであろう。
図を参照して本発明を説明する。
本発明による主なセグメントを有する内蔵型地下地熱発電機を示す断面図である。 本発明による内蔵型地下地熱発電機を示す図3の線2−2’に沿って切り取られた断面図である。 本発明による、図2の線3−3’に沿って切り取られたコンデンサ・ディストリビュータを示す断面図である。 本発明による、図2の線4−4’に沿って切り取られたコンデンサおよび発電機を示す断面図である。 本発明によるコンデンサおよび歯車箱を示す図2の線5−5’に沿って切り取られた拡大断面図である。 本発明による、図5の線6−6’に沿って切り取られた断面図である。 本発明による、図5の線7−7’に沿って切り取られた断面図である。 本発明による、図5の線8−8’に沿って切り取られた断面図である。 本発明による、図2の線9−9’に沿って切り取られたコンデンサおよびタービンを示す断面図である。 本発明による、図2の線10−10’に沿って切り取られた給水貯蔵タンクおよびタービンを示す断面図である。 本発明による、図2の線11−11’に沿って切り取られたボイラを示す断面図である。 本発明による、地表面上の熱交換器を含む主なセグメントを有する内蔵型地下地熱発電機を示す概略断面図である。 本発明による、閉ループ管、地下深部にある1つの熱交換器、および地表面上の1つの熱交換器を含む主なセグメントを有する代替の独立した熱交換システムを示す概略断面図である。 本発明による、地表面上のバイナリ地熱発電所を示す概略断面図である。 本発明による、地表面上の代替の地熱発電所を示す概略断面図である。 24個の井戸および制御センターを有する地熱発電所を示す平面図である。図を明瞭かつ簡単にするために、本発明による、発電所の4分の1だけ(6個の井戸)の概略図が示されている。 本発明による、図16で示した地熱発電所の1セクションを示す拡大概略図である。 本発明による、図16および17で示した1つの熱交換タンクを示す拡大平面図である。 本発明による、図18の線19−19’に沿って切り取られた熱交換タンクを示す拡大断面図である。 本発明による内蔵型地下地熱発電機を組み立て、上昇、または下降させるための代替タワーを示す断面図である。 本発明による、風車がその上に設置された内蔵型地下地熱発電機を組み立て、上昇、または下降させるための代替タワーを示す断面図である。
次に図1を参照すると、内蔵型地下地熱発電機は、細い円筒形状を有し、垂直に位置付けて、予め掘削した井戸内の地下深部にケーブルのシステムで下降させることができる。主なセグメントを有する本発明の内蔵型地下地熱発電機100の断面図が示されている。アセンブリ100の主な要素は、ボイラ120、タービン車室130、歯車箱または変換器140、発電機150、コンデンサ/ディストリビュータ160、および電気エネルギを地表面まで輸送するための電気ケーブルを含むケーブルおよび管のシステム170である。
次に図2を参照すると、図3の線2−2’に沿って切り取られた、図1で示した内蔵型地下地熱発電機100の拡大断面図が示されている。アセンブリ100の主な要素は、ボイラ120、タービン車室130、歯車箱または変換器140、発電機150、ボイラ内に戻す給水として排気凝縮蒸気を戻すための管システム62を有するディストリビュータ室61および周囲室68を備えるコンデンサ160、並びにケーブルおよび管のシステム170である。
ケーブルおよび管のシステム170は、周辺保護ケーブル74、主保護ケーブル75、制御ケーブル76、ボイラ供給管121、冷却システム管72、および電気エネルギを地表面まで輸送するための主電気ケーブル77を含む。
ボイラ120は、水タンク領域122を有する下部、および蒸気領域124を有する上部を含む。アセンブリ100はフック・アイ71を有し、フック73およびケーブル75によって、または滑車およびケーブルのシステムで取り付けることができ、次いで、地下深くまで予め掘削した井戸内に、地表面下の深部のマグマによって加熱された岩体がボイラ120の下部の水タンク領域122内の水を沸騰させる深さまで下降させることができる。ボイラ120の上部の蒸気領域124内の蒸気も過熱蒸気を生成する周囲の高温岩体によって加熱される。高圧過熱蒸気は1組の蒸気制御弁88を通過して、固体軸34に取り付けられた1組のブレード32を有するタービン車室130内に入り、それを回転させる。タービンの固体軸34は、歯車箱または変換器140によって発電機150の円筒形軸52に連結される。タービン車室からの蒸気は、1組の開口部36を通り、発電機150の円筒形軸52を通って撹拌されて、コンデンサ160のディストリビュータ室61内に入る。そのとき排気された蒸気が凝縮し始め、1組の開口部63を通って複数の管62内に撹拌され、給水タンク110に戻り、次いでボイラ120内にボイラ供給ポンプ112およびボイラ供給パイプ114を通るようにポンプで送られる。
この図には、構造外部シリンダ90および構造内部シリンダ80も示されている。コンデンサ160の周囲室68は外部シリンダ90と内部シリンダ80の間の空間に形成される。周囲室68は、上記のように、その中に複数の管62を有する。内部と外部のシリンダの間に、高圧環境でアセンブリの構造的完全性を向上させるための構造リブ85が存在する。リブ85は水循環用の穴87を有する(図を明瞭かつ簡単にするためにリブ85は図1および2に示されていない)。
冷却システムは、少なくとも2つの熱交換器、井戸内に下降させた第1の熱交換器および地表面上にある第2の熱交換器を有する独立した閉ループ管である。第1の熱交換器は、外部と内部のシリンダの間に形成されたコンデンサの周囲室を通して冷水を循環させることによってコンデンサから熱を吸収し、次いでその熱を地表面上に伝達し、そこで熱が、コイル管である第2の熱交換器を通って変換され、次いで、冷却された水がコンデンサに再び戻される。
冷却システムは、閉ループ管72、コンデンサ160の周囲室68であり、地下深部にある1つの熱交換器、および地表面上のコイル管182である第2熱交換器で構成される(地表面上のコイル管182は図12に示されている)。
閉ループ管72は、冷却水ポンプ172および174を経由してコンデンサ160の周囲室68に取り付けられる。冷却水ポンプ172は、パイプ178を通して周囲室68の底部に冷水を注入する。水はコンデンサ160の周囲室68を通って循環することによってコンデンサを冷却する。周囲室68の上部に自然に上昇する温水は、次いで水ポンプ174によって管72の他端内に注入され、地表面まで汲み上げられ、そこで熱が熱交換器184の一部であるコイル管182を通って交換され、次いで冷却された水がコンデンサ160の周囲室68に戻される。地表面の熱は、次いで、(図12〜19で説明するように)幾つかの熱交換器のシステムを通って、「バイナリ」発電所内で追加の電気の生成に使用される。
コンデンサ160の一部である周囲室68は、コンデンサ160を冷却する他に、タービン130、歯車箱/変換器140、および発電機150を包囲し冷却し、過熱を防ぐように戦略的に位置付けられる。
閉ループ管72は少なくとも1つの(好ましくは幾つかの)直列の水ポンプ172を有して、管路を通して水を循環させ、閉ループ・システムの下部の静水圧を低減させる。必要に応じて幾つかの閉ループ管72を合体させて設置し、冷却および熱交換の工程の速度を速めることができる。管内部の速度および圧力は一定である。P(圧力)×V(速度)=一定。速度が速くなる=圧力が下がる。
代替解決法として、コンデンサ160の周囲室68に、図13で示したのと同様の追加の独立したコイル管(熱交換器)および閉ループ・システムを加え、それで冷却することもできる。
ボイラ120の周囲壁は、凹みを有して、伝導面を増加し、ボイラ内の水への熱伝導率を上げることができる(図を簡単にするために示していない)。
内蔵型地下地熱発電機100のアセンブリ全体を井戸の底部まで下降させた後、管121のセットを通してボイラ120に水を充填することによって、下降工程中のアセンブリの重量が低減される。ユニットに取り付けられた2つの管121が図に示されている。1つはボイラ120に給水するための管であり、他方は充填工程中に空気を逃がすための管である。管121の重要な目的は、ボイラ120内の必要とされる水位まで給水し、維持し、調節することでもある。
アセンブリ100の全ての主要素、ボイラ120、タービン車室130、歯車箱または変換器140、発電機150、およびコンデンサ/ディストリビュータ160を同じ種類の複数のセクションの結合によって所望の長さおよび容量に下降工程中に組み立てることができる。結合方法は、ボルト締めまたは溶接でもよい。
各アセンブリ・セグメントに1組の突き出た保持ピン66があり、別個の組の周辺ケーブル74で運搬して、アセンブリの下降または上昇中に主ケーブル75への張力を低減することができる。
周囲室68は、構造外部シリンダ90と構造内部シリンダ80の間に形成され、ボイラ120以外のユニット全体を包囲かつ冷却し、耐熱断熱材92の厚い層で高温岩体の外部熱から断熱される。
ボイラ120は、安全逆止弁126を有して、制御弁が機能不全の場合など緊急時に必要に応じて蒸気を解放する。
タービン130と発電機150の間に配置された歯車箱または変換器140の目的は、発電機150の回転子54の方向を変えることによって、回転するタービン33により生成される運動量を相殺することである。したがって、発電機150の回転子54は主タービン33と反対方向に回転する。
次に図5〜8を参照すると、タービン軸34の上端は、歯車箱140の周囲シリンダ41まで延びるディスク/プラットホーム35にしっかり連結される。ディスク/プラットホーム35に軸受42および歯車43のシステムが固定されて係合する。歯車箱は主構造シリンダ80に固定される。ディスク/プラットホーム35は、蒸気がタービン車室から出るための幾つかの開口部36を有する。ディスク/プラットホーム35は、じょうご39の形状で上方にも延びて、蒸気が発電機150の円筒形軸52内にじょうごを通って送られるように形成される。回転子54の円筒形軸52は第2のタービンとしても機能する。円筒形軸52は第2組の小さいブレード58を有する。第2組の小さいブレード58は、内側壁に取り付けられ、蒸気が通過するときに回転子の回転を増加させるように配置される。
ディスク/プラットホーム35は、1組の歯車43によって上方ディスク・プラットホーム37と係合する。1組の歯車43は、歯車43の軸/ピン44で歯車箱140の周囲シリンダ41に固定される。上方ディスク・プラットホーム37は、軸受46によってじょうご39の上部38と、軸受47によって歯車箱140の周囲シリンダ41とも係合し、発電機150の円筒形軸52にもしっかり連結される。ディスク/プラットホーム35およびディスク・プラットホーム37は、歯車43と係合して対応する湾曲した溝45を有する。
図3は、図2の線3−3’に沿って切り取られたコンデンサ/ディストリビュータ160の断面図である。図3は、主構造内部シリンダ80、外部構造シリンダ90、コンデンサ/ディストリビュータ61、およびコンデンサ/ディストリビュータ61を包囲するコンデンサ160の周囲室68を示している。この図には、周囲室68の周囲に広がる管62も示されている。排気された蒸気は開口部63を通過する。開口部63は管62に通じ、管62は凝縮水をボイラ120に戻す。この図には、発電機150をコンデンサ160から分離する固体ディスク/プラットホーム94も示されている。円筒形軸52の上端は軸受96によってディスク/プラットホーム94に固定され、係合する。
この図には、周囲室68の底部にある冷却された水を運搬するパイプ178も示されている。また、アセンブリが井戸内に下降された後に、ボイラに水を充填するためのボイラ供給管121も図に示されている。また、高圧環境でアセンブリの構造的完全性を向上させる内部と外部のシリンダの間の構造リブ85も図に示されている。また、1組の周辺ケーブル74でアセンブリの各セグメントを保護して、アセンブリの下降または上昇中に主ケーブル75の張力を低減するための突き出た保持ピン66も示されている(保護ケーブルは図に示されていない)。
この図には、電気を発電機150から地表面まで、さらに電線まで輸送する電線管77も示されている。また、ボイラ120以外のアセンブリ全体を取り囲む耐熱断熱材92も図に示されている。
図4は、図2の線4−4’に沿って切り取られた発電機150の断面図である。図4は、主構造内部シリンダ80、外部構造シリンダ90、周囲室68の周囲に広がる管62を有するコンデンサ160の周囲室68も示している。この図には、円筒形軸52、軸52に固定された発電機150の回転子54、および主構造内部シリンダ80に固定された発電機150の固定子56も示されている。また、各セグメントを保護するための突き出た保持ピン66も示されているが、保持ピン66は隣接するセグメントに対してオフセットされて、周辺ケーブル74がアセンブリの周囲全てに広がることができるようになされる。また、送り穴87を有する構造リブ85、電線管77、ボイラ供給管121、パイプ178、および断熱材92も図に示されている。
図9は、図2の線9−9’に沿って切り取られたコンデンサおよびタービンの断面図である。
図9は、主構造内部シリンダ80、外部構造シリンダ90、周囲室68の周囲に広がる管62を有するコンデンサ160の周囲室68も示している。また、送り穴87を有する構造リブ85も図に示されている。
この図には、ブレード32を有する固体タービン軸34、ボイラ供給管121、パイプ178、および断熱材92も示されている。また、各セグメントを保護するための突き出た保持ピン66も示されているが、保持ピン66は隣接するセグメントに対してオフセットされている。
図10は、図2の線10−10’に沿って切り取られた給水貯蔵タンクおよびタービンの断面図である。図10は、主構造内部シリンダ80、およびこの位置で給水貯蔵タンク110を形成する延長された外部構造シリンダ90も示している。この図には、ボイラ120に注入し給水する、給水貯蔵タンク110内に配置されたボイラ供給ポンプ112も示されている。また、タービン33内への蒸気の流れを制御する蒸気制御弁88も図に示されている。また、タービン車室130の底部にあるディスク・プラットホーム82上に配置された水ポンプ116も図に示されている。水ポンプ116の目的は、過剰な水がタービン車室130の底部にたまった場合に除去し、その過剰な水を給水貯蔵タンク110内にパイプ117を通して放出することである(図を明瞭かつ簡単にするために水ポンプ116は図2に示されていない)。この図には、ボイラ120内の必要とされる水位まで給水し、維持し、調節する水ポンプ/弁125および管121も示されている。また、その上に軸34が着座し、ディスク・プラットホーム82上に固定される1組の軸受84および96を有するタービン33の固体軸34も図に示されている。また、断熱材92も図に示されている。
図11は、図2の線11−11’に沿って切り取られたボイラ120の断面図である。この図には、ボイラ120の周囲壁/シリンダ128も示されている。また、前述したように、1組の周辺ケーブルを有するアセンブリの各セグメントを保護するための突き出た保持ピン66も示されている。この図では、保持ピン66がロッド65の延長部として示されている。ロッド65は、供給パイプ114をボイラ120の下部122に案内するための開口部118を有する。
この図には、安全放出弁126および補強プレート129も示されている。
図12は、地表面上の熱交換器を含む主セグメントを有する、内蔵型地下地熱発電機の概略断面図である。図12は、ボイラ120、タービン130、歯車箱140、発電機150、およびコンデンサ160を示している。この図には、周囲室68内に広がる冷却管62によって熱交換器として機能するコンデンサ160の周囲室68も示されている(図を明瞭かつ簡単にするために管62はこの図に示されていない)。また、熱交換器184の熱を交換して地表面に伝達する、図14で説明するバイナリ地熱発電所180の一部である、コイル管182も図に示されている。ユニット内の深部の熱交換器として機能するコンデンサ160の周囲室68、および熱交換器184の熱を交換して地表面に伝達するコイル管182は、閉ループ管72で連結される。閉ループ管72は、輸送中の熱の損失を防止するように断熱される。この図には、閉ループ・システムを通して水を循環させる幾つかの水ポンプ172および174も示されている。また、管とケーブルのセグメントを連結するケーブル・コネクタ・プラットホーム176も図に示されている。また、主ケーブル75および断熱材92も図に示されている。
図13は、代替の独立した熱交換システムの概略断面図である。主セグメントは、閉ループ管、地下深部にある1つの熱交換器、および地表面上にある1つの熱交換器を含む。図13には、図12で示した冷却システムと同じ要素が示されている。すなわち、地下深部にある1つの熱交換器、および地表面上にある1つの熱交換器、並びに、閉ループ・システムを通して水を循環させる幾つかの水ポンプを有する1つの閉ループ管である。
この実施形態では、熱交換器として機能する周囲室68の代わりに、熱交換器として機能するコイル管168が使用される。熱交換器168は、真直ぐな管189、コイル管188、構造パイプ187、およびプラットホーム186で構成される。ユニットに強度を与える構造パイプ187はプラットホーム186に取り付けられる。構造パイプ187は、真直ぐな管189が出るための1つの開口部を底部に、真直ぐな管189が入るための1つの開口部を頂部に有する。構造パイプ187は、必要に応じてより多くの送り穴を有して、構造パイプ187の重量を減少し、より多くの熱を真直ぐな管189に与えることができる。この図には、その上にアセンブリ全体が担持される構造パイプ187のベース185も示されている。
地下深部の熱交換器として機能するコイル管168、および地表面上の熱交換器として機能するコイル管182は閉ループ管72で連結される。この図には、閉ループ・システムを通して水を循環させる幾つかの水ポンプ172および174も示されている。井戸の深部の高温岩体からの熱は、熱交換器168によって吸収され、ハウス72で地表面上の熱交換器184まで輸送され、そこでその熱が水よりも低い温度で沸騰するイソペンタンなど第2の(バイナリの)液体に伝達される。熱交換器184は、図14で説明する、バイナリ地熱発電所180の一部である。
この図には、管72とケーブル75のセグメントを連結するケーブル・コネクタ・プラットホーム176も示されている。
図13で説明した熱交換システムは、内蔵型地下地熱発電機の代替冷却システムであり、代替の独立した熱交換システムとして機能することもでき、いわゆる「高温乾燥岩体技術」の実験方法をかなり向上させるものである。
最も簡単な「高温乾燥岩体技術」の発電所は1つの注入井および2つの生産井を備える。科学者は、岩体中に注入井を掘り下げ、次いで、地表面上でたまたま有する任意の水源をその井戸の中に圧力下で注入することを試みて、水が熱い高温岩体中の亀裂および割れ目を通って移動し、地下貯留層を形成することを望み、次いで、周辺に生産井を掘削しようとし、その水および蒸気をポンプで地表面に戻すことによって回収し、次いで従来または「バイナリ」の発電所で使用することを試みる。
バイナリ発電所では、低温であるがより一般的な温水源(100°F〜300°F)が使用される。温水は、比較的低い沸点を有する第2(したがって「バイナリ・プラント」)の液体(通常、イソブタンまたはイソペンタンなど炭化水素)と併せて熱交換器を通される。第2の液体が気化し、それによってタービンが回転され、それによって発電機が駆動される。残りの第2の液体は、熱交換器を通して単に再循環される。地熱液体は凝縮され、貯留層に戻される。
現在の実験的な「高温乾燥岩体技術」が予想通りに機能し、特定の課題を解決するかどうかはまだ不明である。
1.自然に水がたまらない場所に、大量の水が地下深部の人工の熱水貯留層を形成する必要がある。
2.大量の水が様々な方向に岩体中に失われ、吸収されるであろうか?
3.あるとすれば、どれだけ多くの水が高温岩体中の亀裂および割れ目を通って生産井に到達することができるか?
4.あるとすれば、どれだけ多くの水を回収し、地表面にポンプで送って、従来または「バイナリ」の発電所で使用することができるか?
5.また、生産井を通して水を地表面にポンプで送る間、水は岩体の層を通過するが、その熱さは徐々に低下し、最終的に地表面近くでは冷たい岩体になる。どれだけ多くの熱が失われ、どれだけ多くの水が移動中に岩体中に失われ、吸収されるか?
図13で説明した熱交換システムは、地表面上のバイナリ部分の他に地下深部の部分の文字通りの閉ループ・システムであるため、常に同量の水を使用する単純なシステムである。分離器で地熱液体からシリカおよび鉱物を除去する処理をしないものである。
このシステムは、コイル・パイプおよびハウスを通して水を循環させるため、高温岩体の亀裂および割れ目に水が失われることがない。ハウスが断熱されているため、移動中の熱の損失は限られている。幾つかの井戸(注入井および幾つかの生産井)を機能させる必要はなく、むしろユニットごとに単一の井戸が使用される。
図14は、バイナリ地熱発電所180の概略断面図である。この図には、熱交換器184、タービン230、コンデンサ260、および発電機250が示されている。地下深部からの温水は閉ループ管72を通過して熱交換器184内部のコイル182内に入り、そこでその熱が水よりも低い温度で沸騰するイソペンタンなど第2の(バイナリの)液体に伝達される。バイナリの液体は、加熱されると急速に水蒸気になり、蒸気と同様に、蒸気パイプ222および制御弁288中に膨張し、それらを通過して、タービン230を回転させる。排気水蒸気は、次いで、コンデンサ260内で液体に凝縮され、次いで供給パイプ214およびボイラ供給ポンプ212を通ってボイラ220内に戻される。この閉ループ・サイクルでは、水蒸気は繰り返し再使用され、空気中への排気がない。タービン230の軸は、発電機250の軸に連結される。発電機250は、回転し、電気を生成する。次いで、電気は電気ケーブル277を通ってユーザへの変圧器およびグリッド線に輸送される。(変圧器およびグリッド線は図に示されていない)。
図15は、管72から来る水が蒸気を生成する十分な熱さである場合の代替解決法としての地熱発電所190(バイナリ発電所ではない)の概略断面図である。(図13で示した代替の独立した熱交換システムに適用可能である)。この図には、ボイラ220、タービン230、コンデンサ260、および発電機250が示されている。地下深部からの温水は閉ループ管72を通過してボイラ220内に入り、そこで気化する。次いで、蒸気は蒸気パイプ222および制御弁288を通過し、タービン230を回転させる。次いで、排気水蒸気は、コンデンサ260内で液体に凝縮され、次いで前述のように井戸に通じる閉ループ管72にポンプで戻される。この図には、閉ループ・システムの一部である供給パイプ214および水ポンプ212も示されている。また、回転して電気を生成する発電機250の軸に連結されたタービン230の軸も図に示されている。次いで、電気は電気ケーブル277を通ってユーザへの変圧器およびグリッド線に輸送される。(変圧器およびグリッド線は図に示されていない)。
図16および17は、本発明による、24個の井戸および制御センター200を有する地熱発電所300を示す平面図である。図を明瞭かつ簡単にするために、ここでは、発電所の4分の1、6個の井戸19〜24、および3つのバイナリ電力ユニット132、142、152だけの概略図が示されている。発電所の他の4分の3は同一である。
前述のように、内蔵型地下地熱発電機100の冷却システムは、閉ループ管システムであり、外部と内部のシリンダ90と80の間に形成されたコンデンサ160の周囲室68を通して水を循環させることによって、コンデンサを冷却し、次いで熱を地表面に伝達する。次いで、地表面の熱を使用して、幾つかの熱交換器のシステムによって「バイナリ」発電所で追加の電気を生成し、次いで、冷却した水として関連するコンデンサ160の周囲室68に戻す。
この図には、井戸19〜24内部の6つの内蔵型地下地熱発電機に接続された3つの「バイナリ」電力ユニット132、142、および152が示されている。
それぞれこの3つのバイナリ電力ユニット132、142、および152は、ボイラ133、143、および153、タービン134、144、および154、並びに発電機135、145、および155で構成される。
バイナリ生産ユニット132のボイラ133は、井戸19、20、21、22、23、および24の内部の関連する内蔵型地下地熱発電機のコンデンサ160に閉ループ・システムの管の一端で連結された6つの熱交換コイル319、320、321、322、323、および324を有する。
閉ループ・システムの管の他端が井戸19、20、21、22、23、および24の内部の関連する内蔵型地下地熱発電機のコンデンサ160に到達し、閉ループ・サイクルが完了する前に、その他端は、バイナリ生産ユニット142および152のボイラ143および153も通過する。その目的は、熱を交換し、その熱を地表面上のバイナリ生産ユニットでできるだけ多く使用し、冷却した水をコンデンサ160に戻すことである。図を明瞭かつ簡単にするために、放射状の管は全て図に示しておらず、管路を通る流れの方向が矢印で印を付けられている。
バイナリ生産ユニット142のボイラ143も、6つの熱交換コイル419、420、421、422、423、および424を有する。
バイナリ生産ユニット152のボイラ153も6つの熱交換コイル519、520、521、522、523、および524を有する。
バイナリ生産ユニット132のボイラ133は、熱がコイル319、320、321、322、323、および324を通って交換される第1のステーションであるため、最も熱い蒸気を生成する。
バイナリ生産ユニット142のボイラ143は、熱がコイル419、420、421、422、423、および424を通して交換され、蒸気の温度がボイラ133よりも低い第2のステーションである。
バイナリ生産ユニット152のボイラ153は、熱がコイル519、520、521、522、523、および524を通して交換され、蒸気の温度がボイラ143よりも低い第3のステーションである。
バイナリ電力ユニット132、142、および152は、様々な蒸気温度および圧力で作動するように設計される。
代替解決法として、様々な温度および圧力に対処するボイラ133、143、および153からの蒸気を単一のタービンおよび発電機を有する単一のバイナリ電力ユニットにじょうごで送ることができる。
代替解決法として、水がバイナリ生産ユニット152のコイル519、520、521、522、523、および524を出た後に、水がまだ熱い場合、使用可能な場合は管72を流水で冷却し、または建築物の暖房に使用することができる。
図17は、図16で示した地熱発電所300の1つのセクションの拡大概略図である。
図18は、図16および17で示したバイナリ生産ユニット132のボイラ133の拡大平面図である。この図には、熱交換コイル319、320、321、322、323、324、および主蒸気パイプ222が示されている。
図19は、図18の線19−19’に沿って切り取られたバイナリ生産ユニット132のボイラ133の拡大断面図である。この図には、熱交換コイル322、323、および324も示されており、この熱交換コイルからその熱が、水よりも低い温度で沸騰するイソペンタンなど第2の(バイナリの)液体に伝達される。バイナリの液体は、加熱されると、急速に水蒸気になり、蒸気と同様に、蒸気パイプ222中に膨張し、それを通過する。(この工程は図14でバイナリ発電所で前述される)。この図には、供給パイプ214も示されており、この供給パイプ214を通って排気水蒸気がボイラ133内に戻されて、再加熱される。
図20は、内蔵型地下地熱発電機100を組み立て、下降または上昇させるための代替タワー240の断面図である。この図には、タワー240の構造骨組249も示されている。また、井戸19、井戸のライニング247、基礎プラットホーム248、並びに主ケーブル75および周辺ケーブル74用の追歯車システム242および246も図に示されている。(ケーブルは図に示されていない)。
図21は、地熱発電所が風の強い地域に配置された場合に追加のエネルギ源として風車245がその上に設置された内蔵型地下地熱発電機100を組み立て、下降または上昇させるための代替タワー241の断面図である。タワー241は図20で示したタワー240と同様であり、追加の延長要素235を有する。この図には、構造骨組249、井戸19、井戸のライニング247、基礎プラットホーム248、並びに、主ケーブル75および周辺ケーブル74用の追歯車システム242および246も示されている。(ケーブルは図に示されていない)。また、歯車箱244およびブレード243を有する従来の発電機も図に示されている。この追加の目的は、組立タワーを風車のプラットホームとしても使用することである。理解されるように、タワー241は永久的、または一時的なものでもよい。
本発明では、今はこのように使用されていない無尽蔵の地熱エネルギ源を使用する方法を説明する。本発明では、地球の内部熱を使用し、地下深部で電気を生成し、それをケーブルで地表面に輸送する方法を説明する。本発明では、内蔵型地熱発電機の基本的な要素、その形状、その形態、および相互作用、並びにその機能について説明する。
この説明では、タービン、発電機、ポンプ、制御弁、および安全放出弁について詳細に示していないが、本発明の実施形態に適用可能な、発電所、蒸気機関、船舶業界などで使用される多くの信頼性のある耐熱で自動の迅速作動ポンプ、および制御弁、タービン、並びに発電機が存在する。さらに、本発明の特定の実施形態によれば、室の長さは、本開示の作図で示した代表的な大きさに限定されず、むしろ任意の所望の長さでもよい。
径など本発明の要素の大きさは、その時点の掘削技術、井戸の径、およびアセンブリの実際の重量によって限定される。
さらに、本発明の特定の実施形態は、地熱発電機を予め掘削した穴の中に下降させるためのケーブル、鎖、または他の適した手段を使用することができる。
本明細書に前述した実施形態および例は、本発明および本発明の特定の適用例を最も良く説明し、それによって当業者が本発明を実施し、使用することができるようにするために記載したものである。しかし、当業者には理解されるように、上記の説明および例は単に例示および例を挙げるために記載したものである。記載の説明は、網羅的ではないものとし、または本発明を開示の正確な形態に限定しないものとする。上記の教示を考慮して、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、多くの変更および変形が可能である。

Claims (29)

  1. 内蔵型地熱発電機の使用方法であって、
    前記地熱発電機を地表面から所望の深さまで下降させるステップであって、前記所望の深さが周囲の高温岩体の所望の温度のところであるステップと、
    前記内蔵型地熱発電機中に含まれた水量から蒸気を生成するステップと、
    前記蒸気から電気エネルギを生成するステップと、
    前記電気エネルギを前記所望の深さから前記地表面に輸送するステップとを含む方法。
  2. 前記蒸気を前記内蔵型地熱発電機のボイラ室から前記内蔵型地熱発電機のタービン車室に流すステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記蒸気を前記タービン車室から変換器および発電機を通してコンデンサに流すステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記蒸気を凝縮し、前記凝縮した蒸気をコンデンサから前記ボイラ室に流すステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記凝縮した蒸気を流すステップが、前記凝縮した蒸気を複数の管を通して流し、前記管が前記内蔵型地熱発電機内部の閉ループ内に構成されるステップをさらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記複数の管が前記コンデンサ内に配置され、前記コンデンサが内部シリンダと外部シリンダの間の空間内に形成される、請求項5に記載の方法。
  7. 冷却した水を前記内部シリンダと前記外部シリンダの間の前記空間に循環させて、前記地熱発電機の前記コンデンサを冷却するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記水の循環が水ポンプの作動に応答して生じる、請求項7に記載の方法。
  9. 前記ボイラ以外の前記内蔵型地熱発電機の全ての構成要素を断熱するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  10. 前記電気エネルギを輸送する前記ステップが電気ケーブルを前記内蔵型地熱発電機に結合し、前記電気ケーブルが前記所望の深さから前記地表面まで延びるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記電気エネルギを生成する前記ステップが前記蒸気を使用してタービンを回転させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記地熱発電機の閉ループ・パイプの使用によって前記地表面で熱を交換するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  13. 熱を伝達して外部で使用するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  14. 水を含むボイラと、
    タービン軸を備える少なくとも1つのタービンを有するタービン車室と、
    発電機と、
    ディストリビュータ室および周囲室を有するコンデンサであって、複数の管が前記ディストリビュータ室に結合され、前記周囲室内に含まれる、コンデンサと、
    電気ケーブルとを含む地熱発電機であって、
    前記ボイラが前記水から高圧過熱蒸気を生成するように構成され、前記蒸気が弁を通過して前記タービン車室内に入り、
    前記少なくとも1つのタービンが前記蒸気が前記タービン車室を通過するのに応答して回転し、
    前記発電機が前記少なくとも1つのタービンの回転に応答して作動し、
    前記電気ケーブルが前記発電機の作動に応答して電気を送り、
    前記蒸気が前記コンデンサの前記ディストリビュータ室内に通り、前記ディストリビュータ室が、前記蒸気が前記周囲室内の前記複数の管を通過するときに、前記蒸気を水に凝縮し、前記ボイラ内に貯留されるように構成される、地熱発電機。
  15. 断熱材をさらに含み、前記断熱材が前記ボイラ以外の前記地熱発電機の全ての構成要素を包囲する、請求項14に記載の地熱発電機。
  16. 前記タービンの前記タービン軸と前記発電機の間に機械的に結合された歯車箱をさらに含み、前記歯車箱が前記発電機を前記タービンの回転方向と反対方向に回転させて、前記タービンの運動量が前記発電機の運動量によって相殺される、請求項14に記載の地熱発電機。
  17. 前記地熱発電機の各セグメント上の複数の保持ピンをさらに含み、前記複数の保持ピンが複数の別個の周辺ケーブルに結合され、前記複数の周辺ケーブルが前記地熱発電機の下降または上昇中に主ケーブル上の張力を低減するように構成される、請求項14に記載の地熱発電機。
  18. 水を前記ボイラ内に流すように構成された第1の管、および空気を前記ボイラから外に流すように構成された第2の管をさらに含み、前記ボイラ内の水位が前記第1の管を通る前記ボイラ内への前記水の流れおよび前記第2の管を通る前記ボイラから外への前記空気の流れに応答して調節可能であり、前記ボイラを井戸内に下降させた後に前記ボイラに充填することができる、請求項14に記載の地熱発電機。
  19. 前記ディストリビュータ室と前記周囲室の間に結合された構造リブをさらに含み、高圧環境で前記地熱発電機の構造的完全性を向上させる、請求項14に記載の地熱発電機。
  20. 前記システムに機械的に結合されて、エネルギを生成する追加の手段を与える風車をさらに含む、請求項14に記載の地熱発電機。
  21. 閉ループ管であって、
    前記地熱発電機内部の地下熱交換器、および
    地表面熱交換器を備える閉ループ管と、
    前記閉ループ管を通して水を流すように構成されたポンプとを含む、地熱発電機。
  22. 前記地下熱交換器がコイル管である、請求項21に記載の地熱発電機。
  23. 前記地表面熱交換器がコイル管である、請求項21に記載の地熱発電機。
  24. 前記地表面熱交換器内部のバイナリの液体をさらに含み、前記バイナリの液体が前記水の沸騰温度よりも低い沸騰温度を有する、請求項21に記載の地熱発電機。
  25. 前記発電機がバイナリ地熱発電機所に結合されるように構成される、請求項24に記載の地熱発電機。
  26. 各発電機が井戸内に可動に保持される複数の地熱発電機と、
    前記複数の地熱発電機に連結された複数のバイナリ電力ユニットとを含み、各バイナリ電力ユニットが幾つかの地熱発電機に対応する、地熱発電所であって、各バイナリ電力ユニットが、
    複数の熱交換器を有するボイラ、
    タービン、
    コンデンサ、および
    発電機を含む、地熱発電所。
  27. 前記複数の熱交換器が前記複数の地熱発電機のコンデンサに結合され、前記熱交換器が、熱を交換し、冷却した水を前記コンデンサに戻すように構成される、請求項26に記載の発電所。
  28. 前記複数のタービンが前記複数の熱交換器によって交換された熱に応答して回転する、請求項27に記載の発電所。
  29. 前記複数の発電機が前記複数のタービンの前記回転に応答して発電するように動作する、請求項28に記載の発電所。
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