JP2012248317A - 燃料電池装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 商用電源からの電源供給がない場合でも、起動処理が可能な燃料電池装置を提供する。
【解決手段】 燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう燃料電池と、燃料電池に燃料ガスを供給するための第1の燃料ガス供給手段18と、燃料電池に酸素含有ガスを供給するための第1の酸素含有ガス供給手段19とを備えるとともに、第1の燃料ガス供給手段より供給される燃料ガスと第1の酸素含有ガス供給手段より供給される酸素含有ガスとのそれぞれを燃料電池に供給するための手動手段を備えることから、手動手段を操作することで、燃料電池に燃料ガスと酸素含有ガスとを供給することができ、商用電源からの電源供給がない場合でも、起動処理が可能な燃料電池装置とすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、商用電源からの電源供給がない場合でも、起動処理が可能な燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と酸素含有ガス(空気)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールや、燃料電池モジュールを外装ケース内に収納してなる燃料電池装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−59377号公報
ところで次世代エネルギーとして期待される燃料電池装置において、燃料電池に燃料ガスや酸素含有ガスなどを供給するためのポンプ等の補機類の多くは電気により稼働する電動式であるため、例えば、停電時において、燃料電池装置の運転が一端停止すると、その後、停電が回復するまで、燃料電池装置の起動が困難となる問題があった。また、商用電源のライフラインが整っていない地域においては、燃料電池装置の起動が困難となり、燃料電池装置の設置ができないという問題があった。
それゆえ、本発明は、商用電源からの電源供給がない場合でも、起動処理が可能な燃料電池装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池装置は、燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう燃料電池と、該燃料電池に前記燃料ガスを供給するための第1の燃料ガス供給手段と、前記燃料電池に前記酸素含有ガスを供給するための第1の酸素含有ガス供給手段とを備えるとともに、前記第1の燃料ガス供給手段より供給される前記燃料ガスと前記第1の酸素含有ガス供給手段より供給される前記酸素含有ガスとのそれぞれを前記燃料電池に供給するための手動手段を備えることを特徴とする。
本発明の燃料電池装置は、燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう燃料電池と、該燃料電池に前記燃料ガスを供給するための第1の燃料ガス供給手段と、前記燃料電池に前記酸素含有ガスを供給するための第1の酸素含有ガス供給手段とを備えるとともに、前記第1の燃料ガス供給手段より供給される前記燃料ガスと前記第1の酸素含有ガス供給手段より供給される前記酸素含有ガスとのそれぞれを前記燃料電池に供給するための手動手段を備えることから、手動手段を操作することで、燃料電池に燃料ガスと酸素含有ガスとを供給することができ、商用電源からの電源供給がない場合でも、起動処理が可能な燃料電池装置とすることができる。
本実施形態の燃料電池装置を備える燃料電池システムの構成の一例を示す構成図である。 本実施形態の燃料電池装置を構成する燃料電池モジュールの一例を示す外観斜視図である。 図2に示す燃料電池モジュールの断面図である。 本実施形態の燃料電池装置の一例を概略的に示す分解斜視図である。 本実施形態の燃料電池装置を備える燃料電池システムの構成の他の一例を示す構成図である。 本実施形態の燃料電池装置を備える燃料電池システムの構成のさらに他の一例を示す構成図である。
図1は、本実施形態の燃料電池装置を備える燃料電池システムの構成の一例を示す構成図である。なお、図1においては、燃料電池装置として固体酸化物形の燃料電池を用いる場合を示しており、以降の説明においては、燃料電池として固体酸化物形の燃料電池を例示して説明するが、特に断りがない限り、燃料電池セルとして固体高分子形の燃料電池も用いた燃料電池装置とすることもでき、その場合、固体高分子形の燃料電池にあわせて、適宜構成を変更すればよい。
図1に示す燃料電池システムは、燃料電池装置からなる発電ユニットと、熱交換後の湯水を貯湯する貯湯ユニットと、これらのユニット間を水が循環するための循環配管とから構成されている。
図1に示す燃料電池装置である発電ユニットは、セルスタック5、都市ガス等の原燃料を供給する第1の原燃料供給手段18、電動式の第2の原燃料供給手段1、セルスタック5を構成する燃料電池セルに酸素含有ガスを供給するための第1の酸素含有ガス供給手段19、電動式の第2の酸素含有ガス供給手段2、原燃料と酸素含有ガスまたは水蒸気により原燃料を改質する改質器3を備えている。なお、本実施形態においては、燃料ガス供給手段を原燃料供給手段として説明する。また、第1の酸素含有ガス供給手段19と、改質器3およびセルスタック5との間には、手動式の弁20が設けられている。なお、後述するが、セルスタック5と改質器3とを収納容器に収納することで燃料電池モジュール4(以下、モジュールという場合がある。)が構成され、図1においては、二点鎖線により囲って示している。
また、図1に示す発電ユニットにおいては、セルスタック5を構成する燃料電池セルの発電により生じた排ガス(排熱)と水とで熱交換を行なう熱交換器8に水を循環させる循環配管15、熱交換器8で生成された凝縮水を純水に処理するための凝縮水処理装置9、凝縮水処理装置9にて処理された水(純水)を貯水するための水タンク11とが設けられており、水タンク11と熱交換器8との間が凝縮水供給管10により接続されている。なお、熱交換器8での熱交換により生成される凝縮水の水質によっては、凝縮水処理装置9を設けない構成とすることもできる。また、凝縮水処理装置9が水を貯水する機能を有する場合には、水タンク11を設けない構成とすることもできる。
水タンク11に貯水された水は、水タンク11と改質器3とを接続する水供給管13に備えられた電動式の第2の水供給手段である水ポンプ12により改質器3に供給される。
さらに図1に示す発電ユニットは、モジュール4にて発電された直流電力を交流電力に変換し、変換された電気の外部負荷への供給量を調整するための供給電力調整部(パワーコンディショナ)6、熱交換器8の出口に設けられ熱交換器8の出口を流れる水(循環水流)の水温を測定するための出口水温センサ14のほか、制御装置7が設けられており、循環配管15内で水を循環させる循環ポンプ17とあわせて発電ユニットが構成されている。そして、これら発電ユニットを構成する各装置を、後述する外装ケース内に収納する
ことで、設置や持ち運び等が容易な燃料電池装置とすることができる。なお、貯湯ユニットは、熱交換後の湯水を貯湯するための貯湯タンク16を具備して構成されている。
ここで、図1に示した燃料電池システムの起動処理および通常運転について説明する。商用電源からの電源供給がある場合には、まず電動式の第2の原燃料供給手段1、電動式の酸素含有ガス供給手段2を作動させる。この時点ではモジュール4の温度が低いため、燃料電池セルでの発電や改質器3での改質反応は行なわれない。次に、モジュール4に設けられた着火装置(図示せず)を作動させる。それにより、第2の原燃料供給手段1より供給され、燃料電池セルを通過した原燃料が燃焼し、その燃焼熱により、モジュール4や改質器3の温度が上昇する。改質器3の温度が水蒸気改質可能な温度となれば、電動式の第2の水供給手段である水ポンプ12を作動させ改質器3に水を供給する。それにより、改質器3にて燃料電池セルの発電に必要な水素含有ガスである燃料ガスが生成される。燃料電池セルは、発電開始可能な温度となれば、改質器3にて生成された燃料ガスと、電動式の第2の酸素含有ガス供給手段2より供給される酸素含有ガスとで発電を開始する。ここで、燃料電池装置の起動処理を完了させ、通常運転に切り替える。セルスタック5で生じた電気は、供給電力調整部6にて交流に変換された後、外部負荷の要求に応じて、制御装置7により外部負荷に供給される。なお、制御装置7は、セルスタック5の発電量に対応して必要となる酸素含有ガスを供給するように第2の酸素含有ガス供給手段2の動作を制御し、あわせて、改質器3にて、セルスタック5の発電量に対応して必要となる燃料ガスを生成するように、第2の原燃料供給手段1の動作を制御するとともに、電動式の第2の水供給手段である水ポンプ12の動作を制御する。
セルスタック5の運転に伴って生じた排ガスは、熱交換器8に供給され、循環配管15を流れる水とで熱交換される。熱交換器8での熱交換により生じたお湯は、循環配管15を流れて貯湯タンク16に貯水される。一方、熱交換器8での熱交換によりセルスタック5より排出される排ガスに含まれる水が凝縮水となり、凝縮水供給管8を通じて、凝縮水処理装置9に供給される。凝縮水は、凝縮水処理装置9にて純水とされて、水タンク11に供給される。水タンク11に貯水された水は、電動式の第2の水供給手段である水ポンプ12により水供給管13を介して改質器3に供給される。このように、凝縮水を有効利用することにより、水自立運転を行なうことができる。
しかしながら、例えば停電時や、商用電源のライフラインが整っていない地域においては、商用電源からの電源供給がないことで、上述した第2の原燃料供給手段1、第2の酸素含有ガス供給手段2、電動式の第2の水供給手段である水ポンプ12、制御装置7など、各種補機類の動作が停止するため、燃料電池装置である発電ユニットを起動させることが困難となるという問題がある。
そこで、本実施形態の燃料電池装置においては、電動式の第2の原燃料供給手段1、第2の酸素含有ガス供給手段2とともに、第1の原燃料供給手段18、第1の酸素含有ガス供給手段19を備えている。なお、上記実施形態においては、第1の原燃料供給手段18および第1の酸素含有ガス供給手段のそれぞれが手動式である場合を示している。それにより、商用電源からの電源供給がない場合において、第1の原燃料供給手段18、第1の酸素含有ガス供給手段19を手動にて操作することにより、原燃料および酸素含有ガスを供給することができ、燃料電池装置の起動を行なうことができる。
ここで、第1の原燃料供給手段18としては、例えば、カセットボンベ、可搬式のプロパンガスボンベ、水素ボンベ等を用いることができる。なお水素ボンベを用いる場合には、改質器3を介さずに直接セルスタック5に供給することもできる。
また、第1の酸素含有ガス供給手段としては、例えば、ばね式ポンプ、袋体式ポンプ、
振動式ポンプ、酸素含有ガスが充填されたボンベ等を用いることができる。
ここで、図1に示す発電ユニットにおいては、第1の酸素含有ガス供給手段19から供給される酸素含有ガスが改質器3およびモジュール4に供給することができるよう、酸素含有ガスの流量を調整するための手動式の弁20が設けられている。
図1に示す発電ユニットにおいて、商用電源からの電源供給がなく、第1の原燃料供給手段18から供給される原燃料を改質器3にて改質する必要がある場合においては、電動式の第2の水供給手段である水ポンプ12の動作も停止していることから、改質器3において部分酸化改質を行なうことで、セルスタック5に供給する水素含有ガスである燃料ガスを生成することが好ましい。ここで、本実施形態においては、弁20を手動にて調整することで、第1の酸素含有ガス供給手段19から供給される酸素含有ガスを改質器3およびモジュール4に供給することができる。なお、本実施形態において、第1の酸素含有ガス供給手段19が、酸素含有ガスが充填されたボンベである場合には、上記弁20を燃料電池に酸素含有ガスを供給するための手動手段の1つとすることができる。
また、弁20とモジュール4とを接続する配管と、第2の酸素含有ガス供給手段とモジュール4とを接続する配管とを接続することも可能である。この場合、少なくとも一方の配管にはモジュール4内のガス類が逆流しないよう逆止弁を設けていることが好ましい。
さらに、図1には示していないが、第2の原燃料供給手段1と改質器3との間に、第2の原燃料供給手段1より供給される原燃料の量を調整するための弁を設けることもできる。
そして、第1の原燃料供給手段18より供給される原燃料と第1の酸素含有ガス供給手段19より供給される酸素含有ガス供給手段とを用いて燃料電池装置の起動処理が完了した後は、セルスタック5にて発電された電気を、電動式の各補機類に供給することで、電動式の各補機類が運転可能となる。それゆえ、燃料電池装置の起動処理が完了した後は、電動式の各補機類を用いて燃料電池装置を運転することで、より効率よくまた容易に燃料電池装置を通常運転させることができる。
なお、セルスタック5にて発電された電気は、まず各補機類の動作を制御するための制御装置7に通電した後、各種補機類である第2の原燃料供給手段1、第2の酸素含有ガス供給手段2、電動式の第2の水供給手段である水ポンプ12等に通電するように構成されていることが好ましい。
それにより、まず制御装置7が作動することで、第2の原燃料供給手段1、第2の酸素含有ガス供給手段2等に通電された際に、これらの各手段の制御を容易に行なうことができる。
図2、図3は、本実施形態の燃料電池装置を構成する燃料電池モジュールの一例を示し、図2はモジュール4を示す外観斜視図であり、図3は図2に示すモジュール4の断面図である。
図2に示すモジュール4においては、収納容器22の内部に、内部を燃料ガスが流通するガス流路(図示せず)を有する柱状の燃料電池セル23を立設させた状態で一列に配列し、隣接する燃料電池セル23間が集電部材(図示せず)を介して電気的に直列に接続されているとともに、燃料電池セル23の下端をガラスシール材等の絶縁性接合材(図示せず)でガスタンク24に固定してなるセルスタック5を2つ備えるセルスタック装置21を収納して構成されている。なお、セルスタック5の両端部には、セルスタック5(燃料
電池セル23)の発電により生じた電気を集電して外部に引き出すための、電気引き出し部を有する導電部材が配置されている(図示せず)。上述の各部材を備えることで、セルスタック装置21が構成される。なお、図2においては、セルスタック装置21が2つのセルスタック5を備えている場合を示しているが、適宜その個数は変更することができ、例えばセルスタック5を1つだけ備えていてもよい。また、収納容器22には、後述する燃料電池セル23を通過した燃料ガスを燃焼させるための手動式の第1の着火装置30および電動式の第2の着火装置31、モジュール4の温度を測定するための熱電対32が設けられている。
また、図2においては、燃料電池セル23として、内部を燃料ガスが長手方向に流通するガス流路を有する中空平板型で、ガス流路を有する支持体の表面に、燃料極層、固体電解質層および酸素極層を順に積層してなる固体酸化物形の燃料電池セル23を例示している。なお、燃料電池セル23においては、内部を酸素含有ガスが長手方向に流通するガス流路を有する形状とすることもでき、この場合、内側より酸素極層、固体電解質層、燃料極層を順に設け、モジュール4の構成は適宜変更すればよい。さらには、燃料電池セルは中空平板型に限られるものではなく、例えば平板型や円筒型とすることもでき、あわせて収納容器22の形状を適宜変更することが好ましい。
また、図2に示すモジュール4においては、燃料電池セル23の発電で使用する燃料ガスを得るために、原燃料供給管28を介して供給される都市ガス等の原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器3をセルスタック5の上方に配置している。なお、原燃料供給管28は、図1に示す第1の原燃料供給手段18、第2の原燃料供給手段1にあわせて、適宜配置することができる。また、改質器3は、効率のよい改質反応である水蒸気改質と、商用電源からの電源供給がない場合における部分酸化改質とを行なうことができる構造とすることができ、水を気化させるための気化部26と、原燃料を燃料ガスに改質するための改質触媒(図示せず)が配置された改質部25とを備えている。改質触媒としては、水蒸気改質のほか、部分酸化改質も可能な燃焼触媒を用いることができる。なお、図1に示す構成において、第2の原燃料供給手段より、改質反応が不要な水素含有ガスが供給される場合には、改質器3は第1の原燃料供給手段18より供給される原燃料を効率よく改質する水蒸気改質のみを行なう構成とすることもできる。そして、改質器3で生成された燃料ガス(水素含有ガス)は、燃料ガス流通管27を介してガスタンク24に供給され、ガスタンク24より燃料電池セル23の内部に設けられたガス流路に供給される。なお、セルスタック装置21の構成は、燃料電池セル23の種類や形状により、適宜変更することができ、例えばセルスタック装置21に改質器3を含むこともできる。
また図2においては、収納容器22の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されるセルスタック装置21を後方に取り出した状態を示している。ここで、図2に示したモジュール4においては、セルスタック装置21を、収納容器22内にスライドして収納することが可能である。
なお、収納容器22の内部には、ガスタンク24に並置されたセルスタック5の間に配置され、酸素含有ガスが燃料電池セル23の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、反応ガス導入部材29が配置されている。
図3に示すように、モジュール4を構成する収納容器22は、内壁33と外壁34とを有する二重構造で、外壁34により収納容器22の外枠が形成されるとともに、内壁33によりセルスタック装置21を収納する発電室35が形成されている。さらに収納容器22においては、内壁33と外壁34との間を、燃料電池セル23に導入する酸素含有ガスが流通する反応ガス流路40としている。
ここで、収納容器22内には、収納容器22の上部より、上端側に酸素含有ガスが流入するための酸素含有ガス流入口(図示せず)とフランジ部37とを備え、下端部に燃料電池セル23の下端部に酸素含有ガスを導入するための反応ガス流出口36が設けられてなる反応ガス導入部材29が、内壁33を貫通して挿入されて固定されている。なお、フランジ部37と内壁33との間には断熱部材37が配置されている。
なお、図3においては、反応ガス導入部材29が、収納容器22の内部に並置された2つのセルスタック5間に位置するように配置されているが、セルスタック5の数により、適宜配置することができる。例えば、収納容器22内にセルスタック5を1つだけ収納する場合には、反応ガス導入部材29を2つ設け、セルスタック5を両側面側から挟み込むように配置することができる。
また発電室35内には、モジュール4内の熱が極端に放散され、燃料電池セル23(セルスタック5)の温度が低下して発電量が低減しないよう、モジュール4内の温度を高温に維持するための断熱部材37が適宜設けられている。
断熱部材37は、セルスタック5の近傍に配置することが好ましく、特には、燃料電池セル23の配列方向に沿ってセルスタック5の側面側に配置するとともに、セルスタック5の側面における燃料電池セル23の配列方向に沿った幅と同等またはそれ以上の幅を有する断熱部材37を配置することが好ましい。なお、セルスタック5の両側面側に断熱部材37を配置することが好ましい。それにより、セルスタック5の温度が低下することを効果的に抑制できる。さらには、反応ガス導入部材29より導入される酸素含有ガスが、セルスタック5の側面側より排出されることを抑制でき、セルスタック5を構成する燃料電池セル23間の酸素含有ガスの流れを促進することができる。なお、セルスタック5の両側面側に配置された断熱部材37においては、燃料電池セル23に供給される酸素含有ガスの流れを調整し、セルスタック5の長手方向および燃料電池セル23の積層方向における温度分布を低減するための開口部38が設けられている。なお、複数の断熱部材37を組み合わせて開口部38を形成するようにしてもよい。
また、燃料電池セル23の配列方向に沿った内壁33の内側には、排ガス用内壁39が設けられており、内壁33と排ガス用内壁39との間が、発電室35内の排ガスが上方から下方に向けて流れる排ガス流路41とされている。なお、排ガス流路41は、収納容器22の底部に設けられた排気孔45と通じている。また、排ガス用内壁39のセルスタック5側にも断熱部材37が設けられている。
それにより、モジュール4の運転に伴って生じる排ガスは、排ガス流路41を流れた後、排気孔45より排気される構成となっている。なお、排気孔45は収納容器22の底部の一部を切り欠くようにして形成してもよく、また管状の部材を設けることにより形成してもよい。
ここで、モジュール4においては、後述する燃料電池セル23を通過した燃料ガスを着火させるための手動式の第1の着火装置30および電動式の第2の着火装置31が、燃料電池セル23と改質器3との間に位置するように、収納容器2の両側面よりそれぞれ挿入されている。
燃料電池セル23を通過した燃料ガスをそのまま燃料電池装置の外部に放出することは安全性や環境面で好ましくない。それゆえ、図2および図3に示す燃料電池装置においては、燃料電池セル23を通過した燃料ガスを燃焼させた後に、燃料電池装置の外部に排気するための、手動式の第1の着火装置30および電動式の第2の着火装置31が設けられている。
また、固体酸化物形の燃料電池においては、燃料電池セル23が発電可能となる温度が高温であるため、燃料電池装置の起動処理においてはモジュール4の温度を高温に上昇させる必要があり、また燃料電池装置の通常運転時には、モジュール4を高温に維持する必要がある。ここで、図2および図3に示す燃料電池装置においては、着火装置を作動させて、燃料電池セル23を通過した燃料ガスを燃焼させることで、モジュール4の温度を向上させることができ、それにより燃料電池装置の起動処理を行なうことができる。あわせて、改質器3の温度も向上させることができる。
しかしながら、上述したように、停電時や、商用電源のライフラインが整っていない地域においては、商用電源からの電源供給がない場合には、電動式の着火装置(本実施形態においては第2の着火装置31)を作動させることができず、それにより固体酸化物形の燃料電池においてはモジュール4の温度を上昇させることが困難となり、燃料電池装置の起動処理を行なうことが困難な場合がある。
それゆえ、本実施形態の燃料電池装置においては、手動式の第1の着火装置30を備えていることが好ましい。それにより、停電時や、商用電源のライフラインが整っていない地域においては、商用電源からの電源供給がない場合でも、手動式の第1の着火装置30を作動させることにより、燃料電池セル23を通過した燃料ガスを燃焼させることで、安全性や環境面の問題を改善できるとともに、モジュール4の温度を上昇させることができ、燃料電池装置の起動処理を効率よく行なうことができる。なお、手動式の第1の着火装置30としては、例えば、点火棒のようなライター類を用いることができる。
また、手動式の第1の着火装置30とあわせて、電動式の第2の着火装置31を設けることで、燃料電池セル23を通過した燃料ガスを効率よく燃焼させることができる。
なお、反応ガス導入部材29の内部には、セルスタック5近傍の温度を測定するための熱電対32が、その測温部43が燃料電池セル23の長手方向の中央部でかつ燃料電池セル23の配列方向における中央部に位置するように配置されている。
セルスタック5(モジュール4)の温度が所定の温度以上となれば、セルスタック5の発電により生じた電力を、制御装置7や第2の着火装置31等に通電することができる。それゆえ、熱電対32で測定される温度やその温度の維持時間に基づいて、手動手段の作動を停止して、電動式の手段に切り替えて起動処理を完了することができる。
図4は、本実施形態の燃料電池装置の一例を概略的に示す分解斜視図であり、一部構成を省略して示している。
図4に示す燃料電池装置46は、支柱47と外装板49とから構成される外装ケース内を仕切板48により上下に区画し、その上方側を上述したモジュール4を収納するモジュール収納室50とし、下方側をモジュール4を動作させるための補機類を収納する補機収納室51として構成されている。なお、図5においては、補機収納室51に収納する補機類を省略して示しているが、図1に示す構成においては、補機収納室51内に、電動式の第2の水供給手段である水ポンプ12、水タンク11、供給電力調整部6、制御装置7、循環ポンプ17および凝縮水処理装置9等の各装置(補機)が収納されている。
また、仕切板47は、補機収納室50の空気をモジュール収納室49側に流すための空気流通口51が設けられており、モジュール収納室49を構成する外装板48の一部に、モジュール収納室49内の空気を排気するための排気口52が設けられている。
図5は、本実施形態の燃料電池装置を備える燃料電池システムの構成の他の一例を示す構成図である。図1に示す構成図とは、電動式の第2の原燃料供給手段1と改質器3との間に手動式の弁54が設けられるとともに、手動式の第1の原燃料供給手段18が弁54に接続されている点で異なっている。
図5に示す燃料電池装置においては、例えば第2の原燃料供給手段1が都市ガスを供給するガス供給ポンプであり、第1の原燃料供給手段18が常時接続されているプロパンガスボンベである場合において、商用電源からの電源供給がない場合は、手動式の弁54を操作して、第1の原燃料供給手段18より原燃料を供給することができる。なお、このような燃料電池装置においては、上記弁54を手動手段の1つとすることができる。
図6は、本実施形態の燃料電池装置を備える燃料電池システムの構成のさらに他の一例を示す構成図である。図5に示す構成図とは、第1の酸素含有ガス供給手段19が改質器3に接続されておらず弁20を備えていないこと、第1の水供給手段である手動式の水ポンプ55を備えている点で異なっている。
図6に示す燃料電池装置においては、改質器3で改質効率のよい水蒸気改質を行なうための手動式の水ポンプ55を備えていることから、商用電源からの電源供給がない場合は、手動式の水ポンプ55を操作して、改質器3に水を供給することができ、改質器3にて水蒸気改質を行なうことができる。なお、水ポンプ55は、第1の原燃料要求手段18の操作開始と同時に操作開始することもできるが、改質器3の温度が低い場合には、第1の原燃料供給手段18より原燃料の供給を開始して所定時間経過後に水ポンプ55を操作することもできる。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、本実施形態は上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、図1および図5に示す構成図においては、弁20を設け、手動式の第1の酸素含有ガス供給手段19より改質器3に酸素含有ガスを供給して部分酸化改質を行なう例を示し、図6に示す構成図においては、手動式の第1の水供給手段である水ポンプ55を設け、改質器3に水を供給して水蒸気改質を行なう例を示しているが、弁20および水ポンプ55のいずれも設けて、第1の酸素含有ガス供給手段19より改質器3に酸素含有ガスを供給するとともに、手動式の第1の水供給手段である水ポンプ55より改質器3に水を供給するようにしてもよい。この場合、改質器3の温度が低い場合には、発熱反応である部分酸化改質を行ない、温度の上昇とともに、オートサーマル改質や、水蒸気改質に切り替えることで、より効率のよい改質反応を行なうことができる。
1:第2の原燃料供給手段
2:第2の酸素含有ガス供給手段
3:改質器
4:燃料電池モジュール
7:制御装置
18:第1の原燃料供給手段
19:第1の酸素含有ガス供給手段
30:第1の着火装置
31:第2の着火装置

Claims (7)

  1. 燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう燃料電池と、該燃料電池に前記燃料ガスを供給するための第1の燃料ガス供給手段と、前記燃料電池に前記酸素含有ガスを供給するための第1の酸素含有ガス供給手段とを備えるとともに、前記第1の燃料ガス供給手段より供給される前記燃料ガスと前記第1の酸素含有ガス供給手段より供給される前記酸素含有ガスとのそれぞれを前記燃料電池に供給するための手動手段を備えることを特徴とする燃料電池装置。
  2. 前記燃料電池を通過した前記燃料ガスを燃焼させるための手動式の第1の着火装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 前記第1の燃料ガス供給手段および前記第1の酸素含有ガス供給手段のうち少なくとも一方が手動式であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池装置。
  4. 前記手動手段が、前記第1の燃料ガス供給手段と前記燃料電池とを接続する燃料ガス供給管に設けられた手動弁または前記第1の酸素含有ガス供給手段と前記燃料電池とを接続する酸素含有ガス供給管に設けられた手動弁であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池装置。
  5. 前記燃料電池に供給する燃料ガスを生成するための水蒸気改質を行なう改質器を備えるとともに、該改質器に水を供給するための手動式の第1の水供給手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
  6. 前記燃料電池に前記燃料ガスを供給するための電動式の第2の燃料ガス供給手段と、前記燃料電池に前記酸素含有ガスを供給するための電動式の第2の酸素含有ガス供給手段と、前記燃料電池を通過した前記燃料ガスを燃焼させるための電動式の第2の着火装置と、前記改質器に水を供給するための電動式の第2の水供給手段とを備えることを特徴とする請求項5に記載の燃料電池装置。
  7. 前記第2の燃料ガス供給手段、前記第2の酸素含有ガス供給手段、前記第2の着火装置のそれぞれの動作を制御する制御装置を備えるとともに、前記燃料電池が発電を開始した後、前記制御装置に通電し、その後、前記第2の燃料ガス供給手段、前記第2の酸素含有ガス供給手段、前記第2の着火装置および前記第2の水供給手段のそれぞれに通電するように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の燃料電池装置。
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