JP2012243879A - 熱電変換モジュール - Google Patents

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Hisaya Yokomachi
尚也 横町
Yasunari Akiyama
泰有 秋山
Naoto Morisaku
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Abstract

【課題】高性能で搭載性に優れた熱電変換モジュールを提供する。
【解決手段】実施例の車両用空調装置における熱電変換モジュール1は、モジュール本体100を有している。このモジュール本体100は、複数の第1、2基板11、13と、複数の電極15a、15bと、複数の熱電変換素子17と、第1フィン19と、複数の第2フィン21とを備えている。各第1、2基板11、13は、それぞれセラミック基板11a、13aと、アルミ箔11c、13cとで構成されている。第1フィン19は基部19aと複数の板状部19bとを有しており、各第2フィン21もそれぞれ複数の板状部21bを有している。基部19aと各板状部19bとは直接接合されている。また、この基部19aと、各第1基板11におけるアルミ箔11cの各外面とが接合され、各第2基板13におけるアルミ箔13c各外面と、各第2フィン21の各板状部21bとが直接接合されている。
【選択図】図5

Description

本発明は熱電変換モジュールに関する。
特許文献1に従来の熱電変換モジュールが開示されている。この熱電変換モジュールは、図1に示すように、互いに対向する内面91a、92aと、互いに背向する外面91b、92bとを有する第1基板91及び第2基板92を備えている。また、この熱電変換モジュールは、第1基板91及び第2基板92の各内面91a、92aにそれぞれ設けられた複数の電極93a、93bと、各電極93a、93bによって電気的に直列に接続される複数の熱電変換素子94とを備えている。
この熱電変換モジュールでは、例えば、各熱電変換素子94が生じさせるペルチェ効果により、第1基板91側で吸熱又は放熱を生じ、第2基板92側で第1基板91側とは反対の放熱又は吸熱を生じることが可能となっている。このため、このような熱電変換モジュールは、第1基板91側と第2基板92側との間における熱の移動を利用した熱交換媒体等の冷却又は加熱手段として、空調装置等に採用されつつある。また、この熱電変換モジュールは、ゼーベック効果により、温度差に基づく発電を行うことも可能である。
また、特許文献2に開示されているように、このような熱電変換モジュールでは、吸熱及び放熱の効果又は受熱の効果を高める目的から、第1基板91や第2基板92の外面91b、92bに対し、第1、2フィン95、96が設けられ得る。この際、同文献では、第1、2基板91、92の各外面91b、92bに対し、伝熱材料であるアルミで得られた第1、2フィン95、96をろう付けによって直接接合することが開示されている。
特開2002−111079号公報 特開2007−173301号公報
発明者等の知見によれば、第1、2基板91、92に対し、第1、2フィン95、96をそれぞれ直接接合させることによって、熱電変換モジュールにおける吸熱及び放熱の効果又は受熱の効果をより高めることが可能となる。しかし、CAE解析等による発明者等の確認によれば、第1、2フィン95、96をそれぞれろう付けする際、第1、2基板91、92や第1、2フィン95、96は高温に曝される。そして、その後にそれらが常温に戻ることで、図1の実線矢印に示すように、第1、2基板91、92には熱変形が生じることとなる。この際、応力負荷によって熱電変換素子94に損傷が生じ易くなる問題がある。
そこで、第1、2基板91、92及び第1、2フィン95、96を小さくすることで、熱変形を小さくして応力負荷を低減させることが考えられる。しかし、第1、2基板91、92を小型化した場合、各内面91a、92aに熱電変換素子94を多く設けることができなくなり、熱電変換モジュールの性能が低下してしまう。また、第1、2フィン95、96を小型化した場合には、吸熱及び放熱の効果又は受熱の効果が低減してしまうことから、やはり熱電変換モジュールの性能が低下してしまうこととなる。
このため、熱電変換モジュールを複数個組み合わせることにより、個々の熱電変換モジュールの性能低下を補う方法が採用され得る。しかしながら、熱電変換モジュールの数を増加させた場合、個々の熱電変換モジュールに対する配線等の取り回しが困難となり、空調装置や発電装置における各熱電変換モジュールの搭載性が低下する問題が生じる。特に、搭載スペースに制限がある車両等に対し、これらの空調装置や発電装置を搭載する場合には、上記の問題が顕著となる。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、高性能で搭載性に優れた熱電変換モジュールを提供することを解決すべき課題としている。
本発明の熱電変換モジュールは、対向して配置される複数の第1基板及び第2基板と、
各該第1基板及び各該第2基板の対向する各内面にそれぞれ設けられた複数の電極と、
各該電極によって電気的に接続される複数の熱電変換素子とを備え、
各前記第1基板の各外面には、伝熱材料からなるベースプレートが熱的に接合され、
該ベースプレートの該外面には、該伝熱材料からなる第1フィンが熱的に接合され、
各該第2基板の外面には、該伝熱材料からなる第2フィンが熱的に接合され、
該第2フィンは、該第2基板の各該外面に直接接合されていることを特徴とする(請求項1)。
本発明の熱電変換モジュールでは、第1、2基板がそれぞれ複数設けられることから、熱電変換モジュール全体として多くの熱電変換素子を配置することが可能となる。また、この熱電変換モジュールでは、各第2基板の各外面に対し、それぞれ第2フィンが直接接合されることから、各第2基板側では、第2フィンによる吸熱及び放熱の効果又は受熱の効果が高くなる。この際、各第2基板を小さく形成すれば、それに伴って各第2フィンも小さく成形することが可能であるため、各第2フィンを各第2基板に接合したことによる各第2基板の熱変形を小さくすることができる。このため、この熱電変換モジュールでは、各熱電変換素子における応力負荷を低減させることが可能となる。
さらに、この熱電変換モジュールでは、複数の第1、2基板に対してベースプレートが共通化されるため、熱電変換モジュールの取り回しも容易となっている。また、このベースプレートに対しても第1フィンが熱的に接合されるため、第1フィンによる各第1基板側における吸熱及び放熱の効果又は受熱の効果も向上している。
したがって、本発明の熱電変換モジュールは、高性能で搭載性に優れている。
各第2基板と各第2フィンとは、ろう付けによる接合が可能である他、はんだ等による接合も可能である。ここで、ろう付けによる接合は、はんだ等による接合の場合と比較して、各第2基板と各第2フィンとが強固に接合される。このため、各第2基板と各第2フィンとを接合する方法として、ろう付けを採用することで、熱電変換モジュールの耐久性をより高くすることが可能となる。
第1、2フィンを構成する伝熱材料は、第1、2基板を構成する材料よりも伝熱性が高いことが好ましく、かつ、加工が容易であることが好ましい。このような条件を満たす伝熱材料としては、アルミや銅等の金属が挙げられる。また、第1、2フィンは、それぞれ伝熱材料及び形状が同一でも良く、異なっていても良い。
第1基板及び第2基板は、セラミック基板と、セラミック基板の少なくとも一面にセラミック基板と一体に接合された金属箔とからなることが好ましい(請求項2)。この場合、第1、2基板では、セラミック基板により絶縁性が確保されるとともに、金属箔によって、ベースプレートや第2基板との接合が容易となる。なお、セラミック基板は、例えば窒化アルミ等で得ることができ、金属箔は、例えばアルミ箔や銅箔等によって得ることができる。
第1フィンはベースプレートの外面に対し間接的に接合されても良い。しかし、本発明の熱電変換モジュールにおいて、第1フィンは、ベースプレートの外面に直接接合されていることが好ましい(請求項3)。この場合、第1フィンによる吸熱及び放熱の効果又は受熱の効果を高くすることができる。ベースプレートの外面に第1フィンを接合する方法としては、上記のろう付けによる接合の他、はんだ等による接合が挙げられる。
また、本発明の熱電変換モジュールは、ベースプレートの外面側に設けられる第1ハウジングと、第2基板の外面側に設けられる第2ハウジングとを有するケースを備え得る。また、第1ハウジング内には、第1ハウジングとベースプレートとの間で、第1熱交換媒体を流通可能な第1空間が形成され得る。さらに、第2ハウジング内には、第2ハウジングと第2基板との間で、第2熱交換媒体を流通可能な第2空間が形成され得る。そして、ベースプレートと第2基板との間において熱電変換素子が配置される空間、第1空間及び第2空間は、それぞれシール材により密閉されていることが好ましい(請求項4)。
この場合、熱電変換モジュールは、各第1、2空間内を流通する第1、2熱交換媒体との間で熱の移動が可能となり、また、第1、2熱交換媒体から受熱することで発電を行うことが可能となる。
さらに、このケースでは、シール材によって、ベースプレートと第2基板との間において熱電変換素子が配置される空間と、第1空間と、第2空間とがそれぞれ密閉されるため、第1、2熱交換媒体によって熱電変換素子が劣化したり、漏電等したりし難くなっている。この際、ケース内に収納された複数個のペルチェモジュールにおいて、第1基板と第2基板との組み合わせが個々に独立している場合には、各第1、2基板に毎にシール材を設けるスペースが必要となる。このため、第1、2ハウジングが大型化し、ケースが大型化する問題がある。これに対し、この熱電変換モジュールでは、複数の第1、2基板に対してベースプレートが共通化されているため、シール材を設けるスペースを少なくすることが可能となっている。このため、この熱電変換モジュールでは、第1、2ハウジングを小型化でき、ケースを小型化することが可能となる。
第1、2熱交換媒体としては、液体である水やロングライフクーラント(LLC)等の冷却液を採用できる他、空気等の気体を採用することもできる。この際、第1熱交換媒体と第2熱交換媒体とは同一でも良く、異なっていても良い。また、シール材としては、液状ガスケットやOリング等を採用することができる。
第1、2フィンは、種々の形状を採用することができ、例えば、ペースプレートや第2基板の各外面に立設される複数の板状部を有するものであっても良い。第1、2フィンの具体例としては、伝熱材料である金属板等が波型形状に曲げ加工されて得られたコルゲートフィンを挙げることができる。この場合、曲げ加工によって、ペースプレートや第2基板の外面に立設した状態となる部分が板状部とされる。また、第1、2フィンは、ペースプレートや第2基板と接合される基部を有していても良い。なお、第1、2フィンは互いに同一の形状であっても良く、異なる形状であっても良い。
特に、本発明の熱電変換モジュールにおいて、第1フィンは、第1基板の外面と平行な基部と、基部に立設される複数の板状部とからなり得る。また、ベースプレートは基部とされ得る。そして、基部と各板状部とは、ろう付けされていることが好ましい(請求項5)。
この場合、第1フィンを容易に得ることが可能となる。また、ベースプレートが第1フィンの基部とされるため、各第1基板側における吸熱及び放熱の効果又は受熱の効果を高くすることが可能となる。また、ろう付けにより基部、すなわち、ベースプレートと各板状部とが接合されているため、ベースプレートと各板状部とが強固に接合されることとなる。この際、ろう付けによる接合箇所は、はんだ等による接合箇所と比較して薬品等に対する耐腐食性も高くなっている。これらのため、第1フィンの耐久性が高くなる。さらに、第1熱交換媒体の選択の幅も広くすることが可能となる。
このように、ベースプレートと各板状部とがろう付けされる場合、第1熱交換媒体は、ロングライフクーラントであることが好ましい(請求項6)。この場合、エンジン等の冷却に用いられているLLCを第1熱交換媒体に利用できるため、空調装置や発電装置の一部として本発明の熱電変換モジュールを車両に搭載する場合に、第1熱交換媒体を別途に用意する必要がなくなる。このため、熱電変換モジュールの搭載性が向上するとともに、空調装置や発電装置、ひいてはこれらを搭載する車両の製造コストの削減が可能となる。
また、LLCは、凍結防止、防錆及び高沸点特性等を図るため、水に対して各種の薬品が混入されることで得られている。この点、上記のように、第1フィンでは、ベースプレートと各板状部とがろう付けされているため、LLCを採用した場合であっても、第1フィンが劣化され難くなっている。
第1フィンにおける各板状部を構成する伝熱材料と、ベースプレートを構成する材料とは同一でも良く、異なる材料であっても良い。また、上記のように、ベースプレートが基部とされる場合、第1フィンを構成するベースプレートと各板状部とは、異なる伝熱材料から得られても良い。しかし、本発明の熱電変換モジュールにおいて、ベースプレート及び各板状部は、同種の伝熱材料からなることが好ましい(請求項7)。
この場合、ベースプレートと各板状部とが同種の伝熱材料から得られることで、ベースプレートと各板状部とで線熱膨張係数がほぼ等しくなる。また、各板状部の剛性に応じてベースプレートの剛性を高くすることが可能となる。これらのため、ベースプレートと各板状部とを接合することによって生じる各第1基板の熱変形を低減させることが可能となる。
ここで伝熱材料が同種であるとは、ベースプレート及び各板状部をそれぞれ合金によって得る場合、ベースプレートを構成する合金と各板状部を構成する合金とで、各合金における各金属の構成比率が完全に一致していることが望ましい。しかし、それら各金属の構成比率が完全に一致していなくても、ベースプレートと各板状部との間における線熱膨張係数や剛性に関し、上記の効果を得られる程度に構成比率が一致している関係にあれば、同種の伝熱材料とすることができる。
また、ベースプレートと第1基板とは、はんだによって接合されていることが好ましい(請求項8)。この場合、はんだによる接合は、ろう付けによる接合と比較して低温で行われることから、ベースプレートと各第1基板とを接合する際、ベースプレート及び各第1基板のそれぞれがより熱変形し難くなる。このため、この熱電変換モジュールでは、各熱電変換素子の応力負荷をより低減させることが可能となる。なお、ベースプレートと第1基板とがはんだによって接合される場合であっても、上記のように、ベースプレートと各板状部とは、ろう付けにより接合されているため、第1フィン自体の耐久性は高くなっている。
本発明の熱電変換モジュールにおいて、第1フィンは、ベースプレートの外面において、各第1基板及び各第2基板同士の間となる位置にも設けられていることが好ましい(請求項9)。この場合、第1基板の外面側により多くの第1フィンが設けられるため、第1基板側では、第1フィンによる吸熱及び放熱の効果又は受熱の効果がより向上することとなる。このため、熱電変換モジュールの性能がより高くなる。
また、第1ハウジング及び第2ハウジングには、それぞれ第1空間及び2空間に向かって立設された仕切り部が設けられ得る。そして、各仕切り部により、第1空間及び第2空間には、第1熱交換媒体及び第2熱交換媒体を一方通行でそれぞれ流通させる流路が形成されていることが好ましい(請求項10)。
この場合、各仕切り部により、第1熱交換媒体が第1流路内を複雑に流通するとともに、第2熱交換媒体が第2流路内を複雑に流通することとなる。このため、熱電変換モジュールは、第1、2熱交換媒体からより効率よく熱を移動させることが可能となるとともに、第1、2熱交換媒体からより効率よく受熱することも可能となる。このため、熱電変換モジュールが高性能となり、ひいては、この熱電変換モジュールを備えた空調装置や発電装置の性能が高くなる。
仕切り部は、例えば、第1、2ハウジングの一部を変形させることで設けても良く、また、第1、2ハウジングに別部材を取り付けることによって設けても良い。また、仕切り部は、第1、2熱交換媒体の流通方向に沿うように設けても良く、第1、2熱交換媒体の流通方向に直交する方向に設けても良い。さらに、方向が異なる複数の仕切り部を組み合わせて設けても良い。
本発明の熱電変換モジュールは、高性能で搭載性に優れている。
従来の熱電変換モジュールを示すCAE解析断面図である。 実施例の車両用空調装置を示す模式構造図である。 実施例の車両用空調装置に係り、熱電変換モジュールを示す斜視図である。 実施例の車両用空調装置に係り、熱電変換モジュールを示す分解斜視図である。 実施例の車両用空調装置に係り、熱電変換モジュールを示す図3におけるV−V’方向の部分拡大断面図である。 実施例の車両用空調装置に係り、熱電変換モジュールを示す図3におけるVI−VI’方向の断面図である。
以下、本発明の熱電変換モジュールを車両用空調装置に具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
実施例の車両用空調装置は、図2に示すように、熱電変換モジュール1と、ラジエータ3と、エンジン4と、室内用熱交換器5とを備えている。
熱電変換モジュール1は、図3に示すような外観を呈している。図4に示すように、熱電変換モジュール1は、モジュール本体100と、ケース200とを有している。ケース200は、第1ハウジング7と、第2ハウジング9とで構成されている。そして、モジュール本体100は、第1ハウジング7と第2ハウジング9との間に収納されている。なお、図4では、構成の理解を容易にするため、第2ハウジング9の表裏を逆転させた状態で図示している。また、後述の図5では、第1、2ハウジング7、9の図示を省略している。図5及び図6では、モジュール本体100や第1、2ハウジング7、9等の形状を一部簡略化して図示している。
図5に示すように、モジュール本体100は、第1、2基板11、13と、電極15a、15bと、複数の熱電変換素子17と、第1、2フィン19、21とを備えている。このモジュール本体100は、第1、2基板11、13をそれぞれ複数枚有しており、各第1、2基板11、13には、それぞれ複数の電極15a、15bが設けられている。また、各第1基板11と各第2基板13との間に、各熱電変換素子17が配置されている。
第1、2基板11、13は同一の正方形に形成されている。各第2基板13は、熱変形した際における各熱電変換素子17の応力負荷が小さくなるように、小型化されている。第1、2基板11、13は、それぞれ窒化アルミが同一の正方形に成形されたセラミック基板11a、13aと、セラミック基板11a、13aの各外面11b、13bに接合されたアルミ箔11c、13cとで構成されている。セラミック基板11aとアルミ箔11cと、セラミック基板13aとアルミ箔13cとは、それぞれろう付けにより一体となっている。つまり、第1基板11の外面とはこのアルミ箔11cの外面を意味し、第2基板13の外面とはこのアルミ箔13cの外面を意味する。なお、これらのアルミ箔11c、13cが金属箔に相当する。
また、各第1基板11と各第2基板13とは、それぞれ対向して配置されている。各第1、2基板11、13の各内面11d、13dには、アルミ板からなる上記の電極15a、15bがそれぞれろう付けにより接合されている。第1、2ハウジング7、9内にモジュール本体100が収納されることにより、これら各電極15a、15bは、図4に示す電源ユニット8と電気的に接続されるようになっている。
図5に示すように、各熱電変換素子17はビスマス・テルル系の合金等によって得られた公知のp型熱電変換素子及びn型熱電変換素子からなる。これらの各熱電変換素子17は同一形状の角柱形状をなしている。また、各熱電変換素子17は、それぞれの端面で第1基板11側の電極15a及び第2基板13側の電極15bとはんだによって接合されている。これにより、p型熱電変換素子とn型熱電変換素子とは、各第1基板11と各第2基板13との間において、それぞれ格子状に配置されるとともに、各第1基板11側の電極15aと、第2基板13側の電極15bとによって電気的に直列に接続される。こうして、各熱電変換素子17は、各第1基板11及び各第2基板13によって熱的に並列に接続された状態となっている。
図6に示すように、第1フィン19は、第1基板11の外面と平行な基部19aと、基部19aに立設された複数の板状部19bとで構成されている。各板状部19bは、アルミ板が波型形状に曲げ加工されて得られたコルゲートフィンが採用されている。図5に示すように、各板状部19bは、後述するLLCの流通方向(同図中の実線矢印参照。)に沿った方向、すなわち、第1フィン19の延長方向において、各第1基板11及び各第2基板13同士の間となる位置Aにも設けられている。
基部19aは各板状部19bと同種のアルミ板からなる。この基部19aは、複数の第1基板11を接合可能なように、一辺が他辺よりも長尺とされた長方形状に形成されている(図4参照)。また、基部19aの一端には、切り欠き部19dが形成されている。この基部19aはベースプレートとして機能する。
図5に示すように、上記の各板状部19bと基部19aの外面19cとは、ろう付けにより直接接合されている。また、基部19aと各第1基板11とは、はんだ付けによって接合されている。より詳細には、基部19aの外面19cと各板状部19bとをろう付けにより接合した後、基部19aと各第1基板11における各アルミ箔11cとをはんだ付けによって接合している。なお、各板状部19bは、基部19aの外面で個々に立設する複数のアルミ板等で構成されても良い。
図6に示すように、各第2フィン21は、各第2基板13の各外面と平行な平行部21aと、曲げ加工により、各第2基板13の各外面に立設する複数の板状部21bとで構成されている。各第2フィン21は、第1フィン19と同様、アルミ板が波型形状に曲げ加工されて得られたコルゲートフィンが採用されている。各第2フィン21は、小型に形成された各第2基板13の形状に応じて小型化されており、各第2フィン21の延長方向は、第1フィンの延長方向よりも短く形成されている。これらの各第2フィン21は、第1フィン19と異なり、曲げ加工により形成された上記の各平行部21aと、各第2基板13における各アルミ箔13cとがろう付けにより直接接合されている。なお、各板状部21bについても、各第2基板13の各外面13bで個々に立設する複数のアルミ板等で構成されても良い。
図4に示すように、第1ハウジング7は長方形に形成されており、その内部には基部19aと協働して第1空間7aが形成されている。また、第1ハウジング7には、この第1空間7a内に突出するように、仕切り部7bが底面から垂直に凸設されている。この仕切り部7bにより、第1空間7a内には、第1熱交換媒体としてのLLCが実線矢印方向に一方通行で流通可能な第1流路7cが形成されている。第1流路7cの最上流部分には、第1流路7cと連通する第1流入口7dが設けられており、その最下流部分には、第1流路7cと連通する第1流出口7eが設けられている。
また、第1ハウジング7の内部には、基部19aの切り欠き部19d係合する係止部7fが形成されているとともに、基部19aを設置可能な水平部7gが形成されている。さらに、第1ハウジング7には、電源ユニット8が取り付けられている。この電源ユニット8は、図示しない制御装置及びバッテリに電気的に接続される。電源ユニット8の構成は公知であり、その構成に関する詳細な説明を省略する。
第2ハウジング9も、第1ハウジング9とほぼ同様の構成であり、長方形に形成され、その内部には第2基板13の外面と協働して第2空間9aが形成されている。また、第2ハウジング9にも、第2空間9a内に突出するように、仕切り部9bが底面から垂直に凸設されている。この仕切り部9bにより、第2空間9a内には、第2熱交換媒体としての水が破線矢印方向に一方通行で流通可能な第2流路9cが形成されている。第2流路9cの最上流部分には、第2流路9cと連通する第2流入口9dが設けられており、その最下流部分には、第2流路9cと連通する第2流出口9eが設けられている。
これらのモジュール本体100、第1ハウジング7及び第2ハウジング9を組み付けることにより、図3に示す熱電変換モジュール1が得られる。具体的には、図4に示すように、切り欠き部19dと係止部7fとを係合させた状態で、水平部7gに基部19aを設置し、第1ハウジング7の内部にモジュール本体100を位置させる。この状態で、図6に示すように、第1ハウジング7と第2ハウジング9とを接着して接合させる。この際、第1ハウジング7と第2ハウジング9との間、第1ハウジングと基部19aとの間及び第2ハウジング9と各第2基板13との間には、シール材としてのガスケット23が設けられる。これにより、基部19aと第2基板13との間において熱電変換素子17が配置される空間B(以下、第3空間Bという。)と、第1空間7aと、第2空間9aとがそれぞれ密閉される。なお、ガスケット23に替えてOリング等を採用することもできる。
こうして、この熱電変換モジュール1では、第1流路7c内に第1フィン19が位置し、第2流路9c内に各第2フィン21がそれぞれ位置することとなる。
図2に示すように、ラジエータ3には、流入口3a及び流出口3bが設けられている。このラジエータ3は、内部をLLCが流通可能に構成されており、ラジエータ3内のLLCと車外の空気との間で熱交換を行うことが可能となっている。また、ラジエータ3の近傍には、電動ファン3cが設けられている。電動ファン3cは、図示しない制御装置と電気的に接続されている。
エンジン4は、駆動源として駆動されて車両を走行させる。エンジン4には図示しないウォータジャケットが形成されており、このウォータジャケット内を流通するLLCによりエンジン4を冷却したり、暖機したりすることが可能となっている。エンジン4には、ウォータジャケットと連通する流入口4a及び流出口4bが設けられている。なお、エンジン4の構成は公知であり、その構成に関する詳細な説明を省略する。また、エンジン4に替えて、駆動源としてモータ等を採用することもできる。
室内用熱交換器5には、流入口5a及び流出口5bが設けられている。この室内用熱交換器5は車室内に設けられており、内部を水が流通可能に構成され、室内用熱交換器5内の水と車室の空気との間で熱交換を行うことが可能となっている。また、室内用熱交換器5の近傍には、電動ファン5cが設けられている。電動ファン5cは、図示しない制御装置と電気的に接続されている。
ラジエータ3の流出口3bとエンジン4の流入口4aとは、配管25によって接続されている。また、エンジン4の流出口4bと第1ハウジング7の第1流入口7dとは、配管26によって接続されている。さらに、第1ハウジング7の第1流出口7eとラジエータ3の流入口3aとは、配管27によって接続されている。これらの各配管25〜27内にもLLCが流通しており、LLCは熱電変換モジュール1、ラジエータ3及びエンジン4の間を循環可能になっている。また、配管27には第1電動ポンプP1が設けられている。第1電動ポンプP1は、図示しない制御装置に電気的に接続されている。なお、配管25と配管26との間には、エンジン4の他にバッテリ等を併設しても良く、エンジン4に替えてバッテリ等を設けても良い。また、第1電動ポンプP1は、配管25又は配管26に設けられても良い。
室内用熱交換器5の流出口5bと第2ハウジング9の第2流入口9dとは、配管28によって接続されている。第2ハウジング9の第2流出口9eと室内用熱交換器5の流入口5aとは、配管29によって接続されている。これらの各配管28、29内にも水が流通しており、水は熱電変換モジュール1と室内用熱交換器5との間を循環可能になっている。また、配管29には第2電動ポンプP2が設けられている。第2電動ポンプP2は、図示しない制御装置に電気的に接続されている。なお、第2電動ポンプP2は、配管28に設けられても良い。
これらのように構成されたこの車両用空調装置では、熱電変換モジュール1における各熱電変換素子17のペルチェ効果を利用することにより、以下のようにして、車室の空調としての暖房運転及び冷房運転を行う。
(暖房運転)
この場合、制御装置は、電動ファン3c、5c及び第1、2電動ポンプP1、P2をそれぞれ作動させる。これにより、配管25〜27内でLLCが実線矢印方向で循環するとともに、配管28、29内で水が同じく実線矢印方向で循環する。この状態において、制御装置は、図6に示すように、各第1基板11側が吸熱面となり、各第2基板13側が放熱面となるように、熱電変換モジュール1、より具体的にはモジュール本体100に対して電流を印加する。
これにより、図2及び図6に示すように、配管26及び第1流入口7dを介して第1流路7c内を流通するLLCに対して、モジュール本体100の各第1基板11側は吸熱を行うとともに、配管28及び第2流入口9dを介して第2流路9c内を流通する水に対して、各第2基板13側では放熱を行う。
この際、この車両用空調装置では、図2に示すように、熱電変換モジュール1よりもLLCの流通方向の上流側にエンジン4が配置されているため、第1流路7c内を流通するLLCは、駆動中のエンジン4によって、十分に加熱された状態となっている。このため、モジュール本体100の各第1基板11側では、より多くの熱を吸熱できるとともに、各第2基板13側では、より多くの熱を放熱することが可能となっている。
こうして、各第2基板13側からの放熱を受けて加熱された水(温水)は、第2流出口9eから流出し、配管29及び流入口5aを経由して、室内用熱交換器5内に至る。そして、室内用熱交換器5がこの温水と車室の空気とで熱交換を行い、車室の空気を加熱する。この加熱により暖められた空気が電動ファン5cを介して車室に供給され、車室の暖房が行われる。
一方、各第1基板11側からの吸熱を受けた第1流路7c内のLLCは、第1流出口7eから流出し、配管27及び流入口3aを経由して、ラジエータ3内に至る。そして、ラジエータ3がLLCと車外の空気とで熱交換を行う。これにより、LLCの余熱は電動ファン3cを介して車外に放出され、LLCは冷却される。
(冷房運転)
この場合も暖房運転と同様、制御装置は、電動ファン3c、5c及び第1、2電動ポンプP1、P2をそれぞれ作動させる。そして、この状態において、制御装置は、図6に示すように、各第1基板11側が放熱面となり、各第2基板13側が吸熱面となるように、モジュール本体100に対して電流を印加する。
これにより、図2及び図6に示すように、第2流路9c内を流通する水に対して、各第2基板13側は吸熱を行うとともに、第1流路7c内を流通するLLCに対して、各第1基板11側は放熱を行う。こうして、各第2基板13側からの吸熱を受けて冷却された水(冷水)が室内用熱交換器5内に至り、車室の空気と熱交換を行い、車室の空気を冷却する。この冷却された空気が電動ファン5cを介して車室に供給され、車室の冷房が行われる。
一方、各第1基板11側からの放熱を受けて加熱された第1流路7c内のLLCは、第1流出口7eから流出して、ラジエータ3内に至る。そして、車外の空気と熱交換を行うことで冷却される。
また、冷房運転時には、制御装置は第1電動ポンプP1の制御を行い、ラジエータ3→熱電変換モジュール1→エンジン4の順でLLCを循環させることもできる。この場合、ラジエータ3が熱電変換モジュール1よりもLLCの流通方向の上流側となるため、ラジエータ3によって冷却されたLLCが熱電変換モジュール1の第1流路7c内を流通することとなる。このため、モジュール本体100の各第1基板11側では、より多くの熱をLLCに対して放熱することが可能となる。このため、モジュール本体100の各第2基板13側では、第2流路9c内の水からより多くの熱を吸熱することが可能となり、より低い温度の空気を車室内に供給することが可能となる。
図5に示すように、この熱電変換モジュール1におけるモジュール本体100では、第1、2基板11、13がそれぞれ複数設けられていることから、モジュール本体100全体として多くの熱電変換素子17を配置することが可能となっている。また、このモジュール本体100では、各第2基板13の各外面となるアルミ箔13cに対し、それぞれ第2フィン21が直接接合されることから、各第2基板13側では、第2流路9c内の水に対し、第2フィン21による吸熱及び放熱の効果が高くなっている。この際、各第2基板13が小さく形成されていることから、それに伴って各第2フィン21も小さく成形されており、各第2フィン21を各第2基板13に接合したことによる各第2基板13の熱変形が小さくなっている。このため、モジュール本体100では、各熱電変換素子17における応力負荷を低減させることが可能となっている。
さらに、このモジュール本体100では、複数の第1、2基板11、13に対して第1フィン19の基部19a(ベースプレート)が共通化されているため、モジュール本体100の取り回しも容易となっている。また、この基部19aに対しても各板状部19bが直接接合されて第1フィン19が得られている。さらに、各板状部19bは、それらの延長方向において、各第1基板11及び各第2基板13同士の間となる位置Aにも設けられている。これらのため、第1流路7c内のLLCに対し、第1フィン19による各第1基板11側における吸熱及び放熱の効果も高くなっている。
特に、このモジュール本体100では、基部19a及び各板状部19bが同種のアルミから得られており、基部19aと各板状部19bとはろう付けにより接合されている。このように、基部19aと各板状部19bとが共にアルミで得られていることで、基部19aと各板状部19bとで線熱膨張係数がほぼ等しくなっている。また、各板状部19bの剛性に応じて基部19aの剛性が高くなっている。これらのため、基部19aと各板状部19bとを接合することによって生じる各第1基板11の熱変形を低減させることが可能となっている。さらに、基部19aと各板状部19bとがろう付けによって接合されることで、基部19aと各板状部19bとが強固に接合されるとともに、ろう付けによる接合箇所における耐腐食性も高くなっている。このため、第1流路7cを流通するLLCによっても第1フィン19は劣化され難くなっている。
そして、このモジュール本体100では基部19aと各第1基板11の各外面における各アルミ箔11cとがはんだによって接合されている。はんだによる接合は、ろう付けによる接合と比較して低温で行われることから、基部19aと各第1基板11とを接合、すなわち、第1フィン19と各第1基板11とを接合する際に、基部19a及び各第1基板11のそれぞれがより熱変形し難くなる。このため、このモジュール本体100では、第1フィン19と各第1基板11との接合によって生じる各熱電変換素子17の応力負荷も低減される。なお、上記のように、基部19aと各板状部19bとは、ろう付けにより接合されているため、第1フィン19自体の耐久性は高くなっている。
また、図6に示すように、この熱電変換モジュール1は、第1、2ハウジング7、9からなるケース200内に上記のモジュール本体100が収納されることで構成されている。これにより、この熱電変換モジュールでは、第1流路7c内を流通するLLCと第2流路9c内を流通する水との間で熱の移動を行うことが可能となっている。
さらに、この熱電変換モジュール1では、ガスケット23によって、第1空間7aと、第2空間9aと、第3空間Bとがそれぞれ密閉されている。このため、LLCや水よって各熱電変換素子17が劣化したり、漏電等したりし難くなっている。この際、この熱電変換モジュール1におけるモジュール本体100では、上記のように、複数の第1、2基板11、13に対して基部19aが共通化されているため、ガスケット23を設けるスペースを少なくすることが可能となっている。このため、この熱電変換モジュール1では、第1、2ハウジング7、9を小型化することが可能となっており、ケース200を小型化することが可能となっている。
したがって、この熱電変換モジュール1は、高性能で搭載性に優れており、ひいては、この熱電変換モジュール1を備えた車両用空調装置が高性能となるとともに、車両に対する優れた搭載性を発揮する。
特に、この車両用空調装置では、第1熱交換媒体としてLLCを採用し、熱電変換モジュール1は、LLCに対して吸熱又は放熱を行うことが可能となっている。このように、エンジン4等の冷却に用いられているLLCを利用することで、この車両用空調装置や、その一部として熱電変換モジュール1を車両に搭載する場合に、第1熱交換媒体を別途に用意する必要がない。このため、車両用空調装置及び熱電変換モジュール1の搭載性が向上するとともに、この車両用空調装置、ひいてはこれを搭載する車両の製造コストの削減も可能となっている。
また、第1ハウジング7及び第2ハウジング9には、それぞれ第1空間7a及び2空間9aに向かって立設された仕切り部7b、9bが設けられている。そして、各仕切り部7b、9bにより、第1空間7a及び第2空間9aには、LLC及び水を一方通行でそれぞれ流通させる第1、2流路7c、9cが形成されている。
このため、各仕切り部7b、9cにより、LLCが第1流路7c内を複雑に流通するとともに、水が第2流路9c内を複雑に流通することとなる。このため、熱電変換モジュール1において、モジュール本体100は、LLC及び水から効率よく熱を移動させることが可能となっている。このため、熱電変換モジュール1が高性能となり、ひいては、この熱電変換モジュール1を備えた車両用空調装置の性能が高くなっている。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、モジュール本体100において、第1フィン19の各板状部19bと、各第2フィン21の各板状部21bとを互いに異なる形状で構成することもできる。
本発明は、熱電変換素子のペルチェ効果を利用した車両用空調装置又は建物用空調装置等の他、熱電変換素子のゼーベック効果を利用した車両用発電装置又は建物用発電装置等に広く利用可能である。
1…熱電変換モジュール
7…第1ハウジング
7a…第1空間
7b…仕切り部
7c…第1流路
9…第2ハウジング
9a…第2空間
9b…仕切り部
9c…第1流路
11…第1基板
11a…セラミック基板
11c…アルミ箔(金属箔)
11d…内面
13…第2基板
13a…セラミック基板
13c…アルミ箔(金属箔)
13d…内面
15a、15b…電極
17…熱電変換素子
19…第1フィン
19a…基部(ベースプレート)
19b…板状部
19c…外面
21…第2フィン
23…ガスケット(シール材)
100…モジュール本体
200…ケース
B…第3空間(空間)

Claims (10)

  1. 対向して配置される複数の第1基板及び第2基板と、
    各該第1基板及び各該第2基板の対向する各内面にそれぞれ設けられた複数の電極と、
    各該電極によって電気的に接続される複数の熱電変換素子とを備え、
    各前記第1基板の各外面には、伝熱材料からなるベースプレートが熱的に接合され、
    該ベースプレートの該外面には、該伝熱材料からなる第1フィンが熱的に接合され、
    各該第2基板の外面には、該伝熱材料からなる第2フィンが熱的に接合され、
    該第2フィンは、該第2基板の各該外面に直接接合されていることを特徴とする熱電変換モジュール。
  2. 前記第1基板及び前記第2基板は、セラミック基板と、該セラミック基板の少なくとも一面に該セラミック基板と一体に接合された金属箔とからなる請求項1記載の熱電変換モジュール。
  3. 前記第1フィンは、前記ベースプレートの外面に直接接合されている請求項1又は2記載の熱電変換モジュール。
  4. 前記ベースプレートの前記外面側に設けられる第1ハウジングと、前記第2基板の該外面側に設けられる第2ハウジングとを有するケースを備え、
    前記第1ハウジング内には、該第1ハウジングと前記ベースプレートとの間で、第1熱交換媒体を流通可能な第1空間が形成され、
    前記第2ハウジング内には、該第2ハウジングと前記第2基板との間で、第2熱交換媒体を流通可能な第2空間が形成され、
    前記ベースプレートと該第2基板との間において前記熱電変換素子が配置される空間、前記第1空間及び前記第2空間は、それぞれシール材により密閉されている請求項1乃至3のいずれか1項記載の熱電変換モジュール。
  5. 前記第1フィンは、前記第1基板の前記外面と平行な基部と、該基部に立設される複数の板状部とからなり、
    該ベースプレートは該基部とされ、
    該基部と各該板状部とは、ろう付けされている請求項4記載の熱電変換モジュール。
  6. 前記第1熱交換媒体は、ロングライフクーラントである請求項5記載の熱電変換モジュール。
  7. 前記ベースプレート及び各前記板状部は、同種の前記伝熱材料からなる請求項5又は6項記載の熱電変換モジュール。
  8. 前記ベースプレートと前記第1基板とは、はんだによって接合されている請求項5乃至7のいずれか1項記載の熱電変換モジュール。
  9. 前記第1フィンは、前記ベースプレートの前記外面において、各前記第1基板及び各前記第2基板同士の間となる位置にも設けられている請求項1乃至8のいずれか1項記載の熱電変換モジュール。
  10. 前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングには、それぞれ前記第1空間及び前記2空間に向かって立設された仕切り部が設けられ、
    各該仕切り部により、該第1空間及び該第2空間には、前記第1熱交換媒体及び前記第2熱交換媒体を一方通行でそれぞれ流通させる流路が形成されている請求項4乃至9のいずれか1項記載の熱電変換モジュール。
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