以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態におけるMFPの外観を示す斜視図である。図2は、MFPのハードウェア構成の概要を示すブロック図である。図1および図2を参照して、画像形成装置として機能するMFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザインターフェースとしての操作パネル160とを含む。
メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)115と、ファクシミリ部116と、外部記憶装置117と、を含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
自動原稿搬送装置120は、原稿給紙トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。原稿読取部130は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成部140に出力する。給紙部150は、給紙トレイに収納された用紙を画像形成部140に搬送する。
画像形成部140は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、原稿読取部130から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施した、データ処理後の画像データまたは、外部から受信された画像データに基づいて、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成する。
ファクシミリ部116は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部116は、受信したファクシミリデータを、HDD115に記憶するとともに、画像形成部140でプリント可能なプリントデータに変換して、画像形成部140に出力する。これにより、画像形成部140は、ファクシミリ部116により受信されたファクシミリデータを用紙に画像を形成する。また、ファクシミリ部116は、HDD115に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
通信I/F部112は、ネットワークにMFP100を接続するためのインターフェースである。通信I/F部112は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで、ネットワークに接続された他のコンピュータまたは画像形成装置と通信する。なお、通信I/F部112が接続されるネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワークは、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、インターネット等であってもよい。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取画像を一時的に記憶する。
操作パネル160は、液晶表示装置(LCD)165と、LCD165の表示を制御する表示制御部161と、VRAM(Video RAM)163と、タッチパネル169と、ハードキー部170と、タッチパネル169およびハードキー部170を制御する入力制御部167と、を含む。LCD165およびハードキー部170は、MFP100の上面に設けられる。
表示制御部161は、CPU111、VRAM163およびLCD165と接続される。VRAM163は、表示制御部161の作業領域として用いられ、LCD165に表示する画像を一時記憶する。表示制御部161は、CPU111により制御されて、LCD165を制御し、LCD165にVRAM163に記憶された画像を表示させる。表示制御部161は、後述する操作画面および入力画面をLCD165に表示させる。
ハードキー部170は、スタートキーとキーボード呼出キーとを少なくとも含む複数のハードキーを含む。ハードキーは、入力制御部167に接続され、ユーザにより押下されている間はON信号を入力制御部167に出力し、ユーザにより押下されていない間はOFF信号を入力制御部167に出力する。
タッチパネル169は、LCD165の上面または下面に設けられ、ユーザにより押下された位置の座標を入力制御部167に出力する。タッチパネル169は、ユーザが指またはスタイラスペンで指示した位置を検出し、検出した位置の座標を入力制御部167に出力する。タッチパネル169は、LCD165の表示面と同じまたはそれ以上のサイズであるのが好ましい。タッチパネル169は、LCD165に重畳して設けられるので、タッチパネル169は、ユーザがLCD165の表示面を指示すれば、LCD165の表示面中でユーザが指示した位置の座標を入力制御部167に出力する。タッチパネルは、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式を用いることができ、その方式は限定されない。
入力制御部167は、ハードキー部170のうちでON信号を出力するハードキーが存在する場合、ON信号を出力するハードキーの識別情報をCPU111に出力する。また、入力制御部167は、タッチパネル169がユーザにより指示された位置を検出する場合、タッチパネル169から出力される座標をCPU111に出力する。
外部記憶装置117は、CPU111により制御され、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)118、または半導体メモリが装着される。本実施の形態においては、CPU111は、ROM113に記憶されたプログラムを実行する例を説明するが、CPU111は、外部記憶装置117を制御して、CD−ROM118からCPU111が実行するためのプログラムを読出し、読み出したプログラムをRAM102に記憶し、実行するようにしてもよい。
なお、CPU111が実行するためのプログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM118に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。さらに、CPU111がネットワークに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードしてHDD115に記憶する、または、ネットワークに接続されたコンピュータがプログラムをHDD115に書込みするようにして、HDD115に記憶されたプログラムをRAM114にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図3は、操作パネル160の平面図である。図3を参照して、操作パネル160は、LCD165と、LCD165に重畳して設けられたタッチパネル169と、LCD165の右側および下方に複数のハードキーが配置されたハードキー部170と、を含む。ハードキー部170は、キーボード呼出キー171と、スタートキー173と、を含む。
図4は、MFPが備えるCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図4に示す機能は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶されたプログラムを実行することにより、CPU111により実現される機能である。図4を参照して、CPU111は、設定部11と、入力受付部31と、処理実行部71と、を含む。処理実行部71は、通信I/F部112、ファクシミリ部116、HDD115、外部記憶装置117、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140および給紙部150を制御し、設定部11により設定された処理条件で処理を実行する。
処理実行部71が実行する処理の一例は、スキャン処理、コピー処理、プリント処理およびファクシミリ送受信処理等である。処理実行部71は、処理条件の1つとしてスキャン処理を実行する設定がされた場合、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、HDD115、外部記憶装置117、通信I/F部112を制御し、原稿読取部130で読み取った原稿の画像を、HDD115、外部記憶装置117および通信I/F部112の少なくとも1つに、処理条件に従って出力する。処理実行部71は、処理条件の1つとして出力先をHDD115とする処理条件が設定された場合は、画像をHDD115に記憶する。処理実行部71は、処理条件の1つとして出力先を外部記憶装置117とする処理条件が設定された場合は、画像を外部記憶装置117に装着された半導体メモリに記憶する。処理実行部71は、処理条件の1つとして出力先を通信I/F部112とする処理条件が指定された場合は、画像を通信I/F部112を介して送信する。送信方法は、例えば、電子メール送信、FTP(File Transfer Protocol)またはSMB(Server Message Block)等である。送信方法に電子メール送信が設定される場合には、画像を添付した電子メールを生成し、生成した電子メールを送信する。
また、処理実行部71は、処理条件の1つとしてコピー処理を実行する設定がされた場合は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、給紙部150および画像形成部140を制御し、原稿読取部130で読み取った原稿の画像を、画像形成部140に給紙部150から供給される用紙に、設定された処理条件に従って画像形成させる。
また、処理実行部71は、処理条件の1つとしてプリント処理を実行する設定がされた場合は、通信I/F部112、HDD115、外部記憶装置117、画像形成部140および給紙部150を制御し、画像形成部140に給紙部150から供給される用紙に、設定された処理条件に従って画像形成させる。画像形成部140が画像形成する画像は、処理条件の1つにより設定され、通信I/F部112を介してネットワークに接続されたコンピュータから受信されるプリントデータの画像、HDD115または外部記憶装置117に記憶されたデータの画像である。
さらに、処理実行部71は、処理条件の1つとしてファクシミリ送信処理を実行する設定がされた場合は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、HDD115、外部記憶装置117およびファクシミリ部116を制御し、ファクシミリデータの画像を、ファクシミリ部116に送信させる。ファクシミリ部116が送信するファクシミリデータは、処理条件の1つにより設定され、処理条件に従って原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像、または、HDD115または外部記憶装置117に記憶された画像である。
処理実行部71は、処理条件の1つとしてファクシミリ受信処理を実行する設定がされた場合は、ファクシミリ部116、HDD115、外部記憶装置117、画像形成部140および給紙部150を制御し、ファクシミリデータの画像を出力する。処理実行部71は、処理条件の1つとして出力先をHDD115とする処理条件が設定された場合は、ファクシミリデータの画像をHDD115に記憶する。処理実行部71は、処理条件の1つとして出力先を外部記憶装置117とする処理条件が設定された場合は、ファクシミリデータの画像を外部記憶装置117に装着された半導体メモリに記憶する。処理実行部71は、処理条件の1つとして出力先を通信I/F部112とする処理条件が設定された場合は、ファクシミリデータの画像を添付した電子メールを生成し、通信I/F部112を介して電子メールを送信する。
設定部11は、設定画面選択部13と、設定画面表示部15と、項目設定部17と、設定項目選択部19と、を含む。設定画面選択部13は、HDD115に予め記憶された複数の設定画面のうちから1つを選択し、選択した設定画面を識別するための設定画面識別情報を設定画面表示部15および項目設定部17に出力する。
複数の設定画面は、処理実行部71が処理を実行するための複数の処理条件の一部をそれぞれ設定するための画面である。また、複数の設定画面は、階層構造で関連付けられている。複数の設定画面各々は、複数の設定項目ごとに、項目名と設定値を表示する領域を有する。また、複数の設定画面は、遷移機能付き設定画面を含む。遷移機能付き設定画面は、1以上の別の設定画面を選択するための遷移ボタンを有する。
例えば、スキャン処理を処理実行部71に実行させるための設定画面は、処理実行部71が、スキャン処理を実行するために用いる複数の処理条件を設定するための画面である。スキャン処理を処理実行部71に実行させるための設定画面は複数の場合があり、複数の設定画面各々は、スキャン処理を実行するために用いる複数の処理条件のうちから予め定められた1以上の処理条件をそれぞれ設定するための領域を含む。
コピー処理を処理実行部71に実行させるための設定画面は、処理実行部71が、コピー処理を実行するために用いる複数の処理条件を設定するための画面である。コピー処理を処理実行部71に実行させるための設定画面は複数の場合があり、複数の設定画面各々は、コピー処理を実行するために用いる複数の処理条件のうちから予め定められた1以上の処理条件をそれぞれ設定するための領域を含む。
プリント処理を実行するために用いる複数の処理条件は、複数の設定画面によって設定される。ファクシミリ送受信処理を処理実行部71に実行させるための画面である。ファクシミリ送受信処理を処理実行部71に実行させるための設定画面は複数の場合があり、複数の設定画面各々は、ファクシミリ送受信処理を実行するために用いる複数の処理条件のうちから予め定められた1以上の処理条件をそれぞれ設定するための領域を含む。
設定画面選択部13は、例えば、複数の設定画面をそれぞれ識別するための複数の設定画面識別情報を含むメニュー画面をLCD165に表示し、ユーザがタッチパネル169またはハードキー部170を操作して、メニュー画面に表示される複数の設定画面識別情報のいずれかを選択すれば、選択された設定画面識別情報の設定画面を選択する。また、LCD165に、遷移機能付き設定画面が表示されている場合、ユーザがタッチパネル169またはハードキー部170を操作して、遷移機能付き設定画面に含まれる遷移ボタンを指示すれば、指示された遷移ボタンに関連付けられた設定画面を選択する。
設定画面表示部15は、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力されることに応じて、設定画面識別情報で特定される設定画面を、HDD115から読出し、読み出した設定画面をLCD165に表示する。具体的には、設定画面を表示制御部161に出力し、表示制御部161に設定画面の画像をLCD165に表示させる。
設定項目選択部19は、設定画面表示部15により表示された設定画面に含まれる複数の設定項目のうちから1つを選択し、選択された設定項目を識別するための設定項目識別情報を、処理対象情報として入力受付部31に出力する。設定項目選択部19は、設定画面表示部15により設定画面が表示された段階では、設定画面に含まれる複数の設定項目のうちから予め定められた1つを選択する。設定項目選択部19は、設定画面表示部15により設定画面が表示された後の段階では、ユーザがタッチパネル169またはハードキー部170を操作して、設定画面表示部15により表示された設定画面に含まれる複数の設定項目をそれぞれ示す複数の設定項目識別情報の画像のいずれかを選択すれば、選択された設定項目識別情報に対応する設定項目を選択する。設定項目選択部19は、複数の設定項目のうちから1つの設定項目を選択するごとに、選択された設定項目の設定項目識別情報を処理対処情報として、入力受付部31に出力する。
入力受付部31は、設定項目取得部33と、入力画面表示部35と、項目選択部37と、設定値受付部39と、を含む。設定項目取得部33は、設定画面選択部13によって設定画面が選択されると、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力される。また、設定項目取得部33は、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力された後、設定項目選択部19から設定項目識別情報が入力される場合がある。設定項目取得部33は、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報または設定項目選択部19から入力される設定画面識別情報に基づいて、複数の設定項目のうちから1以上を選択する。
図5は、設定項目取得部の詳細な機能の一例を示す図である。図5を参照して、設定項目取得部33は、同一画面項目抽出部51と、同一機能項目抽出部53と、下位階層項目抽出部55と、同位階層項目抽出部57と、モード切換部59と、を含む。
モード切換部59は、ユーザが操作パネル160に入力する指示に従って、同一画面項目抽出部51、同一機能項目抽出部53、下位階層項目抽出部55および同位階層項目抽出部57のうち1つを有効に設定し、残りを無効に設定する。以下、同一画面項目抽出部51を有効にするモードを同一画面項目抽出モードといい、同一機能項目抽出部53を有効にするモードを同一機能項目抽出モードといい、下位階層項目抽出部55を有効にするモードを下位階層項目抽出モードといい、同位階層項目抽出部57を有効にするモードを同位階層項目抽出モードという。
同一画面項目抽出部51は、モード切換部59により有効に設定される場合、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報で特定される設定画面に含まれる複数の設定項目を抽出する。そして、同一画面項目抽出部51は、HDD115に予め記憶された設定項目テーブルを参照して、抽出された複数の設定項目を、複数の小グループに分類する。
図6は、設定項目テーブルの一例を示す図である。図6を参照して、設定項目テーブルは、複数の設定項目各々について、その設定項目に設定される設定値の属性と、その設定項目が属する小グループと、を定める。具体的には、設定項目テーブルは、複数の設定項目にそれぞれ対応する設定レコードを含む。設定レコードは、設定項目の項目と、属性の項目と、小グループの項目と、を含む。設定項目の項目は、設定項目を識別するための設定項目識別情報が設定され、属性の項目は、設定項目に設定される設定値の属性が設定され、小グループの項目は、設定項目が属する小グループを識別するための小グループ識別情報が設定される。設定項目に設定される設定値の属性は、数字または文字である。
図5に戻って、同一画面項目抽出部51は、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照して、抽出された複数の設定項目各々に対応する小グループ識別情報を取得することによって、複数の設定項目を複数の小グループに分類する。同一画面項目抽出部51は、抽出された複数の設定項目各々の設定項目識別情報と小グループ識別情報との組を、入力画面表示部35に出力する。
設定画面選択部13は、設定画面を選択するごとに、換言すれば、ユーザが設定画面を切り換える操作を入力するごとに、選択された設定画面の設定画面識別情報を出力する。このため、同一画面項目抽出部51は、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力されるごとに、入力される設定画面識別情報で特定される設定画面に含まれる複数の設定項目を抽出し、抽出された複数の設定項目各々の設定項目識別情報と小グループ識別情報とを関連付けた複数の組を、入力画面表示部35に出力する。
同一機能項目抽出部53は、モード切換部59により有効に設定される場合、HDD115に予め記憶された設定項目テーブルおよびグループテーブルを参照して、設定項目選択部19から入力される設定項目識別情報で特定される設定項目が属する大グループと同じ大グループに属するすべての設定項目を抽出する。そして、同一機能項目抽出部53は、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照して、抽出された複数の設定項目を、複数の小グループに分類する。
図7は、グループテーブルの一例を示す図である。図7を参照して、グループテーブルは、複数の小グループ各々について、複数の大グループのいずれに属するかを定める。具体的には、グループテーブルは、複数の小グループにそれぞれ対応する小グループレコードを含む。小グループレコードは、大グループの項目と、小グループの項目と、を含む。大グループの項目は、大グループを識別するための大グループ識別情報が設定され、小グループの項目は、小グループを識別するための小グループ識別情報が設定される。
大グループ識別情報「用紙サイズ」の大グループには、4つの小グループが属する。設定項目テーブルにおいて、4つの小グループそれぞれに属する複数の設定項目は、用紙のサイズが設定される。このため、4つの小グループにそれぞれ属する複数の設定項目は、同じタイミングで設定値が設定される場合がある。
大グループ識別情報「画像配置」の大グループには、小グループ識別情報「シフト」、「枠消」の2つの小グループが属する。設定項目テーブルにおいて、2つの小グループそれぞれに属する複数の設定項目は、小グループ識別情報「シフト」の小グループに属する4の設定項目(「表上下シフト」、「表左右シフト」、「裏上下シフト」「裏左右シフト」)の少なくとも1つの設定値が変更されると、小グループ識別情報「枠消」の小グループに属する4つの設定項目(「枠消し上」、「枠消し下」、「枠消し左」、「枠消し右」)の少なくとも1つの設定値がデフォルトから変更される確率の高い関係にある。
大グループ識別情報「スタンプ」の大グループには、小グループ識別情報「ページ番号」、「年月日」、「ファイル名」の3つの小グループが属する。設定項目テーブルにおいて、3つの小グループのいずれか1つに属する複数の設定項目のいずれか1つに設定値が設定されると、別の少なくとも1つの小グループに属する複数の設定項目の少なくも1つに設定値が設定される確率の高い関係にある。
図5に戻って、同一機能項目抽出部53は、設定項目選択部19から設定項目識別情報が入力されると、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照して、入力された設定項目識別情報を含む設定項目レコードを抽出し、抽出した設定項目レコードの小グループの項目に設定されている小グループ識別情報を取得する。次に、同一機能項目抽出部53は、HDD115に記憶されたグループテーブルを参照して、取得された小グループ識別情報が小グループの項目に設定されたグループレコードを抽出し、抽出されたグループレコードの大グループの項目に設定された大グループ識別情報を取得することによって、設定項目選択部19から入力される設定項目識別情報の設定項目が属する大第グループを特定する。
そして、同一機能項目抽出部53は、HDD115に記憶されたグループテーブルを参照して、取得された大グループ識別情報が大グループの項目に設定されたグループレコードのすべてを抽出し、抽出されたすべてのグループレコードの小グループの項目にそれぞれ設定された複数の小グループ識別情報を取得する。さらに、同一機能項目抽出部53は、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照して、取得された複数の小グループ識別情報のいずれかが小グループの項目に設定された複数の設定項目レコードのすべてを抽出し、抽出した複数の設定項目レコード各々の設定項目の項目に設定されている設定項目識別情報と小グループの項目に設定されている小グループ識別情報との組を取得することによって、設定項目選択部19から入力される設定項目識別情報で特定される設定項目が属する大グループと同じ大グループに属するすべての設定項目を抽出する。
同一機能項目抽出部53は、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照して、抽出された複数の設定項目各々に対応する小グループ識別情報を取得することによって、複数の設定項目を複数の小グループに分類する。同一機能項目抽出部53は、抽出された複数の設定項目各々の設定項目識別情報と小グループ識別情報とを関連付けた複数の組を、入力画面表示部35に出力する。設定項目選択部19は、設定項目を選択するごとに、換言すれば、ユーザが設定画面に含まれる複数の設定項目のいずれか指示するごとに、設定画面表示部15により表示された設定画面に含まれる複数の設定項目のうちから1つを選択し、選択された設定項目を識別するための設定項目識別情報を処理対象情報として入力画面表示部35に出力する。このため、同一機能項目抽出部53は、設定項目選択部19から設定項目識別情報が入力されるごとに、入力される設定項目識別情報で特定される設定項目が属する大グループと同じ大グループに属するすべての設定項目を抽出し、抽出された複数の設定項目各々の設定項目識別情報と小グループ識別情報とを関連付けた複数の組を、入力画面表示部35に出力する。
下位階層項目抽出部55は、モード切換部59により有効に設定される場合、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報で特定される設定画面および下位画面各々に含まれる複数の設定項目を抽出する。下位画面は、階層構造において、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報で特定される設定画面が属する階層よりも下位階層に属する設定画面であって、設定画面と関連付けられた設定画面である。そして、下位階層項目抽出部55は、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照して、抽出された複数の設定項目を、複数の小グループに分類する。
具体的には、下位階層項目抽出部55は、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報で特定される設定画面が属する階層よりも下位の階層に属する設定画面であって、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報で特定される設定画面と関連付けられた設定画面を、下位画面として抽出する。下位階層項目抽出部55は、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報で特定される設定画面に複数の下位画面が関連付けられている場合には、複数の下位画面のすべてを抽出する。
下位階層項目抽出部55は、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照して、抽出された複数の設定項目各々に対応する小グループ識別情報を取得することによって、複数の設定項目を複数の小グループに分類する。下位階層項目抽出部55は、抽出された複数の設定項目各々の設定項目識別情報と小グループ識別情報とを関連付けた複数の組を、入力画面表示部35に出力する。設定画面選択部13は、設定画面を選択するごとに、換言すれば、ユーザが設定画面を切り換える操作を入力するごとに、選択された設定画面の設定画面識別情報を出力する。このため、下位階層項目抽出部55は、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力されるごとに、入力される設定画面識別情報で特定される設定画面および下位画面各々に含まれる複数の設定項目を抽出し、抽出された複数の設定項目各々の設定項目識別情報と小グループ識別情報とを関連付けた複数の組を、入力画面表示部35に出力する。
同位階層項目抽出部57は、モード切換部59により有効に設定される場合、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報で特定される設定画面を選択画面とし、選択画面、同位画面および下位画面にそれぞれ含まれる複数の設定項目を抽出する。同位画面は、階層構造において選択画面が属する階層に属する設定画面であって、選択画面が属する階層より1つ上位の階層に属し、かつ選択画面と関連付けられた上位画面と関連付けられた設定画面である。そして、同位階層項目抽出部57は、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照して、抽出された複数の設定項目を、複数の小グループに分類する。
具体的には、同位階層項目抽出部57は、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報で特定される設定画面を選択画面とし、選択画面が属する階層より1つ上位の階層で選択画面と関連付けられた上位画面を特定し、特定された上位画面と関連付けられ、選択画面が属する階層に属する設定画面を、同位画面として抽出する。同位階層項目抽出部57は、選択画面に対応する上位画面に選択画面以外の複数の同位画面が関連付けられている場合には、複数の同位画面のすべてを抽出する。さらに、同位階層項目抽出部57は、選択画面および抽出された複数の同位画面各々の下位画面を抽出する。同位階層項目抽出部57は、同位画面に複数の下位画面が関連付けられている場合、複数の下位画面のすべてを抽出する。さらに、同位階層項目抽出部57は、選択画面、同位画面および下位画面にそれぞれ含まれる複数の設定項目を抽出する。
同位階層項目抽出部57は、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照して、抽出された複数の設定項目各々に対応する小グループ識別情報を取得することによって、複数の設定項目を複数の小グループに分類する。同位階層項目抽出部57は、抽出された複数の設定項目各々の設定項目識別情報と小グループ識別情報とを関連付けた複数の組を、入力画面表示部35に出力する。設定画面選択部13は、設定画面を選択するごとに、換言すれば、ユーザが設定画面を切り換える操作を入力するごとに、選択された設定画面の設定画面識別情報を出力する。このため、同位階層項目抽出部57は、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力されるごとに、選択画面、同位画面および下位画面にそれぞれ含まれる複数の設定項目を抽出し、抽出された複数の設定項目各々の設定項目識別情報と小グループ識別情報とを関連付けた複数の組を、入力画面表示部35に出力する。
入力画面表示部35は、設定項目取得部33から設定項目識別情報と小グループ識別情報とを関連付けた複数の組が入力され、入力画面をLCD165に表示する。具体的には、入力画面を表示制御部161に出力し、表示制御部161に入力画面の画像をLCD165に表示させる。入力画面は、設定項目取得部33から入力される複数の組各々に含まれる設定項目識別情報と、複数の入力キーとを含む。
入力画面表示部35は、設定画面選択部13によって設定画面が選択されると、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力され、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力された後、設定項目選択部19から設定項目識別情報が入力される場合がある。入力画面表示部35は、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力された後、設定項目選択部19から設定項目識別情報が入力される前に、キーボード呼出キー171が押下されたことを検出する場合、または、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力された後、キーボード呼出キー171が押下されたことを検出する前に、設定項目選択部19から設定項目識別情報が入力され場合、入力画面を表示する。
入力画面表示部35は、項目情報表示部41と、ソフトキーボード表示部43と、を含む。項目情報表示部41は、設定項目取得部33から入力される複数の組にそれぞれ含まれる複数の設定項目識別情報を、小グループ別に区別した表示態様で、LCD165に表示されている設定画面に重畳して表示する。具体的には、複数の設定項目識別情報各々を、当該設定項目識別情報の設定項目が属する小グループと同一の小グループに属する他の設定項目の設定項目識別情報と同じ表示態様で表示し、複数の設定項目識別情報各々を、当該設定項目識別情報の設定項目が属する小グループと異なる小グループに属する他の設定項目の設定項目識別情報と異なる表示態様で表示する。
より具体的には、項目情報表示部41は、複数の設定項目識別情報各々を、当該設定項目識別情報の設定項目が属する小グループと同一の小グループに属する他の設定項目の設定項目識別情報と同じ色で表示し、複数の設定項目識別情報各々を、当該設定項目識別情報の設定項目が属する小グループと異なる小グループに属する他の設定項目の設定項目識別情報と異なる色で表示する。
また、項目情報表示部41は、複数の設定項目識別情報各々を、当該設定項目識別情報の設定項目が属する小グループと同一の小グループに属する他の設定項目の設定項目識別情報と同じサイズで表示し、複数の設定項目識別情報各々を、当該設定項目識別情報の設定項目が属する小グループと異なる小グループに属する他の設定項目の設定項目識別情報と異なるサイズで表示する。
項目情報表示部41は、複数の設定項目識別情報を、表示制御部161に出力し、複数の設定項目識別情報各々の画像を設定画面の画像よりも優先して合成した画像を表示制御部161に生成させ、表示制御部161に生成された画像をLCD165に表示させる。項目情報表示部41は、複数の設定項目識別情報各々と当該設定項目識別情報の画像の設定画面中の位置および小グループ識別情報とを関連付けた複数の組と、処理対象情報とを項目選択部37に出力する。
また、項目情報表示部41は、設定項目取得部33から入力される複数の組にそれぞれ含まれる複数の設定項目識別情報のうち、設定項目取得部33から入力される処理対象情報と同じ設定項目識別情報を、他の設定項目識別情報と異なる表示態様で表示する。具体的には、項目情報表示部41は、複数の設定項目識別情報のうち処理対象情報と同じ設定項目識別情報を反転表示する。また、複数の設定項目識別情報のうち処理対象情報と同じ設定項目識別情報を、他の設定項目識別情報とフォントなどの書式を異ならせて表示する。また、書式を異ならせるのに代えて、またはそれに加えて、設定項目識別情報の画像の明度を、他の設定項目識別情報の画像の明度よりも高くして表示してもよい。また、色相または彩度を異ならせるようにしてもよいし、画像の輪郭形状を異ならせるようにしてもよい。
さらに、項目情報表示部41は設定項目取得部33から入力される複数の組にそれぞれ含まれる複数の設定項目識別情報各々、当該設定項目識別情報の画像の設定画面中の位置および小グループ識別情報を関連付けた複数の組と、処理対象情報とを、項目選択部37に出力する。項目情報表示部41は、項目選択部37から新たに処理対象に選択された設定項目識別情報が入力される場合、設定項目取得部33から入力される複数の組にそれぞれ含まれる複数の設定項目識別情報のうち、項目選択部37から入力される設定項目識別情報を、他の設定項目識別情報と異なる表示態様で表示する。
項目選択部37は、複数の設定項目のうちから選択された1つを処理対象として選択する。項目選択部37は、項目情報表示部41から処理対象情報が入力される時点においては、処理対象情報で特定される設定項目を選択する。また、項目選択部37は、ユーザが項目情報表示部41によりLCD165に表示された複数の設定項目識別情報の画像のいずれかを指で指示する場合は、指示された設定項目情報の設定項目を新たな処理対象として選択する。項目選択部37は、タッチパネル169によりユーザにより指示された位置を検出すると、タッチパネル169により検出されたLCD165の表示面の座標に基づいて、複数の設定項目識別情報の画像のいずれがユーザにより指示されたかを特定する。項目選択部37は、複数の設定項目のうちから新たな処理対象として選択した設定項目の設定項目識別情報を、新たに処理対象に選択された設定項目識別情報として、項目情報表示部41、ソフトキーボード表示部43および項目設定部17に出力する。
また、項目選択部37は、複数の設定項目のうちから新たな設定項目を処理対象として選択する場合、新たに処理対象に選択された設定項目が属する小グループが、それまで処理対象に選択されていた設定項目が属する小グループと異なる場合、キャンセル指示を設定値受付部39に出力する。
さらに、項目選択部37は、ユーザが後述するソフトキーボード表示部43によりLCD165に表示されるソフトキーボードに含まれる確定キー画像を指で指示する場合は、後述する設定値受付部39から確定指示が入力される。項目選択部37は、設定値受付部39から確定指示が入力されると、その時点で処理対象に設定されている設定項目識別情報とは別の設定項目識別情報であって、処理対象に設定されている設定項目識別情報が属する小グループとは別の小グループに属する設定項目識別情報を新たな処理対象として選択する。項目選択部37は、新たな処理対象として選択された設定項目識別情報を、項目情報表示部41、ソフトキーボード表示部43および項目設定部17に出力する。
ソフトキーボード表示部43は、項目選択部37から処理対象に選択された設定項目識別情報が入力される。ソフトキーボード表示部43は、処理対象に選択された設定項目に対応する複数の入力キー画像を、LCD165に表示されている設定画面に重畳して表示する。具体的には、複数の入力キー画像を表示制御部161に出力し、入力キー画像を設定画面の画像よりも優先して合成した画像を表示制御部161に生成させ、表示制御部161に生成された画像をLCD165に表示させる。ソフトキーボード表示部43は、複数の入力キー画像ごとに、入力キー画像の名称と入力キー画像の設定画面中の位置(領域)との組を設定値受付部39に出力する。
複数の入力キー画像は、設定値を入力するための複数の設定値キー画像と、設定値の確定を指示するため確定キー画像と、設定値のキャンセルを指示するためのキャンセルキー画像と、を含む。複数の設置値キー画像各々は、当該入力キー画像に割り当てられた値をキー名称として含む。
ソフトキーボード表示部43は、HDD115に記憶された設定項目テーブルを参照することにより、項目選択部37から処理対象に選択された設定項目識別情報で特定される設定項目の属性を特定し、特定された属性の値を入力するための複数の設定値キー画像を決定する。ソフトキーボード表示部43は、設定項目の属性、換言すれば、設定項目に設定される設定値の属性が数字ならば、0〜9の数字がそれぞれ割り当てられた10個の設定値キー画像を決定し、設定項目の属性が文字ならば、アルファベットの文字がそれぞれ割り当てられた26個の設定値キー画像を決定する。
設定値受付部39は、複数の入力キー画像のうちユーザにより指示された入力キー画像に基づいて設定値を受け付ける。ユーザがLCD165に表示された複数の入力キー画像のいずれかを指で指示すれば、タッチパネル169によりユーザにより指示された位置が検出される。設定値受付部39は、タッチパネル169により検出されたLCD165の表示面の座標に基づいて、複数の入力キー画像のいずれがユーザにより指示されたかを特定し、特定された入力キー画像に割り当てられた値を選択する。設定値受付部39は、選択された値を、設定値として項目設定部17に出力する。設定値受付部39は、複数の入力キー画像を順に選択する場合、複数の入力キー画像にそれぞれ割り当てられた複数の値を、選択された順に配置した値を設定値として項目設定部17に出力する。例えば、10個の入力キーに、数字の「0」〜「9」がそれぞれ割り当てられており、第1番目に数字の「1」が割り当てられた入力キー画像が選択され、第2番目に数字の「2」が割り当てられた入力キー画像が選択される場合、第1番目の「1」の右に第2番目の「2」を配置した「12」を設定値に決定し、設定値「12」を項目設定部17に出力する。また、26個の入力キーに、アルファベットがそれぞれ割り当てられている場合、入力された順に並べた複数の文字列を設定値として項目設定部17に出力する。
設定値受付部39は、複数の入力キー画像のうち確定キー画像を選択する場合、確定指示を項目設定部17および項目選択部37に出力する。また、設定値受付部39は、複数の入力キー画像のうちキャンセルキー画像を選択する場合、キャンセル指示を項目設定部17に出力する。
項目設定部17は、設定画面選択部13から設定画面識別情報が入力され、項目選択部37から設定項目識別情報が入力され、設定値受付部39から設定値、確定指示およびキャンセル指示のいずれかが入力される。項目設定部17は、設定値受付部39から設定値が入力されると、設定値が入力される前に項目選択部37から入力される設定項目識別情報と、設定値との組をRAM114に一時的に記憶する。項目設定部17は、設定値受付部39から確定指示が入力されるまで、設定値受付部39から設定値が入力されるごとに、設定項目識別情報と設定値との組をRAM114に一時的に記憶する。したがって、複数の組がRAM114に一時記憶される場合がある。また、項目設定部17は、設定値受付部39からキャンセル指示が入力されると、RAMに一時記憶された設定項目識別情報と設定値との組を消去する。
なお、確定指示は、ユーザが、キーボード呼出キー171、またはキーボード呼出キー171とは別にハードキー部170に設けられた設定キーを押下することによりユーザにより入力されるようにしてもよい。
一方、ROM113に、設定画面識別情報ごとに、複数の設定項目それぞれに予め定められたデフォルトの設定値が記憶されている。項目設定部17は、設定指示が検出される前に、設定画面選択部13から入力される設定画面識別情報に対応して、ROM113に記憶された複数の設定項目それぞれのデフォルトの設定値を読出し、設定項目識別情報とデフォルトの設定値との複数の組を処理条件としてRAM114に記憶する。項目設定部17は、確定指示が入力されると、RAM114に一時記憶された設定項目識別情報と設定値との組を、設定画面表示部15に出力するとともに、RAM114に一時記憶された設定項目識別情報と設定値との組に基づいて、処理条件を更新する。具体的には、RAM114に一時記憶された組を選択し、処理条件としてRAM114に記憶されている複数の組のうち、選択された組に含まれる設定項目識別情報と同じ設定項目識別情報のデフォルトの設定値を、選択された組に含まれる設定値で更新する。
また、項目設定部17は、ユーザによる実行指示が入力されるまで、確定指示が入力されるごとに、処理条件としてRAM114に記憶されている設定値を、設定値受付部39から入力され、RAM114に一時記憶された設定値で更新する。項目設定部17は、確定指示が検出されるごとに、処理条件を更新するとともに、RAM114に一時記憶された設定項目識別情報と設定値との組を、設定画面表示部15に出力する。
ユーザによる実行指示は、例えば、操作パネル160に設けられたスタートキー173が押下されることにより入力され、項目設定部17は、スタートキー173が押下されたことを検出すると、ユーザによる実行指示が入力されたと判断する。項目設定部17は、ユーザによる実行指示が入力されたと判断する場合、実行指令を処理実行部71に出力する。実行指令は、RAM114に処理条件として記憶された設定項目と設定値との組を含む。
設定画面表示部15は、項目設定部17から設定項目識別情報と設定値との組が入力されるごとに、LCD165に表示している設定画面を更新する。具体的には、設定画面の設定項目に対応する設定値を表示する領域に、項目設定部17から入力される設定値の画像を合成した設定画面を生成し、LCD165に再表示する。これにより、ユーザが、設定値として入力した設定値が、設定画面に表示されるので、ユーザは、設定画面を見て、設定値を確認することができる。なお、入力画面が表示されているので、表示制御部161によって、設定画面の画像に入力画面の画像を重畳した画像がLCD165に表示される。
図8は、設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。設定処理は、MFP100が備えるCPU111が、ROM113、HDD115またはCD−ROM118に記憶されたプログラムを実行することにより、CPU111により実行される処理である。
図8を参照して、CPU111は、設定画面が選択されたか否かを判断する(ステップS01)。LCD165にメニュー画面が表示された状態で、メニュー画面に含まれる複数の設定画面識別情報のいずれかがユーザにより選択される場合、または、遷移機能付き設定画面がLCD165に表示された状態で、遷移ボタンがユーザにより選択される場合、設定画面が選択されたと判断する。CPU111は、設定画面が選択されるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、設定画面が選択されると(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。
ステップS02においては、選択された設定画面をLCD165に表示する。LCD165にメニュー画面が表示された状態で、複数の設定画面識別情報のいずれかがユーザにより選択される場合は、選択された設定画面識別情報で特定される設定画面をLCD165に表示し、遷移機能付き設定画面がLCD165に表示された状態で、遷移ボタンがユーザにより選択される場合、遷移ボタンに割り当てられた設定画面識別情報で特定される設定画面をLCD165に表示する。設定画面は、1以上の設定項目を設定対象として含む。
次のステップS03においては、最初の設定項目を処理対象に設定する。ステップS02においてLCD165に表示された設定画面に含まれる複数の設定項目のうち最初の設定項目を処理対象に設定する。なお、設定画面に含まれる複数の設定項目のうち最初の設定項目でなくても、予め定められた設定項目を処理対処に設定するようにしてもよい。
次のステップS04においては、キーボード呼出キー171が押下されたか否かを判断する。キーボード呼出キーが押下されたならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS05に進める。ステップS05においては、設定項目識別情報が指示されたか否かを判断する。LCD165に表示された設定画面に含まれる複数の設定項目の設定項目識別情報のいずれかが指示されたならば、処理をステップS06に進めるが、そうでなければ処理をステップS04に戻す。ステップS06においては、指示された設定項目識別情報の設定項目を処理対象に設定し、処理をステップS07に進める。
ステップS07においては、入力画面表示処理を実行する。入力画面表示処理の詳細は後述するが、複数の入力キー画像を含む入力画面を、設定画面に重畳して表示する処理である。
次のステップS08においては、設定値を受け付けたか否かを判断する。入力画面に含まれる複数の入力キー画像のいずれかが指示されたならば設定値を受け付けたと判断する。設定値を受け付けたならば処理をステップS09に進めるが、そうでなければステップS09をスキップして処理をステップS10に進める。ステップS09においては、ステップS03、ステップS06または後述するステップS13およびステップS17において処理対象に設定された設定項目の設定項目識別情報とステップS08において受け付けられた設定値との組をRAM114に一時記憶し、処理をステップS10に進める。
ステップS10においては、処理対象に設定されている設定項目が変更されたか否かを判断する。入力画面に含まれる複数の項目情報のうち、処理対象に設定されている設定項目に対応する設定項目識別情報とは別の設定項目識別情報が指示されたか否かを判断する。別の設定項目識別情報が指示されたならば設定項目が変更されたと判断し、処理をステップS11に進めるが、そうでなければ処理をステップS14に進める。
ステップS11においては、それまで処理対象に設定されていた設定項目が属する小グループと、ステップS10において指示された設定項目識別情報に対応する設定項目が属する小グループとが同一か否かを判断する。小グループが同一ならば処理をステップS12に進めるが、同一でなければ処理をステップS12に進める。ステップS12においては、ステップS09においてRAM114に一時記憶されており、それまで処理対象に設定されていた設定項目の設定項目識別情報と設定値との組を、RAM114から消去し、処理をステップS13に進める。ステップS13においては、ステップS10において変更された設定項目を処理対象に設定し、処理をステップS08に戻す。
一方、ステップS14においては、入力画面に含まれる確定キー画像が指示されたか否かを判断する。確定キー画像が指示されたならば、処理をステップS15に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。ステップS15においては、処理条件を設定し、処理をステップS16に進める。処理条件の設定は、ROM113に記憶された複数の設定項目それぞれのデフォルトの設定値を、ステップS09において一時記憶された設定項目識別情報と設定値との組で更新することにより、処理条件を設定する。
ステップS16においては、ステップS09において一時記憶された設定項目識別情報と設定値との組で設定画面を更新する。これにより、設定された処理条件が設定画面に表示される。次のステップS17においては、ステップS07において表示された入力画面に含まれる複数の設定項目のうちから、それまで処理対象に設定されていた設定項目が属する小グループとは別の小グループに属する設定項目を処理対象に設定し、処理をステップS08に戻す。
一方、ステップS18においては、スタートキー173が押下されたか否かを判断する。スタートキー173が押下されたならば、処理をステップS19に進めるが、そうでなければ、処理をステップS08に戻す。ステップS19においては、処理条件に従って処理を実行し、処理を終了する。
ステップS19において実行する処理は、ステップS02において表示された設定画面によって定まる。設定画面が、コピー処理の処理条件を設定するためのコピー条件設定画面ならばコピー処理を実行し、スキャン処理の処理条件を設定するためのスキャン条件設定画面ならばスキャン処理を実行し、プリント処理の処理条件を設定するためのプリント条件設定画面ならばプリント処理を実行し、ファクシミリ送信処理の処理条件を設定するためのファクシミリ送信条件設定画面ならばファクシミリ送信処理を実行する。
<同一画面項目抽出モード>
図9は、同一画面項目抽出モードにおける入力画面表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。同一画面項目抽出モードにおける入力画面表示処理は図8のステップS07において実行される処理である。図9を参照して、CPU111は、設定画面で処理対象となる設定項目を特定する(ステップS21)。HDD115に、設定画面の設定画面識別情報と、設定対象となる設定項目の設定項目識別情報のすべてとを関連付けた設定画面情報を予め記憶しておき、LCD165に表示された設定画面の設定画面識別情報で設定画面情報を検索することにより、設定画面で設定対象となる設定項目を特定する。
次のステップS22においては、設定画面に含まれるすべての設定項目の設定項目識別情報を、小グループに分類してLCD165に表示する。HDD115に記憶されている設定項目テーブルを参照して、設定画面に含まれるすべての設定項目各々の小グループを取得し、同じ小グループに属する設定項目の設定項目識別情報を、同じ表示形態で表示し、異なる小グループに属する設定項目の設定項目識別情報を、異なる表示形態で表示する。さらに、設定項目識別情報をLCD165に表示されている設定画面に重畳して表示する。
そして、表示された複数の設定項目識別情報のうち、処理対象に選択されている設定項目の設定項目識別情報を他の設定項目識別情報よりも文字を太くして表示する(ステップS23)。これにより、ユーザに、表示されている複数の設定項目識別情報のうちで選択されている設定項目識別情報を知らせることができ、入力される設定値が設定される設定項目をユーザに知らせることができる。
次のステップS24においては、複数の入力キー画像を含むソフトキーボードを、LCD165に表示し、処理を図8に示した設定処理に戻す。ユーザが、入力キー画像を指で指示すれば、タッチパネル169によって検出される座標からユーザが指示した入力キー画像が特定されるので、特定された入力キー画像に割り当てられた数字または文字が、図8のステップS08において設定値として受け付けられる。
図10は、設定画面の一例を示す第1図である。図10を参照して、設定画面201は、用紙サイズを設定するための設定画面を示し、小グループ識別情報を表示する領域203〜206を含む。領域203は、小グループ識別情報「B3W」を表示する領域であり、名称B3Wの用紙の縦方向「Y」および横方向「X」それぞれのサイズを定める設定項目と関連付けられている。領域204は、小グループ識別情報「A4W」を表示する領域であり、名称A4Wの用紙の縦方向「Y」および横方向「X」それぞれのサイズを定める設定項目と関連付けられている。領域205は、小グループ識別情報「B5W」を表示する領域であり、名称B5Wの用紙の縦方向「Y」および横方向「X」それぞれのサイズを定める設定項目と関連付けられている。領域206は、小グループ識別情報「A5W」を表示する領域であり、名称A5Wの用紙の縦方向「Y」および横方向「X」それぞれのサイズを定める設定項目と関連付けられている。
図11は、同一画面項目抽出モードにおいて設定画面に重畳して表示される入力画面の一例を示す図である。図11に示す入力画面211は、図10に示した設定画面201が表示されている段階で、キーボード呼出キー171が押下される場合、または、設定画面201に含まれる領域203が指示される場合に、表示される入力画面を示している。入力画面211は、設定項目識別情報「A3W X」を表示するタブ212、設定項目識別情報「A3W Y」を表示するタブ213、設定項目識別情報「A4W X」を表示するタブ214、設定項目識別情報「A4W Y」を表示するタブ215、設定項目識別情報「B5W X」を表示するタブ216、設定項目識別情報「B5W Y」を表示するタブ217、設定項目識別情報「A5W X」を表示するタブ218、設定項目識別情報「A5W Y」を表示するタブ219と、複数の設定値キー画像221と、「確定」の文字が表された確定キー画像223と、「キャンセル」の文字が表されたキャンセルキー画像224と、を含む。
タブ212,213で小グループを形成し、タブ212,213では、背景が赤色で表示される。図では、赤色を斜線のハッチングで示している。タブ214,215で小グループを形成し、タブ214,215では、背景が黄色で表示される。図では、黄色を横線のハッチングで示している。タブ216,217で小グループを形成し、タブ216,217では、背景が青色で表示される。図では、青色を縦線のハッチングで示している。タブ218,219で小グループを形成し、タブ218,219では、背景が緑色で表示される。図では、緑色を斜線のハッチングで示している。
また、タブ212の設定項目識別情報「A3W X」が、他のタブ213〜219各々の設定項目識別情報と異なる線の太さで表示され、設定項目識別情報「A3W X」の設定項目が処理対象に選択されていることを示している。図11に示す例においては、設定項目識別情報「A3W X」の設定項目に設定値「432.0」が設定される例を示している。
同一画面項目抽出モードにおいては、入力画面211に含まれる1以上の設定項目識別情報(項目情報)各々は、対応する設定項目が分類された小グループと同じ小グループに分類された設定項目の設定項目識別情報と同じ色の表示態様で表示され、対応する設定項目が分類された小グループと別の小グループに分類された設定項目の設定項目識別情報と異なる色の表示態様で表示される。このため、入力画面211で設定項目の切換をすることができる。また、同一の小グループに分類される複数の設定項目識別情報(項目情報)の色は同じなので、関連する設定項目を同じ小グループに分類しておけば、関連する複数の設定項目に設定値を連続して入力する場合の操作が容易である。
また、表示されている設定画面で設定対象となる複数の設定項目をそれぞれ示す複数の項目情報を含む入力画面が処理対処に選択可能に表示されるので、表示されている設定画面に設定値を入力する操作を容易にすることができる。入力画面中の項目情報を指示することで、設定項目を処理対象に選択することができるので、設定項目を処理対象に選択するために、入力画面の表示および非表示を切り換える必要がなく、操作回数を減らすことができる。
<同一機能項目抽出モード>
図12は、同一機能項目抽出モードにおける入力画面表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。同一機能項目抽出モードにおける入力画面表示処理は図8のステップS07において実行される処理である。図12を参照して、CPU111は、処理対象の設定項目が属する大グループを特定する(ステップS31)。HDD115に記憶されている図6に示した設定項目テーブルおよび図7に示したグループテーブルを参照して、処理対象の設定項目の設定項目識別情報と関連付けられた大グループ識別情報を取得する。
次のステップS32において、特定された大グループに属するすべての小グループを特定する。HDD115に記憶されている図7に示したグループテーブルを参照して、ステップS01において取得された大グループ識別情報と関連付けられた小グループ識別情報のすべてを抽出する。
そして、特定された小グループのうちから1つを処理対象に選択する(ステップS33)。次に、処理対象に選択された小グループに属するすべての設定項目を特定する。HDD115に記憶されている図6に示した設定項目テーブルを参照して、処理対象に選択された小グループ識別情報に関連付けられたすべての設定項目識別情報を取得する。
次のステップS35においては、ステップS32において特定された小グループのうちに、ステップS33において処理対象に選択されていない小グループが存在するか否かを判断する。処理対象に選択されていない小グループが存在するならば処理をステップS33に戻すが、存在しなければ処理をステップS36に進める。
ステップS36においては、特定されたすべての設定項目の設定項目識別情報を、小グループに分類してLCD165に表示する。HDD115に記憶されている設定項目テーブルを参照して、設定項目各々の小グループを取得し、同じ小グループに属する設定項目の設定項目識別情報を、同じ表示形態で表示し、異なる小グループに属する設定項目の設定項目識別情報を、異なる表示形態で表示する。さらに、設定項目識別情報をLCD165に表示されている設定画面に重畳して表示する。
そして、表示された複数の設定項目識別情報のうち、処理対象に選択されている設定項目の設定項目識別情報を他の設定項目識別情報よりも文字を太くして表示する(ステップS37)。これにより、ユーザに、表示されている複数の設定項目識別情報のうちで選択されている設定項目識別情報を知らせることができ、入力される設定値が設定される設定項目をユーザに知らせることができる。
次のステップS38においては、複数の入力キー画像を含むソフトキーボードを、LCD165に表示し、処理を図8に示した設定処理に戻す。
図13は、設定画面の一例を示す第2図である。図13を参照して、設定画面231は、設定項目識別情報名「左右シフト」の画像233と、設定項目識別情報「左右シフト」の設定項目の設定値を入力する領域234と、設定項目識別情報「上下シフト」の画像255と、設定項目識別情報「上下シフト」の設定項目の設定値を入力する領域236と、を含む。
図14は、同一機能項目抽出モードにおいて設定画面に重畳して表示される入力画面の一例を示す図である。図14に示す入力画面241は、図12に示した設定画面231が表示されている段階で、キーボード呼出キー171が押下される場合、または、設定画面231に含まれる領域233が指示される場合に、表示される入力画面を示している。図11を参照して、入力画面241は、設定項目識別情報「表左右シフト」を表示するタブ242と、設定項目識別情報「表上下シフト」を表示するタブ243と、設定項目識別情報「裏左右シフト」を表示するタブ244と、設定項目識別情報「裏上下シフト」を表示するタブ245と、設定項目識別情報「枠消し上」を表示するタブ246と、設定項目識別情報「枠消し下」を表示するタブ247と、設定項目識別情報「枠消し左」を表示するタブ248と、設定項目識別情報「枠消し右」を表示するタブ249と、複数の設定値キー画像251と、「確定」の文字が表された確定キー画像253と、「キャンセル」の文字が表されたキャンセルキー画像254と、を含む。
タブ242〜245で小グループ識別情報「シフト」の小グループを形成し、タブ242〜245は背景が赤色で表示される。図では、赤色を斜線のハッチングで示している。タブ246〜249で小グループ識別情報「枠消」の小グループを形成し、タブ246〜249は背景が黄色で表示される。図では、黄色を横線のハッチングで示している。また、図7に示したグループテーブルにおいて、小グループ識別情報「シフト」の小グループと、小グループ識別情報「枠消」の小グループとは、大グループ識別情報「画像配置」の大グループに含まれる。
また、タブ242の設定項目識別情報「表左右シフト」が、他のタブ243〜249各々の設定項目識別情報と異なる線の太さで表示され、設定項目識別情報「表左右シフト」の設定項目が処理対象に選択されていることを示している。図14に示す例においては、設定項目識別情報「表左右シフト」の設定項目に設定値「10.0」が設定される例を示している。
同一機能項目抽出モードにおいては、入力画面241に含まれる1以上の設定項目識別情報(項目情報)各々は、対応する設定項目が分類された小グループと同じ小グループに分類された設定項目の設定項目識別情報と同じ色の表示態様で表示され、対応する設定項目が分類された小グループと別の小グループに分類された設定項目の設定項目識別情報と異なる色の表示態様で表示される。このため、入力画面241で設定項目の切換をすることができる。また、同一の小グループに分類される複数の設定項目識別情報(項目情報)の色は同じなので、関連する設定項目を同じ小グループに分類しておけば、関連する複数の設定項目に設定値を連続して入力する場合の操作が容易である。
また、表示された設定画面で設定対象となる設定項目のうちからユーザにより指定された1つの設定項目が処理対象(指定項目)として選択され、処理対象の設定項目が属する大グループに含まれる1以上の設定項目が抽出され、処理対象として選択された設定項目(指定項目)の項目情報および1以上の設定項目をそれぞれ示す1以上の項目情報を含む入力画面が表示される。換言すれば、ユーザが処理対象に指定した設定項目と、同じ大グループに属する設定項目に設定値を入力するための入力画面が表示される。
具体的には、図14に示した入力画面241において、小グループ識別情報「シフト」の小グループに属する4の設定項目(「表上下シフト」、「表左右シフト」、「裏上下シフト」「裏左右シフト」)の少なくとも1つの設定値が変更されると、小グループ識別情報「枠消」の小グループに属する4つの設定項目(「枠消し上」、「枠消し下」、「枠消し左」、「枠消し右」)の少なくとも1つの設定値がデフォルトから変更される確率の高い関係にある。このため、小グループ識別情報「シフト」の小グループに属する4の設定項目(「表上下シフト」、「表左右シフト」、「裏上下シフト」「裏左右シフト」)の少なくとも1つの設定値を設定した場合に、入力画面から、小グループ識別情報「枠消」の小グループに属する4つの設定項目(「枠消し上」、「枠消し下」、「枠消し左」、「枠消し右」)のいずれかを処理対象に選択することができる。
このように、入力画面241を表示したまま、関連する複数の設定項目にそれぞれ設定値を入力することができる。また、表示されている設定画面を別の操作画面に切り換える必要がないので、操作回数を減らすことがきる。
<下位階層項目抽出モード>
図15は、下位階層項目抽出モードにおける入力画面表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。下位階層項目抽出モードにおける入力画面表示処理は図8のステップS07において実行される処理である。図15を参照して、CPU111は、設定画面で設定対象となる設定項目を特定する(ステップS41)。HDD115に、設定画面の設定画面識別情報と、設定対象となる設定項目の設定項目識別情報のすべてとを関連付けた設定画面情報を予め記憶しておき、LCD165に表示された設定画面の設定画面識別情報で設定画面情報を検索することにより、設定画面で設定対象となる設定項目を特定する。
次のステップS42においては、下位画面を抽出する。LCD165に表示されている設定画面が属する階層よりも下位の階層に属する設定画面であって、LCD165に表示されている設定画面と関連付けられている設定画面のすべてを下位画面として抽出する。そして、抽出された下位画面のうちから1つを処理対象に選択する(ステップS43)。そして、処理対象に選択された下位画面で設定対象となる設定項目を特定する(ステップS44)。HDD115に設定画面の設定画面識別情報と、設定対象となる設定項目の設定項目識別情報のすべてとを関連付けた設定画面情報が記憶されているので、処理対象に選択された下位画面の設定画面識別情報で設定画面情報を検索することにより、下位画面で設定対象となる設定項目を特定する。
次のステップS45においては、ステップS42において抽出された下位画面のうちに、ステップS43において処理対象に選択されていない下位画面が存在するか否かを判断する。処理対象に選択されていない下位画面が存在するならば処理をステップS43に戻すが、存在しなければ処理をステップS46に進める。
ステップS46においては、特定されたすべての設定項目の設定項目識別情報を、小グループに分類してLCD165に表示する。HDD115に記憶されている設定項目テーブルを参照して、設定項目各々の小グループを取得し、同じ小グループに属する設定項目の設定項目識別情報を、同じ表示形態で表示し、異なる小グループに属する設定項目の設定項目識別情報を、異なる表示形態で表示する。さらに、設定項目識別情報をLCD165に表示されている設定画面に重畳して表示する。
そして、表示された複数の設定項目識別情報のうち、処理対象に選択されている設定項目の設定項目識別情報を他の設定項目識別情報よりも文字を太くして表示する(ステップS47)。これにより、ユーザに、表示されている複数の設定項目識別情報のうちで選択されている設定項目識別情報を知らせることができ、入力される設定値が設定される設定項目をユーザに知らせることができる。
次のステップS48においては、複数の入力キー画像を含むソフトキーボードを、LCD165に表示し、処理を図8に示した設定処理に戻す。
次に、下位階層項目抽出モードにおいて表示される入力画面の一例を説明する。ここで、枠消し設定画面が画像シフト設定画面と関連付けられ、枠消し設定画面の下位の階層に画像シフト設定画面が配置された階層構造でる場合を例に説明する。枠消し設定画面が画像シフト設定画面に遷移するための遷移ボタンを有する。枠消し設定画面は、図6に示した設定項目テーブルにおいて、小グループ識別情報「枠消」の小グループに分類された設定項目を含み、画像シフト設定画面は、図6に示した設定項目テーブルの小グループ識別情報「シフト」の小グループに分類された設定項目を含む。
枠消し設定画面が表示されている段階で、キーボード呼出キー171が押下される場合、または、枠消し設定画面に含まれる設定項目識別情報のいずれかが指示される場合に、図14に示したのと同じ入力画面241が、枠消し設定画面に重畳して表示される。
下位階層項目抽出モードにおいては、表示されている設定画面を選択画面とし、選択画面と関連する下位画面が抽出され、選択画面、および下位画面それぞれで設定対象となる複数の設定項目が抽出され、抽出された複数の設定項目をそれぞれ示す複数の項目情報を含む入力画面が表示される。このため、表示されている設定画面を下位画面の表示に切り換えることなく、下位画面に含まれる設定項目に設定値を設定することができる。また、また、表示されている設定画面を下位画面に切り換える必要がないので画面を切り換える操作を減少することができる。
<同位階層項目抽出モード>
図16は、同位階層項目抽出モードにおける入力画面表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。同位階層項目抽出モードにおける入力画面表示処理は図8のステップS07において実行される処理である。図16を参照して、CPU111は、LCD165に表示されている設定画面を選択画面に設定する(ステップS51)。次に選択画面で設定対象となる設定項目を特定する(ステップS52)。HDD115に、設定画面の設定画面識別情報と、設定対象となる設定項目の設定項目識別情報のすべてとを関連付けた設定画面情報を予め記憶しておき、選択画面の設定画面識別情報で設定画面情報を検索することにより、選択画面で設定対象となる設定項目を特定する。
次のステップS53においては、選択画面の下位画面を抽出する。選択画面が属する階層よりも下位の階層に属する設定画面であって、選択画面と関連付けられている設定画面のすべてを下位画面として抽出する。そして、抽出された下位画面各々で設定対象となる設定項目を特定する(ステップS54)。HDD115に設定画面の設定画面識別情報と、設定対象となる設定項目の設定項目識別情報のすべてとを関連付けた設定画面情報が記憶されているので、下位画面の設定画面識別情報で設定画面情報を検索することにより、下位画面で設定対象となる設定項目を特定する。
次のステップS55においては、選択画面の上位画面を特定する。選択画面が属する階層よりも上位の階層に属する設定画面であって、選択画面と関連付けられている設定画面を上位画面として特定する。そして、上位画面に関連付けられた同位画面を抽出する(ステップS56)。上位画面が属する階層よりも下位の階層に属する設定画面であって、上位画面と関連付けられている設定画面のすべてを同位画面として抽出する。
次のステップS57においては、ステップS56において抽出された同位画面のうちから1つを処理対象に選択する。そして、処理対象に選択された同位画面で設定対象となる設定項目を特定する(ステップS58)。HDD115に設定画面の設定画面識別情報と、設定対象となる設定項目の設定項目識別情報のすべてとを関連付けた設定画面情報が記憶されているので、処理対象に選択された同位画面の設定画面識別情報で設定画面情報を検索することにより、同位画面で設定対象となる設定項目を特定する。
さらに、処理対象に選択された同位画面の下位画面を抽出する(ステップS59)。処理対象に選択された同位画面が属する階層よりも下位の階層に属する設定画面であって、同位回想画面と関連付けられている設定画面のすべてを下位画面として抽出する。そして、抽出された下位画面各々で設定対象となる設定項目を特定する(ステップS60)。HDD115に設定画面の設定画面識別情報と、設定対象となる設定項目の設定項目識別情報のすべてとを関連付けた設定画面情報が記憶されているので、下位画面の設定画面識別情報で設定画面情報を検索することにより、下位画面で設定対象となる設定項目を特定する。
次のステップS61においては、ステップS56において抽出された同位画面のうちに、ステップS62において処理対象に選択されていない同位画面が存在するか否かを判断する。処理対象に選択されていない同位画面が存在するならば処理をステップS57に戻すが、存在しなければ処理をステップS62に進める。
ステップS62においては、特定されたすべての設定項目の設定項目識別情報を、小グループに分類してLCD165に表示する。HDD115に記憶されている設定項目テーブルを参照して、設定項目各々の小グループを取得し、同じ小グループに属する設定項目の設定項目識別情報を、同じ表示形態で表示し、異なる小グループに属する設定項目の設定項目識別情報を、異なる表示形態で表示する。さらに、設定項目識別情報をLCD165に表示されている設定画面に重畳して表示する。
そして、表示された複数の設定項目識別情報のうち、処理対象に選択されている設定項目の設定項目識別情報を他の設定項目識別情報よりも文字を太くして表示する(ステップS63)。これにより、ユーザに、表示されている複数の設定項目識別情報のうちで選択されている設定項目識別情報を知らせることができ、入力される設定値が設定される設定項目をユーザに知らせることができる。
次のステップS64においては、複数の入力キー画像を含むソフトキーボードを、LCD165に表示し、処理を図8に示した設定処理に戻す。
次に、同位階層項目抽出モードにおいて表示される入力画面の一例を説明する。メニュー画面において、枠消し設定画面、ページ番号設定画面および画像シフト設定画面にそれぞれ遷移するための3つの遷移キーがあり、メニュー画面が、枠消し設定画面、ページ番号設定画面および画像シフト設定画面とそれぞれ関連付けられ、メニュー画面の下位の階層に枠消し設定画面、ページ番号設定画面および画像シフト設定画面が配置された階層構造である場合を例に説明する。枠消し設定画面は、図6に示した設定項目テーブルの小グループ識別情報「枠消」の小グループに分類された設定項目を含み、ページ番号設定画面は、図6に示した設定項目テーブルの小グループ識別情報「ページ番号」の小グループに分類された設定項目を含み、画像シフト設定画面は、図6に示した設定項目テーブルの小グループ識別情報「シフト」の小グループに分類された設定項目を含む。
図17は、同位階層項目抽出モードにおいて設定画面に重畳して表示される入力画面の一例を示す図である。図17に示す入力画面は、枠消し設定画面、ページ番号設定画面および画像シフト設定画面のいずれかが表示されている段階で、キーボード呼出キー171が押下される場合、または、枠消し設定画面、ページ番号設定画面および画像シフト設定画面のうち表示されている設定画面に含まれる設定項目識別情報を表示する領域が指示される場合に、設定画面に重畳して表示される。
図17を参照して、入力画面261は、「枠消し上」を表示するタブ262と、設定項目識別情報「枠消し下」を表示するタブ263と、設定項目識別情報「枠消し左」を表示するタブ264と、設定項目識別情報「枠消し右」を表示するタブ265と、設定項目識別情報「スタンプ開始番号」を表示するタブ266と、設定項目識別情報「スタンプ開始章」を表示するタブ267と、設定項目識別情報「表上下シフト」を表示するタブ268と、設定項目識別情報「表左右シフト」を表示するタブ269と、設定項目識別情報「裏上下シフト」を表示するタブ270と、設定項目識別情報「裏左右シフト」を表示するタブ271と、複数の設定値キー画像273と、「確定」の文字が表された確定キー画像275と、「キャンセル」の文字が表されたキャンセルキー画像277と、を含む。
タブ262〜265で小グループ識別情報「枠消」の小グループを形成し、タブ262〜265は背景が赤色で表示される。図では、赤色を斜線のハッチングで示している。タブ266,267で小グループ識別情報「ページ番号」の小グループを形成し、タブ266,267は背景が黄色で表示される。図では、黄色を横線のハッチングで示している。タブ268〜271で小グループ識別情報「シフト」の小グループを形成し、タブ268〜271は背景が青色で表示される。図では、青色を縦線のハッチングで示している。
また、タブ262の設定項目識別情報「枠消し上」が、他のタブ263〜271各々の設定項目識別情報と異なる線の太さで表示され、設定項目識別情報「枠消し上」の設定項目が処理対象に選択されていることを示している。図17に示す例においては、設定項目識別情報「枠消し上」の設定項目に設定値「10.0」が設定される例を示している。
同位階層項目抽出モードにおいては、入力画面261に含まれる1以上の設定項目識別情報(項目情報)各々は、対応する設定項目が分類された小グループと同じ小グループに分類された設定項目の設定項目識別情報と同じ色の表示態様で表示され、対応する設定項目が分類された小グループと別の小グループに分類された設定項目の設定項目識別情報と異なる色の表示態様で表示される。このため、入力画面261で設定項目の切換をすることができる。また、同一の小グループに分類される複数の設定項目識別情報(項目情報)の色は同じなので、関連する設定項目を同じ小グループに分類しておけば、関連する複数の設定項目に設定値を連続して入力する場合の操作が容易である。
また、表示されている設定画面を選択画面とし、選択画面の同位画面、選択画面と同位画面それぞれの下位画面が抽出され、選択画面、同位画面および下位画面それぞれで設定対象となる複数の設定項目が抽出され、抽出された複数の設定項目が、選択画面で設定対象となる小グループと、同位画面で設定対象となる小グループに分類され、抽出された複数の設定項目をそれぞれ示す複数の項目情報と、複数の入力キーを含む入力画面が表示される。
選択画面を、同位画面または下位画面に切り換える必要がないので画面を切り換える操作を減少することができる。特に、選択画面から同位画面に切り換えるには、メニュー画面を経由しなければならず、操作回数が多いのに加えて、同位画面の階層構造中の位置を覚えていない場合には、同位画面を捜し出すのが困難である。このため、表示されている選択画面を、同位画面、下位画面の表示に切り換えることなく、選択画面、同位画面、下位画面に含まれる設定項目に設定値を設定することができるので、操作回数を減少させるとともに、操作が容易となる。
また、同位階層項目抽出モードにおいては、選択画面、同位画面および下位画面毎に設定項目を小グループにするので、図17に示す入力画面において、選択画面、同位画面、下位画面それぞれに属する設定項目の項目情報の表示態様を同じとするので、ユーザは、設定項目情報を、選択画面、同位画面および下位画面毎ごとに識別することができる。
<入力画面の変形例>
図18は、変形例における入力画面の一例を示す図である。図18を参照して、変形例にける入力画面211Aは、同一画面項目抽出モードにおいて設定画面に重畳して表示される入力画面の一例を示す図である。図18に示す入力画面211Aは、図10に示した設定画面201が表示されている段階で、キーボード呼出キー171が押下される場合、または、設定画面201に含まれる領域202が指示される場合に、表示される入力画面を示している。
入力画面211Aは、設定項目識別情報「A3W X」を表示するタブ212A、設定項目識別情報「A3W Y」を表示するタブ213A、設定項目識別情報「A4W X」を表示するタブ214A、設定項目識別情報「A4W Y」を表示するタブ215A、設定項目識別情報「B5W X」を表示するタブ216A、設定項目識別情報「B5W Y」を表示するタブ217A、設定項目識別情報「A5W X」を表示するタブ218A、設定項目識別情報「A5W Y」を表示するタブ219Aと、複数の設定値キー画像221と、「確定」の文字が表された確定キー画像223と、「キャンセル」の文字が表されたキャンセルキー画像224と、を含む。
タブ212A,213Aで小グループを形成し、タブ214A,215Aで小グループを形成し、タブ216A,217Aで小グループを形成し、タブ218A,219Aで小グループを形成している。タブ212A,213Aは、タブ214A,215Aよりもサイズが大きい。タブ214A,215Aは、タブ216A,217Aよりもサイズが大きい。タブ216A,217Aは、タブ218A,219Aよりもサイズが大きい。
また、タブ212Aの設定項目識別情報「A3W X」が、他のタブ213〜219各々の設定項目識別情報と異なる線の太さで表示され、設定項目識別情報「A3W X」の設定項目が処理対象に選択されていることを示している。図18に示す例においては、設定項目識別情報「A3W X」の設定項目に設定値「432.0」が設定される例を示している。
変形例における入力画面211Aに含まれる1以上の設定項目識別情報(項目情報)各々は、対応する設定項目が分類された小グループと同じ小グループに分類された設定項目の設定項目識別情報と同じサイズの表示態様で表示され、対応する設定項目が分類された小グループと別の小グループに分類された設定項目の設定項目識別情報と異なるサイズの表示態様で表示される。このため、入力画面261で設定項目の切換をすることができる。また、同一の小グループに分類される複数の設定項目識別情報(項目情報)のサイズは同じなので、関連する設定項目を同じ小グループに分類しておけば、関連する複数の設定項目に設定値を連続して入力する場合の操作が容易である。
なお、上述した実施の形態においては、画像形成装置の一例として、MFP100を例に説明したが、図8、図9、図12、図15および図16に示した処理を、MFP100に実行させる設定方法、または、その設定報穂をMFP100を制御するCPU101に実行させるための設定プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。