JP2012239805A - マッサージ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】機器本体を汚すことを抑制しつつ、使用者の被施療部への振動の伝達態様を変化させることができるマッサージ機を提供する。
【解決手段】振動を発生させる振動モータ22と、振動モータ22の振動を使用者Aの被施療部に伝達する流体を内部に収容した着脱可能な流体収容体20とを備え、互いに種類の異なる流体を収容した流体収容体20,20A同士の交換動作を実行可能である。
【選択図】図2
【解決手段】振動を発生させる振動モータ22と、振動モータ22の振動を使用者Aの被施療部に伝達する流体を内部に収容した着脱可能な流体収容体20とを備え、互いに種類の異なる流体を収容した流体収容体20,20A同士の交換動作を実行可能である。
【選択図】図2
Description
本発明は、振動体からの振動を使用者の被施療部に伝達することによりマッサージ動作を行うマッサージ機に関する。
従来、振動体からの振動を使用者の被施療部に伝達することによりマッサージ動作を行うようにしたマッサージ機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のマッサージ機には、振動体からの振動を使用者の被施療部に伝達する伝達部材として、例えばゴム等の弾性体からなる外包の内部に液体が充填された液体充填体が設けられている。
そして、この液体充填体が使用者の被施療部に押し付けられた状態で振動体が振動すると、振動体からの振動が液体充填体を介して使用者の被施療部に対して広範囲に亘って均等に分散された状態で伝達されるようになっている。
しかしながら、特許文献1に記載のマッサージ機においては、振動体から使用者の被施療部への振動の伝達態様を変化させる場合、液体充填体に充填されている液体を一旦排出した上で、別の種類の液体を液体充填体に対して新たに充填する必要がある。そのため、液体充填体への液体の入れ替えを行う際に、液体が液体充填体の外部に漏出することにより機器本体を汚してしまう虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機器本体を汚すことを抑制しつつ、使用者の被施療部への振動の伝達態様を変化させることができるマッサージ機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のマッサージ機は、振動を発生させる振動体と、前記振動体の振動を使用者の被施療部に伝達する流体を内部に収容した着脱可能な流体収容体とを備え、互いに種類の異なる前記流体を収容した前記流体収容体同士の交換動作、及び、前記流体として機能性流体を収容した前記流体収容体への前記機能性流体の振動特性を変化させる外部刺激の付与動作のうち、少なくとも一方の動作を実行可能であることを特徴とする。
また、本発明のマッサージ機は、複数の前記被施療部ごとに対応する複数の装着部を有し、前記各装着部には、前記流体収容体が各々着脱可能であって、前記各装着部に装着された前記流体収容体のうち、少なくとも1つの前記流体収容体は、他の前記流体収容体が収容する前記流体とは種類の異なる前記流体を収容していることを特徴とする。
また、本発明のマッサージ機において、前記機能性流体は磁性流体であって、前記磁性流体に対して前記外部刺激として電磁場を印加することにより前記磁性流体の振動特性を変化させる電磁場生成機構を更に備えることを特徴とする。
また、本発明のマッサージ機は、前記流体収容体に収容された前記機能性流体を攪拌させる攪拌手段を更に備えることを特徴とする。
また、本発明のマッサージ機は、前記振動体が前記攪拌手段として兼用されることを特徴とする。
また、本発明のマッサージ機は、前記振動体が前記攪拌手段として兼用されることを特徴とする。
本発明によれば、機器本体を汚すことを抑制しつつ、使用者の被施療部への振動の伝達態様を変化させることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を椅子型マッサージ機に具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。
以下、本発明を椅子型マッサージ機に具体化した第1実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1(a),(b)に示すように、椅子型マッサージ機10の椅子本体10aは、左右一対の支持脚部11によって支持された座部12を有している。そして、座部12の後端には、背もたれ部13が幅方向に延びる回動軸にて傾動可能に組み付けられている。また、座部12の前端には、足載台14が同方向の回動軸にて傾動可能に組み付けられている。また、座部12の両側には、前後方向に延びる肘掛け部15が組み付けられている。また、座部12の下側には、モータ16aを駆動源として背もたれ部13を傾動させるリクライニング機構16が設けられている。
背もたれ部13の幅方向の中央部には、施療子18aを有するマッサージ機構18が内装されている。マッサージ機構18は、モータ(図示略)により背もたれ部13の上下方向に移動可能に備えられ、また施療子18aに施療動作を行わせるモータ(図示略)も内蔵されている。そして、マッサージ機構18は、各種モータの駆動に基づく施療子18aの施療動作により、使用者Aの背中に対して施療を行うようになっている。
足載台14は、使用者Aの左右の脚をそれぞれ収容する略U字状の収容溝19を有している。各収容溝19の底部には、扁平な四角袋状に形成された可撓性フィルムからなる流体収容体20を着脱自在に装着するための装着部としてのホルダ部21がそれぞれ凹設されている。流体収容体20は、流動性を有する流体(例えば、水などの液体)を内部に収容している。なお、各ホルダ部21には、互いに比重の異なる流体を収容した複数の流体収容体20同士が必要に応じて着脱交換されるようになっている。そして、ホルダ部21に装着された流体収容体20の上表面は、各収容溝19の底部から外側に露出するようになっており、露出した流体収容体20の上表面は、使用者の足裏部分を支持可能になっている。また、ホルダ部21の底部には、図示しない駆動装置の駆動に基づき振動を発生させる振動体としての振動モータ22が、ホルダ部21に装着された流体収容体20の下表面に対して当接可能にそれぞれ設けられている。
次に、上記のように構成された椅子型マッサージ機10の作用について、特に、振動モータ22の振動が流体収容体20を通じて使用者の足裏部分に伝達される際の作用に着目して以下説明する。
さて、使用者Aが椅子型マッサージ機10の座部12に着座すると、使用者Aの左右の脚部が足載台14の左右の収容溝19に対して上方から挿入される。すると、使用者Aの左右の足裏部分が各収容溝19の底部におけるホルダ部21に装着されている流体収容体20の上表面に対して上方から載置される。この場合、流体収容体20は、使用者の足裏部分によって上方から押圧されることに伴い内部の流体が流動して変形し、使用者の足裏部分に対してほぼ隙間なく密着するようになる。
そして、この状態において振動モータ22を駆動させると、振動モータ22から発生した振動が流体収容体20に収容された流体を通じて使用者Aの足裏部分に対して伝達される。その結果、図2(a)に示すように、振動モータ22からの振動が使用者Aの足裏部分に対して広範囲に亘って均等に分散された状態で伝達される。そのため、使用者Aの足裏部分の全体に対して振動によるマッサージ動作が施される。
ここで、使用者Aの足裏部分に対して局所的なマッサージ動作を施す場合、振動モータ22の駆動を一旦停止させた上で、足載台14の各収容溝19の底部に設けられたホルダ部21から流体収容体20を取り外す。そして、取り外し前に装着されていた流体収容体20内の流体よりも比重の大きい流体を収容した別の流体収容体20Aをホルダ部21に新たに装着する。すなわち、取り外し前に装着されていた流体収容体20内の流体とは振動モータ22からの振動に対する振動特性が相違する別種類の流体を収容した別の流体収容体20Aをホルダ部21に対して新たに装着し、種類の異なる流体を収容した流体収容体20,20A同士の着脱交換をする。
そして、このように互いに種類の異なる流体を収容した2つの流体収容体20,20A間での交換動作がなされた上で振動モータ22を再び駆動させる。すると、振動モータ22から発生した振動が新たに装着された流体収容体20A内の流体を通じて使用者の足裏部分に対して伝達される。この場合、流体収容体20,20Aの交換動作に伴って、振動モータ22と使用者の足裏部分との間に介在する流体の比重が変更されているため、振動モータ22からの振動に対する流体の振動特性が変化することにより、振動モータ22から使用者の足裏部分への振動の伝達態様が変化する。
具体的には、流体収容体20から流体収容体20Aへの交換動作に伴って、相対的に比重の大きい流体が振動モータ22と使用者Aの足裏部分との間に介在するようになる。その結果、振動モータ22からの振動が使用者Aの足裏部分の全体に分散され難くなる。そのため、振動モータ22からの振動が使用者Aの足裏部分に対して局所的に伝達されるようになり、使用者Aの足裏部分に対してより強度の大きいマッサージ動作が局所的に施されるようになる。
すなわち、本実施形態では、同じ1つの流体収容体20に対して種類の異なる流体の入れ替え動作を行うことなく、互いに種類の異なる流体を収容した流体収容体20,20A同士の交換動作に伴って使用者Aの足裏部分に対するマッサージ動作の動作態様が変更される。そのため、ホルダ部21から取り外した1つの流体収容体20に収容されている流体の入れ替えを実施した上で同じ流体収容体20を再びホルダ部21に装着する場合とは異なり、流体の入れ替え等によって流体収容体20の外部に流体が漏出するようなことはない。したがって、流体収容体20から漏出した流体が、例えば、足載台14のホルダ部21等に付着して椅子型マッサージ機10を汚すことが回避される。
上記第1実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)流体収容体20に対する流体の入れ替え動作を伴うことなく、振動モータ22から使用者Aの足裏部分に伝達される振動に対する流体の振動特性が変化する。したがって、椅子型マッサージ機10が流体によって汚れることを抑制しつつ、使用者Aの足裏部分への振動の伝達態様を変化させることができる。
(1)流体収容体20に対する流体の入れ替え動作を伴うことなく、振動モータ22から使用者Aの足裏部分に伝達される振動に対する流体の振動特性が変化する。したがって、椅子型マッサージ機10が流体によって汚れることを抑制しつつ、使用者Aの足裏部分への振動の伝達態様を変化させることができる。
(2)同一の振動モータ22を用いて同一の振動を発生させる場合であっても、この振動モータ22からの振動を使用者Aの足裏部分に対して伝達する流体の振動特性を異ならせることにより、使用者Aの足裏部分に対して異なる伝達態様で振動を伝達させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3に基づき説明する。なお、第2実施形態は、使用者Aの複数の被施療部に対して振動によるマッサージ動作を付与可能である点が第1実施形態と異なる。したがって、以下の説明においては、第1実施形態と相違する構成について主に説明するものとし、第1実施形態と同一又は相当する構成については同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
次に、本発明の第2実施形態について図3に基づき説明する。なお、第2実施形態は、使用者Aの複数の被施療部に対して振動によるマッサージ動作を付与可能である点が第1実施形態と異なる。したがって、以下の説明においては、第1実施形態と相違する構成について主に説明するものとし、第1実施形態と同一又は相当する構成については同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
さて、図3(a)に示すように、本実施形態の椅子型マッサージ機10は、背もたれ部13の上部における幅方向の略中央であって使用者Aの頭部に対応する位置に装着部としての第1ホルダ部30が凹設されている。また、背もたれ部13において第1ホルダ部30の下方に隣接する位置であって使用者Aの左右の肩部に対応する位置には左右一対の装着部としての第2ホルダ部31が凹設されている。また、背もたれ部13の下部における幅方向の略中央であって使用者Aの背中部に対応する位置には装着部としての第3ホルダ部32が凹設されている。そして、各ホルダ部21,30〜32には、互いに比重の異なる流体を各々収容した複数の流体収容体20が着脱交換可能に装着されている。また、各ホルダ部21,30〜32の底部には、ホルダ部ごとに1つずつの振動モータ22が、そのホルダ部21,30〜32に装着された流体収容体20に当接するようにそれぞれ設けられている。
さて、本実施形態の椅子型マッサージ機10では、使用者Aの各被施療部(頭部、肩部、背中部、足裏部)に対して同程度の強度のマッサージ動作を行う場合、図3(a)に示すように、使用者Aの各被施療部に個別に対応する各ホルダ部21,30〜32に対し、同じ種類の流体を収容した流体収容体20がそれぞれ装着される。そして、座部12に着座した使用者Aの各被施療部を各ホルダ部21,30〜32に装着された流体収容体20に対して密着させた状態で、各ホルダ部21,30〜32に設けられた振動モータ22を駆動させる。
すると、各振動モータ22から発生した振動が対応する流体収容体20に収容された流体を通じて使用者Aの各被施療部に対して伝達される。その結果、振動モータ22からの振動が使用者Aの各被施療部に対して流体収容体20内の流体を通じて均等に分散された状態で伝達される。この場合、使用者Aの各被施療部に対応する各ホルダ部21,30〜32には、同じ種類の流体を収容した流体収容体20が装着されているため、振動モータ22から使用者Aの各被施療部に対して振動を伝達する流体の振動特性が等しくなる。そのため、振動モータ22からの振動は流体収容体20を通じて使用者Aの各被施療部に向けて同程度の大きさの範囲に亘って均等に分散された状態で伝達される。したがって、振動モータ22から伝達される振動に基づいて、使用者Aの各被施療部に対して同程度の強度のマッサージ動作が施される。
ここで、使用者Aの各被施療部が必要とするマッサージ動作の強度は被施療部毎に異なることがあり得る。具体的には、使用者Aの頭部には相対的に刺激の弱いマッサージ動作が要求される一方で、使用者Aの肩部には相対的に刺激の強いマッサージ動作が要求されることもあり得る。
このような場合、本実施形態の椅子型マッサージ機10では、まず、振動モータ22の駆動を停止させた上で、使用者Aの頭部に対応する第1ホルダ部30、及び使用者Aの肩部に対応する第2ホルダ部31から流体収容体20を取り外す。続いて、図3(b)に示すように、第1ホルダ部30に装着されていた流体収容体20内の流体よりも比重の小さい流体を収容した別の流体収容体20aを第1ホルダ部30に新たに装着すると共に、第2ホルダ部31に装着されていた流体収容体20内の流体よりも比重の大きい流体を収容した更に別の流体収容体20bを第2ホルダ部31に対して新たに装着する。そして、各流体収容体20,20a,20b間での交換動作がなされた後に、両ホルダ部30,31に設けられた振動モータ22を再び駆動させる。
すると、振動モータ22から発生した振動が新たに装着された流体収容体20a,20bも含めた各流体収容体20,20a,20b内の流体を通じて使用者の各被施療部に対して伝達される。その結果、振動モータ22からの振動が使用者Aの頭部の全体に分散され易くなる一方で、振動モータ22からの振動が使用者の肩部の全体に分散され難くなる。したがって、振動モータ22からの振動が使用者Aの頭部に対してより強度の小さいマッサージ動作がより広範囲に亘って施されると共に、振動モータ22からの振動が使用者Aの肩部に対してより強度の大きいマッサージ動作がより局所的に施される。すなわち、使用者Aの被施療部毎に設けられた各ホルダ部21,30〜32に対する流体収容体20の交換動作に伴って、使用者Aの被施療部毎に適した強度のマッサージ動作が施される。
上記第2実施形態によれば、上記第1実施形態の効果(1),(2)に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(3)使用者Aの被施療部に対応する各位置に同一の振動モータ22を設けて同一の振動を発生させる場合であっても、これらの振動を伝達する流体の振動特性を各被施療部と対応する各ホルダ部21,30〜32の流体収容体20,20a,20bの着脱交換を通じて異ならせることができる。したがって、種類の異なる流体を収容した流体収容体20,20a,20b間での交換動作という簡単な動作により、使用者Aの各被施療部に対して異なる伝達態様で振動を伝達させることができる。
(3)使用者Aの被施療部に対応する各位置に同一の振動モータ22を設けて同一の振動を発生させる場合であっても、これらの振動を伝達する流体の振動特性を各被施療部と対応する各ホルダ部21,30〜32の流体収容体20,20a,20bの着脱交換を通じて異ならせることができる。したがって、種類の異なる流体を収容した流体収容体20,20a,20b間での交換動作という簡単な動作により、使用者Aの各被施療部に対して異なる伝達態様で振動を伝達させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を図4に基づき説明する。なお、第3実施形態は、流体収容体20が流体として機能性流体の一種である磁性流体を収容する点が上記各実施形態と異なる。したがって、以下の説明においては、上記各実施形態と相違する構成について主に説明するものとし、上記各実施形態と同一又は相当する構成については同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
次に、本発明の第3実施形態を図4に基づき説明する。なお、第3実施形態は、流体収容体20が流体として機能性流体の一種である磁性流体を収容する点が上記各実施形態と異なる。したがって、以下の説明においては、上記各実施形態と相違する構成について主に説明するものとし、上記各実施形態と同一又は相当する構成については同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図4(a)に示すように、本実施形態の椅子型マッサージ機10は、機能性流体の一種である磁性流体を収容した流体収容体20が、足載台14の収容溝19の底部に設けられたホルダ部21に装着されている。また、足載台14には、複数(図4(a)では2つのみ図示)の電磁場生成機構としての励磁コイル40が、ホルダ部21の周囲を同一水平面内で円環状に囲むように等角度間隔で設けられている。そして、これらの励磁コイル40に通電させる電流の大きさが変化すると、励磁コイル40が周囲に生成する電磁場の磁束密度が変化する結果、これらの励磁コイル40が配置された水平面内において流体収容体20内の磁性流体に対して作用する磁束密度の分布が変化するようになっている。
さて、本実施形態の椅子型マッサージ機10では、使用者Aの足裏部分の全体に対して振動によるマッサージ動作を施す場合、まず、椅子型マッサージ機10の座部12に着座した使用者Aの左右の足裏部分が各収容溝19の底部に設けられた流体収容体20の上表面に対して上方から載置される。
続いて、励磁コイル40に対して電流を通電させることなく、振動モータ22が駆動される。この場合、流体収容体20内の磁性流体は、励磁コイル40からの電磁場が作用せず、流体収容体20の内部に均一な密度分布をなすように分散された状態となっている。そのため、振動モータ22から発生した振動が流体収容体20に収容された流体を通じて使用者Aの足裏部分に対して均等に分散された状態で伝達される。したがって、使用者Aの足裏部分の全体に対して広範囲に亘って振動によるマッサージ動作が施される。
ここで、使用者Aの足裏部分に対して局所的なマッサージ動作を施す場合、まず、流体収容体20を囲むように配置された励磁コイル40に対して電流を通電させる。すると、励磁コイル40は、隣接して設けられた流体収容体20内の磁性流体を上下方向に通過する電磁場を生成するようになる。すなわち、各励磁コイル40に電流が通電されると、流体収容体20内の磁性流体には、励磁コイル40が配置された水平面内において所定の磁束密度分布を有する電磁場が作用する。そして、本実施形態では、流体収容体20の中央部近傍を通過する磁束密度が局所的に大きくなる電磁場が生成されるように、各励磁コイル40に通電させる電流の大きさが調整される。
すると、図4(b)に示すように、局所的に大きな磁束密度の電磁場が作用する流体収容体20の中央部近傍には、流体収容体20内の磁性流体が引き寄せられるように流動するため、流体収容体20の中央部近傍に磁性流体が偏在する態様となる。その結果、流体収容体20の中央部近傍では磁性流体が密集して比重が増大する一方で、流体収容体20の他の部分では磁性流体が散在して比重が減少するようになる。
そして、この状態で振動モータ22を駆動させると、振動モータ22からの振動は流体収容体20内の磁性流体を通じて使用者の足裏部分に伝達される。この場合、振動モータ22と使用者Aの足裏部分の中央部との間には、流体収容体20に収容された磁性流体のうち、相対的に比重の大きくなるように磁性流体が密集した部分が介在するようになる。その結果、振動モータ22からの振動は、流体収容体20内の磁性流体を通じて使用者Aの足裏部分の中央部に局所的に伝達されるようになる。したがって、使用者Aの足裏部分の中央部に対してより強度の大きいマッサージ動作が局所的に施されるようになる。
また、使用者Aの足裏部分に対するマッサージ動作の動作態様を変更する場合、まず、各励磁コイル40への電流の通電を解除する。すると、流体収容体20内の磁性流体には励磁コイル40からの電磁場が作用しなくなる。そのため、流体収容体20内の磁性流体は、流体収容体20内における密度分布が変化可能となるように流動自在となる。
続いて、振動モータ22を駆動させると、振動モータ22からの振動が流体収容体20内の磁性流体に伝達されることにより、流体収容体20内の磁性流体が攪拌される。すなわち、本実施形態の振動モータ22は、流体収容体20内の磁性流体を攪拌させる攪拌手段としても兼用されている。そして、流体収容体20内の磁性流体が攪拌されると、図4(a)に示すように、流体収容体20内の磁性流体が均一な密度分布をなすように分散された状態に迅速に復元される。
そして次に、流体収容体20を囲むように配置された励磁コイル40に対して電流を通電させる。この場合、流体収容体20の中央部から若干外れた部分(図4(c)では前後方向に離間した2箇所)を通過する磁束密度が局所的に大きくなる電磁場が生成されるように、各励磁コイル40に通電させる電流の大きさが調整される。
すると、図4(c)に示すように、局所的に大きな磁束密度の電磁場が作用する部分には、流体収容体20内の磁性流体が引き寄せられるように流動するため、この部分に磁性流体が偏在する態様となる。その結果、流体収容体20の中央部から若干外れた2箇所の部分では磁性流体が密集して比重が増大する一方で、流体収容体20の他の部分では磁性流体が散在して比重が減少するようになる。
そして、この状態で振動モータ22が駆動されると、振動モータ22からの振動は流体収容体20内の磁性流体を通じて使用者の足裏部分に伝達される。この場合、振動モータ22は、使用者Aの足裏部分の中央部から若干外れた部分との間に、相対的に比重の大きくなるように磁性流体が密集した部分が介在するようになる。その結果、振動モータ22からの振動は、流体収容体20内の磁性流体を通じて使用者Aの足裏部分の中央部から若干外れた部分に局所的に伝達されるようになる。したがって、使用者Aの足裏部分の中央部から若干外れた部分に対してより強度の大きいマッサージ動作が局所的に施されるようになる。すなわち、本実施形態では、励磁コイル40から流体収容体20への電磁場の印加態様を変更することにより、使用者Aの足裏部分に対するマッサージ動作の動作態様が変更される。
上記第3実施形態によれば、上記第1実施形態の効果(1),(2)及び上記第2実施形態の効果(3)に加えて以下に示す効果を得ることができる。
(4)励磁コイル40は、磁性流体に対して電磁場を印加して磁性流体の比重の分布を変化させることにより、振動モータ22から使用者の足裏部分への振動の伝達態様を変化させる。そのため、励磁コイル40から磁性流体への電磁場の印加態様を制御することにより、使用者の足裏部分への振動の伝達態様を細かく調整することができる。
(4)励磁コイル40は、磁性流体に対して電磁場を印加して磁性流体の比重の分布を変化させることにより、振動モータ22から使用者の足裏部分への振動の伝達態様を変化させる。そのため、励磁コイル40から磁性流体への電磁場の印加態様を制御することにより、使用者の足裏部分への振動の伝達態様を細かく調整することができる。
(5)流体収容体20内における磁性流体の攪拌動作に伴って、流体収容体20への電磁場の印加に伴って比重の分布が変化した磁性流体を、電磁場を印加する前の状態に迅速に復元することができる。
(6)振動モータ22が流体収容体20内の磁性流体を攪拌させるため、流体収容体20内の磁性流体を攪拌させるための専用の部材を設けることが不要となり、部品点数を低減することができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記各実施形態において、経時変化に伴って成分が分離した流体収容体20内の流体を均一に分散させるために、振動モータ22から流体収容体20に対して振動を伝播させるようにしてもよい。
・上記各実施形態において、経時変化に伴って成分が分離した流体収容体20内の流体を均一に分散させるために、振動モータ22から流体収容体20に対して振動を伝播させるようにしてもよい。
・上記第1及び第2実施形態において、流体収容体20内に収容される流体は、水以外の他の液体やゲル状の粘性流体などであってもよい。
・上記第3実施形態において、振動モータ22とは別部材構成で、流体収容体20内の磁性流体を攪拌させるための機構を設けてもよい。
・上記第3実施形態において、振動モータ22とは別部材構成で、流体収容体20内の磁性流体を攪拌させるための機構を設けてもよい。
・上記第3実施形態において、流体収容体20内の磁性流体を攪拌させるための機構を省略した構成としてもよい。
・上記第3実施形態において、流体収容体20に収容する機能性流体として、外部刺激として電界を印加することにより粘性が変化するER流体(ElectrorheologicalFluid)を採用してもよい。この場合、振動モータ22からの振動は、流体収容体20において電界の印加に伴って粘性が高まった部位を通じて使用者Aの被施療部に対して局所的に伝達されるようになる。
・上記第3実施形態において、流体収容体20に収容する機能性流体として、外部刺激として電界を印加することにより粘性が変化するER流体(ElectrorheologicalFluid)を採用してもよい。この場合、振動モータ22からの振動は、流体収容体20において電界の印加に伴って粘性が高まった部位を通じて使用者Aの被施療部に対して局所的に伝達されるようになる。
・上記第2実施形態において、使用者Aの各被施療部に対応するホルダ部21,30〜32のうち一部のホルダ部のみが、互いに種類の異なる流体を各々収容する複数の流体収容体20を着脱交換可能とされる構成としてもよい。
・上記第2実施形態において、使用者Aの各被施療部に対応する各ホルダ部21,30〜32は、機能性流体の一種である磁性流体が収容された流体収容体20を着脱自在に構成されると共に、各ホルダ部21,30〜32の周囲に、流体収容体20に収容された磁性流体に対して電磁場を印加する励磁コイル40を設ける構成としてもよい。
・上記各実施形態において、振動体として、例えば、流体収容体20に対して音波を伝播させるための音源を設けてもよい。すなわち、流体収容体20に伝達する振動を発生可能な構成であれば、任意の構成の振動体を採用することができる。
・上記各実施形態において、使用者Aの各被施療部に対応する各ホルダ部21,30〜32を覆うようにカバー部材を設ける構成としてもよい。この場合、各ホルダ部21,30〜32に対する流体収容体20の着脱動作を容易に行うために、各ホルダ部21,30〜32に対応するカバー部材を個別に着脱自在に構成することが望ましい。
・上記各実施形態は、いわゆる椅子型マッサージ機10に本発明を適用した構成の一例を示しているが、本発明は椅子型マッサージ機10に限られず、例えば、使用者が寝た状態でマッサージが行われる、いわゆるベッド型マッサージ機に本発明を適用することもできる。要するに、使用者の被施療部に対して振動を伝達させてマッサージ動作を行うマッサージ機であれば本発明を適用することができる。
10…マッサージ機としての椅子型マッサージ機、20,20A,20a,20b…流体収容体、21…装着部としてのホルダ部、22…振動体及び攪拌手段としての振動モータ、30…装着部としての第1ホルダ部、31…装着部としての第2ホルダ部、32…装着部としての第3ホルダ部、40…電磁場生成機構としての励磁コイル、A…使用者。
Claims (5)
- 振動を発生させる振動体と、
前記振動体の振動を使用者の被施療部に伝達する流体を内部に収容した着脱可能な流体収容体と
を備え、
互いに種類の異なる前記流体を収容した前記流体収容体同士の交換動作、及び、前記流体として機能性流体を収容した前記流体収容体への前記機能性流体の振動特性を変化させる外部刺激の付与動作のうち、少なくとも一方の動作を実行可能であることを特徴とするマッサージ機。 - 請求項1に記載のマッサージ機において、
複数の前記被施療部ごとに対応する複数の装着部を有し、
前記各装着部には、前記流体収容体が各々着脱可能であって、
前記各装着部に装着された前記流体収容体のうち、少なくとも1つの前記流体収容体は、他の前記流体収容体が収容する前記流体とは種類の異なる前記流体を収容していることを特徴とするマッサージ機。 - 請求項1又は請求項2に記載のマッサージ機において、
前記機能性流体は磁性流体であって、
前記磁性流体に対して前記外部刺激として電磁場を印加することにより前記磁性流体の振動特性を変化させる電磁場生成機構を更に備えることを特徴とするマッサージ機。 - 請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のマッサージ機において、
前記流体収容体に収容された前記機能性流体を攪拌させる攪拌手段を更に備えることを特徴とするマッサージ機。 - 請求項4に記載のマッサージ機において、
前記振動体が前記攪拌手段として兼用されることを特徴とするマッサージ機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016015928A (ja) * | 2014-07-09 | 2016-02-01 | ユニバーシティ・オブ・タンペレUniversity of Tampere | 生体刺激装置および生体刺激方法 |
FR3064909A1 (fr) * | 2017-04-10 | 2018-10-12 | Maans | Appareil de generation et de diffusion de vibrations dans le corps, ou dans une partie du corps, d'une personne utilisatrice, a des fins de relaxation de cette personne |
CN115919639A (zh) * | 2023-01-10 | 2023-04-07 | 深圳市宏强兴电子有限公司 | 一种温度可调节的足部理疗仪 |
-
2011
- 2011-05-24 JP JP2011115830A patent/JP2012239805A/ja not_active Withdrawn
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