JP2012239602A - 問診装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】識字能力が十分でない聴覚障害者に負担をかけることなく、スムーズに問診を行うことができるようにすること。
【解決手段】問診装置は、患者への質問および質問に対する複数の回答の候補、ならびに、患者から受け付けた回答の履歴を保持する記憶部と、質問および複数の回答の候補をいずれも手話または指文字の画像として表示するとともに、ネットワークを介して接続されたタッチパネルを有する端末装置に指示するとともに、前記履歴を併せて表示するように該端末装置に指示する表示指示部と、患者から端末装置を介して受け付けた回答に応じて、記憶部を参照して患者に対する質問を継続するか否かを判定するとともに、患者に対する質問を継続する場合には、記憶部を参照して患者に対する次の質問を決定する質問決定部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は問診装置およびプログラムに関し、特に、聴覚障害者に対する問診装置およびプログラムに関する。
近年、医療機関における電子化・情報化の流れが加速している。例えば、病院業務の効率化を図るために、カルテの電子化が進められている。また、患者に対するスムーズな問診を実現することで、医師、看護師等の負担を軽減することを目的として、コンピュータを用いて問診を自動化したシステムも提案されている。
例えば、特許文献1には、問診用プログラムを搭載したコンピュータを用いて、表示装置の画面に医療機関内での共通問診および各診療科特有の問診用質問と、これに対応する複数の予想回答を表示し、患者が自身の症状に該当する回答を選択してタッチする操作を、順次複数の質問について実行し、得られたデータを診療機関内の医療システムに取り込むことで、効率的な診療を支援する問診システムが記載されている。
また、非特許文献1には、高齢の患者や聴覚障害を有する患者に対して問診を行う際、質問を手話のアニメーションで表示することで、医師と患者の双方の負担を軽減する診療支援システムが記載されている。
以下では、医師、看護師、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手その他の医療機関に従事する者を、単に「医師」という。
特許第4228352号公報
「聴覚障害者・高齢者のための診療支援システム」、[online]、[平成23年5月11日検索]、インターネット<URL:http://www.isgate.co.jp/img/navipanf090603.pdf>
以下の分析は、本発明者によってなされたものである。
我が国には、数十万人もの聴覚障害者が存在する。また、聴力の衰えによりコミュニケーションに不便を感じる人の数は、高齢化の進展に伴い、数百万人にも上ると推定されている。このような状況下において、患者の負担を軽減しつつ、病院業務の効率化を図るには、聴覚障害を有する患者に対する問診を円滑化する必要がある。
ところで、聴覚障害者のうち、特に、先天性の聴覚障害者、または、言語機能の形成期に聴覚を失った者の中には、識字能力が十分でない者も多く含まれている。コンピュータを用いた問診システムにおいて、特許文献1のシステムのように、患者への質問および回答の候補が日本語のみ(漢字、平仮名等)で提供された場合には、聴覚障害者のうちの識字能力の低い患者にとって、質問の意味を理解したり、回答を選択したりすることが困難となり、スムーズに問診を行うことができないという問題がある。
一方、非特許文献1に記載された技術によると、患者への質問が手話のアニメーションで表示されるため、識字能力が低い聴覚障害者であっても、質問の内容を容易に理解することが可能となる。しかし、非特許文献1に記載された技術では、質問に対する回答の候補は日本語のみで表示されており、識字能力の低い患者は、回答をスムーズに選択することができないという問題がある。
また、コンピュータを用いた問診システムに対して、質問と回答を繰り返しながら問診を進める場合には、問診の途中の段階で、患者は、すでに回答した内容を確認したい場合が生じる。しかし、特許文献1に記載された問診システムや、非特許文献1に記載された診療支援システムによると、患者は、問診の途中で自身が行った回答を確認することができない。このようなシステムによると、患者が途中で誤った回答を選択した場合に、初めから問診をやり直したりする必要が生じ、患者にとって大変不便である。
そこで、識字能力が十分でない聴覚障害者に負担をかけることなく、スムーズに問診を行うことができるようにすることが課題となる。本発明の目的は、かかる課題を解決する問診装置およびプログラムを提供することにある。
第1の視点に係る問診装置は、
患者への質問および質問に対する複数の回答の候補、ならびに、患者から受け付けた回答の履歴を保持する記憶部と、
前記質問および前記複数の回答の候補をいずれも手話または指文字の画像として表示するように、ネットワークを介して接続されたタッチパネルを有する端末装置に指示するとともに、前記履歴を併せて表示するように該端末装置に指示する表示指示部と、
患者から前記端末装置を介して受け付けた回答に応じて、前記記憶部を参照して患者に対する質問を継続するか否かを判定するとともに、患者に対する質問を継続する場合には、前記記憶部を参照して患者に対する次の質問を決定する質問決定部と、を備える。
第2の視点に係るプログラムは、
患者への質問および質問に対する複数の回答の候補を保持する記憶部を参照して、該質問および該複数の回答の候補をいずれも手話または指文字の画像として表示するように、ネットワークを介して接続されたタッチパネルを有する端末装置に指示する処理と、
患者から受け付けた回答の履歴を記憶部に記録する処理と、
前記履歴を表示するように前記端末装置に指示する処理と、
患者から前記端末装置を介して受け付けた回答に応じて、前記記憶部を参照して患者に対する質問を継続するか否かを判定する処理と、
患者に対する質問を継続する場合には、前記記憶部を参照して患者に対する次の質問を決定する処理と、をコンピュータに実行させる。
本発明に係る問診装置およびプログラムによると、識字能力が十分でない聴覚障害者に負担をかけることなく、スムーズに問診を行うことができる。
実施形態に係る問診装置を備えた問診システムの構成を一例として示すブロック図である。 実施形態に係る問診装置の構成を一例として示すブロック図である。 実施形態における端末装置の構成を一例として示すブロック図である。 実施形態に係る端末装置の動作を一例として示すフローチャートである。 実施例1における問診装置による質問および回答の候補を一例として示す図である。 実施例1における問診装置による質問および回答の候補を一例として示す図である。 実施例1における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例1における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例1における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例1における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例1における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例1における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例1における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例2における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例2における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例2における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例2における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例2における問診装置の動作の一例について説明するための図である。 実施例2における問診装置の動作の一例について説明するための図である。
(実施形態)
実施形態に係る問診装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の問診装置を備えた問診システムの構成を一例として示すブロック図である。図1を参照すると、問診システムは、問診装置10と端末装置20a、20bとを備えている。端末装置20a、20bは、無線LAN(Local Area Network)30およびインターネット40を経由して、問診装置10にアクセスする。以下では、一例として、患者が端末装置20aを用いて問診を受ける場合について説明する。
図2は、本実施形態の問診装置10の構成を一例として示すブロック図である。図2を参照すると、問診装置10は、記憶部11、表示指示部12、質問決定部13、および、音声出力指示部14を備えている。
記憶部11は、患者への質問および質問に対する複数の回答の候補、ならびに、患者から受け付けた回答の履歴を保持する。表示指示部12は、患者への質問、および、質問に対する複数の回答の候補を、いずれも手話または指文字の画像(動画ないし静止画)として表示するように、ネットワーク(例えば、図1の無線LAN30およびインターネット40)介して接続された、タッチパネルを有する端末装置20aに指示する。また、表示指示部12は、患者から受け付けた回答の履歴を併せて表示するように端末装置20aに指示する。質問決定部13は、患者から端末装置20aを介して受け付けた回答に応じて、記憶部11を参照して患者に対する質問を継続するか否かを判定するとともに、患者に対する質問を継続する場合には、記憶部11を参照して患者に対する次の質問を決定する。音声出力指示部14は、患者への質問、および、質問に対する複数の回答の候補を音声で出力するように端末装置20aに指示する。
表示指示部12は、すでに回答済みの質問に戻るか否かを患者に確認するためのボタン(ボタン)を表示するように、端末装置20aに指示してもよい。このとき、質問決定部13は、患者がボタンを用いて回答済みの質問に戻ることを選択した場合には、回答済みの質問を次の質問としてもよい。
表示指示部12は、歯科を受診する患者に対して症状がある場所を問い合わせる質問を表示するとともに、質問に対する回答の候補として複数の領域に分割された歯列の画像を表示するように端末装置20aに指示してもよい。表示指示部12は、例えば、上前歯、下前歯、右上奥歯、右下奥歯、左上奥歯、および、左下奥歯に相当する複数の領域に分割された歯列の画像を表示するように端末装置20aに指示してもよい。
記憶部11は、質問および複数の回答の候補を、例えば、患者への質問を節点とし、質問に対する回答の候補を枝とするツリー構造として保持していてもよい。
表示指示部12は、質問決定部13が患者に対する質問を終了することを決定した場合には、患者の通院暦、既往歴、氏名、および、生年月日に関する質問を表示するように端末装置20aに指示してもよい。
図3は、本実施形態における端末装置20の構成を一例として示すブロック図である。図3を参照すると、端末装置20は、タッチパネル式の端末装置であって、質問表示部21、回答候補表示部22、履歴表示部23、および、音声出力部24を備えている。
質問表示部21は、問診装置10の表示指示部12の指示に従い、患者への質問を表示する。回答候補表示部22は、表示指示部12の指示に従い、患者への質問に対する回答の候補を表示する。履歴表示部23は、患者から受け付けた回答の履歴を、表示指示部12に指示に従って表示する。音声出力部24は、問診装置10の音声出力指示部14の指示に従って、患者への質問、および、質問に対する複数の回答の候補を音声で出力する。
次に、本実施形態の問診装置10の動作について、図面を参照して説明する。図4は、本実施形態の問診装置の動作を一例として示すフローチャートである。
図4を参照すると、表示指示部12は、患者への質問および質問に対する複数の回答の候補を保持する記憶部11を参照して、質問および回答の候補を手話または指文字の画像として表示するように、ネットワークを介して接続されたタッチパネルを有する端末装置20aに指示する(ステップS1)。
問診装置10は、患者から受け付けた回答の履歴を記憶部11に記録する(ステップS2)。表示指示部12は、患者から受け付けた回答の履歴を表示するように端末装置20aに指示する(ステップS3)。
表示指示部12は、すでに回答済みの質問に戻るか否かを患者に確認するためのボタンを表示するように端末装置に指示する(ステップS4)。患者がボタンを用いて回答済みの質問に戻ることを選択した場合には(ステップS5のYes)、回答済みの質問を次の質問とし(ステップS6)、ステップS1に戻る。
一方、患者が回答済みの質問に戻ることを選択しない場合には(ステップS5のNo)、質問決定部13は、患者から端末装置20aを介して受け付けた回答に応じて、記憶部11を参照して患者に対する質問を継続するか否かを判定する(ステップS7)。
患者に対する質問を継続する場合には(ステップS7のYes)、質問決定部13は、記憶部11を参照して患者に対する次の質問を決定し(ステップS8)、ステップS1へ戻る。一方、質問決定部13が患者に対する質問を終了することを決定した場合には(ステップS7のNo)、表示指示部12は、患者の通院暦、既往歴、氏名、および、生年月日の記入欄を表示するように端末装置20aに指示してもよい(ステップS9)。問診装置10は、患者に対するすべての質問が終了するまで、以上の処理を繰り返す。
次に、本実施形態の問診装置10によってもたらされる効果について説明する。
問診装置10は、端末装置20aに対して、患者に対する質問、および、質問に対する回答の候補を、手話または指文字の画像として表示する。このとき、識字能力が不十分な聴覚障害者であっても、容易に、質問の意味を理解し、回答の候補の中から素早く回答を選択することができる。したがって、問診装置10によると、識字能力が十分でない聴覚障害者に負担をかけることなく、迅速に問診を行うことができる。
また、問診装置10は、端末装置20aに対して、患者から受け付けた回答の履歴を表示するとともに、すでに回答済みの質問に戻るか否かを患者に問い合わせるボタンを表示する。患者が回答済みの質問に戻ることを選択した場合には、問診装置10は、再度、回答済みの質問を端末装置20aに表示する。これにより、患者は、問診の途中で、自身が選択した回答を確認することができ、誤った回答を選択したことに気づいた場合に、再度、その質問に戻って、回答を選択し直すことができる。したがって、患者が途中で誤った回答を選択した場合においても、予期しない質問が提示されることで患者が戸惑ったり、初めから問診をやり直したりすることを防ぐことができる。
さらに、問診装置10は、歯科を受診する患者に対して症状がある場所を問い合わせる質問を表示するとともに、質問に対する回答の候補として複数の領域に分割された歯列の画像を表示するように端末装置20aに指示する。このような表示によると、歯科診療の問診において、患者は、症状がある歯(例えば、痛みを伴う歯)を、素早く、かつ、正確に回答することができる。
さらに、問診装置10によると、医師が手話や指文字を理解していない場合においても、聴覚障害者に対して迅速に問診を行うことができる。また、問診装置10によると、医師や看護師は、手話通訳者を介することなく、聴覚障害者に対する問診を行うことが可能となる。さらに、問診装置10によると、聴覚障害者は、医師との間でスムーズに意思疎通を図ることができ、安心して治療を受けることができる。
なお、本実施形態では、一例として、端末装置20a、20bは無線通信機能を有し、無線LAN30およびインターネット40を経由して問診装置10にアクセスするものとした。この場合には、端末装置20a、20bとして、タブレット端末やスマートフォン等の携帯端末を採用することができる。一方、端末装置20a、20bがPC(Personal Computer)等の場合には、無線通信の代わりに例えば有線通信を用いて問診装置10にアクセスするようにしてもよい。
また、本実施形態では、端末装置20a、20bはインターネット40を経由して問診装置10にアクセスするものとしたが、問診装置10病院内に設けた場合には、端末装置20a、20bはLANを経由して問診装置10にアクセスするようにしてもよい。なお。図1においては、台数を2台としたが、端末装置の台数はこれに限定されない。
また、問診装置10、プログラムをインストールしたコンピュータとして実現することもできる。この場合には、CPUがプログラムのモジュールを実行することにより、表示指示部12、質問決定部13、および、音声出力指示部14の各機能を実現するようにしてもよい。なお、問診装置10を適用し得る診療科は、歯科に限定されるものではない。
実施形態に係る問診装置10を、一例として、歯科診療に適用した実施例について説明する。ここでは、識字能力が十分でない聴覚障害者である男性患者「ベータ」(平成元年4月10日生)が、昨晩から左下の奥歯に痛みを覚え、「アルファ歯科」を初診の患者として受診した場合について説明する。
アルファ歯科の受付には、無線機能を有するとともに、タッチパネルを備えたタブレット型の携帯端末である、2台の端末装置20a、20bが設置されている(図1参照)。端末装置20a、20bは、タブレット端末やスマートフォンであってもよいし、ノートPCやデスクトップ型のPCであってもよい。アルファ歯科の院内には無線LAN30が設けられ、端末装置20a、20bは、無線通信により無線LAN30にアクセスする。また、アルファ歯科は、一例として、問診装置10をインターネット40上のサーバとして提供するプロバイダ(アプリケーションサービスプロバイダ)との間で、問診装置10を使用する契約を結んでいるものとする。
このとき、問診装置10は、インターネット40および無線LAN30を経由して、端末装置20a、20bに質問や回答を表示するように指示する。また、問診装置10は、インターネット40および無線LAN30を経由して、端末装置20a、20bのタッチパネルに対して患者が行った操作に関する情報を取得する。
問診装置の記憶部11は、患者への質問および質問に対する複数の回答の候補を保持する。記憶部11は、質問および複数の回答の候補を、例えば、患者への質問を節点とし、質問に対する回答の候補を枝とするツリー構造として保持していてもよい。
図5および図6は、記憶部11に格納された回答の候補の系列を一例として示す図である。図5の系列と図6の系列は、端子「A」を経由して連続している。図5を参照すると、問診装置10の表示指示部12は、最初の質問として、「どうなさいましたか?」との質問を質問表示部21に表示させる。また、表示指示部12は、この質問に対する回答の候補として、例えば、「症状または気になるところがある」および「検査してほしい、相談したい」を回答候補表示部22に表示させる。
患者ベータが、回答として「症状または気になるところがある」を選択すると、表示指示部12は、症状のある部位を問い合わせるための質問として、「症状があるのはどこですか?」との質問を質問表示部21に表示させる。図5を参照すると、表示指示部12は、この質問に対する回答の候補として、例えば、「歯」、「銀歯」、「さし歯」、「入れ歯」、「歯ぐき」、「顎」、「下」、「頬、唇、口の中」、「顔」等を回答候補表示部22に表示させる。
患者ベータが、回答として「歯」を選択すると、表示指示部12は、症状を問い合わせるための質問として、「歯がどうしましたか?」との質問を質問表示部21に表示させる。図5を参照すると、表示指示部12は、この質問に対する回答の候補として、例えば、「ものが詰まる・挟まる」、「沁みる」、「ぐらぐらする」、「浮いた感じ」、「痛い」、「虫歯」、「噛み合わせ」、「響く」、「折れた」、「抜けた」、「欠けた」、「ズキズキする」、「ドクドクする」、「詰め物がとれた」、「わからない」等を回答候補表示部22に表示させる。
患者ベータが、回答として「痛い」を選択すると、表示指示部12は、症状のある場所を問い合わせるための質問として、「痛いところ、気になるところを指で触れてください」との質問を質問表示部21に表示させる。図6を参照すると、表示指示部12は、この質問に対する回答の候補として、例えば、「上前」、「右上奥」、「左上奥」、「右下奥」、「左下奥」等を回答候補表示部22に表示させる。
患者ベータが、回答として「左下奥」を選択すると、表示指示部12は、発症時期を問い合わせるための質問として、「いつごらからですか」との質問を質問表示部21に表示させる。図6を参照すると、表示指示部12は、この質問に対する回答の候補として、例えば、「今日」、「昨日」、「2〜3日前」、「もっと前」、等を回答候補表示部22に表示させる。
患者ベータが、回答として「昨日」を選択すると、表示指示部12は、患者情報を問い合わせるための質問として、「質問にお答えください」との質問を質問表示部21に表示させる。図6を参照すると、表示指示部12は、この質問に対する回答の候補として、例えば、「今、熱がありますか」、「薬で以上がでた事がありますか」、「他の病気で通院していますか」、「既往症がありますか」、「名前」、「性別」、「生年月日」、「年齢」、「診察券番号」等を回答候補表示部22に表示させる。
以上のように、患者ベータが選択した回答に応じて、順次質問を繰り返すことで、患者に対するすべての質問を行うことができる。
次に、端末装置20aのタッチパネルに表示される内容を参照しつつ、本実施例における問診装置10の動作について、さらに具体的に説明する。
患者ベータは、端末装置20aを用いて問診を受けるものとする。図7は、問診装置10によって端末装置20aのタッチパネルに最初に表示される画面のイメージを一例として示す図である。患者ベータは、タッチパネルの右下に表示されたボタン「おす(押す)」をタッチする。
問診装置10の表示指示部12は、記憶部11を参照して、患者への質問、および、質問に対する複数の回答の候補を手話または指文字の画像として表示するように、インターネット40および無線LAN30を介して、端末装置20aに指示する(図4のステップS1)。
図8は、このとき、端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図8を参照すると、端末装置20aは、質問表示部21、回答候補表示部22、および、履歴表示部23を備えている。表示指示部12は、患者への質問を手話の画像(動画または静止画)で質問表示部21に表示する。表示指示部12は、手話または指文字の画像とともに、日本語(漢字、平仮名)による質問文を質問表示部21に表示させるようにしてもよい。また、表示指示部12は、質問に対する複数の回答の候補を手話の画像として回答候補表示部22に表示する。表示指示部12は、手話または指文字の画像とともに、日本語(漢字、平仮名)による回答の候補を回答候補表示部22に表示させるようにしてもよい。この状態では、患者からの回答が得られていないため、履歴表示部23は空欄のままとなっている。
患者ベータは、質問表示部21に表示された手話による質問を参照して、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された手話による回答候補を参照して、歯が痛いことを伝えるべく、回答候補表示部22の上段のボタン「ある」をタッチする。すると、問診装置10は、患者から受け付けた回答の履歴を記憶部11に記録する(図4のステップS2)。次に、表示指示部12は、患者から受け付けた回答の履歴を表示するように端末装置20aに指示する(図4のステップS3)。また、表示指示部12は、すでに回答済みの質問に戻るか否かを患者に確認するためのボタン「もどる」を表示するように端末装置に指示する(図4のステップS4)。
患者ベータは、回答済みの質問に戻ることを選択しないため(図4のステップS5のNo)、質問決定部13は、患者から端末装置20aを介して受け付けた回答に応じて、記憶部11を参照して患者に対する質問を継続するか否かを判定する(図4のステップS7)。患者に対する質問は終了していないため、質問決定部13は、患者に対する質問を継続するものと判定し(図4のステップS7のYes)、記憶部11を参照して患者に対する次の質問を決定し(図4のステップS8)、ステップS1へ戻る。
図9は、このときの端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図9を参照すると、表示指示部12は、患者への質問を手話の画像(動画または静止画)で質問表示部21に表示する。また、表示指示部12は、質問に対する複数の回答の候補をイメージ図として回答候補表示部22に表示する。さらに、表示指示部12は、患者ベータからの回答の履歴として「症状あり」を履歴表示欄23に表示する。
図9の回答候補表示部22においては、手話または指文字が表示されていない。回答の候補が識字能力の低い患者であっても容易に把握しうる内容である場合には、表示指示部12は、手話または指文字の画像を表示する代わりに、イメージ図を回答候補表示部22に表示するようにしてもよい。図9を参照すると、回答の候補のイメージ図として、歯、銀歯、さし歯、入れ歯、歯ぐきの画像が表示されている。
患者ベータは、図9の質問表示部21に表示された手話による質問を参照して、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された回答候補のイメージ図を参照して、症状がある箇所は歯であることを伝えるべく、回答候補表示部22の歯のイメージ図の下部のボタン「おす」をタッチする。すると、問診装置10は、上記と同様の処理(図4のステップS2〜S5、S7、S8)を行い、ステップS1へ戻る。
図10は、このときの端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図10を参照すると、表示指示部12は、患者への質問をイメージ図とともに質問表示部21に表示する。また、表示指示部12は、質問に対する複数の回答の候補を日本語の文字列として回答候補表示部22に表示する。さらに、表示指示部12は、患者ベータからの回答の履歴として「症状あり>歯」を履歴表示欄23に表示する。
図10の質問表示部21においては、手話または指文字が表示されていない。質問が識字能力の低い患者であっても容易に把握しうる内容である場合には、表示指示部12は、手話または指文字の画像を表示する代わりに、イメージ図を回答候補表示部22に表示するようにしてもよい。また、図10の回答候補表示部22においては、手話または指文字が表示されていない。回答の候補が識字能力の低い患者であっても容易に把握しうる日本語である場合には、表示指示部12は、手話または指文字の画像を表示する代わりに、日本語の文字列を回答候補表示部22に表示するようにしてもよい。
患者ベータは、図10の質問表示部21に表示されたイメージ図を参照しつつ、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された回答候補の文字列を参照して、歯が痛いことを伝えるべく、回答候補表示部22の文字列「いたい」の右隣のボタン「おす」をタッチする。すると、問診装置10は、上記と同様の処理(図4のステップS2〜S5、S7、S8)を行い、ステップS1へ戻る。
図11は、このときの端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図11を参照すると、表示指示部12は、患者への質問をイメージ図とともに質問表示部21に表示する。また、表示指示部12は、質問に対する回答の候補として複数の領域a1〜a6に分割された歯列の画像を回答候補表示部22表示する。表示指示部22を参照すると、歯列の画像は、上前歯、下前歯、右上奥歯、右下奥歯、左上奥歯、および、左下奥歯に相当する複数の領域a1〜a6に分割して表示されている。さらに、表示指示部12は、患者ベータからの回答の履歴として「症状あり>歯>痛い」を履歴表示欄23に表示する。
患者ベータは、図11の質問表示部21に表示された質問を参照して、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された回答候補のイメージ図を参照して、痛みがある歯は左下の奥歯であることを伝えるべく、回答候補表示部22の歯列のイメージ図のうちの「左下奥」の領域a6をタッチする。すると、問診装置10は、上記と同様の処理(図4のステップS2〜S5、S7、S8)を行い、ステップS1へ戻る。
なお、患者ベータは、履歴表示部23を参照することで、これまでに選択した回答が自身の意図に沿ったものかどうかを確認することができる。誤った回答を選択していたことが判明した場合には、患者ベータはボタン「もどる」をタッチする。患者ベータが回答済みの質問に戻ることを選択した場合には(図4のステップS5のYes)、表示指示部12は、回答済みの質問(例えば、1つ前に行った質問)を次の質問とし(図4のステップS6)、ステップS1に戻る。これにより、患者ベータは、回答済みの質問に対して、再度回答し直すことができる。
図12は、図11において患者ベータが「左下奥」の領域をタッチしたときに、端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図12を参照すると、表示指示部12は、患者への質問を手話の画像として質問表示部21に表示する。また、表示指示部12は、質問に対する複数の回答の候補を、手話、指文字、または、手話および指文字の画像として回答候補表示部22表示する。さらに、表示指示部12は、患者ベータからの回答の履歴として「症状あり>歯>痛い>左下の歯」を履歴表示欄23に表示する。
患者ベータは、質問表示部21に表示された手話による質問を参照して、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された手話、または、手話および指文字による回答候補を参照して、昨晩から歯が痛いことを伝えるべく、回答候補表示部22の「昨日(きのう)」の右隣のボタン「おす」をタッチする。
以上により、患者に対するすべての質問が終了したため、質問決定部13は、患者に対する質問を終了することを決定し(図4のステップS7のNo)、表示指示部12は、患者の通院暦、既往歴、氏名、および、生年月日の記入欄を表示するように端末装置20aに指示する(図4ステップS9)。
図13は、このときの端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図13を参照すると、必要に応じて、表示指示部12は、患者に対する簡単な問診(熱の有無、薬による副作用の有無、通院歴、既往歴等)をラジオボタンで表示するとともに、患者の診察番号、氏名(初診の場合)、性別、生年月日等の記入欄を表示する。ここでは、患者ベータは、熱、薬による副作用、通院歴および既往歴のいずれもないものとする。
患者ベータが図13の入力画面に対する入力を済ませ、「確認」ボタンをタッチすると、表示指示部12は、端末装置20aに図14示す画面を表示させる。図14は、問診結果の最終確認用の画面表示を一例として示す図である。図14を参照すると、患者の症状として、患者が図8ないし図12において回答した結果が表示される。また、症状の下部の表には、図13において患者が回答した結果も表示されている。患者ベータは、図14の画面を参照して、問診結果が自身の意図に沿ったものであることを確認し、「間違いありません」ボタンをタッチすると、図14の画面のハードコピーがアルファ歯科に設置されたプリンタから出力される。
以上のように、問診装置10によると、識字能力が十分でない聴覚障害者である患者ベータに負担をかけることなく、スムーズに問診を行うことが可能となる。
第2の実施例として、識字能力が十分でない聴覚障害者である女性患者「ガンマ」(昭和45年11月9日生)が、3日前から右下あごに痛みを覚え、「アルファ歯科」を初診の患者として受診した場合について説明する。本実施例においても、第1の実施例と同様に、アルファ歯科の受付には、無線機能を有するとともに、タッチパネルを備えたタブレット型の携帯端末である2台の端末装置20a、20bが設置されているものとする。また、アルファ歯科は、問診装置10をインターネット40上のサーバとして提供するプロバイダとの間で、問診装置10を使用する契約を結んでいるものとする。
患者ガンマは、端末装置20aを用いて問診を受けるものとする。図7は、問診装置10によって端末装置20aのタッチパネルに最初に表示される画面のイメージを一例として示す図である。患者ガンマは、タッチパネルの右下に表示されたボタン「おす(押す)」をタッチする。
図8は、このとき、端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。患者ガンマは、質問表示部21に表示された手話による質問を参照して、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された手話による回答候補を参照して、右下あごが痛いことを伝えるべく、回答候補表示部22の上段のボタン「ある」をタッチする。
図9は、このときの端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図9を参照すると、表示指示部12は、患者への質問を手話の画像(動画または静止画)で質問表示部21に表示する。また、表示指示部12は、質問に対する複数の回答の候補をイメージ図として回答候補表示部22に表示する。さらに、表示指示部12は、患者ガンマからの回答の履歴として「症状あり」を履歴表示欄23に表示する。
図9を参照すると、回答の候補のイメージ図として、歯、銀歯、さし歯、入れ歯、歯ぐきの画像が表示されている。患者ガンマは、回答の候補の中に当てはまるものがないことから、図9の右下のボタン「つぎへ」をタッチする。
図15は、このときの端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図15を参照すると、表示指示部12は、患者への質問を手話の画像(動画または静止画)で質問表示部21に表示する。また、表示指示部12は、質問に対する複数の回答の候補をイメージ図として回答候補表示部22に表示する。さらに、表示指示部12は、患者ガンマからの回答の履歴として「症状あり」を履歴表示欄23に表示する。
患者ガンマは、図15の質問表示部21に表示された手話による質問を参照して、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された回答候補のイメージ図を参照して、症状がある箇所は顔であることを伝えるべく、回答候補表示部22の顔のイメージ図の下部のボタン「おす」をタッチする。
図16は、このときの端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図16を参照すると、表示指示部12は、患者への質問をイメージ図とともに質問表示部21に表示する。また、表示指示部12は、質問に対する複数の回答の候補を日本語の文字列として回答候補表示部22に表示する。さらに、表示指示部12は、患者ガンマからの回答の履歴として「症状あり>顔」を履歴表示欄23に表示する。
患者ガンマは、図16の質問表示部21に表示されたイメージ図を参照しつつ、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された回答候補の文字列を参照して、顔が痛いことを伝えるべく、回答候補表示部22の文字列「いたい」の右隣のボタン「おす」をタッチする。
図17は、このときの端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図11を参照すると、表示指示部12は、患者への質問をイメージ図とともに質問表示部21に表示する。また、表示指示部12は、質問に対する回答の候補として複数の領域b1〜b6に分割された顔の画像を回答候補表示部22表示する。表示指示部22を参照すると、顔の画像は、右(ないし右下あご)、下あご、左(ないし左下あご)、上あご、おでこ、全体に相当する複数の領域b1〜b6に分割して表示されている。さらに、表示指示部12は、患者ガンマからの回答の履歴として「症状あり>顔>痛い」を履歴表示欄23に表示する。
患者ガンマは、図17の質問表示部21に表示された質問を参照して、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された回答候補のイメージ図を参照して、痛みがある右下あごであることを伝えるべく、回答候補表示部22の顔のイメージ図のうちの「右(右下あご)」の領域b1をタッチする。
図18は、図17において患者ガンマが「右」の領域b1をタッチしたときに、端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図18を参照すると、表示指示部12は、患者への質問を手話の画像として質問表示部21に表示する。また、表示指示部12は、質問に対する複数の回答の候補を、手話、指文字、または、手話および指文字の画像として回答候補表示部22表示する。さらに、表示指示部12は、患者ガンマからの回答の履歴として「症状あり>顔>痛い>右」を履歴表示欄23に表示する。
患者ガンマは、質問表示部21に表示された手話による質問を参照して、質問の意味を把握するとともに、回答候補表示部22に表示された手話、または、手話および指文字による回答候補を参照して、3日前から右下あごが痛いことを伝えるべく、回答候補表示部22の「2〜3日前」の右隣のボタン「おす」をタッチする。
以上により、患者に対するすべての質問が終了したため、質問決定部13は、患者に対する質問を終了することを決定し(図4のステップS7のNo)、表示指示部12は、患者の通院暦、既往歴、氏名、および、生年月日の記入欄を表示するように端末装置20aに指示する(図4ステップS9)。
図13は、このときの端末装置20aのタッチパネルに表示される画面のイメージを一例として示す図である。図13を参照すると、必要に応じて、表示指示部12は、患者に対する簡単な問診(熱の有無、薬による副作用の有無、通院歴、既往歴等)をラジオボタンで表示するとともに、患者の診察番号、氏名(初診の場合)、性別、生年月日等の記入欄を表示する。ここでは、患者ガンマは、熱および薬による副作用はないものの、現在、他の病気で通院中であるとする。
患者ガンマが図13の入力画面に対する入力を済ませ、「確認」ボタンをタッチすると、表示指示部12は、端末装置20aに図19示す画面を表示させる。図19は、問診結果の最終確認用の画面表示を一例として示す図である。図19を参照すると、患者ガンマの症状として、患者ガンマが回答した結果が表示される。また、症状の下部の表には、図13において患者が回答した結果も表示されている。患者ガンマは、図19の画面を参照して、問診結果が自身の意図に沿ったものであることを確認し、「間違いありません」ボタンをタッチすると、図19の画面のハードコピーがアルファ歯科に設置されたプリンタから出力される。
以上のように、問診装置10によると、識字能力が十分でない聴覚障害者である患者ガンマに負担をかけることなく、スムーズに問診を行うことが可能となる。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10 問診装置
11 記憶部
12 表示指示部
13 質問決定部
14 音声出力指示部
20、20a、20b 端末装置
21 質問表示部
22 回答候補表示部
23 履歴表示部
24 音声出力部
30 無線LAN
40 インターネット
a1〜a6 領域
b1〜b6 領域

Claims (5)

  1. 患者への質問および質問に対する複数の回答の候補、ならびに、患者から受け付けた回答の履歴を保持する記憶部と、
    前記質問および前記複数の回答の候補を、いずれも手話または指文字の画像として表示するように、ネットワークを介して接続されたタッチパネルを有する端末装置に指示するとともに、前記履歴を併せて表示するように該端末装置に指示する表示指示部と、
    患者から前記端末装置を介して受け付けた回答に応じて、前記記憶部を参照して患者に対する質問を継続するか否かを判定するとともに、患者に対する質問を継続する場合には、前記記憶部を参照して患者に対する次の質問を決定する質問決定部と、を備えることを特徴とする問診装置。
  2. 前記表示指示部は、すでに回答済みの質問に戻るか否かを患者に確認するためのボタンを表示するように前記端末装置に指示し、
    前記質問決定部は、患者が前記ボタンを用いて回答済みの質問に戻ることを選択した場合には、該回答済みの質問を次の質問とすることを特徴とする、請求項1に記載の問診装置。
  3. 前記表示指示部は、歯科を受診する患者に対して症状がある場所を問い合わせる質問を表示するとともに、該質問に対する回答の候補として複数の領域に分割された歯列の画像を表示するように前記端末装置に指示することを特徴とする、請求項1または2に記載の問診装置。
  4. 患者への質問および質問に対する複数の回答の候補を保持する記憶部を参照して、該質問および該複数の回答の候補をいずれも手話または指文字の画像として表示するように、ネットワークを介して接続されたタッチパネルを有する端末装置に指示する処理と、
    患者から受け付けた回答の履歴を記憶部に記録する処理と、
    前記履歴を表示するように前記端末装置に指示する処理と、
    患者から前記端末装置を介して受け付けた回答に応じて、前記記憶部を参照して患者に対する質問を継続するか否かを判定する処理と、
    患者に対する質問を継続する場合には、前記記憶部を参照して患者に対する次の質問を決定する処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  5. すでに回答済みの質問に戻るか否かを患者に確認するためのボタンを表示するように前記端末装置に指示する処理と、
    患者が前記ボタンを用いて回答済みの質問に戻ることを選択した場合には、該回答済みの質問を次の質問とする処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする、請求項4に記載のプログラム。
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