JP2012228914A - 台枠及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の横梁部材を一斉に配置してから板部材を固定することで生産性が向上する台枠を提供すること。
【解決手段】この台枠は、横梁部材12及び板部材16を備え、横梁部材12は、鉛直方向且つ鉄道車両の幅方向に沿って配置される主板部120と、主板部120の上端から車両の長手方向に沿って延出する第一副板部121と、主板部120の下端から第一副板部121とは反対側に向けて延出する第二副板部122と、を有し、板部材16は、第一副板部121に溶接固定されてなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、鉄道車両の幅方向に沿って配置される複数の横梁部材と、これら複数の横梁部材の一端同士及び他端同士をそれぞれ連結し鉄道車両の長手方向の一端から他端に至る枠部材と、前記複数の横梁部材に載置され固定される板部材とを備える鉄道車両の台枠及びその製造方法に関する。
鉄道車両は、構体として強度を担う部分と、その構体に取り付けられる座席や照明、制御機器などの機能を担う部分とによって構成されている。構体は、台枠の上に、側部を構成する一対の側構と、屋根部を構成する屋根構と、長手方向端部を構成する妻構と、が互いに接合されて構成されている。
台枠は、側構及び妻構を直接支えると共に屋根構を間接的に支える部分であり、室内の荷重を支えたり、床下に配置される機器も支えたりする必要があるため、強度を確保する頑丈な構造が採用されている。その構造の一例が、下記特許文献1に記載されている。下記特許文献1に記載の台枠は、横骨といわれる複数の横梁部材を外枠が繋ぐことで、全体として格子状の台枠を形成している。
特開2009−107460号公報
上述した従来の技術では、台枠の横梁部材を断面C字状の棒状部材で構成している。断面C字状の部材とは、鉛直方向且つ鉄道車両の幅方向に沿って配置される主板部と、主板部の上端から車両の長手方向に沿って延出する第一副板部と、主板部の下端から第一副板部と同方向に向けて延出する第二副板部と、を有するものである。このような断面C字状の部材を用いると、第一副板部に板材を固定し、第二副板部に床下機器を取り付けた場合であっても、ねじれが少なく形状変化を少なくすることができる。
一方、第一副板部に板材を溶接固定する際には、第一副板部の直下に第二副板部が存在することから、第二副板部を避けながら当て材となるものを挿入し、第一副板部の裏面に当接させる必要がある。従って、例えば当て材となるものを予め床上に置き、その上から複数の横梁部材を一斉に配置し、更に板材を載置して一斉に溶接固定するようなことを行うことができなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、鉄道車両の幅方向に沿って配置される複数の横梁部材と、これら複数の横梁部材の一端同士及び他端同士をそれぞれ連結し鉄道車両の長手方向の一端から他端に至る枠部材と、前記複数の横梁部材に載置され固定される板部材とを備える鉄道車両の台枠及びその製造方法であって、複数の横梁部材を一斉に配置してから板部材を固定することで生産性が向上する台枠及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る台枠は、鉄道車両の幅方向に沿って配置される複数の横梁部材と、これら複数の横梁部材の一端同士及び他端同士をそれぞれ連結し鉄道車両の長手方向の一端から他端に至る枠部材と、前記複数の横梁部材に載置され固定される板部材とを備える鉄道車両の台枠であって、前記横梁部材は、鉛直方向且つ鉄道車両の幅方向に沿って配置される主板部と、前記主板部の上端から車両の長手方向に沿って延出する第一副板部と、前記主板部の下端から前記第一副板部とは反対側に向けて延出する第二副板部と、を有し、前記板部材は、前記第一副板部に溶接固定されてなることを特徴とする。
本発明によれば、横梁部材を、鉛直方向且つ鉄道車両の幅方向に沿って配置される主板部と、主板部の上端から車両の長手方向に沿って延出する第一副板部と、主板部の下端から第一副板部とは反対側に向けて延出する第二副板部と、を有する断面Z字状のものとすることで、第一副板部に対向する位置に第二副板部が存在しないので、予め床上に置いた当て材に対して上方から横梁部材を一斉に配置することが可能になる。従って、第一副板部に対する板部材の溶接が容易なものとなる。
また本発明に係る台枠では、前記複数の横梁部材の少なくとも一部は、前記第一副板部が、前記主板部から前記鉄道車両の長手方向の一端に向けて延出するように配置されてなる第一横梁部材群と、前記第一副板部が、前記主板部から前記鉄道車両の長手方向の他端に向けて延出するように配置されてなる第二横梁部材群と、に分けられ、前記第一横梁部材群に含まれる横梁部材の前記第二副板部と、前記第二横梁部材群に含まれる横梁部材の前記第二副板部とが、それぞれの横梁部材から他方の横梁部材に向けて延出するように互い違いに配置されてなることも好ましい。
本発明のように断面Z字状の横梁部材を用いると、予め床上に置いた当て材に対して上方から横梁部材を一斉に配置することが可能になる一方で、横梁部材の長手方向側から見通す場合の捻れが大きくなる。そこでこの好ましい態様では、第一横梁部材群に含まれる横梁部材の第二副板部と、第二横梁部材群に含まれる横梁部材の第二副板部とが、それぞれの横梁部材から他方の横梁部材に向けて延出するように互い違いに配置することで、互いの変形を打ち消し合って、横梁部材全体としての捻じれを低減することができる。
また本発明に係る台枠では、前記横梁部材が互い違いに配置されている領域は、鉄道車両の床下機器が配置される領域であり、互い違いに配置されてなる前記横梁部材の前記第二副板部に、前記床下機器が取り付けられることも好ましい。
本発明のように断面Z字状の横梁部材を用いると、予め床上に置いた当て材に対して上方から横梁部材を一斉に配置することが可能になる一方で、第二副板部に床下機器を固定した場合には、横梁部材の長手方向側から見通す場合の捻れが大きくなる。そこでこの好ましい態様では、第一横梁部材群に含まれる横梁部材の第二副板部と、第二横梁部材群に含まれる横梁部材の第二副板部とが、それぞれの横梁部材から他方の横梁部材に向けて延出するように互い違いに配置することで、床下機器を第二副板部に固定した場合の捻じれを低減することができる。
また本発明に係る台枠では、互い違いに配置されてなる一対の前記横梁部材同士を繋ぐように、前記鉄道車両の長手方向に沿って配置されてなる連結縦梁を備えることも好ましい。
この好ましい態様では、互い違いに配置されてなる一対の横梁部材同士を繋ぐように、鉄道車両の長手方向に沿って配置されてなる連結縦梁を備えることで、横梁部材の捻じれをより確実に抑制することができる。
上記課題を解決するために本発明に係る台枠の製造方法は、鉄道車両の幅方向に沿って配置される複数の横梁部材と、これら複数の横梁部材の一端同士及び他端同士をそれぞれ連結し鉄道車両の長手方向の一端から他端に至る枠部材と、前記複数の横梁部材に載置され固定される板部材とを備える鉄道車両の台枠を製造する製造方法であって、鉛直方向且つ鉄道車両の幅方向に沿って配置される主板部と、前記主板部の上端から車両の長手方向に沿って延出する第一副板部と、前記主板部の下端から前記第一副板部とは反対側に向けて延出する第二副板部と、を有する複数の前記横梁部材及び前記板部材を準備する準備工程と、複数の前記横梁部材を所定位置に配置する配置工程と、前記板部材を、前記第一副板部に溶接固定する固定工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、横梁部材を、鉛直方向且つ鉄道車両の幅方向に沿って配置される主板部と、主板部の上端から車両の長手方向に沿って延出する第一副板部と、主板部の下端から第一副板部とは反対側に向けて延出する第二副板部と、を有する断面Z字状のものとすることで、第一副板部に対向する位置に第二副板部が存在しないので、予め床上に置いた当て材に対して上方から横梁部材を一斉に配置することが可能になる。従って、第一副板部に対する板部材の溶接が容易なものとなる。
また本発明に係る製造方法では、前記配置工程において、前記複数の横梁部材の少なくとも一部を、前記第一副板部が、前記主板部から前記鉄道車両の長手方向の一端に向けて延出するように配置されてなる第一横梁部材群と、前記第一副板部が、前記主板部から前記鉄道車両の長手方向の他端に向けて延出するように配置されてなる第二横梁部材群と、に分け、前記第一横梁部材群に含まれる横梁部材の前記第二副板部と、前記第二横梁部材群に含まれる横梁部材の前記第二副板部とが、それぞれの横梁部材から他方の横梁部材に向けて延出するように互い違いに配置することも好ましい。
本発明のように断面Z字状の横梁部材を用いると、予め床上に置いた当て材に対して上方から横梁部材を一斉に配置することが可能になる一方で、横梁部材の長手方向側から見通す場合の捻れが大きくなる。そこでこの好ましい態様では、第一横梁部材群に含まれる横梁部材の第二副板部と、第二横梁部材群に含まれる横梁部材の第二副板部とが、それぞれの横梁部材から他方の横梁部材に向けて延出するように互い違いに配置することで、互いの変形を打ち消し合って、横梁部材全体としての捻じれを低減することが可能な台枠を製造することができる。
また本発明に係る製造方法では、前記固定工程において、互い違いに配置されてなる前記横梁部材の前記第二副板部に、前記床下機器を取り付けることも好ましい。
本発明のように断面Z字状の横梁部材を用いると、予め床上に置いた当て材に対して上方から横梁部材を一斉に配置することが可能になる一方で、第二副板部に床下機器を固定した場合には、横梁部材の長手方向側から見通す場合の捻れが大きくなる。そこでこの好ましい態様では、第一横梁部材群に含まれる横梁部材の第二副板部と、第二横梁部材群に含まれる横梁部材の第二副板部とが、それぞれの横梁部材から他方の横梁部材に向けて延出するように互い違いに配置することで、床下機器を第二副板部に固定した場合の捻じれを低減することができる。
また本発明に係る製造方法では、前記配置工程において、互い違いに配置されてなる一対の前記横梁部材同士を連結縦梁によって繋ぎ、一対の前記横梁部材及び前記連結縦梁によって形成される梁部品を、前記連結縦梁が前記鉄道車両の長手方向に沿うように配置することも好ましい。
この好ましい態様では、互い違いに配置されてなる一対の横梁部材同士を繋ぐように、鉄道車両の長手方向に沿って配置されてなる連結縦梁を備えることで、横梁部材の捻じれをより確実に抑制することができる。
本発明によれば、鉄道車両の幅方向に沿って配置される複数の横梁部材と、これら複数の横梁部材の一端同士及び他端同士をそれぞれ連結し鉄道車両の長手方向の一端から他端に至る枠部材と、前記複数の横梁部材に載置され固定される板部材とを備える鉄道車両の台枠及びその製造方法であって、複数の横梁部材を一斉に配置してから板部材を固定することで生産性が向上する台枠及びその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る台枠を含む鉄道車両構体を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る台枠の平面図である。 一対の横梁部材を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る台枠の強度シミュレーションをした結果を示す図である。 図4における比較例1の構成を示す概略図である。 図4における比較例2の構成を示す概略図である。 図4における実施例1の構成を示す概略図である。 図4における実施例2の構成を示す概略図である。 図4に示す強度シミュレーションの結果数値及びそれらに対する補正データの一覧を示す図である。 本発明の実施形態に係る台枠の製造方法を示すフローチャートである。 図10の配置工程を示す概略図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係る鉄道車両構体を示す斜視図である。図1に示すように、鉄道車両構体BDは、台枠FBと、屋根構体CBと、側構体SBと、妻構体EBとが互いに接合されて構成されている。台枠FBは、鉄道車両構体BDの床部を構成する部分である。屋根構体CBは、鉄道車両構体BDの屋根部を構成する部分である。側構体SBは、鉄道車両構体BDの側部を構成する部分であって、左右対称に一対設けられている。妻構体EBは、鉄道車両構体BDの端部を構成する部分であって、前方の端部と後方の端部とに一対設けられている。
側構体SBは、ドアユニットDUと、ドア上部パネルDUPと、側構体ブロックSBaと、側構体ブロックSBbと、窓ユニットWUaと、窓ユニットWUbとを有している。ドアユニットDUは、鉄道車両構体BDの出入り口を構成するユニットであって、片側に(一つの側構体SBにおいて)4個設けられている。ドア上部パネルDUPは、ドアユニットDUの上縁部よりも上側に位置し、屋根構体CBと接合される部分である。
側構体ブロックSBaは、妻構体EBとドアユニットDUとの間に配置される部分であって、片側に(一つの側構体SBにおいて)2個設けられている。側構体ブロックSBaは、幕パネルUPaと、吹寄パネルMPaと、吹寄パネルMPbと、腰パネルLPaとを備えている。窓ユニットWUaは、側構体ブロックSBaに配置される窓を構成するユニットである。
幕パネルUPaは、窓ユニットWUaの上縁部よりも上側に位置し、屋根構体CBと接合されるパネルである。吹寄パネルMPaは、妻構体EBと窓ユニットWUaとの間に配置されるパネルである。吹寄パネルMPbは、ドアユニットDUと窓ユニットWUaとの間に配置されるパネルである。腰パネルLPaは、窓ユニットWUaの下縁部よりも下側に位置し、台枠FBと接合されるパネルである。従って、窓ユニットWUaは、幕パネルUPaと、吹寄パネルMPaと、吹寄パネルMPbと、腰パネルLPaとによって囲まれている。
側構体ブロックSBbは、ドアユニットDUとドアユニットDUとの間に配置される部分であって、片側に(一つの側構体SBにおいて)3個設けられている。側構体ブロックSBbは、幕パネルUPbと、吹寄パネルMPc,MPcと、腰パネルLPbとを備えている。窓ユニットWUbは、側構体ブロックSBbに配置される窓を構成するユニットである。
幕パネルUPbは、窓ユニットWUbの上縁部よりも上側に位置し、屋根構体CBと接合されるパネルである。吹寄パネルMPcは、ドアユニットDUと窓ユニットWUbとの間に配置されるパネルである。腰パネルLPbは、窓ユニットWUbの下縁部よりも下側に位置し、台枠FBと接合されるパネルである。従って、窓ユニットWUbは、幕パネルUPbと、吹寄パネルMPc,MPcと、腰パネルLPbとによって囲まれている。
続いて、図2を参照しながら、台枠FBについて説明する。図2は、台枠FBの平面図であって、床板となる板部材を除いた構成を示している。図2に示すように、台枠FBは、複数の横梁部材12と、複数の横梁部材12を支える枠部材10とを備えている。
横梁部材12は、鉄道車両の幅方向(y軸方向)にそれぞれの長手方向が沿うように、鉄道車両の長手方向(x軸方向)に互いに離隔させて複数配置されるものである。一対の横梁部材12,12は、連結縦梁14,14によって繋がれている。
枠部材10は、複数の横梁部材12の一端同士及び他端同士をそれぞれ連結し鉄道車両の長手方向の一端から他端に至るものである。
本実施形態の場合、一対の横梁部材12,12を一組として、その一組の横梁部材12,12を複数配列している。一対の横梁部材12,12の構成について、図3を参照しながら説明する。図3に示すように、横梁部材12は、主板部120と、第一副板部121と、第二副板部122と、折返し部123と、延出部124とを有している。
主板部120は、鉛直方向(z軸方向)且つ鉄道車両の幅方向(y軸方向)に沿って配置される板状の部分である。第一副板部121は、主板部120の上端から車両の長手方向(x軸方向)に沿って延出する板状の部分である。第一副板部121には、板部材16が溶接固定されている。
第二副板部122は、主板部120の下端から第一副板部121とは反対側に向けて延出する板状の部分である。第二副板部122には、床下機器ADが取り付けられている。
折返し部123は、第一副板部121に繋がる部分である。折返し部123は、主板部120が繋がれている部分とは反対側の部分から、主板部120が延びる方向に沿って折り返されている部分である。
本実施形態の場合、複数の横梁部材12は、第一横梁部材群12Aと、第二横梁部材群12B)とに分けられている。第一横梁部材群12Aは、第一副板部121が、主板部120から前記鉄道車両の長手方向の一端に向けて(x軸正方向に向けて)に延出するように配置されてなるグループである。第二横梁部材群12Bは、第一副板部121が、主板部から前記鉄道車両の長手方向の他端に向けて(x軸負方向に向けて)延出するように配置されてなるグループである。
そして、第一横梁部材群12Aに含まれる横梁部材12の第二副板部122と、第二横梁部材群12Bに含まれる横梁部材12の第二副板部122とが、それぞれの横梁部材12から他方の横梁部材12に向けて延出するように互い違いに配置されている。
横梁部材12が互い違いに配置されている領域は、鉄道車両の床下機器ADが配置される領域であり、互い違いに配置されてなる横梁部材12の第二副板部122に、床下機器ADが取り付けられている。
更に、互い違いに配置されてなる一対の横梁部材12同士を繋ぐように、鉄道車両の長手方向(x軸方向)に沿って配置されてなる連結縦梁14を備える。
続いて、本発明の実施形態に係る台枠の強度シミュレーションをした結果について説明する。図4は、本発明の実施形態に係る台枠の強度シミュレーションをした結果を示す図である。図4は、実施例1及び実施例2と、比較例1及び比較例2とについて、所定のモデルに荷重をかけた場合の撓みを示している。
実施例1,2及び比較例1,2のモデルについては、図5〜図8に示す。図5は、図4における比較例1の構成を示す概略図である。図6は、図4における比較例2の構成を示す概略図である。図7は、図4における実施例1の構成を示す概略図である。図8は、図4における実施例2の構成を示す概略図である。
図5に示すように、比較例1は、断面C字状の横梁部材12aを一対設け、その上に板部材16aを配置している。一対の横梁部材12aは、床下機器ADaを保持している。一対の横梁部材12aは、断面C字状の開いている部分が同じ方向を向くように配置されている。
図6に示すように、比較例2は、断面C字状の横梁部材12aを一対設け、その上に板部材16aを配置している。一対の横梁部材12aは、床下機器ADaを保持している。一対の横梁部材12aは、断面C字状の開いている部分が、互いに向き合うように配置されている。より具体的には、第一副板部が、主板部から鉄道車両の長手方向の一端に向けて延出するように配置されてなるもののみで構成している。
図7に示すように、実施例1は、断面Z字状の横梁部材12bを一対設け、その上に板部材16aを配置している。一対の横梁部材12bは、床下機器ADaを保持している。一対の横梁部材12bは、断面Z字状が同じ方向を向くように配置されている。より具体的には、第一副板部が、主板部から鉄道車両の長手方向の一端に向けて延出するように配置されてなる第一横梁部材群に属するものと、第一副板部が、主板部から鉄道車両の長手方向の他端に向けて延出するように配置されてなる第二横梁部材群に属するものと、によって構成されている。
図9に、図4に示したシミュレーション結果の、中央最大変位及び横梁位置最大変位を示す。図9には更に、実施例1,2及び比較例1,2それぞれの、スポット溶接部位の変形度合いを示すSP−山差分のデータも示している。SP−山差分は、スポット溶接部位の局所的な変形量を示しており、平均値でみると、実施例1は、0.088mm、実施例2は、0.066mmとなっている。また、比較例1は、0.093mm、比較例2は、0.042mmとなっている。
中央最大変位及び横梁位置最大変位について、SP−山差分を考慮すると、実施例1及び実施例2は、断面Z字状の横梁部材を用いて製造容易性を実現しながら、変位を最小限に抑えている。
続いて、本発明の実施形態に係る台枠の製造方法について図10及び図11を参照しながら説明する。図10は、本発明の実施形態に係る台枠FBの製造方法を示すフローチャートである。図11は、図10の配置工程を示す概略図である。図10に示すように、台枠FBの製造方法は、準備工程S01と、配置工程S02と、固定工程S03と、を備えている。
準備工程S01では、鉛直方向且つ鉄道車両の幅方向に沿って配置される主板部120と、主板部120の上端から車両の長手方向に沿って延出する第一副板部121と、主板部120の下端から第一副板部とは反対側に向けて延出する第二副板部と、を有する複数の横梁部材12及び板部材16を準備する。
配置工程S02では、複数の横梁部材12を所定位置に配置する。この配置工程S02においては、複数の横梁部材12の少なくとも一部を、第一副板部121が、主板部120から鉄道車両の長手方向の一端に向けて延出するように配置されてなる第一横梁部材群12Aと、第一副板部121が、主板部120から鉄道車両の長手方向の他端に向けて延出するように配置されてなる第二横梁部材群12Bと、に分ける。
図11に示すように、第一横梁部材群12Aに含まれる横梁部材12の第二副板部122と、第二横梁部材群12Bに含まれる横梁部材12の第二副板部122とが、それぞれの横梁部材12(12A)から他方の横梁部材12(12B)に向けて延出するように互い違いに配置する。
図11に示すように、当て材20を予め床FL上に置き、その上から複数の横梁部材12を一斉に配置する。この一斉配置にあたっては、互い違いに配置されてなる一対の横梁部材12同士を連結縦梁14によって繋ぎ、一対の横梁部材12及び連結縦梁14によって形成される梁部品を、連結縦梁14が鉄道車両の長手方向に沿うように配置する。
図10に戻り、固定工程S03では、板部材16を、第一副板部121に溶接固定する。この固定工程において、互い違いに配置されてなる横梁部材12の第二副板部122に、床下機器ADを取り付ける。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:枠部材
12:横梁部材
12A:第一横梁部材群
12B:第二横梁部材群
12a:横梁部材
12b:横梁部材
14:連結縦梁
16:板部材
16a:板部材
20:当て材
120:主板部
121:第一副板部
122:第二副板部
123:折返し部
124:延出部
AD:床下機器
ADa:床下機器
BD:鉄道車両構体
CB:屋根構体
DU:ドアユニット
DUP:ドア上部パネル
EB:妻構体
FB:台枠
FL:床
LPa:腰パネル
LPb:腰パネル
MPa:吹寄パネル
MPb:吹寄パネル
MPc:吹寄パネル
SB:側構体
SBa:側構体ブロック
SBb:側構体ブロック
UPa:幕パネル
UPb:幕パネル
WUa:窓ユニット
WUb:窓ユニット

Claims (8)

  1. 鉄道車両の幅方向に沿って配置される複数の横梁部材と、これら複数の横梁部材の一端同士及び他端同士をそれぞれ連結し鉄道車両の長手方向の一端から他端に至る枠部材と、前記複数の横梁部材に載置され固定される板部材とを備える鉄道車両の台枠であって、
    前記横梁部材は、
    鉛直方向且つ鉄道車両の幅方向に沿って配置される主板部と、
    前記主板部の上端から車両の長手方向に沿って延出する第一副板部と、
    前記主板部の下端から前記第一副板部とは反対側に向けて延出する第二副板部と、を有し、
    前記板部材は、前記第一副板部に溶接固定されてなることを特徴とする台枠。
  2. 前記複数の横梁部材の少なくとも一部は、
    前記第一副板部が、前記主板部から前記鉄道車両の長手方向の一端に向けて延出するように配置されてなる第一横梁部材群と、
    前記第一副板部が、前記主板部から前記鉄道車両の長手方向の他端に向けて延出するように配置されてなる第二横梁部材群と、に分けられ、
    前記第一横梁部材群に含まれる横梁部材の前記第二副板部と、前記第二横梁部材群に含まれる横梁部材の前記第二副板部とが、それぞれの横梁部材から他方の横梁部材に向けて延出するように互い違いに配置されてなることを特徴とする請求項1に記載の台枠。
  3. 前記横梁部材が互い違いに配置されている領域は、鉄道車両の床下機器が配置される領域であり、
    互い違いに配置されてなる前記横梁部材の前記第二副板部に、前記床下機器が取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の台枠。
  4. 互い違いに配置されてなる一対の前記横梁部材同士を繋ぐように、前記鉄道車両の長手方向に沿って配置されてなる連結縦梁を備えることを特徴とする請求項2に記載の台枠。
  5. 鉄道車両の幅方向に沿って配置される複数の横梁部材と、これら複数の横梁部材の一端同士及び他端同士をそれぞれ連結し鉄道車両の長手方向の一端から他端に至る枠部材と、前記複数の横梁部材に載置され固定される板部材とを備える鉄道車両の台枠を製造する製造方法であって、
    鉛直方向且つ鉄道車両の幅方向に沿って配置される主板部と、前記主板部の上端から車両の長手方向に沿って延出する第一副板部と、前記主板部の下端から前記第一副板部とは反対側に向けて延出する第二副板部と、を有する複数の前記横梁部材及び前記板部材を準備する準備工程と、
    複数の前記横梁部材を所定位置に配置する配置工程と、
    前記板部材を、前記第一副板部に溶接固定する固定工程と、を備えることを特徴とする製造方法。
  6. 前記配置工程において、
    前記複数の横梁部材の少なくとも一部を、前記第一副板部が、前記主板部から前記鉄道車両の長手方向の一端に向けて延出するように配置されてなる第一横梁部材群と、前記第一副板部が、前記主板部から前記鉄道車両の長手方向の他端に向けて延出するように配置されてなる第二横梁部材群と、に分け、
    前記第一横梁部材群に含まれる横梁部材の前記第二副板部と、前記第二横梁部材群に含まれる横梁部材の前記第二副板部とが、それぞれの横梁部材から他方の横梁部材に向けて延出するように互い違いに配置することを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記固定工程において、互い違いに配置されてなる前記横梁部材の前記第二副板部に、前記床下機器を取り付けることを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
  8. 前記配置工程において、互い違いに配置されてなる一対の前記横梁部材同士を連結縦梁によって繋ぎ、一対の前記横梁部材及び前記連結縦梁によって形成される梁部品を、前記連結縦梁が前記鉄道車両の長手方向に沿うように配置することを特徴とする請求項6に記載の製造方法。
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