JP2012216437A - 光源モジュールおよびそれを備えた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】輝度ムラを発生させることなく、光源から導光板への光結合効率を高めて光利用効率を向上させることができる光源モジュール、およびそれを備えた電子機器を提供する。
【解決手段】液晶表示装置のバックライトが備える導光板には、光結合部材により光源からの光が導入される。光結合部材は、導光板内に入射した光が入射面とは反対側の出射面にて全反射されるように、導光板と光結合部材との接合部から光源からの光が導光板に対して斜めに入射するように導く。導光板の表面に設けられた導光板内部の光を散乱して出射させるための光散乱パターンは、光結合部材から導光板への光入射部となる上記接合部或いは接合部とその付近の光の出射率が最も低くなるように、パターン密度が設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、導光板の厚み方向に光源が配された直下型の光源モジュール、およびそれを備えた電子機器に関するものである。
液晶テレビをはじめとする液晶表示装置は、薄型、軽量にできることから色々な分野に使用されている。液晶表示装置は、液晶パネルを背面側より照射するバックライトを供えている。バックライトは、光源からの光を導光板によって面状に出射させる光源モジュールである。バックライトの光源としては、例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)が使用されている。
バックライトは、導光板に対する光源の位置によって、サイドエッジ型(サイドライト型ともいう)と直下型とに分けられる。サイドエッジ型では、導光板の側端面に光源を配置し、導光板の側端面から導光板内部に光を入射させる。内部に入射した光は、内部で全反射を繰り返しながら伝播し、導光板の表面に設けられた光散乱パターンの作用で全反射条件が破られると、導光板より出射する。
しかしながら、サイドエッジ型では、導光板の側端面に光源を配置していることに加え、導光板の熱膨張による伸縮を考慮して、光源と導光板との間に比較的広い隙間を設ける必要がある。そのため、パネル周囲の額縁部を狭くできないといった課題がある。また、光源と導光板との間に設けられる比較的広い隙間により、導光板への光の結合効率が低下して、光利用効率が低下するといった課題もある。
これに対して、直下型のバックライトでは、導光板の真下、つまり導光板の厚さ方向に光源を配置して、導光板の表面から導光板内部に光を入射させる構成である。導光板の表面より内部に入射した光は、サイドエッジ型と同様に、内部で全反射を繰り返しながら伝播し、導光板の表面に設けられた光散乱パターンの作用で全反射条件が破られると、導光板表面より出射する。
このような直下型では、導光板の厚さ方向の熱膨張による伸縮は微量であるので、光源を導光板に近接して配設することができる。そのため、直下型は、サイドエッジ型に比べて狭額縁化が図れ、かつ、導光板と光源とが近接しているため、導光板への光の結合効率が向上し、光利用効率の向上も図れる。
直下型のバックライトとして、例えば特許文献1には、導光板の厚み方向に光源となる発光ダイオードを配置し、導光板の表面における発光ダイオードの直上の位置に、発光ダイオードからの光を導光板の両端部側へと反射する曲面からなる反射面が形成された構成が開示されている。これによれば、導光板の厚み方向に発光ダイオードを設け、光が導光板の表面の法線方向より入射する構成であっても、発光ダイオードからの光が導光板を真上に突き抜けることを阻止して、導光板内部を伝播する光に戻すことができる。
しかしながら、上記従来の特許文献1に開示された構成では、導光板に曲面からなる反射面を形成する必要がある。そのため、コスト高になり、特に、大型導光板の加工は面積が大きく困難であるという問題点を有している。また、発光ダイオードの直上の輝度が周囲より明るくなり、輝線が発生するので、均一な輝度分布を作ることができないという欠点もある。
これに対し、特許文献2には、光源の光を導光板へ導く光結合部として、多角柱を、その底面を含むように多角柱の中心軸に対して所定角度で傾斜する平面で切断して2つの立体とし、そのうちの小さい方の立体を用いる構成が開示されている。小さい方の立体を、その切断面が導光板の表面に接するように配置し、多角柱の底面であった面に光源を配置する。これによれば、光源は、導光板における光結合部との接触面に対して斜めに配置されているので、導光板への結合効率を高めることができる。
特開2006−49324号公報(2006年2月16日公開) 特開2008−257921号公報(2008年10月23日公開)
ところで、特許文献2のように、導光板に対して斜め方向より光を入射させる構成においては、入射面と対向する出射面にて入射光が全反射されるように導光板への入射角を設定することで、入射光を全反射させることができる。出射面とは、導光板に厚み方向にある2つの表面のうち、液晶パネル側にある光が出射する側の面であり、入射面は光源からの光が入射する側の面である。出射面で全反射された光は、導光板の入射面でも全反射され、出射面と入射面との間で、全反射を繰り返しながら、導光板内部を伝播することとなる。
しかしながら、如何に全反射するように入射角を設定したとしても、実際には、入射光の一部が全反射条件からずれて導光板に入射して、導光板の出射面で全反射されることなく、出射面を突き抜けていく光があることがわかった。
このような光漏れがあると、導光板における光入射部の輝度が、導光板におけるその他の部分に比べて高くなる輝度ムラが発生する。そして、このような輝度ムラの発生箇所が液晶パネルの表示領域に存在すると、表示品位の低下を引き起こすこととなる。
特許文献2においては、導光板における光入射部となる光結合部材との接合部は、液晶パネルを配置できないスペース、つまり、表示領域外として扱っている。そのため、光入射部における光漏れについては何ら注目しておらず、これを解決するための手段等については何ら記載されていない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、輝度ムラを発生させることなく、光源から導光板への光結合効率を高めて光利用効率を向上させることができる光源モジュール、およびそれを備えた電子機器を提供することにある。
本発明の光学モジュールは、上記課題を解決するために、平板状の導光板と、上記導光板の厚み方向に配された光源と、上記光源と上記導光板との間に設けられた、上記光源からの光を上記導光板へと導く光結合部材とを備え、上記導光板と上記光結合部材とは接合部にて互いに接合されており、上記光結合部材は、上記導光板内に入射した光が入射面とは反対側の出射面にて全反射されるように、上記光源からの光を、当該光が上記接合部から上記導光板に対して斜めに入射するように導き、上記導光板の表面には、上記導光板内部の光を散乱して出射させるための光散乱パターンが設けられており、該光散乱パターンは、上記接合部或いは接合部とその付近の光の出射率が最も低くなるようにパターン密度が設定されていることを特徴としている。
上記構成によれば、導光板の厚み方向に光源が設けられているので、狭額縁化が図れる。また、光源と導光板との間に設けられた光結合部材により、光源からの光は、接合部から導光板に対して斜めに入射し、導光板内に入射した光は、入射面とは反対側の出射面にて全反射される。これにより、光結合効率を上げて光利用効率を向上させることができる。
出射面で全反射された入射光は入射面で再び全反射され、導光板内部で全反射を繰り返しながら端部まで伝播していき、その間に、導光板の表面に形成された光散乱パターンの作用を受けて全反射条件が破られた光が、出射面から出射することとなる。
上記構成によれば、導光板より光を取り出すための上記光散乱パターンのパターン密度が、光結合部材より導光板内へ光が取り込まれる接合部或いは接合部とその付近において光の出射率が最も低くなるように設定されている。したがって、入射光の一部が全反射条件からずれて導光板に入射して、導光板の出射面で全反射されることなく、出射面を突き抜けていく光があっても、接合部或いは接合部とその付近においては、光散乱パターンの作用で取り出される分の光量が低減されるので、上記接合部である光入射部において輝度が急峻に上昇するようなことはなく、輝度ムラの発生を防止することができる。
これにより、輝度ムラを発生させることなく、光源から導光板への光結合効率を高めて光利用効率を向上させることができる光源モジュールを提供することができる。
本発明の光学モジュールにおいては、さらに、上記光結合部材は、上記光源からの光を上記接合部に向かって反射して導く反射面を有する構成とすることが好ましい。
上記構成では、光結合部材が、光源からの光を反射することで導光板に対して斜めに入射させる反射面を有しているので、光源を導光板に対して斜めに配置することなく、光源からの光を導光板に斜めに入射させることができる。これにより、光源の配置が容易になり、構造を単純化できる。
しかしながら、上記のような反射面を有する光結合部材においては、導光板に対して斜めに光源を配置する方法に比較して、反射面の加工精度誤差や反射面に対する光源の位置ズレ、反射面での乱反射などで、入射光の一部が全反射条件からずれて導光板に入射すると、光漏れが発生しすいといった不具合があった。
これに対し、接合部或いは接合部とその付近において光の出射率が最も低くなるようにパターン密度が設計された上記光散乱パターンと組み合わせることで、このような反射面を有する光結合部材の光漏れによる不具合を解決して、光源の配置を容易にし、構造を単純化できるといった光結合部材の利点を最大限に引き出すことができる。
本発明の光学モジュールにおいては、さらに、上記光散乱パターンにおけるパターン密度は、上記接合部或いは接合部とその付近において急峻に低下している構成とすることが好ましい。
このようなパターン密度とすることで、接合部或いは接合部とその付近において光の出射率が最も低くなるように設定することができる。
本発明の光学モジュールにおいては、さらに、上記光散乱パターンにおける上記接合部或いは接合部とその付近のパターン密度は、上記光結合部材より上記導光板に入射した光が出射面にて全反射されることなく出射する漏光を考慮し、該漏光を含めて上記接合部或いは接合部とその付近の輝度が周囲の輝度と同じになるように設計されている構成とすることもできる。
光散乱パターンのパターン密度をこのように設計することで、接合部或いは接合部とその付近の輝度を、その周囲の輝度と同じにすることができる。
本発明の光学モジュールにおいては、さらに、上記光散乱パターンは、上記導光板の出射面に形成されている構成とすることが好ましい。
光散乱パターンは、導光板の入射面、出射面のどちらにも設けることができ、両方に設けてもよい。しかしながら、入射面に例えば反射シート等が接着剤等で接着される構成の場合、凹凸からなる光散乱パターンでは、凹凸の中に接着剤が入り込むと、所望の光散乱が得られないことがある。したがって、光散乱パターンは、導光板の入射面よりも出射面となる表面に設けることが好ましい。
本発明の電子機器は、上記課題を解決するために、前記何れかの光源モジュールを備えていることを特徴としている。
これにより、輝度ムラを発生させることなく、光源から導光板への光結合効率を高めて光利用効率を向上させることができる光源モジュールを備えた電子機器を提供することができる。
本発明の光源モジュールおよび電子機器は、以上のように、導光板の表面に設けられた、導光板内部の光を散乱して出射させるための光散乱パターンが、導光板と光結合部材との接合部或いは接合部とその付近の光の出射率が最も低くなるようにパターン密度が設定構成である。それゆえ、輝度ムラを発生させることなく、光源から導光板への光結合効率を高めて光利用効率を向上させることができる光源モジュールおよびそれを備えた電子機器を提供できるという効果を奏する。
(a)(b)共に、本発明の実施の一形態を示すもので、液晶表示装置のバックライトの導光板に形成する光散乱パターンのパターン密度を示すグラフであり、(a)は画面全体のパターン密度を示し、(b)は(a)における○で囲った部分のパターン密度を拡大して示すものである。 上記液晶表示装置の構成を示す分解斜視図である。 上記液晶表示装置の構成を示す、液晶表示装置の断面図である。 上記液晶表示装置におけるバックライトの光源ユニットの構成を示す斜視図である。 (a)(b)共に、上記バックライトにおけるLEDの光が導光板に入射するときの光路を示すもので、(a)はLEDから出射した光が、断面が放物線を描く曲面形状の反射面を有する光結合部材を介して導光板に入射するときの光路を示す断面図であり、(b)はLED近傍を示す要部断面図である。 上記バックライトにおける、LEDから出射した光が、断面が放物線を描く曲面形状の反射面を有する光結合部材、或いは断面が楕円の一部を描く曲面形状の反射面を有する光結合部材を介して導光板に入射するときの光路を示す断面図である。 上記バックライトにおける、導光板の出射面に設けられた光散乱パターンを、パターンの粗密を強調して示す模式図である。 上記バックライトにおける光散乱パターンとして、光入射部における漏光を考慮することなく設計したものを用いた、参考例の液晶表示装置の輝度の測定結果を示すグラフである。 (a)は液晶表示装置の構成を示す正面図であり、(b)はその側面図である。 上記バックライトにおける光散乱パターンとして、光入射部における漏光を考慮して設計したものを用いた、本実施の形態の液晶表示装置の輝度の測定結果を示すグラフである。 上記液晶表示装置の端部の構成を示す要部断面図である。 (a)(b)共に、シャーシの導光板保持面よりも下方に位置している光結合部材およびLEDを示す断面図である。 バックライトの変形例の構成を示すものであって、一個のLEDから出射した光が放物面を有する光結合部材を介して導光板に入射するときの光路を示す断面図である。 バックライトの変形例の構成を示すものであって、一列のLEDを有する複列の光結合部材から導光板に光を入射させるときの入射方向を示す平面図である。
本発明の一実施形態について図1〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
まず、図2、図3を用いて、本実施形態の液晶表示装置の全体構成について説明する。図2は、本液晶表示装置の構成を示す分解斜視図であり、図3は、本液晶表示装置の構成を示す断面図である。
本液晶表示装置1は、図2に示すように、矩形形状をなし、表示面を上向きにして載置した状態で、下から順(背面側から順)に、バックライト(光源モジュール)10、拡散シート2、プリズムシート3、液晶パネル4、およびベゼル5にて構成されている。
バックライト10は、液晶パネル4をその背面側より照射するものであり、後述する光源からの光が内部に導入されることで面状光源となる導光板13を有している。導光板13と、本液晶表示装置1の背面板となるシャーシ11との間には、反射シート12が介在されている。反射シート12は、導光板13の背面側から漏れ出た光を、導光板13内部に戻す機能を有している。
そして、シャーシ11は、矩形をなす導光板13の短手方向の中央部において2つに分断され、第1シャーシ片11aと第2シャーシ片11bとに分かれている。第1シャーシ片11aと第2シャーシ片11bとの間には、導光板13の長手方向に沿って伸びるスリット14が形成されており、このスリット14に、図3に示すように、光源としてのLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)25a・25bを備えた長尺状の光源ユニット20が背面側より、後述する光結合部材30が導光板13に当接するように取り付けられている。なお、上記反射シート12も、シャーシ11と同様に第1反射シート片12aと第2反射シート片12bとに分かれており、第1反射シート片12aと第2反射シート片12bとの間に形成されたスリット14を通して、光源ユニット20からの光が導光板13に届くようになっている。
次に、図1、図4〜図12に基づいて、バックライト10の構成について詳細に説明する。バックライト10は、上述したように、導光板13、反射シート12、シャーシ11、および光源ユニット20を備えている。
図4に、光源ユニット20の斜視図を示す。光源ユニット20は、図4に示すように、長尺状に形成され長手方向に伸びる浅い溝状の窪み部21aと、窪み部21aの両方の縁から短手方向にそれぞれ延設されたフランジ部21bとを有する光源ホルダ21を備えている。
光源ホルダ21における窪み部21aには、シート状のヒートシンク22が敷設されており、このヒートシンク22の上に、光源としてのLED25a(図3、図5参照)を搭載した長尺状のLED基板24aと、光源としてのLED25b(図3、図5参照)を搭載した長尺状のLED基板24bとが並設されている。また、図中、参照符号23a・23bで示す部材は、LED基板24a・24b上に形成されたスペーサである。スペーサ23a・23bが形成されることで、LED25a・25bと後述する光結合部材30の底部平坦面33a・33bとの間に微細な間隙が保持される。
なお、本液晶表示装置1では、後述するLED25a・25bとして、半導体チップよりなるLEDチップを用いている。LEDチップは非常に微細なサイズのものであるため、図4においては、図面の煩雑さを防ぐための記載を割愛している。微細なサイズのLEDチップは、安価であり、また、小さくかつ狭い領域にも配置することができるので、間隔を詰めてより多くのLEDチップを配置することで照度も向上し、高機能のバックライトの光源として利用できる。ただし、これに限るものではなく、例えば、パッケージに収納されたLEDを光源として用いてもよく、有機EL発光素子、或いは無機EL発光素子等を光源として用いることも可能である。
LED基板24a・24bにはそれぞれ、LED25a・LED25bが複数個ずつ取り付けられおり、このようなLED基板24a・24bは、窪み部21aにその長手方向に沿って複数設けられている。これにより、窪み部21aには、その長手方向に沿って平行に配された、複数のLED25aからなる列と、複数のLED25bからなる列とが設けられることとなる。なお、LED25a・25bはそれぞれ、LED基板24a・24bにボンディングされている。
そして、平行に配された、複数のLED25aからなる列と、複数のLED25bからなる列には、上方より被さるように、LED25a・LED25bからの光を導光板13に導くための光結合部材30が設けられている。光結合部材30とLED25a・LED25bとの間には、上述したスペーサ23a・23bが作用することで僅かな間隙が保持され、光結合部材30と接触することによるLED25a・LED25bの破損を防止する。
光結合部材30は、導光板13の材質と同じ樹脂からなる光学部材である。同じ材質であれば、屈折率を同じにすることができるので、光結合部材30から導光板13への光の入射が円滑に行われる。導光板13の屈折率が光結合部材30の屈折率より僅かに高い構成でも構わない。また樹脂に限るものではなく硝子等の材質でも構わない。
光結合部材30は、導光板13内に入射した光が入射面とは反対側の出射面にて全反射されるように、LED25a・LED25bからの光を、当該光が、導光板13と光結合部材30とが接合されている接合部から導光板13に対して斜めに入射するように導く。なお、接合部は、互いに接合される導光板13と光結合部材30とがそれぞれ有しており、導光板13側の接合部が導光板13における光入射部となる。
図4の例では、光結合部材30は、短手方向に沿って切断した断面が略U字形状(トンネル形状)をなす部材からなり、略U字形状の足の部分が複数のLED25aからなる列と複数のLED25bからなる列の上に位置している。
図5(a)に、バックライト10における上記略U字形状の光結合部材30近傍を、短手方向に沿って切断した断面図を示す。図5(a)に示すように、光結合部材30における導光板13と接する側には、導光板13の光入射面に当接する頂部平坦面31が形成されている。この頂部平坦面31が、光結合部材30側の接合部となる。そして、この頂部平坦面31と接する導光板13の部位が導光板13側の接合部となり、つまり、光入射部となる。
また、光結合部材30における導光板13と接する側とは反対側の面(底面)には、短手方向の中央部に長手方向に伸びる凹部34が設けられており、該凹部34を挟むように、スペーサ23a・23bにて形成される僅かな間隙をもってLED25a・LED25bと近接する底部平坦面33a・33bが形成されている。図5(a)の例では、略U字形状の光結合部材30底部平坦面33a・33bに0.5mm程度の高さのスペーサ23a・23bが形成されている。スペーサ23a・23b近傍に接着剤等を塗布し、LED基板24a・24bと接着固定される。
なお、図5(a)(b)に示すLED25a・25bは、光結合部材30との間に若干の隙間が形成されているが、これに限られず、LED25a・25bに損傷を与えない範囲であれば、LED25a・25bが光結合部材30に接触していても構わない。
そして、頂部平坦面31と底部平坦面33a・33bとの間は、頂部平坦面31の両端から底部平坦面33a・33bに向かって伸びる反射面32a・32bが形成されている。反射面32a・32bは、光結合部材30の底部平坦面33a・33bより取り込まれた光を、反射して導光板13へ光入射より入射させるものである。反射面32a・32bは、LED25a・LED25bからの光を反射した上で、導光板13に対し、導光板13内に入射した光が導光板13の出射面にて全反射される角度で光入射部より入射させる。
上記略U字形状の光結合部材30の場合、反射面32a・32bは、図5(a)に示すように、短手方向に沿って切断した断面が放物線を描く曲面よりなる。光結合部材30を断面略U字形状とし、反射面の上記のような曲面形状とすることで、LED25a・LED25bから出射された光を、光結合部材30内部で曲げながら伝搬し、平板状の導光板13に対して斜めに入射させることができ、これにより、LED25a・LED25bからの光の殆どを導光板13に結合させることができる。
反射面32a・32bの形状は、断面が楕円の一部を描く曲面であってもよい。また、本発明においては、反射面32a・32bの形状は、頂部平坦面31を含めて弓型をなす湾曲形状や、頂部平坦面31から斜めに傾斜する平面(台形状)であってもよい。要は、導光板13に光を有効に結合できる形状であれば構わない。
また、光結合部材30の底面に設けた凹部34も必ずしも必要なものではなく、光結合部材30は、短手方向の断面形状が、略半円状、シリンドリカルレンズ状であり、これらの曲面をなす周面の頂上部に平坦面を有する構成であってもよい。
すなわち、本実施の形態では、光結合部材30は、底面より取り込まれた光を、反射面32a・32bにて反射して導光板13の光入射部へと導くものであり、かつ、その場合に、内部に導かれた光が、導光板13の出射面にて全反射されるように導くものであればよい。
したがって、導光板13へと光を導く光路とならない部分は、上記凹部34のように、予め除去されたような形状に設計しておくことで、光結合部材30を構成する材質の量を削減でき、コスト削減並びに軽量化の効果が期待できる。また、凹部34を設けた場合、この凹部34に反射シートを設けることで、より多くの光を頂部平坦面31へと導いて光の利用効率を上げて、ひいては導光板13から液晶パネル4への照射を向上させることができる。
また、上述したように、上記光結合部材30の底部平坦面33a・33bの下側には、LED25a・25bがそれぞれ近接して設けられている。これらLED25a・25bは、図5(a)の要部拡大図である図5(b)に示すように、光結合部材30の底部平坦面33aより取り込まれ光を導光板13へと導く上記反射面32a・32bの焦点位置Fよりも端部側に存在することが好ましい。これにより、例えば、図5(a)に示すように、LED25aから出射され、底部平坦面33aより取り込まれた光は、光結合部材30の反射面32aにて反射され、その反射光が光結合部材30の頂部平坦面31に到達し、到達したときの方向を維持して導光板13に斜めに入射することとなる。
導光板13に入射された光は、入射の方向を保持して、図5(a)に示すように、導光板13の右側の内部を全反射して伝播される。そして、その際に、導光板13に設けられた、後述する光散乱パターンと衝突することにより導光板13内で進む角度が変わって、全反射条件が破られると、導光板13の液晶パネル4側の表面である出射面から出射し、拡散シート2およびプリズムシート3を通して液晶パネル4に向かう。より詳しくは、全反射条件が破られると、導光板13から出射し、反射シート12で反射し、更に導光板13内を通過し、導光板13の液晶パネル4側表面から出射し、上記拡散シート2及びプリズムシート3を通して液晶パネル4に向かう。
なお、図5(a)においては、LED25aから出射された光についてしか記載していないが、他方のLED25bから出射された光についても同様である。つまり、LED25bから出射されたの光は、図6に示すように、LED25aから出射された光とは対称に伝播される。図6は、左右のLED25a・25bからの光が光結合部材30を通過し、導光板13に入射し、その内部を全反射伝搬する様子を模式的にしめしたものである。
光結合部材30における反射面32a・32bの形状を、断面が放物線を描く曲面形状とした場合と、断面が楕円の一部を描く曲面形状とした場合とで対比すると、断面が楕円を描く構成の方が、光を絞って導光板13に入射するよう結合できるので、結合効率を高くすることができる。
次に、導光板13の表面に設けられた導光板13からの出射される光の量を制御する光散乱パターンについて説明する。前述したように、導光板13の内部を、出射面および入射面による全反射を繰り返しながら伝播する光は、導光板13の表面に設けられた光散乱パターンに当たることで進む角度が変わって全反射条件が破られ、その結果、導光板13の出射面から出射することとなる。
このような光散乱パターンは、サイドエッジ型のバックライトにおいても設けられており、パターン密度は、光源に近い側で「疎」、光源より遠い側で「密」となるように、疎から密へと段階(グラデーション)をつけて設定される。光量の多い光源に近い側で「疎」とすることで、光源に近い部分で出射される光量を抑えることができる。そして、光源より離れるに従い、密度を上げていくことで、光量は減っても出射される量を増やすことができる。つまり、パターン密度を制御することで、光源からの距離の如何による出射光量差をなくしたり、画面中央部を明るくし、画面の端に行くに従い暗くしたりするなどの輝度の調整も可能となる。
光散乱パターンの形成方法としては、表面に凹凸が形成された金型等を熱して導光板13の表面に押し付けることで導光板13の表面を凹凸にして光散乱パターンとする手法や、白色等の塗料を用いて導光板13の表面にドットを複数印刷して光散乱パターンとする手法など、種々の方法がある。
パターン密度の調整は、表面に凹凸を形成する場合であれば、型における凸部のサイズ或いは凸部と凸部の間の距離、或いはその両方を変えることで行う。また、ドットを印刷する場合であれば、ドット径或いはドットのピッチ、或いはその両方を変えることで行う。ドットの場合、ドット径が大きく、かつドットのピッチも詰まっているほど光散乱パターンは「密」であり、ドット径が小さく、かつドットのピッチも広いほど、光散乱パターンは「疎」である。
光散乱パターンは、導光板13の入射面、出射面のどちらにも設けることができ、両方に設けてもよい。但し、入射面に反射シート12が接着剤等で接着される構成の場合、凹凸からなる光散乱パターンでは、凹凸の中に接着剤が入り込むと、所望の光散乱が得られないことも想定される。したがって、光散乱パターンは、導光板13の入射面よりも出射面となる表面に設けることが好ましい。
図7に、本液晶表示装置1における導光板13の出射面に設けられた光散乱パターン100の模式図を示す。なお、図7では、導光板13の部位における光散乱パターン100の粗密を強調して示している。
図7に示すように、光散乱パターン100は、光源ユニット20より離れた端部側でドット径が大きく、かつドットのピッチも詰まっている。つまり、導光板13の端部側で光散乱パターンは「密」となっている。一方、光源ユニット20が配された中央部では、ドット径が小さく、かつドットのピッチも広くなっている。つまり、導光板13の中央部では、光散乱パターンは「疎」となっている。図7では、簡略化しているが、端部から中央部にかけて、光散乱パターンのパターン密度は、「密」から「疎」へと段階をつけて徐々に変更されている。
そして注目すべきは、本液晶表示装置1における光散乱パターン100は、導光板13における光結合部材30が接合される頂部平坦面31の真上に位置する部分、つまり、光入射部に相当する部分において、極端にドット径が小さく、かつドットのピッチも広がっている点である。光源ユニット20の真上に位置する部分の光散乱パターン100は、端部側の光散乱パターン100に比べて十分に「疎」となっているが、その中でも光入射部となる頂部平坦面31の真上に位置する部分の光散乱パターン100は、急激により一層「疎」となっている。
つまり、本液晶表示装置1において、光散乱パターン100は、光結合部材30からの導光板13へと光が入射される光入射部の光の出射率が最も低くなるようにパターン密度が設定されている。
これは、本願出願人が見出した、斜め入射でも光漏れが発生するという新規な課題を解決するためである。本願出願人は、導光板に対して斜め方向より光を導き、基本的には全反射するように設計したとしても、実際には、入射光の一部が全反射条件からずれて導光板に入射して、導光板の出射面で全反射されることなく、出射面を突き抜けていく光(以下、漏光と称する)があり、これにより、導光板における光入射部の輝度が、導光板におけるその他の部分に比べて高くなることに気がついた。このような輝度ムラは、液晶表示装置の表示品位の低下を引き起こすこととなる。
特に、光源であるLED25a・25bは、光結合部材30への入射光における最も輝度の高い光軸方向が、導光板13に対して直交するように(導光板13の表面の法線方向に沿うように)配置されており、LED25a・25bからの光を反射面32a・32bにて反射して頂部平坦面31より入射させる構成である。
このような構成とすることで、LED25a・25bの配置を導光板13に対して斜めにする必要がないので、LED25a・25bの配置が容易であり、構造を単純にできるという利点がある。
しかしながら、このような反射面32a・32bを有する光結合部材30の場合、導光板13に対して斜めに光源を配置する方法に比較して、反射面32a・32bの加工精度誤差や反射面32a・32bに対する光源の位置ズレ、反射面32a・32bでの乱反射などで、入射光の一部が全反射条件からずれて導光板13に入射してしまい、光漏れが発生しすいことがわかった。
これに対し、上記光散乱パターン100と組み合わせることで、このような反射面32a・32bを有する光結合部材30の光漏れによる不具合を解決して、LED25a・25bの配置を容易にし、構造を単純化できるといった利点を最大限に引き出すことができる。
図8に、光入射部における漏光を考慮することなく設計した光散乱パターンを用いた液晶表示装置200の輝度の測定結果を示す。液晶表示装置200と本液晶表示装置1との違いは、導光板13の表面に形成された光散乱パターンのみである。なお、図8は、図9(a)(b)に示すように、液晶表示装置200の画面の短手方向の中央部に、長手方向に沿って伸びる光源ユニット20を、画面を横切るように設けた場合のy軸方向(画面の上下方向)の輝度を測定したものである。図8において、横軸には光源、より正確には、導光板13における光結合部材30との接合部付近である光入射部からの位置関係を示している。
図8に示すように、光入射部の漏光に着目することなく設計された光散乱パターンを用いた場合、光入射部において輝度が急激に上昇し、輝度ムラが発生している。
一方、本液晶表示装置1においては、上述したように、光結合部材30と導光板13とが接合されている接合部であり光入射部(上記頂部平坦面31)において光の出射率が最も低くなるように、光散乱パターン100のパターン密度を設定している。なお、ここでは、頂部平坦面31の真上に位置する部分の光散乱パターン100のパターン密度を低減しているが、漏光が、頂部平坦面31およびその付近に及ぶようであれば、その付近も含めて、パターン密度を低減すればよい。
さらに具体的に言うと、光散乱パターン100における頂部平坦面31のパターン密度は、上記光結合部材30より導光板13に入射した光が出射面にて全反射されることなく出射する漏光を考慮し、該漏光を含めて、頂部平坦面31、或いは頂部平坦面31とその付近の輝度が周囲の輝度と同じになるように設計されている。
図1(a)(b)に、光散乱パターン100における画面の上下方向(図9(b)のy軸方向)のパターン密度を示す。図1(a)(b)において、横軸には導光板13における光入射部からの位置関係を示している。図1(a)は画面全体のパターン密度を示し、図1(b)は、図1(a)における○で囲った部分のパターン密度を拡大して示している。
図1(b)に示すように、光散乱パター100ンにおけるパターン密度は、光照射部において急峻に下降カーブを描くように設計されている。このように設計することで、光照射部において光散乱パターン100にて取り出される光の量が低減され、これに漏光が合わさることで、光照射部周囲と同程度の輝度とできる。なお、図1(b)において、破線で示すラインが、光照射部の漏光を考慮せずに設計されている従来の光散乱パターンのものであり、このように設計した場合に、図8に示したような、光入射部における輝度ムラが発生する。
図10に、光入射部における漏光を考慮して設計した光散乱パターン100を用いた本液晶表示装置1の輝度の測定結果を示す。図10も、図8同様に、図9(a)(b)に示すように、液晶表示装置1の画面の短手方向の中央部に、長手方向に沿って伸びる光源ユニット20を、画面を横切るように設けた場合のy軸方向(画面の上下方向)の輝度を測定したものである。図10において、横軸には光源、より正確には、導光板13における光結合部材30との接合部付近である光入射部からの位置関係を示している。
図10に示すように、光入射部の漏光を考慮してパターン密度を設計することで、光入射部において漏光が含まれていても輝度が急峻に上昇するようなことはなく、輝度ムラの発生を防止することができる。このように、本液晶表示装置1は、良好な表示品位を呈するものである。
また、図10に示す、画面の中央が明るいという輝度分布は、液晶表示装置1を適切に表示するための輝度分布に適合している。このため、本実施の形態では均一で滑らかな輝度分布を得ることが可能となる。
また、本液晶表示装置1では、バックライト10は、導光板13の下方からLED25a・25bの光を導入させる。したがって、表1に示すように、従来のサイドエッジ型のバックライトの光利用効率が75%であるのに対して、本実施の形態のバックライト10の光利用効率は88%である。このため、従来のサイドエッジ型のバックライトよりも光利用効率においても優れている。
また、本実施の形態の液晶表示装置1では、バックライト10は、従来のサイドエッジ型のバックライトとは異なり、図11に示すように、導光板の端部側(サイドエッジ部)すなわち、液晶パネル4の端部側に光源が存在しないので、液晶パネル4の端部に、直接、フレーム6を設けることが可能である。この結果、表1に示すように、額縁寸法も6mm以下にすることが可能となり、狭額縁化を図ることができる。額縁寸法を小さくすることができ、意匠効果も向上することができる。
Figure 2012216437
以上のように、本液晶表示装置1に搭載された光学モジュールであるバックライト10は、平板状の導光板13と、導光板13の厚み方向に配された光源であるLED25a・25bと、上記LED25a・25bと導光板13との間に設けられた、LED25a・25bからの光を導光板13へと導く光結合部材30とを備え、導光板13と光結合部材30とは接合部にて互いに接合されており、光結合部材30は、導光板13内に入射した光が入射面とは反対側の出射面にて全反射されるように、LED25a・25bからの光を、当該光が接合部から導光板13に対して斜めに入射するように導き、導光板13の表面には、導光板13内部の光を散乱して出射させるための光散乱パターン100が設けられており、光散乱パターン100は、接合部或いは接合部とその付近の光の出射率が最も低くなるようにパターン密度が設定されている。
これによれば、導光板13の厚み方向にLED25a・25bが設けられているので、狭額縁化が図れる。また、LED25a・25bと導光板13との間に設けられた光結合部材30により、LED25a・25bからの光は、接合部から導光板13に対して斜めに入射し、導光板13内に入射した光は、入射面とは反対側の出射面にて全反射される。これにより、光結合効率を上げて光利用効率を向上させることができる。
さらに、上記構成によれば、導光板13より光を取り出すための光散乱パターン100のパターン密度が、光結合部材30より導光板13内へ光が取り込まれる接合部或いは接合部とその付近において光の出射率が最も低くなるように設定されている。したがって、入射光の一部が全反射条件からずれて導光板13に入射して、導光板13の出射面で全反射されることなく、出射面を突き抜けていく光があっても、接合部或いは接合部とその付近においては、光散乱パターンの作用で取り出される分の光量が低減されるので、接合部である光入射部において輝度が急峻に上昇するようなことはなく、輝度ムラの発生を防止することができる。
また、本液晶表示装置1のバックライト10では、導光板13の熱膨張が小さい導光板13の厚み方向に光結合部材30およびLED25a・25bを配設しているので、光結合部材30とLED25a・25bとの隙間を例えば0.5mm以下にすることができる。なお、光結合部材30は導光板13に当接しているので、隙間はない。このため、LED25a・25bから導光板13への結合効率を高め、光利用効率を向上することができる。
また、本実施の形態では、導光板13とは別体の光結合部材30を設けることにより、平板状の導光板13に対して斜めに光を入射させるので、導光板13の内部では入射光が全反射しながら導光される。
すなわち、本実施の形態では、光結合部材30は、頂部が導光板13に当接する断面半円状にてなっている。
この結果、導光板13を加工しなくてもLED25a・25bからの光結合部材30を介した入射光を導光板13の内部にて導光させることができる。このため、導光板13自体は、単純な平板で足りるので、大型の導光板13に対する加工が不要となる。また、導光板13を加工するのは困難であるが、光結合部材30の加工はそれに比べて容易であり、製造コストを削減することができる。
さらに、本実施の形態では、LED25a・25bは、光結合部材30への入射光における最も輝度の高い光軸方向が平板状の導光板13に対して直交するように配置されている。このため、LED25a・25bの配置を平板状の導光板13に対して斜めにする必要がないので、LED25a・25bの配置も容易であり、構造が単純である。
したがって、導光板13の加工を伴うことなく、LED25a・25bから導光板13板への結合効率を高め、光利用効率を向上し得る液晶表示装置1を提供することができる。
また、本実施の形態では、導光板13を加工せずに済み、かつ下方から光入射するので、導光板13の液晶表示装置1の薄型化を図ることができる。具体的には、導光板13の加工にはある程度の厚さが必要である。この場合、従来のエッジライト方式は光源の幅よりも導光板13を薄くすると光結合率が低下するため薄型化に限界がある。この点、本実施の形態では、導光板13を薄型化すれば、テレビの薄型化に繋がる。また、導光板13の材料を節約できるので、低コスト化を図ることができる。また、LED25a・25bを上向きに実装すればよいので、組み立てが簡単である。すなわち、従来のエッジライトの場合は、側面から光源を取り付ける必要があるので液晶表示装置1全体として1方向の組込み方向ですまず、製造がやや困難となる。
本発明の液晶表示装置では、上記光結合部材は、方形平板状の導光板における長手方向かもしくは短手方向に平行に設けられているのが好ましい。設計によっては、導光板の各辺に対し斜めに配置することも検討される。
さらに、上記光結合部材は、長手方向か短手方向に対し、一本の直線状の部材で構成されてもよく、また、いくつかに区切られた光結合部材の小片を帯状に連ね一直線上に配置しても構わない。
これにより、特許文献1のように、1つの光源に対し1の光学素子を設ける必要がなくなり、複数の光源を1つの光学部材にて覆うので、光学系の構造を単純化することができる。また、光源はパッケージに収納されたタイプのものでも良いが、半導体チップ状のものも適用できる。光源は、光結合部材に沿って配置され、光源の配線も容易となる。
なお、いくつかに区切られた光結合部材30の小片を帯状に連ね一直線上に配置した構成においては、光結合部材30が複数となる。この場合、特に、複数の光結合部材30の輝度分布が対称かつ導光板13全面に亘り均一になるように、導光板13の縦又は横の中心線に対称に配置することが好ましい。また、光結合部材が複数の場合は、液晶パネルの画面における中央の輝度が画面端の輝度よりも高くなるように配置することが望ましい。
また、本実施の形態の液晶表示装置1では、光結合部材30は、平板状の導光板13における縦方向(短手方向)又は横方向(長手方向)の中心線上に設けられていることが好ましい。
すなわち、液晶表示装置1では、液晶パネル4の縦又は横方向の中心線上の輝度を高くする方が人への認識度、臨場感の高い見易い画面となる。この点、本実施の形態では、光結合部材30は、平板状の導光板13における縦又は横方向の中心線上に設けられているので、導光板13における縦又は横方向の中心線上の輝度が最も高くなる。したがって、輝度分布において適切な液晶表示装置1を提供することが可能となる。
また、本実施の形態の液晶表示装置1では、導光板13の下側には、導光板13を平面で保持する平板状のシャーシ11が設けられていると共に、シャーシ11の導光板保持面16は、光結合部材30が導光板13に当接する部分にスリット14が形成されており、光結合部材30およびLED25a・25bは、シャーシ11の導光板保持面よりも下方に位置している。すなわち、本実施の形態では、図12(a)に示すように、スリット14を有するシャーシ11に別体の光源ホルダ21が接合されており、これにより、光結合部材30およびLED25a・25bは、シャーシ11の導光板保持面16よりも下方に位置している。しかし、必ずしもこれに限らず、例えば、図12(b)に示すように、シャーシ11に凹部を設けてその凹部にLED25a・25bおよび光結合部材30を搭載することも可能である。この場合においても、光結合部材30およびLED25a・25bは、シャーシ11の導光板保持面16よりも下方に位置している。
このような構成とすることによって、導光板13の背面側においては、光結合部材30およびLED25a・25bのみが突出していることになる。したがって、光結合部材30およびLED25a・25b以外の部分を薄型化することが可能となる。このため、全体として薄型化を図ることができる。さらに、このような構成とすることによって、LED25a・25bの放熱の面でも優れたものとなる。また、光源ユニット20をシャーシ11と接続しておくことによって、シャーシ11が放熱板として機能するので、高い放熱性能を得ることができる。この結果、LED25a・25bの発光効率も向上する。
また、本実施の形態の液晶表示装置1では、LED25a・25bは、光結合部材30の長手方向に沿って2列に設けられている。具体的には、LED25a・25bは、断面半円状の光結合部材30における下端弦の両端部の直下に中心線に沿って平行に2列に設けられている。
これにより、導光板13に入射させるときに、2列のLED25a・25bをそれぞれ反対方向に光出射させることによって、2列間の中点を通る線を軸対称として光結合部材30の両側つまり導光板13の両端側にそれぞれ導光させることができる。なお、上記2列間の中点を通る線が導光板13の中心線に一致する場合には、導光板13の中心線を軸対称として導光板13の両端側にそれぞれ導光させて該導光板13の中心線に軸対称となる輝度分布を得ることができる。したがって、単純な構造にて、導光板13において輝度分布の均一化を図ることができる。すなわち、LED25aが単独の場合は、LED25aの直上が光透過せずに暗部となる虞がある。それを他のLED25bからの光にて補うことが可能となる。
なお、特許文献1に開示されたバックライトでは、発光ダイオードの直上の輝度が周囲より明るくなり、輝線が発生するので、均一な輝度分布を作ることができないという問題があったが、本実施の形態では、その問題を解消することができる。
また、本液晶表示装置1では、光源は、複数のLED25a・25bからなっている。これにより、LED25a・25bは形状が小さくかつ照度も大きいので、バックライト10の光源として適切である。
なお、本液晶表示装置1のバックライト10においては、2列のLED25a・25bが設けられており、両側に反射面32a・32bが形成された光結合部材30を用いている。しかしながら、必ずしもこれに限らず、例えば、図13に示すように、反射面32aのみを有する光結合部材40とし、LED25aが光結合部材40の長手方向に沿って1列に設けられている構成とすることもできる。
このような構成の光結合部材40に関しては、例えば、光結合部材40を導光板13における縦又は横方向の中心線上に設けず、導光板13の端部に設け、LED25aからの光を導光板13の端部より入射させる構成とできる。この構成であれば、導光板13において一方向に向けて導光させる導光板13全面から光を取り出し、液晶パネル4全面を照射することが可能となる。
また、別の構成例としては、光結合部材40を導光板13における縦又は横方向の中心線上に設けることも可能である。この場合であっても、例えば、中心線の右側に導光した光の戻り光が中心線の左側にも導光するため、液晶パネル4全面への照射が可能となる。
さらに、光結合部材40の長手方向に沿ってLED25aを1列に設ける他の構成として、例えば、図14に示すように、1列のLED25aを有する光結合部材40aと、1列のLED25bを有する光結合部材40bとを、複列にして、互いのLED25a・25bの出射方向を対向させることが可能である。つまり、図14において、紙面右側方向に矢頭が向く矢印で示す光は、光結合部材40aが有するLED25aから出射された光であり、紙面左側方向に矢頭が向く矢印で示す光は、光結合部材40bが有するLED25bから出射された光となるように、光結合部材40a・40bを構成する。このような構成とすれば、導光板13の両側に光出射でき、かつ互いの反射部上の輝度むらを消すことが可能である。逆を返せば、前述した1つの光結合部材30に2列のLED25a・25bを設ける構成は、図14に示す構成を1つの光結合部材40にて満たす構成であるともいえる。
また、本実施の形態では、バックライト10を液晶表示装置1に適用していた。しかし、必ずしもこれに限らず、例えば、バックライト10を照明装置に適用することが可能である。すなわち、本実施の形態のバックライト10は、そのまま大型平面光源への適用が可能である。また、導光板13の周辺に部材が不要であることから、シームレスに並べることにより、さらに、大きな平面光源への適用が可能である。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、本実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、テレビ、モニター等の液晶表示装置のバックライトに用いることができ、特に、光源直下型のバックライトに適用可能である。また、そのバックライトは、大型平面光源として照明装置に適用することが可能である。
1 液晶表示装置(電子機器)
2 拡散シート
3 プリズムシート
4 液晶パネル
10 バックライト(光源モジュール)
11 シャーシ
14 スリット
16 導光板保持面
12 反射シート
13 導光板
20 光源ユニット
21 光源ホルダ
23a・23b スペーサ
24a・24b LED基板
25 LED(光源)
25a・25b LED(光源)
30 光結合部材
31 頂部平坦面(接合部)
32 反射面
33 底部平坦面
34 凹部
40・40a・40b 光結合部材
100 光散乱パターン

Claims (6)

  1. 平板状の導光板と、
    上記導光板の厚み方向に配された光源と、
    上記光源と上記導光板との間に設けられた、上記光源からの光を上記導光板へと導く光結合部材とを備え、
    上記導光板と上記光結合部材とは接合部にて互いに接合されており、
    上記光結合部材は、上記導光板内に入射した光が入射面とは反対側の出射面にて全反射されるように、上記光源からの光を、当該光が上記接合部から上記導光板に対して斜めに入射するように導き、
    上記導光板の表面には、上記導光板内部の光を散乱して出射させるための光散乱パターンが設けられており、該光散乱パターンは、上記接合部或いは接合部とその付近の光の出射率が最も低くなるようにパターン密度が設定されていることを特徴とする光源モジュール。
  2. 上記光結合部材は、上記光源からの光を上記接合部に向かって反射して導く反射面を有することを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。
  3. 上記光散乱パターンにおけるパターン密度は、上記接合部或いは接合部とその付近において急峻に低下していることを特徴とする請求項1又は2に記載の光源モジュール。
  4. 上記光散乱パターンにおける上記接合部或いは接合部とその付近のパターン密度は、上記光結合部材より上記導光板に入射した光が出射面にて全反射されることなく出射する漏光を考慮し、該漏光を含めて上記接合部或いは接合部とその付近の輝度が周囲の輝度と同じになるように設計されていることを特徴とする請求項1に記載の光源モジュール。
  5. 上記光散乱パターンは、上記導光板の出射面に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の光源モジュール。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光源モジュールを備えた電子機器。
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