JP2012205287A - 画像符号化装置、画像符号化方法および画像符号化プログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法および画像符号化プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】イントラ予測を使用する画像符号化方式にて、きめ細かなイントラ予測を実現しつつ、符号量の圧縮効率を向上させる。
【解決手段】予測モード判定部202は、イントラ予測すべき複数の符号化対象ブロックを含む画像内の領域を、それぞれ複数の符号化対象ブロックを含む複数のグループに分割し、グループごとにそのグループに含まれる各符号化対象ブロックに対して共通のイントラ予測モードを設定する。符号化部は、予測モード判定部202により設定されたイントラ予測モードに応じたイントラ予測信号と、符号化対象ブロックの信号との差分によって生成される残差信号、および予測モードを示す信号を符号化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、イントラ予測を用いる画像符号化装置、画像符号化方法および画像符号化プログラムに関する。
近年、従来の符号化技術の符号化効率を大幅に向上させたMPEG−4 AVC(以後、AVCという)などの新たな符号化方式が用いられている。これらの符号化方式では、画面内予測符号化(以後、イントラ予測符号化という)する際に、符号化の処理対象となっている矩形領域(以後、ブロックという)の周囲に存在する符号化済みブロックに対して局部復号することで復号信号を生成する。そして、この復号信号を用いてイントラ予測することで予測信号を生成する。その後、符号化対象となっているブロックの信号と、生成した予測信号との差分によって生成される残差信号に対して、所定の直交変換および量子化を行うことで、符号化効率の改善を図っている(たとえば、特許文献1参照)。
AVCのイントラ符号化では、イントラ予測する単位として、「4×4画素イントラ予測」および「16×16画素イントラ予測」の2種類のブロックサイズが用意されている。「4×4画素イントラ予測」では、マクロブロック(16×16画素ブロック)を4×4画素ブロックに16分割し、分割されたブロック毎に予測方向(9種類)を示すフラグを符号化する。「4×4画素イントラ予測」では、イントラ予測は4×4画素単位で順次実行される。「16×16画素イントラ予測」では、16×16画素ブロックで予測方向(4種類)を示すフラグを符号化する。「16×16画素イントラ予測」では、イントラ予測は16×16画素単位で実行される。
また、「4×4画素イントラ予測」と「16×16画素イントラ予測」との間をとった「8×8画素イントラ予測」もある。「8×8画素イントラ予測」では、16×16画素ブロックを8×8画素ブロックに4分割し、分割されたブロック毎に予測方向(9種類)を示すフラグを符号化する。イントラ予測は8×8画素単位で順次実行される。
特表2005−528047号公報
「4×4画素イントラ予測」は予測の距離が短く(最大4画素)、きめ細かなイントラ予測が可能であるが、イントラ予測モードの符号量のオーバーヘッドが大きい(16個)という難しい面がある。「16×16画素イントラ予測」は予測方向の符号量のオーバーヘッドが小さい(1個)が、予測の距離が長く(最大16画素)、画面内の細かな変化に弱いという難しい面がある。「8×8画素イントラ予測」は予測の距離は中程度(最大8画素)であり、予測方向の符号量も中程度(4個)であるが、4×4画素予測と比較するとやはり細かな変化に弱いという難しい面がある。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、イントラ予測を使用する画像符号化方式にて、きめ細かなイントラ予測を実現しつつ、符号量の圧縮効率を向上させる技術を提供することにある。
本発明のある態様の画像符号化装置は、イントラ予測すべき複数の符号化対象ブロックを含む画像内の領域(たとえば、マクロブロック)を、それぞれ複数の符号化対象ブロックを含む複数のグループに分割し、グループごとにそのグループに含まれる各符号化対象ブロックに対して共通のイントラ予測モードを設定する予測モード判定部と、予測モード判定部により設定されたイントラ予測モードに応じたイントラ予測信号と、符号化対象ブロックの信号との差分によって生成される残差信号、および予測モードを示す信号を符号化する符号化部と、を備える。
予測モード判定部は、画像内の領域を、あらかじめ設定された複数のグルーピングパターンで分割し、各グルーピングパターンのレート歪評価値を算出し、グルーピングパターンおよびそれを構成する各グループのイントラ予測モードを設定してもよい。
予測モード判定部は、画像内の領域を、垂直方向および水平方向の少なくとも一方に走査してエッジを検出して、グルーピング境界線を決定してもよい。
グルーピング境界線が符号化対象ブロック内を通過する場合、予測モード判定部は、符号化対象ブロックのイントラ予測信号を、グルーピング境界線の両側のグループのイントラ予測モードの両方にもとづいて生成してもよい。
予測モード判定部は、画像内の領域を垂直方向または水平方向に分割する際、符号化対象ブロックごとにグルーピング境界線が通る位置を決定してもよい。
本発明の別の態様は、画像符号化方法である。この方法は、イントラ予測すべき複数の符号化対象ブロックを含む画像内の領域を、それぞれ複数の符号化対象ブロックを含む複数のグループに分割し、グループごとにそのグループに含まれる各符号化対象ブロックに対して共通のイントラ予測モードを設定する予測モード判定ステップと、予測モード判定ステップにより設定されたイントラ予測モードに応じたイントラ予測信号と、符号化対象ブロックの信号との差分によって生成される残差信号、および予測モードを示す信号を符号化する符号化ステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラム等の間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、きめ細かなイントラ予測を実現しつつ、符号量の圧縮効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の符号化処理手順を示すフローチャートである。 図3(a)−(c)は、イントラ予測を説明するための図である。 4×4画素イントラ予測における9種類の予測モードを示す図である。 図5(a)−(f)は、第1のグルーピングイントラ予測のグルーピングパターンの一例を示す図である。 第1のグルーピングイントラ予測のモード判定処理手順を示すフローチャートである。 図7(a)−(f)は、第1のグルーピングイントラ予測のグルーピングパターンの別の例を示す図である。 第2のグルーピングイントラ予測のモード判定処理手順を示すフローチャートである。 グルーピング境界判定処理の一例を説明するための図である。 図10(a)、(b)は、ブロック境界線以外にグルーピング境界線を設定する例を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る画像復号装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る画像復号装置の復号処理手順を示すフローチャートである。 図13(a)、(b)は、変形例に係るブロック境界線以外にグルーピング境界線を設定する例を説明するための図である。 変形例に係る第2のグルーピングイントラ予測のモード判定処理手順を示すフローチャートである。
(画像符号化装置)
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置200の構成を示すブロック図である。画像符号化装置200は、スライスデータバッファ201、予測モード判定部202、イントラ予測部203、残差信号算出部205、直交変換量子化部206、エントロピー符号化部207、逆直交変換逆量子化部208、重畳部209および復号スライスデータバッファ210を備える。なお、本明細書ではインター予測符号化には注目しないため、インター予測および動き補償予測に関連する構成要素は省略して描いている。
これらの構成は、ハードウェア的には、任意のプロセッサ、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウェア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
本実施の形態において、4×4画素、16×16画素、8×8画素イントラ予測モードに加えて、第1のグルーピングイントラ予測モードおよび第2のグルーピングイントラ予測モードを実行することができる。第1のグルーピングイントラ予測モードおよび第2のグルーピングイントラ予測モードの詳細は後述する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置200の符号化処理手順を示すフローチャートである。画像符号化装置200は、以下に説明するステップS102〜ステップS116の処理を画像毎に実行する(S101、S117)。本実施の形態では、フレームではなくスライスを画像と定義する。画像符号化装置200は、以下に説明するステップS102〜ステップS116の処理を画像を分割したブロック(本実施の形態では16×16画素のマクロブロック)毎に実行する(S102、S116)。
スライスデータバッファ201は入力された画像を並び替え、符号化対象ブロック(小ブロック)単位に分割し、予測モード判定部202、イントラ予測部203および残差信号算出部205にデータを供給する(S103)。この符号化対象ブロックは直交変換の基本単位となる。本実施の形態では、符号化対象ブロックは、4×4画素イントラ予測、第1のグルーピングイントラ予測および第2のグルーピングイントラ予測のとき4×4画素ブロックであり、16×16画素イントラ予測のとき16×16画素ブロックであり、8×8画素イントラ予測のとき8×8画素ブロックである。以下、予測モードの判定について詳細に説明する。
図3(a)−(c)は、イントラ予測を説明するための図である。図3(a)は4×4画素イントラ予測の符号化順序を示し、図3(b)は16×16画素イントラ予測の符号化順序を示し、図3(c)は8×8画素イントラ予測の符号化順序を示す。各ブロック内の数字は符号化順序を示している。
図4は、4×4画素イントラ予測における9種類の予測モードを示す図である。この9種類の予測モード(予測モード0〜8)はAVCに規定されたものであり、発生頻度が考慮された番号が割り当てられている。なお、予測モード2は4×4画素の対象ブロックの左ブロックの4画素と上ブロックの4画素の、合計8画素の平均値で当該対象ブロックのすべての画素を予測するモードである。
(4×4画素イントラ予測)
4×4画素イントラ予測では、予測モード判定部202は図3(a)に示す順序で符号化処理する。イントラ予測部203は図4に示す9種類の予測方向毎に4×4画素単位でイントラ予測してイントラ予測信号を生成し、残差信号算出部205および重畳部209に供給する。残差信号算出部205は符号化対象信号からイントラ予測信号を減算して予測残差信号を生成し、直交変換量子化部206に供給する。直交変換量子化部206は予測方向毎に予測残差信号の直交変換と量子化を行い、符号化残差信号を生成し、エントロピー符号化部207および逆直交変換逆量子化部208に供給する。エントロピー符号化部207は予測方向毎にモード情報および符号化残差信号をエントロピー符号化して予測方法毎の符号量を算出する。
逆直交変換逆量子化部208は符号化残差信号の逆直交変換と逆量子化を行い、復号残差信号を生成し、重畳部209に供給する。重畳部209は復号残差信号とイントラ予測信号を重畳して復号信号を生成し、復号スライスデータバッファ210に格納する。予測モード判定部202は符号化対象信号と復号信号との絶対値差分和または絶対値二乗和を算出し、予測方法毎の歪量を算出する。予測モード判定部202は歪量と符号量に所定の乗数をかけて、レート歪評価値を算出する。このレート歪評価値の最も小さい予測方向を当該4×4画素ブロックの予測方向の候補とする。この処理を分割された4×4画素ブロック毎に行う。
(16×16画素イントラ予測)
16×16画素イントラモードでは、予測モード判定部202は図3(b)に示す順序で符号化処理を行う。イントラ予測部203は4種類の予測方向毎に16×16画素単位でイントラ予測してイントラ予測信号を生成し、残差信号算出部205および重畳部209に供給する。この4種類の予測モード(予測モード0〜3)はAVCに規定されたものである。予測モード0は16×16画素の対象マクロブロックの上マクロブロックの16画素を用いる垂直予測モードである。予測モード1は16×16画素の対象マクロブロックの左マクロブロックの16画素を用いる水平予測モードである。予測モード2は16×16画素の対象マクロブロックの左マクロブロックの16画素と上マクロブロックの16画素の、合計32画素の平均値で当該対象マクロブロックのすべての画素を予測する平均値予測モードである。予測モード3は、16×16画素の対象マクロブロックの上マクロブロックの複数の画素と左マクロブロックの複数の画素を斜め方向に内挿して、予測値として用いる平面予測モードである。
残差信号算出部205は符号化対象信号からイントラ予測信号を減算して予測残差信号を生成し、直交変換量子化部206に供給する。直交変換量子化部206は予測方向毎に予測残差信号の直交変換と量子化を行い、符号化残差信号を生成し、エントロピー符号化部207および逆直交変換逆量子化部208に供給する。エントロピー符号化部207は予測方向毎にモード情報および符号化残差信号をエントロピー符号化して予測方法毎の符号量を算出する。
逆直交変換逆量子化部208は符号化残差信号の逆直交変換と逆量子化を行い、復号残差信号を生成し、重畳部209に供給する。重畳部209は復号残差信号とイントラ予測信号を重畳して復号信号を生成し、復号スライスデータバッファ210に格納する。予測モード判定部202は符号化対象信号と復号信号の絶対値差分和または絶対値二乗和を算出し、予測方法毎の歪量を算出する。予測モード判定部202は歪量と符号量に所定の乗数をかけて、レート歪評価値を算出する。このレート歪評価値の最も小さい予測方向を当該16×16画素ブロックの予測方向の候補とする。
(8×8画素イントラ予測)
8×8画素イントラモードでは、予測モード判定部202は図3(c)に示す順序で符号化処理を行う。イントラ予測部203は図4に示す9種類の予測方向毎に8×8画素単位でイントラ予測してイントラ予測信号を生成し、残差信号算出部205および重畳部209に供給する。残差信号算出部205は符号化対象信号からイントラ予測信号を減算して予測残差信号を生成し、直交変換量子化部206に供給する。直交変換量子化部206は予測方向毎に予測残差信号の直交変換と量子化を行い、符号化残差信号を生成し、エントロピー符号化部207および逆直交変換逆量子化部208に供給する。エントロピー符号化部207は予測方向毎にモード情報および符号化残差信号をエントロピー符号化して予測方法毎の符号量を算出する。
逆直交変換逆量子化部208は符号化残差信号の逆直交変換と逆量子化を行い、復号残差信号を生成し、重畳部209に供給する。重畳部209は復号残差信号とイントラ予測信号を重畳して復号信号を生成し、復号スライスデータバッファ210に格納する。予測モード判定部202は符号化対象信号と復号信号の絶対値差分和または絶対値二乗和を算出し、予測方法毎の歪量を算出する。予測モード判定部202は歪量と符号量に所定の乗数をかけて、レート歪評価値を算出する。このレート歪評価値の最も小さい予測方向を当該8×8画素ブロックの予測方向の候補とする。この処理を分割された8×8画素ブロック毎に行う。
(第1のグルーピングイントラ予測)
図5(a)−(f)は、第1のグルーピングイントラ予測のグルーピングパターンの一例である。この例では、16ブロックを垂直線または水平線で直線上に分割し、2つのグループを生成する。この例では、6種類のグルーピングパターンができる。図5(a)は垂直線で左グループが4ブロック、右グループが12ブロックになるよう分割されたパターンである。図5(b)は水平線で上グループが4ブロック、下グループが12ブロックになるよう分割されたパターンである。図5(c)は垂直線で左グループが8ブロック、右グループが8ブロックになるよう分割されたパターンである。図5(d)は水平線で上グループが8ブロック、下グループが8ブロックになるよう分割されたパターンである。図5(e)は垂直線で左グループが12ブロック、右グループが4ブロックになるよう分割されたパターンである。図5(f)は水平線で上グループが12ブロック、下グループが4ブロックになるよう分割されたパターンである。
なお、図5(a)−(f)に示す6種類のグルーピングパターンは、グルーピングパターン特定処理を単純化し、その演算量を抑制することに主眼をおいた例である。したがって、演算量の増大を許容すれば、16ブロックを非直線に分割するグルーピングパターンを設けてもよい。たとえば、斜め方向に分割するグルーピングパターンを設けてもよい。また、3通り以上のグループ数に分類してもよい。なお、図5(a)−(f)に示す第1のグルーピングパターンイントラ予測では、それらの符号化順序が図3(a)に示す4×4画素イントラ予測の符号化順序と同じ例を示している。
図6は、第1のグルーピングイントラ予測のモード判定処理手順を示すフローチャートである。予測モード判定部202は、図5(a)−(f)に示す6種類のグルーピングパターン毎に(S201〜S211)、かつグループ当たり9種類のイントラ予測モード毎に、即ち81通りの組み合わせで(S202〜S209)、4×4画素単位で(S203〜S207)イントラ予測してイントラ予測信号を生成する(S204)。ただし、グルーピングイントラ予測モードにおいては同じグループに所属する4×4画素ブロックは共通の予測方向とする。
続いて、レート歪評価値によりイントラ予測モードを判定するために、符号量および歪量を算出する(S205、S206)。より具体的には、残差信号算出部205は符号化対象信号からイントラ予測信号を減算して予測残差信号を生成する。直交変換量子化部206は予測方向毎に直交変換と量子化を行う。エントロピー符号化部207は予測方向毎にモード情報および符号化残差信号をエントロピー符号化して予測方法毎の符号量を算出する(S205)。
逆直交変換逆量子化部208は符号化残差信号の逆直交変換と逆量子化を行い、復号残差信号を生成する。重畳部209は復号残差信号とイントラ予測信号を重畳して復号信号を生成する。予測モード判定部202は符号化対象信号と復号信号の絶対値差分和または絶対値二乗和を算出し、予測方法毎の歪量を算出する(S206)。予測モード判定部202は歪量と符号量に所定の乗数をかけて、レート歪評価値を算出する。これらの処理を分割された4×4画素ブロック毎に行う(S203〜S207)。
予測モード判定部202は1つのグループ内のすべての4×4画素ブロックのレート歪評価値を合算し、当該グループのレート歪評価値を算出する。予測モード判定部202は当該レート歪評価値と、これまでの当該グループのイントラ予測モードの候補のレート歪評価値とを比較し、小さいほうをイントラ予測モードの候補として選択する(S208)。予測モード判定部202はすべてのイントラ予測モード毎に評価し(S202〜209)、当該グループのレート歪評価値が最小の予測方向を当該グループの予測方向の候補とする。
予測モード判定部202は1つのグルーピングパターンでのマクロブロック内の2つのグループのレート歪評価値を合算し、当該グルーピングパターンのレート歪評価値を算出する。予測モード判定部202は当該レート歪評価値と、これまでの当該マクロブロックのグルーピングパターンの候補のレート歪評価値とを比較し、小さいほうをグルーピングパターンの候補として選択する(S210)。予測モード判定部202はすべてのグルーピングパターン毎(図5に示す例では6通り)に評価し(S201〜211)、当該マクロブロックのレート歪評価値が最小となる、グルーピングパターンおよび各グループのイントラ予測モードの組み合わせを特定し、第1のグルーピングイントラ予測の候補とする。本実施の形態では、イントラ予測モード数が9、グループ数が2およびグルーピングパターン数が6であるため、9×9×6=486通りのパターンを検証し、最良のパターンを選択する。
図7(a)−(f)は、第1のグルーピングイントラ予測のグルーピングパターンの別の例である。図7(a)−(f)に示す6種類のグルーピングパターンの形状は、図5(a)−(f)に示す6種類のグルーピングパターンの形状と同じである。図7(a)−(f)に示すグルーピングパターンは、図5(a)−(f)に示すグルーピングパターンと符号化順序が異なる。
図7(a)−(f)では、左または上のグループの符号化、局部復号をしてから、右または下のグループの符号化、局部復号をするようにしている。この場合、符号化側では各グルーピングパターンでイントラ予測モードを決定する際に、左または上のグループのイントラ予測モードを決定してから、右または下のグループのイントラ予測モードを決定することが可能となる。このグループ毎にイントラ予測モードを決定する処理をグルーピングパターン毎に行えばよいので、図7(a)−(f)に示すように符号化順序を設定すると、9×6=54通りのパターンを検証し、最良のパターンを選択することで足りる。
なお、各グループ内では左上のブロックを起点とし右下のブロックを終点とし、右移動優先、右移動不可のとき下移動という規則にしたがい、符号化する。もちろん、これ以外の規則にしたがい各グループ内のブロックを符号化してもよい。
(第2のグルーピングイントラ予測)
図8は、第2のグルーピングイントラ予測のモード判定処理手順を示すフローチャートである。図9は、グルーピング境界判定処理の一例を説明するための図である。第2のグルーピングイントラ予測モードでは、周辺ブロックからグルーピングの境界を判定する以外は第1のグルーピングイントラ予測モードと同様に処理する。予測モード判定部202は複数の4×4画素ブロックを2つのグループにグルーピングする位置を判定する(S301)。
より具体的には、予測モード判定部202は復号スライスデータバッファ210から供給される局部復号された上隣接ブロックの、対象ブロックに隣接する16×N(Nは4〜8画素)画素ブロックから、垂直線によるグルーピング境界線近傍の評価値を算出する。評価値の算出の際には数画素離れた画素間のアクティビティ値(たとえば、SAD;Sum of Absolute Difference)を算出する。垂直線によるグルーピング境界線候補は、基本的にブロック境界線だけである。ただし、後述するようにブロック境界線以外にグルーピング境界線を設定可能な場合、垂直線によるグルーピング境界線候補は、垂直方向に延びるすべての画素列であってもよいし、垂直方向に延びる一定間隔ごとの画素列であってもよい。図9に示す例では、垂直線によるグルーピング境界線を、局部復号された上隣接ブロックの、対象ブロックに隣接する16×4画素ブロックを用いて算出する例を示している。図9に示す例では、グルーピング境界線A近傍の、矢印で示す4画素分離れた画素同士のアクティビティ値を当該境界線Aの評価値とする。
同様に、予測モード判定部202は復号スライスデータバッファ210から供給される局部復号された左隣接ブロック内の、対象ブロックに隣接するN×16(Nは4〜8画素)画素ブロックから、水平線によるグルーピング境界線近傍の評価値を算出する。評価値の算出の際には数画素離れた画素間のアクティビティ値を算出する。水平線によるグルーピング境界線候補は、基本的にブロック境界線だけである。ただし、後述するようにブロック境界線以外にグルーピング境界線を設定可能な場合、水平線によるグルーピング境界線候補は、水平方向に延びるすべての画素列であってもよいし、水平方向に延びる一定間隔ごとの画素列であってもよい。図9に示す例では、水平線によるグルーピング境界線を、局部復号された左隣接ブロックの、対象ブロックに隣接する4×16画素ブロックを用いて算出する例を示している。図9に示す例では、グルーピング境界線B近傍の矢印で示す4画素分離れた画素同士のアクティビティ値を当該境界Bの評価値とする。
予測モード判定部202は、これら垂直線によるグルーピング境界線の評価値および水平線によるグルーピング境界線の評価値のうち、最小の評価値をグルーピング位置の候補として決定する。以下、第1のグルーピングイントラ予測の処理と同様に処理し(S302〜S309)、レート歪評価値を得て、レート歪評価値が最小となる、グルーピングパターンおよび各グループのイントラ予測モードの組み合わせを特定し、第2のグルーピングイントラ予測の候補とする。
なお、2つのグループをグループの境界付近でオーバーラップさせることもできる。図10(a)、(b)は、2つグループの境界をオーバーラップした例を説明するための図である。図10(a)、(b)に示すように、ブロック境界線ではなく、ブロック内にグルーピング境界線(点線参照)を設定する。この場合、予測モード判定部202はブロックの予測信号を、グルーピング境界線の両側のグループのイントラ予測モードの両方にもとづいて生成する。即ち、2つのグループをグルーピング境界線が通る小ブロックでオーバーラップさせる。オーバーラップされる小ブロックでは、具体的には各グループのイントラ予測モードによる2つの予測信号の重み付け和により、対象ブロックの予測信号を算出する。本実施例においては画素単位の相加平均により対象ブロックの予測信号を算出するものとするが、各画素の重みをグルーピング境界線からの距離に応じて変動させることもできるし、グルーピング境界線の位置に基づき各グループの一様な重みを決定することもできる。
図10(a)では左から2列目の4つの小ブロック内を通過するグルーピング境界線が設定される例を示している。グルーピング境界線を含む小ブロック1、3、9、11では、左側の第1グループのイントラ予測を行うとともに、右側の第2グループのイントラ予測も行う。そして、2つのイントラ予測信号の平均値を算出して小ブロック1、3、9、11のイントラ予測信号を算出する。または、グルーピング境界線の位置に応じて、ブロック毎もしくは画素毎に重み付けしてブレンドすることにより、小ブロック1、3、9、11のイントラ予測信号を算出する。また、ブロック単位または画素単位でブレンドするか否かを切り替えてもよい。なお、グルーピング境界を含む小ブロック1、3、9、11の近傍の小ブロック(たとえば、小ブロック0、2、8、10)もグルーピング境界を含む小ブロック1、3、9、11と同様に演算して、イントラ予測信号を算出してもよい。
図10(b)では上から2行目の4つの小ブロック内を通過するグルーピング境界線が設定される例を示している。グルーピング境界線を含む小ブロック2、3、6、7では、上側の第1グループのイントラ予測を行うとともに、下側の第2グループのイントラ予測も行う。そして、2つのイントラ予測信号の平均値を算出して小ブロック2、3、6、7のイントラ予測信号を算出する。または、グルーピング境界線の位置に応じて、ブロック毎もしくは画素毎に重み付けしてブレンドすることにより、小ブロック2、3、6、7のイントラ予測信号を算出する。また、ブロック単位または画素単位でブレンドするか否かを切り替えてもよい。なお、グルーピング境界線を含む小ブロック2、3、6、7の近傍の小ブロック(たとえば、小ブロック0、1、4、5)もグルーピング境界線を含む小ブロック2、3、6、7と同様に演算して、イントラ予測信号を算出してもよい。
なお、第2のグルーピングイントラ予測においても、第1のグルーピングイントラ予測と同様に、図5に示した符号化順序を採用してもよいし、図7に示した符号化順序を採用してもよい。ただし、後者を採用したほうが、画像内の垂直方向または水平方向の復号信号が揃うタイミングが早くなるため、グルーピング境界線判定処理の開始タイミングを早めることができる。
(モード判定)
図2に戻り、予測モード判定部202は上述した、4×4画素イントラ予測、16×16画素イントラ予測、8×8画素イントラ予測、第1のグルーピングイントラ予測および第2のグルーピングイントラ予測のレート歪評価値のうち、最小のものを対象ブロックの予測モード(予測単位)に決定する(S104)。エントロピー符号化部207は、決定された予測モード(予測単位)およびそのイントラ予測モードを符号化する(S105)。さらに、第1のグルーピングイントラ予測または第2のグルーピングイントラ予測が選択された場合、モード情報として、イントラ予測モードを判別するイントラ予測モード情報をグループ毎に1つずつ符号化する。
さらに、第1のグルーピングイントラ予測が選択された場合、グルーピング境界線の位置を示す情報(以下、グルーピングパターン情報という)を符号化する。このグルーピングパターン情報は図5に示す6種類のグルーピングパターンのいずれかを判別する情報である。第2のグルーピングイントラ予測が選択された場合、復号側でグルーピングパターン情報を算出するため、グルーピングパターン情報を符号化する必要はない。なお、第2のグルーピングイントラ予測においては、水平方向の分割と垂直方向の分割の判定を一緒に実行することで、どちらの方向に分割するかも判定される。エントロピー符号化部207は水平方向に分割するか垂直方向に分割するかを判別するフラグを符号化してもよい。
画像符号化装置200は、符号化対象ブロック(小ブロック)毎に以下に説明するS107〜S114の処理を実行する(S106、S115)。残差信号算出部205は符号化対象信号からイントラ予測信号を減算して予測残差信号を生成する(S107)。直交変換量子化部206は予測残差信号の直交変換と量子化を行い、符号化残差信号を算出する(S108、S109)。エントロピー符号化部207は量子化された予測残差信号をエントロピー符号化する(S110)。
逆直交変換逆量子化部208は符号化残差信号の逆直交変換と逆量子化を行い、復号残差信号を生成する(S111、S112)。重畳部209は復号残差信号とイントラ予測信号を重畳して(S113)、復号信号を生成し、復号スライスデータバッファ210に格納する(S114)。
以上説明したように実施の形態1によれば、既存のイントラ予測モードに加えて、第1のグルーピングイントラ予測モードおよび第2のグルーピングイントラ予測モードを追加したことにより、イントラ予測において、きめ細かなイントラ予測を実現しつつ(即ち、予測信号量の増大を抑制しつつ)、符号量の圧縮効率を向上させることができる。即ち、マクロブロックに含まれる複数の小ブロックを複数のグループに分割し、各グループのイントラ予測モードを共通化することにより、小ブロックの特性に応じたイントラ予測のグルーピングパターン情報とイントラ予測モード情報を少ない情報量で符号化でき、符号量が削減できる。
また、的確なグルーピングパターンで分割することにより、エッジ(即ち、テクスチャー境界)に近い位置で分割することができ、予測信号量の増大を抑制できる。なお、第2のグルーピングイントラ予測では、グルーピング境界線を簡易に特定することにより、第1のグルーピングイントラ予測より演算量を削減できる。
また、垂直方向および水平方向に走査してエッジを検出して、グルーピング境界線を設定することにより、グルーピング境界線の位置をエッジにより近づけることができ、予測信号量の増大をより抑制できる。また、グルーピング境界線を含む小ブロックに関して、当該境界線の両側の2種類のイントラ予測を行い、ブロック単位または画素単位でブレンドすることにより、当該ブロックの直交変換の効率低下を抑制できる。なお、第1のグルーピングイントラ予測でも、2つのグループをグループの境界付近でオーバーラップさせることもできる。この場合、オーバーラップさせる小ブロックの行または列を示すグルーピングパターン情報を設定し、このグルーピングパターン情報をエントロピー符号化部207で符号化する。
(画像復号装置)
図11は、本発明の実施の形態2に係る画像復号装置400の構成を示すブロック図である。実施の形態2に係る画像復号装置400は、実施の形態1に係る画像符号化装置200により符号化された符号化ビット列を復号する。当該画像復号装置400は、エントロピー復号部401、予測モード判定部402、イントラ予測部403、逆直交変換逆量子化部404、重畳部405、復号スライスデータバッファ406および復号画像バッファ407を備える。なお、本明細書ではインター予測符号化には注目しないため、インター予測および動き補償予測に関連する構成要素は省略して描いている。
これらの構成は、ハードウェア的には、任意のプロセッサ、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウェア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組み合わせによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
本実施の形態において、4×4画素、16×16画素、8×8画素イントラ予測モードに加えて、第1のグルーピングイントラ予測モード、第2のグルーピングイントラ予測モードを実行することができる。
図12は、本発明の実施の形態2に係る画像復号装置400の復号処理手順を示すフローチャートである。画像復号装置400は以下に説明するステップS403〜ステップS416の処理を画像毎に実行する(S401、S418)。画像復号装置400は以下に説明するステップS404〜ステップS416の処理を画像内のブロック(本実施の形態では16×16画素のマクロブロック)毎に実行する(S402、S417)。
エントロピー復号部401は、供給される符号化ビット列から予測モード(予測単位)を復号する(S403)。当該予測モードがエントロピー符号化されている場合、エントロピー復号する。復号された予測モードが第1のグルーピングイントラ予測の場合(S404のY)、エントロピー復号部401は、符号化ビット列からグルーピングパターン情報を復号する(S406)。
復号された予測モードが第1のグルーピングイントラ予測ではなく(S404のN)、第2のグルーピングイントラ予測の場合(S405のY)、予測モード判定部402は、16の符号化対象ブロック(4×4画素ブロック)を2つのグループにグルーピングする境界を判定する(S407)。当該判定方法は、画像符号化装置200の予測モード判定部202による図8のステップS301の処理と同一の方法を用いる。ここでは、水平方向の分割と垂直方向の分割の判定を一緒に実行することで、どちら方向に分割するか判定されるが、画像符号化装置200のエントロピー符号化部207が水平方向に分割するか垂直方向に分割するかを判別するフラグを符号化している場合、予測モード判定部402は、当該フラグを復号し、そのフラグの値に応じて水平方向または垂直方向のどちらかに絞って判定する。
復号された予測モードが第1のグルーピングイントラ予測でも第2のグルーピングイントラ予測でもない場合(S404のN、S405のN)、ステップS406およびステップS407の処理をスキップする。エントロピー復号部401は、4×4画素イントラ予測、16×16画素イントラ予測および8×8画素イントラ予測の場合、符号化対象ブロックごとにイントラ予測モードを復号する。第1のグルーピングイントラ予測および第2のグルーピングイントラ予測の場合、各グループのイントラ予測モードを復号する(S408)。なお、図10(a)、(b)に示すように、ブロック境界線以外にグルーピング境界線が設定される場合、符号化側と同様に、復号側でも2つのグループをグルーピング境界線が通る小ブロックでオーバーラップさせる。オーバーラップされる小ブロックでは、具体的にはそれぞれのイントラ予測モードによる2つの予測信号の重み付け和により、対象ブロックの予測信号を算出する。このオーバーラップによる予測信号の算出は符号化側で説明した方法と同様の方法で行う。
画像復号装置400は、符号化対象ブロック(小ブロック)毎に以下に説明するS410〜S415の処理を実行する(S409、S416)。イントラ予測部403は復号された予測モード(予測単位)、イントラ予測モード、グルーピングパターン情報に応じたイントラ予測を行い、イントラ予測信号を生成し、重畳部405に供給する(S410)。ただし、第1グルーピングイントラ予測モードおよび第2のグルーピングイントラ予測モードにおいては、同じグループに所属する小ブロックは共通の予測方向となる。
エントロピー復号部401は符号化ビット列から量子化された予測残差信号をエントロピー復号して生成した符号化残差信号を逆直交変換逆量子化部404に供給する(S411)。逆直交変換逆量子化部404は符号化残差信号の逆量子化、および逆直交変換を行い、復号残差信号を生成し、重畳部405に供給する(S412、S413)。重畳部405は復号残差信号とイントラ予測信号を重畳して復号信号を生成し、復号スライスデータバッファ406および復号画像バッファ407に供給する(S414)。この復号信号は復号スライスデータバッファ406および復号画像バッファ407に格納される(S415)。
以上説明したように実施の形態2によれば、復号側で、既存のイントラ予測モードに加えて、第1のグルーピングイントラ予測モードおよび第2のグルーピングイントラ予測モードに対応することにより、符号化側でイントラ予測された符号化ビット列を復号することができる。これにより、実施の形態1に係る画像符号化装置200が奏する効果を実効たらしめることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図13(a)、(b)は、変形例に係るブロック境界線以外にグルーピング境界線を設定する例を説明するための図である。当該変形例では、第2のグルーピングイントラ予測において、図13(a)、(b)に示すようにグルーピング境界線の位置をブロックごとに決定する。図13(a)は垂直方向にグルーピング境界線を設定する際、行毎に境界線の位置を変える例を示している。この場合、各小ブロックの左隣接小ブロックから、図10(a)で説明した演算を用いることにより、境界線の位置を決定する。図13(b)は水平方向にグルーピング境界線を設定する際、列毎に境界線の位置を変える例を示している。この場合、各小ブロックの上隣接小ブロックから、図10(b)で説明した演算を用いることにより、境界線の位置を決定する。
当該変形例でも、図10(a)、(b)で説明したように、2つのグループをオーバーラップさせることができる。図13(a)において、グルーピング境界線を含むブロック1、6、12、11では、左側の第1グループのイントラ予測を実行するとともに、右側の第2グループのイントラ予測も実行する。そして、2つのイントラ予測信号の平均値を算出してブロック1、6、12、11のイントラ予測信号を算出する。または、グルーピング境界線の位置に応じて、ブロック毎もしくは画素毎に重み付けしてブレンドすることにより、ブロック1、6、12、11のイントラ予測信号を算出する。また、ブロック単位または画素単位でブレンドするか否かを切り替えてもよい。なお、グルーピング境界線を含むブロック1、6、12、11の近傍のブロック(たとえば、ブロック0、3、9、13、14)もグルーピング境界線を含むブロック1、6、12、11と同様に演算して、イントラ予測信号を算出してもよい。
同様に図13(b)において、グルーピング境界線を含むブロック2、9、12、7では、上側の第1グループのイントラ予測を実行するとともに、下側の第2グループのイントラ予測も実行する。そして、2つのイントラ予測信号の平均値を算出してブロック2、9、12、7のイントラ予測信号を算出する。または、グルーピング境界線の位置に応じて、ブロック毎もしくは画素毎に重み付けしてブレンドすることにより、ブロック2、9、12、7のイントラ予測信号を算出する。また、ブロック単位または画素単位でブレンドするか否かを切り替えてもよい。なお、グルーピング境界線を含むブロック2、9、12、7の近傍のブロック(たとえば、ブロック0、3、6、14、13)もグルーピング境界線を含むブロック2、9、12、7と同様に演算して、イントラ予測信号を算出してもよい。
図14は、変形例に係る第2のグルーピングイントラ予測のモード判定処理手順を示すフローチャートである。画像符号化装置200の予測モード判定部202はステップS502〜ステップS510の処理をイントラ予測モード毎に実行する(S501、S511)。予測モード判定部202はグルーピング境界線とすべき、垂直線の1行(1ブロック)または水平線の1列(1ブロック)毎に、ステップS503〜ステップS508の処理を実行する(S502、S509)。予測モード判定部202は行または列毎のグルーピングパターンを判定する(S503)。なお、グルーピングパターン判定の詳細は図8に示すフローチャートの説明の際に既に述べた。ステップS504〜ステップS508の処理は、図8に示すフローチャートのステップS303〜ステップ307と同様である。ステップS510の処理は図8に示すフローチャートのステップS308と同様である。
当該変形例によれば、グルーピング境界線の位置を小ブロックごとに設定することにより、斜めのエッジを有するテクスチャをより的確にグルーピングすることができる。
200 画像符号化装置、 201 スライスデータバッファ、 202 予測モード判定部、 203 イントラ予測部、 205 残差信号算出部、 206 直交変換量子化部、 207 エントロピー符号化部、 208 逆直交変換逆量子化部、 209 重畳部、 210 復号スライスデータバッファ、 400 画像復号装置、 401 エントロピー復号部、 402 予測モード判定部、 403 イントラ予測部、 404 逆直交変換逆量子化部、 405 重畳部、 406 復号スライスデータバッファ、 407 復号画像バッファ。

Claims (7)

  1. イントラ予測すべき複数の符号化対象ブロックを含む画像内の領域を、それぞれ複数の符号化対象ブロックを含む複数のグループに分割し、グループごとにそのグループに含まれる各符号化対象ブロックに対して共通のイントラ予測モードを設定する予測モード判定部と、
    前記予測モード判定部により設定されたイントラ予測モードに応じたイントラ予測信号と、前記符号化対象ブロックの信号との差分によって生成される残差信号、および前記予測モードを示す信号を符号化する符号化部と、
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記予測モード判定部は、前記画像内の領域を、あらかじめ設定された複数のグルーピングパターンで分割し、各グルーピングパターンのレート歪評価値を算出し、グルーピングパターンおよびそれを構成する各グループのイントラ予測モードを設定することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 前記予測モード判定部は、前記画像内の領域を、垂直方向および水平方向の少なくとも一方に走査してエッジを検出し、グルーピング境界線を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  4. 前記グルーピング境界線が前記符号化対象ブロック内を通過する場合、前記予測モード判定部は、前記符号化対象ブロックのイントラ予測信号を、前記グルーピング境界線の両側のグループのイントラ予測モードの両方にもとづいて生成することを特徴とする請求項3に記載の画像符号化装置。
  5. 前記予測モード判定部は、前記画像内の領域を垂直方向または水平方向に分割する際、符号化対象ブロックごとに前記グルーピング境界線が通る位置を決定することを特徴とする請求項3または4に記載の画像符号化装置。
  6. イントラ予測すべき複数の符号化対象ブロックを含む画像内の領域を、それぞれ複数の符号化対象ブロックを含む複数のグループに分割し、グループごとにそのグループに含まれる各符号化対象ブロックに対して共通のイントラ予測モードを設定する予測モード判定ステップと、
    前記予測モード判定ステップにより設定されたイントラ予測モードに応じたイントラ予測信号と、前記符号化対象ブロックの信号との差分によって生成される残差信号、および前記予測モードを示す信号を符号化する符号化ステップと、
    を備えることを特徴とする画像符号化方法。
  7. イントラ予測すべき複数の符号化対象ブロックを含む画像内の領域を、それぞれ複数の符号化対象ブロックを含む複数のグループに分割し、グループごとにそのグループに含まれる各符号化対象ブロックに対して共通のイントラ予測モードを設定する予測モード判定処理と、
    前記予測モード判定処理により設定されたイントラ予測モードに応じたイントラ予測信号と、前記符号化対象ブロックの信号との差分によって生成される残差信号、および前記予測モードを示す信号を符号化する符号化処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする画像符号化プログラム。
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