JP2012204218A - 照明装置、及びそれを備えた照明機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の個数の増加及び導光板の加工を伴うことなく、導光板全体での均一照射を可能とする。
【解決手段】照明装置10は、LED33a・33bが、2列に並列し、かつ、その出射光の光軸方向が導光板13に対して直交するように配置されている。そして、導光板13とLED33a・33bとの間に、導光板13と当接しLED33a・33bの配列方向に延びる当接領域を有し、LED33a・33bの出射光を当接領域を介して導光板13に対し斜めに入射させるように結合する光結合部材35を備えている。光結合部材35は、各列に配置されたLED33a・33bの出射光を、当接領域を境界として導光板13の別々の領域に導光するようになっている。また、列毎にLED33a・33bの点灯制御を行う点灯制御部36を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、光源からの光を導光板によって面状に出射させる照明装置、及びそれを備えた照明機器に関するものである。
従来、照明装置においては、白熱球に替わって低消費電力・低発熱性による省エネルギー化が可能なLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)が用いられている。すなわち、LED照明は、供給される電力の多くが発光に使われ、つまり発光効率が高いために、従来の白熱照明と同じ明るさを作るのに必要な電力が少なくて済む。また、消費電力が少ないということは、従来では熱となって失われていた電力分の発熱が少なくて済み、低発熱な照明器具となるという特徴を有している。
そして、近年では、白熱球に代替するLED電球のみならず、天井面に固定されるシーリングライト等に対してもLEDを用いた照明器具が出現するようになってきている。
例えば、特許文献1には、LEDを用いて器具本体の側方及び背面方向に光を放射させて、天井面を明るくすることが可能な照明器具が開示されている。
上記特許文献1に開示された照明器具100は、住宅用の天井直付け形のシーリングライトであり、図12(a)(b)に示すように、器具本体110と、該器具本体110の前面及び側面を覆う透光カバー101と、該透光カバー101の周縁部101aから器具本体110の側方及び背面方向に向けて光を放射させる光制御体102とを備えている。
そして、器具本体110には、複数のLEDを有する発光モジュール120と、LEDを点灯する点灯装置111とが備えられている。上記発光モジュール120は、図12(c)(d)に示すように、基体121と、この基体121の上に搭載された複数のLEDチップ122a…とこれらLEDチップ122a…により励起される黄色蛍光体122bとで構成されて高輝度、高出力の白色の光を発光する半導体発光素子122とを備えている。
この構成により、器具本体110の側方及び背面方向に光を放射させ、天井面を明るくすることが可能な照明器具100を提供するものとなっている。
ところで、この種の照明器具100においては、シーリングライトの略前面に複数の発光モジュール120を並べて配置するので、半導体発光素子122の個数が増加しコスト高となる。
そこで、この問題を解消するために、例えば、液晶表示装置のバックライトに使用された技術が特許文献2に開示されている。
特許文献2に開示された表示装置用バックライト200は、図13に示すように、導光板210の下方に発光ダイオード201が、その光軸が導光板210に直交するようにして設けられている。そして、導光板210の表面における発光ダイオード201の直上においては、発光ダイオード201からの光を導光板210の両端部側へ反射すべく、曲面からなる反射面211・211が形成されている。また、発光ダイオード201の下側には反射シート202が設けられている。
上記の構成により、発光ダイオード201を導光板210の中心線上に配置すればよいので、発光ダイオード201の個数の削減を図ることが可能となっている。
特開2010−140797号公報(2010年6月24日公開) 特開2006−49324号公報(2006年2月16日公開)
しかしながら、上記従来の特許文献2に開示された表示装置用バックライト200では、導光板210に曲面からなる反射面211・211を形成しなければならない。したがって、導光板210を加工しなければならないので、コスト高になり、特に、大型導光板の加工は面積が大きく困難であるという問題点を有している。
また、この特許文献2に開示された表示装置用バックライト200では、導光板210における発光ダイオード201の直上においては、光の液晶パネル側への出射光量が大きくなり過ぎ、導光板全体での均一照射が困難であるという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、光源の個数の増加及び導光板の加工を伴うことなく、導光板全体での均一照射を可能とする照明装置、及びそれを備えた照明機器を提供することにある。
本発明の照明装置は、上記の課題を解決するために、平板状の導光板と、導光板の裏面側に配置された光源とを備え、光源の出射光を導光板に入射させ、入射した光を導光板の内部で全反射させて導光しながら導光板の表面側から照射させる照明装置であって、上記光源は、2列に並列し、かつ、その出射光の光軸方向が上記導光板に対して直交するように配置されており、導光板と光源との間に、導光板と当接し光源の配列方向に延びる当接領域を有し、光源の出射光を該当接領域を介して導光板に対し斜めに入射させるように結合する光結合部材を備え、上記光結合部材は、各列に配置された光源の出射光を、上記当接領域を境界として導光板の別々の領域に導光するようになっており、列毎に光源の点灯制御を行う点灯制御部を備えたことを特徴としている。
本発明の照明装置は、平板状の導光板と、導光板の裏面側に配置された光源とを備え、光源の出射光を導光板に入射させ、入射した光を導光板の内部で全反射させて導光しながら導光板の表面側から照射させる装置である。そして、上記光源は、2列に並列し、かつ、その出射光の光軸方向が上記導光板に対して直交するように配置されており、導光板と光源との間に、導光板と当接し光源の配列方向に延びる当接領域を有し、光源の出射光を該当接領域を介して導光板に対し斜めに入射させるように結合する光結合部材を備えている。このような構成とすることにより、導光板の下方の光源からの出射光は光結合部材を介して導光板に結合して斜めに入射され、導光板の内部を全反射しながら導光板の端部まで移動し、その途中で光路変換素子にて全反射条件が破れて導光板の表面側に出射される。
この結果、従来のサイドエッジ型導光板を備えた照明装置とは異なり、導光板直下型の照明装置となっているので、額縁寸法を小さくすることができる。また、サイドエッジ型導光板においては必要であった熱膨張を回避するための光源と導光板との隙間が不要となるので、光源から導光板への結合効率を高め、光利用効率を向上することができる。
また、本発明では、導光板とは別体の光結合部材を設けることにより、平板状の導光板に対して斜めに光を入射させるので、導光板の内部では入射光が全反射しながら導光される。この結果、導光板を加工しなくても、光結合部材を介して、光源からの入射光を導光板の内部にて導光させることができる。
さらに、本発明では、光源は、光結合部材への入射光における最も輝度の高い光軸方向(すなわち、光源の出射光の光軸方向)が平板状の導光板に対して直交するように配置されている。このため、光源の配置を平板状の導光板に対して斜めにする必要がないので、光源の配置も容易であり、構造が単純である。
したがって、光源の個数の増加及び導光板の加工を伴うことなく、導光板全体での均一照射を可能とする照明装置を提供することにある。
また、上記の構成によれば、上記光源は、2列に並列し、かつ、その出射光の光軸方向が上記導光板に対して直交するように配置されており、上記光結合部材は、各列に配置された光源の出射光を、上記当接領域を境界として導光板の別々の領域に導光するようになっている。そして、列毎に光源の点灯制御を行う点灯制御部を備えている。それゆえ、点灯制御部による光源の点灯制御により、上記当接領域を境界として、導光板のどの領域に光源の出射光を導光するか制御することができ、照明装置の照明領域を制御することができる。
特に、本発明の照明装置では、導光板側から見て、上記光源は、上記当接領域を挟むように、第1列及び第2列を成して配置されており、当接領域を境界として、第1列側の導光板の領域を第1領域とし、第2列側の導光板の領域を第2領域としたとき、上記光結合部材は、第1列の光源の出射光を上記第2領域へ導光し、第2列の光源の出射光を上記第1領域へ導光するようになっていることが好ましい。
また、本発明の照明装置では、上記光源は、第1列及び第2列で互いに異なる色温度の光を出射してもよい。これにより、色温度の異なる光を照明装置の特定の領域に照明することができ、調色照明を実現することができる。
また、本発明の照明装置では、上記光源は、第1列及び第2列で同一の色温度の光を出射してもよい。これにより、照明の明暗を調節することができる。
また、本発明の照明装置では、上記光源は、第1列中で異なる色温度の光を出射してもよい。これにより、色温度の異なる光を照明装置の特定の領域に照明することができ、調色照明を実現することができる。
また、本発明の照明装置では、上記光結合部材は、帯状に設けられていてもよい。
また、本発明の照明装置では、帯状の光結合部材は、互いに平行になるように複数設けられていてもよい。上記の構成によれば、帯状の光結合部材は、互いに平行になるように複数設けられているので、導光板には、各列の光源出射光が導光する領域について、重複領域が存在することになり、照明光量を増加させることが可能になる。
また、本発明の照明装置では、上記光結合部材は、枠状に設けられていてもよい。上記の構成によれば、上記光結合部材は、枠状に設けられているので、導光板には、各列の光源出射光が導光する領域について、重複領域が存在することになり、照明光量を増加させることが可能になる。
また、本発明の照明装置では、枠の大きさが互いに異なる複数の枠状の光結合部材が、同心に設けられていてもよい。これにより、各列の光源出射光が導光する領域について、重複領域が複数存在することになり、照明光量をさらに増加させることが可能になる。
また、本発明の照明装置では、上記光源は、複数のLEDからなることが好ましい。これにより、LEDは形状が小さくかつ照度も大きいので、照明装置の光源として適切である。
本発明の照明機器は、上述の照明装置を備えたことを特徴としている。
これにより、光源の個数の増加及び導光板の加工を伴うことなく、導光板全体での均一照射を可能とする照明機器を提供することにある。
本発明の照明装置は、以上のように、平板状の導光板と、導光板の裏面側に配置された光源とを備え、光源の出射光を導光板に入射させ、入射した光を導光板の内部で全反射させて導光しながら導光板の表面側から照射させる照明装置であって、上記光源は、2列に並列し、かつ、その出射光の光軸方向が上記導光板に対して直交するように配置されており、導光板と光源との間に、導光板と当接し光源の配列方向に延びる当接領域を有し、光源の出射光を該当接領域を介して導光板に対し斜めに入射させるように結合する光結合部材を備え、上記光結合部材は、各列に配置された光源の出射光を、上記当接領域を境界として導光板の別々の領域に導光するようになっており、列毎に光源の点灯制御を行う点灯制御部を備えた構成である。
また、本発明の電子機器は、以上のように、上記照明装置を備えた構成である。
それゆえ、光源の個数の増加及び導光板の加工を伴うことなく、導光板全体での均一照射が可能になるという効果を奏する。
本発明における照明装置を備えた照明機器の実施の一形態を示すものであって、照明機器としてのシーリングライトにおける照明装置の要部の構成を示す断面図である。 (a)は上記シーリングライトの構成を示す、表面側からの斜視図であり、(b)は上記シーリングライトの構成を示す、裏面側からの斜視図である。 上記照明装置における光源モジュールの構成を示す斜視図である。 (a)はLEDから出射した光が放物面を有する光結合部材を介して導光板に入射するときの光路を示す断面図であり、(b)はLED近傍の光路を示す要部断面図である。 (a)はLEDから出射した光が楕円面を有する光結合部材を介して導光板に入射するときの光路を示す断面図であり、(b)はLED近傍の光路を示す要部断面図である。 (a)は2つのLEDから出射した光が放物面・楕円面を有する光結合部材を介して導光板に入射し、導光板の表面側から出射するときの光路を示す断面図であり、(b)は導光板の裏面に設けられた帯状の光源モジュールを示す斜視図である。 (a)は上記導光板を示す平面図であり、(b)は(a)の点A・Bを通る弦上の輝度分布を示すグラフである。 上記光源モジュールから導光板に入射した光における円盤からなる導光板の外周での全反射条件を示す平面図である。 (a)は上記導光板の変形例の構成を示すものであって、矩形の導光板を示す平面図であり、(b)は矩形の角部を面取りした導光板を示す平面図であり、(c)は楕円の導光板を示す平面図であり、(d)は菱形の導光板を示す平面図である。 上記照明装置における光源モジュールの変形例の構成を示すものであって、枠状の光源モジュールを示す斜視図である。 上記照明装置における調色照明を示す断面図である。 帯状の光源モジュールが1列で設けられたシーリングライトの概略構成を示す上面図であり、(a)及び(b)はそれぞれ、点灯制御の一例を示す。 帯状の光源モジュールが2列で設けられたシーリングライトの概略構成を示す上面図であり、(a)〜(c)はそれぞれ、点灯制御の一例を示す。 帯状光源モジュールがリング状に設けられたシーリングライトの概略構成を示す上面図であり、(a)及び(b)はそれぞれ、点灯制御の一例を示す。 互いに大きさが異なる2つのリング状の光源モジュールが同心円状で設けられたシーリングライトの概略構成を示す上面図であり、(a)〜(c)はそれぞれ、点灯制御の一例を示す。 (a)〜(d)はそれぞれ、図12〜図15に示されたシーリングライトにおいて、LEDの出射光の色温度を一定とした場合の点灯制御の一例を示す上面図である。 各列に配列されたLEDが互いに異なる色温度の光を出射する構成の概略を示す上面図であり、(a)は、帯状の光源モジュール30が1列にて設けられた場合を示し、(b)は、リング状の光源モジュール30が設けられた場合を示す。 (a)は従来の照明機器の構成を示す断面図であり、(b)はその照明機器の構成を示す平面図であり、(c)はその照明機器における照明装置の構成を示す断面図であり、(d)はその照明装置の構成を示す平面図である。 従来の液晶表示装置に適用されるバックライトの構成を示す断面である。
本発明の一実施形態について図1〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態の照明装置を備えた照明機器としてのシーリングライトの構成について、図1、図2(a)(b)及び図3に基づいて説明する。図1はシーリングライトにおける照明装置の要部の構成を示す断面図であり、図2(a)はシーリングライトの構成を示す、表面側からの斜視図であり、図2(b)はシーリングライトの構成を示す、裏面側からの斜視図であり、図3は光源モジュールの構成を示す、表面側からの斜視図である。尚、本明細書中において、特に説明がない限り、「表面」方向は、本発明の照明装置における光照射面の向きであり、「裏面」方向はその逆向きであり、「側面」方向は、表面方向及び裏面方向の両方に直交する向きである。すなわち、本発明の照明装置がシーリングライトとして天井に設置された場合、「表面」は室内(床)側であり、「裏面」は天井側である。
上記シーリングライト1は、図2(a)に示すように、例えば円盤状の照明装置10を備えており、この円盤状の照明装置10は、その外周にフレーム20を備えている。また、シーリングライト1の裏面では、図2(b)に示すように、円盤の直径上に光源モジュール30が設けられている。このシーリングライト1の直径は例えば550mmであり、最薄部は例えば10mmとなっている。尚、シーリングライト1の形状及び各寸法についてはこれに限らない。
上記シーリングライト1の照明装置10は、図1に示すように、表面側から順に、拡散シート11、プリズムシート12、導光板13及び光源モジュール30にて構成されている。導光板13の裏面における光源モジュール30が設けられていない部分には、その部分が開口となった反射シート14及びバックシャーシ15が設けられている。
上記光源モジュール30には、図3に示すように、帯状に形成された光源ホルダー31の上にシート状のヒートシンク32が設けられていると共に、このヒートシンク32の上には、光源としての例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)33a・33bを搭載したLED基板34a・34bが設けられている。尚、本実施の形態では、光源としてLED33a・33bを用いているが、必ずしもこれに限らず、例えば、有機EL発光素子又は無機EL発光素子を用いることも可能である。
ここで、本実施の形態では、LED33a・33bは、色温度2000K〜6000Kの光を出射するものとなっている。すなわち、朝日や夕日の赤色光は、色温度約2000Kであり、太陽光線は色温度約5000K〜6000Kである。尚、液晶表示装置のバックライトで使用される光源では、例えば、色温度10000K〜20000KのLEDが用いられる。
上記LED33a・33bは、2列に並んで互いに平行に複数個設けられていると共に、それら複数のLED33a・33bの上側には、光結合部材35が設けられている。点灯制御部36は、LED33a・33bの点灯を列毎に制御する。点灯制御部36による点灯制御については、後述する。
なお、ここでは、LED33a・33bの配列方向をY軸方向とし、導光板13の法線方向をZ軸方向としている。そして、Y軸方向及びZ軸方向の両方向に垂直な方向をX軸方向としている。なお、X軸方向は、帯状の光結合部材35の幅方向であり、Y軸方向は、帯状の光結合部材35の長手方向であるといえる。
本実施の形態のシーリングライト1は、図1に示すように、表面側に光を照射する導光板13と、導光板13に光を結合する光学素子としての光結合部材35と、上記光結合部材35に入射光を発するLED33a・33bとを備え、上記導光板13、光結合部材35、LED33a・33bが、照明装置10表面側から裏面側へ向けて、この順に並んで配設されたものからなっている。したがって、本実施の形態のシーリングライト1における照明装置10は、LED33a・33bが導光板13の下方に設けられた光源直下型の照明装置10となっている。すなわち、LED33a・33bは、その出射光の光軸方向が導光板13に対して直交するように配置されている。
ここで、本実施の形態では、光結合部材35は、図4(a)(b)に示すように、導光板13とLED33a・33bとの間に設けられた断面略かまぼこ状つまり棒状体、より具体的には断面半円状の帯状体からなっている。光結合部材35の材質は導光板13の材質と同じ樹脂からなっている。詳細には、図4(a)に示すように、光結合部材35における導光板13側の表面は、平板状の導光板13に当接する頂部平坦面(当接領域)35aと、この頂部平坦面35aから両端側にそれぞれ垂下する垂下曲面35b・35bとからなっている。頂部平坦面(当接領域)35aは、LED33a・33bの配列方向(Y軸方向)に沿って延びている。照明装置10において、LED33a・33bの出射光は、光結合部材35に入射し、頂部平坦面35aを介して導光板13に対し斜めに入射する。光結合部材35は、各列に配置されたLED33a及び33bの出射光を、頂部平坦面35aを境界として導光板13の別々の領域に導光するようになっている。
上記垂下曲面35b・35bは、例えば、図4(a)に示す断面放物線とすることができる。ただし、必ずしもこれに限らず、図5(a)(b)に示すように、断面楕円とすることも可能である。尚、本発明においては、断面放物線又は断面楕円に限らず、頂部平坦面35aを有する弓型等の湾曲形状、又は頂部平坦面35aから斜めに傾斜する平面でもよい。
上記光結合部材35における導光板13側とは反対側の面、つまり光結合部材35の下端は、図4(a)に示すように、下端平坦面35cとなっている。さらに、光結合部材35の下端側の中央部には凹部35dが形成されている。ただし、必ずしもこれに限らず、凹部35dが存在しなくてもよい。すなわち、本実施の形態では、垂下曲面35b・35bにて反射する光の導光板13への光路が確保できればよいので、光路とならない部分は凹部35dとしてくり抜くことができる。これにより、コスト削減を図ることができる。尚、凹部35dに反射シートを設けることも可能である。これにより、頂部平坦面35aでの導光板13から該導光板13の表面側への照射を向上させることができる。
上記光結合部材35の下端平坦面35c・35cの下側には、LED33a・33bがそれぞれ光結合部材35に近接して設けられている。これらLED33a・33bは、図4(b)及び図5(b)に示すように、断面放物線又は断面楕円からなる垂下曲面35b・35bの焦点位置Fよりも端部側に存在することが好ましい。これにより、例えば、図4(a)に示すように、例えばLED33aから出射された光が光結合部材35の断面放物線の垂下曲面35bにて反射され、その反射光が光結合部材35の頂部平坦面35aに到達し、到達方向を維持して導光板13に斜めに入射する。そして、導光板13に入射された光は、図4(a)に示す導光板13の右側の内部を全反射して進み、図示しない光路変換部である光散乱体と衝突することにより導光板13中を進む角度が変わり、全反射条件が破られ、導光板13の表面側から出射し、前記プリズムシート12、拡散シート11を通して前記シーリングライト1から発光される。尚、LED33bから出射された光も図6(a)に示すように、LED33aからの光とは対称に進む。
このような光路は、図5(a)(b)に示す断面楕円の光結合部材35においても同様である。具体的には、図5(a)に示すように、LED33aから出射された光は光結合部材35の断面楕円の垂下曲面35bにて反射され、その反射光が光結合部材35の頂部平坦面35aに到達し、到達方向を維持して導光板13に斜めに入射する。そして、導光板13に入射された光は、図5(a)に示す導光板13の内部右側を全反射して進み、図示しない光路変換部である光散乱体と衝突することにより導光板13中を進む角度が変わり、全反射条件が破られ、導光板13の表面側から出射し、前記プリズムシート12、拡散シート11を通して前記シーリングライト1から発光される。尚、LED33bから出射された光も、図6(a)に示すように、LED33aからの光とは対称に進む。
このように、光結合部材35における垂下曲面35b・35bの形状を断面放物線又は断面楕円とすることによって、LED33a・33bからの出射光を、断面放物線又は断面楕円の垂下曲面35b・35bにて反射させて効率よく結合して頂部平坦面35aから導光板13に入射させることができ、図6(a)に示すように、シーリングライト1から照明光を出射することができる。尚、断面放物線と断面楕円との対比においては、断面楕円の方が光を絞って導光板13に入射するよう結合できるので、結合効率を高くすることができる。
この結果、本実施の形態のシーリングライト1における照明装置10では、図6(b)に示すように、円盤状のシーリングライト1における中央部つまり中心線上に横切って帯状の光源モジュール30を設けることにより、図7(a)に示すように、導光板13の中心からX軸方向に半径の±約1/3離れた点A・Bを通る弦において、図7(b)に示す輝度分布を有する導光板13からの出射光を得ることができる。この結果、本実施の形態のシーリングライト1では均一で滑らかな輝度分布を得ることが可能となる。
ここで、本実施の形態における円盤状のシーリングライト1の輝度分布について説明する。
すなわち、本実施の形態では、図8に示すように、円盤状の導光板13において、中心線上に設けられた光源モジュール30から出射された光Pは外周端13aに達する。ここで、本実施の形態の導光板13は例えばアクリル板にてなっているので、スネルの法則により、外周端13aでの半径方向(接線Qの法線方向)と光源モジュール30と直交する方向とのなす角度θが約42度を境界として、全反射しない領域S1と全反射する領域S2・S2とに分かれる。全反射しない領域S1は直径の中央側部であり、全反射する領域S2・S2は直径の両端側部である。このため、本実施の形態では、図示しない光路変換素子である光散乱部の配設パターン等を調整することにより、導光板13全体の輝度のさらなる均一化を図っている。
また、本実施の形態の照明装置10では、図1に示すように、導光板13の裏面からLED33a・33bの光を入射させる。液晶表示装置のバックライトの分野においては、従来、サイドエッジ型のバックライトが用いられていたが、従来のサイドエッジ型のバックライトの光利用効率が75%であるのに対して、本実施の形態の照明装置10の光利用効率は88%であった。したがって、本実施の形態の照明装置10は、従来のサイドエッジ型のバックライトよりも光利用効率において優れていることが判る。すなわち、従来のサイドエッジ型のバックライトでは、導光板の長手方向の温度上昇に伴う線膨張が大きいことから、LEDと導光板との間に隙間を設ける必要があり、その結果、LEDの出射光がこの隙間から漏れるので、光利用効率を上げることができなかった。この点、本実施の形態の照明装置10では、導光板13の直下にLED33a・33bを設けているので、導光板13が熱膨張したときにも膨張寸法は小さい。したがって、隙間を設ける必要がないので、光利用効率を上げることができるものとなっている。
また、その結果、本実施の形態の照明装置10では、従来のサイドエッジ型のバックライトとは異なり、図1に示すように、シーリングライト1の端部に光源が存在しないので、シーリングライト1の端部に、直接、フレーム20を設けることが可能である。この結果、額縁寸法を6mm以下にした面発光が可能になる。さらに、フレーム20を透明、半透明または乳白色の樹脂材料で構成することで、フレーム20も含めた全面発光が可能になる。フレーム20の形状や材質を最適化することで裏面方向に発光する間接照明が可能になる。
ところで、本実施の形態では、照明装置10は、例えば円盤状となっているが、必ずしもこれに限らず、図9(a)〜(d)に示すように、各種の形状とすることができる。具体的には、図9(a)は矩形の導光板13であり、図9(b)は矩形の角が面取りされた導光板13であり、図9(c)は楕円の導光板13であり、図9(d)は菱形の導光板13である。
この場合、図9(a)に示す矩形の導光板13では、光源モジュール30からの光の導光方向、つまり帯状に延伸する光源モジュール30に直交する方向(進行方向)においては、光量は徐々に減少する。このため、光散乱部のドットパターンの分布は進行方向に向かうに伴ってドットパターンの数を増加させることにより、導光板13から表面側への均一な輝度分布を得ることができる。一方、光の導光方向に垂直な方向(垂直方向)においては、光量は一定であり、この結果、光散乱部のドットパターンの分布も均一である。
また、図9(b)に示す矩形の角が面取りされた導光板13では、方形部分では、図(a)と同様である。すなわち、光源モジュール30からの光の導光方向(進行方向)においては、光量は徐々に減少する。このため、光散乱部のドットパターンの分布は進行方向に向かうに伴ってドットパターンの数を増加させることにより、導光板13から表面側への均一な輝度分布を得ることができる。また、光の導光方向に垂直な方向(垂直方向)においては、光量は一定であり、この結果、光散乱部のドットパターンの分布も均一である。
一方、矩形の角の面取り部分では、光の導光方向に垂直な方向(垂直方向)において、光は全反射し、この結果、導光板13から表面側への均一な輝度分布を得るためには、垂直方向に進むに伴って、光散乱部のドットパターンを減少させる必要がある。
さらに、図9(c)に示す楕円の導光板13では、光源モジュール30からの光の導光方向(進行方向)においては、光量は徐々に減少する。このため、光散乱部のドットパターンの分布は進行方向に向かうに伴ってドットパターンの数を増加させることにより、導光板13から表面側への均一な輝度分布を得ることができる。一方、光の導光方向に垂直な方向(垂直方向)においては、光は全反射し、この結果、導光板13から表面側への均一な輝度分布を得るためには、垂直方向に進むに伴って、光散乱部のドットパターンを減少させる必要がある。
また、図9(d)に示す菱形の導光板13では、光源モジュール30からの光の導光方向(進行方向)においては、光量は徐々に減少する。このため、光散乱部のドットパターンの分布は進行方向に向かうに伴ってドットパターンの数を増加させることにより、導光板13から表面側への均一な輝度分布を得ることができる。一方、光の導光方向に垂直な方向(垂直方向)においては、光は全反射し、この結果、導光板13から表面側への均一な輝度分布を得るためには、垂直方向に進むに伴って、光散乱部のドットパターンを減少させる必要がある。
尚、本実施の形態では、照明装置10の光源モジュール30は、帯状に設けられているが、必ずしもこれに限ることはない。例えば、図10に示すように、枠状であるリング状とすることが可能である。このように、照明装置10の形状に沿う枠状の光源モジュール30とすることによって、輝度の均一化を容易に図ることができる。
また、本実施の形態の光源モジュール30では、上述したように、光源モジュール30においては光結合部材35の長手方向に沿って2列のLED33a・33bが設けられている。したがって、この2列のLED33a・33bの色温度をそれぞれ異ならせることによって、図11に示すように、調光・調色照明が可能となる。具体的には、LED33aを昼白色とし、LED33bを電球色とする。これにより、前記シーリングライト1の外側では昼白光を照射し、シーリングライト1の内側では電球色を照射する等の調光・調色照明を行うことが可能となる。
さらに、本実施の形態では、光源モジュール30は1列にて設けられていたが、必ずしもこれに限らず、複数列であってもよい。これにより、明るさの向上及び調光・調色照明が可能となる。
そして、本実施の形態の光源モジュール30では、上述したように、光源モジュール30においては光結合部材35の長手方向に沿って2列のLED33a・33bが設けられている。したがって、この2列のLED33a・33bの色温度をそれぞれ異ならせることによって、図11に示すように、調光・調色照明が可能となる。具体的には、LED33aを昼白色とし、LED33bを電球色とする。これにより、前記シーリングライト1の外側では昼白光を照射し、シーリングライト1の内側では電球光を照射する等の調光・調色照明を行うことが可能となる。
ところで、一般的に屋内照明として広く利用されている蛍光灯は、主に「電球色」「温白色」「白色」「昼白色」「昼光色」に分類されており、色温度が順に約3000K、3500K、4200K、5000K、6500Kである。本実施形態の照明装置10においては、光源モジュール30の形状(枠状、帯状、または複数の帯状)、およびLED33a・33bの出射光の色温度等を適宜組合わせ、点灯制御部36により各列で点灯制御することにより、シーリングライト1の照明領域を制御するとともに、調光・調色照明を行うことができる。
以下、照明装置10の点灯制御部36によるLED33a・33bの点灯制御と、シーリングライト1の照明領域との関係について、さらに詳述する。図12は、帯状の光源モジュール30が1列で設けられたシーリングライト1の概略構成を示す上面図であり、図12(a)及び(b)はそれぞれ、点灯制御の一例を示す。
なお、以下の図12〜15においては、LED33a(またはLED33a’)は、昼白色の光を出射し、LED33b(またはLED33b’)は、電球色の光を出射する。
図12(a)に示されるシーリングライト1は、その中央部に横切って帯状の光源モジュール30(頂部平坦面35a)が設けられた構成である。そして、図示しない導光板のZ軸方向真下にLED33a・33bが複数設けられている。LED33a・33bはそれぞれ、光源モジュール30のX軸方向(幅方向)の両側に、列a・bを成して配置されている。すなわちLED33a・33bは、導光板13側から見て、頂部平坦面35aを挟むように、列a及びbを成して配置されている。複数のLED33aが配列された列a(第1列)は、光源モジュール30のX軸方向の一方のI側に配されている。また、複数のLED33bが配列された列b(第2列)は、光源モジュール30のX軸方向の他方のII側に配されている。
光源モジュール30(頂部平坦面35a)を境界として、列a側(すなわちI側)の領域を照明領域B(第1領域)とし、列b側(すなわちI側)の領域を照明領域A(第2領域)とする。このとき、光源モジュール30における光結合部材は、列aのLED33aの出射光を照明領域Aへ導光し、列bのLED33bの出射光を照明領域Bへ導光する。
このような構成において、点灯制御部36は、(ア)LED33aの列aのみを点灯する(LED33bの列bを消灯する)、(イ)LED33bの列bのみを点灯する(LED33aの列aを消灯する)、(ウ)LED33a・33bの列a・bの両方の列を点灯する、(エ)LED33a・33bの列a・bの両方の列を消灯する、という点灯制御を行う。
点灯制御部36が上記(ア)の点灯制御を行った場合、昼白色の照明領域Aが形成され、この照明領域Aは、光源モジュール30を境界として、X軸方向II側の半円領域である。また、(イ)の点灯制御を行った場合、図12(b)に示されるように、シーリングライト1に電球色の照明領域Bが形成され、この照明領域Bは、光源モジュール30を境界として、X軸方向I側の半円領域である。また、(ウ)の点灯制御を行った場合、図12(a)に示されるように、シーリングライト1に昼白色の照明領域Aおよび電球色の照明領域Bが形成される。また、(エ)の点灯制御を行った場合、シーリングライト1は、照明領域が形成されず、消灯状態になる。
このように、図12(a)及び(b)に示されたシーリングライト1では、照明領域で色温度の分布が異なる照明状態を実現することができる。また、点灯制御部36がLED33a・33bの点灯制御を行うことにより、照明領域(照明領域A及びBの何れの領域に照明するか)を制御することができとともに、特定の照明領域に特定の色温度の光を照明することが可能になる。
図13は、帯状の光源モジュール30が2列で設けられたシーリングライト1の概略構成を示す上面図であり、図13(a)〜(c)はそれぞれ、点灯制御の一例を示す。
図13(a)〜(c)に示されるシーリングライト1は、2つの帯状の光源モジュール30・30’が設けられた構成である。これら光源モジュール30・30’は、互いに平行になるように設けられている。LED33a・33bはそれぞれ、光源モジュール30のX軸方向(幅方向)の両側に、列a・bを成して配置されている。また、LED33a’・33b’はそれぞれ、光源モジュール30’のX軸方向(幅方向)の両側に、列a’・b’を成して配置されている。列a・a’は、光源モジュール30・30’のX軸方向の一方のI側に配されている。また、複数のLED33bが配列された列bは、光源モジュール30のX軸方向の他方のII側に配されている。
図13(a)〜(c)に示されるシーリングライト1においては、光源モジュール30を境界としてX軸方向I側に照明領域Bが形成され、光源モジュール30’を境界としてX軸方向II側に照明領域Aが形成される。そして、光源モジュール30及び30’の間に照明領域Cが形成される。列a・b及び列a’・b’のLEDを全て点灯した場合、照明領域Aに昼白色の照明がされ、照明領域Bには電球色の照明がされる。そして、照明領域Cには、電球色と昼白色との混色の照明がされる。
点灯制御部36は、LED33a・33b及びLED33a’・33b’の点灯・消灯を列毎に制御することにより、照明領域A〜Cで色温度の分布が異なる照明状態を実現することができる。
例えば、照明領域A及びCに昼白色の照明を行う場合、点灯制御部36は、列aのLED33a及び列a’のLED33a’のみを点灯する制御を行う。また、照明領域B及びCに電球色の照明を行う場合、点灯制御部36は、列bのLED33b及び列b’のLED33b’のみを点灯する制御を行う。また、図13(b)に示されるように、照明領域Bのみに電球色の照明を行う場合、点灯制御部36は、列bのLED33bのみを点灯する制御を行う。図13(c)に示されるように、シーリングライト1の照明領域Cのみに電球色と昼白色との混色の照明を行う場合、点灯制御部36は、列aのLED33a及び列b’のLED33b’のみを点灯する制御を行う。
図14は、帯状光源モジュール30がリング状に設けられたシーリングライト1の概略構成を示す上面図であり、図14(a)及び(b)はそれぞれ、点灯制御の一例を示す。
図14(a)及び(b)に示されるシーリングライト1は、図示しない導光板のZ軸方向真下にLED33a・33bが複数設けられている。LED33a・33bはそれぞれ、光源モジュール30が形成するリング状の枠の幅方向両側に、列a・bを成して配置されている。
図14(a)及び(b)に示されるシーリングライト1においては、リング状の光源モジュール30を境界として、列a側のリング枠の内部領域に照射領域Bが形成される。また、列b側のリング枠の外側領域に照明領域Aが形成される。
点灯制御部36は、図12に示された構成と同様に、(ア)〜(エ)の点灯制御を行う。点灯制御部36が(ア)の点灯制御(LED33aの列aのみを点灯する)を行った場合、昼白色の照明領域Aが形成される。また、(イ)の点灯制御(LED33bの列bのみを点灯する)を行った場合、図14(b)に示されるように、シーリングライト1に電球色の照明領域Bが形成される(照明領域Aよりも照明領域Bが電球色の光の光量が多くなる)。また、(ウ)の点灯制御(LED33a・33bの列a・bの両方の列を点灯する)を行った場合、図14(a)に示されるように、シーリングライト1に昼白色の照明領域Aおよび電球色の照明領域Bが形成される。また、(エ)の点灯制御(LED33a・33bの列a・bの両方の列を消灯する)を行った場合、シーリングライト1は、照明領域が形成されず、消灯状態になる。
このように、図14(a)及び(b)に示されたシーリングライト1においても、照明領域で色温度の分布が異なる照明状態を実現することができる。また、点灯制御部36がLED33a・33bの点灯制御を行うことにより、照明領域を制御することができとともに、特定の照明領域に特定の色温度の光を照明することが可能になる。
図15は、互いに大きさが異なるリング状の光源モジュール30・30’が同心円状で設けられたシーリングライト1の概略構成を示す上面図であり、図15(a)〜(c)はそれぞれ、点灯制御の一例を示す。
図15(a)〜(c)に示されるシーリングライト1において、LED33a・33bはそれぞれ、光源モジュール30が形成するリング状の枠の幅方向両側に、列a・bを成して配置されている。また、LED33a’・33b’はそれぞれ、光源モジュール30’が形成するリング状の枠の幅方向両側に、列a’・b’を成して配置されている。
図15(a)〜(c)に示されるシーリングライト1においては、リング状の光源モジュール30を境界として、列a側のリング枠の内部領域に照射領域Bが形成される。また、光源モジュール30・30’の間にドーナツ状の照明領域Cが形成される。この照明領域Cは、光源モジュール30を境界として列b側であり、かつ、光源モジュール30’を境界として列a’側にある領域である。また、光源モジュール30’の列b’側のリング枠の外側領域に照明領域Aが形成される。列a・b及び列a’・b’のLEDを全て点灯した場合、照明領域Aに昼白色の照明がされ、照明領域Bには電球色の照明がされる。そして、照明領域Cには、電球色と昼白色との混色の照明がされる。
点灯制御部36は、LED33a・33b及びLED33a’・33b’の点灯・消灯を列毎に制御することにより、照明領域A〜Cで色温度の分布が異なる照明状態を実現することができる。
例えば、図15(b)に示されるように、照明領域Bのみに電球色の照明を行う場合、点灯制御部36は、列bのLED33bのみを点灯する制御を行う。図15(c)に示されるように、シーリングライト1の照明領域Cのみに電球色と昼白色との混色の照明を行う場合、点灯制御部36は、列aのLED33a及び列b’のLED33b’のみを点灯する制御を行う。
また、図12〜図15の構成においては、点灯制御部36の点灯制御により、各照明領域で色温度の分布が異なる照明状態を実現していた。しかし、本実施形態のシーリングライトでは、列a・b(及び列a’・b’)のLEDの出射光の色温度を一定としてもよい。図16(a)〜(d)はそれぞれ、図12〜図15に示されたシーリングライト1において、LEDの出射光の色温度を一定とした場合の点灯制御の一例を示す上面図である。
図16(a)・(c)の照明状態は、図12(a)・図14(a)に示される構成において、列aに配列したLED33aのみを点灯する制御を行うことで実現される。また、図16(b)の照明状態は、図13(a)に示される構成において、列a・b’に配列したLED33a・33b’のみを点灯する制御を行うことで実現される。
また、図16(d)の照明状態は、図15(a)に示される構成において、列a・a’に配列したLED33a・33a’のみを点灯する制御を行うことで実現される。また、列a’に配列したLED33a’のみを点灯する制御などと組合わせることで、シーリングライト1について、「消灯」、「点灯」、「常夜灯」という3段階の照明が可能になる。
上述のシーリングライト1では、各列に配列されたLED同士の出射光は、同一の色温度であった。しかし、本実施形態のシーリングライト1は、各列に配列されたLEDは、互いに異なる色温度の光を出射する構成であってもよい。図17は、各列に配列されたLEDが互いに異なる色温度の光を出射する構成の概略を示す上面図であり、図17(a)は、帯状の光源モジュール30が1列にて設けられた場合を示し、図17(b)は、リング状の光源モジュール30が設けられた場合を示す。
図17(a)に示されるように、列a・bに並列したLEDについて、互いに対向するLED33a及び33bの出射光を電球色とすることができる。また、互いに対向するLED33a及び33bの出射光を昼白色とすることができる。そして、列aでは、LED33a及びLED33aを交互に配置する。同様に、列bでは、LED33b及びLED33bを交互に配置する。
また、図17(b)に示された構成においても、図17(a)と同様に、互いに対向するLED33a及び33b、LED33a及び33bの出射光をそれぞれ、電球色、昼白色とすることができる。そして、列aで、LED33a及びLED33aを交互に配置することができる。同様に、列bで、LED33b及びLED33bを交互に配置することができる。
このような構成において、点灯制御部36が、列a・b毎にLEDの点灯を制御することにより、色温度が異なる照明状態を実現することができる。なお、照明機器では色度ムラがあるが、室内で使用すれば混色された光を照明することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の照明装置、及びそれを備えた照明機器は、天井直付け形のシーリングライトとうに適用できる。そして、適用分野として、店舗、オフィス等施設、業務用などの各種の照明器具に適用できる。
1 シーリングライト(照明機器)
11 拡散シート
12 プリズムシート
13 導光板
10 照明装置
14 反射シート
15 バックシャーシ
30 光源モジュール
33 LED
33a・33b LED
34a・34b LED基板
35 光結合部材
36 点灯制御部

Claims (11)

  1. 平板状の導光板と、導光板の裏面側に配置された光源とを備え、光源の出射光を導光板に入射させ、入射した光を導光板の内部で全反射させて導光しながら導光板の表面側から照射させる照明装置であって、
    上記光源は、2列に並列し、かつ、その出射光の光軸方向が上記導光板に対して直交するように配置されており、
    導光板と光源との間に、導光板と当接し光源の配列方向に延びる当接領域を有し、光源の出射光を該当接領域を介して導光板に対し斜めに入射させるように結合する光結合部材を備え、上記光結合部材は、各列に配置された光源の出射光を、上記当接領域を境界として導光板の別々の領域に導光するようになっており、
    列毎に光源の点灯制御を行う点灯制御部を備えたことを特徴とする照明装置。
  2. 導光板側から見て、上記光源は、上記当接領域を挟むように、第1列及び第2列を成して配置されており、
    当接領域を境界として、第1列側の導光板の領域を第1領域とし、第2列側の導光板の領域を第2領域としたとき、上記光結合部材は、第1列の光源の出射光を上記第2領域へ導光し、第2列の光源の出射光を上記第1領域へ導光するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 上記光源は、第1列及び第2列で互いに異なる色温度の光を出射することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 上記光源は、第1列及び第2列で同一の色温度の光を出射することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  5. 上記光源は、第1列の中で異なる色温度の光を出射することを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
  6. 上記光結合部材は、帯状に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の照明装置。
  7. 帯状の光結合部材は、互いに平行になるように複数設けられていることを特徴とする請求項6に記載の照明装置。
  8. 上記光結合部材は、枠状に設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の照明装置。
  9. 枠の大きさが互いに異なる複数の枠状の光結合部材が、同心に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
  10. 上記光源は、複数のLEDからなることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の照明装置。
  11. 請求項1〜10の何れか1項に記載の照明装置を備えたことを特徴とする照明機器。
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