JP2012202849A - 傾斜測定器及び傾斜測定方法 - Google Patents

傾斜測定器及び傾斜測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012202849A
JP2012202849A JP2011068188A JP2011068188A JP2012202849A JP 2012202849 A JP2012202849 A JP 2012202849A JP 2011068188 A JP2011068188 A JP 2011068188A JP 2011068188 A JP2011068188 A JP 2011068188A JP 2012202849 A JP2012202849 A JP 2012202849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin plate
inclination
measuring
tilt
ground
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011068188A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuki Ishida
泰樹 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DT JAPAN Inc
Original Assignee
DT JAPAN Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DT JAPAN Inc filed Critical DT JAPAN Inc
Priority to JP2011068188A priority Critical patent/JP2012202849A/ja
Publication of JP2012202849A publication Critical patent/JP2012202849A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)

Abstract

【課題】ゴルフ場のグリーン等の傾斜角度を容易に測定することができる傾斜測定器を提供する。
【解決手段】透明な材料で構成された平面視矩形状の薄板型容器10と、薄板型容器10の内部に設けられた水平指示手段と、を備える傾斜測定器1であって、薄板型容器10の少なくとも一方の表面には、薄板型容器10の一辺12に平行なターゲットライン15と、傾斜角度を測定するための目盛り16と、が記されている。本測定器1は、薄板型容器10の一辺12が測定対象となる地面Gに平行になるように薄板型容器10を地面Gに載置した際に水平指示手段によって指示される水平線23と、ターゲットライン15と、がなす角度を目盛り16で測定することにより、地面Gの傾斜角度θを測定することを可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、傾斜測定器及び傾斜測定方法に関する。
現在、ゴルフ場のグリーン等の地面の傾斜や起伏を判別するための技術が種々提案されている。例えば、近年においては、レンズ又はプレートの内部空間に色付きの液体を液面が生ずるように封入した眼鏡装着式の傾斜認識装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかる傾斜認識装置によれば、どんな状態においても常に水平を保つ液体の性質を利用することによりグリーンの傾斜や起伏を容易に判別することができる、とされている。
特開2004−317124号公報
しかし、特許文献1に記載されたような従来の傾斜認識装置は眼鏡に装着して使用するものであるため、装着者の姿勢や眼鏡の傾き等によって色付きの液体の液面が変動することとなり、グリーンの傾斜や起伏を正確に判別することは困難であると考えられる(眼鏡がグリーンと同じ角度だけ傾くとは限らないためである)。また、このような従来の傾斜認識装置には傾斜角度測定のための目盛りが設定されていないため、グリーンの傾きを大雑把に把握することができたとしても、その傾斜角度を正確に測定することはできないという問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、ゴルフ場のグリーン等の傾斜角度を容易に測定することができる傾斜測定器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る第一の傾斜測定器は、透明又は半透明な材料で構成された平面視矩形状の薄板型容器と、薄板型容器の内部に設けられた水平指示手段と、を備える傾斜測定器である。本測定器の薄板型容器の少なくとも一方の表面には、薄板型容器の一辺に平行なターゲットラインと、傾斜角度を測定するための目盛りと、が記されている。本測定器は、薄板型容器の一辺が測定対象となる地面に平行になるように薄板型容器を地面に載置した際に水平指示手段によって指示される水平線と、ターゲットラインと、がなす角度を目盛りで測定することにより、地面の傾斜角度を測定することを可能とするものである。
かかる構成を採用すると、地面(例えばゴルフ場のグリーン)の傾斜角度をきわめて容易に測定することができる。すなわち、本測定器の薄板型容器を測定対象となる地面に載置して薄板型容器の一辺を地面に平行にし、この際に薄板型容器の内部に設けられた水平指示手段によって指示される水平線と、薄板型容器の表面に記されたターゲットラインと、がなす角度を目盛りで測定することにより、地面の傾斜角度を測定することができる。
前記第一の傾斜測定器において、水平指示手段として、薄板型容器の内部に充填された2種類の比重の異なる液体を採用することができる。
かかる構成を採用すると、薄板型容器の傾きにかかわらず比重の大きい液体が比重の小さい液体よりも常に薄板型容器の鉛直方向下方領域に位置することとなり、これら2種類の液体の境界線が水平線となる。従って、この水平線とターゲットラインとがなす角度を目盛りで測定することにより、地面の傾斜角度を容易に測定することができる。
また、前記第一の傾斜測定器において、薄板型容器の中央部に回動自在に取り付けられ薄板型容器の中央部から相互に反対方向に直線的に延在する腕部を有する回動片と、回動片の腕部の中央部の鉛直方向下方に取り付けられた錘と、からなる水平指示手段を採用することもできる。
かかる構成を採用すると、薄板型容器の傾きにかかわらず回動片の腕部の中央部が錘に作用する重力により常に鉛直方向下方に向けられるため、腕部が常に水平方向に延在するように回動片が回動することとなる。従って、回動片の腕部の延在方向に沿った水平線とターゲットラインとがなす角度を目盛りで測定することにより、地面の傾斜角度を容易に測定することができる。
本発明に係る第二の傾斜測定器は、中央に凹部を有する平面視矩形状の薄板型部材と、薄板型部材の凹部に嵌め込まれ水平指示手段を有する電子機器と、を備える傾斜測定器である。本測定器の電子機器は、薄板型部材の一辺に平行なターゲットラインと、薄板型部材の一辺が測定対象となる地面に平行になるように薄板型部材を地面に載置した際に水平指示手段によって指示される水平線と、傾斜角度を測定するための目盛りと、を表示するための表示画面を有し、ターゲットラインと水平線とがなす角度を目盛りで測定することにより、地面の傾斜角度を測定することを可能とするものである。
かかる構成を採用すると、地面(例えばゴルフ場のグリーン)の傾斜角度をきわめて容易に測定することができる。すなわち、本測定器の薄板型部材を測定対象となる地面に載置して薄板型部材の一辺を地面に平行にし、この際に薄板型部材の中央凹部に嵌め込まれた電子機器の表示画面に表示されるターゲットラインと水平線とがなす角度を目盛りで測定することにより、地面の傾斜角度を測定することができる。
本発明に係る第一の傾斜測定方法は、前記第一又は第二の傾斜測定器を用いて地面の傾斜角度を測定する方法であって、傾斜測定器の一辺が測定対象となる地面に平行になるように傾斜測定器を地面に載置する測定器載置工程と、傾斜測定器の水平指示手段によって指示される水平線とターゲットラインとがなす角度を目盛りで測定する傾斜角度測定工程と、を備えるものである。
かかる方法を採用すると、本発明に係る第一又は第二の傾斜測定器を用いて、地面(例えばゴルフ場のグリーン)の傾斜角度を測定することができる。
本発明に係る第二の傾斜測定方法は、前記第一又は第二の傾斜測定器を用いて基準地点と目標地点とがなす傾斜角度を測定する方法であって、基準地点の所定高さに配置した傾斜測定器のターゲットラインが目標地点のターゲットに向くように傾斜測定器を傾斜させる測定器操作工程と、傾斜測定器の水平指示手段によって指示される水平線とターゲットラインとがなす角度を目盛りで測定する傾斜角度測定工程と、を備えるものである。
かかる方法を採用すると、本発明に係る第一又は第二の傾斜測定器を用いて、基準地点(例えばティー・グラウンド)と目標地点(例えばグリーン上のピン)とがなす傾斜角度を測定することができる。
本発明によれば、ゴルフ場のグリーン等の傾斜角度を容易に測定することができる傾斜測定器を提供することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る傾斜測定器の構成を説明するための構成図である。 図1に示す傾斜測定器を用いてグリーンのピン周辺の上下方向の傾斜角度を測定する方法を説明するための説明図である。 図1に示す傾斜測定器を用いて測定した上下方向の傾斜角度に基づいて高低差を推定する際に用いる表である。 図1に示す傾斜測定器を用いてグリーンのピン周辺の左右方向の傾斜角度を測定する方法を説明するための説明図である。 図1に示す傾斜測定器を用いて測定した左右方向の傾斜角度に基づいてターゲット方向を特定する際に用いる表である。 図1に示す傾斜測定器を用いて測定した左右方向の傾斜角度と図5に示す表とを用いて特定したターゲット方向の具体例を示す説明図である。 (A)はターゲット方向を修正することなくショットを打つ場合のゴルフクラブの向き及びゴルフボールの軌道を上方から見た場合の図であり、(B)は図6に示すターゲット方向に向けてショットを打つ場合のゴルフクラブの向き及びゴルフボールの軌道を上方から見た場合の図である。 図1に示す傾斜測定器を用いてグリーン全体の仮想傾斜角度を測定する方法を説明するための説明図である。 図1に示す傾斜測定器を用いて基準地点と目標地点とがなす傾斜角度を測定する方法を説明するための説明図である。 本発明の第二実施形態に係る傾斜測定器の構成を説明するための構成図である。 本発明の第三実施形態に係る傾斜測定器の構成を説明するための構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
[第一実施形態]
最初に、図1〜図9を用いて、本発明の第一実施形態に係る傾斜測定器1及びこれを用いた傾斜測定方法について説明する。なお、本実施形態に係る傾斜測定器1は、本発明における第一の傾斜測定器に相当するものである。
まず、図1を用いて、本実施形態に係る傾斜測定器1の構成について説明する。傾斜測定器1は、平面視矩形状の薄板型容器10を備えている。薄板型容器10は、透明な樹脂材料(例えばアクリル樹脂)で構成されており、内部に封入された液体の色が外部から視認できるようになっている。薄板型容器10は、二組の相互に平行な辺(上辺11及び下辺12、右辺13及び左辺14)を有しており、その平面形状が矩形状(長方形状)を呈している。薄板型容器10の大きさは、ゴルフのスコアカードとほぼ同じ大きさに設定されている。なお、薄板型容器10を構成する材料は、内部に封入された液体の色が外部から視認できるようなものであればよく、例えば半透明な材料を採用することもできる。
薄板型容器10の一方の表面には、薄板型容器10の上辺11及び下辺12に平行なターゲットライン15が形成されている。ターゲットライン15は、薄板型容器10の表面からわずかに突出した狭幅の直線状凸部である。また、薄板型容器10の一方の表面には、図1に示すように、傾斜角度を測定するためのスケール(目盛り)16が記されている。ターゲットライン15及びスケール16は、地面等の傾斜角度の測定に用いられるものである。
薄板型容器10の内部には、液体が充填される空隙が形成されており、その空隙には、種類の比重の異なる液体21、22が充填されている。比重の大きい液体21には着色が施されており、図1に示すように、比重の大きい液体21と比重の小さい液体22との境界線23が視認できるようになっている。これら2種類の液体21、22は、本発明における水平指示手段として機能するものである。本実施形態においては、初期状態(薄板型容器10の上辺11及び下辺12が水平になっている状態)でターゲットライン15と境界線23とが重ねられるように構成されている。
次に、図2〜図8を用いて、本実施形態に係る傾斜測定器1を用いて、ゴルフ場のグリーンGの傾斜角度等を測定する方法について説明する。
<ピン周辺上下傾斜角度の測定>
最初に、図2を用いて、グリーンGのピンP周辺の上下方向における傾斜角度(以下、「上下角度」という)を測定する方法について説明する。まず、使用者は、図2に示すように傾斜測定器1をグリーンGの所定位置(例えばゴルフボールBの近傍位置)に載置する(測定器載置工程)。この際、薄板型容器10の下辺12が測定対象となるグリーンGに平行になるように、かつ、所定位置とピンPとを結ぶ直線に薄板型容器10が平行になるように、傾斜測定器1を載置する。
その後、使用者は、傾斜測定器1の薄板型容器10の内部に充填された2種類の液体21、22の境界線23(水平線)と、薄板型容器10の一方の表面に形成されたターゲットライン15と、がなす角度θをスケール16で測定する(傾斜角度測定工程)。このように測定された角度θは、図2に示すように、測定対象であるグリーンGの上下角度と一致することとなる。
なお、使用者は、傾斜測定器1を用いて測定したグリーンGの上下角度と、図3に示す表と、を用いて、使用者の立つ位置(ゴルフボールBが載置された位置)の高さとピンPが立つ位置の高さの差(高低差)を推定することができる。例えば、使用者の立つ位置からピンPが立つ位置までの水平距離Yが「100ヤード」であり、傾斜測定器1を用いて測定した上下角度θが「6.0°」である場合には、図3の表から高低差Zは「10.5ヤード」と推定される。また、図3の表には、高低差ZがピンPの長さ(2.24ヤード)の何倍であるかが表示されている(例えば高低差Z「10.5ヤード」はピンPの長さの「4.7倍」である)。使用者は、傾斜測定器1とともに図3に示す表を携帯することにより高低差Zを容易に推定することができ、推定した高低差Zを参照して比較的正確にショットを打つことができる。
<ピン周辺左右傾斜角度の測定>
次いで、図4を用いて、グリーンGのピンP周辺の左右方向における傾斜角度(以下、「左右角度」という)を測定する方法について説明する。まず、使用者は、図4に示すように傾斜測定器1をグリーンGの所定位置(例えばゴルフボールBの近傍位置)に載置する(測定器載置工程)。この際、薄板型容器10の下辺12が測定対象となるグリーンGに平行になるように、かつ、所定位置とピンPとを結ぶ直線に対して薄板型容器10が直角になるように、傾斜測定器1を載置する。
その後、使用者は、傾斜測定器1の薄板型容器10の内部に充填された2種類の液体21、22の境界線23(水平線)と、薄板型容器10の一方の表面に形成されたターゲットライン15と、がなす角度θをスケール16で測定する(傾斜角度測定工程)。このように測定された角度θは、図3に示すように、測定対象であるグリーンGの左右角度と一致することとなる。
なお、使用者は、傾斜測定器1を用いて測定したグリーンGの左右角度と、図5に示す表と、を用いて、グリーンGの左右角度に対応するターゲット方向(ターゲット角及びターゲット横方向距離)を特定することができる。例えば、使用者の立つ位置からピンPが立つ位置までの推定距離が「150ヤード」である場合には、まず図5の表に基づいて「6番アイアン(ロフト角31°)」のクラブを選択する。そして、傾斜測定器1を用いて測定した左右角度θが「10°」である場合には、図5の表からターゲット角は「3.44°」、ターゲット横方向距離は「10.8ヤード」と推定される。
使用者は、傾斜測定器1とともに図5に示す表を携帯することによりターゲット方向(ターゲット角及びターゲット横方向距離)を容易に特定することができ、特定したターゲット方向に向けてショットを打つことにより、グリーンGの左右角度に起因するショットのずれを修正することができる。すなわち、使用者の立つ位置からピンPが立つ位置までの推定距離が「150ヤード」であってグリーンGの左右角度θが「10°」である場合にターゲット方向に修正を加えないと、図6及び図7(B)に示すように、ピンPから左方向に10.8ヤード(左方向に「3.44°」)だけショットがずれることとなる。このようなショットのずれは、図7(A)に示すように右方向に「3.44°」だけショット方向を変更することにより修正される。
<仮想傾斜角度の測定>
次いで、図8を用いて、グリーンG全体の仮想傾斜角度を測定する方法について説明する。まず、使用者は、グリーンGの外部(例えばフェアウェイ)の所定位置からグリーンG全体を視認して、図8(A)に示すようにグリーンGの仮想傾斜線L(仮想水平線Lに対してある角度をなしグリーンGの斜度を表す仮想線)を設定する(仮想傾斜線設定工程)。次いで、使用者は、傾斜測定器1の薄板型容器10を把持し、薄板型容器10の上辺11(下辺12)が仮想傾斜線Lと平行になるように薄板型容器10を傾ける(測定器操作工程)。
その後、使用者は、傾斜測定器1の薄板型容器10の内部に充填された2種類の液体21、22の境界線23(水平線)と、薄板型容器10の一方の表面に形成されたターゲットライン15と、がなす角度θをスケール16で測定する(傾斜角度測定工程)。このように測定された角度θは、図8(A)に示すように、グリーンGを外部の所定位置から見た場合のグリーンGの仮想傾斜角度(仮想水平線Lと仮想傾斜線Lとがなす角度)と一致することとなる。使用者は、図8(B)に示すように、2方向(A方向及びB方向)からグリーンGの仮想傾斜角度を測定することができる。また、使用者は、図8(C)及び図8(D)に示すように、ピンPに近づいた段階で上記と同様の工程で測定を行うことにより、仮想傾斜線L及び仮想傾斜角度を修正することができる。
使用者は、このように測定された仮想傾斜角度を考慮してグリーンG全体の傾斜や起伏の状況を把握した上で、アプローチショットを打つことが可能となる。
<目標地点までの斜度測定>
続いて、図9を用いて、本実施形態に係る傾斜測定器1を用いて、基準地点と目標地点とがなす傾斜角度を測定する方法について説明する。まず、使用者Uは、図9(A)に示すように所定の基準地点(例えばティーグラウンドT上の所定地点)に立ち、傾斜測定器1を把持して目の高さHに配置し、薄板型容器10に形成されたターゲットライン15が目標地点(例えばグリーンG上のピンPがある地点)のターゲット(例えば使用者Uの目の高さと同じ高さHにあるポイントP)に向くように傾斜測定器1を傾斜させる(測定器操作工程)。
その後、使用者は、傾斜測定器1の薄板型容器10の内部に充填された2種類の液体21、22の境界線23(水平線)と、薄板型容器10の一方の表面に形成されたターゲットライン15と、がなす角度θをスケール16で測定する(傾斜角度測定工程)。このように測定された角度θは、基準地点(ティーグラウンドT上の所定地点)と目標地点(ピンPがある地点)とのなす傾斜角度と一致することとなる。図9(B)は傾斜角度が打ち下ろし角度である場合(ティーグラウンドTに対してグリーンGが鉛直方向下方にある場合)を示す図であり、図9(C)は傾斜角度が打ち上げ角度である場合(ティーグラウンドTに対してグリーンGが鉛直方向上方にある場合)を示す図である。
使用者は、このように測定された傾斜角度を考慮して、ティーグラウンドTに対するグリーンG上のピンPの相対的な位置を把握した上で、ティーショットを打つことが可能となる。
以上説明した実施形態に係る傾斜測定器1においては、ゴルフ場のグリーンGの傾斜角度をきわめて容易に測定することができる。すなわち、傾斜測定器1の薄板型容器10を測定対象となるグリーンGに載置して薄板型容器10の下辺12をグリーンGに平行にし、この際に薄板型容器10の内部に設けられた水平指示手段によって指示される水平線と、薄板型容器10の表面に形成されたターゲットライン15と、がなす角度をスケール16で測定することにより、グリーンGの傾斜角度を測定することができる。特に、本実施形態に係る傾斜測定器1においては、薄板型容器10の傾きにかかわらず比重の大きい液体21が比重の小さい液体22よりも常に薄板型容器10の鉛直方向下方領域に位置することとなり、これら2種類の液体21、22の境界線23が水平線となる。従って、この水平線とターゲットライン15とがなす角度をスケール16で測定することにより、グリーンGの傾斜角度を容易に測定することができる。
また、以上説明した実施形態に係る傾斜測定器1を用いて、グリーンGのピンP周辺における上下左右傾斜角度を測定することができるので、使用者は比較的正確にグリーンGのピンP周辺の傾斜や起伏の状況を把握した上でパットを打つことが可能となる。また、本測定器1を用いて、グリーンG全体の仮想傾斜角度を測定することもできるので、使用者は、グリーンG全体の傾斜や起伏の状況を把握した上でアプローチショットを打つことが可能となる。また、本測定器1を用いて、基準地点(ティーグラウンドT上の所定地点)と目標地点(ピンPがある地点)とのなす傾斜角度を測定することができるので、使用者は、ティーグラウンドTに対するグリーンG上のピンPの相対的な位置を把握した上で、ティーショットを打つことが可能となる。
[第二実施形態]
続いて、図10を用いて、本発明の第二実施形態に係る傾斜測定器2について説明する。本実施形態に係る傾斜測定器2は、第一実施形態に係る傾斜測定器1の水平指示手段の構成を変更したものであり、その他の構成については第一実施形態と実質的に同一である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、重複する構成については第一実施形態と同様の符号を付して詳細な説明を省略することとする。なお、本実施形態に係る傾斜測定器2は、本発明における第一の傾斜測定器に相当するものである。
本実施形態に係る傾斜測定器2は、平面視矩形状の薄板型容器10を備えており、薄板型容器10の内部には、T字型の回動片24及び錘25を収納するための空隙が形成されている。回動片24は、薄板型容器10の中央部Cに回動自在に取り付けられており、薄板型容器10の中央部Cから相互に反対方向に直線的に延在する腕部24aを有している。また、回動片24は、腕部24aの中央部から下方に延在する胴部24bを有しており、この胴部24bの下部に錘25が固定されている。これら回動片24及び錘25は、本発明における水平指示手段として機能するものである。本実施形態においては、初期状態(薄板型容器10の上辺11及び下辺12が水平になっている状態)でターゲットライン15と回動片24の腕部24aが重ねられるように構成されている。なお、薄板型容器10の内部には、回動片24の回動範囲を制限するためのストッパ26が二つ設けられている。
以上説明した実施形態に係る傾斜測定器2においては、ゴルフ場のグリーンの傾斜角度をきわめて容易に測定することができる。すなわち、傾斜測定器2の薄板型容器10を測定対象となるグリーンに載置して薄板型容器10の下辺12をグリーンに平行にし、この際に薄板型容器10の内部に設けられた水平指示手段によって指示される水平線と、薄板型容器10の表面に形成されたターゲットライン15と、がなす角度をスケール16で測定することにより、グリーンの傾斜角度を測定することができる。特に、本実施形態に係る傾斜測定器2においては、薄板型容器10の傾きにかかわらず回動片24の腕部24aの中央部から下方に延在する胴部24bが錘25に作用する重力により常に鉛直方向下方に向けられるため、腕部24aが常に水平方向に延在するように回動片24が回動することとなる。従って、回動片24の腕部24aの延在方向に沿った水平線とターゲットライン15とがなす角度をスケール16で測定することにより、グリーンの傾斜角度を容易に測定することができる。
また、第一実施形態に係る傾斜測定器1と同様に、本実施形態に係る傾斜測定器2を用いてゴルフ場のグリーンのピン周辺における上下左右傾斜角度を測定することができるので、使用者は比較的正確にグリーンのピン周辺の傾斜や起伏の状況を把握した上でパットを打つことが可能となる。また、第一実施形態に係る傾斜測定器1と同様に、本測定器2を用いてグリーン全体の仮想傾斜角度を測定することもできるので、使用者は、グリーン全体の傾斜や起伏の状況を把握した上でアプローチショットを打つことが可能となる。また、第一実施形態に係る傾斜測定器1と同様に、本測定器2を用いて基準地点(ティーグラウンド上の所定地点)と目標地点(ピンがある地点)とのなす傾斜角度を測定することができるので、使用者は、ティーグラウンドに対するグリーン上のピンの相対的な位置を把握した上で、ティーショットを打つことが可能となる。
[第三実施形態]
続いて、図11を用いて、本発明の第三実施形態に係る傾斜測定器3について説明する。なお、本実施形態に係る傾斜測定器3は、本発明における第二の傾斜測定器に相当するものである。
本実施形態に係る傾斜測定器3は、中央に凹部30aを有する薄板型部材30と、薄板型部材30の凹部30aに嵌め込まれる電子機器40と、を備えている。薄板型部材30は、二組の相互に平行な辺(上辺31及び下辺32、右辺33及び左辺34)を有しており、その平面形状が矩形状(長方形状)を呈している。薄板型部材30の大きさは、ゴルフのスコアカードとほぼ同じ大きさに設定されている。薄板型部材30は、透明な樹脂材料(例えばアクリル樹脂)等で構成することができる。
薄板型部材30の一方の表面には、薄板型部材30の上辺31及び下辺32に平行なターゲットライン35が形成されている。ターゲットライン35は、電子機器40の後述する表示画面41に表示されるターゲットライン42と一直線上に並ぶように位置決めされている。薄板型部材30の凹部30aは、電子機器40を嵌め込んで固定することができるように構成されており、その大きさや形状は電子機器40の大きさや形状に合わせて設定される。なお、凹部30aに代えて薄板型部材30の中央に貫通孔を形成し、この貫通孔に電子機器40を嵌め込んで固定してもよい。
電子機器40は、薄板型部材30の凹部30aに嵌め込まれるような平面視矩形状の外形を有しており、その一方の表面には、各種情報を表示する表示画面41が設けられている。電子機器40には、図示されていないCPUやメモリ等が内蔵されており、メモリに記録された各種制御プログラムやアプリケーションをCPUが読み込んで起動させることにより、各種情報が表示画面41に表示されるようになっている。
具体的には、電子機器40に内蔵された水平指示器アプリケーションを起動させると、薄板型部材30の上辺31及び下辺32に平行なターゲットライン42と、薄板型部材30の傾きに関係なく常時水平方向を示す水平線43と、傾斜角度を測定するためのスケール(目盛り)44と、が表示画面41に表示される。これらターゲットライン42、水平線43及びスケール44は、地面等の傾斜角度の測定に用いられるものである。
以上説明した実施形態に係る傾斜測定器3においては、ゴルフ場のグリーン等の傾斜をきわめて容易に測定することができる。すなわち、本測定器3の薄板型部材30を測定対象となるグリーンに載置して薄板型部材30の下辺32を地面に平行にし、この際に薄板型部材30の中央凹部30aに嵌め込まれた電子機器40の表示画面41に表示されるターゲットライン42と水平線43とがなす角度をスケール44で測定することにより、グリーンの傾斜角度を測定することができる。
また、第一及び第二実施形態に係る傾斜測定器1・2と同様に、本実施形態に係る傾斜測定器3を用いてゴルフ場のグリーンのピン周辺における上下左右傾斜角度を測定することができるので、使用者は比較的正確にグリーンのピン周辺の傾斜や起伏の状況を把握した上でパットを打つことが可能となる。また、第一及び第二実施形態に係る傾斜測定器1・2と同様に、本測定器3を用いてグリーン全体の仮想傾斜角度を測定することもできるので、使用者は、グリーン全体の傾斜や起伏の状況を把握した上でアプローチショットを打つことが可能となる。また、第一及び第二実施形態に係る傾斜測定器1・2と同様に、本測定器3を用いて基準地点(ティーグラウンド上の所定地点)と目標地点(ピンがある地点)とのなす傾斜角度を測定することができるので、使用者は、ティーグラウンドに対するグリーン上のピンの相対的な位置を把握した上で、ティーショットを打つことが可能となる。
1・2・3…傾斜測定器
10…薄板型容器
11…上辺
12…下辺
15…ターゲットライン
16…スケール(目盛り)
21…比重の大きい液体(水平指示手段)
22…比重の小さい液体(水平指示手段)
23…境界線(水平線)
24…回動片
24a…腕部
25…錘
30…薄板型部材
30a…凹部
31…上辺
32…下辺
40…電子機器
41…表示画面
42…ターゲットライン
43…水平線
44…スケール(目盛り)
C…薄板型容器の中央部
G…グリーン(地面)

Claims (6)

  1. 透明又は半透明な材料で構成された平面視矩形状の薄板型容器と、前記薄板型容器の内部に設けられた水平指示手段と、を備える傾斜測定器であって、
    前記薄板型容器の少なくとも一方の表面には、前記薄板型容器の一辺に平行なターゲットラインと、傾斜角度を測定するための目盛りと、が記されており、
    前記薄板型容器の前記一辺が測定対象となる地面に平行になるように前記薄板型容器を前記地面に載置した際に前記水平指示手段によって指示される水平線と、前記ターゲットラインと、がなす角度を前記目盛りで測定することにより、前記地面の傾斜を測定することを可能とする、
    傾斜測定器。
  2. 前記水平指示手段は、
    前記薄板型容器の内部に充填された2種類の比重の異なる液体である、
    請求項1に記載の傾斜測定器。
  3. 前記水平指示手段は、
    前記薄板型容器の中央部に回動自在に取り付けられ前記薄板型容器の中央部から相互に反対方向に直線的に延在する腕部を有する回動片と、前記回動片の前記腕部の中央部の鉛直方向下方に取り付けられた錘と、からなるものである、
    請求項1に記載の傾斜測定器。
  4. 中央に凹部を有する平面視矩形状の薄板型部材と、前記薄板型部材の前記凹部に嵌め込まれ水平指示手段を有する電子機器と、を備える傾斜測定器であって、
    前記電子機器は、
    前記薄板型部材の一辺に平行なターゲットラインと、前記薄板型部材の前記一辺が測定対象となる地面に平行になるように前記薄板型部材を前記地面に載置した際に前記水平指示手段によって指示される水平線と、傾斜角度を測定するための目盛りと、を表示するための表示画面を有し、前記ターゲットラインと前記水平線とがなす角度を前記目盛りで測定することにより、前記地面の傾斜を測定することを可能とする、
    傾斜測定器。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の傾斜測定器を用いて地面の傾斜角度を測定する方法であって、
    前記傾斜測定器の一辺が測定対象となる地面に平行になるように前記傾斜測定器を前記地面に載置する測定器載置工程と、
    前記傾斜測定器の前記水平指示手段によって指示される水平線と前記ターゲットラインとがなす角度を前記目盛りで測定する傾斜角度測定工程と、を備える、
    傾斜測定方法。
  6. 請求項1から4の何れか一項に記載の傾斜測定器を用いて基準地点と目標地点とがなす傾斜角度を測定する方法であって、
    前記基準地点の所定高さに配置した前記傾斜測定器の前記ターゲットラインが前記目標地点のターゲットに向くように前記傾斜測定器を傾斜させる測定器操作工程と、
    前記傾斜測定器の前記水平指示手段によって指示される水平線と前記ターゲットラインとがなす角度を前記目盛りで測定する傾斜角度測定工程と、を備える、
    傾斜測定方法。
JP2011068188A 2011-03-25 2011-03-25 傾斜測定器及び傾斜測定方法 Withdrawn JP2012202849A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011068188A JP2012202849A (ja) 2011-03-25 2011-03-25 傾斜測定器及び傾斜測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011068188A JP2012202849A (ja) 2011-03-25 2011-03-25 傾斜測定器及び傾斜測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012202849A true JP2012202849A (ja) 2012-10-22

Family

ID=47184013

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011068188A Withdrawn JP2012202849A (ja) 2011-03-25 2011-03-25 傾斜測定器及び傾斜測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012202849A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104034311A (zh) * 2014-04-28 2014-09-10 哈尔滨工业大学 成对三等分环-圆嵌套极板相向交错放置式倾角测量方法与装置
CN105264333A (zh) * 2013-06-05 2016-01-20 吴镇祐 高尔夫球场球洞区的倾斜测量装置
WO2017150839A1 (ko) * 2016-02-29 2017-09-08 엄경석 골프 퍼팅용 방향 지시장치
CN112268498A (zh) * 2020-09-18 2021-01-26 潘莉莉 一种婴儿暖箱的床头量角器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105264333A (zh) * 2013-06-05 2016-01-20 吴镇祐 高尔夫球场球洞区的倾斜测量装置
CN104034311A (zh) * 2014-04-28 2014-09-10 哈尔滨工业大学 成对三等分环-圆嵌套极板相向交错放置式倾角测量方法与装置
WO2017150839A1 (ko) * 2016-02-29 2017-09-08 엄경석 골프 퍼팅용 방향 지시장치
GB2564031A (en) * 2016-02-29 2019-01-02 Kyeong Seok Um Direction indication device for golf putting
US10293236B2 (en) 2016-02-29 2019-05-21 Kyeong Seok Um Direction indication device for golf putting
GB2564031B (en) * 2016-02-29 2020-12-30 Kyeong Seok Um Direction indication device for golf putting
CN112268498A (zh) * 2020-09-18 2021-01-26 潘莉莉 一种婴儿暖箱的床头量角器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101774012B1 (ko) 골프 퍼팅용 방향 지시장치
KR20050031862A (ko) 구기 스포츠의 스윙 폼 교정장치
US8951138B2 (en) Golf club head measurement system
TWI732394B (zh) 用於高爾夫測距裝置的整合式磁鐡安裝件
US20130005495A1 (en) System and method for measurement and analysis of behavior of golf club head in golf swing
JP2012202849A (ja) 傾斜測定器及び傾斜測定方法
KR101310570B1 (ko) 퍼팅거리 표시장치
US11331563B2 (en) Crown cap game device
US10634493B2 (en) Multi-dimensional level tool with level indicating devices
KR101246945B1 (ko) 디지털 가이드 골프단말기
KR100717213B1 (ko) 거리 계측 기능을 갖는 퍼터
KR101576254B1 (ko) 골프 스마트 마커
US20060073916A1 (en) Gradient-gauge applicable on golf green
JP3202909U (ja) スマートフォン付ゴルフパター
KR101642688B1 (ko) 골프용 경사표시기
CN204699369U (zh) 一种水平仪训练球杆
KR100946971B1 (ko) 골프클럽 식별장치를 이용하는 골프 시뮬레이팅 장치
KR101879206B1 (ko) 골프용 고도차 측정 단말기
CN104857700A (zh) 一种水平仪训练球杆
US11724165B2 (en) Golf swing analyzer system
KR200420376Y1 (ko) 그린용 마커
KR20230067852A (ko) 퍼팅용 골프클럽
KR20180028646A (ko) 퍼팅용 골프클럽
JP6714800B2 (ja) パッティングの支援装置
KR200439769Y1 (ko) 골프채에 구비되어지는 거리측정용 끼움링

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140603