JP2012199601A - 画像追尾装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】好適な追尾が可能な画像追尾装置を提供する。
【解決手段】画像追尾装置は、結像光学系からの像を繰り返し撮像して、被写界画像を順次取得する取得部と、順次取得された複数の被写界画像のうちの第1被写界画像と、第1被写界画像より後に取得された第2被写界画像とのそれぞれについて、所定の領域を基準領域として設定する設定部と、複数の基準領域のそれぞれについて差分を演算し、演算結果に基づいて移動体を検出する第1検出部と、第1検出部により検出された移動体を基準として、第2被写界画像の中で追尾対象となる画像の特徴を示すテンプレート画像を生成する生成部と、生成部により生成されたテンプレート画像を用いて、第2被写界画像よりも後に取得された第3被写界画像内の追尾対象の位置を検出する第2検出部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像追尾装置に関する。
従来から、移動被写体を撮影する際に、画面内の指示部分の被写体像をテンプレート画像として取得し、繰り返し撮影する画像の中でテンプレート画像と類似した被写体像の位置を検索(テンプレートマッチング)し、画面内を横方向へ移動する被写体を追尾する画像追尾装置ある。特に、パターンマッチングとフレーム間差分処理とを用いて、移動被写体への追従精度を高めた画像追尾装置が知られている(たとえば特許文献1)。
特許第4525089号公報
しかしながら、移動被写体の動きが速い場合にはテンプレート画像を生成する際に移動被写体を確実に捕捉できず、精度の良いテンプレート画像が生成できないために追尾精度が低下するという問題がある。
請求項1に記載の発明による画像追尾装置は、結像光学系からの像を繰り返し撮像して、被写界画像を順次取得する取得部と、順次取得された複数の被写界画像のうちの第1被写界画像と、第1被写界画像より後に取得された第2被写界画像とのそれぞれについて、所定の領域を基準領域として設定する設定部と、複数の基準領域のそれぞれについて差分を演算し、演算結果に基づいて移動体を検出する第1検出部と、第1検出部により検出された移動体を基準として、第2被写界画像の中で追尾対象となる画像の特徴を示すテンプレート画像を生成する生成部と、生成部により生成されたテンプレート画像を用いて、第2被写界画像よりも後に取得された第3被写界画像内の追尾対象の位置を検出する第2検出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、好適な追尾が可能な画像追尾装置を提供することができる。
実施の形態の画像追尾装置を備えた撮像装置の構成を示す横断面図 実施の形態の画像追尾装置を備えた撮像装置の構成を示すブロック図 実施の形態の追尾制御部が備える機能を示すブロック図 第2撮像素子の構成および被写界画像を例示する平面図 実施の形態の焦点検出領域の配置の一例を示す図 被写界画像に設定される周辺部分領域および選択エリア部分領域の配置の一例を示す図 実施の形態による移動体の検出を説明する図 実施の形態による移動体の検出を説明する図 実施の形態によるテンプレート生成用部分領域の設定を説明する図 実施の形態によるテンプレート画像の生成を説明する図 実施の形態による追尾対象被写体の検出を説明する図 実施の形態による追尾処理を説明するフローチャート 実施の形態による移動方向検出処理およびテンプレート生成用画像取得処理を説明するフローチャート 実施の形態によるテンプレート生成処理を説明するフローチャート
図面を参照しながら、一実施の形態による画像追尾装置を備えた撮像装置について説明する。
図1は、本実施の形態による撮像装置(一眼レフデジタルスチルカメラ)1の構成を示す。なお、図1では画像追尾機能とは直接関係のないカメラの機器および回路についての図示と説明を省略する。一実施の形態のカメラ1では、撮影レンズ8、絞り21等を有する交換レンズ3がカメラ本体2に着脱可能に装着される。カメラ本体2には被写界像を撮像して画像を記録するための第1撮像素子4が設けられる。この第1撮像素子4はCCDやCMOSなどにより構成することができる。撮影時にはクイックリターンミラー5およびサブミラー6が実線で示す撮影光路外の位置に退避してシャッター7が開放され、撮影レンズ8により第1撮像素子4の受光面に被写体像が結像される。
カメラ本体2の底部には、撮影レンズ8の焦点調節状態を検出するための焦点検出光学系9と測距素子10が設けられている。この一実施の形態では、瞳分割型位相差検出方式による焦点検出方法を採用した例を示す。焦点検出光学系9は、撮影レンズ8を通過した対の焦点検出用光束を測距素子10の受光面へ導き、対の光像を結像させる。測距素子10は例えば対のCCDラインセンサーを備え、対の光像に応じた焦点検出信号を出力する。撮影前にはクイックリターンミラー5およびサブミラー6が破線で示すような撮影光路内の位置に設定されており、撮影レンズ8からの対の焦点検出用光束はクイックリターンミラー5のハーフミラー部を透過し、サブミラー6により反射されて焦点検出光学系9および測距素子10へ導かれる。
カメラ本体2の上部にはファインダー光学系が設けられている。撮影前にはクイックリターンミラー5およびサブミラー6が破線で示す位置にあり、撮影レンズ8からの被写体光の一部はクイックリターンミラー5に反射されて焦点板11へ導かれ、焦点板11上に被写体像が結像する。液晶表示素子12は、焦点板11上に結像された被写界像に焦点検出エリアマークなどの情報を重畳表示するとともに、被写界像外の位置に露出値などの種々の撮影情報を表示する。焦点板11上の被写界像はペンタダハプリズム13および接眼レンズ14を介して接眼窓15へ導かれ、撮影者が被写界像を視認することができる。
また、カメラ本体2上部のファインダー光学系には、被写体追尾や測光のために被写界像を撮像する第2撮像素子16が設けられる。焦点板11に結像した被写界像は、ペンタダハプリズム13、プリズム17および結像レンズ18を介して第2撮像素子16の受光面に再結像される。
図4(a)は第2撮像素子16の詳細な構成を示す正面図である。図4(a)においては水平方向をx軸、垂直方向をy軸とする座標系を用いる。第2撮像素子16は、マトリクス状に配列された複数の画素(光電変換素子)40(たとえば、横640個×縦480個の画素)を備えている。なお、図4(a)においては、図示の都合上、画素50の個数は上記横640個×縦480個よりも少ない個数で示している。さらに、各画素50にはそれぞれ赤R、緑G、青Bの原色フィルターが設けられている。これにより、各画素50ごとに被写界画像のRGB信号(被写界画像信号)を後述するボディ駆動制御装置19(図2)に出力することができる。この第2撮像素子16により撮像された被写界画像信号に基づいて、ボディ駆動制御装置19によって追尾制御と露出演算とが行われる。なお、ボディ駆動制御装置19は、追尾制御と露出演算は第1撮像素子4による撮像により出力された被写界画像信号に基づいて行うこととしてもよい。
カメラ本体2にはまた、ボディ駆動制御装置19、操作部材20などが設けられる。ボディ駆動制御装置19は、詳細を後述するマイクロコンピューターとメモリ、A/D変換器などの周辺部品から構成され、カメラ1の種々の制御と演算を行う。操作部材20には、レリーズボタン、焦点検出エリア選択スイッチ、撮影モード選択スイッチなどのカメラ1を操作するためのスイッチやセレクターが含まれる。
交換レンズ3には、ズーミングレンズ8a、フォーカシングレンズ8b、絞り21、レンズ駆動制御装置22などが設けられる。なお、この一実施の形態では撮影レンズ8をズーミングレンズ8a、フォーカシングレンズ8bおよび絞り21で代表的に表すが、撮影レンズ8の構成は図1に示す構成に限定されない。レンズ駆動制御装置22は図示しないマイクロコンピューターとメモリ、駆動回路、アクチュエーターなどの周辺部品から構成され、レンズ8a、8bおよび絞り21の駆動制御とそれらの位置検出を行う。レンズ駆動制御装置22に内蔵されるメモリには、交換レンズ3の焦点距離や開放絞り値などのレンズ情報が記憶されている。
ボディ駆動制御装置19とレンズ駆動制御装置22はレンズマウント部の接点23を介して通信を行う。この通信によって、ボディ駆動制御装置19はレンズ駆動制御装置22へレンズ駆動量や絞り値などの情報を送信し、レンズ駆動制御装置22はボディ駆動制御装置19へレンズ情報や絞り情報を送信する。
図2はボディ駆動制御装置19の詳細な構成を示す。なお、画像追尾機能とは直接関係のない制御機能については図示と説明を省略する。ボディ駆動制御装置19は素子制御回路19a、A/D変換器19b、マイクロコンピューター19c、メモリ19dなどを備えている。素子制御回路19aは第2撮像素子16の電荷の蓄積と読み出しを制御する。A/D変換器19bは、第2撮像素子16から出力されるアナログの被写界画像信号をデジタルの被写界画像信号に変換する。撮影者により操作部材20のレリーズボタンが半押しされると半押しスイッチ(不図示)がオンし、図1に示すように、撮影レンズ8を通過した被写体光の一部は破線で示すクイックリターンミラー5により反射され、ペンタダハプリズム13、プリズム17および結像レンズ18を介して第2撮像素子16へ導かれる。レリーズボタンが半押しされている間、または半押しタイマーが作動している間は、第2撮像素子16により繰り返し周期的に被写界画像を撮像することができる。
マイクロコンピューター19cは、ソフトウエア形態により露出制御部19e、焦点検出演算部19f、レンズ駆動量演算部19gおよび追尾制御部19hを構成する。メモリ19dは、画像追尾用のテンプレート画像やデフォーカス量などの情報、撮影レンズ8の焦点距離、開放F値、絞り値、像ズレ量からデフォーカス量への変換係数などのレンズ情報などを記憶する。
露出制御部19eは、第2撮像素子16により撮像した画像信号に基づいて露出値を演算する。焦点検出演算部19fは、測距素子10から出力される対の光像に応じた焦点検出信号に基づいて撮影レンズ8の焦点調節状態、ここではデフォーカス量を検出する。なお、詳細を後述するが、撮影レンズ8の撮影画面内には複数の焦点検出エリアが設定されており、測距素子10は焦点検出エリアごとに対の光像に応じた焦点検出信号を出力し、焦点検出演算部19fは焦点検出エリアごとに対の光像に応じた焦点検出信号に基づいてデフォーカス量を検出する。撮影者により操作部材20のレリーズボタンが半押しされると半押しスイッチ(不図示)がオンし、図1に示すように、撮影レンズ8を通過した被写体光の一部は破線で示すクイックリターンミラー5のハーフミラー部を通ってサブミラー6および焦点検出光学系9を介して測距素子10へ導かれ、焦点検出演算部19fにより焦点検出演算が行われる。レンズ駆動量演算部19gは検出されたデフォーカス量をレンズ駆動量に変換する。なお、焦点調節状態の検出は、レリーズボタンが半押しされている間、繰り返し周期的に行われる。
追尾制御部19hは、画像追尾動作(処理)を行う。すなわち、追尾制御部19hは、第2撮像素子16により撮像された被写界画像の内、撮影者が手動で指定した追尾対象位置、あるいはカメラ1が自動で設定した追尾対象位置に対応する画像に基づいて、テンプレート画像(基準画像)を生成してメモリ19dに記憶させる。そして、追尾制御部19hは、撮影周期ごとに第2撮像素子16により繰り返し撮影される被写界画像の中からテンプレート画像と一致または類似する画像領域を検索することによって追尾対象の位置を認識する。
図3に示すように、追尾制御部19hは、画像追尾処理を行うために、画像取得部190、設定部191、移動方向検出部192、移動体検出部193、テンプレート生成部194、追尾範囲設定部195、追尾対象検出部196および更新部197を機能的に備える。画像取得部190は、第2撮像素子16から出力された被写界画像信号を用いて、被写界画像を生成する。設定部191は、後述するテンプレート生成用画像の取得処理の際に、被写界画像内で移動体を検出するための領域を設定する。移動方向検出部192は、撮像周期ごとに順次生成された異なる複数の被写界画像の間に発生した移動方向を検出する。移動体検出部193は、複数の被写界画像について公知のフレーム間差分の技術を用いて、被写界画像に含まれる移動体を検出する。
テンプレート生成部194は、被写界画像信号に基づいて、移動体検出部193により検出された移動体についてのテンプレート画像を生成してメモリ19dに記憶させる。追尾範囲設定部195は、被写界画像の内部に、テンプレート画像を用いたパターンマッチング処理を行うための領域を設定する。追尾対象検出部196は、撮影周期ごとに繰り返し撮影される被写界画像とテンプレート画像との間で相関関係を演算し、演算結果のうち、テンプレート画像との相関関係が最も高いことを示す演算結果を選択する。そして、追尾対象検出部196は、選択された演算結果に基づいて、被写界画像の中からテンプレート画像と一致または類似する画像領域を検出(検索)する。更新部197は、テンプレート生成部194により生成されたテンプレート画像の更新処理を行う。なお、画像取得部190、設定部191、移動方向検出部192、移動体検出部193、テンプレート生成部194、追尾範囲設定部195、追尾対象検出部196および更新部197による処理の詳細については、説明を後述する。
次に、一実施の形態の画像追尾動作を説明する。図5〜図11は一実施の形態の画像追尾動作を説明するための図、図12〜図14は一実施の形態の画像追尾処理を示すフローチャートである。ボディ駆動制御装置19は、電源ONの後、第2撮像素子16により撮像した被写体画像のうち、ユーザが手動で追尾対象とする被写体(以後、追尾対象被写体)を指定するか、あるいはカメラが自動で追尾対象被写体を設定すると追尾対象被写体の検出に用いるテンプレート画像のためのテンプレート生成用画像を取得する。そして、ユーザが操作部材20のレリーズボタンを半押しすると、ボディ駆動制御装置19は、取得されたテンプレート生成用画像を用いてテンプレート画像を生成し、このテンプレート画像を用いて被写体追尾処理を開始する。
レリーズボタンを全押しして撮影を行うとき以外は、クイックリターンミラー5が図1に破線で示す撮影光路内に設定されており、撮影レンズ8から入射した被写体光の一部は焦点板11上に結像される。そして、焦点板11上の被写界像はペンタダハプリズム13、プリズム17および結像レンズ18を介して第2撮像素子16へ導かれ、第2撮像素子16から被写界画像信号が繰り返し出力される。
撮影レンズ8の撮影画面には複数の焦点検出エリアが設定されており、液晶表示素子12は焦点板11上の被写界像にエリアマークを重畳して、各焦点検出エリアの位置を表示する。この一実施の形態では、図5に示すように、撮影画面内の7カ所に焦点検出エリア45a〜45gが設定された例を示す。また、操作部材20の焦点検出エリア選択スイッチにより任意のエリアを選択すると、そのエリアのマークが点灯表示される。
図5に示すように操作部材20の焦点検出エリア選択スイッチにより焦点検出エリア45cが選択されると、マイクロコンピューター19cにより焦点検出エリア45cが選択AFエリアとしてメモリ19dに記憶される。これにより、追尾対象被写体として選択AFエリア内の被写体が追尾制御部19hにより指定される。なお、ここでは撮影者が選択AFエリアを選択して追尾対象被写体を手動で指定する例を示すが、例えば自動的に被写体を認識する機能を備えたカメラでは被写体認識結果に基づいて選択AFエリアおよび追尾対象被写体を設定してもよい。
図12のステップS1において、素子制御回路19aは、第2撮像素子16に被写界画像信号を出力させ、この被写界画像信号に基づいて画像取得部190は被写界画像を取得(生成)する。生成された被写界画像の画像情報は、画素ごとにRGB値で表される。画像取得部190は、第2撮像素子16から入力した被写界画像信号のRGB値に基づいて、被写界画像の色情報と輝度情報とを算出する。このとき、画像取得部190は、第2撮像素子16に含まれる640×480個の画素50のそれぞれの画像情報を、たとえば隣接する8×8個の画素50の画像情報をまとめて1つのブロックとするブロック化を行い、被写界画像を生成する。この場合、画像取得部190は、隣接する8×8個の画像情報(すなわちRGB値)を平均化あるいは合計することによりブロック化を行う。その結果、図4(b)に示すように、被写界画像の640×480個の画素50のそれぞれの画像情報は、80×60個のブロック51(図4(b)の太線で囲まれる範囲内)の画像情報として表される。なお、以後の説明においては、上記のブロック化された1つのブロックをブロック画素51と呼ぶ。また、図4(b)においては、全被写界画像のうちの一部を拡大して示している。
次に、ステップS2で追尾制御部19hは、図13に示す画面移動方向検出処理およびテンプレート取得用画像の取得処理を実行する。
図13のステップS101において、追尾制御部19hの設定部191は、被写界画像(以後、被写界初期画像)の中の撮影者が指定した位置(ここでは選択AFエリアである焦点検出エリア45c)を含む領域(以後、選択エリア部分領域41と呼ぶ)の画像情報と、被写界画像の周辺部に設定した周辺部分領域の画像情報とをメモリ19dに記憶させる。図6に示すように、本実施の形態では、設定部191は、たとえば4個の周辺部分領域40a〜40d(総称する場合は、符号40を付す)を、焦点検出エリア45が配置されていない領域、または焦点検出エリア45が密に配置されていない領域に設定する。なお、本実施の形態では、図6に示すように、選択エリア部分領域41は、焦点検出エリア45cを中心とする、たとえば20×20個のブロック画素51で規定される領域として設定される。また、図6においては、説明の都合上、被写界初期画像に焦点検出領域を重畳して描いている。
ステップS102では、素子制御回路19aは、次の撮像周期で第2撮像素子16に被写界画像信号を出力させ、ステップS1と同様にして、画像取得部190は被写界画像(以後、被写界次画像と呼ぶ)を生成する。そして、設定部191は、被写界次画像についても、ステップS101と同様にして、4個の周辺部分領域40a〜40dを設定する。移動方向検出部192は、被写界初期画像に設定された周辺部分領域40aと、被写界次画像に設定された周辺部分領域40aとに対してパターンマッチング処理を行う。同様に、移動方向検出部192は、被写界初期画像に設定された周辺部分領域40b〜40dと、被写界次画像に設定された周辺部分領域40b〜40dとに対して、それぞれパターンマッチング処理を行う。
ステップS103では、移動方向検出部192は、周辺部分領域40a〜40dに対するパターンマッチング処理の結果に基づいて、被写界画像全体の移動方向を検出する。すなわち、移動方向検出部192は、撮像周期の間でユーザによる構図決定の動作や手振れに伴って発生した被写界初期画像と被写界次画像との間のズレ量と方向とを検出する。この場合、移動方向検出部192は、4つの周辺部分領域40のそれぞれについてほぼ同一の移動方向が検出された場合には、検出された移動方向を被写界画像全体の移動方向とする。4つの周辺部分領域40のそれぞれについて検出された移動方向のうち異なる移動方向がある場合には、移動方向検出部192は検出された複数の移動方向のうち、最大数のほぼ同一の移動方向を被写界画像全体の移動方向とする。具体的には、周辺部分領域40a〜40cで検出された移動方向がほぼ同一であり、周辺部分領域40dで検出された移動方向が異なる場合には、移動方向検出部192は、周辺部分領域40a〜40cで検出された移動方向を被写界画像全体の移動方向とする。
ステップS104では、移動体検出部193は、被写界初期画像で設定された選択エリア部分領域41と、被写界次画像で設定された選択エリア部分領域41との間で、フレーム間差分演算を行う。この場合、移動体検出部193は、被写界次画像で設定された選択エリア部分領域41を、ステップS103で検出された移動方向に沿って移動させる。そして、移動体検出部193は、被写界初期画像で設定された選択エリア部分領域41と、移動方向分移動した被写界次画像の選択エリア部分領域41との間で、対応するブロック画素51同士で差分を演算する。被写界次画像の選択エリア部分領域41が移動方向に沿って移動されるので、被写界初期画像の選択エリア部分領域41と被写界次画像の選択エリア部分領域41との差分を取ると、背景被写体が差し引かれる。すなわち、背景被写体とは異なる移動をしている被写体が差分として抽出される。
たとえば、図7(a)〜(c)に示すように撮像周期ごとに順次被写界画像S1〜S3が生成されたとする。なお、図7においては、説明の都合上、被写界画像全体にユーザによる構図決定の動作や手振れに伴うズレが発生していないものとする。図7(a)の被写界画像S1の選択エリア部分領域41と、図7(b)の被写界画像S2の選択エリア部分領域41との差分は、図7(d)に示すようになる。すなわち図7(d)の領域P1が背景とは異なる移動をしている被写体であり、この被写体が移動体検出部193により移動体として検出される。後述するように、移動体検出部193は、検出した移動体をメモリ19dに記憶する。また、図7(b)の被写界画像S2の選択エリア部分領域41と、図7(c)の被写界画像S3の選択エリア部分領域41との差分は、図7(e)に示す領域P2ようになる。この場合、移動体検出部193は、図7(e)に示す差分の画像とメモリ19dに記憶された図7(d)に示す移動体との差分を算出することにより、図7(f)に示す領域P3を被写界画像S3の移動体として検出する。
また、図8(a)〜(c)に示すように撮像周期ごとに順次被写界画像T1〜T3が生成されたとする。なお、図8においても、説明の都合上、被写界画像全体にユーザによる構図決定の動作や手振れに伴うズレが発生していないものとする。この場合も、上記の図7を用いて説明した場合と同様にして、移動体検出部193は、移動体を検出する。ただし、図8に示す移動体においては、移動量が小さいためフレーム間差分により得られる差分の値は小さくなる。
ステップS105では、追尾制御部19hは、移動体検出部193による演算の結果に基づいて、被写界初期画像で設定された選択エリア部分領域41と、被写界次画像の選択エリア部分領域41との間に差分が所定の閾値以上かを判定する。差分が閾値以上の場合、すなわち図7に示すように移動量が大きい移動体が移動体検出部193により検出された場合、ステップS105が肯定判定されてステップS106へ進む。ステップS106では、テンプレート生成部194は、移動体検出部193により検出された移動体(たとえば図7(f))の中心を基準として、図9(a)に示すように、選択エリア部分領域41よりもサイズが小さいテンプレート生成用部分領域42を設定する。この場合、テンプレート生成部194は、たとえば10×10個のブロック画素51で規定される領域をテンプレート生成用部分領域42として設定する。なお、図9(a)においては、テンプレート生成用部分領域42を破線で示す。このテンプレート生成用部分領域42は、後述するように、追尾対象被写体をパターンマッチング処理により検出する際に用いるテンプレート画像を生成するために用いられる。
被写界初期画像で設定された選択エリア部分領域41と、被写界次画像の選択エリア部分領域41との間の差分が閾値未満場合、すなわち移動体検出部193により移動体が検出されない場合、または図8に示すように移動量が小さい移動体が移動体検出部193により検出された場合、ステップS105が否定判定されてステップS107へ進む。ステップS107では、テンプレート生成部194は、被写界次画像に設定された選択エリア部分領域41の中心を基準として、図9(b)に示すように選択エリア部分領域41よりもサイズが小さいテンプレート生成用部分領域42を設定する。この場合、テンプレート生成部194は、たとえば10×10個のブロック画素51で規定される領域をテンプレート生成用部分領域42として設定する。なお、テンプレート生成部194は、選択エリア部分領域41をそのままテンプレート生成用部分領域42として設定してもよい。
ステップS108では、設定部191は、被写界次画像に設定された周辺部分領域40をメモリ19dに記憶してテンプレート生成用画像の取得処理を終了し、図12のステップS3へ戻る。なお、追尾制御部19hは、上記の処理で算出された移動方向、フレーム間の差分結果、および取得されたテンプレート生成用部分領域42を、所定回数分だけメモリ19dに記憶する。
図12のステップS3では、マイクロコンピューター19cは操作部材20のレリーズボタンが半押しされ、追尾開始の指示が行われたか否かを判別する。レリーズボタンが半押しされるまでの間、マイクロコンピューター19cは、ステップS2の処理を繰り返す。繰り返し行われるステップS2においては、上述した処理が、撮像周期ごとに順次生成された、時間的に連続する2つの被写界画像、すなわち被写界次画像の生成後に生成された被写界画像を用いて行われる。レリーズボタンが半押しされ追尾開始の指示がされた場合は、ステップS3が肯定判定されてステップS4へ進み、テンプレート生成部194は、上記のテンプレート生成用画像の取得処理で取得された最新のテンプレート生成用部分領域42を用いて、テンプレート画像の生成処理を行う。
図14に示すフローチャートを用いてテンプレート画像の生成処理について詳細に説明する。図14のステップS201において、テンプレート生成部194は、テンプレート生成用部分領域42の中心部の色情報を被写体色情報としてメモリ19dに記憶する。ステップS202では、テンプレート生成部194は、図10(a)に示すように、テンプレート生成用部分領域42のうち、上記の被写体色情報と同様な色情報を示す同色情報領域を検出し、この同色情報領域を追尾被写体領域47とする。なお、図10(a)に示すテンプレート生成用部分領域42は、図7に示す被写界画像から得られたものである。また、ここでは被写体色情報に基づいて追尾被写体領域47を決定する例を示すが、処理の簡素化を図るために一律に4×4個のブロック画素51のように追尾被写体領域47のサイズを統一したり、あるいは撮影レンズ8の距離情報や被写体の像倍率に応じて追尾被写体領域47のサイズを決定してもよい。
ステップS202では、テンプレート生成部194は、ステップS203で決定した被写界次画像の追尾被写体領域47をテンプレート画像48(図10(b))としてメモリ19dに記憶する。なお、テンプレート生成部194は、最新のテンプレート生成用部分領域42を用いて、テンプレート画像48を生成したが、メモリ19d内に記憶されているテンプレート生成用部分領域42のうち、追尾開始指示のタイミングに最も近い時刻に取得されたテンプレート生成用部分領域42を用いてもよい。
以上でテンプレート生成処理を終了し、図12のステップS3へリターンする。リターン後の図12のステップS3において、次の撮影周期で第2撮像素子16により出力された被写界画像信号を用いて被写界画像(追尾画像)を生成する。
ステップS5では、追尾範囲設定部195は、テンプレート画像48と一致または類似する画像を探索するための領域(探索領域)49(図11(a))を追尾画像内に設定する。ここでは、追尾範囲設定部195は、図9(a)に示す被写界次画像に設定された追尾被写体領域47を上下左右方向にそれぞれ、たとえば4ブロック画素分拡大したブロック画素範囲に含まれる領域に対応する領域を探索領域49として追尾画像内に設定する。
追尾範囲設定部195は、好ましくは追尾被写体領域47を中心にして探索領域49を設定する。追尾対象の被写体は今回検出された位置すなわち追尾被写体領域47を基点にして移動する。このため、追尾範囲設定部195によって追尾被写体領域47を中心にして探索領域49が設定されることにより、追尾対象の被写体を早く検出することができ、画像追尾の応答性を向上させることができる。なお、この探索領域49は縦横それぞれに所定個数のブロック画素を含む固定サイズの領域としてもよいし、追尾結果や追尾対象被写体の大きさに応じて変えるようにしてもよい。
続くステップS6では追尾制御部19hの追尾対象検出部196は、テンプレート画像48を用いたパターンマッチング処理により追尾演算を行う。追尾対象検出部196は、追尾画像の中の探索領域49から図11(a)に示す追尾被写体領域47と同じサイズの領域を順次切り出す。そして、追尾対象検出部196は、切り出した画像と、図10(b)に示すテンプレート画像48とを、対応する画素ごとに相関を演算、すなわち画像情報の差分を算出する。すなわち、追尾対象検出部196は、探索領域49の中で追尾被写体領域47と同じサイズの領域を1ブロック画素ずつずらしながら切り出し画像を取得し、切り出した画像とテンプレート画像48との間でブロック画素ごとの画像情報の差分を求める。例えば、追尾対象検出部196は、図11(b)に示すように探索領域49から順次切り出した画像(図11(b)においては、47a、47b、47c)と、テンプレート画像48とを順次比較し、それぞれの切り出し画像について差分を算出する。
ステップ7においては、追尾対象検出部196は、上述したようにして差分を算出すると、複数の差分の値のうち最も小さい値(最小差分値)を選択する。すなわち、追尾対象検出部196は、これらの差分の内の最小の値を示す切り出し画像(図11(b)においては47d)を、テンプレート画像48に最も類似している、類似度が高い画像として検出する。追尾対象検出部196は、最小差分値が得られた切り出し画像47dの追尾画像上での座標値を検出する。そして、図11(c)に示すように、追尾対象検出部196は、検出された座標値を中心として新たな追尾被写体領域47を設定する。
ステップS8では、更新部197は、最小差分値と、予め設定された類似閾値Dthとを比較することにより、ステップS7で決定された新しい追尾被写体領域47がテンプレート画像48と類似しているか否かの判定を行う。なお、類似閾値Dthは、通常の撮影シーンにおいて適切に類似判定が可能な値として設定されている。ステップS8の判定結果は、たとえば焦点調節の際に用いられる。
ステップS9では、更新部197は、予め設定された更新閾値Upthを用いて、テンプレート画像48の更新処理の要否を判定する。更新閾値Upthは、通常の撮影シーンにおいて適切に類似判定が可能な値として設定されている。ステップS9において、新しい追尾被写体領域47とテンプレート画像48との類似度が高いと判定された場合に、テンプレート画像48の更新処理を行う。更新部197は、テンプレート画像48に対する最小差分値の値が更新閾値Upth以下の場合に、テンプレート画像48の更新処理が必要と判断する。本実施の形態では、更新部197は、元のテンプレート画像48の色情報や輝度情報などの画像情報の、たとえば80%に、新しい追尾被写体領域47の画像情報の20%を加えて、新しいテンプレート画像48を生成する。
テンプレート画像48の更新処理の結果、元のテンプレート画像48の画像情報に対して、最新の画像情報が少しずつ追加されることにより更新される。このため、何らかの原因による追尾被写体の急激な変化(たとえば被写体の顔の向きの変化など)の影響を抑制して被写体追尾の信頼性を向上させることができる。なお、元のテンプレート画像48の画像情報の割合と新しい追尾被写体領域47の画像情報の割合とは最小差分値の値に応じて可変にしてもよい。
ステップS10では、マイクロコンピューター19cは、レリーズボタンが半押し操作されているか否かを判定する。ユーザによる半押し操作に応じて操作部材20から操作信号を入力している場合、または半押しタイマーが作動している期間中の場合には、マイクロコンピューター19cは、ステップS10を肯定判定してステップS5へ戻る。操作部材20から半押し操作に応じた操作信号を入力しない場合、すなわちユーザによりレリーズボタンが全押し操作された場合や、電源OFF操作が行われた場合や半押しタイマーの作動が終了した場合には、マイクロコンピューター19cは、ステップS10を否定判定して処理を終了する。
以上で説明した実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)画像取得部190は、撮影レンズ8からの像を繰り返し撮像して被写界画像を順次取得する。設定部191は、順次生成された複数の被写界画像のうちの被写界初期画像と、被写界初期画像より後に取得された被写界次画像とのそれぞれについて、所定の領域を選択エリア部分領域41として設定する。移動体検出部193は、被写界初期画像の選択エリア部分領域41と被写界次画像の選択エリア部分領域41について差分を演算し、演算結果に基づいて移動体を検出する。テンプレート生成部194は、移動体検出部193により検出された移動体を基準として、被写界次画像の中で追尾対象となる画像の特徴を示すテンプレート画像を生成する。そして、追尾対象検出部196は、テンプレート生成部194により生成されたテンプレート画像を用いて、被写界次画像よりも後に取得された追尾画像内の追尾対象の位置を検出するようにした。したがって、追尾対象としてユーザが所望する被写体が移動している場合であっても、所望する被写体(移動体)を基準としてテンプレート画像を生成できるので、テンプレート画像を用いた追尾対象被写体の検出精度を向上させることができる。
(2)移動方向検出部192は、被写界初期画像に含まれる少なくとも1つの周辺部分領域40と、被写界次画像に含まれる周辺部分領域との間でパターンマッチングを行い、被写界初期画像に対する被写界次画像の全体の移動方向を検出する。特に、移動方向検出部192は、被写界初期画像の周辺部分領域40と、被写界次画像の周辺部分領域40との間で行ったパターンマッチング処理で得られた複数の検出結果(すなわち、移動方向)のうち、ほぼ同一の結果となる個数が最大の検出結果を、被写界次画像全体の移動方向として検出する。そして、移動体検出部193は、移動方向検出部192により検出された移動方向に応じて被写界次画像に設定された選択エリア部分領域41を移動させて、被写界初期画像の選択エリア部分領域41との間で差分を演算するようにした。したがって、被写界初期画像と被写界次画像との間で発生したズレを補正してからフレーム間差分処理を行うので、背景被写体の影響を除外して移動体の検出精度を高めることができる。その結果、生成されるテンプレート画像の精度が向上する。
(3)操作部材20により撮影画面内に設定された複数の焦点検出エリア45のうちの何れかが選択されると、設定部191は、被写界画像のうち、選択された焦点検出エリア45である選択AFエリアを含む領域を選択エリア部分領域41として設定するようにした。したがって、ユーザが追尾対象被写体として所望する可能性が高い領域の画像情報を用いてフレーム間差分処理を行うことができる。
(4)移動体検出部193によって移動体が検出されない場合または移動量が小さい移動体が検出された場合には、テンプレート生成部194は、選択エリア部分領域41の中心を基準とする領域を、テンプレート画像を生成するためのテンプレート生成用部分領域42として設定するようにした。また、移動体検出部193によって移動体が検出された場合には、テンプレート生成部194は、移動体が検出された位置を含む領域を、テンプレート画像を生成するためのテンプレート生成用部分領域42として設定するようにした。したがって、移動体の移動量が大きい場合であっても、移動体の移動量が小さい場合であっても適切な領域にテンプレート生成用部分領域42を設定して、精度よくテンプレート画像を生成できる。
以上で説明した実施の形態のカメラ1を以下のように変形できる。
(1)設定部191は、選択エリア部分領域41を、選択AFエリアを中心とした所定サイズの領域として設定するものに代えて、被写界画像の中心を基準として、たとえば20×20個のブロック画素51で規定される領域として設定してもよい。
(2)設定部191は、選択エリア部分領域41として被写界画像の全領域を設定してもよい。この場合、移動体検出部193により移動体が検出されなければ、テンプレート生成部194は、選択AFエリア周辺の被写界次画像の色情報に基づいてテンプレート生成用部分領域42を設定すればよい。
(3)三脚等を用いて固定撮影を行う場合には、移動方向検出部192は、移動方向検出処理を行わないようにしてもよい。その結果、移動方向検出処理に伴う処理負荷が低減される。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。説明に用いた実施の形態および変形例は、それぞれを適宜組合わせて構成しても構わない。
16 第2撮像素子、 19 ボディ駆動制御装置、
19c マイクロコンピューター、 19h 追尾制御部、
20 操作部材、 190 画像取得部、
191 設定部、 192 移動方向検出部、
193 移動体検出部、 194 テンプレート生成部、
196 追尾対象検出部

Claims (9)

  1. 結像光学系からの像を繰り返し撮像して、被写界画像を順次取得する取得部と、
    前記順次取得された複数の前記被写界画像のうちの第1被写界画像と、前記第1被写界画像より後に取得された第2被写界画像とのそれぞれについて、所定の領域を基準領域として設定する設定部と、
    複数の前記基準領域のそれぞれについて差分を演算し、演算結果に基づいて移動体を検出する第1検出部と、
    前記第1検出部により検出された前記移動体を基準として、前記第2被写界画像の中で追尾対象となる画像の特徴を示すテンプレート画像を生成する生成部と、
    前記生成部により生成されたテンプレート画像を用いて、前記第2被写界画像よりも後に取得された第3被写界画像内の前記追尾対象の位置を検出する第2検出部と、を備えることを特徴とする画像追尾装置。
  2. 請求項1に記載の画像追尾装置において、
    前記第1被写界画像に含まれる少なくとも1つの第1周辺部分の画像と、前記第2被写界画像に含まれる、前記第1周辺部分の画像に対応する第2周辺部分の画像との間でパターンマッチングを行い、前記第1被写界画像に対する前記第2被写界画像の全体の移動方向を検出する第3検出部を備え、
    前記第1検出部は、前記第3検出部により検出された移動方向に応じて前記第2被写界画像に設定された前記基準領域を移動させて差分を演算することを特徴とする画像追尾装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像追尾装置において、
    前記設定部は、前記被写界画像の全体を前記基準領域として設定することを特徴とする画像追尾装置。
  4. 請求項1または2に記載の画像追尾装置において、
    前記設定部は、前記被写界画像の中央部近傍の部分領域を前記基準領域として設定することを特徴とする画像追尾装置。
  5. 請求項1または2に記載の画像追尾装置において、
    撮影画面内に設定された複数の焦点検出領域のうちの何れかを選択する選択部を備え、
    前記設定部は、前記被写界画像のうち、前記選択部により選択された前記焦点検出領域に対応する領域を含む部分領域を前記基準領域として設定することを特徴とする画像追尾装置。
  6. 請求項2に記載の画像追尾装置において、
    前記第3検出部は、複数の前記第1周辺部分の画像と、前記複数の第2周辺部分の画像との間で行った前記パターンマッチングで得られた複数の検出結果のうち、ほぼ同一の結果となる個数が最大の検出結果を、前記被写界画像の全体の移動方向として検出することを特徴とする画像追尾装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像追尾装置において、
    前記第1検出部による差分の演算結果が所定の条件を満たす場合には、前記生成部は、前記基準領域をそのまま、または選択された焦点検出領域を中心とする領域を、前記テンプレート画像を生成するための生成用画像として設定することを特徴とする画像追尾装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像追尾装置において、
    前記第1検出部によって前記移動体が検出された場合には、前記生成部は、前記移動体が検出された位置を含む領域を、前記テンプレート画像を生成するための生成用画像として設定することを特徴とする画像追尾装置。
  9. 請求項8に記載の画像追尾装置において、
    前記追尾対象の追尾開始を指示する追尾開始操作を受け付ける受付部を備え、
    前記追尾開始操作が受け付けられると、前記生成部は、前記生成用画像に含まれる色情報を用いて前記テンプレート画像を生成することを特徴とする画像追尾装置。
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