JP2012192851A - Vehicular interior material - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車体パネルに取り付けるためのブラケットが取り付けられた車両用内装材に関する。 The present invention relates to a vehicle interior material to which a bracket for attaching to a vehicle body panel is attached.
車両用内装材の車体パネルに対する取付けは、車両用内装材の裏面に取り付けられているブラケットを、車体パネルに設けられているファスナに結合することで行われるのが一般的である。
従来より、接着剤を用いてブラケットを車両用内装材に取り付けるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
The attachment of the vehicle interior material to the vehicle body panel is generally performed by coupling a bracket attached to the back surface of the vehicle interior material to a fastener provided on the vehicle body panel.
Conventionally, what attaches a bracket to an interior material for vehicles using adhesives is known (for example, refer to patent documents 1).
図4に示すように、特許文献1には、天井用の内装材100に、車体パネルに取り付けるためのブラケット101を取り付ける方法が示されている。
すなわち、内装材100を構成する天井基材102の裏面の所定個所に、熱可塑性繊維シート等の裏面材103を熱圧着により強く接着して設けておく。そして、この裏面材103に、ブラケット101をホットメルト接着剤104によって取り付ける。
As shown in FIG. 4, Patent Document 1 discloses a method of attaching a
That is, a
これにより、裏面材103の熱可塑性成分の溶融物と、ホットメルト接着剤104またはブラケット101の溶融物とが混合して、強い取付強度が得られる。
なお、天井基材102の表側(図4において下側)には、ホットメルトフィルム105を介して表皮材106が接合されている。
Thereby, the melt of the thermoplastic component of the
A
前述した特許文献1に記載のブラケット101の取付方法のように、接着剤104によってブラケット101を裏面材103取り付ける場合は、裏面材103が天井基材102に強力に接着している場合には、十分なブラケット接着強度が得られて好適である。
しかしながら、図5(A)に示すように、膜振動による高吸音仕様等の内装材100の場合には、ブラケット101を取り付ける裏面材103と天井基材102とが接着されておらず、裏面材103をあえて撓ませている。
Like the mounting method of the
However, as shown in FIG. 5A, in the case of the
このような裏面材103にブラケット101を接着剤104によって取り付けると、図5(B)に示すように、裏面材103の撓みにより、ブラケット101と天井基材102との間の距離Dが定まらないため、使用できない。
また、断熱のために裏面材にアルミフィルムを用いる際に、アルミフィルムを防音にも使うために、アルミフィルムの天井基材への貼り付けを部分的にする場合がある。この場合に、緩ませたアルミフィルムにブラケットを取り付ける際にも、前述したように、使用できないという問題がある。
When the
Moreover, when using an aluminum film for a back surface material for heat insulation, in order to use an aluminum film also for soundproofing, affixing to the ceiling base material of an aluminum film may be made partially. In this case, when the bracket is attached to the loosened aluminum film, there is a problem that it cannot be used as described above.
そこで、本発明は、上記問題点を解決するために、基材と裏面材とが接着されていない状態の裏面材にブラケットを取り付けた車両用内装材を提供することにある。 Therefore, in order to solve the above problems, the present invention is to provide a vehicle interior material in which a bracket is attached to a back surface material in a state where the base material and the back surface material are not bonded.
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用内装材は、少なくとも表皮材、基材、裏面繊維層および裏面材を積層して有するとともに、前記裏面材が前記裏面繊維層に接着されていない車両用内装材であって、前記車両用内装材を車体パネルに取り付けるためのブラケットを、前記裏面材に押し付けた状態で、赤外線レーザにより前記ブラケットの取付面および前記裏面材を加熱溶融して前記裏面繊維層に溶着したものである。 In order to solve the above problems, an interior material for a vehicle according to the present invention has at least a skin material, a base material, a back fiber layer, and a back material laminated, and the back material is bonded to the back fiber layer. No vehicle interior material, with the bracket for attaching the vehicle interior material to a vehicle body panel being pressed against the back surface material, the mounting surface of the bracket and the back surface material are heated and melted by an infrared laser. It is welded to the back fiber layer.
この構成によれば、裏面材が裏面繊維層に接着されていない車両用内装材の裏面材にブラケットを取り付ける際に、ブラケットを裏面材に押し付けて裏面材を裏面繊維層に押し付けた状態で、ブラケットの上面から赤外線レーザを照射する。
これにより、ブラケットおよび裏面材を加熱溶融して、裏面繊維層に溶着させるので、ブラケット取付位置においては、裏面材は裏面繊維層に接着されることになり、裏面材が裏面繊維層に接着されていない車両用内装材にでも、ブラケットを所定の位置に強固に取り付けることができる。
According to this configuration, when attaching the bracket to the back surface material of the vehicle interior material in which the back surface material is not bonded to the back surface fiber layer, the bracket is pressed against the back surface material and the back material is pressed against the back surface fiber layer. Irradiate an infrared laser from the upper surface of the bracket.
As a result, the bracket and the back material are heated and melted and welded to the back fiber layer. Therefore, at the bracket mounting position, the back material is bonded to the back fiber layer, and the back material is bonded to the back fiber layer. The bracket can be firmly attached to a predetermined position even on a vehicle interior material that is not.
上記構成において、前記裏面材が、アルミを蒸着した通気止めフィルムであるものである。 The said structure WHEREIN: The said back surface material is a ventilation film which vapor-deposited aluminum.
この構成によれば、裏面材がアルミを蒸着した通気止めフィルムであるので、防音とともに断熱を図ることができる。 According to this configuration, since the back material is a ventilation barrier film on which aluminum is vapor-deposited, heat insulation can be achieved together with soundproofing.
本発明によれば、ブラケットおよび裏面材を加熱溶融して裏面繊維層に溶着させるので、ブラケット取付位置においては、裏面材は裏面繊維層に接着されることになり、裏面材が裏面繊維層に接着されていない車両用内装材にでも、容易にブラケットを取り付けることができるという効果がある。 According to the present invention, since the bracket and the back surface material are heated and melted and welded to the back surface fiber layer, the back surface material is bonded to the back surface fiber layer at the bracket mounting position, and the back surface material is bonded to the back surface fiber layer. There is an effect that the bracket can be easily attached even to the vehicle interior material that is not bonded.
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention (hereinafter referred to as embodiments) will be described in detail with reference to the accompanying drawings. Note that the same number is assigned to the same element throughout the description of the embodiment.
図1に示すように、本発明にかかる車両用内装材10は、天井材等の車体パネル(図示省略)に取り付けるためのブラケット20を、裏面に取り付けたものである。
As shown in FIG. 1, a vehicle
車両用内装材10は、少なくとも表皮材11、基材12、裏面繊維層13、非通気性の裏面材14、表面繊維層15及びスパンレース不織布16を積層して有する。表皮材11には、不織布、織布、ニット等公知のものを用いることができる。基材12は例えばウレタンで構成され、裏面繊維層13はイソシアネートを塗布したガラス繊維で構成することができる。ここでは、表皮材11と基材12との間に、裏面繊維層13と同じ材質の表面繊維層15を有する。
裏面材14は、通気止めフィルムの表面にアルミを蒸着させたアルミフィルムである。スパンレース不織布16は、ガラス繊維からなる裏面繊維層13とアルミフィルムからなる裏面材14の間に挟まれるものであって、50g/m2程度のものを用いることができる。
通常は表皮材11、表面繊維層15、基材12、裏面繊維層13、裏面材14を順に積層し型温140〜150℃のホットプレスで圧着する。この時に裏面繊維層13に塗布・含浸されたイソシアネートが溶融し裏面繊維層13に隣接する夫々の層との接着をする。ただし、裏面材14が膜振動の役目を果たす為には裏面繊維層13と接着しない部分(例えばトリム外周と開口周縁部以外)を設ける必要があり、この部分に型温では溶融しないスパンレース不織布16を両者間に挟んで成形することにより、裏面繊維層13とスパンレース不織布16は接着されるが、スパンレース不織布16と裏面材14は接着しないので、裏面材14が基材12に対して弛むことになる。尚、表皮材11、基材12、裏面繊維層13、裏面材14は略同じ大きさになる。
The vehicle
The
Usually, the
車両用内装材10が、膜振動による高吸音仕様等の場合には、裏面材14が振動して車内の音を吸音するため、裏面材14は内側(図1において下側)に隣接する裏面繊維層13に接着されていない。
少なくとも、ブラケット20を取り付ける位置において、裏面材14は裏面繊維層13に接着されている必要はない。
When the vehicle
At least in the position where
次に、本発明にかかる車両用内装材10にブラケット20を取り付ける方法について説明する。
図1に示すように、まず、裏面材14の外表面141(図1において上面)にブラケット20の取付面21(図1において下面)を押し付ける。このとき、押さえ治具30を用いてブラケット20を裏面材14に押し付ける。
裏面材14は、その内側(図1において下側)に隣接する裏面繊維層13に接着されていないが、押さえ治具30を用いてブラケット20を裏面材14に加圧して押し付けるので、このとき裏面材14は裏面繊維層13の所定位置に接する。
Next, a method for attaching the
As shown in FIG. 1, first, the mounting surface 21 (lower surface in FIG. 1) of the
Although the
次に、ブラケット20を裏面材14に押し付けた状態で、ブラケット20の上面22からブラケット20を貫通して裏面材14に、レーザヘッド31から赤外線レーザLBを照射する。
Next, in a state where the
ブラケット20の上面22における赤外線レーザLB(レーザヘッド31)の走査パターンPとしては、図2(A)に示すように、ブラケット20の外周縁に沿って矩形状に走査することができる。
あるいは、図2(B)に示すように、十字形状に走査したり、図2(C)に示すように、対角線状に走査することができる。
The scanning pattern P of the infrared laser LB (laser head 31) on the
Alternatively, it can be scanned in a cross shape as shown in FIG. 2B, or can be scanned in a diagonal line as shown in FIG.
赤外線レーザLBは、裏面材14および裏面繊維層13まで達することができるが、基材12には達しない強度とする。
赤外線レーザLBにより、ブラケット20の取付面21と、裏面材14の外表面141との間で発熱させて、ブラケット20および裏面材14の融点まで達する。
The infrared laser LB can reach the
The infrared laser LB generates heat between the
発熱温度は、ブラケット20、裏面材14、スパンレース不織布16、裏面繊維層13のいずれも溶融する、例えば250℃くらいが望ましい。
これにより、ブラケット20の取付面21および裏面材14が溶融するので、ブラケット20および裏面材14は、裏面繊維層13の表面付近に溶着される。このとき、裏面繊維層13の表面付近をも,溶融させることが望ましい。
The exothermic temperature is desirably about 250 ° C., for example, where all of the
Thereby, the mounting
図3には、裏面材14に溶着させたブラケット20を取り外した状態が示されている。
図3に示すように、ブラケット20の取付面21には、赤外線レーザLBの走査パターンに沿って溶着部23が形成されている。一方、裏面材14の外表面141には、ブラケット20の溶着部23に対応する溶着部142が形成されており、両溶着部23,142が溶着していたことが分かる。
なお、裏面材14の溶着部142は、裏面材14の内側(図3において紙面直角方向下側)に積層されている裏面繊維層13における裏面材14側の少なくとも表面に溶着している。
FIG. 3 shows a state where the
As shown in FIG. 3, a
The
なお、ブラケット20の取付面21における溶着面積(溶着部23の面積)は、ブラケット20の取付面21の全体面積の少なくとも5%以上、すなわち、5%〜100%となるように、走査パターンPを設定するのが望ましい。
In addition, the scanning pattern P is set so that the welding area (the area of the welding portion 23) on the mounting
また、ブラケット20は全体を白色等の薄い色で形成して赤外線レーザLBを透過しやすくするとともに、取付面21を黒色に着色して赤外線レーザLBを吸収しやすくするのが望ましい。
これにより、取付面21では発熱するが、その他の箇所では赤外線レーザLBの影響を受けないようにすることができる。
なお、ブラケット20の取付面21の着色は、塗装によることができるが、成形時に2層で構成し、取付面21を黒色の樹脂で成形することもできる。
Further, it is desirable that the
Thereby, although heat is generated on the mounting
The mounting
以上説明したことから明らかとなるように、本発明にかかる車両用内装材10によれば、裏面材14が裏面繊維層13に接着されていない車両用内装材10の裏面材14にブラケット20を取り付ける際に、ブラケット20を裏面材14に押し付けて裏面材14を裏面繊維層13に押し付けた状態で、ブラケット20の上面22から赤外線レーザLBを照射する。
これにより、ブラケット20、裏面材14、スパンレース不織布16を加熱溶融して裏面繊維層13を溶着するので、ブラケット取付位置においては、裏面材14は裏面繊維層13に接着されることになり、裏面材14が裏面繊維層13に接着されていない車両用内装材10にでも、ブラケット20を所定の位置に強固に取り付けることができる。
As apparent from the above description, according to the
Thereby, since the
また、裏面材14がアルミを蒸着した通気止めフィルムであるので、防音とともに断熱を図ることができる。
Moreover, since the
また、赤外線レーザLBは、車両用内装材10の基材12まで達しないので、例えばウレタン等により基材12を形成している場合に、基材12が熱で劣化するのを防止できる。
Moreover, since the infrared laser LB does not reach the
また、ブラケット20の取付面21の面積の少なくとも5%を溶融して融着するので、ブラケット20を確実に裏面材14に接着することができる。
Further, since at least 5% of the area of the mounting
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 As mentioned above, although this invention was demonstrated using embodiment, it cannot be overemphasized that the technical scope of this invention is not limited to the range as described in the said embodiment. It will be apparent to those skilled in the art that various modifications or improvements can be added to the above-described embodiments. Further, it is apparent from the scope of the claims that the embodiments added with such changes or improvements can be included in the technical scope of the present invention.
10 車両用内装材
11 表皮材
12 基材
13 裏面繊維層
14 裏面材
20 ブラケット
21 取付面
LB 赤外線レーザ
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記車両用内装材を車体パネルに取り付けるためのブラケットを、前記裏面材に押し付けた状態で、赤外線レーザにより前記ブラケットの取付面および前記裏面材を加熱溶融して前記裏面繊維層に溶着したことを特徴とする車両用内装材。 While having at least a skin material, a base material, a back fiber layer and a back material laminated, the back material is a vehicle interior material not bonded to the back fiber layer,
The bracket for attaching the vehicle interior material to the vehicle body panel is pressed against the back material, and the attachment surface of the bracket and the back material are heated and melted by an infrared laser to be welded to the back fiber layer. Characteristic interior material for vehicles.
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