JP2012191603A - 画像処理装置および方法 - Google Patents
画像処理装置および方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012191603A JP2012191603A JP2012003809A JP2012003809A JP2012191603A JP 2012191603 A JP2012191603 A JP 2012191603A JP 2012003809 A JP2012003809 A JP 2012003809A JP 2012003809 A JP2012003809 A JP 2012003809A JP 2012191603 A JP2012191603 A JP 2012191603A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- unit
- data
- encoding
- image processing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
Abstract
【課題】符号量を低減させることができるようにする。
【解決手段】領域分割部は、3次元画素ブロックを複数の領域に区分する。スキャン順決定部は、各領域の各3D-DCT係数データに対して、各フォーカス面画像上の基準点からの距離Dを定め、スキャン順を距離Dの大きさ順に決定する。ランレベル変換部は、その3D-DCT係数データ列をランレベル変換するようにしてもよい。インデックス変換部は、そのランレベルを、識別番号であるインデックスに変換するようにしてもよい。本開示は、例えば、画像処理装置に適用することができる。
【選択図】図5
【解決手段】領域分割部は、3次元画素ブロックを複数の領域に区分する。スキャン順決定部は、各領域の各3D-DCT係数データに対して、各フォーカス面画像上の基準点からの距離Dを定め、スキャン順を距離Dの大きさ順に決定する。ランレベル変換部は、その3D-DCT係数データ列をランレベル変換するようにしてもよい。インデックス変換部は、そのランレベルを、識別番号であるインデックスに変換するようにしてもよい。本開示は、例えば、画像処理装置に適用することができる。
【選択図】図5
Description
本開示は、画像処理装置および方法に関し、特に、符号量を低減させることができるようにした画像処理装置および方法に関する。
近年、所謂、細胞診断や組織診断等の病理診断の分野では、バーチャル顕微鏡を用いたデジタル病理診断が行われるようになってきた。
バーチャル顕微鏡とは、画像データを取得することが可能な顕微鏡装置と、その画像データを処理するコンピュータとを備えた装置のことである。バーチャル顕微鏡は、標本(検体)が載っているスライドガラス全体を撮影し、標本の顕微鏡像をデジタル画像として保存する装置である。
このようにすることにより、例えば標本の顕微鏡像を適宜画像処理してパーソナルコンピュータ等のディスプレイ上に表示させる等、通常の顕微鏡を使用して検体を観察する場合よりも高度な顕微鏡観察を行うことができる。例えば、顕微鏡像に対して、検体をより見やすくするように画像処理を施すこともできる。また、例えば、顕微鏡像の一部を拡大して表示させることもできる。さらに、インターネットを介した顕微鏡観察も可能となる。
細胞診断や組織診断などの病理診断で取り扱う検体は、一般的に、検体自体に厚みを有する。そのため、検体の立体構造を得るために複数のフォーカス面で撮影した画像(Zスタック画像)データが必要になる。
ただし、非圧縮の画像データでは容量が増大するので、保存や管理が困難になる。そこで、Digital Imaging and COmmunication in Medicine(DICOM)規格では、このようなデジタル顕微鏡画像データのコーデック形式として、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)が採用されている。
しかしながら、この場合も、1つの検体に対して複数のJPEGデータが必要になるので、保存・管理に必要な容量が大きく、さらなるデータ量の低減が求められている。
例えば、複数のフォーカス面画像に対して、隣接し合うフレーム間の差分をとるフレーム間符号化を用いた圧縮方法が考えられている。さらに、基準となるフォーカス面を決め、光学パラメータと基準フォーカス面からのZ座標変位で決まるボケ変化を利用したボケ補償予測を用いて圧縮することも考えられている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、画像の解像度が増大するにつれ、画像のデータ量も増大し、符号化効率のさらなる向上が求められていた。
また、上述したようなバーチャル顕微鏡を用いたシステムにおいては、保存している顕微鏡画像データの一部を観察画像として表示させるが、その際の表示させる部分の位置や縮尺等の指定に対して高速な応答(表示)が求められるが、特許文献1に記載の方法では、復号処理の負荷が大きく、応答の高速性を実現することが困難になる恐れがあった。
本開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、画像の利便性の低減を抑制しながら、符号量を低減させることを目的とする。
本開示の一側面は、画像面に対して垂直に並べられた互いに並行な複数の画像を互いに垂直な3方向に直交変換する3次元直交変換により得られる3次元直交変換係数の空間を複数に分割する領域分割部と、前記領域分割部により分割された領域毎に、各3次元直交変換係数を符号化する順序を、前記3次元直交変換係数の優先度に応じて並べ替える並べ替え部とを備える画像処理装置である。
前記3次元直交変換係数の優先度を設定する優先度設定部をさらに備えることができる。
前記優先度設定部は、当該3次元直交変換係数の、所定の基準点からの相対位置に基づいて、前記3次元直交変換係数の値の分布に応じた関数を用いて、前記優先度を設定することができる。
前記優先度設定部は、前記3方向の各軸に近傍の3次元直交変換係数ほど優先されるように、前記優先度を設定することができる。
前記優先度設定部は、前記画像面に対して垂直な方向に分布する3次元直交変換係数よりも、前記画像の平面に分布する3次元直交変換係数が優先されるように、前記優先度を設定することができる。
前記優先度設定部は、前記3次元直交変換係数の座標(X,Y,Z)から、重み係数Wを用いた以下の式により距離Dを算出し、前記距離Dを用いて、前記優先度を設定することができる。
距離D=(Z×Z×W+1)×(X+Y+2)
距離D=(Z×Z×W+1)×(X+Y+2)
前記並べ替え部により並べ替えられた3次元直交変換係数列をゼロランとレベルとを組み合わせたランレベルの情報に変換するランレベル変換を行うランレベル変換部をさらに備えることができる。
前記ランレベル変換部により前記3次元直交変換係数列がランレベル変換されて得られたランレベルの情報に前記ランレベルの値に応じたインデックスを割り当てるインデックス変換を行うインデックス変換部をさらに備えることができる。
前記インデックス変換部は、前記領域分割部により分割された領域毎に互いに異なる、前記ランレベルの情報とインデックスとの対応関係を用いて、前記インデックス変換を行うことができる。
前記インデックス変換部により前記ランレベルがインデックス変換されて得られたインデックスを、所定の指数ゴロム符号に変換する指数ゴロム符号化部をさらに備えることができる。
前記指数ゴロム符号化部により符号化されて得られた符号化データを用いて、記憶部に記憶させる際のフォーマットの格納データを生成する格納データ生成部と、前記格納データ生成部により生成された前記格納データを記憶する記憶部とをさらに備えることができる。
前記格納データは、前記符号化データが、前記領域分割部により分割された領域毎に整列されているようにすることができる。
本開示の一側面は、また、画像処理装置の画像処理方法であって、領域分割部は、画像面に対して垂直に並べられた互いに並行な複数の画像を互いに垂直な3方向に直交変換する3次元直交変換により得られる3次元直交変換係数の空間を複数に分割し、並べ替え部は、分割された領域毎に、各3次元直交変換係数を符号化する順序を、前記3次元直交変換係数の優先度に応じて並べ替える画像処理方法である。
本開示の他の側面は、画像データに対して、前記画像データの画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する2次元直交変換を行う直交変換部と、前記直交変換部により前記画像データが2次元直交変換されて得られた係数データを、所定の帯域毎に分割し、前記帯域毎に並べ替える並べ替え部と、前記並べ替え部により並べ替えられた前記帯域毎の係数データを符号化する符号化部とを備える画像処理装置である。
前記画像データの画像を所定の矩形領域毎に分割する領域分割部をさらに備え、前記直交変換部は、前記領域分割部により前記画像が分割されて得られた各矩形領域の画像データを、それぞれ、2次元直交変換し、前記並べ替え部は、前記直交変換部により前記画像が2次元直交変換されて得られた各矩形領域の係数データを、前記帯域毎に並べ替え、前記符号化部は、前記並べ替え部により並べ替えられた各矩形領域の前記帯域毎の係数データを符号化することができる。
前記直交変換部は、前記領域分割部により前記画像が分割されて得られた各矩形領域の画像データを、ジグザグスキャン順に2次元直交変換することができる。
前記画像データの画像の縮小画像を生成する縮小画像生成部をさらに備え、前記直交変換部は、さらに、前記縮小画像生成部により生成された前記縮小画像の画像データを2次元直交変換し、前記符号化部は、さらに、前記直交変換部により2次元直交変換された前記縮小画像の係数データを符号化することができる。
前記符号化部により前記帯域毎の係数データが符号化されて得られた符号化データをファイルに格納する格納部をさらに備えることができる。
前記格納部は、前記ファイルのヘッダ情報として、前記ファイルに格納する前記符号化データの先頭アドレス、および、前記符号化データの大きさを示す情報を含むテーブルを生成することができる。
本開示の他の側面は、また、画像処理装置の画像処理方法であって、直交変換部が、画像データに対して、前記画像データの画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する2次元直交変換を行い、並べ替え部が、前記画像データが2次元直交変換されて得られた係数データを、所定の帯域毎に分割し、前記帯域毎に並べ替え、符号化部が、並べ替えられた前記帯域毎の係数データを符号化する画像処理方法である。
本開示の一側面においては、画像面に対して垂直に並べられた互いに並行な複数の画像を互いに垂直な3方向に直交変換する3次元直交変換により得られる3次元直交変換係数の空間が複数に分割され、分割された領域毎に、各3次元直交変換係数を符号化する順序が、前記3次元直交変換係数の優先度に応じて並べ替えられる。
本開示の他の側面において、画像データに対して、その画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する2次元直交変換が行われ、画像データが2次元直交変換されて得られた係数データが、所定の帯域毎に分割され、その帯域毎に並べ替えられ、並べ替えられた帯域毎の係数データが符号化される。
本開示によれば、画像を処理することができる。特に、画像の利便性の低減を抑制しながら、符号量を低減させることができる。
以下、本技術を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(画像処理システム)
2.第2の実施の形態(画像処理システム)
3.第3の実施の形態(スケーラブル符号化装置・スケーラブル復号装置)
4.第4の実施の形態(パーソナルコンピュータ)
1.第1の実施の形態(画像処理システム)
2.第2の実施の形態(画像処理システム)
3.第3の実施の形態(スケーラブル符号化装置・スケーラブル復号装置)
4.第4の実施の形態(パーソナルコンピュータ)
<1.第1の実施の形態>
[画像処理システムの構成]
図1は、画像処理システムの主な構成例を示すブロック図である。図1に示される画像処理システム100は、例えば、細胞診断や組織診断に用いられるシステムであり、検体を撮像し、そのデジタル画像データを符号化して保存・管理し、必要に応じて、その一部を復号し、その検体の画像を表示するシステムである。
[画像処理システムの構成]
図1は、画像処理システムの主な構成例を示すブロック図である。図1に示される画像処理システム100は、例えば、細胞診断や組織診断に用いられるシステムであり、検体を撮像し、そのデジタル画像データを符号化して保存・管理し、必要に応じて、その一部を復号し、その検体の画像を表示するシステムである。
図1に示されるように、画像処理システム100は、バーチャル顕微鏡101、3D-DCT(3 Dimensions - Discrete Cosine Transform)符号化装置102、ストレージ103、トランスコード装置104、およびクライアント端末装置105を有する。
細胞診断や組織診断などの病理診断で取り扱う検体は、一般的に検体自体が厚みを有する。バーチャル顕微鏡101は、例えば、図2に示されるように、このような検体を複数のフォーカス位置(焦点位置)で(フォーカス位置のZ軸座標を変えながら)撮像することにより、複数(例えば数十枚程度)の画像(以下において、フォーカス面画像と称する)を得る。つまり、1つの検体(1組のスライドガラスに挟まれた細胞群等)に対して、複数の撮像画像(フォーカス面画像)が生成される。そして、この複数の撮像画像は、互いに焦点位置が異なる。以下において、このような撮像画像(フォーカス面画像)群をZスタック画像と称する。
図1に戻り、バーチャル顕微鏡101は、検体を撮像し、このようなZスタック画像を生成すると、それを3D-DCT符号化装置102に供給する。
3D-DCT符号化装置102は、3次元の離散コサイン変換を伴う符号化を行い、3D-DCT符号化データを生成する。3次元の離散コサイン変換については後述する。
3D-DCT符号化装置102は、生成した3D-DCT符号化データを、トランスコード装置104を介してストレージ103に供給し、記憶(保存)させる。なお、3D-DCT符号化装置102が、3D-DCT符号化データを、トランスコード装置104を介さずにストレージ103に供給し、記憶(保存)させるようにしてもよい。
検体の診断を行うユーザは、クライアント端末装置105を操作し、バーチャル顕微鏡101において撮像された検体の画像を観察画像として表示させる。クライアント端末装置105は、ユーザ操作等に基づいて、トランスコード装置104に対して表示させる画像を要求する。例えば、クライアント端末装置105は、観察画像として表示させる部分の位置、焦点位置、および解像度等を指定する。
トランスコード装置104は、クライアント端末装置105により要求された画像を含む3D-DCT符号化データをストレージ103から取得し、変換処理を行って、クライアント端末装置105に要求された画像のJPEG符号化データを生成し、それをクライアント端末装置105に供給する。
クライアント端末装置105は、JPEG符号化データを取得すると、それを復号し、復号画像を観察画像として表示する。このように、画像処理システム100は、ストレージ103に保存されているZスタック画像の任意の部分(一部または全部)を観察画像としてクライアント端末装置105のモニタに表示させることができる。
以上のように、画像処理システム100は、3D-DCT符号化装置102にZスタック画像を符号化させ、3D-DCT符号化データとしてストレージ103に保存させる。つまり、焦点方向(Z方向)についてもフォーカス面画像間の相関性を利用した圧縮が行われるので、その分、情報量が低減される。つまり、画像処理システム100は、Zスタック画像(3D-DCT符号化データ)をストレージ103に保存する際に必要な容量を低減させることができ、ストレージ103の負荷を低減させることができる。
また、3D-DCT符号化データは、全てのデータをベースバンドまで復号しなくても、2次元の離散コサイン変換係数データ(2D-DCT係数データ)を生成することができる。つまり、トランスコード装置104は、ストレージ103に記憶されている3D-DCT符号化データから、容易に、クライアント端末装置105から要求されたJPEG画像データを生成することができる。したがって、画像処理システム100は、変換処理の負荷を低減させることができる。
さらに、このような変換処理を画像提供側(サーバ側)のトランスコード装置104において行うことができるので、画像処理システム100は、クライアント端末装置105の負荷を低減させることができる。
また、画像処理システム100は、トランスコード装置104からクライアント端末装置105へ、画像をJPEG符号化データとして伝送させる。したがって、画像処理システム100は、伝送するデータ量を低減し、伝送時の負荷を低減させることができる。また、JPEG符号化データが伝送されるので、従来のクライアント端末装置105でも、トランスコード装置104からデータを受け取り、画像を表示させることができる。つまり、クライアント端末装置105を特別新規な符号化方式に対応させる必要がなく、汎用性を向上させることができる。
以上のように、3D-DCT符号化データはその復号や伝送が容易であるので、このような3D-DCT符号化データをストレージ103に保存させることにより、画像処理システム100は、クライアント端末装置105の要求に対する応答速度を向上させることができる。
なお、図1に示される点線110内の各装置は、任意に組み合わせることができる。例えば、3D-DCT符号化装置102乃至トランスコード装置104を、クライアント端末装置105に対応する、画像を提供するサーバ(1つの装置)として構成するようにしてもよいし、それに、さらにバーチャル顕微鏡101を加えてもよい。もちろん、これ以外の組み合わせも可能である。
[3D-DCT符号化装置の構成]
図3は、図1の3D-DCT符号化装置102の主な構成例を示すブロック図である。図3に示されるように、3D-DCT符号化装置102は、符号化パラメータ設定部131、相関処理部132、符号化パラメータ設定部133、3D-DCT部134、量子化部135、および符号化部136を有する。
図3は、図1の3D-DCT符号化装置102の主な構成例を示すブロック図である。図3に示されるように、3D-DCT符号化装置102は、符号化パラメータ設定部131、相関処理部132、符号化パラメータ設定部133、3D-DCT部134、量子化部135、および符号化部136を有する。
符号化パラメータ設定部131は、バーチャル顕微鏡101から供給されるZスタック画像に応じて、例えばブロックサイズや量子化パラメータ等の符号化パラメータの設定を行う。符号化パラメータ設定部131は、画像解析部141、ブロックサイズ決定部142、および量子化パラメータ設定部143を有する。
画像解析部141は、バーチャル顕微鏡101から供給されたZスタック画像について、各フォーカス面画像がどのような画像であるかを解析する。ブロックサイズ決定部142は、その解析結果に基づいて3次元画素ブロックサイズ(XYZの各方向のサイズ)を決定し、量子化パラメータ設定部143は、その解析結果に基づいて、量子化部135において使用される量子化パラメータを設定する。
なお、ブロックサイズ決定部142が3次元画素ブロックのサイズを決定後、各処理はその3次元画素ブロック毎に行われる。つまり、量子化パラメータ設定部143による量子化パラメータの設定もブロック毎に行われる。それより後段の、相関処理部132、符号化パラメータ設定部133、3D-DCT部134、量子化部135、および符号化部136の処理も同様である。ただし、量子化パラメータ設定部143の量子化パラメータ設定の処理単位は、例えば、Zスタック画像毎やシーケンス毎等、ブロックより大きくてもよい。
例えば、細胞診断用の画像の場合、一般的に、観察対象の細胞の部分と、それ以外の部分に大きく分けられる。細胞の部分は高周波成分が多いが、それ以外の部分は、何も存在しない場合が多く低周波成分が多い。また、その目的から、観察対象である細胞の部分は重要度が高く、符号量が多くなっても高画質であることが望ましい。これに対して、それ以外の部分は、観察の対象外であり、重要度が低い。したがって、低画質であっても符号量が少ないことが望ましい。
そこで、例えば、ブロックサイズ決定部142は、細胞等の観察対象が含まれる領域(注目すべき領域)について、ブロックサイズを小さいサイズに設定し、符号化による画質劣化を低減させるようにする。また、ブロックサイズ決定部142は、細胞等の観察対象が含まれない領域(注目すべきでない領域)について、ブロックサイズを大きいサイズに設定し、符号量を低減させ、符号化効率(圧縮率)を向上させるようにする。
撮影画像(観察対象)にもよるが、一般的にブロックサイズを大きくしていくと符号化効率が改善する。ただし、ブロックサイズを大きくし過ぎると、ブロック内にエッジなどの高周波成分が含まれる確率が高くなり、直交変換係数データの直流(DC)成分付近の偏りが小さくなり、その結果、符号化効率が悪化する場合がある。また、量子化において、高周波成分をカットするため、デコードした画像のエッジ周辺において不要なボケが生じる場合がある。
圧縮効率や主観的画質評価の観点から、フォーカス面画像平面上のブロックサイズ(DCT_SIZE_X,DCT_SIZE_Y)は、一般的に32画素若しくは64画素程度が望ましい。また、ブロック内に含まれるエッジ情報等に基づいて、フォーカス面内で適応的にブロックサイズを変えることができるようにしてもよい。なお、JPEGに高速にトランスコードする場合、DCT_SIZE_X=DCT_SIZE_Y=8にするのが望ましい。また、フォーカス軸上の直交変換処理単位(DCT_SIZE_Z)は、撮影間隔(ピッチ)と撮影時の被写界深度によって設定されるようにしてもよい。
量子化パラメータ設定部143は、設定した量子化パラメータを量子化部135に供給する。また、量子化パラメータ設定部143は、3次元画素ブロック毎のZスタック画像を相関処理部132に供給する。
相関処理部132は、符号化パラメータ設定部131(量子化パラメータ設定部143)から供給される3次元画素ブロック毎のZスタック画像におけるZ方向の相関(フォーカス面画像間の相関)を調べ、他と相関性の低いフォーカス面画像を削除する。相関処理部132は、Z相関解析部151および低相関画像削除部152を有する。
Z相関解析部151は、供給された3次元画素ブロック毎のZスタック画像におけるフォーカス面画像間の相関の強さを解析する。低相関画像削除部152は、その解析結果に基づいて、他のフォーカス面画像(例えばZ軸方向に並べたときの両隣のフォーカス面画像)との相関が非常に弱い場合、そのフォーカス面画像をZスタック画像から削除する。低相関画像削除部152は、処理後のZスタック画像を符号化パラメータ設定部133に供給する。
符号化パラメータ設定部133は、相関処理部132(低相関画像削除部152)から供給される3次元画素ブロック毎のZスタック画像の各フォーカス面画像に含まれる検体が合焦しているか否かを調べ、合焦しているか否かを示す焦点フラグを生成する。符号化パラメータ設定部133は、焦点判定部161および焦点フラグ挿入部162を有する。
焦点判定部161は、供給された3次元画素ブロック毎のZスタック画像において、各フォーカス面画像に含まれる検体が合焦しているか否かを調べる。焦点フラグ挿入部162は、その調査結果に基づいて、各フォーカス面画像について、合焦しているか否かを示す焦点フラグを生成し、画像データ(の例えばヘッダ等)に挿入する。
この、合焦しているか否かを示す焦点フラグは、画像データとともにストレージ103に保持され、例えばその画像の再生時の処理に使用される。このようにすることにより、画像再生時に、どこに合焦しているかを容易に把握することができ、例えばフィルタ処理等、合焦しているか否かに応じて適切な画像処理を行うようにすることができる。
焦点フラグ挿入部162は、処理後のZスタック画像を3D-DCT部134に供給する。
3D-DCT部134は、バーチャル顕微鏡101から供給される3次元画素ブロック毎のZスタック画像を3次元離散コサイン変換(3D-DCT)する。
図4に3次元離散コサイン変換(3D-DCT)の概要を示す。Zスタック画像の各フォーカス面画像をXY平面とし、各フォーカス面画像の焦点位置をZ軸とすると、図4の右側に示されるように、Zスタック画像の各画像がXYZ空間上に配置される。
3次元離散コサイン変換の場合も、処理は所定のブロック毎に行われる。ただし、3次元離散コサイン変換の場合、図4に示されるように、3次元画素ブロック毎に行われる。図4において、DCT_SIZE_Xは、この3次元画素ブロックのX軸方向のサイズ(つまり、X軸方向の処理単位)であり、DCT_SIZE_Yは、この3次元画素ブロックのY軸方向のサイズ(つまり、Y軸方向の処理単位)であり、DCT_SIZE_Zは、この3次元画素ブロックのZ軸方向のサイズ(つまり、Z軸方向の処理単位)である。
3D-DCT部134は、2D-DCT部171および1D-DCT部172を有する。
2D-DCT部171は、各フォーカス面画像を、それぞれ(XY平面において)2次元離散コサイン変換し、2D-DCT係数データを生成する。1D-DCT部172は、そのZスタック画像の2D-DCT係数データ群を、さらにZ軸方向(Zスタック画像を構成する複数の画像が並ぶ方向)に1次元離散コサイン変換する。
つまり、1D-DCT部172は、各2D-DCT係数データの、互いに同じ位置の係数データ(互いに同じ位置の画素に対応する係数データ)を離散コサイン変換する。
1D-DCT部172は、このように各位置の係数データをZ軸方向に離散コサイン変換して生成した、3D-DCT係数データを量子化部135に供給する。
量子化部135は、3D-DCT部134により生成された係数データ(3D-DCT係数データ)を量子化する。例えば、量子化部135は、符号化パラメータ設定部131の量子化パラメータ設定部143により設定された量子化パラメータで、3D-DCT係数データを量子化する。
符号化部136は、量子化された3D-DCT係数データを符号化し、3D-DCT符号化データを生成する。符号化部136は、生成した3D-DCT符号化データをトランスコード装置104(図1)に供給する。
JPEGのように2次元XY画素ブロック単位ではなく、3次元XYZ画素ブロック単位で集合的な冗長度を取り除くことで、3D-DCT符号化装置102は、符号化効率(圧縮率)を向上させることができる。
3次元離散コサイン変換(3D-DCT)は、一般的な動画コーデックにはほとんど用いられていない。一般的な動画の場合、時間的に被写体が動いたり変化したりするため、3軸目にあたる時間方向(今回の場合はZ軸方向)の相関性が低い。このような画像に対して3次元離散コサイン変換を行っても符号化効率(圧縮率)を向上させることは困難である。しかしながら、Zスタック画像の場合、各フォーカス面画像は、同一の観察ポイントからフォーカス面のみを変えて取得されたものであるので、フォーカス面画像間には高い相関性がある。したがって、上述したように3D-DCTを用いてZ方向の冗長度も取り除くことにより、3D-DCT符号化装置102は、符号化効率(圧縮率)を向上させることができる。
そして、符号化部136が、3D-DCT係数データの、3次元における係数分布の特徴等に応じた方法で符号化を行うことにより、3D-DCT符号化装置102は、符号化効率をさらに向上させることができる。
[符号化部の構成]
図5は、符号化部136の主な構成例を示すブロック図である。
図5は、符号化部136の主な構成例を示すブロック図である。
図5に示されるように、符号化部136は、領域分割部181、スキャン順決定部182、ランレベル変換部183、インデックス変換部184、拡張指数ゴロム符号化部185、および格納データ生成部186を有する。
領域分割部181は、3次元画素ブロックを、以下のように複数の領域に区分する。図6にその様子を示す。
(a)X≦DCT_SIZE_X/4,Y≦DCT_SIZE_Y/4,Z≦DCT_SIZE_Z
(b)X≦DCT_SIZE_X/2,Y≦DCT_SIZE_Y/2,Z≦DCT_SIZE_Zの領域の内、領域(a)以外の部分
(c)領域(a)と領域(b)以外の部分
(b)X≦DCT_SIZE_X/2,Y≦DCT_SIZE_Y/2,Z≦DCT_SIZE_Zの領域の内、領域(a)以外の部分
(c)領域(a)と領域(b)以外の部分
図6の例の場合、3次元画素ブロックが(X,Y,Z)=(4,4,4)であるので、各フォーカス面画像上の3D-DCT係数データにおいて、(X,Y)=(0,0)(すなわち、直流成分)が領域(a)とされ、(X,Y)=(1,0),(0,1),(1,1)が領域(b)とされ、(X,Y)=(2,0),(3,0),(2,1),(3,1),(0,2),(1,2),(2,2),(3,2),(0,3),(1,3),(2,3),(3,3)が領域(c)とされる。
領域分割部181は、3次元画素ブロック(3D-DCT係数データにより構成される空間)をこのように領域分割すると、量子化された係数データをこの領域毎にスキャン順決定部182に供給する。つまり、後段の処理は、この領域毎に行われる。
このような領域分割を行い、3D-DCT係数データをこの領域毎に符号化することにより、スケーラブルな符号化が可能になる。つまり、図7に示されるように、復号の際に、容易に多様な解像度の画像を得ることができる。すなわち、所望の解像度の復号画像を得るためには、その解像度に対応する領域の符号化データを復号するだけでよい。得られる解像度は、領域の分割方法に依存する。図7の例は図6の分割例に対応しており、3次元画素ブロックのサイズが4×4×4である。この場合、例えば、領域(a)の符号化データを復号すると解像度16分の1の画像が得られ、領域(a)と領域(b)の符号化データを復号すると解像度4分の1の画像が得られ、領域(a)乃至領域(c)の符号化データを全て復号すると解像度1分の1の画像が得られる。
また、このような領域分割を行い、3D-DCT係数データをこの領域毎に符号化することにより、より好適な符号化テーブルを用いて符号化を行うことができるので、符号化部136は、符号化効率を向上させることができる。
3D-DCT係数データは、図8に示されるように、周波数空間毎に係数の出現傾向が異なる。例えば、低周波領域(領域(a))は、ラン0レベルN(Run=0,Level=N)とランNレベル1(Run=N.Level=1)が略同程度発生するが、高周波領域(領域(c))は、ランNレベル1(Run=N.Level=1)が多く発生し、しかもNの分散が大きくなる。
後述するように、符号化部136は、係数データをランレベル変換し、さらにインデックス変換し、拡張指数ゴロム符号化する。その際、符号化部136は、出現の可能性がより高いランレベルに値がより小さいインデックスを割り当てるようにすると、ビット長がより短い拡張指数ゴロム符号を割り当てることができ、符号量を低減させることができる。
したがって、領域分割部181がこのように周波数空間毎に領域分割を行うことにより、符号化部136は、符号量を低減させることができる。
なお、分割数(分割後の領域の数)や、分割位置(各フォーカス面画像上の3D-DCT係数データをどのように分割するか)は、任意である。
スキャン順決定部182は、各領域の各3D-DCT係数データ(X,Y,Z)に対して、3次元画素ブロックの原点(0,0,0)からの距離Dを以下の式(1)のように定め、スキャン順を距離Dの大きさ順(小さい係数から大きい係数に向かう順)に決定する。
距離D=(Z×Z×W+1)×(X+Y+2) ・・・(1)
(ただし、重み係数Wは任意の定数で通常は1に設定される。ただし、Zの相関性が低い場合、重み係数Wとして1より小さい値が選択されるようにしてもよい)
(ただし、重み係数Wは任意の定数で通常は1に設定される。ただし、Zの相関性が低い場合、重み係数Wとして1より小さい値が選択されるようにしてもよい)
3次元画素ブロックにおいて3D-DCT係数データの値は、図9に示される例の斜線で示される部分のように、X軸、Y軸、およびZ軸近傍において大きくなる。つまり、値の大きな係数が3軸近傍に集中する(3D-DCT係数データの値は、3軸近傍に集中するように分布する)。すなわち、エネルギは、この3軸近傍に集中する。つまり、この3軸に近い係数ほど重要であるので、式(1)では、このような3軸近傍の係数ほど短くなるように距離Dが算出される(3軸に近い係数ほど先にスキャンされるように制御される)。
また、Zスタック画像は、XY平面の静止画像(フォーカス面画像)として観察される。つまり、復号画像においては、Z方向(奥行き)よりもXY平面の方が重要になる。また、Zスタック画像の場合、各フォーカス面画像は、同一の観察ポイントからフォーカス面のみを変えて取得されたものであるので、フォーカス面画像間には高い相関性がある。つまり、一般的に、Z軸方向の係数の広がりよりもXY平面上の係数の広がりの方が大きくなる。したがって、式(1)では、XやYの値が大きくなる場合よりもZの値が大きくなる場合の方が、距離Dが長くなるように算出される(同フォーカス面上の係数ほど優先的にスキャンされるように制御される)。
つまり、スキャン順決定部182は、各領域の各3D-DCT係数データを、その重要度順(優先度順)に並べ替え、その順でランレベル変換部183に供給する。この重要度(優先度)は、その3D-DCT係数データの、所定の基準点(例えば3次元画素ブロックの原点(0,0,0))からの相対位置に基づいて、3D-DCT係数データの値の分布に応じた関数により決定される。この関数においては、上述したように、X軸、Y軸、およびZ軸近傍の係数が優先され、さらにZ方向より同一XY平面上の係数が優先される。
なお、式(1)に、距離Dの算出式の一例を示したが、これらのような特徴を有する関数であれば、距離Dの算出式は任意であり、式(1)に限定されない。また重み係数Wは、予め定められていても良いし、画像に応じて決定されるようにしてもよい。
また、この距離Dは、各係数の位置に応じて決定されるので、スキャン順決定部182は、この距離Dを予め算出しておくことができる。つまり、3D-DCT係数データの位置(供給順)によってこの距離Dは決定されるので、スキャン順決定部182は、供給された3D-DCT係数データを所定の順に並べ替えて出力するだけでよい。
上述したように3D-DCT係数データは領域毎に供給されるので、スキャン順決定部182は、図6の例の場合、まず、領域(A)の3D-DCT係数データを並べ替えて出力し、次に領域(B)の3D-DCT係数データを並べ替えて出力し、最後に領域(C)の3D-DCT係数データを並べ替えて出力する。図6に示されるフォーカス面画像191−0乃至フォーカス面画像191−3の各領域の各3D-DCT係数データは、例えば図6に示される数字の順に並べ替えられる。
ランレベル変換部183は、供給される3D-DCT係数データ列をランレベル変換し、直前に連続する0の順列の数と、レベルの組み合わせ(ランレベル)に変換して表現する。なお0が領域の最後まで達するものはEOB(End of Block)として表現される。例えば、3D-DCT係数データ列「6,0,1」は、ランレベル変換により、(0,6),(1,1)に変換される。また、例えば、3D-DCT係数データ列は「4,3,2,0,0,0,0,0,1,0,0,0」は、ランレベル変換により、(0,4),(0,3),(0,2),(5,1),(EOB)に変換される。
ランレベル変換部183は、変換後のランレベルをインデックス変換部184に供給する。
インデックス変換部184は、供給されたランレベルを、識別番号であるインデックスに変換する。例えば、インデックス変換部184は、ランレベルとインデックスの組み合わせを示す符号化テーブルを用いて、ランレベルを対応するインデックスに変換するようにしてもよい。例えば、インデックス変換部184は、ランレベルとインデックスの対応関係が互いに異なる符号化テーブルを予め複数有し、その中から選択した1つの符号化テーブルを用いて、ランレベルを対応するインデックスに変換するようにしてもよい。すなわち、この場合、インデックス変換部184は、ランレベルに割り当てるインデックスを選択することができる。
図10は、この符号化テーブルの例を示す図である。この変換テーブルは符号化装置と復号装置で同じものを持っている。つまり、3D-DCT符号化装置102とトランスコード装置104が、この変換テーブルを共有する。3D-DCT符号化装置102とトランスコード装置104は、共通の変換テーブルを参照することができればよく、変換テーブルの保存場所は任意である。例えば、変換テーブルは、3D-DCT符号化装置102とトランスコード装置104との両方がそれぞれ有していても良いし、いずれか一方が有し、他方がそれを適宜参照することができるようにしてもよいし、3D-DCT符号化装置102およびトランスコード装置104以外の装置により記憶され、両者がそれを適宜参照することができるようにしてもよい。
図10に示される例の場合、ランレベルに対してインデックスの割り当て方(変換タイプ)が複数用意されている(Type1乃至Type3)。このように、ランレベルとインデックスの対応関係が複数存在する場合、どの変換タイプを適用するかは、符号側で決定される。その情報は復号側に提供され、復号の際には、符号化の際と同じ変換タイプが採用される。
この変換タイプの決定の方法は任意である。インデックス変換部184は、例えば、画像毎、部分画像毎、または上述したように分割された領域毎に決定することもできる。例えば、図8を参照して説明したように、3D-DCT係数データの分布は周波数帯域毎に異なる。したがって、インデックス変換部184は、その周波数帯域における3D-DCT係数データの分布に応じた変換タイプを採用することにより、出現頻度がより高いランレベルに対して値がより小さいインデックスを割り当てることができる。これにより符号化部136は、符号量を低減させることができる。
なおテーブルは有限長で、このテーブルに含まれない組み合わせはESC(エスケープ符号)として符号化される(次に説明する拡張指数ゴロム符号とは異なる方法で符号化される)。
インデックス変換部184は、変換後のインデックス値を拡張指数ゴロム符号化部185に供給する。
拡張指数ゴロム符号化部185は、供給されるインデックス値を拡張指数ゴロム符号に変換する。拡張指数ゴロム符号の変換パターンの例を、図11に示す。この拡張指数ゴロム符号は、LZ(Leading Zero)、F(Flag bit after leading zero + "1"bit)、およびEXT(Extension)の3つの部分で構成される。
Xの部分のビット長をB(X)とすると、EXTのビット長B(EXT)は、以下のように求めることができる。
B(EXT)=B(LZ)+2−(F)
((F)は、Fの値を示す)
((F)は、Fの値を示す)
拡張指数ゴロム符号全体のビット長B(全体)は以下のように求めることができる。
B(全体)=B(LZ)+B(EXT)+1
=(B(LZ)+1<<2)−F
=(B(LZ)+1<<2)−F
図11に示されるように、拡張指数ゴロム符号に対応する値は、拡張指数ゴロム符号の値から6を減算することにより求めることができる。すなわち、この拡張指数ゴロム符号の変換および逆変換は容易に行うことができる。
指数ゴロム符号(γ符号)はAVCなどで用いられており、符号化や復号が非常に容易なのが特徴であるが、同時に符号化効率が低いという問題もある。この拡張指数ゴロム符号は、一般的な画像の場合、指数ゴロム符号よりも符号化効率が高く、かつ、指数ゴロム符号同様に、簡単な変換式によって容易に符号化、復号が可能である。
また、ハフマン符号は、符号化効率の面では最適であるが、テーブルの先頭から順に長さを検索し、パターンマッチングを行うため、復号処理の時間が増大する。これに対して拡張指数ゴロム符号の場合、上述したように復号が容易なため、処理を高速に行うことができる。画像処理システム100の場合、クライアント端末装置105に要求された画像をより短時間に提供することが望ましい。つまり、ハフマン符号よりも拡張指数ゴロム符号の方が好適である。
図12は複数の検体、複数の量子化を行ったデータに対し、インデックスまで変換した後の、「対称なインデックスのペア」の発生頻度を昇順に並び替え、発生確率を表にしたものである。対象なインデックスのペアとは、例えばランレベル変換前の(ラン, レベル)がそれぞれ(0, 1),(0, -1)といったような組み合わせである。このように非常に似通った線を描くので、これらをそれぞれの入力として生成したそれぞれのハフマン符号も似たような圧縮特性をもつ。
図13は上述に説明した発生頻度に基づき生成した最適なハフマン符号と、拡張指数ゴロム符号を含む様々なユニバーサル符号に関して、インデックスとそのインデックスを表現するのに必要なビット量を示している。実線201がハフマン符号におけるインデックスとそのインデックスを表現するのに必要なビット量の関係(分布線)を示し、実線202が拡張指数ゴロム符号におけるインデックスとそのインデックスを表現するのに必要なビット量の関係(分布線)を示す。その他の点線は、その他のユニバーサル符号におけるインデックスとそのインデックスを表現するのに必要なビット量の関係(分布線)を示す。図13に示されるように、拡張指数ゴロム符号がもっとも、ハフマン符号に近い分布線を描く。
エスケープ符号に関しては、エスケープ符号が始まることを示すインデックスに対応する拡張指数ゴロム符号に続き、ラン、レベルの順に符号化される。符号化の時点でラン、レベルは、拡張指数ゴロム符号、バイナリ符号、指数ゴロム符号などいずれかのユニバーサル符号を選択でき、どれを選択したかは、エスケープ符号が始まることを示すインデックスに対応する拡張指数ゴロム符号によって識別することができる。
拡張指数ゴロム符号化部185は、生成した符号化データ(拡張指数ゴロム符号)を格納データ生成部186に供給する。
格納データ生成部186は、供給された符号列を用いて、ヘッダを生成したりデータを並べ替えたりして、ストレージ103に格納する際のフォーマットの格納データを生成する。
図14は、全画面のデータを格納するためのデータ構造の例を示している。データ構造は大きく3つの種類のデータで構成される。ヘッダ情報には復号の際に必要な、先に述べたDCTのサイズや、画面を矩形領域で分割した際の矩形領域の大きさ、重み係数Wの値、インデックス変換に用いられたテーブルのインデックスなどが含まれている。テーブルには固定長のデータが並べられている。圧縮データには上述した符号列が格納される。
このフォーマットにおいては、例えば、ヘッダ情報に含まれる矩形領域の大きさと、復号が必要な矩形領域の座標から、テーブルのアドレスが計算により算出可能とされている。また、そのアドレスを参照すると、矩形領域の圧縮データが格納されている先頭アドレスと、矩形領域の圧縮データのサイズを取得することができるようになされており、それらの情報を用いて圧縮データに対するランダムアクセスが実現されるようになされている。
図15はさらに階層毎のデータがどのように配置されているかを具体的に示す図である。図15に示されるように、符号化データは分割された領域毎に並べられており、先頭から順に所望の領域のデータのみを復号することにより、所望の解像度の復号画像が得られるようになされている。
このようにすることによりストレージ103から必要なデータを読み出す際の処理が容易になり、所望のデータを高速に読み出すことができる(すなわち、所望の解像度の復号画像をより高速に得ることができる)ようになる。
格納データ生成部186は、このように格納データを生成すると、生成した格納データをトランスコード装置104に供給し、ストレージ103に蓄積させる。
ストレージ103は、3D-DCT係数データをこのようなフォーマットで記憶する。なお、ストレージ103がハードディスク等の記憶媒体を複数有し、例えば、図16に示されるように、各領域のデータを互いに異なる記憶媒体に記憶するようにしてもよい。このようにすることで各領域のデータを並行して読み出すことができるので、データの読み出し時間(アクセス時間)を短縮させることができる。
[3D-DCT符号化処理の流れ]
次に、画像処理システム100において実行される各種処理について説明する。最初に、図17のフローチャートを参照して、3D-DCT符号化装置102により実行される3D-DCT符号化処理の流れの例を説明する。
次に、画像処理システム100において実行される各種処理について説明する。最初に、図17のフローチャートを参照して、3D-DCT符号化装置102により実行される3D-DCT符号化処理の流れの例を説明する。
バーチャル顕微鏡101からZスタック画像が供給されると、3D-DCT符号化装置102は、3D-DCT符号化処理を開始する。3D-DCT符号化処理が開始されると、符号化パラメータ設定部131は、ステップS101において、符号化パラメータの設定を行う。
ステップS102において、相関処理部132は、低相関画像を削除する。ステップS103において、符号化パラメータ設定部133は、焦点フラグを設定する。
ステップS104において、2D-DCT部171は、処理対象ブロックの各フォーカス面画像に対して2D-DCTを行う。ステップS105において、1D-DCT部172は、ステップS104において生成された2D-DCT係数データに対してZ方向に1D-DCTを行う。
ステップS106において、量子化部135は、ステップS105において生成された3D-DCT係数データを量子化する。ステップS107において、符号化部136は、ステップS106において量子化された3D-DCT係数データを符号化する。
ステップS108において、符号化部136の格納データ生成部186は、ステップS107において生成された3D-DCT符号化データを、そのフォーマットを格納用フォーマットに変換して、トランスコード装置104に出力し、ストレージ103に記憶させる。
ステップS108の処理を終了すると、3D-DCT符号化装置102は、3D-DCT符号化処理を終了する。
[符号化処理の流れ]
次に、図17のステップS107において実行される符号化処理の流れの例を、図18のフローチャートを参照して説明する。
次に、図17のステップS107において実行される符号化処理の流れの例を、図18のフローチャートを参照して説明する。
符号化処理が開始されると、ステップS121において、領域分割部181は、3次元画素ブロック毎の3D-DCT係数データの領域を周波数帯域毎に分割する。
スキャン順決定部182は、ステップS122において各3D-DCT係数データの距離Dを求め、ステップS123において、領域毎に、その距離Dに応じて各3D-DCT係数データのスキャン順を並び替える。
ステップS124において、ランレベル変換部183は、スキャン順が並び替えられた3D-DCT係数データをランレベル変換する。ステップS125において、インデックス変換部184は、ランレベルをインデックスに変換する。
ステップS126において、拡張指数ゴロム符号化部185は、インデックスを拡張指数ゴロム符号に変換する。ステップS126の処理を終了すると、拡張指数ゴロム符号化部185は、処理を図17のステップS107に戻し、ステップS108に処理を進める。
[3D-DCT符号化データ記憶処理の流れ]
次に、図19のフローチャートを参照して、トランスコード装置104により実行される、図17の3D-DCT符号化処理により生成された3D-DCT符号化データをストレージ103に記憶させる3D-DCT符号化データ記憶処理の流れの例を説明する。
次に、図19のフローチャートを参照して、トランスコード装置104により実行される、図17の3D-DCT符号化処理により生成された3D-DCT符号化データをストレージ103に記憶させる3D-DCT符号化データ記憶処理の流れの例を説明する。
3D-DCT符号化データ記憶処理が開始されると、トランスコード装置104は、ステップS141において、3D-DCT符号化データを3D-DCT符号化装置102から取得する。
ステップS142において、トランスコード装置104は、ステップS181において取得した3D-DCT符号化データをストレージ103に供給し、記憶させる。
ステップS143において、トランスコード装置104は、ストレージ103の管理情報を更新し、ステップS142において新たな3D-DCT符号化データを記憶させたことを管理情報に反映させる。
ステップS143の処理を終了すると、トランスコード装置104は、3D-DCT符号化データ記憶処理を終了する。
以上のような各処理を行うことにより、画像処理システム100は、画像の利便性の低減を抑制しながら、画像を符号化して得られる符号化データの符号量を低減させることができる。
なお、以上においては、トランスコード装置104が、3D-DCT符号化データをJPEG符号化データに変換して、そのJPEG符号化データをクライアント端末装置105に供給するように説明したが、クライアント端末装置105に供給する際の画像データの符号化方式は任意であり、JPEG以外の符号化方式により符号化されるようにしてもよい。また、その符号化データのブロックサイズも任意である。例えば、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)-INTRAでもよいし、AVC(Advanced Video Coding)-INTRAでもよい。また、上述した3D-DCTがDCT_SIZE_Z=1で行われて符号化された符号化データであってもよい。
また、以上においては、画像データに離散コサイン変換処理が行われるように説明したが、これに限らず、例えばウェーブレット変換等、任意の直交変換処理が行われるようにしてもよい。例えば、トランスコード装置104が、画像データをJPEG2000符号化データに変換し、クライアント端末装置105に供給するようにしてもよい。
さらに、逆直交変換処理の順序(XYZの各方向の逆直交変換処理をどの順で行うか)は直交変換処理の順序(XYZの各方向の直交変換処理がどの順で行われたか)に依存しない。つまり、3D-DCT符号化装置102の3D-DCT部134が行う直交変換処理の順序(XYZの各方向の直交変換処理をどの順で行うか)は任意である。
また、以上においては、フォーカス面をXY平面とし、焦点距離の方向をZ方向とするように説明したが、X方向Y方向およびZ方向は、互いに垂直な方向であれば、どの方向に設定するようにしてもよい。例えば、焦点距離の方向をX方向としてもよいし、Y方向としてもよい。
ただし、トランスコード装置104が行う逆直交変換処理の方向は、所望の(クライアント端末装置105に提供される)平面に垂直な方向である。
<2.第2の実施の形態>
[画像処理システムの構成]
図20は、本技術を適用した画像処理システムの主な構成例を示すブロック図である。図20に示される画像処理システム300は、図1の画像処理システム100と同様に、例えば細胞診断や組織診断等に用いられるシステムであり、バーチャル顕微鏡101において検体を撮像し、その画像をクライアント端末装置105において観察するシステムである。
[画像処理システムの構成]
図20は、本技術を適用した画像処理システムの主な構成例を示すブロック図である。図20に示される画像処理システム300は、図1の画像処理システム100と同様に、例えば細胞診断や組織診断等に用いられるシステムであり、バーチャル顕微鏡101において検体を撮像し、その画像をクライアント端末装置105において観察するシステムである。
ただし、画像処理システム300においては、バーチャル顕微鏡101において得られたZスタック画像は、短期的にJPEG方式で符号化されて保存され、そのJPEG符号化データが適宜読み出されて復号されて観察される。そして、観察が終了し、当面、その画像を参照する必要がなくなると、JPEG符号化データは、3D-DCT符号化方式に変換され、3D-DCT符号化データとして、中・長期的に保存される(アーカイブされる)。
つまり、画像処理システム100においては、3D-DCT符号化データからJPEG符号化データへの変換処理が行われたが、画像処理システム300においては、それとは逆に、JPEG符号化データから3D-DCT符号化データへの変換処理が行われる。
図20に示されるように、画像処理システム300は、バーチャル顕微鏡101、JPEG符号化装置302、短期保存用ストレージ303、トランスコード装置304、長期保存用ストレージ305、およびクライアント端末装置105を有する。
JPEG符号化装置302は、バーチャル顕微鏡101において生成されたZスタック画像の各フォーカス面画像をJPEG符号化し、JPEG符号化データ群を生成する。JPEG符号化装置302は、生成したJPEG符号化データ群を短期保存用ストレージ303に供給し、記憶させる。
短期保存用ストレージ303は、任意の記憶媒体を有し、Zスタック画像の各フォーカス面画像がJPEG方式で符号化されたJPEG符号化データを短期的に保存する。短期保存用ストレージ303は、クライアント端末装置105の要求に応じて、要求されたJPEG符号化データをクライアント端末装置105に供給する。
検体の観察は、バーチャル顕微鏡101により検体のZスタック画像が生成されてから比較的短期間内に行われることが多い。そして、検体の観察が行われる間、その画像は、クライアント端末装置105から頻繁に要求されることが多い。ただし、同時期に観察が行われる検体の数は、比較的少ない。
従って、Zスタック画像は、符号化効率(圧縮率)がさほど良くなくても、クライアント端末装置105に提供し易い(変換処理等が不用で高速に提供可能な)JPEG符号化データとして短期保存用ストレージ303に保持される。
なお、短期保存用ストレージ303は、その記憶容量が比較的少なくても、読み出しや書き込みの速度がより高速であることが望ましい。
つまり、画像処理システム300の場合、観察が行われる間、より高速に読み出し可能な短期保存用ストレージから、JPEG符号化データが変換処理も行われずに、そのままクライアント端末装置105に提供される。
検体の観察が終了すると、その検体の画像は頻繁に参照されなくなるが、画像データは、例えば5年等といった長期的に保存する必要がある。
長期的な保存の場合、その検体の画像が読み出される機会は少ないが、多数の検体の画像を保存する必要がある。そこで、読み出しや書き込みの速度よりも、符号化効率(圧縮率)や記憶領域の容量の方が重要になってくる。
トランスコード装置304は、符号化効率を向上させるために、長期保存させるJPEG符号化データを短期保存用ストレージから読み出し、それを3D-DCT符号化データに変換する。
トランスコード装置304は、生成した3D-DCT符号化データを長期保存用ストレージ305に供給し、記憶させる。
長期保存用ストレージ305は、任意の記憶媒体を有し、トランスコード装置304から供給された3D-DCT符号化データを中・長期的に保存する。長期保存用ストレージ305は、読み出しや書き込みの速度が、例えば短期保存用ストレージ303よりも遅くても構わないが、短期保存用ストレージ303よりも記憶容量が大きい方が望ましい。
また、3D-DCT符号化データは、それに対応するJPEG符号化データ群よりも符号化効率(圧縮率)が高い。
従って、長期保存用ストレージ305は、短期保存用ストレージ303よりも多くの検体の画像を保存することができる。
なお、図17に示される点線310内の、バーチャル顕微鏡101、JPEG符号化装置302、短期保存用ストレージ303、トランスコード装置304、および長期保存用ストレージ305は、任意に組み合わせることができる。例えば、点線310内の装置を全て1台の装置(例えばクライアント端末装置105に対して画像を提供するサーバ)とすることもできる。
[トランスコード装置の構成]
図21は、図20のトランスコード装置304の主な構成例を示すブロック図である。
図21は、図20のトランスコード装置304の主な構成例を示すブロック図である。
図20において、トランスコード装置304は、復号部341、逆量子化部342、1D-DCT部343、量子化部344、および符号化部345を有する。
復号部341は、短期保存用ストレージ303からJPEG符号化データを読み出し、ランレングス・ハフマン復号し、得られた、量子化された2D-DCT係数データを逆量子化部342に供給する。
逆量子化部342は、復号部341より供給される、量子化された2D-DCT係数データを逆量子化し、得られた2D-DCT係数データを1D-DCT部343に供給する。
1D-DCT部343は、逆量子化部342において逆量子化された2D-DCT係数データに対してZ軸方向に1D-DCTを行い、得られた3D-DCT係数データを量子化部344に供給する。量子化部344は、供給された3D-DCT係数データを量子化し、それを符号化部345にも供給する。
符号化部345は、符号化部136(図3)と同様の構成を有し、量子化された3D-DCT係数データを、その符号化部136の場合と同様に符号化し、3D-DCT符号化データを生成する。符号化部345は、生成した3D-DCT符号化データを長期保存用ストレージ305に供給し、記憶させる。
つまり、符号化部345は、例えば図5に示されるような構成を有し、3次元画素ブロックを上述したように複数の領域に分割し、その領域毎に、3D-DCT係数データの、3次元における係数分布の特徴等に応じた方法で符号化を行う。これにより、トランスコード装置304は、符号化効率をさらに向上させることができる。つまり、画像処理システム300は、画像の利便性の低減を抑制しながら、画像を符号化して得られる符号化データの符号量を低減させることができる。
[長期保存処理の流れ]
次に図22のフローチャートを参照して、トランスコード装置304により実行される長期保存処理の流れの例を説明する。
ステップS301において、復号部341は、処理対象の2D-DCT符号化データを短期保存用ストレージ303から読み出す。ステップS302において、復号部341は、2D-DCT符号化データを復号する。
ステップS303において、逆量子化部342は、量子化された2D-DCT係数データを逆量子化する。
ステップS304において、1D-DCT部343は、2D-DCT係数データ群に対してZ方向に1D-DCTを行う。ステップS305において量子化部344は、3D-DCT係数データを量子化する。ステップS306において符号化部345は、量子化された3D-DCT係数データを符号化する。
ステップS307において、符号化部345は、生成した3D-DCT符号化データを長期保存用ストレージ305に供給し、記憶させる。
ステップS307の処理が終了すると、トランスコード装置304は、長期保存処理を終了させる。
以上のように各種処理を行うことにより、画像処理システム300は、画像処理システム100の場合と同様に、画像の利便性の低減を抑制しながら、画像を符号化して得られる符号化データの符号量を低減させることができる。
なお、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態において説明したように、クライアント端末装置105に供給する際の画像データの符号化方式は任意であり、短期保存用ストレージ303に保存する画像データがJPEG以外の符号化方式により符号化されるようにしてもよい。
また、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態において説明したように、画像データに、例えばウェーブレット変換等、任意の直交変換処理が行われるようにしてもよい。
例えば、短期保存用ストレージ303に、JPEG2000方式で符号化された画像データが記憶されるようにしてもよい。
以上においては、第1の実施の形態および第2の実施の形態において、細胞診断や組織診断等に用いられる画像を3D-DCT符号化データとして保持したり、JPEG符号化データとして提供したりするように説明したが、画像の内容や用途は任意であり、上述した以外に用いられる画像であっても良い。例えば、地図情報の画像であっても良い。ただし、上述したZスタック画像に対応する、3D-DCTを行う画像群は、互いの相関性が高い画像であることが望ましい。
また、画像データがバーチャル顕微鏡101において生成されるように説明したが、画像データの生成方法は任意であり、例えばデジタルカメラ等のように、バーチャル顕微鏡101以外の装置により生成されるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施の形態において、量子化の必要が無い場合、上述した量子化処理および逆量子化処理は省略することができる。
<3.第3の実施の形態>
[フォーカス面画像の符号化]
第2の実施の形態(画像処理システム300)においては、JPEG符号化装置302が、バーチャル顕微鏡101において生成されたZスタック画像の各フォーカス面画像をJPEG符号化し、JPEG符号化データ群を生成するように説明したが、Zスタック画像は、フォーカス面画像毎に符号化されれば良い。したがって、各フォーカス面画像の符号化方法は任意であり、例えばJPEG以外であってもよい。
[フォーカス面画像の符号化]
第2の実施の形態(画像処理システム300)においては、JPEG符号化装置302が、バーチャル顕微鏡101において生成されたZスタック画像の各フォーカス面画像をJPEG符号化し、JPEG符号化データ群を生成するように説明したが、Zスタック画像は、フォーカス面画像毎に符号化されれば良い。したがって、各フォーカス面画像の符号化方法は任意であり、例えばJPEG以外であってもよい。
以下に、フォーカス面画像の符号化方法の例について説明する。
なお、以下においては、説明の便宜上、冪乗を「^」を用いて示す。例えば、以下のような冪乗をX^Yと表す。
また、以下のような冪乗をX^Y^Zと表す。
[符号化方法例]
地図やDPI(Digital Pathology Imaging)等で撮影される巨大な画像(例えば100k×100k ピクセル)は、一度にモニタ上に表示することができないため、縮小して全景を見たり、拡大して見たり、また拡大した状態で上下左右にスクロールさせて見たりする必要がある。そのため、ユーザ操作に対する画像表示の応答速度が重要になる。そこで画像表示に関するユーザ指示に対する画像表示の高速応答を実現する技術が、以下の文献に提案されている。
地図やDPI(Digital Pathology Imaging)等で撮影される巨大な画像(例えば100k×100k ピクセル)は、一度にモニタ上に表示することができないため、縮小して全景を見たり、拡大して見たり、また拡大した状態で上下左右にスクロールさせて見たりする必要がある。そのため、ユーザ操作に対する画像表示の応答速度が重要になる。そこで画像表示に関するユーザ指示に対する画像表示の高速応答を実現する技術が、以下の文献に提案されている。
・Lance Williams," Pyramidal parametrics"(以下、非特許文献1と称する。)
・特表2002−528969号公報(以下、特許文献2と称する)
・特表2008−517540号公報(以下、特許文献3と称する)
・特開平10−11594号公報(以下、特許文献4と称する)
・特表2006−519443号公報(以下、特許文献5と称する)
・特表2002−528969号公報(以下、特許文献2と称する)
・特表2008−517540号公報(以下、特許文献3と称する)
・特開平10−11594号公報(以下、特許文献4と称する)
・特表2006−519443号公報(以下、特許文献5と称する)
非特許文献1には、原画像から高品質な縮小画像を事前計算によってあらかじめ作っておくことで、リアルタイムに限られた計算処理で縮小処理するより高速に、所望の解像度の画像表示を行うことができるMIPMAP構造について記載されている。
特許文献4には、そのMIPMAP構造による符号化において、画像を品質良く圧縮する方法が開示されている。
特許文献2には、1画面をすべて圧縮するのではなく、タイル化して圧縮することにより、巨大画像のROI(Region of Interest:注目領域)の高速表示を実現する方法(巨大画像の一部をビューイングする方法)が開示されている。
特許文献3および特許文献5には、そのMIPMAP構造に符号化する方法と、タイル化して圧縮する方法とを組み合わせる方法が開示されている。
特許文献4には、そのMIPMAP構造による符号化において、画像を品質良く圧縮する方法が開示されている。
特許文献2には、1画面をすべて圧縮するのではなく、タイル化して圧縮することにより、巨大画像のROI(Region of Interest:注目領域)の高速表示を実現する方法(巨大画像の一部をビューイングする方法)が開示されている。
特許文献3および特許文献5には、そのMIPMAP構造に符号化する方法と、タイル化して圧縮する方法とを組み合わせる方法が開示されている。
つまり、例えば、図23に示されるように、互いに異なる解像度の複数の縮小画像を生成し、その各縮小画像を、それぞれ、矩形の小領域に分割し、その矩形領域毎に符号化する。
図23の例の場合、解像度1:1の原画像(レイヤ1)に対して、解像度1:4の縮小画像(レイヤ2)、および、解像度1:16の縮小画像(レイヤ3)が生成される。図23において、各レイヤの全体の四角形は、各レイヤの画像の一部若しくは全体を示している。各レイヤの太線の四角形は、画像の同じ範囲を示している。
各縮小画像の解像度(原画像に対する比率)は任意であるが、ここでは、レイヤn(n≧2)の解像度を1:2^2^(n-1)とする。つまり、例えば、レイヤ4の縮小画像を生成する場合、その解像度は、1:256である。
各縮小画像は、それぞれ、互いに同じ大きさ(例えば64×64ピクセル)の矩形領域に分割され、その矩形領域毎に符号化される。図23において、各レイヤの小さな四角形は、この矩形領域を示している。
このような符号化処理は、例えば、図24に示されるフローチャートのような流れで実行される。つまり、ステップS401において原画像が入力されると、ステップS402において、n>1の場合、その原画像に対して、解像度1:2^2^(n-1)の縮小画像が生成される。生成された縮小画像は、所定の大きさの矩形領域に分割され(ステップS403)、その矩形領域毎に符号化される(ステップS404)。なお、nの初期値は1である。n=1の場合、原画像(レイヤ1)が処理対象とされて、ステップS403およびステップS404の処理が実行される。
ステップS405において、nの値が予め定められた最大値でないと判定された場合、nがインクリメントされ(ステップS406)、ステップS402乃至ステップS405の各処理が再度実行される。すなわち、レイヤ1から所定のレイヤまで(nが最大となるまで)、ステップS402乃至ステップS405の各処理が繰り返される。このようにして各レイヤの画像が矩形領域毎に符号化されると、ステップS407において、全レイヤの符号化データがファイルに格納される。
画像をこのように符号化することにより、画像表示の際は、所望の解像度・矩形領域の符号化データのみを復号すればよく(画像全体を復号する必要がなく、かつ、復号したが画像を拡大したり縮小したりする必要がないので)、高速な画像表示が可能になる。
第2の実施の形態における各フォーカス面画像の符号化方法として、これらのような符号化方法をJPEGの代わりに適用することができる。つまり、上述した文献に記述されているような符号化を行う符号化装置を、JPEG符号化装置302の代わりに適用することができる。その場合、トランスコード装置304の復号部341は、この符号化方式に対応する復号方法で復号を行うようにすればよい。
しかしながら、上述したようなMIPMAP構造を用いた符号化方法の場合、同じ画像を複数の解像度で符号化するため、その冗長分により符号量が増大する恐れがあった。例えば、MIPMAP構造が1/2単位の場合、符号化データのデータ量は、最大解像度のデータの1.3倍以上に増大してしまう恐れがあった。
特にDPIなどWSI(WholeSlideImage)に関しては、1画像当たりのデータ量は、数百GB(Giga byte)程度となるので、3割のデータ量増大は大きな影響を及ぼすことになる。
そこで、本開示においては、符号量の増大を抑制しながらスケーラブルな符号化を実現する方法を提案する。
[スケーラブル符号化装置]
図25は、スケーラブル符号化装置500の主な構成例を示すブロック図である。図25に示されるスケーラブル符号化装置500は、入力される画像を、復号の際に解像度を選択することができるように、符号化する画像処理装置である。また、スケーラブル符号化装置500は、そのスケーラブルな符号化において、冗長なデータの符号化を抑制する。
図25は、スケーラブル符号化装置500の主な構成例を示すブロック図である。図25に示されるスケーラブル符号化装置500は、入力される画像を、復号の際に解像度を選択することができるように、符号化する画像処理装置である。また、スケーラブル符号化装置500は、そのスケーラブルな符号化において、冗長なデータの符号化を抑制する。
より具体的には、スケーラブル符号化装置500は、符号化する画像を直交変換し、係数データを帯域毎に並べ替えて符号化する。このようにすることにより、復号の際に、符号化データの中から復号する部分を選択するだけで、解像度変換を必要とせずに、復号画像の解像度を選択することができる(どの解像度で復号する場合も高速に復号することができる)。
なお、スケーラブル符号化装置500は、符号化データを復号する際に、画像の所望の部分のみを復号することができるように、画像を複数の矩形領域に分割し、その矩形領域毎に符号化する。スケーラブル符号化装置500は、その各矩形領域の符号化において、上述したように、画像を直交変換し、係数データを帯域毎に並べ替えて符号化する。このようにすることにより、復号の際に、符号化データの中から復号する部分を選択するだけで、高速に、所望の解像度の所望の範囲の復号画像を得ることができる。
以下において、復号画像の各解像度をレイヤと称する。レイヤ1を原画像と同じ解像度とし、レイヤN(N≧2)の解像度(原画像に対する解像度比)を、1:2^2^(N-1)とする。例えば、レイヤ1の復号画像の解像度は、1:1(原画像と同じ解像度)であり、レイヤ2の復号画像の解像度は、1:2(原画像の1/2の縮小画像)であり、レイヤ3の復号画像の解像度は、1:4(原画像の1/4の縮小画像)であり、レイヤ3の復号画像の解像度は、1:16(原画像の1/16の縮小画像)であり、レイヤ4の復号画像の解像度は、1:256(原画像の1/256の縮小画像)である。
図25に示されるように、スケーラブル符号化装置500は、縮小画像生成部511、領域分割部512、直交変換部513、並べ替え部514、符号化部515、および格納データ生成部516を有する。
縮小画像生成部511は、入力された画像データを原画像とし、その原画像の縮小画像を生成する。
詳細については後述するが、スケーラブル符号化装置500は、基本的に、原画像を直交変換して係数データを帯域毎に並べ替えて符号化することにより、復号の際に解像度の選択が行えるようにする。そのため、基本的に縮小画像を生成する必要は無いが、原画像との解像度比が大きな、より下位の(レイヤ番号の大きな)レイヤの縮小画像は、小さい(データ量が少ない)ので、仮に縮小画像を生成したとしてもその冗長度は少ない。そのため、このような下位のレイヤについては、MIPMAP構造の場合と同様に、縮小画像を生成するようにしてもよい。その場合も、符号量の増大を十分に抑制することができる。縮小画像生成部511は、このような下位のレイヤについて縮小画像を生成する。
例えば、スケーラブル符号化装置500が、レイヤ1乃至レイヤN(N≧2)に対応する(復号の際に、復号画像のレイヤを、レイヤ1乃至レイヤNの中から選択することができる)符号化データを生成するとする。また、スケーラブル符号化装置500が、レイヤ1乃至レイヤNのうち、レイヤ1乃至レイヤM(M≧2)に対応する符号化データを、画像を直交変換して係数データを帯域毎に並べ替えて符号化することにより生成するとする。このNやMの値は、符号化の前に決定される。
M=Nの場合、スケーラブル符号化装置500は、レイヤ1乃至レイヤNの全レイヤに対応する符号化データを、この方法で生成する。また、M<Nの場合、スケーラブル符号化装置500は、レイヤ1乃至レイヤMに対応する符号化データをこの方法で生成し、レイヤ(M+1)乃至レイヤNについては、MIPMAP構造の符号化の場合と同様に、各レイヤの縮小画像を生成し、その縮小画像を符号化する。
より具体的に説明すると、例えば、N=4,M=3とする。この場合、復号する部分を選択するだけで、レイヤ1乃至レイヤ4の解像度の復号画像を得ることが出来る符号化データが生成されるが、その際、スケーラブル符号化装置500は、図26Aに示されるレイヤ1の解像度の画像(つまり原画像)を符号化することにより、図26Bに示されるレイヤ2や、図26Cに示されるレイヤ3にも対応する(レイヤ2やレイヤ3の解像度の復号画像を得ることができる)符号化データを生成する。
ただし、スケーラブル符号化装置500は、データ量が少ない(冗長度が十分に小さい)、図26Dに示されるレイヤ4については、縮小画像を符号化する。つまり、この場合、縮小画像生成部511は、レイヤ2やレイヤ3の解像度の縮小画像を生成せずに、レイヤ4(つまりレイヤ(M+1)乃至レイヤN)の解像度の縮小画像のみを生成する。
縮小画像生成部511は、このようにNやMの設定に従って縮小画像を生成すると、入力された原画像、および、生成した縮小画像(縮小画像を生成しない場合は原画像のみ)を、領域分割部512に供給する。
領域分割部512は、縮小画像生成部511から供給される各画像(原画像および縮小画像)を、所定の矩形領域毎に複数に分割する。各画像に対する矩形領域の大きさは、互いに同じ範囲の画像毎に分割されるように、各画像の解像度に応じて設定される。図26の例の場合、領域分割部512は、図26Aに示される原画像と、図26Dに示される縮小画像を、それぞれ矩形領域(図中小さな四角)に分割する。このとき、レイヤ4の矩形領域(小さな四角)の大きさは、レイヤ1の矩形領域(小さな四角)の大きさの256分の1に設定される。
なお、矩形領域の大きさは任意である。また、矩形領域は、正方形であってもよいし、長方形であってもよい。
領域分割部512は、各画像(原画像および縮小画像)を、矩形領域毎に直交変換部513に供給する。各矩形領域の画像の、直交変換部513に供給する順(処理順)は任意である。ただし、この処理順は、復号の際の、復号する符号化データの範囲の選択の容易さに影響を及ぼすので、復号時の処理を考慮して決定するのが望ましい。
例えば、復号の際に、選択される画像の範囲に傾向がある場合、各矩形領域の画像が、選択される頻度が高い範囲毎に処理されるようにしてもよい。例えば、復号画像として、図26Aに示されるレイヤ1の、太線で示される矩形領域4×4個分のサイズが選択される可能性が高い場合、領域分割部512が、各矩形領域の画像を、このような4×4毎に、直交変換部513に供給するようにする。このようにすることにより、符号化データにおいて、太線四角内の矩形領域の画像に対応するデータがまとめられるので、矩形領域4×4個分のサイズの復号画像を得る場合に、シーク回数を低減させることができるようになる。つまり、領域分割部512は、矩形領域4×4個分のサイズの復号画像をより容易かつ高速に得ることができるようにすることができる。上述したように、矩形領域4×4個分のサイズが選択される可能性が高い場合、全体として、より容易かつ高速に復号することができると言える。
さらに、領域分割部512は、この太線四角内の各矩形領域を、図26Aに示される番号のように、ジグザグスキャン順に、直交変換部513に供給するようにしてもよい。このようにすることにより、例えば、矩形領域2×2個分のサイズの復号画像を得る場合も、シーク回数を低減させることができるようになる。つまり、領域分割部512は、矩形領域2×2個分のサイズの復号画像もより容易かつ高速に得ることができるようにすることができる。さらに、領域分割部512は、例えば、太線四角の単位でも、直交変換部513への供給順をジグザグスキャン順とすることにより、さらに大きなサイズの復号画像もより容易かつ高速に得ることができるようにすることができる。すなわち、領域分割部512は、複数サイズの復号画像をより容易かつ高速に得ることができるようにすることができる。
上述したように、レイヤ2とレイヤ3の復号画像は、レイヤ1の画像の符号化データから得られるので、符号化データにおける矩形領域の並びは、レイヤ1と同様になる。なお、レイヤ4のように、原画像とは別の縮小画像を符号化するレイヤの矩形領域の処理順は、レイヤ1と同じであっても良いが、レイヤ1と異なっていても良い。
なお、もちろん、矩形領域毎の画像の、直交変換部513への供給順は、任意であり、ジグザグスキャン順に限らない。例えば、ラスタスキャン順であってもよい。
直交変換部513は、供給される矩形領域毎の画像を、その画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する(2次元直交変換を行う)。この直交変換の種類は任意であり、例えば、DCTであっても良いし、ウェーブレット変換であっても良いし、それ以外であってもよい。図27Aに示されるような矩形領域毎のレイヤ1の画像が供給されると、直交変換部513は、その矩形領域毎の画像を直交変換し、図27Bに示されるように、矩形領域毎の係数データ(直交変換係数)を生成する。直交変換部513は、その矩形領域毎の係数データを、並べ替え部514に供給する。
並べ替え部514は、供給された原画像に対応する各矩形領域の係数データを、帯域毎に分割し、その帯域毎に並べ替える。原画像に対応する各矩形領域の係数データは、より低域な成分ほど左上に集められるので、例えば、図27Bに示されるように、領域分割により帯域毎に分けることができる。
図27Bの場合、網目模様で示される、矩形領域の左上の16分の1(1/4×1/4)の第1の領域、左上右下斜線模様で示される、矩形領域の左上4分の1(1/2×1/2)から第1の領域を除く第2の領域、左下右上斜線模様で示される、矩形領域から第1の領域および第2の領域を除く第3の領域に分けられている。
この場合、第1の領域の係数データを逆直交変換することにより、解像度1:16、すなわち、レベル3の画像が得られる。また、第1の領域および第2の領域の係数データを逆直交変換することにより、解像度1:4、すなわち、レベル2の画像が得られる。第1の領域乃至第3の領域の係数データを逆直交変換することにより、解像度1:1、すなわち、レベル1の画像(原画像)が得られる。
つまり、復号の際に逆直交変換する係数データを選択するだけで、容易に、復号画像の解像度を選択することができる。そして、これらの係数データは、全て原画像から生成されるものであり、MIPMAP構造の場合のように、冗長な画像データが不要である。つまり、データ量の増大が抑制される。
並べ替え部514は、例えば図27Cの上側に示されるように、原画像に対応する各矩形領域の係数データを、このような所定の帯域毎に並べ替える。図27Cの例の場合、第1の領域(レベル3)の係数データ、第2の領域(レベル2)の係数データ、第3の領域(レベル1)の係数データの順に並べ替えられている。
係数データを帯域毎に分割しただけでは、各矩形領域の同帯域の係数データが連続しないのでシーク回数が増大する。これに対して並べ替え部514は、上述したように、係数データを帯域毎に並べ替えることにより、同解像度の矩形領域の係数データを連続させることができ、画像読み出しの際のシーク回数を低減させることができる。
なお、並べ替え部514は、複数の矩形領域毎に、各矩形領域の係数データを帯域毎に並べ替えればよい。つまり、図27の例においては、縦2個×横2個の4個の矩形領域の係数データが帯域毎に並べ替えられているが、この矩形領域の数は任意である。例えば、並べ替え部514が、画像の全ての矩形領域について、各矩形領域の係数データを図27Cに示されるように帯域毎に並べ替えるようにしてもよいし、画像内の所定の範囲毎に、各矩形領域の係数データを図27Cに示されるように帯域毎に並べ替えるようにしてもよい。
例えば、図27の例の場合、シーク無しに、縦2個×横2個の4個の矩形領域の画像を、どの解像度でも復元することができる。つまり、係数データの並び準によって、復号の際のシーク回数をより低減させることができる画像の範囲や解像度等が変わるので、帯域毎の係数データの並べ替えは、復号の際の処理の仕方の特徴(傾向)に応じて決定するのが望ましい。
並べ替え部514は、並べ替えた係数データを、並べ替えた順に符号化部515に供給する。
なお、並べ替え部514は、縮小画像生成部511において生成された縮小画像に対応する各矩形領域の係数データの分割や並べ替えは行わない。縮小画像の係数データは、そのレイヤ(解像度)の復号画像にのみ対応し、他のレイヤの復号画像生成には利用されないの、係数データの分割や並べ替えは必要ない。この縮小画像の係数データは、並べ替えを行う原画像の係数データより前に並べても良いし、後に並べても良い。
符号化部515は、並べ替え部514から供給される各係数データを、所定の符号化方法で符号化する。この符号化方法は任意である。また、符号化の前に係数データに対して量子化が行われるようにしてもよい。符号化部515は、係数データを符号化して得られた符号化データを格納データ生成部516に供給する。
格納データ生成部516は、符号化部515から供給される符号化データをファイルに格納する。格納データ生成部516は、供給される符号化データについて、テーブル情報等を作成するなどして、例えば図14に示されるようなフォーマットのファイルを生成する。
データ構造は大きく3つの種類のデータで構成される。ヘッダ情報には復号の際に必要な、先に述べたDCTのサイズや、画面を矩形領域で分割した際の矩形領域の大きさ、重み係数Wの値、インデックス変換に用いられたテーブルのインデックスなどが含まれている。テーブルには固定長のデータが並べられている。圧縮データには上述した符号列が格納される。
例えば、矩形領域1から矩形領域16までの符号化データをファイルに格納する場合、格納データ生成部516は、各矩形領域の各帯域の符号化データを、図28の例のように、アドレス空間上に配置する。図28の例において、データX−Yは、矩形領域YのレイヤXの符号化データを示している。このような配置により、矩形領域xのレイヤlの符号化データは、先頭アドレスAddr(l,x)と、データ長Size(l,x)により示される。
格納データ生成部516は、このような符号化データに対するテーブル情報として、図29に示されるようなテーブル情報を生成する。レイヤnのテーブルのオフセットをtableoffset(n)、水平方向の矩形領域の数をw(n)とする。レイヤnの矩形領域の水平方向にx番目、垂直方向にy番目を抽出したい場合、必要な符号化データのアドレスは、例えば図20に示される式により容易に求めることができる。
格納データ生成部516は、このようなテーブル情報(若しくは、テーブル情報の場所を示すアドレス情報等)を、図14に示されるような構造のファイルのヘッダ情報に格納する。
格納データ生成部516は、生成したファイルをスケーラブル符号化装置500の外部に出力する。
[スケーラブル符号化処理]
次に、図30に示されるフローチャートを参照して、このようなスケーラブル符号化装置500により実行されるスケーラブル符号化処理の流れの例を説明する。
次に、図30に示されるフローチャートを参照して、このようなスケーラブル符号化装置500により実行されるスケーラブル符号化処理の流れの例を説明する。
スケーラブル符号化処理が開始されると、スケーラブル符号化装置500は、ステップS501において、N、M(2≦N≦M)を設定する。ステップS502において、スケーラブル符号化装置500は、入力される画像(原画像)を受け付ける。
ステップS503において、縮小画像生成部511は、M<Nの場合、M<L≦Nの各Lについて、入力された原画像に対して、解像度1:2^2^(L-1)の縮小画像を生成する。
ステップS504において、領域分割部512は、各画像(原画像、および、ステップS503において生成された縮小画像)を矩形領域毎に分割する。
ステップS505において、直交変換部513は、矩形領域毎の各画像を直交変換する。
ステップS506において、並べ替え部514は、原画像に対応する各矩形領域の係数データを帯域毎に並べ替える。
ステップS507において、符号化部515は、原画像に対応する各矩形領域の帯域毎の係数データを、並べ替えた順に符号化する。
ステップS508において、符号化部515は、ステップS503において生成された縮小画像に対応する各矩形領域の係数データを符号化する。
ステップS509において、格納データ生成部516は、ステップS507およびステップS508において生成された符号化データを、ファイルに格納し、そのファイルの、符号化データを管理するテーブル情報を更新する。
以上のようにファイルが生成されると、スケーラブル符号化装置500は、スケーラブル符号化処理を終了する。
以上のようにスケーラブル符号化処理を行うことにより、スケーラブル符号化装置500は、符号量の増大を抑制しながら、復号の際に、符号化データの中から復号する部分を選択するだけで、高速に、所望の解像度の所望の範囲の復号画像を得ることができるように、画像データをスケーラブルに符号化することができる。
[スケーラブル復号装置]
次に、このようなスケーラブル符号化装置500に対応するスケーラブル復号装置について説明する。図31は、スケーラブル復号装置600の主な構成例を示すブロック図である。図31に示されるスケーラブル復号装置600は、スケーラブル符号化装置500により、以上のように生成されたファイルから所望の解像度の復号画像を復元する画像処理装置である。
次に、このようなスケーラブル符号化装置500に対応するスケーラブル復号装置について説明する。図31は、スケーラブル復号装置600の主な構成例を示すブロック図である。図31に示されるスケーラブル復号装置600は、スケーラブル符号化装置500により、以上のように生成されたファイルから所望の解像度の復号画像を復元する画像処理装置である。
図31に示されるように、スケーラブル復号装置600は、ストレージ610、読み出し指定部621、インデックス算出部622、テーブル読み出し部623、データ読み出し部624、復号部625、および逆直交変換部626を有する。
ストレージ610は、スケーラブル符号化装置500により生成されたファイル(画像データが符号化された符号化データを格納するファイル)を格納する。なお、このストレージ610は、スケーラブル復号装置600の外部の構成であってもよい。
読み出し指定部621は、例えば、ユーザ指示や所定の条件等に基づいて、復元する画像(ROI(Region of Interest:注目領域))の範囲と解像度を指定する。読み出し指定部621は、そのROI領域およびその解像度を示す情報をインデックス算出部622に供給する。
インデックス算出部622は、指定解像度に近いレイヤとROIの情報から、必要な符号化データのインデックスを求める。インデックス算出部622は、求めたインデックスをテーブル読み出し部623に供給する。
テーブル読み出し部623は、そのインデックスに基づいて、指定されたROIおよびレイヤに対応するテーブルを、ストレージ610に格納されるファイルから読み出し、読み出したテーブルをデータ読み出し部624に供給する。
データ読み出し部624は、供給されたテーブルに基づいて、指定されたROIおよびレイヤに対応する符号化データを、ストレージ610に格納されるファイルから読み出し、それを復号部625に供給する。
復号部625は、供給された符号化データを、符号化部515による符号化に対応する方法で復号し、係数データを得る。復号部625は、得られた係数データを逆直交変換部626に供給する。
逆直交変換部626は、復号部625供給される係数データを、直交変換部513による直交変換に対応する方法で逆直交変換し、所望の範囲および解像度の復号画像の画像データを得る。逆直交変換部626は、逆直交変換して得られた所望の範囲および解像度の復号画像の画像データをスケーラブル復号装置600の外部に出力する。
以上のようにして、スケーラブル復号装置600は、スケーラブル符号化装置500が生成した符号化データのファイルから、復号する部分を選択して復号するだけで、高速に、所望の範囲および解像度の復号画像を得ることができる。
なお、スケーラブル復号装置600が、以上のようにして得られた復号画像に対してさらに解像度変換等の画像処理を行うようにしてもよい。
[スケーラブル復号処理の流れ]
次に、図32のフローチャートを参照して、上述したスケーラブル復号装置600により実行されるスケーラブル復号処理の流れの例を説明する。
次に、図32のフローチャートを参照して、上述したスケーラブル復号装置600により実行されるスケーラブル復号処理の流れの例を説明する。
スケーラブル復号処理が開始されると、スケーラブル復号装置600の読み出し指定部621は、ステップS601において、復号画像の範囲(ROI領域)およびその解像度を指定する。
ステップS602において、インデックス算出部622は、ステップS601において指定されたROI領域から必要な矩形領域を特定し、ステップS601において指定された解像度に近いレイヤを求め、それらの情報から、例えば、図33に示されるように、必要な矩形領域(符号化データ)のインデックスを計算する。
ステップS603において、テーブル読み出し部623は、ステップS602において求められたインデックスを用いて、ストレージ610に蓄積されているファイルのテーブルを引く。つまり、テーブル読み出し部623は、所望の復号画像を得るのに必要な符号化データに対応するテーブルをファイルから読み出す。
ステップS604において、データ読み出し部624は、ステップS603において得られたテーブルを用いて、所望の復号画像を得るのに必要な符号化データを、ストレージ610に蓄積されているファイルから読み出す。
ステップS605において、復号部625は、ステップS604において読み出された符号化データを復号する。
ステップS606において、逆直交変換部626は、ステップS605の処理により得られた係数データを逆直交変換し、所望の復号画像の画像データを得る。逆直交変換部626は、得られた画像データ(復号画像)を出力する。
以上のようにスケーラブル復号処理を実行することにより、スケーラブル復号装置600は、スケーラブル符号化装置500が生成した符号化データのファイルから、高速に、所望の範囲および解像度の復号画像を得ることができる。
[スケーラブル符号化・復号の応用]
以上のようなスケーラブルな符号化・復号は、例えば、地図やDPI(Digital Pathology Imaging)等で撮影される巨大な画像(例えば100k×100k ピクセル)の符号化・復号に適用することができる。つまり、スケーラブル符号化装置500およびスケーラブル復号装置600を用いて、このような巨大な画像の符号化・復号を行うことにより、符号量の増大を抑制しながら、ユーザ操作に対して高速な応答を実現することができ、復号画像の所望の範囲を、所望の解像度で、高速に表示することができる。
以上のようなスケーラブルな符号化・復号は、例えば、地図やDPI(Digital Pathology Imaging)等で撮影される巨大な画像(例えば100k×100k ピクセル)の符号化・復号に適用することができる。つまり、スケーラブル符号化装置500およびスケーラブル復号装置600を用いて、このような巨大な画像の符号化・復号を行うことにより、符号量の増大を抑制しながら、ユーザ操作に対して高速な応答を実現することができ、復号画像の所望の範囲を、所望の解像度で、高速に表示することができる。
また、以上のようなスケーラブルな符号化・復号を画像処理システム300にも適用することができる。例えば、スケーラブル符号化装置500を、JPEG符号化装置302の代わりに、画像処理システム300に適用するようにしてもよい。つまり、バーチャル顕微鏡101において生成されたZスタック画像の各フォーカス面画像の符号化に、上述したようなスケーラブル符号化を適用するようにしても良い。
その場合、トランスコード装置304の復号部341の代わりに、スケーラブル復号装置600を適用すれば良い。なお、スケーラブル符号化装置500において量子化を行っていない場合、逆量子化部342は省略される。
このようにすることにより、画像処理システム300は、符号量の増大を抑制しながら、フォーカス面画像の表示に関するユーザ操作に対して、高速な応答を実現することができる。つまり、短期保存用ストレージ303に蓄積されるファイルのデータ量の増大を抑制しながら、クライアント端末装置105が、短期保存用ストレージ303に蓄積されたフォーカス面画像の所望の範囲を、所望の解像度で、高速に表示することができるようにすることができる。
<4.第4の実施の形態>
[パーソナルコンピュータ]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図34に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
[パーソナルコンピュータ]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図34に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
図34において、パーソナルコンピュータ700のCPU(Central Processing Unit)701は、ROM(Read Only Memory)702に記憶されているプログラム、または記憶部713からRAM(Random Access Memory)703にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM703にはまた、CPU701が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU701、ROM702、およびRAM703は、バス704を介して相互に接続されている。このバス704にはまた、入出力インタフェース710も接続されている。
入出力インタフェース710には、キーボード、マウスなどよりなる入力部711、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部712、ハードディスクなどより構成される記憶部713、モデムなどより構成される通信部714が接続されている。通信部714は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース710にはまた、必要に応じてドライブ715が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア721が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部713にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図34に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、若しくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア721により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM702や、記憶部713に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表すものである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本技術は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1) 画像面に対して垂直に並べられた互いに並行な複数の画像を互いに垂直な3方向に直交変換する3次元直交変換により得られる3次元直交変換係数の空間を複数に分割する領域分割部と、
前記領域分割部により分割された領域毎に、各3次元直交変換係数を符号化する順序を、前記3次元直交変換係数の優先度に応じて並べ替える並べ替え部と
を備える画像処理装置。
(2) 前記3次元直交変換係数の優先度を設定する優先度設定部をさらに備える
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3) 前記優先度設定部は、当該3次元直交変換係数の、所定の基準点からの相対位置に基づいて、前記3次元直交変換係数の値の分布に応じた関数を用いて、前記優先度を設定する
前記(2)に記載の画像処理装置。
(4) 前記優先度設定部は、前記3方向の各軸に近傍の3次元直交変換係数ほど優先されるように、前記優先度を設定する
前記(2)に記載の画像処理装置。
(5) 前記優先度設定部は、前記画像面に対して垂直な方向に分布する3次元直交変換係数よりも、前記画像の平面に分布する3次元直交変換係数が優先されるように、前記優先度を設定する
前記(2)に記載の画像処理装置。
(6) 前記優先度設定部は、前記3次元直交変換係数の座標(X,Y,Z)から、重み係数Wを用いた以下の式により距離Dを算出し、前記距離Dを用いて、前記優先度を設定する
距離D=(Z×Z×W+1)×(X+Y+2)
前記(2)に記載の画像処理装置。
(7) 前記並べ替え部により並べ替えられた3次元直交変換係数列をゼロランとレベルとを組み合わせたランレベルの情報に変換するランレベル変換を行うランレベル変換部をさらに備える
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の画像処理装置。
(8) 前記ランレベル変換部により前記3次元直交変換係数列がランレベル変換されて得られたランレベルの情報に前記ランレベルの値に応じたインデックスを割り当てるインデックス変換を行うインデックス変換部をさらに備える
前記(7)に記載の画像処理装置。
(9) 前記インデックス変換部は、前記領域分割部により分割された領域毎に互いに異なる、前記ランレベルの情報とインデックスとの対応関係を用いて、前記インデックス変換を行う
前記(8)に記載の画像処理装置。
(10) 前記インデックス変換部により前記ランレベルがインデックス変換されて得られたインデックスを、所定の指数ゴロム符号に変換する指数ゴロム符号化部をさらに備える
前記(8)または(9)に記載の画像処理装置。
(11) 前記指数ゴロム符号化部により符号化されて得られた符号化データを用いて、記憶部に記憶させる際のフォーマットの格納データを生成する格納データ生成部と、
前記格納データ生成部により生成された前記格納データを記憶する記憶部と
をさらに備える前記(10)に記載の画像処理装置。
(12) 前記格納データは、前記符号化データが、前記領域分割部により分割された領域毎に整列されている
前記(11)に記載の画像処理装置。
(13) 画像処理装置の画像処理方法であって、
領域分割部は、画像面に対して垂直に並べられた互いに並行な複数の画像を互いに垂直な3方向に直交変換する3次元直交変換により得られる3次元直交変換係数の空間を複数に分割し、
並べ替え部は、分割された領域毎に、各3次元直交変換係数を符号化する順序を、前記3次元直交変換係数の優先度に応じて並べ替える
画像処理方法。
(14) 画像データに対して、前記画像データの画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する2次元直交変換を行う直交変換部と、
前記直交変換部により前記画像データが2次元直交変換されて得られた係数データを、所定の帯域毎に分割し、前記帯域毎に並べ替える並べ替え部と、
前記並べ替え部により並べ替えられた前記帯域毎の係数データを符号化する符号化部と
を備える画像処理装置。
(15) 前記画像データの画像を所定の矩形領域毎に分割する領域分割部をさらに備え、
前記直交変換部は、前記領域分割部により前記画像が分割されて得られた各矩形領域の画像データを、それぞれ、2次元直交変換し、
前記並べ替え部は、前記直交変換部により前記画像が2次元直交変換されて得られた各矩形領域の係数データを、前記帯域毎に並べ替え、
前記符号化部は、前記並べ替え部により並べ替えられた各矩形領域の前記帯域毎の係数データを符号化する
前記(14)に記載の画像処理装置。
(16) 前記直交変換部は、前記領域分割部により前記画像が分割されて得られた各矩形領域の画像データを、ジグザグスキャン順に2次元直交変換する
前記(15)に記載の画像処理装置。
(17) 前記画像データの画像の縮小画像を生成する縮小画像生成部をさらに備え、
前記直交変換部は、さらに、前記縮小画像生成部により生成された前記縮小画像の画像データを2次元直交変換し、
前記符号化部は、さらに、前記直交変換部により2次元直交変換された前記縮小画像の係数データを符号化する
前記(14)乃至(16)のいずれかに記載の画像処理装置。
(18) 前記符号化部により前記帯域毎の係数データが符号化されて得られた符号化データをファイルに格納する格納部をさらに備える
前記(14)乃至(17)のいずれかに記載の画像処理装置。
(19) 前記格納部は、前記ファイルのヘッダ情報として、前記ファイルに格納する前記符号化データの先頭アドレス、および、前記符号化データの大きさを示す情報を含むテーブルを生成する
前記(18)に記載の画像処理装置。
(20) 画像処理装置の画像処理方法であって、
直交変換部が、画像データに対して、前記画像データの画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する2次元直交変換を行い、
並べ替え部が、前記画像データが2次元直交変換されて得られた係数データを、所定の帯域毎に分割し、前記帯域毎に並べ替え、
符号化部が、並べ替えられた前記帯域毎の係数データを符号化する
画像処理方法。
(1) 画像面に対して垂直に並べられた互いに並行な複数の画像を互いに垂直な3方向に直交変換する3次元直交変換により得られる3次元直交変換係数の空間を複数に分割する領域分割部と、
前記領域分割部により分割された領域毎に、各3次元直交変換係数を符号化する順序を、前記3次元直交変換係数の優先度に応じて並べ替える並べ替え部と
を備える画像処理装置。
(2) 前記3次元直交変換係数の優先度を設定する優先度設定部をさらに備える
前記(1)に記載の画像処理装置。
(3) 前記優先度設定部は、当該3次元直交変換係数の、所定の基準点からの相対位置に基づいて、前記3次元直交変換係数の値の分布に応じた関数を用いて、前記優先度を設定する
前記(2)に記載の画像処理装置。
(4) 前記優先度設定部は、前記3方向の各軸に近傍の3次元直交変換係数ほど優先されるように、前記優先度を設定する
前記(2)に記載の画像処理装置。
(5) 前記優先度設定部は、前記画像面に対して垂直な方向に分布する3次元直交変換係数よりも、前記画像の平面に分布する3次元直交変換係数が優先されるように、前記優先度を設定する
前記(2)に記載の画像処理装置。
(6) 前記優先度設定部は、前記3次元直交変換係数の座標(X,Y,Z)から、重み係数Wを用いた以下の式により距離Dを算出し、前記距離Dを用いて、前記優先度を設定する
距離D=(Z×Z×W+1)×(X+Y+2)
前記(2)に記載の画像処理装置。
(7) 前記並べ替え部により並べ替えられた3次元直交変換係数列をゼロランとレベルとを組み合わせたランレベルの情報に変換するランレベル変換を行うランレベル変換部をさらに備える
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の画像処理装置。
(8) 前記ランレベル変換部により前記3次元直交変換係数列がランレベル変換されて得られたランレベルの情報に前記ランレベルの値に応じたインデックスを割り当てるインデックス変換を行うインデックス変換部をさらに備える
前記(7)に記載の画像処理装置。
(9) 前記インデックス変換部は、前記領域分割部により分割された領域毎に互いに異なる、前記ランレベルの情報とインデックスとの対応関係を用いて、前記インデックス変換を行う
前記(8)に記載の画像処理装置。
(10) 前記インデックス変換部により前記ランレベルがインデックス変換されて得られたインデックスを、所定の指数ゴロム符号に変換する指数ゴロム符号化部をさらに備える
前記(8)または(9)に記載の画像処理装置。
(11) 前記指数ゴロム符号化部により符号化されて得られた符号化データを用いて、記憶部に記憶させる際のフォーマットの格納データを生成する格納データ生成部と、
前記格納データ生成部により生成された前記格納データを記憶する記憶部と
をさらに備える前記(10)に記載の画像処理装置。
(12) 前記格納データは、前記符号化データが、前記領域分割部により分割された領域毎に整列されている
前記(11)に記載の画像処理装置。
(13) 画像処理装置の画像処理方法であって、
領域分割部は、画像面に対して垂直に並べられた互いに並行な複数の画像を互いに垂直な3方向に直交変換する3次元直交変換により得られる3次元直交変換係数の空間を複数に分割し、
並べ替え部は、分割された領域毎に、各3次元直交変換係数を符号化する順序を、前記3次元直交変換係数の優先度に応じて並べ替える
画像処理方法。
(14) 画像データに対して、前記画像データの画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する2次元直交変換を行う直交変換部と、
前記直交変換部により前記画像データが2次元直交変換されて得られた係数データを、所定の帯域毎に分割し、前記帯域毎に並べ替える並べ替え部と、
前記並べ替え部により並べ替えられた前記帯域毎の係数データを符号化する符号化部と
を備える画像処理装置。
(15) 前記画像データの画像を所定の矩形領域毎に分割する領域分割部をさらに備え、
前記直交変換部は、前記領域分割部により前記画像が分割されて得られた各矩形領域の画像データを、それぞれ、2次元直交変換し、
前記並べ替え部は、前記直交変換部により前記画像が2次元直交変換されて得られた各矩形領域の係数データを、前記帯域毎に並べ替え、
前記符号化部は、前記並べ替え部により並べ替えられた各矩形領域の前記帯域毎の係数データを符号化する
前記(14)に記載の画像処理装置。
(16) 前記直交変換部は、前記領域分割部により前記画像が分割されて得られた各矩形領域の画像データを、ジグザグスキャン順に2次元直交変換する
前記(15)に記載の画像処理装置。
(17) 前記画像データの画像の縮小画像を生成する縮小画像生成部をさらに備え、
前記直交変換部は、さらに、前記縮小画像生成部により生成された前記縮小画像の画像データを2次元直交変換し、
前記符号化部は、さらに、前記直交変換部により2次元直交変換された前記縮小画像の係数データを符号化する
前記(14)乃至(16)のいずれかに記載の画像処理装置。
(18) 前記符号化部により前記帯域毎の係数データが符号化されて得られた符号化データをファイルに格納する格納部をさらに備える
前記(14)乃至(17)のいずれかに記載の画像処理装置。
(19) 前記格納部は、前記ファイルのヘッダ情報として、前記ファイルに格納する前記符号化データの先頭アドレス、および、前記符号化データの大きさを示す情報を含むテーブルを生成する
前記(18)に記載の画像処理装置。
(20) 画像処理装置の画像処理方法であって、
直交変換部が、画像データに対して、前記画像データの画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する2次元直交変換を行い、
並べ替え部が、前記画像データが2次元直交変換されて得られた係数データを、所定の帯域毎に分割し、前記帯域毎に並べ替え、
符号化部が、並べ替えられた前記帯域毎の係数データを符号化する
画像処理方法。
100 画像処理システム, 101 バーチャル顕微鏡, 102 3D-DCT符号化装置, 103 ストレージ, 104 トランスコード装置, 105 クライアント端末装置, 131 符号化パラメータ設定部, 132 相関処理部, 133 符号化パラメータ設定部, 134 3D-DCT部, 135 量子化部, 136 符号化部, 181 領域分割部, 182 スキャン順決定部, 183 ランレベル変換部, 184 インデックス変換部, 185 拡張指数ゴロム符号化部, 186 格納データ生成部, 300 画像処理システム, 302 JPEG符号化装置, 304 トランスコード装置, 345 符号化部, 500 スケーラブル符号化装置, 511 縮小画像生成部, 512 領域分割部, 513 直交変換部, 514 並べ替え部, 515 符号化部, 516 格納データ生成部, 600 スケーラブル復号装置, 610 ストレージ, 621 読み出し指定部, 622 インデックス算出部, 623 テーブル読み出し部, 624 データ読み出し部, 625 復号部, 626 逆直交変換部
Claims (20)
- 画像面に対して垂直に並べられた互いに並行な複数の画像を互いに垂直な3方向に直交変換する3次元直交変換により得られる3次元直交変換係数の空間を複数に分割する領域分割部と、
前記領域分割部により分割された領域毎に、各3次元直交変換係数を符号化する順序を、前記3次元直交変換係数の優先度に応じて並べ替える並べ替え部と
を備える画像処理装置。 - 前記3次元直交変換係数の優先度を設定する優先度設定部をさらに備える
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記優先度設定部は、当該3次元直交変換係数の、所定の基準点からの相対位置に基づいて、前記3次元直交変換係数の値の分布に応じた関数を用いて、前記優先度を設定する
請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記優先度設定部は、前記3方向の各軸に近傍の3次元直交変換係数ほど優先されるように、前記優先度を設定する
請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記優先度設定部は、前記画像面に対して垂直な方向に分布する3次元直交変換係数よりも、前記画像の平面に分布する3次元直交変換係数が優先されるように、前記優先度を設定する
請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記優先度設定部は、前記3次元直交変換係数の座標(X,Y,Z)から、重み係数Wを用いた以下の式により距離Dを算出し、前記距離Dを用いて、前記優先度を設定する
距離D=(Z×Z×W+1)×(X+Y+2)
請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記並べ替え部により並べ替えられた3次元直交変換係数列をゼロランとレベルとを組み合わせたランレベルの情報に変換するランレベル変換を行うランレベル変換部をさらに備える
請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記ランレベル変換部により前記3次元直交変換係数列がランレベル変換されて得られたランレベルの情報に前記ランレベルの値に応じたインデックスを割り当てるインデックス変換を行うインデックス変換部をさらに備える
請求項7に記載の画像処理装置。 - 前記インデックス変換部は、前記領域分割部により分割された領域毎に互いに異なる、前記ランレベルの情報とインデックスとの対応関係を用いて、前記インデックス変換を行う
請求項8に記載の画像処理装置。 - 前記インデックス変換部により前記ランレベルがインデックス変換されて得られたインデックスを、所定の指数ゴロム符号に変換する指数ゴロム符号化部をさらに備える
請求項8に記載の画像処理装置。 - 前記指数ゴロム符号化部により符号化されて得られた符号化データを用いて、記憶部に記憶させる際のフォーマットの格納データを生成する格納データ生成部と、
前記格納データ生成部により生成された前記格納データを記憶する記憶部と
をさらに備える請求項10に記載の画像処理装置。 - 前記格納データは、前記符号化データが、前記領域分割部により分割された領域毎に整列されている
請求項11に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置の画像処理方法であって、
領域分割部は、画像面に対して垂直に並べられた互いに並行な複数の画像を互いに垂直な3方向に直交変換する3次元直交変換により得られる3次元直交変換係数の空間を複数に分割し、
並べ替え部は、分割された領域毎に、各3次元直交変換係数を符号化する順序を、前記3次元直交変換係数の優先度に応じて並べ替える
画像処理方法。 - 画像データに対して、前記画像データの画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する2次元直交変換を行う直交変換部と、
前記直交変換部により前記画像データが2次元直交変換されて得られた係数データを、所定の帯域毎に分割し、前記帯域毎に並べ替える並べ替え部と、
前記並べ替え部により並べ替えられた前記帯域毎の係数データを符号化する符号化部と
を備える画像処理装置。 - 前記画像データの画像を所定の矩形領域毎に分割する領域分割部をさらに備え、
前記直交変換部は、前記領域分割部により前記画像が分割されて得られた各矩形領域の画像データを、それぞれ、2次元直交変換し、
前記並べ替え部は、前記直交変換部により前記画像が2次元直交変換されて得られた各矩形領域の係数データを、前記帯域毎に並べ替え、
前記符号化部は、前記並べ替え部により並べ替えられた各矩形領域の前記帯域毎の係数データを符号化する
請求項14に記載の画像処理装置。 - 前記直交変換部は、前記領域分割部により前記画像が分割されて得られた各矩形領域の画像データを、ジグザグスキャン順に2次元直交変換する
請求項15に記載の画像処理装置。 - 前記画像データの画像の縮小画像を生成する縮小画像生成部をさらに備え、
前記直交変換部は、さらに、前記縮小画像生成部により生成された前記縮小画像の画像データを2次元直交変換し、
前記符号化部は、さらに、前記直交変換部により2次元直交変換された前記縮小画像の係数データを符号化する
請求項14に記載の画像処理装置。 - 前記符号化部により前記帯域毎の係数データが符号化されて得られた符号化データをファイルに格納する格納部をさらに備える
請求項14に記載の画像処理装置。 - 前記格納部は、前記ファイルのヘッダ情報として、前記ファイルに格納する前記符号化データの先頭アドレス、および、前記符号化データの大きさを示す情報を含むテーブルを生成する
請求項18に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置の画像処理方法であって、
直交変換部が、画像データに対して、前記画像データの画像面上において互いに垂直な2方向に直交変換する2次元直交変換を行い、
並べ替え部が、前記画像データが2次元直交変換されて得られた係数データを、所定の帯域毎に分割し、前記帯域毎に並べ替え、
符号化部が、並べ替えられた前記帯域毎の係数データを符号化する
画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012003809A JP2012191603A (ja) | 2011-02-24 | 2012-01-12 | 画像処理装置および方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011038669 | 2011-02-24 | ||
JP2011038669 | 2011-02-24 | ||
JP2012003809A JP2012191603A (ja) | 2011-02-24 | 2012-01-12 | 画像処理装置および方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012191603A true JP2012191603A (ja) | 2012-10-04 |
Family
ID=47084245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012003809A Pending JP2012191603A (ja) | 2011-02-24 | 2012-01-12 | 画像処理装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012191603A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021093641A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 日本放送協会 | 画像符号化装置およびそのプログラム、ならびに、画像復号装置およびそのプログラム |
WO2021256262A1 (ja) * | 2020-06-16 | 2021-12-23 | ソニーグループ株式会社 | 医療システム、情報処理方法、及び、プログラム |
-
2012
- 2012-01-12 JP JP2012003809A patent/JP2012191603A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021093641A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 日本放送協会 | 画像符号化装置およびそのプログラム、ならびに、画像復号装置およびそのプログラム |
JP7393931B2 (ja) | 2019-12-11 | 2023-12-07 | 日本放送協会 | 画像符号化装置およびそのプログラム、ならびに、画像復号装置およびそのプログラム |
WO2021256262A1 (ja) * | 2020-06-16 | 2021-12-23 | ソニーグループ株式会社 | 医療システム、情報処理方法、及び、プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5703781B2 (ja) | 画像処理装置および方法 | |
US8908025B2 (en) | Image processing apparatus and image processing method | |
US7330596B2 (en) | Image decoding technique for suppressing tile boundary distortion | |
JP4356028B2 (ja) | 情報処理装置および方法 | |
US8098947B2 (en) | Method and apparatus for processing image data by rearranging wavelet transform data | |
WO2010092740A1 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび集積回路 | |
KR100989397B1 (ko) | 화상 복원 장치, 화상 복원 프로그램을 기록한 기록 매체,화상 복원 방법 | |
JP4517306B2 (ja) | 情報処理装置および方法 | |
US8731316B2 (en) | Information processing apparatus and method, image providing system and image providing method, and program for reducing quality deterioration of an image | |
JP4958831B2 (ja) | 画像符号化装置及びその制御方法 | |
JP4973886B2 (ja) | 動画像復号装置、復号画像記録装置、それらの方法及びプログラム | |
JP2002176359A (ja) | 情報処理装置及びその制御方法、情報処理システム、コンピュータ可読メモリ | |
JP4958832B2 (ja) | 画像符号化装置及びその制御方法 | |
JP4671354B2 (ja) | 画像圧縮装置および画像圧縮方法 | |
JP2012191603A (ja) | 画像処理装置および方法 | |
JP5817125B2 (ja) | 画像処理装置および方法 | |
US6704452B1 (en) | Method, apparatus and recording medium for image decoding | |
JP2004304238A (ja) | 画像圧縮装置及び圧縮符号化方法 | |
JP4934081B2 (ja) | 符号化装置、符号処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 | |
JP5200792B2 (ja) | 画像圧縮装置及び方法並びにプログラム | |
JP2005269323A (ja) | 画像処理装置、プログラムおよび記憶媒体 | |
JP2001223901A (ja) | 画像保存方法および装置並びに記録媒体 | |
WO2011049074A1 (ja) | 画像符号化装置、及び画像復号装置 | |
JP2020141376A (ja) | 画像符号化装置及びその制御方法及びプログラム | |
JP2014165869A (ja) | 画像処理装置及びその制御方法 |