JP2012181925A - スイッチング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アーク放電を抑制しつつ、電力損失が少ない高効率なスイッチング装置を提供する。
【解決手段】スイッチング装置10、第1メカスイッチR1と第1半導体スイッチT1とが直列接続される直列回路と、当該直列回路と並列接続された第2メカスイッチR2と、第1メカスイッチR1、第2メカスイッチR2および第1半導体スイッチT1のオンオフをそれぞれ制御する制御部40を備える。制御部40は、負荷30で短絡が発生したとき、第2メカスイッチR2、半導体スイッチ、第1メカスイッチR1の順番でオフする。
【選択図】図2
【解決手段】スイッチング装置10、第1メカスイッチR1と第1半導体スイッチT1とが直列接続される直列回路と、当該直列回路と並列接続された第2メカスイッチR2と、第1メカスイッチR1、第2メカスイッチR2および第1半導体スイッチT1のオンオフをそれぞれ制御する制御部40を備える。制御部40は、負荷30で短絡が発生したとき、第2メカスイッチR2、半導体スイッチ、第1メカスイッチR1の順番でオフする。
【選択図】図2
Description
本発明は、電源と負荷間に接続されるスイッチング装置に関する。
近年、ハイブリットカー(プラグインハイブリットカーを含む)や電気自動車が普及してきており、その種の車ではバッテリとモータとの間で大きな電力がやりとりされている。バッテリとモータとの間には、電力を導通/遮断するためのスイッチを設ける必要がある。スイッチには大別すると、メカリレーを代表とするメカスイッチと、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を代表とする半導体スイッチがある(たとえば、特許文献1、2参照)。
メカリレーを用いるとアーク放電が発生する可能性がある。これに対し、半導体スイッチを用いるとアーク放電は発生しないが、オフリーク電流が流れ、無駄な電力損失が発生する。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、アーク放電を抑制しつつ、電力損失が少ない高効率なスイッチング装置を提供することにある。
本発明のある態様のスイッチング装置は、電源と負荷との間に接続されるべきスイッチング装置であって、 第1メカスイッチと半導体スイッチとが直列接続された直列回路と、直列回路と並列接続された第2メカスイッチと、を備える。
本発明の別の態様もまた、スイッチング装置である。この装置は、電源と負荷との間に接続されるべきスイッチング装置であって、ノーマリーオン型の半導体スイッチとメカスイッチとが直列接続された直列回路と、半導体スイッチおよびメカスイッチのオンオフをそれぞれ制御する制御部と、をさらに備える。制御部は、電源と負荷との間を遮断する際、半導体スイッチの制御端子の電圧を負電圧にならない範囲で低下させた後、メカスイッチをオフする。
本発明によれば、アーク放電を抑制しつつ、電力損失が少ない高効率なスイッチング装置を実現できる。
(比較例)
図1(a)、(b)は、比較例1、2に係るスイッチング装置10を説明するための図である。図1(a)、(b)に示す比較例1、2において、バッテリ20と負荷30との間にスイッチング装置10が接続される。図1(a)に示す比較例1に係るスイッチング装置10は、半導体スイッチT0とメカスイッチR0との並列回路を含む。メカスイッチR0に半導体スイッチT0を並列接続したことにより、メカスイッチR0からのアーク放電を抑制できる。ただし、半導体スイッチT0にオフリーク電流が流れる。
図1(a)、(b)は、比較例1、2に係るスイッチング装置10を説明するための図である。図1(a)、(b)に示す比較例1、2において、バッテリ20と負荷30との間にスイッチング装置10が接続される。図1(a)に示す比較例1に係るスイッチング装置10は、半導体スイッチT0とメカスイッチR0との並列回路を含む。メカスイッチR0に半導体スイッチT0を並列接続したことにより、メカスイッチR0からのアーク放電を抑制できる。ただし、半導体スイッチT0にオフリーク電流が流れる。
図1(b)に示す比較例2において、スイッチング装置10は、半導体スイッチT0とメカスイッチR0との直列回路を含む。半導体スイッチT0にメカスイッチR0を直列接続したことにより、半導体スイッチT0に流れるオフリーク電流を抑制できる。ただし、メカスイッチR0からアーク放電が発生する可能性がある。
(実施の形態1)
図2(a)、(b)は、本発明の実施の形態1に係るスイッチング装置10を説明するための図である。図2(a)は、実施の形態1の実施例1に係るスイッチング装置10を説明するための図である。スイッチング装置10は、バッテリ(直流電源)20と負荷30との間に接続される。スイッチング装置10は、ジャンクションボックスに収納されて設置されてもよい。本実施の形態では、負荷30として自動車に搭載されるモータを想定する。当該モータの前段には当該モータを駆動するためのインバータが設けられる。なお図示しないが、負荷30の入力には容量が設けられており、当該容量はバッテリ20から供給される電力を蓄積し、平滑化する。
図2(a)、(b)は、本発明の実施の形態1に係るスイッチング装置10を説明するための図である。図2(a)は、実施の形態1の実施例1に係るスイッチング装置10を説明するための図である。スイッチング装置10は、バッテリ(直流電源)20と負荷30との間に接続される。スイッチング装置10は、ジャンクションボックスに収納されて設置されてもよい。本実施の形態では、負荷30として自動車に搭載されるモータを想定する。当該モータの前段には当該モータを駆動するためのインバータが設けられる。なお図示しないが、負荷30の入力には容量が設けられており、当該容量はバッテリ20から供給される電力を蓄積し、平滑化する。
実施例1に係るスイッチング装置10は、第1メカスイッチR1と第1半導体スイッチT1とが直列接続された直列回路と、当該直列回路と並列接続された第2メカスイッチR2を備える。以下、本実施の形態では、メカスイッチとしてメカリレー、半導体スイッチとしてパワーMOSFETを採用する例を想定する。なお図2(a)では、上記直列回路はバッテリ20側から第1メカスイッチR1、第1半導体スイッチT1の順に接続されているが、第1半導体スイッチT1、第1メカスイッチR1の順に接続してもよい。
制御部40は、第1メカスイッチR1、第2メカスイッチR2および第1半導体スイッチT1のオンオフをそれぞれ制御する。制御部40によるこれらのスイッチのオンオフ制御の詳細は後述する。
図2(b)は、実施の形態1の実施例2に係るスイッチング装置10を説明するための図である。実施例2に係るスイッチング装置10は、実施例1と比較し、第2メカスイッチR2の接続位置が異なる。すなわち、第2メカスイッチR2は第1メカスイッチR1と第1半導体スイッチT1との接続点と第1半導体スイッチT1の他端との間に、第1半導体スイッチT1と並列に接続される。
第1メカスイッチR1はオフ時の高電圧絶縁用で、その役割は実施例1、2で共通する。これに対し、第2メカスイッチR2は実施例1と実施例2とで役割が異なる。実施例1では、大電流の遮断およびオフ時の高電圧絶縁の両方の役割を担う。実施例2では、大電流遮断の役割のみを担う。したがって、実施例2に係る回路構成のほうが第2メカスイッチR2のスペックを下げることができ、低コスト化が可能である。ただし、バッテリ20から負荷30に、第1メカスイッチR1および第2メカスイッチR2の二つのメカスイッチを電流が通過することになるため、電力損失が実施例1に係る回路構成より大きくなる。
図3は、実施例1、2に係るスイッチング装置10の定常時の動作シーケンスを示す図である。本実施の形態では、自動車の走行状態の開始から終了までの動作シーケンスを示している。制御部40は図示しないECU(Electronic Control Unit)からモータへの電力供給指示を受けると、まず、第1メカスイッチR1をオンする。つぎに、第1半導体スイッチT1をオンする。これにより、モータ駆動部の入力容量に電流が流れ、充電される。つぎに、負荷30側の電圧Vlがバッテリ20側の電圧Vbに到達した後(すなわち、両電圧が実質的に同一またはニアリーイコールになった後)、第2メカスイッチR2をオンする。
その後、制御部40は負荷30を稼働させる。本実施の形態ではECUにバッテリ20とモータが導通したことを通知し、ECUはモータの回転を開始する。モータの回転期間Ppでは、第1半導体スイッチT1を通過するパスを流れる電流Itより、第2メカスイッチR2を通過するパスを流れる電流Irのほうが大きくなる。第1半導体スイッチT1のオン抵抗により、バッテリ20からモータに流れる電流は、第2メカスイッチR2を通過するパスを流れる電流Irが支配的となるためである。
制御部40は負荷30を停止させた後、第2メカスイッチR2をオフする。本実施の形態ではECUはモータの回転を停止させ、制御部40に電力遮断指示を通知し、制御部40は第2メカスイッチR2をオフする。つぎに、制御部40は第1半導体スイッチT1をオフし、最後に第1メカスイッチR1をオフする。
図4は、実施例1、2に係るスイッチング装置10の負荷短絡時の動作シーケンスを示す図である。モータの回転期間中にモータやその駆動部に短絡が発生すると、バッテリ20からモータに供給される電流が急増する。制御部40はモータ配線の短絡を検知すると、まず、第2メカスイッチR2をオフし電流Irをゼロにする。これに応じて電流Itは急増する。このとき、第2メカスイッチR2の両端には、第1半導体スイッチT1のソース−ドレイン間電圧がかかる(図4のTsd参照)。したがって、第2メカスイッチR2はこの電圧を許容電圧範囲とするスペックのメカスイッチを使用する必要がある。
その後、制御部40は第1半導体スイッチT1をオフし、電流Itをゼロにする。これにより短絡電流が止まる。最後に、第1メカスイッチR1をオフし、バッテリ20側と負荷30側とを絶縁する。すなわち、負荷30で短絡が発生したとき、制御部40は、第2メカスイッチR2、第1半導体スイッチT1、第1メカスイッチR1の順番でオフする。
ここまで、説明を簡単化するためスイッチング装置10内に正電流の配線とそのスイッチしか描かなかった。以下、負電流の配線とそのスイッチについても描いた回路構成を示す。図5(a)−(c)は、実施例1に係るスイッチング装置10において負電流の配線とそのスイッチを説明するための図である。図5(a)は、負電流の配線を一つの第3メカスイッチR3でオンオフする構成である。図5(b)は、負電流の配線を第2半導体スイッチT2、第4メカスイッチR4および第5メカスイッチR5の三つのスイッチでオンオフする構成である。すなわち、正側と負側を同様の回路構成とする。図5(c)は、負電流の配線を第2半導体スイッチT2と第6メカスイッチR6の二つのスイッチでオンオフする構成である。すなわち、第2半導体スイッチT2と第6メカスイッチR6の並列回路で電流を導通/遮断する構成である。
図5(a)に示す回路構成において、負荷短絡時、制御部40は正側のスイッチ(第1半導体スイッチT1、第1メカスイッチR1、第2メカスイッチR2)をオフして短絡電流を止めた後、負側のスイッチ(第3メカスイッチR3)をオフする。なお、第3メカスイッチR3は高電圧絶縁タイプを使用する必要がある。図5(a)に示す回路構成は、図5(b)に示す回路構成と比較し、バッテリ20と負荷30とをガルバニ絶縁するまでの時間が長くなるが、スイッチが一つであるため、低コスト化できる。また、図5(a)に示す回路構成は、図5(c)に示す回路構成と比較し、スイッチが一つであるため、低コスト化できる。
図5(b)に示す回路構成では、負荷短絡時、正側負側同時に図4に示した切断シーケンスを実行する。図5(b)に示す回路構成は、図5(a)、(c)に示す回路構成と比較し、高コストとなるが、バッテリ20と負荷30とをガルバニ絶縁するまでの時間を短縮できる。
図5(c)に示す回路構成では、負荷短絡時、正側負側同時に図4に示した切断シーケンスを実行する。図5(c)に示す回路構成は、図5(a)、(b)に示す回路構成と比較し、第3半導体スイッチT3を並列接続しているためガルバニ絶縁ができない。半導体スイッチはその構造上、オフリーク電流が常に存在するためである。ただし、図5(a)と比較し、負荷短絡時、正側負側同時に図4に示した切断シーケンスを実行することができるため、高速にバッテリ20と負荷30とを切断できる。また、図5(b)と比較し、スイッチの数を減らすことができ、低コスト化できる。
図6(a)、(b)は、図2(b)に示した実施例2に係るスイッチング装置10の実装例を示す図である。図6(a)は、第1半導体スイッチT1、第1メカスイッチR1および第2メカスイッチR2を実装したモジュールm1を示す。これらをモジュール化する際、第1メカスイッチR1と第2メカスイッチR2を線対称に配置する。この構成では、第2メカスイッチR2は大電流下でスイッチングするので、第1メカスイッチR1より寿命が短くなる。
そこで、スイッチング装置10の使用後、所定の期間(たとえば、2年)が経過したとき、第1メカスイッチR1のバッテリ20側に接続されていた配線を、負荷30側に接続し、第2メカスイッチR2の負荷30側に接続されていた配線を、バッテリ20側に接続する。すなわち、モジュール外で第1メカスイッチR1および第2メカスイッチR2の配線を再結線する。図6(b)は、再結線後のモジュールm1を示す。
以上説明したように実施の形態1によれば、第1半導体スイッチT1に対して第1メカスイッチR1および第2メカスイッチR2を直並列に接続することにより、メカスイッチからのアーク放電を抑制しつつ、半導体スイッチのオフリーク電流を抑制できる。また、半導体スイッチのオン抵抗の影響も低減できる。したがって、安全で電力損失が少ない高効率なスイッチング装置を実現できる。
また、図2(b)に示した回路構成を採用すれば、第1メカスイッチR1と第2メカスイッチR2の用途を分担することができ、低コスト化を図ることができる。具体的には、第1メカスイッチR1に高電圧絶縁用、第2メカスイッチR2に大電流遮断用を用いると、第1メカスイッチR1のコストを下げることができる。また、負側のスイッチとして図5(a)に示した回路構成を採用すれば、低コスト化を図ることができる。
また、図6(a)、(b)に示したように、第1メカスイッチR1と第2メカスイッチR2を再結線可能なようにモジュール化することにより、第1メカスイッチR1および第2メカスイッチR2の寿命を平準化することができ、低コスト化につながる。
図7(a)、(b)は、本発明の実施の形態1の変形例に係るスイッチング装置10を説明するための図である。当該変形例では、第1半導体スイッチT1として、パワーMOSFETではなくサイリスタQ1を用いる。サイリスタは大電力のスイッチングに適しており、高耐圧である。たとえば、GTO(Gate Turn-Off)サイリスタを用いてもよい。GTOサイリスタは、ゲート端子に正電流を入力するとオンし、負電流を入力するとオフする。また、第1半導体スイッチT1として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いてもよい。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2に係るスイッチング装置10を説明するための図である。スイッチング装置10は、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoと第1メカスイッチR1とが直列接続された直列回路を備える。ノーマリーオン型半導体スイッチとは、ゲート端子に負電圧を印加しないと完全にオフしないスイッチである。制御部40は、バッテリ20と負荷30との間を遮断する際、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoの制御端子(ゲート端子)の電圧を負電圧にならない範囲で低下させた後、第1メカスイッチR1をオフする。
図8は、本発明の実施の形態2に係るスイッチング装置10を説明するための図である。スイッチング装置10は、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoと第1メカスイッチR1とが直列接続された直列回路を備える。ノーマリーオン型半導体スイッチとは、ゲート端子に負電圧を印加しないと完全にオフしないスイッチである。制御部40は、バッテリ20と負荷30との間を遮断する際、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoの制御端子(ゲート端子)の電圧を負電圧にならない範囲で低下させた後、第1メカスイッチR1をオフする。
ノーマリーオン型半導体スイッチTnoの代表例として、窒化ガリウム(GaN)系のトランジスタが挙げられる。窒化ガリウムなどの窒化物半導体は、高い絶縁破壊電圧を持ち、低損失である。したがって、高効率なスイッチとして利用できる。また、高温でも安定した特性を持つ。
図9は、ノーマリーオン型の窒化ガリウムトランジスタの静特性を示す図である。横軸はドレイン電圧を示し、縦軸はドレイン電流を示す。当該窒化ガリウムトランジスタのゲート長は4um、ゲート幅は200umである。以下、実施の形態2に係るスイッチング装置10の定常時の動作シーケンスを説明する。以下の説明では、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoに、図9に示した静特性を持つ窒化ガリウムトランジスタを用いることを前提とする。
まず、図8に示した回路構成における従来の定常時の動作シーケンスを説明する。制御部40は負荷30の駆動開始時、停止時の状態を維持しまま(ノーマリーオン型半導体スイッチTnoの制御端子であるゲート端子は0V、第1メカスイッチR1はオフ状態)、専用のパス(たとえば、リレーと抵抗の直列回路を含むパス)を経由して負荷容量に充電を開始する。負荷容量への充電が終了すると、制御部40はノーマリーオン型半導体スイッチTnoのゲート端子に6Vを印加し、第1メカスイッチR1をオンして、負荷30を駆動させる。制御部40は負荷30の駆動終了時、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoのゲート端子に−4〜−8Vを印加し、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoを完全にオフさせた後、第1メカスイッチR1をオフする。これにより、バッテリ20と負荷30とが遮断され、負荷30の駆動が停止すると、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoのゲート端子に0Vを印加する。
つぎに、図8に示した回路構成における本実施の形態に係る定常時の動作シーケンスを説明する。制御部40は負荷30の駆動開始時、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoのゲート端子電圧が0Vの状態(少なくとも負電圧ではない)を維持したまま、第1メカスイッチR1をオンする。これにより、負荷容量への充電が開始される。本実施の形態では、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoと第1メカスイッチR1を含むパスを経由して負荷容量への充電が行われるため、専用のパスは不要である。負荷容量への充電が終了すると、制御部40はノーマリーオン型半導体スイッチTnoのゲート端子に6Vを印加して、負荷30の駆動を開始させる。第1メカスイッチR1はオン状態を維持する。制御部40は負荷30の駆動終了時、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoのゲート端子に0Vを印加し、その後、第1メカスイッチR1をオフする。これにより、バッテリ20と負荷30が遮断され、負荷30の駆動が停止する。なお、0Vを印加する代わりに、6V未満で0Vを超える電圧を印加してもよい。
図10(a)、(b)は、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoの制御回路を説明するための図である。当該制御回路は図7に示した制御部40の一部をなす。図10(a)は、従来の制御回路の構成を示す。従来の制御回路は、第1フォトカプラPC1、第2フォトカプラPC2、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2を備える。第1フォトカプラPC1は、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoの正電圧用の制御信号(Vc(+))を受ける。第2フォトカプラPC2は、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoの負電圧用の制御信号(Vc(−))を受ける。
第1スイッチSW1は、第1フォトカプラPC1の高電圧出力をノーマリーオン型半導体スイッチTnoのゲート端子に印加するか、第2フォトカプラPC2の低電圧出力を当該ゲート端子に印加するか選択する。第2スイッチSW2は、第1フォトカプラPC1の低電圧出力をノーマリーオン型半導体スイッチTnoのソース端子に印加するか、第2フォトカプラPC2の高電圧出力を当該ソース端子に印加するか選択する。
図10(b)は、本実施の形態に係る制御回路の構成を示す。本実施の形態に係る制御回路は、第1フォトカプラPC1を備える。第1フォトカプラPC1の高電圧出力はノーマリーオン型半導体スイッチTnoのゲート端子に印加され、低電圧出力はソース端子に印加される。
以上説明したように実施の形態2によれば、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoを完全にオフせずに、第1メカスイッチR1をオフすることにより、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoへの負電圧の印加が不要となり、そのドライバ回路を簡素化できる。したがって、信頼性の向上、低コスト化が可能である。また、負荷容量にノーマリーオン型半導体スイッチTnoを通過するパスを用いて電流を供給して充電することにより、負荷容量充電用の専用パスが不要となり、低コスト化を図ることができる。
また、第1メカスイッチR1をオフする前に、ノーマリーオン型半導体スイッチTnoのゲート−ソース間に0Vを印加することにより、ある程度、電流を絞ることができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、図3に示した定常時の動作シーケンスにおいて、制御部40は、第2メカスイッチR2をオンした後、第1半導体スイッチT1をオフし、モータの回転終了後、第2メカスイッチR2をオフする前に第1半導体スイッチT1をオンしてもよい。すなわち、モータの回転開始直前に第1半導体スイッチT1をオフし、モータの回転終了直後、第1半導体スイッチT1をオンする。これにより、第1半導体スイッチT1のオン時間を最小限とすることができ、第1半導体スイッチT1のドライバ回路の消費電力を低減できる。なお、この場合において制御部40は負荷短絡を検知すると、第1半導体スイッチT1をオンする。その後の動作シーケンスは、図4に示した負荷短絡時の動作シーケンスと同様である。
また、負荷短絡時において制御部40は第1半導体スイッチT1のゲート端子に、許容電圧範囲の上限電圧を印加してもよい。または、許容電圧範囲内であって、できるだけ高電圧を印加してもよい。これにより、第1半導体スイッチT1のオン抵抗を低減し、第2メカスイッチR2のオフ時に第2メカスイッチR2の両端にかかる電圧を低減できる。
上述した実施の形態1、2では、負荷30の例として自動車に搭載されるモータを例として挙げたが、その用途に限るものではない。航空機、船舶、電車、家電製品に使用されるモータであってもよいし、高出力のランプやヒーターであってもよい。
10 スイッチング装置、 20 バッテリ、 30 負荷、 40 制御部、 T0 半導体スイッチ、 T1 第1半導体スイッチ、 T2 第2半導体スイッチ、 T3 第3半導体スイッチ、 Q1 サイリスタ、 Tno ノーマリーオン型半導体スイッチ、 R0 メカスイッチ、 R1 第1メカスイッチ、 R2 第2メカスイッチ、 R3 第3メカスイッチ、 R4 第4メカスイッチ、 R5 第5メカスイッチ、 R6 第6メカスイッチ、 PC1 第1フォトカプラ、 PC2 第2フォトカプラ、 SW1 第1スイッチ、 SW2 第2スイッチ。
Claims (7)
- 電源と負荷との間に接続されるべきスイッチング装置であって、
第1メカスイッチと半導体スイッチとが直列接続された直列回路と、
前記直列回路と並列接続された第2メカスイッチと、
を備えることをスイッチング装置。 - 電源と負荷との間に接続されるべきスイッチング装置であって、
第1メカスイッチと半導体スイッチとが直列接続された直列回路と、
前記第1メカスイッチと前記半導体スイッチとの接続点と、前記半導体スイッチの他端との間に、前記半導体スイッチと並列接続された第2メカスイッチと、を備え、
前記第1メカスイッチはオフ時の高電圧絶縁用、前記第2メカスイッチは大電流遮断用と役割を分担することを特徴とするスイッチング装置。 - 前記第1メカスイッチ、前記第2メカスイッチおよび前記半導体スイッチのオンオフをそれぞれ制御する制御部をさらに備え、
前記負荷で短絡が発生したとき、前記制御部は、前記第2メカスイッチ、前記半導体スイッチ、前記第1メカスイッチの順番でオフすることを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチング装置。 - 前記半導体スイッチは、サイリスタであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のスイッチング装置。
- 電源と負荷との間に接続されるべきスイッチング装置であって、
ノーマリーオン型の半導体スイッチとメカスイッチとが直列接続された直列回路と、
前記半導体スイッチおよび前記メカスイッチのオンオフをそれぞれ制御する制御部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記電源と前記負荷との間を遮断する際、前記半導体スイッチの制御端子の電圧を負電圧にならない範囲で低下させた後、前記メカスイッチをオフすることを特徴とするスイッチング装置。 - 前記制御部は、前記負荷の駆動開始時、前記半導体スイッチの制御端子の電圧を負電圧にせずに、前記メカスイッチをオンすることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング装置。
- 前記制御部は、
前記半導体スイッチの制御端子の電圧を負電圧にせずに、前記メカスイッチをオンして負荷容量を充電し、
前記負荷容量への充電完了後、前記半導体スイッチの制御端子に正電圧を印加して、前記負荷の駆動を開始し、
前記半導体スイッチの制御端子に前記正電圧より低い電圧であって0V以上の電圧を印加し、その印加後、前記メカスイッチをオフして、前記負荷の駆動を終了させることを特徴とする請求項5に記載のスイッチング装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021206033A1 (ja) * | 2020-04-06 | 2021-10-14 | 福島SiC応用技研株式会社 | スイッチング回路及びスイッチング回路の制御方法 |
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2011
- 2011-02-28 JP JP2011042005A patent/JP2012181925A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021206033A1 (ja) * | 2020-04-06 | 2021-10-14 | 福島SiC応用技研株式会社 | スイッチング回路及びスイッチング回路の制御方法 |
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