JP2012179982A - Vehicle-control device - Google Patents
Vehicle-control device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012179982A JP2012179982A JP2011043167A JP2011043167A JP2012179982A JP 2012179982 A JP2012179982 A JP 2012179982A JP 2011043167 A JP2011043167 A JP 2011043167A JP 2011043167 A JP2011043167 A JP 2011043167A JP 2012179982 A JP2012179982 A JP 2012179982A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- vehicle
- camber angle
- motor
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
Description
本発明は、車輪のキャンバ角を調整するアクチュエータを備えた車両に用いられる車両用制御装置に関し、特に、アクチュエータを小型・軽量化できる車両用制御装置に関するものである。 The present invention relates to a vehicle control device used in a vehicle including an actuator that adjusts a camber angle of a wheel, and more particularly to a vehicle control device that can reduce the size and weight of an actuator.
従来より、車両の走行状態に応じて車輪のキャンバ角を調整することで、車両の走行安定性を確保する技術が知られている。この種の技術に関し、例えば、特許文献1には、車両の走行速度を検出し、その走行速度に応じてアクチュエータを駆動させ車輪のキャンバ角を変更する技術が開示されている。
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been known a technique for ensuring traveling stability of a vehicle by adjusting a camber angle of a wheel according to the traveling state of the vehicle. With regard to this type of technology, for example,
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、アクチュエータの駆動速度を一定にする場合、車輪のキャンバ角を変更するには、車両の走行速度が大きいときはアクチュエータの発生力は小さくて済むが、車両の走行速度が小さいときはアクチュエータは大きな発生力が必要であった。これは、車両の走行速度が大きく車輪(タイヤ)の回転数が大きいときと比較して、車両の走行速度が小さく車輪(タイヤ)の回転数が小さいときは、タイヤ剛性の影響が大きいため、アクチュエータの負荷が大きくなるからである。従って、車両の走行速度が小さいときであっても車輪のキャンバ角を変更できるようにするため、発生力の大きなアクチュエータを車両に搭載していた。その結果、アクチュエータが大型化すると共に、アクチュエータの重量が大きくなるという問題点があった。
However, in the technique disclosed in
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、アクチュエータを小型・軽量化できる車両用制御装置を提供することを目的としている。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a vehicle control device that can reduce the size and weight of an actuator.
この目的を達成するために請求項1記載の車両用制御装置によれば、条件判断手段により車輪のキャンバ角を調整する所定の条件を満たすか判断され、その条件判断手段により所定の条件を満たすと判断される場合に、キャンバ角調整手段によりキャンバ角調整装置が作動されアクチュエータが駆動されて車輪のキャンバ角が調整される。また、走行速度取得手段により車両の走行速度が取得され、その走行速度取得手段により取得される車両の走行速度が小さいほど、駆動速度調整手段により、キャンバ角調整手段により駆動されるアクチュエータの駆動速度が小さくされる。アクチュエータの駆動速度が小さくされることで、キャンバ角の調整開始から調整終了までの時間は長くなるが、アクチュエータの負荷を小さくできる。 In order to achieve this object, according to the vehicle control device of the first aspect, it is determined whether or not the predetermined condition for adjusting the camber angle of the wheel is satisfied by the condition determining means, and the predetermined condition is satisfied by the condition determining means. Is determined, the camber angle adjusting device is actuated by the camber angle adjusting means, and the actuator is driven to adjust the camber angle of the wheel. Further, the driving speed of the actuator driven by the camber angle adjusting means is driven by the driving speed adjusting means as the driving speed of the vehicle is acquired by the driving speed acquiring means. Is reduced. By reducing the driving speed of the actuator, the time from the start of camber angle adjustment to the end of adjustment becomes longer, but the load on the actuator can be reduced.
ここで、車両の走行速度が小さくなるにつれアクチュエータの負荷が大きくなる傾向があるが、走行速度が小さいほどアクチュエータの駆動速度が小さくされることで、車両の走行速度が小さいときにアクチュエータの負荷が大きくなることを抑制できる。その結果、車両の走行速度が小さいときにアクチュエータの負荷が大きくなることを考慮してアクチュエータを選択する必要がなくなるため、アクチュエータを小型・軽量化できる効果がある。 Here, the load on the actuator tends to increase as the traveling speed of the vehicle decreases. However, the lower the traveling speed, the smaller the driving speed of the actuator. It can suppress becoming large. As a result, there is no need to select an actuator in consideration of an increase in the load of the actuator when the vehicle traveling speed is low, so that there is an effect that the actuator can be reduced in size and weight.
請求項2記載の車両用制御装置によれば、キャンバ角調整装置は、アクチュエータ及び車輪に連係されると共に、アクチュエータに連動して車輪のキャンバ角を調整する連係部材を備え、その連係部材は車体と車輪との間に配設されるものである。そのため、キャンバ角の絶対値を大きくするように車輪のキャンバ角が調整される場合は、車体の重量によりアクチュエータの負荷を著しく軽減できる。一方、キャンバ角の絶対値を小さくするように車輪のキャンバ角が調整される場合は、車体の重量によりアクチュエータの負荷が大きくなる。 According to the vehicle control device of the second aspect, the camber angle adjusting device is linked to the actuator and the wheel, and includes a linkage member that adjusts the camber angle of the wheel in conjunction with the actuator, and the linkage member is a vehicle body. Between the wheel and the wheel. Therefore, when the camber angle of the wheel is adjusted so as to increase the absolute value of the camber angle, the load on the actuator can be significantly reduced by the weight of the vehicle body. On the other hand, when the camber angle of the wheel is adjusted so as to reduce the absolute value of the camber angle, the load on the actuator increases due to the weight of the vehicle body.
ここで、駆動速度調整手段は、キャンバ角調整手段により車輪のキャンバ角の絶対値を小さくするように調整される場合、即ち、車体の重量によりアクチュエータの負荷が大きくなる場合に、車両の走行速度に応じてアクチュエータの駆動速度を変える。これにより請求項1の効果に加え、車両の走行速度が小さいときにアクチュエータの負荷が大きくなることを効果的に抑制できる効果がある。 Here, when the drive speed adjusting means is adjusted by the camber angle adjusting means to reduce the absolute value of the camber angle of the wheel, that is, when the load of the actuator increases due to the weight of the vehicle body, The drive speed of the actuator is changed according to Thus, in addition to the effect of the first aspect, it is possible to effectively suppress an increase in the load on the actuator when the traveling speed of the vehicle is low.
請求項3記載の車両用制御装置によれば、アクチュエータは直流モータにより構成される。直流モータは入力された電流に対してトルクが直線的に比例し、トルクに対して駆動速度(回転数)は直線的に反比例するという特性がある。この直流モータの特性を利用して、駆動速度調整手段により、直流モータは所定値以下の電力のうち駆動速度を最大とする電力が入力される。直流モータに入力される電力を所定値以下にすることで、請求項1又は2の効果に加え、消費電力を小さくすることができ、省エネルギ性を向上できる効果がある。 According to the vehicle control device of the third aspect, the actuator is constituted by a DC motor. The direct current motor has a characteristic that the torque is linearly proportional to the input current, and the driving speed (rotational speed) is linearly inversely proportional to the torque. Using the characteristics of the DC motor, the driving speed adjusting means inputs power that maximizes the driving speed out of the power below a predetermined value. By setting the power input to the DC motor to a predetermined value or less, in addition to the effect of the first or second aspect, it is possible to reduce power consumption and to improve energy saving.
請求項4記載の車両用制御装置によれば、アクチュエータは直流モータにより構成される。前述のとおり直流モータは、入力された電流に対してトルクが直線的に比例し、トルクに対して駆動速度(回転数)は直線的に反比例するという特性がある。この直流モータの特性を利用して、駆動速度調整手段により、直流モータは所定値を超える電力のうち直流モータの駆動速度を最小とする電力が入力される。直流モータの駆動速度を最小とする電力を直流モータに入力することで、直流モータのトルクを増加させることができる。これにより、請求項1から3のいずれかの効果に加え、車両の走行速度が小さいときでも車輪のキャンバ角をスムーズに調整可能にできる効果がある。
According to the vehicle control device of the fourth aspect, the actuator is constituted by a DC motor. As described above, the direct current motor has a characteristic that the torque is linearly proportional to the input current, and the driving speed (rotational speed) is linearly inversely proportional to the torque. Utilizing the characteristics of the DC motor, the driving speed adjusting means receives power that minimizes the driving speed of the DC motor among the power exceeding the predetermined value. By inputting electric power that minimizes the driving speed of the DC motor to the DC motor, the torque of the DC motor can be increased. Thus, in addition to the effect of any one of
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施の形態における車両用制御装置100が搭載される車両1を模式的に示した模式図である。なお、図1の矢印U−D,L−R,F−Bは、車両1の上下方向、左右方向、前後方向をそれぞれ示している。
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a schematic diagram schematically showing a
まず、車両1の概略構成について説明する。車両1は、図1に示すように、車体BFと、その車体BFを支持する複数(本実施の形態では4輪)の車輪2と、それら複数の車輪2の内の一部(本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FR)を回転駆動する車輪駆動装置3と、各車輪2を車体BFに独立に懸架する懸架装置4,14と、複数の車輪2の内の一部(本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FR)を操舵する操舵装置5とを主に備えて構成されている。
First, a schematic configuration of the
次いで、各部の詳細構成について説明する。車輪2は、図1に示すように、車両1の前方側(矢印F方向側)に位置する左右の前輪2FL,2FRと、車両1の後方側(矢印B方向側)に位置する左右の後輪2RL,2RRとを備えている。なお、本実施の形態では、左右の前輪2FL,2FRは、車輪駆動装置3により回転駆動される駆動輪として構成される一方、左右の後輪2RL,2RRは、車両1の走行に伴って従動される従動輪として構成されている。
Next, the detailed configuration of each part will be described. As shown in FIG. 1, the
また、車輪2は、左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RRが全て同じ形状および特性に構成され、それら左右の前輪2FL,2FR及び左右の後輪2RL,2RRのトレッドの幅(図1左右方向の寸法)が全て同じ幅に構成されている。
In the
車輪駆動装置3は、上述したように、左右の前輪2FL,2FRを回転駆動するための装置であり、後述するように電動モータ3aにより構成されている(図5参照)。また、電動モータ3aは、図1に示すように、デファレンシャルギヤ(図示せず)及び一対のドライブシャフト31を介して左右の前輪2FL,2FRに接続されている。
As described above, the
運転者がアクセルペダル61を操作した場合には、車輪駆動装置3から左右の前輪2FL,2FRに回転駆動力が付与され、それら左右の前輪2FL,2FRがアクセルペダル61の操作量に応じて回転駆動される。なお、左右の前輪2FL,2FRの回転差は、デファレンシャルギヤにより吸収される。
When the driver operates the
懸架装置4,14は、路面から車輪2を介して車体BFに伝わる振動を緩和するための装置、いわゆるサスペンションとして機能するものであり、伸縮可能に構成され、図1に示すように、懸架装置4が左右の前輪2FL,2FRを、懸架装置14が左右の後輪2RL,2RRを、それぞれ車体BFに懸架する。なお、左右の後輪2RL,2RRを懸架する懸架装置14は、左右の後輪2RL,2RRのキャンバ角を調整するキャンバ角調整機構としての機能を兼ね備えている。
The
ここで、図2から図4を参照して、懸架装置14の詳細構成について説明する。図2は、懸架装置14の斜視図である。なお、懸架装置14の構成は左右共通であるので、以下においては右の後輪2RRを懸架する懸架装置14についてのみ説明し、左の後輪2RLを懸架する懸架装置14についての説明を省略する。
Here, the detailed configuration of the
図2に示すように、懸架装置14は、ダブルウィッシュボーン式サスペンション構造として構成され、車輪2(右の後輪2RR)を回転可能に保持するキャリア部材41と、そのキャリア部材41を車体BFに上下動可能に連結すると共に互いに所定間隔を隔てて上下に配置されるアッパーアーム42及びロアアーム43と、ロアアーム43及びアッパーブラケットUBの間に介装され緩衝装置として機能するコイルスプリングCS及びショックアブソーバSAと、キャリア部材41の上下動を許容しつつ前後方向の変位を規制するトレーリングアーム44と、アッパーアーム42及び車体BFとの間に介装されるキャンバ角調整装置45とを主に備えて構成される。なお、ロアアーム43は2本が配設されている。
As shown in FIG. 2, the
このように、本実施の形態では、ダブルウィッシュボーン式サスペンション構造により車輪2を懸架するので、車輪2が車体BFに対して上下動し、懸架装置14が伸縮(以下「サスストローク」と称す)する際のキャンバ角の変化を最小限に抑制することができる。キャンバ角調整装置45がアッパーアーム42に連結されるので、ロアアーム43に連結される場合と比較して、車輪2の接地面側を支点として車輪2のキャンバ角を調整する動作を行うことができるので、かかるキャンバ角を調整するための駆動力を低減することができる。同様に、車体BFの上方側に配設することができるので、その分、路面から跳ね飛ばされた石などを衝突しにくくして、キャンバ角調整装置45が破損することを抑制できる。
Thus, in the present embodiment, the
図3を参照して、キャンバ角調整装置45の詳細構成を説明する。図3(a)は、キャンバ角調整装置45の上面模式図であり、図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb線におけるキャンバ角調整装置45の断面模式図である。なお、図3(a)では、一部の構成を部分的に断面視した状態が図示されている。
The detailed configuration of the camber
キャンバ角調整装置45は、車輪2(右の後輪2RR)のキャンバ角を調整するための装置であり、回転駆動力を発生するRRモータ91RR(アクチュエータ)と、そのRRモータ91RRから入力される回転を減速して出力する減速装置92と、その減速装置92から出力される回転駆動力により回転駆動されるクランク部材93と、そのクランク部材93の位相を検出するRRポジションセンサ94RRとを主に備えて構成される。
The camber
RRモータ91RRは、DCモータ(直流モータ)により構成され、そのRRモータ91RRの回転駆動力は、減速装置92により減速された後、クランク部材93に付与される。クランク部材93は、RRモータ91RRの軸回転運動をアッパーアーム42の往復運動に変換するクランク機構として構成される部位であり、所定間隔を隔てて対向配置される一対のホイール部材93aと、それら一対のホイール部材93aの対向面間を連結するクランクピン93bとを備える。
The RR motor 91RR is constituted by a DC motor (direct current motor), and the rotational driving force of the RR motor 91RR is applied to the
ホイール部材93aは、軸心O1を有する円盤状に形成され、減速装置92から付与される回転駆動力により軸心O1を回転中心として回転可能な状態で車体BF(図2参照)に配設される。クランクピン93bは、アッパーアーム42の一端側に設けられた連結部42aが回転可能に連結される軸状部材であり、ホイール部材93aの軸心O1に対して偏心して配設されている。
The
即ち、クランクピン93bの軸心O2は、ホイール部材93aの軸心O1に対して、距離Erだけ偏心して位置する。よって、ホイール部材93aが軸心O1を中心として回転されると、クランクピン93bは、ホイール部材93aの軸心O1を中心とし距離Erを回転半径とする回転軌跡TRに沿って移動される。これにより、クランク部材93が回転されると、クランクピン93bに連結されたアッパーアーム42が車体BF(図2参照)に近接または離間する方向(図3上下方向)へ往復運動される。
That is, the axis O2 of the
RRポジションセンサ94RRは、ホイール部材93aの中央に軸心O1と同軸に連結されるポジション軸94aと、そのポジション軸94aに配設されポジション軸94aの回転角に応じて抵抗値が変化する可変抵抗器(図示せず)とを備える。よって、クランク部材93が回転された場合には、可変抵抗器の抵抗値に基づいて、クランク部材93の回転角(即ち、クランクピン93bの位相)を検出できる。
The RR position sensor 94RR includes a
図4(a)は、第1状態における懸架装置14の正面模式図であり、図4(b)は、第2状態における懸架装置14の正面模式図である。上述したように、アッパーアーム42は、一端側に設けられた連結部42a(図3参照)がクランクピン93bを介してホイール部材93aの軸心O1から偏心した位置(軸心O2)に回転可能に連結される一方、他端側(図4左側)がキャリア部材41の上端側(図4上側)に回転可能に連結される。
FIG. 4A is a schematic front view of the
よって、RRモータ91RRから付与される回転駆動力によりクランク部材93のホイール部材93aが軸心O1を回転中心として回転されると、クランクピン93bが回転軌跡TRに沿って移動され(図3(b)参照)、アッパーアーム42が往復移動される。これにより、アッパーアーム42を介して、キャリア部材41の上端側(図4上側)が車体BFに対して近接または離間されることで、キャリア部材41に保持される車輪2のキャンバ角が調整される。
Therefore, when the
ここで、アッパーアーム42の他端側(図4左側)をキャリア部材41の上端側に回転可能に連結する際の回転中心を軸心O3と定義する。本実施の形態では、各軸心O1,O2,O3が、車輪2から車体BFへ向かう方向(図4左から右に向かう方向)において、軸心O3、軸心O2、軸心O1の順に一直線上に並んで位置する第1状態(図4(a)に示す状態)と、軸心O3、軸心O1、軸心O2の順に一直線上に並んで位置する第2状態(図4(b)に示す状態)とのいずれか一方の状態となるように、車輪2のキャンバ角を調整する。
Here, the center of rotation when the other end side (left side in FIG. 4) of the
なお、本実施の形態では、図4(b)に示す第2状態において、車輪2のキャンバ角がマイナス方向(車輪2の中心線が垂直線に対して車体BF側に傾いた状態)の所定角度(本実施の形態では−3°、以下「第2キャンバ角」と称す)に調整され、車輪2にネガティブキャンバが付与される。一方、図4(a)に示す第1状態では、車輪2へのキャンバ角の付与が解除され、そのキャンバ角が0°(以下「第1キャンバ角」と称す)に調整される。
In the present embodiment, in the second state shown in FIG. 4 (b), the camber angle of the
この場合、第1状態および第2状態では、軸心O3及び軸心O2を結ぶ直線と、軸心O2の回転軌跡TR(図3(b)参照)の軸心O2における接線とを直角とすることができるので、アッパーアーム42からホイール部材93aへ力が加わっても、ホイール部材93aを回転させる力成分が発生せず、ホイール部材93aが回転しないようにすることができる。よって、車輪2のキャンバ角を所定角度(第1キャンバ角または第2キャンバ角)に機械的に維持することができるので、第1状態または第2状態においてRRモータ91RRの駆動力を解除しておくことができる。その結果、車輪2のキャンバ角を所定角度に維持するために必要なRRモータ91RRの消費エネルギーの低減を図ることができる。
In this case, in the first state and the second state, a straight line connecting the axis O3 and the axis O2 and a tangent at the axis O2 of the rotation locus TR (see FIG. 3B) of the axis O2 are perpendicular to each other. Therefore, even if a force is applied from the
また、RRモータ91RR及び車輪2に連係されると共に、RRモータ91RRに連動して車輪2のキャンバ角を調整する連係部材(アッパアーム42、ロアアーム43及びクランク部材93)は、車体BFと車輪2との間に配設されている。そのため、車輪2のキャンバ角の絶対値を大きくするように車輪2のキャンバ角が調整される場合(第1キャンバ角(0°)から第2キャンバ角(−3°)へ調整される場合)、車体BFの重量によりRRモータ91RRの負荷を小さくできる。一方、キャンバ角の絶対値を小さくするように車輪2のキャンバ角が調整される場合(第2キャンバ角(−3°)から第1キャンバ角(0°)へ調整される場合)、車体BFの重量によりRRモータ91RRの負荷が大きくなる。
The linkage members (
なお、請求項1記載の「キャンバ角」としては、本実施の形態では、第1キャンバ角および第2キャンバ角が該当する。また、左右の前輪2FL,2FRに対応して設けられる懸架装置4は、左右の前輪2FL,2FRのキャンバ角を調整する機能が省略されている点(即ち、キャンバ角調整装置45が省略され、アッパーアーム42の一端側が車体BFに回転可能に連結されている点)と、操舵機能を有して構成される点を除き、その他の構成は懸架装置14と同一の構成であるので、その説明を省略する。
Note that the “camber angle” described in
図1に戻って説明する。操舵装置5は、運転者によるステアリング63の操作を左右の前輪2FL,2FRに伝えて操舵するための装置であり、いわゆるラック&ピニオン式のステアリングギヤとして構成されている。
Returning to FIG. The
この操舵装置5によれば、運転者によるステアリング63の操作(回転)は、まず、ステアリングコラム51を介してユニバーサルジョイント52に伝達され、ユニバーサルジョイント52により角度を変えられつつステアリングボックス53のピニオン53aに回転運動として伝達される。そして、ピニオン53aに伝達された回転運動は、ラック53bの直線運動に変換され、ラック53bが直線運動することで、ラック53bの両端に接続されたタイロッド54が移動する。その結果、タイロッド54がナックル55を押し引きすることで、車輪2に所定の舵角が付与される。
According to the
アクセルペダル61及びブレーキペダル62は、運転者により操作される操作部材であり、各ペダル61,62の操作状態(踏み込み量、踏み込み速度など)に応じて、車両1の走行速度や制動力が決定され、車輪駆動装置3が駆動制御される。ステアリング63は、運転者により操作される操作部材であり、その操作状態(ステア角、ステア角速度など)に応じて、操舵装置5により左右の前輪2FL,2FRが操舵される。
The
車両用制御装置100は、上述したように構成される車両1の各部を制御するための装置であり、例えば、各ペダル61,62やステアリング63の操作状態、或いは、サスストロークセンサ装置83の検出結果に応じてキャンバ角調整装置45(図3参照)を作動制御する。
The
次いで、図5を参照して、車両用制御装置100の詳細構成について説明する。図5は、車両用制御装置100の電気的構成を示したブロック図である。車両用制御装置100は、図5に示すように、CPU71、ROM72及びRAM73を備え、それらがバスライン74を介して入出力ポート75に接続されている。また、入出力ポート75には、車輪駆動装置3等の装置が接続されている。
Next, the detailed configuration of the
CPU71は、バスライン74により接続された各部を制御する演算装置である。ROM72は、CPU71により実行される制御プログラム(例えば、図7から図11に図示されるフローチャートのプログラム)や固定値データ等を記憶する書き換え不能な不揮発性のメモリである。ROM72には、図5に示すようにモータ制御マップ72aが設けられている。
The
ここで、図6を参照してモータ制御マップ72aの内容について説明する。図6はモータ制御マップ72aの内容を模式的に示した模式図である。モータ制御マップ72aは、車両1の走行速度Vと、車輪2のキャンバ角を調整するときにRRモータ91RRに入力される電流Iとの関係を、RRモータ91RRの駆動速度T(T1〜T4、但しT1>T2>T3>T4)毎にプロットしたマップである。但し、RRモータ91RRの印加電圧は一定とする。なお、RLモータ91RLについても同様の関係があるので、RLモータ91RLに関するマップは図示を省略する。
Here, the contents of the
ここで、車輪2のキャンバ角を調整するときのRRモータ91RRの電流Iは、車輪2(タイヤ)の種類や大きさ等によって変わるため、タイヤの種類や大きさ等に応じた電流Iのデータを実測や計算等により集め、統計的に処理することにより、タイヤの種類や大きさ等の各種条件毎にモータ制御マップ72aを得ることができる。なお、モータ制御マップ72aは、第2キャンバ角(−3°)から第1キャンバ角(0°)へ調整する(キャンバ角の絶対値を小さくする)ときのものである。このときは車体BFの重量によりRRモータ91RRの負荷が大きくなるからである。
Here, since the current I of the RR motor 91RR when adjusting the camber angle of the
モータ制御マップ72aによれば、RRモータ91RRの電流Iが大きくなるにつれ駆動速度(T1〜T4)が増加する傾向がみられる。この駆動速度の増加傾向は、車両1の走行速度Vが大きくなるにつれ小さくなる。また、駆動速度が一定のときは、車両1の走行速度Vが小さくなると電流Iが大きくなる傾向がみられる。
According to the
また、モータ制御マップ72aによれば、RRモータ91RRの電流Iを大きくすれば駆動速度Tを大きくすることができ、車輪2のキャンバ角を短時間で調整できることがわかる。しかし、RRモータ91RRの電流Iを大きくすると、RRモータ91RRが大型化すると共に、消費電力が増加し省エネルギ性が低下する。これを抑制するため、許容できる電流Iの所定値(目安値)Cを設定する。
Further, according to the
所定値Cは、駆動速度T1のときの曲線と走行速度V=V4(但しV4は車両1の最高速度)との交点pを求め、交点pにおける電流またはそれより少し大きめの電流とする。車輪2のキャンバ角を調整可能な範囲で、RRモータ91RRに入力される電流Iを小さくするためである。本実施の形態では、交点pにおける電流より少し大きめの電流を所定値とした。
The predetermined value C is obtained as an intersection point p between the curve at the driving speed T1 and the traveling speed V = V4 (where V4 is the maximum speed of the vehicle 1), and is set to a current at the intersection point p or a slightly larger current. This is to reduce the current I input to the RR motor 91RR within a range in which the camber angle of the
電流Iの所定値Cを設定し、モータ制御マップ72aから、所定値C以下で、且つ、駆動速度Tが最も大きな電流Iを選択することにより、省エネルギ性を確保しつつ車輪2のキャンバ角の調整時間(RRモータ91RRの動作時間)を短縮できる。具体的には、車両1の走行速度V3〜V4のときは駆動速度T1、走行速度V2〜V3のときは駆動速度T2、走行速度V1〜V2のときは駆動速度T3、走行速度0〜V1のときは駆動速度T4となる電流IをRRモータ91RRに入力するよう選択する。
A predetermined value C of the current I is set, and a camber angle of the
なお、走行速度が0付近のときの電流Iは所定値Cを超える。しかし、この場合はRRモータ91RRの最小の駆動速度T4となる電流Iを入力することにより、電流Iは所定値Cよりも大きくなるが、RRモータ91RRのトルクを大きくすることができる。これにより、車両1の走行速度が小さいときでも車輪2のキャンバ角をスムーズに調整可能にできる。また、最小の駆動速度T4となる電流Iを入力することにより、電流Iを可能な限り小さくすることができ、省エネルギ性を確保できる。
The current I when the traveling speed is near zero exceeds a predetermined value C. However, in this case, by inputting the current I at the minimum drive speed T4 of the RR motor 91RR, the current I becomes larger than the predetermined value C, but the torque of the RR motor 91RR can be increased. Thereby, even when the traveling speed of the
図5に戻って説明する。RAM73は、制御プログラムの実行時に各種のデータを書き換え可能に記憶するためのメモリであり、キャンバフラグ73a、状態量フラグ73b、走行状態フラグ73c及び偏磨耗荷重フラグ73dが設けられている。
Returning to FIG. The
キャンバフラグ73aは、車輪2(左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角が第2キャンバ角に調整された状態にあるか否かを示すフラグであり、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整された場合(即ち、ネガティブキャンバが付与された場合)にオンに切り替えられ、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角に調整された場合(即ち、ネガティブキャンバの付与が解除された場合)にオフに切り替えられる。
The
状態量フラグ73bは、車両1の状態量が所定の条件を満たすか否かを示すフラグであり、後述する状態量判断処理(図7参照)の実行時にオン又はオフに切り替えられる。なお、本実施の形態における状態量フラグ73bは、アクセルペダル61、ブレーキペダル62及びステアリング63の操作量の内の少なくとも1の操作量が所定の操作量以上である場合にオンに切り替えられ、CPU71は、この状態量フラグ73bがオンである場合に、車両1の状態量が所定の条件を満たしていると判断する。
The
走行状態フラグ73bは、車両1の走行状態が所定の直進状態であるか否かを示すフラグであり、後述する走行状態判断処理(図8参照)の実行時にオン又はオフに切り替えられる。なお、本実施の形態における走行状態フラグ73cは、車両1の走行速度が所定の走行速度以上であり、且つ、ステアリング63の操作量が所定の操作量以下である場合にオンに切り替えられ、CPU71は、この走行状態フラグ73cがオンである場合に、車両1の走行状態が所定の直進状態であると判断する。
The traveling
偏摩耗荷重フラグ73dは、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角の状態、即ち、車輪2にネガティブキャンバが付与された状態で車両1が走行する場合に、車輪2の接地荷重がタイヤ(トレッド)に偏摩耗を引き起こす恐れのある接地荷重(以下「偏摩耗荷重」と称す)であるか否かを示すフラグであり、後述する偏摩耗荷重判断処理(図9参照)の実行時にオン又はオフに切り替えられる。CPU71は、この偏摩耗荷重フラグ73dがオンである場合に、車輪2の接地荷重がタイヤに偏摩耗を引き起こす恐れのある偏摩耗荷重であると判断する。
The uneven
車輪駆動装置3は、上述したように、左右の前輪2FL,2FR(図1参照)を回転駆動するための装置であり、それら左右の前輪2FL,2FRに回転駆動力を付与する電動モータ3aと、その電動モータ3aをCPU71からの指示に基づいて駆動制御する駆動制御回路(図示せず)とを主に備えている。但し、車輪駆動装置3は、電動モータ3aに限られず、他の駆動源を採用することは当然可能である。他の駆動源としては、例えば、油圧モータやエンジン等が例示される。
As described above, the
キャンバ角調整装置45は、車輪2(左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角を調整するための装置であり、上述したように、各懸架装置14のクランク部材93(図3参照)へ回転駆動力を付与するRLモータ91RL及びRRモータ91RR(アクチュエータ)と、それら各モータ91RL,91RRの回転駆動力により回転されたクランク部材93の位相をそれぞれ検出するRLポジションセンサ94RL及びRRポジションセンサ94RRと、それら各ポジションセンサ94RL,94RRの検出結果を処理してCPU71へ出力する出力回路(図示せず)と、CPU71からの指示に基づいて各モータ91RL,91RRをそれぞれ駆動制御する駆動制御回路(図示せず)とを主に備えている。
The camber
なお、各モータ91RL,91RRは、電動のサーボモータとして構成される。即ち、キャンバ角調整装置45は、各ポジションセンサ94RL,94RRにより検出した各モータ91RL,91RRの状態(位相)をフィードバックし、現在位置と目標位置との差分を減少させることで、各モータ91RL,91RRの位置制御を行う。
Each motor 91RL, 91RR is configured as an electric servo motor. That is, the camber
また、駆動制御回路は、RLモータ91RL及びRRモータ91RRの回転軸を電気的にロック(規制)するサーボロック回路を備えており、RLモータ91RL及びRRモータ91RRのサーボロックをオンすることで、各ホイール部材93aの回転をそれぞれ独立して規制可能に構成されている。
Further, the drive control circuit includes a servo lock circuit that electrically locks (regulates) the rotation shafts of the RL motor 91RL and the RR motor 91RR. By turning on the servo lock of the RL motor 91RL and the RR motor 91RR, The rotation of each
但し、アクチュエータは直流モータ(RLモータ91RL及びRRモータ91RR)に限られず、他の駆動源を採用することは当然可能である。他の駆動源としては、例えば、電動シリンダや油圧アクチュエータ、ソレノイド等が例示される。 However, the actuator is not limited to the DC motor (RL motor 91RL and RR motor 91RR), and other drive sources can naturally be employed. Examples of other drive sources include electric cylinders, hydraulic actuators, solenoids, and the like.
加速度センサ装置80は、車両1の加速度を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、前後方向加速度センサ80a及び左右方向加速度センサ80bと、それら各加速度センサ80a,80bの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
The
前後方向加速度センサ80aは、車両1(車体フレームBF)の前後方向(図1矢印F−B方向)の加速度、いわゆる前後Gを検出するセンサであり、左右方向加速度センサ80bは、車両1(車体フレームBF)の左右方向(図1矢印L−R方向)の加速度、いわゆる横Gを検出するセンサである。なお、本実施の形態では、これら各加速度センサ80a,80bが圧電素子を利用した圧電型センサとして構成されている。
The front-
また、CPU71は、加速度センサ装置80から入力された各加速度センサ80a,80bの検出結果(前後G、横G)を時間積分して、2方向(前後方向および左右方向)の速度をそれぞれ算出すると共に、それら2方向成分を合成することで、車両1の走行速度を取得することができる。
Further, the
ヨーレートセンサ装置81は、車両1のヨーレートを検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、車両1の重心を通る鉛直軸(図1矢印U−D方向軸)回りの車両1(車体フレームBF)の回転角速度を検出するヨーレートセンサ81aと、そのヨーレートセンサ81aの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
The yaw
ロール角センサ装置82は、車両1のロール角を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、車両1の重心を通る前後軸(図1矢印F−B方向軸)回りの車両1(車体フレームBF)の回転角を検出するロール角センサ82aと、そのロール角センサ82aの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
The roll
なお、本実施の形態では、ヨーレートセンサ81a及びロール角センサ82aがサニャック効果により回転角速度および回転角を検出する光学式ジャイロセンサにより構成されている。但し、他の種類のジャイロセンサを採用することは当然可能である。他の種類のジャイロセンサとしては、例えば、機械式や流体式などのジャイロセンサが例示される。
In the present embodiment, the
サスストロークセンサ装置83は、左右の後輪2RL,2RRを車体BFに懸架する各懸架装置14の伸縮量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、各懸架装置14の伸縮量をそれぞれ検出する合計2個のRLサスストロークセンサ83RL及びRRサスストロークセンサ83RRと、それら各サスストロークセンサ83RL,83RRの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを備えている。
The suspension
本実施の形態では、各サスストロークセンサ83RL,83RRがひずみゲージとして構成されており、これら各サスストロークセンサ83RL,83RRは、各懸架装置14のショックアブソーバ(図示せず)にそれぞれ配設されている。
In the present embodiment, each suspension stroke sensor 83RL, 83RR is configured as a strain gauge, and each of these suspension stroke sensors 83RL, 83RR is disposed in a shock absorber (not shown) of each
なお、CPU71は、サスストロークセンサ装置83から入力された各サスストロークセンサ83RL,83RRの検出結果(伸縮量)に基づいて、左右の後輪2RL,2RRの接地荷重を取得することもできる。即ち、車輪2の接地荷重と懸架装置4の伸縮量とは比例関係を有しているので、懸架装置4の伸縮量をXとし、懸架装置4の減衰定数をkとすると、車輪2の接地荷重Fは、F=kXとなる。
The
接地荷重センサ装置84は、左右の後輪2RL,2RRの接地荷重を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、各車輪2の接地荷重をそれぞれ検出する合計2個のRL,RR接地荷重センサ84RL,84RRと、それら各接地荷重センサ84RL,84RRの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを備えている。
The ground
なお、本実施の形態では、各接地荷重センサ84RL,84RRがピエゾ抵抗型の荷重センサとして構成されており、これら各接地荷重センサ84RL,84RRは、各懸架装置14のショックアブソーバSA(図2参照)にそれぞれ配設されている。 In the present embodiment, each ground load sensor 84RL, 84RR is configured as a piezoresistive load sensor, and each of the ground load sensors 84RL, 84RR is a shock absorber SA (see FIG. 2) of each suspension device 14. ) Respectively.
サイドウォール潰れ代センサ装置85は、左右の後輪2RL,2RRのタイヤサイドウォールの潰れ代を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、各車輪2のタイヤサイドウォールの潰れ代をそれぞれ検出する合計2個のRL,RRサイドウォール潰れ代センサ85RL,85RRと、それら各サイドウォール潰れ代センサ85RL,85RRの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを備えている。
The sidewall collapse
なお、本実施の形態では、各サイドウォール潰れ代センサ85RL,85RRがひずみゲージとして構成されており、これら各サイドウォール潰れ代センサ85RL,85RRは、各車輪2内にそれぞれ配設されている。
In the present embodiment, each of the side wall crushing margin sensors 85RL and 85RR is configured as a strain gauge, and each of the side wall crushing margin sensors 85RL and 85RR is provided in each
アクセルペダルセンサ装置61aは、アクセルペダル61の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、アクセルペダル61の踏み込み量を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
The accelerator pedal sensor device 61a is a device for detecting the operation amount of the
ブレーキペダルセンサ装置62aは、ブレーキペダル62の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、ブレーキペダル62の踏み込み量を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
The brake
ステアリングセンサ装置63aは、ステアリング63の操作量を検出すると共に、その検出結果をCPU71に出力するための装置であり、ステアリング63のステア角を検出する角度センサ(図示せず)と、その角度センサの検出結果を処理してCPU71に出力する出力回路(図示せず)とを主に備えている。
The
なお、本実施の形態では、各角度センサが電気抵抗を利用した接触型のポテンショメータとして構成されている。また、CPU71は、各センサ装置61a,62a,63aから入力された各角度センサの検出結果(操作量)を時間微分して、各ペダル61,62の踏み込み速度およびステアリング63のステア角速度を取得することができる。更に、CPU71は、取得したステアリング63のステア角速度を時間微分して、ステアリング63のステア角加速度を取得することができる。
In the present embodiment, each angle sensor is configured as a contact-type potentiometer using electric resistance. In addition, the
図5に示す他の入出力装置90としては、例えば、GPSを利用して車両1の現在位置を取得すると共にその取得した車両1の現在位置を道路に関する情報が記憶された地図データに対応付けて取得するナビゲーション装置などが例示される。
As another input /
次いで、図7を参照して、状態量判断処理について説明する。図7は、状態量判断処理を示すフローチャートである。この処理は、車両用制御装置100の電源が投入されている間、CPU71によって繰り返し(例えば、0.2秒間隔で)実行される処理であり、車両1の状態量が所定の条件を満たすかを判断する処理である。
Next, the state quantity determination process will be described with reference to FIG. FIG. 7 is a flowchart showing the state quantity determination process. This process is a process that is repeatedly executed by the CPU 71 (for example, at intervals of 0.2 seconds) while the power of the
CPU71は、状態量判断処理に関し、まず、アクセルペダル61の操作量(踏み込み量)、ブレーキペダル62の操作量(踏み込み量)及びステアリング63の操作量(ステア角)をそれぞれ取得し(S1、S2、S3)、それら取得した各ペダル61,62の操作量およびステアリング63の操作量の内の少なくとも1の操作量が所定の操作量以上であるか否かを判断する(S4)。なお、S4の処理では、S1〜S3の処理でそれぞれ取得した各ペダル61,62の操作量およびステアリング63の操作量と、それら各ペダル61,62の操作量およびステアリング63の操作量にそれぞれ対応してROM72に予め記憶されている閾値(本実施の形態では、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角の状態で車両1が加速、制動または旋回する場合に、車輪2がスリップする恐れがあると判断される限界値)とを比較して、現在の各ペダル61,62の操作量およびステアリング63の操作量が所定の操作量以上であるか否かを判断する。
Regarding the state quantity determination processing, the
その結果、各ペダル61,62の操作量およびステアリング63の操作量の内の少なくとも1の操作量が所定の操作量以上であると判断される場合には(S4:Yes)、状態量フラグ73bをオンして(S5)、この状態量判断処理を終了する。即ち、この状態量判断処理では、各ペダル61,62の操作量およびステアリング63の操作量の内の少なくとも1の操作量が所定の操作量以上である場合に、車両1の状態量が所定の条件を満たすと判断する。
As a result, when it is determined that at least one of the operation amounts of the
一方、S4の処理の結果、各ペダル61,62の操作量およびステアリング63の操作量のいずれもが所定の操作量より小さいと判断される場合には(S4:No)、状態量フラグ73bをオフして(S6)、この状態量判断処理を終了する。
On the other hand, as a result of the process of S4, when it is determined that both the operation amount of each pedal 61 and 62 and the operation amount of the
次いで、図8を参照して、走行状態判断処理について説明する。図8は、走行状態判断処理を示すフローチャートである。この処理は、車両用制御装置100の電源が投入されている間、CPU71によって繰り返し(例えば、0.2秒間隔で)実行される処理であり、車両1の走行状態が所定の直進状態であるか否かを判断する処理である。
Next, the traveling state determination process will be described with reference to FIG. FIG. 8 is a flowchart showing the running state determination process. This process is a process repeatedly executed by the CPU 71 (for example, at intervals of 0.2 seconds) while the power of the
CPU71は、走行状態判断処理に関し、まず、車両1の走行速度を取得し(S11)、その取得した車両1の走行速度が所定の速度以上であるか否かを判断する(S12)。なお、S12の処理では、S11の処理で取得した車両1の走行速度と、ROM72に予め記憶されている閾値とを比較して、現在の車両1の走行速度が所定の速度以上であるか否かを判断する。その結果、車両1の走行速度が所定の速度より小さいと判断される場合には(S12:No)、走行状態フラグ73cをオフして(S16)、この走行状態判断処理を終了する。
Regarding the travel state determination process, the
一方、S12の処理の結果、車両1の走行速度が所定の速度以上であると判断される場合には(S12:Yes)、ステアリング63の操作量(ステア角)を取得し(S13)、その取得したステアリング63の操作量が所定の操作量以下であるか否かを判断する(S14)。なお、S14の処理では、S13の処理で取得したステアリング63の操作量と、ROM72に予め記憶されている閾値(本実施の形態では、図7に示す状態量判断処理において、車両1の状態量が所定の条件を満たすか否かを判断するためのステアリング63の操作量より小さい値)とを比較して、現在のステアリング63の操作量が所定の操作量以上であるか否かを判断する。
On the other hand, when it is determined that the traveling speed of the
その結果、ステアリング63の操作量が所定の操作量以下であると判断される場合には(S14:Yes)、走行状態フラグ73cをオンして(S15)、この走行状態判断処理を終了する。即ち、この走行状態判断手段では、車両1の走行速度が所定の速度以上であり、且つ、ステアリング63の操作量が所定の操作量以下である場合に、車両1の走行状態が所定の直進状態であると判断する。
As a result, when it is determined that the operation amount of the
一方、S14の処理の結果、ステアリング63の操作量が所定の操作量より大きいと判断される場合には(S14:No)、走行状態フラグ73cをオフして(S16)、この走行状態判断処理を終了する。
On the other hand, when it is determined that the operation amount of the
次いで、図9を参照して、偏摩耗荷重判断処理について説明する。図9は、偏摩耗荷重判断処理を示すフローチャートである。この処理は、車両用制御装置100の電源が投入されている間、CPU71によって繰り返し(例えば、0.2秒間隔で)実行される処理であり、車輪2にネガティブキャンバが付与された状態で車両1が走行する場合に、車輪2の接地荷重がタイヤ(トレッド)に偏摩耗を引き起こす恐れのある偏摩耗荷重であるか否かを判断する処理である。
Next, the uneven wear load determination process will be described with reference to FIG. FIG. 9 is a flowchart showing an uneven wear load determination process. This process is a process that is repeatedly executed by the CPU 71 (for example, at intervals of 0.2 seconds) while the power of the
CPU71は、偏摩耗荷重判断処理に関し、まず、各懸架装置14の伸縮量が所定の伸縮量以下であるか否かを判断する(S21)。なお、S21の処理では、サスストロークセンサ装置83により各懸架装置14の伸縮量を検出すると共に、その検出された各懸架装置14の伸縮量と、ROM72に予め記憶されている閾値とを比較して、現在の各懸架装置14の伸縮量が所定の伸縮量以下であるか否かを判断する。
Regarding the uneven wear load determination process, the
その結果、各懸架装置14の内の少なくとも1の懸架装置14の伸縮量が所定の伸縮量(即ち、ROM72に記憶されている閾値)より大きいと判断される場合には(S21:No)、その伸縮量の大きい懸架装置14に対応する車輪2(左右の後輪2RL,2RR)の接地荷重が所定の接地荷重より大きく、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
As a result, when it is determined that the expansion / contraction amount of at least one of the
一方、S21の処理の結果、各懸架装置14の伸縮量が所定の伸縮量以下であると判断される場合には(S21:Yes)、車両1の前後Gが所定の加速度以下であるか否かを判断する(S22)。その結果、車両1の前後Gが所定の加速度より大きいと判断される場合には(S22:No)、左右の後輪2RL,2RRの接地荷重が所定の接地荷重より大きい可能性があると推定され、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
On the other hand, as a result of the processing of S21, when it is determined that the expansion / contraction amount of each
一方、S22の処理の結果、車両1の前後Gが所定の加速度以下であると判断される場合には(S22:Yes)、車両1の横Gが所定の加速度以下であるか否かを判断する(S23)。その結果、車両1の横Gが所定の加速度より大きいと判断される場合には(S23:No)、左の後輪2RL又は右の後輪2RRのいずれかの接地荷重が所定の接地荷重より大きいと推定され、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
On the other hand, when it is determined that the front and rear G of the
一方、S23の処理の結果、車両1の横Gが所定の加速度以下であると判断される場合には(S23:Yes)、車両1のヨーレートが所定のヨーレート以下であるか否かを判断する(S24)。その結果、車両1のヨーレートが所定のヨーレートより大きいと判断される場合には(S24:No)、左の後輪2RL又は右の後輪2RRのいずれかの接地荷重が所定の接地荷重より大きいと推定され、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
On the other hand, when it is determined that the lateral G of the
一方、S24の処理の結果、車両1のヨーレートが所定のヨーレート以下であると判断される場合には(S24:Yes)、車両1のロール角が所定のロール角以下であるか否かを判断する(S25)。その結果、車両1のロール角が所定のロール角より大きいと判断される場合には(S25:No)、左右の後輪2RL,2RRの接地荷重が所定の接地荷重より大きい可能性があると推定され、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
On the other hand, when it is determined that the yaw rate of the
一方、S25の処理の結果、車両1のロール角が所定のロール角以下であると判断される場合には(S25:Yes)、左右の後輪2RL,2RRの接地荷重が所定の接地荷重以下であるか否かを判断する(S26)。なお、S26の処理では、接地荷重センサ装置84により検出された左右の後輪2RL,2RRの接地荷重と、ROM72に予め記憶されている閾値とを比較して、現在の左右の後輪2RL,2RRの接地荷重が所定の接地荷重以下であるか否かを判断する。
On the other hand, when it is determined that the roll angle of the
その結果、左右の後輪2RL,2RRの内の少なくとも1の車輪2の接地荷重が所定の接地荷重より大きいと判断される場合には(S26:No)、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
As a result, when it is determined that the ground load of at least one of the left and right rear wheels 2RL, 2RR is larger than the predetermined ground load (S26: No), the ground load of the
一方、S26の処理の結果、左右の後輪2RL,2RRの接地荷重が所定の荷重以下であると判断される場合には(S26:Yes)、左右の後輪2RL,2RRのタイヤサイドウォールの潰れ代が所定の潰れ代以下であるか否かを判断する(S27)。なお、S27の処理では、サイドウォール潰れ代センサ装置85により検出された左右の後輪2RL,2RRのタイヤサイドウォールの潰れ代と、ROM72に予め記憶されている閾値とを比較して、現在の左右の後輪2RL,2RRのタイヤサイドウォールの潰れ代が所定の潰れ代以下であるか否かを判断する。
On the other hand, if it is determined as a result of the processing of S26 that the ground contact load of the left and right rear wheels 2RL, 2RR is equal to or less than a predetermined load (S26: Yes), the tire sidewalls of the left and right rear wheels 2RL, 2RR It is determined whether or not the collapse allowance is equal to or less than a predetermined collapse allowance (S27). In the process of S27, the tire sidewall collapse margin of the left and right rear wheels 2RL, 2RR detected by the sidewall collapse
その結果、左右の後輪2RL,2RRの内の少なくとも1の車輪2のタイヤサイドウォールの潰れ代が所定の潰れ代より大きいと判断される場合には(S27:No)、その潰れ代の大きい車輪2の接地荷重が所定の接地荷重より大きいと推定され、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
As a result, when it is determined that the crushed allowance of the tire sidewall of at least one of the left and right rear wheels 2RL, 2RR is larger than the predetermined crushed allowance (S27: No), the crushed allowance is large. Since the ground load of the
一方、S27の処理の結果、左右の後輪2RL,2RRのタイヤサイドウォールの潰れ代が所定の潰れ代以下であると判断される場合には(S27:Yes)、アクセルペダル61の操作量(踏み込み量)が所定の操作量以下であるか否かを判断する(S28)。その結果、アクセルペダル61の操作量が所定の操作量より大きいと判断される場合には(S28:No)、左右の後輪2RL,2RRの接地荷重が所定の接地荷重より大きいと推定され、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
On the other hand, as a result of the processing of S27, when it is determined that the crushed allowance of the tire sidewalls of the left and right rear wheels 2RL, 2RR is equal to or less than the predetermined crushed allowance (S27: Yes), the operation amount of the accelerator pedal 61 ( It is determined whether or not the “depression amount” is equal to or less than a predetermined operation amount (S28). As a result, when it is determined that the operation amount of the
一方、S28の処理の結果、アクセルペダル61の操作量が所定の操作量以下であると判断される場合には(S28:Yes)、ステアリング63の操作量(ステア角)が所定の操作量以下であるか否かを判断する(S30)。その結果、ステアリング63の操作量が所定の操作量より大きいと判断される場合には(S30:No)、左の後輪2RL又は右の後輪2RRのいずれかの接地荷重が所定の接地荷重より大きいと推定され、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
On the other hand, when it is determined that the operation amount of the
一方、S30の処理の結果、ステアリング63の操作量が所定の操作量以下であると判断される場合には(S30:Yes)、ステアリング63の操作速度(ステア角速度)が所定の速度以下であるか否かを判断する(S31)。その結果、ステアリング63の操作速度が所定の速度より大きいと判断される場合には(S31:No)、左の後輪2RL又は右の後輪2RRのいずれかの接地荷重が所定の接地荷重より大きいと推定され、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
On the other hand, when it is determined that the operation amount of the
一方、S31の処理の結果、ステアリング63の操作速度が所定の速度以下であると判断される場合には(S31:Yes)、ステアリング63の操作加速度(ステア角加速度)が所定の加速度以下であるか否かを判断する(S32)。その結果、ステアリング63の操作加速度が所定の加速度より大きいと判断される場合には(S32:No)、左の後輪2RL又は右の後輪2RRのいずれかの接地荷重が所定の接地荷重より大きいと推定され、かかる車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重であると判断されるので、偏摩耗荷重フラグ73dをオンして(S33)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
On the other hand, when it is determined that the operation speed of the
一方、S32の処理の結果、ステアリング63の操作加速度が所定の加速度以下であると判断される場合には(S32:Yes)、偏摩耗フラグ73dをオフして(S34)、この偏摩耗荷重判断処理を終了する。
On the other hand, if it is determined that the operation acceleration of the
次いで、図10を参照して、キャンバ制御処理について説明する。図10は、キャンバ制御処理を示すフローチャートである。この処理は、車両用制御装置100の電源が投入されている間、CPU71によって繰り返し(例えば、0.2秒間隔で)実行される処理であり、各車輪2(左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角を調整する処理である。
Next, camber control processing will be described with reference to FIG. FIG. 10 is a flowchart showing the camber control process. This process is a process that is repeatedly executed by the CPU 71 (for example, at intervals of 0.2 seconds) while the power of the
CPU71は、キャンバ制御処理に関し、まず、状態量フラグ73bがオンであるか否かを判断し(S41)、状態量フラグ73bがオンであると判断される場合には(S41:Yes)、キャンバフラグ73aがオンであるか否かを判断する(S42)。その結果、キャンバフラグ73aがオフであると判断される場合には(S42:No)、RL,RRモータ91RL,91RRを作動させて、各車輪2(左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角を第2キャンバ角に調整し、各車輪2にネガティブキャンバを付与すると共に(S43)、キャンバフラグ73aをオンして(S44)、このキャンバ制御処理を終了する。
Regarding the camber control process, the
これにより、車両1の状態量が所定の条件を満たす場合、即ち、各ペダル61,62の操作量およびステアリング63の操作量の内の少なくとも1の操作量が所定の操作量以上であり、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角の状態で車両1が加速、制動または旋回すると車輪2がスリップする恐れがあると判断される場合には、車輪2にネガティブキャンバを付与することで、車輪2に発生するキャンバスラストを利用して、車両1の走行安定性を確保することができる。
Thereby, when the state quantity of the
一方、S42の処理の結果、キャンバフラグ73aがオンであると判断される場合には(S42:Yes)、車輪2のキャンバ角は既に第2キャンバ角に調整されているので、S43及びS44の処理をスキップして、このキャンバ制御処理を終了する。
On the other hand, if it is determined that the
これに対し、S41の処理の結果、状態量フラグ73bがオフであると判断される場合には(S41:No)、走行状態フラグ73cがオンであるか否かを判断し(S45)、走行状態フラグ73cがオンであると判断される場合には(S45:Yes)、キャンバフラグ73aがオンであるか否かを判断する(S46)。その結果、キャンバフラグ73aがオフであると判断される場合には(S46:No)、RL,RRモータ91RL,91RRを作動させて、各車輪2(左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角を第2キャンバ角に調整し、各車輪2にネガティブキャンバを付与すると共に(S47)、キャンバフラグ73aをオンして(S48)、S49の処理を実行する。
On the other hand, as a result of the processing of S41, when it is determined that the
これにより、車両1の走行状態が所定の直進状態である場合、即ち、車両1の走行速度が所定の速度以上であると共にステアリング63の操作量が所定の操作量以下であり、車両1が比較的高速で直進している場合には、車輪2にネガティブキャンバを付与することで、車輪2の横剛性を利用して、車両1の直進安定性を確保することができる。
Thereby, when the traveling state of the
一方、S46の処理の結果、キャンバフラグ73aがオンであると判断される場合には(S46:Yes)、車輪2のキャンバ角は既に第2キャンバ角に調整されているので、S47及びS48の処理をスキップして、偏摩耗荷重フラグ73dがオンであるか否かを判断する(S49)。その結果、偏摩耗荷重フラグ73dがオンであると判断される場合には(S49:Yes)、キャンバ解除処理(S50)を実行し、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除した後、キャンバフラグ73aをオフして(S51)、このキャンバ制御処理を終了する。
On the other hand, if it is determined that the
これにより、車輪2の接地荷重が偏摩耗荷重である場合、即ち、車輪2にネガティブキャンバが付与された状態で車両1が走行すると、タイヤ(トレッド)に偏摩耗を引き起こす恐れがある場合には、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除することで、タイヤの偏摩耗を抑制することができる。
Thereby, when the ground contact load of the
ここで、図11を参照してキャンバ解除処理について説明する。図11はキャンバ解除処理を示すフローチャートである。この処理は、RLモータ91RL及びRRモータ91RR(図5参照)の駆動速度を決定すると共に、決定された駆動速度になるようにRLモータ91RL及びRRモータ91RRを駆動制御し、車輪2(左右の後輪2RL,2RR)へのネガティブキャンバの付与を解除するための処理である。なお、説明の便宜上、モータ制御マップ72a(図5参照)には、図6に示すように駆動速度T1(i=1)〜T4(i=4)のときの走行速度Vと電流Iとの関係式が記憶されているものとする。
Here, the camber cancellation process will be described with reference to FIG. FIG. 11 is a flowchart showing camber release processing. This process determines the drive speeds of the RL motor 91RL and the RR motor 91RR (see FIG. 5) and controls the driving of the RL motor 91RL and the RR motor 91RR so that the determined drive speed is obtained. This is a process for canceling the assignment of the negative camber to the rear wheels 2RL, 2RR). For convenience of explanation, the
CPU71は、キャンバ解除処理に関し、まず、車両1の走行速度Vを取得し(S61)、RAM73に設けられた値i(図示せず)にi=1を書き込み(S62)、ROM72に記憶されたモータ制御マップ72aを参照して、駆動速度Tiにおける走行速度Vのときの電流Iを求め(S63)、電流Iが所定値C以下であるか否かを判断する(S64)。その結果、電流Iが所定値Cより大きいと判断される場合には(S64:No)、RAM73に設けられた値iが4に達したか否かを判断する(S65)。値iが4に達していない場合には(S65:No)、駆動速度T2〜T4についての演算が未実行なので、駆動速度T2〜T4についても演算すべく、値iにi=i+1を書き込んだ後(S66)、S63の処理に移行する。
Regarding the camber cancellation process, the
一方、S64の処理において、電流Iが所定値C以下であると判断される場合には(S64:Yes)、所定値C以下、且つ、最大の駆動速度Tiを実現できる電流Iが求められたことを意味しているので、各モータ91RL,91RRの駆動制御回路(図示せず)に電流Iを設定し、RL,RRモータ91RL,91RRを作動させて、各車輪2(左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角を第1キャンバ角に調整し、各車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除する。
On the other hand, in the process of S64, when it is determined that the current I is equal to or smaller than the predetermined value C (S64: Yes), the current I that is equal to or smaller than the predetermined value C and can realize the maximum driving speed Ti is obtained. Therefore, the current I is set in the drive control circuits (not shown) of the motors 91RL and 91RR, the RL and RR motors 91RL and 91RR are operated, and the wheels 2 (left and right rear wheels 2RL) are operated. , 2RR) is adjusted to the first camber angle, and the application of the negative camber to each
また、S65の処理において、値iが4に達している場合には(S65:Yes)、駆動速度T1〜T4についての演算が完了しているということなので、最小の駆動速度T4における電流Iを、各モータ91RL,91RRの駆動制御回路(図示せず)に設定し、RL,RRモータ91RL,91RRを作動させて、各車輪2(左右の後輪2RL,2RR)のキャンバ角を第1キャンバ角に調整し、各車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除する。
In the process of S65, when the value i has reached 4 (S65: Yes), the calculation for the drive speeds T1 to T4 has been completed, so the current I at the minimum drive speed T4 is calculated. The drive control circuits (not shown) of the motors 91RL and 91RR are set, the RL and RR motors 91RL and 91RR are operated, and the camber angles of the wheels 2 (left and right rear wheels 2RL and 2RR) are set to the first camber. The angle is adjusted to release the negative camber from each
このようにキャンバ解除処理を実行することで、車両1の走行速度Vが小さいほど、各モータ91RL,91RRの駆動速度を小さくすることができる。各モータ91RL,91RRの駆動速度が小さくされることで、車輪2のキャンバ角の調整開始から調整終了までの時間は長くなるが、各モータ91RL,91RRの負荷を小さくできる。
By executing the camber release process in this way, the driving speed of each of the motors 91RL and 91RR can be reduced as the traveling speed V of the
一方、車両1の走行速度が小さくなるにつれ、車輪2のキャンバ角を調整するときのタイヤ剛性の影響が大きくなるため、各モータ91RL,91RRの負荷が大きくなる傾向がある。しかしながら、本実施の形態によれば、車両1の走行速度が小さいほど各モータ91RL,91RRの駆動速度が小さくされることで、車両1の走行速度が小さいときに各モータ91RL,91RRの負荷が大きくなることを抑制できる。その結果、車両1の走行速度が小さいときに各モータ91RL,91RRの負荷が大きくなることを考慮して各モータ91RL,91RRを大型化する必要がなくなる。これにより、各モータ91RL,91RRを小型・軽量化できる。
On the other hand, as the traveling speed of the
また、各モータ91RL,91RRに連動して車輪2のキャンバ角を調整する連係部材(アッパアーム42、ロアアーム43及びクランク部材93)は、車体BFと車輪2との間に配設されているので、車輪2のキャンバ角を調整して車輪2にネガティブキャンバを付与するときは、車体BFの重量により、各モータ91RL,91RRの負荷を著しく軽減できる。そのため、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角の状態で車両1が加速、制動または旋回すると車輪2がスリップする恐れがあると判断されるような場合には、車輪2にネガティブキャンバを迅速に付与でき、車輪2に発生するキャンバスラストを利用して、車両1の走行安定性を迅速に確保できる。
Further, the linkage members (
一方、車輪2のキャンバ角を調整して車輪2へのネガティブキャンバを解除するときは、車体BFの重量により、各モータ91RL,91RRの負荷が増加する。この場合にキャンバ解除処理(図11参照)を実行することにより、各モータ91RL,91RRに入力する電力を調整し、車両1の走行速度に応じて各モータ91RL,91RRの駆動速度を変える。その結果、特に、車両1の走行速度が小さいときに各モータ91RL,91RRの負荷が大きくなることを効果的に抑制できる。
On the other hand, when the camber angle of the
また、直流モータにより構成される各モータ91RL,91RRに入力される電流Iを所定値C以下にすることで、消費電力を小さくすることができ、省エネルギ性を向上できる。さらに、各モータ91RL,91RRは直流モータにより構成されているので、電流Iを所定値C以下にすることで、比較的単純な駆動制御回路で駆動速度を制御できる。 Further, by setting the current I input to each of the motors 91RL and 91RR configured by a DC motor to be equal to or less than the predetermined value C, it is possible to reduce power consumption and improve energy saving. Further, since each of the motors 91RL and 91RR is constituted by a DC motor, the drive speed can be controlled by a relatively simple drive control circuit by setting the current I to a predetermined value C or less.
また、車両1の走行速度が小さいときは、電流Iを所定値C以下にすることより、各モータ91RL,91RRの駆動速度を最小にすることを優先して電流Iが入力される。これにより、各モータ91RL,91RRのトルクを増加させることができる。その結果、車両1の走行速度が小さいときでも車輪2のキャンバ角をスムーズに調整可能にできる。
Further, when the traveling speed of the
図10に戻って説明する。S49の処理の結果、偏摩耗荷重フラグ73dがオフであると判断される場合には(S49:No)、車輪2の接地荷重は偏摩耗荷重ではなく、車輪2にネガティブキャンバが付与された状態で車両1が走行しても、タイヤ(トレッド)が偏摩耗する恐れはないと判断されるので、S50及びS51の処理をスキップして、このキャンバ制御処理を終了する。
Returning to FIG. As a result of the process of S49, when it is determined that the uneven
また、S45の処理の結果、走行状態フラグ73cがオフであると判断される場合には(S45:No)、キャンバフラグ73aがオンであるか否かを判断する(S52)。その結果、キャンバフラグ73aがオンであると判断される場合には(S52:Yes)、キャンバ解除処理(S53)を実行した後(図11参照)、キャンバフラグ73aをオフして(S54)、このキャンバ制御処理を終了する。
As a result of the process of S45, when it is determined that the running
これにより、車両1の状態量が所定の条件を満たしておらず車両1の走行状態が所定の直進状態でない場合、即ち、車両1の走行安定性を優先して確保する必要がない場合には、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除することで、キャンバスラストの影響を回避して、省燃費化を図ることができる。
Thereby, when the state quantity of the
一方、S52の処理の結果、キャンバフラグ73aがオフであると判断される場合には(S52:No)、車輪2のキャンバ角は既に第1キャンバ角に調整されているので、S53及びS54の処理をスキップして、このキャンバ制御処理を終了する。
On the other hand, when it is determined that the
このように、キャンバ制御処理を実行することで、車輪2の接地荷重が所定の接地荷重以上であると判断される場合に、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角(第2キャンバ角よりも絶対値が小さいキャンバ角)に調整され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が解除されるので、タイヤの偏摩耗を抑制することができる。即ち、車輪2の接地荷重が大きいほどタイヤの摩耗が進行し易いので、車輪2の接地荷重が所定の接地荷重以上である場合には、車輪2へのネガティブキャンバの付与を解除することで、タイヤの偏摩耗を抑制することができる。その結果、タイヤの寿命を向上させることができる。また、タイヤの偏摩耗を抑制することで、タイヤの接地面が不均一となるのを防止して、車両1の走行安定性を確保することができる。更に、タイヤの偏摩耗を抑制できるので、その分、省燃費化を図ることができる。
As described above, when it is determined that the ground load of the
また、車両1の状態量が所定の条件を満たすと判断される場合に、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整され、車輪2にネガティブキャンバが付与されるので、車輪2に発生するキャンバスラストを利用して、車両1の走行安定性を確保することができる。また、車両1の状態量が所定の条件を満たしていないと判断され、且つ、車輪2の接地荷重が所定の接地荷重以上であると判断される場合には、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角(第2キャンバ角よりも絶対値が小さいキャンバ角)に調整され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が解除されるので、タイヤの偏摩耗を抑制することができる。よって、走行安定性の確保とタイヤの偏摩耗の抑制との両立を図ることができる。
Further, when it is determined that the state quantity of the
また、車両1の走行状態が所定の直進状態であると判断される場合に、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角に調整され、車輪2にネガティブキャンバが付与されるので、車輪2の横剛性を利用して、車両1の直進安定性を確保することができる。また、車両1の走行状態が所定の直進状態であると判断され、且つ、車輪2の接地荷重が所定の接地荷重以上であると判断される場合には、車輪2のキャンバ角が第1キャンバ角(第2キャンバ角よりも絶対値が小さいキャンバ角)に調整され、車輪2へのネガティブキャンバの付与が解除されるので、タイヤの偏摩耗を抑制することができる。よって、直進安定性の確保とタイヤの偏摩耗の抑制との両立を図ることができる。
Further, when it is determined that the traveling state of the
なお、図10に示すフローチャート(キャンバ制御処理)において、請求項1記載の条件判断手段としてはS41,S45,S49の処理が、キャンバ角調整手段としてはS43,S47の処理が、それぞれ該当する。図11に示すフローチャート(キャンバ解除処理)において、請求項1記載の走行速度取得手段としてはS61の処理が、キャンバ角調整手段としてはS67の処理が、駆動速度調整手段としてはS63〜S65の処理が、それぞれ該当する。また、請求項3又は4記載の「所定値以下の電力」又は「所定値を超える電力」の「所定値」としては、図6に示す電流の所定値Cに印加電圧を乗じて算出される電力が該当する。
In the flowchart shown in FIG. 10 (camber control processing), the processing of S41, S45, and S49 corresponds to the condition determination means described in
次いで、図12及び図13を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、入力電流を調整してRLモータ91RL及びRRモータ91RRの駆動速度を調整する場合について説明した。これに対し、第2実施の形態では、パルス制御により印加する平均電圧を調整して、RLモータ91RL及びRRモータ91RRの駆動速度を調整する場合について説明する。 Next, a second embodiment will be described with reference to FIGS. In the first embodiment, the case where the input current is adjusted to adjust the driving speeds of the RL motor 91RL and the RR motor 91RR has been described. In contrast, in the second embodiment, a case will be described in which the average voltage applied by pulse control is adjusted to adjust the driving speeds of the RL motor 91RL and the RR motor 91RR.
まず、車両用制御装置200の詳細構成について説明する。図12は車両用制御装置200の電気的構成を示したブロック図である。車両用制御装置200は、実施の形態1で説明した車両用制御装置100に代えて、車両1に搭載されるものとする。なお、第1実施の形態で説明したものと同一の部分については、同一の符号を付与して以下の説明を省略する。
First, a detailed configuration of the
図12に示すように、車両用制御装置200はCPU71、ROM272及びRAM73を備え、それらがバスライン74を介して入出力ポート75に接続されている。ROM272はモータ制御関数272aが記憶されている。
As shown in FIG. 12, the
モータ制御関数272aは、車両1の走行速度VとRLモータ91RL及びRRモータ91RRの駆動速度Tとの関係を表す関数であり、以下の式(1)で表される。
The
V/T=K(但し、Kは定数) …式(1)
式(1)によれば、車両1の走行速度Vと各モータ91RL,91RRの駆動速度Tとは反比例し、走行速度Vが小さいほど各モータ91RL,91RRの駆動速度Tを小さくできる。CPU71はキャンバ解除処理(図10参照、S50,S53)において、車両1の走行速度Vを取得し、この式(1)から各モータ91RL,91RRの駆動速度Tを演算する。次いで、各モータ91RL,91RRの駆動制御回路(図示せず)により印加電圧をパルス制御して、各モータ91RL,91RRの駆動速度Tを調整する。
V / T = K (where K is a constant) (1)
According to Equation (1), the traveling speed V of the
次に図13を参照して、パルス制御の一例を説明する。図13(a)及び図13(b)は、RLモータ91RL及びRRモータ91RR(アクチュエータ)に入力される電圧を模式的に示した模式図である。横軸は時間tであり、縦軸は電圧であり、A1及びA2は平均電圧を示している。図13(a)に示すように、ON時間の割合が大きいと各モータ91RL,91RRの平均電圧A1が高くなるので、各モータ91RL,91RRの駆動速度を大きくすることができる。一方、図13(b)に示すように、ON時間の割合が小さいと各モータ91RL,91RRの平均電圧A2が低くなるので、各モータ91RL,91RRの駆動速度を小さくすることができる。 Next, an example of pulse control will be described with reference to FIG. FIGS. 13A and 13B are schematic diagrams schematically showing voltages input to the RL motor 91RL and the RR motor 91RR (actuator). The horizontal axis is time t, the vertical axis is voltage, and A1 and A2 indicate average voltages. As shown in FIG. 13A, since the average voltage A1 of the motors 91RL and 91RR increases when the ON time ratio is large, the drive speed of the motors 91RL and 91RR can be increased. On the other hand, as shown in FIG. 13B, since the average voltage A2 of the motors 91RL and 91RR decreases when the ON time ratio is small, the driving speed of the motors 91RL and 91RR can be reduced.
以上のように第2実施の形態によれば、パルス制御により平均印加電圧を調整することで、RLモータ91RL及びRRモータ91RRに入力する電力を調整して、RLモータ91RL及びRRモータ91RRの駆動速度Tを調整できる。また、必要なときだけ通電されるので、回路全体の効率が上がり負担も軽くできる。 As described above, according to the second embodiment, by adjusting the average applied voltage by pulse control, the power input to the RL motor 91RL and the RR motor 91RR is adjusted, and the RL motor 91RL and the RR motor 91RR are driven. The speed T can be adjusted. In addition, since power is supplied only when necessary, the efficiency of the entire circuit increases and the burden can be reduced.
なお、第2実施の形態においては、許容できる電圧(パルス制御された電圧の平均値)の所定値A(目安値)を規定する。所定値Aは、車両1の最高速度V4(図6参照)のとき、各モータ91RL,91RRを駆動速度T1で駆動させて車輪2のキャンバ角を調整することができる電圧またはそれより少し大きめの電圧とする。車輪2のキャンバ角を調整可能な範囲で、各モータ91RL,91RRの消費電力を小さくするためである。
In the second embodiment, a predetermined value A (reference value) of an allowable voltage (average value of pulse-controlled voltage) is defined. The predetermined value A is a voltage that can adjust the camber angle of the
以上のように平均電圧の所定値Aを設定し、所定値A以下で、且つ、駆動速度Tが最も大きな平均電圧を選択し、各モータ91RL,91RRに入力することにより、第1実施の形態と同様に、省エネルギ性を確保しつつ車輪2のキャンバ角の調整時間(RRモータ91RRの動作時間)を短縮できる。また、所定値Aを超える平均電圧のうち各モータ91RL,91RRの駆動速度を最小とする平均電圧を各モータ91RL,91RRに入力することにより、各モータ91RL,91RRのトルクを確保することも可能である。 As described above, the predetermined value A of the average voltage is set, the average voltage that is equal to or lower than the predetermined value A and has the highest driving speed T is selected and input to each of the motors 91RL and 91RR. Similarly, the camber angle adjustment time of the wheel 2 (operation time of the RR motor 91RR) can be shortened while ensuring energy saving. Further, by inputting an average voltage that minimizes the driving speed of each of the motors 91RL and 91RR among the average voltages exceeding the predetermined value A, it is possible to secure the torque of each of the motors 91RL and 91RR. It is.
なお、第2実施の形態において、請求項1記載の駆動速度調整手段としては、上記式(1)から各モータ91RL,91RRの駆動速度Tを演算し、各モータ91RL,91RRの印加電圧を駆動制御回路によりパルス制御する処理が該当する。また、請求項3又は4記載の「所定値以下の電力」又は「所定値を超える電力」の「所定値」としては、パルス制御された電圧の平均値について規定した所定値Aに入力電流を乗じて算出される電力が該当する。
In the second embodiment, the drive speed adjusting means described in
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。 The present invention has been described above based on the embodiments. However, the present invention is not limited to the above embodiments, and various improvements and modifications can be made without departing from the spirit of the present invention. It can be easily guessed.
上記各実施の形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。例えば、上記各実施の形態で説明した第1キャンバ角および第2キャンバ角の値は任意に設定することができる。 The numerical values given in the above embodiments are merely examples, and other numerical values can naturally be adopted. For example, the values of the first camber angle and the second camber angle described in the above embodiments can be set arbitrarily.
上記各実施の形態では、車輪2のキャンバ角を第1キャンバ角および第2キャンバ角のいずれかに設定するキャンバ角調整装置45が搭載された車両1に用いられる車両用制御装置100,200について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。任意のキャンバ角に連続的に設定可能に構成されたキャンバ角調整装置が搭載された車両に用いられる車両用制御装置に適用することは当然可能である。
In each of the above embodiments, the
上記各実施の形態では、左右の後輪2RL,2RRのキャンバ角をキャンバ角調整装置45により調整する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、これに替えて又はこれに加えて、左右の前輪2FL,2FRのキャンバ角をキャンバ角調整装置45により調整することは当然可能である。
In each of the above-described embodiments, the case where the camber angles of the left and right rear wheels 2RL and 2RR are adjusted by the camber
また、左右の後輪2RL,2RRのキャンバ角をキャンバ角調整装置45により調整してネガティブキャンバを付与する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、左右の前輪2FL,2FRのキャンバ角をキャンバ角調整装置45により調整してポジティブキャンバを付与するようにすることは当然可能である。軸心O2の位置やアッパーアーム42の長さ等を変えることにより、ポジティブキャンバを付与するようにすることが可能である。
Further, the case where the camber angles of the left and right rear wheels 2RL, 2RR are adjusted by the camber
上記各実施の形態では、第1状態および第2状態のいずれにおいても、軸心O2及び軸心O3を結ぶ直線上に軸心O1が位置する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1状態または第2状態の一方のみにおいて、軸心O2及び軸心O3を結ぶ直線上に軸心O1が位置し、第1状態または第2状態の他方においては、軸心O2及び軸心O3を結ぶ直線上に軸心O1が位置しないように制御することは当然可能である。 In each of the embodiments described above, the case where the axis O1 is located on the straight line connecting the axis O2 and the axis O3 has been described in both the first state and the second state. However, the present invention is not necessarily limited to this. However, in only one of the first state and the second state, the axis O1 is located on a straight line connecting the axis O2 and the axis O3. In the other of the first state and the second state, the axis O2 and the axis Of course, it is possible to control so that the axis O1 is not located on the straight line connecting the centers O3.
上記各実施の形態では、キャンバ角調整機構45が、アッパーアーム42と車体BFとの間に介装される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ロアアーム43と車体BFとの間にキャンバ角調整機構45を介装しても良い。
In each of the above embodiments, the case where the camber
上記実施の形態では、アクチュエータを直流モータで構成する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。アクチュエータを電動シリンダ、ソレノイド等によって構成する場合は、直流モータと同様に、入力する電力を調整してアクチュエータの駆動速度を調整することができる。 In the above embodiment, the case where the actuator is constituted by a DC motor has been described, but the present invention is not necessarily limited thereto. When the actuator is constituted by an electric cylinder, a solenoid or the like, the driving speed of the actuator can be adjusted by adjusting the input electric power as in the case of the DC motor.
上記各実施の形態のいずれかの一部または全部を他の実施の形態の一部または全部と組み合わせても良い。また、上記各実施の形態のうちの一部の構成を省略しても良い。例えば、状態量判断処理(図7参照)、走行状態判断処理(図8参照)、偏磨耗荷重判断処理(図9)のいずれか1以上の処理を省略し、それに係るキャンバ制御処理(図10参照)における判断を省略することは可能である。 Any or all of the above embodiments may be combined with some or all of the other embodiments. Moreover, you may abbreviate | omit some structures in said each embodiment. For example, one or more of the state quantity determination process (see FIG. 7), the travel state determination process (see FIG. 8), and the uneven wear load determination process (FIG. 9) are omitted, and the camber control process (FIG. 10) related thereto is omitted. It is possible to omit the determination in (see).
上記各実施の形態では、アクセルペダル61、ブレーキペダル62及びステアリング63の操作量に基づいて、車両1の状態量が所定の条件を満たすか否かを判断する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、各ペダル61,62及びステアリング63の操作量に代えて、他の状態量に基づいて車両1の状態量が所定の条件を満たすか否かを判断することは当然可能である。他の状態量としては、例えば、各ペダル61,62の操作速度や操作加速度のように、運転者により操作される操作部材の状態を示すものでも良く、或いは、車両1自体の状態を示すものでも良い。車両1自体の状態を示すものとしては、車両1の前後Gなどが例示される。
In each of the above-described embodiments, the case where it is determined whether or not the state quantity of the
上記各実施の形態では、車両1の状態量が所定の条件を満たすか否かを判断する状態量判断処理において、アクセルペダル61の操作量、ブレーキペダル62の操作量およびステアリング63の操作量が所定の操作量以上であるか否かを判断するための各操作量の判断基準を、車輪2のキャンバ角が第2キャンバ角の状態で車両1が加速、制動または旋回する場合に、車輪2がスリップする恐れがあると判断される限界値とする場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、単に車両1の状態量(例えば、各ペダル61,62の操作量やステアリング63の操作量など)に基づいて設定しても良い。
In each of the above-described embodiments, in the state amount determination process for determining whether or not the state amount of the
100,200 車両用制御装置
1 車両
2FL 左の前輪(車輪の一部)
2FR 右の前輪(車輪の一部)
2RL 左の後輪(車輪の一部)
2RR 右の後輪(車輪の一部)
42 アッパアーム(連係部材の一部)
43 ロアアーム(連係部材の一部)
45 キャンバ角調整装置
91RL RLモータ(アクチュエータ、直流モータ)
91RR RRモータ(アクチュエータ、直流モータ)
93 クランク部材(連係部材の一部)
BF 車体
100, 200
2FR Right front wheel (part of the wheel)
2RL Left rear wheel (part of wheel)
2RR Right rear wheel (part of the wheel)
42 Upper arm (part of linkage member)
43 Lower arm (part of linkage member)
45 Camber angle adjusting device 91RL RL motor (actuator, DC motor)
91RR RR motor (actuator, DC motor)
93 Crank member (part of linkage member)
BF body
Claims (4)
前記車輪のキャンバ角を調整する所定の条件を満たすかを判断する条件判断手段と、
その条件判断手段により所定の条件を満たすと判断される場合に、前記キャンバ角調整装置を作動し前記アクチュエータを駆動させて前記車輪のキャンバ角を調整するキャンバ角調整手段と、
前記車両の走行速度を取得する走行速度取得手段と、
その走行速度取得手段により取得される前記車両の走行速度が小さいほど、前記キャンバ角調整手段により駆動される前記アクチュエータの駆動速度を小さくする駆動速度調整手段とを備えていることを特徴とする車両用制御装置。 A vehicle control device used in a vehicle including a vehicle body, a wheel that supports the vehicle body, and a camber angle adjustment device that adjusts a camber angle of the wheel by driving an actuator,
Condition judging means for judging whether or not a predetermined condition for adjusting the camber angle of the wheel is satisfied;
A camber angle adjusting means for adjusting the camber angle of the wheel by operating the camber angle adjusting device and driving the actuator when the condition determining means determines that a predetermined condition is satisfied;
Traveling speed acquisition means for acquiring the traveling speed of the vehicle;
And a driving speed adjusting means for reducing the driving speed of the actuator driven by the camber angle adjusting means as the traveling speed of the vehicle acquired by the traveling speed acquiring means decreases. Control device.
前記駆動速度調整手段は、前記キャンバ角調整手段により前記車輪のキャンバ角の絶対値を小さくするように調整される場合に、前記車両の走行速度に応じて前記アクチュエータの駆動速度を変えることを特徴とする請求項1記載の車両用制御装置。 The camber angle adjusting device includes a linkage member that is linked to the actuator and the wheel and adjusts a camber angle of the wheel in conjunction with the actuator, and the linkage member is provided between the vehicle body and the wheel. Are arranged,
The drive speed adjusting means changes the drive speed of the actuator in accordance with the traveling speed of the vehicle when the camber angle adjusting means is adjusted to reduce the absolute value of the camber angle of the wheel. The vehicle control device according to claim 1.
その直流モータは、前記駆動速度調整手段により、所定値以下の電力のうち前記直流モータの駆動速度を最大とする電力が入力されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用制御装置。 The actuator is constituted by a DC motor,
3. The vehicle control according to claim 1, wherein the DC motor is supplied with electric power that maximizes the driving speed of the DC motor among electric powers less than or equal to a predetermined value by the driving speed adjusting means. apparatus.
その直流モータは、前記駆動速度調整手段により、所定値を超える電力のうち前記直流モータの駆動速度を最小とする電力が入力されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用制御装置。 The actuator is constituted by a DC motor,
4. The DC motor according to claim 1, wherein electric power that minimizes the driving speed of the DC motor among electric power exceeding a predetermined value is input by the driving speed adjusting means. Vehicle control device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011043167A JP2012179982A (en) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | Vehicle-control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011043167A JP2012179982A (en) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | Vehicle-control device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012179982A true JP2012179982A (en) | 2012-09-20 |
Family
ID=47011580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011043167A Withdrawn JP2012179982A (en) | 2011-02-28 | 2011-02-28 | Vehicle-control device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012179982A (en) |
-
2011
- 2011-02-28 JP JP2011043167A patent/JP2012179982A/en not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007030566A (en) | Control device and vehicle | |
JP2012179982A (en) | Vehicle-control device | |
JP5338620B2 (en) | Vehicle control device | |
JP2012214080A (en) | Vehicular control device | |
JP5447156B2 (en) | Vehicle control device | |
JP5447189B2 (en) | Vehicle control device | |
JP5246437B2 (en) | Camber angle control device for vehicle | |
JP5246436B2 (en) | Camber angle control device for vehicle | |
JP5370681B2 (en) | Camber angle control device for vehicle | |
JP2012206554A (en) | Controller for vehicle | |
JP2012076500A (en) | Camber angle control device | |
JP2012214086A (en) | Vehicular control device | |
JP2011201342A (en) | Vehicle | |
JP5668574B2 (en) | Vehicle control device | |
JP2012206553A (en) | Controller for vehicle | |
JP2011073542A (en) | Control device for vehicle | |
JP2010254271A (en) | Control device for vehicle | |
JP2012011890A (en) | Vehicle control device | |
JP5499842B2 (en) | Vehicle control device | |
JP2011201341A (en) | Vehicle camber angle control device | |
JP5201156B2 (en) | Vehicle control device | |
JP5691729B2 (en) | Vehicle control device | |
JP2012111478A (en) | Vehicle control device | |
JP2011207285A (en) | Control device for vehicle | |
JP2011207334A (en) | Control device for vehicle |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20140513 |