JP2012174373A - 非常用照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的に簡単な構造で、周囲温度が上昇する非常時において半導体発光素子の温度上昇を抑制し所定の照度の光を照射することが可能な非常用照明器具を提供する。
【解決手段】非常用照明器具10の器具本体4は、蓄電池部2および点灯制御部3aを内部に収納する内壁4aと、該内壁4aを覆う外壁4bとの二重構造であって、器具本体4の周囲温度が所定の温度以下において内壁4aと外壁4bとの間の空間部4cを当該器具本体4の外部に対して開放し、上記所定の温度より高い温度において空間部4cを上記外部に対して閉鎖する開閉部6と、光源部1から照射された光を外部に出射する透光性被覆部5とを備え、透光性被覆部5が、少なくとも光源部1を覆う第1の被覆部5aと該第1の被覆部5aを覆う第2の被覆部5bとの二重構造を有し、第1の被覆部5aと第2の被覆部5bとの間が密閉構造にされてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、外部電源からの電力の供給が異常となる非常時に照明光を照射する非常用照明器具に関する。
従来より、建物などには、非常用照明器具が設けられている。非常用照明器具は、火災や地震などの災害発生時に起きる商用電源などの外部電電の停電で周囲の状況を把握できず避難が困難になることを防止するため、避難通路の照度を確保する。
この種の非常用照明器具は、一般に、ハロゲン電球やシリカ電球などを備えた光源部と、非常用の予備電源として機能する蓄電池(たとえば、ニッケル・カドミウム蓄電池など)とを器具本体に収容して構成されている。
ところで、近年、非常用照明器具ではないが、ハロゲン電球などと比較して、長寿命で小型且つ、低消費電力なLED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子を、光源部に用いた照明器具が開発されている。
半導体発光素子は、点灯に伴う自己発熱により昇温する。半導体発光素子は、半導体のpn接合部が一般的に許容される動作温度の最大定格(たとえば、120℃程度)を超えると熱劣化により寿命が短くなる特性を備えている。また、半導体発光素子は、高温になるにつれ発光効率が低下する特性を備えている。そのため、一般に、半導体発光素子を光源部に用いた照明器具では、半導体発光素子の熱を器具本体の外部に放熱するヒートシンクを備えた構造とすることが多く、非常用照明器具も同様にヒートシンクを備えた構成とすることが考えられる。
ところで、非常用照明器具は、火災などにより非常用照明器具の周囲温度が高温となった状況でも、避難通路に所定の照度を確保する必要がある。日本照明器具工業会規格JIL5501「非常用照明器具技術基準」や建築基準法に規定された非常用照明器具に関する指針では、非常用照明器具について、140℃の雰囲気中で、非常点灯後30分以上点灯できる耐熱性を有すること、30分間非常点灯させた状態で、床面において1ルクス以上の照度を確保できることが必要な旨を規定している。
ここで、非常用照明器具では、火災時などにおいて、非常用照明器具の周囲温度の方が半導体発光素子の動作温度における最大定格よりも高くなる恐れがある。上述のヒートシンクを備えた非常用照明器具では、ヒートシンクを介して、半導体発光素子の熱を器具本体の外部に放熱できないだけでなく、器具本体の外部の熱が器具本体の内部に伝導される。非常用照明器具は、内部に伝導された熱により半導体発光素子が加熱されると、半導体発光素子の発光効率の低下により所定の照度の光が得られない恐れがある。そのため、非常用照明器具では、単に、半導体発光素子の熱を器具本体の外部に放熱するヒートシンクを備えた上述の照明器具の構成をそのまま適用することは好ましくない。
そこで、非常用照明器具10では、図3に示すように、半導体発光素子1aが実装基板1bに実装された光源部と、常時に商用電源から電力の供給を受けて充電され商用電源からの電力の供給が異常となる非常時に電力を出力する蓄電池部2,2と、非常時に蓄電池部2からの電力により光源部を点灯制御する回路ブロック3の点灯制御部3aと、光源部や点灯制御部3aを内部に収納する器具本体4とを有するものが知られている(たとえば、特許文献1を参照)。
特許文献1の非常用照明器具10では、熱交換媒体13が内部の中空領域に設けられた熱伝導性の良好な金属からなる熱交換手段14を備えている。熱交換手段14は、光源部を冷却できるように、放熱板12を介して実装基板1bと熱的に接続可能に配置して、半導体発光素子1aで生じた熱を熱交換媒体13に吸熱させている。さらに、非常用照明器具10は、断熱部材15により、熱交換手段14を外気と熱的に遮断している。これにより、非常用照明器具10は、たとえば、器具本体4の周囲温度が高温(たとえば、140℃以上)となった場合でも、器具本体4の内部の半導体発光素子1aが上述の最大定格を超える温度に加熱されることを抑制し、非常時においても所定の照度の光を照射することを可能としている。
なお、非常用照明器具10は、器具本体4に半導体発光素子1aから照射された光を反射する反射体18と、半導体発光素子1aから照射された光を外部に出射する透光性被覆部5とを備えている。非常用照明器具10は、器具本体4を天井材C側へ固定し、器具本体4の内部へ電力を供給するため、天井材C側へ電源線16を導出している。また、図3の非常用照明器具10には、実装基板1bを熱交換手段14に固定する固定ねじ17,17、蓄電池部2を充電する回路ブロック3の充電回路部3cや蓄電池部2の充電状態を表示する充電モニタ19が設けられている。
特開2006−54077号公報
しかしながら、非常用照明器具では、30分間非常点灯させた状態で、床面において1ルクス以上の照度を確保できればよく、通常の照明器具のごとく常時に点灯させるものでもない。そのため、非常用照明器具は、半導体発光素子の点灯に伴う昇温も限られる。
これに対し、上述の特許文献1の非常用照明器具10では、半導体発光素子1aからの熱を吸熱させるため、熱交換媒体13を封入した熱交換手段14を設け、断熱部材15で器具本体4の内部を覆うなど構造が複雑で製造に手間が掛かり製造コストの上昇を招く。
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、比較的に簡単な構造で、周囲温度が上昇する非常時において半導体発光素子の温度上昇を抑制し所定の照度の光を照射することが可能な非常用照明器具を提供することにある。
本発明の非常用照明器具は、半導体発光素子を備えた光源部と、常時に外部電源から電力の供給を受けて充電される蓄電池部と、上記外部電源からの電力の供給が異常となる非常時に上記蓄電池部からの電力により上記光源部を点灯制御する点灯制御部と、上記蓄電池部および上記点灯制御部を収納する器具本体とを有する非常用照明器具であって、上記器具本体は、上記蓄電池部および上記点灯制御部を内部に収納する内壁と、該内壁を覆う外壁との二重構造であって、上記器具本体の周囲温度が所定の温度以下において上記内壁と上記外壁との間の空間部を当該器具本体の外部に対して開放し、上記所定の温度より高い温度において上記空間部を上記外部に対して閉鎖する開閉部と、上記光源部から照射された光を外部に出射する透光性被覆部とを備え、上記透光性被覆部が、少なくとも上記光源部を覆う第1の被覆部と該第1の被覆部を覆う第2の被覆部との二重構造を有し、上記第1の被覆部と上記第2の被覆部との間が密閉構造にされてなることを特徴とする。
この非常用照明器具において、上記開閉部は、バイメタルで構成される弁体であることが好ましい。
この非常用照明器具において、上記開閉部は、形状記憶合金で構成される弁体であることが好ましい。
この非常用照明器具において、上記器具本体は、上記空間部における空気の熱対流を生じさせる少なくとも2個の上記開閉部を上記外壁に設けていることが好ましい。
本発明の非常用照明器具は、比較的に簡単な構造で、周囲温度が上昇する非常時において半導体発光素子の温度上昇を抑制し所定の照度の光を照射することが可能になるという効果がある。
実施形態1の非常用照明器具の概略断面図である。 実施形態2の非常用照明器具の概略断面図である。 従来の非常用照明器具の断面説明図である。
(実施形態1)
以下、本実施形態の非常用照明器具10を図1に基づいて説明する。
本実施形態の非常用照明器具10は、実装基板1bに実装された複数個の半導体発光素子1aを備えた光源部1と、常時に外部電源たる商用電源(図示していない)から電力の供給を受けて充電される蓄電池部2と、商用電源からの電力の供給が異常となる非常時に蓄電池部2からの電力により光源部1を点灯制御する点灯制御部3aと、蓄電池部2および点灯制御部3aを収納する器具本体4とを有している。
器具本体4は、少なくとも蓄電池部2および点灯制御部3aを内部に収納する有底円筒状の内壁4aと、該内壁4aを覆い内壁4aと相似形で若干大きい外壁4bとの二重構造にしている。また、器具本体4は、光源部1から照射された光を外部に出射する透光性の不燃材料(たとえば、ガラスや透光性のアルミナセラミックスなど)からなる透光性被覆部5を備えている。透光性被覆部5は、少なくとも光源部1を覆う第1の被覆部5aと該第1の被覆部5aを覆う第2の被覆部5bとの二重構造を有し、第1の被覆部5aと第2の被覆部5bとの間が密閉構造にされている。なお、第1の被覆部5aと第2の被覆部5bとの間の領域5cは、真空雰囲気としている。
光源部1は、有底円筒状の器具本体4における底面と対向する面側の開口端部4acを塞ぐように設けられ、内壁4aの内部に収納されている点灯制御部3aと、図示しない電線などを用いて電気的に接続させている。また、器具本体4の内壁4aの内部には、蓄電池部2の充電などを制御する蓄電池制御部3bが収納され、蓄電池制御部3bと蓄電池部2とが電気的に接続されている。さらに、点灯制御部3aと蓄電池制御部3bとは、電気的に接続され回路ブロック3として一体に構成している。蓄電池部2、回路ブロック3は、器具本体4の内壁4aに対して、固定ねじ(図示しない)などにより適宜に機械的に固定されている。
また、器具本体4は、器具本体4の周囲温度が所定の温度(たとえば、100℃)以下において内壁4aと外壁4bとの間の空間部4cを当該器具本体4の外部に対して開放し、上記所定の温度より高い温度において空間部4cを上記外部に対して閉鎖する開閉部6を設けている。
より具体的には、器具本体4は、空間部4cにおける空気の熱対流を生じさせる少なくとも2個の開口部4ba,4baを光源部1から照射される光の光軸に沿う方向(図1の上下方向)に離間して外壁4bに設けている。これにより、非常用照明器具10は、熱せられた空間部4cの空気の対流により、空気の流れができ効率よく器具本体4の内部の空気を器具本体4の外部に放出することが可能となる。
また、器具本体4の内壁4aにも、外壁4bの各開口部4ba,4baと対向する部位それぞれに開口部4aa,4aaを設けている。開閉部6は、上記所定の温度以下において外壁4bの各開口部4ba,4baを塞がないようにし、上記所定の温度より高い温度において各開口部4ba,4baを塞ぐように形状が変形するバイメタルで構成される弁体6aを備えている。
なお、非常用照明器具10は、器具本体4の外壁4bおよび内壁4aそれぞれに設けた貫通孔(図示していない)を介して、内壁4aの内部から外壁4の外部へ電源線(図示していない)を導出している。非常用照明器具10は、上記貫通孔にそれぞれ設けたゴム製のブッシング(図示しない)を介して上記電源線を導出させることで、開閉部6が空間部4cを閉鎖した場合において、器具本体4の内部の密閉性を高める構成としている。
以下、本実施形態の非常用照明器具10における各開閉部6の動作について説明する。
開閉部6は、上述したように所定の温度(たとえば、100℃)より高い温度になるとバイメタルで構成される弁体6aの形状が変化して、弁体6aが開口部4ba,4baを自動的に塞ぐ状態になる。すなわち、開閉部6は、非常時において、たとえば、火災により器具本体4の周囲温度が半導体発光素子1aにおける動作温度の最大定格(たとえば、120℃)を超える高温状態になる前に、弁体6aそれぞれが各開口部4aa,4baを塞ぐことで、器具本体4の外部にある高温の空気を器具本体4の内部に取り込まないようにすることが可能となる。非常用照明器具10は、開閉部6が外部の高温の空気の流入を抑制するとともに、外壁4bと内壁4aとの間の空間部4cに密閉された空気層を形成する。これにより、非常用照明器具10は、外部の高温の空気からの熱伝達を抑制し、回路ブロック3、蓄電池部2や光源部1が高温になることを抑制することが可能となる。
すなわち、非常用照明器具10は、商用電源からの電力の供給が異常となる非常時に、蓄電池部2からの電力が点灯制御部3aで制御されて光源部1に給電され光源部1が点灯する。このとき、開閉部6は、火災などにより周囲温度が上記所定の温度を超えた状態において、外壁4bの各開口部4ba,4baおよび内壁4aの各開口部4aa,4aaが弁体6aにより塞がれる。その結果、非常用照明器具10は、外部の高温の空気が器具本体4の内部に流入などすることにより、光源部1などが上記所定の温度に上昇することを抑制し、光源部1が床面側を所定の照度で照射することが可能となる。
また、非常用照明器具10は、平常状態である常時に光源部1を点灯させておらず、上記電源線を介して供給される商用電源からの電力が、蓄電池制御部3bで制御されて蓄電池部2に蓄電される。このとき、開閉部6は、上記所定の温度以下となっており、外壁4bの各開口部4ba,4baおよび内壁4aの各開口部4aa,4aaから外部の空気が流入などすることにより蓄電池部2の充電に伴う温度上昇を抑制することができる。
以下、本実施形態の非常用照明器具10の各構成について詳述する。
光源部1は、外部電源の異常時に蓄電池部2からの電力により点灯が可能なものであって、たとえば、プリント配線板を用いた実装基板1b上の配線パターン(図示していない)に電気的に接続させて実装させた半導体発光素子1aが挙げられる。なお、実装基板bは、たとえば、セラミック基板を用いた場合、半導体発光素子1aで生じた熱をセラミック基板を介して熱分散させることも可能となる。半導体発光素子1aとして、たとえば、LEDチップやLD(Laser Diode)素子などを利用してもよい。光源部1は、複数個の半導体発光素子1aを備えて構成してもよく、一個の半導体発光素子1aで構成させることもできる。同様に、光源部1は、一種類の半導体発光素子1aだけでなく、異なる種類の半導体発光素子1aを備えた構成としてもよい。
また、光源部1として、たとえば、青色光や紫外線を発する半導体発光素子1aたるLEDチップと、該LEDチップから放射された光エネルギーにより励起されて、より長波長の光を放射する粒子状の蛍光体(たとえば、青色光により励起され発光波長域がブロードな黄色系の光を放射する蛍光体や、紫外線により励起され青色、緑色および赤色をそれぞれ発光可能な3種類の蛍光体など)が含有された色変換部材とを備えた発光ダイオードを用いることができる。これにより、光源部1は、白色光などの混色光を照射させることができる。
発光ダイオードの構造は、図示しないが、たとえば、パッケージ基板の一表面側に実装されたLEDチップと、上記一表面側において前記LEDチップを囲むドーム状の透光性材料(たとえば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂やガラスなど)からなる外殻部と、該外殻部の内部において前記LEDチップを封止する透光性の封止部と、パッケージ基板の上記一表面側から上記外殻部を覆う形で配設され上記LEDチップから放射されて上記外殻部を透過した光によって励起され上記LEDチップとは異なる色の光を放射する蛍光体が含有されたドーム状の色変換部材とを備えたものを用いることができる。なお、上記色変換部材と上記外殻部の表面との間には、空気層を備えて形成することもできる。
ここで、発光ダイオードは、たとえば、青色光を放射するInGaNなどの窒化ガリウム系化合物半導体を発光層に用いたLEDチップと、青色光を吸収して補色となる黄色光などを放射するEuで付活された(Sr,Ba)SiOなどの希土類でドープされた珪酸塩系の蛍光体、Ceで付活されたYAl12やCeで付活されたTbAl12などの希土類でドープされたアルミネート系の蛍光体などが透光性材料中に含有された上記色変換部材とを用いることで白色光を得ることができる。
さらに、発光ダイオードは、上記色変換部材を用いる代わりに蛍光体を含有しない透光性部材で、赤色光を発光する赤色LEDチップ、緑色光を発光する緑色LEDチップおよび青色光を発光する青色LEDチップを覆った構成として、白色光を発光させることもできる。
半導体発光素子1aは、所望に応じて実装基板1bの一表面側に複数個設けることができ、各半導体発光素子1aを実装基板1bの一表面側の上記配線パターンを用いて電気的に直列接続、並列接続や直並列接続させてもよい。実装基板1bの一表面側における複数個の半導体発光素子1aは、平面視において、マトリックス状や千鳥状など適宜に配置させることができる。
なお、非常用照明器具10は、非常時に光源部1が点灯し半導体発光素子1a自身が発熱する。非常用照明器具10は、開閉部6の弁体6aが開口部4aa,4baを閉じた状態でも半導体発光素子1aの自己発熱により、光源部1から照射される光の照度の低下をできるだけ抑制することが好ましい。そのため、非常用照明器具10は、たとえば、アルミニウムからなる放熱部材(図示していない)を光源部1の実装基板1bに配設し、光源部1の熱を上記放熱部材から器具本体4の内部において放熱させることにより、半導体発光素子1a自体の温度上昇を抑制するようにしてもよい。
蓄電池部2は、ニッケル・水素電池を好適に使用している。蓄電池部2は、ニッケル・水素電池だけに限られず、リチウムイオン二次電池やニッケル・カドミウム蓄電池などの二次電池を使用することもできる。また、蓄電池部2は、一個の二次電池だけでもよいし、複数個の二次電池を直列、並列や直並列に電気的に接続させたものを用いてもよい。このような蓄電池部2は、単電池をニッケル板などで接続して適宜の配列で並べ、熱収縮チューブや樹脂ケースなどでパックし、リード線やコネクタ、タブ端子が結線された組電池として用いることもできる。二次電池の形状も円筒形状だけに限らず板形状など所望に応じて種々の形状のものを用いることができる。
なお、蓄電池部2のニッケル水素電池は、充電状態において発熱反応が生じ、蓄電池部2自体の温度が上昇する傾向にある。蓄電池部2は、一般的に温度が上がると寿命が短くなることが知られており、常時に充電状態が継続する非常用照明器具10にあっては、充電状態の蓄電池部2の温度をできるだけ低くすることが蓄電池部2の寿命を延ばすために重要な要因となる。本実施形態の非常用照明器具10の開閉部6は、上述のように、器具本体4の周囲温度が所定の温度以下となる常時において、内壁4aと外壁4bとの間の空間部4cを器具本体4の外部に対して開放している。そのため、非常用照明器具10は、外部の空気が器具本体4の内部に流入などすることにより蓄電池部2の充電に伴う温度上昇を抑制しているので、蓄電池部2の寿命をより長くすることが可能となる。
本実施形態の非常用照明器具10は、回路ブロック3として、点灯制御部3aや蓄電池制御部3bを一体として備えているが、必ずしも点灯制御部3aと蓄電池制御部3bとを一体に構成する必要はなく、別々に構成させてもよい。
点灯制御部3aは、蓄電池制御部3bを介して供給される蓄電池部2からの電力を制御して光源部1に供給することを可能に構成している。点灯制御部3aは、光源部1における半導体発光素子1aの点灯を制御する。そのため、点灯制御部3aは、光源部1の半導体発光素子1aと電気的に接続させている。点灯制御部3aは、非常時に蓄電池制御部3bから供給される蓄電池部2の電流が半導体発光素子1aを点灯させるのに適したものになるように、DC−DCコンバータや電流制限抵抗などにより構成すればよい。
蓄電池制御部3bは、常時に、外部電源たる商用電源で蓄電池部2を充電させ、商用電源からの電力の供給が異常となる非常時に蓄電池部2から点灯制御部3a側に電力を供給させる。蓄電池制御部3bは、たとえば、商用電源に接続されるトランスと、該トランスを介して入力される交流を直流に変換して蓄電池部2を充電する充電器と、商用電源の停電を検出する検出器と、該検出器によって商用電源の停電を検出して蓄電池部2から点灯制御部3aへの出力を制御するマイクロコンピュータからなる制御部とを備えた構成とすることができる。蓄電池制御部3bは、上記検出器によって商用電源の停電を検出すると、上記制御部により上記充電器から蓄電池部2への充電が停止され、蓄電池部2からの電力を点灯制御部3a側に出力するように制御される。これにより、蓄電池部2は充電状態から放電状態に転じるとともに放電された直流電流が点灯制御部3a側に出力される。また、蓄電池制御部3bは、蓄電池部2の端子電圧を測定する測定部を備え、該測定部で測定した測定電圧値と、予め記憶部に記憶させた蓄電池部2の過放電などにより生ずる高インピーダンス状態の電圧値とをコンパレータで比較し、比較結果に基づいて蓄電池部2の放電を制御することにより過放電を防止する構成を備えてもよい。
非常用照明器具10における器具本体4は、少なくとも蓄電池部2および点灯制御部3aを内部に収納する内壁4aと、該内壁4aを覆う外壁4bとの二重構造としている。器具本体4は、二重構造の有底筒状として有底円筒状の形状に形成させているが、所望に応じて適宜の形状とすればよい。また、器具本体4には、少なくとも内壁4aと外壁4bとの間の空間部4cを当該器具本体4の外部に対して開放や閉鎖することが可能な開閉部6を備えている。さらに、器具本体4は、光源部1から照射された光を外部に出射する透光性被覆部5を備えている。なお、器具本体4は、二重構造としているが、二重構造だけに限られず所望に応じて三重構造以上の多重構造としてもよい。
器具本体4は、金属材料(たとえば、アルミニウムやステンレスなど)や難燃性の樹脂材料などで構成することができる。器具本体4を金属材料などの建築基準法で定義される不燃材料で構成する場合、器具本体4は、火災などの非常時において、器具本体4に収納された蓄電池部2や点灯制御部3aなどの損傷を少なくさせることができる。また、器具本体4は、非常用照明器具10の施工時などに天井材(図示していない)に設けられた埋込穴などに埋め込む器具本体4が外力により撓んで変形することを抑制することが可能となる。また、器具本体4を金属材料で構成することにより、樹脂材料で形成させたものと比較して、非常用照明器具10の耐火性を向上させることができる。また、器具本体4は、外壁4bおよび内壁4aを金属材料などで一体として形成させてもよいし、外壁4bを金属材料で形成し内壁4aを外壁4bとは異なる樹脂材料で形成させてもよい。なお、非常用照明器具10は、上記天井材に設けられた埋込穴に器具本体4を埋め込んだうえ、上記天井材に螺子止めなどにより適宜に固定することができる。
透光性被覆部5は、器具本体4に備えられ光源部1から照射された光を外部に出射可能なものである。透光性被覆部5は、少なくとも光源部1を覆う第1の被覆部5aと該第1の被覆部5aを覆う第2の被覆部5bとの二重構造を有している。また、透光性被覆部5は、第1の被覆部5aと第2の被覆部5bとの間を密閉構造にしている。透光性被覆部5は、第1の被覆部5aと第2の被覆部5bとの間が密閉構造となっていることにより、非常用照明器具10の外部から光源部1側への熱伝達を抑制することができる。
すなわち、非常用照明器具10は、火災などにより器具本体4の周囲温度が高温となった場合でも、透光性被覆部5を介して、半導体発光素子1aが上記最大定格を超える温度に加熱されることを抑制することが可能となる。
なお、本実施形態の非常用照明器具10における透光性被覆部5は、密閉構造とするために、第1の被覆部5aおよび第2の被覆部5bの端部をそれぞれ器具本体4の外壁4bに固着した構成としているが、これだけに限られない。たとえば、透光性被覆部5は、第1の被覆部5aおよび第2の被覆部5b自体だけで密閉構造を形成するものでもよい。さらに、透光性被覆部5の密閉構造となる第1の被覆部5aと第2の被覆部5bとの間の領域5cは、真空(減圧雰囲気)ないし所望の気体(たとえば、アルゴン、窒素などの不活性ガスや乾燥空気など)が封入された気密の密閉構造とすることもできる。なお、領域5cは、所望の気体を封入する場合、減圧雰囲気、大気圧や加圧雰囲気としてもよいが、熱伝導を抑制する観点からは、減圧雰囲気が好ましい。これにより、透光性被覆部5は、光源部1からの光の透光性と、器具本体4の外部からの熱伝達をより抑制可能な高い断熱性とを両立することが可能となる。
透光性被覆部5は、光源部1からの光を出射する部位を平板状に形成するだけでなく、半導体発光素子1aからの光を所定の配光にする凸レンズ形状、プリズム形状や平凸レンズ形状など適宜の形状に形成してレンズ効果を持たせてもよい。透光性被覆部5を構成する材料は、光源部1から照射された光を外部に出射可能な透光性の不燃材料として、ガラスや透光性のアルミナセラミックスを好適に用いることができる。透光性被覆部5を構成する材料は、ガラスや透光性のアルミナセラミックスだけに限られずアクリル樹脂などの透光性の樹脂材料を用いてもよい。
本実施形態の非常用照明器具10の器具本体4は、少なくとも内部の空間部4cを外部と連通可能な開閉部6を設けており、開閉部6が閉鎖した状態では器具本体4の外壁4bと内壁4aとの間の空間部4cが密閉空間となるように構成している。
すなわち、開閉部6は、温度に応じて、器具本体4の内壁4aと外壁4bとの間の空間部4cを外部に対して開放や閉鎖するように動作を行う。開閉部6は、所定の温度(たとえば、100℃)以下では開放した状態、所定の温度(たとえば、100℃)を超えれば閉鎖した状態となるように構成することができる。言い換えれば、開閉部6は、平常時において開放した状態であり、非常時において火災などで周囲温度が半導体発光素子1aにおける動作温度の最大定格を超えるような高温状態にとなる前に空間部4cを閉鎖した状態にさせることができる。
開閉部6は、所定の温度になると、器具本体4に設けた開口部4aa,4abを覆って器具本体4の内部の空間部4cを密閉するための弁体6aを設けて構成することができる。ここで、器具本体4に設けられる開口部4baは、開口部4baの数、形状や位置などを特に限定するものではない。しかしながら、開口部4baは、開閉部6の弁体6aが開口部4baを塞いでいない状態において、器具本体4の内部と外部との空気の循環が促進できる数、形状や位置とすることが好ましい。なお、器具本体4は、空間部4cにおける空気の熱対流を生じさせるように、少なくとも2個の開閉部6を外壁4bに配置させることが好ましい。
開閉部6の弁体6aは、たとえば、一端部が器具本体4の開口部4aa,4abの周部に設けられ、弁体6a自体をバイメタルで構成することができる。開閉部6の弁体6aをバイメタルで構成する場合、バイメタルは、たとえば、熱膨張係数の異なる2種類の金属板を冷間圧延で貼り合わせた構成とすればよい。バイメタルの材料としては、たとえば、鉄とニッケルの合金に、マンガン、クロムや銅などを適宜に添加したものが挙げられる。
また、開閉部6は、弁体6a自体をバイメタルにより形成させるだけでなく、弁体6a自体を形状記憶合金により構成してもよい。開閉部6の弁体6aを形状記憶合金で構成した場合、形状記憶合金の材料としては、たとえば、NiTiCu系合金、NiTiFe系合金、NiTi系合金、CuZnAl系合金やFeMnSi系合金など種々のものを用いることができる。また、形状記憶合金は、変態温度より低い温度で変形しても、変態温度以上に加熱すると元の形状に戻る性質を備えており、たとえば、NiTi合金では、NiとTiの原子比を50:50近傍から変えることにより、変態温度を100℃以下で変えることができる。なお、形状記憶合金の変態温度や寿命特性などを変えるために、NiTi合金にCu、Co、Cr、Fe、V、Mn、Pd、ZrやHfなどの元素を添加してもよい。
開閉部6は、弁体6a自体をバイメタルや形状記憶合金で形成させているが、弁体6a自体をバイメタルや形状記憶合金とするものだけに限られず、器具本体4にヒンジで固定された弁体6aをバイメタルや形状記憶合金を用いて開閉可能に構成してもよい。
(実施形態2)
図2に示す本実施形態の非常用照明器具10は、図1に示した実施形態1のように、器具本体4の開口端部4acを塞ぐように光源部1を設けた構成とする代わりに、内壁4aおよび外壁4bにより、光源部1と、蓄電池部2および点灯制御部3aとを空間的に分離した構造とする点が相違する。なお、図中において実施形態1と同じ部材に対しては、同じ番号を付して説明を省略している。
以下、本実施形態の非常用照明器具10を、図2を用いて説明する。
本実施形態の非常用照明器具10は、実装基板1bに実装された複数個の半導体発光素子1aを備えた光源部1と、常時に商用電源から電力の供給を受けて充電され商用電源からの電力の供給が異常となる非常時に電力を出力する蓄電池部2と、非常時に蓄電池部2からの電力により光源部1を点灯制御する点灯制御部3aと、蓄電池部2および点灯制御部3aを収納する器具本体4とを有している。
ここで、光源部1は、器具本体4の外壁4bの外側に設けられており、器具本体4の内壁4aに収納された蓄電池部2や点灯制御部3aと空間的に分離した構造としている。なお、光源部1は、器具本体4に貫設した貫設孔(図示していない)に挿通する電線により、点灯制御部3aと電気的に接続させて給電可能に構成している。
器具本体4は、光源部1から照射された光を外部に出射する凹形状の透光性被覆部5を備えており、器具本体4の外壁4bに設けられた光源部1が透光性被覆部5で覆われた空間内に収納されることになる。透光性被覆部5は、少なくとも光源部1を覆う第1の被覆部5aと該第1の被覆部5aを覆う第2の被覆部5bとの二重構造であって第1の被覆部5aと第2の被覆部5bとの間を密閉構造にしている。本実施形態の非常用照明器具10は、実施形態1の非常用照明器具10と比較して、二重構造の透光性被覆部5および二重構造の器具本体4の構成によって光源部1が囲まれているため、器具本体4の外部からの熱の影響を、より少なくすることが可能となる。
1 光源部
1a 半導体発光素子
2 蓄電池部
3a 点灯制御部
4 器具本体
4a 内壁
4b 外壁
4c 空間部
5 透光性被覆部
5a 第1の被覆部
5b 第2の被覆部
6 開閉部
6a 弁体
10 非常用照明器具

Claims (4)

  1. 半導体発光素子を備えた光源部と、常時に外部電源から電力の供給を受けて充電される蓄電池部と、前記外部電源からの電力の供給が異常となる非常時に前記蓄電池部からの電力により前記光源部を点灯制御する点灯制御部と、前記蓄電池部および前記点灯制御部を収納する器具本体とを有する非常用照明器具であって、
    前記器具本体は、前記蓄電池部および前記点灯制御部を内部に収納する内壁と、該内壁を覆う外壁との二重構造であって、前記器具本体の周囲温度が所定の温度以下において前記内壁と前記外壁との間の空間部を当該器具本体の外部に対して開放し、前記所定の温度より高い温度において前記空間部を前記外部に対して閉鎖する開閉部と、前記光源部から照射された光を外部に出射する透光性被覆部とを備え、前記透光性被覆部が、少なくとも前記光源部を覆う第1の被覆部と該第1の被覆部を覆う第2の被覆部との二重構造を有し、前記第1の被覆部と前記第2の被覆部との間が密閉構造にされてなることを特徴とする非常用照明器具。
  2. 前記開閉部は、バイメタルで構成される弁体であることを特徴とする請求項1に記載の非常用照明器具。
  3. 前記開閉部は、形状記憶合金で構成される弁体であることを特徴とする請求項1に記載の非常用照明器具。
  4. 前記器具本体は、前記空間部における空気の熱対流を生じさせる少なくとも2個の前記開閉部を前記外壁に設けていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の非常用照明器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101787364B1 (ko) * 2015-10-14 2017-11-16 주식회사 창성씨앤엘 자연방열형 led 조명기구
CN110081374A (zh) * 2019-05-23 2019-08-02 赵耀华 一种带有光伏锂电储电的led灯组

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