JP2012173988A - データ処理装置 - Google Patents

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Kenta Hosaka
健太 保坂
Moeko Hagiwara
茂枝子 萩原
Toshihiro Motoi
俊博 本井
Yasuhiko Yamaguchi
恭彦 山口
Yoichi Kawabuchi
洋一 河渕
Shunsuke Takamura
俊介 高村
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Abstract

【課題】文書に書き込まれたアイデア等の情報がどの参照データを見て発案されたものかを後から確認可能に情報を記録するデータ処理装置を提供する。
【解決手段】作成中の文書と参照データ36とを表示部11に表示した状態(P11)で所定の操作(スタイラスペンで特定の軌跡が描かれるなど)を受けると(P12)、その参照データの表示後に書き込まれた最新の情報の文書内での書き込み位置42と参照データ36とを関連付ける紐付け情報を生成し、作成された文書と生成された紐付け情報とを関連付けて記憶装置に保存する。後に文書を表示したとき、紐付け情報に基づき、文字等の情報が書き込まれた位置とその情報を書き込んだときに参照していた参照データとを線で結んで表示するなどが可能になる。
【選択図】図9

Description

本発明は、書き込まれた文字・図形などの情報を記録するデータ処理装置に関する。
書き込まれた文字・図形などの情報を記録するタブレット式デバイスなどのデータ処理装置を使用して、新たなアイデアを文書にまとめていくといった作業では、資料を参照しながらアイデア出しを行うことがよくある。そのような場合、出来上がった文書には最終的なアイデアは記録されるが、どの資料を参照していたかについてまでの記録は残らない。
このため、アイデアをより発展させる等のために、アイデアが発想されたときにどのような資料を参照していたかを後に知りたい、といった要請に応えることはできなかった。
作業過程の記録を残す技術の例としては、たとえば、ページオブジェクトの描画を行う電子会議システムにおいて、すべての描画履歴を記録するものがある。このシステムでは、後に、検索キーとなる描画情報が入力されると、該描画情報と一致するオブジェクトの描かれたページを描画履歴に基づいて再現し、その時の会議状態の把握を可能にすると共に、その再現した会議画面状態から別の画面への遷移を可能にしている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2008−102613号公報
特許文献1に開示された電子会議システムのように、作業過程の全ての履歴を記録する構成を採用し、履歴の中に、参照データ(資料)の参照記録も含めるようにすれば、アイデアが発想されたときにどのような資料を参照していたかを後に知りたいという要請に対応することができる。
しかし、参照しただけで、アイデアの想起には関連しなかった資料も多数存在するため、すべてを記録すると、どの資料が発想の起因になったのかを判別できず、後の検索も面倒になってしまう。また記録する情報量も増大する。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、発想の起因になった参照データを後から容易に把握することのできるデータ処理装置およびプログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]文書の作成に係る入力操作を受ける入力部と、
表示部と、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、
作成中の文書を前記表示部に表示する機能と、
文書の作成中に参照データの指定操作を受けると、その指定された参照データを前記文書と共に前記表示部に表示する機能と、
作成中の文書と参照データとを前記表示部に表示している状態で所定の操作を受けたとき、前記参照データの表示後に前記文書に書き込まれた最新の情報の前記文書内での書き込み位置と、前記参照データとを関連付ける紐付け情報を生成する機能と、
作成された文書と前記紐付け情報とを関連付けて所定の記憶装置に保存する機能と、
を有する
ことを特徴とするデータ処理装置。
上記[1]および下記[12]に係る発明では、作成中の文書と参照データとを表示している状態で所定の操作を受けたとき、その参照データの表示後に該文書に書き込まれた最新の情報の該文書内での書き込み位置と参照データとを関連付ける紐付け情報を生成し、該紐付け情報をその文書と関連付けて記憶する。これにより、文書作成中に参照した参照データのうち、所定の操作を行ったときに表示されていたものだけが、後に参照できるように自動的に関連付けされて記憶される。
[2]前記入力部は、タブレット式の入力装置であり、
前記所定の操作は、所定の入力特性による前記入力装置への書き込み操作である
ことを特徴とする[1]に記載のデータ処理装置。
上記[2]および下記[13]に係る発明では、タブレット式入力装置へのペンによる書き込み動作が、所定の入力特性(ペンのスピードや太さ、軌跡などを予め定めた特性)と一致する場合に、紐付け情報が生成されて記録される。
[3]前記所定の入力特性は、ペンによる書き込み速度、太さ、色、軌跡の形状のいずれか1つもしくは複数を組み合わせた特性である
ことを特徴とする[2]に記載のデータ処理装置。
[4]前記入力部は、操作キーをさらに備え、
前記所定の操作は、特定のキー操作もしくは特定のキー操作とタブレット式入力装置に対する特定の入力動作との組み合わせである
ことを特徴とする[2]または[3]に記載のデータ処理装置。
上記[4]および下記[15]に係る発明では、キー入力を、紐付け情報生成の起因になる所定の操作とすることができる。またキー入力とタブレット式入力装置に対する所定の入力動作との組み合わせを、紐付け情報生成の起因になる所定の操作に設定することができる。
[5]前記処理部は、参照データを表示した後に最初の前記所定の操作を受けた場合にのみ、前記紐付け情報を生成する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
[6]前記処理部は、前記紐付け情報が関連付けされた文書を前記表示部に表示する際に、前記紐付け情報が示す参照データを前記表示部に表示すると共に該紐付け情報が関連付けている参照データと書き込み位置とを線で結んで表示する
ことを特徴とする[1]乃至[5]のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
上記[6]および下記[17]に係る発明では、文書を表示する際に、紐付け情報で関連付けされている参照データが表示されると共に、該紐付け情報が関連付けている参照データと書き込み位置とが線で結んで表示される。線で結ぶことでこれらの関連が一目瞭然となる。
[7]前記処理部は、前記紐付け情報が関連付けされた文書を前記表示部に表示する際に、前記紐付け情報が示す参照データを前記表示部に表示すると共に、前記紐付け情報が示す参照データのうちの特定の参照データは他の参照データと異なる表示態様で表示する
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
上記[7]および下記[18]に係る発明では、たとえば、参照データが複数ある場合に、特定の参照データを他の参照データと異なる表示態様で表示することができる。
[8]前記処理部は、閲覧操作に応じて前記表示部に表示した参照データが、保存されている紐付け情報に含まれる参照データである場合は、該参照データを含む紐付け情報に関連付けされている文書を前記表示部に前記参照データと共に表示し、かつ前記紐付け情報で関連付けされている前記参照データと書き込み位置とを線で結んで表示する
ことを特徴とする[1]乃至[7]のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
上記[8]および下記[19]に係る発明では、紐付け情報を利用することで、参照データを基点として、これに関連する文書を表示することができる。
[9]前記表示部の画面上に、入力データ表示エリアと、参照データを表示するための参照データ表示エリアとを形成し、前記入力部からの入力操作で前記入力データ表示エリアに書き込まれた文字や図形の情報を前記文書として保存する
ことを特徴とする[1]乃至[8]のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
上記[9]および下記[20]に係る発明では、入力データ表示エリアに書き込まれた情報が文書として保存される。
[10]前記書き込み位置の代わりに、前記最新の情報を使用する
ことを特徴とする[1]乃至[9]のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
上記[10]および下記[21]に係る発明では、書き込み位置に代えて、書き込まれた情報自体と参照データとを関連付けた紐付け情報が生成される。書き込まれた情報に参照データを関連付けしておけば、その情報を表示する際に、関連する参照データを表示することができる。
[11]前記記憶装置をさらに有する
ことを特徴とする[1]乃至[10]のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
[12]文書の作成に係る入力操作を受ける入力部と、
表示部と、
処理部と、
を備えたデータ処理装置に、
作成中の文書を前記表示部に表示する機能と、
文書の作成中に参照データの指定操作を受けると、その指定された参照データを前記文書と共に前記表示部に表示する機能と、
作成中の文書と参照データとを前記表示部に表示している状態で所定の操作を受けたとき、前記参照データの表示後に前記文書に書き込まれた最新の情報の前記文書内での書き込み位置と、前記参照データとを関連付ける紐付け情報を生成する機能と、
作成された文書と前記紐付け情報とを関連付けて所定の記憶装置に保存する機能と、
を実行させる
ことを特徴とするプログラム。
[13]前記入力部は、タブレット式の入力装置であり、
前記所定の操作は、所定の入力特性による前記入力装置への書き込み操作である
ことを特徴とする[12]に記載のプログラム。
[14]前記所定の入力特性は、ペンによる書き込み速度、太さ、色、軌跡の形状のいずれか1つもしくは複数を組み合わせた特性である
ことを特徴とする[13]に記載のプログラム。
[15]前記入力部は、操作キーをさらに備えており、
前記所定の操作は、特定のキー操作もしくは特定のキー操作とタブレット式入力装置に対する特定の入力動作との組み合わせである
ことを特徴とする[13]または[14]に記載のプログラム。
[16]前記情報処理装置を、前記参照データを表示した後に最初の前記所定の操作を受けた場合にのみ、前記紐付け情報を生成するように動作させる
ことを特徴とする[12]乃至[15]のいずれか1つに記載のプログラム。
[17]前記情報処理装置を、
前記紐付け情報が関連付けされた文書を前記表示部に表示する際に、前記紐付け情報が示す参照データを前記表示部に表示すると共に該紐付け情報が関連付けている参照データと書き込み位置とを線で結んで表示するように動作させる
ことを特徴とする[12]乃至[16]のいずれか1つに記載のプログラム。
[18]前記情報処理装置を、
前記紐付け情報が関連付けされた文書を前記表示部に表示する際に、前記紐付け情報が示す参照データを前記表示部に表示すると共に、前記紐付け情報が示す参照データのうちの特定の参照データは他の参照データと異なる表示態様で表示するように動作させる
ことを特徴とする[12]乃至[17]のいずれか1つに記載のプログラム。
[19]前記情報処理装置を、
閲覧操作に応じて前記表示部に表示した参照データが、保存されている紐付け情報に含まれる参照データである場合は、該参照データを含む紐付け情報に関連付けされている文書を前記表示部に前記参照データと共に表示し、かつ前記紐付け情報で関連付けされている前記参照データと書き込み位置とを線で結んで表示する
ことを特徴とする[12]乃至[18]のいずれか1つに記載のプログラム。
[20]前記情報処理装置を、
前記表示部の画面上に、入力データ表示エリアと、参照データを表示するための参照データ表示エリアとを形成し、前記入力部からの入力操作で前記入力データ表示エリアに書き込まれた文字や図形の情報を前記文書として保存するように動作させる
ことを特徴とする[12]乃至[19]のいずれか1つに記載のプログラム。
[21]前記書き込み位置の代わりに、前記最新の情報を使用する
ことを特徴とする[12]乃至[20]のいずれか1つに記載のプログラム。
本発明に係るデータ処理装置およびプログラムによれば、文書に書き込まれたアイデアなどの情報を発想する起因になった参照データを、後から容易に把握することができる。
本発明に係るデータ処理装置としてのタブレット式デバイスの概略を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係るタブレット式デバイスの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係るタブレット式デバイスにおける文書作成工程の一例を示す説明図である。 文書作成工程におけるタブレット式デバイスの動作を示す流れ図である。 入力特性設定処理を示す流れ図である。 手書き入力のストローク特性を入力特性とする場合の設定パラメータ例を示す表である。 検知されるストローク特性の一例を示す説明図である。 キー入力の場合の入力特性の設定パラメータの一例を示す表である。 参照データが紐付けされて記録される場合の入力作業例であって入力特性が手書き入力の場合を示す説明図である。 手書き入力を起因に生成された紐付け情報の一例を示す説明図である。 参照データが紐付けされて記録される場合の入力作業例であって入力特性がキー入力の場合を示す説明図である。 キー入力を起因に生成された紐付け情報の一例を示す説明図である。 保存されているページに紐付けされている参照データを表示する場合の動作を示す流れ図である。 保存されているページに紐付けされている参照データを表示する場合の動作例を示す説明図である。 参照ページの表示態様を変更する各種の例を示す説明図である。 参照データから、当該参照データと紐付け情報によって関連付けされているページ(文書)を呼び出して表示する動作を示す流れ図である。 図16に対応した説明図である。 設定された入力特性と一致する書き込み動作が参照データの表示後に複数回あった場合の表示画面例と作成される紐付け情報の一例を示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係るデータ処理装置としてのタブレット式デバイス10の概略を示している。
タブレット式デバイス10は、表示部11を有すると共に、該表示部11の画面上は、ペン5の接触位置を検出するタブレット17aになっている。タブレット式デバイス10では、表示部11の画面上に手書きすることで、文字や図形などの情報を入力することができる。また、キーボード17bを接続すれば、キーボード17bから文字等を入力することも可能に構成されている。
タブレット式デバイス10は、表示部11の画面上に設定される入力データ表示エリアを1ページとして、該入力データ表示エリアの表示内容をページ単位に自動保存する機能を備えている。図1では表示部11の画面全体が入力データ表示エリアとなっている。
図2は、タブレット式デバイス10の電気的構成を示すブロック図である。タブレット式デバイス10は、当該タブレット式デバイス10の動作を統括制御する処理部としてのCPU(Central Processing Unit)12に、バスを介して、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、ハードディスク装置16と、表示部11と、入力装置17と、ネットワーク通信部18と、入出力I/F19とを接続して構成される。入力装置17は、前述したように、タブレット17aやキーボード17bなどで構成される。
ROM13には各種プログラムや固定データが格納され、CPU12がこれらのプログラムに従って各種の処理を実行することでタブレット式デバイス10として各機能が実現される。RAM14はCPU12がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや表示データを一時記憶するメモリとして使用される。
不揮発メモリ15は、電源をオフしてもその記憶内容が保持される書き換え可能なメモリであり、タブレット式デバイス10に対して設定された各種の設定値などが記憶される。ハードディスク装置16は、大容量不揮発の記憶装置であり、たとえば、文書(保存データ)や後述する紐付け情報の保存に利用される。
表示部11は液晶ディスプレイなどで構成される。入力装置17は、前述したタブレット17aやキーボード17bである。そのほか各種の操作スイッチを入力装置17として設けてもよい。
ネットワーク通信部18は、LAN(Local Area Network)やインターネットなどを通じて外部端末や各種サーバに接続して通信する機能を果たす。
入出力I/F19は、接続された外部装置との各種データの入出力に利用される。たとえば、外付け式の記憶装置が接続される。
図3は、タブレット式デバイス10における文書作成作業の一例を示している。文書作成作業の開始時は表示部11の画面全体が入力データ表示エリア31に設定される(P1)。入力データ表示エリア31には、該エリアにペン5で書き込まれた文字や図形のほかキーボード17bから入力された内容が表示される。本タブレット式デバイス10では、入力データ表示エリア31を1つのページとして扱い、ページを更新する、あるいは入力ページを閉じて入力操作を終了する毎に、入力データ表示エリア31の表示内容(書き込まれた内容)がページ単位に自動保存される。
入力データ表示エリア31の右上部分には、参照データ表示釦32が表示される。参照データ表示釦32を押下すると、表示部11の画面の右半分は参照データ表示エリア33に切り替わる(P2)。参照データ表示エリア33には、ハードディスク装置16等に保存されているデータ(ファイル)を参照データとして表示させる際に押下するフォルダ釦34と、Web(World Wide Web)のHTML(Hyper Text Markup Language)ページ等を参照データとして表示させる際に押下するWeb釦35が表示される。
フォルダ釦34またはWeb釦35を押下した後、表示対象の参照データを指定して参照データにアクセスすると、その参照データが参照データ表示エリア33に表示される(P3)。別の参照データをさらに指定することで、複数の参照データを表示させることができる(P4)。複数表示させた場合、参照データは、参照データ表示エリア33の上から下に、時間軸で新しく表示させたものから順に並べて表示される。一番新しく表示したものは参照データ表示エリア33の最上位に表示される。この例(P4)では、Webページ36が一番新しく表示した参照データとなっている。
参照データを表示した状態で、入力データ表示エリア31にペン5等を使用して予め設定した入力特性(ペンの移動スピードや色、軌跡の形状など)で文字・図形などのデータを入力する(書き込む)と、その入力前に表示した最新の参照データとデータの入力位置(書き込み位置)とが関連付けて記憶される。たとえば、参照データとしてWebページ36を表示した後、所定の入力特性に一致する曲線37をペン5で書き込むと、曲線37の書き出し位置38が入力位置(書き込み位置)となり、該入力位置とWebページ36とを関連付ける紐付け情報が生成される。生成した紐付け情報は、たとえば、入力データ表示エリア31の表示内容を文書として保存する際に、該文書に関連付けて記憶される。
図4は、文書作成作業におけるタブレット式デバイス10の動作の流れを示している。文書作成作業を開始すると、入力データ表示エリア31が表示部11に表示される(ステップS101)。
その後、入力特性を設定する指示をユーザから受けると(ステップS102;Yes)、入力特性の設定処理を行い(ステップS104)、ステップS105へ移行する。入力特性の設定処理では、紐付け情報を生成する起因(トリガー)となる操作の内容を設定する。たとえば、ペンの移動スピードや色、軌跡の形状、特定の文字の入力や特定のキー操作もしくはこれらの組み合わせを入力特性として設定する。入力特性の設定処理の詳細は後述する。
入力特性を設定する指示をユーザから受けない場合は(ステップS102;No)、入力特性が設定済みか否かを調べ(ステップS103)、設定済みでなければ(ステップS103;No)、ステップS113へ移行する。入力特性設定済みであれば(ステップS103;Yes)、ステップS105へ移行する。
ステップS105では、入力データ表示エリア31へのデータの入力の有無を調べ、入力があれば(ステップS105;Yes)、その入力データを表示し(ステップS106)、ステップS102へ戻って処理を継続する。また、データの入力がない場合は(ステップS105;No)、参照データを開く操作の有無を調べ(ステップS107)、参照データを開く操作がない場合は(ステップS107;No)、ステップS102に戻って処理を継続する。
参照データを開く操作を受けた場合は(ステップS107;Yes)、指定された参照データを参照データ表示エリア33に表示する(ステップS108)。そして、該参照データが一番新しい参照データとして表示されている間に入力データ表示エリア31へのデータの入力があるか否かを調べ(ステップS109)、その間に、入力がなければ(ステップS109;No)、ステップS102へ戻って処理を継続する。
参照データを表示している間にデータの入力があれば(ステップS109;Yes)、入力されたデータを入力データ表示エリア31に表示し(ステップS110)、今回のデータの入力特性が、設定されている入力特性と一致するか否かを判定する(ステップS111)。不一致の場合は(ステップS111;No)、ステップS102に戻って処理を継続する。一致する場合は(ステップS111;Yes)、参照データと今回入力されたデータの表示位置(書き込み位置)とを関連付けた紐付け情報を生成して内部的に記録する(ステップS112)。その後、入力データ表示エリア31に入力中のページを閉じる操作を受けたか否かを調べ(ステップS113)、閉じる操作を受けていない場合は(ステップS113;No)ステップS102に戻って処理を継続する。
閉じる操作を受けた場合は(ステップS113;Yes)、入力データ表示エリア31の表示内容を1つのページ(文書)として保存する。この際、ステップS112で作成されたすべての紐付け情報を該ページ(文書)と関連付けて保存し(ステップS114)、本処理を終了する。なお、文書の保存とは別に、紐付け情報を生成する毎にその紐付け情報が保存されるように構成してもよい。
次に、入力特性の設定について説明する。
図5は、入力特性設定処理の流れを示している。
まず、ユーザからデータの入力手段の選択、すなわち、ペン5によるタブレット17aからの手書き入力か、キーボード17bによるキー入力かの選択を受ける(ステップS201)。
手書き入力が選択された場合は(ステップS201;手書き)、続いて、入力特性に設定したい項目の指定を受ける(ステップS202)。
スピード設定が指定された場合は(ステップS202;A)、ペン5の移動スピードの設定を受けて(ステップS203)ステップS207へ移行する。ペンの太さ設定が指定された場合は(ステップS202;B)、ペン5の太さの設定を受けて(ステップS204)ステップS207へ移行する。ペンの色が指定された場合は(ステップS202;C)、ペン5の色の設定を受けて(ステップS205)ステップS207へ移行する。軌跡の設定が指定された場合は(ステップS202;D)、ペン5の軌跡の設定を受けて(ステップS206)ステップS207へ移行する。
ステップS207では、ユーザから設定内容の確認を受け付け、確認されない場合は(ステップS207;No)、ステップS202に戻る。確認されると(ステップS207;Yes)、ステップS212へ移行する。
キー入力が選択された場合は(ステップS201;キー入力)、キー入力としての入力特性に設定したい項目の指定を受ける(ステップS208)。押下するキーの設定が指定された場合は(ステップS208;A)、押下するキーの設定操作を受けて(ステップS209)ステップS211へ移行する。押下と組み合わせる動作の設定が指定された場合は(ステップS208;B)、押下と組み合わせる動作の設定操作を受けて(ステップS210)ステップS211へ移行する。ステップS211では、ユーザから設定内容の確認を受け付け、確認されない場合は(ステップS211;No)、ステップS208に戻る。確認されると(ステップS211;Yes)、ステップS212へ移行する。
ステップS212では、ステップS207もしくはステップS211で確認した入力特性を決定するか否かの選択をユーザから受け付け、決定しないとの選択を受けた場合は(ステップS212;No)、ステップS201に戻って再設定を受ける。決定するとの選択を受けた場合は(ステップS212;Yes)、設定された入力特性を有効な入力特性として記憶し、本処理を終了する。
図6は、手書き入力のストローク特性を入力特性とする場合の設定パラメータ例を示している。入力特性は、図7に示すように、ペン5がタブレット17aに接触してから離れるまでの間のストローク特性が対象となる。すなわち、接触開始箇所W1から接触終了箇所W2までの間に検知されたペン5のスピード、ペンの太さ、ペンの色、描いた軌跡などを要素とするストローク特性が検知され、これが図6に示す入力特性と一致するか否かが判定される。
なお、図6に示すようにペン5のスピード、ペンの太さ、ペンの色、描いた軌跡などを数値等で設定するほか、たとえば、入力特性の設定モードを設け、該モードでタブレット17aに書き込まれたストローク特性を検知し、これを入力特性として自動的に設定するように構成されてもよい。
図8は、キー入力の場合の入力特性の設定パラメータの一例を示している。押下するキーとしては、特定の文字、記号、特定のキー(本例ではShitキー)などを設定することができる。押下するキーは複数のキーの連続操作としてもよい。たとえば、特定の文字列を設定可能としてもよい。押下と組み合わせる動作は、手書きによる所定の文字・図形などの入力動作、キーにより入力した文字などの拡大や縮小操作、ページを捲る操作などを設定することができる。押下するキーの設定と所定の動作との組み合わせを入力特性とすることで、単なるキー入力では生じ難い入力特性を設定することができる。
図9は、参照データが紐付けされて記録される場合の入力作業例を示している。本例では、入力特性として、「手書き入力」が選択され、入力特性表41に示す内容が設定されている。入力特性表41に従えば、たとえば、太さ1ポイントの赤色のペンでさらさらと書いているとき、設定された入力特性と一致する入力特性(ストローク特性)であると判断される。
該設定状態でユーザは、入力データ表示エリア31において「タブレット」の文字を書き込み、その後、参照データ表示エリア33にWebページ36を参照データとして表示させている(P11)。
Webページ36は、参照データ表示エリア33に表示された最新の参照データとなっている。この状態で、ユーザがペン5によって手書き入力すると(P12)、その入力特性が検知され、該入力特性が入力特性表41に設定されている入力特性と一致するか否かが判定される。
入力特性が一致すると、最も新しく開いた参照データ(Webページ36)と、直前に入力されたデータ(判定の対象にされたデータ)の書き込み位置42(表示位置)とを関連付けた紐付け情報を生成して記録する。
図10は、図9(P13)の書き込みによって生成された紐付け情報50の一例を示している。入力データ表示エリア31にXY座標を設定し、入力されたデータの表示位置(書き込み開始位置)の該XY座標上での座標位置を取得する。本例では、入力データ表示エリア31(表示部11の画面全体)の左上を原点とし、原点より右方向を+とするX軸と、原点より下方向を+とするY軸とを設定してある。入力データ表示エリア31においてX座標の取り得る範囲は(0〜300)、Y座標の取り得る範囲は(0〜200)となっている。本例の書き込み位置42のXY座標位置は(10、150)となっている。
紐付け情報50は、入力データ表示エリア31に表示されているページのページ名と、書き込み位置42のXY座標位置と、設定項目(設定されている入力特性)と、参照データのリンク情報とを組み合わせた情報であり、これらを互いに関連付ける。
たとえば、何らかの発想に関する書き込み動作の入力特性に共通性がある場合、その入力特性を判定基準の入力特性に設定しておくことで、ユーザが何らかの発想に関する書き込みを行ったとき、その書き込み位置とそのとき参照していた参照データとを関連付けた紐付け情報50が自動的に生成されて記録される。すなわち、何らかの発想に関する書き込み動作をユーザが行えば、ユーザが無意識のうちに、そのとき表示されていた参照データを関連付ける紐付け情報が自動生成される。
より具体例を示すと、円形の物品に関するデザインを考える作業においては、まず、円を描いてから内部のデザインを記述することになる。そのため、何らかの資料を参照して新たなデザインを思いついたときは、まず、円形を描くことが、その発想した新たなデザインを書き留める作業の開始行為になる。そこで、手書きによる円形の軌跡を判定基準の入力特性に設定しておけば、参照データを開いた後に円形の軌跡が手書き入力されたとき、その手書きされた位置とそのときの参照データとを関連付けた紐付け情報が自動生成される。したがって、作業者は、紐付け情報を記録するための特別な操作を行うことなく、円形に係るデザイン作業を行うだけで、発想の取っ掛かりになった参照データを関連付ける紐付け情報を自動的に残すことができる。
また、発想の取っ掛かりとなった参照データに係る紐付け情報だけを自動的に記録するので、参照した参照データをすべて保存するような場合に比べて、発想の取っ掛かりとなった参照データを後に検索する際の作業が容易になる。また保存するデータ量も削減される。
図11は、参照データが紐付けされて記録される場合の入力作業の他の例を示している。本例では、入力特性として「キー入力」が選択されて、入力特性表44に示す内容が判定基準の入力特性に設定されている。たとえば、「Power」と入力した場合に紐付け情報が記録されるようにする場合、頭文字の「P」を、押下するキーに設定し、かつ、「表示されたデータを拡大する」を、押下するキーと組み合わせる動作に設定する。これにより、「P」がキー入力され、その後、その文字が拡大操作された場合に、設定された入力特性と一致すると判断される。
たとえば、該設定状態でユーザは、入力データ表示エリア31において入力作業を行う。また、参照データ表示エリア33にハードディスク装置16(Cドライブとする)に保存してあるデータ45を表示させる(P21)。
データ45は、参照データ表示エリア33に表示された最新の参照データとなっている。この状態で、ユーザがキーボード17bから「Power」とキー入力すると(P22)、入力データ表示エリア31にその文字列が表示される。さらにその後、表示された文字列を拡大する操作が行われると(P23)、入力特性表44に設定されている入力特性と一致する入力特性が検出され、最も新しく開いた参照データ(データ45)と、直前に入力されたデータ「P」の書き込み位置46(表示位置)とを関連付けた紐付け情報が生成されて記録される。
図12は、図11(P23)にて生成された紐付け情報52の一例を示している。入力データ表示エリア31に設定するXY座標については図10と同様である。文字「P」の書き込み位置46のXY座標位置は(20、130)となっている。
紐付け情報52は、入力データ表示エリア31に表示されているページ名と、書き込み位置46のXY座標位置と、設定項目(設定されている入力特性)と、参照データのリンク情報とを組み合わせたものであり、これらを互いに関連付けている。
キー入力の場合においても、発想の取っ掛かりとなった参照データに係る紐付け情報だけを自動的に記録するので、参照された参照データをすべて保存する場合に比べて、発想の取っ掛かりとなった参照データを後に検索する際の作業が容易になる。また保存するデータ量も削減される。
次に、保存された文書(ページ)の保存データを基点としてその文書に紐付けされている参照データを表示する場合の動作について説明する。
図13は、保存されているページ(保存データ)を基点として該ページに紐付けされている参照データを表示する場合の動作の流れを示している。図14はそのときの表示状態例などを示している。タブレット式デバイス10のCPU12は、保存データを表示するための所定の操作を受けると、表示対象に指定された保存データに基づき、該保存データに対応するページ61をタブレット式デバイス10の表示部11に表示する(図13:ステップS301、図14:P31)。この際、参照情報の表示釦62が表示される(図14:P31参照)。
CPU12は、参照情報の表示釦62の押下操作を受けない場合(ステップS302;No)、本処理を終了する。
参照情報の表示釦62(図14:P31参照)の押下操作を受けた場合は(ステップS302;Yes)、表示中のページの保存データに関連付けされている紐付け情報を読み出す。図14の例では、表示中のページの保存データに対して、図9、図10で記憶した紐付け情報50と、図11、図12で記憶した紐付け情報52とが関連付け保存されている。
タブレット式デバイス10の表示部11は、これらの紐付け情報50、52に登録されている参照データを表示する(ステップS303、図14:P32参照)。具体的には各紐付け情報50、52に登録されているリンク情報が示す場所から参照データを読み出し、該参照データと保存データに対応するページと表示部11に同時に表示する(図14:P32参照)。この際、紐付け情報において関連付けされている参照データと表示位置(書き込み位置)とを線で結んで表示する。また、参照データが紐付け情報として記録されたときの入力特性を同時に表示する。
このように、表示したページの保存データに関連付けされている紐付け情報に基づいて参照データを表示するので、後からでも入力データの表示位置と参照データとを関連付けて閲覧することができ、発想の過程を把握することができる。
図13に戻って説明を続ける。CPU12は、参照データを表示した状態で、参照データの表示態様に関する所定の操作を受けると(ステップS304;Yes)、参照データの表示態様を変更する(ステップS305)。該変更後、もしくは表示態様に関する操作を受けない場合は(ステップS304;No)、参照データの表示を閉じる操作を受けたか否かを判断し(ステップS306)、閉じる操作を受けない場合は(ステップS306;No)ステップS302に戻って処理を継続し、閉じる操作を受けた場合は(ステップS306;Yes)、本処理を終了する。
表示態様の変更操作には、たとえば、入力特性が特定のものだけを選択表示させる、特定された参照データを大きく表示する、特定された参照データに枠を付けて表示するなどがある。入力特性が特定のものだけを選択表示する例としては、紐付け情報を記録したときに設定されていた入力特性が手書き入力であるもののみとする、あるいはキー入力であるもののみとする、などがある。
図15に示す表示画面(P33)では、図13の(P32)に対して、入力特性が「手書き入力」のものだけを表示するように操作した場合の表示例である。表示画面(P34)は、表示箇所を押下するなどの操作によって特定された参照データ36だけを拡大表示した例である。表示画面(P35)は、特定された参照データ36に枠を付して表示した例を示している。表示態様はこれら例示したものに限定されない。
次に、参照データを基点とし、当該参照データと紐付け情報で関連付けされているページ(文書)を呼び出して表示する場合の動作について説明する。
図16は、参照データを基点として、当該参照データと紐付け情報で関連付けされているページ(文書)を呼び出して表示する動作の流れを示している。図17は、図16に対応した説明図である。タブレット式デバイス10のCPU12は、ユーザから所定の操作を受けると、該操作で指定された参照データを表示部11に表示する(ステップS401)。たとえば、「お気に入り」に登録してある参照データを呼び出して表示する。図17の例では、Webページ36とする。
次に、表示した参照データに一致するリンク情報を含む紐付け情報を、保存されているすべての紐付け情報の中から検索して抽出する(ステップS402)。図17では、保存されている紐付け情報群56の中から、Webページ36のリンク情報を含んでいる紐付け情報57と紐付け情報58が抽出される。
参照ページを表示した画面上には、関連する保存データの表示を指示する関連ページ表示釦63が表示されており(図17:P41参照)、該関連ページ表示釦63の押下操作を受けない場合は(ステップS403;No)、ステップS405へ移行する。関連ページ表示釦63の押下操作を受けた場合は(ステップS403;Yes)、ステップS402で抽出した紐付け情報に関連付けされている文書(ページ)を表示部11に表示する(ステップS404)。図17の表示画面(P41)の例では、参照データであるWebページ36と共に、関連ある文書としてページ1とページ8が表示されている。なお、参照データと各ページとは線で結んで表示される。
その後、参照データの表示を閉じる操作を受けるまで表示を継続し(ステップS405;No)、閉じる操作を受けると(ステップS405;Yes)、表示処理を終了する。
このように、参照データを基点にして、当該参照データと紐付け情報で関連付けされているページ(文書)を呼び出して表示することができるので、この参照データからどのような発想が生み出されたかを、後から容易に認識することができる。
なお、図14の表示画面(P32)のように、文書(ページ)を基点としてこれに関連する参照データを表示し、次に、この表示された参照データを基点にして、この参照データと紐付け情報によって関連付けされているページ(文書)を呼び出して、図17のP41のような表示画面へ遷移できるように構成してもよい。たとえば、図14の表示画面(P32)においてWebページ36を押下すると、Webページ36が拡大されると共に画面の右下に関連ページ表示釦63が表示され、該関連ページ表示釦63を押下すると、図17の表示画面(P41)へ遷移する、というように、表示処理の連続性を持たせてもよい。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、参照データを表示した後、設定された入力特性に一致する最初の書き込み動作があったとき、紐付け情報を生成するようにしたが、参照データを表示した後、最初の書き込みだけに限定せず、入力特性が一致したすべての書き込み動作のそれぞれで紐付け情報を生成して記憶するように構成されてもよい。
図18は、設定された入力特性と一致する書き込み動作が参照データの表示後に複数回あった場合の表示画面例とそれに対して作成される複数の紐付け情報の例を示している。Webページ36を表示した後の、設定された入力特性と入力特性が一致する一度目の書き込み71に対して紐付け情報75が生成される。その後、そのWebページ36を表示した状態のままで、入力特性が一致する二度目の書き込み72に対して紐付け情報76が生成されている。図下部の表示画面(P51)は、後に対応する文書(Page1)を表示し、参照情報の表示釦62を操作したときの表示例を示している。
また、紐付け情報を生成する起因となる操作は、入力特性の一致に限定されるものではなく、何らかの特定の操作でよい。たとえば、特定のキー操作が行われたとき、特定の文字列が入力されたとき、予め設けた紐付け指示釦が押下されたときなどでもよい。この場合、起因となる特定の操作が行われた時点で表示されている最新の参照データと、この参照データを表示後に行われた最新の書き込み動作の書き込み位置(起因となる操作が生じる直前の書き込み動作の書き込み位置)とを関連付けた紐付け情報を生成すればよい。
実施の形態では、入力データ表示エリア31の表示内容をページ単位に文書(保存データ)として記憶する例を示したが、複数ページを1つの文書としてもよい。また、1ページは、入力データ表示エリア31の表示エリアに限定されない。たとえば、スクロール可能にすれば、入力データ表示エリア31の表示範囲を超える縦長の範囲を1ページとしてもよい。
このように、入力データ表示エリア31の表示範囲を超える範囲を1ページとしたり、複数ページを1つの文書として保存したりするような場合には、紐付け情報に登録する書き込み位置として、文書の先頭(たとえば、文書の左上端、保存データの先頭)を原点とした座標位置を使用すればよい。複数ページを1つの文書とする場合、紐付け情報に登録する書き込み位置は、ページ番号とそのページ内での座標位置としてもよい。このように、画面上の位置ではなく、データ上の位置を記憶するようにすれば、長尺ページや複数ページ、さらには表示を拡大した場合などにも柔軟に対応することができる。
紐付け情報において書き込み位置(表示位置)と参照データとを関連付ける代わりに、書き込まれた情報自体と参照データとを関連付けてもよい。たとえば、設定された入力特性と入力特性の一致した書き込みの内容(文書内のオブジェクトや文字例)と参照データとを関連付けてもよい。文書内の文字列やオブジェクトを特定すれば、その文字列やオブジェクトの表示位置が分かるので、文字列やオブジェクトとその文字列やオブジェクトに紐付け情報で関連付けされている参照データとを線で結んで表示する等も可能である。
なお、タブレットは液晶画面式のものに限定されない、表示部11と別に構成されてもよい。さらには、本発明のデータ処理装置はタブレット式デバイスに限定されない。入力装置としてキーボードやマウスなどを使用するパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に所定のプログラムをインストールして構成されてもよい。
紐付け情報や文書を記憶する記憶装置は、タブレット式デバイス10が内蔵するものに限定されず、外付けの記憶装置でもよいし、ネットワークを介して通信で接続される記憶装置でもかまわない。
本発明のデータ処理装置は、汎用のタブレット式デバイスやパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に所定のプログラムをインストールして構成されてもよい。
実施の形態では、入力特性の設定を文書作成処理の中で行うようにしたが(図4の処理のステップS104)、文書作成とは別の場面で入力特性を設定するように構成されてもよい。たとえば、メニューから入力特性の設定を選択すると、入力特性の設定が可能となるように構成してもよい。
また、実施の形態の図10などに示す紐付け情報では、紐付け情報の中に保存データ(文書)の情報(Page1など)を含めることで、紐付け情報と文書との関連付けを行ったが、文書と紐付け情報とを関連付けるための情報は紐付け情報の外に出してもよい。たとえば、紐付け情報に識別番号を割リ当て、各紐付け情報の識別番号と文書とを関連付けて保存するように構成されてもよい。
実施の形態では、アイデアや発想を書き留める文書を例に説明したが、本発明が対象とする文書はこれに限定されるものではない。たとえば、文書に参照データとしての挿絵を設定する場合などにも適用できる。こうすれば、文書を表示する際に、表示されているページに対応した挿絵を自動的に表示することができる。
5…ペン
10…タブレット式デバイス
11…表示部
12…CPU
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…ハードディスク装置
17…入力装置
17a…タブレット
17b…キーボード
18…ネットワーク通信部
19…入出力I/F
31…入力データ表示エリア
32…参照データ表示釦
33…参照データ表示エリア
34…フォルダ釦
35…Web釦
36…Webページ
37…曲線
38…書き出し位置
41…手書き入力の入力特性表
42…書き込み位置
44…キー入力の入力特性表
45…データ(参照データ)
46…書き込み位置
50、52、57、58…紐付け情報
56…紐付け情報群
61…保存データに対応するページ
62…参照情報の表示釦
63…関連ページ表示釦
71、72…書き込み
75、76…紐付け情報
W1…接触開始箇所
W2…接触終了箇所

Claims (21)

  1. 文書の作成に係る入力操作を受ける入力部と、
    表示部と、
    処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    作成中の文書を前記表示部に表示する機能と、
    文書の作成中に参照データの指定操作を受けると、その指定された参照データを前記文書と共に前記表示部に表示する機能と、
    作成中の文書と参照データとを前記表示部に表示している状態で所定の操作を受けたとき、前記参照データの表示後に前記文書に書き込まれた最新の情報の前記文書内での書き込み位置と、前記参照データとを関連付ける紐付け情報を生成する機能と、
    作成された文書と前記紐付け情報とを関連付けて所定の記憶装置に保存する機能と、
    を有する
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記入力部は、タブレット式の入力装置であり、
    前記所定の操作は、所定の入力特性による前記入力装置への書き込み操作である
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記所定の入力特性は、ペンによる書き込み速度、太さ、色、軌跡の形状のいずれか1つもしくは複数を組み合わせた特性である
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記入力部は、操作キーをさらに備え、
    前記所定の操作は、特定のキー操作もしくは特定のキー操作とタブレット式入力装置に対する特定の入力動作との組み合わせである
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記処理部は、参照データを表示した後に最初の前記所定の操作を受けた場合にのみ、前記紐付け情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
  6. 前記処理部は、前記紐付け情報が関連付けされた文書を前記表示部に表示する際に、前記紐付け情報が示す参照データを前記表示部に表示すると共に該紐付け情報が関連付けている参照データと書き込み位置とを線で結んで表示する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
  7. 前記処理部は、前記紐付け情報が関連付けされた文書を前記表示部に表示する際に、前記紐付け情報が示す参照データを前記表示部に表示すると共に、前記紐付け情報が示す参照データのうちの特定の参照データは他の参照データと異なる表示態様で表示する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
  8. 前記処理部は、閲覧操作に応じて前記表示部に表示した参照データが、保存されている紐付け情報に含まれる参照データである場合は、該参照データを含む紐付け情報に関連付けされている文書を前記表示部に前記参照データと共に表示し、かつ前記紐付け情報で関連付けされている前記参照データと書き込み位置とを線で結んで表示する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
  9. 前記表示部の画面上に、入力データ表示エリアと、参照データを表示するための参照データ表示エリアとを形成し、前記入力部からの入力操作で前記入力データ表示エリアに書き込まれた文字や図形の情報を前記文書として保存する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
  10. 前記書き込み位置の代わりに、前記最新の情報を使用する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
  11. 前記記憶装置をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載のデータ処理装置。
  12. 文書の作成に係る入力操作を受ける入力部と、
    表示部と、
    処理部と、
    を備えたデータ処理装置に、
    作成中の文書を前記表示部に表示する機能と、
    文書の作成中に参照データの指定操作を受けると、その指定された参照データを前記文書と共に前記表示部に表示する機能と、
    作成中の文書と参照データとを前記表示部に表示している状態で所定の操作を受けたとき、前記参照データの表示後に前記文書に書き込まれた最新の情報の前記文書内での書き込み位置と、前記参照データとを関連付ける紐付け情報を生成する機能と、
    作成された文書と前記紐付け情報とを関連付けて所定の記憶装置に保存する機能と、
    を実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
  13. 前記入力部は、タブレット式の入力装置であり、
    前記所定の操作は、所定の入力特性による前記入力装置への書き込み操作である
    ことを特徴とする請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記所定の入力特性は、ペンによる書き込み速度、太さ、色、軌跡の形状のいずれか1つもしくは複数を組み合わせた特性である
    ことを特徴とする請求項13に記載のプログラム。
  15. 前記入力部は、操作キーをさらに備えており、
    前記所定の操作は、特定のキー操作もしくは特定のキー操作とタブレット式入力装置に対する特定の入力動作との組み合わせである
    ことを特徴とする請求項13または14に記載のプログラム。
  16. 前記情報処理装置を、前記参照データを表示した後に最初の前記所定の操作を受けた場合にのみ、前記紐付け情報を生成するように動作させる
    ことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1つに記載のプログラム。
  17. 前記情報処理装置を、
    前記紐付け情報が関連付けされた文書を前記表示部に表示する際に、前記紐付け情報が示す参照データを前記表示部に表示すると共に該紐付け情報が関連付けている参照データと書き込み位置とを線で結んで表示するように動作させる
    ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1つに記載のプログラム。
  18. 前記情報処理装置を、
    前記紐付け情報が関連付けされた文書を前記表示部に表示する際に、前記紐付け情報が示す参照データを前記表示部に表示すると共に、前記紐付け情報が示す参照データのうちの特定の参照データは他の参照データと異なる表示態様で表示するように動作させる
    ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1つに記載のプログラム。
  19. 前記情報処理装置を、
    閲覧操作に応じて前記表示部に表示した参照データが、保存されている紐付け情報に含まれる参照データである場合は、該参照データを含む紐付け情報に関連付けされている文書を前記表示部に前記参照データと共に表示し、かつ前記紐付け情報で関連付けされている前記参照データと書き込み位置とを線で結んで表示する
    ことを特徴とする請求項12乃至18のいずれか1つに記載のプログラム。
  20. 前記情報処理装置を、
    前記表示部の画面上に、入力データ表示エリアと、参照データを表示するための参照データ表示エリアとを形成し、前記入力部からの入力操作で前記入力データ表示エリアに書き込まれた文字や図形の情報を前記文書として保存するように動作させる
    ことを特徴とする請求項12乃至19のいずれか1つに記載のプログラム。
  21. 前記書き込み位置の代わりに、前記最新の情報を使用する
    ことを特徴とする請求項12乃至20のいずれか1つに記載のプログラム。
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