JP2012159346A - プロダクトメータ - Google Patents
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Abstract
【課題】測定精度を向上させる。
【解決手段】片方にガスを発生させる試料1が入れられる一対の密閉空間2R,2Cと、一対の密閉空間2R,2Cが着脱可能に接続される一対のガス通路3R,3Cを有する樹脂製の接続ブロック4と、両端に一対のガス通路3R,3Cが接続され、一対のガス通路3R,3Cの圧力差に応じて移動し且つ外から位置確認可能な目印5aを有する圧力バランス測定器5と、試料1を入れた密閉空間2Rとこれに通じる空間とで形成される一連のガス溜め空間6の容積を変化させてその状態を維持する容積変化手段7と、ガス溜め空間6に接続され、液面の上下変動によってガス量の変化を測定するレベルゲージ8を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】片方にガスを発生させる試料1が入れられる一対の密閉空間2R,2Cと、一対の密閉空間2R,2Cが着脱可能に接続される一対のガス通路3R,3Cを有する樹脂製の接続ブロック4と、両端に一対のガス通路3R,3Cが接続され、一対のガス通路3R,3Cの圧力差に応じて移動し且つ外から位置確認可能な目印5aを有する圧力バランス測定器5と、試料1を入れた密閉空間2Rとこれに通じる空間とで形成される一連のガス溜め空間6の容積を変化させてその状態を維持する容積変化手段7と、ガス溜め空間6に接続され、液面の上下変動によってガス量の変化を測定するレベルゲージ8を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば海藻の光合成による酸素発生量や呼吸による酸素消費量等のガスの微少変化量を測定可能なプロダクトメータ(差動式検容計)に関する。さらに詳しくは、本発明は、発生又は消費等したガス量をガス体積の変化量として測定するプロダクトメータに関するものである。
従来のプロダクトメータを図4及び図5に示す。ラバーブロック101とラバーチューブ102とは製造時に予め一体化されており、ラバーチューブ102の先端に接続されたラバープラグ103を三角フラスコ104の口に嵌め込むことで、三角フラスコ104内の密閉空間がラバーブロック101に形成されているガス通路に接続される。2つの三角フラスコ104のうち片方の三角フラスコ104に測定対象の試料が入れられる。このように組み付けられたラバーブロック101とラバーチューブ102と三角フラスコ104は2組設けられている。そして、2つのラバーブロック101は並べた状態でベースプレート105に取り付けられている。また、2つのラバーブロック101のガス通路にはU字管状の圧力バランス測定器106の両端が接続されている。また、試料を入れる方の三角フラスコ104のラバーチューブ102が接続されるラバーブロック101にはガス通路から分岐する連通路が設けられており、当該連通路には管状のレベルゲージ107が接続されている。
ラバーブロック101に形成されているガス通路及び連通路は大径(直径7mm程度)の孔より構成されており、U字管状の圧力バランス測定器106はガス通路を構成する孔に、管状のレベルゲージ107は連通路を構成する孔に直接差し込まれて接続されている。
清掃したり保管する場合にはプロダクトメータは各部品に分解される。そして、使用する場合に再び組み立てられる。複数のプロダクトメータを所有している場合、特にゴム製の部品等では同一種類の部品であっても製造時の寸法誤差や使用による変形等が生じている場合があるので、相性を考慮して組み合わせるようにしている。
プロダクトメータは、海藻の光合成による酸素発生量や呼吸による酸素消費量を測定する場合等、極微量のガス発生量および消費量を測定するのに使用される。
横浜ら 「改良型プロダクトメータ(差動式容量計)とその海藻の光合成測定への応用」 藻類34:37−42 1986年
上記のプロダクトメータでは測定結果がばらつくことがある。例えば、同じ測定を複数のプロダクトメータを使用して同時に行った場合にプロダクトメータ毎に測定値が大きく異なることがある。また、同じプロダクトメータを使用して時間をおいて再度同じ測定を行った場合にも測定値が大きく異なることがある。
しかしながら、測定結果のばらつきの原因が測定対象の試料によるものであるか、使用したプロダクトメータの測定誤差によるものか、あるいはその他の原因によるものか不明であった。そこで、本願の発明者らは、その原因を究明すべく鋭意研究を行った結果、ばらつきの原因を究明し、本発明を創作するに至ったものである。
本発明は、より高精度の測定を可能にするプロダクトメータを提供することを目的とする。
本願の発明者らは、測定結果のばらつきを防止すべく鋭意研究を行った結果、ばらつきの原因がプロダクトメータの測定誤差によるものであり、測定誤差の原因は温度変化によるガスの体積変化、接続ブロックのガスの透過が主なものであることを知見した。そして、接続ブロックを樹脂製にすることでガスの体積変化による影響を受け難くできる手段を講じることができると共に、接続ブロックのガスの透過を抑えることができることを見出した。
請求項1記載のプロダクトメータは、片方にガスを発生させる試料が入れられる一対の密閉空間と、一対の密閉空間が着脱可能に接続される一対のガス通路を有する樹脂製の接続ブロックと、両端に一対のガス通路が接続され、一対のガス通路の圧力差に応じて移動し且つ外から位置確認可能な目印を有する圧力バランス測定器と、試料を入れた密閉空間とこれに通じる空間とで形成される一連のガス溜め空間の容積を変化させてその状態を維持する容積変化手段と、ガス溜め空間に接続され、液面の上下変動によってガス量の変化を測定するレベルゲージを備えるものである。
また、請求項2記載のプロダクトメータは、圧力バランス測定器にはリークチェック用固定線が設けられており、リークチェック用固定線は容積変化手段によるガス溜め空間の容積変化に伴う圧力変動によって目印が移動する位置に設けられているものである。
さらに、請求項3記載のプロダクトメータは、接続ブロックが1つのブロックから構成されている。
請求項1記載のプロダクトメータでは、接続ブロックを樹脂製にしているので、一対のガス通路として細い孔を形成することが可能となり、ガス通路の容積を小さくすることができる。そのため、温度変化によるガスの体積変化による影響を小さく抑えることができる。また、接続ブロックを樹脂製にすることで、接続ブロックを透過するガスの漏れ量を減らすことができる。これらのため、測定誤差を小さくすることができ、測定精度をより向上させることができる。
また、接続ブロックの変形によって内部のガス通路が変形した場合、圧力バランス測定器の両端の圧力バランスが瞬間的に大きく崩れて内部の液滴(目印)が接続ブロック側へ飛び出す所謂飛び現象が発生することがあるが、接続ブロックを樹脂製にすることで、プロダクトメータ取り扱い時に接続ブロックが大きく変形してしまうのを防止でき、飛び現象の発生を防止することができる。そのため、プロダクトメータを取り扱う場合の作業性を向上させることができる。
また、請求項2記載のプロダクトメータでは、圧力バランス測定器にリークチェック用固定線を設けているので、リークチェックを容易に行うことができる。
さらに、請求項3記載のプロダクトメータでは、接続ブロックを1つのブロックにしているので、取り扱いが容易である。
以下、本発明の構成を図面に示す形態に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態では海藻が光合成したときに発生する酸素量を測定する場合を例に説明するが、測定できるものはこれに限られるものではなく、例えば海藻以外の植物の光合成の発生酸素量・呼吸による酸素消費量の測定に用いても良く、その他のガス発生量・ガス消費量の測定に用いても良い。
図1から図3に、本発明のプロダクトメータの実施形態の一例を示す。プロダクトメータは、片方にガスを発生させる試料1が入れられる一対の密閉空間2,2と、一対の密閉空間2,2が着脱可能に接続される一対のガス通路3,3を有する接続ブロック4と、両端に一対のガス通路3,3が接続され、一対のガス通路3,3の圧力差に応じて移動し且つ外から位置確認可能な目印5aを有する圧力バランス測定器5と、試料1を入れた密閉空間2とこれに通じる空間とで形成される一連のガス溜め空間6の容積を変化させてその状態を維持する容積変化手段7と、ガス溜め空間6に接続され、液面の上下変動によってガス量の変化を測定するレベルゲージ8を備えている。
なお、一対の密閉空間2,2のうち、試料1を入れる方を密閉空間2Rとし、もう片方を密閉空間2Cとして区別する。また、一対のガス通路3,3のうち、密閉空間2R側のものをガス通路3R、密閉空間2C側のものをガス通路3Cとして区別する。以下同様に、一対の部品・部材について密閉空間2R側のものに符号Rを付け、密閉空間2C側のものに符号Cを付けて区別し説明する。
密閉空間2R,2Cは、温度変化によって膨張・収縮し難い容器9で形成されている。本実施形態では容器9として透明なガラス製のフラスコを使用し、その口を栓10によって塞ぎ、当該フラスコ内を密閉空間2R,2Cとしている。ただし、密閉空間2R,2Cを形成する容器9はフラスコに限るものではなく、例えば試験管や専用の容器等を使用しても良い。容器9として透明なガラス製容器を使用することで目視による内部観察が可能になると共に、密閉空間2R内の試料1に光合成のための光を当てることが可能になる。また、ガラス製の容器9を使用することで、温度変化による容器の膨張・収縮を抑えることができる。また、容器9としてフラスコや試験管等の市販品を使用することで、プロダクトメータの製造コストを安く抑えることができる。
容器9R,9Cとして同一の容器を使用することが好ましい。同一の容器を使用することで温度変化や気圧変化による影響を密閉空間2R,2Cの両方に等しく与えることができ、測定誤差の発生を抑えることができる。
試料1は一対の密閉空間2R,2Cのうち片方にのみ入れられる。
本実施形態では、容器9の口を塞ぐ栓10としてゴム製の栓を使用している。ただし、使用可能な栓10としてはゴム製の栓に限るものではなく、例えばステンレス等の金属製の栓、樹脂製の栓等を使用しても良く、容器9内を密閉できるものであれば特に限定されない。なお、金属製の栓等を使用する場合には容器9の口との間にシール材を充填するなどして容器9内の気密性を確保することが好ましい。
栓10にはガスの通路となる図示しない貫通孔が設けられており、貫通孔にはチューブ11の先端が嵌め込まれている。本実施形態ではチューブ11として半硬質樹脂製チューブを使用しているが、必ずしもこれに限られない。半硬質樹脂としては、例えばナイロン樹脂等の使用が可能である。光合成により酸素が発生すると、チューブ内圧が上昇するが、軟質樹脂製チューブを使用する場合にはチューブ自体が膨らんでチューブ内の容積が変化してしまう。半硬質樹脂製チューブを使用することで、チューブ自体の膨張を抑えることができ、容積変化を抑えることができる。また、チューブ11を2重管にしても良い。例えば、チューブ11の材料としてガスが透過し易いものを使用する場合や内径の大きい半硬質樹脂製チューブを用いる場合等には、チューブ11の半硬質樹脂製チューブの内側にガス透過性の低い軟質樹脂製チューブを入れた2重管にすることが好ましい。2重管にすることで、ガス透過によるガス漏れと内圧上昇による膨張を抑えることができる。例えば、ナイロン樹脂製の外側チューブ内にガス透過性の低い塩化ビニル樹脂製の内側チューブを設けた2重管を使用することが考えられる。
2つの容器9R,9Cは同一温度、同一気圧の場所に置かれており、密閉空間2R,2Cの温度、気圧を同一にしている。例えば同一の水に浸けられていたり、同一の恒温槽に入れられている。
接続ブロック4は樹脂によって形成されている。ここで、使用する樹脂としてはガス透過性が低く且つ変形し難い硬質のものを選択することが好ましい。本実施形態では、ナイロン樹脂によって接続ブロック4を形成している。ただし、ナイロン樹脂に限るものではなく、塩化ビニル樹脂等を使用しても良い。接続ブロック4には上下方向に貫通する細孔が2本設けられており、これらがガス通路3R,3Cとなっている。接続ブロック4の上面にはガス通路3R,3Cとなる細孔の開口を広げるように継ぎ手用のねじ孔13R,13Cが形成されている。ねじ孔13R,13Cには気密性の高い継ぎ手12R,12Cを介してチューブ11R,11Cの基端が接続されている。ここで、気密性の高い継ぎ手12R,12Cとしては、例えば、スウェージロック社製の継ぎ手(例えば、ナイロン製:NY-4MO-1-2RT、ステンレス製:SS-4MO-1-2RT)等の使用が可能である。
また、接続ブロック4の底面にはガス通路3R,3Cの開口を突出させるように取付凸部14R,14Cが設けられている。さらに、接続ブロック4の前面にはガス通路3R,3Cに通じる空気抜き孔15R,15Cがそれぞれ設けられている。空気抜き孔15R,15Cは、測定時には接着テープ16等によって塞がれる。
接続ブロック4には、試料1を入れる密閉空間2Rに接続されるガス通路3Rに通じる連通路17が設けられている。本実施形態の連通路17はガス通路3Rの途中に通じる横孔17aと横孔17aの途中に通じる縦孔17bから構成され、横孔17aは接続ブロック4の側面から形成され、縦孔17bは接続ブロック4の底面から形成されている。横孔17aの接続ブロック4の側面への開口は着脱可能な蓋18によって塞がれている。蓋18は横孔17aを気密に塞ぐことができる。また、接続ブロック4の底面には縦孔17bの開口を突出させるように取付凸部19が設けられている。
ガス通路3R,3C、空気抜き孔15R,15C、連通路17は径の細い孔であり、例えばドリル等を使用して形成される。接続ブロック4を樹脂製にすることで、径の細い孔の形成が容易になる。孔の直径は、例えば1mmである。ただし、1mmに限るものでないことは勿論である。
本実施形態の接続ブロック4は1つのブロックとされている。ただし、必ずしも接続ブロック4を1つのブロックとする必要はなく、2つのブロックに分割して各ブロックにガス通路3R,3Cを1本ずつ形成するようにしても良い。接続ブロック4はベース20に取り付けられている。本実施形態では、両面テープを使用してベース20に固定している。両面テープを使用することで、ベース20に対して接続ブロック4が着脱可能になり、繰り返し使用することができる。
圧力バランス測定器5は、例えば流路5b内に目印5aを収容した管部材であり、本実施形態ではU字状の管を使用している。U字状の管を使用することで、重力を利用して目印5aを初期位置に位置決めできる。即ち、カーブ中央の最も低い位置を初期位置にすることで、重力を利用して目印5aを初期位置に位置決めすることができる。ただし、管部材としてはU字管の使用に限るものではなく、一対のガス通路3R,3Cの圧力差に応じて目印5aを移動させることができる形状のものであれば使用可能である。また、本実施形態では、圧力バランス測定器5の管部材としてガラス管を使用している。ガラス管を使用することで、内部の目印5aを外から目視によって確認することができる。ただし、使用できる管部材としてはガラス管に限るものではなく、例えばプラスチック管、ビニール管等でも良い。管部材内の流路5bは径の細い孔であり、その直径は例えば1mmである。流路5bの径を細くすることで、目印5aの移動を両側の圧力変化に対して敏感にすることができる。目印5aは流路5bを途中で塞いで気体の通り抜けを禁止すると共に、その両側の圧力差に応じて流路5b内を移動するものであり、例えば着色された液滴である。ただし、必ずしも液滴に限るものではない。
圧力バランス測定器5の表面には目印5aの初期位置を示す測定用固定線21を設けておくことが好ましい。測定用固定線21を設けておくことで、目印5aの初期位置からのずれを検出し易くなる。本実施形態では、測定用固定線21として1本の線を設けている。ただし、測定用固定線21は1本の線である必要はなく、例えば初期位置の目印5aの両端に対応する2本の線、初期位置の目印5aに対応する範囲の塗りつぶし等でも良い。また、測定用固定線21が無くても目印5aの初期位置からのずれを検出できる場合等には、測定用固定線21を設けなくても良い。
また、圧力バランス測定器5の表面にはリークチェック用固定線22が設けられている。リークチェック用固定線22はプロダクトメータの使用前にガスのリークが生じていないことを確認(リークチェック)するためのものであり、容積変化手段7によるガス溜め空間6の容積変化に伴う圧力変動によって目印5aが移動する位置に設けられている。本実施形態では、リークチェックの為にガス溜め空間6の容積を減少させて圧力を上昇させた場合に目印5aが移動する位置(増圧側位置)と、逆にリークチェックの為にガス溜め空間6の容積を増加させて圧力を減少させた場合に目印5aが移動する位置(減圧側位置)との両方にリークチェック用固定線22を設けている。ただし、必ずしも増圧側位置と減圧側位置との両方にリークチェック用固定線22を設ける必要はなく、いずれか一方にのみリークチェック用固定線22を設けるようにしても良い。また、リークチェック用固定線22が無くても目印5aの増圧側位置又は減圧側位置からのずれを検出することができる場合等にはリークチェック用固定線22を設けなくても良い。
圧力バランス測定器5の両端は接続ブロック4の取付凸部14R,14Cに接続されている。本実施形態では、取付凸部14R,14Cの周囲に嵌め込んだスリーブ23に圧力バランス測定器5の両端を嵌め込むことで両者の端面を突き合わせるようにして接続している。これにより、圧力バランス測定器5内の流路5bが接続ブロック4内のガス通路3R,3Cに接続される。スリーブ23は例えばゴム製のものであり、接続部分からのガス漏れを防止することができる。ただし、圧力バランス測定器5の流路5bとガス通路3R,3Cとの接続は上述の構成に限るものではなく、接続部分からのガス漏れを防止することができるものであればその他の構成でも良い。
レベルゲージ8は、例えば内部に有色の液体8aを収容した目盛付きの管部材であり、本実施形態では直線状の管部材を垂直に立てた状態で使用している。管部材を立てた状態で使用することで、重力を利用して液体8aを下に集めることができる。ただし、必ずしも管部材を垂直に立てる必要はなく、重力を利用して液体8aを下に集めることができれば斜めに立てても良い。また、管部材の形状は直線状に限るものではなく、重力を利用して液体8aを下に集めることができるものであれば湾曲等しているものを使用しても良い。また、本実施形態では管部材としてガラス管を使用している。ガラス管を使用することで、内部の液体8aの液面を外から目視によって確認することができる。ただし、使用できる管部材としてはガラス管に限るものではなく、例えばプラスチック管、ビニール管等でも良い。管部材の表面には液体8aの液面を測る目盛が付されている。この目盛に基づいてガス溜め空間6の容積の変化を読み取ることができる。
レベルゲージ8の下端は弾性変形可能なタンク24に接続されている。タンク24内はレベルゲージ8内の液体8aと同じ液体で満たされている。タンク24が潰れることでタンク24内の液体が押し出されてレベルゲージ8内の液体8aの液面が上昇し、潰れていたタンク24が元の形状に戻ることでレベルゲージ8内の液体8aがタンク24内に移動してレベルゲージ8内の液体8aの液面が下降する。本実施形態では、タンク24として弾力性を有する樹脂製のものを使用しているが、弾性変形可能なものであれば樹脂製以外のタンク24を使用しても良い。レベルゲージ8内の液体8aの液面は目盛が付されている範囲で上下動する。
レベルゲージ8の上端は接続ブロック4の取付凸部19に接続されている。本実施形態では、取付凸部19の周囲に嵌め込んだスリーブ25にレベルゲージ8の上端を嵌め込むことで両者の端面を突き合わせるようにして接続している。これにより、レベルゲージ8の内部空間が接続ブロック4内の縦孔17bに接続される。スリーブ25は例えばゴム製のものであり、接続部分からのガス漏れを防止することができる。ただし、レベルゲージ8の内部空間と縦孔17bとの接続は上述の構成に限るものではなく、接続部分からのガス漏れを防止することができるものであればその他の構成でも良い。
本実施形態の容積変化手段7は、タンク24を変形させることでレベルゲージ8内の液体8aの液面を変動させてガス溜め空間6の容積を変化させるもので、ベース20に取り付けられたフレーム7aと、フレーム7aに対して進退可能に取り付けられた押圧部材7bより構成されている。フレーム7aはタンク24を軽く挟み付けて支持している。押圧部材7bは例えばねじであり、押圧部材7bを回転させて前進させることで先端によってタンク24を潰すことができる。そして、押圧部材7bを逆転させて後退させると、タンク24が自身の弾性力によって元の形状に復帰する。押圧部材7bを前進させてタンク24を潰すことでレベルゲージ8内の液体8aの液面が上昇し、ガス溜め空間6の容積が減少する。また、押圧部材7bを後退させてタンク24の形状を戻すことでレベルゲージ8内の液体8aの液面が下降し、ガス溜め空間6の容積が増加する。
ベース20は、接続ブロック4や容積変化手段7等を支持する強度部材であり、本実施形態では板部材を使用している。ただし、必ずしも板部材である必要はなく、接続ブロック4や容積変化手段7等を所定の配置で支持できるものであれば例えば枠体や、その他のものでも良い。
次に、プロダクトメータの組み立てについて説明する。なお、各部品を接続する順序は一例であり、その順序は適宜入れ替え可能である。
まず最初に、接続ブロック4の空気抜き孔15R,15Cを開放する。即ち、接続ブロック4の前面の粘着テープは剥がしておく。一方、蓋18は閉めておく。次に、接続ブロック4にチューブ11R,11Cを接続し、チューブ11R,11Cに栓10R,10Cを接続しておく。また、圧力バランス測定器5の流路5bに目印5aを入れておく。さらに、タンク24とレベルゲージ8とを接続して一体化させ、液体8aを所定量だけ入れておく。
接続ブロック4に圧力バランス測定器5を接続する。また、タンク24が接続されているレベルゲージ8を接続ブロック4に接続し、接続ブロック4および容積変化手段7をベース20の所定位置に取り付け、タンク24を容積変化手段7のフレーム7aで支持する。そして、押圧部材7bのねじ込み量を調整してタンク24をある程度潰して液体8aの液面の高さを調節する。
栓10R,10Cを容器9R,9Cの口に嵌め込む。これにより、プロダクトメータの組み立てが完了する。このように、プロダクトメータを各部品の嵌め込みによって簡単に組み立てることができる。
プロダクトメータの組み立ては接続ブロック4の空気抜き孔15R,15Cを開放した状態で行われるので、ガス通路3R,3Cを大気に開放した状態で各部品の接続を行うことができる。そのため、組み立て時に圧力バランス測定器5の目印5aの両側の圧力が瞬間的に大きく変化して目印5aが圧力バランス測定器5から飛び出してしまう現象の発生を防止できると共に、組み付け後に圧力バランス測定器5の目印5aの両側の圧力をバランスさせて目印を初期位置に移動させることができる。
プロダクトメータの分解は組立手順と逆の手順で行われる。プロダクトメータを分解することで、各部品の清掃が容易になると共に、複数のプロダクトメータの部品を種類毎に集めて収納し管理することができる。
なお、接続ブロック4の清掃は各孔に紙縒等を挿入して行われる。このとき、蓋18を外すことで横孔17aへの紙縒等の挿入が可能になる。
次に、使用前のリークチェックについて説明する。リークチェックはプロダクトメータの使用前に行われる。
まず最初に、接続ブロック4の前面に接着テープ16を貼り付けて各空気抜き孔15R,15Cを塞ぐ。これにより、ガス溜め空間6と反対側空間(試料1を入れていない密閉空間2Cとこれに通じる空間とで形成される一連の空間、即ち、圧力バランス測定器5の目印5aを挟んでガス溜め空間6とは反対側の空間。)26とが密閉される。なお、本実施形態では、一連の密閉空間2R,栓10R内空間,チューブ11R内空間,継ぎ手12R内空間,ガス通路3R内空間,連通路17内空間,レベルゲージ8内の液面までの空間,圧力バランス測定器5内の目印5aまでの空間がガス溜め空間6であり、一連の密閉空間2C,栓10C内空間,チューブ11C内空間,継ぎ手12C内空間,ガス通路3C内空間,圧力バランス測定器5内の目印5aまでの空間が反対側空間26である。
この状態で容積変化手段7の押圧部材7bを操作してタンク24を変形させる。ここでは、押圧部材7bを前進させてタンク24の潰れ量を増加させる。タンク24の潰れ量が増加すると、タンク24内の液体がレベルゲージ8内に押し出されて液体8aの液面が上昇し、ガス溜め空間6の容積が減少する。これにより、ガス溜め空間6内の圧力が上昇し、圧力バランス測定器5内の目印5aが反対側空間26へと移動する。目印5aの移動に伴い反対側空間26内の圧力も上昇するので、両空間6,26の圧力はともに上昇し、両者がバランスする位置で目印5aは停止する。押圧部材7bを操作してタンク24の潰れ量を調整し、目印5aの停止位置をリークチェック用固定線22に一致させる。押圧部材7bはねじ構造であり、操作しなければ停止しており、タンク24の潰れ量を一定に維持できる。即ち、ガス溜め空間6の容積を一定に維持できる。
この状態でプロダクトメータを一定時間、例えば1時間放置し、圧力バランス測定器5の目印5aの動きを観察する。ガス漏れが無ければガス溜め空間6と反対側空間26の圧力は変化しないので、目印5aは移動しない。一方、ガス漏れがある場合には、ガス溜め空間6と反対側空間26の圧力バランスが変化するので、目印5aが移動する。目印5aのガス溜め空間6側への移動はガス溜め空間6の圧力減少に起因するものであり、この場合にはガス溜め空間6側でガス漏れが生じている。また、目印5aの反対側空間26側への移動は反対側空間26の圧力減少に起因するものであり、この場合には反対側空間26でガス漏れが生じている。ガス漏れが検出された場合には、ガス漏れが疑われる接続部分の接続状態を調整したり部品を交換するなどして、再度、リークチェックが行われる。
次に、プロダクトメータの使用について説明する。ここでは、海藻の光合成によって発生する酸素量を測定する場合を例に説明する。プロダクトメータはベース20を立てた状態で使用される。
接続ブロック4の空気抜き孔15R,15Cを開放した状態で、容器9Rの口から栓10Rを外し、密閉空間2Rに測定対象である試料1を入れる。このとき、必要に応じて試料1以外のものも一緒に入れる。本実施形態では、試料1が海藻であり、海藻の光合成によって発生する酸素量を測定するために、試料1と一緒に所定量の海水も入れる。また、密閉空間2Rに試料1以外のものを入れた場合には、もう片方の密閉空間2Cにも同じものを同量入れる。即ち、密閉空間2Rと密閉空間2Cとで試料1の有無以外の条件を同じにしておき、圧力や温度等の条件の相違に基づく測定誤差の発生をできるだけ抑制する。
容器9R,9Cの口を栓10R,10Cで塞いだ後、接続ブロック4の空気抜き孔15R,15Cを塞ぎ、測定を開始する。測定開始時のレベルゲージ8の液面の高さを記録しておく。
容器9R内の密閉空間2Rでは試料1(海藻)の光合成によって酸素が発生し、ガス溜め空間6内の圧力が上昇する。一方、容器9C内の密閉空間2Cには試料1を入れていないので、酸素の発生はない。したがって、圧力バランス測定器5の目印5aの両側の圧力バランスが崩れ、両側の圧力がバランスする位置まで目印5aが移動する。
所定時間経過後、容積変化手段7の押圧部材7bを操作してレベルゲージ8の液面を下降させ、圧力バランス測定器5の目印5aを初期位置に戻す。そして、目印5aが初期位置に戻ったときのレベルゲージ8の液面の高さを記録する。液面の高さの変化からガス溜め空間6の体積の増加量、即ち、試料1からの酸素発生量を求めることができる。
そして、所定時間毎に上述の測定を繰り返し行い酸素発生量と経過時間との関係を求めることで、試料1の光合成による酸素発生速度を求めることができる。
本発明のプロダクトメータは、接続ブロック4を樹脂製にしているので、細孔の形成が容易である。即ち、接続ブロック4がゴム製の場合には、例えば直径1mm程度の細孔を低コストで形成することは困難であり、商品として事実上、細孔を形成することができない。そのため、ガス通路3R,3Cを太孔(例えば直径7mm程度)で形成することになり、通路内容積が大きくなるので、温度変化によるガス体積の膨張量・収縮量が大きくなる。光合成による海藻(試料1)からの酸素発生量および呼吸による酸素吸収量は極微量であり(例えば、ワカメの呼吸による酸素消費量は2μL/cm2/hr程度)、温度変化によるガスの体積変化は測定値に大きく影響することになる。
これに対し、本発明のプロダクトメータでは接続ブロック4への細孔の形成が容易であり、商品として事実上、ガス通路3R,3C、連通路17を細くすることができる。そのため、接続ブロック4内の通路容積を小さくすることができ、温度変化によるガスの体積変化を極少量に抑えることができる。そのため、測定誤差の発生を抑制し、測定精度を向上させることができる。
また、接続ブロック4およびチューブ11R,11Cをガス透過性の低い樹脂製にしているので、接続ブロック4およびチューブ11R,11Cを透過してのガス漏れを抑制することができるとともに、温度変化に伴うチューブ11R,11Cの内圧上昇によるチューブ細孔の膨張を防ぐことができる。そのため、測定誤差の発生を抑制し、測定精度を向上させることができる。
また、樹脂製の接続ブロック4は経時的な劣化が生じ難く、長年にわたり使い続けても例えばひび割れ等が発生し難い。そのため、長期間にわたり測定精度を維持することができる。
また、接続ブロック4を樹脂製にすることで、ねじ孔13R,13Cの形成が可能となり、チューブ11R,11Cの接続部分に気密性の高い継ぎ手12R,12Cを使用することが可能になる。接続部分に気密性の高い継ぎ手12R,12Cを使用することで、これらの部分からのガス漏れを防止することができ、測定精度を向上させることができる。
また、チューブ11R,11Cを接続ブロック4とは別体にしているので、劣化したチューブ11R,11Cの交換が可能になり、長期間にわたり測定精度を維持することができる。
また、接続ブロック4を樹脂製にしているので、接着テープ16を剥がす際の目印5aの所謂飛び現象の発生を防止することができる。即ち、接続ブロック4が軟質の素材でできている場合、テープを剥がす際に軟質素材が引っ張られ変形することによりガス通路3R,3Cの容積が瞬間的に大きく変化すると、圧力バランス測定器5の目印5aの両側の圧力が瞬間的に大きく変化して目印5a(液滴)が大きく移動して複数に分散したり、接続ブロック4のガス通路3R,3Cにまで飛び出す所謂飛び現象が発生することがある。飛び現象が発生した場合、分散した目印5aを1つに集め直したり、再度目印5aを流路5b内に入れ直す作業が必要になる。本発明では、接続ブロック4を樹脂製にすることで変形し難くすることができ、飛び現象の発生を防止することができる。そのため、測定作業の効率を向上させることができる。
また、樹脂製の接続ブロック4は同一寸法の加工が容易であり、寸法のばらつきを抑えることができる。そのため、接続ブロック4の品質を一定に保つことができ、各プロダクトメータ毎の測定値のばらつきを抑えることができると共に、他の部品との相性の善し悪しに煩わされ難くなる。
また、接続ブロック4を1つのブロックにしているため、取り扱いに便利である。また、接続ブロック4を1つのブロックにすることで、ベース20から接続ブロック4を剥がす際に掴みやすくなる。そのため、分解作業がし易くなると共に、剥がし易くなることからベース20への固定により粘着力の強いテープを使用することが可能になり、プロダクトメータの使用時に接続ブロック4がベース20から意図せずに外れてしまうのをより防止し易くなる。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、上述の説明では容積変化手段7はタンク24を変形させることでガス溜め空間6の容積を変化させるようにしていたが、必ずしもこの構成に限るものではなく、タンク24以外の部品・部材を変形させることでガス溜め空間6の容積を変化させるものでも良い。
また、上述の説明では、リークチェック時に押圧部材7bを前進させてガス溜め空間6の容積を減少させていたが、本実施形態では増圧側位置と減圧側位置との両方にリークチェック用固定線22を設けているので、押圧部材7bを後退させてガス溜め空間6の容積を増加させるようにしても良い。なお、増圧側位置と減圧側位置とのいずれか一方にのみリークチェック用固定線22を設けている場合には、リークチェック用固定線22側に目印5aが移動するように押圧部材7bを操作してリークチェックを行う。
さらに、上述の説明では、取付凸部19を接続ブロック4に直接設けていたが、即ち一体形成していたが、取付凸部19を接続ブロック4とは別体に形成し接続ブロック4に取り外し可能に取り付けるようにしても良い。この場合には、レベルゲージ8接続部分のサイズ・形状が異なる複数の取付凸部19(アタッチメント)を準備しておくことで、アタッチメントの交換により容量(太さ)の異なるレベルゲージ8の接続が可能になり、測定対象や用途・目的等に応じて様々な種類のレベルゲージ8を選択して使用することができる。
また、上述の説明では、チューブ11を樹脂製にしていたが、必ずしも樹脂製に限るものではなく、例えばガラス製にしても良い。ガラス製のチューブ11を使用する場合には、例えば栓10への接続部分や接続ブロック4への接続部分に弾力性のある継ぎ手を使用したり、あるいは複数本のガラス製チューブ11を弾力性のある継ぎ手を使用して1本に連結して使用することが好ましい。弾力性のある継ぎ手としては、ガス透過性が低く、内圧が上昇しても変形(膨張)し難いものを使用することが好ましい。このようにすることで、チューブ11をガス透過性が低く且つ内圧が上昇しても膨張し難いものとすることができ、しかもフラスコ(容器9)の振とうに対応することができる。
本発明のプロダクトメータの測定精度を確認する実験を行った。比較のために、ゴム製の接続ブロックを使用したプロダクトメータ(従来品)についても実験を行った。
(従来品の精度確認)
図4に示すプロダクトメータ8器を組み立て、U字管106の左側に目印(減圧側チェック用目印)を付けた。フラスコ内を空の状態で栓をはめて、恒温水槽中で振とうし、ブロック101の細穴にテープを貼って、容積変化手段7を使って、液滴目印5aを上記の減圧チェック用目印に合わせ、20分そのまま振とうした。20分後に目印5aを再度、減圧チェック用目印に合わせ、レベルゲージ107の液面の値を読み取った(これを開始時の値とした)。40分後に再び、目印5aを減圧チェック用目印に合わせ、レベルゲージ107の液面の値を読み取った。漏れや透過が全くない場合には、開始時と40分後の値は同じになるはずである。しかし、開始時と40分後の値の差は0〜2.4μL(平均1.1μL)であった。
図4に示すプロダクトメータ8器を組み立て、U字管106の左側に目印(減圧側チェック用目印)を付けた。フラスコ内を空の状態で栓をはめて、恒温水槽中で振とうし、ブロック101の細穴にテープを貼って、容積変化手段7を使って、液滴目印5aを上記の減圧チェック用目印に合わせ、20分そのまま振とうした。20分後に目印5aを再度、減圧チェック用目印に合わせ、レベルゲージ107の液面の値を読み取った(これを開始時の値とした)。40分後に再び、目印5aを減圧チェック用目印に合わせ、レベルゲージ107の液面の値を読み取った。漏れや透過が全くない場合には、開始時と40分後の値は同じになるはずである。しかし、開始時と40分後の値の差は0〜2.4μL(平均1.1μL)であった。
(本発明のプロダクトメータの精度確認)
プロダクトメータ8器を組み立てた。フラスコ(容器)9R,9Cを空の状態で栓10R,10Cをはめて、恒温水槽中で振とうし、空気抜き孔15R,15Cに接着テープ16を貼って、容積変化手段7を使って、液滴目印5aを圧力バランス測定器5の減圧側チェック用目印(減圧側位置のリークチェック用固定線22)に合わせ、20分そのまま振とうした。20分後に目印5aを再度、減圧側チェック用目印に合わせ、レベルゲージ8の液面の値を読み取った(これを開始時の値とした)。40分後に再び、目印5aを減圧側チェック用目印に合わせ、レベルゲージ8の液面の値を読み取った。開始時と40分後の値の差は0〜0.6μL(平均0.3μL)であった。
プロダクトメータ8器を組み立てた。フラスコ(容器)9R,9Cを空の状態で栓10R,10Cをはめて、恒温水槽中で振とうし、空気抜き孔15R,15Cに接着テープ16を貼って、容積変化手段7を使って、液滴目印5aを圧力バランス測定器5の減圧側チェック用目印(減圧側位置のリークチェック用固定線22)に合わせ、20分そのまま振とうした。20分後に目印5aを再度、減圧側チェック用目印に合わせ、レベルゲージ8の液面の値を読み取った(これを開始時の値とした)。40分後に再び、目印5aを減圧側チェック用目印に合わせ、レベルゲージ8の液面の値を読み取った。開始時と40分後の値の差は0〜0.6μL(平均0.3μL)であった。
以上の通り、本発明のプロダクトメータは、従来品と比べて、1時間の誤差が約1/4(最大値で1/4(=0.6/2.4)、平均値で約0.27(≒0.3/1.1))になった。これにより、本発明のプロダクトメータでは測定精度が向上することが確認できた。
本発明のプロダクトメータでは飛び現象が発生しないことを確認する実験を行った。実験は、プロダクトメータを組み立てた状態で行った。接続ブロック4の前面に粘着テープを貼り付けて空気抜き孔15R,15Cを塞ぐと共に、粘着テープを剥がして空気抜き孔15R,15Cを開放する操作を繰り返し行った。208回繰り返したが、飛び現象は一度も発生しなかった。以上より、本発明のプロダクトメータでは、通常の使用では飛び現象が発生しないことを確認できた。
1 試料
2R,2C 密閉空間
3R,3C ガス通路
4 接続ブロック
5 圧力バランス測定器
5a 目印
6 ガス溜め空間
7 容積変化手段
8 レベルゲージ
22 リークチェック用固定線
2R,2C 密閉空間
3R,3C ガス通路
4 接続ブロック
5 圧力バランス測定器
5a 目印
6 ガス溜め空間
7 容積変化手段
8 レベルゲージ
22 リークチェック用固定線
Claims (3)
- 片方にガスを発生させる試料が入れられる一対の密閉空間と、前記一対の密閉空間が着脱可能に接続される一対のガス通路を有する樹脂製の接続ブロックと、両端に前記一対のガス通路が接続され、前記一対のガス通路の圧力差に応じて移動し且つ外から位置確認可能な目印を有する圧力バランス測定器と、前記試料を入れた密閉空間とこれに通じる空間とで形成される一連のガス溜め空間の容積を変化させてその状態を維持する容積変化手段と、前記ガス溜め空間に接続され、液面の上下変動によってガス量の変化を測定するレベルゲージを備えることを特徴とするプロダクトメータ。
- 前記圧力バランス測定器にはリークチェック用固定線が設けられており、前記リークチェック用固定線は前記容積変化手段による前記ガス溜め空間の容積変化に伴う圧力変動によって前記目印が移動する位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のプロダクトメータ。
- 前記接続ブロックは1つのブロックであることを特徴とする請求項1記載のプロダクトメータ。
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JP2011018071A JP2012159346A (ja) | 2011-01-31 | 2011-01-31 | プロダクトメータ |
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Cited By (1)
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JPWO2021005677A1 (ja) * | 2019-07-08 | 2021-01-14 |
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2011
- 2011-01-31 JP JP2011018071A patent/JP2012159346A/ja active Pending
Non-Patent Citations (1)
Title |
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JPN6014038732; 片山のぶ康 等: 'プロダクトメーターによる海そうの光合成測定' 生物の科学 遺伝 Vol.40 No.3, 198603, 22-26 * |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2021005677A1 (ja) * | 2019-07-08 | 2021-01-14 | ||
WO2021005677A1 (ja) * | 2019-07-08 | 2021-01-14 | 株式会社アダチメディカルレンタルリース | 内視鏡の洗浄に用いられるスプレー容器及びこれに用いる挿込アダプタ |
JP7339695B2 (ja) | 2019-07-08 | 2023-09-06 | 株式会社アダチメディカルレンタルリース | 内視鏡の洗浄に用いられるスプレー容器及びこれに用いる挿込アダプタ |
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