JP2012156910A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プリンタ10は、PC80からブロードキャスト通信によって送信される名前解決パケットNPを受信する。プリンタ10は、名前解決パケットNPが受信される場合に、PINGパケットP1を送信する。プリンタ10は、PINGパケットP1の応答パケットを受信することを監視することによって、PC80とのユニキャスト通信を実行可能であるのか否かを判断する。プリンタ10は、PC80とのユニキャスト通信を実行不可能であると判断される場合に、プリンタ10のIPアドレスを変更する。プリンタ10は、変更後のIPアドレスを用いて、名前解決パケットNPの応答パケットを送信する。
【選択図】 図5
Description
(システムの構成)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10(PC80の周辺機器)と、PC80と、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ90と、を備える。各デバイス10,80,90は、LAN4に接続されている。各デバイス10,80,90は、LAN4を介して、相互に通信可能である。
プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、ネットワークインターフェイス18と、制御部20と、を備える。上記の各部12〜20は、バス線19に接続されている。操作部12は、複数のキーによって構成される。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェットヘッド方式、レーザ方式等の印刷機構を備え、制御部20からの指示に従って印刷を実行する。ネットワークインターフェイス18は、LAN4に接続されている。
PC80は、図示省略の操作部、表示部、制御部等を備える。PC80には、プリンタ10のためのプリンタドライバがインストールされている。プリンタドライバがPC80にインストールされる際に、プリンタポートが生成される。プリンタポートでは、プリンタ10のノード名が指定されている。ユーザは、PC80の操作部を操作して、印刷対象のデータ(以下では「印刷データ」と呼ぶ)を選択することができる。この場合、PC80の制御部は、印刷データをプリンタ10で印刷させるための処理(後述する)を実行する。
DHCPサーバ90は、LAN4に接続されているデバイス(例えば、プリンタ10、PC80等)からの要求に応じて、上記のデバイスにIPアドレス及びサブネットマスクを割り当てる。例えば、プリンタ10のIPアドレス設定手法が「DHCP」である場合には、プリンタ10の制御部20は、IPアドレスの割り当てを要求するコマンドをDHCPサーバ90に送信する。この場合、DHCPサーバ90は、予め決められているIPアドレスの範囲内から選択されるIPアドレスと、予め決められているサブネットマスクと、をプリンタ10に割り当てる(送信する)。これにより、プリンタ10の制御部20は、DHCPサーバ90からIPアドレス及びサブネットマスクを取得して、プリンタ10の設定値として記憶することができる(即ち設定記憶領域32に記憶させることができる)。同様に、PC80の制御部は、DHCPサーバ90からIPアドレス及びサブネットマスクを取得して、PC80の設定値として記憶することができる。
上述したように、プリンタ10のIPアドレス設定手法として、「STATIC」、「DHCP」、「BOOTP」、「RARP」、及び、「APIPA」が存在する。ユーザは、プリンタ10の操作部12を操作することによって、上記の5種類のIPアドレス設定手法の中から、1種類のIPアドレス設定手法を選択する。この場合、制御部20は、ユーザによって選択されたIPアドレス設定手法を示す手法情報(例えば、「STATIC」が選択された場合には、「STATIC」を示す情報)を、設定記憶領域32に記憶させる。
ユーザは、「STATIC」を選択する場合に、さらに、操作部12を操作して、プリンタ10に設定されるべきIPアドレス及びサブネットマスクをプリンタ10に入力する。制御部20は、ユーザによって入力されたIPアドレス及びサブネットマスクを、プリンタ10の設定値として記憶する(即ち設定記憶領域32に記憶させる)。
「DHCP」が選択される場合には、制御部20は、IPアドレスの割り当てを要求するコマンドをDHCPサーバ90に送信して、DHCPサーバ90からIPアドレス及びサブネットマスクを取得する。プリンタ10は、DHCPサーバ90から取得されるIPアドレス及びサブネットマスクを、プリンタ10の設定値として記憶する。
「BOOTP」が選択される場合には、制御部20は、IPアドレスの割り当てを要求するコマンドをBOOTPサーバ(図示省略)に送信して、BOOTPサーバからIPアドレス及びサブネットマスクを取得する。「BOOTP」は、コマンドの送信先がBOOTPサーバである点を除くと、「DHCP」と同様である。
ユーザは、「RARP」を選択する場合に、RARPサーバ(図示省略)の操作部を操作して、プリンタ10に設定されるべきIPアドレスと、プリンタ10に設定されるべきサブネットマスクと、プリンタ10のMACアドレスと、が対応付けられている情報を、RARPサーバに登録する。プリンタ10は、RARPサーバに自己のMACアドレスを含むコマンドを送信する。RARPサーバは、コマンドに含まれるMACアドレスに対応づけられているIPアドレス及びサブネットマスクを、プリンタ10に送信する。これにより、プリンタ10は、RARPサーバからIPアドレスを取得する。プリンタ10は、RARPサーバから取得されるIPアドレス及びサブネットマスクを、プリンタ10の設定値として記憶する。
「APIPA」が選択される場合には、制御部20は、APIPAに従ってIPアドレス及びサブネットマスクを生成して、プリンタ10の設定値として記憶する。なお、APIPAで生成され得るIPアドレスの範囲は、予め決められている。具体的には、「169.254.0.0」〜「169.254.255.255」の範囲である。
続いて、プリンタ10が実行する処理について説明する。上述したように、PC80のユーザは、PC80の操作部を操作して、印刷データを選択することができる。この場合、PC80の制御部は、NetBIOS(Network Basic Input Output System)の一手法を用いて、プリンタ10のIPアドレスを取得することを試行する(即ち名前解決を実行する)。なお、これは、DNS(Domain Name System)サーバを用いた名前解決とは異なる手法である。具体的に言うと、PC80の制御部は、プリンタポートで指定されているプリンタ10のノード名を含む名前解決パケットを、ブロードキャストする。即ち、名前解決パケットでは、送信先IPアドレスが不特定である。なお、名前解決パケットは、送信元IPアドレスとして、PC80の現在のIPアドレスを含む。
続いて、図2のS16で実行されるIPアドレス変更処理の内容について、詳しく説明する。
図3に示されるように、S40において、変更部54(図1参照)は、設定記憶領域32に現在記憶されている手法情報を参照して、プリンタ10の現在のIPアドレス設定手法が「STATIC」であるのか否かを判断する。プリンタ10の現在のIPアドレス設定手法が「STATIC」である場合(S40でYESの場合)には、S42に進み、プリンタ10の現在のIPアドレス設定手法が「STATIC」でない場合(S40でNOの場合)には、S48に進む。
S48では、変更部54は、PC80の現在のIPアドレスが、APIPAで生成され得るIPアドレスの範囲、即ち、「169.254.0.0」〜「169.254.255.255」に含まれるのか否かを判断する。PC80の現在のIPアドレスが上記の範囲に含まれる場合(S48でYESの場合)には、S50に進み、PC80の現在のIPアドレスが上記の範囲に含まれない場合(S48でNOの場合)には、S56に進む。
S56では、変更部54は、成功手法を示す手法情報(以下では「成功手法情報」と呼ぶ)が成功手法記憶領域34に記憶されているのか否かを判断する。成功手法情報が成功手法記憶領域34に記憶されている場合(S56でYESの場合)には、S58に進み、成功手法情報が成功手法記憶領域34に記憶されていない場合(S56でNOの場合)には、図4のS90に進む。
例えば、プリンタ10の現在のサブネットマスクが、先頭の16ビットをマスクするものである場合(即ち「255.255.0.0」である場合)には、第2の生成部60は、PC80の現在のサブネットマスクが、先頭の24ビットをマスクするものであると仮定する(即ち仮のサブネットマスク=「255.255.255.0」)。次いで、第2の生成部60は、PC80の現在のIPアドレス(例えば「192.168.1.2」)と、仮のサブネットマスク(例えば「255.255.255.0」)と、を用いて、ネットワークアドレス部の値(例えば「192.168.1」)を決定する。次いで、第2の生成部60は、PC80の現在のIPアドレスに含まれる最後の8ビットの値(例えば「2」)と異なる値(例えば「3」)を、候補の値として決定する。次いで、第2の生成部60は、ネットワークアドレス部の値(例えば「192.168.1」)と、候補の値(例えば「3」)と、を用いて(即ち論理和を算出して)、候補のIPアドレス(例えば「192.168.1.3」)を生成する。
例えば、プリンタ10の現在のサブネットマスクが、先頭の24ビットをマスクするものである場合(即ち「255.255.255.0」である場合)には、第2の生成部60は、PC80の現在のサブネットマスクが、先頭の28ビットをマスクするものであると仮定する(即ち仮のサブネットマスク=「255.255.255.240」と仮定する)。後の処理は、上記の第1の例と同様である。
成功手法処理が終了すると、図3のS60に進む。S60では、制御部20は、PINGパケットを送信する。このPINGパケットは、送信先IPアドレスとして、PC80の現在のIPアドレスを含み、送信元IPアドレスとして、プリンタ10の変更後のIPアドレス(即ち設定記憶領域32に現在記憶されているIPアドレス)を含む。
図5に示されるように、PC80では、IPアドレス設定手法が「DHCP」であり、IPアドレスが「192.168.1.2」であり、サブネットマスクが「255.255.255.0」である。従って、PC80のIPアドレスのネットワークアドレス部の値は、「192.168.1」である。
本実施例によると、プリンタ10は、PC80からブロードキャストされる名前解決パケットNPを受信する場合に、PC80とのユニキャスト通信を実行可能であるのか否かを判断する(図2のS14参照)。プリンタ10は、PC80とのユニキャスト通信を実行不可能であると判断する場合(図2のS14でNOの場合)に、プリンタ10のIPアドレスを変更する(図2のS16参照)。プリンタ10のIPアドレスが変更されるために、プリンタ10とPC80とがユニキャスト通信を実行可能な状態になり得る。しかも、プリンタ10は、上記の判断を実行して、プリンタ10のIPアドレスを変更する必要があるのか否かを主体的に決定する。そして、プリンタ10は、プリンタ10のIPアドレスを変更する必要があると判断する場合(即ち、PC80とのユニキャスト通信を実行不可能であると判断する場合)に、PC80からの指示を受けなくても、プリンタ10のIPアドレスを主体的に変更する。即ち、プリンタ10は、PC80からの印刷データに従って印刷処理を実行可能な状態に自動的に復帰する。ユーザは、PC80において、プリンタ10のIPアドレスを変更するための作業を行なう必要がない。従って、ユーザの作業負担を軽減することができる。
プリンタ10、PC80が、それぞれ、「通信装置」、「外部装置」の一例である。名前解決パケットNP、PINGパケットP1、応答パケットR2が、それぞれ、「特定の信号」、「第1の信号」、「第2の信号」の一例である。また、図5に示される各IPアドレス、即ち、「192.168.1.2」、「192.168.2.3」、「192.168.1.3」が、それぞれ、「特定のIPアドレス」、「第1のIPアドレス」、「第2のIPアドレス」の一例である。なお、図3のS52で生成されるIPアドレス、図4のS86で取得されるIPアドレス、及び、図4のS90で生成されるIPアドレスも、「第2のIPアドレス」の一例である。さらに、図4のS94でYESの場合にS90で再び生成されるIPアドレスが、「第1及び第2のIPアドレスと異なるIPアドレス」の一例である。また、成功手法記憶領域34、成功IP記憶領域36が、それぞれ、「手法メモリ」、「アドレスメモリ」の一例である。DHCPサーバ90及びBOOTPサーバが、「IPアドレス割当サーバ」の一例である。また、APIPAが、「所定のアルゴリズム」の一例である。
Claims (12)
- ローカルエリアネットワークを介して、特定のIPアドレスを有する外部装置と通信する通信装置であって、
前記外部装置からブロードキャスト通信によって送信される特定の信号であって、前記特定のIPアドレスを含む前記特定の信号を受信する受信部と、
前記特定の信号が受信される場合に、前記通信装置が、前記通信装置自身の現在のIPアドレスである第1のIPアドレスと、前記特定の信号に含まれる前記特定のIPアドレスと、を用いたユニキャスト通信を、前記外部装置と実行可能であるのか否かを判断する判断部と、
前記通信装置が前記ユニキャスト通信を前記外部装置と実行不可能であると判断される特定の場合に、前記通信装置のIPアドレスを、前記第1のIPアドレスから、前記第1のIPアドレスと異なる第2のIPアドレスに変更する変更部と、
を備える通信装置。 - 前記変更部は、ユーザからの指示を受けることなく、前記通信装置の前記IPアドレスを、前記第1のIPアドレスから前記第2のIPアドレスに変更する、請求項1に記載の通信装置。
- 前記ローカルエリアネットワークに接続される各デバイスにIPアドレスを割り当てるIPアドレス割当サーバから、前記第2のIPアドレスを取得する取得部をさらに備え、
前記変更部は、前記特定の場合に、前記通信装置の前記IPアドレスを、前記第1のIPアドレスから、取得済みの前記第2のIPアドレスに変更する、請求項2に記載の通信装置。 - 前記特定のIPアドレスの値が、IPアドレスを生成するための所定のアルゴリズムによって生成され得るIPアドレスの値の範囲に含まれる場合に、前記所定のアルゴリズムを用いて、前記第2のIPアドレスを生成する第1の生成部をさらに備え、
前記変更部は、前記特定の場合に、前記通信装置の前記IPアドレスを、前記第1のIPアドレスから、生成済みの前記第2のIPアドレスに変更する、請求項2に記載の通信装置。 - 前記特定のIPアドレスの全部の値のうちの一部を変更することによって、前記特定のIPアドレスから前記第2のIPアドレスを生成する第2の生成部をさらに備え、
前記変更部は、前記特定の場合に、前記通信装置の前記IPアドレスを、前記第1のIPアドレスから、生成済みの前記第2のIPアドレスに変更する、請求項2に記載の通信装置。 - 前記通信装置の過去のIPアドレスである第3のIPアドレスを得るために利用されたIPアドレス設定手法を示す手法情報を格納するための手法メモリをさらに備え、
前記第3のIPアドレスは、前記外部装置とのユニキャスト通信を実行可能であったIPアドレスであり、
前記変更部は、前記特定の場合に、前記通信装置の前記IPアドレスを、前記第1のIPアドレスから、前記手法メモリ内の前記手法情報が示す前記IPアドレス設定手法を利用して得られる前記第2のIPアドレスに変更する、請求項2に記載の通信装置。 - 前記通信装置の過去のIPアドレスである前記第2のIPアドレスを格納するためのアドレスメモリをさらに備え、
前記第2のIPアドレスは、前記外部装置とのユニキャスト通信を実行可能であったIPアドレスであり、
前記変更部は、前記特定の場合に、前記通信装置の前記IPアドレスを、前記第1のIPアドレスから、前記アドレスメモリ内の前記第2のIPアドレスに変更する、請求項2に記載の通信装置。 - 前記第2のIPアドレスが、前記ローカルエリアネットワークに接続されている他のデバイスのIPアドレスであるのか否かを確認する確認部をさらに備え、
前記変更部は、
前記特定の場合において、前記第2のIPアドレスが前記他のデバイスのIPアドレスでないと確認される場合に、前記通信装置の前記IPアドレスを、前記第1のIPアドレスから、前記第2のIPアドレスに変更し、
前記特定の場合において、前記第2のIPアドレスが前記他のデバイスのIPアドレスであると確認される場合に、前記通信装置の前記IPアドレスを、前記第1のIPアドレスから、前記第1及び第2のIPアドレスと異なるIPアドレスに変更する、請求項1,2及び5から7のいずれか一項に記載の通信装置。 - 前記判断部は、
前記特定のIPアドレスが送信先として含まれる第1の信号であって、前記第1のIPアドレスが送信元として含まれる前記第1の信号を送信して、前記第1の信号の応答信号を受信した場合に、前記通信装置が前記ユニキャスト通信を前記外部装置と実行可能であると判断し、
前記第1の信号を送信して、前記第1の信号の前記応答信号を受信しなかった場合に、前記通信装置が前記ユニキャスト通信を前記外部装置と実行不可能であると判断する、請求項1から8のいずれか一項に記載の通信装置。 - 前記判断部は、
前記第1のIPアドレスのネットワークアドレス部の値と、前記特定のIPアドレスのネットワークアドレス部の値と、が一致する場合に、前記通信装置が前記ユニキャスト通信を前記外部装置と実行可能であると判断し、
前記第1のIPアドレスの前記ネットワークアドレス部の前記値と、前記特定のIPアドレスの前記ネットワークアドレス部の前記値と、が一致しない場合に、前記通信装置が前記ユニキャスト通信を前記外部装置と実行不可能であると判断する、請求項1から9のいずれか一項に記載の通信装置。 - 前記通信装置の前記IPアドレスが、前記第1のIPアドレスから前記第2のIPアドレスに変更された後に、前記特定のIPアドレスが送信先として含まれる第2の信号であって、前記第2のIPアドレスが送信元として含まれる前記第2の信号を送信する送信部をさらに備える、請求項1から10のいずれか一項に記載の通信装置。
- ローカルエリアネットワークを介して、特定のIPアドレスを有する外部装置と通信する通信装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記通信装置に搭載されるコンピュータに、
前記外部装置からブロードキャスト通信によって送信される特定の信号であって、前記特定のIPアドレスを含む前記特定の信号を受信する受信処理と、
前記特定の信号が受信される場合に、前記通信装置が、前記通信装置自身の現在のIPアドレスである第1のIPアドレスと、前記特定の信号に含まれる前記特定のIPアドレスと、を用いたユニキャスト通信を、前記外部装置と実行可能であるのか否かを判断する判断処理と、
前記通信装置が前記ユニキャスト通信を前記外部装置と実行不可能であると判断される特定の場合に、前記通信装置のIPアドレスを、前記第1のIPアドレスから、前記第1のIPアドレスと異なる第2のIPアドレスに変更する変更処理と、
を実行させるコンピュータプログラム。
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