JP2012155528A - 情報管理方法、情報処理装置、情報管理プログラム、および情報管理システム - Google Patents

情報管理方法、情報処理装置、情報管理プログラム、および情報管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】情報を参照する者が現在参加している集団活動に関連した発言を、容易に参照できるようにする。
【解決手段】情報処理装置1は、端末装置から、端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を取得すると、集団活動が活動中か否かを示す活動記録を記憶する第1の記憶手段1aを参照する。そして情報処理装置1は、活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中であれば、端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断する。情報処理装置1は、端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、電子的な発言を記憶する第2の記憶手段1bの中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出する。そして情報処理装置1は、抽出した発言を端末装置に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子的な発言を管理する情報管理方法、情報処理装置、情報管理プログラム、および情報管理システムに関する。
電子掲示板やTWITTER(登録商標)など電子的な発言を交換してコミュニケーションを行うシステムは、時間や空間を越えたコミュニケーションが取れるという利点がある。その一方で、電子的なコミュニケーションでは大量の発言が交換されるため、情報過多となり、参照しているユーザが必要とする情報の抽出に手間がかかることがある。そこで、参照範囲を制御して必要な発言だけを参照する技術が考えられている。
例えば、電子掲示板では、掲示板グループを作成して、掲示板グループごとにその掲示板グループ内の電子発言の参照範囲を制御することができる。TWITTER(登録商標)では、参照する発言者を選ぶことで、電子発言の参照範囲を制御することができる。
また、利用者の属性と、ユーザ同士が通信回線を介してコンテンツを交換するための仮想的な共同体に対する評価のランクである共同体評価ランクとに基づいて、共同体へのユーザのアクセスを許可するか否かを判別する技術もある。
特開2009−245023号公報
しかし、従来の電子的な発言の参照範囲の制御に関する技術では、情報を参照する利用者が、実世界において現在参加している集団活動に関連した発言に絞り込んで発言を参照することができなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、情報を参照する者が現在参加している集団活動に関連した発言を、容易に参照することができる情報管理方法、情報処理装置、情報管理プログラム、および情報管理システムを提供することを目的とする。
1つの案では、以下の情報管理方法が提供される。
情報管理方法では、コンピュータが、端末装置から、該端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を取得すると、集団活動が活動中か否かを示す活動記録を記憶する第1の記憶手段を参照し、活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中であれば、端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断する。次にコンピュータが、端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、発言者が発言時に参加していた集団活動に関連付けられた電子的な発言を記憶する第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出する。そしてコンピュータが、抽出した発言を端末装置に送信する。
別の案では、上記情報管理方法と同様の処理を実行する情報処理装置が提供される。
さらに別の案では、上記情報管理方法をコンピュータに実行させる情報管理プログラムが提供される。
さらに別の案では、以下の情報管理システムが提供される。
情報管理システムは、第1の端末装置、第2の端末装置、および情報処理装置を有する。
第1の端末装置は、送信手段を有する。送信手段は、集団活動の開始または終了の入力を取得し、集団活動の開始または終了を示す活動記録要求を情報処理装置に送信する。
第2の端末装置は、送信手段、取得手段、および表示手段を有する。送信手段は、電子的な発言内容の入力に応答し、第2の端末装置を使用しているユーザが参加している集団活動に関連付けられた活動特定情報と該発言内容とを含む発言登録要求を、情報処理装置に送信する。取得手段は、第2の端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を情報処理装置に送信し、情報処理装置から発言一覧を取得する。表示手段は、取得手段が取得した発言一覧を表示する。
情報処理装置は、格納手段、判断手段、抽出手段、および送信手段を有する。格納手段は、第1の端末装置から集団活動の開始または終了の活動記録要求を取得すると、受信した活動記録要求に応じて該集団活動が活動中か否かを示す活動記録を第1の記憶手段に格納する。また格納手段は、第2の端末装置から発言登録要求を取得すると、該発言登録要求に含まれる発言内容を、該発言登録要求に含まれる活動特定情報に関連付けて第2の記憶手段に格納する。判断手段は、第2の端末装置から発言参照要求を取得すると、第1の記憶手段を参照し、該発言参照要求に含まれる活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中か否かを判断し、該集団活動が活動中であれば、第2の端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断する。抽出手段は、端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出する。送信手段は、抽出した発言を第2の端末装置に送信する。
情報を参照する者が現在参加している集団活動に関連した発言を、容易に参照できるようになる。
第1の実施の形態に係る情報管理システムの構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態の情報管理システムの処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態による発言表示例を示す図である。 第2の実施の形態のシステム構成例を示す図である。 第2の実施の形態に用いるサーバのハードウェアの一構成例を示す図である。 第2の実施の形態に用いる生徒用端末装置のハードウェアの一構成例を示す図である。 第2の実施の形態に係る各装置の機能を示すブロック図である。 第2の実施の形態の生徒プロファイルDBのデータ構造の一例を示す図である。 第2の実施の形態の教師プロファイルDBのデータ構造の一例を示す図である。 第2の実施の形態の発言DBのデータ構造の一例を示す図である。 第2の実施の形態の授業記録DBのデータ構造の一例を示す図である。 第2の実施の形態の発言入力・参照処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の授業開始・終了処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の開始操作用の授業管理画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態の終了操作用の授業管理画面の一例を示す図である。 第2の実施の形態のサーバにおける入力情報解析処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の発言登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の発言一覧生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の授業記録格納処理の手順の一例を示すフローチャートである。 授業に参加中の生徒に対して表示される発言一覧画面の一例を示す図である。 授業に参加中でない生徒に対して表示される発言一覧画面の一例を示す図である。 第3の実施の形態の生徒プロファイルDBのデータ構造の一例を示す図である。 第3の実施の形態の教師プロファイルDBのデータ構造の一例を示す図である。 第3の実施の形態の授業記録DBのデータ構造の一例を示す図である。 第3の実施の形態の授業開始・終了処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の開始操作用の授業管理画面の一例を示す図である。 第3の実施の形態の授業記録格納処理の手順の一例を示すフローチャートである。 校舎内の位置を示す座標系を示す図である。 第4の実施の形態に係る各装置の機能を示すブロック図である。 第4の実施の形態の発言DBのデータ構造の一例を示す図である。 第4の実施の形態の授業記録DBのデータ構造の一例を示す図である。 第4の実施の形態の授業場所DBのデータ構造の一例を示す図である。 第4の実施の形態の発言入力・参照処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の授業開始・終了処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の発言登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の発言一覧生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の授業記録格納処理の手順の一例を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る各装置の機能を示すブロック図である。 授業予定DBのデータ構造の一例を示す図である。 第5の実施の形態の授業開始・終了処理の手順を示すフローチャートの前半部分の一例である。 第5の実施の形態の授業開始・終了処理の手順を示すフローチャートの後半部分の一例である。 授業開始予定時刻に表示される授業記録催促画面の一例を示す図である。 授業終了予定時刻に表示される授業記録催促画面の一例を示す図である。 第6の実施の形態に係る各装置の機能を示すブロック図である。 授業開始終了条件DBのデータ構造の一例を示す図である。 第6の実施の形態の授業開始・終了処理の手順を示すフローチャートの前半部分の一例である。 第6の実施の形態の授業開始・終了処理の手順を示すフローチャートの後半部分の一例である。 合言葉が入力可能な授業管理画面の一例を示す図である。 第7の実施の形態における授業記録DBのデータ構造の一例を示す図である。 第7の実施の形態の発言一覧生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態は、電子的な発言の中から、実世界において今現在参加している集団活動に関連した発言を、容易に参照することが可能なコミュニケーション機能を実装した情報管理システムである。
第1の実施の形態に係る情報管理システムでは、情報処理装置が、例えば集団活動を統制する統制者が使用する情報端末から、集団活動の開始時刻と終了時刻を取得する。次に、情報処理装置は、集団活動の統制者のプロファイル情報、発言参照要求者のプロファイル情報、発言参照要求時刻と、集団活動の開始、終了時刻に基づいて、発言参照要求者が集団活動に参加中であるかを判定する。そして、情報処理装置は、集団活動に参加中と判定された場合は、一緒に授業を受けている発言者の電子的な発言であり、かつ、その授業中の電子発言だけが参照できるように参照範囲を設定する。他方、情報処理装置は、集団活動に参加中でないと判定された場合は、すべての電子発言を参照できるように参照範囲を設定する。
図1は、第1の実施の形態に係る情報管理システムの構成の一例を示す図である。図1に示す情報管理システムでは、情報処理装置1がネットワーク2に接続されている。ネットワーク2には、第1の端末装置3および複数の第2の端末装置4,5,・・・が接続されている。
第1の端末装置3は、送信手段3aを有する。送信手段3aは、集団活動の開始または終了の入力を取得し、集団活動の開始または終了を示す活動記録要求を情報処理装置1に送信する。第1の端末装置3は、例えば、集団活動を統制する統制者によって使用される。集団活動の統制者とは、例えば、集団活動が学校の授業であれば、授業を行う教師である。
第2の端末装置4は、送信手段4a、取得手段4b、および表示手段4cを有する。
送信手段4aは、電子的な発言内容の入力に応答し、第2の端末装置4を使用しているユーザが参加している集団活動に関連付けられた活動特定情報と該発言内容とを含む発言登録要求を、情報処理装置1に送信する。活動特定情報は、例えば、個々の集団活動を一意に示す識別情報である。また、集団活動を行うグループの識別情報に予め対応付けられたユーザ名を、活動特定情報とすることもできる。また、集団活動を行うグループの識別情報を、活動特定情報とすることもできる。さらに集団活動を行う場所を示す位置情報を、活動特定情報とすることもできる。
取得手段4bは、第2の端末装置4を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を情報処理装置1に送信し、情報処理装置1から発言一覧を取得する。表示手段4cは、発言参照要求手段が取得した発言一覧を表示する。
第2の端末装置5は、送信手段5a、取得手段5b、および表示手段5cを有する。第2の端末装置5の送信手段5a、取得手段5b、および表示手段5cは、それぞれ第2の端末装置4の送信手段4a、取得手段4b、および表示手段4cと同じ機能を有する。
情報処理装置1は、第1の記憶手段1a、第2の記憶手段1b、格納手段1c、判断手段1d、抽出手段1e、および送信手段1fを有する。
第1の記憶手段1aは、集団活動が活動中か否かを示す活動記録を記憶する。第2の記憶手段1bは、活動特定情報と発言内容とを記憶する。
格納手段1cは、第1の端末装置3から集団活動の開始または終了の活動記録要求を取得すると、受信した活動記録要求に応じて該集団活動が活動中か否かを示す活動記録を第1の記憶手段1aに格納する。また格納手段1cは、第2の端末装置4または第2の端末装置5から発言登録要求を取得すると、取得した発言登録要求に含まれる発言内容を、その発言登録要求に含まれる活動特定情報に関連付けて第2の記憶手段1bに格納する。例えば活動特定情報がユーザの識別情報であれば、格納手段1cは、ユーザの識別情報を一意に示すニックネームと発言内容とを、第2の記憶手段1bに格納する。
判断手段1dは、第2の端末装置4または第2の端末装置5から発言参照要求を取得すると、第1の記憶手段1aを参照し、該発言参照要求に含まれる活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中か否かを判断する。そして判断手段1dは、集団活動が活動中であれば、発言参照要求を送信した第2の端末装置を使用しているユーザが、活動特定情報と関連付けられた集団活動に参加中であると判断する。
抽出手段1eは、発言参照要求を送信した第2の端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、第2の記憶手段1bの中から、そのユーザと同じ集団活動に参加している発言者により集団活動中に発せられた発言を抽出する。なお、発言参照要求を送信した第2の端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中でない場合、抽出手段1eは、例えば第2の記憶手段1bに格納されているすべての発言内容を抽出する。
送信手段1fは、抽出した発言を、発言参照要求を送信した第2の端末装置に送信する。
次に、図1に示した情報管理システムにおける処理手順について説明する。
図2は、第1の実施の形態の情報管理システムの処理手順の一例を示すフローチャートである。以下、図2に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS1−1]第1の端末装置3の送信手段3aは、集団活動の開始を示す活動記録要求を、情報処理装置1に送信する。
[ステップS1−2]情報処理装置1の格納手段1cは、集団活動の開始の活動記録要求を取得すると、集団活動が活動中となったことを示す活動記録を第1の記憶手段1aに格納する。
[ステップS2−1]第2の端末装置4の送信手段4aは、電子的な発言内容の入力に応答し、第2の端末装置4を使用しているユーザが参加している集団活動に関連付けられた活動特定情報と発言内容とを含む発言登録要求を、情報処理装置1に送信する。
[ステップS2−2]情報処理装置1の格納手段1cは、発言登録要求を取得すると、取得した発言登録要求に含まれる発言内容を、その発言登録要求に含まれる活動特定情報に関連付けて第2の記憶手段1bに格納する。
[ステップS3−1]第2の端末装置5の取得手段5bは、第2の端末装置5を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を情報処理装置1に送信する。
[ステップS3−2]情報処理装置1の判断手段1dは、第2の端末装置5から発言参照要求を取得すると、第1の記憶手段1aを参照し、発言参照要求に含まれる活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中か否かを判断する。そして判断手段1dは、集団活動が活動中であれば、第2の端末装置5を使用しているユーザが、活動特定情報と関連付けられた集団活動に参加中であると判断する。
[ステップS3−3]情報処理装置1の抽出手段1eは、第2の端末装置5を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、第2の記憶手段1bの中から、そのユーザと同じ集団活動に参加している発言者により集団活動中に発せられた発言を抽出する。
[ステップS3−4]情報処理装置1の送信手段1fは、抽出した発言を、第2の端末装置5に送信する。情報処理装置1から送信された発言は、第2の端末装置5の取得手段5bで取得される。
[ステップS3−5]第2の端末装置5の表示手段5cは、取得手段5bが取得した発言一覧を表示する。
[ステップS4−1]第1の端末装置3の送信手段3aは、集団活動の終了を示す活動記録要求を、情報処理装置1に送信する。
[ステップS4−2]情報処理装置1の格納手段1cは、集団活動の終了の活動記録要求を取得すると、集団活動が終了したことを示す活動記録を第1の記憶手段1aに格納する。
このような処理を行うことにより、第2の端末装置4,5,・・・を使用するユーザは、実世界において現在参加中の集団活動に参加している参加者からの発言に絞って、発言を参照することができる。
図3は、第1の実施の形態による発言表示例を示す図である。図3の例では、教師8が集団活動の統制者となり、授業を行っている場合を想定している。この場合、教師8が第1の端末装置3を使用する。授業を受ける生徒9a,9bは、第2の端末装置4、5を使用する。なお第2の端末装置6も、第2の端末装置4,5と同様の機能を有する。
授業を開始する場合、教師8が第1の端末装置3に対して、授業開始の操作入力を行う。すると第1の端末装置3から情報処理装置1へ、集団活動の開始を示す活動記録要求が送信される。例えば活動記録要求には、集団活動を識別する識別情報「#1002」が含まれる。
情報処理装置1では、格納手段1cにより、集団活動が開始されたことを第1の記憶手段1aに格納する。図3の例では、集団活動の識別情報に対応付けて、開始時刻が格納されている。
授業が開始された後に、授業に参加している生徒9bが発言内容を第2の端末装置5に入力すると、第2の端末装置5から、活動特定情報と発言内容とを含む発言登録要求が情報処理装置1に送信される。情報処理装置1では、格納手段1cにより、発言内容が第2の記憶手段1bに格納される。図3の例では、発言内容が、集団活動の識別情報と発言時刻に対応付けて、第2の記憶手段1bに格納されている。同様に生徒9aが発言内容を第2の端末装置4に入力すると、第2の端末装置4から、活動特定情報と発言内容とを含む発言登録要求が情報処理装置1に送信され、発言内容が第2の記憶手段1bに格納される。
図3の例では、生徒9bが「万有引力を発見したのはだれだっけ?」と疑問を提示する発言を行い、それに対して生徒9aが「アイザック・ニュートンでしょ。」と回答する発言を行っている。なお第2の記憶手段1bには、図3に示した集団活動に参加していないユーザの発言内容も登録されている。
その後、生徒9bが第2の端末装置5に対して発言一覧表示を指示する入力を行うと、第2の端末装置5から情報処理装置1へ発言参照要求が送信される。情報処理装置1では、判断手段1dにより、生徒9bが集団活動に参加中か否かが判断される。例えば発言参照要求に集団活動の識別情報「#1002」が含まれていた場合、第1の記憶手段1aにおいて、識別情報が「#1002」の集団活動に開始時刻が設定されており、終了時刻が設定されていなければ、生徒9bが集団活動に参加中であると判断される。
生徒9bが現在集団活動「#1002」に参加中であると判断されると、抽出手段1eにより、生徒9bが参加している集団活動「#1002」に参加している生徒の発言が、第2の記憶手段1bから抽出される。図3の例では、「万有引力を発見したのはだれだっけ?」と「アイザック・ニュートンでしょ。」との発言内容が抽出される。
抽出された発言内容は、送信手段1fにより、第2の端末装置5に送信される。そして第2の端末装置5において、集団活動「#1002」に参加している生徒の発言一覧が画面7に表示される。生徒9bは、画面7を参照することで、集団活動の内容に関する疑問の回答を容易に得ることができる。
ここで、第2の端末装置5からの発言参照要求の送信が、集団活動「#1002」の活動終了後であれば、抽出手段1eでは、例えば第2の記憶手段1b内のすべての発言内容が抽出される。そしてすべての発言内容が、情報処理装置1から第2の端末装置5に送信され、画面に表示される。
以上のようにして、発言の参照者が集団活動に参加中かそうでないかによって、動的に電子発言の参照範囲を変更することが可能となる。その結果、ユーザが実世界において行っている集団活動に関する電子的な発言によるコミュニケーションを円滑に進めることができる。
なお情報処理装置1の格納手段1c、判断手段1d、抽出手段1e、および送信手段1fは、情報処理装置1が有するCPU(Central Processing Unit)により実現することができる。また第1の記憶手段1aと第2の記憶手段1bとは、情報処理装置1が有するRAM(Random Access Memory)やハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)などにより実現することができる。第1の端末装置3の送信手段3aは、第1の端末装置3が有するCPUにより実現することができる。第2の端末装置4,5の送信手段4a,5a、取得手段4b,5b、および表示手段4c,5cは、第2の端末装置4,5それぞれが有するCPUによって実現することができる。
また、図1に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。
〔第2の実施の形態〕
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、学校内での授業中の児童・生徒間の電子的なコミュニケーションの促進により、生徒間での助言を容易に行えるようにしたものである。
今後、学校などで児童・生徒が一人一台の情報端末を持つようになると、生徒が学校内で、電子掲示板などを用いて電子的なコミュニケーションをとることができるようになる。授業中に授業に関して電子的な発言を交換する場合は、授業に集中できるように、一緒に授業を受けている同じクラスのメンバーでの電子的な発言であり、かつ、その授業中の電子的な発言だけが参照できるようになっていると、情報交換の効率が向上する。一方で、授業中以外の休憩時間や放課後には、同じクラス内にとどまらず、他のクラスの人の電子発言も参照でき、クラスを越えたコミュニケーションができるようになっていた方が、漏れのない情報の収集ができる。このように、学校内で電子発言を交換するコミュニケーションシステムを利用する場合には、授業中かそうでないかによって動的に電子発言の参照範囲を変更することで、電子掲示板などの電子的発言交換システムの利便性が向上する。
なお、第2の実施の形態では、学校の各クラス(学級)が、集団活動を行うグループとされる。そして、クラスを統率する教師が授業を行っている間は、そのクラスに属する生徒は、集団活動として授業に参加しているものとみなされる。
図4は、第2の実施の形態のシステム構成例を示す図である。学校の校舎20には、複数の教室21〜29がある。図4の例では、3階の教室21〜23は、それぞれ音楽室、PC教室、図書室として利用されている。2階の教室24〜26は、それぞれ6年1組の教室、6年2組の教室、6年3組の教室として利用されている。1階の教室27〜29は、それぞれ5年1組の教室、5年2組の教室、5年3組の教室として利用されている。
教室21〜29それぞれには、ネットワーク10に接続された、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント41〜49が設置されている。アクセスポイント41〜49それぞれは、無線によって端末装置と通信することができる。例えばアクセスポイント41〜49は、IEEE 802.11諸規格に準拠した通信を行うことができる。
ネットワーク10には、さらにサーバ100が接続されている。サーバ100は、アクセスポイント41〜49を介して、端末装置と通信を行うことができる。そしてサーバ100は電子掲示板を管理しており、端末装置を介して入力された発言を蓄積すると共に、端末装置からの参照要求に応じて、発言の一覧を端末装置に送信する。なお、発言の一覧を送信する際、サーバ100は、発言を参照する端末装置の使用する発言者が授業中か否かに応じて、送信する発言一覧の内容を変更する。例えば、サーバ100は、発言者が授業中であれば、同じ授業に参加している発言者の発言一覧を送信し、発言者が授業中でなければ、すべての発言の一覧を送信する。
授業が行われる場合、授業に参加する生徒31〜38は、それぞれ生徒用端末装置200,200−1〜200−7を使用して、電子掲示板へ発言したり、電子掲示板への発言内容を参照したりする。生徒用端末装置200,200−1〜200−7は、図1に示した第2の端末装置4,5の一例である。
授業を統制する教師30は、教師用端末装置300を使用して、授業の開始や終了をサーバ100に通知する。教師用端末装置300は、図1に示した第1の端末装置3の一例である。
図5は、第2の実施の形態に用いるサーバのハードウェアの一構成例を示す図である。サーバ100は、CPU101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス108を介してRAM102と複数の周辺機器が接続されている。
RAM102は、サーバ100の主記憶装置として使用される。RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。
バス108に接続されている周辺機器としては、ハードディスクドライブ(HDD)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、および通信インタフェース107がある。
HDD103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、サーバ100の二次記憶装置として使用される。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。モニタ11としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号をCPU101に送信する。なお、マウス13は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク14に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク14は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク14には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。
通信インタフェース107は、ネットワーク10に接続されている。通信インタフェース107は、ネットワーク10を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施の形態に示した情報処理装置1も、図5に示したコンピュータと同様のハードウェアにより実現することができる。
図6は、第2の実施の形態に用いる生徒用端末装置のハードウェアの一構成例を示す図である。生徒用端末装置200は、CPU201によって装置全体が制御されている。CPU201には、バス208を介してRAM202と複数の周辺機器が接続されている。
RAM202は、生徒用端末装置200の主記憶装置として使用される。RAM202には、CPU201に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM202には、CPU201による処理に必要な各種データが格納される。
バス208に接続されている周辺機器としては、HDD203、グラフィック処理装置204、入力インタフェース205、および無線通信インタフェース207がある。
HDD203は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD203は、生徒用端末装置200の二次記憶装置として使用される。HDD203には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、二次記憶装置としては、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置204には、モニタ204aが接続されている。グラフィック処理装置204は、CPU201からの命令に従って、画像をモニタ204aの画面に表示させる。モニタ204aとしては、液晶表示装置などがある。
入力インタフェース205には、キーボード205aとタッチパッド205bとが接続されている。入力インタフェース205は、キーボード205aとタッチパッド205bから送られてくる信号をCPU201に送信する。なお、タッチパッド205bは、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。
無線通信インタフェース207は、アクセスポイント46との間で無線通信を行う。無線通信インタフェース207は、アクセスポイント46を介して、サーバ100との間でデータの送受信を行うことができる。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、図6には、生徒用端末装置200のハードウェア構成例を示したが、他の生徒用端末装置200−1〜200−7も、図6に示した生徒用端末装置200と同様のハードウェア構成で実現することができる。また教師用端末装置300も、図6に示した生徒用端末装置200と同様のハードウェア構成で実現することができる。さらに、第1の実施の形態に示した第1の端末装置3や第2の端末装置4,5も、図6に示した生徒用端末装置200と同様のハードウェアにより実現することができる。
図7は、第2の実施の形態に係る各装置の機能を示すブロック図である。なお図7では、複数の生徒用端末装置200,200−1〜200−7のうち、生徒用端末装置200の機能を代表として示している。図示していない他の生徒用端末装置200−1〜200−7も、生徒用端末装置200と同じ機能を有している。
生徒用端末装置200は、発言入力部211、発言送信部212、発言参照要求部213、および発言一覧表示部214を有する。
発言入力部211は、生徒31から、キーボード205aなどの入力装置を用いた発言内容の操作入力および入力完了の指示を受け付ける。発言内容の入力方法としては、例えば、所定のテキスト入力領域にキーボードからテキストを入力するようにしてもよい。また生徒用端末装置200にタブレット型の入力装置を接続し、その入力装置にタッチペン等で手書き文字を入力するようにしてもよい。また、発言の入力完了の検知は、所定のテキスト入力領域で改行キーが押下されたことを検出するようにしてもよいし、入力完了を通知するボタンが押下されたことを検出することにしてもよい。
発言送信部212は、生徒から入力された発言の内容を、サーバ100に送信する。例えば発言送信部212は、発言者を特定するユーザIDと入力された発言内容とを含む発言登録要求をサーバ100に送信する。
なお発言者を特定するユーザIDは、例えば発言入力部211のプログラムの起動時に発言者に入力させることができる。例えば発言入力部211は、起動時に発言者を特定するユーザIDの入力を促す画面を表示し、その画面に対して入力されたユーザIDを取得する。また発言入力部211が、生徒用端末装置200に格納されたファイルからユーザIDとパスワードとを読み出すようにしてもよい。またユーザIDとパスワードとの組を入力させてもよい。
発言参照要求部213は、生徒31から、キーボード205aなどの入力装置を用いて発言一覧表示指示が入力されると、発言参照要求をサーバ100に送信する。例えば発言参照要求部213は、生徒31が明示的に発言一覧表示を指示するボタンを押下した場合に、発言一覧表示指示が入力されたものと判断する。また発言参照要求部213は、一定時間間隔ごとに発言一覧を更新することを示す設定が行われていた場合、一定時間間隔で発言参照要求を送信することもできる。発言参照要求部213は、発言参照要求に応答してサーバ100から発言一覧を受信すると、その発言一覧を発言一覧表示部214に渡す。
発言一覧表示部214は、発言参照要求に応答してサーバ100から発言一覧を受信すると、受信した発言一覧を表示する。
教師用端末装置300は、授業記録取得部311と授業記録送信部312とを有する。
授業記録取得部311は、授業が開始されたことを検出する。例えば授業記録取得部311は、教師30からの授業開始を指示するコマンドが入力されると、授業が開始されたものと判定する。なお授業記録取得部311は、授業開始指示の入力を検出した場合、教師30の認証情報を取得することができる。ユーザ認証情報は、例えばユーザIDとパスワードとの組である。認証情報を取得する場合、例えば授業記録取得部311は、授業開始指示が入力されると、教師30を一意に特定するユーザIDやパスワードの入力を促すダイアログの画面(授業管理画面)を表示する。授業記録取得部311は、表示された授業管理画面に教師30が入力したユーザIDとパスワードとの組を、認証情報として取得する。なお授業記録取得部311は、認証情報を教師に明示的に入力させずに、教師用端末装置300に格納されたファイルから読み出すこともできる。また授業記録取得部311は、パスワードを含む認証情報を取得せずに、教師30のユーザIDのみを取得するようにしてもよい。
また授業記録取得部311は、授業が終了したことを検出する。例えば授業記録取得部311は、授業終了を示す入力を検出すると、授業が終了したものと判定する。
授業記録送信部312は、授業が開始されたことを示す情報や、授業が終了したことを示す情報を、サーバ100に送信する。なお授業記録送信部312は、授業が開始されたことを示す情報と共に、教師30のユーザ認証情報をサーバ100に送信することもできる。
サーバ100は、情報の記憶機能として、生徒プロファイルDB(データベース)111、教師プロファイルDB112、発言DB113、および授業記録DB114を有する。またサーバ100は、情報処理機能として、制御部121、情報格納部122、現在時刻取得部123、授業参加判定部124、検索条件生成部125、発言検索部126、および発言一覧送信部127を有する。
生徒プロファイルDB111は、生徒それぞれの個人情報(生徒プロファイル)を記憶する。生徒プロファイルには、例えば生徒の識別情報(ユーザID)、ニックネーム、および生徒が所属するグループの識別情報が含まれる(後述する図8参照)。生徒プロファイルDB111としては、例えばHDD103の記憶領域の一部を使用することができる。
教師プロファイルDB112は、授業統制者である教師それぞれの個人情報(教師プロファイル)を記憶する。例えば教師プロファイルDB112には、教師の識別情報(ユーザID)に加え、認証用のパスワード、教師が授業を担当するグループの識別情報(例えばグループ名)などが含まれる(後述する図9参照)。教師プロファイルDB112としては、例えばHDD103の記憶領域の一部を使用することができる。
発言DB113は、生徒の電子的な発言に関する発言情報を記憶する。発言情報には、例えば発言内容を示す文字列、発言時刻、発言者のニックネームなどが含まれる(後述する図10参照)。発言DB113としては、例えばHDD103の記憶領域の一部を使用することができる。
授業記録DB114は、授業の開始・終了時刻を記憶する。例えば授業記録DB114には、授業が行われたグループの識別情報に対応付けて、授業の開始時刻と終了時刻とが格納される(後述する図11参照)。教師プロファイルDB112としては、例えばHDD103の記憶領域の一部を使用することができる。
制御部121は、ネットワーク10を介した入力されたメッセージの内容を解析し、その内容に応じたメッセージの振り分けを行う。また、制御部121は、サーバ100内の各要素間の情報交換を仲介する。さらに制御部121は、サーバ100内の各要素からの要求に応じて、ネットワーク10を介した情報の送信を行う。例えば制御部121は、生徒用端末装置200または教師用端末装置300から各種要求を受信した場合、要求元の装置とのセッションを接続しておく。そして制御部121は、受信した要求に対する応答をサーバ100内のいずれかの要素から受け取ると、接続しておいたセッションにより応答を、要求元の装置に送信する。
情報格納部122は、生徒用端末装置200の発言送信部212から送信された発言登録要求に応じ、発言時刻、および発言者のニックネームと対応付けた発言内容を、発言DB113に格納する。また教師用端末装置300の授業記録送信部312から送信された授業記録要求に応じ、その教師30が授業を担当するグループのグループ名と対応付けて、授業の開始時刻または終了時刻を授業記録DB114に格納する。
現在時刻取得部123は、情報格納部122が発言登録要求、授業記録要求などを受信した場合に内部時計から時刻を取得し、情報の受信時刻として情報格納部122に通知する。
授業参加判定部124は、生徒用端末装置200の発言参照要求部213から発言参照要求を受信した際に、生徒用端末装置200を使用している生徒31が授業に参加中か否かを判定する。例えば授業参加判定部124は、生徒31が所属するグループが授業中であれば、生徒31は授業参加中であると判定する。また授業参加判定部124は、生徒31が所属するグループが授業中でなければ、生徒31は授業参加中でないと判定する。
検索条件生成部125は、発言参照要求に対する発言DB113の検索条件を生成する。例えば検索条件生成部125は、発言参照要求を送信した生徒用端末装置を使用する生徒が授業中であれば、その生徒と同じグループに所属する生徒の発言に限定する条件を含む検索条件を生成する。また検索条件生成部125は、発言参照要求を送信した生徒用端末装置を使用する生徒が授業中であれば、その生徒が属するグループの授業の開始時刻以降に発せられた発言に限定する条件を含む検索条件を生成する。
発言検索部126は、検索条件生成部125によって生成された検索条件に従って発言DB113内の発言を検索する。例えば発言検索部126は、検索条件内に、発言者が属するグループを指定する条件がある場合、生徒プロファイルDB111から、指定されたグループに属する生徒の識別情報(例えばニックネーム)を取得する。そして発言検索部126は、取得した識別情報で示される生徒の発言のみを、発言DB113から抽出する。また、発言検索部126は、検索条件に、授業の開示時刻以降の発言に限定する条件が含まれる場合、発言参照要求を送信した生徒用端末装置を使用する生徒が参加している授業の開始時刻以降の発言のみを、発言DB113から抽出する。
発言一覧送信部127は、発言検索部126による検索結果として得られた発言の一覧を、発言参照要求を出力した生徒用端末装置200に対して送信する。
なお、図7に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。
次に、サーバ100に格納される情報について、詳細に説明する。
図8は、第2の実施の形態の生徒プロファイルDBのデータ構造の一例を示す図である。生徒プロファイルDB111には、生徒の生徒プロファイルが格納されている。生徒プロファイルには、ユーザID、ニックネーム、および所属するグループのグループ名が含まれる。例えば図8に示す生徒プロファイルDB111内の最初の生徒プロファイルは、ユーザID「050104」、ニックネーム「りょうた」、グループ名「5年1組」である。
図9は、第2の実施の形態の教師プロファイルDBのデータ構造の一例を示す図である。教師プロファイルDB112には、授業統制者である教師の教師プロファイルが格納されている。教師プロファイルには、ユーザID、パスワード、および担当するグループのグループ名が含まれる。例えば図9に示す教師プロファイルDB112の最初の教師プロファイルは、ユーザID「0501」、パスワード「0123」、グループ名「5年1組」である。
図10は、第2の実施の形態の発言DBのデータ構造の一例を示す図である。発言DB113には、生徒による電子的な発言の内容を含む発言情報が格納されている。なお図10の例では、発言時刻が新しい発言情報ほど、上位に登録されている。発言情報には、発言者のニックネーム、発言時刻、および発言内容が含まれる。例えば、図10に示す発言DB113内の最新の発言情報は、発言者のニックネーム「りょうた」、発言時刻「2010/6/17 9:29」、発言内容「どこが優勝すると思う?」である。
図11は、第2の実施の形態の授業記録DBのデータ構造の一例を示す図である。授業記録DB114には、授業の開始・終了を示す授業記録が格納されている。なお図11の例では、新たに登録された授業記録ほど、授業記録DB114の下位に登録されている。授業記録には、グループ名、授業開始時刻、授業終了時刻が含まれる。例えば授業記録DB114の下から4番目の授業記録は、グループ名「5年3組」、授業開始時刻「2010/6/17 8:42」、授業終了時刻「2010/6/17 9:26」である。なお授業記録DB114の下から2つの授業記録には、授業終了時刻が設定されていない。これは、該当する授業が、現在授業中であることを示している。
以下、サーバ100が、生徒用端末装置200と教師用端末装置300とを通信相手として通信した場合における各装置の動作を説明する。
図7に示した構成のシステムにおいて、例えば生徒31が電子的な発言をする場合、生徒用端末装置200のキーボード205aなどを操作し、発言の文字列を入力する。入力された文字列は、発言内容として発言入力部211で受け取られる。発言入力部211から発言送信部212に、例えば発言内容と生徒のユーザIDとを含む発言登録要求が渡される。すると、発言送信部212により、発言登録要求がサーバ100に送信される。
発言登録要求を受信したサーバ100では、制御部121により発言登録要求が情報格納部122に渡される。発言登録要求を受信した情報格納部122は、現在時刻取得部123から現在時刻を取得する。また情報格納部122は、生徒プロファイルDB111から、発言登録要求内のユーザIDに対応するニックネームを取得する。そして情報格納部122は、生徒のニックネームと現在時刻とが付与された発言内容を、発言DB113に格納する。
また、教師30が授業を開始する場合、教師30は教師用端末装置300に対して、授業開始の入力を行う。例えば教師30は、授業開始を指示するコマンドを、教師用端末装置300に入力する。すると教師用端末装置300の授業記録取得部311により授業が開始されたことが検知される。そして、授業記録送信部312により、授業開始を示す授業記録要求がサーバ100に送信される。なお、授業開始を示す授業記録要求には、例えば教師30の認証情報が含まれる。認証情報は、例えばユーザIDとパスワードとの組である。例えば授業記録取得部311が教師30に対してユーザIDとパスワードとの入力を促す画面を表示する。そして授業記録取得部311は、教師30からユーザIDとパスワードとの入力を受け付けることで、認証情報を取得する。
授業開始の授業記録要求を受信したサーバ100では、制御部121により授業記録要求が情報格納部122に渡される。このとき授業記録要求に含まれる認証情報に基づいて、情報格納部122によってユーザ認証が行われる。例えば情報格納部122は、教師プロファイルDB112内に、授業記録要求に含まれる認証情報と、ユーザIDおよびパスワードの組が一致する教師プロファイルがあるか否かを照合する。該当する教師プロファイルがあれば、情報格納部122は、教師30が、該当した教師プロファイルに対応する教師であると認証する。そして、正しく認証された場合、情報格納部122によって、現在時刻取得部123から現在時刻が、授業の開始時刻として取得される。そして情報格納部122は、認証を受けた教師30が担当するグループのグループ名と授業の開始時刻とを含む授業記録を、授業記録DB114に格納する。
教師30が授業を終了する場合、教師30は教師用端末装置300に対して、授業終了の入力を行う。例えば教師30は、授業終了を示す指示を、教師用端末装置300に入力する。すると教師用端末装置300の授業記録取得部311により授業が終了されたことが検知される。そして、授業記録送信部312により、授業終了を示す授業記録要求がサーバ100に送信される。なお、授業終了を示す授業記録要求には、例えば教師30の認証情報が含められる。
授業終了の授業記録要求を受信したサーバ100では、制御部121により授業記録要求が情報格納部122に渡される。このとき授業記録要求に含まれる認証情報に基づいて、情報格納部122によってユーザ認証が行われる。例えば情報格納部122は、教師プロファイルDB112内に、授業記録に含まれる認証情報と、ユーザIDおよびパスワードの組が一致する教師プロファイルがあるか否かを照合する。該当する教師プロファイルがあれば、情報格納部122は、教師30が、該当した教師プロファイルに対応する教師であると認証する。そして、正しく認証された場合、情報格納部122によって、現在時刻取得部123から現在時刻が取得される。そして情報格納部122によって、取得した現在時刻が授業終了時刻とされ、認証を受けた教師30が担当するグループの最新の授業記録に関連付けて、授業記録DB114内に授業終了時刻が格納される。
生徒31が発言DB113に蓄積された発言情報を参照する場合、生徒31は、生徒用端末装置200に対して発言一覧表示指示を入力する。発言一覧表示指示が入力されると、発言参照要求部213が、サーバ100に対して発言参照要求を送信する。発言参照要求には、例えば生徒31のユーザIDが含まれる。
発言参照要求部213から送られた発言参照要求はサーバ100の制御部121を介して、授業参加判定部124に送られる。授業参加判定部124は、生徒プロファイルDB111と授業記録DB114とを参照し、発言参照要求を送信した生徒用端末装置200を使用する生徒31が授業に参加中かどうかを判定する。参加中と判定された場合は、授業参加判定部124により、参加している授業のグループ名とその授業開始時刻が授業記録DB114から取得される。
授業参加判定部124により、生徒31が授業に参加しているか否かが判定されると、その判定結果に応じた検索条件が、検索条件生成部125によって生成される。例えば授業参加判定部124によって参加中と判定された場合、検索条件には、生徒31が参加している授業のグループ名と一致する所属グループ名が生徒プロファイルDB111に格納されている生徒の発言であるという条件が含められる。また授業参加判定部124によって参加中と判定された場合の検索条件には、例えば、授業開始時刻から現在までの発言であるという条件が含められる。他方、授業参加判定部124によって参加中でないと判定された場合は、すべての発言を取得する検索条件が生成される。なお、授業参加判定部124によって参加中でないと判定された場合、発言が新しい方から所定数の発言情報のみを検索するような検索条件を生成することもできる。
検索条件生成部125によって検索条件が生成されると、生成された検索条件に従って、発言検索部126により発言DB113内の発言情報が検索される。検索結果として得られた発言情報は、発言一覧送信部127に渡される。すると発言一覧送信部127により、検索結果として得られた発言情報の一覧(発言一覧)が、生徒用端末装置200に送信される。
生徒用端末装置200では、発言参照要求部213が発言一覧を受信し、発言一覧を発言一覧表示部214に渡す。すると、発言一覧表示部214により、取得した発言一覧がモニタ204aに表示される。
次に、生徒用端末装置200、教師用端末装置300、およびサーバ100それぞれが実行する処理について詳細に説明する。
まず生徒用端末装置200で実行される発言入力・参照処理について説明する。
図12は、第2の実施の形態の発言入力・参照処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図12に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、以下の処理は、例えば生徒用端末装置200の起動時、または発言の入力および参照を行う機能(発言入力部211、発言送信部212、発言参照要求部213、および発言一覧表示部214)の起動時に実行される。
[ステップS11]発言入力部211は、ユーザIDの入力が完了したか否かを判断する。例えば、発言入力部211は、ユーザID入力用のダイアログ画面(授業管理画面)をモニタ204aに表示する。そして発言入力部211は、生徒31により授業管理画面内のテキストボックスにユーザIDが入力され、確定の操作が行われた場合、ユーザIDの入力が完了したと判断する。ユーザIDの入力が完了した場合、発言入力部211は、処理をステップS12に進める。ユーザIDの入力が完了していなければ、発言入力部211は、ステップS11の処理を繰り返す。
[ステップS12]発言入力部211は、入力されたユーザIDをRAM202などの一時記憶装置に格納する。
なお、ステップS11,S12の処理は、発言参照要求部213が実行してもよい。
[ステップS13]発言参照要求部213は、サーバ100から発言一覧を受信したか否かを判断する。発言参照要求部213は、発言一覧を受信した場合、処理をステップS14に進める。発言参照要求部213は、発言一覧を受信していなければ、処理をステップS15に進める。
[ステップS14]発言参照要求部213は、受信した発言一覧を発言一覧表示部214に渡す。発言一覧表示部214は、取得した発言一覧をモニタ204aに表示する。
[ステップS15]発言入力部211は、発言の入力が完了したか否かを判断する。例えば、発言入力部211は、発言入力用のテキストボックスに文字列が入力され、発言完了のボタンが押下された場合に、発言入力完了と判断する。発言入力部211は、発言の入力が完了した場合、処理をステップS16に進める。発言入力部211は、発言の入力が完了していなければ、処理をステップS17に進める。
[ステップS16]発言入力部211は、発言者である生徒31のユーザIDと発言内容とを含む発言登録要求を、発言送信部212に渡す。発言送信部212は、受け取った発言登録要求を、サーバ100に送信する。なお生徒31のユーザIDは、ステップS12で格納した一時記憶装置から取得できる。
[ステップS17]発言参照要求部213は、発言一覧表示指示があったか否かを判断する。例えば発言参照要求部213は、生徒31により発言一覧の表示を指示する操作入力が行われた場合に、発言一覧表示指示があったと判断する。発言参照要求部213は、発言一覧表示指示があった場合、処理をステップS18に進める。発言参照要求部213は、発言一覧表示指示がなければ、処理をステップS13に進める。
[ステップS18]発言参照要求部213は、発言一覧表示指示に応じて、発言一覧表示指示を入力した生徒31のユーザIDを含む発言参照要求を、サーバ100に送信する。なお生徒31のユーザIDは、ステップS12で格納した一時記憶装置から取得できる。
[ステップS19]発言入力部211は、発言入力・参照処理の終了指示があったか否かを判断する。例えば発言入力部211は、発言入力・参照処理の終了ボタンが押下された場合、終了指示があったと判断する。終了指示があった場合、発言入力・参照処理が終了する。終了指示がなければ、発言入力部211は、処理をステップS13に進める。なお、ステップS19の処理は、発言参照要求部213が実行してもよい。
このようにして、生徒用端末装置200に入力された発言内容がサーバ100に送信されると共に、生徒による発言一覧表示指示に応じて発言参照要求がサーバ100に送信される。そして、サーバ100から応答された発言一覧が、生徒用端末装置200のモニタ204aに表示される。
次に、教師用端末装置300で実行される、授業開始・終了処理について説明する。
図13は、第2の実施の形態の授業開始・終了処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]授業記録取得部311は、授業開始指示が入力されたか否かを判断する。例えば、授業記録取得部311は、授業開始を指示するコマンドが入力された場合に、授業開始指示が入力されたと判断する。授業開始指示が入力された場合、授業記録取得部311は、開始操作用の授業管理画面を表示し、処理をステップS22に進める。授業開始指示が入力されていなければ、授業記録取得部311は、ステップS21の処理を繰り返す。
[ステップS22]授業記録取得部311は、授業開始のキャンセル指示が入力されたか否かを判断する。例えば授業記録取得部311は、授業管理画面のキャンセルボタンが押下された場合、起動記録処理のキャンセル指示が入力されたと判断する。授業開始のキャンセル指示が入力された場合、授業記録取得部311は、処理をステップS21に進める。授業記録取得部311は、処理をステップS21に進める場合、例えば授業管理画面を消去する。授業開始のキャンセル指示が入力されていなければ、授業記録取得部311は、処理をステップS23に進める。
[ステップS23]授業記録取得部311は、例えばユーザIDとパスワードとの入力が完了したか否かを判断する。例えば、授業記録取得部311は、授業管理画面におけるユーザIDとパスワードとの入力用のテキストボックスに入力が行われ、OKボタンが押下されると、入力が完了したと判断する。授業記録取得部311は、入力が完了した場合、処理をステップS24に進める。授業記録取得部311は、入力が完了していなければ、処理をステップS22に進める。
[ステップS24]授業記録取得部311は、ユーザIDとパスワードを、RAMなどの一時記憶装置に格納する。
[ステップS25]授業記録取得部311は、授業開始を示す授業記録要求を、授業記録送信部312を介してサーバ100に送信する。授業開始を示す授業記録要求には、例えば、ユーザIDとパスワードとの組による認証情報と、「開始」のステータス属性とが含まれる。
[ステップS26]授業記録取得部311は、授業記録要求に対するサーバ100からの応答が、認証成功か否かを判断する。授業記録取得部311は、認証成功の応答を受信した場合、処理をステップS27に進める。また授業記録取得部311は、認証失敗の応答を受信した場合、処理をステップS22に進める。
[ステップS27]授業記録取得部311は、授業管理画面を最小化する。例えば授業記録取得部311は、授業管理画面に代えて、授業管理画面に対応するアイコン(最小化アイコン)を表示する。なお授業記録取得部311は、例えば、授業管理画面の最小化の際に、授業管理画面を拡大したときに表示する画像データを、終了操作用の画像データに切り替えておく。
[ステップS28]授業記録取得部311は、授業管理画面の拡大指示が入力されたか否かを判断する。例えば授業記録取得部311は、最小化アイコンが押下された場合に、授業管理画面の拡大指示が入力されたものと判断する。授業記録取得部311は、授業管理画面の拡大指示が入力された場合、終了操作用の授業管理画面をモニタに拡大表示し、処理をステップS29に進める。授業記録取得部311は、授業管理画面の拡大指示が入力されていなければ、ステップS28の処理を繰り返す。
[ステップS29]授業記録取得部311は、終了操作用の授業管理画面に対する操作がキャンセルされたか否かを判断する。例えば授業記録取得部311は、授業管理画面に表示されたキャンセルボタンが押下された場合に、キャンセルされたと判断する。授業管理画面に対する操作がキャンセルされた場合、授業記録取得部311は、授業管理画面を最小化し、処理をステップS28に進める。授業記録取得部311は、授業管理画面に対する操作がキャンセルされていなければ、処理をステップS30に進める。
[ステップS30]授業記録取得部311は、授業の終了指示が入力されたか否かを判断する。例えば授業記録取得部311は、授業管理画面の終了ボタンが押下された場合、授業の終了指示が入力されたと判断する。授業の終了指示が入力された場合、授業記録取得部311は、処理をステップS31に進める。授業の終了指示が入力されていなければ、授業記録取得部311は、処理をステップS29に進める。
[ステップS31]授業記録取得部311は、授業終了を示す授業記録要求を、授業記録送信部312を介してサーバ100に送信する。授業終了を示す授業記録要求には、例えば、ユーザIDとパスワードとの組による認証情報と、「終了」のステータス属性とが含まれる。
[ステップS32]授業記録取得部311は、授業管理画面を閉じて、授業開始・終了処理を終了する。
このようにして、教師30からの操作によって、授業の開始・終了の指示が教師用端末装置300に入力される。そして教師用端末装置300からサーバ100に対して、授業の開始または授業の終了を示す授業記録要求が送信される。
図14は、第2の実施の形態の開始操作用の授業管理画面の一例を示す図である。図14の例では、授業管理画面50内に、ユーザID入力用のテキストボックス51、パスワード入力用のテキストボックス52、キャンセルボタン53、およびOKボタン54が表示されている。
教師30はキーボードなどの入力装置を操作し、テキストボックス51に自己のユーザIDを入力する。また教師30はキーボードなどの入力装置を操作し、テキストボックス52にパスワードを入力する。
もし授業の開始処理を取りやめる場合、教師30はタッチパッドなどの入力装置を操作し、キャンセルボタン53を押下する。すると、教師用端末装置300のモニタから授業管理画面50が消える。
教師30は、授業を開始するのであれば、タッチパッドなどの入力装置を操作し、OKボタン54を押下する。OKボタン54が押下されると、「開始」のステータス属性に加え、テキストボックス51,52に入力されたユーザIDとパスワードとを含む授業記録要求が、教師用端末装置300からサーバ100に送信される。サーバ100においてユーザIDとパスワードによるユーザ認証に成功すれば、授業管理画面50が例えばアイコンに最小化される。
授業を終了する際には、教師30は、最小化された授業管理画面を選択する。すると、教師用端末装置300のモニタに終了操作用の授業管理画面が表示される。
図15は、第2の実施の形態の終了操作用の授業管理画面の一例を示す図である。図15の例では、授業管理画面60内に、終了ボタン61とキャンセルボタン62とが表示されている。
教師30は、授業を終了するのであれば、タッチパッドなどの入力装置を操作し、終了ボタン61を押下する。終了ボタン61が押下されると、「終了」のステータス属性に加え、開始操作用の授業管理画面50のテキストボックス51,52に入力されたユーザIDとパスワードとを含む授業記録要求が、教師用端末装置300からサーバ100に送信される。
もし授業の終了処理を取りやめる場合、教師30はタッチパッドなどの入力装置を操作し、キャンセルボタン62を押下する。すると、授業管理画面60が最小化される。
次に、サーバ100で実行される処理について詳細に説明する。サーバ100では、生徒用端末装置200または教師用端末装置300から入力された情報を制御部121が解析する。そして、制御部121は、入力された情報の内容に応じて、その情報を情報格納部122または授業参加判定部124に転送する。
図16は、第2の実施の形態のサーバにおける入力情報解析処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図16に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお入力情報解析処理は、生徒用端末装置200または教師用端末装置300からサーバ100に情報が入力されたときに実行される。
[ステップS41]制御部121は、発言登録要求を受信したか否かを判断する。制御部121は、発言登録要求を受信した場合、処理をステップS42に進める。制御部121は、発言登録要求を受信していない場合、処理をステップS43に進める。
[ステップS42]制御部121は、受信した発言登録要求を情報格納部122に転送する。すると、情報格納部122により発言登録処理が実行される。発言登録処理の詳細は後述する(図17参照)。
[ステップS43]制御部121は、発言参照要求を受信したか否かを判断する。制御部121は、発言参照要求を受信した場合、処理をステップS44に進める。制御部121は、発言参照要求を受信していない場合、処理をステップS45に進める。
[ステップS44]制御部121は、受信した発言参照要求を授業参加判定部124に転送する。すると、授業参加判定部124、検索条件生成部125、発言検索部126、および発言一覧送信部127が連係動作し、発言一覧生成処理が実行される。発言一覧生成処理の詳細は後述する(図18参照)。
[ステップS45]制御部121は、授業記録要求を受信したか否かを判断する。制御部121は、授業記録要求を受信した場合、処理をステップS46に進める。制御部121は、授業記録要求を受信していなければ、入力情報解析処理を終了する。
[ステップS46]制御部121は、受信した授業記録要求を情報格納部122に転送する。すると、情報格納部122により授業記録格納処理が実行される。授業記録格納処理の詳細は後述する(図19参照)。
次に発言登録処理の詳細について説明する。
図17は、第2の実施の形態の発言登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図17に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]情報格納部122は、受信した発言登録要求から、発言者である生徒のユーザIDと発言内容とを取得する。
[ステップS62]情報格納部122は、現在時刻取得部123から現在時刻を取得する。
[ステップS63]情報格納部122は、発言者のユーザIDに対応するニックネームを取得する。例えば情報格納部122は、発言者のユーザIDを検索キーとして、生徒プロファイルDB111から、発言者のユーザIDに対応する生徒プロファイルを検索する。そして情報格納部122は、検索結果として得られた生徒プロファイルからニックネームを取得する。
[ステップS64]情報格納部122は、取得したニックネーム、現在時刻、および発言内容を含む発言情報を、発言DB113に格納する。
このようにして、生徒の電子的な発言が、発言DB113に格納される。
次に、発言一覧生成処理の詳細について説明する。
図18は、第2の実施の形態の発言一覧生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図18に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS71]授業参加判定部124は、受信した発言参照要求から、参照要求者である生徒のユーザIDを取得する。
[ステップS72]授業参加判定部124は、現在時刻取得部123から現在時刻を取得する。
[ステップS73]授業参加判定部124は、参照要求者である生徒のユーザIDに対応するグループ名を取得する。例えば授業参加判定部124は、参照要求者のユーザIDを検索キーとして、生徒プロファイルDB111から、発言者のユーザIDに対応する生徒プロファイルを検索する。そして情報格納部122は、検索結果として得られた生徒プロファイルからグループ名を取得する。
[ステップS74]授業参加判定部124は、取得したグループ名で示されるグループの最新の授業記録を取得する。例えば授業参加判定部124は、取得したグループ名を検索キーとして、授業記録DB114から、授業記録を検索する。そして情報格納部122は、検索結果として得られた授業記録のうち、開始時刻が最も遅い授業記録を、最新の授業記録として取得する。
[ステップS75]授業参加判定部124は、取得したグループ名で示されるグループの最新の授業記録に、終了時刻が設定されているか否かを判断する。終了時刻が設定されている場合、授業参加判定部124は、処理をステップS79に進める。終了時刻が設定されていない場合、授業参加判定部124は、処理をステップS76に進める。
[ステップS76]授業参加判定部124は、最新の授業記録に終了時刻が設定されていなければ、参加要求者である生徒が授業参加中であると判定する。そして授業参加判定部124は、制御部121を介して、検索条件生成部125に対して授業参加者用の検索条件生成要求を送信する。検索条件生成要求には、例えば、ステップS74で取得した最新の授業記録が含まれる。
[ステップS77]検索条件生成部125は、授業参加者用の検索条件生成要求を取得すると、最新の授業記録の開始時刻を取得する。
[ステップS78]検索条件生成部125は、同じグループに所属する生徒の発言検索用の検索条件を生成する。例えば検索条件生成部125は、取得した最新の授業記録に含まれるグループ名で示されるグループに属する生徒の発言であり、かつ、最新の授業記録の開始時刻から現在までの発言を検索する検索条件を生成する。検索条件生成部125は、生成した検索条件を、制御部121を介して発言検索部126に送信する。検索条件生成部125は、その後、処理をステップS81に進める。
[ステップS79]授業参加判定部124は、最新の授業記録に終了時刻が設定されていれば、参照要求者である生徒が授業参加中ではないと判定する。そして授業参加判定部124は、制御部121を介して、検索条件生成部125に対して授業非参加者用の検索条件生成要求を送信する。
[ステップS80]検索条件生成部125は、授業非参加者用の検索条件生成要求を取得すると、現在までのすべての発言を検索する検索条件を生成する。検索条件生成部125は、生成した検索条件を、制御部121を介して発言検索部126に送信する。
[ステップS81]発言検索部126は、取得した検索条件に合致する発言情報を、発言DB113から検索する。発言検索部126は、検索結果として得られた発言情報を、制御部121を介して、発言一覧送信部127に送信する。
[ステップS82]発言一覧送信部127は、取得した発言情報の一覧(発言一覧)を、制御部121を介して、発言参照要求の送信元である生徒用端末装置200に送信する。
このようにして、発言参照要求を出力した生徒用端末装置200を使用している生徒31が授業参加中か否かに応じた適切な発言一覧を送信することができる。
次に、授業記録格納処理について詳細に説明する。
図19は、第2の実施の形態の授業記録格納処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図19に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS91]情報格納部122は、授業記録要求に含まれる情報を取得する。
[ステップS92]情報格納部122は、現在時刻取得部123から現在時刻を取得する。
[ステップS93]情報格納部122は、授業記録要求に含まれるユーザIDとパスワードとに基づき、ユーザ認証を行う。例えば情報格納部122は、教師プロファイルDB112から、授業記録要求と同じユーザIDとパスワードとの組を有する教師プロファイルを検索する。情報格納部122は、該当する教師プロファイルがあれば、認証成功と判断する。
[ステップS94]情報格納部122は、認証が成功したか否かを判断する。情報格納部122は、認証に成功した場合、処理をステップS96に進める。また情報格納部122は、認証に失敗した場合、処理をステップS95に進める。
[ステップS95]情報格納部122は、認証に失敗した場合、授業記録要求を送信した教師用端末装置300に認証失敗を応答する。その後、授業記録格納処理は終了する。
[ステップS96]情報格納部122は、認証に成功した場合、授業記録要求を送信した教師用端末装置300に認証成功を応答する。
[ステップS97]情報格納部122は、授業記録要求に含まれるユーザIDに対応するグループ名を取得する。例えば情報格納部122は、授業記録要求に含まれるユーザIDを検索キーとして、教師プロファイルDB112を検索する。そして情報格納部122は、検索結果として得られた教師プロファイルDBに含まれるグループ名を取得する。
[ステップS98]情報格納部122は、授業記録要求に含まれるステータス属性が「開始」か「終了」かを判断する。ステータス属性が「開始」であれば、情報格納部122は、処理をステップS99に進める。ステータス属性が「終了」であれば、情報格納部122は、処理をステップS100に進める。
[ステップS99]情報格納部122は、ステップS97で取得したグループ名と、開始時刻とを含む新たな授業記録を、授業記録DB114に格納する。なお、新たに格納される授業記録の開始時刻には、ステップS92で取得した現在時刻が設定される。その後、授業記録格納処理が終了する。
[ステップS100]情報格納部122は、授業記録DB114内の、ステップS97で取得したグループ名に対応する最新の授業記録に対して、ステップS92で取得した現在時刻を終了時刻として格納する。
このようにして、授業の開始・終了の時刻が授業記録DB114に格納される。
以上のような処理により、発言参照要求を出力した生徒用端末装置200を使用する生徒31が授業に参加中であれば、同じ授業に参加している生徒の発言のみを発言一覧として表示させることができる。
例えば、生徒31のユーザIDが「060335」であり、その生徒31が、生徒用端末装置200に対して、2010年6月17日の9時29分に一覧表示指示を入力した場合を考える。この場合、ユーザIDが「060335」を含む発言参照要求が、生徒用端末装置200からサーバ100に送信される。サーバ100では、生徒プロファイルDB111に基づいて、生徒31の属するグループのグループ名が判断される。図8に示した生徒プロファイルDB111の例では、ユーザID「060335」に対応するグループ名は「6年3組」である。
次に、授業記録DB114から、グループ名「6年3組」に対応する最新の授業記録が取得される。図11に示した授業記録DB114の例では、「6年3組, 2010/6/17 8:40,」という授業記録が取得される。この授業記録には、終了時刻が設定されていない。そのため、生徒31は授業中であると判断される。また、取得した授業記録に基づいて、授業の開始時刻が2010年6月17日8時40分であることが特定される。
この場合、生成される検索条件は、所属グループ名が「6年3組」の発言者の発言であり、かつ2010年6月17日8時40分以降の発言となる。生成された検索条件により、発言DB113内の発言情報が検索される。検索結果は、発言一覧として生徒用端末装置200に送信される。そして、生徒用端末装置200には、発言一覧が表示される。
図20は、授業に参加中の生徒に対して表示される発言一覧画面の一例を示す図である。授業中の生徒31が使用する生徒用端末装置200に表示される発言一覧画面71には、同じ授業に参加している生徒の、授業開始後の発言のみが表示されている。これにより、生徒間での情報の共有や、一人の生徒の疑問に対して他の生徒が回答するようなコミュニケーションが容易となる。このように、生徒間のコミュニケーションが容易となれば、例えば、授業の流れを遮ることなく、生徒の疑問を適宜解消させることができる。授業中に疑問が解消すれば、それ以降の授業の理解も促進される。
一方、授業中でない生徒が発言一覧を参照した場合、すべての発言が表示される。例えば、ユーザIDが「050108」の生徒が使用する生徒用端末装置から、2010年6月17日の9時29分発言参照要求が出力された場合を考える。図8に示した生徒プロファイルDB111の例では、ユーザID「050108」に対応するグループ名は「5年1組」である。また図11に示した授業記録DB114の例では、5年1組の最新の授業記録として、「5年1組, 2010/6/17 8:42, 2010/6/17 9:23」が取得される。この授業記録には、終了時刻が設定されている。そのため、発言一覧の表示を指示した生徒は授業中でないと判断される。そして、授業に参加中でない生徒の生徒用端末装置には、すべての発言を含む発言一覧が表示される。
図21は、授業に参加中でない生徒に対して表示される発言一覧画面の一例を示す図である。授業中でない生徒が使用する生徒用端末装置に表示される発言一覧画面72には、発言DB113に格納されているすべての発言が表示される。これにより、趣味などに関する生徒間のコミュニケーションを促進させ、生徒間の信頼関係の構築に役立てることができる。
このように、生徒が授業中か否かを動的に判定し、授業中であれば、同じ授業に参加している生徒の発言のみを表示することで、授業に関連する内容の電子発言を用いたコミュニケーションを容易にすることができる。
〔第3の実施の形態〕
次に第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、一人の生徒が複数のグループに属する場合でも、その生徒が授業中か否かを適切に判断できるようにしたものである。例えば、学校では、算数のように生徒間の理解度の差が大きい教科の場合、その科目だけクラス編成を変更する場合がある。すると、生徒は、教科ごとに異なるグループに属することとなる。同様に教師も複数のグループに属することとなる。
なお第3の実施の形態における装置の要素は、図7に示した第2の実施の形態の各装置の要素と同じである。そこで図7に示した各要素の符号を用いて、第3の実施の形態における第2の実施の形態と異なる部分を説明する。
第3の実施の形態では、生徒プロファイルDBと教師プロファイルDBとに複数のグループ名を設定可能とされる。
図22は、第3の実施の形態の生徒プロファイルDBのデータ構造の一例を示す図である。生徒プロファイルDB111には、生徒の生徒プロファイルが格納されている。生徒プロファイルには、ユーザID、ニックネーム、および1つ以上の所属するグループのグループ名が含まれる。例えば図22に示す生徒プロファイルDB111内の最初の生徒プロファイルは、ユーザID「050104」、ニックネーム「りょうた」、グループ名「5年1組、5年1組算数A、5年1組国語A」である。
図23は、第3の実施の形態の教師プロファイルDBのデータ構造の一例を示す図である。第3の実施の形態の教師プロファイルDB112には、授業統制者である教師の教師プロファイルが格納されている。教師プロファイルには、ユーザID、パスワード、および担当するグループの1以上のグループ名が含まれる。例えば図23に示す教師プロファイルDB112の最初の教師プロファイルは、ユーザID「0501」、パスワード「0123」、グループ名「5年1組,5年1組算数A,5年1組国語B,5年2組国語B,5年3組算数B」である。
授業記録DB114には、細分化されたグループに関する授業記録も格納される。
図24は、第3の実施の形態の授業記録DBのデータ構造の一例を示す図である。第3の実施の形態の授業記録DB114には、授業の開始・終了を示す授業記録が格納されている。なお図24の例では、「5年1組」や「6年3組」といった大枠でのグループを示すグループ名に対応する授業記録に加え、「5年1組国語B」、「5年1組国語A」といった細分化されたグループのグループ名に対応する授業記録が格納されている。
このように、所属するグループが複数ある場合には、教師30が教師用端末装置300を用いて、授業の開始指示を入力すると、授業記録取得部311により、ユーザIDやパスワードの入力とともにグループ名の入力が促される。教師30は、これから開始する授業に対応するグループ名を入力する。すると教師用端末装置300からサーバ100へ、ユーザID、パスワード、およびグループ名を含む授業記録要求が送信される。
図25は、第3の実施の形態の授業開始・終了処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図25に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS111]授業記録取得部311は、授業開始指示が入力されたか否かを判断する。授業開始指示が入力された場合、授業記録取得部311は、開始操作用の授業管理画面を表示し、処理をステップS112に進める。授業開始指示が入力されていなければ、授業記録取得部311は、ステップS111の処理を繰り返す。
[ステップS112]授業記録取得部311は、授業開始のキャンセル指示が入力されたか否かを判断する。授業開始のキャンセル指示が入力された場合、授業記録取得部311は、処理をステップS111に進める。授業開始のキャンセル指示が入力されていなければ、授業記録取得部311は、処理をステップS113に進める。
[ステップS113]授業記録取得部311は、例えばユーザID、パスワード、およびグループ名の入力が完了したか否かを判断する。例えば、授業記録取得部311は、授業管理画面におけるユーザID、パスワード、およびグループ名の入力用のテキストボックスに入力が行われ、OKボタンが押下されると、入力が完了したと判断する。授業記録取得部311は、入力が完了した場合、処理をステップS114に進める。授業記録取得部311は、入力が完了していなければ、処理をステップS112に進める。
[ステップS114]授業記録取得部311は、ユーザID、パスワード、およびグループ名を、RAMなどの一時記憶装置に格納する。
[ステップS115]授業記録取得部311は、授業開始を示す授業記録要求を、授業記録送信部312を介してサーバ100に送信する。授業開始を示す授業記録要求には、例えば、ユーザID、パスワードの組による認証情報、グループ名、および「開始」のステータス属性が含まれる。
[ステップS116]授業記録取得部311は、授業記録要求に対するサーバ100からの応答が、認証成功か否かを判断する。授業記録取得部311は、認証成功の応答を受信した場合、処理をステップS117に進める。また授業記録取得部311は、認証失敗の応答を受信した場合、処理をステップS112に進める。
[ステップS117]授業記録取得部311は、授業管理画面を最小化する。
[ステップS118]授業記録取得部311は、授業管理画面の拡大指示が入力されたか否かを判断する。授業記録取得部311は、授業管理画面の拡大指示が入力された場合、終了操作用の授業管理画面をモニタに拡大表示し、処理をステップS119に進める。授業記録取得部311は、授業管理画面の拡大指示が入力されていなければ、ステップS118の処理を繰り返す。
[ステップS119]授業記録取得部311は、終了操作用の授業管理画面に対する操作がキャンセルされたか否かを判断する。授業管理画面に対する操作がキャンセルされた場合、授業記録取得部311は、授業管理画面を最小化し、処理をステップS118に進める。授業記録取得部311は、授業管理画面に対する操作がキャンセルされていなければ、処理をステップS120に進める。
[ステップS120]授業記録取得部311は、授業の終了指示が入力されたか否かを判断する。授業の終了指示が入力された場合、授業記録取得部311は、処理をステップS121に進める。授業の終了指示が入力されていなければ、授業記録取得部311は、処理をステップS119に進める。
[ステップS121]授業記録取得部311は、授業終了を示す授業記録要求を、授業記録送信部312を介してサーバ100に送信する。授業終了を示す授業記録要求には、例えば、ユーザIDとパスワードとの組による認証情報、グループ名、および「終了」のステータス属性が含まれる。
[ステップS122]授業記録取得部311は、授業管理画面を閉じて、授業開始・終了処理を終了する。
図26は、第3の実施の形態の開始操作用の授業管理画面の一例を示す図である。図26の例では、授業管理画面80内に、ユーザID入力用のテキストボックス81、パスワード入力用のテキストボックス82、グループ名入力用のテキストボックス83、キャンセルボタン84、およびOKボタン85が表示されている。
教師30はキーボードなどの入力装置を操作し、テキストボックス81に自己のユーザIDを入力する。また教師30はキーボードなどの入力装置を操作し、テキストボックス82にパスワードを入力する。さらに教師30はキーボードなどの入力装置を操作し、テキストボックス83に、これから授業を開始するグループのグループ名を入力する。
もし授業の開始処理を取りやめる場合、教師30はタッチパッドなどの入力装置を操作し、キャンセルボタン84を押下する。すると、教師用端末装置300のモニタから授業管理画面80が消える。
教師30は、授業を開始するのであれば、タッチパッドなどの入力装置を操作し、OKボタン85を押下する。OKボタン85が押下されると、「開始」のステータス属性に加え、テキストボックス81〜83に入力されたユーザID、パスワード、およびグループ名を含む授業記録要求が、教師用端末装置300からサーバ100に送信される。サーバ100においてユーザIDとパスワードによるユーザ認証に成功すれば、授業管理画面80が例えばアイコンに最小化される。
授業を終了する際には、教師30は、最小化された授業管理画面を選択する。すると、第2の実施の形態と同様の終了操作用の授業管理画面が表示される。
授業記録要求を受信したサーバ100では、授業記録格納処理が実行される。
図27は、第3の実施の形態の授業記録格納処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図27に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS131]情報格納部122は、授業記録要求に含まれる情報を取得する。授業記録要求に含まれる情報は、例えばユーザID、パスワード、グループ名、およびステータス情報である。
[ステップS132]情報格納部122は、現在時刻取得部123から現在時刻を取得する。
[ステップS133]情報格納部122は、授業記録要求に含まれるユーザIDとパスワードとに基づき、ユーザ認証を行う。
[ステップS134]情報格納部122は、認証が成功したか否かを判断する。情報格納部122は、認証に成功した場合、処理をステップS136に進める。また情報格納部122は、認証に失敗した場合、処理をステップS135に進める。
[ステップS135]情報格納部122は、認証に失敗した場合、授業記録要求を送信した教師用端末装置300に認証失敗を応答する。その後、授業記録格納処理は終了する。
[ステップS136]情報格納部122は、認証に成功した場合、授業記録要求を送信した教師用端末装置300に認証成功を応答する。
[ステップS137]情報格納部122は、授業記録要求に含まれるステータス属性が「開始」か「終了」かを判断する。ステータス属性が「開始」であれば、情報格納部122は、処理をステップS138に進める。ステータス属性が「終了」であれば、情報格納部122は、処理をステップS139に進める。
[ステップS138]情報格納部122は、受信した授業記録要求から取得したグループ名と、開始時刻とを含む新たな授業記録を、授業記録DB114に格納する。なお、新たに格納される授業記録の開始時刻には、ステップS132で取得した現在時刻が設定される。その後、授業記録格納処理が終了する。
[ステップS139]情報格納部122は、授業記録DB114の、受信した授業記録要求から取得したグループ名に対応する最新の授業記録に対して、ステップS132で取得した現在時刻を終了時刻として格納する。
これにより、生徒や教師がそれぞれ複数のグループに属していても、生徒が授業中か否かを適切に判断することができる。
例えば、ユーザIDが「050104」の生徒が、2010年6月17日の9時50分に発言一覧表示指示を入力した場合を考える。この場合、その生徒が使用する生徒用端末装置からサーバ100へ、ユーザID「050104」を含む発言参照要求が送信される。サーバ100では、図22に示した生徒プロファイルDB111に基づいて、発言参照要求者である生徒が所属するグループのグループ名が「5年1組」または「5年1組算数A」または「5年1組国語A」であることが判断される。またサーバ100では、図24に示した授業記録DB114から、発言参照要求者である生徒が所属するグループを示す複数のグループ名のいずれかに対応する授業記録のうちの、最新のものが取得される。
図24の例では、グループ名「5年1組国語A」に対応する授業記録「5年1組国語A, 2010/6/17 9:36」が、最新の授業記録として取得される。この場合、取得された授業記録に終了時刻が含まれていないため、サーバ100では、発言参照要求者である生徒が授業参加中であると判定される。またサーバ100では、授業開始時刻が2010年6月17日9時36分であることが特定される。これにより、グループ名「5年1組国語A」に所属する生徒による、2010年6月17日9時36分以降の発言が発言DB113から検索される。そして検索結果として得られた発言一覧が、発言参照要求者である生徒が使用する生徒用端末装置に表示される。
このように、発言参照要求者が複数のグループに所属する場合でも、発言参照を要求する生徒が授業に参加中か否か、および参加しているグループを適切に判定することが可能となる。
〔第4の実施の形態〕
次に第4の実施の形態について説明する。第4の実施の形態は、第2,第3の実施の形態と比較すると、発言参照要求者である生徒と教師とが同じ授業に参加しているかの照合方法が異なる。第4の実施の形態は、生徒用端末装置および教師用端末装置の位置情報に基づいて、生徒が授業中か否かを判断する。生徒用端末装置および教師用端末装置の位置情報は、例えば校舎の所定の位置を原点とした直行座標系で表すことができる。
図28は、校舎内の位置を示す座標系を示す図である。図28の例では、校舎の左手前の下側の角を原点とする座標系が定義されている。この座標系では、横方向がx軸、奥行き方向がy軸、高さ方向がz軸である。このような座標系により、各教室の範囲が定義できる。また、図28示した座標系における生徒用端末装置および教師用端末装置の位置を測定することで、生徒用端末装置および教師用端末装置を使用している生徒および教師がどの教室にいるのかを判断できる。生徒用端末装置および教師用端末装置の位置の測定には、例えば特開2004−156998号公報や特開2007−300572号公報に開示されている屋内測位技術を利用することができる。
生徒や教師がどの教室にいるのかが分かれば、教師が授業を行っているか否かの情報と組み合わせることで、生徒が授業に参加中か否かも判断できる。すなわち、授業を行っている教師と同じ教室にいる生徒は、授業に参加中であると判断できる。
第4の実施の形態のシステム構成は、図4に示した第2の実施の形態のシステム構成と同様である。すなわち、校舎20の各教室21〜29に、無線LANのアクセスポイント41〜49が設置されている。
図29は、第4の実施の形態に係る各装置の機能を示すブロック図である。生徒用端末装置200aは、発言入力部221、発言送信部222、発言参照要求部223、発言一覧表示部224、および位置情報取得部225を有する。このうち発言入力部221と発言参照要求部223とについては、図7に示した第2の実施の形態の同名の要素と同じ機能に加え、位置情報取得部225から位置情報を取得する機能を有している。発言送信部222と発言一覧表示部224とについては、図7に示した第2の実施の形態の同名の要素と同じ機能に加え、位置情報を含む情報を送信する機能を有している。
位置情報取得部225は、発言入力部221または発言参照要求部223からの求めに応じ、図28に示した座標系における生徒用端末装置200aの位置を示す位置情報を取得する。例えば、位置情報取得部225には、校舎20内に設置された各アクセスポイント41〜49の設置場所が、図28に示した座標系における座標で予め登録されている。位置情報取得部225は、アクセスポイントとの通信を試み、通信ができたアクセスポイントの設置位置の座標を、生徒用端末装置200aの位置とする。また、複数のアクセスポイントと通信できた場合、例えば、電波の強度が最も強いアクセスポイントの設置位置の座標を、生徒用端末装置200aの位置とする。また、少なくとも3台のアクセスポイントと通信できた場合、例えば、通信できたアクセスポイントとの間の電波の強度から距離を推定し、各アクセスポイントとの距離から、生徒用端末装置200aの位置を求めることもできる。位置情報取得部225は、取得した位置情報を、発言入力部221または発言参照要求部223に送信する。
教師用端末装置300aは、授業記録取得部321、授業記録送信部322、および位置情報取得部323を有する。このうち授業記録取得部321については、図7に示した第2の実施の形態の授業記録取得部311と同じ機能に加え、位置情報取得部323から位置情報を取得する機能を有している。また授業記録送信部322については、図7に示した第2の実施の形態の授業記録送信部312と同じ機能に加え、位置情報を含む情報を送信する機能を有している。
位置情報取得部323は、授業記録取得部321からの求めに応じ、図28に示した座標系における教師用端末装置300aの位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部323は、例えば、生徒用端末装置200aの位置情報取得部225と同じ方法で位置情報を取得できる。
サーバ100aは、情報の記憶機能として、生徒プロファイルDB(データベース)131、教師プロファイルDB132、発言DB133、および授業記録DB134を有する。またサーバ100aは、情報処理機能として、制御部141、情報格納部142、現在時刻取得部143、授業参加判定部144、検索条件生成部145、発言検索部146、発言一覧送信部147、および授業場所判定部148を有する。
生徒プロファイルDB131は、生徒それぞれの個人情報(生徒プロファイル)を記憶する。生徒プロファイルには、例えば生徒の識別情報(ユーザID)、およびニックネームが含まれる。生徒プロファイルDB131としては、例えばHDD103の記憶領域の一部を使用することができる。
教師プロファイルDB132は、授業統制者である教師それぞれの個人情報(教師プロファイル)を記憶する。例えば教師プロファイルDB132には、教師の識別情報(ユーザID)に加え、認証用のパスワードなどが含まれる。教師プロファイルDB132としては、例えばHDD103の記憶領域の一部を使用することができる。
発言DB133は、生徒の電子的な発言に関する発言情報を記憶する。発言情報には、例えば発言内容を示す文字列、発言時刻、発言者のニックネーム、発言場所などが含まれる(後述する図30参照)。発言DB133としては、例えばHDD103の記憶領域の一部を使用することができる。
授業記録DB134は、授業の開始・終了時刻を記憶する。例えば授業記録DB134には、授業が行われた場所に対応付けて、授業の開始時刻と終了時刻とが格納される(後述する図31参照)。授業記録DB134としては、例えばHDD103の記憶領域の一部を使用することができる。
授業場所DB135は、授業場所となる各教室の範囲を示す情報が格納されている。授業場所DB135としては、例えばHDD103の記憶領域の一部を使用することができる。
制御部141、現在時刻取得部143、発言検索部146、および発言一覧送信部147については、図7に示した第2の実施の形態のサーバ100内の同名の要素と同じ機能を有している。
情報格納部142は、生徒用端末装置200aの発言送信部222から送信された発言登録要求に応じ、発言時刻、およびその発言者のニックネームと対応付けた発言内容を、発言DB133に格納する。また教師用端末装置300aの授業記録送信部322から送信された授業記録要求に応じ、その教師30の現在位置に対応付けて、授業の開始時刻または終了時刻を授業記録DB134に格納する。
授業参加判定部144は、生徒用端末装置200aの発言参照要求部223から発言参照要求を受信した際に、生徒用端末装置200aを使用している生徒31が授業に参加中か否かを判定する。例えば授業参加判定部144は、生徒31の現在位置において、いずれかの教師が授業を行っていれば、生徒31は授業参加中であると判定する。また授業参加判定部144は、生徒31の現在位置において、いずれの教師も授業を行っていなければ、生徒31は授業参加中でないと判定する。
検索条件生成部145は、発言参照要求に対する発言DB133の検索条件を生成する。例えば検索条件生成部145は、発言参照要求を送信した生徒用端末装置を使用する生徒が授業中であれば、その生徒と同じ場所で授業を受けている生徒の発言に限定する条件含む検索条件を生成する。
授業場所判定部148は、生徒用端末装置200aから送られた位置情報に基づいて、生徒31の現在位置を判断する。また授業場所判定部148は、教師用端末装置300aから送られた位置情報に基づいて、教師30の現在位置を判断する。
なお、図29に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。
次に、サーバ100aに格納される情報について、詳細に説明する。
生徒プロファイルDB131内のデータ構造は、例えば図8に示した第2の実施の形態の生徒プロファイルDB111のデータ構造と同様である。ただし、第4の実施の形態における生徒プロファイルDB131では、各生徒プロファイル内にグループ名は含まれていなくてもよい。また、教師プロファイルDB132内のデータ構造は、例えば図9に示した第2の実施の形態の教師プロファイルDB112のデータ構造と同様である。ただし、第4の実施の形態における教師プロファイルDB132では、各教師プロファイル内にグループ名は含まれていなくてもよい。
図30は、第4の実施の形態の発言DBのデータ構造の一例を示す図である。発言DB133には、生徒による電子的な発言の内容を含む発言情報が格納されている。なお図30の例では、発言時刻が新しい発言情報ほど、上位に登録されている。発言情報には、発言者のニックネーム、発言時刻、発言場所、および発言内容が含まれる。例えば、図30に示す発言DB133内の最新の発言情報は、発言者のニックネーム「りょうた」、発言時刻「2010/6/17 9:29」、発言場所「5年1組の教室」、発言内容「どこが優勝すると思う?」である。
図31は、第4の実施の形態の授業記録DBのデータ構造の一例を示す図である。授業記録DB134には、授業の開始・終了を示す授業記録が格納されている。なお図31の例では、新たに登録された授業記録ほど、授業記録DB134の下位に登録されている。授業記録には、授業場所、授業開始時刻、授業終了時刻が含まれる。例えば授業記録DB134の下から4番目の授業記録は、授業場所「5年3組の教室」、授業開始時刻「2010/6/17 8:42」、授業終了時刻「2010/6/17 9:26」である。
図32は、第4の実施の形態の授業場所DBのデータ構造の一例を示す図である。授業場所DB135には、位置情報の範囲と授業場所との対応関係が格納されている。図32の例では、授業場所DB135には、x軸の座標値の範囲、y軸の座標値の範囲、z軸の座標値の範囲の組み合わせに対応する授業場所が設定されている。例えば図32に示す授業場所DB135の最初のレコードの内容は「0<X<10 && 0<Y<10 && 0<Z<3 → 5年1組の教室」(X、Y、Zは、それぞれx軸、y軸、z軸の座標値を示す実数)である。このレコードは、x軸の座標値(X)が「0<X<10」、y軸の座標値(Y)が「0<Y<10」、z軸の座標値(Z)が「0<Z<3」のすべてを満たす位置情報が、授業場所「5年1組の教室」に対応することを示している。
なお、図32の例では、各レコードで授業場所との対応関係が定義された位置情報の範囲のいずれにも含まれない位置情報については、教室外であることが定義されている。
以下、サーバ100aが、生徒用端末装置200aと教師用端末装置300aとを通信相手として通信した場合における各装置の動作を説明する。
図29に示した構成のシステムにおいて、例えば生徒用端末装置200aを使用する生徒が電子的な発言をする場合、生徒用端末装置200aのキーボードなどを操作し、発言の文字列を入力する。入力された文字列は、発言内容として発言入力部221で受け取られる。発言入力部221では、位置情報取得部225から位置情報が取得される。そして、発言入力部221から発言送信部222に、例えば発言内容、生徒のユーザID、および位置情報を含む発言登録要求が渡される。すると、発言送信部222により、発言登録要求がサーバ100aに送信される。
発言登録要求を受信したサーバ100aでは、制御部141により発言登録要求が情報格納部142に渡される。発言登録要求を受信した情報格納部142は、現在時刻取得部143から現在時刻を取得する。また情報格納部142は、生徒プロファイルDB131から、発言登録要求内のユーザIDに対応するニックネームを取得する。さらに情報格納部142は、発言登録要求に含まれる位置情報を授業場所判定部148に渡し、その位置情報に対応する授業場所を、授業場所判定部148から取得する。そして情報格納部142は、生徒のニックネーム、現在時刻、および授業場所が付与された発言内容を、発言DB133に格納する。
また、教師が授業を開始する場合、教師は教師用端末装置300aに対して、授業開始の入力を行う。例えば教師は、授業開始を指示するコマンドを、教師用端末装置300aに入力する。すると教師用端末装置300aの授業記録取得部321により授業が開始されたことが検知される。このとき授業記録取得部321は、位置情報取得部323から位置情報を取得する。そして、授業記録送信部322からサーバ100aへ、授業開始を示す授業記録要求が送信される。なお、授業開始を示す授業記録要求には、位置情報や認証情報が含まれる。
授業開始の授業記録要求を受信したサーバ100aでは、制御部141により授業記録要求が情報格納部142に渡される。このとき授業記録要求に含まれる認証情報に基づいて、情報格納部142によってユーザ認証が行われる。認証に成功すると、情報格納部142は、現在時刻取得部143から現在時刻を取得する。また情報格納部142は、授業記録要求に含まれる位置情報を授業場所判定部148に渡し、その位置情報に対応する授業場所を、授業場所判定部148から取得する。そして情報格納部142は、授業場所と授業の開始時刻とを含む授業記録を、授業記録DB134に格納する。
教師が授業を終了する場合、教師は教師用端末装置300aに対して、授業終了の入力を行う。例えば教師30は、授業終了を示す指示を、教師用端末装置300aに入力する。すると教師用端末装置300aの授業記録取得部321により授業が終了されたことが検知される。このとき授業記録取得部321は、位置情報取得部323から位置情報を取得する。そして、授業記録送信部322により、授業終了を示す授業記録要求がサーバ100aに送信される。なお、授業終了を示す授業記録要求には、例えば教師の認証情報が含められる。
授業終了の授業記録要求を受信したサーバ100aでは、制御部141により授業記録要求が情報格納部142に渡される。このとき授業記録要求に含まれる認証情報に基づいて、情報格納部142によってユーザ認証が行われる。そして、正しく認証された場合、情報格納部142によって、現在時刻取得部143から現在時刻が取得される。また情報格納部142は、授業記録要求に含まれる位置情報を授業場所判定部148に渡し、その位置情報に対応する授業場所を、授業場所判定部148から取得する。そして情報格納部142によって、取得した現在時刻が授業終了時刻とされ、認証を受けた教師が授業を行っている授業場所の最新の授業記録に関連付けて、授業記録DB134内に授業終了時刻が格納される。
生徒が発言DB133に蓄積された発言情報を参照する場合、生徒は、生徒用端末装置200aに対して発言一覧表示指示を入力する。発言一覧表示指示が入力されると、発言参照要求部223は、位置情報取得部225から生徒用端末装置200aの位置を示す位置情報を取得する。そして、発言参照要求部223は、サーバ100aに対して発言参照要求を送信する。発言参照要求には、例えば生徒のユーザIDと位置情報とが含まれる。
発言参照要求部223から送られた発言参照要求はサーバ100aの制御部141を介して、授業参加判定部144に送られる。すると授業参加判定部144は、発言参照要求に含まれる位置情報を授業場所判定部148に渡し、その位置情報に対応する授業場所を、授業場所判定部148から取得する。そして授業参加判定部144は、授業記録DB134を参照し、発言参照要求を送信した生徒用端末装置200aを使用する生徒が授業に参加中かどうかを判定する。参加中と判定された場合は、授業参加判定部144により、参加している授業の授業場所とその授業開始時刻が授業記録DB134から取得される。
授業参加判定部144により、生徒が授業に参加しているか否かが判定されると、その判定結果に応じた検索条件が、検索条件生成部145によって生成される。例えば授業参加判定部144によって参加中と判定された場合、検索条件には、生徒が参加している授業の授業場所と一致する授業場所に居る生徒の発言であるという条件が含められる。また授業参加判定部144によって参加中と判定された場合の検索条件には、例えば、授業開始時刻から現在までの発言であるという条件が含められる。他方、授業参加判定部144によって参加中でないと判定された場合は、すべての発言を取得する検索条件が生成される。
検索条件生成部145によって検索条件が生成されると、生成された検索条件に従って、発言検索部146により発言DB133内の発言情報が検索される。検索結果として得られた発言情報は、発言一覧送信部147に渡される。すると発言一覧送信部147により、検索結果として得られた発言情報の一覧(発言一覧)が、生徒用端末装置200aに送信される。
生徒用端末装置200aでは、発言参照要求部223が発言一覧を受信し、発言一覧を発言一覧表示部224に渡す。すると、発言一覧表示部224により、取得した発言一覧がモニタに表示される。
次に、生徒用端末装置200a、教師用端末装置300a、およびサーバ100aそれぞれが実行する処理について詳細に説明する。
まず生徒用端末装置200aで実行される発言入力・参照処理について説明する。
図33は、第4の実施の形態の発言入力・参照処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図33に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、以下の処理は、例えば生徒用端末装置200aの起動時、または発言の入力および参照を行う機能(発言入力部221、発言送信部222、発言参照要求部223、および発言一覧表示部224)の起動時に実行される。なおステップS201〜S205の処理は、図12に示した第2の実施の形態におけるステップS11〜S15の処理と同様である。
[ステップS206]発言入力部221は、位置情報取得部225から、生徒用端末装置200aの位置を示す位置情報を取得する。例えば発言入力部221は、位置情報取得部225に対して、位置情報を要求する。すると位置情報取得部225は、例えば通信可能なアクセスポイントの位置座標などから、生徒用端末装置200aの位置を計算し、位置情報を生成する。そして、位置情報取得部225は、生成した位置情報を発言入力部221に送信する。
[ステップS207] 発言入力部221は、発言者である生徒のユーザID、位置情報、および発言内容を含む発言登録要求を、発言送信部222に渡す。発言送信部222は、受け取った発言登録要求を、サーバ100aに送信する。
[ステップS208]発言参照要求部223は、発言一覧表示指示があったか否かを判断する。発言参照要求部223は、発言一覧表示指示があった場合、処理をステップS209に進める。発言参照要求部223は、発言一覧表示指示がなければ、処理をステップS203に進める。
[ステップS209]発言参照要求部223は、位置情報取得部225から、生徒用端末装置200aの位置を示す位置情報を取得する。例えば発言参照要求部223は、位置情報取得部225に対して、位置情報を要求する。すると位置情報取得部225は、生徒用端末装置200aの位置を計算し、位置情報を生成する。そして、位置情報取得部225は、生成した位置情報を発言参照要求部223に送信する。
[ステップS210]発言参照要求部223は、発言一覧表示指示を入力した生徒のユーザIDと、現在の生徒用端末装置200aの位置情報とを含む発言参照要求を、サーバ100aに送信する。
[ステップS211]発言入力部221は、発言入力・参照処理の終了指示があったか否かを判断する。終了指示があった場合、発言入力・参照処理が終了する。終了指示がなければ、発言入力部221は、処理をステップS203に進める。
このようにして、生徒用端末装置200aに入力された発言内容がサーバ100aに送信されると共に、生徒による発言一覧表示指示に応じて発言参照要求がサーバ100aに送信される。そして、サーバ100aから応答された発言一覧が、生徒用端末装置200aのモニタに表示される。
次に、教師用端末装置300aで実行される、授業開始・終了処理について説明する。
図34は、第4の実施の形態の授業開始・終了処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図34に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS221]授業記録取得部321は、授業開始指示が入力されたか否かを判断する。授業開始指示が入力された場合、授業記録取得部321は、開始操作用の授業管理画面を表示し、処理をステップS222に進める。授業開始指示が入力されていなければ、授業記録取得部321は、ステップS221の処理を繰り返す。
[ステップS222]授業記録取得部321は、教師用端末装置300aの現在の位置情報を取得する。例えば授業記録取得部321は、位置情報取得部323に対して、位置情報を要求する。すると位置情報取得部323は、教師用端末装置300aの位置を計算し、位置情報を生成する。そして、位置情報取得部323は、生成した位置情報を授業記録取得部321に送信する。
[ステップS223]授業記録取得部321は、授業開始のキャンセル指示が入力されたか否かを判断する。授業開始のキャンセル指示が入力された場合、授業記録取得部321は、処理をステップS221に進める。授業開始のキャンセル指示が入力されていなければ、授業記録取得部321は、処理をステップS224に進める。
[ステップS224]授業記録取得部321は、例えばユーザIDとパスワードとの入力が完了したか否かを判断する。授業記録取得部321は、入力が完了した場合、処理をステップS225に進める。授業記録取得部321は、入力が完了していなければ、処理をステップS223に進める。
[ステップS225]授業記録取得部321は、ユーザIDとパスワードを、RAMなどの一時記憶装置に格納する。
[ステップS226]授業記録取得部321は、授業開始を示す授業記録要求を、授業記録送信部322を介してサーバ100aに送信する。授業開始を示す授業記録要求には、例えば、ユーザIDとパスワードとの組による認証情報、ステップS222で取得した位置情報、および「開始」のステータス属性が含まれる。
以降、ステップS227〜ステップS231の処理は、それぞれ図13に示す第2の実施の形態のステップS26〜ステップS30の処理と同じである。
[ステップS232]授業記録取得部321は、終了指示が入力された場合、授業終了を示す授業記録要求を、授業記録送信部322を介してサーバ100aに送信する。授業終了を示す授業記録要求には、例えば、ユーザIDとパスワードとの組による認証情報、ステップS222で取得した位置情報、および「終了」のステータス属性が含まれる。
[ステップS233]授業記録取得部321は、授業管理画面を閉じて、授業開始・終了処理を終了する。
このようにして、教師からの操作によって、授業の開始・終了の指示が教師用端末装置300aに入力される。そして教師用端末装置300aからサーバ100aに対して、授業の開始または授業の終了を示す授業記録要求が送信される。
次に発言登録処理の詳細について説明する。
図35は、第4の実施の形態の発言登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図35に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS241]情報格納部142は、受信した発言登録要求から、発言者である生徒のユーザID、位置情報、および発言内容を取得する。
[ステップS242]情報格納部142は、現在時刻取得部143から現在時刻を取得する。
[ステップS243]情報格納部142は、生徒プロファイルDB131から、発言者のユーザIDに対応するニックネームを取得する。
[ステップS244]情報格納部142は、ステップS241で取得した位置情報に応じた授業場所を取得する。例えば情報格納部142は、位置情報を授業場所判定部148に渡し、授業場所の判定を要求する。すると授業場所判定部148は、授業場所DB135を参照し、取得した位置情報に対応する授業場所を判定する。例えば授業場所判定部148は、取得した位置情報のx座標値、y座標値、z座標値に基づき、各座標値が、教室の領域を示す数値範囲内に含まれるレコードを授業場所DB135から検出する。そして授業場所判定部148は、検出したレコードに示される授業場所を、取得した位置情報に対応する授業場所と判定する。授業場所判定部148は、判定結果の授業場所を、情報格納部142に送信する。
[ステップS245]情報格納部142は、取得したニックネーム、現在時刻、授業場所、および発言内容を含む発言情報を、発言DB133に格納する。
このようにして、生徒の電子的な発言が、発言DB133に格納される。
次に、発言一覧生成処理の詳細について説明する。
図36は、第4の実施の形態の発言一覧生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図36に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS251]授業参加判定部144は、受信した発言参照要求から、参照要求者である生徒のユーザIDと、位置情報とを取得する。
[ステップS252]授業参加判定部144は、現在時刻取得部143から現在時刻を取得する。
[ステップS253]授業参加判定部144は、ステップS251で取得した位置情報に応じた授業場所を取得する。例えば授業参加判定部144は、位置情報を授業場所判定部148に渡し、対応する授業場所を要求する。すると授業場所判定部148が授業場所DB135から、取得した位置情報に対応する授業場所を抽出し、抽出した授業場所を授業参加判定部144に送信する。
[ステップS254]授業参加判定部144は、取得した授業場所の最新の授業記録を取得する。例えば授業参加判定部144は、取得した授業場所を検索キーとして、授業記録DB134から、授業記録を検索する。そして情報格納部142は、検索結果として得られた授業記録のうち、開始時刻が最も遅い授業記録を、最新の授業記録として取得する。
[ステップS255]授業参加判定部144は、取得した最新の授業記録に終了時刻が設定されているか否かを判断する。終了時刻が設定されている場合、授業参加判定部144は、処理をステップS259に進める。終了時刻が設定されていない場合、授業参加判定部144は、処理をステップS256に進める。
[ステップS256]授業参加判定部144は、最新の授業記録に終了時刻が設定されていなければ、参照要求者である生徒が授業参加中であると判定する。そして授業参加判定部144は、制御部141を介して、検索条件生成部145に対して授業参加者用の検索条件生成要求を送信する。検索要求生成要求には、例えば、ステップS254で取得した最新の授業記録が含まれる。
[ステップS257]検索条件生成部145は、授業参加者用の検索条件生成要求を取得すると、最新の授業記録の開始時刻を取得する。
[ステップS258]検索条件生成部145は、授業場所が一致する生徒の発言検索用の検索条件を生成する。例えば検索条件生成部145は、取得した最新の授業記録に含まれる授業場所に居た生徒の発言であり、かつ、最新の授業記録の開始時刻から現在までの発言を検索する検索条件を生成する。検索条件生成部145は、生成した検索条件を、制御部141を介して発言検索部146に送信する。検索条件生成部145は、その後、処理をステップS261に進める。
以降、ステップS259〜S262の処理は、図18に示した第2の実施の形態のステップS79〜ステップS82の処理と同様である。
このようにして、発言参照要求を出力した生徒用端末装置200aを使用している生徒が授業参加中か否かに応じた適切な発言一覧を送信することができる。
次に、授業記録格納処理について詳細に説明する。
図37は、第4の実施の形態の授業記録格納処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図37に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、ステップS271〜S276の処理は、図19に示した第2の実施の形態のステップS91〜S96の処理と同様である。
[ステップS277]情報格納部142は、授業場所判定部148から、授業記録要求に含まれる位置情報に対応する授業場所を取得する。例えば情報格納部142は、位置情報を授業場所判定部148に渡し、対応する授業場所を要求する。すると授業場所判定部148が授業場所DB135から、取得した位置情報に対応する授業場所を抽出し、抽出した授業場所を情報格納部142に送信する。
[ステップS278]情報格納部142は、授業記録要求に含まれるステータス属性が「開始」か「終了」かを判断する。ステータス属性が「開始」であれば、情報格納部142は、処理をステップS279に進める。ステータス属性が「終了」であれば、情報格納部142は、処理をステップS280に進める。
[ステップS279]情報格納部142は、ステップS277で取得した授業場所と、開始時刻とを含む新たな授業記録を、授業記録DB134に格納する。なお、新たに格納される授業記録の開始時刻には、ステップS272で取得した現在時刻が設定される。その後、授業記録格納処理が終了する。
[ステップS280]情報格納部142は、授業記録DB134内の、ステップS277で取得した授業場所に対応する最新の授業記録に対して、ステップS272で取得した現在時刻を終了時刻として格納する。
このようにして、授業の開始・終了の時刻が授業記録DB134に格納される。
以上説明したように、第4の実施の形態では、授業場所によって、発言を参照する生徒が授業中か否かを判断することができる。そのため、予め各生徒が所属するグループを定義しておく必要がなく、クラス編成を臨機応変に変更しても、サーバ100a内にDBに手を加えることなく、生徒が授業参加中か否かを適切に判断できる。その結果、サーバ100aを管理する管理者の負担が軽減される。
〔第5の実施の形態〕
次に第5の実施の形態について説明する。第5の実施の形態は、教師が授業開始・終了の操作をし忘れるのを防止する機能を追加したものである。
図38は、第5の実施の形態に係る各装置の機能を示すブロック図である。なお第5の実施の形態におけるサーバ100と生徒用端末装置200との機能は、それぞれ図7に示した第2の実施の形態のサーバ100と生徒用端末装置200と同じである。そこで図38に示すサーバ100、生徒用端末装置200、およびそれぞれの装置内の各要素には、図7に示した第2の実施の形態内の同じ機能を有する要素と同じ符号を付し、説明を省略する。
教師用端末装置300bは、授業記録取得部331、授業記録送信部332、授業予定DB333、授業予定監視部334、および授業記録催促部335を有する。このうち授業記録取得部331と授業記録送信部332については、それぞれ図7に示した第2の実施の形態の教師用端末装置300内の同名の要素と同じ機能を有している。
授業予定DB333は、教師用端末装置300bを使用する教師の授業の開始予定時刻と授業の終了予定時刻とを記憶する。例えば教師用端末装置300b内のHDDの記憶領域の一部が、授業予定DB333として使用される。
授業予定監視部334は、授業予定DB333を参照して、授業開始予定時刻または授業終了予定時刻であるか否かを監視する。
授業記録催促部335は、授業開始時刻または授業終了時刻になると、教師用端末装置300bを使用する教師に対して、授業記録を催促するメッセージなどの表示を行う。
なお、図38に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。
図39は、授業予定DBのデータ構造の一例を示す図である。授業予定DB333には、授業開始予定時刻と授業終了予定時刻とが格納されている。図39の例では、授業開始予定時刻「8時40分」、授業終了予定時刻「9時25分」が格納されている。
授業予定監視部334は、教師用端末装置300bの内部時計の時刻と、授業予定DB333とを比較することで、授業開始予定時刻に達したか、あるいは授業終了予定時刻に達したかを判断することができる。授業開始予定時刻に達した場合、授業記録催促部335によって、例えば授業記録催促画面が表示される。
次に、教師用端末装置300bにおける授業開始・終了処理について詳細に説明する。
図40は、第5の実施の形態の授業開始・終了処理の手順を示すフローチャートの前半部分の一例である。以下、図40に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS301]授業予定監視部334は、現在時刻を取得する。例えば授業予定監視部334は、取得した現在時刻を、変数Tにセットする。
[ステップS302]授業予定監視部334は、授業予定DB333内に、現在時刻との差が所定値以内の開始予定時刻があるか否かを判断する。例えば授業予定監視部334は、授業予定DB333に格納されている開始予定時刻のうち、現在時刻以降の開始予定時刻を1つずつ抽出する。次に授業予定監視部334は、抽出した開始予定時刻を変数Tsに設定する。そして授業予定監視部334は、Ts−Tが所定値以下となるか否かを判断する。Ts−Tが所定値以下となる開始予定時刻を少なくとも1つ検出した場合、授業予定監視部334は、現在時刻との差が所定値以内の開始予定時刻があると判断する。
現在時刻との差が所定値以内の開始予定時刻がある場合、授業予定監視部334は、処理をステップS303に進める。現在時刻との差が所定値以内の開始予定時刻がない場合、授業予定監視部334は、処理をステップS311(図41参照)に進める。
[ステップS303]授業予定監視部334は、開始予定時刻になったことを授業記録催促部335に通知する。すると授業記録催促部335は、授業記録の開始入力を催促するダイアログ画面(授業記録催促画面)をモニタに表示する。
[ステップS304]授業記録催促部335は、授業記録催促画面において授業開始の入力が行われたか否かを判断する。例えば授業記録催促部335は、授業記録催促画面内の開始ボタンが押下された場合、授業開始の入力が行われたと判断する。授業開始の入力が行われた場合、授業記録催促部335は、授業記録催促画面を消去すると共に授業記録取得部331に対して授業開始の入力が行われたことを通知する。その後、授業記録催促部335は、処理をステップS307に進める。授業開始の入力が行われていなければ、授業記録催促部335は、処理をステップS305に進める。
[ステップS305]授業記録催促部335は、授業記録催促画面において授業開始の入力がキャンセルされたか否かを判断する。例えば授業記録催促部335は、授業記録催促画面内のキャンセルボタンが押下された場合、授業開始の入力がキャンセルされたと判断する。授業開始の入力がキャンセルされた場合、授業記録催促部335は、処理をステップS306に進める。授業開始の入力がキャンセルされていなければ、授業記録催促部335は、処理をステップS304に進める。
[ステップS306]授業記録催促部335は、授業開始の入力がキャンセルされた場合、授業記録催促画面を消去する。その後、授業記録催促部335は、処理をステップS301に進める。
ステップS307〜ステップS309の処理は、それぞれ図13に示した第2の実施の形態のステップS23〜ステップS25の処理と同様である。
[ステップS310]授業記録取得部331は、授業記録要求に対するサーバ100からの応答が、認証成功か否かを判断する。授業記録取得部331は、認証成功の応答を受信した場合、処理をステップS301に進める。また授業記録取得部311は、認証失敗の応答を受信した場合、処理をステップS304に進める。
図41は、第5の実施の形態の授業開始・終了処理の手順を示すフローチャートの後半部分の一例である。以下、図41に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS311]授業予定監視部334は、授業予定DB333内に、現在時刻との差が所定値以内の終了予定時刻があるか否かを判断する。例えば授業予定監視部334は、授業予定DB333に格納されている終了予定時刻のうち、現在時刻以降の終了予定時刻を1つずつ抽出する。次に授業予定監視部334は、抽出した終了予定時刻を変数Teに設定する。そして授業予定監視部334は、Te−Tが所定値以下となるか否かを判断する。Te−Tが所定値以下となる終了予定時刻を少なくとも1つ検出した場合、授業予定監視部334は、現在時刻との差が所定値以内の終了予定時刻があると判断する。
現在時刻との差が所定値以内の終了予定時刻がある場合、授業予定監視部334は、処理をステップS312に進める。現在時刻との差が所定値以内の終了予定時刻がない場合、授業予定監視部334は、処理をステップS301(図40参照)に進める。
[ステップS312]授業予定監視部334は、終了予定時刻になったことを授業記録催促部335に通知する。すると授業記録催促部335は、授業記録の終了入力を催促するダイアログ画面(授業記録催促画面)をモニタに表示する。
[ステップS313]授業記録催促部335は、授業記録催促画面において授業終了の入力がキャンセルされたか否かを判断する。例えば授業記録催促部335は、授業記録の終了入力を催促する授業記録催促画面内のキャンセルボタンが押下された場合、授業終了の入力がキャンセルされたと判断する。授業終了の入力がキャンセルされた場合、授業記録催促部335は、処理をステップS314に進める。授業終了の入力がキャンセルされていなければ、授業記録催促部335は、処理をステップS315に進める。
[ステップS314]授業記録催促部335は、授業終了の入力がキャンセルされた場合、授業記録の終了入力を催促する授業記録催促画面を消去する。その後、授業記録催促部335は、処理をステップS301に進める。
[ステップS315]授業記録催促部335は、授業記録催促画面において授業終了の入力が行われたか否かを判断する。例えば授業記録催促部335は、授業記録催促画面内の終了ボタンが押下された場合、授業終了の入力が行われたと判断する。授業終了の入力が行われた場合、授業記録催促部335は、授業記録催促画面を消去すると共に授業記録取得部331に対して授業終了の入力が行われたことを通知する。その後、授業記録催促部335は、処理をステップS316に進める。授業終了の入力が行われていなければ、授業記録催促部335は、処理をステップS313に進める。
[ステップS316]授業記録取得部331は、授業終了を示す授業記録要求を、授業記録送信部332を介してサーバ100に送信する。授業開始を示す授業記録要求には、例えば、ユーザIDとパスワードとの組による認証情報と、「終了」のステータス属性とが含まれる。この際、授業記録取得部331は、授業記録催促画面を消去する。
このようにして、教師30からの操作によって、授業の開始・終了の指示が教師用端末装置300bに入力される。そして教師用端末装置300bからサーバ100に対して、授業の開始または授業の終了を示す授業記録要求が送信される。
図42は、授業開始予定時刻に表示される授業記録催促画面の一例を示す図である。授業記録催促画面90には、開始ボタン91とキャンセルボタン92とが設けられている。開始ボタン91は、授業を開始する際に選択するボタンである。開始ボタン91が押下されると、授業記録催促部335から授業記録取得部331へ、授業開始の操作入力が行われたことが通知され、授業記録取得部331によりユーザIDやパスワードの入力用の授業管理画面が表示される。キャンセルボタン92は、授業開始予定時刻ではあるものの、授業を開始しない場合に選択するボタンである。キャンセルボタン92が押下されると、授業記録催促画面90が消去される。
図43は、授業終了予定時刻に表示される授業記録催促画面の一例を示す図である。授業記録催促画面93には、終了ボタン94とキャンセルボタン95とが設けられている。終了ボタン94は、授業を終了する際に選択するボタンである。終了ボタン94が押下されると、授業記録催促部335から授業記録取得部331へ、授業終了の操作入力が行われたことが通知される。キャンセルボタン95は、授業終了予定時刻ではあるものの、授業を終了しない場合に選択するボタンである。キャンセルボタン95が押下されると、授業記録催促画面93が消去される。
このように授業開始予定時刻または授業終了予定時刻に、教師に操作を促すダイアログを表示することで、教師が授業記録を取得するための操作を忘れることを抑止することができる。
なお図38の例では、教師用端末装置300b内に授業予定DB333、授業予定監視部334、および授業記録催促部335が設けられているが、これらの機能をサーバ100内に設けることもできる。その場合、授業記録催促部335は、ネットワーク10を介して授業記録催促画面の画像データを教師用端末装置300bに送信する。
〔第6の実施の形態〕
次に第6の実施の形態について説明する。第6の実施の形態は、教師用端末装置の位置を示す位置情報や、教師用端末装置の動作状態に基づいて、授業の開始・終了を自動で判定するものである。
図44は、第6の実施の形態に係る各装置の機能を示すブロック図である。なお第6の実施の形態におけるサーバ100と生徒用端末装置200との機能は、それぞれ図7に示した第2の実施の形態のサーバ100と生徒用端末装置200と同じである。そこで図44に示すサーバ100、生徒用端末装置200、およびそれぞれの装置内の各要素には、図7に示した第2の実施の形態内の同じ機能を有する要素と同じ符号を付し、説明を省略する。
教師用端末装置300cは、授業記録取得部341、授業記録送信部342、授業開始終了条件DB343、授業進捗監視部344、位置情報取得部345、および授業記録催促部346を有する。このうち授業記録取得部341と授業記録送信部342については、それぞれ図7に示した第2の実施の形態の教師用端末装置300内の同名の要素と同じ機能を有している。また授業記録催促部346については、それぞれ図38に示した第5の実施の形態の教師用端末装置300b内の同名の要素と同じ機能を有している。
授業開始終了条件DB343は、授業が開始されたものと判断する条件と、授業が終了されたものと判断する条件とを記憶する。例えば教師用端末装置300c内のHDDの記憶領域の一部が、授業開始終了条件DB343として使用される。
授業進捗監視部344は、教師用端末装置300cの状態に基づいて授業の進捗状況を監視する。監視対象の進捗状況は、例えば授業が開始されたこと、および授業が終了したことである。
位置情報取得部345は、教師用端末装置300cの位置を示す位置情報を取得する。なお、位置情報取得部345の機能は、図29に示した第4の実施の形態の位置情報取得部323と同じである。
なお、図44に示した各要素間を接続する線は通信経路の一部を示すものであり、図示した通信経路以外の通信経路も設定可能である。
図45は、授業開始終了条件DBのデータ構造の一例を示す図である。授業開始終了条件DB343には、授業が開始されたと判断するための、教師用端末装置300cの位置情報と、教師用端末装置300cの動作モードとに関する条件が設定されている。また授業開始終了条件DB343には、授業が終了されたと判断するための、教師用端末装置300cの位置情報と、教師用端末装置300cの動作モードとに関する条件が設定されている。
図45の例では、「0<X<10 && 0<Y<10 && 0<Z<3 && 中断状態から再開→開始」という記載により、授業が開始されたと判断する条件が示されている。これは、教師用端末装置300cの位置情報に関する条件と、動作モードに関する条件との両方が満たされた場合に、授業が開始されたものと判断することを示している。位置情報に関する条件は、教師用端末装置300cの位置情報の座標値を(X,Y,Z)としたときに、座標値(X)が「0<X<10」、座標値(Y)が「0<Y<10」、座標値(Z)が「0<Z<3」のすべてを満たすことである。動作モードに関する条件は、動作モードが中断状態から再開されたことである。
また、「0<X<10 && 0<Y<10 && 0<Z<3 && 中断状態に→終了」という記載により、授業が終了したと判断する条件が示されている。これは、教師用端末装置300cの位置情報に関する条件と、動作モードに関する条件との両方が満たされた場合に、授業が終了したものと判断することを示している。位置情報に関する条件は、教師用端末装置300cの位置情報の座標値を(X,Y,Z)としたときに、座標値(X)が「0<X<10」、座標値(Y)が「0<Y<10」、座標値(Z)が「0<Z<3」のすべてを満たすことである。動作モードに関する条件は、動作モードが中断状態に移行したことである。ここで、教師用端末装置300cの中断状態とは、例えばサスペンド状態である。サスペンド状態とは、データやプログラムを作業状態のまま、パソコンの動作を一時的に停止させた状態である。サスペンド状態から動作を再開させる動作は、例えばレジュームと呼ばれる。
次に、教師用端末装置300cにおける授業開始・終了処理について詳細に説明する。
図46は、第6の実施の形態の授業開始・終了処理の手順を示すフローチャートの前半部分の一例である。以下、図46に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS401]授業進捗監視部344は、電源モード変化のイベントが発生したか否かを判断する。授業進捗監視部344は、電源モード変化のイベントが発生した場合、処理をステップS402に進める。授業進捗監視部344は、電源モード変化のイベントが発生していない場合、ステップS401の処理を繰り返す。
[ステップS402]授業進捗監視部344は、電源モード変化のイベントが発生すると、位置情報を取得する。例えば授業進捗監視部344は、位置情報取得部345から現在の教師用端末装置300cの位置を示す位置情報を取得する。
[ステップS403]授業進捗監視部344は、電源モードの変化が、中断状態からの動作の再開か否かを判断する。授業進捗監視部344は、動作の再開の場合、処理をステップS404に進める。授業進捗監視部344は、動作の再開でなければ、処理をステップS421(図47参照)に進める。
[ステップS404]授業進捗監視部344は、授業開始終了条件DB343に、授業開始条件を満たすレコードがあるか否かを判断する。例えば授業進捗監視部344は、ステップS402で取得した位置情報が、位置情報に関する条件を満たしている授業開始条件が、授業開始終了条件DB343に少なくとも1つあれば、授業開始条件を満たすレコードがあると判断する。授業開始条件を満たすレコードがある場合、授業進捗監視部344は、処理をステップS405に進める。授業開始条件を満たすレコードがない場合、授業進捗監視部344は、処理をステップS401に進める。
ステップS405〜S412の処理は、それぞれ図40に示した第5の実施の形態のステップS303〜S310の処理と同じである。ステップS412の処理で認証成功の応答を受け取ったと判断された場合、処理がステップS401(図47参照)に進められる。
図47は、第6の実施の形態の授業開始・終了処理の手順を示すフローチャートの後半部分の一例である。以下、図47に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS421]授業進捗監視部344は、教師用端末装置300cの電源モードが中断か否かを判断する。授業進捗監視部344は、電源モードが中断であれば、処理をステップS422に進める。授業進捗監視部344は、電源モードが中断でなければ、処理をステップS401(図46参照)に進める。
[ステップS422]授業進捗監視部344は、授業開始終了条件DB343に、授業終了条件を満たすレコードがあるか否かを判断する。例えば授業進捗監視部344は、ステップS402で取得した位置情報が、位置情報に関する条件を満たしている授業終了条件が、授業開始終了条件DB343に少なくとも1つあれば、授業終了条件を満たすレコードがあると判断する。授業終了条件を満たすレコードがある場合、授業進捗監視部344は、処理をステップS423に進める。授業開始条件を満たすレコードがない場合、授業進捗監視部344は、処理をステップS401(図46参照)に進める。
[ステップS423]授業進捗監視部344は、授業終了条件が満たされたことを授業記録取得部341に通知する。すると授業記録取得部341は、授業記録の終了入力を催促するダイアログ画面(授業記録催促画面)をモニタに表示する。
ステップS424〜ステップS427の処理は、それぞれ図41に示した第5の実施の形態のステップS313〜ステップS316の処理と同じである。ただし、ステップS425またはステップS427の処理が終了すると、処理がステップS401(図46参照)に進められる。
このように、第6の実施の形態では、教師用端末装置300cの位置情報と電源モードとによって、授業の開始・終了を判断することができる。その結果、授業のスケジュールが変更されても、適切な授業の開始・終了判断を行うことが可能となる。
なお、教師のユーザIDとパスワードとを予め教師用端末装置300cに登録しておくこともできる。この場合、授業記録取得部341が授業記録要求を送信する際には、予め登録しておいたユーザIDとパスワードとを含む授業記録要求を送信する。これにより、教師が教師用端末装置300cを授業場所へ持って行き、教師用端末装置300cの動作を開始させたり、中断状態にしたりすることで、サーバ100において授業の開始と終了との授業記録が自動的に取得される。その結果、授業記録の登録漏れの発生を抑止することが可能となる。
〔第7の実施の形態〕
第7の実施の形態は、複数の教師が同じ合言葉を入力することで、複数の教室で授業を受けている生徒を、同じグループとみなして発言一覧を参照できるようにしたものである。このとき使用される合言葉は、例えば共通のグループとする複数の教室それぞれの授業を統制する複数の教師の間で予め申し合わせておいた文字列である。
なお第7の実施の形態における装置の要素は、図7に示した第2の実施の形態の各装置の要素と同じである。そこで図7に示した各要素の符号を用いて、第7の実施の形態における第2の実施の形態と異なる部分を説明する。
第7の実施の形態では、授業記録取得部311は、ユーザID、パスワードに加えて、合言葉の入力を受け付けることができる。授業記録取得部311は、例えば、合言葉入力用のテキストボックスを含む授業管理画面を表示し、そのテキストボックスに入力された合言葉を取得する。なお合言葉は、任意の入力項目である。授業記録取得部311は、ユーザID、パスワード、および合言葉が入力された場合、ユーザID、パスワード、および合言葉を含む授業記録要求をサーバ100に送信する。
図48は、合言葉が入力可能な授業管理画面の一例を示す図である。図48の例では、授業管理画面400内に、ユーザID入力用のテキストボックス401、パスワード入力用のテキストボックス402、合言葉入力用のテキストボックス403、キャンセルボタン404、およびOKボタン405が表示されている。
教師はキーボードなどの入力装置を操作し、テキストボックス401に自己のユーザIDを入力する。また教師はキーボードなどの入力装置を操作し、テキストボックス402にパスワードを入力する。
さらに、教師はキーボードなどの入力装置を操作し、テキストボックス403に合言葉を入力する。
もし授業の開始処理を取りやめる場合、教師はタッチパッドなどの入力装置を操作し、キャンセルボタン404を押下する。すると、教師用端末装置300のモニタから授業管理画面400が消える。
教師は、授業を開始するのであれば、タッチパッドなどの入力装置を操作し、OKボタン405を押下する。OKボタン405が押下されると、「開始」のステータス属性に加え、テキストボックス401〜403に入力されたユーザID、パスワード、および合言葉を含む授業記録要求が、教師用端末装置300からサーバ100に送信される。サーバ100においてユーザIDとパスワードによるユーザ認証に成功すれば、授業管理画面400が例えばアイコンに最小化される。
このように、第7の実施の形態では、授業の開始操作用の授業管理画面400において、合言葉の入力が促される。ここで合言葉が入力されなかった場合は、第2の実施の形態と同じ処理が行われる。合言葉が入力された場合は、サーバ100において、授業記録DB114に授業開始の記録として合言葉も一緒に格納される。
第7の実施の形態におけるサーバ100では、情報格納部122が授業記録として授業記録DB114に格納する内容と、授業参加判定部124において授業参加中であると判定された場合に、検索条件生成部125で生成する検索条件が、第2の実施の形態と異なる。
情報格納部122は、教師用端末装置300から授業開始の授業記録要求を受信すると、受信した授業記録要求からユーザID、パスワード、および合言葉を取得すると共に、現在時刻取得部123を介して現在時刻を取得する。なお合言葉は、授業記録要求に含まれていない場合もある。そして情報格納部122は、ユーザIDとパスワードとに基づいてユーザ認証を行う。ユーザ認証に成功した場合、情報格納部122は、教師用端末装置300に認証成功の応答を送信すると共に、授業記録DB114に新たな授業記録を格納する。
図49は、第7の実施の形態における授業記録DBのデータ構造の一例を示す図である。授業記録DB114には、授業の開始・終了を示す授業記録が格納されている。なお図49の例では、新たに登録された授業記録ほど、授業記録DB114の下位に登録されている。授業記録には、グループ名、合言葉、授業開始時刻、授業終了時刻が含まれる。合言葉が入力されなかった場合の授業記録については、合言葉の部分は空欄である。図49の例では、下から3つの授業記録については、合言葉が含まれているが、下から4番目から6番目の授業記録については、合言葉は含まれていない。
例えば授業記録DB114の下から3つの授業記録には、同じ合言葉「6年生」が含まれている。合言葉が同じ複数の授業記録それぞれに対応する複数の授業では、例えば共同授業が行われている。例えば、グループ名「6年1組」、「6年2組」、「6年3組」の各グループ共同で、1つの授業が行われている。
また下から4つの授業記録については、終了時刻が設定されていない。これは、下から4つの授業記録に対応するグループが、現在授業中であることを示している。
図50は、第7の実施の形態の発言一覧生成処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下、図50に示す処理をステップ番号に沿って説明する。なお、ステップS501〜ステップS507の処理は、それぞれ図18に示した第2の実施の形態におけるステップS71〜ステップS77の処理と同じである。
[ステップS508]検索条件生成部125は、ステップS504で取得した最新の授業記録に、合言葉が含まれているか否かを判断する。検索条件生成部125は、合言葉が含まれていれば、処理をステップS509に進める。検索条件生成部125は、合言葉が含まれていなければ、処理をステップS512に進める。
[ステップS509]検索条件生成部125は、最新の授業記録に合言葉が含まれている場合、授業記録DB114から、ステップS504で取得した最新の授業記録と同じ合言葉を含み、且つ、取得した最新の授業記録との開始時刻の差が閾値以下の授業記録を検索する。開始時刻の差の閾値は、予め検索条件生成部125に設定されている。
[ステップS510]検索条件生成部125は、ステップS509の検索で得られた授業記録に含まれる開始時刻を比較し、最古(最も過去)の開始時刻を特定する。最古の開始時刻は、例えば合同授業が最も早く開始された教室の授業の開始時刻を表している。
[ステップS511]検索条件生成部125は、同じ合言葉が使用されたすべてのグループそれぞれに属する生徒の、合同授業中の発言を検索する検索条件を生成する。例えば検索条件生成部125は、ステップS509の検索結果として得られた授業記録それぞれに含まれるグループ名をすべて取得する。そして、検索条件生成部125は、取得したグループ名で示されるグループに所属する生徒による、ステップS510で特定した最古の開始時刻から現在までの発言を検索する検索条件を生成する。その後、検索条件生成部125は、処理をステップS515に進める。
ステップS512〜ステップS516の処理は、それぞれ図18に示した第2の実施の形態のステップS78〜ステップS82の処理と同様である。
このようにして、発言参照要求を出力した生徒用端末装置200を使用している生徒が合同授業に参加中の場合、その生徒と同じグループに所属する生徒の発言のみではなく、合同授業を行っている他のグループに所属する生徒の発言も含めた発言一覧が生成される。
次に、合言葉が一致するすべてのグループぞれぞれに所属する発言者の特定例について説明する。
例えば、図8に示すような生徒プロファイルDB111がある状況を想定する。このとき、「060335」のユーザIDの生徒が、2010年6月17日の9時29分に一覧表示指示を生徒用端末装置200に入力すると、発言参照要求がサーバ100に送信される。サーバ100では、発言参照要求に含まれるユーザIDに基づいて、生徒プロファイルDB111から、発言参照要求者である生徒の所属するグループ名「6年3組」が取得される。
さらに図49に示した授業記録DB114から、グループ名が「6年3組」の最新の授業記録が取得される。この例では「6年3組, 6年生, 2010/6/17 8:40,」という授業記録が取得される。取得された授業記録には、合言葉「6年生」が含まれるが、終了時刻は含まれない。そのため、一覧表示指示を入力した生徒は、合同授業に参加中であると判定される。合同授業に参加中の場合、サーバ100では、授業記録DB114の中から合言葉が「6年生」で授業記録が検索され、検索結果として得られた授業記録のグループ名「6年1組」、「6年2組」、「6年3組」が特定される。また検索結果として得られた授業記録の中で最古の開始時刻「2010年6月17日8時39分」が特定される。そして、特定されたグループ名のいずれかと一致する所属グループ名が生徒プロファイルDB111に格納されている発言者の発言であり、かつ、特定された最古の開始時刻から現在時刻までの発言を検索する検索条件が生成される。すなわち「6年1組」、「6年2組」、「6年3組」のいずれかに属する生徒による「2010年6月17日8時39分」以降の発言を検索する検索条件が生成される。
このような検索条件で発言DB113を検索することで、所属グループ名が異なる複数のグループ間で合同授業を行う場合にも、同じ授業を受けている生徒の発言を容易に参照することができる。
〔その他の実施の形態〕
上記各実施の形態では、現在時刻取得部がサーバに設けられているが、生徒用端末装置や教師用端末装置に現在時刻取得部を設けることもできる。この場合、生徒用端末装置から送信される発言登録要求および発言参照要求に対して、生徒用端末装置内の現在時刻取得部が取得した現在時刻が含められる。また教師用端末装置から送信される授業記録要求に対して、教師用端末装置内の現在時刻取得部が取得した現在時刻が含められる。サーバでは、発言登録要求、発言参照要求、および授業記録要求を受信した場合、各要求から現在時刻を取得する。
なお、上記の各実施の形態では、電子的な発言として文字列の例を示したが、電子的な発言は、例えば音声データ、画像データ、映像データであってもよい。
なお、上記の各実施の形態に示した処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、サーバ、生徒用端末装置、および教師用端末装置が有する機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RWなどがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disc)などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現することもできる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
以上の実施の形態に開示された技術には、以下の付記に示す技術が含まれる。
(付記1) コンピュータが、
端末装置から、該端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を取得すると、集団活動が活動中か否かを示す活動記録を記憶する第1の記憶手段を参照し、該活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中であれば、前記端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断し、
前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、発言者が発言時に参加していた集団活動に関連付けられた電子的な発言を記憶する第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出し、
前記抽出した発言を前記端末装置に送信する、
ことを特徴とする情報管理方法。
(付記2) 前記発言参照要求に含まれる活動特定情報は、前記端末装置を使用しているユーザの識別情報であり、
前記第1の記憶手段に記憶された活動記録には、集団活動を行うグループの識別情報が含まれており、
前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中か否かの判定の際には、
ユーザの識別情報と、該ユーザの識別情報で示されるユーザが属するグループの識別情報との対応関係が登録された第3の記憶手段から、前記端末装置を使用しているユーザの識別情報に対応するグループの識別情報を取得し、
前記取得したグループの識別情報を含む活動記録の中で、現在活動中であることを示す活動記録が前記第1の記憶手段内にある場合に、前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であると判断する、
ことを特徴とする付記1記載の情報管理方法。
(付記3) 前記第1の記憶手段に記憶された活動記録には、開始された集団活動の開始時刻と、終了した集団活動の終了時刻とが含められており、
前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中か否かの判定の際には、前記第1の記憶手段から、取得したグループの識別情報を含む活動記録のうちの開始時刻が最新の活動記録を取得し、該取得した活動記録に終了時刻が設定されていない場合、前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であると判断することを特徴とする付記2記載の情報管理方法。
(付記4) 集団活動の開始を示す活動記録要求を受信すると、現在時刻を開始時刻とした該集団活動の活動記録を、前記第1の記憶手段に新たに格納し、
集団活動の終了を示す活動記録要求を受信すると、現在時刻を終了時刻として、前記第1の記憶手段内の該集団活動の活動記録に該終了時刻を設定する、
ことを特徴とする付記3記載の情報管理方法。
(付記5) 集団活動の開始を示す、ユーザの識別情報を含む活動記録要求を受信すると、集団活動を管理するユーザの識別情報と、該ユーザの識別情報で示されるユーザが属するグループの識別情報との対応関係が登録された第4の記憶手段から、該活動記録要求に含まれるユーザの識別情報に対応するグループの識別情報を取得し、
現在時刻を開始時刻とした該集団活動の活動記録を、前記取得したグループの識別情報に対応付けて、前記第1の記憶手段に新たに格納し、
集団活動の終了を示す、ユーザの識別情報を含む活動記録要求を受信すると、前記第4の記憶手段から、該活動記録要求に含まれるユーザの識別情報に対応するグループの識別情報を取得し、
現在時刻を終了時刻として、前記第1の記憶手段内の前記取得したグループの識別情報に対応付けられた該集団活動の活動記録に該終了時刻を設定する、
ことを特徴とする付記4記載の情報管理方法。
(付記6) 集団活動の開始を示す、グループの識別情報を含む活動記録要求を受信すると、現在時刻を開始時刻とした該集団活動の活動記録を、該グループの識別情報に対応付けて前記第1の記憶手段に新たに格納し、
集団活動の終了を示す、グループの識別情報を含む活動記録要求を受信すると、現在時刻を終了時刻として、前記第1の記憶手段内の該グループの識別情報に対応付けられた該集団活動の活動記録に該終了時刻を設定する、
ことを特徴とする付記4記載の情報管理方法。
(付記7) 前記発言参照要求に含まれる前記活動特定情報は、前記端末装置の位置を示す位置情報であり、
前記第1の記憶手段に記憶された活動記録には、集団活動を行う場所の識別情報が含まれており、
前記ユーザが集団活動に参加中か否かの判定の際には、
集団活動を行う場所の識別情報と、該場所の範囲との対応関係が登録された第5の記憶手段から、前記端末装置の位置を含む場所の識別情報を取得し、
前記取得した場所の識別情報を含む活動記録の中で、現在活動中であることを示す活動記録がある場合に、前記ユーザが集団活動に参加中であると判断する、
ことを特徴とする付記1記載の情報管理方法。
(付記8) 前記第1の記憶手段に記憶された複数の活動記録の少なくとも一部には合言葉が設定されており、
前記第2の記憶手段の中から発言を抽出する際には、
前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、前記第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言、および該ユーザが参加している集団活動の活動記録と同じ合言葉が設定された他の活動記録に対応する集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出する、
ことを特徴とする付記1記載の情報管理方法。
(付記9) 端末装置から、該端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を取得すると、集団活動が活動中か否かを示す活動記録を記憶する第1の記憶手段を参照し、該活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中であれば、前記端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断する判断手段と、
前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、発言者が発言時に参加していた集団活動に関連付けられた電子的な発言を記憶する第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出する抽出手段と、
前記抽出した発言を前記端末装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記10) コンピュータに、
端末装置から、該端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を取得すると、集団活動が活動中か否かを示す活動記録を記憶する第1の記憶手段を参照し、該活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中であれば、前記端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断し、
前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、発言者が発言時に参加していた集団活動に関連付けられた電子的な発言を記憶する第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出し、
前記抽出した発言を前記端末装置に送信する、
処理を実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
(付記11)第1の端末装置、第2の端末装置、および情報処理装置を有する情報管理システムにおいて、
前記第1の端末装置は、
集団活動の開始または終了の入力を取得し、集団活動の開始または終了を示す活動記録要求を前記情報処理装置に送信する送信手段を有し、
前記第2の端末装置は、
電子的な発言内容の入力に応答し、前記第2の端末装置を使用しているユーザが参加している集団活動に関連付けられた活動特定情報と該発言内容とを含む発言登録要求を、前記情報処理装置に送信する送信手段と、
前記第2の端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から発言一覧を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した発言一覧を表示する表示手段とを有し、
前記情報処理装置は、
前記第1の端末装置から集団活動の開始または終了の活動記録要求を取得すると、受信した活動記録要求に応じて該集団活動が活動中か否かを示す活動記録を第1の記憶手段に格納し、前記第2の端末装置から発言登録要求を取得すると、該発言登録要求に含まれる発言内容を、該発言登録要求に含まれる活動特定情報に関連付けて第2の記憶手段に格納する格納手段と、
前記第2の端末装置から発言参照要求を取得すると、前記第1の記憶手段を参照し、該発言参照要求に含まれる活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中か否かを判断し、該集団活動が活動中であれば、前記第2の端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断する判断手段と、
前記第2の端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、前記第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出する抽出手段と、
前記抽出した発言を前記第2の端末装置に送信する送信手段とを有する、
ことを特徴とする情報管理システム。
(付記12) 前記第1の端末装置は、さらに、
集団活動の開始予定時刻と終了予定時刻とが格納された予定記憶手段を参照し、該集団活動の開始予定時刻または終了予定時刻に達したことを検出する監視手段と、
該集団活動の開始予定時刻に達すると、該集団活動の開始の入力を促す画面を表示し、該集団活動の終了予定時刻に達すると、該集団活動の終了の入力を促す画面を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする付記11記載の情報管理システム。
(付記13) 前記第1の端末装置は、さらに、
集団活動の開始条件と終了条件とが格納された条件記憶手段を参照し、該集団活動の開始条件または終了条件が満たされたことを検出する監視手段と、
該集団活動の開始条件が満たされると、該集団活動の開始の入力を促す画面を表示し、該集団活動の終了条件が満たされると、該集団活動の終了の入力を促す画面を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする付記11記載の情報管理システム。
(付記14) 前記条件記憶手段における集団活動の開始条件には、前記第1の端末装置の電源モードの状態が中断状態から再開されたという条件が含まれており、集団活動の終了条件には、前記第1の端末装置の電源モードの状態が中断状態になったという条件が含まれており、
前記監視手段は、前記第1の端末装置の電源モードの状態を監視し、集団活動の開始条件または終了条件が満たされたか否かを判断することを特徴とする付記13記載の情報管理システム。
(付記15) 前記条件記憶手段における集団活動の開始条件および終了条件には、集団活動が行われる場所の範囲を示す条件が含まれており、
前記第1の端末装置は、前記第1の端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置取得手段をさらに有し、
前記第1の端末装置の前記監視手段は、前記第1の端末装置の位置情報で示される位置が、前記条件記憶手段に格納された集団活動の場所に含まれるか否かにより、該集団活動の開始条件および終了条件が満たされたか否かを判断することを特徴とする付記13または14のいずれかに記載の情報管理システム。
1 情報処理装置
1a 第1の記憶手段
1b 第2の記憶手段
1c 格納手段
1d 判断手段
1e 抽出手段
1f 送信手段
2 ネットワーク
3 第1の端末装置
3a 送信手段
4,5 第2の端末装置
4a,5a 送信手段
4b,5b 取得手段
4c,5c 表示手段

Claims (13)

  1. コンピュータが、
    端末装置から、該端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を取得すると、集団活動が活動中か否かを示す活動記録を記憶する第1の記憶手段を参照し、該活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中であれば、前記端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断し、
    前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、発言者が発言時に参加していた集団活動に関連付けられた電子的な発言を記憶する第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出し、
    前記抽出した発言を前記端末装置に送信する、
    ことを特徴とする情報管理方法。
  2. 前記発言参照要求に含まれる活動特定情報は、前記端末装置を使用しているユーザの識別情報であり、
    前記第1の記憶手段に記憶された活動記録には、集団活動を行うグループの識別情報が含まれており、
    前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中か否かの判定の際には、
    ユーザの識別情報と、該ユーザの識別情報で示されるユーザが属するグループの識別情報との対応関係が登録された第3の記憶手段から、前記端末装置を使用しているユーザの識別情報に対応するグループの識別情報を取得し、
    前記取得したグループの識別情報を含む活動記録の中で、現在活動中であることを示す活動記録が前記第1の記憶手段内にある場合に、前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であると判断する、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理方法。
  3. 前記第1の記憶手段に記憶された活動記録には、開始された集団活動の開始時刻と、終了した集団活動の終了時刻とが含められており、
    前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中か否かの判定の際には、前記第1の記憶手段から、取得したグループの識別情報を含む活動記録のうちの開始時刻が最新の活動記録を取得し、該取得した活動記録に終了時刻が設定されていない場合、前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であると判断することを特徴とする請求項2記載の情報管理方法。
  4. 集団活動の開始を示す活動記録要求を受信すると、現在時刻を開始時刻とした該集団活動の活動記録を、前記第1の記憶手段に新たに格納し、
    集団活動の終了を示す活動記録要求を受信すると、現在時刻を終了時刻として、前記第1の記憶手段内の該集団活動の活動記録に該終了時刻を設定する、
    ことを特徴とする請求項3記載の情報管理方法。
  5. 集団活動の開始を示す、ユーザの識別情報を含む活動記録要求を受信すると、集団活動を管理するユーザの識別情報と、該ユーザの識別情報で示されるユーザが属するグループの識別情報との対応関係が登録された第4の記憶手段から、該活動記録要求に含まれるユーザの識別情報に対応するグループの識別情報を取得し、
    現在時刻を開始時刻とした該集団活動の活動記録を、前記取得したグループの識別情報に対応付けて、前記第1の記憶手段に新たに格納し、
    集団活動の終了を示す、ユーザの識別情報を含む活動記録要求を受信すると、前記第4の記憶手段から、該活動記録要求に含まれるユーザの識別情報に対応するグループの識別情報を取得し、
    現在時刻を終了時刻として、前記第1の記憶手段内の前記取得したグループの識別情報に対応付けられた該集団活動の活動記録に該終了時刻を設定する、
    ことを特徴とする請求項4記載の情報管理方法。
  6. 集団活動の開始を示す、グループの識別情報を含む活動記録要求を受信すると、現在時刻を開始時刻とした該集団活動の活動記録を、該グループの識別情報に対応付けて前記第1の記憶手段に新たに格納し、
    集団活動の終了を示す、グループの識別情報を含む活動記録要求を受信すると、現在時刻を終了時刻として、前記第1の記憶手段内の該グループの識別情報に対応付けられた該集団活動の活動記録に該終了時刻を設定する、
    ことを特徴とする請求項4記載の情報管理方法。
  7. 前記発言参照要求に含まれる前記活動特定情報は、前記端末装置の位置を示す位置情報であり、
    前記第1の記憶手段に記憶された活動記録には、集団活動を行う場所の識別情報が含まれており、
    前記ユーザが集団活動に参加中か否かの判定の際には、
    集団活動を行う場所の識別情報と、該場所の範囲との対応関係が登録された第5の記憶手段から、前記端末装置の位置を含む場所の識別情報を取得し、
    前記取得した場所の識別情報を含む活動記録の中で、現在活動中であることを示す活動記録がある場合に、前記ユーザが集団活動に参加中であると判断する、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理方法。
  8. 前記第1の記憶手段に記憶された複数の活動記録の少なくとも一部には合言葉が設定されており、
    前記第2の記憶手段の中から発言を抽出する際には、
    前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、前記第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言、および該ユーザが参加している集団活動の活動記録と同じ合言葉が設定された他の活動記録に対応する集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出する、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理方法。
  9. 端末装置から、該端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を取得すると、集団活動が活動中か否かを示す活動記録を記憶する第1の記憶手段を参照し、該活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中であれば、前記端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断する判断手段と、
    前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、発言者が発言時に参加していた集団活動に関連付けられた電子的な発言を記憶する第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出する抽出手段と、
    前記抽出した発言を前記端末装置に送信する送信手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  10. コンピュータに、
    端末装置から、該端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を取得すると、集団活動が活動中か否かを示す活動記録を記憶する第1の記憶手段を参照し、該活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中であれば、前記端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断し、
    前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、発言者が発言時に参加していた集団活動に関連付けられた電子的な発言を記憶する第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出し、
    前記抽出した発言を前記端末装置に送信する、
    処理を実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
  11. 第1の端末装置、第2の端末装置、および情報処理装置を有する情報管理システムにおいて、
    前記第1の端末装置は、
    集団活動の開始または終了の入力を取得し、集団活動の開始または終了を示す活動記録要求を前記情報処理装置に送信する送信手段を有し、
    前記第2の端末装置は、
    電子的な発言内容の入力に応答し、前記第2の端末装置を使用しているユーザが参加している集団活動に関連付けられた活動特定情報と該発言内容とを含む発言登録要求を、前記情報処理装置に送信する送信手段と、
    前記第2の端末装置を使用しているユーザが参加する集団活動に関連付けられた活動特定情報を含む発言参照要求を前記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置から発言一覧を取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得した発言一覧を表示する表示手段とを有し、
    前記情報処理装置は、
    前記第1の端末装置から集団活動の開始または終了の活動記録要求を取得すると、受信した活動記録要求に応じて該集団活動が活動中か否かを示す活動記録を第1の記憶手段に格納し、前記第2の端末装置から発言登録要求を取得すると、該発言登録要求に含まれる発言内容を、該発言登録要求に含まれる活動特定情報に関連付けて第2の記憶手段に格納する格納手段と、
    前記第2の端末装置から発言参照要求を取得すると、前記第1の記憶手段を参照し、該発言参照要求に含まれる活動特定情報と関連付けられた集団活動が活動中か否かを判断し、該集団活動が活動中であれば、前記第2の端末装置を使用しているユーザが該集団活動に参加中であると判断する判断手段と、
    前記端末装置を使用しているユーザが集団活動に参加中であれば、前記第2の記憶手段の中から、該ユーザと同じ集団活動に参加している発言者により該集団活動の参加中に発せられた発言を抽出する抽出手段と、
    前記抽出した発言を前記第2の端末装置に送信する送信手段とを有する、
    ことを特徴とする情報管理システム。
  12. 前記第1の端末装置は、さらに、
    集団活動の開始予定時刻と終了予定時刻とが格納された予定記憶手段を参照し、該集団活動の開始予定時刻または終了予定時刻に達したことを検出する監視手段と、
    該集団活動の開始予定時刻に達すると、該集団活動の開始の入力を促す画面を表示し、該集団活動の終了予定時刻に達すると、該集団活動の終了の入力を促す画面を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする請求項11記載の情報管理システム。
  13. 前記第1の端末装置は、さらに、
    集団活動の開始条件と終了条件とが格納された条件記憶手段を参照し、該集団活動の開始条件または終了条件が満たされたことを検出する監視手段と、
    該集団活動の開始条件が満たされると、該集団活動の開始の入力を促す画面を表示し、該集団活動の終了条件が満たされると、該集団活動の終了の入力を促す画面を表示する表示手段と、
    を有することを特徴とする請求項11記載の情報管理システム。
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