JP2012152610A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電源遮断時においてサブ制御装置にて電源断時の発生情報を保存し(S933)、電源投入時にS933にて記憶された情報をもとに電源断時が高確率状態であったか否かを判断し(S907)、電源断時が高確率状態であった場合には通常確率時に所定条件が成立して高確率状態になった場合における高確率状態中の報知パターンとは異なる報知パターンで高確率状態中の報知を行う。
【選択図】 図14
Description
また、特許文献1では高確率状態を複数種類設け、その複数ある高確率状態毎に報知方法を異ならせたものがある。
また、従来のパチンコ遊技機では、遊技中に停電などが発生し、パチンコ遊技機の電源が遮断された場合でも遊技者に不利益を与えないように電源が遮断される寸前の確率状態や入賞口に遊技球が入賞したときに払出される賞球の払出状況などをバックアップする構成になっている。
また、特別図柄、普通図柄の変動時間が通常時よりも短く、普通図柄が当ったことで開放される羽の開放時間が通常時よりも長くなっている時短状態も通常状態時に比べて遊技者が有利な状態であるので不正に利用される可能性がある。
遊技客にしても同様に正規のROMが付いているのか改造されたROMが付いているのか判別することが出来ない。
正規なROMがパチンコ遊技機に付いているのか改造されたROMがパチンコ遊技機に付いているのか判別が出来ないということは、不正に改造されたROMがパチンコ遊技機についていても長い間、気が付かずに遊技店あるいは遊技客は大きな損害を被ることになってしまう。
通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合と電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき高確率状態になった場合とで高確率状態時における報知手段による報知パターンを異ならせ、
さらに、前記外部接続端子から前記ホールコンピュータに出力される信号の態様により、通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合と、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき高確率状態になった場合との判別を可能としたことを特徴とする遊技機である。
従来、一般的な遊技機は、遊技球が始動口に入賞した際に抽出される乱数値が予め定められていた大当り遊技にする値(つまり、当りの値)であった場合には、当りであることを知らせるための図柄が確定表示したあとに大当り遊技を行い、該大当り遊技終了後に高確率状態になる俗にいうフルスペック型と遊技球が始動口に入賞した際に大当り遊技を行うか否かを決定する乱数値のほかに高確率状態にするか否かを決定する乱数値も抽出し、大当り遊技を行うか否かを決定するための乱数値が当りであった場合において高確率状態にするか否かを決定する乱数値が予め定められた高確率状態にする値と一致した場合には、当りであることを知らせるための図柄が確定表示したあとに大当り遊技を行い、該大当り遊技終了後に高確率状態になる俗にいうハーフスペック型が一般的である。
遊技盤上のランプ以外の報知手段としては、遊技機枠に設けられたランプ類、スピーカ、遊技者に当りであるか否かを知らすために使用する図柄を表示する図柄表示装置などが考えられる。
また、電源復帰後にバックアップ手段の記憶に基づき高確率状態になった場合には、通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合とで異なる報知パターンを高確率状態が続いている限り継続して報知するようにしている。異なる報知パターンを高確率状態が続くかぎり継続して報知させることで店員や遊技者が気が付く可能性が増し、不正の早期発見に繋がるようになる。
なお、図柄を表示する図柄表示装置はCRT、液晶表示装置、EL表示装置、ドットマトリックス表示装置、7セグ表示装置などが用いられる。
通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合には、報知手段により特別な報知を行わず、電源復帰後にバックアップ手段の記憶に基づき高確率状態になった場合には報知手段により特別な報知を行い、
さらに、前記外部接続端子から前記ホールコンピュータに出力される信号の態様により、通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合と、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき高確率状態になった場合との判別を可能としたことを特徴とする遊技機である。
通常確率状態時に所定条件が成立して時短状態になった場合と電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき時短状態になった場合とで時短状態における報知手段による報知パターンを異ならせ、
さらに、前記外部接続端子から前記ホールコンピュータに出力される信号の態様により、通常確率状態時に所定条件が成立して時短状態になった場合と、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき時短状態になった場合との判別を可能としたことを特徴とする遊技機である。
通常確率状態時に所定条件が成立して時短状態になった場合には、報知手段により特別な報知を行わず、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき時短状態になった場合には報知手段により特別な報知を行い、
さらに、前記外部接続端子から前記ホールコンピュータに出力される信号の態様により、通常確率状態時に所定条件が成立して時短状態になった場合と、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき時短状態になった場合との判別を可能としたことを特徴とする遊技機である。
通常、停電は頻繁に発生しないので、電源投入時にいきなり高確率状態になるということはあまりないといえる。つまり、通常確率状態での報知パターンでもなく通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合における高確率状態での報知パターンでもない報知パターンによって報知されていた場合には、店員は直ぐに気が付くことが出来、停電の有り無し及び他の店員にパチンコ遊機の電源を遮断したかを確認すれば、不正のROMに交換されているのかおおよその判断が可能になる。もし、不正なROMに交換されている可能性があれば、その遊技台を確認することで正確な判断が出来るようになる。
パチンコ遊技店には沢山のパチンコ遊技機が設置され、1日の営業時間はおよそ14時間であるが、そのパチンコ遊技機の全てを正規なROMが付いているか不正なROMが付いているのかを確認するのは大変な労力が必要になる。また、正規なROMから不正なROMに交換されるタイミングは14時間も存在することになる。つまり、頻繁に正規なROMが付いているか否かを確認しなければならない。しかし、実際の遊技店の多くは、全ての遊技機を頻繁に調べることは不可能に近いため閉店後に調べている。閉店後に調べるということは、仮に不正なROMが付けられていた場合には遊技店にとって大きな損害を被ることになる。しかし、本発明を使用すれば、通常確率状態での報知パターンでもなく通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合における高確率状態での報知パターンでもない報知パターンによって報知されていた場合にその遊技台だけを調べればよいので、多大な労力を有さなくても不正の早期発見が可能になる。
前面枠52は、左側上下のヒンジ53により外枠51に対し開閉可能に取り付けられており、通常は図示するように閉じた状態とされる。
前面枠52には、窓状のガラス枠60が前面枠52に対して開放可能に取り付けられている。このガラス枠60には板ガラス61が二重にはめ込まれ、板ガラス61の奥には前面枠52に保持された遊技盤10(図2参照)が収納されている。
ガラス枠60の下方には上皿55が前面枠52に対して開放可能に取り付けられ、上皿55の下方にては下皿63が前面枠52に固定され、下皿63の右側には発射ハンドル64が取り付けられている。発射ハンドル64を時計回りに回動操作すれば発射装置(図示略)が稼働して、上皿55から供給された遊技球を遊技盤10に向けて発射する。
また、このパチンコ機50はいわゆるCR機であって、プリペイドカードの読み書き等を行うためのプリペイドカードユニット(CRユニット)52が付属しており、パチンコ機50には、貸出ボタン55、精算ボタン56及び残高表示器57を有するCR精算表示装置が備わっている。
また、前面枠52には、遊技者の趣向を高めるためや遊技状態を遊技者や店員に知らすための複数の枠側装飾ランプ65(報知手段に該当)、スピーカ51(報知手段に該当)が備えられている。
遊技領域13の中央部にはセンターケース14が装着されており、そのセンターケース14にて取り囲まれるようにして図柄表示装置15(全体の図示は省略)のLCDパネル15aが配され、センターケース14には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース14の左右にはランプ風車19が設置され、左側のランプ風車19の上方にはゲート(通過口)21が設置されている。このゲート21に発射された遊技球が通過するとLCDパネル15aの右上に設けられた普通図柄表示装置25にて普通図柄が変動表示される。前記普通図柄が予め定められた当りの図柄で停止するとセンターケース14の直下に設けられた羽21が開放し、該羽21を備えた入賞口が特別図柄を変動させる始動口22となっている。
始動口22に遊技球が入賞するとLCDパネル15aにて特別図柄が変動し、該特別図柄が予め定められた図柄で停止すると始動口22の直下に設けられた大入賞口30が所定回数開放される(図は開放している時の図である)。
LCDパネル15aの左上には、普通図柄保留記憶用LED31と特別図柄保留記憶LED32が一体に設けられ、始動口22の両サイドには複数の入賞口24が設けられている。
大入賞口30の直下にはアウト口28が設けられ、遊技領域13に発射され入賞口に入賞しなかった遊技球が遊技機の裏に回収される。
なお、遊技盤10には、多数の遊技釘16が植設されているが、これらは周知であるので説明は省略する。
また、遊技領域13の両サイドにはサイドランプ26が設けられ、遊技盤10の上部には外レール11に沿って複数の上部ランプ27が設けられている。このサイドランプ26及び上部ランプ27は報知手段に該当し、遊技者の趣向を高めたり、遊技者や店員に遊技状態を知らせるために設けられている。
パチンコ機50の電気回路は図示するように、主制御装置80、払出制御装置81、図柄制御装置82、音声・ランプ統合制御装置83、発射制御装置84、電源基板85等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うために所謂中継基板等は記載していない。
なお、矢印が記載されているものが信号を表し、矢印が記載されていないものは電源を表す。
出力側に接続された大入賞口ソレノイド30cは大入賞口30、Vソレノイド30dは大入賞口30内の特別領域、普通役物ソレノイド22bは始動口22の開閉に各々使用されるものである。また盤用外部接続端子78は主制御基板80からの信号をホールメインコンピュータに出力し、試験信号端子43は遊技機の試験に使用されるものである。
払出制御装置81も主制御装置80同様に払出制御プログラムを記憶したROM及び演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。
即ち、割り込み処理毎に+1し、乱数を構成する要素を「0」〜「299」までの整数値とすることは前記初期乱数と何等変わることはないが、今回の更新最大値に至れば次回の割り込み処理ではそのときの更新初期値を初期値とし更新最大値に至るまで割り込み毎に+1し、更に次回の更新初期値を初期値とする構成である。これにより、当否乱数は、乱数を構成する要素を「0」〜「299」までの300個の整数値とし、割り込み処理毎に+1するが、更新最大値に至れば、次回の割り込み処理ではそのときの初期乱数により決定される値に変更されるので、当否乱数の値を予測不可能にすることができる。また、更新初期値と更新最大値とにより決定される乱数の構成要素は従来の当否乱数と同じ「0」〜「299」の300個の整数値と何等変わることがないので乱数を構成する要素の出現率を均一にしている。
本実施例では、遊技球が入賞口22に入賞すると大当り判定用乱数、大当り図柄決定用乱数、変動パターン決定用乱数、リーチ判定用乱数など複数の乱数を取得されるのだが、保留記憶できる数を4個までとしており、保留記憶が満タンである4個のときに遊技球が始動口22に入賞しても賞球が払出されるだけで、前記複数の乱数は保留記憶されない構成になっている。
次はS608あるいはS609の当否判定の結果が大当りか否かを判定し(S610)、肯定判定なら大当り図柄の決定(S611)及び変動パターンの決定をする(S612)。一方、否定判定なら外れ図柄の決定(S613)及び変動パターンの決定をする(S614)。S612又はS614の後、主制御装置80から音声・ランプ統合制御装置83へ変動開始コマンドを送信する処理を行い(S615)、音声・ランプ統合制御装置83から図柄制御装置82に変動開始コマンドを送信する。図柄制御装置82は変動開始コマンドを受信すると図柄表示装置15にて特別図柄の変動を開始させる。なお、変動開始コマンドには、S611あるいはS613で決定した図柄とS612あるいはS614で決定した変動パターンと一緒に送信される。
なお、入賞時に取得したリーチ乱数、変動パターン決定用乱数、外れ図柄乱数を見て変動パターンを決定することは当然ながら、変動短縮機能(確変状態、時短状態及び通常状態時において変動開始時に保留記憶が2個以上ある場合に作動させる機能)が作動しているか未作動なのかも確認して変動パターンが決定される。つまり、確変中、時短中は常に変動短縮機能が作動し、変動短縮機能が作動している状態の時には変動時間が短いものが選択される。
続いて、大当りした図柄は確変図柄か否かを判定し(S718)、否定判定なら図8(b)の処理に進み、肯定判定なら確変フラグ作動処理(S719)をし、リターンに抜ける。
本実施例では払出制御装置81以外のサブ制御装置(音声・ランプ統合制御装置83、図柄制御装置82、発射制御装置84)にもRAMが設けられているが本実施例では払出制御装置81以外のサブ制御装置はバックアップされる構成にはしていないが、他のサブ制御装置もバックアップする構成にしてもよい。
上述したように払出制御装置81以外のサブ制御装置はバックアップされる構成にしていないが音声・ランプ統合制御装置83はパチンコ機50の電源断時の遊技状態がどの状態(通常確率状態、高確率状態、時短状態、大当り状態の中のいずれか)であったかを記憶する遊技状態記憶手段(RAM)121が設けられ、この遊技状態記憶手段はパチンコ遊技機50の電源が入っていない状態でもその記憶が保持されるようになっている。本実施例では音声・ランプ統合制御装置83に遊技状態記憶手段121を設けるようになっているが、これに限らず他のサブ制御装置に設けてもよい。
また、電源基板85は、コンデンサを含み構成されたバックアップ電源生成回路によりDC5Vのバックアップ電源(VBB)を生成する構成となっており、バックアップ電源(VBB)出力は各制御装置(主制御装置80、払出制御装置81、音声・ランプ統合制御装置83)のCPUのバックアップ端子(VBB) に出力され、電源断時には各制御装置のRAMの記憶内容を保持する。主制御装置80、払出制御装置81のRAMの内容は全てを記憶保持し、音声・ランプ制御装置83のRAMの内容は電源断時がどの状態(通常確率状態、高確率状態、時短状態、大当り状態の中のいずれか)であったかを示す内容のみが記憶保持される(遊技状態記憶手段121に該当)。
現在の遊技機は、初期乱数と当否乱数(大当り乱数)を使用することで、遊技球が始動口に入賞したときに取得される乱数の値をランダム化している。しかし、RAMクリアを行うと初期乱数の値と当否乱数の値が0からスタートすることになるので、更新される当否乱数の値が当り値に達するまでの時間が分かってしまい、それに合わせて(体感器などを使用して)遊技球を始動口22に入賞させ大当りさせるという不正が行われている。
この不正を防止するには、RAMクリアスイッチ101を本実施例の状態記憶用RAMクリアスイッチ102のように鍵がついたカバーなどの中に設ければ容易にRAMクリアされないようにできるが、店員がRAMクリア操作を行なう際には大変時間がかかってしまうことになる。しかし本実施例のようにRAMクリアされる内容が選択できるような構成にすることで、不正を極力防止でき、かつ店員のRAMクリア操作が容易に行えることができる。
RAMクリア内容設定スイッチ103を押すと電源基板85に設けられた設定内容表示装置104に表示された文字が「A」から「B」へ、あるいは「B」から「A」へ切り換る。「A」とはRAMクリア操作を行なった際に乱数に係る記憶(初期乱数、当否乱数の現在の値など)以外の記憶がクリアされることを示す表示であり、「B」とはRAMクリア操作を行なった際にRAMに記憶されている全ての内容がクリアされることを示す表示である。乱数に係る記憶とは前述したように、初期乱数、当否乱数の更新状況(現在の記憶)である。設定内容表示装置104の表示は通常、「A」の表示がされており、鍵およびカバー107を外してRAMクリア内容設定スイッチ103を一度押すことで「B」の表示に変更される。この「B」の表示は予め定められた時間が経過した場合とパチンコ遊技機50の電源を遮断した際には「A」の表示に切り換るようになっているので前回のRAMクリア処理を「B」の表示で行っても次にRAMクリアするときには「A」の表示になるので、「B」の表示でRAMクリアをする場合(RAMに記憶された内容を全てクリアする場合)には必ず鍵とカバー107を外さなければならない。通常、RAMに記憶されている乱数の更新に関する記憶はメーカーからホールに搬入するときくらいしかクリアする必要はないので、ほとんどRAMクリア内容設定スイッチ103を押すことはない。
つまり、遊技者が上記不正を行なうつもりでRAMクリアスイッチを押しても乱数の更新に係る記憶はクリアされないので不正は行えない。また、乱数の更新に係る記憶はほとんどクリアする機会は少ないので鍵やカバー107が設けられていても何ら問題ない。
電源スイッチ100のオン(T2)から時間Ta経過後にリセット信号が解除され、このリセット信号解除が主制御装置80のCPUにおいては時間Tc経過後に、払出制御装置81のCPUにおいては時間Td経過後に音声・ランプ統合制御装置83のCPUにおいては時間Te経過後に有効になると、有効になった時点から各制御装置のCPUがセキュリティチェックを開始する。ここで、主制御装置80のCPUの遅延時間Tcが払出制御装置81のCPUの遅延時間Tdよりも長く設定され、払出制御装置81のCPUの遅延時間Tdが音声・ランプ統合制御装置83のCPUの遅延時間Teよりも長く設定されている。セキュリティチェック時間TbはCPUの種類、システムクロック周波数等にもよるが、本具体例において主制御装置80のCPU、払出制御装置81のCPU、音声・ランプ統合制御装置83のCPUの全てに使用したLE2080A-PA(システムクロック周波数6MHz)では185msとした。なお、セキュリティチェックとは、周知のごとくワンチップマイコンである各CPU等が遊技の進行内容を書き込んだROMの内容が正規の内容であるか否かをチェックすることである。
図13のaは電源投入時の処理であり、はじめに割込みモードの設定を行い(S800)、RAMのアクセスを許可する(S801)。次にRAMクリア信号が入力されているか否かを判断し(S802)、入力されていなければ、電源遮断時の発生情報が正常か否かを判断し(S803)、正常であった場合にはRAMの判定値を算出する(S804)。次にRAMの判定値が正常であるか否かを判定し(S805)、正常であった場合には、電源断時の発生情報のクリア(S806)、電源断時のスタックポインタの復帰(S807)、復電時のコマンド送信処理(S808)、CPU周辺デバイスの初期設定(S809)を行い、電源断時に割込みが許可されていたか否かを判断する(S810)。電源断時に割込みが許可されていたならば(S810:YES)、割込み許可を設定し(S811)、電源断時のプログラム番地にとび、電源断時に割込みが許可されていなければ(S810:NO)、そのまま電源断時のプログラム番地にとぶ処理が行われる。
S812でRAMクリア設定信号が入力されていなかった場合には(S812:NO)、乱数に係る記憶以外の記憶を0クリア(S818)、スタックポインタの設定(S819)、CPU周辺デバイスの初期設定(S820)、割込み許可設定(S821)を行う。
図14のaは電源投入時の処理であり、はじめに割込みモードの設定を行い(S900)、RAMのアクセスを許可する(S901)。次に状態記憶用RAMクリア信号が入力されているか否かを判断し(S902)、入力されていなければ、電源遮断時の発生情報が正常か否かを判断し(S903)、正常であった場合には電源断時のスタックポインタの復帰(S904)、CPU周辺デバイスの初期設定(S905)を行い、主制御装置通信エラー状態を設定する(S906)。次は電源断時が高確率状態であったか否かを判断する(S907)のだが、これは後述する電源断時の発生情報の保存の処理にて記憶される内容で判断を行う。S907でYESであった場合には報知パターンCを行うように設定する(S908)。この報知パターンCとは、通常確率時に所定条件が成立して高確率状態になったときに報知される報知パターンとは異なるパターンである(詳細は後述する)。
通常、音・ランプ統合制御装置83や図柄制御装置82は主制御装置80からの命令があってから始めて制御するようになっているが、この報知パターンCが設定されると主制御装置80から命令がなかった場合にも報知を行う構成になっている。
次は、電源断時の発生情報をクリアし(S909)、電源断時に割込みが許可されていたか否かを判断する(S910)。電源断時に割込みが許可されていたならば(S910:YES)、割込み許可を設定し(S911)、電源断時のプログラム番地にとび、電源断時に割込みが許可されていなければ(S910:NO)、そのまま電源断時のプログラム番地にとぶ処理が行われる。
通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合における高確率状態中の報知パターンと電源復帰直後に高確率状態になった場合における高確率状態中の報知パターンを異ならし、さらにバックアップ手段120に記憶された内容と遊技状態記憶手段121に記憶された内容が異なることを示す内容であった場合には、通常状態中おける報知パターン、通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合における高確率状態中の報知パターン、電源復帰直後に高確率状態になった場合における高確率状態中の報知パターンとは異なる報知パターンで報知される例である。
図16は図9と異なり遊技状態記憶手段121が払出制御手段に設けられており、該払出制御手段は主制御装置と双方向通信可能に設けられている。また、払出制御手段81が音声・ランプ統合制御装置83あるいは図柄制御装置82を介して報知手段を制御する構成になっている。バックアップ手段120に記憶された内容と遊技状態記憶手段121に記憶された内容が異なることを示す内容であるか否かを判定するには主制御装置80(バックアップ手段120が設けられた制御装置)と払出制御装置81(遊技状態記憶手段121が設けられた制御装置)とが双方向通信可能な構成が好ましい。
主制御装置80から払出制御装置81への一方向通信でもバックアップ手段120に記憶された内容と遊技状態記憶手段121に記憶された内容が異なることを示す内容であるか否かを判定することは可能であるが、主制御装置80に設けられたROMが偽りの情報(実際は大当り確率が高くなっているにもかかわらず、通常確率であるなど)を出力するROMに交換されていた場合には不正の早期発見が不可能になってしまう。
しかし、主制御装置80と払出制御装置81を双方向通信可能にして、払出制御装置81が主制御装置80の状態を確認しにいくように構成すれば、不正なROMに交換されていても不正の早期発見が可能になる。
なお、通常確率時あるいは高確率状態時に所定条件が成立して時短状態になった場合における盤用外部接続端子78からホールコンピュータに送る信号と電源復帰直後に時短状態になった場合における盤用外部接続端子78からホールコンピュータに送る信号を異ならせるようにしてもよい。異ならす方法は高確率状態で異ならす方法と同じような構成にしればよい。
51・・・スピーカ(報知手段)
65・・・枠側装飾ランプ(報知手段)
15・・・図柄表示装置(報知手段)
22・・・始動口
26・・・サイドランプ(報知手段)
27・・・上部ランプ(報知手段)
51・・・スピーカ(報知手段)
80・・・主制御装置
81・・・払出制御装置(サブ制御装置)
82・・・図柄制御装置(サブ制御装置)
83・・・音声・ランプ統合制御装置(サブ制御装置)
84・・・発射制御装置(サブ制御装置)
85・・・電源基板
100・・・電源スイッチ
101・・・RAMクリアスイッチ
102・・・状態記憶用RAMクリアスイッチ
103・・・RAMクリア内容設定スイッチ
120・・・バックアップ手段
121・・・遊技状態記憶手段
Claims (4)
- 遊技領域内に設けられた始動手段に遊技球が検出されることに起因して抽出される抽出値により、遊技者に有利な状態である特別遊技を実行するか否かを抽選する特別遊技抽選手段と、
前記特別遊技を実行するか否かの抽選確率が通常確率である通常確率状態時に所定条件が成立した場合、前記特別遊技を実行するか否かの抽選確率が高確率である高確率状態に変更させる確率変更手段と、
電源が遮断される際に電源遮断直前の遊技状態を記憶し、電源復帰後に電源遮断直前の遊技状態から遊技が再開できるようにするためのバックアップ手段と、
遊技機からホールコンピュータに信号を出力するための外部接続端子と、
を備える遊技機において、
通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合と電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき高確率状態になった場合とで高確率状態時における報知手段による報知パターンを異ならせ、
さらに、前記外部接続端子から前記ホールコンピュータに出力される信号の態様により、通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合と、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき高確率状態になった場合との判別を可能としたことを特徴とする遊技機。 - 遊技領域内に設けられた始動手段に遊技球が検出されることに起因して抽出される抽出値により、遊技者に有利な状態である特別遊技を実行するか否かを抽選する特別遊技抽選手段と、
前記特別遊技を実行するか否かの抽選確率が通常確率である通常確率状態時に所定条件が成立した場合、前記特別遊技を実行するか否かの抽選確率が高確率である高確率状態に変更させる確率変更手段と、
電源が遮断される際に電源遮断直前の遊技状態を記憶し、電源復帰後に電源遮断直前の遊技状態から遊技が再開できるようにするためのバックアップ手段と、
遊技機からホールコンピュータに信号を出力するための外部接続端子と、
を備える遊技機において、
通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合には、報知手段により特別な報知を行わず、電源復帰後にバックアップ手段の記憶に基づき高確率状態になった場合には報知手段により特別な報知を行い、
さらに、前記外部接続端子から前記ホールコンピュータに出力される信号の態様により、通常確率状態時に所定条件が成立して高確率状態になった場合と、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき高確率状態になった場合との判別を可能としたことを特徴とする遊技機。 - 遊技領域内に配置された始動口に設けられた始動手段に遊技球が検出されることに起因して抽出される抽出値により、遊技者に有利な状態である特別遊技を実行するか否かを抽選する特別遊技抽選手段と、
該特別遊技抽選手段の抽選結果を報知する特別図柄と、
前記始動口に設けられた羽を開放させるか否かの抽選結果を報知する普通図柄と、
電源が遮断される際に電源遮断直前の遊技状態を記憶し、電源復帰後に電源遮断直前の遊技状態から遊技が再開できるようにするためのバックアップ手段と、
遊技機からホールコンピュータに信号を出力するための外部接続端子と、
を備え、
前記普通図柄の変動時間が通常状態時よりも短く、前記始動口に設けられた羽の開放時間が通常状態時よりも長い、時短状態が存在する遊技機において、
通常確率状態時に所定条件が成立して時短状態になった場合と電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき時短状態になった場合とで時短状態における報知手段による報知パターンを異ならせ、
さらに、前記外部接続端子から前記ホールコンピュータに出力される信号の態様により、通常確率状態時に所定条件が成立して時短状態になった場合と、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき時短状態になった場合との判別を可能としたことを特徴とする遊技機。 - 遊技領域内に配置された始動口に設けられた始動手段に遊技球が検出されることに起因して抽出される抽出値により、遊技者に有利な状態である特別遊技を実行するか否かを抽選する特別遊技抽選手段と、
該特別遊技抽選手段の抽選結果を報知する特別図柄と、
前記始動口に設けられた羽を開放させるか否かの抽選結果を報知する普通図柄と、
電源が遮断される際に電源遮断直前の遊技状態を記憶し、電源復帰後に電源遮断直前の遊技状態から遊技が再開できるようにするためのバックアップ手段と、
遊技機からホールコンピュータに信号を出力するための外部接続端子と、
を備え、
前記普通図柄の変動時間が通常状態時よりも短く、前記始動口に設けられた羽の開放時間が通常状態時よりも長い、時短状態が存在する遊技機において、
通常確率状態時に所定条件が成立して時短状態になった場合には、報知手段により特別な報知を行わず、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき時短状態になった場合には報知手段により特別な報知を行い、
さらに、前記外部接続端子から前記ホールコンピュータに出力される信号の態様により、通常確率状態時に所定条件が成立して時短状態になった場合と、電源復帰後に前記バックアップ手段の記憶に基づき時短状態になった場合との判別を可能としたことを特徴とする遊技機。
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2012
- 2012-05-22 JP JP2012116309A patent/JP2012152610A/ja not_active Withdrawn
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