JP2012151673A - 通信装置、通信システム及び通信プログラム - Google Patents

通信装置、通信システム及び通信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アプリケーション用プロセッサとファストパス用プロセッサを有する通信装置において、ファストパス用プロセッサにより高速転送されるパケットをキャプチャするようにする。
【解決手段】本発明は、パケット転送処理を行う第1の制御手段と、アプリケーション処理を行う第2の制御手段とを備え、第1の制御手段が高速転送し、それ以外の例外パケットについて第2の制御手段がアプリケーション処理を行う通信装置において、第2の制御手段がキャプチャアプリケーション部を有し、第1の制御手段が、受信したパケットをコピーし、コピーされたパケットをキャプチャ用パケットとしてキャプチャアプリケーション部に与え、オリジナルのパケットを転送パケットとして与えるキャプチャ部を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信装置、通信システム及び通信プログラムに関し、例えば、少なくともアプリケーション用プロセッサとファストパス用プロセッサとを有するものであって、ファストパス用プロセッサで高速転送されるパケットをキャプチャすることができる通信装置及び通信プログラムに適用し得るものである。
例えば、特許文献1〜3に記載されるようなホームネットワークでは、ルータなどの通信装置が必要となる。この種のネットワークも含め様々なネットワークは、パケットの高速転送が要求され、ルータなどの通信装置も高速転送が要求される。
従来、図2に示すように、複雑なパケット処理や制御処理等を行うアプリケーション用プロセッサ(以下、APと呼ぶ)91と、パケットを高速転送するためのファストパス用プロセッサ(以下、FPと呼ぶ)92とを有する通信装置90がある。通信装置90は、WAN側インタフェース部及びLAN側インタフェース部としてWANスイッチ94及びLANスイッチ95を有する。
AP91はアプリケーションを有しており、AP91のアプリケーション発又はAP91のアプリケーション宛のパケット(すなわち、送信先アドレス又は送信元アドレスが自身のIPアドレスとなっているもの)や、ICMP等のFP92での処理に対応していないパケットや、フラグメント処理などの複雑な処理が必要なパケット等は、例外パケットとして、例外パス93を通って、AP91に与えられ、AP91で処理される。
一方、上記のような例外パケット以外のパケット(ファストパスパケットともいう)は、FP92で転送処理がなされる。
このように、複雑な処理や制御処理についてはAP91が行い、ファストパスパケットについては、AP91を経由せず、FP92がWAN及びLAN間で転送することにより、高速転送を実現している。
ところで、通信装置が高速転送するパケットをキャプチャすることが要求される。従来、パケットキャプチャ方式には、例えば、非特許文献1に開示されているようにpcapのような公知の技術・実装があり、OSのネットワークスタックを拡張することで、インタフェースで送受信するパケットをユーザ空間でキャプチャしている。
特開2005−346188号公報 特開2005−346189号公報 特開2005−346190号公報
http://www.tcpdump.org/pcap3_man.html
上述したように、パケットキャプチャ方式はユーザ空間で行われる。しかしながら、図2に示すような従来の通信装置の場合、FP92で高速転送されるパケットは、AP91を経由しない。そのため、AP91上のアプリケーションでパケットをキャプチャすることが難しいという問題がある。
また、従来の通信装置でパケットキャプチャを行うために、FP92により高速転送されるパケットを、例外パス93経由でAP91に上げるよう設定する方法も考えられる。しかし、この場合、パケットをAP91に上げる設定が複雑になり、かつ、パケットをAP91経由とすることで、FP92による高速転送ができなくなってしまうという問題がある。
そのため、FPにより高速転送されるパケットをキャプチャすることができる通信装置及び通信プログラムが求められている。また、FPによる高速転送を維持しながら、パケットキャプチャに係る設定を容易にすることができる通信装置、通信システム及び通信プログラムが求められている。
かかる課題を解決するために、第1の本発明の通信装置は、受信したパケットの転送処理を行う第1の制御手段と、所定のパケット処理や制御処理を含むアプリケーション処理を行う第2の制御手段とを備え、第1の制御手段が受信パケットを高速転送し、それ以外の例外パケットについて第2の制御手段がアプリケーション処理を行う通信装置において、(A)第2の制御手段が、パケットキャプチャを行うキャプチャアプリケーション部を有し、(B)第1の制御手段が、(1)受信したパケットを取り込む受信部と、(2)受け取ったパケットが例外パケットの場合には当該パケットを第2の制御手段に与え、そうでない場合には当該パケットを送信する送信部と、(3)受信部により取り込まれたパケットをコピーし、コピーされたパケットをキャプチャ用パケットとしてキャプチャアプリケーション部に与え、オリジナルのパケットを転送パケットとして送信部に与えるキャプチャ部とを有することを特徴とする。
第2の本発明の通信システムは、受信したパケットの転送処理を行う第1の制御手段と、所定のパケット処理や制御処理を含むアプリケーション処理を行う第2の制御手段とを備える通信装置で、第1の制御手段が受信パケットを高速転送し、それ以外の例外パケットについて第2の制御手段がアプリケーション処理を行う通信システムにおいて、(A)第2の制御手段が、パケットキャプチャを行うキャプチャアプリケーション部を有し、(B)第1の制御手段が、(1)受信したパケットを取り込む受信部と、(2)受け取ったパケットが例外パケットの場合には当該パケットを第2の制御手段に与え、そうでない場合には当該パケットを送信する送信部と、(3)受信部により取り込まれたパケットをコピーし、コピーされたパケットをキャプチャ用パケットとしてキャプチャアプリケーション部に与え、オリジナルのパケットを転送パケットとして送信部に与えるキャプチャ部とを有することを特徴とする。
第3の本発明の通信プログラムは、受信したパケットの転送処理を行う第1のコンピュータと、所定のパケット処理や制御処理を含むアプリケーション処理を行う第2のコンピュータとを備える通信装置で、第1のコンピュータが受信パケットを高速転送し、それ以外の例外パケットについて第2のコンピュータがアプリケーション処理を行う通信プログラムにおいて、第2のコンピュータが、パケットキャプチャを行うキャプチャアプリケーション部として機能するものであり、第1のコンピュータが、(1)受信したパケットを取り込む受信部と、(2)受け取ったパケットが例外パケットの場合には当該パケットを第2の制御手段に与え、そうでない場合には当該パケットを送信する送信部と、(3)受信部により取り込まれたパケットをコピーし、コピーされたパケットをキャプチャ用パケットとしてキャプチャアプリケーション部に与え、オリジナルのパケットを転送パケットとして送信部に与えるキャプチャ部として機能することを特徴とする。
本発明によれば、FPにより高速転送されるパケットをキャプチャすることができる。また、本発明によれば、FPによる高速転送を維持しながら、パケットキャプチャに係る設定を容易にすることができる。
第1の実施形態の通信装置10Aが実装する機能構成を示す機能ブロック図である。 アプリケーション用プロセッサとファストパス用プロセッサとを有する通信装置の内部構成を示す機能ブロック図である。 キャプチャ用設定データの設定方法、キャプチャ開始方法、キャプチャ停止方法の手順を示すシーケンス図である。 FP1上で高速転送されるファストパスパケットのキャプチャ方法の手順を示すシーケンス図である。 第2の実施形態の通信装置10Bが実装する機能構成を示す機能ブロック図である。 キャプチャモジュール部13によるキャプチャを低優先にする転送優先処理の一例を示すシーケンス図である。 キャプチャ用例外パス15によるAP2の負荷抑制処理の一例を示すシーケンス図である。
(A)第1の実施形態
以下では、本発明の通信装置、通信システム及び通信プログラムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態の通信装置10Aが実装する機能構成を示す機能ブロック図である。図1において、通信装置10Aは、ファストパス用プロセッサ(FP)1、アプリケーション用プロセッサ(AP)2、WANスイッチ3、LANスイッチ4を少なくとも備える。
ここで、通信装置10Aは、ネットワーク上に存在する転送装置であり、例えば、ルータやVoIPゲートウェイ等を適用することができる。この実施形態では、WANとLANとの間でパケット転送を行う通信装置を想定して説明する。
AP2は、パケットキャプチャの設定・実行処理、各種アプリケーション処理等を行うものである。AP2上では、例えば、Linux(登録商標)のようなネットワークスタックを持つ汎用OSが動作する。例えば、AP2は、上記汎用OS上で、DHCPサーバ/クライアント、PPPoEクライアント/サーバ、VoIPアプリケーション等のアプリケーションが動作することを想定している。
FP1は、WANスイッチ3やLANスイッチ4から入力されたパケットの高速転送を行うものである。また、FP1は、キャプチャ対象のパケットをコピーし、そのコピーしたパケットをキャプチャ用パケットとしてAP2に与え、コピー元のオリジナルのパケットを転送用パケットとして送信するものである。これにより、上記のコピーしたパケットはキャプチャ用パケットとしてAP2に与えてキャプチャすることができ、コピー元のオリジナルのパケットは転送用パケットとして高速転送を維持させることができる。
WANスイッチ3は、WAN側インタフェース部であり、LANスイッチ4は、LAN側インタフェース部である。WANスイッチ3及びLANスイッチ4のポート数(物理ポートの数)は、特に限定されるものではない。そのため、ポートが1つの場合でもよいし、複数の場合でもよい。
(A−1−1)FP1の内部構成
FP1は、図1に示すように、その機能として、受信モジュール部11、送信モジュール部12、キャプチャモジュール部13、転送用例外パス14、キャプチャ用例外パス15、キャプチャ用設定データ記憶部16、バッファプール部17を少なくとも有する。
受信モジュール部11は、WANスイッチ3、LANスイッチ4から入力されたパケットを受信するものである。また、受信モジュール部11は、転送用例外パス14から、アプリケーション処理が行われた転送用のパケットも受信する。受信モジュール部11は、受信したパケットをキャプチャモジュール部13に与える。
送信モジュール部12は、キャプチャモジュール部13からパケットを受け取り、パケットヘッダに含まれている情報に基づいて送信先アドレスや送信元アドレスや種別等を判断して、WANスイッチ3若しくはLANスイッチ4にパケットを転送したり、又は、高速転送するパケット(例外パケット)を転送用例外パス14に与えたりするものである。なお、送信モジュール部12は、図示しないが、パケット種別を判断するためのテーブル等を有しており、このテーブルを参照しながら判断するようにしてもよい。
なお、例外パケットとしては、例えば、AP2のアプリケーション発又はAP2のアプリケーション宛のパケット(すなわち、送信先アドレス又は送信元アドレスが自身のIPアドレスとなっているもの)や、ICMP等のFP1での処理に対応していないパケットや、フラグメント処理などの複雑な処理が必要なパケットが該当する。
キャプチャモジュール部13は、受信モジュール部11からのパケットからキャプチャ対象のものを選定し、キャプチャ対象のパケットをコピーするものである。キャプチャモジュール部13は、その機能として、選定部131、コピー部132、コピーパケット転送部133、オリジナルパケット転送部134、を少なくとも有する。
選定部131は、受信モジュール部11から受信したパケットを受け取り、キャプチャ用設定データ記憶部16を参照して、キャプチャ対象のパケットを選定するものである。
コピー部132は、選定部131により選定されたキャプチャ対象のパケットをコピーするものである。
コピーパケット転送部133は、コピー部132がコピーしたパケットをキャプチャ用例外パス15に与えるものである。これにより、コピーパケットをキャプチャ用としてキャプチャ用例外パス15に与えることできる。また、FP1がAP2への割り込みをあげることで、キャプチャ用のパケットをAP2に転送できる。
オリジナルパケット転送部134は、受信モジュール部11から受信したパケットを送信モジュール部12に与えるものである。つまり、オリジナルパケット転送部134は、キャプチャ対象のパケットのコピー元のパケットだけでなく、キャプチャ対象でないパケット(すなわちコピーしていないもの)も送信モジュール部12に与える。これにより、オリジナルパケットを転送用パケットとすることで高速転送を維持することができる。またキャプチャ対象でないパケットを送信モジュール部12に与えることができる。
転送用例外パス14は、送信モジュール部12からパケットを受け取り、AP2にパケットを与えるものである。また、転送用例外パス14は、パケットを受信したスイッチ(WANスイッチ3、LANスイッチ4)に応じて、WAN転送用デバイスドライバ216又はLAN転送用デバイスドライバ217に与える。
例えば、WANスイッチ3から受信されたパケットであれば、転送用例外パス14はLAN転送用デバイスドライバ217にパケットを与え、LANスイッチ4から受信されたパケットであれば、転送用例外パス14はWAN転送用デバイスドライバ216にパケットを与える。
ここで、転送用例外パス14は、例えばキュー141を有しており、送信モジュール部12からパケットを受け取ると、そのパケットをキュー141へプッシュする。そして、FP1がAP2に対して割り込み通知を行うと、AP2は転送用例外パス14のキュー141からパケットを取り出す。なお、転送用例外パス14を通過するパケットは、送信モジュール部12から受け取ったパケットであり、例外パケットである。
キャプチャ用例外パス15は、転送用例外パス14と同様に、キュー151を有しており、キャプチャモジュール部13から受け取ったパケットをキュー151にキューイングしてAP2により取り出される。キャプチャ用例外パス15には、キャプチャパケットのみがキュー151にプッシュされる。
第1の実施形態では、転送用例外パス15とは異なるキャプチャ用例外パス14を備え、転送用のパケットと区別してキャプチャ対象のパケットをAP2に与えることができる。これにより、高速転送を維持させながら、パケットキャプチャをすることができる。
キャプチャ用設定データ記憶部16は、キャプチャに係る設定データを記憶するものである。このキャプチャ用設定データ記憶部16に記憶されるキャプチャ用設定データは、キャプチャモジュール部13によるパケットの選定の際に利用されるものである。これにより、キャプチャモジュール部13は、キャプチャ用設定データの内容に応じて動作することができる。
ここで、キャプチャ用設定データは、AP2を通じて設定される。設定されるデータとしては、例えば、キャプチャモジュール部13の開始、キャプチャモジュール部13の停止を示すデータがある。
さらに、例えば、キャプチャ対象パケットの指定データ(例えば、MACアドレス、IPアドレス、プロトコル、UDP/TCPポート番号等)、キャプチャ容量の指定データ(例えば、Bytes指定等)、キャプチャ対象パケットの帯域制御データ(例えば、packets/sec指定等)等も、設定データとして設定できるようにしてもよい。
なお、上記で例示したキャプチャ対象パケットの指定データを設定することにより、FP1とAP2のリソース消費を軽減することができる。そこで、この実施形態では、キャプチャ対象パケットの指定データの設定を行う場合を例示するが、キャプチャ対象パケットの指定データの設定を行わないようにしてもよい。その場合、入力されたパケットを全てキャプチャ対象としてコピーして、AP2に与えることができる。
また、キャプチャ容量の指定データ、キャプチャ対象パケットの帯域制御データの設定も、必要に応じて行ったり、行わなかったりすることができる。
例えば、キャプチャ容量の指定データは、バッファプール部17に保持するコピーパケットの保持容量を示すデータである。このキャプチャ容量の指定データが設定されている場合、キャプチャモジュール部13は、バッファプール部17の保持容量が指定された容量を超えたとき、パケットのコピーを停止する。これにより、指定されたキャプチャ容量を超えたときのキャプチャを停止させることができる。その結果、高速転送を優先して実行させることができる。
また例えば、キャプチャ対象パケットの帯域制御データが設定されている場合、キャプチャモジュール部13は、キャプチャ対象パケットであってもその指定された帯域を超えたとき、パケットのコピーを停止する。これにより、キャプチャの負荷負担を軽減することができる。このバイも、高速転送を優先して実行させることができる。
バッファプール部17は、キャプチャモジュール部13がコピーしたパケットを保持するものである。バッファプール部17のバッファ設定は、例えば、キャプチャモジュール設定API211を通じて設定することができる。また、このバッファは、キャプチャモジュール設定用API211経由の設定により、動的に確保するようにしてもよいし、静的に確保するようにしてもよい。
なお、図1では、キャプチャモジュール部13がバッファプール部17を備える場合を例示しているが、コピーパケットを保持することができれば、バッファプール部17は、AP2上、FP1上のいずれにあってもよく、さらにはFP1、AP2以外の他の部に設けるようにしてもよい。
(A−1−2)AP2の内部構成
図1に示すように、AP2は、大別して、カーネル空間21、ユーザ空間22を有する。
カーネル空間21は、キャプチャモジュール設定データAPI211、WANキャプチャ用デバイスドライバ213及びLANキャプチャ用デバイスドライバ214を持つキャプチャ用API212、WAN転送用デバイスドライバ216及びLAN転送用デバイスドライバ217を持つネットワークスタック215を有する。
また、ユーザ空間22は、キャプチャアプリケーション221、アプリケーション222を少なくとも有する。
キャプチャアプリケーション221は、パケットキャプチャを行うアプリケーションである。キャプチャアプリケーション221は、ユーザ操作により、キャプチャ対象のパケットの指定を行い、キャプチャ開始を指示する。そして、キャプチャしたパケットデータを、例えばHDDやメモリ等の記憶部に保存するものである。例えば、キャプチャアプリケーション221は、Linux(登録商標)のtcpdump等を適用することができる。
さらに、キャプチャアプリケーション221は、ユーザ操作により、FP1上のキャプチャモジュール部13の設定も行うことができる。なお、キャプチャモジュール部13の設定は、キャプチャアプリケーション221とは異なる別のアプリケーションであってもよい。
アプリケーション222は、例えば、ソケットを使ってネットワーク通信を行うソフトウェアを想定する。例えば、DHCPデーモンやPPPoEクライアント、VoIPアプリケーションやSIPサーバ等をアプリケーション222として適用することができる。
ネットワークスタック215は、OS(例えば、Linux(登録商標)等)のネットワークスタック等を想定する。例えば、Linux(登録商標)の場合、システムコールインタフェース、プロトコル非依存インタフェース、ネットワークプロトコル、デバイス非依存インタフェース、デバイスドライバを有する。なお、ネットワークスタック215は、このデバイスドライバとして、WAN転送用デバイスドライバ216及びLAN転送用デバイスドライバ217を有する。
WAN転送用デバイスドライバ216及びLAN転送用デバイスドライバ217は、転送用例外パス14からパケットを取得して、ネットワークスタック215の上位層に与えるものである。
WAN転送用デバイスドライバ216及びLAN転送用デバイスドライバ217は、実際にデバイスを制御するわけではないので、例えば仮想デバイスドライバを実装するようにしてもよい。そして、WAN転送用デバイスドライバ216及びLAN転送用デバイスドライバ217は、転送用例外パス14のキュー141にキューイングされているパケットを取得し、そのパケットをネットワークスタック215の上位層へ転送する。
なお、WAN転送用デバイスドライバ216及びLAN転送用デバイスドライバ217は、装置の構成によっては、仮想デバイスドライバでなく、通常のデバイスドライバであってもよい。
キャプチャ用API212は、キャプチャアプリケーション221が、キャプチャパケットを取得するためのAPIである。キャプチャ用API212は、例えばLinux(登録商標)のlibpcap等を想定する。
WANキャプチャ用デバイスドライバ213及びLANキャプチャ用デバイスドライバ214は、キャプチャ用例外パス15からパケットを取得するものである。WANキャプチャ用デバイスドライバ213及びLANキャプチャ用デバイスドライバ214は、実際にデバイスを制御するわけではないので、例えば仮想デバイスドライバを実装するようにしてもよい。
また、WANキャプチャ用デバイスドライバ213及びLANキャプチャ用デバイスドライバ214は、キャプチャ用例外パス15のキュー151に入ったパケットを取得する。そして、WANキャプチャ用デバイスドライバ213及びLANキャプチャ用デバイスドライバ214は、パケットをキャプチャ用API212に与え、キャプチャアプリケーション221へ転送する。
なお、WANキャプチャ用デバイスドライバ213及びLANキャプチャ用デバイスドライバ214は、構成によっては、仮想デバイスドライバでなく、通常のデバイスドライバであってもよい。
ここで、AP2のカーネル空間21では、ネットワークスタック215とキャプチャ用API212とを備えるようにした。これは、ネットワークスタック215にキャプチャ用パケット(コピーパケット)を転送してしまうと、ネットワークスタック215でオリジナルパケットとキャプチャ用パケット(コピーパケット)が混在し、パケットが重複してしまうため、ネットワークスタック215を経由しない構造とする。
なお、パケットが重複しないようにすることができれば、キャプチャ用デバイスドライバ213及び214と、転送用デバイスドライバ216及び217を備えないようにしてもよい。パケットが重複しないようにする方法例としては、例えば、VLANタグ等の識別情報をパケットに付加して、オリジナルパケットとキャプチャ用パケットとを区別する方式を用いるようにしてもよい。
キャプチャモジュール設定用API211は、キャプチャアプリケーション221から与えられたキャプチャモジュール部13のキャプチャ用設定データをキャプチャ用設定データ記憶部16に設定するものである。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態の通信装置10Aにおいて、FP1上で高速転送するファストパスパケットをキャプチャする方法の動作を、図面を参照しながら説明する。
図3は、キャプチャアプリケーション221により、FP1上のキャプチャモジュール部13にキャプチャ用設定データの設定、キャプチャ開始、キャプチャ停止の処理を示す処理シーケンス図である。
まず、キャプチャ用設定データの設定の方法を説明する。キャプチャアプリケーション221は、ユーザ操作を受けて、入力されたキャプチャ用設定データを取り込む(S101)。ここで、キャプチャ用設定データは、キャプチャ対象を選定するための各種データとすることができ、例えば、MACアドレス(送信元、送信先のいずれか又は双方のMACアドレス)、IPアドレス(送信元、送信先のいずれか又は双方のIPアドレス)、プロトコル種別、UDP/TCPポート番号等とすることができる。
キャプチャアプリケーション221は、入力されたキャプチャ用設定データをキャプチャモジュール設定用API211に与え(S102)、キャプチャモジュール設定用API211は、そのキャプチャ用設定データを、FP1上のキャプチャ用設定データ記憶部16に与える(S103)。
キャプチャ用設定データ記憶部16は、受け取ったキャプチャ用設定データを設定保存し(S104)、設定保存が成功した旨の応答を行う(S105、S106)。これにより、キャプチャ用設定データの設定が完了する。なお、キャプチャ用設定データの内容の変更・追加・削除することもできる。変更等をする場合の方法も、基本的には設定する場合の処理と同様にして行うことができる。
次に、キャプチャアプリケーション221からキャプチャモジュール部13に対してキャプチャの開始指示を行う処理の方法を説明する。
キャプチャアプリケーション221は、ユーザ操作により、キャプチャ開始の指示を取り込み(S107)、キャプチャ開始の命令をキャプチャモジュール設定用API211に与える(S108)。キャプチャモジュール設定用API211は、キャプチャ用設定データ記憶部16にキャプチャ開始の命令を与え(S109)、さらに、キャプチャ開始の命令が、キャプチャモジュール部13に与えられる(S110)。
キャプチャモジュール部13は、キャプチャ開始の命令を受けると、キャプチャ用設定データ記憶部16に設定されているキャプチャ用設定データの読み込みをする(S111)。そして、キャプチャモジュール部13は、受信モジュール部11からパケットを受け取ると、キャプチャ用設定データを参照して、キャプチャ対象のパケットであるか否かの選定を行い、キャプチャ対象のパケットをキャプチャする(S112)。なお、S112で示すキャプチャの処理の手順については、図4を用いて後で詳細に説明する。
そして、キャプチャモジュール部13においてキャプチャが開始されると、キャプチャ開始が成功した旨を示す応答を、キャプチャアプリケーション221に対して返信する(S113、S114、S115)。
次に、キャプチャアプリケーション221からキャプチャモジュール部13に対してキャプチャの停止指示を行う処理の方法を説明する。
キャプチャアプリケーション221は、ユーザ操作により、キャプチャ停止の指示を取り込み(S116)、キャプチャ停止の命令をキャプチャモジュール設定用API211に与える(S117)。キャプチャモジュール設定用API211は、キャプチャ用設定データ記憶部16にキャプチャ停止の命令を与え(S118)、さらに、キャプチャ停止の命令が、キャプチャモジュール部13に与えられる(S119)。
キャプチャモジュール部13は、キャプチャ停止の命令を受けると、キャプチャを停止する(S120)。そして、キャプチャ停止が成功した旨を示す応答を、キャプチャアプリケーション221に対して返信する(S121、S122、S123)。
図4は、FP1上で高速転送されるファストパスパケットのキャプチャ方法の手順を示すシーケンス図である。
キャプチャモジュール部13は、上述したように、キャプチャ開始の命令を受けると、キャプチャ用設定データを読み込み、キャプチャを開始する。
受信モジュール部11は、パケットを受信すると、そのパケットをキャプチャモジュール部13に与える(S201)。
パケットは、キャプチャモジュール部13により、キャプチャ用設定データとして設定されているキャプチャ対象のパケットであるか判断される。そして、当該パケットがキャプチャ対象のパケットであると判断されると、パケットはキャプチャモジュール部13によりコピーされ、そのコピーされたパケットはバッファプール部17に一時的に保持される(S202)。
次に、キャプチャモジュール部13において、コピー元のオリジナルパケットは送信モジュール部12に与えられる(S203、S204)。
送信モジュール部12では、AP2に転送するパケットか又はスイッチ3、4に与えるパケットかを判断する。そして、AP2に転送すべきオリジナルパケットは転送用例外パス14に与えられる(S205、S206)。なお、図4では示していないが、スイッチ3、4に与えるべきパケットは、送信モジュール部12からスイッチ3、4に与えられ、ネットワークに送信される。
また、転送用例外パス14では、パケットはキュー141にキューイングされる。そして、割り込み通知がAP2に与えられると、WAN転送用デバイスドライバ216、LAN転送用デバイスドライバ217は、転送用例外パス14のキュー141からオリジナルパケットを取得する。これにより、オリジナルパケットが転送用デバイスドライバ216、217に与えられる(S207、S208)。
なお、転送用デバイスドライバ216、217に与えられたパケットは、ネットワークスタック215を経由し、各アプリケーション222が開いたソケットからリードされ、各アプリケーション222に与えられる。
次に、キャプチャモジュール部13では、バッファプール部17に保持されたコピーパケットが読み出され、そのコピーパケットがキャプチャ用例外パス15に与えられる(S209、S210)。このように、コピーパケットをバッファプール部17に保持しておき、オリジナルパケットを先に送信モジュール部12に与えるようにすることで、当該パケットの高速転送を維持することができる。
キャプチャ用例外パス15では、パケットがキュー151にキューイングされる。そして、割り込み通知が与えられると、キャプチャ用デバイスドライバ213、214が、パケットをキュー151から取り出す。これにより、コピーパケットがキャプチャ用デバイスドライバ213、214に与えられる(S211、S212)。
なお、キャプチャ用デバイスドライバ213,214に与えられたパケットは、キャプチャ用API212を経由して、キャプチャアプリケーション221に引き渡される。
そして、キャリアアプリケーション221は、コピーパケットを記憶部(例えば、HDD等)に記憶することで、ファストパスのパケットをキャプチャする。
(A−3)第1の実施形態の効果
以上のように、第1の実施形態によれば、従来の方法において実現困難であった、FPで高速転送されるパケットをキャプチャする場合、FP内でキャプチャ用にパケットをコピーし、オリジナルパケットとは別のキャプチャ専用のパス経由でAP側にコピーパケットを転送することができる。これにより、FPで高速転送されるパケットのキャプチャが可能となる。
(B)第2の実施形態
次に、本発明の通信装置、通信システム及び通信プログラムの第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態で説明したキャプチャ方法に、更に、高速転送処理の劣化や、FP1、AP2の処理負荷も考慮した。すなわち、第2の実施形態では、パケットキャプチャよりも高速転送を優先すること、及び又は、AP2の負荷消費の抑制をすること等も行えるようにした。
(B−1)第2の実施形態の構成及び動作
図5は、第2の実施形態の通信装置10Bが実装する機能構成を示す機能ブロック図である。図5において、通信装置10Bは、第1の実施形態と同様に、ファストパス用プロセッサ(FP)1、アプリケーション用プロセッサ(AP)2、WANスイッチ3、LANスイッチ4を少なくとも備える。
第2の実施形態の通信装置10Bの構成が、第1の実施形態の構成と異なる点は、FP1における、キャプチャモジュール部13、及び又は、キャプチャ用例外パス15の機能構成である。
それ以外の構成要素及び動作については、第1の実施形態で説明したものと対応するので、ここでのこれら構成要素及び動作の詳細な説明は省略し、第2の実施形態の特徴となる構成要素及びその動作を中心に詳細に説明する。
なお、以下では、キャプチャモジュール部13とキャプチャ用例外パス15との両者に、第1の実施形態とは異なる機能を備える場合を説明するが、両方の機能を備えず、いずれかの機能を備えるようにしても有効な効果を得ることができる。
キャプチャモジュール部13は、その機能として、選定部131、コピー部132、コピーパケット転送部133、オリジナルパケット転送部134、転送優先制御部135を少なくとも有する。
なお、図5では、キャプチャモジュール部13がバッファプール部17を有する場合を示すが、第1の実施形態でも説明したように、コピーパケットを一時的に保持することができれば、バッファプール部17はキャプチャモジュール部13になくてもよい。
キャプチャモジュール部13は、第1の実施形態と同様に、選定部131がキャプチャ用設定データを参照してキャプチャ対象のパケットを選定する。また、コピー部132は、キャプチャが必要なパケットをコピーする。また、コピーパケット転送部133はコピーパケットをキャプチャ用例外パス15に与え、オリジナルパケット転送部134はオリジナルパケットを送信モジュール部12に与える。
さらに、第2の実施形態のキャプチャモジュール部13は、転送優先制御部135を有する。転送優先制御部135は、キャプチャ開始後、FP1の高速転送をスループットの妨げにならないように、キャプチャよりも高速転送を優先させるように制御するものである。すなわち、転送優先制御部135は、キャプチャを低優先で実行させる機能である。
ここで、転送優先制御部135による処理は、キャプチャを低優先させることができれば様々な方法を広く適用することができる。
例えば、転送優先制御部135は、FP1のリソース(例えば、CPU、メモリ)を監視し、そのリソース状況に応じてパケットのコピーを停止させ、オリジナルパケットのみを転送させる方法を適用できる。
また例えば、FP1上に音声処理やデータ処理等の複数の機能を有することもある。その場合、FP1上の複数の処理部毎にキャプチャモジュール部13を備えるようにしてもよい。このとき、FP1上で実行される各処理部のキャプチャモジュール部13に対して優先度を設定し、その優先度に応じてパケットコピーの実行を行うようにしたりする方法も適用できる。
この第2の実施形態では、前者のリソース状況に応じてコピーを実行する方法を適用する場合を説明する。この場合、転送優先制御部135は、リソース監視機能、コピー停止するためのリソースに関する閾値を保持する機能、コピー部132にコピー停止を指示する機能等を有する。
キャプチャ用例外パス15は、キュー151、AP負荷抑制部152を有する。キャプチャ用例外パス15は、第1の実施形態と同様に、キャプチャモジュール部13からのパケットをAP2に転送するものである。キャプチャ用例外パス15では、キュー151がコピーパケットをキューイングし、FP1がAP2に割り込み通知をすることで、AP2がキュー151からパケットを取り出す。
また、第1の実施形態と同様に、パケットを受信したスイッチ3、4によって、キャプチャ用例外パス15は、WANキャプチャ用デバイスドライバ213、LANキャプチャ用デバイスドライバ214のいずれかに渡すかを決定する。
さらに、第2の実施形態では、キャプチャ用例外パス15がAP負荷抑制部152を有する。AP負荷抑制部152は、キャプチャモジュール部13からのパケットを全てAP2に転送するのではなく、所定の場合に、AP2に転送するパケットを抑止するものである。これにより、AP2のリソース(例えば、CPU、メモリ等)の負荷消費を軽減させることができる。
ここで、AP負荷抑制部152による処理は、AP2のリソース負荷を抑制することができれば、種々の方法を広く適用することができる。例えば、AP負荷抑制部152は、コピーパケットの帯域が予め設定された閾値を超えたときには、そのコピーパケットをキュー151に入れず、当該コピーパケットを破棄(ドロップ)する方法等を適用することができる。この場合、AP抑制部152は、閾値を保持する機能、コピーパケットの帯域監視機能、コピーパケットの破棄機能等を有する。
図6は、第2の実施形態のキャプチャモジュール部13によるキャプチャを低優先にする転送優先処理の一例を示すシーケンス図である。
受信モジュール部11において受信されたパケット(オリジナルパケット)は、キャプチャモジュール部13に与えられ(S301)、キャプチャモジュール部13により、第1の実施形態と同様のキャプチャ対象の選定及びコピー等が行われる。
ここで、キャプチャモジュール部13では、転送優先制御部135がFP1のリソースを監視している。
例えば、転送優先制御部135は、CPUの使用量や、メモリ容量(又はメモリ残容量)等の閾値を予め設定しておく。なお、転送優先制御部135は、キャプチャ開始後、定期的に、例えばリソースの監視コマンド等を用いて、CPUやメモリ等のリソース状況を監視する。そして、取得したリソース状況値と閾値とを比較する。
例えばメモリの残容量の閾値を予め設定している場合、メモリの現在の残容量が閾値以下であるとき、転送優先制御部135は、受信したパケットのコピーをしない(S302、S303)。一方、メモリの現在の残容量が閾値以下でないときには、受信したパケットのコピーを行い、そのコピーパケットをバッファプール部17に格納する(S302、S304)。
また、オリジナルパケットについては、第1の実施形態と同様にして、キャプチャモジュール部13が送信モジュール部12に送信し(S305、S306)、送信モジュール部12が転送用例外パス14を介して転送用デバイスドライバ216、217に転送する(S307〜S310)。このようにして、AP2にオリジナルパケットが与えられ、アプリケーション処理が施される。
図7は、第2の実施形態のキャプチャ用例外パス15によるAP2の負荷抑制処理の一例を示すシーケンス図である。
上述した処理と同様の処理により、オリジナルパケットが受信モジュール部11からキャプチャモジュール部13に与えられ、キャプチャモジュール部13によりキャプチャ対象の選定がなされ、パケットをコピーしてバッファプール部17に格納する(S401、S402)。
オリジナルパケットは、キャプチャモジュール部13から送信モジュール部12を経由して(S403、S404)、転送例外パス14を通り、転送用デバイスドラバ216、217に与えられる(S405〜S408)。
バッファプール部17に格納されたコピーパケットは、キャプチャモジュール部13によりキャプチャ用例外パス15に与えられる(S409)。
キャプチャ用例外パス15では、AP負荷抑制部152がコピーパケットの帯域(例えば、Packets/Sec等)を監視している。そして、AP負荷抑制部152は、コピーパケットの帯域と予め設定された閾値とを比較する(S410)。
そして、コピーパケットの帯域が閾値以下のとき、AP負荷抑制部152はコピーパケットを破棄する(S411)。このように、コピーパケットを破棄することで、AP2に与えるコピーパケットの数を減らすことができるから、AP2の負荷を抑制することができる。
一方、コピーパケットの帯域が閾値以下でないとき、AP負荷抑制部152は、当該コピーパケットをキュー151にキューイングする。そして、FP1がAP2に対して割り込み通知を行うと、AP1はキュー151からコピーパケットを取り出し、コピーパケットがキャプチャ用デバイスドライバ213、214に与えられる(S412)。これにより、AP2では、キャプチャアプリケーション221によるキャプチャが行われる。
(B−3)第2の実施形態の効果
以上のように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、FPによる高速転送を妨げることなく、キャプチャが可能となる。
これにより、FPで高速転送するパケット処理やその他の処理(たとえばFP内でDSPのような音声処理をする場合を想定)を妨げることなく、インタフェースで送受信される全パケットをキャプチャすることが可能となる。
また、キャプチャパケットによるAP側の負荷も抑制することが可能となる。
(C)他の実施形態
上述した第2の実施形態では、図6において、FP1のリソース状況に応じてキャプチャを整優先制御する方法を例示した。しかし、これに限定されず、上述したように、「モジュール毎に優先度をもち、それに応じて実行する優先制御方式」であっても良い。
例えば、FP1上に音声処理やデータ処理等の複数の機能を有することもある。その場合、FP1上の複数の処理部毎にキャプチャモジュール部13を備えるようにしてもよい。このとき、FP1上で実行される各処理部のキャプチャモジュール部13に対して優先度を設定し、その優先度に応じてパケットコピーの実行を行うようにしたりする方法も適用できる。
上記の方法を用いることで、例えば、バッファプール部17の残容量が閾値以下となったり、パケットの帯域が閾値を越えたりしたときでも、優先度の低い処理部のキャプチャモジュール部13のコピーは停止させるが、優先度の高い音声処理部のキャプチャモジュール部13では、コピーを実行させる等の制御ができる。
上述した第1及び第2の実施形態では、スイッチ(WANスイッチ3、LANスイッチ4)のポートは1つとして例示したが、ポートが1つであっても複数であっても良い。
上述した第1及び第2の実施形態では、バッファプール部は、FP上のキャプチャモジュール部上に実装すると例示したが、コピーパケットを保持できれば、FP外部でも、AP上でもどこにあっても良い。
上述した第1及び第2の実施形態では、APのデバイスドライバへの割り込み処理としてパケットを転送する方式であったが、書き込みスループット向上のためにDMA方式を採用し、APが指定したメモリ領域ヘキャプチャパケットを直接メモリコピーする方式であっても良い。
上述した第1及び第2の実施形態では、「キャプチャ対象パケットの指定」を例示したが、これはあってもなくても良い。
上述した第1及び第2の実施形態では、「キャプチャ容量の指定」を例示したが、これはあってもなくても良い。
上述した第1及び第2の実施形態では、「転送用デバイスドライバ」を仮想デバイスドライバとして例示したが、装置構成によっては仮想でなく通常のデバイスドライバであっても良い。また、第1及び第2の実施形態では、「キャプチャ用デバイスドライバ」を仮想デバイスドライバとして例示したが、装置構成によっては仮想でなく通常のデバイスドライバであっても良い。
第1及び第2の実施形態では、「キャプチャアプリケーション」がキャプチャとキャプチャ設定を両方行うと例示したが、これらの動作は別々のアプリケーションに分けても良い。
第1及び第2の実施形態では、オリジナルパケットとコピーパケットが重複しないための対策として「転送用デバイスドライバ」と「キャプチャ用デバイスドライバ」を分ける方法を例示したが、キャプチャパケットも「キャプチャ用デバイスドライバ」へ転送させ、FPかAPかのどちらかで、パケットにVLANタグ等によってパケットを区別できるマークを負荷し、オリジナルパケットとコピーパケットを区別して重複を避けても良い。
第1及び第2の実施形態では、「受信モジュール」と「送信モジュール」を分けた場合を例示したが、パケットの送受信が可能ならば、同一のモジュールであっても良い。
第1及び第2の実施形態で説明した通信装置は、例えば、ホームネットワーク等の高速転送が要求されるネットワークを構成する装置として適用することができる。
10A及び10B…通信装置、
1…ファストパス用プロセッサ(FP)、2…アプリケーション用プロセッサ(AP)、
3…WANスイッチ、4…LANスイッチ、
11…受信モジュール部、12…送信モジュール部、13…キャプチャモジュール部、
131…選定部、132…コピー部、133…コピーパケット転送部、
134…オリジナルパケット転送部、135…転送優先制御部、
14…転送用例外パス、141…キュー、
15…キャプチャ用例外パス、151…キュー、152…AP負荷抑制部、
16…キャプチャ用設定データ記憶部、17…バッファプール部、
21…カーネル空間、22…ユーザ空間、
211…キャプチャモジュール設定用API、212…キャプチャ用API、213…WANキャプチャ用デバイスドライバ、214…LANキャプチャ用デバイスドライバ、215…ネットワークスタック、216…WAN転送用デバイスドライバ、217…LAN転送用デバイスドライバ、
221…キャプチャアプリケーション、222…アプリケーション。

Claims (8)

  1. 受信したパケットの転送処理を行う第1の制御手段と、所定のパケット処理や制御処理を含むアプリケーション処理を行う第2の制御手段とを備え、上記第1の制御手段が受信パケットを高速転送し、それ以外の例外パケットについて上記第2の制御手段が上記アプリケーション処理を行う通信装置において、
    上記第2の制御手段が、パケットキャプチャを行うキャプチャアプリケーション部を有し、
    上記第1の制御手段が、
    受信したパケットを取り込む受信部と、
    受け取ったパケットが上記例外パケットの場合には当該パケットを上記第2の制御手段に与え、そうでない場合には当該パケットを送信する送信部と、
    上記受信部により取り込まれたパケットをコピーし、コピーされたパケットをキャプチャ用パケットとして上記キャプチャアプリケーション部に与え、オリジナルのパケットを転送パケットとして上記送信部に与えるキャプチャ部と
    を有する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 上記第1の制御手段が、上記キャプチャ部によりコピーされたパケットをキャプチャ用パケットとして上記第2の制御手段に与えるキャプチャ用例外パスと、上記送信部からのパケットを上記例外パケットとして上記第2の制御手段に与える転送用例外パスとを有することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 上記第2の制御手段が、パケットキャプチャ対象を選定するための設定データを設定する設定部を有し、
    上記第1の制御手段の上記キャプチャ部が、
    上記設定部により設定された上記設定データを記憶する設定データ記憶部と、
    上記設定データ記憶部の上記設定データを参照して、パケットキャプチャ対象のパケットを選定する選定部と、
    上記選定部により選定されたパケットのコピーを行うコピー部と
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 上記キャプチャ部が、上記第1の制御手段のリソース状況に応じてパケットのコピーを停止して、パケット転送処理を優先することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 上記第1の制御手段が、上記キャプチャ部によりコピーされたパケットの上記第2の制御手段への受け渡しを抑制することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 上記第2の制御手段が、上記第1の制御手段から受け取ったパケットを、上記キャプチャ用パケットと上記例外パケットとに区別して、上記キャプチャアプリケーションとアプリケーション処理を行うアプリケーション処理部に与えることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の通信装置。
  7. 受信したパケットの転送処理を行う第1の制御手段と、所定のパケット処理や制御処理を含むアプリケーション処理を行う第2の制御手段とを備える通信装置で、上記第1の制御手段が受信パケットを高速転送し、それ以外の例外パケットについて上記第2の制御手段が上記アプリケーション処理を行う通信システムにおいて、
    上記第2の制御手段が、パケットキャプチャを行うキャプチャアプリケーション部を有し、
    上記第1の制御手段が、
    受信したパケットを取り込む受信部と、
    受け取ったパケットが上記例外パケットの場合には当該パケットを上記第2の制御手段に与え、そうでない場合には当該パケットを送信する送信部と、
    上記受信部により取り込まれたパケットをコピーし、コピーされたパケットをキャプチャ用パケットとして上記キャプチャアプリケーション部に与え、オリジナルのパケットを転送パケットとして上記送信部に与えるキャプチャ部と
    を有する
    ことを特徴とする通信システム。
  8. 受信したパケットの転送処理を行う第1のコンピュータと、所定のパケット処理や制御処理を含むアプリケーション処理を行う第2のコンピュータとを備える通信装置で、上記第1のコンピュータが受信パケットを高速転送し、それ以外の例外パケットについて上記第2のコンピュータが上記アプリケーション処理を行う通信プログラムにおいて、
    上記第2のコンピュータが、パケットキャプチャを行うキャプチャアプリケーション部として機能するものであり、
    上記第1のコンピュータが、
    受信したパケットを取り込む受信部、
    受け取ったパケットが上記例外パケットの場合には当該パケットを上記第2の制御手段に与え、そうでない場合には当該パケットを送信する送信部、
    上記受信部により取り込まれたパケットをコピーし、コピーされたパケットをキャプチャ用パケットとして上記キャプチャアプリケーション部に与え、オリジナルのパケットを転送パケットとして上記送信部に与えるキャプチャ部
    として機能する
    ことを特徴とする通信プログラム。
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