JP2012142784A - 類似映像フレーム抽出方法、及び類似映像フレーム表示方法、そのような方法を用いる類似映像フレーム抽出装置、及び類似映像フレーム抽出プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】それぞれの映像フレーム列に含まれる類似映像フレームを抽出し、表示する、類似映像フレーム抽出方法を提供することを目的とする。
【解決手段】第1映像フレーム列(41)のそれぞれの画像と、異なる放送事業者から提供された第2映像フレーム列(42)をサンプリング周期の異なる2段階の照合処理によりそれぞれの画像とを照合して、第2照合映像フレーム(47)を特定することと、第2照合映像フレームから類似映像フレーム列(49)を抽出することとを有することを特徴とする。さらに、互いに類似する類似映像フレームを関係付けて、類似映像フレーム束を形成し、類似映像フレーム束を構成する類似映像フレームを提供した放送事業者の数を計数し、計数した放送事業者数に応じて映像フレームのフレームサイズを決定し、類似映像フレーム束を構成する映像フレームの1つを、決定されたフレームサイズで表示部に表示する。
【選択図】図2
【解決手段】第1映像フレーム列(41)のそれぞれの画像と、異なる放送事業者から提供された第2映像フレーム列(42)をサンプリング周期の異なる2段階の照合処理によりそれぞれの画像とを照合して、第2照合映像フレーム(47)を特定することと、第2照合映像フレームから類似映像フレーム列(49)を抽出することとを有することを特徴とする。さらに、互いに類似する類似映像フレームを関係付けて、類似映像フレーム束を形成し、類似映像フレーム束を構成する類似映像フレームを提供した放送事業者の数を計数し、計数した放送事業者数に応じて映像フレームのフレームサイズを決定し、類似映像フレーム束を構成する映像フレームの1つを、決定されたフレームサイズで表示部に表示する。
【選択図】図2
Description
本発明は、類似映像フレーム抽出方法、及び類似映像フレーム表示方法、そのような方法を用いる類似映像フレーム抽出装置、及び類似映像フレーム抽出プログラムに関する。より詳細には、それぞれ異なる複数の放送事業者から提供される少なくとも2つの映像フレーム列から互いに類似する類似映像フレームを抽出する類似映像フレーム抽出方法、及び類似映像フレーム表示方法、そのような方法を用いる類似映像フレーム抽出装置、及び類似映像フレーム抽出プログラムに関する。
今日、コンピュータが有する記憶装置、及びテレビ受像機とともに使用される記憶装置の記憶容量が増大するに伴い、保存記録した映像を閲覧し、利用するための労力が急激に増大している。このため、記憶装置に記憶された膨大な放送プログラムから、必要な放送プログラムを検索する種々の方法が提案されている。例えば、非特許文献1では、準同一映像区間(near duplicate video segments、NDVS)を検出して、放送プログラムを分析する手法が提案されている。
一方、放送事業者が放送するテレビ放送プログラムの1つであるニュースプログラムは、日々の生活の中で、重要かつ主要な情報源の1つである。このため、記憶装置に記憶された放送プログラムから、提供する放送事業者が異なるニュースプログラムに含まれるニュース記事の内容を照合する方法が提案される。非特許文献2において、ニュースプログラムの映像フレームに表示される人物の顔情報などの映像情報と、音声認識技術(automatic speech recognition、ASR)により取得される音声情報とに基づいて、ニュース記事を照合する手法が開示される。非特許文献2で開示される手法では、ニュースプログラムの司会者の映像情報を検出し、ニュースプログラムの司会者が話す音声情報を使用して、ソースが異なるニュースプログラムに含まれるニュース記事の切り分けをして、それぞれのニュース記事の内容を照合する。
Ichiro Ide, Yuji Shamoto, Daisuke Deguchi, Tomokazu Takahashi, Hiroshi Murase, "Classification of Near-Duplicate Video Segments Based on Their Appearance Patterns," 20th International Conference on Pattern Recognition, pp. 3129-3133, 2010
Yun Zhai, Mubarak Shah, "Tracking News Stories Across Different Sources" in proceedings of ACM Multimedia 2005, pp.2-10.ACM, New York, 2005
しかしながら、非特許文献2で開示される手法では、ニュースプログラムに含まれるニュース記事を切り分けてニュース記事の内容を照合するため、ニュース記事の境界、及び内容を判定する複雑な処理によりニュースプログラムを分析する必要があった。このため、記憶されたニュースプログラムの量が増大すると、分析のための計算処理量が増大するという不具合があった。
そこで、本発明は、上述した不具合を解決することが可能な類似映像フレーム抽出方法及び類似映像フレーム表示方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、それぞれ異なる複数の放送事業者から提供される少なくとも2つの映像フレーム列の間で、2段階の照合処理を実行することにより、それぞれの映像フレーム列に含まれる類似映像フレームを抽出する類似映像フレーム抽出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る類似映像フレーム抽出方法は、プロセッサ及びインタフェイスを含む処理装置において類似映像フレームを抽出する抽出方法であって、プロセッサは、インタフェイスを利用して第1映像フレーム列及び第1映像フレーム列とは異なる第2映像フレーム列とを受信し、第1映像フレーム列に含まれるそれぞれの映像フレームと、第2映像フレーム列に含まれる全ての映像フレームを第1サンプリング周期でサンプリングした映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを第2映像フレーム列から抽出して複数の第1照合映像フレームを特定し、第1映像フレーム列において、第1照合映像フレームに対応した映像フレームを含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを含む第1映像フレーム群を特定し、第2映像フレーム列において、第1照合映像フレームを含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした全ての映像フレームを含む第2映像フレーム群を特定し、第1映像フレーム群のそれぞれの映像フレームと、第2映像フレーム群に含まれる全ての映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを第2映像フレーム群から抽出して複数の第2照合映像フレームを特定し、複数の第2照合映像フレームを時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の第2照合映像フレーム列を形成し、複数の第2照合映像フレーム列のそれぞれのフレーム列長を決定し、決定されたフレーム列長が所定のフレーム列長とほぼ同一な第2照合映像フレーム列を削除することによって、第2映像フレーム群から類似映像フレーム列を特定する、ステップを有することを特徴とする。
更に、本発明に係る類似映像フレーム抽出方法では、プロセッサは、類似映像フレーム列に含まれる映像フレームを類似映像フレームとして抽出し、抽出された類似映像フレームを表示部に表示する、ステップを更に有することが好ましい。
更に、本発明に係る類似映像フレーム抽出方法では、第1映像フレーム列と、第2映像フレーム列とは、提供される放送事業者が異なることが好ましい。
更に、本発明に係る類似映像フレーム抽出方法では、プロセッサは、第1映像フレーム列、及び第2映像フレーム列のショット境界検出を実行する、ステップを更に有することが好ましい。
更に、本発明に係る類似映像フレーム抽出方法では、第1映像フレーム列、及び第2映像フレーム列は、テレビコマーシャルを含むニュースプログラムを構成し、所定のフレーム列長は、テレビコマーシャルを構成する映像フレーム列のフレーム列長に応じて決定されることが好ましい。
更に、本発明に係る類似映像フレーム抽出方法では、それぞれ異なる複数の放送事業者から提供される少なくとも3つの映像フレーム列それぞれから類似映像フレーム列を抽出するときに、プロセッサは、互いに類似する類似映像フレームそれぞれを関係付けて、類似映像フレーム束を形成し、類似映像フレーム束を構成する類似映像フレームを提供した放送事業者の数を計数し、計数した放送事業者数に応じて映像フレームのフレームサイズを決定する、ステップを更に有することが好ましい。
更に、本発明に係る類似映像フレーム抽出方法では、プロセッサは、類似映像フレーム束を構成する映像フレームの1つを、決定されたフレームサイズで表示部に表示する、ステップを更に有することが好ましい。
また、本発明に係る類似映像フレーム抽出装置は、第1映像フレーム列及び第1映像フレーム列とは異なる第2映像フレーム列とを受信するインタフェイスと、インタフェイスを利用して第1映像フレーム列及び第1映像フレーム列とは異なる第2映像フレーム列とを受信し、第1映像フレーム列に含まれるそれぞれの映像フレームと、第2映像フレーム列に含まれる全ての映像フレームを第1サンプリング周期でサンプリングした映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを第2映像フレーム列から抽出して複数の第1照合映像フレームを特定し、第1映像フレーム列において、第1照合映像フレームに対応した映像フレームを含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを含む第1映像フレーム群を特定し、第2映像フレーム列において、第1照合映像フレームを含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした全ての映像フレームを含む第2映像フレーム群を特定し、第1映像フレーム群のそれぞれの映像フレームと、第2映像フレーム群に含まれる全ての映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを第2映像フレーム群から抽出して複数の第2照合映像フレームを特定し、複数の第2照合映像フレームを時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の第2照合映像フレーム列を形成し、複数の第2照合映像フレーム列のそれぞれのフレーム列長を決定し、決定されたフレーム列長が所定のフレーム列長とほぼ同一な第2照合映像フレーム列を削除することによって、第2映像フレーム群から類似映像フレーム列を特定する、ステップを有する演算処理を実行するプロセッサと、を有することを特徴とする。
更にまた、本発明に係る類似映像フレーム抽出プログラムは、インタフェイスを利用して第1映像フレーム列及び第1映像フレーム列とは異なる第2映像フレーム列とを受信し、第1映像フレーム列に含まれるそれぞれの映像フレームと、第2映像フレーム列に含まれる全ての映像フレームを第1サンプリング周期でサンプリングした映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを第2映像フレーム列から抽出して複数の第1照合映像フレームを特定し、第1映像フレーム列において、第1照合映像フレームに対応した映像フレームを含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを含む第1映像フレーム群を特定し、第2映像フレーム列において、第1照合映像フレームを含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした全ての映像フレームを含む第2映像フレーム群を特定し、第1映像フレーム群のそれぞれの映像フレームと、第2映像フレーム群に含まれる全ての映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを第2映像フレーム群から抽出して複数の第2照合映像フレームを特定し、複数の第2照合映像フレームを時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の第2照合映像フレーム列を形成し、複数の第2照合映像フレーム列のそれぞれのフレーム列長を決定し、決定されたフレーム列長が所定のフレーム列長とほぼ同一な第2照合映像フレーム列を削除することによって、第2映像フレーム群から類似映像フレーム列を特定する、ステップをプロセッサに実行させることを特徴とする。
本発明に係る類似映像フレーム抽出方法では、それぞれ異なる複数の放送事業者から提供される少なくとも2つの映像フレーム列の間で、2段階の照合処理を実行することにより、それぞれの映像フレーム列に含まれる類似映像フレームを抽出するので、放送プログラムの内容を照合することなく、適切な映像フレームを抽出することが可能となり、計算処理量が削減された。
以下、本発明に係る類似映像フレーム抽出装置の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の開示において提供される図は、本発明の説明を意図したものであり、適当な縮尺を示すことを意図したものではないことを理解すべきである。また、それぞれの図面において、同一、又は類似する機能を有する構成要素には、同一、又は類似する符号が付される。したがって、先に説明した構成要素と同一、又は類似する機能を有する構成要素に関しては、改めて説明をしないことがある。
図1〜3を参照して、本発明に係る第1の実施形態について詳細に説明する。
図1を参照すると、本発明に係る類似映像フレーム抽出装置1を含むシステム100が示される。類似映像フレーム抽出装置1は、少なくとも2つ以上の放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送される放送プログラムを、放送通信網30を介して受信して、表示する装置である。放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送される放送プログラムは、アナログデータ形式、又はデジタルデータ形式で放送される。類似映像フレーム抽出装置1は、放送されたニュースプログラムを構成する映像フレーム列を分析して、放送事業者から放送された映像フレームをランク付けして、放送した放送事業者の数に応じて映像フレームのフレームサイズを変えて表示することが可能である。本明細書では、このようなニュースプログラムの映像フレームのランキングを示す表示を「ニュースショットクラウド(News Shot Cloud)」と称する。「ニュースショットクラウド」を表示するときに、ニュースプログラムに含まれるコマーシャルメッセージ(以下、コマーシャルとも称する)に含まれる映像フレームを削除する必要がある。本明細書では、ニュースプログラムからコマーシャルを削除する処理を、2段階照合処理と称する。また、本明細書において、用語「放送プログラム」は、一般に「放送番組」とも称され、表示装置により表示可能な動画像データと、音声データとを含むデータにより構成されるものとする。また、用語「ニュースプログラム」は、一般に「ニュース番組」とも称され、ワイドショー、又はニュースバラエティなどとも称される情報番組を含む。
類似映像フレーム抽出装置1は、2段階照合処理を含む演算処理により「ニュースショットクラウド」を表示するための演算処理を実行する演算部10と、放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送された放送プログラム、及び演算部10に所定の機能を実行させるプログラムなどが記憶される記憶部12と、放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送された放送プログラムを受信する受信部14と、放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送された放送プログラム、及び「ニュースショットクラウド」などを表示する表示部16と、視聴する放送事業者32a、32b、・・・、32nが割り当てられた周波数帯を選択するためのいわゆるテレビチャンネルを選択するための指示などが入力される入力部18を有する。
演算部10は、CPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)で構成され、プロセッサとも称される。記憶部12は、不揮発性のRAM(Random Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、ROM(Read Only Memory、リードオンリーメモリ)、及びHDD(Hard Disk Drive、ハードディスクドライブ)などの記憶装置で構成される。好適には、記憶部12は、少なくとも2つ以上の放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送される放送プログラムを構成する映像フレーム列を24時間、数日〜数十日分記録可能な容量を有する。例えば、記憶部12は、6つの放送事業者から放送される放送プログラムを構成する映像フレーム列を24時間、1ヶ月分記録可能な容量を有する。類似映像フレーム抽出装置1は、記憶部12を複数の構成にすることができる。例えば、放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送された放送プログラムを構成する映像フレーム列を記憶する部分と、演算部10に所定の機能を実行させるプログラムを記憶する部分を分離してもよい。
受信部14は、放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送された放送プログラムを受信するように構成される。放送事業者32a、32b、・・・、32nが、直交周波数分割多重伝送方式(OFDM方式)の地上デジタルテレビジョン放送方式で、無線通信網である放送通信網を介して放送プログラムを放送する場合、受信部14は、受信用アンテナ(図示せず)を介して受信した信号を、復調し、誤り訂正符号処理などの処理を施した後に、復号するように構成される。
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)、LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどで構成される。表示部16は、放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送された放送プログラム、「ニュースショットクラウド」、及び記憶部12の記憶可能容量などの類似映像フレーム抽出装置1が有する情報などを表示する。
入力部18は、押下ボタン、タッチパネル、又はキーボードのユーザインタフェイス部と、ユーザインタフェイス部を制御するユーザインタフェイス制御部とにより構成され、類似映像フレーム抽出装置1を使用するユーザによってユーザインタフェイス部を介して入力された情報を、演算部10が処理可能な電気信号に変換する機能を有する。放送事業者32a、32b、・・・、32nは、放送通信網30を介して放送プログラムを放送する事業者であり、日本国では、公営、及び私営のテレビ放送事業者が含まれる。
次に、図2、及び3を参照して、類似映像フレーム抽出装置1により「ニュースショットクラウド」を表示する処理フローの1つの演算処理を構成する2段階照合処理の処理フローの概要を以下に説明する。図2において、図1に示す類似映像フレーム抽出装置1の演算部10が、記憶部12に記憶されたプログラムに従って、2段階照合処理を実行する処理フローが示される。
まず図2に示すステップS101において、類似映像フレーム抽出装置1の演算部10は、第1映像フレーム列41に含まれるそれぞれの映像フレーム43と、第2映像フレーム列42に含まれる全ての映像フレームを第1サンプリング周期でサンプリングした映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを第2映像フレーム列42から抽出して複数の第1照合映像フレーム44を特定する。
図3(a)、及び(b)を参照して、ステップS101について詳細に説明する。図3(a)に示す第1映像フレーム列41、及び第2映像フレーム列42は、受信部14が受信した互いに異なる映像フレーム列である。また好適には、第1映像フレーム列41と、第2映像フレーム列42とは、異なる放送事業者から提供された放送プログラムを構成する映像フレーム列であることが好ましい。ステップS101において、第1映像フレーム列41に含まれるそれぞれの映像フレームについて、照合処理されるが、説明を簡明にするために、第1映像フレーム列41に含まれる1つの映像フレーム43に関して説明する。図3(a)に示すように、映像フレーム43は、第2映像フレーム列42に含まれる全ての映像フレームを第1サンプリング周期でサンプリングした映像フレームと照合される。図3(a)では第1サンプリング周期は、8フレームである。
図3(b)において、第2映像フレーム列42に含まれる全ての映像フレームを8フレームのサンプリング周期でサンプリングした映像フレームと、映像フレーム43との照合処理結果の一例を示す。図3(b)において、右肩上がりのハッチがなされた映像フレーム43との照合処理により、映像フレーム43が有する画像と類似する画像を有する複数の第1照合映像フレーム44が抽出される。図3(b)において、複数の第1照合映像フレーム44は、右肩下がりのハッチがなされている。ステップS101の処理が、2段階照合処理の第1段階の照合処理に相当する。本明細書では、ステップS101の処理は、第1の照合処理とも称される。
次にステップS102において、演算部10は、第1映像フレーム列41において、第1照合映像フレームに対応した映像フレーム43を含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを含む第1映像フレーム群45を特定する。図3(c)において、第1映像フレーム群45は、右肩上がりのハッチがなされた映像フレーム43と、映像フレーム43から8フレームのサンプリング周期内に位置する7つの映像フレームとを含む。
次にステップS103において、演算部10は、第2映像フレーム列42において、第1照合映像フレーム44を含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした全ての映像フレームを含む第2映像フレーム群46を特定する。図3(c)において、第2映像フレーム群46は、右肩下がりのハッチがなされた映像フレーム44と、映像フレーム44から8フレームのサンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした3つの映像フレームを含む。図3(c)において第2サンプリング周期は、2フレームである。
次にステップS104において、演算部10は、第1映像フレーム群45のそれぞれの映像フレームと、第2映像フレーム群46に含まれる全ての映像フレームとを照合して、類似する映像フレームを第2映像フレーム群46から抽出して複数の第2照合映像フレーム47を特定する。図3(d)において、左端に隣接して配置される第2映像フレーム群46、及び右端に配置される第2映像フレーム群46に含まれる全ての映像フレームは、第1映像フレーム群のいずれかの映像フレームが有する画像と類似する画像を有するので、複数の第2照合映像フレーム47と特定されている。一方、右端から2番目の第2映像フレーム群46に含まれる2つの映像フレームが有する画像は、第1映像フレーム群のいずれの映像フレームが有する画像とも類似していないので、複数の第2照合映像フレーム47と特定されていない。ステップS104の処理が、2段階照合処理の第2段階の照合処理に相当する。また、本明細書において、ステップS104における照合処理は、第2の照合処理とも称される。
次にステップS105において、演算部10は、複数の第2照合映像フレーム47を時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の第2照合映像フレーム列48を形成する。図3(e)において形成される複数の第2照合映像フレーム列48の一例が示される。左端に隣接して配置される第2映像フレーム群46は、互いに近接しているので1つの第2照合映像フレーム列48を形成する。一方、右端側に配置される2つの第2映像フレーム群46は、互いに近接していないので第2照合映像フレーム列48をそれぞれ形成する。第2映像フレーム群46が、互いに近接しているのか否かは、ノイズなどに起因する画像の類否の誤検出の頻度に基づいて決定できる。
次にステップS106において、演算部10は、複数の第2照合映像フレーム列48のそれぞれのフレーム列長Fdを決定する。図3(e)において、左端に位置する第2照合映像フレーム列48は、Fd1のフレーム列長を有し、中央に位置する第2照合映像フレーム列48は、Fd2のフレーム列長を有し、右端に位置する第2照合映像フレーム列48は、Fd3のフレーム列長を有する。
次にステップS107において、演算部10は、ステップS106において決定されたフレーム列長が所定のフレーム列長とほぼ同一な第2照合映像フレーム列48を削除することによって、第2照合映像フレーム列48から類似映像フレーム列49を特定する。図3(e)において、所定のフレーム列長は、Fd1であると仮定される。したがって、Fd1のフレーム列長を有する左端に位置する第2照合映像フレーム列48は、削除される。一方、Fd2のフレーム列長を有する中央に位置する第2照合映像フレーム列48、及びFd3のフレーム列長を有する右端に位置する第2照合映像フレーム列48のフレーム列長は、Fd1と大きく異なるので、それぞれ類似映像フレーム列49として特定される。第2照合映像フレーム列48のフレーム列長が、所定のフレーム列長とほぼ同一か否かを判定するとき、ステップS104における第2サンプリング周期が考慮される。
そして、ステップS108において、演算部10は、類似映像フレーム列49に含まれる映像フレームを類似映像フレーム50として抽出し、抽出された類似映像フレーム50を表示部16に表示する。図3(f)において、類似映像フレーム列49から適当な方法で選択された類似映像フレーム50が示される。以上、図1〜3を参照して、本発明に係る第1の実施形態について説明した。
次に、図4〜17を参照して、本発明に係る第2実施形態である「ニュースショットクラウド」を表示する処理について詳細に説明する。「ニュースショットクラウド」を表示する処理を説明するときに、2段階照合処理の処理フローが示される図2も適宜参照される。図3において、図1に示す類似映像フレーム抽出装置1の演算部10が、記憶部12に記憶されたプログラムに従って、「ニュースショットクラウド」を表示する処理フローを示される。図3に示す処理フローのそれぞれのステップの詳細を、図2、及び4〜14を適宜参照しながら、以下に順に説明する。
まず、ステップS201において、類似映像フレーム抽出装置1の演算部10は、複数の放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送された映像フレーム列を、受信部14を介して受信する。演算部10は、複数の放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送される全ての放送プログラムを受信してもよく、またニュースプログラムなど放送事業者から放送される放送プログラムの一部の放送プログラムのみを選択して受信してもよい。
次に、ステップS202において、演算部10は、ステップS201で受信した放送プログラムを構成する映像フレーム列を記憶部12に記憶する。後述するように、演算部10は、複数の放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送された映像フレーム列を受信し、記憶するときに、映像フレーム列のショット境界検出を同時に実行してもよい。この場合、検出されたショット境界は、ショット境界が発生した時間に関する情報とともに、メタデータとして記憶部12に記憶される。
次にステップS203において、映像フレーム列からニュースプログラムを検出する。いわゆるニュースバラエティを含むニュースプログラムは、電子番組ガイド(Electronic program guides、EPG、又はinteractive program guides、IPG)を使用して、検出することができる。デジタル放送の場合には、電子番組ガイドは、放送プログラムとともに放送される番組配列情報(Service Information、SI)を記憶部12に記憶できる。なお、私営のテレビ放送事業者で放送されたニュースプログラムには、コマーシャルが含まれることが一般的である。一方、公営のテレビ放送事業者から放送されるニュースプログラム、及び有料放送に含まれるニュースプログラムには、一般的にはコマーシャルは、含まれない。
次に、ステップS204において、演算部10は、図2に示す2段階照合処理を利用して、ステップS203で検出されたニュースプログラムを含む映像フレーム列から類似映像フレームを抽出する。
ここで、図2を再び参照して「ニュースショットクラウド」における2段階照合処理のフローを詳細に説明する。「ニュースショットクラウド」では、2段階照合処理を実行することにより、異なる複数の放送事業者から放送されたニュースプログラムに含まれる類似映像フレームを抽出する。併せて、ニュースプログラムに含まれるコマーシャルが有する類似映像フレーム、又は同一映像フレームを、「ニュースショットクラウド」に使用する映像フレームから除去することができる。以下に、図5〜10を適宜参照しながら、「ニュースショットクラウド」における2段階照合処理のフローのそれぞれのステップの詳細を順に説明する。
まず、ステップS101において、類似映像フレーム抽出装置1の演算部10は、第1映像フレーム列41に含まれるそれぞれの映像フレーム43と、第2映像フレーム列42に含まれる全ての映像フレームを第1サンプリング周期でサンプリングした映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを第2映像フレーム列42から抽出する複数の第1照合映像フレーム44を特定する。
図5を参照してステップS101の照合処理を具体的に説明する。図5において、第1映像フレーム列41と、第2映像フレーム列42とが示される。第1映像フレーム列41と、第2映像フレーム列42とはそれぞれ、異なる放送事業者から提供されたニュースプログラムを構成する映像フレーム列である。ステップS101で、第1映像フレーム列41と、第2映像フレーム列42とを照合するとき、第1映像フレーム列41の全ての映像フレームと、第2映像フレーム列42から所定のサンプリング周期でサンプリングした映像フレームとをそれぞれ照合する。すなわち、第1映像フレーム列41の最初の映像フレームと、第2映像フレーム列42の最初の映像フレームとを照合した後に、第1映像フレーム列41の最初の映像フレームと、第2映像フレーム列42の最初の映像フレームから所定のフレーム後に位置する映像フレームとを照合する。次いで、第1映像フレーム列41の最初の映像フレームと、先に照合した第2映像フレームから更に所定のフレーム後に位置する映像フレームとを照合する。このように第1映像フレーム列41の最初の映像フレームと、第2映像フレーム列42から所定のフレームごとに選択した映像フレーム列を順に照合する。
第1映像フレーム列41の最初の映像フレームの照合処理が終了すると、次に、第1映像フレーム列41の2番目の映像フレームの照合処理を開始する。第1映像フレーム列41の2番目の映像フレームの照合処理は、第2映像フレーム列42の最初の映像フレームとの照合処理から開始される。そして、第1映像フレーム列41の最初の映像フレームでの照合処理と同様に、第2映像フレーム列42から所定のフレーム数ごとに選択した映像フレーム列を順次照合する。そして、第1映像フレーム列41の2番目の映像フレームの照合処理が終了すると、第1映像フレーム列41の3番目の映像フレームの照合処理を開始する。以下、順に第1映像フレーム列41を構成する全ての映像フレームと、第2映像フレーム列42から所定のフレーム数ごとに選択した映像フレーム列とを照合していく。そして、類似する画像を有する映像フレームを第2映像フレーム列42から抽出して複数の第1照合映像フレーム44を特定する。
照合する映像フレームを第2映像フレーム列42から第1照合映像フレームとして特定するときのサンプリング周期は、放送されるニュースプログラムにおいて、画像が類似する映像が継続して放送される時間を考慮して決定できる。例えば、放送時間に換算して、1秒になるように、サンプリング周期を決定してもよい。日本国のテレビジョン放送で採用されるNTSC方式では、1秒は、30フレームに相当する。したがって、好適には、照合する映像フレームを第2映像フレーム列42から選択するサンプリング周期は、30フレームになる。
ステップS101では、第1映像フレーム列41を構成する映像フレームと、第2映像フレーム列42を構成する映像フレームとを照合することにより、それぞれの映像フレーム列の間で画像が類似する第1照合映像フレームを特定する。このため、映像フレームを照合するときに、それぞれの映像フレームが有する画像が類似するか否かを決定するための基準を規定する必要がある。
画像が類似するか否かを決定するための基準は、画像の類似する程度をどの程度まで許容するかにより異なる。ニュースプログラムにおいて、類似する画像を抽出する場合は、例えば、ニュース映像の解説のために映像フレームの端部に配置される説明文の有無、撮影したカメラの位置に起因する被写体を撮影する角度の差異、及び色照明の相違などの相違は、許容してもよい。
映像フレームが有する画像の類否を判断するために、画像がそれぞれ有する空間周波数を使用することができる。具体的には、離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform、DCT)の基底関数の低周波成分などを使用することができる。この場合、映像フレームが有する明度、色相、彩度、及び色階調など複数の色属性は、離散コサイン変換され、定量化される。映像フレームが有する画像の類否判断の精度を向上させるために、1つの映像フレームごとに2つの領域について離散コサイン変換の基底関数に基づく照合処理を実行することが好ましい。1つの領域は、映像フレームの画像領域全体であり、もう1つの領域は、映像フレームの画像の中央領域である。このように2つの領域について照合処理を行うことにより、映像フレームの端部に配置される説明文の有無による相違の影響を軽減することが可能である。ここで、画像の類否判断の基準は、画像領域全体の照合処理においては、比較的緩く設定し、画像の中央領域の照合処理においては、比較的厳しく設定することが好ましい。映像フレームを互いに照合した結果、照合処理に使用した色属性の係数の全てが、所与のしきい値の範囲内であれば、照合された1対の映像フレームは、類似する画像を有すると判断される。本実施形態においては、単一の色属性に基づいて画像の類否判断処理を行うのではなく、複数の色属性に基づいて画像の類否判断処理を行うため、高い感度を得ることができる。
なお、同一の放送事業者が放送プログラム用の複数の周波数帯を介して、2つ以上の放送プログラムを同時に放送している場合、同一の放送事業者から放送される放送プログラムに含まれるニュースプログラムの間では、照合処理は行わない。一般的に、同一の放送事業者から提供されるニュースプログラムには、同一の映像フレームを含む可能性が高いと考えられる。このため、同一の放送事業者から提供されるニュースプログラム映像フレームを使用すると、「ニュースショットクラウド」の精度が低下する虞があるためである。同様に、資本関係を有するなどの理由で協力関係にある放送事業者(日本国では「系列局」などと称される放送事業者など)が提供するニュースプログラムの間においても、同一の映像フレームを含む可能性が高いため、照合処理の対象から除外することが好ましい。
次に再び図2を参照すると、ステップS102において、演算部10は、第1映像フレーム列41において、第1照合映像フレームに対応した映像フレームを含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを含む複数の第1映像フレーム群45を特定する。次にステップS103において、演算部10は、第2映像フレーム列42において、第1照合映像フレーム44を含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした全ての映像フレームを含む複数の第2映像フレーム群46を特定する。図6において、ステップS102、及びステップS103でそれぞれ特定された第1映像フレーム群45、及び第2映像フレーム群46の一例を示す。
次に再び図2を参照すると、ステップS104において、演算部10は、第1映像フレーム群45のそれぞれの映像フレームと、第2映像フレーム群46に含まれる全ての映像フレームとを照合して、類似する映像フレームを第2映像フレーム群46から抽出して複数の第2照合映像フレーム47を特定する。図6に示す例では、第1映像フレーム群45は、第1映像フレーム列41において、第1照合映像フレーム44に対応した映像フレーム43を含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを含む。ここで、第1サンプリング周期は、30フレームである。また第2映像フレーム群46は、第2映像フレーム列42において、第1照合映像フレーム44を含み且つ第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした全ての映像フレームを含む。図6に示す例では、第2サンプリング周期は、10フレームである。
図6に示される例では、互いに類似する第1照合映像フレーム44と、第1照合映像フレーム44に対応した映像フレーム43はそれぞれ、第2映像フレーム群46、及び第1映像フレーム群45の先頭に位置するが、他の例では第1照合映像フレーム44と、第1照合映像フレーム44に対応した映像フレーム43は、第2映像フレーム群46、及び第1映像フレーム群45の任意の位置に配置してもよい。例えば、第1照合映像フレーム44と、第1照合映像フレーム44に対応した映像フレーム43を、第2映像フレーム群46、及び第1映像フレーム群45それぞれの時系列の最後方の位置に配置してもよい。
図6において、第1映像フレーム群45は、第1照合映像フレーム44に対応した映像フレーム43と、映像フレーム43に続く一連の29フレームの映像フレームとにより構成される。一方、第2映像フレーム群46は、第1照合映像フレーム44と、第1照合映像フレーム44からそれぞれ10フレームごとにサンプリングされた2つの映像フレームとにより構成される。したがって、第1映像フレーム群45の全ての映像フレームは、第2映像フレーム群46に含まれる3つの映像フレームと照合される。なお、図6に示す例では、第1映像フレーム群45と、第1照合映像フレーム44に対応した映像フレーム43との間の照合処理は、ステップS101における第1の照合処理と重複する処理になる。好適には、ステップS102において、ステップS101における第1の照合処理で既に照合されている映像フレーム対に関しては、照合処理を省略してもよい。
ステップS104における照合処理での画像の類否判断の基準は、ステップ101における照合処理での類否判断の基準と同一の基準を採用できる。
ステップS101において抽出された第1照合映像フレーム44、及び第1照合映像フレーム44に対応した映像フレーム43がそれぞれ、複数存在する場合は、ステップS104における照合処理は、全ての第1照合映像フレームを含む第2映像フレーム群46についてそれぞれ実行される。この結果、先に図3(d)を参照して説明したように、互いに類似する映像フレームが時系列で近接して配置されるとともに、ショット境界を形成するような互いに非類似の映像フレームが時系列で近接して配置されることになる。
次にステップS105において、演算部10は、複数の第2照合映像フレーム47を時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の第2照合映像フレーム列48を形成する。
図7、及び8を参照して、ステップS105において、複数の第2照合映像フレーム列48の構成を具体的に説明する。図7は、第2映像フレーム列42における時系列の順序で、第2照合映像フレーム47を配列して形成される複数の第2映像フレーム列48a〜48e、・・・を示す図である。図7に示すように、複数の第2映像フレーム列48a〜48e、・・・は、様々なフレーム列長を有し、かつ不規則な周期で発生する。しかしながら、コマーシャルを構成する映像フレーム列から抽出された第2映像フレーム列48は固有のフレーム列長を有する。コマーシャルは、15秒など一定の時間を有するためである。
図8を参照して、第2照合映像フレーム列48の具体的な構成の一例を説明する。図8に示す第2照合映像フレーム列48では、ステップS101における第1の照合処理におけるサンプリング周期は30フレームとし、ステップS104における第2の照合処理におけるサンプリング周期は10フレームとする。図8において、第2照合映像フレーム列48は、複数の第2照合映像フレーム47より構成される。上述したように、第2照合映像フレーム列48に含まれる複数の第2照合映像フレーム47は、互いに類似する画像を有する場合もあるが、互いに非類似の画像を有する場合もある。図8において、それぞれの映像フレームが有する画像がA〜Iのローマ字でそれぞれ示される。
次に再び図2を参照すると、ステップS106において、演算部10は、複数の第2照合映像フレーム列48のそれぞれのフレーム列長Fdを決定する。図9に第2照合映像フレーム列48の他の例を示す。図9に示す第2照合映像フレーム列48では、一連の第2照合映像フレーム47の全てが、第1映像フレーム群45に類似する画像を有する映像フレームがあるにも関わらず、破線で示す第2照合映像フレーム47がステップS104の第2の照合処理において非類似であると照合された例である。ステップS104の第2の照合処理において類似する映像フレーム列、又は同一の映像フレーム列が抽出される場合、理想的には、対応する全ての映像フレーム対が同一、又は類似であると判断されることになる。しかしながら、図9に示す例のように、ステップS104の第2の照合処理において、ノイズなどの外的要因により、同一、又は類似する画像情報を有する映像フレームが非類似であると判断される場合がある。そこでステップS106では、隣接する映像フレームが類似しているなど所定の条件を満たす場合は、その映像フレーム対は類似しているものと見なすなどして、フレーム列の補間処理を行う。そして、非類似であると判断される映像フレームの時系列の位置を補間した上で第2照合映像フレーム列48のフレーム列長Fdを決定する。
次に再び図2を参照すると、ステップS107において、演算部10は、ステップS106において決定されたフレーム列長が所定のフレーム列長とほぼ同一な第2照合映像フレーム列を削除することによって、第2照合映像フレーム列48から類似映像フレーム列49を特定する。ステップS107の処理により、フレーム列長からコマーシャルに相当する類似映像フレーム列を削除し、コマーシャルに相当する類似映像フレーム列に含まれない映像フレーム列を構成する第2照合映像フレーム列48それぞれを、「ニュースショットクラウド」に使用される類似映像フレームを含む類似映像フレーム列49として特定することができる。
一般にコマーシャルは、所定のフレーム列長を有する。例えば、現在日本国で一般に放送されるコマーシャルは、15秒、若しくは15秒の整数倍である30秒、又は60秒などの時間幅を有するものに、ほぼ限定される。このため、NTSC方式で、15秒、30秒、及び60秒の時間幅に相当する450フレーム、900フレーム、及び1800フレームのフレーム列長を有する第2照合映像フレーム列48は、コマーシャルを構成する映像フレーム列と推定することができる。そして、コマーシャルを提供する映像フレーム列と推定された第2照合映像フレーム列48に含まれる映像フレームは、「ニュースショットクラウド」に使用する映像フレームから除外することができる。
図10を参照して、類似映像フレーム列49を抽出する処理を具体的に説明する。図10では、破線で示される第2照合映像フレーム列48a、48b、48c、及び48d・・・は、15秒の長さに相当するフレーム列長Fd15を有する。このため、第2照合映像フレーム列48a、48b、48c、及び48d・・・が削除される。一方、15秒、若しくは15秒の整数倍である30秒、又は60秒などの時間幅に相当するフレーム列長を有さない第2照合映像フレーム列48は、類似映像フレーム列49a、49b、及び49c、・・・として特定される。
以上、「ニュースショットクラウド」における2段階照合処理の処理フローを図4〜10を参照して説明してきた。「ニュースショットクラウド」における2段階照合処理の処理フローでは、ニュースプログラムに含まれるコマーシャルを構成する映像フレーム列を特定して、コマーシャルを構成する映像フレーム列に含まれる類似映像フレームを「ニュースショットクラウド」に使用する映像フレームから除外する。その上で、「ニュースショットクラウド」に使用する類似映像フレーム列49を特定することができる。このときに、図2に示すように、ステップS101における第1の照合処理、及びステップS104における第2の照合処理を介することにより、コマーシャルと推定される映像フレーム列の除去処理に要する計算処理量を削減することができる。
次に再び図4を参照すると、ステップS205において、演算部10は、互いに類似する類似映像フレームが関連付けられた類似映像フレーム束を形成する。少なくもと3つ以上の異なる放送事業者から提供される映像フレームそれぞれについてステップS204の処理により特定された類似映像フレームの中で、互いに類似する映像フレームを有する映像フレーム束を関連付けることにより、類似映像フレーム束を抽出することができる。
図11に類似映像フレーム束を形成する処理を概略的に示す。図11において、第1の類似映像フレーム対51は、第1の放送事業者が放送した映像フレーム列から抽出された類似合映像フレーム列49aと、第2の放送事業者が放送した映像フレーム列から抽出された類似映像フレーム49bとを有する。また、第2類似映像フレーム対52は、第2の放送事業者が放送した映像フレーム列から抽出された類似映像フレーム49b´と、第3の放送事業者が放送した映像フレーム列から抽出された類似映像フレーム49cとを有する。ここで、第2放送事業者が放送した映像フレーム列から抽出された類似映像フレーム49b、及び49b´が同一時間に放送された映像フレームを含むと仮定する。演算部10は、同一時間に放送された映像フレームを含む第1類似映像フレーム対51と、第2類似映像フレーム対52を、映像フレーム列間の包含関係を探索するなど適当な検出方法により検出して、類似映像フレーム束53として関連付けることができる。
また、類似映像フレーム束を抽出するときに、それぞれの類似映像フレーム対を2部グラフの枝と考えることにより、互いに類似する類似映像フレームを関連付けることができる。上述のように、本発明では、同一の放送事業者から提供されるニュースプログラム間で類似映像フレームの照合処理はされず、異なる放送事業者から提供されるニュースプログラム間での照合処理を行って類似映像フレーム列49を形成する。このため、ステップS205で形成される類似映像フレーム束は、一方の放送事業者から提供されるニュースプログラムに含まれる類似映像フレーム列49と、他方の放送事業者から提供されるニュースプログラムに含まれる類似映像フレーム列49とにより構成される2部グラフであると考えられる。そして2部グラフの接続点を辿ることにより、3つ以上の異なる放送事業者から提供された互いに類似する類似映像フレーム列49からなる類似映像フレーム束を容易に抽出することが可能になる。
次に再び図3を参照すると、ステップS206において、演算部10は、類似映像フレーム束53を構成する映像フレームを提供した放送事業者の数を計数する。映像フレームを提供した放送事業者は、映像フレームに付加されたメタデータにより識別することができる。映像フレームを提供した放送事業者を識別するメタデータが、それぞれの放送事業者から提供されたときに付加されている場合は、当該メタデータを使用することができる。また、演算部10は、提供された映像フレーム列を記憶部12に記憶するときに、映像フレーム列を提供した放送事業者を識別するためのメタデータを付加することができる。例えば、図11の例では、類似映像フレーム束は、第1の放送事業者、第2の放送事業者、及び第3の放送事業者の3つの放送事業者から提供された類似映像フレーム列49a、49b、及び49cを有するので、放送事業者の数は、3と計数される。
次にステップS207において、演算部10は、「ニュースショットクラウド」を表示するときの映像フレームそれぞれのフレームサイズを、ステップS206で計数された放送事業者数に基づいて決定する。ここで、6つの放送事業者から提供されたニュースプログラムに基づき「ニュースショットクラウド」を構成するときに、2〜6の放送事業者から提供された類似映像フレームを「ニュースショットクラウド」の表示用の映像フレームとして選択する場合を考える。この場合、2つの放送事業者のみから提供された映像フレームのフレームサイズは、一番小さくし、提供された放送事業者の数が増えるに従って、フレームサイズを大きくすることができる。そして、6つの放送事業者から提供された映像フレームのフレームサイズは、最大のサイズにできる。
そして、ステップS208において、演算部10は、ステップS207において決定されたフレームサイズで映像フレームを、「ニュースショットクラウド」として表示部16が有する表示画面に表示する。図12において、表示画面70に「ニュースショットクラウド」として表示される映像フレーム72の配列の一例を示す。図12に示すように、映像フレームそれぞれは、提供された放送事業者の数に応じたフレームサイズで、適当に配置される。ここで、提供された放送事業者の数が一番多い(例えば6つ)映像フレーム72b、及び72iは、一番大きく表示される。そして提供された放送事業者の数が次に多い(例えば5つ)映像フレーム72a、72c、72e、72f、72h、72j、72m、72p、72r、及び72sは、次に大きく表示される。提供された放送事業者の数が一番少ない(例えば4つ)映像フレーム72d、72g、72k、72l、72n、72o、及び72qは、一番小さく表示される。「ニュースショットクラウド」では、全ての類似映像フレーム束に対応する映像フレームを表示する必要はなく、より多くの放送事業者から提供された類似映像フレーム束に対応する映像フレームを優先的に表示することが好ましい。より多くの放送事業者から提供された類似映像フレーム束に対応する映像フレームは、より重要なニュースと関連している可能性が高いためである。
映像フレーム72の配置は、適当な手順で決定してもよい。例えば、表示される映像フレームを含む類似映像フレーム束を構成するそれぞれの映像フレームの中で、放送された順序で映像フレーム72を配列することができる。一般にニュースなどの報道において、報道の対象とする事件、又は事実が発生した時間は、重要な事項の1つである。このため、「ニュースショットクラウド」においても、映像フレームが放送された順序で配列することにより、ニュースプログラムが放送された時系列を維持することが可能になる。図12に示す「ニュースショットクラウド」では、映像フレーム72aが最も早く放送された映像フレームであり、映像フレーム72sが最も遅く放送された映像フレームである。図12では、映像フレーム72は、破線矢印で示すように3段に分割された表示画面の左上から右下に配列される。
なお、「ニュースショットクラウド」の表示に使用される映像フレーム72は、類似映像フレーム束を構成する映像フレームの中から適当な方法で選択することができる。例えば、「ニュースショットクラウド」の表示に使用される映像フレームは、動きが少なくかつ平坦でない画像を選択することができる。このような画像を選択する方法を以下に簡単に説明する。まず、演算部10は、類似映像フレーム束53を構成する映像フレームの前後に位置する映像フレームの画像をそれぞれ照合して、互いに類似する映像フレームが連接する映像フレーム列のフレーム列長を比較する。そして、互いに類似する映像フレームが連接する映像フレーム列のフレーム列長が長いものをいくつか選択する。互いに類似する映像フレームが連接する映像フレーム列のフレーム列長が長い箇所は、放送されるときに動きが少ないと考えられるためである。次いで、選択された映像フレームそれぞれの映像フレーム内での輝度、及び色相の分散を計算する。そして、映像フレーム内の輝度、及び色相の分散が大きい映像フレームを、「ニュースショットクラウド」に表示する映像フレームとして選択する。
図13、及び14に、「ニュースショットクラウド」の表示例を示す。図13は、東京で視聴可能な6つの放送事業者で放送された放送プログラムから生成された「ニュースショットクラウド」が表示部16の表示画面70に表示される一例を示す図である。図10に示す「ニュースショットクラウド」では、3つの放送事業者で放送された類似映像フレーム72が最も小さなフレームサイズで示され、6つの放送事業者で放送された類似映像フレーム72が最も大きなフレームサイズで示される。
「ニュースショットクラウド」に表示される映像フレーム72は、様々な表示画面と関連付けることができる。例えば、「ニュースショットクラウド」に表示される映像フレーム72は、その映像フレーム72が抽出されたニュースプログラムを放送した放送事業者、放送された日時、及びニュースプログラムの名称などを記載した一覧表を表示する表示画面と関連付けることができる。また「ニュースショットクラウド」に表示される映像フレーム72は、当該映像フレームを含む類似映像フレーム束に含まれる他の類似映像フレームの画像を表示する表示画面と関連付けることができる。関連付けられた表示画面は、「ニュースショットクラウド」に表示される映像フレーム72を適当な手段により選択することにより表示することができる。
図14において、表示部16の表示画面80に表示される「ニュースショットクラウド」の他の表示例を示す。図14に示すように、1日ごとに生成された複数日分の「ニュースショットクラウド」を同時に表示するカレンダー表示82とすることができる。図14に示すカレンダー表示82では、4〜6の放送事業者で放送された類似映像フレーム84がそれぞれ表示される。
以上、「ニュースショットクラウド」を表示するための処理フローを図2〜14を参照して説明してきた。次いで、「ニュースショットクラウド」の効果を調べるために実施された実験結果について説明する。
本実験は、東京で視聴可能な互いに独立の6つの放送事業者が放送する24時間放送の放送プログラムにおける、4週間分の放送プログラムを対象とした。実験対象の放送プログラムの記憶フォーマットは、MPEG1、フレームサイズは、352×240、フレームレートは、29.97fps、そしてビットレートは、1.5Mbpsである。また、EPGによりニュースプログラム、及びニュースバラエティを検出したところ、実験対象の放送プログラムのおおよそ半分がニュースプログラム、又はニュースバラエティであった。したがって、「ニュースショットクラウド」表示処理の対象となるニュースプログラムなどの放送時間は、合計で2000時間を超える時間を有する。
図2に示すステップS101における第1の照合処理におけるサンプリング周期は、30フレームとし、ステップS104における第2の照合処理におけるサンプリング周期は、10フレームとした。また、ステップS101、及びS104における映像フレーム間の類否判断の基準は、ニュース映像の解説のために映像フレームの端部に配置される説明文の有無、撮影したカメラの位置に起因する被写体を撮影する角度の差異、及び色照明の相違のみが相違する映像フレームが類似すると判断されるように設定した。このような条件の下で実験した結果、コマーシャルを構成する映像フレームを検出するなどの誤検出は、1%よりも少なく、本発明に係る画像抽出方法が、非常に高い精度を有することが示された。
図15は、特定の日において、異なる放送事業者から放送された類似映像フレーム束の数と、その類似映像フレーム束が1つの放送事業者で放送された平均放送回数との相関を示す図である。横軸は、類似映像フレーム束を放送した放送事業者の数を示す。左側の縦軸は、棒グラフで示される1日で放送された類似映像フレーム束の数を示す。例えば、2つの放送事業者によって放送された類似映像フレーム束の数は、500弱であり、3つの放送事業者によって放送された類似映像フレーム束の数は、150程度である。右側の縦軸は、折れ線グラフで示される1つの放送事業者が1日で放送した類似映像フレーム束の平均数を示す。例えば、2つの放送事業者で放送された類似映像フレーム束は、それぞれの放送事業者の平均で1回程度しか放送しない一方、6つの放送事業者で放送された類似映像フレーム束は、それぞれの放送事業者の平均で6回程度放送されていることになる。
図15からより多くの放送事業者から放送された映像フレームは、放送事業者それぞれが数多く放送していることが理解される。重要なニュースは、反復して放送されるために、類似する映像フレームが反復して放送されていると仮定すると、「ニュースショットクラウド」でフレームサイズが大きく表示される映像フレームは、重要なニュースに関連する映像フレームであると考えられる。
図16は、上記6つの放送事業者から放送された1週間分のニュースプログラムと、その週のニュースをまとめた週間ニュースプログラムとの照合処理を実施した結果を示す。横軸は、類似映像フレーム束を放送した放送事業者の数を示し、縦軸は、放送された類似映像フレーム束の数を示す。図15に示すグラフと比較すると、5つ、及び6つの放送事業者から放送された類似映像フレーム束の割合が増加していることが理解される。
図17は、図15に示す棒グラフ、及び図16に示す棒グラフにおける放送した放送事業者数ごとの割合の差を示す図である。図17に示すグラフの横軸は、類似映像フレーム束を放送した放送事業者の数を示し、縦軸は、図15に示す類似映像フレーム束の数の割合と、図16に示す類似映像フレーム束の数の割合の差異をパーセント単位で示す。縦軸の値が0の場合は、図15と、図16における類似映像フレーム束の割合が等しく、正方向は、図16に示される類似映像フレーム束の割合が大きいことを示し、負方向は、図15に示される類似映像フレーム束の割合が大きいことを示す。
図17から理解されるように、2つの放送事業者で放送された類似映像フレーム束の数は、図15に示すグラフよりも図16に示すグラフの方が15%程度減少している。一方、5つ、及び6つの放送事業者で放送された類似映像フレーム束の数は、図16に示すグラフの方が10%程度増加している。これは、放送される放送事業者数が少ない類似映像フレームほど、週間ニュースプログラムで放送される類似映像フレームとの相関が低く、放送される放送事業者数が多い類似映像フレームほど、週間ニュースプログラムで放送される類似映像フレームとの相関が高いことを示す。この結果から、放送される放送事業者数が多い映像フレームほど重要なニュースに関連する映像フレームという考え方を基に表示する映像フレームを選択する「ニュースショットクラウド」の有用性が示される。
以上、図2〜17を参照して、本発明に係る第2の実施形態を類似映像フレーム抽出装置1の処理フローに基づいて説明してきた。次に、図18を参照して、本発明に係る第3の実施形態を説明する。図18において、本発明に係る類似映像フレーム抽出処理を実行可能なコンピュータ2を含むシステム200が示される。
第3の実施形態では、コンピュータ2は、少なくとも2つ以上の放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送される放送プログラムを、インタネットネットワーク35を介して受信する点で、第1の実施形態と異なる。
コンピュータ2は、「ニュースショットクラウド」を生成するための演算処理を図3に示す処理フローに基づいて実行する演算部10と、放送事業者32a、32b、・・・、32nからインタネットネットワーク35を介して送信された放送プログラムを構成する映像フレーム列、及び演算部10に所定の機能を実施させるプログラムなどが記憶される記憶部12と、記憶装置22、表示装置26、及び入力装置28などの周辺機器と、バス回路20を介して電気的に通信可能なように接続するためのインタフェイスであるI/F部19と、放送事業者32a、32b、・・・、32nから送信された放送プログラムを受信するインタネットネットワーク35を介して通信部24とを有する。
I/F部19は、記憶装置22、表示装置26、及び入力装置28などの周辺機器と、コンピュータ2との間を電気的な通信可能なように接続するためのインタフェイス部であり、USB(Universal Serial Bus)などの通信規格に対応している。通信部24は、インタネットネットワーク35に接続するルータで構成される。通信部24は、放送事業者32a、32b、・・・、32nから送信された放送プログラムとともに、図3のステップS103において使用される電子番組ガイドを受信する。
記憶装置22は、不揮発性のRAMで構成でき、放送事業者32a、32b、・・・、32nから送信された放送プログラムを構成する映像フレーム列を記憶できる。表示装置26は、LCDなどで構成でき、「ニュースショットクラウド」などの画像を表示できる。入力装置28は、キーボードなどのユーザインタフェイス部と、ユーザインタフェイス部を制御するユーザインタフェイス制御部とにより構成され、コンピュータ2を使用するユーザによってユーザインタフェイス部を介して入力された情報を、コンピュータ2が有する演算部10が処理可能な電気信号に変換する機能を有する。
第3の実施形態では、コンピュータ2は、インタネットネットワーク35を介して放送事業者32a、32b、・・・、32nと接続されるが、コンピュータが接続可能な他の通信ネットワークを介して、放送事業者32a、32b、・・・、32nと接続できる。例えば、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、移動体通信網、衛星通信網などを介して、放送事業者32a、32b、・・・、32nと接続できる。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、放送プログラムを伝送可能な任意の媒体であればよく、特定の構成、又は種類のものに限定されない。たとえば、IEEE1394、USB(Universal Serial Bus)、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線などの有線回線でもよく、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線回線でもよい。
以上、図18を参照して、本発明に係る第3の実施形態を説明してきた。次に、図19を参照して、本発明に係る第4の実施形態を説明する。本発明に係る第4の実施形態は、上述の類似映像フレーム抽出装置1、及びコンピュータ2のいずれでも実施可能な方法であり、第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態とは、2段階照合処理の処理フローが異なる。
図19を参照すると、本発明に係る類似映像フレーム抽出装置の第4の実施形態の動作フローが示される。図19に示す処理フローは、ステップS304において、演算部10は、ニュースプログラムを構成する映像フレーム列のショット境界検出を実行する点において、図2に示した2段階照合処理の処理フローと相違する。ショット境界検出は、映像フレーム列を構成する前後の映像フレームを比較して、連続性が失われている部分、すなわち前後の映像フレームが有する色属性情報などが大きく相違する箇所をショットの境界であるとして検出する処理である。ショット境界検出を実行することにより、ニュースプログラムのカット、及びディゾルブなどを検出することができる。検出されたショット境界となる映像フレームには、ショット境界であることを示すメタデータが付与される。
本発明に係る第4の実施形態の変形では、検出されたショット境界を様々に利用することが可能である。ショット境界を利用する一例として、図19に示すステップS305において、ショット境界を利用することが考えられる。コマーシャルの先頭に位置する映像フレームは、ショット境界であると仮定して、ショット境界が位置する映像フレームから、ステップS305における第2の照合処理を開始することが可能である。ステップS305における第2の照合処理を実行するときにショット境界を利用することにより、コマーシャルの検出精度を更に向上させることができる。またステップS305における第2の照合処理でのサンプリング周期を広げることにより、計算処理量を削減することができる。
またショット境界を利用する他の例として、図19に示すステップS307において、類似映像フレーム列のフレーム列長を決定するときに、ショット境界を利用することが考えられる。
ショット境界検出は、放送プログラムを構成する全ての映像フレームについて、前後の映像フレームの間で色属性などの画像の比較を行う必要があるため、計算処理量が非常に多い処理である。このため、ショット境界検出は、必要最低限の放送プログラムに対して実行することが好ましい。本実施形態では、第1映像フレーム群、及び第2映像フレーム群が含まれる範囲にのみ、ショット境界検出を実行する。また上述のように、演算部10は、放送事業者32a、32b、・・・、32nから放送された放送プログラムを構成する映像フレーム列を記憶部12に記憶するときに同時に、ショット境界検出を実行することもできる。
以上、図1〜19を参照して、本発明に係る実施形態を「ニュースショットクラウド」を例に説明してきた。しかしながら、本発明の精神、及び範囲を逸脱しない範囲内で、様々な変化及び変形を行うことができることが理解されるであろう。
本発明に係る実施形態の変形として、2段階照合処理における第1の照合処理、及び第2の照合処理における類否判断の基準を相違させることができる。ステップS101における第1の照合処理では、映像フレームの端部に配置される説明文の有無などの相違を有する映像フレーム対を、互いに類似する類似映像フレーム対と判断する必要がある。一方、「ニュースショットクラウド」では、ステップS104における第2の照合処理では、コマーシャルを構成する映像フレーム列を検出することを目的とするため、同一の映像フレームのみ検出するように類否判断の基準を設定することができる。
また本発明に係る実施形態の変形として、2段階照合処理における第1の照合処理、及び第2の照合処理を、図3に示す処理フローのステップS102において記憶部12に放送プログラムを構成する映像フレーム列を記憶するときに同時に実行できる。放送プログラムを構成する映像フレーム列を記憶しながら、照合処理を実行するため、処理時間の短縮を図ることができる。さらに、照合結果を逐次更新できるため、放送映像を受信しながら随時最新の処理結果を表示することが可能になる。
さらに本発明に係る実施形態の変形として、「ニュースショットクラウド」を表示する処理において、2段階照合処理の1つの照合処理を省略することができる。すなわち、ステップS101において、第1サンプリング周期を10フレームなど短いフレーム間隔にすることにより、ステップS102〜S104の処理を省略することが可能である。そして、ステップS105において、演算部10は、複数の第1照合映像フレーム44を時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の第2照合映像フレーム列48を形成することになる。
この変形では、計算量の削減という2段階照合処理の効果は奏することはできない。しかしながら、重要なニュースに関連する映像フレームを大きなフレームサイズで表示することによって、視聴者が重要なニュースを容易に把握することができるという「ニュースショットクラウド」が有する効果を奏することができる。
1 類似映像フレーム抽出装置
2 コンピュータ
10 演算部
12 記憶部
14 受信部
16 表示部
18 入力部
19 I/F部
22 記憶装置
24 通信装置
26 表示装置
30 放送通信網
32 放送事業者
35 インタネットネットワーク
41 第1映像フレーム列
42 第2映像フレーム列
43 第1照合映像フレームに対応する映像フレーム
44 第1照合映像フレーム
45 第1映像フレーム群
46 第2映像フレーム群
47 第2照合映像フレーム
48 第2照合映像フレーム列
49 類似映像フレーム列
50 類似映像フレーム
51 第1類似映像フレーム対
52 第2類似映像フレーム対
53 類似映像フレーム束
2 コンピュータ
10 演算部
12 記憶部
14 受信部
16 表示部
18 入力部
19 I/F部
22 記憶装置
24 通信装置
26 表示装置
30 放送通信網
32 放送事業者
35 インタネットネットワーク
41 第1映像フレーム列
42 第2映像フレーム列
43 第1照合映像フレームに対応する映像フレーム
44 第1照合映像フレーム
45 第1映像フレーム群
46 第2映像フレーム群
47 第2照合映像フレーム
48 第2照合映像フレーム列
49 類似映像フレーム列
50 類似映像フレーム
51 第1類似映像フレーム対
52 第2類似映像フレーム対
53 類似映像フレーム束
Claims (11)
- プロセッサ及びインタフェイスを含む処理装置において類似映像フレームを抽出する抽出方法であって、前記プロセッサは、
前記インタフェイスを利用して第1映像フレーム列及び前記第1映像フレーム列とは異なる第2映像フレーム列とを受信し、
前記第1映像フレーム列に含まれるそれぞれの映像フレームと、前記第2映像フレーム列に含まれる全ての映像フレームを第1サンプリング周期でサンプリングした映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを前記第2映像フレーム列から抽出して複数の第1照合映像フレームを特定し、
前記第1映像フレーム列において、前記第1照合映像フレームに対応した映像フレームを含み且つ前記第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを含む第1映像フレーム群を特定し、
前記第2映像フレーム列において、前記第1照合映像フレームを含み且つ前記第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、前記第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした全ての映像フレームを含む第2映像フレーム群を特定し、
前記第1映像フレーム群のそれぞれの映像フレームと、前記第2映像フレーム群に含まれる全ての映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを前記第2映像フレーム群から抽出して複数の第2照合映像フレームを特定し、
前記複数の第2照合映像フレームを時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の第2照合映像フレーム列を形成し、
前記複数の第2照合映像フレーム列のそれぞれのフレーム列長を決定し、
決定されたフレーム列長が所定のフレーム列長とほぼ同一な第2照合映像フレーム列を削除することによって、前記第2映像フレーム群から類似映像フレーム列を特定する、
ステップを有することを特徴とする類似映像フレーム抽出方法。 - 前記プロセッサは、前記類似映像フレーム列に含まれる映像フレームを類似映像フレームとして抽出し、
抽出された前記類似映像フレームを表示部に表示する、
ステップを更に有する請求項1に記載の類似映像フレーム抽出方法。 - 前記第1映像フレーム列と、前記第2映像フレーム列とは、提供される放送事業者が異なる請求項1、又は請求項2に記載の類似映像フレーム抽出方法。
- 前記プロセッサは、前記第1映像フレーム列、及び前記第2映像フレーム列のショット境界検出を実行するステップを更に有する請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の類似映像フレーム抽出方法。
- 前記第1映像フレーム列、及び第2映像フレーム列は、テレビコマーシャルを含むニュースプログラムを構成し、前記所定のフレーム列長は、前記テレビコマーシャルを構成する映像フレーム列のフレーム列長に応じて決定される請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の類似映像フレーム抽出方法。
- それぞれ異なる複数の放送事業者から提供される少なくとも3つの映像フレーム列それぞれから前記類似映像フレーム列を抽出するときに、前記プロセッサは、
互いに類似する前記類似映像フレームそれぞれを関係付けて、類似映像フレーム束を形成し、
前記類似映像フレーム束を構成する類似映像フレームを提供した放送事業者の数を計数し、前記計数した放送事業者数に応じて映像フレームのフレームサイズを決定する、
ステップを更に有する請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の類似映像フレーム抽出方法。 - 前記プロセッサは、前記類似映像フレーム束を構成する映像フレームの1つを、前記決定されたフレームサイズで表示部に表示するステップを更に有する請求項6に記載の類似映像フレーム抽出方法。
- 第1映像フレーム列及び前記第1映像フレーム列とは異なる第2映像フレーム列とを受信するインタフェイスと、
前記インタフェイスを利用して第1映像フレーム列及び前記第1映像フレーム列とは異なる第2映像フレーム列とを受信し、
前記第1映像フレーム列に含まれるそれぞれの映像フレームと、前記第2映像フレーム列に含まれる全ての映像フレームを第1サンプリング周期でサンプリングした映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを前記第2映像フレーム列から抽出して複数の第1照合映像フレームを特定し、
前記第1映像フレーム列において、前記第1照合映像フレームに対応した映像フレームを含み且つ前記第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを含む第1映像フレーム群を特定し、
前記第2映像フレーム列において、前記第1照合映像フレームを含み且つ前記第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、前記第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした全ての映像フレームを含む第2映像フレーム群を特定し、
前記第1映像フレーム群のそれぞれの映像フレームと、前記第2映像フレーム群に含まれる全ての映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを前記第2映像フレーム群から抽出して複数の第2照合映像フレームを特定し、
前記複数の第2照合映像フレームを時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の第2照合映像フレーム列を形成し、
前記複数の第2照合映像フレーム列のそれぞれのフレーム列長を決定し、
決定されたフレーム列長が所定のフレーム列長とほぼ同一な第2照合映像フレーム列を削除することによって、前記第2映像フレーム群から類似映像フレーム列を特定する、
ステップを有する演算処理を実行するプロセッサと、
を有することを特徴とする類似映像フレーム抽出装置。 - それぞれ異なる複数の放送事業者から提供される少なくとも3つの映像フレーム列それぞれから前記類似映像フレーム列を抽出するときに、前記プロセッサは、
互いに類似する前記類似映像フレームそれぞれを関係付けて、類似映像フレーム束を形成し、
前記類似映像フレーム束を構成する類似映像フレームを提供した放送事業者の数を計数し、前記計数した放送事業者数に応じて映像フレームのフレームサイズを決定し、
前記類似映像フレーム束を構成する映像フレームの1つを、前記決定されたフレームサイズで表示部に表示するステップを更に有する請求項8に記載の類似映像フレーム抽出装置。 - インタフェイスを利用して第1映像フレーム列及び前記第1映像フレーム列とは異なる第2映像フレーム列とを受信し、
前記第1映像フレーム列に含まれるそれぞれの映像フレームと、前記第2映像フレーム列に含まれる全ての映像フレームを第1サンプリング周期でサンプリングした映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを前記第2映像フレーム列から抽出して複数の第1照合映像フレームを特定し、
前記第1映像フレーム列において、前記第1照合映像フレームに対応した映像フレームを含み且つ前記第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを含む第1映像フレーム群を特定し、
前記第2映像フレーム列において、前記第1照合映像フレームを含み且つ前記第1サンプリング周期内に位置する全ての映像フレームを、前記第1サンプリング周期より短い第2サンプリング周期でサンプリングした全ての映像フレームを含む第2映像フレーム群を特定し、
前記第1映像フレーム群のそれぞれの映像フレームと、前記第2映像フレーム群に含まれる全ての映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを前記第2映像フレーム群から抽出して複数の第2照合映像フレームを特定し、
前記複数の第2照合映像フレームを時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の第2照合映像フレーム列を形成し、
前記複数の第2照合映像フレーム列のそれぞれのフレーム列長を決定し、
決定されたフレーム列長が所定のフレーム列長とほぼ同一な第2照合映像フレーム列を削除することによって、前記第2映像フレーム群から類似映像フレーム列を特定する、
ステップをプロセッサに実行させることを特徴とする類似映像フレーム抽出プログラム。 - プロセッサ及びインタフェイスを含む処理装置において、それぞれ異なる複数の放送事業者から提供される少なくとも3つの映像フレーム列それぞれから類似映像フレームを表示する表示方法であって、前記プロセッサは、
前記インタフェイスを利用して第1映像フレーム列及び前記第1映像フレーム列とは異なる第2映像フレーム列とを受信し、
前記第1映像フレーム列に含まれるそれぞれの映像フレームと、前記第2映像フレーム列に含まれる全ての映像フレームを所定のサンプリング周期でサンプリングした映像フレームとを照合して、類似する画像を有する映像フレームを前記第2映像フレーム列から抽出して複数の照合映像フレームを特定し、
前記複数の照合映像フレームを時系列に配置して、時系列上の配置が近接する複数の照合映像フレーム列を形成し、
前記複数の照合映像フレーム列のそれぞれのフレーム列長を決定し、
決定されたフレーム列長が所定のフレーム列長とほぼ同一な照合映像フレーム列を削除することによって、前記映像フレーム列から類似映像フレーム列を特定し、
互いに類似する前記類似映像フレームそれぞれを関係付けて、類似映像フレーム束を形成し、
前記類似映像フレーム束を構成する類似映像フレームを提供した放送事業者の数を計数し、前記計数した放送事業者数に応じて映像フレームのフレームサイズを決定し、
前記類似映像フレーム束を構成する映像フレームの1つを、前記決定されたフレームサイズで表示部に表示する
ステップを有することを特徴とする類似映像フレーム表示方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10469788B2 (en) | 2012-07-31 | 2019-11-05 | Google Llc | Methods, systems, and media for causing an alert to be presented |
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US11722738B2 (en) | 2012-07-31 | 2023-08-08 | Google Llc | Methods, systems, and media for causing an alert to be presented |
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