JP2012135492A - Chair and seat and back of the same - Google Patents
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- A47C31/02—Upholstery attaching means
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Abstract
Description
本願発明は、椅子及びこれを構成する座又は背に関するものであり、特に、クッションを覆う表皮材の取り付け手段に特徴を有するものである。 The present invention relates to a chair and a seat or a back constituting the chair, and in particular, has a feature in a means for attaching a skin material covering a cushion.
椅子において、座を座板にクッションが張られた構成にしたり、背を背板にクッションが張られた構成にした場合、クッションは織地や編地等より成る表皮材で覆われており、表皮材の縁を座板又は背板に取り付けている。そして、表皮材を座板又は背板に取り付ける方法として、表皮材の周縁部に帯状の係止部材(縁材)を固定する一方、座板又は背板には外向き開口の取付溝を形成し、係止部材を取付溝に嵌め込む方式がある。 In a chair, if the seat is configured with a cushion on the seat plate or the back is configured with a cushion on the back plate, the cushion is covered with a skin material made of woven fabric or knitted fabric, etc. The edge of the material is attached to the seat plate or back plate. And as a method of attaching the skin material to the seat plate or the back plate, a belt-like locking member (edge material) is fixed to the peripheral portion of the skin material, while an attachment groove with an outward opening is formed in the seat plate or the back plate. In addition, there is a method of fitting the locking member into the mounting groove.
このように係止部材を取付溝に嵌め込む方式では、係止部材の挿脱方向と表皮材にテンションが掛かったときの引っ張り方向とが交叉していることにより、係止部材は取付溝に嵌まった状態に保持されている。しかし、単に係止部材を取付溝に挿入しただけの構成では、係止部材が取付溝から抜けることを確実に防止できるとは言えない場合がある。 In this manner, in the method of fitting the locking member into the mounting groove, the locking member is inserted into the mounting groove by crossing the insertion / removal direction of the locking member and the pulling direction when tension is applied to the skin material. It is held in the fitted state. However, in a configuration in which the locking member is simply inserted into the mounting groove, it may not be possible to reliably prevent the locking member from coming out of the mounting groove.
そこで特許文献1では、樹脂製のバックボード(背板)に取付溝を設けてこれにフック(係止部材)を挿入する構成において、取付溝の内面のうち開口縁寄り部位及びフックに、互いに噛み合ってフックの抜けを防止する一対の爪を設けることが開示されている。取付溝は、バックボードに断面U形の突条を内向き突設することが形成されている。
Therefore, in
特許文献1では、表皮材にテンションが掛かるとフックは爪を中心にして回動する傾向を呈するが、爪と反対側の端部が取付溝の内面に当接しているため、フックは取付溝の内部に位置して抜け不能に保持されている。従って、フックの抜けをより的確に防止するためには取付溝の深さはできるだけ深いのが好ましい。しかし、取付溝の深さを深くすると突条の高さが高くなり、このため樹脂の使用量が増えてコストアップにつながるおそれがある。また、突条及び爪を成形するために金型が複雑化することは否めず、この面においてもコストアップが懸念される。
In
更に、特許文献1は車両用シートに適用しているが、事務用回転椅子のような非車両用椅子の座や背に適用すると、これらの椅子の座や背のクッションは車両用に比べて薄いため、突条の存在がクッションを介して着座者に伝わるおそれがあり、すると、着座者に違和感を与えるおそれもある。
Further, although
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。 The present invention has been made to improve the current situation.
請求項1の発明は座又は背に関するものであり、この発明は、座板又は背板に配置したクッションを表皮材で覆い、前記表皮材の少なくとも一部を、当該表皮材の縁に取り付けた係止部材を介して前記座板又は背板の裏部(クッションと反対側の部位)に係止している構成において、前記座板又は背板には前記係止部材を取り付けるための係止穴が空いている一方、前記係止部材は、前記係止穴に挿入される嵌合部を有しており、前記嵌合部に、座板又は背板に内側から(すなわちクッションの側から)当接する鉤部を設けている。
The invention according to
請求項2の発明は請求項1を具体化したもので、この発明では、前記係止部材は、前記座板又は背板の外面に重なる基板と、前記鉤部を有するL形の嵌合部とを有しており、全体としてクランク状の形態を成している。請求項3の発明は請求項1又は2の発明を具体化したものであり、この発明では、前記嵌合部には、当該嵌合部を前記係止穴に挿脱するに際して弾性変形すると共に挿入し切ると弾性復元力で戻り変形するストッパー部を設けている。
The invention of
本願発明は椅子も含んでいる。すなわちこの椅子は請求項1〜3の上位概念である身体支持部材を有しており、この身体支持部材は、基板に配置したクッションを表皮材で覆い、前記表皮材の少なくとも一部を、当該表皮材の縁に取り付けた係止部材を介して前記基板に係止している、という構成であって、前記基板には前記係止部材を取り付けるための係止穴が空いている一方、前記係止部材は、前記係止穴に挿入される嵌合部を有しており、前記嵌合部に、前記基板に内側から当接する鉤部を設けている。ここにいう身体支持部材には、座や背の他に、肘当てやヘッドレスト、ショルダーレストなどクッションと表皮材とを有する部材が広く含まれる。
The present invention also includes a chair. That is, this chair has a body support member that is a superordinate concept of
請求項1の発明では、表皮材にテンションが掛かって係止部材が座板又は背板の外側に引っ張られようとすると、係止部材の鉤部が座板又は背板に内側から当接して、係止部材は係止穴から抜け不能に保持される。
In the invention of
そして、本願発明は座板又は背板に特許文献1のような突条を設ける必要はなく、座板又は背板は従来と同様の厚さのままで係止穴を設ければ足りるのであり、このため、座板又は背板が樹脂製の場合に樹脂の使用量が増えたり金型が複雑化したりすることを防止でき、延いてはコストアップを回避できる。また、特許文献1のような突条を設ける必要がないため、着座者の身体に違和感を与えることはない。請求項4の発明も請求項1の発明に準じた効果が発揮される。
And this invention does not need to provide a protrusion like
請求項2のように係止部材をクランク状の形態にすると、基板が座板又は背板の裏面に密着した状態で鉤部が座板又は背板に内側から当接するため、係止部材をずれ不能の状態により確実に保持できる。また、請求項3のように弾性変形するストッパー部を設けるとぬけ止め機能がより一層向上するのみならず、嵌合部を係止穴に挿入するに当たっては、嵌合部を係合穴に挿入し切るとカチッというクリック感を人に与えることができるため、係止部材を所定の状態に取り付けたことを人が感覚(触覚や聴覚)で把握できる利点がある。
When the locking member is in a crank-like form as in
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は事務用に多用されている回転式ロッキング椅子に適用している。本願では方向を特定するため「前後」「左右」といった文言を使用するが、これは普通の姿勢で着座した人の向きを基準にしている。正面視は着座した人と対向した方向から見たものである。 Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. This embodiment is applied to a rotary rocking chair that is frequently used for office work. In this application, the words “front and rear” and “left and right” are used to specify the direction, which is based on the direction of a person seated in a normal posture. The front view is viewed from the direction facing the seated person.
(1).椅子の概要
まず、主として図1及び図2を参照して椅子の概要を説明する。図1に示すように、椅子は大きな要素として脚1と座2と背もたれ3とを備えている。脚1は放射方向に延びる枝足を有しているが図示は省略しており、ガスシリンダよりなる脚支柱4のみを表示している。脚支柱4の上端にはベース5が固定されており、ベース5の上方に座2が配置されている。
(1). Outline of Chair First, an outline of the chair will be described with reference mainly to FIG. 1 and FIG. As shown in FIG. 1, the chair includes a
図2に示すように、座2は樹脂製の座板(座インナーシェル)6とその上面に張った座クッション7とを有しており、図2,3に示す座受け体8に前後位置調節可能に取付けられている。座受け体8は樹脂製であり、その前部はフロントリンク9を介してベース5の前部に連結されており、フロントリンク9は側面視でベース5と座受け体8との両方に対して相対回動する。従って、フロントリンク9が回動することにより、座受け体8及び座2は上下動しながら前後動する。なお、座受け体8は中間支持体又は座アウターシェルと呼ぶことも可能である。
As shown in FIG. 2, the
背もたれ3は、着座者の体圧がかかるシェル状の背板(背インナーシェル)10とこれが取付けられたシェル状のバックサポート(背アウターシェル)11とを有しており、背板10の前面に背クッション12が張られている。背クッション12はクロス等の表皮材13で前から覆われている。
The
バックサポート11の下端には前向きに延びる左右一対のアーム14が一体に形成されており、左右のアーム14はその前端部を中心にして後傾するようにベース5に連結されており、かつ、左右のアーム14は金具15(図1(B)に僅かに露出している。)を介して座受け体8の後部と連結されている。このため、背もたれ3が後傾すると、座受け体8は座2は金具15に引かれて後退しつつ上昇する。ベース5の後部にはロッキングに対して抵抗を付与する弾性体(図示せず)が内蔵されている。座板6の右側部の下面には、座2を所望の前後位置に保持するためのレバー装置16(図2参照)を装着している。
A pair of left and
(2).座板の構造
次に、座2や座受け体8の構造や互いの関係を説明する。まず、座板6について説明する。例えば図3〜図5から理解できるように、座板6は、着座者の体圧が強くかかる中間部17と、その前に位置した前側部分18と、中間部17の後ろに位置した後部19と、中間部17及び前側部分18の左右外側に位置したサイド部20とを有している。
(2). Structure of Seat Plate Next, the structure of the
中間部17の左右中間部には前後長手のセンタースリット21が複数条形成されており、中間部17の左右側部には前後長手のサイドスリット22が複数条形成されている。センタースリット21の群とサイドスリット22の群との間には、座板6の縦長中心線に向けて倒れるように緩く傾斜した多数のミドルスリット22の群が形成されている。ミドルスリット22は緩く湾曲している。これらスリット21,22,23の群の存在により、中間部17は着座した人の体圧に比例して下向きに伸び変形する。
A plurality of longitudinal center slits 21 are formed in the left and right intermediate portions of the
座板6の前側部分18は、中間部17から段落ちした状態の前底板24とその上面に突設した縦横の前リブ25とで構成されており、リブ25の群の上面が中間部17の上面と同一面状に連続している。従って、前側部分17にはリブ25の群で仕切られた多数の角形空間が上向きに開口している。また、前側部分18の前端は、着座者の大腿部への当たりを柔らかくするため、前向き凸状に緩く湾曲した庇状の前壁26で構成されている。
The
座板6の後部19は後ろ底板27に縦横の後ろリブ28の群を突設した剛体構造になっており、着座者の体圧が掛かっても基本的には弾性変形しない。そして、中間部17と後部19とは左右方向に延びる上下開口の長溝穴29で分断されている。従って、中間部17は後部19の制約を受けることなく伸び変形し得ると共に、中間部17の伸び変形が後部19に波及することはない。
The
後ろ底板27は、前側が低くて後ろ側が高くなるように水平姿勢の部分が2段階に連続した形態を成している一方、後ろリブ28は、その前端は中間部17と同じ高さであり、後ろに行くに従って徐々に高くなるように側面視で湾曲しつつ傾斜している。これは、人の臀部のカーブにフィットさせるための措置である。後部19の後端は上向きのリア土手部30で構成されている。
The
サイド部20は、サイド底板32とその側端から上向きに立ち上がった側壁33とを有しており、サイド底板32と側壁33とは正面視三角形状のサイドリブ34によっても繋がっている。サイド部20も着座者の体圧で弾性変形しない剛体構造になっている。
The
座クッション7は金型を使用して製造した(発泡させた)成形品であり、図8に示すように、左右側面と上面とが鋭角を成すシャープな形態になっている。座クッション7の前部には、左右中間部とその左右両側とに位置した3つのフロント突起35が下向きに突設されており、これらフロント突起35は、座板6の前部に設けたフロント凹所36に嵌め込まれている。これにより、座クッション7が正確に位置決めされている。 座板6のフロント凹所36には、フロント突起35を支持する補助リブ37を設けている。また、図5に示すように、サイドリブ23の外側に前後長手の上向き開口溝38を設けている(図8(A)も参照)。この上向き開口溝38の存在によっても、座板6の中間部17が伸び変形することが許容されている。
The
図4及び図7に示すように、座クッション7の後部には、座板6の後部19を構成するリブ28の群の上面に当接する左右横長の後部突起35′が設けられている。後部突起35′は、座板6の後部19のうち前側の1/4程度には当たっていない。このため、座板6の中間部17が沈み変形するにおいて、座クッション7は大きな曲率でスムースに変形する。
As shown in FIGS. 4 and 7, the rear portion of the
また、座板6の後端縁のうちリア土手部30の手前側には、リブ28を低くすることで左右に長いリア長溝36aが形成されている一方、座クッション7の後端縁には、リア長溝36aに嵌合するリア突条35aが形成されている。更に、座板6のうちリア長溝36aの手前には、左右中間部とその左右外側とにリブ28を若干高くすることで補助突起36bが形成されている一方、座クッション7には、補助突起36bに嵌まる補助凹所35bが形成されている。
Further, on the front side of the
これらリア長溝36aとリア突条35aとの嵌め合わせと補助突起36bと補助凹所35bとの嵌め合わせにより、座クッション7の後部は座板6にずれ不能に保持されているため、着座によって座クッション7の後部がずれ動くような不具合はなく、快適な座り心地を得ることができる。
Since the rear portion of the
(3).表皮材の取り付け手段
座クッション7は織地又は編地より成る表皮材39で上から覆われており、表皮材39の周縁を座板6の周縁部に下方から(裏側から)固定している。この点を次に説明する。本実施形態では、表皮材39のうち左右側縁と後端縁とは図8に示すクリップ40を使用して座板6に取り付け、表皮材39の前端縁の取付には本願発明が適用されており、前端縁の取付けには図6に示す左右横長の係止具41が使用されている。
(3). Skin material attachment means The
クリップ40は表皮材39の縁に固定される基板42を有しており、基板42に、表皮材39の側縁に沿って延びる背板43と、背板43の両側端に繋がった一対の側板44とが上向きに突設されている。背板42と側板44とは頂部45に収束しており、頂部45からキャッチ片46が下向きに突出している。キャッチ片46は、その上端のみが頂部45に繋がっているため、背板44に近づくように弾性変形する。そして、キャッチ片46の外面の上下中途部には、当該キャッチ片46の自由端の側に向いた係合面を有する爪部46aが形成されている。背板43とキャッチ片46とで略山形(テーパ状)を成している。
The
座板6の左右側縁と後端縁には、クリップ40の大部分を差し込みできるクリップ受け穴48が形成されており、クリップ受け穴48の内側縁にクリップ40の爪部46aが内側から引っ掛かる。これにより、表皮材39の縁が座板6に保持される。キャッチ片46の先端に指先(或いはマイナスドライバ等の工具の先端)を当てて背板44の側に引くと、キャッチ片46は倒れ変形してクリップ受け穴48との係合が解除される。
A
また、図8(A)に示すとおり、クリップ受け穴48のうちキャッチ片46が重なる部分の開口縁には、座板6の内部側に向いて傾斜した傾斜面48aを形成している。このため、指先又は工具をキャッチ片46の先端に引っ掛けることを容易に行える。
Further, as shown in FIG. 8A, an
図6に明示するように、クリップ受け穴48は座板6の左右側縁と後端縁とにそれぞれ3つずつ形成している。図8(B)に一点鎖線で示すように、表皮材39の縁に樹脂板等の縁板49を固定してもよい。このように縁板49を使用すると、表皮材39が保形されるため、飛び飛びに配置されたクリップ40による取り付けであっても、表皮材39を弛みや皺がない張った状態に保持できる利点がある。縁板49は表皮材39の表裏のいずれに固定してもよい。なお、座クッション7にはクリップ40が嵌まる凹所を形成している。
As clearly shown in FIG. 6, three
表皮材39の周縁部に縁板49を固定する場合、表皮材39は平坦な布を素材にしているため、表皮材39を環状の状態で表皮材39に縫着するのは面倒である(すなわち、ミシン掛けが面倒である。)。この点に関する方策を図6に部分的に表示している。すなわち、図6において、右上部に平行斜線で部分的に示すのは縁板49であり、網掛け表示で示すのはゴムのような伸縮性素材からなるテープ49′であり、コーナー部を挟んだ縁板49を伸縮性テープ49′で接続している。
When the
具体的な製法としては、例えば、表皮材39の四周に縁板49を縫着してから、コーナー部を挟んで隣り合った縁板49に伸縮性テープ49′を縫着等で固定することが考えられる。或いは、縁板49を表皮材39に縫着するにおいて、伸縮性テープ49′を引き延ばした状態で隣り合った縁板49に縫着することも可能である。伸縮性テープ49′を引き延ばして縫着する場合は、伸縮性テープ49′を表皮材39に縫着してもよい。
As a specific manufacturing method, for example, after the
いずれにしても、腰の強い縁板49はコーナー部を除いた部位に縫着すればよいため、縁板49の取付け作業は非常に簡単であり、しかも、隣り合った縁板49は伸縮性テープ49′で引っ張られているため、表皮材39はコーナー部において張った状態に保持される。この点、独立した発明たり得る。
In any case, since the
次に、図6及び図7(B)(C)に基づいて係止具41を説明する(図7(A)では係止具41は省略している。)。係止具41は樹脂製であり(金属板製でもよい)、表皮材39が逢着等で固定された基板51を有しており、基板51の2つの長手側縁のうち表皮材39の外側に位置した長手側縁に、座板6の前壁26に設けた横長の係止穴52に嵌まる嵌合部53を一体に設けている。
Next, the locking
係止穴52は左右方向に沿って3つ設けており、従って、嵌合部53も3つ設けている。嵌合部53は、基板51から立ち上がった起立部53aとその先端から基板51と反対側に突出した鉤部53bとを有しており、側面視L形になっている。従って、係止具41は側面視でクランク形の形態になっている。
Three locking
そして、係止具41は表皮材39によって前側に引っ張られているが、嵌合部53の起立部53aが係止穴52の前内側面に重なっていることで係止具41は前向きずれ不能に保持されており、かつ、基板51が前壁26の下面に重なった状態で嵌合部53における鉤部53bの先端が前壁26に上から(座クッション7を設けた内側から)当たっていることにより、嵌合部53は係止穴52から抜け不能に保持されている。従って、係止具41は、嵌合部53を係止穴53に嵌め込むだけで、座板6に対して脱落不能に保持される。
The
座板6の前壁26はその先端が下になるように側面視で傾斜している一方、係止穴52の後ろ内面52aはほぼ鉛直姿勢になっている。従って、係止穴52の後ろ内面52aは前内面に対して側面視で傾斜しており、その結果、係止穴52は奥(上)に行くほど溝幅が広がっている。このため、嵌合部52の嵌め込みが誘い込まれる。
The
本実施形態のように係止穴52の後ろ内面52aを傾斜させた場合は、嵌合部53の鉤部53bを係止穴52の後ろ内面52aに当接させてもよい。逆に、図7(C)に一点鎖線と符号53b′とで示すように、鉤部53aを前壁26の上面に広い範囲にわたって重ねることも可能である。いずれにしても、座板6の前壁26には係止穴52を空けるだけでよく、従来と同様の厚さ足りるため、樹脂の使用量が増えたり着座者が大腿部に違和感を覚えたりすることはない。
When the rear
各嵌合部53の左右両端には、起立部53aと鉤部53bとが連接した角部の外側に膨出したストッパー部54を設けている。ストッパー部54は長穴状のスリット55によって嵌合部53と区分されており、このため、膨出部54は弾性変形し得る。ストッパー部54は嵌合部53における起立部53aの付け根と鉤部53bの先端とに繋がっているが、いずれか一方のみに繋がった形態であってもよい。また、ストッパー部54は嵌合部53の左右中間部に設けることも可能であり、かつ、ストッパー部は単なる突起であってもよい。
At both left and right ends of each
係止具41の装着状態においてストッパー部54が係止穴52の前内面の上端に当接するため、嵌合部53の抜け止め機能を向上できる。また、係止具41の装着に際しては、膨出部54が弾性変形してから係止穴53を抜け切ると、膨出部54が弾性復元力で瞬間的に戻り変形し、この戻り変形を人はカチッというクリック感として把握できるため、正確に装着されたことを感触によって把握できる。
Since the
係止具41は各係止穴43に対応して個別に設けることも可能であるが、本実施形態のように座板6の前端縁に沿って一連に延びる1本の係止具41を使用すると、取り付け作業を迅速に行える利点がある。表皮材39のうち前縁部以外の他の部位の取り付けに係止具41を使用することも可能である。
Although the
本実施形態では、表皮材39の取付けは、まず係止具41を座板6の前端部に取り付けて、次いで、クリップ40の群を座板6に取り付けるという手順で行われる。各クリップ40の群は任意の順序で取付けたらよい。
In the present embodiment, the
表皮材39の四周を係止具41で座板6に取り付けることも可能であるが、この場合は、四周のうち2つの側縁に位置した係止具41は、座クッション7を大きく弾性変形させることで表皮材39を強く引っ張った状態で取付けねばならず、このため取付けが厄介になるおそれがある。これに対して本実施形態のように係止具41とクリップ40とを併用すると、係止具41もクリップ40も表皮材39に強いテンションを掛けることなく座板6に取付けできるため、表皮材39の取付け作業(座2の組み立て)を容易に行える。
Although it is possible to attach the four circumferences of the
(4).中間部材及びこれに対する座板の取り付け構造
中間部材8は、底板の上面に多数の補強リブ56が縦横に形成された構造になっており、前端にはフロントリンク9が嵌まるフック部57を下向きに突設している。そして、本実施形態では座2を中間部材8に前後位置調節可能に取り付けている。図7(A)では座2は最も後退した状態に表示している。
(4). Intermediate member and mounting structure of seat plate on the intermediate member The
図3や図8(A)に示すように、座板6の下面のうちサイド部20の内側縁に前後長手の上レール58を下向きに突設している一方、中間部材8の左右両側部には、上レール58がスライド自在に載る下レール59を一体に形成している。この場合、図8(A)に示すように、上レール58の内側部に下レール59の内側に位置したガイドリブ58aを下向きに突設しており、このため、座板6は中間部材8に対して左右ずれ不能に保持されている。
As shown in FIG. 3 and FIG. 8 (A), the upper and lower
座板6は中間部材8に上向き動不能に保持されておらねばならない。そこで、本実施形態では、中間部材8のうち下レール59よりも外側の縁部に正面視鉤形のガイド爪60設ける一方、座板6の左右両側部には、ガイド爪60が嵌まる抜け止め溝61を形成している。抜け止め溝61は底板61aを有しており、ガイド爪60が底板61aの上に位置することで座板6は抜け不能に保持されている。
The
例えば図6(A)に示すように、抜け止め溝61における底板61aの後端は切欠かれており、切欠きを符号62で示している。そして、座板6を手前に移動させ切ってガイド爪60を切欠き62の箇所に位置させると、座2を上下動させて中間部材8に対して着脱させることができる。他方、通常の使用状態で座2を簡単に取り外しできるのは好ましくない。そこで、通常の使用状態での座2の前進位置は、例えば図2に示すレバー装置16によって規制しているが、本願発明と直接の関係はないので説明は省略する。
For example, as shown in FIG. 6A, the rear end of the
(5).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば係止具は必ずしもクランク形状である必要はななく、例えばL形に形成することも可能である。すなわち、実施形態の係止具41から基板51を無くした嵌合部53のみの形状として、表皮材39を嵌合部の起立部53aに固定するといったことも可能である。また、係止具は必ずしも板状である必要はないのであり、例えば線材で製造することも可能である。
(5). Others The present invention can be embodied in various ways other than the above embodiment. For example, the locking tool does not necessarily have a crank shape, and may be formed in an L shape, for example. That is, it is also possible to fix the
上記の実施形態は座に適用したが、本願発明は背や肘当て、ヘッドレストなどにも適用できる。これらに適用する場合も差し込み式のクリップを併用すると好適である。また、本願の椅子にはソファーなど各種のものが含まれる。 Although the above embodiment is applied to a seat, the present invention can be applied to a back, an elbow rest, a headrest, and the like. Also when applied to these, it is preferable to use a plug-in type clip together. In addition, the chair of the present application includes various types such as a sofa.
本願発明は椅子に適用して有用性を発揮する。従って、産業上利用できる。 The present invention is useful when applied to a chair. Therefore, it can be used industrially.
2 座
3 背もたれ
5 ベース
6 座板(座インナーシェル)
7 座クッション
8 座受け体(座アウターシェル)
26 座板の前壁
40 クリップ
41 係止具
51 基板
52 係止穴
52a 係止穴の後ろ内面
53 嵌合部
53a 起立部
53b 鉤部
54 ストッパー部
2
7
26 Front wall of
Claims (4)
前記座板又は背板には前記係止部材を取り付けるための係止穴が空いている一方、前記係止部材は、前記係止穴に挿入される嵌合部を有しており、前記嵌合部に、座板又は背板に内側から当接する鉤部を設けている、
椅子の座又は背。 Cover the cushion placed on the seat plate or back plate with a skin material, and lock at least a part of the skin material to the back of the seat plate or back plate via a locking member attached to the edge of the skin material The configuration
While the seat plate or the back plate has an engagement hole for attaching the engagement member, the engagement member has a fitting portion to be inserted into the engagement hole, and the fitting In the joint part, a collar part that comes into contact with the seat plate or the back plate from the inside is provided.
Chair seat or back.
請求項1に記載した椅子の座又は背。 The locking member has a substrate that overlaps the outer surface of the seat plate or the back plate, and an L-shaped fitting portion having the flange portion, and forms a crank shape as a whole.
The seat or back of the chair according to claim 1.
請求項1又は2に記載した椅子の座又は背。 The fitting portion is provided with a stopper portion that elastically deforms when the fitting portion is inserted into and removed from the locking hole and returns and deforms with an elastic restoring force when fully inserted.
The seat or back of the chair according to claim 1 or 2.
前記基板には前記係止部材を取り付けるための係止穴が空いている一方、前記係止部材は、前記係止穴に挿入される嵌合部を有しており、前記嵌合部に、前記基板に内側から当接する鉤部を設けている、
椅子。 A body support member configured to cover a cushion disposed on a substrate with a skin material, and to lock at least a part of the skin material to the substrate via a locking member attached to an edge of the skin material. A chair that has
While the substrate has a locking hole for attaching the locking member, the locking member has a fitting portion to be inserted into the locking hole, Provided with a flange that contacts the substrate from the inside,
Chair.
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