JP2012135150A - ディジタル保護継電装置 - Google Patents

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義昭 森田
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Abstract

【課題】外部からプログラムを取り込まなくても、保護リレー方式を変更することのできる保護継電装置を提供することにある。
【解決手段】電力系統10の電気量を取得し、取得した電気量に基づいて、送電線6の保護をするために、回線選択リレーによる演算処理又は電流差動リレーによる演算処理をする演算処理部16と、送電線6の保護方式として、回線選択保護と電流差動保護を切り替える保護機能切替部17とを備えるディジタル式の送電線保護継電装置1。
【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、ディジタル保護継電装置に関する。
一般に、保護継電装置は、専用のハードウェアと専用のソフトウェアを用いて、電気量の計測、リレー演算、及び動作判定などを行う。
また、保護リレー方式(リレー機種)の変更をするために、プログラム払い出し部から動作プログラムを読み出し、その動作プログラムをプログラム記憶部に書き込むことによって、ソフトウェアを変更する保護継電装置が提案されている(特許文献1参照)。さらに、Web(world wide web)サーバを用いてプログラムデータをダウンロードし、ソフトウェアを更新する保護継電装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2004−274964号公報 特開2005−6370号公報
しかしながら、上述のような保護継電装置は、保護リレー方式を変更するには、外部から変更後の保護リレー方式にするためのプログラムを取り込む必要がある。このため、容易には保護方式を変更できず、かつ保護リレー方式を変更するための構成が複雑になる。
そこで、本発明の実施形態による目的は、外部からプログラムを取り込まなくても、保護リレー方式を変更することのできる保護継電装置を提供することにある。
本発明の実施形態の観点に従ったディジタル保護継電装置は、電力系統の電気量を取得する電気量取得手段と、前記電気量取得手段により取得された電気量に基づいて、回線選択リレーによる前記電力系統の保護をするための演算処理をする回線選択保護手段と、前記電気量取得手段により取得された電気量に基づいて、電流差動リレーによる前記電力系統の保護をするための演算処理をする電流差動リレー保護手段と、前記電力系統の保護方式として、前記回線選択保護手段による保護と前記電流差動保護手段による保護を選択する保護方式選択手段とを備える。
本発明の実施形態によれば、外部からプログラムを取り込まなくても、保護リレー方式を変更することのできる保護継電装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電力系統に適用された送電線保護継電装置のハードウェアの構成を示す構成図。 本実施形態に係る演算処理部により実現される機能の構成を示す概念図。 本実施形態に係る演算処理部の保護機能として通信形回線選択リレーが選択されている場合のソフトウェアの構成を示す構成図。 本実施形態に係る演算処理部の保護機能として電流差動リレーが選択されている場合のソフトウェアの構成を示す構成図。 通信形回線選択リレーの基本原理を説明するための外部事故時における電流の流れを示す電力系統の構成図。 通信形回線選択リレーの基本原理を説明するための内部事故時における電流の流れを示す電力系統の構成図。 多端子系統の各端子に設けられた送電線保護継電装置による通信形回線選択保護を行うための構成を示す構成図。 1区間内の各端子に設けられた送電線保護継電装置による通信形回線選択保護における通信方法を説明するための構成を示す構成図。 電流差動リレーの基本原理を説明するための構成の概略を示す構成図。 電流差動リレーの基本原理を説明するための正常時における電流差動リレーの状態を示す電力系統の構成図。 電流差動リレーの基本原理を説明するための内部事故時における電流差動リレーの状態を示す電力系統の構成図。 本実施形態に係る多端子系統の各端子に設けられた送電線保護継電装置による電流差動保護を行うための構成を示す構成図。 本実施形態に係る各端子に設けられた送電線保護継電装置による電流差動保護における通信方法を説明するための構成を示す構成図。 本発明の第2の実施形態に係る演算処理部により実現される機能の構成を示す概念図。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力系統10に適用された送電線保護継電装置1(電力系統システム)の構成を示す構成図である。なお、以降の図における同一部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複する説明を省略する。
送電線保護継電装置1は、マイクロコンピュータによる演算処理によりリレー動作するディジタル形保護継電装置である。送電線保護継電装置1は、多端子系統である電力系統10の送電線6を保護するための保護継電装置である。送電線保護継電装置1は、電力系統10の複数箇所の電気量(電流又は電圧など)に基づいて、事故を検出する。送電線保護継電装置1は、事故を検出すると、トリップ信号を出力して、送電線6を保護するために遮断器4を開放する。なお、ここでは、説明の便宜上、電力系統10の電流と電圧をそれぞれ1箇所計測する構成について説明するが、電力系統10の何箇所の電気量を計測する構成であっても、同様に構成することができる。また、電力系統10の電気量を計測する1箇所とは、電力系統10の2箇所以上の電気量を、結線などのハードウェアの構成により、実質的に1箇所の電気量として取り込んで演算処理する構成も含むものとする。
送電線保護継電装置1は、2つの入力変換器11i,11vと、2つのアナログフィルタ12i,12vと、2つのサンプリングホールド回路13i,13vと、マルチプレクサ14と、A/D(アナログ/ディジタル)変換器15と、演算処理部16と、保護機能切替部17とを備えている。
入力変換器11iには、補助計器用変流器(補助CT)が内蔵されている。入力変換器11vには、補助計器用変圧器(補助PT)が内蔵されている。入力変換器11iは、補助計器用変流器により、電力系統10の送電線6に設置された計器用変流器(CT)2から取り込まれた電気量(電流値)を電子回路の処理に適した値にレベル変換する。入力変換器11iは、補助計器用変圧器により、電力系統10の母線5に設置された計器用変圧器(PT)3から取り込まれた電気量(電圧値)を電子回路の処理に適した値にレベル変換する。入力変換器11i,11vは、電子回路の処理に適した値のレベルに変換した電気量をそれぞれアナログフィルタ12i,12vを介して、サンプリングホールド回路13i,13vに出力する。
アナログフィルタ12i,12vは、それぞれ入力変換器11i,11vからサンプリングホールド回路13i,13vに入力される電流又は電圧の高調波成分を除去する。また、アナログフィルタ12i,12vは、それぞれサンプリングホールド回路13i,13vによる折り返し誤差の影響を低減する。これらにより、アナログフィルタ12i,12vは、リレーの特性を安定させる。
サンプリングホールド回路13i,13vは、それぞれアナログフィルタ12i,12vから入力された電気量を一定時間おきにサンプリング(標本化)する。サンプリングホールド回路13i,13vは、以降の処理であるA/D変換器15によるA/D変換が終了するまでの間、サンプリングした電気量を保持(ホールド)する。
マルチプレクサ14は、サンプリングホールド回路13i,13vにより保持されている電気量を順次選択して、A/D変換器15に出力するスイッチである。
A/D変換器15は、マルチプレクサ14により選択されたアナログの電気量の瞬時値データを順次にコンピュータで処理するためのディジタル量に変換する。A/D変換器15は、変換したディジタルの電気量を演算処理部16に出力する。
演算処理部16は、送電線保護継電装置1のソフトウェアを実行するための演算処理をする。例えば、演算処理部16は、A/D変換器15から入力された電気量を、各リレー要素の特性を実現するための演算処理をすることにより、事故を検出する。演算処理部16は、事故を検出すると、送電線6を保護するために遮断器4を開放するトリップ(引き外し)信号を出力する。その他に、演算処理部16は、常時監視などをするための演算処理、又はHI(human-computer interface)(送電線保護継電装置1を操作するための電子的な操作パネル)のための各種の演算処理も行う。
保護機能切替部17は、送電線保護継電装置1の保護機能を切り替えるための部分である。保護機能切替部17を操作することにより、送電線保護継電装置1の保護機能は、通信形回線選択保護と電流差動保護とを相互に切り換える。なお、保護機能切替部17は、ハードウェアのスイッチに限らず、演算処理部16により実行されるソフトウェアでもよい。例えば、HI画面に表示されるソフトウェアのスイッチでもよいし、整定の1つとして整定できるようにしてもよい。
図2は、本実施形態に係る演算処理部16により実現される機能の構成を示す概念図である。
演算処理部16による機能の構成は、通信形回線選択保護機能B1と、電流差動保護機能B2と、選択機能B3と、共通機能B4とを備えている。
通信形回線選択保護機能B1は、通信形回線選択保護を行うための機能である。
電流差動保護機能B2は、電流差動保護を行うための機能である。
選択機能B3は、通信形回線選択保護機能B1と電流差動保護機能B2のどちらの保護機能を機能させるかを選択する機能である。選択機能B3は、保護機能切替部17から入力される切替信号により選択する保護機能を切り替える。
共通機能B4は、通信形回線選択保護と通信形回線選択保護の共通の機能である。即ち、共通機能B4は、選択されている保護機能に関係なく、動作する機能である。共通機能B4は、例えば、アナログ共通処理(ゲイン、位相補正など)、2つの保護機能に共通のリレー要素及び事故検出シーケンス、DI/DO(digital input/ digital output)制御機能、常時監視機能、又は2つの保護機能に共通のHI画面表示機能などである。
演算処理部16に入力される電気量などの情報は、選択機能B3により選択される保護機能B1,B2により処理される。共通機能B4には、保護機能B1,B2により処理された情報(事故検出シーケンスに用いる各リレー要素による動作結果など)又は演算処理部16に入力される直接(保護機能B1,B2による処理を介さない)の情報(異常などを判断するための情報など)が処理される。
まず、送電線保護継電装置1の保護機能として通信形回線選択リレーが選択されている構成について説明する。例えば、保護機能が通信形回線選択リレーに選択される場合とは、まだ、電力系統10の全端子に送電線保護継電装置1が設置されていないなどの理由により、電流差動リレーを保護機能として運用できない場合が考えられる。
図3は、本実施形態に係る演算処理部16の保護機能として通信形回線選択リレーが選択されている場合のソフトウェアの構成を示す構成図である。
通信形回線選択リレーを選択している場合の演算処理部16の構成は、アナログ共通処理部61と、リレー要素部62aと、事故検出シーケンス部63aと、常時監視部64とを備えている。
アナログ共通処理部61は、例えば入力される電気量に対するゲイン又は位相補正などである。アナログ共通処理部61は、演算処理した電気量をリレー要素部62aに出力する。
リレー要素部62aは、各種のリレー要素の機能を実現するための演算処理をする。リレー要素部62aは、各演算処理部621a,622a,623で演算処理された結果(動作又は復帰など)を信号として、事故検出シーケンス部63aに出力する。
リレー要素部62aは、短絡を検出するための短絡用通信形回線選択リレー演算処理部621aと、地絡を検出するための地絡用通信形回線選択リレー演算処理部622aと、不足電圧リレー演算処理部623とを含む演算処理部である。また、リレー要素部62aは、この他にも、零相電圧の増加、逆相電圧の増加、又は相電流の増加など、事故検出シーケンス部63aにおける事故検出シーケンスの実行に必要な電気量を検出するリレー要素が含まれている。
事故検出シーケンス部63aは、リレー要素部62aから入力された各リレー要素の信号に基づいて、事故検出シーケンスを実行する演算処理をする。事故検出シーケンスは、各リレー要素の信号に基づいて、送電線6の事故と判断する場合は、トリップ信号を遮断器4に出力する。
常時監視部64は、送電線保護継電装置1の状態を各種情報に基づいて常時監視する。常時監視部64は、異常を検出すると、外部に知らせるための警報(表示又は音など)を鳴らしたり、異常による送電線保護継電装置1の誤動作を防止するための制御をしたりする。
次に、送電線保護継電装置1の保護機能として電流差動リレーが選択されている構成について説明する。例えば、保護機能として電流差動リレーが選択される場合とは、電力系統10の全端子に送電線保護継電装置1が設置されたなどの理由により、電流差動リレーを保護機能として運用できる状態になった場合などが考えられる。
図4は、本実施形態に係る演算処理部16の保護機能として電流差動リレーが選択されている場合のソフトウェアの構成を示す構成図である。
電流差動リレーを選択している場合の演算処理部16の構成は、アナログ共通処理部61と、リレー要素部62bと、事故検出シーケンス部63bと、常時監視部64とを備えている。即ち、本構成は、図3に示す通信形回線選択リレーを選択している場合の演算処理部16の構成において、リレー要素部62aをリレー要素部62bに、事故検出シーケンス部63aを事故検出シーケンス部63bに、それぞれ切り替えたものである。従って、ここでは、通信形回線選択リレーを選択している場合の構成と同様の構成については、適宜説明を省略する。
リレー要素部62bは、各種のリレー要素の機能を実現するための演算処理をする。リレー要素部62bは、各演算処理部621b,622b,623で演算処理された結果(動作又は復帰)を信号として、事故検出シーケンス部63bに出力する。
リレー要素部62bは、短絡を検出するための短絡用電流差動リレー演算処理部621bと、地絡を検出するための地絡用電流差動リレー演算処理部622bと、不足電圧リレー演算処理部623とを含む演算処理部である。また、リレー要素部62bは、この他にも、零相電圧の増加、逆相電圧の増加、又は相電流の増加など、事故検出シーケンス部63bにおける事故検出シーケンスの実行に必要な電気量を検出するリレー要素を含む。
事故検出シーケンス部63bは、リレー要素部62bから入力された各リレー要素の信号に基づいて、事故検出シーケンスを実行する演算処理をする。事故検出シーケンスは、各リレー要素の信号に基づいて、送電線6の事故と判断する場合は、トリップ信号を遮断器4に出力する。
ここで、送電線保護継電装置1の通信形回線選択リレーによる保護について説明する。
図5及び図6を参照して、通信形回線選択リレーの基本原理について説明する。図5は、外部事故時における電流の流れを示す電力系統10の構成図である。図6は、内部事故時における電流の流れを示す電力系統10の構成図である。図5及び図6に示す矢印は、電流の流れを示している。
電力系統10は、S端子及びT端子の2端子が回線1L及び回線2Lの平行2回線送電線で接続された構成である。S端子及びT端子には、それぞれ図1に示す送電線保護継電装置1と同等の送電線保護継電装置1s,1tが設置されている。送電線保護継電装置1s,1tは、それぞれ回線1L及び回線2Lの両回線に流れる電流を交差接続回路により取り込む。
S端子側に設置された送電線保護継電装置1sは、回線1LのS端子側に設置された計器用変流器2saと回線2LのS端子側に設置された計器用変流器2sbのそれぞれにより取り込まれる電流を交差接続回路を介して取り込む。
T端子側に設置された送電線保護継電装置1tは、回線1LのT端子側に設置された計器用変流器2taと回線2LのT端子側に設置された計器用変流器2tbのそれぞれにより取り込まれる電流を交差接続回路を介して取り込む。
平行2回線送電線では、特殊な場合を除いて、両回線1L,2Lに等しい電流が流れている。しかし、どちらかの回線に短絡又は地絡などの系統事故が発生すると、その電流平衡状態が崩れる。送電線保護継電装置1s,1tは、この電流平衡状態が崩れたことを判定することにより、系統事故を検出する。
送電線保護継電装置1s,1tは、平行2回線の両端で両回線1L,2Lの電流を両回線1L,2Lの交差接続回路に挿入された方向リレー(取り込んだ電流、電圧の位相関係から事故方向を判別するリレー)により常時比較する。
図5に示すように、外部事故時は、両回線1L,2Lにほぼ等しい電流が流れるため、方向リレーは、事故を検出しない。
図6に示すように、内部事故時は、事故点に流れる事故電流Ifにより、両回線1L,2Lに流れる電流は、不平衡になる。これにより、送電線保護継電装置1s,1tの各方向リレーは、事故回線を検出する。
図7は、本実施形態に係る多端子系統10の各端子に設けられた送電線保護継電装置1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1hによる通信形回線選択保護を行うための構成を示す構成図である。図8は、本実施形態に係る1区間内の各端子に設けられた送電線保護継電装置1a,1b,1hによる通信形回線選択保護における通信方法を説明するための構成を示す構成図である。
図7及び図8を参照して、8端子系統の電力系統10のA端子からH端子にそれぞれ設けられた送電線保護継電装置1a〜1h(電力系統システム)による通信形回線選択保護について説明する。8端子のそれぞれに設けられている送電線保護継電装置1a〜1hは、図1に示す送電線保護継電装置1と同等の装置である。なお、ここでは、全ての端子に送電線保護継電装置1a〜1hが設けられた構成を図示しているが、全ての端子に設けられていなくてもよい。
送電線保護継電装置1に用いる通信形回線選択保護継電装置とは、適用を3端子までとしていた通信形でない回線選択保護継電装置を、通信により4端子以上の多端子系統でも使用可能とした装置である。具体的には、通信形回線選択保護継電装置は、一部の端子間を伝送路で結び、複数端子を見かけ上の1端子として扱う。そのため、通信形回線選択保護継電装置は、多端子系統に順次導入していくと、複数端子を1端子として扱えるように区切られた区間で、伝送系を構築される。通信形回線選択保護継電装置は、この区切られた区間毎に、電力系統10を保護する。
図7に示す電力系統10では、A端子、B端子及びH端子を含む区間と、C端子及びG端子を含む区間と、D端子、E端子及びF端子を含む区間の3つの区間に区切られている。
1つの区間に属する全ての送電線保護継電装置1a〜1hは、相互に情報を送受信するための伝送路Lu,Ld、で接続されている。A端子の送電線保護継電装置1aとH端子の送電線保護継電装置1hとの接続、及びE端子の送電線保護継電装置1eとF端子の送電線保護継電装置1fとの接続は、予備伝送路Lsで接続されている。なお、この予備伝送路Lsは、接続されていなくてもよい。
図8を参照して、A端子、B端子及びH端子を含む区間の送電線保護継電装置1a,1b,1hによる保護について説明する。なお、他の区間については、同様に構成されているものとして説明を割愛する。
この区間では、A端子の送電線保護継電装置1aを主局、B端子の送電線保護継電装置1bを中間局、H端子の送電線保護継電装置1hを折返し局としている。
主局であるA端子の送電線保護継電装置1aは、担当するA端子近傍の2つの回線1L,2Lのそれぞれの電流の交差接続回路を介した電流I0Aを計測する。送電線保護継電装置1aは、計測した電流I0Aを次の中間局であるB端子の送電線保護継電装置1bに下り伝送路Ldを介して送信する。
中間局であるB端子の送電線保護継電装置1bは、A端子の送電線保護継電装置1aと同様に、担当するB端子近傍の電流I0Bを計測する。送電線保護継電装置1bは、受信したA端子の電流I0Aを含む情報に、計測した電流I0Bを加えて、次の折返し局であるH端子の送電線保護継電装置1hに下り伝送路Ldを介して送信する。
折返し局であるH端子の送電線保護継電装置1hは、A端子の送電線保護継電装置1aと同様に、担当するH端子近傍の電流I0Hを計測する。送電線保護継電装置1hは、受信した各端子の電流I0A,I0Bを含む情報に、計測した電流I0Hを加える。これにより、折返し局である送電線保護継電装置1hは、区間に属する全てのA,B,H端子の電流I0A,I0B,I0Hを取得した状態になる。送電線保護継電装置1hは、区間に属する全てのA,B,H端子の電流I0A,I0B,I0Hを含む情報を、上り伝送路Luを介して、同一の区間に属する他のA,B端子の送電線保護継電装置1a,1bに送信する。
各送電線保護継電装置1a,1b,1hは、区間に属する全てのA,B,H端子の電流I0A,I0B,I0Hに基づいて、回線選択保護リレーの特性により、系統事故を検出することで、担当する区間の送電線を保護する。
次に、図9、図10及び図11を参照して、電流差動リレーの基本原理について説明する。
図9は、電流差動リレーの構成の概略を示す構成図である。図10は、正常時における電流差動リレーの状態を示す電力系統10の構成図である。図11は、内部事故時における電流差動リレーの状態を示す電力系統10の構成図である。図10及び図11に示す矢印の方向は、電流差動リレー1a,1bによる電流Ia,Ibの測定方向を示している。
送電線保護継電装置1a,1bは、電力系統10の送電線6の保護区間の両端にそれぞれ設けられている。送電線保護継電装置1a,1bの保護対象は、送電線6である。送電線保護継電装置1a,1bは、送電線6に流れる電流を、計器用変流器2a,2bによりそれぞれ計測する。ここで、送電線保護継電装置1bが計測する電流Ibの向きは、送電線保護継電装置1aが計測する電流Iaの向きと反対の向きである。
送電線保護継電装置1a,1bは、それぞれ計測した電流の瞬時値をサンプリングする。各送電線保護継電装置1a,1bは、サンプリングした電流の瞬時値を自己の差動演算に用いる。また、各送電線保護継電装置1a,1bは、サンプリングした電流の瞬時値を他方の送電線保護継電装置1a,1bに伝送する。各電線保護継電装置1a,1bは、他方の送電線保護継電装置1a,1bから受信した電流の瞬時値及び自己の計測した電流の瞬時値を用いて、差動演算する。各送電線保護継電装置1a,1bは、差動演算による演算結果に基づいて、送電線6を保護する。
ここで、電流差動保護とは、任意の回路網に対して流入及び流出する電流の総和が零になるというキルヒホッフの電流法則に基づいた保護方式である。キルヒホッフの電流法則を電力系統10に対して適用すると、保護区間に事故が無い場合、保護区間において、流入する全ての電流の瞬時値と流出する全て電流の瞬時値は、等しくなる。従って、保護区間内に事故がなければ、保護区間において、流入する電流の瞬時値の総和と流出する電流の瞬時値の総和との差は零になる。
図10を参照して、保護区間に事故が無い場合について説明する。
送電線保護継電装置1aが計測する電流Iaを送電線6の保護区間に流入する電流とすると、送電線保護継電装置1bが計測する電流Iaと反対向きの電流Ibは、送電線6の保護区間から流出する電流となる。従って、保護区間に事故が無い場合、キルヒホッフの電流法則により、電流Iaと電流Ibの和は零になる。
図11を参照して、保護区間に事故がある場合について説明する。
今、送電線6の保護区間に、地絡事故が継続しているものとする。この場合、電流Iaと電流Ibの和は、地絡電流Igとなり、零ではない。
このように、送電線保護継電装置1a,Ibは、相互に相手端子の電流データを受信して、自己の計測した電流と差動演算をすることにより、送電線6の保護区間の事故を検出する。
図12は、本実施形態に係る多端子系統10の各端子に設けられた送電線保護継電装置1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h(電力系統システム)による電流差動保護を行うための構成を示す構成図である。図13は、本実施形態に係る各端子に設けられた送電線保護継電装置1a〜1hによる電流差動保護における通信方法を説明するための構成を示す構成図である。
図12及び図13を参照して、8端子系統の電力系統10のA端子からH端子にそれぞれ設けられた送電線保護継電装置1a〜1hによる送電線保護ついて説明する。8端子のそれぞれに設けられている送電線保護継電装置1a〜1hは、図1に示す送電線保護継電装置1と同等の装置である。なお、ここでは、回線1L側の構成について説明し、回線2L側の構成については同様に構成されているものとして詳しい説明を適宜省略する。
送電線保護継電装置1a〜1hは、回線1L,2L毎に、伝送路Lu,Ldで接続されている。A端子の送電線保護継電装置1aとH端子の送電線保護継電装置1hとの接続は、予備伝送路Lsで接続されている。なお、この予備伝送路Lsは、接続されていなくてもよい。
各送電線保護継電装置1a〜1hは、伝送路Lu,Ldにより、全ての送電線保護継電装置により計測された電流IA1〜IH1,IA2〜IH2を回線1L,2L毎に受信する。各送電線保護継電装置1a〜1hは、回線毎の電流IA1〜IH1,IA2〜IH2に基づいて、差動演算をする。各送電線保護継電装置1a〜1hは、差動演算の結果(流入電流と流出電流の総和が零か否かの判断結果)に基づいて、送電線6の保護区間の事故を検出する。
送電線保護継電装置1a〜1hによる回線1Lの伝送について説明する。
図12に示す電力系統システムでは、A端子の送電線保護継電装置1aを主局、H端子の送電線保護継電装置1hを折返し局、その他のB〜G端子の送電線保護継電装置1b〜1gを中間局としている。
主局であるA端子の送電線保護継電装置1aは、担当するA端子近傍の回線1Lの電流IA1を計測する。送電線保護継電装置1aは、計測した電流IA1を次の中間局であるB端子の送電線保護継電装置1bに下り伝送路Ldを介して送信する。
中間局である送電線保護継電装置1bは、A端子の送電線保護継電装置1aと同様に、担当するB端子近傍の回線1Lの電流IB1を計測する。送電線保護継電装置1bは、受信したA端子の電流IA1を含む情報に、計測した電流IB1を加えて、次の中間局であるC端子の送電線保護継電装置1cに下り伝送路Ldを介して送信する。各中間局である送電線保護継電装置1b〜1gは、順次に同様の動作をすることにより、折返し局であるH端子の送電線保護継電装置1hにH端子以外のA端子からG端子までの回線1Lの電流IA1〜1G1に下り伝送路Ldを介して送信する。
折返し局である送電線保護継電装置1hは、A端子の送電線保護継電装置1aと同様に、担当するH端子近傍の回線1Lの電流IH1を計測する。送電線保護継電装置1hは、受信したA端子からG端子までの電流IA1〜IG1を含む情報に、電流IH1を加える。これにより、折返し局である送電線保護継電装置1hは、全てのA〜H端子の回線1Lの電流IA1〜IH1を取得した状態になる。送電線保護継電装置1hは、全てのA〜H端子の回線1Lの電流IA1〜IH1を含む情報を、上り伝送路Luを介して、他の各送電線保護継電装置1a〜1gに送信する。
各送電線保護継電装置1a〜1hは、回線1Lの全ての端子A〜Hの電流IA1〜IH1に基づいて、差動電流保護リレーの特性により系統事故を検出することで、保護区間の送電線6を保護する。
本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
一般に、電流差動保護継電装置は、それ自体が高価である。また、多端子系統に電流差動保護継電装置を導入する場合、全端子一斉に電流差動保護継電装置を作動させる必要がある。このため、電流差動保護継電装置は、費用及び作業等に掛かるコストが高くなる。
送電線保護継電装置1は、始めは端子毎に独立して保護することができる通信形回線選択保護継電装置として順次導入することができる。全端子に揃ったところで、各送電線保護継電装置1は、電流差動保護継電装置に機能を切替える。
これにより、送電線保護継電装置1は、初期コスト及び作業量などを分散させることができる。
また、送電線保護継電装置1は、通信形回線選択保護リレーを電流差動保護リレーに保護方式を切替えるための外部装置等を必要としない。また、送電線保護継電装置1は、予め設けられた選択機能により、保護方式を簡単に切替えることができる。これにより、送電線保護継電装置1は、ハードウェアとソフトウェアの両方とも特別な改造等の作業をすることなく、容易に保護方式を切替えることができる。これにより、送電線保護継電装置1は、切替え作業による費用及び作業量のコストを低減することができる。
さらに、保護方式を選択するための設定を、HI画面で整定の1つとして整定できるように構成することで、保護方式を変更するための特別な作業員でなくとも、送電線保護継電装置1を操作できる作業員(例えば、普段、送電線保護継電装置1の操作をする作業員)であれば、容易に保護方式の切り替えをすることができる。
(第2の実施形態)
図14は、本発明の第2の実施形態に係る演算処理部16Aにより実現される機能の構成を示す概念図である。
本実施形態に係る送電線保護継電装置は、図1に示す第1の実施形態に係る送電線保護継電装置1において、演算処理部16を図14に示す演算処理部16Aに代えたものである。演算処理部16Aは、図2に示す演算処理部16において、選択機能B3を選択機能B3Aに代えたものである。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
演算処理部16Aに入力される電気量などの情報は、通信形回線選択保護機能B1及び電流差動保護機能B2の両方でそれぞれ処理される。
選択機能B3Aは、保護機能切替部17から入力される切替信号により、2つの保護機能B1,B2のうち選択されている保護機能により処理された情報のみを処理結果として共通機能B4に出力する。
本実施形態によれば、選択されている保護機能に関わらず、通信形回線選択保護機能B1及び電流差動保護機能B2のそれぞれで常に演算させ、出力する処理結果を選択する構成とすることで、演算処理部16Aに相当するソフトウェアの構成を単純化することができる。
従って、本実施形態に係る送電線保護継電装置は、第1の実施形態による作用効果に加え、製造コストを低減することができる。
なお、各実施形態では、通信形回線選択保護リレーと電流差動保護リレーとの切替えをする送電線保護継電装置について説明したが、他の2つの形式の保護リレーを組み合わせてもよい。また、3以上の形式の保護リレーを相互に切替え可能に組み合わせてもよい。例えば、多端子系統に設置される送電線保護継電装置には、ハードウェアがほぼ同様な機種がある。このような送電線保護継電装置において、予め実装されている保護リレーを切替えることにより、容易に異なる保護機能(異なる機種)へと切替えることができる。これにより、設備更新にかかるコストを抑制することができる。また、送電線保護に限らず、他の保護リレーまたは保護系以外のリレー機能を有する装置に適用してもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…送電線保護継電装置、2…計器用変流器、3…計器用変圧器、4…遮断器、5…母線、6…送電線、10…電力系統、11i,11v…入力変換器、12i,12v…アナログフィルタ、13i,13v…サンプリングホールド回路、14…マルチプレクサ、15…A/D変換器、16…演算処理部、17…保護機能切替部。

Claims (7)

  1. 電力系統の電気量を取得する電気量取得手段と、
    前記電気量取得手段により取得された電気量に基づいて、回線選択リレーによる前記電力系統の保護をするための演算処理をする回線選択保護手段と、
    前記電気量取得手段により取得された電気量に基づいて、電流差動リレーによる前記電力系統の保護をするための演算処理をする電流差動リレー保護手段と、
    前記電力系統の保護方式として、前記回線選択保護手段による保護と前記電流差動保護手段による保護を選択する保護方式選択手段と
    を備えたことを特徴とするディジタル保護継電装置。
  2. 前記回線選択保護手段及び前記電流差動保護手段は、前記保護方式選択手段により選択された場合に、演算処理をすること
    を特徴とする請求項1に記載のディジタル保護継電装置。
  3. 前記回線選択保護手段及び前記電流差動保護手段は、前記保護方式選択手段による選択に関係なく演算処理をし、前記保護方式選択手段により選択された保護方式による演算処理を前記電力系統の保護に適用すること
    を特徴とする請求項1に記載のディジタル保護継電装置。
  4. 前記保護方式選択手段は、ソフトウェアで構成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載のディジタル保護継電装置。
  5. 前記保護方式選択手段は、整定により保護方式を選択すること
    を特徴とする請求項4に記載のディジタル保護継電装置。
  6. 前記保護方式選択手段は、ハードウェアで構成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載のディジタル保護継電装置。
  7. 多端子系統である電力系統の送電線を保護するための少なくとも2つのディジタル式の送電線保護継電装置が適用された電力系統システムであって、
    前記各送電線保護継電装置は、
    前記電力系統の電気量を取得する電気量取得手段と、
    前記電気量取得手段により取得された電気量に基づいて、回線選択リレーによる前記電力系統の保護をするための演算処理をする回線選択保護手段と、
    前記電気量取得手段により取得された電気量に基づいて、電流差動リレーによる前記電力系統の保護をするための演算処理をする電流差動保護手段と、
    前記電力系統の保護方式として、前記回線選択保護手段による保護と前記電流差動保護手段による保護を選択する保護方式選択手段とを備えたこと
    を特徴とする電力系統システム。
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