JP2012130989A - Rotary tool - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はクラッチ機構付きの回転工具に関し、特にクラッチ機構が作動した際にモータの回転を停止させる停止スイッチを有する回転工具に関する。 The present invention relates to a rotary tool with a clutch mechanism, and more particularly to a rotary tool having a stop switch for stopping the rotation of a motor when the clutch mechanism is operated.
従来のクラッチ機構付きの回転工具においては、起動スイッチをオンにしてモータが回転させると、回転軸から減速機構に回転力が伝達され、所定の回転数に減速されて、クラッチ機構を介してシャフト及びソケットに回転力が伝達され先端工具を回転させる。これにより締付部材である図示しないねじ等が被締付材に締め込まれる。このような回転工具の例として特許文献1の技術が知られており、特許文献1ではねじが締め込まれて、締付けトルクが所定のトルクに達したときにクラッチ機構が作動し、減速機構とシャフトの接続が解除されることによって、締付部材の締め付けが終了する。この際、クラッチ機構が作動すると停止スイッチ(リミットスイッチ)がオフとなってモータを自動停止させる。
In a conventional rotary tool with a clutch mechanism, when the starter switch is turned on and the motor rotates, the rotational force is transmitted from the rotary shaft to the speed reduction mechanism, and the speed is reduced to a predetermined rotational speed. And a rotational force is transmitted to a socket, and a tip tool is rotated. Thereby, a screw or the like (not shown) that is a fastening member is fastened to the material to be fastened. As an example of such a rotary tool, the technique of
この従来例のクラッチ機構及び停止スイッチの構成を示すのが図7である。図7は従来例に係る回転工具の部分断面図である。回転工具の図示しないモータの回転軸5dの前側には遊星歯車機構からなる減速機構50が接続され、減速機構50の前側にはクラッチ機構270を介してシャフト7が接続される。減速機構50は、2段式の遊星歯車減速機構であり、モータの回転軸5dに取り付けられた第一ピニオン51が入力軸となる。第一ピニオン51の周囲には第一遊星ギヤ52が設けられ、第一ピニオン51が回転することによって第一遊星ギヤ52は外周側のリングギヤ53と噛合しながら第一ピニオン51の周りを公転する。第一遊星ギヤ52はニードルピン54によって第一ギヤホルダ55に固定される。第一ギヤホルダ55は遊星キャリアとしての機能を果たし、その前方側には第二ピニオン56が一体に成型される。
FIG. 7 shows the configuration of the conventional clutch mechanism and stop switch. FIG. 7 is a partial sectional view of a rotary tool according to a conventional example. A
第二ピニオン56の周囲には、第二遊星ギヤ58が設けられ、第二ピニオン56が回転することによって第二遊星ギヤ58は外周側のリングギヤ53と噛合しながら第二ピニオン56の周りを公転する。第二遊星ギヤ58はニードルピン59によって第二ギヤホルダ60に固定される。第二ギヤホルダ60は遊星キャリアとしての機能とクラッチカムの機能を兼用するもので、前方の軸方向と垂直な面には円周方向に複数のクラッチカムを形成する凹凸部(図示せず)が設けられる。クラッチカムの凹部には複数のボール71が配置され、ボール71の前側から軸方向に移動可能なカラー72によってボール71が保持される。カラー72はニードル73を介してクラッチスリーブ274に接続される。ニードル73はギヤボックス209を軸方向に貫通する丸棒であり、例えば円周方向に等間隔で複数本設けられる。
A second
クラッチスリーブ274は、クラッチ機構270が動作するトルクを調整するための部材であって、スプリング77によってクラッチスリーブ274を後方側に付勢される。この付勢力の強さによってクラッチ機構270が動作するトルクを任意に設定できるが、図7の構造ではクラッチリング204を回転させてスプリング77の前方の保持位置を移動させることによって付勢力を調整できる。クラッチスリーブ274の周囲には段差付きの円環状の第二スリーブ277が設けられ、第二スリーブ277の前方側は第二スプリング276で付勢される。第二スリーブは、対向して設けられる停止スイッチ275のプランジャ275aを押下するために設けられる部材である。
The
停止スイッチ275は、いわゆるプッシュ式のマイクロスイッチであり、プランジャ275aが後方に押し込まれている状態で停止スイッチ275がオンとなり、プランジャ275aの押し込まれる状態が解除されたら停止スイッチ275がオフとなる。クラッチ機構270が非動作時、即ちモータの動力がシャフト7に伝達されている図7に示す状況においては、プランジャ275aが後方に押し込まれている状態であり、停止スイッチ275はオン状態である。
The
回転工具によるネジ締めが進んでシャフト7への負荷が、クラッチスリーブ274、ニードル73を介してカラー72に作用するスプリング77の押圧力を超えると、第二ギヤホルダ60の前方側に形成される図示しないクラッチカムがボール71及びカラー72を前方へ押し出して第二ギヤホルダ60をシャフト7に対して空転させる。これがモータ5からの回転力がシャフト7に伝達しない状態であり、クラッチが作動した状態である。この際、クラッチスリーブ274が前方側に移動することにより、クラッチスリーブ274の外周側に設けられる第二スリーブ277も第二スプリング276の付勢力に抗して前方に移動し、プランジャ275aの後方への押圧状態を解除する。このプランジャ275aの押圧解除によって停止スイッチ275の接点(図示せず)が離合してオフ状態となってモータへ供給される電力が遮断され、モータの回転が停止する。
When the screw tightening by the rotary tool proceeds and the load on the
図7に示した従来の回転工具は、機械的接点を有する停止スイッチ275を用いるため、クラッチ機構270が動作したらすぐにモータの回転を停止させていた。このようにすぐにモータの回転を停止させてしまうと、クラッチの動作が不安定になる場合があった。すなわち、クラッチの動作が行われた後に、正転方向にモータが回転されれば所定のトルクに達することができるが、逆転方向にモータが回転した場合には、所定のトルクに達することができないものとなってしまっていた。
Since the conventional rotary tool shown in FIG. 7 uses a
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、クラッチ機構部動作時の停止制御を改良することにより確実に締め付け作業を完了させることができる回転工具を提供することである。 The present invention has been made in view of the above background, and an object thereof is to provide a rotary tool capable of reliably completing a tightening operation by improving stop control during operation of a clutch mechanism.
本発明の他の目的は、クラッチ機構部動作後の締め付け具合を制御できるようにした回転工具を提供することにある。 Another object of the present invention is to provide a rotary tool that can control the tightening after the operation of the clutch mechanism.
本発明のさらに他の目的は、停止スイッチの機械的接点を無くして信頼性及び耐久性を大幅に向上した回転工具を提供することにある。 It is still another object of the present invention to provide a rotary tool that greatly improves reliability and durability by eliminating a mechanical contact of a stop switch.
本願において開示される発明のうち代表的なものの特徴を説明すれば次の通りである。 The characteristics of representative ones of the inventions disclosed in the present application will be described as follows.
本発明の一つの特徴によれば、モータと、モータにより駆動される先端工具と、モータと先端工具の回転力伝達経路にクラッチが作動したことを検知する電子スイッチが設けられたクラッチ部を有する回転工具であって、電子スイッチの出力がある一定時間所定のレベルを超えたときに、モータを所定の角度分回転させた後に停止させるように構成した。電子スイッチは、クラッチ部が作動して回転力の伝達が遮断された際に停止信号を出力する。また、クラッチ部は、動力伝達を遮断するために軸方向に移動する移動部材と、移動しない固定部材を有し、電子スイッチは、移動部材に設けられる磁石と、磁石に対向した位置であって固定部材に設けられるホール素子、ホールIC等の磁気検出手段を含んで構成した。 According to one aspect of the present invention, a motor, a tip tool driven by the motor, and a clutch portion provided with an electronic switch for detecting that the clutch is operated in a rotational force transmission path of the motor and the tip tool are provided. The rotary tool is configured to stop after rotating the motor by a predetermined angle when the output of the electronic switch exceeds a predetermined level for a certain period of time. The electronic switch outputs a stop signal when the clutch portion is operated and the transmission of the rotational force is interrupted. The clutch unit includes a moving member that moves in the axial direction to interrupt power transmission and a stationary member that does not move, and the electronic switch is located at a position facing the magnet and the magnet provided on the moving member. Magnetic detection means such as a Hall element and a Hall IC provided on the fixing member are included.
本発明の他の特徴によれば、回転工具はモータの回転を制御する制御部を有し、制御部は、電子スイッチの出力が所定のレベルを超えた後にモータが所定の回転角だけ回転した後にモータを停止させるか、或いは、モータが所定時間だけ回転した後にモータを停止させるように構成した。モータの回転角は、モータの回転制御に用いられるホール素子等の出力信号を用いることによって検出できる。 According to another aspect of the present invention, the rotary tool has a control unit that controls the rotation of the motor, and the control unit rotates the motor by a predetermined rotation angle after the output of the electronic switch exceeds a predetermined level. The motor is stopped later, or the motor is stopped after the motor rotates for a predetermined time. The rotation angle of the motor can be detected by using an output signal from a hall element or the like used for motor rotation control.
本発明のさらに他の特徴によれば、モータと、モータによって回転駆動される出力軸と、モータと出力軸の間に設けられるクラッチと、クラッチの動作を検知するセンサと、を有する回転工具であって、センサによってクラッチの動作を検知した後、モータを所定量回転させた後にモータの回転を停止させるように構成した。また、クラッチの動作の際に移動する移動部材を設け、移動部材に磁石を固定し、磁石に対向する位置に磁気検出手段を設け、センサによってクラッチの動作を検知したらモータを所定角度回転させた後にモータの回転を停止させるように構成した。尚、回転角を検出するのではなく、センサによってクラッチの動作を検知した後、モータを所定時間だけ回転させた後にモータの回転を停止させるように構成しても良い。 According to still another aspect of the present invention, there is provided a rotary tool having a motor, an output shaft that is rotationally driven by the motor, a clutch provided between the motor and the output shaft, and a sensor that detects the operation of the clutch. Then, after detecting the operation of the clutch by the sensor, the rotation of the motor is stopped after rotating the motor by a predetermined amount. Also, a moving member that moves during the operation of the clutch is provided, a magnet is fixed to the moving member, a magnetic detection means is provided at a position facing the magnet, and when the operation of the clutch is detected by the sensor, the motor is rotated by a predetermined angle. It was configured to stop the rotation of the motor later. Instead of detecting the rotation angle, the rotation of the motor may be stopped after rotating the motor for a predetermined time after detecting the operation of the clutch by the sensor.
請求項1の発明によれば、電子スイッチの出力がある一定時間所定のレベルを超えたときに、モータを所定の角度分回転させた後に停止させるので、締め付け不足が生ずることが無く、設定トルクにて確実に締め付けを完了させることができる。 According to the first aspect of the present invention, when the output of the electronic switch exceeds a predetermined level for a certain period of time, the motor is stopped after being rotated by a predetermined angle. Tightening can be completed with certainty.
請求項2の発明によれば、電子スイッチは、クラッチ部が作動して回転力の伝達が遮断された際に停止信号を出力するので、作業者が起動スイッチを握って作業を開始したら、締め付け作業の終了時に自動的にモータの回転が止まるので作業性が向上する。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、電子スイッチは、移動部材に設けられる磁石と、磁石に対向した位置であって固定部材に設けられる磁気検出手段を含んで構成されるので、信頼性が高くて長寿命のスイッチ機構を実現できる。
According to the invention of
請求項4の発明によれば、磁気検出手段はホール素子であるので、安価な部品にて信頼性の高いスイッチ機構を実現でき、回転工具のコストダウンを実現できる。 According to the fourth aspect of the present invention, since the magnetic detection means is a Hall element, a highly reliable switch mechanism can be realized with inexpensive parts, and the cost of the rotary tool can be reduced.
請求項5の発明によれば、電子スイッチの出力が所定のレベルを超えた後に、モータが所定の回転角だけ回転した後にモータを停止させるので、締め付け不足を確実に回避することができる。 According to the fifth aspect of the present invention, after the output of the electronic switch exceeds a predetermined level, the motor is stopped after the motor has been rotated by a predetermined rotation angle, so that insufficient tightening can be reliably avoided.
請求項6の発明によれば、電子スイッチの出力が所定のレベルを超えた後に、モータが所定時間だけ回転した後にモータを停止させるので、クラッチ機構が働いた後の所定角度の締め付けがし難いような材質への締め付け作業においても、確実にモータを停止させることができる。 According to the sixth aspect of the present invention, after the output of the electronic switch exceeds a predetermined level, the motor is stopped after the motor has been rotated for a predetermined time, so that it is difficult to tighten at a predetermined angle after the clutch mechanism is operated. Even in the tightening operation to such a material, the motor can be surely stopped.
請求項7の発明によれば、回転工具においてセンサによってクラッチの動作を検知した後、モータを所定量回転させた後にモータの回転を停止させるので、締め付け不足が生ずることが無く、設定トルクにて確実に締め付けを完了させることができる。 According to the seventh aspect of the present invention, since the rotation of the motor is stopped after detecting the operation of the clutch by the sensor in the rotary tool, the rotation of the motor is stopped. Tightening can be completed reliably.
請求項8の発明によれば、電子スイッチは、移動部材に設けられる磁石と、磁石に対向した位置であって固定部材に設けられる磁気検出手段を含んで構成されるので、信頼性が高くて長寿命のセンサを実現できる。
According to the invention of
請求項9の発明によれば、センサによってクラッチの動作を検知した後、モータを所定角度回転させた後にモータの回転を停止させるので、締め付け不足を確実に回避することができる。 According to the ninth aspect of the present invention, after the operation of the clutch is detected by the sensor, the rotation of the motor is stopped after the motor is rotated by a predetermined angle, so that insufficient tightening can be reliably avoided.
請求項10の発明によれば、センサによってクラッチの動作を検知した後、モータを所定時間だけ回転させた後にモータの回転を停止させるので、クラッチ機構が働いた後の所定角度の締め付けがし難いような材質への締め付け作業においても、確実にモータを停止させることができる。
According to the invention of
本発明の上記及び他の目的ならびに新規な特徴は、以下の明細書の記載及び図面から明らかになるであろう。 The above and other objects and novel features of the present invention will become apparent from the following description and drawings.
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、上下、前後左右の方向は図1から図3に示す方向であるとして説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. In the following drawings, the same portions are denoted by the same reference numerals, and repeated description is omitted. Further, in the present specification, description will be made assuming that the vertical and front-rear and left-right directions are the directions shown in FIGS.
図1は本発明の実施例に係る電動式ドライバ1の断面図である。電動式ドライバ1はモータ5を有し、モータ5を内部に収納するハウジング2と、モータ5の回転を所定の減速比で減速する減速機構50と、減速機構50の前方に設けられるクラッチ機構70と、クラッチ機構70の前方に取り付けられ、シャフト7を回転可能に保持するケース3と、ケース3から前方に延びて先端工具を取り付けるためのソケット8を含んで構成される。本実施例においては、モータ5、減速機構50、クラッチ機構70、シャフト7及び先端工具は同軸上に配置される。減速機構50は、モータ5の回転を所定の比率で減速してクラッチ機構70に伝達するもので、例えば2段式の遊星歯車を用いた構成である。減速機構50の前方には、先端工具に一定の負荷トルクが加わると減速機構50とシャフト7の回転伝達を解除するクラッチ機構70が設けられる。クラッチ機構70が作動して減速機構50とシャフト7の回転伝達が解除される際の負荷トルクの大きさは、ダイヤル22を回転させることによって調節可能である。ダイヤル22は透明な保護部材であり、クラッチリング4が回転を容易にするための部材である。クラッチリング4は、スプリング77の前端と接触し、ケース3の外周に形成されたネジ部分と螺合することにより軸方向に移動可能である。クラッチリング4を回転させるとスプリング77が圧縮され、ボール71の押付け力を強くすることができる。
FIG. 1 is a sectional view of an
モータ5を収容するハウジング2は筒状に形成され、モータ5の回転軸5dの延長線を通る鉛直面で左右に分割可能に構成される。右側のハウジングには、図示しない複数のネジボスが形成され、図示しないネジにて左側のハウジングと固定される。このようにハウジングの部分を左右分割式に構成したので、一方のハウジングに、モータ5、減速機構50、クラッチ機構70や後述するスイッチレバー10、正逆切替スイッチ21、回路部品及び基板等を配置した後、他方のハウジングをかぶせてねじ止めすることにより、容易に組み立てることができる。
The
ハウジング2のほぼ中央付近には、いわゆるインナーロータ型のブラシレスDC方式のモータ5が収容される。モータ5は、回転軸5dに永久磁石を有する回転子5aが取り付けられ、ハウジング2側にコイル5cを有する固定子5bが固定される。モータ5の前方側において、回転軸5dと同軸上に小型の冷却ファン6が設けられる。モータ5が回転することによって冷却ファン6も回転し、ハウジング2の後方に設けられる図示しない空気取入口から外気を吸引して、インバータ基板27に搭載されるスイッチング素子16やモータ5の周囲を流れることにより各部を冷却し、ハウジング2の前方側に設けられる図示しない排出口から排出される。モータ5の回転軸5dは2つのベアリング19a、19bにより回転可能に保持される。ベアリング19a、19bはハウジング2の側壁から突出して形成される固定リブ2a、2bによってそれぞれ保持される。
A so-called inner rotor type
ハウジング2の後端部には、電源基板26、インバータ基板27及び制御基板28の3つの回路基板が搭載される。ハウジング2にはコネクタ29bを介して電源コード29aが接続され、電源回路18には外部から例えば50Hz、100Vの交流が供給される。電源基板26には、供給された交流電力を、所定の直流電力に整流するための電源回路18が設けられる。整流された直流電力は、FET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子16により構成されるインバータ回路により、モータ5のコイル5cの各相に所定の間隔で順次供給される。インバータ回路や、インバータ基板27上に搭載されるインバータ回路を制御するための制御回路17の構成は、ブラシレスDCモータを制御する公知の回路を用いることができる。その制御回路についての詳細説明は後述する。
Three circuit boards including a
ハウジング2の上部にはモータ5の回転をオンオフするための起動スイッチが設けられる。起動スイッチは、ハウジング2に対して回動軸12を基準に揺動可能なスイッチレバー10と、スイッチレバー10を所定の揺動方向に付勢するスプリング11と、回動軸12に対してスイッチレバーの10の押圧面10aとは反対側の端部10bに取り付けられる永久磁石13と、永久磁石13と対向する位置に設けられるホール素子14により構成される。ホール素子14は基板15に搭載される。ハウジング2から外部に突出するスイッチレバー10の押圧面10aを押下し、スプリング11が圧縮される方向にスイッチレバー10を移動させると、図1ではスイッチレバー10が回動軸12を中心に反時計方向に揺動(微少角度だけ回転)し、永久磁石13とホール素子14の対面状態が解除される。その結果、ホール素子14が永久磁石13から生ずる磁界の影響をうけなくなりホール素子14の出力がローとなり、この出力変化が後述する制御部へ信号が伝達される。このように、スイッチレバー10を移動させることによりホール素子14が磁石の近接離間を検知するので、モータ5の回転をオン又はオフすることができる。この起動スイッチの機構は、機械的な接点を有せずに永久磁石13を用いて磁気的にホール素子14にて検知するので、接点が劣化することが無く、長期間安定して作動させることができる。
An activation switch for turning on / off the rotation of the
ハウジング2のモータ5の下部には、モータ5の回転方向を正転と逆転に切替えるための正逆切替スイッチ21が設けられる。正逆切替スイッチ21は切替操作レバー20をモータ5が収容されるハウジング2の中腹部の外周側であって、モータ5の回転軸5dの方向と、切替操作レバー20の延びる方向がほぼ平行になるように設けられる。正逆切替スイッチ21の後方には、表示部23が設けられる。表示部23は本体の下面から視認できるように配置され、例えば現在の回転数やトルクなどを表示することができる。
A forward /
ここで、ハウジング2においてモータ5が占める軸方向(前後方向)の長さ部分をMとすると、スイッチレバー10の外部に突出する部分(即ち押圧面10a)が占める軸方向の長さ部分はS1となる。このS1は完全にMの範囲内になるようにスイッチレバー10が配置される。
Here, if the length portion in the axial direction (front-rear direction) occupied by the
モータ5の回転軸5dの後端には位置検出用の永久磁石30が設けられ、この永久磁石30に対向する位置に3つのホール素子31が設けられる。ホール素子31は、回転子5aの回転位置を検出するために周方向に所定の間隔毎、例えば角度60°毎に基板32上に配置される。
A
図2は、本発明の実施例に係る電動式ドライバ1の側面図である。本実施例の電動式ドライバ1は、後方に吊り下げ用のフック33が設けられ、工場の流れ作業等のラインで、フック33を用いて弾力性のあるゴム等で吊り下げておく。作業者は、ハウジング2の中央付近の把持部分を片方の手24(通常は利き手)で握って作業する。この際、スイッチレバー10は、例えば人差し指で握ることによって電動式ドライバ1を握る動作とスイッチをオンにする動作を同時に行うことができる。
FIG. 2 is a side view of the
再び図1に戻り、スイッチレバー10と共にハウジング2の把持部分を握って揺動させるとホール素子14が磁石の近接離間を検知し、電源回路18からインバータ回路に整流された直流が供給される。インバータ回路によって、所定の駆動電流がモータ5の所定のコイル5cに順次供給されることによって回転子5aが回転する。モータ5が回転すると、回転軸5dから減速機構50に回転力が伝達され、所定の回転数に減速されて、クラッチ機構70を介してシャフト7及びソケット8に回転力が伝達され、ソケット8の前方側に装着される先端工具36(図2参照)が回転される。これにより、締付部材である図示しないねじ等が被締付材に締め込まれる。ねじが締め込まれて、締付けトルクが所定のトルクに達したときにクラッチ機構70が作動し、減速機構50とシャフト7の接続が解除されることによって、締付部材の締め付けが終了する。
Returning to FIG. 1 again, when the holding portion of the
クラッチ機構70が作動して動力伝達が遮断されると、永久磁石75aがホール素子75bから離れることによって、停止スイッチ75の出力がロー(Low)となってモータ5を停止させる。本実施例においては、この停止スイッチ75の出力が変化したらすぐにモータ5を停止させるのではなく、所定の回転角度だけモータ5を回転させた後に停止させるようにした。停止スイッチ75は、クラッチ機構70のクラッチスリーブ74の一部に取り付けられる永久磁石75aと、永久磁石75aと対向する位置に設けられるホール素子75bによって構成される。永久磁石75aの大きさはホール素子75bに対して磁界の影響を与えるのに十分な大きさであれば良く、ホール素子75bの大きさとほぼ同じか、又は、やや大きい程度の大きさで良い。また、製造上の容易さからクラッチスリーブ74の外周側に円環状の磁石を取り付けるようにしても良い。
When the
クラッチ機構70が作動していない状態、即ち、ボール71が初期位置にあって、ボール71がカラー72を前方に押し出していない状態では、クラッチスリーブ74は最後端位置にあり、永久磁石75aとホール素子75bの間隔は最小状態にある。つまりクラッチ機構70が作動していない状態の時にホール素子75bの出力はハイとなる。一方、クラッチ機構70が作動して、ボール71によってカラー72が前方に押し出された際には、カラー72の軸方向前方への移動がニードル73を介してクラッチスリーブ74に伝達され、スプリング77を圧縮しながらクラッチスリーブ74は前方に移動する。この際、クラッチスリーブ74に取り付けられる永久磁石75aはホール素子75bに対して離れる方向(前方向)に移動するので、ホール素子75bの出力はローに切り替わる。このホール素子75bの出力変化を後述する制御部で検出することによって、制御部はモータ5の回転を停止させる。
When the
図3は、図1の減速機構50及びクラッチ機構70部分の拡大断面図である。電動式ドライバ1の図示しないモータの回転軸5dの前側には遊星歯車機構からなる減速機構50が接続され、減速機構50の前側にはクラッチ機構70を介してシャフト7が接続される。減速機構50の構成は図7で説明したものと同様に、2段式の遊星歯車減速機構であって同じ構成の部分には同じ参照符号を付しているので繰り返しの説明は省略する。複数本のニードル73の先端にはクラッチスリーブ74が接続される。クラッチスリーブ74は、クラッチ機構70が動作するトルクを調整するための部材であって、前方側から後方側にスプリング77によって付勢される。この付勢力の強さによってクラッチ機構70が動作するトルクを任意に設定できる。図3の構造ではダイヤル22を回転させてスプリング77の前方の保持位置を移動させることによって付勢力を調整できる。クラッチスリーブ74の後端部の円環状に広がる部分の円周上の一箇所には永久磁石75aが設けられる。永久磁石75aは接着剤や圧入等の任意の方法によりクラッチスリーブ74に固定させることができる。ホール素子75bの出力は、後述する制御部80(図7参照)に入力される。
3 is an enlarged cross-sectional view of the
ネジ締めが進んでシャフト7への負荷が、カラー72をニードル73及びクラッチスリーブ74を介して固定するスプリング77の押圧力を超えると、第二ギヤホルダ60の前方側に形成される図示しないクラッチカムがボール71及びカラー72を前方へ押し出して第二ギヤホルダ60を空転させる。これがモータ5からの回転力がシャフト7に伝達しない状態であり、クラッチが作動した状態である。
When the screw tightening proceeds and the load on the
次に、モータ5の駆動制御系の構成と作用を図4に基づいて説明する。図4はモータ5の駆動制御系の構成を示すブロック図であり、本実施例では、モータ5は3相のブラシレスDCモータで構成される。このブラシレスDCモータは、いわゆるインナーロータ型であって、複数組(本実施例では2組)のN極とS極を含む永久磁石(マグネット)を含んで構成される回転子(ロータ)5aと、スター結線された3相の固定子巻線U、V、Wから成る固定子(ステータ)5bを有する。スイッチ操作検出回路90が、起動スイッチ用のホール素子14からの信号が変化したことを検出すると、演算部81はホール素子31からの位置検出信号に基づいて固定子巻線U、V、Wへの通電方向と時間を制御し、モータ5を所定の回転数で回転させる。
Next, the configuration and operation of the drive control system of the
インバータ基板27上に搭載される電子素子は、3相ブリッジ形式に接続されたFETなどの6個のスイッチング素子16(Q1〜Q6)から構成されるインバータ回路82である。ブリッジ接続された6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートは、制御基板28に搭載される制御信号出力回路83に接続され、6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ドレインまたは各ソースは、スター結線された固定子巻線U、V、Wに接続される。これによって、6個のスイッチング素子Q1〜Q6は、制御信号出力回路83から入力されたスイッチング素子駆動信号(H4、H5、H6等の駆動信号)によってスイッチング動作を行い、インバータ回路82に印加される電源回路18の出力たる直流18aを3相(U相、V相及びW相)電圧Vu、Vv、Vwとして固定子巻線U、V、Wに電力を供給する。
The electronic element mounted on the
6個のスイッチング素子Q1〜Q6の各ゲートを駆動するスイッチング素子駆動信号(3相信号)のうち、3個の負電源側スイッチング素子Q4、Q5、Q6をパルス幅変調信号(PWM信号)H4、H5、H6として供給し、制御基板28上に搭載された演算部81によって、モータ5のスイッチ手段を構成するホール素子14の出力信号に基づいてモータ5への電力供給を開始させる。
Of the switching element drive signals (three-phase signals) for driving the gates of the six switching elements Q1 to Q6, the three negative power supply side switching elements Q4, Q5, Q6 are converted into pulse width modulation signals (PWM signals) H4, The power supply to the
ここで、PWM信号は、インバータ回路82の正電源側スイッチング素子Q1〜Q3または負電源側スイッチング素子Q4〜Q6の何れか一方に供給され、スイッチング素子Q1〜Q3またはスイッチング素子Q4〜Q6を高速スイッチングさせることによって直流18aから各固定子巻線U、V、Wに供給する電力を制御する。尚、本実施例では、負電源側スイッチング素子Q4〜Q6にPWM信号が供給されるため、PWM信号のパルス幅を制御することによって各固定子巻線U、V、Wに供給する電力を調整してモータ5の回転速度を制御することができる。
Here, the PWM signal is supplied to one of the positive power supply side switching elements Q1 to Q3 or the negative power supply side switching elements Q4 to Q6 of the
モータ5の回転方向を切り替えるための正逆切替スイッチ21の出力は回転方向設定回路92に入力され、回転方向設定回路92は正逆切替スイッチ21の変化を検出するごとに、モータ5の回転方向を切り替えて、その制御信号を演算部81に送信する。演算部81は、図示していないが、処理プログラムとデータに基づいて駆動信号を出力するための中央処理装置(CPU)、処理プログラムや制御データを記憶するためのROM、データを一時記憶するためのRAM、タイマ等を含んで構成される。
The output of the forward /
演算部81は、回転方向設定回路92と回転子位置検出回路84の出力信号に基づいて所定のスイッチング素子Q1〜Q6を交互にスイッチングするための駆動信号を形成し、その駆動信号を制御信号出力回路83に出力する。これによって固定子巻線U、V、Wの所定の巻線に交互に通電し、回転子5aを設定された回転方向に回転させる。モータ5に供給される電流値は、電流検出回路89によって測定され、その値が演算部81にフィードバックされることにより、設定された駆動電力となるように調整される。
The
クラッチ動作検出回路91には、クラッチ機構70が動作した際に出力信号がローになるホール素子75bが接続され、クラッチ動作検出回路91はホール素子75bの出力を反転増幅して演算部81に出力する。このように作業者がスイッチレバー10を押下するだけで締付け作業が開始され、所定のトルクまで締め付けが完了すると自動的にクラッチ機構70が作動しモータ5の回転が自動停止する。この後作業者はスイッチレバー10を離して作業を完了する。
The clutch
次に図5及び図6を用いて本実施例の電動式ドライバ1における締め付け部材の締め付け動作について説明する。図5は本発明の実施例に係るフローチャートである。図5で示す制御は、例えば、マイクロプロセッサを有する演算部81においてプログラムを実行することによりソフトウェア的に実行できる。作業者による作業の開始に先立ち、ソケット8には適切な先端工具36が装着され、電源コード29aが商用電源のコンセントに装着される。
Next, the tightening operation of the tightening member in the
作業者が先端工具36をネジ等の締め付け部材に位置づけてからスイッチレバー10を握る(押下する)と、演算部81はスイッチ用のホール素子14の出力が変化したことを検出し(ステップ101)、モータ5の回転を開始させる(ステップ102)。ここでモータ5は目標回転数にて回転するように演算部81によって制御されるが、その回転数制御については公知の方法を用いれば良いので詳細な説明は省略する。
When an operator positions the
次に、演算部81はスイッチ操作検出回路90(図4参照)の出力からスイッチレバー10の押下が解除されたか否かを判定し(ステップ103)、解除された場合、即ちスイッチがOFFになった場合は、ステップ106に進み、演算部81はモータ5の回転を停止させる(ステップ107)。ステップ103でスイッチがONのままの場合は、演算部81は回転方向設定回路92(図4参照)の出力からモータ5の回転方向が正方向、即ちクラッチ機構が作用する方向であるかを判定し、正方向でない場合はステップ102に戻る。
Next, the
次に演算部81は、クラッチ動作検出回路91(図4参照)からの出力電圧(クラッチ電圧)の変化を検出し、この電圧変化が特定の閾値、ここでは0.4Vを越えた状況が所定の時間、例えば3ミリ秒続いたか否かを判定する(ステップ105)。出力電圧変化が0.4Vを越えていない場合はステップ102に戻る。出力電圧変化が0.4Vを越えた状態が3ミリ秒以上続いた場合は、演算部81はクラッチ機構70が動作したものと判定する。
Next, the
ここで図6を用いてクラッチ機構70が動作する際の、モータ5の回転数の変化、クラッチ動作検出回路91の出力、モータ5の駆動状態を説明する。図6において横軸は時間(単位ミリ秒)であり、(1)〜(3)の3つのグラフの横軸のスケールを合わせて表示している。図6(1)はモータの回転数110を示す。ここで、時間t0で作業者がスイッチレバー10を押下すると、モータ5が始動され、矢印111のように加速して矢印112にて所定の目標回転数Nに到達する。矢印112の地点ではモータ5が目標回転数Nで回転しながらねじ等の締め付けが行われるが、締め付け作業が進むにつれて負荷が増大し、矢印113からモータ5の回転数が徐々に落ちてくる。そして、モータ5の回転数が低下する矢印114のいずれかの段階でクラッチ機構70が動作し、矢印115にて演算部81によってモータ5の回転が停止される。
Here, the change in the rotation speed of the
図6(2)は、クラッチ動作検出回路91の出力信号120を示す。出力信号120はホール素子75bの出力信号をクラッチ動作検出回路91に含まれるオペアンプによって増幅及び反転され演算部81に入力される。クラッチ機構70が動作していない場合は、永久磁石75aとホール素子75bが近接しているため、クラッチ動作検出回路91の出力はローレベルとなる(尚、本実施例のホール素子75bは、永久磁石75aとホール素子75bが近接時がハイ、離反時がローとなる)。演算部81はクラッチ動作検出回路91の出力信号120の立ち上がりを検出し、ローレベルから所定の量Δcだけ、本実施例では矢印122から123にかけてΔVc=0.4Vだけ立ち上がった状態が3ミリ秒以上続いたか否かを検出する。この3ミリ秒は、クラッチ機構が動作した後に再びクラッチOFFになるまでの出力信号120の復帰時間である。
FIG. 6 (2) shows the
図6(2)において、矢印123からさらに出力信号120は上昇し、矢印124から125においてクラッチ動作検出回路91の出力信号120はハイレベルになる。この状態は図3に示したカラー72が前方側に移動させられてボール71がクラッチ爪を乗り越えている状態であって、永久磁石75aがホール素子75bから離反している状態である。ボール71がクラッチ爪を乗り越えたあとは、永久磁石75aがホール素子75bに再び接近するため、図6(2)の矢印125から126、127に至るように出力信号120がローに戻る。図6(2)のTcは例えば3ミリ秒であり、これは出力信号120がローレベル状態から+ΔVcになって再び+ΔVcに戻るまでの時間である。この矢印123から126に至る時間は、ある程度一定であるので計測によってTcを固定値としてあらかじめ設定しておくことができる。
In FIG. 6B, the
従来の電動式ドライバにおいては、矢印126あるいは矢印127の時点でコイル5cへの駆動電圧の供給を停止することによって、モータ5を停止させるように制御していた。しかしながら、本実施例では矢印126の時点から所定の回転角WT分モータ5が回転するのに要する時間TWTが経過した後にモータ5を停止させるようにした。この状態を示すのが図6(3)である。図6(3)は演算部81によるモータ5のON制御とOFF制御を示す信号130であり、矢印131ではONであり、図6(2)の矢印126の時点(時間t2)から所定の時間TWTが経過した矢印132の時点(時間t3)まで経過してからモータ5の駆動を停止させるようにした。この時間TWTはモータ5が、所定の回転角WTだけ回転するのに要する時間であるので、締め付け毎にばらつくことがある。
In the conventional electric driver, the
再び図5のフローチャートに戻り、ステップ106にてモータ5が所定角度だけ回転したか否かを検出し、回転したことを検出したらモータ5を停止させる(ステップ107)。また、モータ5が所定角度だけ回転していない場合は、回転するまで待機する。ステップ105における、モータ5の回転角度の検出は、ホール素子31(図4参照)から得られる位置信号を用いて検出するようにすると良い。発明者らの実験によれば、クラッチ用のボール71の個数が3つで、クラッチ爪(ニードル)が3つの場合の製品で減速機構50のギヤ比が1:16のものではWT=985度とし、ギヤ比が1:20.56のものはWT=750度と設定した。尚、時間TWTをモータ5の回転角度により決定するのではなく、単純に図6(3)の時間t2から固定時間が経過するまでとして検出するようにしても良いし。この固定時間は製品毎に予め設定しておき、演算部81に含まれる記憶装置内に記憶しておくと良い。
Returning to the flowchart of FIG. 5 again, it is detected in
以上のように構成することにより、クラッチ機構70が働いた後に所定の回転角度だけ確実に締め付けるようにしたので、締め付け不足が発生することを防止できる。また、クラッチ機構70が働いた後のモータ5の回転角度を検出して、これを制御に用いているので締め付け過多を起こす恐れも防止できる。
With the above-described configuration, the
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の実施例では回転工具の例として電動式ドライバで説明したが、これだけに限られずに、他の携帯型の回転工具であっても同様に適用できる。また、本実施例では商用電源で駆動される回転工具の例で説明したが、バッテリパックを用いたコードレス式の回転工具においても同様に本発明を適用できる。さらに、本実施例はクラッチ動作が行われたかどうかの検出をホール素子を用いて行ったが、その他の非接触式のセンサを用いるようにしても良い。 As mentioned above, although this invention was demonstrated based on the Example, this invention is not limited to the above-mentioned Example, A various change is possible within the range which does not deviate from the meaning. For example, in the above-described embodiment, the electric driver has been described as an example of the rotary tool. However, the present invention is not limited to this, and other portable rotary tools can be similarly applied. Moreover, although the present Example demonstrated in the example of the rotary tool driven with a commercial power supply, this invention is applicable similarly also to the cordless type rotary tool using a battery pack. Further, in the present embodiment, whether or not the clutch operation is performed is detected using the Hall element, but other non-contact type sensors may be used.
1 電動式ドライバ 2 ハウジング 2a、2b 固定リブ
3 ケース 4 クラッチリング 5 モータ
5a 回転子 5b 固定子 5c コイル 5d 回転軸
6 冷却ファン 7 シャフト 8 ソケット 9 ギヤボックス
10 スイッチレバー 10a 押圧面 10b 端部
11 スプリング 12 回動軸 13 永久磁石 14 ホール素子
15 基板 16 スイッチング素子 17 制御回路 18 電源回路
18a 直流 19a、19b ベアリング 20 切替操作レバー
21 正逆切替スイッチ 22 ダイヤル 23 表示部
24 (作業者の)手 26 電源基板 27 インバータ基板
28 制御基板 29a 電源コード 29b コネクタ
30 永久磁石 31 ホール素子 32 基板 33 フック
36 先端工具 50 減速機構 51 第一ピニオン
52 第一遊星ギヤ 53 リングギヤ 54 ニードルピン
55 第一ギヤホルダ 56 第二ピニオン 58 第二遊星ギヤ
59 ニードルピン 60 第二ギヤホルダ 70 クラッチ機構
71 ボール 72 カラー 73 ニードル
74 クラッチスリーブ 75 停止スイッチ 75a 永久磁石
75b ホール素子 77 スプリング 80 制御部
81 演算部 82 インバータ回路 83 制御信号出力回路
84 回転子位置検出回路 89 電流検出回路
90 スイッチ操作検出回路 91 クラッチ動作検出回路
92 回転方向設定回路 203 ケース 204 クラッチリング
209 ギヤボックス 270 クラッチ機構
274 クラッチスリーブ 275 停止スイッチ
275a プランジャ 276 第二スプリング 277 第二スリーブ
DESCRIPTION OF
Claims (10)
前記モータにより駆動される先端工具と、
前記モータと前記先端工具の回転力伝達経路にクラッチが作動したことを検知する電子スイッチが設けられたクラッチ部と、を有する回転工具であって、
前記電子スイッチの出力がある一定時間所定のレベルを超えたときに、モータを所定の角度分回転させた後に停止させることを特徴とする回転工具。 A motor,
A tip tool driven by the motor;
A rotary tool having a clutch part provided with an electronic switch for detecting that the clutch is operated in the rotational force transmission path of the motor and the tip tool,
When the output of the electronic switch exceeds a predetermined level for a predetermined time, the motor is rotated after a predetermined angle and then stopped.
前記電子スイッチは、前記移動部材に設けられる磁石と、前記磁石に対向した位置であって前記固定部材に設けられる磁気検出手段を含んで構成されることを特徴とする請求項2に記載の回転工具。 The clutch portion has a moving member that moves in the axial direction to interrupt power transmission, and a stationary member that does not move,
3. The rotation according to claim 2, wherein the electronic switch includes a magnet provided on the moving member, and a magnetic detection unit provided on the fixed member at a position facing the magnet. tool.
前記制御部は、前記電子スイッチの出力が所定のレベルを超えた後に、前記モータが所定の回転角だけ回転した後に前記モータを停止させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の回転工具。 The rotary tool has a control unit that controls rotation of the motor,
5. The control unit according to claim 1, wherein, after the output of the electronic switch exceeds a predetermined level, the control unit stops the motor after the motor rotates by a predetermined rotation angle. 6. A rotating tool as described in 1.
前記制御部は、前記電子スイッチの出力が所定のレベルを超えた後に、前記モータが所定時間だけ回転した後に前記モータを停止させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の回転工具。 The rotary tool has a control unit that controls rotation of the motor,
5. The control unit according to claim 1, wherein after the output of the electronic switch exceeds a predetermined level, the motor is stopped after the motor has rotated for a predetermined time. 6. Rotating tool.
前記モータによって回転駆動される出力軸と、
前記モータと出力軸の間に設けられるクラッチと、
前記クラッチの動作を検知するセンサと、を有する回転工具であって、
前記センサによってクラッチの動作を検知した後、前記モータを所定量回転させた後に前記モータの回転を停止させることを特徴とする回転工具。 A motor,
An output shaft that is rotationally driven by the motor;
A clutch provided between the motor and the output shaft;
A rotary tool having a sensor for detecting the operation of the clutch,
After detecting the operation of the clutch by the sensor, the rotation of the motor is stopped after rotating the motor by a predetermined amount.
前記移動部材に磁石を固定し、
前記磁石に対向する位置に、磁気検出手段を設けたことを特徴とする請求項7に記載の回転工具。 Providing a moving member that moves during the operation of the clutch;
Fixing a magnet to the moving member;
The rotary tool according to claim 7, wherein a magnetic detection means is provided at a position facing the magnet.
The rotary tool according to claim 8, wherein after the operation of the clutch is detected by the sensor, the rotation of the motor is stopped after the motor is rotated for a predetermined time.
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