JP2012128739A - 衝突危険判定装置及びプログラム - Google Patents

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【課題】ドライバの運転特性を反映して、先行車両と衝突する危険性を効率的に判定することができるようにする。
【解決手段】車両状態算出部20によって、自車両の走行状態及び先行車両の走行状態を算出すると共に、自車両を示すパーティクルを複数生成する。先行車両予測部22によって、次時刻の先行車両の走行状態を予測する。加減速状態判定部24によって、各パーティクルについて、自車両の加減速状態を判定し、自車両状態予測部26によって、各パーティクルの自車両の走行状態を予測する。尤度算出部28によって、各パーティクルについて尤度を算出し、適切性判定部30によって、複数のパーティクルを復元抽出する。上記各部による一連の処理を繰り返し行ってT秒後まで予測し、衝突判定部32によって、尤もらしいパーティクルについて車両衝突時間を算出し、先行車両と衝突する危険性を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、衝突危険判定装置及びプログラムに係り、特に、先行車両と衝突する危険性を判定する衝突危険判定装置及びプログラムに関する。
従来より、障害物の検出位置と道路形状とに基づいて、道路上の各地点における危険度を設定する危険度場設定手段、走行状態に基づいて自車両の走行経路を推定する走行経路推定手段、及び推定された走行経路に沿った危険度の総和が最小になるリスク最小走行軌跡を算出するリスク最小軌跡算出手段を用いることにより、危険な状況を推定し、算出したリスクに基づいて警報を発する危険状況警報装置が知られている(特許文献1)。
特開2006−154967号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術では、網羅的に自車位置、他車位置の軌跡を予測するため、計算効率が悪くリアルタイム処理に適していない、という問題がある。また、衝突するか否かに基づいて将来軌跡の妥当性を求めているため、ドライバによってはとりえない軌跡が予測される。すなわち、ドライバの運転特性(車間距離をつめて運転する、あるいは離れて運転する)を反映することができない、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、ドライバの運転特性を反映して、先行車両と衝突する危険性を効率的に判定することができる衝突危険判定装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る衝突危険判定装置は、自車両の走行状態、及び自車両の前方を走行する先行車両の走行状態を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された自車両の走行状態に基づいて、自車両の走行状態を含む自車両データを複数生成する生成手段と、前記検出手段によって検出された先行車両の走行状態又は前回予測された先行車両の走行状態に基づいて、次時刻の先行車両の走行状態を予測する先行車両予測手段と、前記複数の自車両データの各々について、予め求められた自車両の加減速状態の各々に対する自車両と前記先行車両との相対的な走行状態の確率分布、及び前記自車両データの前記走行状態と前記検出された先行車両の走行状態又は前記予測された先行車両の走行状態とから求められる前記相対的な走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の加減速状態を判定する加減速判定手段と、前記複数の自車両データの各々について、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態及び前記自車両データの前記走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の走行状態を予測して、前記自車両データを更新する自車両予測手段と、前記複数の自車両データの各々について、予め求められた前記相対的な走行状態及び加減速状態の組み合わせの確率分布と、前記自車両データの更新された前記走行状態及び前記予測された先行車両の走行状態から求められる前記相対的な走行状態と、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態とに基づいて、前記次時刻の尤度を算出する尤度算出手段と、前記複数の自車両データの各々について前記尤度算出手段によって算出された尤度に基づいて、前記複数の自車両データを復元抽出する復元抽出手段と、前記先行車両予測手段による予測、前記加減速判定手段による判定、前記自車両予測手段による予測、前記尤度算出手段による算出、及び前記復元抽出手段による復元抽出を繰り返し行い、前記先行車両予測手段によって予測された先行車両の走行状態、及び前記自車両予測手段によって予測された自車両の走行状態に基づいて、前記先行車両と衝突する危険性を判定する衝突危険判定手段と、を含んで構成されている。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、自車両の走行状態を検出する検出手段によって検出された自車両の走行状態に基づいて、自車両の走行状態を含む自車両データを複数生成する生成手段、自車両の前方を走行する先行車両の走行状態を検出する検出手段によって検出された先行車両の走行状態又は前回予測された先行車両の走行状態に基づいて、次時刻の先行車両の走行状態を予測する先行車両予測手段、前記複数の自車両データの各々について、予め求められた自車両の加減速状態の各々に対する自車両と前記先行車両との相対的な走行状態の確率分布、及び前記自車両データの前記走行状態と前記検出された先行車両の走行状態又は前記予測された先行車両の走行状態とから求められる前記相対的な走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の加減速状態を判定する加減速判定手段、前記複数の自車両データの各々について、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態及び前記自車両データの前記走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の走行状態を予測して、前記自車両データを更新する自車両予測手段、前記複数の自車両データの各々について、予め求められた前記相対的な走行状態及び加減速状態の組み合わせの確率分布と、前記自車両データの更新された前記走行状態及び前記予測された先行車両の走行状態から求められる前記相対的な走行状態と、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態とに基づいて、前記次時刻の尤度を算出する尤度算出手段、前記複数の自車両データの各々について前記尤度算出手段によって算出された尤度に基づいて、前記複数の自車両データを復元抽出する復元抽出手段、及び前記先行車両予測手段による予測、前記加減速判定手段による判定、前記自車両予測手段による予測、前記尤度算出手段による算出、及び前記復元抽出手段による復元抽出を繰り返し行い、前記先行車両予測手段によって予測された先行車両の走行状態、及び前記自車両予測手段によって予測された自車両の走行状態に基づいて、前記先行車両と衝突する危険性を判定する衝突危険判定手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、検出手段によって、自車両の走行状態、及び自車両の前方を走行する先行車両の走行状態を検出する。生成手段によって、前記検出手段によって検出された自車両の走行状態に基づいて、自車両の走行状態を含む自車両データを複数生成する。
そして、先行車両予測手段によって、前記検出手段によって検出された先行車両の走行状態又は前回予測された先行車両の走行状態に基づいて、次時刻の先行車両の走行状態を予測する。加減速判定手段によって、前記複数の自車両データの各々について、予め求められた自車両の加減速状態の各々に対する自車両と前記先行車両との相対的な走行状態の確率分布、及び前記自車両データの前記走行状態と前記検出された先行車両の走行状態又は前記予測された先行車両の走行状態とから求められる前記相対的な走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の加減速状態を判定する。
自車両予測手段によって、前記複数の自車両データの各々について、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態及び前記自車両データの前記走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の走行状態を予測して、前記自車両データを更新する。尤度算出手段によって、前記複数の自車両データの各々について、予め求められた前記相対的な走行状態及び加減速状態の組み合わせの確率分布と、前記自車両データの更新された前記走行状態及び前記予測された先行車両の走行状態から求められる前記相対的な走行状態と、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態とに基づいて、前記次時刻の尤度を算出する。
復元抽出手段によって、前記複数の自車両データの各々について前記尤度算出手段によって算出された尤度に基づいて、前記複数の自車両データを復元抽出する。
前記先行車両予測手段による予測、前記加減速判定手段による判定、前記自車両予測手段による予測、前記尤度算出手段による算出、及び前記復元抽出手段による復元抽出を繰り返し行い、衝突危険判定手段によって、前記先行車両予測手段によって予測された先行車両の走行状態、及び前記自車両予測手段によって予測された自車両の走行状態に基づいて、前記先行車両と衝突する危険性を判定する。
このように、加減速状態の各々に対する先行車両との相対的な走行状態の、ドライバの運転特性を反映した確率分布を用いて、各時刻における自車両の加減速状態を判定すると共に、相対的な走行状態及び加減速状態の組み合わせの確率分布を用いて算出される、予測された自車両データに対する尤度を用いて、自車両データの復元抽出を行って、自車両データの予測を繰り返し行うことにより、ドライバの運転特性を反映して、先行車両と衝突する危険性を効率的に判定することができる。
本発明に係る衝突危険判定手段は、前記尤度算出手段によって複数の自車両データの各々について算出された尤度の時系列データの積算値と、前記自車両予測手段によって予測された前記自車両の走行状態と、前記先行車両予測手段によって予測された前記先行車両の走行状態とに基づいて、前記先行車両と衝突するまでの衝突時間を算出し、算出された前記衝突時間に基づいて、前記先行車両と衝突する危険性を判定するようにすることができる。
上記の衝突危険判定手段は、前記尤度算出手段によって算出された尤度の時系列データの積算値が最大となる自車両データを特定し、前記特定された自車両データについて前記自車両予測手段によって予測された自車両の走行状態及び前記先行車両予測手段によって予測された先行車両の走行状態に基づいて、前記先行車両と衝突するまでの衝突時間を算出し、算出された前記衝突時間に基づいて、前記先行車両と衝突する危険性を判定するようにすることができる。これによって、尤もらしい自車両データについて算出される衝突時間を用いて、先行車両と衝突する危険性を精度良く判定することができる。
上記の衝突危険判定手段は、前記自車両予測手段によって前記複数の自車両データについて予測された前記自車両の走行状態と、前記先行車両予測手段によって予測された前記先行車両の走行状態とに基づいて、前記複数の自車両データの各々について前記先行車両と衝突するまでの衝突時間を算出し、前記複数の自車両データについて、前記算出された前記衝突時間に対して、前記自車両データについて算出された尤度の時系列データの積算値に応じた重み付けを行って加算し、重み付け加算された前記衝突時間に基づいて、先行車両と衝突する危険性を判定するようにすることができる。これによって、各自車両データの尤度に基づいて算出される衝突時間を用いて、先行車両と衝突する危険性を精度良く判定することができる。
本発明に係る衝突危険判定手段は、前記自車両予測手段によって前記複数の自車両データの各々について予測された前記自車両の走行状態と、前記先行車両予測手段によって予測された先行車両の走行状態とに基づいて、前記複数の自車両データの各々について前記先行車両との衝突の有無を判定し、前記衝突の有無の判定結果に基づいて、先行車両と衝突する危険性を判定するようにすることができる。
上記の衝突危険判定装置は、前記衝突危険判定手段による判定結果に基づいて、運転支援を行なう運転支援手段を更に含むようにすることができる。
以上説明したように、本発明の衝突危険判定装置及びプログラムによれば、加減速状態の各々に対する先行車両との相対的な走行状態の、ドライバの運転特性を反映した確率分布を用いて、各時刻における自車両の加減速状態を判定すると共に、相対的な走行状態及び加減速状態の組み合わせの確率分布を用いて算出される、予測された自車両データに対する尤度を用いて、自車両データの復元抽出を行って、自車両データの予測を繰り返し行うことにより、ドライバの運転特性を反映して、先行車両と衝突する危険性を効率的に判定することができる、という効果が得られる。
本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置の構成を示す概略図である。 相対車速及び車間距離の組み合わせを、加減速状態の3クラスに分割した様子を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る運転支援装置における衝突判定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る運転支援装置における衝突判定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、車両に搭載された運転支援装置に本発明を適用した場合を例に説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係る運転支援装置10は、自車両と先行車両との車間距離を計測する車間距離計測部12と、自車両の車速を検出する車速センサ14と、ドライバに対して警報を出力する警報装置16と、車間距離計測部12による計測結果、及び車速センサ14による検出値に基づいて、警報装置16による警報出力を制御するコンピュータ18とを備えている。
車間距離計測部12は、例えば、レーザレーダを用いて構成され、車間距離として、自車両の前方を走行する先行車両との相対距離を計測する。
警報装置16は、コンピュータ18の制御に従って、ドライバに対して警報メッセージを音声出力する。なお、警報装置16は、ドライバに対して警報音を出力するようにしてもよい。また、警報装置16は、運転支援手段の一例である。
コンピュータ18は、CPUと、RAMと、後述する衝突判定処理ルーチンを実行するためのプログラムを記憶したROMとを備え、機能的には次に示すように構成されている。コンピュータ18は、車間距離計測部12による計測結果及び車速センサ14の検出値に基づいて、自車両情報、先行車両情報、及び先行車両との相対情報を算出する車両状態算出部20と、次時刻の先行車両の車両位置を含む走行状態を予測する先行車両予測部22と、次時刻の自車両の加減速状態を判定する加減速状態判定部24と、次時刻の自車両の車両位置を含む走行状態を予測する自車両状態予測部26と、予測された自車両の走行状態に対する尤度を算出する尤度算出部28と、予測された自車両の走行状態の適切性を判定する適切性判定部30と、車両衝突時間(TTC:Time To Collision)を算出し、車両衝突時間に基づいて衝突事故が発生する危険性があると判定した場合に、警報装置16により警報を出力するように制御する衝突判定部32とを備えている。
先行車両予測部22、加減速状態判定部24、自車両状態予測部26、尤度算出部28、及び適切性判定部30による一連の処理は、繰り返し行われる。
なお、車両状態算出部20は、検出手段及び生成手段の一例であり、適切性判定部30が、復元抽出手段の一例である。
車両状態算出部20は、車間距離計測部12による計測結果及び車速センサ14の検出値に基づいて、自車両情報としての自車位置及び加速度、先行車両情報としての先行車両の車速及び加速度、並びに相対情報としての相対車速を算出する。例えば、車速センサ14によって検出された自車両の車速の積分値に基づいて、自車位置を算出し、検出された自車両の車速の微分値に基づいて、自車加速度を算出する。車間距離計測部12によって計測された車間距離の微分値を、先行車両との相対車速として算出する。車速センサ14によって検出された自車両の車速及び上記の相対車速に基づいて、先行車両の車速を算出し、先行車両の車速の微分値を、先行車両の加速度として算出する。
また、車両状態算出部20は、自車両の状態をパーティクルと呼ばれる単位で管理し、かつ、複数のパーティクルを用いて将来の多様な状態の可能性を表現するために、自車両データとしてN個のパーティクルを生成し、N個のパーティクルの初期化を行う。1つのパーティクルは、(hp:自車位置、hv:自車速度、ha:自車加速度、t:時刻)を有し、hpの初期値として0が格納され、時刻を表す変数tに初期値として時刻0が代入される。hvの初期値として、検出された自車両の車速に、所定範囲の乱数を加えた値が格納される。haの初期値として、算出された自車両の加速度に、所定範囲の乱数を加えた値が格納される。なお、以下の説明ではn番目のパーティクルのインデックスとして変数nを用いる。
先行車両予測部22は、以下の式に基づいて、次時刻tの先行車両の車両位置を含む走行状態を予測する。
lp(t)=lp(t−1)+lv(t−1)
lv(t)=lv(t−1)+la(0)
ただし、lpは先行車位置、lvは先行車速度、laは先行車加速度である。また、lp(0)は、計測された自車位置に対する相対距離、lv(0)は、算出された先行車両の車速、la(0)は、算出された先行車加速度である。なお、本実施の形態では、速度、加速度が、本処理が仮定する処理単位時間(例:100ms)によって正規化されているものとする。
また、コンピュータ18は、衝突危険性を判定する処理の前処理として、データ収集部34、データ分類部36、パラメータ算出部38、確率分布算出部40、及び記憶部42を更に備えている。
データ収集部34は、車両状態算出部20から出力される自車両の加速度、先行車両との相対車速、及び車間距離を収集して、自車両の加速度、先行車両との相対車速、及び車間距離の組み合わせの時系列データを取得する。
データ分類部36は、取得した上記の時系列データを、所定時間の間隔で、複数の区間に分割し、分割したそれぞれの区間における、加速度の時系列変化に対するARモデル(自己回帰モデル)のパラメータを求める。また、求められたARモデルのパラメータを、kNN(k-Nearest-Neighbor)法によって、3つの領域に分割する。
また、データ分類部36は、収集した相対車速及び車間距離の組み合わせに対して、同時に収集された加速度に応じて定められる加減速状態(加速、減速、一定車速)を示すクラスラベルを正解値としたクラスタリングをSVM(Support Vector Machine)を用いて行う。SVMは2クラス識別であるため、one−versus−one−leftによって当該クラスとそれ以外のクラスとに識別する識別器を組み合わせて、3クラス(加速、減速、一定車速)に、相対車速及び車間距離の組み合わせを分類する。
これによって、図2に示すような、相対車速、車間距離を2軸とした平面を、加速度状態に関する3クラスに分割した領域を得ることができる。
パラメータ算出部38は、データ分類部36による加速度状態の分類(3クラス)と、ARモデルのパラメータに関して分割された3つの領域とを対応させ、各クラスについて、当該クラスに対応する分割領域に属するARモデルのパラメータを算出する元となった区間の加速度の時系列変化を収集し、収集した複数の区間の加速度の時系列変化に基づいて、ARモデルのパラメータを算出する。このとき算出されたクラスiに対するARモデルのパラメータを{a1,i,・・・,aj,i,b}と表すこととする。
確率分布算出部40は、データ分類部36による、相対車速及び車間距離の組み合わせの分類(3クラス)に基づいて、各クラスについて、相対車速及び車間距離の組み合わせに対する確率密度分布を算出する。
記憶部42には、パラメータ算出部38によって算出された各クラスのARモデルのパラメータと、確率分布算出部40によって算出された各クラスの確率密度分布とが記憶されている。
以上のように、データ収集部34、データ分類部36、パラメータ算出部38、及び確率分布算出部40による処理が、衝突危険性を判定する処理の前処理として行われ、記憶部42に、加減速状態に関する各クラスについて、ARモデルのパラメータと、相対車速及び車間距離の組み合わせに対する確率密度分布とが記憶される。
加減速状態判定部24は、記憶部42に記憶された各クラスの確率密度分布に基づいて、以下に説明するように、次時刻tにおける各パーティクルnの加減速状態を判定する。
まず、パーティクルnについて、先行車両との相対車速=lv(t−1)−hv(t−1)、車間距離=lp(t−1)−hp(t−1)を算出する。そして、各クラスの確率密度分布に基づいて、算出した先行車両との相対車速及び車間距離に対する各クラスiの確率p(i)を算出する。
そして、算出した各クラスiの確率p(i)で、加減速状態(加速、減速、一定車速)を選択し、選択された加減速状態を、判定結果とする。例えば、[0,1]の一様乱数rがp(i)/Σp(i)より小さくなるクラスiを求め、このクラスiに対応する加減速状態を、このパーティクルnに対する加減速状態の判定結果とする。
自車両状態予測部26は、加減速状態判定部24の判定結果及び記憶部42に記憶されたARモデルのパラメータに基づいて、各パーティクルnについて、以下の式に従って、パーティクルnの次時刻tの自車両位置hp(t)、車速hv(t)、及び加速度ha(t)を予測する。
hp(t)=hp(t−1)+hv(t−1)
hv(t)=hv(t−1)+ha(t−1)
ha(t)=Σj,i*ha(t−j)+b
ただし、hp(t−1)、hv(t−1)、ha(t−1)は、時刻t−1におけるパーティクルnの自車両位置、車速、及び加速度である。また、ha(t−j)は、時刻t−j(j=1,・・・,t)におけるパーティクルnの加速度である。上記の式のように、加減速状態判定部24によって判定された加減速状態iに対するARモデルのパラメータ{a1,i,・・・,at,i,b}と、自車両の加速度ha(0)、・・・・、ha(t−1)を用いて、次時刻tの自車加速度を予測し、予測された次時刻tの自車加速度を用いて、次時刻tの自車両の車速及び位置を予測する。
尤度算出部28は、各パーティクルnについて、予測された次時刻tの走行状態が、当該ドライバにとって、どの程度確からしいかを表現する尤度l(n)を、以下の式に従って算出する。
l(n)=Σm・N(μm,σ
上記の式はm混合GMM(Gaussian Mixture Model:ガウシアン混合モデル)における尤度計算式であり、(μ、σ)は混合要素mにおける(相対車速、車間距離、自車加速度)の確率密度分布に対する平均、分散ベクトルを表わす。上記の式のように、予測された次時刻tの相対車速、車間距離、及び自車加速度に対する混合要素mにおける尤度を、重み付き加算することにより、尤度l(n)が算出される。
なお、(相対車速、車間距離、自車加速度)の確率密度分布については、確率分布算出部40によって、当該ドライバについてデータ収集部34により収集された運転データに基づいて当該確率密度分布を予め算出して、記憶部42に記憶しておけばよい。
適切性判定部30は、尤度算出部28によって算出された全てパーティクルnに対する尤度に基づいて、パーティクルnの走行状態に対する適切性を判定し、N個のパーティクルを再構成する。具体的には、適切性判定部30は、パーティクルnの尤度に比例した重みをπ=l(n)/Σl(i)として、N個のパーティクルの集合から、重みΠ={π,π,...,πN}に比例して、復元抽出を行う。
例えば、以下の手続き(1)、(2)により、N個のパーティクルの復元抽出を行う。
(1) 以下の式を満たすjを返す関数F(x)を定義する。
Figure 2012128739
(2) 0から1までの実数を生成する乱数dに基づき、以下の式に従って、N個パーティクルを復元抽出する。
Figure 2012128739
上述した先行車両予測部22による予測処理、加減速状態判定部24による判定処理、自車両状態予測部26による予測処理、尤度算出部28による算出処理、及び適切性判定部30による判定処理からなる一連の処理は、T秒後の自車両の走行状態及び先行車両の走行状態を予測するまで、繰り返し行われる。
衝突判定部32は、N個のパーティクルの各々について、T秒後までの各時刻の走行状態に対して算出された尤度を積算し、N個のパーティクルから、尤度の積算値L(n)が最も大きいパーティクルを、最尤経路を示すパーティクルとして特定する。衝突判定部32は、特定したパーティクルについて予測されたT秒後の自車両位置mp、車速mvと、予測されたT秒後の先行車両の位置lp、車速lvとを用いて、以下の式により車両衝突時間TTCを算出する。
TTC=−(lp−mp)/(lv−mv)
衝突判定部32は、算出した車両衝突時間TTCが、閾値時間Tth未満であるかを判定し、車両衝突時間TTCが閾値時間Tth未満であれば、衝突する危険性が高いと判定し、ドライバに対して警報を出力するように警報装置16を制御する。
次に、第1の実施の形態に係る運転支援装置10の作用について説明する。運転支援装置10を搭載した車両をドライバが操作して走行しているときに、コンピュータ18は、車間距離計測部12からの車間距離及び車速センサ14からの車速を取得し、自車両の加速度及び先行車両との相対車速と、車間距離とを算出して収集する。コンピュータ18は、収集した自車両の加速度、先行車両との相対車速、及び車間距離に基づいて、相対車速及び車間距離の組み合わせを、加減速状態の3クラス(加速、減速、一定車速)に分類し、各クラスに対するARモデルのパラメータを算出すると共に、各クラスについて、相対車速及び車間距離の組み合わせに対する確率密度分布を算出し、記憶部42に記憶しておく。
また、コンピュータ18は、収集した自車両の加速度、先行車両との相対車速、及び車間距離に基づいて、相対車速、車間距離、及び自車加速度の組み合わせに対する確率密度分布を算出して、記憶部42に記憶しておく。
次に、運転支援装置10を搭載した車両をドライバが操作して走行しているときに、コンピュータ18において、図3に示す衝突判定処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ100において、車間距離計測部12から出力される車間距離と車速センサ14から出力される車速とを取得し、ステップ102において、上記ステップ100で取得した車間距離と車速とに基づいて、自車両の位置及び加速度、先行車両の車速及び加速度、並びに相対車速を算出する。
そして、ステップ104において、初期化処理として、上記ステップ100で取得した車速及び上記ステップ102で算出した自車加速度を用いて、時刻0における自車両の走行状態を示すN個のパーティクルを生成する。また、時刻を示す変数tに、次時刻を示す1を代入する。
次のステップ106では、上記ステップ102で算出した先行車両の車速及び加速度と上記ステップ100で取得した車間距離、あるいは前回予測された先行車両の位置及び車速に基づいて、次の時刻tにおける先行車両の位置及び車速を予測する。
そして、ステップ108において、パーティクルを識別するための変数nに、初期値である1を設定する。ステップ110では、時刻t−1におけるパーティクルnの先行車両との相対車速及び車間距離と、各クラスの確率密度分布とに基づいて、時刻tのパーティクルnの加減速状態を判定する。次のステップ112では、上記ステップ110の判定結果、時刻t−1におけるパーティクルnの自車両位置及び車速、並びに時刻t−1までのパーティクルnの加速度に基づいて、時刻tにおけるパーティクルnの自車両位置、車速、及び加速度を予測する。
そして、ステップ114において、上記ステップ106における時刻tの先行車両の予測結果及び上記ステップ112における時刻tの自車両の予測結果から得られる時刻tの相対車速及び車間距離と、上記ステップ112において予測された自車加速度と、予め算出した確率密度分布とに基づいて、時刻tにおけるパーティクルnの尤度を算出する。
次のステップ116では、変数nが、N未満であるか否かを判定する。変数nがN未満である場合には、全てのパーティクルについて予測処理が終了していないと判断し、ステップ118において、nをインクリメントして、上記ステップ110へ戻る。
一方、変数nが、Nに到達した場合には、全てのパーティクルについて予測処理が終了したと判断し、ステップ120へ移行する。ステップ120では、時刻tが予め定められた予測期間T未満であるか否かを判定する。時刻tがT未満である場合には、時刻Tまでの予測処理が終了していないと判断し、ステップ122において、上記ステップ114で算出された時刻tにおけるN個のパーティクルの各々の尤度に比例して、N個のパーティクルを復元抽出する。そして、ステップ124において、tをインクリメントして、上記ステップ106へ戻る。
一方、上記ステップ120で、時刻tがTに到達したと判定された場合には、時刻Tまでの予測処理が終了したと判断し、ステップ126へ移行する。この時点で、N個のパーティクルの各々について、時刻Tまでの自車両の走行状態及び尤度が得られ、先行車両についても、時刻Tまでの走行状態が得られている。
ステップ126では、N個のパーティクルの各々について上記ステップ114で算出された尤度に基づいて、パーティクル毎に、各時刻の尤度の積算値を算出し、尤度の積算値が最大となるパーティクルを、最尤経路を示すパーティクルとして選択する。
次のステップ128では、上記ステップ126で選択されたパーティクルの時刻Tにおける位置及び車速、及び上記ステップ106で予測された時刻Tにおける先行車両の位置及び車速を用いて、TTCを算出する。そして、ステップ130において、上記ステップ128で算出されたTTCが、閾値時間Tth未満であるか否かを判定し、TTCが、閾値時間Tth未満である場合には、ステップ132において、警報を出力するように警報装置16を制御して、衝突判定処理ルーチンを終了する。一方、TTCが、閾値時間Tth以上である場合には、警報を出力せずに、衝突判定処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る運転支援装置によれば、ドライバの運転データに基づいて予め求められた加減速状態の各々に対する、車間距離及び相対車速の組み合わせの確率密度分布を用いて、各時刻における自車両の加減速状態を判定すると共に、ドライバの運転データに基づいて予め求められた車間距離、相対車速、及び自車加速度の組み合わせの確率密度分布を用いて、自車両の走行状態を示す各パーティクルに対する尤度を算出し、各パーティクルの尤度を用いてパーティクルの復元抽出を行いながら、各パーティクルの走行状態の予測を繰り返し行うことにより、ドライバの運転特性を反映して、先行車両と衝突する危険性を効率的に判定することができる。
また、尤もらしいパーティクルについて算出される先行車両との衝突時間を用いて、先行車両と衝突する危険性を精度良く判定することができる。
衝突危険警報装置の自然な発報タイミングを決めるためのひとつの基準として、普段のドライバのブレーキタイミングに合わせて発報することが考えられる。ここで、ドライバは車両の状態(自車速、先行車速、先行車減速度等)および先行車両との位置関係(車間距離等)からブレーキを踏むタイミングを決めている。しかしながら、人間の判断にはゆれがあるため、ブレーキタイミングは一般的に一定のばらつきを持っている。このばらつきはドライバ毎に異なるため、警報装置の発報タイミングも、このタイミングを考慮する必要がある。本実施の形態では、自車両の複数の車両軌跡をシュミレーション(将来予測)することで求め、そこで得られた自車両と先行車両の複数の位置関係のうち尤度の高い軌跡から、車両衝突時間TTCを算出する。ここで用いる尤度はドライバの判断のばらつきを反映していると考えられるため、結果としてドライバのブレーキタイミングのばらつきを再現することが可能である。このばらつきを反映した尤度を用いて、適切な発報タイミングを定めることによって、適切なタイミングでの警報の出力が可能となる。
また、ドライバの判断のゆれを考慮することにより、従来よりも誤警報を軽減した上で、早いタイミングで警報を出力することが可能となる。
また、適切性判定部において、各パーティクルの自車走行状態に対する尤度に基づき、パーティクルの復元抽出を行って、逐次ドライバが取りうるべき軌跡を限定することにより、計算量を削減することが可能となる。
また、尤度計算部において、蓄積した運転データに基づいて得られた確率密度分布に基づいて各パーティクルの走行状態に対する尤度を計算することにより、当該ドライバが走行しうる軌跡を確率的に計算することができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に係る運転支援装置の構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、車両衝突時間TTCの算出方法が、第1の実施の形態と異なっている。
第2の実施の形態では、衝突判定部32によって、N個のパーティクルの各々について、T秒後までの各時刻の走行状態に対して算出された尤度を積算して、尤度の積算値L(n)を算出する。衝突判定部32は、N個のパーティクルの各々について予測されたT秒後の位置hp(n)及び車速hv(n)と、算出した尤度の積算値L(n)と、先行車両について予測されたT秒後の位置lp、車速lvとを用いて、以下の式により確率的な車両衝突時間pTTCを算出する。
pTTC
=Σ{(lp−hp(n))/(lv−hv(n))*(L(n)/ΣL(j))}
上記の式では、N個のパーティクルの各々に対するT秒後の車両衝突確率TTCに対して、尤度の積算値に応じた重み付けを行って加重平均し、確率的な車両衝突時間pTTCを算出している。
衝突判定部32は、算出した確率的な車両衝突時間pTTCが、閾値時間Tth未満であるかを判定し、確率的な車両衝突時間pTTCが閾値時間Tth未満であれば、衝突する危険性が高いと判定し、ドライバに対して警報を出力するように警報装置16を制御する。
なお、第2の実施の形態に係る運転支援装置の他の構成及び作用については、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
このように、自車両の走行状態を示す各パーティクルの尤度に基づいて算出される先行車両との衝突時間を用いて、先行車両と衝突する危険性を精度良く判定することができる。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第3の実施の形態に係る運転支援装置の構成は、第1の実施の形態と同様の構成であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第3の実施の形態では、車両衝突時間TTCの算出方法が、第1の実施の形態と異なっている。
第3の実施の形態では、衝突判定部32によって、N個のパーティクルの各々について、T秒後までの各時刻の自車両位置と、T秒後までの各時刻の先行車両の位置とに基づいて、T秒後までの自車両の経路において先行車両と衝突するか否かを判断し、N個のパーティクルに対する判断結果に基づいて、衝突確率pcolを算出する。例えば、衝突判定部32は、以下の式に従って、衝突確率pcolを算出する。
pcol=Σ{col(lp(n),hp(n))}/N
ここで、col()は、T秒後までの経路において先行車両と衝突する場合に1、それ以外の場合に0を返す関数である。
また、衝突判定部32は、算出した衝突確率pcolが、閾値Th以上であるかを判定し、衝突確率pcolが閾値Th以上であれば、衝突する危険性が高いと判定し、ドライバに対して警報を出力するように警報装置16を制御する。
次に、第3の実施の形態に係る衝突判定処理ルーチンについて、図4を用いて説明する。なお、第1の実施の形態と同様の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
まず、ステップ100において、車間距離計測部12から出力される車間距離と車速センサ14から出力される車速とを取得し、ステップ102において、自車両の位置及び加速度、先行車両の車速及び加速度、並びに相対車速を算出する。そして、ステップ104において、初期化処理として、時刻0における自車両を示すN個のパーティクルを生成すると共に、次時刻を示す変数tに1を代入する。
次のステップ106では、次時刻tにおける先行車両の位置及び車速を予測し、ステップ108において、パーティクルを識別するための変数nに、1を設定する。ステップ110では、次時刻tのパーティクルnの加減速状態を判定する。次のステップ112では、次時刻tにおけるパーティクルnの自車両位置、車速、及び加速度を予測する。
そして、ステップ114において、次時刻tにおけるパーティクルnの尤度を算出する。
次のステップ116では、変数nが、N未満であるか否かを判定する。変数nがN未満である場合には、ステップ118において、nをインクリメントして、上記ステップ110へ戻る。一方、変数nが、Nに到達した場合には、全てのパーティクルについて予測処理が終了したと判断し、ステップ120へ移行する。ステップ120では、時刻tが予め定められた予測期間T未満であるか否かを判定する。時刻tがT未満である場合には、ステップ122において、N個のパーティクルを復元抽出し、ステップ124において、tをインクリメントして、上記ステップ106へ戻る。
一方、上記ステップ120で、時刻tがTに到達したと判定された場合には、時刻Tまでの予測処理が終了したと判断し、ステップ300へ移行する。
ステップ300では、N個のパーティクルの各々について、上記ステップ112で予測されたT秒後までの各時刻の自車両位置と、上記ステップ106で予測されたT秒後までの各時刻の先行車両の位置とに基づいて、当該パーティクルの経路において、先行車両と衝突するか否かを判定する。
次のステップ302では、上記ステップ300における各パーティクルに対する判定結果に基づいて、衝突確率を算出する。そして、ステップ304において、上記ステップ302で算出された衝突確率が、閾値Th以上であるか否かを判定し、衝突確率が、閾値Th以上である場合には、ステップ132において、警報を出力するように警報装置16を制御して、衝突判定処理ルーチンを終了する。一方、衝突確率が、閾値Th未満である場合には、警報を出力せずに、衝突判定処理ルーチンを終了する。
このように、自車両の走行状態を示す各パーティクルのT秒後までの経路における衝突有無に基づいて、先行車両との衝突確率を算出し、算出した先行車両との衝突確率を用いて、先行車両と衝突する危険性を精度良く判定することができる。
なお、上記の第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、車両衝突時間又は衝突確率を算出して、先行車両と衝突する危険性を判定する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、T秒後まで走行状態が予測された各パーティクルのうち、尤度の積算値が最大となるパーティクルを選択し、当該パーティクルの経路上での最大減速度を求め、最大減速度が、閾値以上であるか否かに基づいて、先行車両と衝突する危険性を判定するようにしてもよい。または、T秒後まで走行状態が予測された各パーティクルについて、経路上での最大減速度を求め、求められた各最大減速度に対して、パーティクルの尤度の積算値に応じた重み付けを行い、加重平均して求めた最大減速度が、閾値以上であるか否かに基づいて、先行車両と衝突する危険性を判定するようにしてもよい。
また、車間距離計測部によって計測された車間距離及び車速センサによって検出した車速に基づいて、自車両の位置及び加速度、先行車両の車速及び加速度、並びに相対車速を算出する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、自車両の位置及び加速度、先行車両の車速及び加速度、並びに相対車速も、各種センサを用いて検出するようにしてもよい。
また、運転支援として、警報を出力する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、衝突事故が発生する危険がある場合に、衝突事故を回避するように、制動介入制御や操舵制御を行うようにしてもよい。また、衝突事故が発生する危険がある場合に、運転支援として、ステアリング、ブレーキペダル、又はアクセルペダルの反力調整を行うようにしてもよい。例えば、運転支援として、十分な制動力がより小さなブレーキペダル踏力で得られるように、ブレーキペダルの荷重−ストロークの特性を変更するようにしてもよく、また、運転支援として、ステアリング反力を高めるように、ステアリングの荷重−ストロークの特性を変更するようにしてもよい。また、運転支援として、アクセルペダル反力を高めるように、アクセルペダルの荷重−ストロークの特性を変更するようにしてもよい。
本発明に係るプログラムを、記憶媒体に格納して提供することも可能である。
10 運転支援装置
12 車間距離計測部
14 車速センサ
16 警報装置
18 コンピュータ
20 車両状態算出部
22 先行車両予測部
24 加減速状態判定部
26 自車両状態予測部
28 尤度算出部
30 適切性判定部
32 衝突判定部
38 パラメータ算出部
40 確率分布算出部
42 記憶部

Claims (7)

  1. 自車両の走行状態、及び自車両の前方を走行する先行車両の走行状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された自車両の走行状態に基づいて、自車両の走行状態を含む自車両データを複数生成する生成手段と、
    前記検出手段によって検出された先行車両の走行状態又は前回予測された先行車両の走行状態に基づいて、次時刻の先行車両の走行状態を予測する先行車両予測手段と、
    前記複数の自車両データの各々について、予め求められた自車両の加減速状態の各々に対する自車両と前記先行車両との相対的な走行状態の確率分布、及び前記自車両データの前記走行状態と前記検出された先行車両の走行状態又は前記予測された先行車両の走行状態とから求められる前記相対的な走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の加減速状態を判定する加減速判定手段と、
    前記複数の自車両データの各々について、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態及び前記自車両データの前記走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の走行状態を予測して、前記自車両データを更新する自車両予測手段と、
    前記複数の自車両データの各々について、予め求められた前記相対的な走行状態及び加減速状態の組み合わせの確率分布と、前記自車両データの更新された前記走行状態及び前記予測された先行車両の走行状態から求められる前記相対的な走行状態と、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態とに基づいて、前記次時刻の尤度を算出する尤度算出手段と、
    前記複数の自車両データの各々について前記尤度算出手段によって算出された尤度に基づいて、前記複数の自車両データを復元抽出する復元抽出手段と、
    前記先行車両予測手段による予測、前記加減速判定手段による判定、前記自車両予測手段による予測、前記尤度算出手段による算出、及び前記復元抽出手段による復元抽出を繰り返し行い、前記先行車両予測手段によって予測された先行車両の走行状態、及び前記自車両予測手段によって予測された自車両の走行状態に基づいて、前記先行車両と衝突する危険性を判定する衝突危険判定手段と、
    を含む衝突危険判定装置。
  2. 前記衝突危険判定手段は、前記尤度算出手段によって複数の自車両データの各々について算出された尤度の時系列データの積算値と、前記自車両予測手段によって予測された前記自車両の走行状態と、前記先行車両予測手段によって予測された前記先行車両の走行状態とに基づいて、前記先行車両と衝突するまでの衝突時間を算出し、算出された前記衝突時間に基づいて、前記先行車両と衝突する危険性を判定する請求項1記載の衝突危険判定装置。
  3. 前記衝突危険判定手段は、前記尤度算出手段によって算出された尤度の時系列データの積算値が最大となる自車両データを特定し、前記特定された自車両データについて前記自車両予測手段によって予測された自車両の走行状態及び前記先行車両予測手段によって予測された先行車両の走行状態に基づいて、前記先行車両と衝突するまでの衝突時間を算出し、算出された前記衝突時間に基づいて、前記先行車両と衝突する危険性を判定する請求項2記載の衝突危険判定装置。
  4. 前記衝突危険判定手段は、前記自車両予測手段によって前記複数の自車両データについて予測された前記自車両の走行状態と、前記先行車両予測手段によって予測された前記先行車両の走行状態とに基づいて、前記複数の自車両データの各々について前記先行車両と衝突するまでの衝突時間を算出し、前記複数の自車両データについて、前記算出された前記衝突時間に対して、前記自車両データについて算出された尤度の時系列データの積算値に応じた重み付けを行って加算し、重み付け加算された前記衝突時間に基づいて、先行車両と衝突する危険性を判定する請求項2記載の衝突危険判定装置。
  5. 前記衝突危険判定手段は、前記自車両予測手段によって前記複数の自車両データの各々について予測された前記自車両の走行状態と、前記先行車両予測手段によって予測された先行車両の走行状態とに基づいて、前記複数の自車両データの各々について前記先行車両との衝突の有無を判定し、前記衝突の有無の判定結果に基づいて、先行車両と衝突する危険性を判定する請求項1記載の衝突危険判定装置。
  6. 前記衝突危険判定手段による判定結果に基づいて、運転支援を行なう運転支援手段を更に含む請求項1〜請求項5の何れか1項記載の衝突危険判定装置。
  7. コンピュータを、
    自車両の走行状態を検出する検出手段によって検出された自車両の走行状態に基づいて、自車両の走行状態を含む自車両データを複数生成する生成手段、
    自車両の前方を走行する先行車両の走行状態を検出する検出手段によって検出された先行車両の走行状態又は前回予測された先行車両の走行状態に基づいて、次時刻の先行車両の走行状態を予測する先行車両予測手段、
    前記複数の自車両データの各々について、予め求められた自車両の加減速状態の各々に対する自車両と前記先行車両との相対的な走行状態の確率分布、及び前記自車両データの前記走行状態と前記検出された先行車両の走行状態又は前記予測された先行車両の走行状態とから求められる前記相対的な走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の加減速状態を判定する加減速判定手段、
    前記複数の自車両データの各々について、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態及び前記自車両データの前記走行状態に基づいて、前記次時刻の自車両の走行状態を予測して、前記自車両データを更新する自車両予測手段、
    前記複数の自車両データの各々について、予め求められた前記相対的な走行状態及び加減速状態の組み合わせの確率分布と、前記自車両データの更新された前記走行状態及び前記予測された先行車両の走行状態から求められる前記相対的な走行状態と、前記加減速判定手段によって判定された加減速状態とに基づいて、前記次時刻の尤度を算出する尤度算出手段、
    前記複数の自車両データの各々について前記尤度算出手段によって算出された尤度に基づいて、前記複数の自車両データを復元抽出する復元抽出手段、及び
    前記先行車両予測手段による予測、前記加減速判定手段による判定、前記自車両予測手段による予測、前記尤度算出手段による算出、及び前記復元抽出手段による復元抽出を繰り返し行い、前記先行車両予測手段によって予測された先行車両の走行状態、及び前記自車両予測手段によって予測された自車両の走行状態に基づいて、前記先行車両と衝突する危険性を判定する衝突危険判定手段
    として機能させるためのプログラム。
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