JP2012126960A - アルミニウム複合材料及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】強度、耐摩耗性及び高温特性に優れるアルミニウム複合材料を提供する。
【解決手段】セラミックス短繊維1で作製したプリフォーム3に、セラミックス粒子5を混合した溶湯アルミニウム合金6を圧入して得たアルミニウム複合材料である。前記アルミニウム合金6はAl−Si、Al−Cu、Al−Mn、Al−Mg、又はAl−Znであり、前記セラミックス粒子5はAl2O3、SiC、MgAl2O4、B4C又はSi3N4であり、前記セラミックス短繊維1はAl2O3又は3Al2O3・2SiO2であることが好ましい
【選択図】図1
【解決手段】セラミックス短繊維1で作製したプリフォーム3に、セラミックス粒子5を混合した溶湯アルミニウム合金6を圧入して得たアルミニウム複合材料である。前記アルミニウム合金6はAl−Si、Al−Cu、Al−Mn、Al−Mg、又はAl−Znであり、前記セラミックス粒子5はAl2O3、SiC、MgAl2O4、B4C又はSi3N4であり、前記セラミックス短繊維1はAl2O3又は3Al2O3・2SiO2であることが好ましい
【選択図】図1
Description
本発明は、強度、耐摩耗性及び高温特性に優れるアルミニウム複合材料及びその製造方法に関するものである。
セラミックス粒子をアルミニウム合金に分散させた粒子分散アルミニウム複合材料(以下、複合材料ともいう)は、強度、耐熱性や耐摩耗性に優れており、自動車エンジンの部品などに用いられている。
従来の製造方法では、粒子分散強化アルミニウム複合材料は、溶融アルミニウムへの粒子の直接混合(混合法)、圧力による粒子プリフォームへの溶融アルミニウムの含浸(含浸法)、金属酸化物粉末のアルミニウム溶湯への添加によるアルミナ粒子のin-situ生成(反応法)によって作られている。
混合法を用いる場合、溶湯アルミニウムと粒子との濡れ性が良くないため、粒径10μm以下の粒子の溶湯金属への分散は非常に難しい。現状では、混合法において粒径10μm以下の粒子を溶融アルミニウムに分散する技術はまだ確立されたとは言えない。粒径数μm以下のセラミックスを攪拌法で溶湯アルミニウム合金に添加すると、粒子間の凝集が生じ、複合材料中に未含浸の粒子凝集体が残される。このような未含浸の粒子凝集体は複合材料の機械的特性を劣化させる。
同様に、金属酸化物の粉末の溶湯アルミニウム合金への添加によるアルミナ粒子のin-situ生成においては、前述と同じように粒径10μm以下の金属酸化物粒子を用いると、その混合もかなり難しい。
粒子プリフォームを用いて、圧力鋳造法で粒子分散アルミニウム複合材料を作製する場合、予め粒子プリフォームを作製する必要がある。ただし、粒径5μm以下の粒子を用いると、プリフォームの作製は非常に困難である。
一方、繊維強化アルミニウム複合材料は、繊維のプリフォームを用いて、圧力鋳造で溶湯アルミニウム合金をプリフォームの空隙に圧入することによって作製され、繊維の含有率は数%〜十数%である。ただし、この方法では、プリフォームのないところでは、合金が強化されないため、部品や部材の全体の強化ができない。
粒子分散アルミニウム複合材料の機械的特性をさらに向上させるには、粒径の小さな粒子の複合が望まれ、特にナノオーダーからサブミクロンオーダーのセラミックス粒子のアルミニウム合金への複合技術の開発が望まれている。しかし、従来の製造方法では、粒径がミクロンオーダーやナノオーダーの粒子のアルミニウム合金への複合は非常に困難であるため、新たな粒子分散法の開発が望まれている。
そこで、本発明の目的は上記課題を解決し、強度、耐摩耗性及び高温特性に優れるアルミニウム複合材料及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、セラミックス短繊維で作製したプリフォームに、セラミックス粒子を混合した溶湯アルミニウム合金を圧入して得たアルミニウム複合材料である。
前記アルミニウム合金はAl−Si、Al−Cu、Al−Mn、Al−Mg又はAl−Znであり、前記セラミックス粒子はAl2O3、SiC、MgAl2O4、B4C又はSi3N4であり、前記セラミックス短繊維はAl2O3又は3Al2O3・2SiO2であるとよい。
前記セラミックス粒子の粒径は30μm以下であり、前記セラミックス短繊維の直径は1μm〜30μmでアスペクト比が10〜1000であるとよい。
また、本発明は、セラミックス短繊維からなるプリフォームを金型にセットし、その後、セラミックス粒子を含んだ溶湯アルミニウム合金を鋳込み、更にその溶湯アルミニウム合金に圧力をかけ、その圧力で前記セラミックス粒子を含む溶湯アルミニウム合金を前記セラミックス短繊維からなるプリフォームに圧入するアルミニウム複合材料の製造方法である。
本発明によれば、強度、耐摩耗性及び高温特性に優れるアルミニウム複合材料を提供できる。
本発明の一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1(a)〜(c)は、本実施の形態に係るアルミニウム複合材料の製造工程を模式的に示したものである。
アルミニウム複合材料は、図1(a)に示すように、セラミックス短繊維1からなるプリフォーム(以下、繊維プリフォームともいう)3を金型4にセットし、図1(b)に示すように、セラミックス粒子(以下、粒子ともいう)5を含んだ溶湯アルミニウム合金6を鋳込み、図1(c)に示すように、溶湯アルミニウム合金6をパンチ7で加圧し、繊維プリフォーム3の空隙2に、セラミックス粒子5を含んだ溶湯アルミニウム合金6を圧入することで製造される。プリフォーム3と金型4は、溶湯アルミニウム合金6を鋳込む前に予め熱せられる。
このように、本発明は、予めAl2O3、3Al2O3・2SiO2等のセラミックス短繊維のプリフォーム3を金型4にセットした後、Al2O3、SiC、MgAl2O4、B4C、Si3N4等のセラミックス粒子5を分散させた溶湯アルミニウム合金6を加圧下でセラミックス短繊維のプリフォーム3に圧入することにより、セラミックス短繊維1とセラミックス粒子5で強化したアルミニウム複合材料を得るものである。
こうして得られたアルミニウム複合材料は、図1(c)のように、セラミックス粒子5で強化された粒子強化部分8と、セラミックス短繊維1とセラミックス粒子5とで強化された繊維・粒子強化部分9とを有している。
アルミニウム合金6としては、Al−Si、Al−Cu、Al−Mn、Al−Mg、Al−Zn等の合金を用いることができる。
セラミックス短繊維のプリフォーム3は、アルミナ(Al2O3)、ムライト(3Al2O3・2SiO2)等の短繊維からなる。セラミックス短繊維1の直径は1μm〜30μmで、アスペクト比(繊維の長さ/繊維の直径)は10〜1000である。また、プリフォーム3で強化している部分のセラミックス短繊維1の体積含有率(Vf)は3%〜20%である。セラミックス短繊維1の体積含有率が20%を超えると、通常の方法では鋳造が困難となる。
セラミックス繊維のプリフォームは一般的に、湿式法で作られる。本実施の形態では、セラミックス短繊維1と水とバインダを混合・分散させたスラリーを作り、これを吸引脱水成形した後、乾燥、焼成して、多孔質のセラミックス体であるプリフォーム3を得る。
湿式法では、吸引で水を取るため、水の流れに沿ってプリフォーム内では、繊維に一定の配向性があるのが特徴である。従って、配向性のある繊維プリフォームを補強材として用いる場合、複合材料内でも違う方向での強度は若干異なる。また、アルミニウム合金中の繊維の分布においては、プリフォーム中の繊維の分布がそのままに近い形で残されるため、共晶組織の中だけではなく、アルミニウム合金中の初晶α−Alの中でも繊維が存在する。
本発明は、繊維プリフォーム3の内部空隙2へのセラミックス粒子5の複合が特徴である。すなわち、繊維プリフォーム3は粒子プリフォームと違って内部の空隙2が互いに連通しており、セラミックス短繊維1とセラミックス粒子5が同時にアルミニウム合金6に分散される組織が得られる。セラミックス短繊維のプリフォーム3中にセラミックス粒子5を含んだアルミニウム合金6を圧入させるため、セラミックスの含有率(繊維と粒子)の高い複合材料が得られる。アルミニウム合金6へのセラミックスの補強材(繊維と粒子)の含有率が高くなるにつれ、アルミニウム複合材料の強度と耐熱性が改善される。また、前述の配向性のあるプリフォーム3内部への粒子の複合より補強効果のあまりない方向でも粒子によって補強される。
セラミックス粒子5はAl2O3、SiC、MgAl2O4、B4C、Si3N4等の粒子からなる。まず、セラミックス粒子5を溶湯攪拌法や半凝固攪拌法などの方法で溶湯アルミニウム合金6に分散させ、圧力鋳造に備える。セラミックス短繊維のプリフォーム3の隙間(空隙2)にセラミックス粒子5を含んだ溶湯アルミニウム合金6を浸透させるため、セラミックス粒子5の粒径は0.5〜30μm以下が好ましい。添加されるセラミックス粒子5の粒径が小さければ小さいほど、複合材料の強度が向上するが、粒径が小さすぎるとセラミックス粒子5の凝集体が生じ、攪拌法では粒子の分散が難しくなる。一方、セラミックス粒子5の粒径は30μmを超えると、プリフォーム3の隙間(空隙2)への浸透が難しくなる。
セラミックス粒子5を分散させた溶湯アルミニウム合金6においては、凝固の時、Al−Siの亜共晶合金と過共晶合金のようなアルミニウム合金では、初晶α−Alや初晶Si内部への複合がなく、セラミックス粒子5が共晶溶湯(すなわち液相)に押し出された後、アルミニウム合金が凝固するので、セラミックス粒子5は初晶の周りや共晶の内部へ分散される。ただし、本発明の場合では、短繊維のプリフォーム3にセラミックス粒子5を含んだ溶湯アルミニウム合金6を加圧下で鋳込むので、短繊維の位置はそのまま保たれ、初晶α−Alや初晶Siの中に入り込むことは可能である。
攪拌法で粒径10μm以下の小さなセラミックス粒子5を溶湯アルミニウム合金6に複合する場合、粒径が小さいため、溶湯アルミニウム合金6が浸透できていないセラミックス粒子5の凝集体が生じ、複合材料の性能を劣化させるが、本発明の場合、攪拌法で溶湯アルミニウム合金6が浸透できていないセラミックス粒子5の凝集体が生じても、その後の圧力鋳造で、粒子5の凝集体へのアルミニウム合金6の浸透ができる。
本実施の形態に係るアルミニウム複合材料の製造方法では、セラミックス粒子5を含む溶湯アルミニウム合金6をセラミックス短繊維のプリフォーム3に圧入するため、圧力鋳造用の金型4やプリフォーム3を予熱する必要がある。これは、溶湯を凝固させることなくプリフォーム3中に浸透させるためである。金型4の予熱温度は200〜500℃で、プリフォーム3の予熱温度は300〜900℃である。特に、プリフォーム3の予熱温度が高ければ高いほどよい。
以上要するに、本発明によれば、予めセラミックス短繊維のプリフォーム3を金型4にセットした後、セラミックス粒子5を分散させた溶湯アルミニウム合金6を加圧下でセラミックス短繊維のプリフォーム3に圧入することにより、セラミックス粒子5とセラミックス短繊維1で強化したアルミニウム複合材料が得られる。
本発明のアルミニウム複合材料を製造する際には、圧力鋳造法を用いるため、溶湯攪拌法で添加したセラミックス粒子5の粒径が小さくて、粒子5の未分散の凝集体が生じても、後の圧力鋳造で凝集体の中まで溶湯アルミニウム合金6が浸透し、セラミックス粒子5の凝集による未含浸の問題が解決でき、欠陥のない複合材料が得られる。
また、セラミックス短繊維のプリフォーム3の内部の空隙2へ、粒子5を含んだ溶湯アルミニウム合金6が圧入されるので、プリフォーム3のある場所ではセラミックス短繊維1とセラミックス粒子5の両方が補強効果を発揮でき、より高強度の部位が形成できる。また、プリフォーム3のない部分でも微細な粒子5が添加されているので、強度や耐摩耗性が向上する。
本発明に係るアルミニウム複合材料は、微細なセラミックス粒子5とセラミックス短繊維1により強化されているため、強度、耐摩耗性、高温特性が改善され、高強度軽量化部材として自動車産業等に応用できる。自動車産業に応用するに際しては、例えば、ピストンやシリンダブロックなどに用いることができる。
以下に実施例と比較例を説明する。
実施例1:
SiC粒子(平均粒径5μm、8vol%)を攪拌法でAC8Aアルミニウム合金(JIS規格)に混合した後、750℃に加熱し、圧力鋳造に備えた。アルミナ短繊維(平均直径6μm、10vol%)からなるプリフォームを800℃で予熱した後、450℃に予熱した金型にセットしてから、上記のSiC粒子を含んだAC8A溶湯アルミニウム合金を鋳込み、その後、100MPaの圧力で溶湯アルミニウム合金に圧力をかけ、SiC粒子を含んだアルミニウム合金をプリフォームに浸透させた。圧力鋳造後、得られた複合材料をT6で熱処理し、その組織を観察し、また、その引張強度を測定した。研磨した試料の組織から、もとのプリフォームの場所からアルミナ短繊維とSiC粒子が均一に分布していることが観察され、プリフォームのないところでは、SiC粒子が均一にアルミニウム合金に分布していた。SiC粒子強化AC8A複合材料の引張強度はAC8A合金より約9%高くなり、また、SiC粒子とアルミナ繊維が強化した部分の引張強度はAC8A合金より約25%高くなった。
SiC粒子(平均粒径5μm、8vol%)を攪拌法でAC8Aアルミニウム合金(JIS規格)に混合した後、750℃に加熱し、圧力鋳造に備えた。アルミナ短繊維(平均直径6μm、10vol%)からなるプリフォームを800℃で予熱した後、450℃に予熱した金型にセットしてから、上記のSiC粒子を含んだAC8A溶湯アルミニウム合金を鋳込み、その後、100MPaの圧力で溶湯アルミニウム合金に圧力をかけ、SiC粒子を含んだアルミニウム合金をプリフォームに浸透させた。圧力鋳造後、得られた複合材料をT6で熱処理し、その組織を観察し、また、その引張強度を測定した。研磨した試料の組織から、もとのプリフォームの場所からアルミナ短繊維とSiC粒子が均一に分布していることが観察され、プリフォームのないところでは、SiC粒子が均一にアルミニウム合金に分布していた。SiC粒子強化AC8A複合材料の引張強度はAC8A合金より約9%高くなり、また、SiC粒子とアルミナ繊維が強化した部分の引張強度はAC8A合金より約25%高くなった。
実施例2:
スピネル粒子(平均粒径0.5μm、4vol%)を攪拌法でAC8Aアルミニウム合金(JIS規格)に混合した後、750℃に加熱し、圧力鋳造に備えた。アルミナ短繊維(平均直径6μm、10vol%)からなるプリフォームを800℃で予熱した後、450℃に予熱した金型にセットしてから、上記のスピネル粒子を含んだAC8A溶湯アルミニウム合金を鋳込み、その後、100MPaの圧力で溶湯アルミニウム合金に圧力をかけ、スピネル粒子を含んだアルミニウム合金をプリフォームに浸透させた。圧力鋳造後、得られた複合材料をT6で熱処理し、その組織を観察し、また、その引張強度を測定した。研磨した試料の組織から、もとのプリフォームの場所からアルミナ短繊維とスピネル粒子が均一に分布していることが観察され、プリフォームのないところでは、スピネル粒子が均一にアルミニウム合金に分布していた。スピネル粒子強化AC8A複合材料の引張強度はAC8A合金より約7%高くなり、また、SiC粒子とアルミナ繊維が強化した部分の引張強度はAC8A合金より約20%高くなった。
スピネル粒子(平均粒径0.5μm、4vol%)を攪拌法でAC8Aアルミニウム合金(JIS規格)に混合した後、750℃に加熱し、圧力鋳造に備えた。アルミナ短繊維(平均直径6μm、10vol%)からなるプリフォームを800℃で予熱した後、450℃に予熱した金型にセットしてから、上記のスピネル粒子を含んだAC8A溶湯アルミニウム合金を鋳込み、その後、100MPaの圧力で溶湯アルミニウム合金に圧力をかけ、スピネル粒子を含んだアルミニウム合金をプリフォームに浸透させた。圧力鋳造後、得られた複合材料をT6で熱処理し、その組織を観察し、また、その引張強度を測定した。研磨した試料の組織から、もとのプリフォームの場所からアルミナ短繊維とスピネル粒子が均一に分布していることが観察され、プリフォームのないところでは、スピネル粒子が均一にアルミニウム合金に分布していた。スピネル粒子強化AC8A複合材料の引張強度はAC8A合金より約7%高くなり、また、SiC粒子とアルミナ繊維が強化した部分の引張強度はAC8A合金より約20%高くなった。
比較例:
スピネル粒子(平均粒径0.5μm、4vol%)を攪拌法でAC8Aアルミニウム合金(JIS規格)に混合した後、750℃に加熱した後、金型に鋳込んだ。得られた複合材料をT6で熱処理し、その組織を観察し、また、その引張強度を測定した。研磨した試料からアルミニウム合金が浸透できていないスピネル粒子の凝集体が観察された。スピネル粒子強化AC8A複合材料の引張強度はAC8A合金より約30%低くなった。
スピネル粒子(平均粒径0.5μm、4vol%)を攪拌法でAC8Aアルミニウム合金(JIS規格)に混合した後、750℃に加熱した後、金型に鋳込んだ。得られた複合材料をT6で熱処理し、その組織を観察し、また、その引張強度を測定した。研磨した試料からアルミニウム合金が浸透できていないスピネル粒子の凝集体が観察された。スピネル粒子強化AC8A複合材料の引張強度はAC8A合金より約30%低くなった。
1 セラミックス短繊維
2 空隙
3 プリフォーム
4 金型
5 セラミックス粒子
6 アルミニウム合金
7 パンチ
8 粒子強化部分
9 繊維・粒子強化部分
2 空隙
3 プリフォーム
4 金型
5 セラミックス粒子
6 アルミニウム合金
7 パンチ
8 粒子強化部分
9 繊維・粒子強化部分
Claims (4)
- セラミックス短繊維で作製したプリフォームに、セラミックス粒子を混合した溶湯アルミニウム合金を圧入して得たことを特徴とするアルミニウム複合材料。
- 前記アルミニウム合金はAl−Si、Al−Cu、Al−Mn、Al−Mg、又はAl−Znであり、前記セラミックス粒子はAl2O3、SiC、MgAl2O4、B4C又はSi3N4であり、前記セラミックス短繊維はAl2O3又は3Al2O3・2SiO2である請求項1に記載のアルミニウム複合材料。
- 前記セラミックス粒子の粒径は30μm以下であり、前記セラミックス短繊維の直径は1μm〜30μmでアスペクト比が10〜1000である請求項1又は2に記載のアルミニウム複合材料。
- セラミックス短繊維からなるプリフォームを金型にセットし、その後、セラミックス粒子を含んだ溶湯アルミニウム合金を鋳込み、更にその溶湯アルミニウム合金に圧力をかけ、その圧力で前記セラミックス粒子を含む溶湯アルミニウム合金を前記セラミックス短繊維からなるプリフォームに圧入することを特徴とするアルミニウム複合材料の製造方法。
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