JP2012122621A - 逆流防止ダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】換気性能が良く、防火ダンパーと離さずに設置することができ、設置工程を合理化、簡素化することができ、フレームの厚みが薄い、逆流防止ダンパーを提供することにある。
【解決手段】軸方向の両端が開口した中空円筒形のフレーム11と、フレーム11に、軸方向に直交する平面上で互いに平行に設置された2本の支持ピンと、各支持ピンに支持され、開口を閉じる閉位置と開口を開く開位置との間で回動可能な複数のダンパー板13と、各ダンパー板13を閉位置に向けて付勢する付勢部材と、を備え、ダンパー板13は支持ピンより内側の内側ダンパー板13aと外側の外側ダンパー板13bとからなり、内側ダンパー板13aと外側ダンパー板13bはフレーム11内を流れるガスの風圧により閉位置から付勢部材に抗して開位置方向へ開く。
【選択図】図4

Description

本発明は、排気ダクトに設置される逆流防止ダンパーに関する。
中高層の共同住宅に設置される燃焼器具の排気を排気シャフト方式により行う場合は、外気圧による室内への逆流を防止するため、ダクトに逆流防止ダンパーを設置することが定められている。こうしたことから、一般に排気ダクトの所定位置に逆流防止ダンパーを配置している。この逆流防止ダンパーは一定方向のガスの流れに対して通風を開放させ、逆方向のガスの流れに対しては通風遮断を行うものである。これにより、ダクトを通じて外部から室内に外気が入ってくること、あるいは、排気が逆流することを防いでいる。
図1に示すように、中空円筒形のフレーム内2を横切るようにフレーム2の中心に支持ピン3が設置され、支持ピン3の両側に設置されたダンパー板4が一定方向のガスの流れに対して一方向に回転開放する逆流防止ダンパー1が開示されている(特許文献1)。
その他逆流防止ダンパーとして特許文献2が開示されている。
一方、耐火構造等の防火区画を換気・暖房・冷房設備・燃焼器具のダクトが貫通する場合、防火ダンパーを設置することが建築基準法で定められている。防火ダンパーは、火災が発生した際、自動的に換気路を閉鎖して遮炎、遮煙機能を発揮し、火災の被害を最小限に食い止める。防火ダンパーは特許文献3、特許文献4、特許文献5に開示されている。
このように、上述した逆流防止ダンパーと防火ダンパーは、中高層の共同住宅において必要不可欠な設備である。
特開2007−298239号公報 特開平10−288393号公報 実用新案登録第3159624号 特開平7−39596号公報 特開平5−31204号公報
ダクト内の流速は、中央付近が最も速く、ダクトの内壁に近づくにつれ、空気抵抗を生じて遅くなることが知られている。しかし、図1(B)に示すように、特許文献1の逆流防止ダンパー1は、中心に支持ピン3があり、その支持ピン3を中心としてダンパー板4が回動する構造になっている。そのため、最も流速の速い中央のガスが支持ピン3にあたり、空気抵抗が生じてしまう。その反面、ダンパー板4の先端を押す風圧は弱いため、ダンパー板4が開きにくかった。
一方、一般に防火ダンパーは、逆流防止ダンパーと同じく、フレームの中心に支持ピンを設置し、支持ピンの両側に防火ダンパー板を取り付け、防火ダンパー板を折りたたんではさむ形で温度ヒューズがある。そのため、温度ヒューズは防火ダンパーの中央に設置されることが多い。そして防火ダンパーが閉鎖するためには大量の高温ガスが防火ダンパーの中心を通る必要がある。また、逆流防止ダンパー1を設置する際に、防火ダンパーの室内側に逆流防止ダンパーを設置することが一般的である。
しかし、特許文献1の逆流防止ダンパー1を通った空気は一度、逆流防止ダンパー1の中央にある支持ピン3にぶつかり、ダンパー板4をつたってフレーム2の内壁付近に開かれた隙間を通過する。したがって、逆流防止ダンパー1の風下付近では、中心部分を通る風量が少なくなる。
そのため、逆流防止ダンパー1と防火ダンパーを近づけて設置すると、中心部分のガスの通過が少なくなり、温度ヒューズの温度が十分に上がらない。そのため温度ヒューズがうまく作動しないおそれがあった。それにより、逆流防止ダンパー1を防火ダンパーから離して設置しなければならず、逆流防止ダンパー1をダクトに設置し、その後防火ダンパーをダクトに設置するという煩雑な工程が必要だった。
また、ダンパー板が最大限に開いた場合でも、ダンパー板がフレーム内に収まる必要があるため、フレームの厚み(軸方向長さ)は最薄でもフレームの半径分必要だった。
また、特許文献2の逆防止用対向翼ダンパーはバランスウェイトとリンク機構がフレームから突出している。そのため、ダクトに逆防止用対向翼ダンパーを設置する際、設置工程が煩雑になるという問題があった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、換気性能が良く、防火ダンパーと離さずに設置することができ、設置工程を合理化、簡素化することができ、フレームの厚み(軸方向長さ)が薄い、逆流防止ダンパーを提供することにある。
本発明によれば、軸方向の両端が開口した中空円筒形のフレームと、
前記フレームに、前記開口の一方に隣接し、かつ軸方向に直交する平面上で互いに平行に設置された2本の支持ピンと、
前記各支持ピンに支持され、前記開口を閉じる閉位置と前記開口を開く開位置との間で回動可能な複数のダンパー板と、
前記各ダンパー板を閉位置に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
前記ダンパー板は前記支持ピンより内側の内側ダンパー板と外側の外側ダンパー板とからなり、
前記内側ダンパー板と前記外側ダンパー板は前記フレーム内を流れるガスの風圧により閉位置から付勢部材に抗して開位置方向へ開く、ことを特徴とする逆流防止ダンパーが提供される。
本発明の実施例によれば、前記内側ダンパー板は矩形であり、前記外側ダンパー板は直線と円弧で囲まれている三日月形である。
また、前記2本の支持ピンは前記開口の中心に対して対称かつ前記中心から同じ距離の位置に設置されている。
また、前記フレームは前記ダンパー板の風上側に閉位置でダンパー板を止める突周部を備える。
また、前記付勢部材はコイルばねである。
また、前記フレーム、前記ダンパー板はアルミ、ステンレス、スチールのいずれかである。
また、前記支持ピンが隣接する開口と反対側の開口に、一定の温度以上で作動する温度ヒューズが中央に設置されている防火ダンパーを備え、逆流防止ダンパーのダンパー板と防火ダンパーの防火ダンパー板とがフレームの軸方向に対して同じ方向に開くように構成されている。
また、前記支持ピンが隣接する開口に、一定の温度以上で作動する温度ヒューズが中央に設置されている防火ダンパーを備え、逆流防止ダンパーのダンパー板が開く向きと防火ダンパーの防火ダンパー板が開く向きがフレームの軸方向に対して逆になるように構成されている。
上述した本発明の逆流防止ダンパーによれば、ダクトの中央を通過する最速のガスが内側ダンパー板の支持ピンの内側に当たるため、ダンパー板が開きやすい。そのため、換気性能が向上する。
また、ダクトの中央を通過する最速のガスが大量に、流速を保ったまま逆流防止ダンパーの中央を通過する。逆流防止ダンパーを通過したガスもまた、中央の流速が最速となる。そのため、防火ダンパーの中央に設置されている温度ヒューズに大量のガスが接触することができ、たとえ逆流防止ダンパーと防火ダンパーの距離が近くても防火ダンパーの温度ヒューズを確実に作動させることができる。
また、逆流防止ダンパーと防火ダンパーの距離を離して設置する必要がないため、防火ダンパーとセットにして製品化することができる。さらに、既にある既製品の防火ダンパーに被せて使用したり、防火ダンパーと逆流防止ダンパーを一体品として製造したりすることができる。それにより、防火ダンパーと逆流防止ダンパーの設置工程を合理化することができる。
さらに、フレームの外部に突出した部品がないため、逆流防止ダンパーをダクトにそのまま挿入することができ、さらに設置工程を簡素化することができる。
また、ダンパー板が4分割されているため、ダンパー板の幅は、中心から支持ピンまでの長さ、もしくは支持ピンからフレームまでの長さだけで良い。そのため、フレームの厚み(軸方向長さ)を薄くすることができる。これにより、ダクトの距離が短い場所にも設置することができる。
従来の逆流防止ダンパーを室外側から見た図(A)と従来の逆流防止ダンパーを防火ダンパーと組み合わせた場合の断面図(B)である。 本発明による第1実施形態の逆流防止ダンパーを室外側から見た図である。 図2のX−X線における断面図である。 図2の逆流防止ダンパーを室内側から見た斜視図である。 本発明による第2実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。 本発明による第3実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。 本発明による第4実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。 本発明による第5実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は本発明による第1実施形態の逆流防止ダンパー10を室外側から見た図である。
図2において、11は両端に開口部を有するフレーム、12はフレームの内周側に突設された支持ピン、13は支持ピンを軸とするダンパー板、14はダンパー板が閉鎖した位置で止まるようにフレームに設置された突周部、15は緩衝部材、16はダンパー板を付勢する付勢部材である。また、13aは内側ダンパー板、13bは外側ダンパー板、13cは折り返し、14aは内側突周部、14bは外側突周部である。
本実施例のフレーム11は中空円筒形の形状をしており、その軸方向の両端が開口している。図2に示すように、フレーム11の開口の一方に隣接して2本の支持ピン12がフレーム11の軸方向に直交する平面上で互いに平行に設置されている。
そして1本の支持ピン12につき2枚のダンパー板13が、各支持ピン12に支持され、フレーム11の開口を閉じる閉位置と開口を開く開位置との間で回動するように設置されている。また、支持ピン12にはダンパー板13を閉位置に向けて付勢する付勢部材16が設置されている。
ここで、開位置とは、ダンパー板13の面がフレーム11の軸方向に平行又は平行に近くなる位置のことを指す。また、閉位置とはダンパー板13が軸方向に直交する位置のことを指す。
本実施例のフレーム11は、一般的なダクトの断面が円形であるため中空円筒形にしているが、ダクトの断面が矩形である場合には、それに合わせてフレーム11をその横断面が方形の角筒状に形成してもよい。フレーム11の素材は内部を流れるガス温度に耐えられる金属が良く、アルミ、ステンレス、スチールが好ましい。
支持ピン12は直線の細い針金状の形状である。2本の支持ピン12はフレーム11の開口の一方に隣接し、かつ軸方向に直交する平面上で互いに平行に設置され、そして開口の中心に対して対称かつ中心から同じ距離の位置に設置されている。
本実施例では、支持ピン12の両端をフレーム11の突周部14に固定している。しかし、支持ピン12をフレーム11に固定する方法はこれに限らず、フレーム11に設けた小さい穴や溝に差し込んでもよい。また、ネジなどでフレーム11に固定してもよい。
また、本実施例では、支持ピン12がフレーム11の半径の半分程度中心から離れた位置にそれぞれ設置されている。しかし、支持ピン12の位置はこれに限らなくて良い。支持ピン12がフレーム11の中心から離れるほど、内側ダンパー板13aの支持ピン12と接する辺縁の長さは短くなり、その辺縁に直交する辺縁の長さは長くなる。
支持ピン12にはそれぞれ2枚のダンパー板13が各支持ピン12を中心に回動するように設置されている。ダンパー板13は支持ピン12より内側の内側ダンパー板13aと外側の外側ダンパー板13bとからなる。なお、ダンパー板13の素材は、内部を流れるガス温度に耐えられる金属が良く、アルミ、ステンレス、スチールが好ましい。
内側ダンパー板13aは矩形である。そのため、内側ダンパー板13aがフレーム11の内壁にあたることなく、開位置まで開くことができる。内側ダンパー板13aにおいて、フレーム11の中央にあたる辺縁には、内側ダンパー板13aを補強するための折り返し13cがある。折り返し13cがあることにより、内側ダンパー板13aの耐久性が強くなり、内側ダンパー板13aが変形しにくくなる。そのため、ダンパー板13が閉まった時に中心からの隙間風を生じにくい。
外側ダンパー板13bは直線と円弧で囲まれている略半月形、すなわち三日月形である。外側ダンパー板13bの直線の辺縁が支持ピン12に支持されている。外側ダンパー板13bの円弧の辺縁のカーブは、フレーム11の内壁のカーブに合っている。
フレーム11の内周面かつダンパー板13の風上側には、突周部14が設けられている。この突周部14によりダンパー板13が閉位置で止まることができる。また、ダンパー板13とフレーム11の間にできた隙間を突周部14が防ぐことにより、空気の逆流を確実に止めることができる。
突周部14は内側ダンパー板13aが接触する内側突周部14aと、外側ダンパー板13bが接触する外側突周部14bとからなる。
本実施例の内側突周部14aは内側ダンパー板13aの辺縁にあわせ、内側ダンパー板13aに接触する辺縁が直線になっている。また、フレーム11に接触する辺縁はフレーム11内壁のカーブに沿って円弧にできている。
なお、ダンパー板13と突周部14とで空気を漏らすことなく確実に逆流を遮断できるならば、突周部14の形状はその他の形状でもよい。
外側突周部14bはフレーム11のカーブにそって円弧にできている。本実施例の外側突周部14bは、支持ピン12側のフレーム11の開口部の辺縁を内側に折り曲げることにより、フレーム11と一体にできている。しかし、外側突周部14bの形態はこれに限られず、フレーム11と別に作成して設置してもよい。また、内側突周部14aと同様に、直線と円弧からなる形状でもよい。
内側突周部14a及び外側突周部14bにおけるダンパー板13が接触する部分には、緩衝部材15が備えられている。緩衝部材15は例えば板状のゴムなどの弾性体などが用いられる。この緩衝部材15によりダンパー板13が開閉する時にダンパー板13と突周部14との接触により生じる音を静音化することができる。また、緩衝部材15は金属でできている突周部14に比べてやわらかく、ダンパー板13と密着する。そのため、緩衝部材15を使用しない時に比べて、逆流防止性能を上げることができる。
付勢部材16は各ダンパー板13を閉位置に向けて付勢する。本実施例の付勢部材16は支持ピン12に取り付けられたコイルばねであるが、ゴム等でもよい。この付勢部材16によって、無風状態の時に、ダンパー板13は閉位置に位置する。
なお、上記において、フレーム11、ダンパー板13はアルミ、ステンレス、スチールのいずれかである。
次に、図3、図4において、本発明の使用形態を説明する。図3は図2のX−X線における断面図である。図3(A)はダンパー板13の閉鎖時を示し、図3(B)はダンパー板13の開放時を示す。また、図4は図2の逆流防止ダンパー10を室内側から見た斜視図である。図4(A)はダンパー板13の閉鎖時を示し、図4(B)はダンパー板13の開放時を示す。
無風の時やガスの逆流が生じている時、逆流防止ダンパー10のダンパー板13は、図3(A)や図4(A)に示したように閉鎖している。
室内側からフレーム11内をガスが流れると、図3(B)や図4(B)に示したように、フレーム11内を流れるガスの風圧により、内側ダンパー板13aと外側ダンパー板13bとが閉位置から付勢部材16に抗して開位置方向へ開く。
上述したように、ダスト内のガスの流速は、ダストの中央が最も速い。本発明の逆流防止ダンパー10の中央には2枚の内側ダンパー板13aがあり、それらが最も流速の速いガスによって大きく観音開きする。フレーム11の中央が大きく開くため、空気抵抗を生じるものはフレーム11の中央に無い。そのため、ダストの中央を流れる大量のガスが、その流速を落とすことなく、フレーム11の中央を通過することができる。
また、外側ダンパー板13bもダンパー内のガスの風圧により開く。つまり、ダストの内壁付近を流れるガスが外側ダンパー板13bを開き、通過する。
図5は本発明による第2実施形態の逆流防止ダンパー10の断面図である。図5(A)は、防火ダンパー17を支持ピン12が隣接する開口と反対側の開口に設置した、本発明による第2実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。図5(B)は図5(A)のA−A断面図である。
ダストの中央を流れる大量のガスが、その流速を落とすことなく、フレーム11の中央を通過することができるという特徴により、次に述べる第2実施形態が可能となる。以下に、図5を用いて第2実施形態について説明する。
なお、17は防火ダンパー、18は温度ヒューズ、19は中央開口部、20は防火支持ピン、22は防火ダンパー板を示す。
上述したように、防火ダンパー17は、フレームの中心に防火支持ピン20を設置し、防火支持ピン20の両側に防火ダンパー板22を取り付け、防火ダンパー板22を折りたたんではさむ形で温度ヒューズがある。そのため、防火ダンパー17の温度ヒューズ18は防火ダンパー17の中央に設置されることが一般的である。温度ヒューズ18が作動するためには、防火ダンパー17の中央を大量の熱風が通過する必要がある。
第2実施形態の逆流防止ダンパー10には、支持ピン12が隣接する開口と反対側の開口(すなわち、室外側)に防火ダンパー17が備えられ、逆流防止ダンパー10のダンパー板13と防火ダンパー17の防火ダンパー板22とがフレーム11の軸方向に対して同じ方向に開くように構成されている。この防火ダンパー17は一定の温度以上で作動する温度ヒューズ18が中央に設置されているものがよい。また、温度ヒューズ18が設置される場所は中央でなくても、フレーム11の中央にある開口部(以下、中央開口部19とする。)を通過したガスが大量に接触できる部位であればよい。
防火ダンパー17を逆流防止ダンパー10に設置する方法としては、図5に示すようにクリップやネジ留め等があげられる。また、既存の防火ダンパー17を本発明の逆流防止ダンパー10と組み合わせて、テープで留めてもよい。
図6は本発明による第3実施形態の逆流防止ダンパー10の断面図である。また、図6(A)は、防火ダンパー17を支持ピン12が隣接する開口と反対側の開口と一体化して製造した本発明による第3実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。図6(B)は図6(A)のA−A断面図である。
第3実施形態の逆流防止ダンパー10も、支持ピン12が隣接する開口と反対側の開口に防火ダンパー17が備えられ、逆流防止ダンパー10のダンパー板13と防火ダンパー17の防火ダンパー板22とがフレーム11の軸方向に対して同じ方向に開くように構成されている。
第3実施形態は、初めから防火ダンパー17を逆流防止ダンパー10と一体にして製造している点が第2実施形態と異なる。
その他の点については第2実施形態と同様である。
図7は本発明による第4実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。図7(A)は、防火ダンパー17を支持ピン12が隣接する開口に設置した、本発明による第4実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。図7(B)は図7(A)のA−A断面図である。
図7において、逆流防止ダンパー10の側が室内であり、防火ダンパー17の側が室外である。
第4実施形態の逆流防止ダンパー10には、支持ピン12が隣接するフレーム11の開口に防火ダンパー17が備えられている。この防火ダンパー17は一定の温度以上で作動する温度ヒューズ18が中央に設置されているものがよい。そして、逆流防止ダンパー10のダンパー板13は防火ダンパー17が設置されている側と反対側に向かって開く。すなわち、逆流防止ダンパー10のダンパー板13が開く向きと防火ダンパー17の防火ダンパー板22が開く向きがフレーム11の軸方向に対して逆になるように構成されている。
この構造により、通常時には、排気を防止させつつ、外気を給気することができる。
一方、火災が発生した際には、防火ダンパー17が自動的に換気路を閉鎖し、室外から入る炎や煙を遮断することができる。
なお、室外にはフードを付けても良い。また、逆流防止ダンパー10防火ダンパー17はクリップやネジ留め等で留めても良い。また、既存の防火ダンパー17を本発明の逆流防止ダンパー10と組み合わせて、テープで留めてもよい。
図8は本発明による第5実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。図8(A)は、防火ダンパー17を支持ピン12が隣接する開口と一体化して製造した本発明による第5実施形態の逆流防止ダンパーの断面図である。図8(B)は図8(A)のA−A断面図である。
また、21は、閉位置で防火ダンパー板22を止めるための防火突周部である。
第5実施形態は、初めから防火ダンパー17を逆流防止ダンパー10と一体にして製造している点が、第4実施形態と異なる。内側突周部14aと外側突周部14bは、逆流防止ダンパー10のダンパー板13の風上側であり、防火ダンパー17の防火支持ピン20及び防火突周部21と支持ピン12の間に設置されている。
その他の点については、第4実施形態と同様である。
なお、上記において、フレーム11、ダンパー板13はアルミ、ステンレス、スチールのいずれかである。
上述した発明によれば、以下の効果が得られる。
1.換気性能の向上
ダクトの中央を通過する最も流速の速いガスが内側ダンパー板13aの支持ピン12の内側に当たるため、ダンパー板13が開きやすい。そのため、換気性能が向上する。
2.逆流防止ダンパー10の風下に設置した防火ダンパー17の作動性の向上
ダクトの中央を通過する最も流速の速い大量のガスが、その速い流速を保ったまま逆流防止ダンパー10の中央に開いた中央開口部19を通過する。逆流防止ダンパー10を通過したガスもまた、中央の流速が最速となる。そのため、防火ダンパー17の中央に設置されている温度ヒューズ18に大量のガスが接触することができ、たとえ逆流性防止ダンパー10と防火ダンパー17の距離が近くても防火ダンパー17の温度ヒューズ18を確実に作動させることができる。
3.設置工程の合理化
上述したように逆流性防止ダンパーと防火ダンパー17の距離が近くても防火ダンパー17を確実に作動させることができる。この利点により、逆流防止ダンパー10を防火ダンパー17から離して設置する必要はない。そのため、逆流防止ダンパー10に防火ダンパー17を備えるなど、逆流防止ダンパー10と防火ダンパー17を一体化することができる。例えば、逆流防止ダンパー10を防火ダンパー17とセットにして製品化することができる。また、既にある既製品の防火ダンパー17に被せて使用したり、防火ダンパー17と逆流防止ダンパー10を一体品として製造したりすることができる。この防火ダンパー17を一体化した逆流防止ダンパー10を採用することにより、この逆流防止ダンパー10とは別に防火ダンパー17を設置する必要はない。これにより、防火ダンパー17を設置する工程を省略でき、設置工程を合理化することができる。
4.設置工程を簡素化
本発明の逆流防止ダンパー10は、逆流防止ダンパー10の中央が開くという機能をフレーム11の外部に突出した部品を付けずに可能にしている。これにより、逆流防止ダンパー10をダクトにそのまま挿入することができ、設置工程を簡素化することができる。
5.コンパクト化
ダンパー板13が4分割されているため、ダンパー板13の幅は、中心から支持ピン12までの長さ、もしくは支持ピン12からフレーム11までの長さだけで良い。そのため、逆流防止ダンパー10の厚みを薄くすることができる。これにより、ダクトの距離が短い場所にも設置することができる。
なお、上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
10 逆流防止ダンパー、11 フレーム、12 支持ピン、13 ダンパー板、13a 内側ダンパー板、13b 外側ダンパー板、13c 折り返し、14 突周部、14a 内側突周部、14b 外側突周部、15 緩衝部材、16 付勢部材、17 防火ダンパー、18 温度ヒューズ、19 中央開口部、20 防火支持ピン、21 防火突周部、22 防火ダンパー板

Claims (8)

  1. 軸方向の両端が開口した中空円筒形のフレームと、
    前記フレームに、前記開口の一方に隣接し、かつ軸方向に直交する平面上で互いに平行に設置された2本の支持ピンと、
    前記各支持ピンに支持され、前記開口を閉じる閉位置と前記開口を開く開位置との間で回動可能な複数のダンパー板と、
    前記各ダンパー板を閉位置に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
    前記ダンパー板は前記支持ピンより内側の内側ダンパー板と外側の外側ダンパー板とからなり、
    前記内側ダンパー板と前記外側ダンパー板は前記フレーム内を流れるガスの風圧により閉位置から付勢部材に抗して開位置方向へ開く、ことを特徴とする逆流防止ダンパー。
  2. 前記内側ダンパー板は矩形であり、
    前記外側ダンパー板は直線と円弧で囲まれている三日月形である、ことを特徴とする請求項1に記載の逆流防止ダンパー。
  3. 前記2本の支持ピンは前記開口の中心に対して対称かつ前記中心から同じ距離の位置に設置されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載の逆流防止ダンパー。
  4. 前記フレームは前記ダンパー板の風上側に閉位置でダンパー板を止める突周部を備える、ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の逆流防止ダンパー。
  5. 前記付勢部材はコイルばねであること、を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の逆流防止ダンパー。
  6. 前記フレーム、前記ダンパー板はアルミ、ステンレス、スチールのいずれかである、ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の逆流防止ダンパー。
  7. 前記支持ピンが隣接する開口と反対側の開口に、一定の温度以上で作動する温度ヒューズが中央に設置されている防火ダンパーを備え、
    逆流防止ダンパーのダンパー板と防火ダンパーの防火ダンパー板とがフレームの軸方向に対して同じ方向に開くように構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の逆流防止ダンパー。
  8. 前記支持ピンが隣接する開口に、一定の温度以上で作動する温度ヒューズが中央に設置されている防火ダンパーを備え、
    逆流防止ダンパーのダンパー板が開く向きと防火ダンパーの防火ダンパー板が開く向きがフレームの軸方向に対して逆になるように構成されていること、を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の逆流防止ダンパー。


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