JP2012116865A - 犬の変形性関節症の治療のためのオメガ−3脂肪酸 - Google Patents

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Abstract

【課題】変形性関節症の犬におけるより正常に近い関節機能を回復させる方法及び犬が変形性関節症にかかる可能性を低下させる方法の提供。
【解決手段】少なくとも約0.2重量%の濃度のオメガ−3脂肪酸であるエイコサペンタエン酸を含む組成物を犬に投与することを含む方法。
【選択図】なし

Description

変形性関節症は一般に、ヒト及びコンパニオン動物において生じる変性関節疾患である(Richardson et al., Vet. Clin. North Amer. Small Animal Practice 27: 883-911,1997 ; Curtis et al., Drug Disc. Today 9 : 165-172,2004)。この疾患は、最小の炎症を有する関節軟骨の進行性劣化を含む(Schoenherr et al. in Small Animal Clinical Nutritio71 4th Ed., Hand et al. Eds. , Walsworth Publishing Company, Marceline, MO, 2000,907-921 ; Hedborn et al., Cell Mol. Life Sci 59 : 45-53,2002; Pool, Front Biosci 4: D662-70,1999)。変形性関節症の管理は、薬理学的治療、手術、ニュートラシューティカル投与(nutraceutical administration)及び食餌の管理を含むことができる。しかしながら、このような現在の管理手法は、症状の緩和に焦点を合わせており、従って、疾患の管理または根底にある病理を治療することに完全に成功したわけではない。従って、依然として、ヒト及びコンパニオン動物における変形性関節症を管理する際の新たな手法に対する必要が存在する。
Richardson et al., Vet. Clin. North Amer. Small Animal Practice 27: 883-911,1997 Curtis et al., Drug Disc. Today 9 : 165-172,2004 Schoenherr et al. in Small Animal Clinical Nutritio71 4th Ed., Hand et al. Eds. , Walsworth Publishing Company, Marceline, MO, 2000,907-921 Hedborn et al., Cell Mol. Life Sci 59 : 45-53,2002 Pool, Front Biosci 4: D662-70,1999
従って、本願発明者らは、本明細書において、有効な量のオメガ−3脂肪酸、特にエイコサペンタエン酸(EPA)の投与は、犬における変形性関節症の管理のための新たな手法を提供できることを発見することに成功した。本方法は、犬における変形性関節症を管理する際に有効である。
従って、様々な具体例においては、本発明は、変形性関節症を有する犬におけるより正常に近い関節機能を回復させる方法を含むことができる。本方法は、少なくとも約0.2重量%の濃度でまたは少なくとも約0.3重量%の濃度でEPAを含む組成物を犬に供給することを含むことができる。
本発明はまた、犬が変形性関節症にかかる可能性を低下させる方法を含むことができる。本方法は、少なくとも約0.2重量%の濃度でまたは少なくとも約0.3重量%の濃度でEPAを含む組成物を犬に供給することを含むことができる。
変形性関節症の犬におけるより正常に近い関節機能を回復させる本発明の方法はまた、関節機能回復量のEPAを含む脂肪酸成分を含む組成物に基づく組成物を犬に供給することを含むことができる。
犬が変形性関節症にかかる可能性を低下させる本発明の方法は同様に、関節機能回復量のEPAを含む脂肪酸成分を含む組成物に基づく組成物を犬に供給することを含むことができる。
本発明はまた、犬が変形性関節症にかかる可能性を低下させる方法及び変形性関節症の犬におけるより正常に近い関節機能を回復させる方法であって、約37.5mg/kgの体重、約56.25mg/kgの体重、約75mg/kgの体重または約93.75mg/kgの体重の量のEPAを含む組成物を犬に投与することを含む方法を含むことができる。このような組成物は、動物用のフード組成物、動物用のトリートまたは動物用の栄養補助剤に含まれることができる。
様々な具体例においては、変形性関節症の犬におけるより正常に近い関節機能を回復させる方法は、犬における変形性関節症を治療するかまたは疾患の症状を低減することを含むことができ、犬が変形性関節症にかかる可能性を減少させる方法は、犬における変形性関節症の出現を予防するかまたは犬における疾患の症状の出現を予防するか若しくは減少させることを含むことができる。
本発明の方法は加えて、全量約3重量%以下のオメガ−6脂肪酸をさらに含む及び/またはオメガ−6脂肪酸対オメガ−3脂肪酸の比約0.2対約1.1及び/またはオメガ−6脂肪酸対EPAの比約1.0対約12.5を含む組成物に基づくことができる。
本発明は、哺乳類、特に犬における変形性関節症及びこのような疾患の症状を管理する際の、オメガ−3脂肪酸、特にEPAの投与を含むことができる。
n−3脂肪酸としても周知のオメガ−3脂肪酸は、多価不飽和脂肪カルボン酸の群として認識されている。一般に、オメガ−3脂肪酸は、メチレン割り込み二重結合を有し、12〜26個の炭素原子を含む。生理学的により重要なオメガ−3脂肪酸は、長さ18〜22個の炭素であり、直鎖である。n−3脂肪酸は、分子のメチル末端から測定して3と4の炭素原子の間に二重結合を有する。エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)及びアルファ−レノレン酸(α-lenolenic acid)(ALA)は哺乳類における変形性関節症を管理するための重要なn−3脂肪酸であり、EPAは犬における変形性関節症を管理する際に特に重要である。オメガ−3脂肪酸の誘導体もまた、変形性関節症を管理する際に使用することができる。多くのタイプの誘導体は当業者には周知である。適切な誘導体の例は,オメガ−3脂肪酸、特にEPAのエステルの例えば枝分れまたは枝なし及び/または飽和または不飽和C〜C30シクロアルキルエステル、特にC〜Cアルキルエステルである。
オメガ−3脂肪酸、特にEPAは、多くの投与経路の例えば、経口、鼻腔内、静脈内、皮下及びその他同様なもののいずれかによって、哺乳類、特に犬に投与することができる。経口経路は特に適切であり、EPAは、ウエットまたはドライの食餌で経口投与することができ、例えば表面に噴霧、アグロメレーティング、ダスティングまたは沈殿させることによって、食餌の内部にまたは任意の食餌成分の表面に取り入れることができる。これは、栄養食自体またはスナック、栄養補助剤またはトリート中に存在することができる。これはまた、食餌の液体部分の例えば水または別の流体中に存在することができる。EPAは、粉末、固体としてまたはゲルを含む液体として投与することができる。希望するなら、EPAをニュートラシューティカルな剤形または医薬剤形の例えばカプセル、錠剤、カプレット、シリンジ、及びその他同様なもので経口投与することができる。剤形内部に、EPAは粉末または液体の例えばゲルとして存在することができる。通常のニュートラシューティカル(neutraceutical)なキャリアまたは薬剤用キャリアの例えば水、グルコース、スクロース及びその他同様なもののいずれでも、EPAと一緒に用いることができる。
特定の具体例においては、本発明は、DHA及び/またはALAを本質的に含まないEPA食餌組成物を含むことができる。DHAまたはALAまたはこれらの混合物を本質的に含まないとは、DHA及びALAの片方若しくは両方は実質的に存在しないか、または、ごくわずかな量のDHA若しくはALAの片方若しくは両方が、例えば、約0.1%未満、約0.03%未満、約0.01%未満、約0.03%未満または約0.001%未満存在することを意味することを意図している。DHA及び/またはALAを本質的に含まない具体例においては、存在する任意の量のDHA及び/またはALAは十分に低い濃度なので、変形性関節症の犬において、変形性関節症、変形性関節症の進行または変形性関節症によって生じる症状に及ぼす実質的な影響を生じない。
オメガ−3脂肪酸、特にEPAは、様々な形態の変形性関節症並びにリウマチ様関節炎を含む他の形態の関節炎に対して有効である。
オメガ−3脂肪酸であるEPAは、関節軟骨における変性過程の出現を予防するかまたは変性過程を漸減させ、それによって変形性関節症の犬または別の状況で変形性関節症にかかることがあり得る犬における関節を改善するために働く。この影響は、オメガ−3脂肪酸の抗炎症作用に付け加えるものであり、抗炎症作用は、変形性関節症における炎症の関与が限定されているので、犬の変形性関節症においてより重要でないことがある。
下記の実施例に示すように、関節膝軟骨を含むインビトロ外植片手順の使用は、EPAは軟骨からのグリコサミノグリカン(GAG)の誘導放出を有意に減少するための唯一のオメガ−3脂肪酸であることを証明した。変形性関節症からの関節損傷の予防に関して、ペット、特に犬の特定の標的群は、一般集団とは対照的にこのような予防ケアを必要とすると思われるものである。例えば、ペット、特に大型種の犬の例としてラブラドルレトリーバー、ロットワイラー、ドイツシェパード及びその他同様なものは、こうしたペットにおけるより大きな発生率によって証明されるように、より変形性関節症にかかりやすい。加えて、6才を超えるペット、特に犬は、変形性関節症の有意により大きな発生率を有する。EPAは、変形性関節症を有する犬及び猫を治療する際にさらに有用となることができる。またEPAと共に存在するのは、他のオメガ−3脂肪酸の例えばDHA及びALA並びにオメガ−6脂肪酸とすることができ、この全ては、魚油のような源中に比較的に多量に見い出すことができる。
用いるべきEPAの量はかなり変化し得る。後の実施例に示すように、実際の用量反応において、EPAが多い程抗関節炎効果が大きいことが観察された。一般に、最小で少なくとも約0.2重量%は、毎日犬または猫の通常の要件を満たす栄養食の量に基づいている。例えば、通常の栄養食中の特定の量を毎日用いることができるか、または、トリート若しくは栄養補助剤中の同じ1日量を毎日動物に提供できる。加えて、有効な量のEPAが提供される限りは、こうした方法の組合せまたは任意の他の投与手段を用いることができる。EPAの量の範囲は、重量ベースで、少なくとも約0.2%、少なくとも約0.25%、少なくとも約0.30%、少なくとも約0.4%、少なくとも約0.5%、少なくとも約0.6%〜約2%まで、約2.25%まで、約2.5%まで、約3%まで、約4%まで、または約5%までを含む。全ての重量%は乾物ベース(DMB)であることに注意されたい。EPAはオメガ−3脂肪酸である。一般に、EPAまたはオメガ−3対オメガ−6脂肪酸の比はかなり変化し得る。様々な具体例においては、オメガ−6:オメガ−3の比は、約1.10〜0.2のオメガ−6対1.0のオメガ−3または約1.08〜0.42のオメガ−6対1.0のオメガ−3、より詳細には、約0.2、約0.25、約0.3、約0.4、約0.5、約0.6、約0.8、約1.0、またはこれを超える、とすることができる。様々な具体例においては、オメガ−6対EPAの比は、約12.5〜約1.0のオメガ−6対1.0のEPA、または約12.4〜1.12のオメガ−6対1.0のEPA、より詳細には、約0.2、約0.25、約0.3、約0.4、約0.4、約0.6、約0.8、約1.0、約1.5、約2.0、約2.5、約3、約4、約5、約6、約7.5、約10、約12.5またはこれを超える、とすることができる。アラキドン酸(AA)(オメガ−6)対EPAの比は、約0.28〜約0.01のAA対1.0のEPA〜約0.28〜0.08のAA対1.0のEPA、より詳細には約0.01、約0.02、約0.04、約0.06、約0.08、約1.0、約1.5、約1.0、約1.5、約2.8またはこれを超える、とすることができる。
オメガ−3脂肪酸、特にEPAは、mg/kgの体重として計算した量で投与することができる。従って、例えば、20kgの犬は、約275gの食餌/日を消費することが予想されると思われる。食餌中のEPAの量として約0.2、約0.3、約4、約0.5または約0.6重量%は、それぞれ約27.5mg/kgの体重、約41.25mg/kgの体重、約55mg/kgの体重、約68.75mg/kgの体重または約82.5mg/kgの体重を犬に投与することになると思われる。より詳細には、EPAを、約20mg/kgの体重、約28mg/kgの体重、約30mg/kgの体重、約40mg/kgの体重、約41mg/kgの体重、約50mg/kgの体重、約55mg/kgの体重、約60mg/kgの体重、約69mg/kgの体重、約70mg/kgの体重、約80mg/kgの体重、約82mg/kgの体重、約90mg/kgの体重、約100mg/kgの体重、約120mg/kgの体重、約150mg/kgの体重、またはこれを超える量で投与することができる。
上記に示したように、EPAは、ペットに提供されるフードの形態とすることができる。このようなフードの例は、動物の栄養素の全てを提供する通常の食餌、トリート、栄養補助剤及びその他同様なものである。EPAは、液体で若しくは医薬剤形の例えばカプセル、錠剤、丸剤、液体で提供することができるか、または、例えばシリンジによって非経口投与さえもすることができる。最も重要な態様は、ペットに有効な量のEPAを提供して、変形性関節症を予防するかまたは治療することである。様々な具体例においては、投与経路は経口とすることができ、EPAはフード中に取り入れることができる。フードは一般に、ペットフード業界において“ウエット”または“ドライ”と分類される。ウエットフードは比較的に多量の水を有し、空気を実質的にまたは完全に除去した缶または容器中に通常存在する。このようなフードの例は、“チャンク及びグレービー”であり、これは一般にレセプタクルの形状を取る液体グレービーまたはローフタイプ材料の存在下での個別の固体粒子である。ドライフードは一般に、ベークしたかまたは好ましくは押出した材料であり、後者を次に切断して、通常キブルとして周知の個別の成形部分にする。EPAは従来の手段によって容易にウエットフード中に取り入れられる。カプセル化を用いて、ドライの食餌中のEPAを空気酸化から保護することができる。加えて、抗酸化剤及び包装の窒素スイープの使用もまた用いることができる。これは米国特許第4,895,725号によって例示されており、ここでは、特定の魚油のマイクロカプセル化を特に強調している。高レベルのオメガ−3脂肪酸を有する油は、メンヘーデン、さけ、たら及びその他同様なものである。
本発明はまた、様々な具体例においては、本方法は、実質的な有害反応または副作用無しに、変形性関節症の臨床的徴候の程度及び頻度並びにこの疾患に関連する疼痛を低減するためのEPAを含む組成物の投与を含む。加えて、様々な具体例においては、本発明は、動物の変形性関節症の状態の臨床上の進行を遅らせる方法を提供する。また、様々な具体例においては、動物の変形性関節症の状態全体を実質的に改善し、その結果、変形性関節症の四肢における増大した重量支持によってこの利益が客観的に測定できるような方法が提供される。本発明はまた、様々な薬剤の投与及び/または動物に体重管理食を供給する(この両方は当分野において周知である)ことを含む変形性関節症のための他の治療様式と組み合わせたEPAの投与を含む方法を提供する。
実施例1
この実施例は、培養した犬の軟骨の組織においてオメガ−3脂肪酸によってもたらされるグリコサミノグリカンの放出を示す。
関節軟骨は、犬の左及び右の後ろひざ関節(両方とも大腿骨顆及び脛骨高平部)から得た。軟骨外植片を、3日間10%ウシ胎仔血を有する培地中で培養し、次に無血清培地中で3回洗浄した。外植片を次に6日間、0、100または300μg/mlのn3脂肪酸(EPA、ALAまたはDHA)を含む無血清培地中で培養した。脂肪酸培地中でのこの期間の後に、全ての外植片を無脂肪酸/無血清培地中で3回洗浄した。外植片を次に個別に4日間、添加剤(C)を含まず、10−6Mのレチノイン酸(RA)または50ng/mlのオンコスタチンM(OSM)を含む1mlの脂肪酸及び無血清培地中で培養した。軟骨の入手可能性が理由となって、全ての犬に関して全ての処理が可能なわけではなかった点に注意されたい。培地中へのプロテオグリカンの放出(μg/mgの湿潤重量)を培養の終わりに測定した。下記の表において、4匹の犬の各々につき3回重複培養の場合のグリコサミノグリカン(GAG)放出の平均及び標準偏差を与える。加えて、培地ラクテート(μg/mgの重量)濃度を各処理につき与えた。
Figure 2012116865
表1に示すように、OSM処理済み培養中の100μg/mlのEPA並びにRA及びOSM処理済み培養中の300μg/mlを用いて、GAG放出の有意な減少が起きた。EPAの任意の用量を用いて、培地ラクテート濃度の有意な減少はなかった。
Figure 2012116865
表2に示すように、EPAは、OSM処理済み培養中のGAG放出を有意に減少したが、ALAまたはDHAはそうではなかった。任意の用量の任意の脂肪酸による、培地ラクテート濃度に及ぼす有意な影響はなかった。
Figure 2012116865
表3に示すように、脂肪酸のいずれも、この特定の動物におけるRA−またはOSM−刺激軟骨からのGAG放出を有意に変更しなかった。任意の用量の任意の脂肪酸に関連する培地ラクテートの変化はなかった。
Figure 2012116865
表4に示すように、300μg/mlのEPAは、RA処理済み培養からのGAG放出を有意に減少したが、任意の用量の任意の他の脂肪酸ではそうではなかった。対照における培地ラクテート濃度の有意な減少はなかった。RA−及びOSM−処理済み培養には300μg/mlのOSM前処理を行った。
実施例2
この実施例は、犬の軟骨細胞膜の中へのn−3脂肪酸の取り入れを示す。
こうした実験の大部分は、単層培養を使用して実行したが、単一の実験において犬の軟骨の外植片培養の中への脂肪酸の取り入れを分析した。
単層培養
24または48時間にわたり、2匹の犬から得た軟骨細胞膜の中への18:3n−3脂肪酸であるALAの取り入れはなかった。培地中単独でインキュベートした軟骨細胞中の18:3n−3の%は、<1〜5であり(範囲=0.3〜0.9%)、100または300μg/mlのALAを用いた24または48時間のインキュベーション後にこのパーセントは有意に変化しなかった(範囲=0.3〜2.5%)。
48時間にわたり、1匹の犬から得た軟骨細胞膜の中への20:5n−3脂肪酸であるEPAの有意な取り入れがあった。培養を、100または300μg/mlのEPAを用いて48時間処理した場合、20:5n−3の%は、<1%(範囲=0.2〜0.6%)から約7%(範囲=5.6〜8%)に増大した。5%FCSの存在下でまたは存在しない状態で培養を実行した場合、取り入れは異ならなかった。
48時間にわたり、1匹の犬から得た軟骨細胞膜(各脂肪酸につき300μg/mlの用量)の中への20:5n−3脂肪酸であるEPAの有意な取り入れがあったが、18:3n−3脂肪酸であるALAはそうではなかった。20:5n−3の%は<1%から約15%に増大した。
3または6日間にわたり、1匹の犬から得た軟骨細胞膜(300μg/mlのEPAの用量)の中への20:5n−3脂肪酸であるEPAの有意な取り入れがあった。20:5n−3の%は<1%から16〜18%に増大し、3〜6日間のインキュベーションの間に差はなかった。
外植片培養
6日間にわたり、1匹の犬から得た軟骨外植片(各脂肪酸につき300μg/mlの用量)の中への20:5n−3脂肪酸であるEPAの明白な取り入れがあったが、18:3n−3であるDHAまたはn−6脂肪酸であるAA(アラキドン酸)はそうではなかった。n−320:5の%は、0%(検出可能ではない)から約2%に増大した。
こうしたデータは、EPAは、単層または外植片培養中の犬の軟骨細胞膜中に取り入れられることを示したが、他のn−3脂肪酸はそうではなかった。
実施例3
この実施例は、n−3脂肪酸が犬の軟骨細胞代謝に及ぼす影響を示す。
n−3脂肪酸が犬の軟骨におけるタンパク質及びプロテオグリカン代謝に及ぼす潜在的な影響を評価するために、最後の4日間の培養以外は実施例1において説明したように培養を組み立て、異化刺激(catabolic stimuli)を加えなかった(すなわち、全て“対照”培養だった)。最後の24時間の培養の最中に、(1)35SO、または(ii)35S−メチオニン及び35S−システインを培地に加えて、それぞれ新たに合成したプロテオグリカン及びタンパク質を放射能標識した。軟骨基質の中への放射能標識の取り入れを、培養の終わりに測定した。軟骨から得た放射能標識済み材料の損失を24時間の標識時間にわたって定量することは試みなかった。35SO(“PG”)または35S−メチオニン及び35S−システイン(“PROT”)(DPM/mgの湿潤重量として)の取り入れの平均及び標準偏差を下記の表5に示す。
Figure 2012116865
表5に示すように、任意のn−3脂肪酸がタンパク質合成に及ぼす有意な影響及び基質の中への取り入れはなかった。100μg/mlのEPAは、プロテオグリカン合成及び取り入れを有意に増大させた。他の用量または脂肪酸は、プロテオグリカン合成及び軟骨基質の中への取り入れを有意に変更した。
逆転写−PCRを使用して、マトリックスプロテイナーゼ(アグリカナーゼ−1及び−2)、シクロオキシゲナーゼ−1及び−2、リポキシゲナーゼ−5及び12、並びに潜在的なオートクリンサイトカイン及びそのレセプター(例えばIL−l、IL−6及びTNF)のmRNAメッセージ発現レベルを測定した。
この研究の結果により、アグリカナーゼ−1及びアグリカナーゼ−2mRNAメッセージが“正常な”犬の軟骨の組織において発現されることが見い出された。加えて、数匹の犬はシクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)メッセージのmRNAメッセージを発現したが、こうした動物における関節病理学の徴候はなかった。これは,未刺激の犬の関節軟骨外植片において、アグリカナーゼ及びCOX−2のmRNA発現にn−3及びn−6脂肪酸の補充が及ぼす影響を監視することを可能にした。EPAは、犬の関節軟骨における分解用酵素であるアグリカナーゼ−1及びアグリカナーゼ−2のためのmRNAメッセージを低減できる唯一の脂肪酸だった。これは、軟骨劣化の原因である遺伝子を“遮断する”EPAの能力を証明した。
実施例4
この研究は、犬の変形性関節症の臨床研究におけるオメガ−3脂肪酸の影響を示す。
3つの臨床研究を、変形性関節症を有すると臨床的に診断されたペット犬において行った。一般開業獣医及び整形外科専門家は、特定の適格性判定基準を満たす犬を所有する依頼人を登録した。全ての患者は以下を必要とした:ペット所有者による履歴の説明及び獣医による健康診断に基づく疾患の測定可能な臨床的明示と共に、変形性関節症のX線撮影の証拠を有すること;さもなければ、健康診断、CBC、血液化学、及び尿分析(urianalysis)に基づき、健康で併発疾患が無いこと;研究に登録する前に30日間の間中、変形性関節症に対して処方した投薬または栄養補助剤を受ける場合、治療の処方計画を維持すること。
以下の測定を行った。
血清脂肪酸プロフィル:これは、クロロホルム及びメタノールの混合物(2:1)による脂肪酸の抽出、三フッ化ホウ素−メタノール(BF3:MeOH)試薬を使用したメチル化、続いて化学炎イオン化検出(FID)を含むガスクロマトグラフィー方法によって測定した。脂肪酸メチルエステルを、周知の標準のものとの保持時間の比較によって同定し、内部標準を使用して定量した。
獣医学的臨床評価:獣医は、スクリーニング相の最中に、及び臨床試験の間の供給間隔の各々の終わりに、健康診断及び患者の変形性関節症の状態の臨床評価の両方を行った。獣医は、以下の5つの変形性関節症のパラメータの重症度を評価した:跛行、重量支持に対する抵抗、運動の範囲の減少、反対の四肢を上げることに対する抵抗、及び関節の触診時の疼痛。こうした個々のパラメータのための重症度スコアの変化を、供給期間の継続期間にわたって測定した。食物介入が患者の変形性関節症の状態に及ぼす影響の広範囲にわたる獣医学的臨床評価を、5つの個々のパラメータ全てのための重症度スコアの変化を組み合わせることによって引き出した。
ペット所有者の主観的評価:ペット所有者は、研究に参加する前に登録アンケートを、及び臨床試験の間の供給間隔の各々の終わりに追加のアンケートを完成させることを要求された。
登録アンケート−ペット所有者は、休止から立ち上がる困難、跛行、こわばり、接触した時の痛み、歩行の最中の遅れ、疼痛があるとキャンキャンまたはくんくん鳴く、攻撃的行動、走行の困難、歩行の困難、階段を登攀する困難、跳躍の困難、遊びの困難、運動障害、及び全活動レベルを含む犬の変形性関節症の最も一般的な徴候の観察された頻度及び程度を等級付けした。加えて、所有者は、ペットの変形性関節症の状態全体を等級付けした。
供給アンケート−ペット所有者は、登録の最中に基準となった犬の変形性関節症の徴候の頻度及び程度の変化の両方を等級付けした。加えて、ペット所有者は、変形性関節症に関連する動物の疼痛の程度を等級付けした。
フォースプレート歩行分析(force plate gait analysis):0、6週、及び12週に犬をそれぞれの機関でコンピュータ化生物力学的フォースプレート歩行分析を使用して評価した。プレートを10mの歩行路の表面内の中央に及び表面と同一平面に取り付けた。訓練者は犬をフォースプレートの端から端まで速歩で進ませ、観察者はプレートの端から端までの各通過を評価して、脚の打ち付け(foot-strike)及び歩行を確認した。速度1.7〜2.0m/s、加速変動−0.5〜0.5msで犬をフォースプレートの端から端まで速歩で進ませた間に、明確な同じ側の前脚及び後ろ脚の打ち付けがあった場合、試行は妥当であるとみなされた。各試行の最中、ミリ秒タイマー及び2つの光電スイッチを使用して、犬の前進速度を測定した。妥当な脚の打ち付けの検討及び確認のために,各試行をビデオテープに録画した。犬がタイマーを作動させ、一定した速度(訓練者及び観察者によって感知されるように)を各試行の最中プレートの端から端まで維持することを確実にするように注意した。
各試験期間につき5回の妥当な試行を、各犬の各影響された四肢及び各同じ側の四肢につき得た。ピーク垂直力の直交接地反力(orthogonal ground reaction force)、垂直衝撃、制動及び推進ピーク力、並びに制動及び推進衝撃を測定し、特殊ソフトウエアプログラム(アクワイヤ、シャロンソフトウエア、デウィット、MI(Acquire, Sharon Software, DeWitt, MI))によって記録した。全ての力を、キログラム単位の体重を基準として基準化した。各四肢につき妥当な試行から得たデータを平均して、各期間で各力または衝撃につき平均値を得た。
接地反力データを、各期間で跛行及び同じ側の四肢の間のパーセントの差として、治療及びプラセボ群の間で比較した。跛行状態の四肢に関する反力データのパーセント変化を、供給期間の最初に及び終わりに比較した。
研究#1
犬の研究を行って、変形性関節症を有すると診断された犬に高レベルのn−3脂肪酸を供給することの食物の影響を評価した。18人の一般開業獣医を、患者を研究に登録するために募集した。合計131匹の犬を2つの食物治療に無作為に割り当て、180日間供給した。試験及び対照フードは、同様の多量栄養プロフィルを有したが、有意に異なる脂肪酸組成物だった(表6)。試験食は、高レベルのALA、EPA、及びDHAを含み、低いn−6/n−3の比を用いて配合した。対照食は、業界に特有の典型的なレベルのn−3脂肪酸及びn−6/n−3の比を有する主要な市販のドッグフードだった。
Figure 2012116865
血清脂肪酸及びペット所有者の評価を、0、45、90及び180日目に記録した。血清脂肪酸プロフィルは、試験フードによって有意に調節された。試験群は、各供給間隔の終わりに、対照群と比較して有意により高い濃度のn−3脂肪酸(P<0.01)、特にEPA、DHA、α−ALA、有意により低い濃度のAA(P<0.01)、及び有意により低いn−6:n−3の比(P<0.01)を有した(表7)。試験群は、強いプラセボ効果の存在下でさえも、ペット所有者の観察(P<0.05)に基づき、対照群と比較して45日目に休止から立ち上がる困難、走行、及び遊びに対する有意な改善並びに90及び180日目に歩行に対する有意な改善を示した(表8)。
Figure 2012116865
Figure 2012116865
研究#2
犬の研究を行って、変形性関節症を有すると診断された犬に高レベルのn−3脂肪酸を供給することの食物の影響を評価した。2人の整形外科専門の獣医が患者を研究に登録した。合計38匹の犬を2つの食物治療に無作為に割り当て、90日間供給した。上記に説明したように、試験及び対照食を同じロットのフードから製造した(表6)。
血清脂肪酸、フォースプレート歩行分析、及び獣医学的臨床評価を、0、45、及び90日目に記録した。血清脂肪酸プロフィルは、試験フードによって有意に調節された。試験群は、各供給間隔の終わりに、対照群と比較して有意により高い血清濃度のn−3脂肪酸(P<0.01)、特にEPA、DHA、ALA、90日目に有意により低い濃度のAA(P<0.01)、及び有意により低いn−6:n−3の比(P<0.01)を有した(表9)。
Figure 2012116865
犬の最も重い変形性関節症の四肢の生物力学的評価を、フォースプレート歩行分析を使用して客観的に評価した(表10)。垂直ピーク力は、影響された四肢の重量支持を決定するために測定した重要なパラメータである。対照群の場合、90日の供給継続期間にわたって平均垂直ピーク力の有意な変化(P=0.91)はなかったが、試験群の場合、時間と共に平均垂直ピーク力の有意な増大(P=0.01)があった。垂直ピーク力のパーセント平均変化も群間で有意に異なり(P<0.05)、試験群は影響された四肢における増大した重量支持を示したが、対照群は研究の間に重量支持の変化を示さなかった。重量支持能力はまた、各食物群につき垂直ピークのパーセント変化の度数分布を示すことによって表すことができる。90日間の供給後に対照群における動物の31%のみが重量支持の改善を示し、一方、試験群における犬の82%は研究の間に重量支持を増大させた。
Figure 2012116865
整形外科獣医によって実行された主観的臨床評価は、試験食の有効性のための追加の支持を提供した。広範な獣医学的臨床評価に基づいて、対照フードを消費した犬と比較して(P<0.05)、試験フードを消費した犬のうちの有意により大きなパーセントが改善されたと評価された。獣医学の専門家はまた、試験群におけるより大きなパーセントの犬が、対照群と比較して(P=0.05)関節の触診時の疼痛の低減を示すことを観察した。
研究#3
犬の研究を行って、変形性関節症を有すると診断された犬に高レベルのn−3脂肪酸を供給して用量の影響を決定した。28人の一般開業獣医が患者を研究に登録した。合計177匹の犬を3つの食物治療に無作為に割り当て、90日間供給した。研究に参加した犬の約3分の2が、評価されるべき治療食を消費したことに加えて、変形性関節症の治療に対して処方した投薬及び/または栄養補助剤を受けた。3つの試験フードは同様の多量栄養プロフィルを有したが、EPA及びDHAの組成が変化し、変形例Aは最低レベルを含み、変形例Cは最高レベルを含んだ(表11)。
Figure 2012116865
血清脂肪酸、ペット所有者の評価、及び獣医学的臨床評価を、0、21、45、及び90日目に記録した。血清脂肪酸プロフィルは、全ての食物変形例によって有意に調節された。試験変形例B&Cを供給された犬は、各供給間隔の終わりに、試験変形例Aを供給された犬と比較して、有意により高い血清濃度のn−3脂肪酸(P<0.01)、特にEPA、DHA、α−ALA、有意により低い濃度のn−6脂肪酸、特にAA(P<0.01)、及び有意により低いn−6:n−3の比(P<0.01)を有した(表12)。
Figure 2012116865
ペット所有者は、任意の食物変形例を21日間消費した犬の場合、14のうち13の個々の変形性関節症の徴候の改善を報告した(表13)。加えて、ペット所有者は、任意の食物変形例を90日間消費した犬の場合、14のうち13の個々の変形性関節症の兆候の程度の減少を報告した(表14)。犬が任意の食物変形例を90日間消費した後に、ペット所有者はまた、観察可能な変形性関節症の徴候の頻度の有意な低減を報告した(表15)。
Figure 2012116865
Figure 2012116865
より高い濃度のn−3脂肪酸を消費した犬は、獣医の臨床評価に基づいて、最低用量を受けた犬よりも、変形性関節症の状態のより有意な改善及び変形性関節症の進行のより有意な低下を有することが報告された(表16)。投薬及び/または栄養補助剤を受けた群と非投薬群との間に、変形性関節症の状態の改善または変形性関節症の進行の低下の改善の有意な差はなかった(表17)。これは,治療食は、変形性関節症を患う犬に追加の利益を提供することによって、他の治療と相乗作用的に作用するかまたは少なくとも他の治療に耐えることを示す。
有害反応または副作用の極めて低い発生率が、この研究に参加した犬の間で報告された。フードを割り当てられた215匹の動物のうち5匹の犬のみが、下痢及び嘔吐を有すると報告され、これは食物変形例のうちの1つを消費したことに帰する可能性がある。検討された先の2つの研究において治療食を消費した犬に関して、有害反応または副作用の同様の発生率(それぞれ実施例1及び2に関して1/88及び1/26)が報告された。
Figure 2012116865
Figure 2012116865
Figure 2012116865
本明細書において引用する全ての参考文献を、本明細書において参考のために引用する。本明細書において引用する参考文献に関するいかなる検討も、単にその著者によってなされた主張を要約することを意図しており、いかなる参考文献またはこれらの一部分も、関連する従来技術を構成すると認めるものではない。出願人は、引用された文献の正確さ及び適切さに意義を申し立てる権利を有する。
本発明の説明は、性質上単に模範例であり、従って、本発明の要旨から逸脱しない変形例は本発明の範囲内にあるものと意図されている。このような変形例は、本発明の精神及び範囲からの逸脱とみなすべきではない。

Claims (9)

  1. 変形性関節症を有する犬におけるより正常に近い関節機能を回復させる方法または犬が変形性関節症にかかる可能性を低下させる方法であって、少なくとも約0.2重量%の濃度でEPAを含む組成物を前記犬に供給することを含む方法。
  2. 変形性関節症を有する犬におけるより正常に近い関節機能を回復させる方法または犬が変形性関節症にかかる可能性を低下させる方法であって、関節機能回復量のEPAを含む脂肪酸成分を含む組成物に基づいて選択した組成物を前記犬に供給することを含む方法。
  3. 犬が変形性関節症にかかる可能性を低下させる方法または変形性関節症の犬におけるより正常に近い関節機能を回復させる方法であって、少なくとも約27.5mg/kgの体重の量のEPAを含む組成物を前記犬に投与することを含む方法。
  4. 変形性関節症を有する犬におけるより正常に近い関節機能を回復させるためまたは犬が変形性関節症にかかる可能性を低下させるための薬剤または栄養物の製造におけるEPAの使用において、前記薬剤または栄養物は、少なくとも約27.5mg/kgの体重の量のEPAを前記動物に提供する、使用。
  5. 前記薬剤または栄養物は、少なくとも約0.2重量%の量のEPAを含む食餌を含む、請求項4に記載の使用。
  6. 前記組成物、薬剤または栄養物は、少なくとも約0.3重量%の濃度でEPAを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法または使用。
  7. 前記組成物、薬剤または栄養物は、オメガ−6脂肪酸対オメガ−3脂肪酸の比約0.2対約1.1を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法または使用。
  8. 前記組成物、薬剤または栄養物は、オメガ−6脂肪酸対EPAの比約1.0対約12.5を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法または使用。
  9. 前記組成物、薬剤または栄養物は、フード組成物、トリートまたは栄養補助剤を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法または使用。
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