JP2012113344A - タッチパネル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な装置構成で位置の検出精度を高めることができるタッチパネル装置を提供すること。
【解決手段】絶縁フィルム20aの表面に複数の開口が形成された超磁歪材料膜20bを成膜された磁場発生フィルム20と、磁場発生フィルム20の押圧側の面に対して裏側の面に形成され、該磁場発生フィルム20を支持する複数の支持部30と、磁場発生フィルム20の4隅近傍に配置され、磁場を検出する複数の磁場検出部Sと、磁場検出部Sが検出した磁場の磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定以上である場合、磁場検出部Sによって検出された磁場強度を用いて該磁場の発生位置を算出する位置算出部40aと、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁場を利用して押圧位置を検出するタッチパネル装置に関する。
従来、液晶表示装置、プラズマ表示装置あるいは有機EL表示装置等の表示画面を見ながら所望の情報の選択あるいは入力を行う入力インターフェイスとして、タッチパネルが広く用いられている。このタッチパネルは、表示画面上の押圧位置を検出する方式として、抵抗膜方式(resistive type)、キャパシタ方式、あるいは特許文献1に記載されたタッチパネルのように磁場を利用したタッチパネルが提案されている。
特開2001−296972号公報
特許文献1に記載されたタッチパネルは、表示画面に強磁性を有する弾性体膜が配置され、その周囲の3つの隅にそれぞれホール素子が配置されたものである。この弾性体膜は、シリコーンゲル前駆体を加熱によって重合して一様な厚さの強磁性粒子を含むものである。このタッチパネル面上を押圧すると、押圧位置で弾性体膜の膜圧は薄くなり、強磁性粒子が周囲に拡散する。この結果、弾性体膜の磁場に変化が生じるので、この磁場の変化を3つのホール素子で検出することによって押圧位置を算出するようにしている。
しかしながら、磁性粒子が拡散することによって発生する磁場の変化は小さいため、押圧位置の検出精度が低下してしまうという問題があった。この場合、ホール素子が検出してしまう環境磁場を遮断する装置構成とすることで位置の検出精度を高めることも考えられるが、装置構成が複雑になってしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な装置構成で位置の検出精度を高めることができるタッチパネル装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるタッチパネル装置は、絶縁フィルムの表面に複数の開口が形成された超磁歪材料膜を成膜された磁場発生フィルムと、前記磁場発生フィルムの押圧側の面に対して裏側の面に形成され、該磁場発生フィルムを支持する複数の支持部と、前記磁場発生フィルムの4隅近傍に配置され、磁場を検出する複数の磁場検出部と、前記磁場検出部が検出した磁場の磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定以上である場合、該磁場検出部によって検出された磁場強度を用いて該磁場の発生位置を算出する位置算出部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかるタッチパネル装置は、上記の発明において、前記超磁歪材料膜は、格子状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかるタッチパネル装置は、上記の発明において、当該タッチパネル装置は、前記磁場発生フィルムおよび前記磁場検出部を囲う透磁性の筺体を有することを特徴とする。
また、本発明にかかるタッチパネル装置は、上記の発明において、前記位置算出部は、4隅近傍に配置された前記磁場発生フィルムの横方向で並ぶ2つの前記磁場検出部の磁場強度の和をそれぞれ算出し、該算出された磁場強度の和の大小関係を判断し、和が大きいと判断された2つの磁場検出部が検出した磁場強度の0.5乗の比を用いて横方向の位置を算出し、4隅近傍に配置された前記磁場検出部の縦方向で並ぶ2つの磁場検出部の磁場強度の和をそれぞれ算出し、該算出された磁場強度の和の大小関係を判断し、和が大きいと判断された2つの磁場検出部が検出した磁場強度の0.5乗の比を用いて縦方向の位置を算出することを特徴とする。
また、本発明にかかるタッチパネル装置は、上記の発明において、当該タッチパネル装置は、前記磁場発生フィルム上の各押圧位置での押圧強さに応じた磁場強度の変化を前記磁場検出部毎に求めた押圧強さ情報を記憶する記憶部と、前記押圧強さ情報を参照し、前記位置算出部によって算出された押圧位置情報、および前記磁場検出部によって検出された磁場の磁場強度の情報から押圧強さを算出する押圧強さ算出部と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかるタッチパネル装置は、上記の発明において、前記磁場検出部は、
ホールセンサであることを特徴とする。
また、本発明にかかるタッチパネル装置は、上記の発明において、前記支持部は、柱状であることを特徴とする。
また、本発明にかかるタッチパネル装置は、上記の発明において、前記超磁歪材料膜は、鉄と希土類金属の合金であることを特徴とする。
本発明にかかるタッチパネル装置は、絶縁フィルムの表面に複数の開口が形成された超磁歪材料膜を成膜された磁場発生フィルムと、磁場発生部の押圧側の面に対して裏側の面に形成され、該磁場発生フィルムを支持する複数の支持部と、前記磁場発生フィルムの4隅近傍に配置され、磁場を検出する複数の磁場検出部と、前記磁場検出部が検出した磁場の磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定以上である場合、該磁場検出部によって検出された磁場強度を用いて該磁場の発生位置を算出する位置算出部と、を有するので、装置構成を複雑とすることなく環境磁場の影響を除外した押圧位置の検出が可能となり、結果的に簡易な装置構成で位置の検出精度を高めることができる。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるタッチパネル装置を組み込んだ液晶表示装置の概略構成を示す図である。 図2は、図1に示したタッチパネル装置を組み込んだ液晶表示装置1のA−A‘線断面図である。 図3は、図1に示した超磁歪材料膜が遮光部との重なり部分に成膜されていることを示す図である。 図4は、図1に示したスペーサが、磁場発生フィルムの支持部として機能することを説明するための図である。 図5は、ホールセンサによって検出された磁場検出信号を示す図である。 図6は、位置算出部が行う押圧位置の算出処理について説明するための図である。 図7は、押圧位置の算出処理の全体の流れを示したフローチャートである。 図8は、図7に示したX座標算出処理を示したフローチャートである。 図9は、図7に示したY座標算出処理を示したフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態2にかかるタッチパネル装置を組み込んだ液晶表示装置の概略構成を示す図である。 図11は、押圧強さ算出処理の流れを示したフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明にかかるタッチパネル装置を組み込んだ液晶表示装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるタッチパネル装置10を組み込んだ液晶表示装置1の概略構成を示す図である。図2は、図1に示したタッチパネル装置10を組み込んだ液晶表示装置1のA−A‘線断面図である。図3は、図1に示した超磁歪材料膜20bが遮光部BMとの重なり部分に成膜されていることを示す図である。図4は、図1に示したスペーサ30が、磁場発生フィルム20の支持部として機能することを説明するための図である。
液晶表示装置1は、例えばIPS方式、TN方式、VA方式が用いられる。また、本発明の実施の形態1にかかるタッチパネル装置10は、タッチパネルTPLと、制御部40内の後述する位置算出部40aと、を有する。
液晶表示装置1は、液晶パネルLPL、タッチパネルTPL、バックライトBL、および制御部40を有する。
液晶パネルLPLは、対向して配置された図示しない2枚の基板が間に液晶材を介して貼り合わされている。該2枚の基板の一方には、格子状に形成された遮光膜BMに区画された赤色、緑色、青色のカラーフィルタが形成さている。該2枚の基板のもう一方の基板には、図示しない画素電極、薄膜トランジスタ等が形成され、信号を供給する図示しない駆動ドライバが設けられている。
タッチパネルTPLは、磁場発生フィルム20aと、スペーサ30と、フレームFLと、ホールセンサSと、を有する。
磁場発生フィルム20aは、液晶パネルLPLの観察側の面上に配置され、基部となる絶縁フィルム20aの表面に超磁歪材料膜20bが形成されたものである。
絶縁フィルム20aは、ポリエチレンテレフタラートフィルム(PETフィルム)等からなる。
超磁歪材料膜20bは、超磁歪材料からなる膜である。超磁歪材料膜20bは、図3に示すように、液晶パネルLPLの遮光部BMとの重なり部分に形成される。すなわち、超磁歪材料膜20bは、格子状に形成されているため複数の開口が形成されている。このため、液晶パネルPLPの表示領域に磁歪材料を設けることによって透過率が低下する等の液晶表示装置1の性能低下を抑えることができる。
なお、超磁歪材料とは、通常の磁歪材料に比較して磁歪が数千ppm程度と非常に大きな材料のことを指し、テルビウム(Tb)やディスプロシウム(Dy)等の希土類元素と鉄(Fe)との合金である。
また、超磁歪材料膜20bの表面には、超磁歪材料膜20bの劣化を防止するため、さらに保護膜を形成することが好ましい。
スペーサ30は、絶縁樹脂材からなる柱状の支持部材である。スペーサ30は、液晶パネルLPLと磁場発生フィルム20との間であり、かつ遮光部BMに重なるように配置される。スペーサ30は、図4に示すように、液晶パネルLPL面上に配置される磁場発生フィルム20を支えるものである。このようにスペーサ30が磁場発生フィルム20を支えることによって、磁場発生フィルム20が図中矢印D方向への押圧によってたわみやすくなる。すなわち、超磁歪材料膜20bが磁場発生フィルム20のたわみとともに伸びることによって磁場Bを発生しやすくしている。
フレームFLは、鉄等の金属からなり、図1に示すように、液晶表示装置1の表示領域を露出させた箱型の筐体である。フレームFLは、磁場発生フィルム20およびホールセンサSを囲うように形成されているため、ホールセンサSへの環境磁場の侵入を低減している。すなわち、ホールセンサSが環境磁場の変化を検出することを防止するようにしている。
ホールセンサSは、磁場検出部として磁場を検出し、検出した磁場の情報を制御部40に送信する。ホールセンサSは、磁場を検出する検出面を有し、該検出面を磁場に対して垂直となるように配置される。ホールセンサSは、4つのホールサンサS1,S2,S3,S4が磁場発生フィルム20の4隅近傍にそれぞれ配置される。
ここで、ホールセンサSによって検出される磁場検出信号について図5を用いて具体的に説明する。図5は、ホールセンサSによって検出された磁場検出信号を示す図である。図5の縦軸は磁場強度を示し、横軸は時間軸を示している。
図に示すように、ホールセンサSによって検出される磁場検出信号によると、磁場強度の時間変化が大きいため、鋭いピークG1,G2を示すものと、磁場強度の時間変化が小さいためゆるやかなピークG3を示すものとがある。
ところで、磁歪材料は、応答性が極めて高いため、磁歪材料によって発生した磁場は鋭いピークを示す。このため、磁場強度の単位時間当たりの変化率に閾値を設けることによって、磁歪材料によって発生した磁場と、環境磁場とを区別することが可能となる。
バックライトBLは、図示しない発光ダイオード等の光源を有し、液晶表示装置1の光源となるものである。バックライトBLは、液晶パネルLPLの観察側の面の裏側の面に対向する位置に配置される。
制御部40は、CPU等によって実現され、液晶パネルLPL、バックライトBL、およびホールセンサSを含む液晶表示装置1の各部と電気的に接続され、液晶表示装置1全体の動作を制御するものである。この制御部40は、記憶部40bおよび位置算出部40aを有する。
記憶部40bは、情報を磁気的に記憶するハードディスクと、タッチパネル装置10を組み込んだ液晶表示装置1が処理を実行する際にこの処理にかかわる各種プログラムをハードディスクから読み出して電気的に記憶するメモリとを有する。この記憶部40は、外部システムから入力された映像データ等を記憶する。
位置算出部40aは、各ホールセンサSによって検出された磁場検出信号から磁場発生フィルム20面上の押圧位置を算出するものである。
位置算出部40aは、ホールセンサSによって検出された磁場検出信号から、磁場発生フィルム20によって発生した磁場であるか否かを判断し、磁場発生フィルム20によって発生した磁場であると判断した場合、押圧位置を算出する。
磁場発生フィルム20によって発生した磁場であるか否かの判断は、検出される磁場検出信号を用いて、磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定値以上の場合に磁場発生フィルム20によって発生した磁場とすることによって行われる。
なお、4つのホールセンサSのうち少なくとも1つのホールセンサSが検出した磁場が磁場発生フィルム20によって発生した磁場と判断された場合に、磁場発生フィルム20によって発生した磁場と判断する。この判断に用いる閾値の情報は、予め記憶部40b内に記憶させておく。
ここで、図6を用いて位置算出部40aが行う押圧位置の算出処理について説明する。図6は、位置算出部40aが行う押圧位置の算出処理について説明するための図である。なお、図6は、磁場発生フィルム20を観察側からみたものである。また、図6中、縦軸をY軸、横軸をX軸とし、図中、位置Pで押圧した場合に、各ホールセンサS1,S2,S3,S4によって検出される磁場の磁場強度をそれぞれ磁場強度H1,H2,H3,H4としている。
位置算出部40aは、磁場強度が磁場発生位置、すなわち押圧位置Pからの距離の2乗で減衰する性質を用いて押圧位置Pを算出している。
まず、押圧位置PのX座標位置Xpを算出する場合、Y座標位置の等しいホールセンサS1およびホールセンサS2の磁場強度の和(H1+H2)と、ホールセンサS3およびホールセンサS4の磁場強度の和(H3+H4)との大小関係を比較する。
次に、磁場強度の和が大きい側の2つのホールセンサの磁場強度の0.5乗の比を距離の比としてX座標位置Xpを算出する。
具体的には、図6では、押圧位置Pは、Y軸を基準とするとホールセンサS3およびホールセンサS4よりも、ホールセンサS1およびホールセンサS2の近くに位置している。すなわち、磁場強度の和の大小関係は、H1+H2>H3+H4となる。
従って、磁場強度H1の0.5乗と磁場強度H2の0.5乗との比(H10.5:H20.5)をX軸上の距離の比(X1:X2)として、押圧位置PのX座標位置を算出する。
一方、押圧位置Pは、X軸を基準とするとホールセンサS1およびホールセンサS3よりも、ホールセンサS2およびホールセンサS4の近くに位置している。すなわち、磁場強度の和の大小関係は、H2+H4>H1+H3となる。
従って、磁場強度H2の0.5乗と磁場強度H4の0.5乗との比(H20.5:H40.5)をY軸上の距離の比(Y2:Y4)に等しいとして、押圧位置PのY座標位置Ypを算出する。
このように4つのホールセンサSのうち、磁場強度の和が大きい2つのホールセンサSを用いて位置を算出するようにしている。
次に、位置算出部40aが実施する押圧位置Pの算出処理について図7〜図9のフローチャートを用いて説明する。図7は、押圧位置Pの算出処理の全体の流れを示したフローチャートである。図8は、図7に示したX座標算出処理を示したフローチャートである。図9は、図7に示したY座標算出処理を示したフローチャートである。
まず、図7を用いて押圧位置Pの算出処理の全体の流れを説明する。位置算出部40aは、例えば、液晶表示装置1の電源がオンされると、4つのホールセンサSによって磁場が検出されたか否かを判断する(ステップS1)。
4つのホールセンサSによって磁場が検出されたと判断した場合(ステップS1,Yes)、位置算出部40aは、検出された磁場の磁場強度の単位時間当たりの変化率を算出する(ステップS2)。
その後、位置算出部40aは、検出された磁場の磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定値以上か否かを判断する(ステップS3)。この判断によって磁場発生フィルム20によって発生した磁場であるか否かを判断し、環境磁場を押圧位置Pの算出に用いないようにしている。なお、位置算出部40aは、少なくとも1つのホールセンサSが磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定値以上の磁場を検出した場合に磁場発生フィルム20によって発生した磁場と判断する。
検出された磁場が磁場発生フィルム20によって発生した磁場であると判断した場合(ステップS3,Yes)、
位置算出部40aは、処理をステップS100およびステップS200に移行し、その後、この処理をステップS1に戻して上述した処理を繰り返す。
ステップS1において、磁場が検出されない場合(ステップS1,No)、制御部40は、このステップS1の判断処理を繰り返す。
また、ステップS3において、位置算出部40aが検出された磁場の磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定値未満と判断した場合(ステップS3,No)、制御部40は、処理をステップS1に戻して上述した処理を繰り返す。
次に、図8を用いて図7に示したX座標算出処理について説明する。位置算出部40aは、まず、ホールセンサS1とホールセンサS2との磁場強度の和(H1+H2)、およびホールセンサS3とホールセンサS4との磁場強度の和(H3+H4)を算出する(ステップS101)。
その後、位置算出部40aは、磁場強度の和(H1+H2)と、磁場強度の和(H3+H4)との大小関係を判断する(ステップS102)。磁場強度の和(H1+H2)が、磁場強度の和(H3+H4)以上と判断した場合(ステップS102,Yes)、位置算出部40aは、磁場強度H1の0.5乗と磁場強度H2の0.5乗との比(H10.5:H20.5)をX軸上の距離の比(X1:X2)に等しいとして、押圧位置PのX座標Xpを算出する(ステップS103)。その後、制御部は、この処理をリターンする。
ステップS102において、磁場強度の和(H1+H2)が磁場強度の和(H3+H4)以上でないと判断された場合(ステップS102,No)、すなわち、磁場強度の和(H1+H2)が磁場強度の和(H3+H4)未満と判断した場合、位置算出部40aは、磁場強度H3の0.5乗と磁場強度H4の0.5乗との比(H30.5:H40.5)をX軸上の距離の比(X3:X4)に等しいとして、押圧位置PのX座標Xpを算出する(ステップS104)。その後、制御部は、この処理をリターンする。
次に、図9を用いて図7に示したY座標算出処理について説明する。位置算出部40aは、まず、ホールセンサS1とホールセンサS3との磁場強度の和(H1+H3)、およびホールセンサS2とホールセンサS4との磁場強度の和(H2+H4)を算出する(ステップS201)。
その後、位置算出部40aは、磁場強度の和(H1+H3)と、磁場強度の和(H2+H4)との大小関係を判断する(ステップS202)。磁場強度の和(H2+H4)が、磁場強度の和(H1+H3)以上と判断した場合(ステップS202,Yes)、位置算出部40aは、磁場強度H2の0.5乗と磁場強度H4の0.5乗との比(H20.5:H40.5)をY軸上の距離の比(Y2:Y4)に等しいとして、押圧位置PのY座標Ypを算出する(ステップS203)。その後、制御部40は、この処理をリターンする。
ステップS202において、磁場強度の和(H2+H4)が磁場強度の和(H1+H3)以上でないと判断した場合(ステップS202,No)、すなわち、磁場強度の和(H2+H4)が磁場強度の和(H1+H3)未満と判断した場合、位置算出部40aは、磁場強度H1の0.5乗と磁場強度H3の0.5乗との比(H10.5:H30.5)をY軸上の距離の比(Y1:Y3)に等しいとして、押圧位置PのY座標Ypを算出する(ステップS204)。その後、制御部40は、この処理をリターンする。
本発明の実施の形態1のタッチパネル装置40は、絶縁フィルム20aの表面に格子状の超磁歪材料膜20bを成膜された磁場発生フィルム20と、磁場発生フィルム20の押圧側の面に対して裏側の面に形成され、磁場発生フィルム20を支持する複数のスペーサ30と、磁場発生フィルム20の4隅近傍に配置され、磁場を検出する4つのホールセンサSと、ホールセンサSが検出した磁場の磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定以上である場合、ホールセンサSによって検出された磁場強度を用いて該磁場の発生位置Pを算出する位置算出部40aと、を有するので、装置構成を複雑とすることなく環境磁場の影響を除外した押圧位置の検出が可能となり、結果的に簡易な装置構成で位置の検出精度を高めることができる。
また、本発明の実施の形態1のタッチパネル装置40は、スペーサ30が液晶パネルLPLと磁場発生フィルム20との間に配置されているので、超磁歪材料膜20bが磁場発生フィルム20のたわみとともに伸びることによって磁場Bを発生しやすくしているので、磁場が検出しやすくなり、結果的に位置の検出精度を高めることができる。
また、本発明の実施の形態1のタッチパネル装置40は、押圧によって磁場が発生するので、パッシブ駆動による省消費電力化が可能となる。
また、本発明の実施の形態1のタッチパネル装置40は、押圧位置に発生した磁場をホールセンサSによって離れた位置から検出することができるので、ホールセンサSの配置の自由度が高い。
また、本発明の実施の形態1のタッチパネル装置40は、抵抗膜厚方式と同様に組み込まれる表示装置自体に手を加えなくてよいため、表示装置に容易に組み込むことができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2のタッチパネル装置は、押圧位置Pおよびその押圧位置Pでの押圧強さを算出するようにしている。図10は、本発明の実施の形態2にかかるタッチパネル装置60を組み込んだ液晶表示装置2の概略構成を示す図である。
タッチパネル装置60の制御部41は、押圧強さ算出部60a、および押圧強さ情報60bを記憶した記憶部40cを有する。
その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
押圧強さ算出部60aは、押圧強さ情報60bを参照し、位置算出部40aによって算出された押圧位置情報、およびホールセンサSによって検出された磁場の磁場強度の情報から押圧強さを算出するものである。
押圧強さ情報60bは、各押圧位置での押圧強さに応じた磁場強度の変化をホールセンサS毎に求めた情報である。
押圧強さ算出部60aは、押圧強さを算出する際、位置算出に用いた2つのホールセンサSのうち1つのホールセンサSが検出した磁場強度と、そのホールセンサSに対応した押圧強さ情報とを用いて押圧強さを算出する。
なお、位置の算出に用いた2つのホールセンサSが検出した磁場強度と、この2つのホールセンサSのそれぞれに対応した押圧強さ情報を用いて2つの押圧強さの値を求め、この値を平均したものを押圧強さとしてもよい。
次に、図11のフローチャートを用いて押圧強さの算出処理を説明する。図11は、押圧強さ算出処理の流れを示したフローチャートである。
なお、図11のフローチャートにおいて、ステップS301−ステップS400およびステップS500までの処理は、図7〜図9に示したステップS1−ステップS100およびステップS200までの処理と同様のため説明を省略する。
図11のフローチャートにおいて、ステップS400およびステップS500の処理を行って押圧位置を算出した後、押圧強さ算出部60aは、押圧強さを算出する(ステップS304)。その後、制御部41は、この処理をステップS301に戻し上述した処理を繰り返す。
本発明の実施の形態2のタッチパネル装置60は、実施の形態1のタッチパネル装置10と同様の効果を奏するとともに、押圧強さを検出することができる。
なお、本発明の実施の形態1,2のタッチパネル装置40,60は、磁場検出部としてホールセンサSを用いるものを例示したが、これに限らない。すなわち磁場を検出することができるものであればその他のものを用いてもよい。
また、本発明の実施の形態1,2のタッチパネル装置40,60は、液晶表示装置1,2に組み込まれるものを例示したが、これに限らずその他の表示装置に組み込まれるようにしてもよい。例えば、プラズマ表示装置あるいは有機EL表示装置等の他の表示装置に組み込まれるようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態1,2のタッチパネル装置40,60は、4つのホールセンサSを有するものを例示したが、これに限定されず4つ以上のホールセンサSを有していてもよい。すなわち、磁場発生フィルム20の4隅近傍に少なくとも4つのホールセンサSを有していればよい。
また、本発明の実施の形態1,2のタッチパネル装置40,60は、磁場発生フィルム20が観察側の面上に超磁歪材料膜20bを形成されるものを例示したが、これに限定されない。磁場発生フィルム20が観察側の面の裏側の面に超磁歪材料膜20bを形成されるようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態1,2のタッチパネル装置40,60は、遮光部BMに重なる部分に格子状の超磁歪材料膜20bを形成するようにしていたが、これに限らない。すなわち、超磁歪材料膜20bは、表示装置の性能を損なわないように複数の開口を形成すればよい。
また、本発明の実施の形態1,2のタッチパネル装置40,60は、遮光部BMに重なる部分にスペーサ30を形成するようにしていたが、これに限らない。すなわち、スペーサ30は、表示装置の性能を損なわないように配置すればよい。
また、本発明の実施の形態1,2のタッチパネル装置40,60は、柱状のスペーサ30を用いたが、これに限らない。たとえば、球状であってもよい。
また、本発明の実施の形態1,2のタッチパネル装置40,60は、金属からなるフレームを有するものを例示したが、これに限らない、すなわち、タッチパネル装置40,60の筺体として機能するものであればその他の材質のものを用いても構わない。
また、本発明の実施の形態1,2の位置算出部40aは、少なくとも1つのホールセンサSが磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定値以上の磁場を検出した場合に磁場発生フィルム20によって発生した磁場と判断するものを例示したが、これに限らない、例えば、2つ以上のホールセンサによる磁場の検出結果が磁場発生フィルム20によって発生した磁場と判断される場合に、磁場発生フィルム20によって発生した磁場と判断するようにしてもよい。
なお、本発明の実施の形態1および2によってこの発明が限定されるものではない。
1、2 液晶表示装置
10、60 タッチパネル装置
20 磁場発生フィルム
20a 絶縁フィルム
20b 超磁歪材料膜
30 スペーサ
40、41 制御部
40a 位置算出部
40b、40c 記憶部
60a 押圧強さ算出部
60b 押圧強さ情報
S、S1、S2、S3、S4 ホールセンサ
FL フレーム
TPL タッチパネル
LPL 液晶パネル
BM 遮光膜
BL バックライト

Claims (8)

  1. 絶縁フィルムの表面に複数の開口が形成された超磁歪材料膜を成膜された磁場発生フィルムと、
    前記磁場発生フィルムの押圧側の面に対して裏側の面に形成され、該磁場発生フィルムを支持する複数の支持部と、
    前記磁場発生フィルムの4隅近傍に配置され、磁場を検出する複数の磁場検出部と、
    前記磁場検出部が検出した磁場の磁場強度の単位時間当たりの変化率が所定以上である場合、該磁場検出部によって検出された磁場強度を用いて該磁場の発生位置を算出する位置算出部と、
    を有することを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記超磁歪材料膜は、
    格子状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 当該タッチパネル装置は、
    前記磁場発生フィルムおよび前記磁場検出部を囲う透磁性の筺体を有することを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネル装置。
  4. 前記位置算出部は、
    4隅近傍に配置された前記磁場発生フィルムの横方向で並ぶ2つの前記磁場検出部の磁場強度の和をそれぞれ算出し、該算出された磁場強度の和の大小関係を判断し、和が大きいと判断された2つの磁場検出部が検出した磁場強度の0.5乗の比を用いて横方向の位置を算出し、4隅近傍に配置された前記磁場検出部の縦方向で並ぶ2つの磁場検出部の磁場強度の和をそれぞれ算出し、該算出された磁場強度の和の大小関係を判断し、和が大きいと判断された2つの磁場検出部が検出した磁場強度の0.5乗の比を用いて縦方向の位置を算出することを特徴とする請求項1、2または3に記載のタッチパネル装置。
  5. 当該タッチパネル装置は、
    前記磁場発生フィルム上の各押圧位置での押圧強さに応じた磁場強度の変化を前記磁場検出部毎に求めた押圧強さ情報を記憶する記憶部と、
    前記押圧強さ情報を参照し、前記位置算出部によって算出された押圧位置情報、および前記磁場検出部によって検出された磁場の磁場強度の情報から押圧強さを算出する押圧強さ算出部と、
    を有することを特徴とする請求項1、2、3または4に記載のタッチパネル装置。
  6. 前記磁場検出部は、
    ホールセンサであることを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載のタッチパネル装置。
  7. 前記支持部は、
    柱状であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に記載のタッチパネル装置。
  8. 前記超磁歪材料膜は、
    鉄と希土類金属の合金であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7に記載のタッチパネル装置。
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