JP2012108968A - 記録ヘッドの製造方法、記録ヘッド及び情報記録再生装置 - Google Patents

記録ヘッドの製造方法、記録ヘッド及び情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】散乱体とコアとを精度良く位置決めして近接場光の発生効率を向上できる記録ヘッドの製造方法、記録ヘッド、及び情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】第1クラッド24aを形成する第1クラッド形成工程と、第1クラッド24a上にコア23の母材を形成するコア形成工程と、コア23の母材における下端面23b上に散乱体27の母材を形成する散乱体形成工程と、コア23の母材、及び散乱体27の母材をパターニングして、コア23及び散乱体27を同一工程で一括してパターニングして、コア23及び散乱体27を形成するパターニング工程と、散乱体27のみをエッチングして、散乱体27の外形形状を調整する調整工程と、第1クラッド24aとの間でコア23を挟み込むように、第2クラッド24bを形成する第2クラッド形成工程と、を有していることを特徴とする。
【選択図】図17

Description

本発明は、近接場光を利用して磁気記録媒体に各種の情報を記録する記録ヘッドの製造方法、記録ヘッド及び情報記録再生装置に関するものである。
近年、コンピュータ機器におけるハードディスク等の磁気記録媒体(以下、ディスクという)は、より大量且つ高密度情報の記録再生を行いたい等のニーズを受けて、さらなる高密度化が求められている。そのため、隣り合う磁区同士の影響や、熱揺らぎを最小限に抑えるために、保磁力の強いものがディスクとして採用され始めている。そのため、ディスクに情報を記録することが困難になっていた。
そこで、上述した不具合を解消するために、光を集光したスポット光、若しくは、光を集光した近接場光を利用して磁区を局所的に加熱して一時的に保磁力を低下させ、その間にディスクへの書き込みを行うハイブリッド磁気記録方式の情報記録再生装置が提供されている。
特に、近接場光を利用する場合には、従来の光学系において限界とされていた光の波長以下となる領域における光学情報を扱うことが可能となる。よって、従来の光情報記録再生装置等を超える記録ビットの高密度化を図ることができる。
ハイブリッド磁気記録方式による記録ヘッドとしては、各種のものが提供されているが、その1つとして近接場光を利用して加熱を行う記録ヘッドが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の記録ヘッドは、主磁極及び補助磁極を有する記録素子と、照射されたレーザ光から近接場光を発生させる近接場光発生素子と、を主に備えている。
また、近接場光発生素子は、レーザ光を反射させながら伝播させるコア、及びコアに密着してコアを封止するクラッドを有する光束伝播素子と、コアにおけるレーザ光の出射側端面に配置されコアよりも屈折率が低い低屈折率部と、低屈折率部における出射側端面に配置されレーザ光から近接場光を発生させる散乱体と、を備えている。
このように構成された記録ヘッドを利用する場合には、近接場光を発生させると同時に記録磁界を印加することで、ディスクに各種の情報を記録している。具体的に、近接場光発生素子では、コアに入射したレーザ光は、出射側に向かって集光しながら伝播し、その後低屈折率部を伝播して散乱体に入射する。そして、レーザ光は散乱体で近接場光に変換され、その近接場光によってディスクが加熱される。その結果、ディスクの磁気記録層は、近接場光によって局所的に加熱され、一時的に保磁力が低下する。また、レーザ光の照射と同時に、記録素子に駆動電流を供給することで、主磁極に近接するディスクの磁気記録層に対して記録磁界を局所的に印加する。
これにより、保磁力が一時的に低下した磁気記録層に各種の情報を記録することができる。つまり、近接場光の熱アシストと磁場との協働により、ディスクへの記録を行うことができる。
特許第4236673号公報
ところで、上述した特許文献1では、コアの出射側端面上に散乱体を配置することで、近接場光強度の向上を図っているが、この記録ヘッドの具体的な製造方法が開示されていない。
ここで、コアや散乱体は非常に微細なパターンであるため、それぞれの位置合わせが難しいという問題がある。この場合、特に、レーザ光の伝播方向に直交する方向(コアの出射側端面上)におけるコアと散乱体との相対位置の位置合わせが難しい。そして、散乱体とコアとが位置ずれした場合には、コアを伝播してきたレーザ光が散乱体に入射せずにコアから漏れてしまい、近接場光の発生効率が低下するという問題がある。
そこで、本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、散乱体とコアとを精度良く位置決めして近接場光の発生効率を向上できる記録ヘッドの製造方法、記録ヘッド、及び情報記録再生装置を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係る記録ヘッドの製造方法は、先端側が一定方向に回転する磁気記録媒体側に向けて配設され、基端側から入射された光束を前記先端側に向けて伝播させる光束伝播素子と、前記光束伝播素子の先端面上に配置され、前記光束から前記磁気記録媒体側に近接場光を発生させる散乱体と、を有し、前記磁気記録媒体を前記近接場光によって加熱するとともに、前記磁気記録媒体に対して記録磁界を与えて磁化反転を生じさせ情報を記録させる記録ヘッドの製造方法であって、前記光束伝播素子は、前記光束を反射させながら前記先端側へ導くコアと、前記コアを挟み込むように封止する第1クラッド及び第2クラッドと、を有し、前記第1クラッドを形成する第1クラッド形成工程と、前記第1クラッド上に前記コアの母材を形成するコア形成工程と、前記コアの母材における前記先端面上に前記散乱体の母材を形成する散乱体形成工程と、前記コアの母材、及び前記散乱体の母材をパターニングして、前記コア及び前記散乱体を形成するパターニング工程と、少なくとも前記散乱体をエッチングして、前記散乱体の外形形状を調整する調整工程と、前記第1クラッドとの間で前記コアを挟み込むように、前記第2クラッドを形成する第2クラッド形成工程と、を有していることを特徴としている。
この構成によれば、パターニング工程において、コアの母材と散乱体の母材とをパターニングした後、少なくとも散乱体をエッチングすることで、基端側から先端側に向かう光束の伝播方向に直交する方向でのコアと散乱体との相対位置を精度良く位置決めできる。すなわち、伝播方向から見てコアの出射側端面上に散乱体が確実に配置されることになる。
これにより、コアの先端側まで伝播した光束を散乱体に向けて効果的に入射させることができるので、近接場光の発生効率を向上させることができる。
また、前記パターニング工程では、前記コアの母材、及び前記散乱体の母材を同一工程で一括してパターニングを行うことを特徴としている。
この構成によれば、パターニング工程において、コアの母材と散乱体の母材とを一括してパターニングすることで、光束の伝播方向に直交する方向でのコアと散乱体との相対位置をより精度良く位置決めできる。
また、前記調整工程では、前記散乱体のみをエッチングすることを特徴としている。
この構成によれば、コアと散乱体との光束の伝播方向に直交する方向での相対位置を保持した状態で、散乱体を所望の外形状に形成することができる。これにより、散乱体に向けてより効率的に光束を入射させることができる。
また、前記パターニング工程に先立って、前記散乱体の前記先端面上を覆うように犠牲層を形成する犠牲層形成工程を有していることを特徴としている。
この構成によれば、散乱体を覆うように犠牲層を形成することで、後のパターニング工程において散乱体を保護することができる。そのため、散乱体が基端側から先端側に沿う光束の伝播方向に沿ってパターニングされるのを防止できる。これにより、散乱体の前記伝播方向における長さ(厚さ)を確保できる。
また、前記犠牲層は、前記コアの母材と同一材料により構成されていることを特徴としている。
この構成によれば、犠牲層とコアの母材とを同一材料で形成することで、パターニング工程において犠牲層とコアの母材とを同じ速度でパターニングすることができる。
また、前記散乱体形成工程に先立って、前記コアの母材における前記先端側に、前記コアよりも屈折率の低い低屈折率部を形成する低屈折率部形成工程を有していることを特徴としている。
この構成によれば、散乱体近傍の材料中に発生する分極の大きさを小さくすることができ、その結果、散乱体中に発生する近接場光強度を大きくすることができる。
また、前記パターニング工程では、第1パターニング工程及び第2パターニング工程を有し、前記第1パターニング工程では、前記コア及び前記散乱体の母材を、前記第1クラッドに向けてエッチングし、前記第2パターニング工程では、前記コア及び前記散乱体の母材の角部をエッチングすることを特徴としている。
この構成によれば、第1パターニング工程でパターニングしたコア及び散乱体の母材に対して第2パターニングを施すことで、コア及び散乱体の母材の角部が選択的にエッチングされて斜面が形成される。そして、この状態でさらにエッチングを続けると、斜面が底面に対して一定の角度を保ちながらエッチングされる。これにより、伝播方向から見て任意の幅や高さにコア及び散乱体を形成することができる。
また、本発明に係る記録ヘッドは、上記本発明の記録ヘッドの製造方法を用いて製造されたことを特徴としている。
この構成によれば、上記本発明の記録ヘッドの製造方法を用いることで、コアと散乱体との伝播方向に直交する方向での相対位置を所望の位置関係に設定できる。これにより、コアを伝播してきた光束を効果的に散乱体に入射させることができ、近接場光の発生効率を向上できる。
また、本発明に係る情報記録再生装置は、上記本発明の記録ヘッドと、前記磁気記録媒体の表面に平行な方向に移動可能とされ、前記磁気記録媒体の表面に平行で且つ互いに直交する2軸回りに回動自在な状態で前記記録ヘッドを先端側で支持するサスペンションと、前記サスペンションの基端側を支持するとともに、前記サスペンションを前記磁気記録媒体の表面に平行な方向に向けて移動させるアクチュエータと、前記磁気記録媒体を前記一定方向に回転させる回転駆動部と、前記記録素子及び前記光源の作動を制御する制御部と、を備えていることを特徴としている。
この構成によれば、上記本発明の記録ヘッドを備えているので、上述した熱揺らぎ現象等の影響を抑制して、安定した記録を行うことができる。よって、記録ヘッド自体の書き込みの信頼性を高めることができ、高品質化を図ることができる。
本発明に係る記録ヘッド、及びその製造方法によれば、散乱体とコアとを精度良く位置決めして近接場光の発生効率を向上できる。
本発明に係る情報記録再生装置によれば、上述した熱揺らぎ現象等の影響を抑制して、安定した記録を行うことができる。よって、書き込みの信頼性が高く、高密度記録化に対応することができ、高品質化を図ることができる。
本発明の実施形態における情報記録再生装置の構成図である。 図1に示すヘッドジンバルアセンブリの斜視図である。 図2に示すジンバルの平面図である。 図3に示すA−A線に沿った断面図である。 記録再生ヘッドの拡大断面図である。 記録再生ヘッドの流出端側(前側)の側面を拡大した断面図である。 近接場光発生素子の底面図である。 情報記録再生装置により情報を記録再生する際の説明図であって、図6に相当する拡大断面図である。 近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 第2実施形態における近接場光発生素子の底面図である。 第2実施形態における近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態の情報記録再生装置1は、垂直記録層d2を有するディスク(磁気記録媒体)Dに対して、近接場光Rと記録磁界とを協働させたハイブリッド磁気記録方式によりディスクDに記録再生を行う装置である(図5参照)。
(第1実施形態)
(情報記録再生装置)
図1は情報記録再生装置の構成図である。
本実施形態の情報記録再生装置1は、図1に示すように、キャリッジ11と、キャリッジ11の先端側に支持されたヘッドジンバルアセンブリ(HGA)12と、ヘッドジンバルアセンブリ12をディスク面D1(ディスクDの表面)に平行なXY方向に向けてスキャン移動させるアクチュエータ5と、ディスクDを所定の方向に向けて回転させるスピンドルモータ6と、情報に応じて変調した電流をヘッドジンバルアセンブリ12の記録再生ヘッド(記録ヘッド)2に対して供給する制御部8と、これら各構成品を内部に収容するハウジング9と、を備えている。
ハウジング9は、アルミニウム等の金属材料により、上面視四角形状に形成されているとともに、内側に各構成品を収容する凹部9aが形成されている。また、このハウジング9には、凹部9aの開口を塞ぐように図示しない蓋が着脱可能に固定されるようになっている。凹部9aの略中心には、スピンドルモータ6が取り付けられ、スピンドルモータ6に中心孔を嵌め込むことでディスクDが着脱自在に固定される。
凹部9aの隅角部には、アクチュエータ5が取り付けられている。このアクチュエータ5には、ピボット軸10を介してキャリッジ11が取り付けられている。キャリッジ11は、基端部から先端部に向けてディスク面D1に沿って延設されたアーム部14と、基端部を介してアーム部14を片持ち状に支持する基部15とが、削り出し加工等により一体形成されたものである。
基部15は、直方体形状に形成されたものであり、ピボット軸10まわりを回動可能に支持されている。つまり、基部15はピボット軸10を介してアクチュエータ5に連結されており、このピボット軸10がキャリッジ11の回転中心となっている。
アーム部14は、基部15におけるアクチュエータ5が取り付けられた側面15aと反対側の側面(隅角部の反対側の側面)15bにおいて、基部15の上面の面方向(XY方向)と平行に延出する平板状のものであり、基部15の高さ方向(Z方向)に沿って3枚延出している。具体的には、アーム部14は、基端部から先端部に向かうにつれ先細るテーパ形状に形成され、各アーム部14間に、ディスクDが挟み込まれるように配置されている。つまり、アーム部14とディスクDとが、互い違いになるように配されており、アクチュエータ5の駆動によってアーム部14がディスクDの表面に平行な方向(XY方向)に移動可能とされている。なお、キャリッジ11及びヘッドジンバルアセンブリ12は、ディスクDの回転停止時にアクチュエータ5の駆動によって、ディスクD上から退避するようになっている。
(ヘッドジンバルアセンブリ)
ヘッドジンバルアセンブリ12は、後述する近接場光発生素子(光束伝播素子)26を有する近接場光ヘッドである記録再生ヘッド2を支持するものである。
図2は、記録再生ヘッドを上向きにした状態でサスペンションを記録再生ヘッド側から見た斜視図である。図3は、記録再生ヘッドを上向きにした状態でジンバルを見た平面図である。図4は図3のA−A’線に沿う断面図であり、図5は記録再生ヘッドの拡大断面図である。
図2〜図5に示すように、本実施形態のヘッドジンバルアセンブリ12は、上述した記録再生ヘッド2をディスクDから浮上させる機能を有しており、記録再生ヘッド2と、金属性材料により薄い板状に形成され、ディスク面D1に平行なXY方向に移動可能なサスペンション3と、記録再生ヘッド2を、ディスク面D1に平行で且つ互いに直交する2軸(X軸、Y軸)回りに回動自在な状態、すなわち2軸を中心として捻れることができるようにサスペンション3の下面に固定させるジンバル手段16と、を備えている。
(サスペンション)
図2〜図4に示すように、上述したサスペンション3は、上面視略四角状に形成されたベースプレート51と、ベースプレート51の先端側にヒンジ板52を介して連結された平面視略三角状のロードビーム53と、で構成されている。
ベースプレート51は、ステンレス等の厚みの薄い金属材料によって構成されており、基端側には厚さ方向に貫通する開口51aが形成されている。そして、この開口51aを介してベースプレート51がアーム部14の先端に固定されている。
ベースプレート51の下面には、ステンレス等の金属材料により構成されたシート状のヒンジ板52が配置されている。このヒンジ板52は、ベースプレート51の下面の全面に亘って形成された平板状の板材であり、その先端部分はベースプレート51の先端からベースプレート51の長手方向に沿って延出する延出部52aとして形成されている。この延出部52aは、ヒンジ板52の幅方向両端部から2本延出しており、その先端部分にロードビーム53が連結されている。
ロードビーム53は、ベースプレート51と同様にステンレス等の厚みの薄い金属材料によって形成されており、その基端がベースプレート51の先端との間に間隙を有した状態でヒンジ板52に連結されている。
これにより、サスペンション3は、ベースプレート51とロードビーム53との間を中心に屈曲して、ディスク面D1に垂直なZ方向に向けて撓み易くなっている。
また、サスペンション3上には、フレクシャ54が設けられている。
このフレクシャ54は、ステンレス等の金属材料により形成されたシート状のものであり、シート状に形成されることで厚さ方向に撓み変形可能に構成されている。また、このフレクシャ54は、ロードビーム53の先端側に固定され、外形が上面視略五角形状に形成されたジンバル17と、ジンバル17より幅狭に形成され、ジンバル17の基端からサスペンション3上に沿って延在する支持体18とで構成されている。
ジンバル17は、中間付近から先端にかけてディスク面D1に向けて厚さ方向に僅かながら反るように形成されている。そして、この反りが加わった先端側がロードビーム53に接触しないように、基端側から略中間付近にかけてロードビーム53に固定されている。また、この浮いた状態のジンバル17の先端側には、周囲がコ形状に刳り貫かれた切欠部59が形成され、この切欠部59に囲まれた部分には連結部17aによって片持ち状に支持されたパッド部17bが形成されている。
つまり、このパッド部17bは、連結部17aによってジンバル17の先端側から基端側に向けて張出し形成されており、その周囲に切欠部59を備えている。
これにより、パッド部17bはジンバル17の厚さ方向に撓みやすくなっており、このパッド部17bのみがサスペンション3の下面と平行になるように角度調整されている。そして、このパッド部17b上に上述した記録再生ヘッド2が載置固定されている。つまり、記録再生ヘッド2は、パッド部17bを介してロードビーム53にぶら下がった状態となっている。
また、図3,図4に示すように、ロードビーム53の先端には、パッド部17b及び記録再生ヘッド2の略中心に向かって突出する突起部19が形成されている。この突起部19の先端は、丸みを帯びた状態となっている。そして突起部19は、記録再生ヘッド2がディスクDから受ける風圧によりロードビーム53側に浮上したときに、パッド部17bの表面(上面)に点接触するようになっている。
つまり、突起部19は、ジンバル17のパッド部17bを介して、記録再生ヘッド2を支持するとともに、ディスク面D1に向けて(Z方向に向けて)記録再生ヘッド2に荷重を付与するようになっている。
なお、これら突起部19とパッド部17bを有するジンバル17とが、ジンバル手段16を構成している。
図2に示す支持体18は、ジンバル17に一体形成されたシート状のものであり、サスペンション3上をアーム部14に向かって延設されている。つまり、支持体18は、サスペンション3が変形した際にサスペンション3の変形に追従するように構成されている。また、この支持体18は、アーム部14上から側面に回りこんで、キャリッジ11の基部15に至るまで引き回されている。
(記録再生ヘッド)
図6は記録再生ヘッドの流出端側の側面を拡大した断面図である。
記録再生ヘッド2は、ディスクDとサスペンション3との間に配置された状態で、サスペンション3の下面に後述するジンバル17を挟んで支持されている。
具体的に、記録再生ヘッド2は、図5,図6に示すように、レーザ光Lから生成した近接場光Rを利用して回転するディスクDに各種の情報を記録再生するヘッドである。記録再生ヘッド2は、ディスク面D1から所定距離Hだけ浮上した状態でディスクDに対向配置されたスライダ20と、ディスクDに情報を記録する記録素子21と、ディスクDに記録されている情報を再生する再生素子22と、レーザ光Lを集光しながら伝播するとともに、近接場光Rに生成した後に外部に発する近接場光発生素子26と、近接場光発生素子26に向けてレーザ光Lを出射するレーザ光源29と、を備えている。
スライダ20は、石英ガラス等の光透過性材料や、AlTiC(アルチック)等のセラミック等によって直方体状に形成されている。このスライダ20は、ディスクDに対向する対向面20aを有しており、後述するレーザマウント43を介して上述したパッド部17bに支持されている。
また対向面20aには、回転するディスクDによって生じた空気流の粘性から、浮上するための圧力を発生させる凸条部20bが形成されている。この凸条部20bは、長手方向(X方向)に沿って延びるように形成されており、レール状に並ぶように間隔を空けて左右(Y方向)に2つ形成されている。但し、凸条部20bはこの場合に限定されるものではなく、スライダ20をディスク面D1から離そうとする正圧と、スライダ20をディスク面D1に引き付けようとする負圧と、を調整して、スライダ20を最適な状態で浮上させるように設計されていれば、どのような凹凸形状でも構わない。なお、この凸条部20bの表面はABS(AIR BEARING SURFACE)20cと呼ばれている。
そしてスライダ20は、この2つの凸条部20bによってディスク面D1から浮上する力を受けている。一方、サスペンション3はディスク面D1に垂直なZ方向に撓むようになっており、スライダ20の浮上力を吸収している。つまり、スライダ20は、浮上した際にサスペンション3によってディスク面D1側に押さえ付けられる力を受けている。よってスライダ20は、この両者の力のバランスによって、上述したようにディスク面D1から所定距離H離間した状態で浮上するようになっている。しかもスライダ20は、ジンバル手段16によってX軸回り及びY軸回りに回動するようになっているので、常に姿勢が安定した状態で浮上するようになっている。
なお、ディスクDの回転に伴って生じる空気流は、スライダ20の流入端側(サスペンション3のX方向基端側)から流入した後、ABS20cに沿って流れ、スライダ20の流出端側(サスペンション3のX方向先端側)から抜けている。
以下、スライダ20の流入端側(リーディングエッジ側)、つまり図5におけるX方向右側を「後方」とし、スライダ20の流出端側(トレイリングエッジ側)、つまり図5におけるX方向左側を「前方」とする。また、記録再生ヘッド2に対してディスク面D1側、つまり図5におけるZ方向下側を「下方」とし、その反対側、つまり図5におけるZ方向上側を「上方」とする。
再生素子22は、ディスクDの垂直記録層d2(図5参照)から漏れ出ている磁界の大きさに応じて電気抵抗が変換する磁気抵抗効果膜であり、スライダ20の前端面20dに固定されている。この再生素子22には、後述する電気配線56を介して制御部8からバイアス電流が供給されている。これにより制御部8は、ディスクDから漏れ出た磁界の変化を電圧の変化として検出することでき、この電圧の変化から信号の再生を行うことができるようになっている。
近接場光発生素子26は、ディスク面D1に対向する対向面26aから近接場光Rを発生させる素子であり、再生素子22の前方に配設されている。この近接場光発生素子26は、先端をディスク面D1に向けて上下に延設されたコア23と、コア23の下端面23bに配置された低屈折率部25と、低屈折率部25の下端面に配置された散乱体27と、コア23の側面に密着してコア23を封止するクラッド24と、を備えている。
コア23は、上端側(基端側)から入射されたレーザ光Lを下端側(先端側)に向けて集光しながら伝播させる光束伝播部材であり、上下方向を長手方向とする直方体形状に形成されている。コア23の上端面23aは、スライダ20の上面と面一とされ、外部に向けて露出している。
クラッド24は、コア23よりも屈折率が低い材料で形成され、コア23の側面全周に密着する一方、コア23の上端面23aを外部に露出させた状態でコア23を封止するモールド部材である。具体的に、クラッド24は、コア23と再生素子22との間でコア23を後側から覆うように形成された第1クラッド24aと、コア23と記録素子21との間でコア23を前側から覆うように形成された第2クラッド24bと、を備えている。このように、第1クラッド24a及び第2クラッド24bがコア23の側面に密着しているので、コア23とクラッド24との間に隙間が生じないようになっている。
なお、クラッド24及びコア23として使用される材料の組み合わせの一例を記載すると、例えば、石英(SiO2)でコア23を形成し、フッ素をドープした石英でクラッド24を形成する組み合わせが考えられる。この場合には、レーザ光Lの波長が400nmのときに、コア23の屈折率が1.47となり、クラッド24の屈折率が1.47未満となるので好ましい組み合わせである。
また、ゲルマニウムをドープした石英でコア23を形成し、石英(SiO2)でクラッド24を形成する組み合わせも考えられる。この場合には、レーザ光Lの波長が400nmのときに、コア23の屈折率が1.47より大きくなり、クラッド24の屈折率が1.47となるのでやはり好ましい組み合わせである。
特に、コア23とクラッド24との屈折率差が大きいほど、コア23内にレーザ光Lを閉じ込める力が大きくなるので、コア23に酸化タンタル(Ta25:波長が550nmのときに屈折率が2.16)を用い、クラッド24に石英やアルミナ(Al)等を用いて、両者の屈折率差を大きくすることがより好ましい。また、赤外領域のレーザ光Lを利用する場合には、赤外光に対して透明な材料であるシリコン(Si:屈折率が約4)でコア23を形成することも有効である。
図7は近接場光発生素子の底面図である。
図6,図7に示すように、低屈折率部25は、コア23の下端面23bに密着して設けられている。低屈折率部25は、コア23よりも屈折率の低い材料からなり、本実施形態ではクラッド24と同一材料により構成されている。なお、低屈折率部25の厚さ(Z方向における厚さ)は、コア23が散乱体27に接しないように、散乱体27の厚さよりも厚く形成するのが好ましい。一方で、低屈折率部25が厚過ぎると、コア23から伝播したレーザ光Lが散乱体27に到達する前に拡散してしまうので、低屈折率部25の厚さは低屈折率部25を伝播するレーザ光Lの波長よりも小さくするのが好ましい。
また、低屈折率部25の厚さは、コア23中に戻るレーザ光Lの反射光強度が最小になるように設定することが好ましい。具体的に、記録再生ヘッド2をディスク面D1に近づけた際、コア23と低屈折率部25との界面、後述する散乱体27の下面、ディスク面D1で反射される光が互いに干渉する。このとき、コア23へ戻る方向に進むレーザ光Lが互いに打ち消しあうように低屈折率部25の厚さを設定すると、コア23中へ戻る反射光を小さくすることができる。このように、反射光強度が最小となるとき、レーザ光Lは低屈折率部25の内部を往復することになる(低屈折率部25に閉じ込められる)。これは、散乱体27に入射するレーザ光Lの量が多くなることに相当し、散乱体27近傍に発生する近接場光強度を増加させることが出来る。
散乱体27は、コア23内を伝播してきたレーザ光Lから近接場光Rを発生させ、近接場光Rを近接場光発生素子26の対向面26aと図5に示すディスク面D1との間に局在化させるものであり、例えば金(Au)や白金(Pt)、銀(Ag)等により構成されている。散乱体27は、再生素子22側(後側)を底辺、記録素子21側(前側)を頂点とするZ方向から見て三角形状に形成され、前方に向かって漸次縮幅されている。散乱体27は、Z方向から見た外形形状がコア23の下端面23bよりも小さく形成されており、コア23の外周縁よりも内側に収まるように配置されている。また、散乱体27は、低屈折率部25の下端面に埋設され、その下面がスライダ20のABS20c、記録素子21、及び再生素子22におけるディスク面D1に対向する対向面21a,22aと面一とされている。なお、本実施形態の散乱体27では、記録素子21側の角部(頂点)において近接場光Rが発生するようになっており、ディスクDのうちの主磁極33に近い部分を加熱することができる。
記録素子21は、図5に示す対向面21aから記録磁界を発生させ、その記録磁界をディスクDに作用させて情報を記録する素子であり、図6に示すように、近接場光発生素子26の第2クラッド24bの前端面に配置されている。この記録素子21には、第2クラッド24bの前端面に固定された主磁極33と、主磁極33の前方に配設されて磁気回路32を介して主磁極33に接続された補助磁極31と、磁気回路32を中心として磁気回路32の周囲を螺旋状に巻回するコイル34と、が備えられている。
つまり、スライダ20の前端面20dから前方に向かって、主磁極33、磁気回路32及びコイル34、補助磁極31の順で並べて配置されている。
両磁極31,33及び磁気回路32は、磁束密度が高い高飽和磁束密度(Bs)材料(例えば、CoNiFe合金、CoFe合金等)により形成されている。また、コイル34は、ショートしないように、隣り合うコイル線間、磁気回路32との間、両磁極31,33との間に隙間が空くように配置されており、この状態で絶縁体35によってモールドされている。そして、コイル34は、情報に応じて変調された電流が制御部8(図1参照)から供給されるようになっている。すなわち、磁気回路32及びコイル34は、全体として電磁石を構成している。また、上述した主磁極33、補助磁極31及び絶縁体35のディスク面D1に対向する各対向面33a,31a,35a(Z方向端面)は、スライダ20のABS20cとそれぞれ面一に形成されている。上述した構成の記録素子21では、コイル34に電流が供給されることで、磁力線が主磁極33の対向面33aから出て補助磁極31の対向面31aに入る記録磁界が発生する。
上述した記録再生ヘッド2のスライダ20には、レーザ光源29が搭載されている。レーザ光源29は、スライダ20の上面に固定されたレーザマウント43と、レーザマウント43の前端面43aに固定された半導体レーザチップ44と、を有している。
レーザマウント43は、例えばスライダ20と同一材料により構成され、XY方向における外形がスライダ20と同等に形成された板状の部材であり、上面側がジンバル17の後述するパッド部17bに固定されている。すなわち、スライダ20は、パッド部17bとの間にレーザマウント43を挟持した状態でパッド部17bに固定されている。なお、図示しないがレーザマウント43には、後述する電気配線56が固定されており、レーザマウント43の前端面43aに形成された図示しない電極パッドに電気的に接続されている。
半導体レーザチップ44は、レーザマウント43の前端面43aに形成された図示しない電極パッド上に実装されている。この場合、半導体レーザチップ44は、レーザ光Lの出射側端面44aを下方に向けた状態で、かつコア23の上端面23aに対向するように配置されている。また、半導体レーザチップ44の出射側端面44aと、上端面23aとの間に間隔Kを有しているが、この間隔K内にコア23と同等の屈折率を有するオイル等を介在させても構わない。
なお、本実施形態のディスクDは、図5に示すように、ディスク面D1に垂直な方向に磁化容易軸を有する垂直記録層d2と、高透磁率材料からなる軟磁性層d3との少なくとも2層で構成される垂直2層膜ディスクDを使用する。このようなディスクDとしては、例えば、基板d1上に、軟磁性層d3と、中間層d4と、垂直記録層d2と、保護層d5と、潤滑層d6とを順に成膜したものを使用する。
基板d1としては、例えば、アルミ基板やガラス基板等である。軟磁性層d3は、高透磁率層である。中間層d4は、垂直記録層d2の結晶制御層である。垂直記録層d2は、垂直異方性磁性層となっており、例えばCoCrPt系合金が使用される。保護層d5は、垂直記録層d2を保護するためのもので、例えばDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)膜が使用される。潤滑層d6は、例えば、フッ素系の液体潤滑材が使用される。
ところで、図1に示すように、キャリッジ11の基部15における側面15cには、ターミナル基板55が配置されている。このターミナル基板55は、ハウジング9に設けられた制御部8と記録再生ヘッド2とを電気的に接続する際の中継点となるものであり、その表面には、各種制御回路(不図示)が形成されている。
制御部8とターミナル基板55とは、可撓性を有するフラットケーブル4により電気的に接続されている一方、ターミナル基板55と記録再生ヘッド2とは、電気配線56により接続されている。この電気配線56は、各キャリッジ11毎に設けられた記録再生ヘッド2に対応して3組設けられており、フラットケーブル4を介して制御部8から出力された信号に情報に応じて変調した電流が、電気配線56を介して記録再生ヘッド2に供給されるようになっている。
電気配線56は、ターミナル基板55の表面からアーム部14の側面を通って、アーム部14上に引き回されている。具体的には、電気配線56は、アーム部14及びサスペンション3上において、フレクシャ54の支持体18上に配置されており、支持体18を間に挟んだ状態でサスペンション3の先端まで引き回されている。
そして、電気配線56は、サスペンション3の先端(ジンバル17の中間位置)において再生素子22及び記録素子21に電流を供給するための第1電気配線57と、レーザ光源29に電流を供給するための第2電気配線58と、に分岐している。
具体的に、第1電気配線57は、電気配線56の先端側における分岐地点において、ジンバル17の外周部分に向けて屈曲されており、ジンバル17の外周部分(切欠部59の外側)から引き回されている。そして、切欠部59の外側から引き回された第1電気配線57は、連結部17a上を通って記録再生ヘッド2の前端面側に接続されている。すなわち、第1電気配線57は、スライダ20の前端面20d側に設けられた再生素子22と記録素子21とのそれぞれに対して、記録再生ヘッド2の外部から接続されている。
一方、第2電気配線58は、上述した分岐地点からジンバル17の長手方向(X方向)に沿って延在しており、ジンバル17の切欠部59を跨いで記録再生ヘッド2の後端面側から、レーザマウント43に接続されている。そして、第2電気配線58は、レーザマウント43の前端面43aに形成された電極パッドに接続され、この電極パッドを介して半導体レーザチップ44に電流を供給するようになっている。また、第2電気配線58は、分岐地点においてジンバル17の下面から離間されており、分岐地点から記録再生ヘッド2の前端面側に向かうにつれ、パッド部17bとジンバル17との間を架け渡すように僅かながら浮いた状態で延在している。つまり、ジンバル17の下面において、第2電気配線58は略直線的(曲率半径が略無限大)に延在した状態で、記録再生ヘッド2の幅方向(Y方向)中央部から記録再生ヘッド2の後側に引き回されている。
(情報記録再生方法)
次に、このように構成された情報記録再生装置1により、ディスクDに各種の情報を記録再生する場合について以下に説明する。
まず、図1に示すように、スピンドルモータ6を駆動させてディスクDを一定方向に回転させる。次いで、アクチュエータ5を作動させて、キャリッジ11を介してサスペンション3をXY方向にスキャンさせる。これにより、ディスクD上の所望する位置に記録再生ヘッド2を位置させることができる。この際、記録再生ヘッド2は、スライダ20の対向面20aに形成された2つの凸条部20bによって浮上する力を受けるとともに、サスペンション3等によってディスクD側に所定の力で押さえ付けられる。記録再生ヘッド2は、この両者の力のバランスによって、図2に示すようにディスクD上から所定距離H離間した位置に浮上する。
また、記録再生ヘッド2は、ディスクDのうねりに起因して発生する風圧を受けたとしても、サスペンション3によってZ方向の変位が吸収されるとともに、ジンバル17によってXY軸回りに変位することができるようになっているので、うねりに起因する風圧を吸収することができる。そのため、記録再生ヘッド2を安定した状態で浮上させることができる。
図8は情報記録再生装置により情報を記録再生する際の説明図であって、図6に相当する拡大断面図である。
ここで、情報の記録を行う場合、図8に示すように、制御部8はレーザ光源29を作動させてレーザ光Lを出射させるとともに、情報に応じて変調した電流をコイル34に供給して記録素子21を作動させる。
まず、レーザ光源29からレーザ光Lを出射し、このレーザ光Lをコア23の上端面23aからコア23内に入射させる。コア23内を伝播するレーザ光Lは、ディスクD側に位置する下端側に向かってコア23とクラッド24との間で全反射を繰り返しながら伝播する。特に、コア23の側面にはクラッド24が密着しているので、コア23の外部に光が漏れることはない。よって、導入されたレーザ光Lを無駄にすることなく絞りながら下端側に伝播させることができる。
コア23の下端側まで伝播したレーザ光Lは、低屈折率部25を伝播して散乱体27に入射する。すると、散乱体27には表面プラズモンが励起される。励起された表面プラズモンは、散乱体27の頂点(記録素子21側の頂点)において、光強度の強い近接場光Rとなって外部に漏れ出す。つまり、近接場光発生素子26の下端側とディスクDとの間に近接場光Rを局在化させることができる。するとディスクDは、この近接場光Rによって局所的に加熱されて一時的に保磁力が低下する。なお、本実施形態では、コア23と散乱体27との間にコア23よりも屈折率が低い低屈折率部25を形成することで、散乱体27近傍の材料中に発生する分極の大きさを小さくすることができ、その結果、散乱体27中に発生する近接場光強度を大きくすることができる。
一方、制御部8によってコイル34に電流が供給されると、電磁石の原理により電流磁界が磁気回路32内に磁界を発生させるので、主磁極33と補助磁極31との間にディスクDに対して垂直方向の記録磁界を発生させることができる。すると、主磁極33側から発生した磁束が、ディスクDの垂直記録層d2を真直ぐ通り抜けて軟磁性層d3に達する。これによって、垂直記録層d2の磁化をディスク面D1に対して垂直に向けた状態で記録を行うことができる。また、軟磁性層d3に達した磁束は、軟磁性層d3を経由して補助磁極31に戻る。この際、補助磁極31に戻るときには磁化の方向に影響を与えることはない。これは、ディスク面D1に対向する補助磁極31の面積が、主磁極33よりも大きいので磁束密度が大きく磁化を反転させるほどの力が生じないためである。つまり、主磁極33側でのみ記録を行うことができる。
その結果、近接場光Rと両磁極31,33で発生した記録磁界とを協働させたハイブリッド磁気記録方式により情報の記録を行うことができる。しかも垂直記録方式で記録を行うので、熱揺らぎ現象等の影響を受け難く、安定した記録を行うことができる。よって、書き込みの信頼性を高めることができる。
また、ディスクDに記録された情報を再生する場合には、ディスクDの保磁力が一時的に低下している時に、再生素子22がディスクDの垂直記録層d2から漏れ出ている磁界を受けて、その大きさに応じて電気抵抗が変化する。よって、再生素子22の電圧が変化する。これにより制御部8は、ディスクDから漏れ出た磁界の変化を電圧の変化として検出することができる。そして制御部8は、この電圧の変化から信号の再生を行うことで、ディスクDに記録されている情報の再生を行うことができる。
(記録再生ヘッドの製造方法)
次に、上述した近接場光発生素子26を有する記録再生ヘッド2の製造方法について説明する。図9〜図17は近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図であって、(a)は図6に相当する断面図であり、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。また、以下の説明では、記録再生ヘッド2の製造工程のうち、主として近接場光発生素子の製造工程について具体的に説明する。
まず図9に示すように、スライダ(基板)20の前端面20d(図9中上面)上に再生素子22(図6参照)を形成し、その後、再生素子22上に近接場光発生素子26を形成する。具体的には、まず再生素子22上にクラッド24のうち、第1クラッド24aを形成する(第1クラッド形成工程)。
次に、第1クラッド24a上にコア23を形成する(コア形成工程)。具体的に、第1クラッド24a上の全域にコア23の母材を形成した後、パターニングしてコア23における下端面23b(Z方向における出射側端面)の位置出しを行う。
次に、図10に示すように、コア23を覆うように、低屈折率部25の母材を形成し(低屈折率部形成工程)、さらに図11に示すように、低屈折率部25を覆うように散乱体27の母材を形成する(散乱体形成工程)。なお本実施形態では、コア23及び第1クラッド24aの全域を覆うように低屈折率部25及び散乱体27の母材を成膜しているが、低屈折率部25及び散乱体27の母材は少なくともコア23の下端面23bのみに成膜すれば構わない。
次に、図12に示すように、散乱体27を覆うように犠牲層60を形成する(犠牲層形成工程)。この際、コア23の下方において、犠牲層60のX方向における端面位置(前端面)が、コア23の前端面と面一またはコア23の前端面よりも前方に配置されるような厚さに犠牲層60を形成することが好ましい。なお、本実施形態において、犠牲層60はコア23と同一材料からなるが、これに限らず種々の材料を用いることが可能である。
次に、図13に示すように、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等により、スライダ20の前端面20dと平行に研磨を行う。この際、コア23の前端面上の犠牲層60、散乱体27、及び低屈折率部25を除去して、コア23を露出させる。これにより、コア23の下端面23bから下方に向けて低屈折率部25、散乱体27及び犠牲層60が積層されるとともに、これらコア23、低屈折率部25、散乱体27及び犠牲層60の前端面が面一とされてなる積層体61が再生素子22上に形成される。
続いて、図14に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて積層体61を除去すべき領域が開口したマスクパターン(不図示)を積層体61の前端面61a上に形成し、このマスクパターンを介して反応性イオンエッチング(RIE)を行う(第1パターニング工程)。これにより、マスクパターンが開口した領域の積層体61がX方向に沿って垂直にエッチングされ、Z方向から見て矩形状の積層体61が形成される。この際、上述したように犠牲層60とコア23とを同一材料で形成することで、第1パターニング工程において犠牲層60とコア23とを同じエッチングレートでエッチングすることができる。
次に、図15に示すように、積層体61のうち、散乱体27のみをエッチングする(調整工程)。具体的には、低屈折率部25と犠牲層60との間から露出する散乱体27をエッチングして、散乱体27の外形形状を三角形状に形成する。この際、散乱体27の上下方向(Z方向)における端面は、それぞれ低屈折率部25及び犠牲層60が密着している。そのため、散乱体27の上下方向における端面を保護できるので、散乱体27の上下方向における端面がエッチングされるのを防止した上で、散乱体27の外周面のみをエッチングできる。すなわち、散乱体27のZ方向における厚さを変化させずに、外形形状のみを変化させることができる。なお、本工程でのエッチング方法は、散乱体27と他の積層体61との間でエッチングレートに差が生じれば(散乱体27のエッチングレートの方が大きい)、適宜変更が可能である。
そして、図16に示すように、積層体61を覆うように第2クラッド24bを形成し、その後、CMP等により第2クラッド24bの前端面を研磨する。
さらに、図17に示すように、CMP等によりコア23の下端面23bと平行に積層体61を研磨する。そして、犠牲層60を除去して散乱体27を露出させる。なお、この際の研磨量によって散乱体27のZ方向における厚さを調整しておく。
以上により、本実施形態の近接場光発生素子26が完成する。その後、近接場光発生素子26上に記録素子21を形成することで、近接場光発生素子26を有する記録再生ヘッド2が完成する。
このように、本実施形態では、第1パターニング工程において、コア23、低屈折率部25及び散乱体27を同一工程で一括してパターニングし、その後散乱体27のみをエッチングする構成とした。
この構成によれば、特にコア23と散乱体27とのXY方向における相対位置を精度良く位置決めできる。すなわち、Z方向から見てコア23の下端面23b上に散乱体27が配置されることになる。
これにより、例えば、コア23と散乱体27とをそれぞれ別工程でパターニングする場合と異なり、散乱体27とコア23とを精度良く位置決めすることができる。よって、コア23の下端側まで伝播したレーザ光Lを散乱体27に向けて効果的に入射させることができるので、近接場光Rの発生効率を向上させることができる。
また、第1パターニング工程の後、散乱体27のみをエッチングすることで、コア23と散乱体27とのXY方向における相対位置を保持した状態で、散乱体27を所望の外形状に形成することができる。これにより、散乱体27に向けてより効率的にレーザ光Lを入射させることができる。
そして、このように製造された記録再生ヘッド2では、コア23と散乱体27とのXY方向での相対位置を所望の位置関係に設定できる。これにより、コア23を伝播してきたレーザ光Lを効果的に散乱体27に入射させることができ、近接場光Rの発生効率を向上できる。
また、本発明の情報記録再生装置1は、上述した記録再生ヘッド2を備えているので、上述した熱揺らぎ現象等の影響を抑制して、安定した記録を行うことができる。よって、情報の記録再生を正確且つ高密度に行うことができ、高品質化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図18は第2実施形態における近接場光発生素子の底面図である。
図18に示すように、本実施形態の近接場光発生素子26は、コア23が三角柱形状に形成されている点で上述した第1実施形態と相違している。具体的に、本実施形態のコア23は、Z方向から見た外形形状が散乱体27よりも大きい三角形状に形成されている。そして、コア23の下端面23bにはZ方向から見てコア23と同形状に形成された低屈折率部25が形成され、その下端面に散乱体27が配置されている。
次に、本実施形態の近接場光発生素子26の製造方法について説明する。図19は、近接場光発生素子の製造方法を説明するための工程図である。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の工程については、説明を省略する。
本実施形態では、図19に示すように、第1パターニング工程を経た積層体61の角部をエッチングする(第2パターニング工程)。具体的に、例えばアルゴン(Ar)等のプラズマ中で積層体61をスパッタエッチングする。第2パターニング工程において、断面矩形状の積層体61をスパッタエッチングすると、積層体61の各角部が選択的にエッチングされて斜面が形成される。そして、この状態でエッチングを続けると、斜面が底面に対して一定の角度を保ちながらエッチングされる。
その後、さらにエッチングを続けると、積層体61は相似形を保ちながら縮小する。その結果、積層体61(コア23、低屈折率部25、散乱体27及び犠牲層60)の全体がZ方向から見て三角形状に形成される。
その後、第1実施形態と同様の工程を経ることで、上述した本実施形態の近接場光発生素子26を形成できる。
この構成によれば、第1パターニング工程でパターニングした積層体61に対してスパッタエッチングを行うことで、積層体61の角部が選択的にエッチングされて斜面が形成される。そして、この状態でさらにエッチングを続けると、斜面が底面に対して一定の角度を保ちながらエッチングされる。これにより、Z方向から見て任意の幅や高さにコア23を形成することができる。
また、散乱体27を覆うように犠牲層60を形成することで、第2パターニング工程において散乱体27を保護することができる。そのため、散乱体27のZ方向における角部がエッチングされるのを防止できる。なお、本実施形態では、第1パターニング工程において積層体61に対して垂直エッチングを行い、第2パターニング工程において積層体61の角部を除去する傾斜エッチングを行うことで、三角柱形状の近接場光発生素子26を形成した。しかしながら、これに限らず積層体61に対して一回のエッチングで三角柱形状の近接場光発生素子26を形成しても構わない。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、記録再生ヘッド2を浮上させた空気浮上タイプの情報記録再生装置1を例に挙げて説明したが、この場合に限られず、ディスク面D1に対向配置されていればディスクDと記録再生ヘッド2とが接触していても構わない。つまり、本発明の記録再生ヘッド2は、コンタクトスライダタイプの記録再生ヘッドであっても構わない。この場合であっても、同様の作用効果を奏することができる。
また、上述した実施形態では、本発明の記録再生ヘッド2をディスクDに対して垂直な記録磁界を与える垂直磁気記録方式に採用する場合について説明したが、これに限らず、ディスクDに対して水平な記録磁界を与える面内記録方式に採用しても構わない。
また、上述した実施形態では、犠牲層60を形成することで、散乱体27のZ方向におけるエッチングを防止する方法について説明したが、エッチング量を考慮して散乱体27を厚くすれば、犠牲層60を形成しなくても構わない。
また、散乱体27やコア23の形状は適宜設計変更が可能である。
さらに、散乱体27とコア23とのXY方向における相対位置は、適宜設計変更が可能である。このような場合には、低屈折率部形成工程で第1クラッド24a上に形成された低屈折率部25のY方向における厚さを調整したり、調整工程におけるエッチング量を調整したりすることで、コア23に対する散乱体27のXY方向における相対位置を調整できる。この場合、上述した実施形態では、Z方向から見てコア23よりも内側に散乱体27を形成した場合について説明したが、コア23よりも外側に散乱体27の一部が突出するように形成しても構わない。
また、上述した実施形態では、コア23の下端面23bと散乱体27との間に低屈折率部25を設ける構成について説明したが、これに限らず、低屈折率部25を設けずにコア23の下端面に直接散乱体27を形成しても構わない。
さらに、散乱体27の外形形状は、三角形状に限らず、適宜変更可能である。また、上述した実施形態では、散乱体27のZ方向における厚さが、全体で均一になるように形成したが、これに限られない。例えば、記録素子21側の角部に向けてZ方向における厚さが薄くなるように形成しても構わない。
また、スライダ20の上面側にレーザ光源29を直接搭載せずに、レーザ光源29から出射されるレーザ光Lを、光導波路を介して近接場光発生素子26(コア23)に入射させる構成にしても構わない。
1…情報記録再生装置 2…記録再生ヘッド(記録ヘッド) 3…サスペンション 5…アクチュエータ 6…スピンドルモータ(回転駆動部) 8…制御部 20…スライダ 21…記録素子 23…コア 24a…第1クラッド 24b…第2クラッド 25…低屈折率部 26…近接場光発生素子(光束伝播素子) 27…散乱体 60…犠牲層 D…ディスク(磁気記録媒体)

Claims (9)

  1. 先端側が一定方向に回転する磁気記録媒体側に向けて配設され、基端側から入射された光束を前記先端側に向けて伝播させる光束伝播素子と、
    前記光束伝播素子の先端面上に配置され、前記光束から前記磁気記録媒体側に近接場光を発生させる散乱体と、を有し、
    前記磁気記録媒体を前記近接場光によって加熱するとともに、前記磁気記録媒体に対して記録磁界を与えて磁化反転を生じさせ情報を記録させる記録ヘッドの製造方法であって、
    前記光束伝播素子は、前記光束を反射させながら前記先端側へ導くコアと、前記コアを挟み込むように封止する第1クラッド及び第2クラッドと、を有し、
    前記第1クラッドを形成する第1クラッド形成工程と、
    前記第1クラッド上に前記コアの母材を形成するコア形成工程と、
    前記コアの母材における前記先端面上に前記散乱体の母材を形成する散乱体形成工程と、
    前記コアの母材、及び前記散乱体の母材をパターニングして、前記コア及び前記散乱体を形成するパターニング工程と、
    少なくとも前記散乱体をエッチングして、前記散乱体の外形形状を調整する調整工程と、
    前記第1クラッドとの間で前記コアを挟み込むように、前記第2クラッドを形成する第2クラッド形成工程と、を有していることを特徴とする記録ヘッドの製造方法。
  2. 前記パターニング工程では、前記コアの母材、及び前記散乱体の母材を同一工程で一括してパターニングを行うことを特徴とする請求項1記載の記録ヘッドの製造方法。
  3. 前記調整工程では、前記散乱体のみをエッチングすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録ヘッドの製造方法。
  4. 前記パターニング工程に先立って、前記散乱体の前記先端面上を覆うように犠牲層を形成する犠牲層形成工程を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の記録ヘッドの製造方法。
  5. 前記犠牲層は、前記コアの母材と同一材料により構成されていることを特徴とする請求項4記載の記録ヘッドの製造方法。
  6. 前記散乱体形成工程に先立って、前記コアの母材における前記先端側に、前記コアよりも屈折率の低い低屈折率部を形成する低屈折率部形成工程を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れか1項に記載の記録ヘッドの製造方法。
  7. 前記パターニング工程では、第1パターニング工程及び第2パターニング工程を有し、
    前記第1パターニング工程では、前記コア及び前記散乱体の母材を、前記第1クラッドに向けてエッチングし、
    前記第2パターニング工程では、前記コア及び前記散乱体の母材の角部をエッチングすることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1項に記載の記録ヘッドの製造方法。
  8. 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載の記録ヘッドの製造方法を用いて製造されたことを特徴とする記録ヘッド。
  9. 請求項8記載の記録ヘッドと、
    前記磁気記録媒体の表面に平行な方向に移動可能とされ、前記磁気記録媒体の表面に平行で且つ互いに直交する2軸回りに回動自在な状態で前記記録ヘッドを先端側で支持するサスペンションと、
    前記サスペンションの基端側を支持するとともに、前記サスペンションを前記磁気記録媒体の表面に平行な方向に向けて移動させるアクチュエータと、
    前記磁気記録媒体を前記一定方向に回転させる回転駆動部と、
    前記記録素子及び前記光源の作動を制御する制御部と、を備えていることを特徴とする情報記録再生装置。
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