JP2012108725A - 通信費精算システム、装置、方法及びプログラム - Google Patents

通信費精算システム、装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】業務目的の通信費精算の負担を軽減することができる通信費精算システムを提供する。
【解決手段】事業者システム100と、組織システム200とを含み、事業者システム100は、通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、通信の概要を示す通信記録データに基づいて、通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得する通信費データ取得手段101を備え、組織システム200は、通信費データ取得手段101が取得した通信費データに基づいて、送金要求に従って送金処理を行う金融機関サーバ装置に送金要求を送信する送金要求手段201を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、組織負担分の通信費を精算する通信費精算システム、事業者サーバ装置、通信費精算方法及び通信費精算プログラムに関する。
従業者等が個人所有の携帯電話機を業務目的で使用した場合、その使用によって発生した費用を会社負担とするために、例えば月ごとに、携帯電話料金の請求明細書を確認して、会社に申請するということが一般に行われている。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、個人所有の携帯電話機を業務目的で使用した場合に、業務上の通話と私用の通話とを区分けする方法が記載されている。
特開2008−092537号公報
一般的に行われている方法では、従業者等にとって、請求明細書の確認作業や会社への申請作業などを行う必要があるため、大変な負担となる。また、会社側においても、担当者による申請内容の精査作業などを行う必要があるため、負担が増えることとなる。
このように、従業者等が請求明細書から業務に関連する費用を抽出して会社に申請し、会社側で申請内容の精査やその管理が必要となるので、業務とは無関係な時間やコスト等の問題が発生することとなる。また、人による作業が多いため、正確かつ迅速に管理を行うことが出来ず、過誤申請や申請漏れが発生する可能性もある。
特許文献1に記載された方法を用いれば、業務上の通話と私用での通話とを、移動端末の使用者が通話の段階でその別を分ける事が可能になり、電話会社のコンピュータは、その通話記録とともに、業務上の通話か私用又は一般通話かという分類を行うことができる。
これにより移動端末の使用者は、請求明細書から業務に関連する費用を抽出する作業から解放される事となる。
しかし、特許文献1に記載された方法では、電話会社に設けられたコンピュータが通話目的を分類して管理している。そのため、従業者の所属する会社が、業務上発生した費用に関するデータを主体的に管理することができない。
また、特許文献1に記載された方法では、所定の同意がある場合に、電話会社が個人所有の携帯電話機の通話料のうち、業務上の通話に分類された通話料を従業者の所属する会社に請求するにすぎない。そのため、会社は、業務上発生した通話料等の費用を管理するためには、請求書等に基づいてデータを入力する作業等を行う必要がある。
そこで、本発明は、業務目的の通信費精算の負担を軽減することができる通信費精算システム、事業者サーバ装置、通信費精算方法及び通信費精算プログラムを提供することを目的とする。
本発明による通信費精算システムは、事業者システムと、組織システムとを含み、事業者システムは、通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、通信の概要を示す通信記録データに基づいて、通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得する通信費データ取得手段を備え、組織システムは、通信費データ取得手段が取得した通信費データに基づいて、送金要求に従って送金処理を行う金融機関サーバ装置に送金要求を送信する送金要求手段を備えたことを特徴とする。
本発明による事業者サーバ装置は、通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、通信の概要を示す通信記録データに基づいて、通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得する通信費データ取得手段を備えたことを特徴とする。
本発明による通信費精算方法は、通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、通信の概要を示す通信記録データに基づいて、通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得し、取得した通信費データに基づいて、送金要求に従って送金処理を行う金融機関サーバ装置に送金要求を送信することを特徴とする。
本発明による通信費精算プログラムは、コンピュータに、通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、通信の概要を示す通信記録データに基づいて、通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得する通信費データ取得処理と、取得した通信費データに基づいて、送金要求に従って送金処理を行う金融機関サーバ装置に送金要求を送信する送金要求処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、業務目的の通信費精算の負担を軽減することができる。
本発明による通信費精算システムの構成の一例を示すブロック図である。 通信費精算システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 通信費精算システムが実行する処理例を示す流れ図である。 通信費精算システムの最小の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明による通信費精算システムの構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、通信費精算システムは、従業者が個人所有する携帯電話機1、事業者システム2、携帯電話会社が設置する携帯電話サービスサーバ装置3、社員IDと携帯電話機情報とを記憶している会社システム4および送金処理と送金完了通知とを行う金融機関サーバ装置5を含む。
また、事業者システム2は、携帯電話機1や携帯電話サービスサーバ装置3、会社システム4と、インターネット等の通信ネットワークを介して相互に通信可能である。また、会社システム4は、金融機関サーバ装置5とインターネット等の通信ネットワークを介して相互に通信可能である。
事業者システム2は、例えば、業務上発生した通信費の精算処理を支援するサービスを提供する事業者によって管理される。また、会社システム4は、例えば、従業者が所属する会社によって管理される。なお、本実施形態では、従業員とその従業員が所属する会社とを例に説明するが、これに限らず、例えば、公務員や団体職員等と公共機関や団体等の組織とであってもよい。また、図1に示す例に限らず、複数の会社システムが存在していてもよい。
本実施形態では、携帯電話機1、事業者システム2、携帯電話サービスサーバ装置3および会社システム4が処理を実行することによって、会社システム4は、個人所有の携帯電話機を使用して発生した業務上の通信費データを取得することができる。
また、会社システム4および金融機関サーバ装置5が処理を実行することによって、通信費精算システムは、従業者の口座への送金処理と、従業者および会社への送金完了通知とを行うことができる。
次に、通信費精算システムの機能構成について説明する。図2は、通信費精算システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、携帯電話機1は、通信目的識別手段11および業務目的通信記録通知手段12を含む。なお、本実施形態では、携帯電話機1を用いて通信する例について説明するが、これに限らず、通信可能であれば、例えばPHS端末等の通信端末装置であってもよい。
通信目的識別手段11は、携帯電話機1での通信目的を識別する機能を備えている。具体的には、通信目的識別手段11は、業務目的の通信であるか否かを識別する。通信目的識別手段11は、通常通りの通信操作(例えば、発信操作)が行われた場合には、業務目的の通信でないと判断する。また、通信目的識別手段11は、例えば、携帯電話機1の使用者が所定の操作(例えば、所定のキーを押下する)をした後に通信操作を行うと、業務目的の通信であると判断する。また、例えば、発信操作に限らず、着信してから所定時間以内に所定の操作をすれば、同様の判断を行うようにしてもよい。
業務目的通信記録通知手段12は、従業者が業務目的で行った通信の内容を示す情報を記録し、事業者システム2の業務目的通信記録受信手段21に通知する機能を備えている。
具体的には、業務目的通信記録通知手段12は、通信目的識別手段11が業務目的の通話であると判断して通話を開始すると、発信先電話番号と時刻(具体的には、ステップS1における所定の操作の検出時の時刻である。以下、この時刻を操作時刻ともいう)とを記憶部に記憶する。
また、業務目的通信記録通知手段12は、通話が終了すると、業務目的通信記録受信手段21に、発信元電話番号(携帯電話機1に割り当てられた電話番号)、発信先電話番号および操作時刻とともに、「業務に関連する費用が発生した」旨を表す第1の通知を送信する。以下、発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻を含むデータを通信記録ともいう。なお、本実施形態では、通話開始時に通信記録を記憶部に記憶し、通話終了時に通信記録を業務目的通信記録受信手段21に通知する例について説明するが、これに限らず、例えば、通信目的識別手段11が業務目的の通話であると判断した時点でそれらの処理を実行するようにしてもよい。
また、本実施形態では、業務目的の通信であることを識別するための所定の操作として、通話開始前に所定のキーを押下する例について説明するが、操作はこれに限らず、例えば、所定の番号を入力するようなものであってもよい。また、例えば、携帯電話機1の電話帳に登録されている番号の入力を検出すると、自動的に業務目的の通信と判断するようにしてもよい。また、このような操作を通話終了時に行うことで業務目的の通話であることを識別するようにしてもよい。
また、本実施形態では、通話することによって発生した通信費を例に説明するが、これに限らず、例えば、データ通信によって発生した通信費を会社負担分として精算対象にしてもよい。
事業者システム2は、業務目的通信記録受信手段21、会社負担費用データ記憶手段22、会社負担費用データ提供手段23および通信費データ取得手段24を含む。事業者システム2は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータやサーバ装置等の情報処理装置によって実現される。なお、事業者システム2は、複数の情報処理装置が処理を実行することによって実現されていてもよい。
業務目的通信記録受信手段21は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。業務目的通信記録受信手段21は、携帯電話機1から「業務に関連する費用が発生した」旨の通知とともに、発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻を受信し、会社負担費用データ記憶手段22に登録する機能を備えている。
会社負担費用データ記憶手段22は、具体的には、光ディスク装置や磁気ディスク装置等の記憶装置によって実現される。会社負担費用データ記憶手段22は、会社負担費用データベースを記憶する。会社負担費用データベースは、例えば、発信元電話番号、発信先電話番号、時刻(例えば、操作時刻や通話開始時刻、通話終了時刻、通話時間など)および通信費をフィールドとして含む。以下、これらの項目(フィールド)を含む会社負担費用データベースに格納されるデータを会社負担費用データともいう。
会社負担費用データ提供手段23は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。会社負担費用データ提供手段23は、会社負担費用データ取得手段43が送信する会社負担費用データ取得要求に応じて、会社負担費用データ記憶手段22から会社負担費用データを抽出し、会社負担費用データ取得手段43に送信する機能を備えている。
具体的には、会社負担費用データ提供手段23は、会社負担費用データベースに含まれるデータのうち、発信元電話番号が会社負担費用データ取得要求とともに受信した個人所有の携帯電話番号と合致するデータを抽出し、会社負担費用データ取得手段43に送信する。
通信費データ取得手段24は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。通信費データ取得手段24は、発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻に基づいて、該当する通話によって発生した通信費を特定可能な通信費データを取得し、会社負担費用データベースに格納する機能を備えている。
具体的には、通信費データ取得手段24は、携帯電話サービスサーバ装置3の通信費データ提供手段32に、通信費データ取得要求とともに、発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻を送信する。すると、通信費データ提供手段32は、受信した通信費データ取得要求に応じて、通信費データ記憶手段31から通信費を特定可能な通信費データを抽出し、通信費データ取得手段24に送信する。そして、通信費データ取得手段24は、通信費データ提供手段32から受信した通信費データを会社負担費用データベースに格納する。
また、このとき通信費データ取得手段24は、例えば、受信した通信費データに基づいて、通信費の算出処理を行うようにしてもよい。具体的には、通信費データ取得手段24は、通信費データとして、通信開始時間、通信終了時間および通信料金の算出基準を示す情報(例えば、携帯電話機の料金プラン情報や、単位時間当たりの通信費を示す情報など)を受信し、それらに基づいて通信費を算出して通信費フィールドに格納する。
なお、携帯電話サービスサーバ装置3が、予め通信費の算出処理を実行し、算出した通信費を含む通信費データを提供するようにしてもよい。また、事業者システム2が算出処理を行わないまま会社システム4に通信費データを提供し、会社システム4が通信費の算出処理を行うようにしてもよい。
携帯電話サービスサーバ装置3は、通信費データ記憶手段31および通信費データ提供手段32を含む。携帯電話サービスサーバ装置3は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータやサーバ装置等の情報処理装置によって実現される。なお、携帯電話サービスサーバ装置3は、複数の情報処理装置によって実現されていてもよい。
通信費データ記憶手段31は、具体的には、光ディスク装置や磁気ディスク装置等の記憶装置によって実現される。通信費データ記憶手段31は、携帯電話機での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを記憶している。通信費データは、例えば、発信元電話番号や発信先電話番号、時刻(例えば、通話開始時刻や通話終了時刻、通話時間などを含む)を含む。なお、通信費データ記憶手段31は、通信費を含む通信費データを記憶していてもよい。通信費データは、例えば、携帯電話会社のシステムが通話終了時に所定の処理を実行することによって登録される。
通信費データ提供手段32は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。通信費データ提供手段32は、通信費データ取得手段24から受信した通信費データ取得要求に応じて、通信費データ記憶手段31から通信費を特定可能な通信費データを抽出し、通信費データ取得手段24に送信する機能を備えている。
通信費データ提供手段32は、例えば、通信費データ記憶手段31から、通信費データに含まれる発信元電話番号および発信先電話番号が、通信費データ取得要求とともに受信した発信元電話番号および発信先電話番号と合致する通信費データを特定する。そして、通信費データ提供手段32は、例えば、特定した通信費データのうち、受信した操作時刻と通信費データに含まれる通信開始時刻または通信終了時刻とが所定時間以内であるデータを、要求に対応する通信費データと判断して抽出し、通信費データ取得手段24に送信する。
会社システム4は、社員データ記憶手段41、会社負担費用データ記憶手段42、会社負担費用データ取得手段43および集計・送金依頼手段44を含む。会社システム4は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータやサーバ装置等の情報処理装置によって実現される。なお、会社システム4は、複数の情報処理装置によって実現されていてもよい。
社員データ記憶手段41は、具体的には、光ディスク装置や磁気ディスク装置等の記憶装置によって実現される。社員データ記憶手段41は、社員−電話番号データベースを記憶する。社員−電話番号データベースは、例えば、社員番号、個人所有の携帯電話番号、メールアドレスおよび指定口座情報をフィールドとして含む。社員−電話番号データベースに含まれるデータは、例えば、予め会社の管理者によって登録される。
会社負担費用データ記憶手段42は、具体的には、光ディスク装置や磁気ディスク装置等の記憶装置によって実現される。会社負担費用データ記憶手段42は、会社負担費用データベースを記憶する。会社負担費用データベースは、例えば、発信元電話番号、発信先電話番号、時刻(具体的には、操作時刻や通話開始時刻、通話終了時刻、通話時間など)および通信費をフィールドとして含む。
上述のように、事業者システム2と会社システム4とは、それぞれ会社負担費データベースを記憶する記憶手段(具体的には、会社負担費用データ記憶手段23と会社負担費用データ記憶手段42)を備えている。そして、事業者システム2の会社負担費用データベースと会社システム4の会社負担費用データベースとは、同一のフィールドを含む構成である。ただし、事業者システム2の会社負担費用データベースには、複数の会社の会社負担費用データが格納されており、会社システム4の会社負担費用データベースには、その会社の会社負担費用データが格納されている点で異なる。
会社負担費用データ取得手段43は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。会社負担費用データ取得手段43は、事業者システム2から会社負担費用データを取得し、会社負担費用データ記憶手段42の会社負担費用データベースに格納する機能を備えている。
具体的には、会社負担費用データ取得手段43は、事業者システム2の会社負担費用データ提供手段23に、会社負担費用データ取得要求とともに、社員データ記憶手段41が記憶する個人所有の携帯電話番号を抽出して送信する。すると、会社負担費用データ提供手段23は、受信した会社負担費用データ取得要求に応じて、会社負担費用データ記憶手段22から、発信元電話番号が、受信した個人所有の携帯電話番号と合致するデータを抽出し、会社負担費用データ取得手段43に送信する。その後、会社負担費用データ取得手段43は、会社負担費用データ提供手段23が送信したデータを受信し、会社負担費用データ記憶手段42の会社負担費用データベースに格納する。
集計・送金依頼手段44は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。集計・送金依頼手段44は、会社負担費用データ記憶手段42の会社負担費用データベースに基づいて、発信元電話番号ごと(すなわち、社員ごと)の会社負担分の通信費を集計する機能を備えている。
また、集計・送金依頼手段44は、集計した通信費と社員−電話番号データベースに格納されたデータとに基づいて、送金要求を送信する機能を備えている。
具体的には、集計・送金依頼手段44は、社員−電話番号データベースから、通信費を集計した発信元番号と合致するデータを抽出する。そして、集計・送金依頼手段44は、金融機関サーバ装置5に対して、送金要求とともに、集計した通信費を表す情報(以下、送金額情報ともいう)と抽出したデータに含まれるメールアドレスおよび指定口座情報とを送信する。集計・送金依頼手段44は、例えば、月毎に会社負担分の通信費を集計し、送金要求を送信する処理を行う。
金融機関サーバ装置5は、送金手段51および送金完了通知手段52を含む。金融機関サーバ装置5は、具体的には、プログラムに従って動作するパーソナルコンピュータやサーバ装置等の情報処理装置によって実現される。なお、金融機関サーバ装置5は、複数の情報処理装置によって実現されていてもよい。
送金手段51は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。送金手段51は、集計・送金依頼手段44から受信した送金要求に従って、送金処理を行う機能を備えている。
具体的には、送金手段51は、指定口座情報によって示される口座に送金額情報によって示される金額を送金する処理を行う。
送金完了通知手段52は、具体的には、プログラムに従って動作する情報処理装置のCPU及びネットワークインタフェース部によって実現される。送金完了通知手段52は、送金完了後に送金完了した旨を会社システム2に通知する機能を備えている。また、送金完了通知手段52は、送金要求とともに受信したメールアドレス(すなわち、社員の連絡先)を宛先として、送金完了した旨を通知する機能を備えている。
なお、本実施形態では、事業者システム2と会社システム4とが、異なる主体によって管理されている例について説明するが、事業者システム2が、会社システム4が備えている各手段を備えるようにしてもよい。また、逆に会社システム4が、事業者システム2が備えている各手段を備えるようにしてもよい。この場合には、携帯電話機1の業務目的通信記録通知手段12は、会社システム4に通信記録を通知する。
次に、通信費精算システムの動作について説明する。図3は、通信費精算システムが実行する処理例を示す流れ図である。
個人所有の携帯電話機1を業務目的で使用する場合、従業者は、所定の操作(例えば、所定のキーを押下する)を行った後に、通話操作を行う。すると、通信目的識別手段11は、所定の操作を検出し、業務目的の通話であると判断する。そして、業務目的通信記録通知手段12は、発信先電話番号と操作時刻とを記憶部に記憶する(ステップS1)。ここでの通話は、図1に示される(1)によって表される。
次いで、従業者が通話を終了する操作を行うと、業務目的通信記録通知手段12は、従業者の操作に従って、業務目的通信記録受信手段21に、発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻とともに「業務に関連する費用が発生した」旨を表す第1の通知を行う(ステップS2)。ステップS2の処理は、図1に示される(2)によって表される。
次いで、業務目的通信記録受信手段21は、業務目的通信記録通知手段12からの第1の通知とともに、発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻を受信し、会社負担費用データ記憶手段22の会社負担費用データベースに登録する(ステップS3)。また、業務目的通信記録受信手段21は、受信した発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻を通信費データ取得手段24に出力する。
次いで、通信費データ取得手段24は、発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻を携帯電話サービスサーバ装置3に送信して、その通話に対応する通信費データを取得し、会社負担費用データ記憶手段22の会社負担費用データベースに登録する(ステップS4)。ステップS4の処理は、例えば、図1に示される(4)によって表される。
具体的には、通信費データ取得手段24は、通信費データ提供手段32に対して、通信費データ取得要求とともに、発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻を送信する。
すると、通信費データ提供手段32は、通信費データ記憶手段31から、通信費データに含まれる発信元電話番号および発信先電話番号が、通信費データ取得要求とともに受信した発信元電話番号および発信先電話番号と合致する通信費データを特定する。
そして、通信費データ提供手段32は、特定した通信費データのうち、受信した操作時刻と通信費データに含まれる通信開始時刻または通信終了時刻とが所定時間以内であるデータを、要求に対応する通信費データと判断して抽出し、通信費データ取得手段24に送信する。
その後、通信費データ取得手段24は、受信した通信費データを、通信費データ提供手段32に送信した発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻と対応付けて会社負担費用データベースに登録する。
また、通信費データに通信費が含まれていない場合には、通信費データ取得手段24は、受信した通信費データに基づいて、通信費の算出処理を行うようにしてもよい。具体的には、通信費データ取得手段24は、通信費データとして、通信開始時間、通信終了時間および通信料金の算出基準を示す情報(例えば、携帯電話機の料金プラン情報)を受信し、それらに基づいて通信費を算出して通信費フィールドに格納する。
次いで、会社システム4の会社負担費用データ取得手段43は、事業者システム2から会社負担費用データを取得し、会社負担費用データ記憶手段42の会社負担費用データベースに格納する(ステップS5)。ステップS5の処理は、例えば、図1に示される(5)によって表される。
具体的には、会社負担費用データ取得手段43は、事業者システム2の会社負担費用データ提供手段23に、会社負担費用データ取得要求とともに、社員データ記憶手段41が記憶する個人所有の携帯電話番号を抽出して送信する。
すると、会社負担費用データ提供手段23は、受信した会社負担費用データ取得要求に従って、会社負担費用データ記憶手段22から、発信元電話番号が受信した個人所有の携帯電話番号と合致するデータを抽出し、会社負担費用データ取得手段43に送信する。
そして、会社負担費用データ取得手段43は、会社負担費用データ提供手段23が送信した会社負担費用データを受信し、会社負担費用データ記憶手段42の会社負担費用データベースに格納する。
会社システム4の会社負担費用データ取得手段43は、例えば、所定期間ごとにステップS5の処理を実行する。
次いで、集計・送金依頼手段44は、会社負担費用データ記憶手段42の会社負担費用データベースに基づいて、発信元電話番号ごと(すなわち、社員ごと)の会社負担分の通信費を集計する。そして、集計・送金依頼手段44は、集計した通信費と社員−電話番号データベースに格納されたデータとに基づいて、金融機関サーバ装置5に送金要求を送信する(ステップS6)。ステップS6の処理は、例えば、図1に示される(6)によって表される。
具体的には、集計・送金依頼手段44は、社員−電話番号データベースから、通信費を集計した発信元番号と合致するデータを抽出する。そして、集計・送金依頼手段44は、金融機関サーバ装置5に対して、送金要求とともに、送金額情報と抽出したデータに含まれるメールアドレスおよび指定口座情報とを送信する。
会社システム4の集計・送金依頼手段44は、例えば、月毎にステップS6の処理を実行する。
次いで、金融機関サーバ装置5の送金手段51は、集計・送金依頼手段44から受信した送金要求に従って、送金処理を行う(ステップS7)。ステップS7の処理は、例えば、図1に示される(7)によって表される。
具体的には、送金手段51は、指定口座情報によって示される口座に送金額情報によって示される金額を送金する処理を行う。
次いで、送金完了通知手段52は、送金額と送金完了した旨とを会社システム2に通知する。また、送金完了通知手段52は、送金要求とともに受信したメールアドレス(すなわち、社員の連絡先)を宛先として、送金額と送金完了した旨とを通知する(ステップS8)。ステップS8の処理は、例えば、図1に示される(8)によって表される。
以上のように、本実施形態では、従業者は、個人所有の携帯電話機を業務目的で使用する場合に、所定のキーを押下してから電話をかける。すると、携帯電話機が通信記録を事業者システムに送信し、事業者システムは受信した通信記録を「会社負担費用データベース」に登録する。そして、事業者システムは、携帯電話サービスサーバ装置から通話によって発生した通信費を特定可能な通信費データを取得し、通信記録と対応づけて会社負担費用データベースに登録する。
会社システムは、事業者システムの会社負担費用データベースから、従業員の通信記録と通信費とを取得して管理する。また、会社システムは、金融機関サーバ装置に対して、発生した通信費と従業員の指定口座情報とともに送金要求を送信する。すると、金融機関サーバ装置は、指定口座に通信費の送金処理を行い、その後会社システムと個人所有の携帯電話機とに送金完了通知を行う。
このように、本実施形態では、特許文献1に記載された方法とは異なり、会社システムを中心として、各データベースを連携させることにより、業務上発生する費用や通信内容を示すデータなどを会社システムで自動的に処理できるようになる。したがって、本実施形態では、業務目的の通信費精算の負担を軽減することができる。
特許文献1に記載された方法では、携帯電話会社で業務上と私用上での発生する費用などの区分け処理を行う。そのため、特許文献1に記載された方法では、電話会社が通話目的を分類する処理を行うコンピュータを設ける必要がある。すなわち、電話会社が上記のコンピュータを設けてサービスを提供しなければ、他の会社は特許文献1に記載された方法を業務に適用することができない。
これに対して、本実施形態では、携帯電話会社は、上記のような区分け処理を行う必要がない。また、携帯電話会社は、業務目的分の新たな明細書、請求書を作成する必要がない。
その理由は、事業者システムの会社負担費用データベースと会社システムの会社負担費用データベースとを連携させているからである。すなわち、会社システムは、自社の会社負担費用データを事業者システムの会社負担費用データベースから取得し、会社システムの会社負担費用データベースに格納して管理できるからである。
またこのため、会社においては、請求書等に基づいてデータを入力する作業や確認する作業を行う必要がない。さらに、人による作業がなくなるため、負担を軽減できるとともに、正確にデータを管理することができる。
また、会社システムが金融機関サーバ装置と連携することにより、自動的に会社負担費用が従業者の指定口座に送金されるため、従業者は、請求明細書から業務に関連する費用を抽出して会社に申請するという毎月の作業から解放される事となる。
以上のように、本発明によれば、個人所有の携帯電話機で会社負担費用が発生した場合に、従業者が請求明細書を確認し、会社に申請しなくても、携帯電話機と事業者システムと会社システムと金融機関サーバ装置との間で連携して処理を実行することにより、会社は会社負担費用を管理し、精算することが出来る。また、従業者と会社とは、各システムの自動処理によって、より正確に作業を行うことが可能となり、作業時間や作業損失を最小限に抑えることが可能となる。また、本発明を適用することによって、会社は効率的に会社負担費用を管理することができ、人員コストの削減に繋げることができる。
次に、本発明による通信費精算システムの最小構成について説明する。図4は、通信費精算システムの最小の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、通信費精算システムは、最小の構成要素として、事業者システム100と、組織システム200とを含む。また、事業者システム100は、通信費データ取得手段101を備えている。また、組織システム200は、送金要求手段201を備えている。
図4に示す最小構成の通信費精算システムでは、通信費データ取得手段101は、通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、通信の概要を示す通信記録データに基づいて、通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得する。次いで、送金要求手段201は、通信費データ取得手段101が取得した通信費データに基づいて、送金要求に従って送金処理を行う金融機関サーバ装置に送金要求を送信する。
従って、最小構成の通信費精算システムによれば、業務上発生する費用や通信内容などを示すデータを組織システムで自動的に処理できるようになり、業務目的の通信費精算の負担を軽減することができる。
なお、本実施形態では、以下の(1)〜(5)に示すような通信費精算システムの特徴的構成が示されている。
(1)通信費精算システムは、事業者システム(例えば、事業者システム2によって実現される)と、組織システム(例えば、会社システム4によって実現される)とを含み、事業者システムは、通信端末装置(例えば、携帯電話機1)において業務目的の通信を検出したときに(例えば、通信目的識別手段が処理を実行することによって実現される)、通信の概要を示す通信記録データ(例えば、発信元電話番号、発信先電話番号および操作時刻)に基づいて、通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置(例えば、携帯電話サービスサーバ装置3)から通信費データを取得する通信費データ取得手段(例えば、通信費データ取得手段24によって実現される)を備え、組織システムは、通信費データ取得手段が取得した通信費データ(例えば、会社負担費データ記憶手段22に記憶される)に基づいて、送金要求に従って送金処理を行う金融機関サーバ装置(例えば、金融機関サーバ装置5)に送金要求を送信する送金要求手段(例えば、集計・送金要求手段44によって実現される)を備えたことを特徴とする。
(2)通信費精算システムにおいて、複数の組織システムを含み、組織システムは、通信端末装置の識別データ(例えば、携帯電話番号)を記憶する識別データ記憶手段(例えば、社員データ記憶手段41によって実現される)と、通信費データ取得手段が取得した通信費データのうち、通信費データに含まれる通信元の通信端末装置の識別データ(例えば、発信元電話番号)が、識別データ記憶手段が記憶する識別データと合致する通信費データを取得する組織データ取得手段(例えば、会社負担費用データ取得手段43によって実現される)とを備え、送金要求手段は、組織データ取得手段が取得した通信費データ(例えば、会社負担費用データ記憶手段42に記録される)に基づいて、金融機関サーバ装置に送金要求を送信するように構成されていてもよい。
(3)通信費精算システムにおいて、識別データ記憶手段は、口座データ(例えば、指定口座情報)を通信端末装置の識別データと対応付けて記憶し、送金要求手段は、組織データ取得手段が取得した通信費データに基づいて、通信端末装置の通信費を集計した集計額を求め、識別データ記憶手段が記憶するデータに基づいて、通信端末装置に対応付けられた口座データを特定し、集計額を送金額とし、口座データによって特定される口座を送金先とする送金要求を金融機関サーバ装置に送信するように構成されていてもよい。
(4)通信費精算システムにおいて、通信費データ取得手段は、通信費データ取得要求とともに通信記録データを通信端末サービスサーバ装置に送信し、通信端末サービスサーバ装置は、通信費データ取得手段から受信した通信費データ取得要求に従って、記憶部(例えば、通信費データ記憶手段31によって実現される)が記憶する通信費データのうち、受信した通信記録データに対応するデータを抽出して通信費データ取得手段に送信する通信費データ提供手段(例えば、通信費データ提供手段32によって実現される)を備えるように構成されていてもよい。
(5)通信費精算システムにおいて、金融機関サーバ装置は、送金要求に従って送金処理を行う送金手段(例えば、送金手段51によって実現される)と、送金手段が送金処理を完了すると、送金完了の通知を行う送金完了通知手段(例えば、送金完了通知手段52によって実現される)とを備えるように構成されていてもよい。
本発明は、業務に関連する費用を管理し、精算する用途に適用可能である。
1 携帯電話機
2 事業者システム
3 携帯電話サービスサーバ装置
4 会社システム
5 金融機関サーバ装置
11 通信目的識別手段
12 業務目的通信記録通知手段
21 業務目的通信記録受信手段
22 会社負担費用データ記憶手段
23 会社負担費用データ提供手段
24 通信費データ取得手段
31 通信費データ記憶手段
32 通信費データ提供手段
41 社員データ記憶手段
42 会社負担費用データ記憶手段
43 会社負担費用データ取得手段
44 集計・送金依頼手段
51 送金手段
52 送金完了通知手段
100 事業システム
101 通信費データ取得手段
200 組織システム
201 送金要求手段

Claims (8)

  1. 事業者システムと、
    組織システムとを含み、
    前記事業者システムは、通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、該通信の概要を示す通信記録データに基づいて、前記通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得する通信費データ取得手段を備え、
    前記組織システムは、前記通信費データ取得手段が取得した前記通信費データに基づいて、送金要求に従って送金処理を行う金融機関サーバ装置に送金要求を送信する送金要求手段を備えた
    ことを特徴とする通信費精算システム。
  2. 複数の組織システムを含み、
    前記組織システムは、
    通信端末装置の識別データを記憶する識別データ記憶手段と、
    通信費データ取得手段が取得した通信費データのうち、該通信費データに含まれる通信元の通信端末装置の識別データが、前記識別データ記憶手段が記憶する識別データと合致する通信費データを取得する組織データ取得手段とを備え、
    送金要求手段は、前記組織データ取得手段が取得した前記通信費データに基づいて、金融機関サーバ装置に送金要求を送信する
    請求項1記載の通信費精算システム。
  3. 識別データ記憶手段は、口座データを通信端末装置の識別データと対応付けて記憶し、
    送金要求手段は、組織データ取得手段が取得した通信費データに基づいて、通信端末装置の通信費を集計した集計額を求め、前記識別データ記憶手段が記憶するデータに基づいて、前記通信端末装置に対応付けられた口座データを特定し、前記集計額を送金額とし、前記口座データによって特定される口座を送金先とする送金要求を金融機関サーバ装置に送信する
    請求項2記載の通信費精算システム。
  4. 通信費データ取得手段は、通信費データ取得要求とともに通信記録データを通信端末サービスサーバ装置に送信し、
    前記通信端末サービスサーバ装置は、
    前記通信費データ取得手段から受信した前記通信費データ取得要求に従って、記憶部が記憶する通信費データのうち、受信した前記通信記録データに対応するデータを抽出して前記通信費データ取得手段に送信する通信費データ提供手段を備えた
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の通信費精算システム。
  5. 金融機関サーバ装置は、
    送金要求に従って送金処理を行う送金手段と、
    前記送金手段が送金処理を完了すると、送金完了の通知を行う送金完了通知手段とを備えた
    請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の通信費精算システム。
  6. 通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、該通信の概要を示す通信記録データに基づいて、前記通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得する通信費データ取得手段を備えた
    ことを特徴とする事業者サーバ装置。
  7. 通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、該通信の概要を示す通信記録データに基づいて、前記通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得し、
    取得した前記通信費データに基づいて、送金要求に従って送金処理を行う金融機関サーバ装置に送金要求を送信する
    ことを特徴とする通信費精算方法。
  8. コンピュータに、
    通信端末装置において業務目的の通信を検出したときに、該通信の概要を示す通信記録データに基づいて、前記通信端末装置での通信によって発生した通信費を特定可能な通信費データを提供する通信端末サービスサーバ装置から通信費データを取得する通信費データ取得処理と、
    取得した前記通信費データに基づいて、送金要求に従って送金処理を行う金融機関サーバ装置に送金要求を送信する送金要求処理とを
    実行させるための通信費精算プログラム。
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