JP2012106806A - エレベータ装置 - Google Patents

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友彦 松岡
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Abstract

【課題】 本発明は、吊り車を取り付ける梁を不要とすることができ、製造コストを低減させることができるとともに、吊り車の取付構造の小型化を図ることで、主ロープを駆動する巻上機のモータの駆動力やブレーキの際に必要な力を減少させ、省電力化を図ることができるエレベータ装置を得る
【解決手段】 下梁6の一端部には、第1吊り車30が取り付けられている。第1吊り車30は、第1下梁部材9の側面部の外側に取付軸32を介して取り付けられている。また、取付軸32は、第1Uボルト33A、第2Uボルト33B、及び複数のナット34により、下梁6の一端部における第1下梁部材9及び第2下梁部材10の下側フランジ部9b,10bのそれぞれの下面に圧接して固定されている。そして、第1吊り車30の外周には、主ロープ40が巻き掛けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、かご床の下部に一対の吊り車が設けられ、主ロープを介してせり上げられて昇降路内を昇降するエレベータのかごを用いたエレベータ装置に関する。
従来のせり上げ式エレベータのかごでは、かごの両側に設けられたガイドレールにかごを圧接してかごを停止する非常止めを取り付けるために、かご枠の底部に非常止め取付梁が設けられている。また、非常止め取付梁の下側には、かごをせり上げるための吊り車を取り付けた吊り車取付梁が設けられている。この吊り車取付梁は、かごの重心を通る垂線と交わるように、下梁に対して水平方向で斜めに交差するように配置されている(例えば、特許文献1参照)。
また、別のせり上げ式エレベータのかごでは、かご枠の底部に設けられた非常止め取付梁に対して間隔を置いて平行に配置された吊り車取付梁を介して、一対の吊り車がかごの底部に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭55−165879号公報(第2頁左上1〜4行目、第2頁左上14〜19行目、図1及び図3)
しかしながら、特許文献1の図1、3に示すような従来のせり上げ式エレベータのかごでは、いずれのものでも、非常止め取付梁とは別に吊り車取付梁が用いられているため、部材点数が増加しており、製造コストが上昇していた。また、非常止め取付梁とは別に吊り車取付梁が用いられているため、吊り車の取付構造が大型化するといった問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、吊り車を取り付ける梁を不要とすることができ、製造コストを低減させることができるとともに、吊り車の取付構造の小型化を図ることで、主ロープを駆動する巻上機のモータの駆動力やブレーキの際に必要な力を減少させ、省電力化を図ることができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、建物内の昇降路に設けられた巻上機の駆動によって移動する主ロープを介してせり上げられて、昇降路に立設した一対のガイドレールに沿って昇降するかごと、かごの下部に設けられ、かつガイドレールを挟むように一対のガイドレールの対向する方向に延びて存在し、互いに間隔をおいて配置された第1下梁部材及び第2下梁部材を有する下梁と、下梁の長手方向両端部にそれぞれ取り付けられるとともに第1下梁部材と第2下梁部材との間に配置され、一対のガイドレールを圧接してかごを停止する一対の非常止め機構と、かごの下部に配置され、下梁と平行に配置するよう下梁の長手方向両端部であって第1下梁部材又は第2下梁部材の側面部の外側にそれぞれ取り付けられるとともに外周面に主ロープが巻き掛けられる一対の吊り車とを備えたものである。
この発明に係るエレベータ装置によれば、かごの下部に配置され、下梁と平行に配置するよう下梁の長手方向両端部であって第1下梁部材又は第2下梁部材の側面部の外側にそれぞれ取り付けられるとともに外周面に主ロープが巻き掛けられる一対の吊り車を備えたので、取付構造の小型化を図ることができる従って、かご本体と釣り合う釣合いおもりの重量も軽量化され、主ロープを駆動する巻上機のモータの駆動力やブレーキの際に必要な力を減少させることができ、省電力化が図れるという効果を有する。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置におけるかごを示す平面図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータ装置におけるかごの要部側面図である。 この発明の実施の形態1によるエレベータ装置におけるかごの要部斜視図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置におけるかごの要部側面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置におけるかごに取り付けられる取付軸を拡大して示す斜視図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置におけるかごに取り付けられる別の取付軸を拡大して示す斜視図である。
実施の形態1.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
本実施の形態1におけるエレベータ装置について説明する。先ず、エレベータの構成について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ装置におけるかごを示す平面図である。図2は、図1の第1下梁部材9、第2下梁部材10、第1連結具11及び第2連結具12からなる下梁6と第1縦柱7との連結箇所を拡大して示す側面図である。図3は、図1の下梁6と第1縦柱7との連結箇所を拡大して示す斜視図である。
図1〜図3において、建物の昇降路には、第1及び第2ガイドレール1A,1Bが一対となって鉛直方向に沿って立てて設けられている。また、昇降路における第1及び第2ガイドレール1A,1B間には、かご本体2が設けられており、かご本体2は第1及び第2ガイドレール1A,1B間を昇降する。
かご本体2は、かご本体を支持するかご枠3と、かご床4と、乗客を収容するためのかご室5とを有している。かご室5の正面部には、かご出入口5aと、かご出入口を開閉するかごドア装置50が設けられている。そして、かご枠3は上梁(図示せず)と、非常止め機構を取り付けるための下梁6と、上梁(下梁)と略直交する方向に設けられた第1及び第2縦柱7,8とを有している。
図1において、上梁は、第1ガイドレール1Aと第2ガイドレール1Bとを結ぶ線αに沿ってかご室5の天井部に配置されている。上梁の一端部と第1縦柱7の上端部とは、互いに連結されている。同様に、上梁の他端部と第2縦柱8の上端部とは、互いに連結されている。下梁6は、一対となった第1下梁部材9及び第2下梁部材10と、第1連結具11及び第2連結具12とから構成される。
また、第1及び第2縦柱7,8は、それぞれガイドレール1A,1Bに対して略平行に配置されている。そして、第1及び第2縦柱7,8は、下梁6に溶接された第1連結具11にボルトとナット(図示略)で固定されている。第1縦柱7は、断面コ字状の形鋼によって形成されている。また、第1縦柱7は、コ字第1側面部7a、コ字第2側面部7b及びコ字中間面部7cを有している。同様に、第2縦柱8も、第1縦柱7と同様に、断面コ字状の形鋼によって構成されており、コ字第1側面部、コ字第2側面部及びコ字中間面部を有している。
図2において、下梁6に構成される第1下梁部材9及び第2下梁部材10は、例えば、断面が略C形を成すリップ溝形鋼である。第1下梁部材9及び第2下梁部材10は、一対のガイドレール1A,1Bの対向する方向に延びて存在し、互いに間隔をおいて配置されている。なお、第1下梁部材9及び第2下梁部材10はこれに限られるものではなく、ブロック形状、断面ロ字状、断面エ字状等であっても良い。また、第1下梁部材9及び第2下梁部材10は、一対のガイドレール1A,1Bのそれぞれを挟むように互いに間隔をおいて略平行に配置されている。さらに、第1下梁部材9及び第2下梁部材10は、それぞれ上側フランジ部(上面部)9a,10aと、下側フランジ部(下面部)9b,10bと、ウェブ部(側面部)9c,10cとを有している。
図3において、下梁6の一部である第1連結具11は、第1及び第2縦柱7,8と第1下梁部材9及び第2下梁部材10を略直交して連結させるための部材であり、下梁6の上面に溶接される水平面部11aと、第1下梁接続部11bと、第2下梁接続部11cと、第1縦柱接続部11dと、第2縦柱接続部11eとを有しており一体成形されている。水平面部11aの下面は、第1下梁部材9及び第2下梁部材10の上側フランジ部9a,10aの上面に沿って設けられている。
第1及び第2下梁接続部11b,11c及び第1及び第2縦柱接続部11d,11eは、第1下梁部材9と第2下梁部材10が対向する方向に対して略直交するように、鉛直方向に沿って配置されている。即ち、第1及び第2下梁接続部11b,11cは、図2の水平面部11aの上下と第1縦柱7の左方又は右方とへ張り出すように配置されている。また、第1及び第2下梁接続部11b,11cの一部は、第1下梁部材9及び第2下梁部材10の一端面に溶接固定されている。
また、第1及び第2下梁接続部11b,11cにおける水平面部11aの下面は、第1下梁部材9及び第2下梁部材10のそれぞれの一端面に固定(融着)されている。さらに、第1及び第2下梁接続部11b,11cにおける水平面部11aの上側は、それぞれボルトとナット(図示せず)とによって、かご床4の側端面に接続されている。
第1及び第2縦柱接続部11d,11eは、それぞれ水平面部11aの上面から上方へ突出するように設けられている。また、第1及び第2縦柱接続部11d,11eは、鉛直方向に沿って配置され、かつ互いに間隔をおいて対向配置されている。さらに、第1及び第2縦柱接続部11d,11eは、それぞれ複数のボルトと複数のナットとによって、第1縦柱7の下端部における断面コ字状の第1側面部7a及び断面コ字状の第2側面部7bに接続されている。また、第1縦柱接続部11dは第1下梁接続部11bに対し、略直交する方向に設けられており、両者は一体となっている。第2連結具12の構成も、第1連結具11の構成と同様である。
従って、第1下梁部材9及び第2下梁部材10の長手方向一端部同士と、第1縦柱7の下端部とは、第1連結具11を介して、いずれも連結されている。また、第1下梁部材9及び第2下梁部材10の長手方向他端部同士と第2縦柱8の下端部とは、第2連結具12を介して、いずれも連結されている。
第1下梁部材9と第2下梁部材10の長手方向一端部であり、第1下梁部材9と第2下梁部材10の間には、かご本体2の下降速度が異常に増大した場合にガイドレール1Aを圧接することにより非常止めをかける第1非常止め機構20が設けられており、下梁6に固定されている。また第1下梁部材9と第2下梁部材10には取付軸32,35を介して、主ロープ40を巻きかけるとともにかご本体2を主ロープ2で吊るための第1及び第2吊り車30,31が取り付けられている。第1吊り車30は、第1下梁部材9の一端部かつ開口する側に近接して取り付けられる。同様に、第2吊り車31は、第1下梁部材9の他端部かつ開口する側に近接して取り付けられる。第1及び第2吊り車30,31と第1下梁部材9との隙間は、第1及び第2吊り車30,31の厚さ寸法以内の隙間に設定する。なお、第1吊り車30を第2下梁部材10の一端部に取り付け、第2吊り車31を第2下梁部材10の他端部に取り付けても良い。
同様に、第1下梁部材9と第2下梁部材10の長手方向他端部にはガイドレール1Bを圧接することにより非常止めをかける第2非常止め機構(図示せず)及び第2吊り車31が取り付けられている。第1吊り車30及び第2吊り車31の外周面には、主ロープ40が巻き掛けられている。主ロープ40は、第1吊り車30及び第2吊り車31を介して昇降路壁あるいは機械室に設けられた巻上機(図示略)に巻きかけられており、巻上機の駆動力によってかご本体2が昇降する。また、第1吊り車30及び第2吊り車31の上部にはかご床が設けられている。
第1非常止め機構20は、第1下梁部材9及び第2下梁部材10の一端部同士の間に、配置されている。同様に、第2非常止め機構は、第1下梁部材9及び第2下梁部材10の他端部同士の間に配置されている。また、第1吊り車30から第1下梁部材9までの距離と第2吊り車31から第1下梁部材9までの距離は等しくなっており、第1及び第2吊り車30,31を結ぶ線と第1下梁部材9及び第2下梁部材10は略平行であり第1下梁部材9の外側
に隣り合うように第1下梁部材9に取付軸32,35を介して回転可能に取り付けられている。つまり、第1及び第2吊り車30,31は長手方向両端部に近接する位置に配置される。
第1非常止め機構20は、枠体21と、非常止めブロック22と、くさび状の制動片23とを有している。枠体21は、第1下梁部材9の下側フランジ部9bにおける下面と、第2下梁部材10の下側フランジ部10bにおける下面とに固定(融着)されている。枠体21の下面には、第1ガイドレール1Aに沿って摺動し、かごをガイドするガイドシュー24が取り付けられている。かご枠3の上梁にも、枠体21と同様に、ガイドシュー(図示せず)が取り付けられている。
非常止めブロック22及び制動片23は、枠体21の内部に設けられている。非常止めブロック22は、ガイドレール1Aにおける第1非常止め機構20と係合する片の両側面から間隔をおいて、上方へ向けて広がるテーパー状となるように、ガイドレール1Aに対して傾斜する制動面を有している。また、ガイドレール1Aがくさび状の制動片23の間を上下に通っている。さらに、制動片23は、制動片23を上方へ移動可能に支持する支持手段(図示せず)及び調速器ロープ(図示せず)を介して、調速器(図示せず)に接続されている。
ここで、調速器が調速器ロープを介してかご本体2の速度の異常検知を行い、調速器ロープの循環移動を停止する。それに伴い、かご本体2に設けられるとともに支持手段(図示せず)によって、制動片23が上方へ引き上げられ、制動片23が非常止めブロック22の制動面に沿って図2の上方へ摺動される。そして、制動片23がガイドレール1Aの両側面を挟圧することによって、第1非常止め機構20が制動力を発揮し、かご本体2の昇降が制動される。なお、第2非常止め機構の構成は、第1非常止め機構20の構成と同様である。また、第2非常止め機構は、第1非常止め機構20と連動して、制動力を発揮する。
次に、図2及び図3を用いて第1吊り車30の取付構造について具体的に説明する。第1下梁部材9の下側フランジ部9bにおける下面には、U字状の第1Uボルト33Aと複数のナット34とによって、取付軸32の一端部よりやや中心部が取り付けられている。また、取付軸32の一端部には第1吊り車30が軸受を介して回転可能に取り付けられている。同様に、第2下梁部材10の下側フランジ部10bにおける下面には、U字状の第2Uボルト33Bと複数のナット34とによって、取付軸32の他端部が取り付けられている。取付軸32,35並びに第1及び第2Uボルト33A,33Bは例えば、機械構造用炭素鋼材が用いられる。
取付軸32の両端部には、図3に示すように、それぞれ平坦面32a,32bが設けられている。平坦面32aは、第1下梁部材9の下側フランジ部9bにおける下面に接している。平坦面32bは、第2下梁部材10の下側フランジ部10bにおける下面に接している。第1Uボルト33A及び第2Uボルト33BのU字の中間部における内周面は、取付軸32の外周面に接している。ここで、第1下梁部材9の下側フランジ部9bと、第2下梁部材10の下側フランジ部10bとには、第1及び第2Uボルトを挿嵌させるためのそれぞれ一対の挿入孔(図示せず)が設けられている。
第1Uボルト33Aの両端部は、第1下梁部材9の下側フランジ部9bの一対の挿入孔に挿入されている。第2Uボルト33Bの両端部は、第2下梁部材10の下側フランジ部10bの一対の挿入孔に挿入されている。即ち、第1Uボルト33Aの両端部は、第1下梁部材9の下側フランジ部9bを貫通するように設けられており、第2Uボルト33Bの両端部は、第2下梁部材10の下側フランジ部10bを貫通するように設けられている。また、第1Uボルト33A及び第2Uボルト33Bの両端部には、ねじ山が形成されており、ナット34が螺合されている。これにより、取付軸32が第1及び第2下梁部材9,10の下面に圧接して固定される。
第1吊り車30は、取付軸32に回転自在に取り付けられている。つまり、第1吊り車30は、取付軸32、第1Uボルト33A及び第2Uボルト33Bを介して、第1下梁部材9及び第2下梁部材10の長手方向一端部における第1下梁部材9及び第2下梁部材10の下側フランジ部9b,10bのそれぞれの下面に取り付けられている。また、第1吊り車30は、第1下梁部材9の側面部であるウェブ部9cの外側に第1吊り車30の厚さ寸法以内の隙間を空けて取付軸32に取り付けられる。ここで、外側とはウェブ部9cから第1非常止め機構に向かう方向と反対の方向をいう。
なお、第2吊り車31の取付構造も、第1吊り車30の取付構造と同様であり、第2吊り車31は、取付軸35、第3Uボルト33C及び第4Uボルト33Dを介して、第1下梁部材9及び第2下梁部材10の長手方向他端部における第1下梁部材9及び第2下梁部材10の下側フランジ部9b,10bのそれぞれの下面に取り付けられている。
上記のような実施の形態1のエレベータ装置によれば、第1吊り車30及び第2吊り車31のそれぞれが、かご床の下部に配置され、第1下梁部材9及び第2下梁部材10と平行に配置するよう第1下梁部材9及び第2下梁部材10の長手方向両端部に取り付けられている。この構成により、吊り車を取付るための梁を省略することができ、製造コストを低減させることができるとともに、第1吊り車30及び第2吊り車31の取付構造の小型化を図ることができる。
これに加えて、吊り車を取付るための梁が不要となることから、かご本体2の重量の軽量化を図ることができる。かご本体2の重量が軽量化されるとかご本体2の重量に依存する釣り合いおもりの重量も軽量化される。そして、釣り合いおもりの重量の軽量化に伴い、かご本体2と釣り合いおもりを吊持した主ロープを駆動する巻上機のモータの駆動力が減少する。さらに、巻上機のブレーキの際に必要な力を減少させることができる。従って、モータの通電量の減少し、省電力化が図れるという効果を有する。
また、取付軸32,35が、それぞれ第1〜4Uボルト33A〜33Dと複数のナット34とによって、第1下梁部材9の下側フランジ部9bにおける下面と、第2下梁部材10の下側フランジ部10bにおける下面とに取り付けられている。この構成により、第1吊り車30及び第2吊り車31の取付構造の簡素化を図ることができる。
また、吊り車を取り付けるための枠が省略されることから、従来のせり上げ式エレベータのかごに比べて、第1吊り車30及び第2吊り車31を第1下梁部材9あるいは第2下梁部材10に近接させることができるため吊点をかごの重心に近付けることができ、ガイドシューに掛かる偏荷重を軽減させることができる。これに加えて、第1非常止め機構20及び第2非上止め機構の作動時にかご本体2に生じる偶力も軽減させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2の構成及び動作を説明する。なお、実施の形態1と同様の構成及び動作は適宜省略する。
実施の形態1では、取付軸32,35が、第1下梁部材9の下側フランジ部9bと第2下梁部材10の下側フランジ部10bとに取り付けられていた。これに対して、実施の形態2では、取付軸32,35が、第1下梁部材9のウェブ部9cと第2下梁部材10のウェブ部10cとに取り付けられている。
図4は、この発明の実施の形態2によるエレベータ装置におけるかごの一部を拡大して示す側面図である。図5及び図6は、図4の取付軸32を拡大して示す斜視図である。図4〜6において、第1下梁部材9のウェブ部9cと第2下梁部材10のウェブ部10cとには、取付軸32を挿入するための取付孔が設けられている。これらの取付孔には、実施の形態2の取付軸32が挿入されている。
図5及び図6において、実施の形態2の取付軸32の一端部よりやや中心部には、実施の形態1の平坦面32aに代えて斜め切り欠き状の挿入溝32cが設けられており、取付軸32の他端部には、実施の形態1の平坦面32bに代えて斜め切り欠き状の挿入溝32dが設けられている。また、挿入溝32c,32dは、取付軸32が第1下梁部材9のウェブ部9cの取付孔と第2下梁部材10のウェブ部10cの取付孔とに貫通して挿入された状態において、ウェブ部9c,10cにおける第1非常止め機構20と接触する側の面と反対側の面に対応する箇所に配置されている。
第1及び第2下梁部材9,10の側面部であるウェブ部9c,10cにおける第1連結具11の反対側の面には、ボルト37及びナット(図示せず)によって、それぞれ第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bが取り付けられている。第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bの形状は、板状である。また、第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bは、それぞれ尖鋭状の挿入部36zを有している。第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bのそれぞれの挿入部36zは、取付軸32の両端部の挿入溝32c,32dのそれぞれに挿入されて嵌っている。
また、ウェブ部9c,10cにおける第2連結具12の反対側の面についても同様である。すなわち、第1及び前記第2下梁部材9,10の側面部かつ長手方向一端部にそれぞれ固定される押さえ部材36A,36Bは、貫通された取付軸32に設けられた挿入溝32c,32dに挿入される。また、複数の押さえ部材は、第1及び前記第2下梁部材9,10の側面部を挟み込み、取付軸32の軸方向の移動を固定する。これについては第1及び前記第2下梁部材9,10の側面部かつ長手方向他端部にそれぞれ固定される押さえ部材についても同様である。
なお、押さえ部材36A,36Bの位置はウェブ部9c,10cの長手方向一端部における第1非常止め機構20側の面と反対側の面に限られるものではなく、ウェブ部9c,10cの長手方向一端部における第1非常止め機構20側の面であっても良い。また、必ずしもウェブ部9c,10cにそれぞれ押さえ部材を固定する必要はなく、例えば、ウェブ部10cの両面に押さえ部材36A,36Bを固定しても良い。つまり、押さえ部材36Aはウェブ部9cの長手方向一端部における第1非常止め機構20側の面に固定し、押さえ部材36Bはウェブ部10cの長手方向一端部における第1非常止め機構20側の面と反対側の面に固定する等も含む。
もっとも、押さえ部材36Aについては第1非常止め機構20側の面と反対側の面に固定することが望ましい。押さえ部材36Aを第1非常止め機構20側の面に固定する場合には、押さえ部材36Aの配置に伴って取付軸32に挿入溝32cを設けるが、かご本体2を主ロープ40により吊り上げる位置である第1吊り車30を吊り上げた際に取付軸32にかかる曲げモーメントが挿入溝32cにかかる。一方で、第1非常止め機構20側の面に挿入溝32cを固定すると第1下梁部材9と第2下梁部材10の間に挿入溝32cがあるので、取付軸32の挿入溝32cにかかるモーメントがはるかに小さくなる。
同様の理由で、挿入溝32cを設ける向きを、取付軸32にモーメントがかかりやすい上下方向でなく第1下梁部材9の長手方向に設けても良い。
また、ウェブ部9c,10cにそれぞれ押さえ部材を固定する必要はなく、例えば、ウェブ部10cの両面に押さえ部材36A,36Bを固定しても良い。つまり、押さえ部材36Aはウェブ部9cの長手方向一端部における第1非常止め機構20側の面に固定し、押さえ部材36Bはウェブ部10cの長手方向一端部における第1非常止め機構20側の面と反対側の面に固定する等も含む。
取付軸32の両端部の挿入溝32c,32dに、第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bのそれぞれの挿入部36zが挿入されて、第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bがそれぞれ第1下梁部材9のウェブ部9cと第2下梁部材10のウェブ部10cとに取り付けられることによって、取付軸32は、第1下梁部材9のウェブ部9cと第2下梁部材10のウェブ部10cとに取り付けられている。
挿入溝32c,32dは第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bをそれぞれ固定できれば尖鋭状でなくても良い。
また、第1吊り車30は第1下梁部材9の側面部の外側に第1吊り車30の厚さ寸法以内の隙間を空けて取付軸32に取り付けられる。なお、第2吊り車31の取付構造も、第1吊り車30の取付構造と同様である。また、第1吊り車30は取付軸32に回転可能に取り付けられている。
ここで、実施の形態2の取付軸35も、取付軸32と同様に、第1下梁部材9のウェブ部9cと第2下梁部材10のウェブ部10cとに取り付けられている。従って、実施の形態2の第1吊り車30及び第2吊り車31は、それぞれ取付軸32,35を介して、第1下梁部材9のウェブ部9cと第2下梁部材10のウェブ部10cとに取り付けられている。他の構成は、実施の形態1と同様である。
上記のような実施の形態2のエレベータ装置によれば、吊り車を取付るための梁を省略することができ、製造コストを低減させることができるとともに、第1吊り車30及び第2吊り車31の取付構造の小型化を図ることができる。
これに加えて、吊り車を取付るための梁が不要となることから、かご本体2の重量の軽量化を図ることができる。そして、釣り合いおもりの重量の軽量化に伴い、かご本体2と釣り合いおもりを吊持した主ロープを駆動する巻上機のモータの駆動力が減少する。さらに、巻上機のブレーキの際に必要な力を減少させることができる。従って、モータの通電量が減少し、省電力化が図れるという効果を有する。
また、第1吊り車30及び第2吊り車31が、それぞれ取付軸32,35を介して、第1下梁部材9のウェブ部9cと第2下梁部材10のウェブ部10cとに取り付けられている。この構成により、実施の形態1と同様の効果を得ることができるとともに、第1吊り車30及び第2吊り車31の大部分が第1下梁部材9の外側に隣り合うように収まることから、実施の形態1に比べて、第1吊り車30及び第2吊り車31の取付構造をより小さくすることができる。
また、第1下梁部材9のウェブ部9cと第2下梁部材10のウェブ部10cとのそれぞれに第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bが取り付けられている。この第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bのそれぞれの挿入部36zが、取付軸32の挿入溝32c,32dと取付軸35の挿入溝とに挿入されている。このような第1押さえ部材36A及び第2押さえ部材36Bによって、取付軸32,35が、第1下梁部材9のウェブ部9cと第2下梁部材10のウェブ部10cとに取り付けられている。この構成により、実施の形態1と同様に、第1吊り車30及び第2吊り車31の取付構造の簡素化を図ることができる。
1A、1B ガイドレール
2 かご本体
3 かご枠
4 かご床
5 かご室
5a かご出入口
6 下梁
7 第1縦柱
7a 第1側面部
7b 第2側面部
8 第2縦柱
9 第1下梁部材
9a 上側フランジ部
9b 下側フランジ部
9c ウェブ部
10 第2下梁部材
10a 上側フランジ部
10b 下側フランジ部
10c ウェブ部
11 第1連結具
11a 水平面部
11b 第1下梁接続部
11c 第2下梁接続部
11d 第1縦柱接続部
11e 第2縦柱接続部
12 第2連結具
20 第1非常止め機構
21 枠体
22 非常止めブロック
23 制動片
24 ガイドシュー
30 第1吊り車
31 第2吊り車
32 取付軸
32a、32b 平坦面
32c、32d 挿入溝
33A 第1Uボルト
33B 第2Uボルト
33C 第3Uボルト
33D 第4Uボルト
34 ナット
36A 第1押さえ部材
36B 第2押さえ部材
36c 挿入孔
36z 挿入部
37 ボルト
40 主ロープ
50 かごドア装置

Claims (5)

  1. 建物内の昇降路に設けられた巻上機の駆動によって移動する主ロープを介してせり上げられて、前記昇降路に立設した一対のガイドレールに沿って昇降するかごと、
    前記かごの下部に設けられ、かつ前記ガイドレールを挟むように前記一対のガイドレールの対向する方向に延びて存在し、互いに間隔をおいて配置された第1下梁部材及び第2下梁部材を有する下梁と、
    前記下梁の長手方向両端部にそれぞれ取り付けられるとともに前記第1下梁部材と前記第2下梁部材との間に配置され、前記一対のガイドレールを圧接して前記かごを停止する一対の非常止め機構と、
    前記かごの下部に配置され、前記下梁と平行に配置するよう前記下梁の前記長手方向両端部であって前記第1下梁部材又は前記第2下梁部材の側面部の外側にそれぞれ取り付けられるとともに外周面に前記主ロープが巻き掛けられる一対の吊り車と、
    を備えたことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 前記第1下梁部材の下面と前記第2下梁部材の下面に圧接して固定されるとともに前記第1下梁部材及び前記第2下梁部材間を渡すように配置された一対の取付軸を有し、
    前記一対の吊り車は、前記一対の取付軸に回転可能に取り付けられ、前記第1下梁部材又は前記第2下梁部材の側面部の外側に前記吊り車の厚さ寸法以内の隙間を空けて設けられることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記一対の取付軸は、前記第1下梁部材の下面一端部と前記第2下梁部材の下面一端部とにそれぞれ設けられたU字状のボルトに挿入されるとともに前記第1下梁部材の下面他端部と前記第2下梁部材の下面他端部とにそれぞれ設けられたU字状のボルトに挿入されて、前記U字状のボルトに螺合された複数のナットとによって、前記第1下梁部材の下面と前記第2下梁部材の下面とに圧接して固定されることを特徴とする請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 前記一対の吊り車は、前記第1下梁部材の側面部一端及び前記第2下梁部材の側面部一端並びに前記第1下梁部材の側面部他端及び前記第2下梁部材の側面部他端を貫通させた一対の取付軸に回転可能に取り付けられ、前記第1下梁部材又は前記第2下梁部材の側面部の外側に前記吊り車の厚さ寸法以内の隙間を空けて設けられることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  5. 前記第1下梁部材及び前記第2下梁部材の側面部かつ長手方向両端部にそれぞれ固定される複数の押さえ部材は、貫通された前記一対の取付軸に設けられた挿入溝に挿入され、
    前記複数の押さえ部材は、前記一対の取付軸の軸方向の移動をそれぞれ固定することを特徴とする請求項4記載のエレベータ装置。
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