JP2012106249A - 拡管工具 - Google Patents

拡管工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2012106249A
JP2012106249A JP2010255291A JP2010255291A JP2012106249A JP 2012106249 A JP2012106249 A JP 2012106249A JP 2010255291 A JP2010255291 A JP 2010255291A JP 2010255291 A JP2010255291 A JP 2010255291A JP 2012106249 A JP2012106249 A JP 2012106249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
annular
tube
liquid
members
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010255291A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kagawa
崇 香川
Takashi Kanafuse
貴志 金伏
Yoshiaki Shimokusu
善昭 下楠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2010255291A priority Critical patent/JP2012106249A/ja
Priority to PCT/JP2011/075449 priority patent/WO2012066945A1/ja
Publication of JP2012106249A publication Critical patent/JP2012106249A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D39/00Application of procedures in order to connect objects or parts, e.g. coating with sheet metal otherwise than by plating; Tube expanders
    • B21D39/06Application of procedures in order to connect objects or parts, e.g. coating with sheet metal otherwise than by plating; Tube expanders of tubes in openings, e.g. rolling-in
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D39/00Application of procedures in order to connect objects or parts, e.g. coating with sheet metal otherwise than by plating; Tube expanders
    • B21D39/08Tube expanders

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】適切な拡管作業を可能にすること。
【解決手段】管材Pを液圧で内方から押し広げて管穴に固定させるマンドレル部13の外周面上に軸線方向に間隔を空けて2つの液封部を配置する。液封部は、液体排出口13c側から順に、前記外周面上を軸線方向に移動可能な環状弾性部材15,16、環状弾性部材15,16に対向させたテーパ状の傾斜面を有する環状ガイド部材17,18及び環状ガイド部材17,18からの押圧力で圧縮して外径が拡大する環状変形部材19,20と、その移動が不能な環状係止部材21,22と、を備える。環状弾性部材15,16は、管材Pの内径よりも外径が小さく且つ前記傾斜面上を軸線方向に沿って移動できるよう成形する。環状係止部材21,22やその外周面上の環状位置決め部材23,24には、環状位置決め部材23,24の夫々の環状の端面側にできる空間を連通させる連通溝21a,22aを設けることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、管保持部材の管穴へと挿入した管材を内方から押し広げることで当該管穴に固定させる拡管工具に関する。
従来、この種の拡管工具を用いた管材の拡管工法としては、様々なものが知られている。例えば、下記の特許文献1から4には、原子力プラントで熱交換器として使用される蒸気発生器の伝熱管の拡管工具と拡管工法が開示されている。その特許文献1及び2の拡管工法は、管材内部に充填した液体の液圧で管材を内方から押し広げる所謂液圧拡管工法と云われるものである。ここで、その特許文献1には、管材に挿入されるマンドレルの外周面に、軸線方向にて間隔を空けて設けた2つの液封部と、夫々の液封部の間に配置した液体の排出口と、を備えた拡管工具が記載されている。その液封部は、液体の排出口側から順に配置されたOリング、ウレタンゴムリング及びバックアップリングによって液封の機能を為している。この拡管工具においては、Oリングに液圧が加わると否とに拘わらず、Oリングが管材の内壁面との間で液密性を高めている。更に、この拡管工具においては、液圧の加わったOリングからウレタンゴムリングに対して押圧力が作用すると、バックアップリングで軸線方向への動きが規制されているウレタンゴムリングが圧縮しながら外径を拡大させるので、管材を内壁面側から拡管させると共に、その管材の内壁面との間で液密性を高めている。また、特許文献3には、特許文献1の記載のものと同様に2つの液封部とこれらの間の液体の排出口とを備えた拡管工具が示されている。この特許文献3に記載の一方の液封部は、管材に液密性を確保した状態で挿入されたまま拡管時に移動も変形もしない。これに対して、他方の液封部は、液体の排出口側から順に2つの軟質弾性体と硬質弾性体とを備えており、拡管時に軸線方向へと移動しながら外径方向へと拡大していく。この拡管工具においては、その内の1つの軟質弾性体によって、液圧が加わる以前から液密性が確保されている。また、特許文献4の拡管工法は、放射状に配置した拡管ローラを管材内部に挿入し、その拡管ローラをマンドレルで径方向に押し開きつつ軸線方向に移動させることで管材を内方から押し広げる所謂ローラ拡管工法と云われるものである。また、特許文献5の拡管工法は、管材の端部をローラ拡管した後、管材の拡管対象となる部分(以下、「拡管対象部位」という。)の大部分を液圧拡管し、更にその後で拡管が為されなかった部分をローラ拡管している。
特開2001−269732号公報 実開昭63−101127号公報 特許第3416220号公報 実開昭63−006125号公報 特開2008−025918号公報
ところで、そのような拡管工法においては、管材の拡管対象部位を正確に拡管させることが当然のことながら重要であるが、その拡管対象部位以外を拡管させないことも重要である。例えば、液圧拡管工法においては、その拡管対象部位から液体が漏れ出てしまうと、拡管対象部位以外に液圧が加わって拡管されてしまう可能性がある。つまり、この液圧拡管工法においては、液密性の確保が拡管対象部位に対する適切な拡管作業を行う上で大切な要件となる。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、拡管対象部位に対する適切な拡管作業を可能にする拡管工具を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、管保持部材の管穴へと挿入された管材の内部に挿入し、その管材を液体排出口から供給した液体の圧力で内方から押し広げて前記管穴に固定させるマンドレル部と、このマンドレル部の外周面上にて軸線方向に間隔を空けて配置し、その間よりも外への前記液体の漏出を抑える2つの液封部と、を備えた拡管工具において、前記液封部は、前記液体排出口側から軸線方向へと順に、前記マンドレル部の外周面上を軸線方向に移動可能な環状弾性部材(Oリング)、環状ガイド部材及び環状変形部材(ウレタンゴムリング)と、前記マンドレル部の外周面上を軸線方向に移動不能な環状係止部材と、を備える。そして、前記環状ガイド部材は、前記環状弾性部材に対向させたテーパ状の傾斜面を有し、前記環状弾性部材は、前記管材の内径よりも外径が小さく且つ前記環状ガイド部材の傾斜面上を軸線方向に沿って移動できるよう成形し、前記環状変形部材は、前記環状ガイド部材からの軸線方向の押圧力で圧縮させられて外径を拡大させることができるよう成形したことを特徴としている。
ここで、夫々の前記環状係止部材の外周面上には、前記管材の内径と同等の外径を有する環状位置決め部材を設けることが望ましい。
また、少なくとも前記マンドレル部の先端側に配置した前記環状係止部材と前記環状位置決め部材の内の少なくとも一方には、その環状位置決め部材の夫々の環状の端面側にできる空間を連通させる連通溝を設けることが望ましい。
本発明に係る拡管工具においては、管材の内径よりも外径の小さい環状弾性部材について液圧により環状ガイド部材に案内させることでテーパ状の傾斜面上を移動させ、その傾斜面と管材の内壁面とに圧着させることで拡管対象部位の液密性を確保する。これが為、この拡管工具は、液圧が印加される前から既に管材の内壁面に圧着しており、液圧が加わることで軸線方向へと移動して環状変形部材(ウレタンゴムリング)を圧縮する上記の特許文献1の環状弾性部材(Oリング)に対して、環状弾性部材の耐久性の向上と環状弾性部材による液密性の向上とを図ることができる。つまり、従来の環状弾性部材が繰り返し使用することで管材の内壁面との間で外周面を摩耗させてしまう。それに対して、本発明に係る環状弾性部材は、そのような外周面の摩耗を抑えることができるので、耐久性が向上する。そして、本発明に係る環状弾性部材は、その耐久性の向上に伴う液密性の低下を抑制できるのみならず、液圧によるテーパ状の傾斜面に沿った方向の押圧力(液圧による軸線方向及び径方向外側への押圧力)でその傾斜面と管材の内壁面とに圧着させるので、自身の弾性による径方向外側への押圧力と液圧による軸線方向の押圧力しか加えることのできない従来の環状弾性部材よりも液密性が向上する。更に、この拡管工具においては、環状ガイド部材からの軸線方向の押圧力で圧縮させられて外径を拡大させた環状変形部材によっても管材の拡管が行われ、その際に環状変形部材が管材の内壁面に圧着しているので、液密性を向上させることもできる。このように、本発明に係る拡管工具に依れば、拡管対象部位の液密性を十分に確保できるので、その拡管対象部位に対する適切な拡管作業が可能になる。また、この拡管工具においては、環状位置決め部材を設けることによって、管材と拡管工具の中心軸を略一致させることができるので、管材の内壁面に対して均等に液圧を加えることができ、均等な拡管が可能になる。また、この拡管工具においては、その環状位置決め部材の夫々の環状の端面側にできる空間を連通させる連通溝を設けることによって、環状弾性部材が液密性を発揮させる前に拡管対象部位から漏れ出た液体をその連通溝から逃がすことできるので、漏れ出た液体の液圧による無用な拡管動作を防ぐことができる。
図1は、本発明に係る拡管工具が使用される液圧拡管システムの一例を示す図である。 図2は、本発明に係る拡管工具を示す図である。 図3は、図2のX−X線で切った断面図であり、液体流動用の貫通穴や液体排出口の周辺について示す図である。 図4は、図2のX−X線で切った部分断面図であり、拡管工具の先端側を示す図である。 図5は、本発明に係る拡管工具による拡管作業を終えたときの状態を示す図である。 図6は、本発明に係る拡管工具の他の例を示す図である。 図7は、図6のY−Y線で切った断面図である。 図8は、本発明に係る拡管工具による拡管作業の適用が可能な蒸気発生器を備えた原子力プラントの一例を示す図である。 図9は、本発明に係る拡管工具による拡管作業の適用が可能な伝熱管を備えた蒸気発生器の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る拡管工具の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[実施例]
本発明に係る拡管工具の実施例を図1から図9に基づいて説明する。
本実施例の拡管工具は、管材の内部に高圧の液体を供給することで内方から押し広げる液圧拡管工法に利用されるものであり、その内部に対して液体の供給を行うものである。
図1の符号1は本実施例の拡管工具を示し、同図の符号50は液圧拡管システムを示す。ここで例示する液圧拡管システム50は、管保持部材Sの管穴に挿入された管材Pの内部へと差し込む拡管工具1と、この拡管工具1を管材Pの内部に対して抜き差しする位置決め装置51と、その拡管工具1に液体を圧送する液体供給装置52と、その位置決め装置51及び液体供給装置52の動作を制御する制御装置53と、を備える。拡管前の管材Pは、その外径が管穴よりも小さい。
液圧拡管システム50においては、制御装置53が位置決め装置51を制御し、拡管工具1を管材Pの内部に挿入する。しかる後、その制御装置53は、液体供給装置52を制御して、所定の高圧にまで昇圧させた液体を拡管工具1に供給する。これにより、その拡管工具1からは液体が管材Pの内部に流出するので、管材Pは、その内部に充満させた液体の圧力によって内方から押し広げられる。制御装置53は、管材Pの拡管工程の終了後、液体供給装置52を制御して液圧を低下させ、位置決め装置51を制御して拡管工具1を管材Pの内部から抜く。尚、拡管工具1の抜き差しについては、位置決め装置51に替えて作業者が手動で行ってもよい。
その拡管工具1は、図2に示すように、円柱状の基部11と、この基部11の一端からその軸線方向に向けて延設した液体導入部12と、その基部11の他端からその軸線方向に向けて延設したマンドレル部13と、を有する。
液体導入部12は、例えば外径が基部11の外径よりも小さい同心円の円柱状に成形する。この液体導入部12は、拡管工具1において液体供給装置52からの液体が導入される部分であるが、その液体供給装置52の液体供給部(図示略)に挿入される結合部でもある。これが為、この液体導入部12には、その液体供給部との間からの液漏れを防ぐべく、その外周面上に弾性材料からなる環状の弾性部材(以下、「環状弾性部材」という。)14が配置されている。その環状弾性部材14には、例えばOリングを用いる。ここでは、その外周面に形成した環状の溝に環状弾性部材14を配置している。
この液体導入部12には、図3に示すように、その中心軸上に貫通穴12aを形成する。液体供給装置52において液体供給部まで圧送されてきた液体(水)は、この液体導入部12の端面において貫通穴12aの成す開口部分から流入する。
ここで、基部11は、その液体導入部12と同様の中心軸上の貫通穴11aを有する。その貫通穴11aと液体導入部12の貫通穴12aとは連通させているので、貫通穴12aに送り込まれた液体は、基部11の貫通穴11aにまで流入する。尚、この例示では、基部11と液体導入部12とが一体成形されているので、貫通穴11a,12aが1本の貫通穴として形成される。
更に、マンドレル部13にも、それらと同様の中心軸を中心にして軸線方向に沿った貫通穴13aを形成している。その貫通穴13aは、液体導入部12の貫通穴12aに連通させる。これが為、液体供給装置52から供給された液体は、マンドレル部13の貫通穴13aまで送られる。
そのマンドレル部13は、例えば外径が基部11の外径よりも小さい同心円の円柱状に成形する。具体的に、このマンドレル部13は、図2に示すように、第1円柱部13Aと、この第1円柱部13Aの夫々の端面からその軸線方向に向けて各々延設した第2及び第3の円柱部13B,13Cと、に大別される。この例示では、その第1から第3の円柱部13A,13B,13Cを一体成形している。また、第2及び第3の円柱部13B,13Cの外径は、図3及び図4に示すように、第1円柱部13Aの外径よりも小さくしている。第1円柱部13Aには、後述する液体排出口13cを形成する。第2円柱部13Bは、第1円柱部13Aと基部11とを繋ぐものである。ここでは、図3に示すように、この第2円柱部13Bを基部11に螺合して、これらの着脱ができるように構成している。第3円柱部13Cは、マンドレル部13の先端側を成す。
拡管工具1においては、このマンドレル部13から液体を排出し、その液体を管材Pの拡管対象部位の内部に充満させる。これが為、このマンドレル部13は、少なくとも拡管対象部位よりも長く成形する。尚、ここでは、マンドレル部13を管材Pの内部へと挿入した際に、このマンドレル部13側にできた基部11の環状の端面を管材Pの端面に当接させる。ここで、管材Pを拡管する際には、液圧拡管工程よりも前に、その管材Pの端部を例えば周知のローラ拡管工法によって拡管させることがある。これが為、この場合の液圧拡管による拡管対象部位(以下、「液圧拡管対象部位」という。)とは、管材Pの拡管対象部位の全体から少なくともその前工程で実行されたローラ拡管部位を除いた部分のことを指す。図2に例として挙げた管材Pは、そのローラ拡管が為された後で且つ液圧拡管が為される前の形状を示している。
このマンドレル部13の第1円柱部13Aには、その外周面と貫通穴13aとを連通させる貫通穴13bが形成されている。これにより、その外周面において貫通穴13bの成す開口部分は、液体を管材Pの内部に送り込む液体排出口13cとなる。その貫通穴13bは、液体排出口13cが液圧拡管対象部位における管材Pの内壁と対向し得る位置にくるよう形成する。ここでは、この貫通穴13bをマンドレル部13の軸線方向に対して直交させている。従って、液体供給装置52から供給された液体は、貫通穴12a,11a,13a,13bを順に流動し、液体排出口13cから管材Pにおける液圧拡管対象部位の内部に供給される。
この拡管工具1で管材Pを拡管させる為には、液圧拡管対象部位に内部から高い液圧を加えるので、供給した液体が外に漏れ出ないようにする必要がある。これが為、マンドレル部13の外周面上には、その軸線方向において所定の間隔を空け、その間よりも外への液体の漏出を抑える液封部を2つ設ける。液体排出口13cは、その夫々の液封部の間に配置されている。ここでは、供給した液体が液圧拡管対象部位から漏れ出ないようにすればよいので、管材Pへとマンドレル部13を挿入した際の外周面上における液圧拡管対象部位の両端部に相当する夫々の部分へと液封部を設ける。
夫々の液封部は、第1及び第2の環状弾性部材15,16を備える。その第1及び第2の環状弾性部材15,16には、例えばOリングを用いる。
ここで、第1及び第2の環状弾性部材15,16は、マンドレル部13の管材Pへの挿入を容易ならしめるべく、拡管前の管材Pの内径よりも外径の小さいものとして成形する。これが為、この第1及び第2の環状弾性部材15,16は、このままでは液密性を確保できない。そこで、第1及び第2の環状弾性部材15,16は、先ず、各々第2及び第3の円柱部13B,13Cの外周面上を軸線方向へと移動できるように内径を決める。これにより、液圧が供給されたときには、その液圧によって第1及び第2の環状弾性部材15,16を軸線方向へと押し動かすことができる。更に、第2円柱部13Bと第3円柱部13Cの夫々の外周面上には、第1環状弾性部材15と第2環状弾性部材16とに対向させた同心円のテーパ状(円錐状)の傾斜面を各々設ける。そのテーパ状の傾斜面は、液圧による第1及び第2の環状弾性部材15,16の押動方向に沿って外径が拡がる末広がり形状になっている。第1及び第2の環状弾性部材15,16は、その傾斜面上を軸線方向に沿って移動できるように形状や素材を決める。また、そのテーパ状の傾斜面は、第1及び第2の環状弾性部材15,16から加わる押圧力に基づいて、その第1及び第2の環状弾性部材15,16の移動が可能になる傾斜角に設定する。また更に、このテーパ状の傾斜面は、その最大外径部分について、拡管前の管材Pの内径よりも小さく、且つ、最大外径部分に到達した第1及び第2の環状弾性部材15,16が当該傾斜面と拡管前後の管材Pの内壁面とに押圧力を加えることのできる大きさに設定する。これにより、第1及び第2の環状弾性部材15,16は、液圧によって圧縮されつつ外径を拡げながら傾斜面上を移動し、図5に示す如く、その傾斜面と管材Pの内壁面とに圧着された状態となるので、管材Pにおける液圧拡管対象部位の内部の液密性を確保できる。
そのテーパ状の傾斜面は、各々第2円柱部13Bと第3円柱部13Cの夫々の外周面上に配置した第1環状ガイド部材17と第2環状ガイド部材18とに設ける。ここでは、その第1及び第2の環状ガイド部材17,18の環状の側面をテーパ状の傾斜面として成形する。具体的に、この第1及び第2の環状ガイド部材17,18は、一方の環状の端面を自らの中心軸を中心とするテーパ状に成形した環状体である。この第1及び第2の環状ガイド部材17,18には、そのテーパ状の傾斜面が第1円柱部13Aの夫々の環状の端面と対向するように各々第2及び第3の円柱部13B,13Cを挿入する。
この第1及び第2の環状ガイド部材17,18は、第1及び第2の環状弾性部材15,16からの押圧力で変形し難い例えば金属等の硬質の材料で成形する。従って、その第1及び第2の環状弾性部材15,16は、液圧で押動されると、この第1及び第2の環状ガイド部材17,18の夫々のテーパ状の傾斜面上を移動することができる。また、この第1及び第2の環状ガイド部材17,18は、各々第2及び第3の円柱部13B,13Cの外周面上を軸線方向へと移動できるように形状を決める。例えば、第1及び第2の環状ガイド部材17,18は、各々第2及び第3の円柱部13B,13Cに対してスプライン嵌合させてもよい。これが為、この第1及び第2の環状ガイド部材17,18は、そのテーパ状の傾斜面への第1及び第2の環状弾性部材15,16からの押圧力によって、軸線方向へと移動することができる(図2→図5)。
このマンドレル部13においては、図2−4に示すように、その夫々のテーパ状の傾斜面と第1円柱部13Aの夫々の環状の端面とを側壁とする第1及び第2の環状溝13d,13eが形成されており、その第1及び第2の環状溝13d,13eに第1及び第2の環状弾性部材15,16が配置されている。従って、第1及び第2の環状弾性部材15,16は、液圧によって第1及び第2の環状溝13d,13eの溝底(マンドレル部13の外周面上)やテーパ状の傾斜面上を動く。
更に、第2及び第3の円柱部13B,13Cの夫々の外周面上には、第1及び第2の環状ガイド部材17,18の他方の環状の端面側(上記のテーパ状の傾斜面とは逆側)に、その端面との当接が可能な環状の端面を備えた第1及び第2の環状変形部材19,20も配置している。その第1及び第2の環状変形部材19,20とは、挿入される第2及び第3の円柱部13B,13Cと同心円の環状体であり、その環状の端面に軸線方向の押圧力が加わることにより、その押圧力による軸線方向への圧縮と外径の拡大とを可能にするものである。この第1及び第2の環状変形部材19,20は、各々第2及び第3の円柱部13B,13Cの外周面上を軸線方向へと移動できるように形状を決める。
更にまた、第2及び第3の円柱部13B,13Cの夫々の外周面上には、第1及び第2の環状変形部材19,20における他方の環状の端面側(上記の第1及び第2の環状ガイド部材17,18との当接面とは逆側)に、その夫々の端面との当接が可能な環状の端面を備えた第1及び第2の環状係止部材21,22も配置している。その第1及び第2の環状係止部材21,22は、第2及び第3の円柱部13B,13Cの夫々の外周面上を軸線方向へと移動しないように、その第2及び第3の円柱部13B,13Cに対して固定する。例えば、ここでは、この第1及び第2の環状係止部材21,22を各々第2及び第3の円柱部13B,13Cの外周面に螺合する。従って、第2円柱部13B及び第3円柱部13Cの外周面上では、液圧が第1及び第2の環状弾性部材15,16に加わった際に、第1及び第2の環状弾性部材15,16、第1及び第2の環状ガイド部材17,18、第1及び第2の環状変形部材19,20の順に発生した軸線方向の押圧力が第1及び第2の環状係止部材21,22に作用する。その際、第1及び第2の環状係止部材21,22は、第2及び第3の円柱部13B,13Cの外周面上を移動できないので、第1及び第2の環状弾性部材15,16、第1及び第2の環状ガイド部材17,18並びに第1及び第2の環状変形部材19,20の軸線方向への移動を止める。
その液圧発生時の第1及び第2の環状変形部材19,20は、第1及び第2の環状ガイド部材17,18と第1及び第2の環状係止部材21,22とに挟持された状態になっており、その第1及び第2の環状ガイド部材17,18からの押圧力が加わっている。ここで、この第1及び第2の環状変形部材19,20は、その押圧力で圧縮させられて外径を拡大させ、且つ、その径方向の変形に伴う押圧力によって管材Pを拡管できる形状及び素材に決める。その素材としては、第1及び第2の環状ガイド部材17,18からの押圧力で圧縮されて外径を拡大させることが可能な軟質ではあるが、その拡大に伴い管材Pの拡管を可能にするだけの硬度を有するもの(例えば樹脂等)を用いる。例えば、この第1及び第2の環状変形部材19,20は、ウレタンからなるウレタンゴムリングとする。これが為、この第1及び第2の環状変形部材19,20は、その押圧力によって軸線方向に押し潰されると共に、押圧力印加前よりも外径が拡がる(図2→図5)。この拡管工具1においては、その際に、第1及び第2の環状変形部材19,20の外径の拡大によっても管材Pを拡管させる。従って、第1及び第2の環状変形部材19,20は、少なくともその拡管に適した外径にまで拡大できるように、第1及び第2の環状ガイド部材17,18からの押圧力の大きさも考慮に入れて素材、肉厚(外径及び内径)及び幅(軸線方向の幅)を決める。ここで、その素材は、繰り返しの使用に耐え得るよう、第1及び第2の環状ガイド部材17,18からの押圧力が解除された際に元の形状に戻ることのできるものであることが望ましい。
このように、一方の液封部は、液体排出口13c側から順に、マンドレル部13の外周面上を軸線方向に移動可能な第1環状弾性部材15、第1環状ガイド部材17及び第1環状変形部材19と、マンドレル部13の外周面上を軸線方向に移動不能な第1環状係止部材21と、を備える。また、他方の液封部は、液体排出口13c側から順に、マンドレル部13の外周面上を軸線方向に移動可能な第2環状弾性部材16、第2環状ガイド部材18及び第2環状変形部材20と、マンドレル部13の外周面上を軸線方向に移動不能な第2環状係止部材22と、を備える。
この拡管工具1においては、高圧の液体が供給されると、第1及び第2の環状弾性部材15,16並びに第1及び第2の環状ガイド部材17,18の押圧力によって第1及び第2の環状変形部材19,20の外径が拡大し、管材Pを外径が管保持部材Sの管穴の内壁面に至るまで拡管させることができる。
ここで、この拡管工具1においては、管材Pの内径よりも外径の小さい第1及び第2の環状弾性部材15,16について液圧により第1及び第2の環状ガイド部材17,18に案内させることでテーパ状の傾斜面上を移動させ、その傾斜面と管材Pの内壁面とに圧着させることで液圧拡管対象部位の液密性を確保する。これが為、この拡管工具1は、液圧が印加される前から既に管材Pの内壁面に圧着しており、液圧が加わることで軸線方向へと移動して環状変形部材(ウレタンゴムリング)を圧縮する前述した特許文献1の環状弾性部材(Oリング)に対して、第1及び第2の環状弾性部材15,16の耐久性の向上と第1及び第2の環状弾性部材15,16による液密性の向上とを図ることができる。つまり、従来の環状弾性部材が繰り返し使用することで管材Pの内壁面との間で外周面を摩耗させてしまう。それに対して、本実施例の第1及び第2の環状弾性部材15,16は、そのような外周面の摩耗を抑えることができるので、耐久性が向上する。そして、この第1及び第2の環状弾性部材15,16は、その耐久性の向上に伴う液密性の低下を抑制できるのみならず、液圧によるテーパ状の傾斜面に沿った方向の押圧力(液圧による軸線方向及び径方向外側への押圧力)でその傾斜面と管材Pの内壁面とに圧着させるので、自身の弾性による径方向外側への押圧力と液圧による軸線方向の押圧力しか加えることのできない従来の環状弾性部材よりも液密性が向上する。更に、この拡管工具1においては、第1及び第2の環状ガイド部材17,18からの軸線方向の押圧力で圧縮させられて外径を拡大させた第1及び第2の環状変形部材19,20によっても管材Pの拡管が行われ、その際に第1及び第2の環状変形部材19,20が管材Pの内壁面に圧着しているので、液密性を向上させることもできる。即ち、拡管動作の際には、第1及び第2の環状ガイド部材17,18に案内された第1及び第2の環状弾性部材15,16と、その第1及び第2の環状ガイド部材17,18からの押圧力により外径が拡大した第1及び第2の環状変形部材19,20と、が相俟って液密性を向上させている。これが為、この拡管工具1は、拡管対象部位の液密性を十二分に確保できるので、管材Pの液圧拡管対象部位に対する適切な拡管作業が可能になる。
また、第1及び第2の環状変形部材19,20は管材Pの拡管が可能な硬度を有するものの軟質の材料で成形されているので、管材Pは、図5に示すように、その第1及び第2の環状変形部材19,20によって拡管される部分と拡管されない部分との境界が滑らかに繋がる形状となる。
また、第1及び第2の環状係止部材21,22の夫々の外周面上には、第1及び第2の環状位置決め部材23,24を配置している。これら第1及び第2の環状位置決め部材23,24は、管材Pの中心軸とマンドレル部13の中心軸とのずれを抑える為の位置決め用の環状部材(センタリングバンド)であり、その外径が拡管前の管材Pの内径と略同等の大きさになるよう成形する。その外径は、マンドレル部13の挿入性を損なわない範囲内で管材Pの内径よりも小さくする。第1及び第2の環状位置決め部材23,24は、第1及び第2の環状係止部材21,22に対して例えば螺合又は嵌合させる。拡管工具1においては、この第1及び第2の環状位置決め部材23,24によって、管材Pにおける液圧拡管対象部位の内壁面に対して均等に液圧と第1及び第2の環状弾性部材15,16の押圧力を掛けることができる。
また、第2円柱部13Bと第3円柱部13Cの夫々の外周面上には、詳述はしないが更に様々な環状部材が配置される場合もある。その場合、その環状部材は、第2円柱部13Bや第3円柱部13Cの外周面に螺合させるよう内周面を形成し、その第2円柱部13Bや第3円柱部13Cから取り外せるようにしておくことが好ましい。第1及び第2の環状係止部材21,22についても同様に取り外しができるようにすることが好ましい。これにより、第1及び第2の環状弾性部材15,16や第1及び第2の環状変形部材19,20は、第2円柱部13Bや第3円柱部13Cから取り外すことができるので、使用の結果、液密性の低下や拡管機能の低下が見受けられた際に交換できる。
ところで、第1及び第2の環状弾性部材15,16は、液圧による押動動作によって管材Pの内壁面に圧着されるまで、その内壁面との間に隙間を生じさせている。これが為、液体排出口13cから排出された液体は、その隙間が塞がるまで、その隙間から一部が漏れ出てしまう可能性がある。そして、その漏れ出た液体は、その隙間が塞がった後、第1及び第2の環状弾性部材15,16と第1及び第2の環状位置決め部材23,24との間にできる空間に留まる。その空間は、第1及び第2の環状変形部材19,20の変形に伴い縮小する。従って、その空間内の液体は、その量を空間の容量が下回ったときに行き場を失う。その際、その行き場を失った液体は、例えば管材Pの内壁面を径方向に押圧し、必要以上に大きく拡管させようとする。但し、この例示では、管保持部材Sの管穴の径で管材Pの拡管量が規制されるので、必要以上に拡管されることはない。故に、例えば第1及び第2の環状位置決め部材23,24が金属等の硬質の材料で成形されている場合には、行き場を失った液体の押圧力によって第1及び第2の環状位置決め部材23,24が第1及び第2の環状係止部材21,22から外れる可能性がある。そのときには、第1及び第2の環状位置決め部材23,24による位置決めの機能が低下する。また、例えば第1及び第2の環状位置決め部材23,24がウレタン等の軟質の材料で成形されている場合には、行き場を失った液体の押圧力によって第1及び第2の環状位置決め部材23,24が予期せぬ形状に変形し、同じく予期せぬ形状へと管材Pを拡管させたり、位置決めの機能を低下させたりする。
そこで、第1及び第2の環状係止部材21,22には、その外周面上に、第1及び第2の環状位置決め部材23,24の夫々の端面側にできる上記の空間と逆側の空間とを連通させる図6及び図7に示す連通溝21a,22aを少なくとも1本形成する。その連通溝21a,22aは、この例示において第1及び第2の環状係止部材21,22の夫々の端面にまで設けていないが、少なくとも一方の端面にまで延設してもよい。このような連通溝21a,22aを設けることによって、上記の空間内の液体は、その連通溝21a,22aを介して逆側の空間に逃げることができる。従って、この場合には、第1及び第2の環状位置決め部材23,24の第1及び第2の環状係止部材21,22からの離脱による位置決め機能の低下や、第1及び第2の環状位置決め部材23,24の変形に伴う管材Pの予期せぬ形状への拡管を抑えることができる。
この例示では第1及び第2の環状係止部材21,22に各々連通溝21a,22aを設けているが、この種の連通溝は、この第1及び第2の環状係止部材21,22に替えて又は当該第1及び第2の環状係止部材21,22の連通溝21a,22aと共に、第1及び第2の環状位置決め部材23,24の夫々の内周面上に設けてもよい。また、この種の連通溝は、少なくともマンドレル部13の先端側に位置する第2環状係止部材22側に設ければよい。
この拡管工具1は、図5に示すように、第1環状位置決め部材23の近傍において管材Pを拡管し難い。これが為、この液圧拡管工程よりも前に前述したローラ拡管が実行された場合、管材Pには、ローラ拡管による端部側の拡管終了部分と液圧拡管による拡管終了部分との間に拡管未終了部分が残ってしまう。これが為、液圧拡管を終えた後で、その拡管未終了部分を拡管させるべく、再びローラ拡管を行う。その際のローラ拡管は、所謂周知の1ステップローラ拡管と云われるものである。つまり、本実施例の拡管工具1は、少なくともローラ拡管工程、液圧拡管工程、ローラ拡管工程を経て拡管作業を行う拡管方法に、例えば前述した特開2008−025918号公報(特許文献5)に記載の拡管方法に適用することも可能である。
ここで、本実施例のマンドレル部13においては、第1円柱部13Aの外径を第2及び第3の円柱部13B,13Cの外径よりも大きくしているので、第1及び第2の環状溝13d,13eが形成されることになる。これが為、この例示では、その第1及び第2の環状溝13d,13eの中に第1及び第2の環状弾性部材15,16を配置している。一方、マンドレル部13は、その例示に替えて、第1円柱部13Aの外径を第2及び第3の円柱部13B,13Cの外径と同じ大きさにしてもよい。この場合であっても、この拡管工具1は、第1及び第2の環状弾性部材15,16の間に液体排出口13cを設けることで、上記の例示と同様の拡管動作を行うことが可能であり、その例示と同様の効果を奏することができる。
以上示した拡管工具の具体的な適用例としては、例えば原子力プラントが考えられる。図8の符号100は、原子力プラントの一例を示す。
ここで例示する原子力プラント100は、加圧水型軽水炉原子力発電設備である。この原子力プラント100は、原子炉格納容器110内において、原子炉120、加圧器130、蒸気発生器140及びポンプ150を一次冷却材管160により順次連結することによって、一次冷却材の循環経路(一次系循環経路)を構成している。また、この原子力プラント100においては、その蒸気発生器140とタービン210との間に二次冷却材(水)の循環経路(二次系循環経路)が構成される。
この原子力プラント100では、先ず、一次冷却材を原子炉120で加熱して高温・高圧にし、これを加圧器130で加圧して圧力が一定に維持された状態のまま蒸気発生器140に供給する。その蒸気発生器140においては、一次冷却材と二次冷却材との熱交換が行われることにより、二次冷却材が蒸発して蒸気となる。原子力プラント100においては、その蒸気となった二次冷却材がタービン210に供給されることにより、タービン210が駆動して発電機220に動力が供給される。尚、蒸気発生器140で熱交換に供された一次冷却材は、ポンプ150の駆動に伴い一次冷却材管160を介して原子炉120に回収される。また、タービン210を通過した二次冷却材は、復水器230にて冷却された後で、二次冷却材管240を介して蒸気発生器140に回収される。
その蒸気発生器140は、図9に示すように、胴部141と、複数の伝熱管142と、気水分離器143と、湿分分離器144と、を有する。
胴部141は、略円筒形状で且つ中空密閉構造を有するものであり、長手方向を鉛直方向に向けて配置する。また、この胴部141は、管板1411と仕切板1412とにより区画されて成る一対の水室1413,1414を底部に有する。一方の水室1413は、入口側ノズル1415を介して一次冷却材管160の加圧器130側に接続する。他方の水室1414は、出口側ノズル1416を介して一次冷却材管160のポンプ150側に接続する。
伝熱管142は、略U字形状を有するものであり、両端部を鉛直下方に向けて胴部141内に配置する。この伝熱管142は、夫々の端部が管板1411に挿入した状態で支持されており、その内の一方を入口側の水室1413に開口させると共に、他方を出口側の水室1414に開口させている。ここで、胴部141内には管板1411の鉛直上方部分に円筒形状の管群外筒145を配置しており、夫々の伝熱管142は、その管群外筒145内に配置する。更に、その管群外筒145内には複数の管支持板146が長手方向に所定間隔を隔てて配列されているので、夫々の伝熱管142は、それら各管支持板146に対しても挿入した状態で支持させる。尚、その管群外筒145は、胴部141の内壁に対して隙間を開けた状態で配置している。
気水分離器143と湿分分離器144は、胴部141の上部に配置する。その気水分離器143は、給水を蒸気と熱水とに分離する装置である。湿分分離器144は、分離された蒸気の湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする装置である。
この蒸気発生器140では、一次冷却材(例えば原子炉冷却材及び中性子減速材として使用可能な軽水)が入口側ノズル1415から入口側の水室1413に流入し、伝熱管142を通って出口側の水室1414に入り、出口側ノズル1416から外部に排出される。また、二次冷却材は、給水管1417から胴部141内に導入されて管群外筒145内を通る。このとき、この蒸気発生器140では、一次冷却材と二次冷却材との熱交換が伝熱管142を介して行われて、二次冷却材が加熱される。そして、この蒸気発生器140においては、その二次冷却材が気水分離器143と湿分分離器144を通過することにより、二次冷却水の蒸気成分が取り出されてタービン210側に供給する。
この蒸気発生器140は、その製造過程において、管材Pたる伝熱管142を管保持部材Sとしての管板1411の管穴に挿入し、この伝熱管142を内方から押し広げることで当該管穴に固定する。従って、本実施例の拡管工具1は、その伝熱管142と管板1411との取り付けに使用することができる。
以上のように、本発明に係る拡管工具は、拡管対象部位に対する適切な拡管作業を可能にする技術に有用である。
1 拡管工具
11 基部
12 液体導入部
11a,12a,13a,13b 貫通穴
13 マンドレル部
13c 液体排出口
13A,13B,13C 第1から第3の円柱部
15,16 第1及び第2の環状弾性部材
17,18 第1及び第2の環状ガイド部材
19,20 第1及び第2の環状変形部材
21,22 第1及び第2の環状係止部材
21a,22a 連通溝
23,24 第1及び第2の環状位置決め部材
140 蒸気発生器
142 伝熱管
1411 管板
P 管材

Claims (3)

  1. 管保持部材の管穴へと挿入された管材の内部に挿入し、該管材を液体排出口から供給した液体の圧力で内方から押し広げて前記管穴に固定させるマンドレル部と、該マンドレル部の外周面上にて軸線方向に間隔を空けて配置し、その間よりも外への前記液体の漏出を抑える2つの液封部と、を備えた拡管工具において、
    前記液封部は、前記液体排出口側から軸線方向へと順に、前記マンドレル部の外周面上を軸線方向に移動可能な環状弾性部材、環状ガイド部材及び環状変形部材と、前記マンドレル部の外周面上を軸線方向に移動不能な環状係止部材と、を備え、
    前記環状ガイド部材は、前記環状弾性部材に対向させたテーパ状の傾斜面を有し、
    前記環状弾性部材は、前記管材の内径よりも外径が小さく且つ前記環状ガイド部材の傾斜面上を軸線方向に沿って移動できるよう成形し、
    前記環状変形部材は、前記環状ガイド部材からの軸線方向の押圧力で圧縮させられて外径を拡大させることができるよう成形したことを特徴とする拡管工具。
  2. 夫々の前記環状係止部材の外周面上に前記管材の内径と同等の外径を有する環状位置決め部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の拡管工具。
  3. 少なくとも前記マンドレル部の先端側に配置した前記環状係止部材と前記環状位置決め部材の内の少なくとも一方には、該環状位置決め部材の夫々の環状の端面側にできる空間を連通させる連通溝を設けたことを特徴とする請求項2記載の拡管工具。
JP2010255291A 2010-11-15 2010-11-15 拡管工具 Withdrawn JP2012106249A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010255291A JP2012106249A (ja) 2010-11-15 2010-11-15 拡管工具
PCT/JP2011/075449 WO2012066945A1 (ja) 2010-11-15 2011-11-04 拡管工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010255291A JP2012106249A (ja) 2010-11-15 2010-11-15 拡管工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012106249A true JP2012106249A (ja) 2012-06-07

Family

ID=46083880

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010255291A Withdrawn JP2012106249A (ja) 2010-11-15 2010-11-15 拡管工具

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2012106249A (ja)
WO (1) WO2012066945A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013202687A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 拡管方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102065770B1 (ko) * 2018-05-08 2020-01-13 한전원자력연료 주식회사 Wh형 골격체 벌지툴 피로 시험장치

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2460580A (en) * 1942-03-31 1949-02-01 Sulzer Ag Method and device for fixing and sealing tubes in a partition wall by use of fluid pressure
US4445261A (en) * 1980-07-28 1984-05-01 Haskel, Incorporated Method for installing tubes in a tube sheet
US4418556A (en) * 1982-07-12 1983-12-06 Compagnie Europeenne Du Zirconium Cezus Precision local expansion shaping process and apparatus for metal tubes of substantial length
JP2008080378A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Sugino Mach Ltd 液圧拡管成形装置のマンドレルシール構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013202687A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 拡管方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012066945A1 (ja) 2012-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1047748A (en) Method of securing a sleeve within a tube
CA1158682A (en) Self-centering seal for use in hydraulically expanding tubes
USRE30802E (en) Method of securing a sleeve within a tube
CA1146161A (en) Tube plug
US4779445A (en) Sleeve to tube expander device
US4616392A (en) Bladder mandrel for hydraulic expansions of tubes and sleeves
US8640337B2 (en) Pipe expansion method
US4467630A (en) Hydraulic swaging seal construction
EP2832468B1 (en) Tube expansion method
WO2012066945A1 (ja) 拡管工具
CN113939674A (zh) 形成金属对金属的密封部的金属密封环和方法
JP5713731B2 (ja) 伝熱管用施栓プラグ取付装置および伝熱管施栓方法
US4724595A (en) Bladder mandrel for hydraulic expansions of tubes and sleeves
JP6473198B2 (ja) 液量調整機構を備えた金属ベローズ管成形方法、及び、その成形装置
JP2014185805A (ja) 伝熱管用施栓プラグ
EP0309078A2 (en) Method of apparatus for expanding and sealing a sleeve into a surrounding tube
JP5689341B2 (ja) 二重管型熱交換器およびその製造方法
JP2014020729A (ja) 伝熱管の隙間拡張治具及び振動抑制部材の追設方法
US3462821A (en) Pipe lining apparatus
KR100453630B1 (ko) 증기발생기 전열관 보수용 슬리브의 수압확관 및 누수시험겸용장치
CN220805212U (zh) 一种用于换热器的胀接装置
JP2005161402A (ja) ハイドロフォーム成形用金型及びハイドロフォーム成形方法
CN117020031A (zh) 一种用于换热器的胀接装置及采用其的胀接方法
JPH07124671A (ja) 熱交換器用液圧拡管装置
JPH0731852Y2 (ja) 液圧拡管工具

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20140204