JP2012101840A - Container - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は容器に関し、特に別々の容器内に収容された物品を簡単に一緒にすることができる容器に関する。 The present invention relates to a container, and more particularly to a container that can easily combine articles contained in separate containers.
近年、コンビニエンスストア等で販売される飲食物の種類は極めて多彩であり、惣菜や弁当やサンドイッチ等に加えてサラダ、デザート、または麺類、その他の加工食品類と広がりを見せている。このような食品を販売する場合、合成樹脂シート製の容器本体に蓋体を重ね合わせた形態の容器が多用されている。 In recent years, the variety of foods and drinks sold at convenience stores and the like is extremely diverse, and has spread to salads, desserts, noodles, and other processed foods in addition to side dishes, lunch boxes and sandwiches. When such food is sold, a container in which a lid is superimposed on a container body made of a synthetic resin sheet is often used.
列記の食品のうち、弁当類では1個の容器内に全ての食材を盛りつける包装、販売が一般的である。これは、詰め合わされる食材同士の味がよくなじみ、全体として美味しさを呈する加工、調理法によるためである。また、使用される食材の水分含有率も比較的そろっているためである。これに対し、主に蕎麦、うどん、パスタ等の麺類の場合、製造時点で麺類とその上に載せる食材とを一緒とすることもある。しかし、麺類とその上に載せる食材の水分含有率との間に差があることもある。このことから、喫食時にすでにふやけた状態となり食味が悪くなりやすい。近年、食味に対する要望が高まっているとともに、各小売店、販売者にとって、他業者との差別化、顧客満足度を得るために無視できない問題である。 Among the foods listed, it is common for boxed foods to be packaged and sold with all ingredients in one container. This is because the tastes of the ingredients to be packed together are well adapted, and the processing and cooking methods exhibit a delicious taste as a whole. Moreover, it is because the moisture content rate of the foodstuff used is comparatively uniform. On the other hand, in the case of noodles such as buckwheat noodles, udon, and pasta, the noodles may be combined with the ingredients placed on the noodles at the time of manufacture. However, there may be a difference between the noodles and the moisture content of the ingredients placed thereon. For this reason, it is already in a state where it has already become hot when eating, and the taste tends to deteriorate. In recent years, there has been an increasing demand for taste, and this is a problem that cannot be ignored for retailers and sellers in order to differentiate themselves from other vendors and obtain customer satisfaction.
そこで、比較的簡便な対応として、容器本体及び蓋体からなる容器の中に、さらに中皿(中蓋)を使用した容器がある(例えば、特許文献1等)。特許文献1等の容器によると、例えば、容器の最下部に麺類を収容し、その上に中皿を置き、ここに適宜の食材を載せ、最後に蓋体を被せることとなる。特許文献1等の容器の場合、喫食前の食材同士の混合を抑えて、できたての食味に近づけることは可能である。また、トッピングされる食材が中皿上に並べられるため、見た目の華やかさも演出される。
Therefore, as a relatively simple countermeasure, there is a container using a middle dish (inner lid) in a container including a container body and a lid (for example, Patent Document 1). According to the container of
ところが、特許文献1等の容器の場合、中皿上の食材を容器本体側へ移すことは、時間を要して容易ではなく、むしろ消費者に煩わしさを与える等、喫食前に興趣を萎えさせてしまうおそれもある。中皿上に小分けされた食材の品数が増すほど手間取ってしまう。また、容器として不可欠な容器本体と蓋体に加えて中皿等も新たに付加されるため、容器を構成する資材自体の増加も新たな問題となる。これは、資材経費の増加となる。さらに、省資源化の流れにも配慮すべきである。
However, in the case of the container of
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであり、容器内に収容される物品同士を個別に保持するとともに、使用時に混合する作業の煩雑さを解消し、さらに資材の削減と省資源化も可能とする容器を提供するものである。 The present invention has been made in view of the above points, and separately holds the articles accommodated in the container, eliminates the complexity of the work of mixing at the time of use, and further reduces materials and saves resources. The container which makes possible is also provided.
すなわち、請求項1の発明は、上面が開口して開口縁部を形成する下部容器体と、上面に物品を収容する収容凹部を配するとともに該収容凹部を被覆する保護フィルム部を剥離可能に備え、正常位置において前記開口縁部と組み合わされる係合部を備え前記下部容器体の上部に載置されるとともに、反転位置においても前記開口縁部と組み合わされる反転係合部を備え前記下部容器体の上部に載置される上部容器体とを有することを特徴とする容器に係る。
That is, the invention according to
請求項2の発明は、前記収容凹部が複数である請求項1に記載の容器に係る。
The invention according to claim 2 relates to the container according to
請求項3の発明は、前記保護フィルム部が前記上部容器体にヒートシールにより貼着されている請求項1または2に記載の容器に係る。
Invention of Claim 3 concerns on the container of
請求項4の発明は、前記保護フィルム部に引張部材が備えられる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の容器に係る。
Invention of Claim 4 concerns on the container of any one of
請求項1の発明に係る容器によると、上面が開口して開口縁部を形成する下部容器体と、上面に物品を収容する収容凹部を配するとともに該収容凹部を被覆する保護フィルム部を剥離可能に備え、正常位置において前記開口縁部と組み合わされる係合部を備え前記下部容器体の上部に載置されるとともに、反転位置においても前記開口縁部と組み合わされる反転係合部を備え前記下部容器体の上部に載置される上部容器体とを有するため、容器内に収容される物品同士を個別に保持するとともに、使用時に混合する作業の煩雑さを解消し、さらに資材の削減と省資源化も可能とすることができる。 According to the container of the first aspect of the present invention, the lower container body whose upper surface is opened to form the opening edge portion, the housing recess for housing the article on the top surface, and the protective film portion covering the housing recess are peeled off. And a reversing engagement portion that is mounted on the upper portion of the lower container body in a normal position and is combined with the opening edge portion in a reversing position. Since it has an upper container body placed on the upper part of the lower container body, while holding the articles accommodated in the container individually, it eliminates the complexity of the work of mixing at the time of use, and further reduces the materials Resource saving can also be achieved.
請求項2の発明に係る容器によると、請求項1の発明において、前記収容凹部が複数であるため、下部容器体内に収容されている物品に組み合わせることができる物品の種類を増やすことができる。 According to the container of the second aspect of the invention, in the first aspect of the invention, since there are a plurality of the accommodating recesses, the types of articles that can be combined with the articles accommodated in the lower container can be increased.
請求項3の発明に係る容器によると、請求項1または2の発明において、前記保護フィルム部が前記上部容器体にヒートシールにより貼着されているため、保護フィルム部を貼着する際の異物混入のおそれが極めて少なく安全性が高い。
According to the container which concerns on invention of Claim 3, in the invention of
請求項4の発明に係る容器によると、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発明において、前記保護フィルム部に引張部材が備えられるため、失敗なく円滑に保護フィルム部を上部容器体から剥離することができる。
According to the container of the invention of claim 4, in the invention of any one of
請求項1をはじめとする発明に規定する容器1は、図1のそれぞれ分解して示す全体斜視図のとおり、下部容器体10と、下部容器体10の上部に正常位置並びに反転位置のいずれでも載置可能な上部容器体30と、上部容器体30を保護する保護フィルム部50を備える。図示では、下部容器体10及び上部容器体30はともに平面視で長辺と短辺が交互となる八角形形状である。なお、下部容器体10及び上部容器体30の形状は図示に限られず適宜であり、辺同士の接合部分が湾曲状に面取りされた形態も含まれる。
The
容器1において、保護フィルム部50を除く下部容器体10及び上部容器体30は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂のシート(合成樹脂シート)、さらにはポリ乳酸等の生分解性樹脂の熱可塑性樹脂のシートから形成される。前記の合成樹脂シートは真空成形により図示をはじめとする各種形状に成形される。合成樹脂シートの厚さは適宜ではあるものの、概ね1mm以下の厚さである。下部容器体10と上部容器体30の組み合わせにおいて、合成樹脂シートの原料樹脂を双方とも同一種類としても異なる種類としてもよい。樹脂の種類は用途、内容物、包装対象により適宜選択される。なお、下部容器体10と上部容器体30のいずれかもしくは両方を紙やその他の可撓性素材から製造することもできる。
In the
下部容器体10は、その上面11が開口して開口縁部12が形成される。この開口縁部12に当該開口縁部から下部容器体の外部側に折り返される折り曲げ壁部13が形成される。そして、開口縁部12の下部容器体の内部側は内周壁部17となる。下部容器体10では、上面11の直下に下部容器壁部15と下部容器底部16が配されて下部容器本体内部14が形成され、容器構造となっている。図示の下部容器体10は平面視で変則な八角形形状であることから、下部容器角部18と下部容器辺部19の組み合わせとなる。
As for the
図示では下部容器体10を麺類、米飯等の単一種類の物品(食材)の収容目的として想定されている。このため、下部容器体10を単一の下部容器本体内部14としている。複数種類の物品(食材)を下部容器本体内部14に収容可能にしようとする場合、容器本体内部を区画する仕切り部(図示せず)を下部容器壁部や下部容器底部に備えることもできる。
In the drawing, it is assumed that the
上部容器体30の上面31に、食材等の物品を収容する収容凹部34が配される。図示の上部容器体30では、請求項2の発明に規定するように、収容凹部34は複数(5箇所)備えられる。図示時計回りに第1収容凹部34a、第2収容凹部34b、第3収容凹部34c、第4収容凹部34d、及び第5収容凹部34eである。収容凹部34は収容内壁部35と収容底部36により凹形状に構成される。第1ないし第5収容凹部に対応して、図示時計回りに第1収容内壁部35a、第2収容内壁部35b、第3収容内壁部35c、第4収容内壁部35d、及び第5収容内壁部35eと、第1収容底部36a、第2収容底部36b、第3収容底部36c、第4収容底部36d、及び第5収容底部36による構成である。
On the
上部容器体30のように収容凹部34を複数であることにより、下部容器体10内(下部容器本体内部14)に収容されている物品に組み合わせられる物品の種類を増やすことができる。特に、物品を食品とする場合、様々な味覚や食感の食材を組み合わせ可能となるため、出来上がった後の見た目、美味しさ等が高められる。
Since there are a plurality of
上部容器体30の上面31に保護フィルム部50が貼着(貼付)される。そこで、収容凹部34(第1収容凹部34aないし第5収容凹部34e)は被覆される。収容凹部34の内部に収容されている食材等の物品は上部容器体30の外部から区画されて保護される。後述するように、保護フィルム部50は上部容器体30から剥離可能としている。図中、符号51はフィルム体、52は引張部材である(後に詳述する)。
The
上部容器体30の上面31の周囲に周設壁部39が形成される。周設壁部39を介して上面31から1段下がった位置に周設縁部32が形成される。そして、周設縁部32の外縁を取り囲む垂下壁部33が形成される。図示の上部容器体30では、周設縁部32及び垂下壁部33に一体となる操作部20も備えられている。操作部20は半球状のつまみ部21を有し、同つまみ部21内に窪み部22を備える。操作部20は上部容器体30を下部容器体10から取り外す際に用いられる。図中、符号37は反転係合部、38は係合部である(後に詳述する)。
A
図2は容器1の部分拡大平面図であり、上部容器体30を実線とし、下部容器体10を細破線とし、保護フィルム部50を細二点鎖線として図1に開示の第1収容凹部34a付近を拡大して示す。保護フィルム部50と上部容器体30との貼着に際し、双方間で適度な接着強度が確保できる限り、接着剤、両面テープ等により貼着することができる。ただし、本発明の容器1の収容物品が食品(食材)であることを勘案すると、請求項3の発明に規定するように、保護フィルム部50は上部容器体30にヒートシールにより貼着される。ヒートシールによる貼着では、接着剤、両面テープ等を用いることがなく、所定部位の加熱により保護フィルム部50と上部容器体30の接着が完了する。このため、貼着時の異物混入のおそれが極めて少なく安全性が高い。
FIG. 2 is a partially enlarged plan view of the
上部容器体30では、上面31の「*」を付した部位がヒートシール貼着部位40である。ヒートシール貼着部位40に保護フィルム部50が重ねられ、適宜のヒートシーラーによりヒートシール貼着が実施される。保護フィルム部50と上部容器体30とのヒートシール強度が極端に高ければ、上手く保護フィルム部50を上部容器体30から剥離することができない。また、ヒートシール強度が弱すぎれば、簡単に保護フィルム部50が上部容器体30から剥離してしまい、収容凹部34の内部に収容されている物品の保護に役立たない。そこで、適切なヒートシール貼着部位の選択、ヒートシール強度の設定、さらには、保護フィルム部のフィルム体を形成する樹脂種や構造が選択される。フィルム体51は、凝集破壊性や層間破壊性を備えた公知のヒートシールフィルムにより構成される。
In the
本発明の保護フィルム部50について図3の全体斜視図を用いさらに説明する。喫食時に保護フィルム部50を上部容器体30から剥離する場合、単にフィルム体51を上部容器体30から引っ張り出すこともできる。しかし、引っ張り出す途中でフィルム体51が上面31に引っかかる他、フィルム体自体が破断するおそれもある。このようなことから、請求項4の発明に規定するように、保護フィルム部50では、フィルム体51に引張部材52が備えられる。引張部材52により失敗なく円滑に保護フィルム部50を上部容器体30から剥離することができる。引張部材52は適宜の帯状フィルムからなる。後述するように、上部容器体30をひっくり返した反転位置とした後に引張部材52が引っ張られる。そこで、引張部材52は薄手のフィルムとすることにより余分な抵抗を受けないため都合よい。
The
また、図示のとおり、引張部材52は折り返し部53を介してフィルム体51の背面側に回り込み、フィルム体51の引張部材52が備えられている側の反対側の面に接着される。フィルム体51において、引張部材52の引張端54の対角反対側もフィルム体51の同じ面側に接着されていたと仮定する。喫食時に保護フィルム部50を上部容器体30から剥離しようとする場合、引張端54を引っ張ると引張部材52のみがフィルム体51から分離して、肝心のフィルム体51がそのまま上部容器体30に残留するおそれもあり得る。つまり、保護フィルム部50の剥離不良である。図示のように、引張部材52は折り返し部53を介してフィルム体51の背面側まで達しているため、フィルム体51は必ず折り返し部53側を始点に上部容器体30から剥離可能となる。この剥離の仕方では、折り返し部53側から徐々に剥離できるため無理な力が加わることがない。比較的きれいに保護フィルム部50を上部容器体30から剥離することができる。
Further, as shown in the drawing, the
図2の並びに図4,5の断面図を用い、上部容器体30の正常位置と反転位置の各位置における係合状態を説明する。図2及び図4は下部容器体10の上部の所定位置に上部容器体30を載置した通常の状態であり、図2,4の上部容器体30は正常位置である。容器1の構造では、下部容器体10の開口縁部12及び折り曲げ壁部13に対し、上部容器体30の周設縁部32及び垂下壁部33が外嵌する係合の形態である。それゆえ、周設縁部32及び垂下壁部33は、開口縁部12及び折り曲げ壁部13に対する係合部38となる。
The engagement state at each of the normal position and the reverse position of the
上部容器体30の周設縁部32は下部容器体10の開口縁部12に当接(面接触)しているため、上部容器体30は下部容器体10の上部に安定して載置される。そして、下部容器体10の折り曲げ壁部13の外方側は上部容器体30の垂下壁部33により囲まれているため、図示のとおり双方間で嵌合が成立する。加えて、垂下壁部33には上部容器体30の内部側へ突出する突状部33jが複数箇所設けられる。上部容器体30が正常位置であるとき、折り曲げ壁部13の下端部分は突状部33jにより押圧されるとともに係止される。このことから、垂下壁部33から折り曲げ壁部13に対してより大きな係合力が生じる。
Since the
図5は図4と異なり、下部容器体10の上部の所定位置に上部容器体30をひっくり返して(反転させて)載置した喫食直前の状態であり、上部容器体30は反転位置である。実施例の容器1の構造では、上部容器体30の反転係合部37は下部容器体10の開口縁部12に当接するとともに、反転係合部37の直下の周設壁部39が内周壁部17と当接する反転係合部37で嵌合する係合の形態である。容器1(上部容器体30)の形状から把握されるように、反転係合部37は4箇所の配置である。そこで、反転位置にある上部容器体30は、反転係合部37の部分で下部容器体10の上部に仮置き状態となる。このことから、反転係合部37以外の部分では内周壁部17と周設壁部39との間に隙間が生じる。この隙間は、後出する図9のように、保護フィルム部50を引っ張り出す再のフィルム体51の抜け道となる。
FIG. 5 is different from FIG. 4 in a state immediately before eating when the
これより図6ないし図10を用い、本発明の容器1を食品等の物品の収容に使用して当該食品を喫食する際の取り扱い方、使用手順を説明する。ちなみに、容器に収容される食品として、コンビニエンスストア等で販売されるような冷やしうどん、冷やし中華、冷麺、蕎麦、またはパスタ等の麺類が例示される。下部容器体10の下部容器本体内部14に収容される物品C0は例えばうどん等の麺類であり、主食材である。上部容器体30の収容凹部34に収容保持される他の物品C1、C2、及びC3は、物品C0上にトッピング(添加)される物品である。物品C1、C2、及びC3は、例えばゆで卵、錦糸卵、ねぎ、わかめ、揚げ玉、きゅうり、トマト、アボカド、キムチ、梨、ハム、海老、しそ、胡麻、紅生姜、油揚げ、天ぷら、チーズ、オリーブ、漬け物、鰹節、海苔等の各種食品から適宜選択される。
6 to 10 will be used to explain how to handle and use the
図6は、下部容器体10の上部に正常位置にある上部容器体30を載置した状態を示す。容器1の販売時等の状態であり、何ら上部容器体30には操作が加えられていない。図示では、下部容器本体内部14は物品C0を収容する。第2収容凹部34bは物品C1を、第3収容凹部34cは物品C2を、第4収容凹部34dは物品C3をそれぞれ収容する。自明ながら各収容凹部は区画されているため、個々の物品同士が喫食前に混じることはない。各収容凹部の上面はヒートシール貼着の保護フィルム部50(フィルム体51)により被覆される。各収容凹部内の物品は容器外部から保護される。下部容器体10に対する上部容器体30の係合は、前述のとおり、下部容器体10の開口縁部12及び折り曲げ壁部13と、上部容器体30の周設縁部32及び垂下壁部33との外嵌となる。
FIG. 6 shows a state where the
図7は、正常位置のまま上部容器体30を下部容器体10の上部からを取り外した状態を示す。同図から把握されるように、上部容器体30そのものが、物品C0を収容する下部容器体10の蓋となる。保護フィルム部50は、上部容器体30に収容される物品C1ないしC3を被覆、保護しているため、上部容器体30の収容凹部34専用の蓋は省略可能となる。それゆえ、容器1を構成する資材の軽減が可能となる。
FIG. 7 shows a state where the
図8は、持ち上げられた上部容器体30をひっくり返して反転位置とした状態である。従前の保護フィルム部が貼着されていない容器(前出の特許文献1等)では、いったん外蓋や中蓋等を外した後にトッピング用の物品を収容する中皿を不用意に傾けることはできず、下側の容器体側へ移すまで慎重な取り扱いを要する。これに対し、本発明の実施例では、保護フィルム部50が上部容器体30に貼着されている。このため、上部容器体30を多少乱暴に取り扱ったとしても、上部容器体30の各収容凹部に収容される物品C1ないしC3は直ちに落下することはない。つまり、トッピング用の物品C1ないしC3を収容する上部容器体30の取り扱いは簡単である。
FIG. 8 shows a state in which the
図9は、いったん上部容器体30を持ち上げて反転位置とし、再び下部容器体10の上部に載置した状態である。しかも、保護フィルム部50の貼着が解除されはじめている。反転位置の上部容器体30と下部容器体10の内周壁部17との係合は図5等の説明と同様であるため省略する。例えば、従前の容器(前出の特許文献1等)の場合、トッピング用の物品を収容する中皿を持ち上げて下側の容器体と分離した後、下側の容器体側へ中皿に収容される物品を少しずつ箸やスプーン等により下部容器体10側へ移さなければならなかった。喫食前における当該作業は繁雑で時間を要し、その途中で物品をこぼしてしまうおそれもある。
FIG. 9 shows a state where the
上記の問題点に対処するべく、本発明の容器1における最大の特徴は、一方の容器(上部容器体30)を反転させることにより一方の容器(上部容器体30)内の物品を他方の容器(下部容器体10)側に移動可能とした点にある。ただし、ただ単に反転させるだけでは、その途中で一方の容器(上部容器体30)内の物品がこぼれ落ちてしまう。そこでさらに、剥離可能な保護フィルム部50を貼着させることにより、反転位置のままでも上部容器体30の収容凹部34内に物品C1ないしC3を保持可能としている。そして、喫食時になってはじめて保護フィルム部50を剥離することに伴い、上部容器体30側から物品は落下移動することができる。
In order to cope with the above-mentioned problems, the greatest feature of the
引張部材52を引っ張ることによりフィルム体51は引き寄せられる。そして、保護フィルム部50は反転位置の上部容器体30から徐々に剥離しはじめる。図示では、最初に剥離しはじめた部分の直上の収容凹部34となる第4収容凹部34dから物品C3が落下移動している様子である。
The
図10は、保護フィルム部50を完全に剥離し終えた後の状態である。保護フィルム部50の直上に位置する上部容器体30の収容凹部34(34d,34c,34b)から物品C3、C2、及びC1が順に落下して、下部容器本体内部14に収容されている物品C0上に移動したことがわかる。このように、上部容器体30の反転、保護フィルム部50の剥離(引張部材52を引っ張る)の2段階を経るのみで簡単に全ての物品の移動が可能である。従って、従前の容器が内包していた物品移動の煩雑さを簡単かつ瞬時に解消できる。
FIG. 10 shows a state after the
図示からわかるように、上部容器体30の収容凹部34の配置とほぼ同様に物品は移動するため、上部容器体30の収容凹部34に収容されている物品の配置が崩れることなくそのまま反転移動できるため喫食時の見た目も悪くならず良好な雰囲気をそのまま維持することができる。しかも、保護フィルム部50の剥離は、片手で簡単に行うことができるため、容器のバリアフリー化に資する。また、あたかもテーブルクロス引きのような面白さも演出することができる。総合的に、他商品との差別化、購入者や販売者への訴求性につながる容器としての提案が可能である。
As can be seen from the drawing, since the article moves in substantially the same manner as the arrangement of the
なお、本発明の容器における下部容器体、上部容器体の材質、大きさ、形状、さらには収容凹部の個数、保護フィルム部の貼着の強さ等は、容器の使用目的、収容物品の種類を勘案して最適に選択される。このため、図示し詳述した実施例の構成や物品のみには限定されない。例えば、実施例に開示の麺類とそのトッピングの物品に限られず、弁当類、炒飯、ナシゴレン、ピラフ、またはオープンサンドイッチ、サラダ等に対し、クラッカー、オムレツ、麻婆豆腐等の惣菜のトッピングも想定できる。アイスクリーム、ホットケーキ、ケーキ類、パフェやサンデー、あんみつ、ぜんざい、杏仁豆腐等の菓子類に対し、栗、アーモンド、チョコレート、こしあんや粒あん等のトッピングのように種々の食品包装への適用が可能である。食品包装以外の分野として、複数種類の薬剤を調合する用途も有望である。例えば、ひとつの基本となる薬剤(薬草)を下部容器体に収容するとともに上部容器体に他の薬剤を何種類か収容し、使用時に調合して仕上げる漢方薬等の調剤薬局用容器も勘案される。その他、反応性が高い化学物質を保存状態では別々に分けておき、使用時に混合する用途の保存容器の用途も検討される。 In addition, the material, size, and shape of the lower container body and the upper container body in the container of the present invention, the number of housing recesses, the strength of sticking of the protective film part, etc. Is selected optimally. For this reason, it is not limited only to the structure and article | item of an Example shown and explained in full detail. For example, it is not limited to the noodles disclosed in the examples and topping articles thereof, and toppings of side dishes such as crackers, omelettes, mapo tofu, etc. can be assumed for lunch boxes, fried rice, nasi goreng, pilaf, or open sandwiches, salads, etc. . Ice cream, hot cakes, cakes, parfaits, sundaes, anmitsu, zenzai, apricot tofu, and other confectionery can be applied to various food packaging such as chestnuts, almonds, chocolates, kojian and grained noodles. Is possible. In fields other than food packaging, the use of blending multiple types of drugs is also promising. For example, a container for dispensing pharmacies such as herbal medicine that contains one basic medicine (herb) in the lower container body and other kinds of medicines in the upper container body and is formulated and finished at the time of use is also considered. . In addition, the use of a storage container in which highly reactive chemical substances are stored separately in the storage state and mixed at the time of use is also considered.
1 容器
10 下部容器体
11 上面
12 開口縁部
13 折り曲げ壁部
14 下部容器本体内部
17 内周壁部
20 操作部
30 上部容器体
31 上面
32 周設縁部
33 垂下壁部
33j 突状部
34 収容凹部
35 収容内壁部
36 収容底部
37 反転係合部
38 係合部
39 周設壁部
40 ヒートシール貼着部位
50 保護フィルム部
51 フィルム体
52 引張部材
53 折り返し部
C0,C1,C2,C3 物品
DESCRIPTION OF
Claims (4)
上面に物品を収容する収容凹部を配するとともに該収容凹部を被覆する保護フィルム部を剥離可能に備え、正常位置において前記開口縁部と組み合わされる係合部を備え前記下部容器体の上部に載置されるとともに、反転位置においても前記開口縁部と組み合わされる反転係合部を備え前記下部容器体の上部に載置される上部容器体とを有する
ことを特徴とする容器。 A lower container body whose upper surface opens to form an opening edge;
An accommodation recess for accommodating the article is disposed on the upper surface, and a protective film portion covering the accommodation recess is releasably provided, and an engagement portion combined with the opening edge at a normal position is provided on the upper portion of the lower container body. A container having a reversing engagement portion combined with the opening edge portion even at a reversing position, and an upper container body placed on top of the lower container body.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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-
2010
- 2010-11-12 JP JP2010253916A patent/JP2012101840A/en active Pending
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