JP2012100869A - 電気かみそり - Google Patents

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Abstract

【課題】外刃と隣接してリブが設けられた電気かみそりにおいて、肌当たりを良くする。
【解決手段】かみそり本体3の刃面4aに、外刃2と当該外刃2の延在方向(左右方向)Yと直交する前後方向(直交方向)Xに外刃2と隣接して肌ガード部材(リブ)30とが設けられた電気かみそり1において、外刃2の延在方向Yの両側に露出する外刃枠25a(25e)の天壁面51aと、肌ガード部材30の天壁面35bとを、滑らかな曲面を含む同一面で繋げるようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、電気かみそりに関する。
従来の電気かみそりとして例えば特許文献1には、かみそり本体の刃面に、外刃と当該外刃の延在方向と直交するかみそり本体の剃り方向に前記外刃と隣接してリブとを設けたものが知られている。
この特許文献1では、外刃としての隣り合うネット刃間に上述のリブとしての肌ガード部材を設けることで、隣接するネット刃間への肌の入り込みを防止して肌当たりを良くすることができるようになっている。
特許第4207080号公報
しかしながら、上記従来の電気かみそりにあっては、外刃の延在方向の両側に露出する外刃枠と上述のリブとしての肌ガード部材との間には溝や段差が形成されており、使用者にこの溝や段差によってごつごつ感を与え、肌当たりが良くないという不具合があった。
そこで、本発明は、外刃と隣接してリブが設けられた電気かみそりにおいて、肌当たりを良くすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電気かみそりにあっては、かみそり本体の刃面に、外刃と当該外刃の延在方向と直交する直交方向に前記外刃と隣接してリブとが設けられた電気かみそりにおいて、前記外刃の延在方向の両側に露出する外刃枠の天壁面と、前記リブの天壁面とを、滑らかな曲面を含む同一面で繋げたことを特徴とする。
本発明によれば、外刃枠の天壁面とリブの天壁面とを滑らかな曲面を含む同一面で繋げたため、使用者に溝や段差によってごつごつ感を与えるのを抑制でき、肌当たりを良くすることができる。
本発明の第1実施形態にかかる電気かみそりを示した正面図である。 本発明の第1実施形態にかかる電気かみそりの刃面を示した斜視図である。 図2に示す刃面の平面図である。 図2に示す刃面の外刃(ネット刃)を分解した斜視図である。 図4に示す外刃(ネット刃)の平面図である。 図5のA−A断面図である。 従来の刃面の外刃(ネット刃)を分解した斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図6は、本発明の第1実施形態にかかる電気かみそりを示した図である。なお、以下では、外刃が延在する方向を左右方向Yとして説明する。また、複数の外刃が並設される方向を前後方向(外刃の延在方向と直交する直交方向:剃り方向)X、外刃が上方を向くようにヘッド部を配置した状態における上下方向を上下方向(直交方向に垂直な方向)Zとして説明する。
図1に示すように、本実施形態の電気かみそり1は、かみそり本体3と、かみそり本体3の先端(上端)に設けられる刃部4と、刃部4を動作させる図示せぬ駆動部と、を主体に構成されている。
かみそり本体3は、本実施形態では使用者が把持するグリップ部7と、該グリップ部7に連結されるヘッド部5とに分割されており、体毛を処理する刃部4が前記ヘッド部5に、駆動部により刃部4を動作させる(電源をオン、オフさせる)押圧式のスイッチ9が前記グリップ部7に設けられている。
図2に示すように、刃部4は、ヘッド部5の上方に露出して設けられる外刃2と、この外刃2の内方(外刃2の下側)に配設される内刃(図示せぬ)とにより構成される。そして、外刃2の刃穴2aより取り込んだ体毛を、内刃が外刃2に対して相対移動(外刃2の延在方向(左右方向)Yに往復動)することで、これら内刃と外刃11とが協働して体毛を切断するようになっている。
ヘッド部5は、グリップ部7に取り付けられるヘッド部本体30と、このヘッド部本体30に着脱自在に装着される刃フレーム部50とを備えている。
刃フレーム部50は、図2に示すように、複数の外刃2を上下動自在に備えた箱型の外刃カセット51と、この外刃カセット51を下側から収納して装着させることで外刃カセット51の側方を全周に亘って覆い隠す筒型の外周枠52とを備えている。
外刃カセット51の複数の外刃2は、前後方向Xに並設される。本実施形態では、5枚(複数)の外刃2によって電気かみそり1の刃面4aが形成されており、第1のネット刃21、第2のネット刃22、スリット刃20、第3のネット刃23、第4のネット刃24が刃面4aの前方(図2の手前側)から後方(図2の奥側)にこの順で並んでいる。
第1〜第4のネット刃21〜24は、何れも側面視(左右方向Yに外刃を視た状態)で上方が凸となるように前後方向Xに沿って逆U字状に湾曲して形成されている。このネット刃21〜24には、桟によって多数の刃穴2aが画成されている。
また、本実施形態では、第2および第3のネット刃22、23の刃幅(前後方向Xの幅)が、第1および第4のネット刃21、24の刃幅(前後方向Xの幅)よりも小さくなるように形成されている。このように、ネット刃22、23の刃幅をネット刃21、24の刃幅に比して小さく(即ち、ネット刃22、23の曲率半径を小さく)設けることで、表面に押し付けた肌を刃穴2aから大きく内側に突出させて体毛を短く剃ることができるようにしている。つまり、本実施形態では、この第2および第3のネット刃22、23は、仕上げ用のネット刃として用いられる。
スリット刃20は、図2に示すように、前後方向Xに沿ってコ字状に湾曲形成されており、平坦な上壁から側壁に至る多数のスリット2aを穿設することで形成されている。すなわち、スリット刃20には、多数のスリット(刃穴)2aが、平坦な上壁から側壁に至る略コ字状の桟および側壁の下部で左右方向Yに沿って延在する桟によって画成されている。
そして、図3および図4に示すように、外刃2を成す各ネット刃21〜24およびスリット刃20は、それぞれ専用の外刃枠25a〜25eに取り付けられることで、それぞれ外刃ユニット26a〜26eを形成している。そして、これらの外刃ユニット26a〜26eは、図示せぬ外刃フレームにそれぞれ独立して上下移動可能に係合され、これら外刃ユニット26a〜26eと外刃フレームとが一体化することで、外刃カセット51が形成される。
ここで、本実施形態では、複数の外刃枠25a〜25eのうち第1および第4のネット刃21、24を固定する外刃枠25a、25eには、外刃2の延在方向(左右方向)Yと同じ方向に沿って延びるリブとしての肌ガード部材30が取り付けられるようになっている。この肌ガード部材30は、複数の外刃2が並設される前後方向Xに、外刃2と隣接して設けられるものである。
本実施形態では、上述の肌ガード部材30を隣接する外刃2としての第1と第2のネット刃21、22間および第3と第4のネット刃23、24間に配置させており、このように隣り合うネット刃21、22(23、24)間に肌ガード部材30を設けることで、隣接するネット刃21、22(23、24)間への肌の入り込みを防止して、肌当たりを良くすることができるようにしている。
なお、本実施形態では、隣接するネット刃21、22(22、23)間に肌ガード部材30を設けるようにしたが、肌ガード部材30の配置はこれに限定されない。例えば、上述の曲率半径の小さな仕上げ用のネット刃(第2および第3のネット22、23)が、前後方向Xの端部に位置する場合には、その仕上げ用のネット刃(第2および第3のネット22、23)のさらに外側(前後方向X外側)に肌ガード部材30を配置させるようにしてもよい。こうすれば、肌ガード部材30によって曲率半径の小さな仕上げ用のネット刃(第2および第3のネット刃22、23)に、肌が強く押し付けられるのを抑制することができる。
このように、本実施形態の電気かみそり1によれば、外刃2と隣接して設けられる肌ガード部材30によって、肌へのダメージを効果的に抑制しつつ、体毛(髭)を短く剃ることができる。
ところで、図7に示す従来例のように、従来の肌ガード部材130が用いられた外刃ユニット126aでは、ネット刃121(外刃)の延在方向(左右方向)Yの両側に露出する外刃枠125aと、この外刃枠125aに取り付けられる肌ガード部材130との間には、溝Dや段差Bが形成されていた。これは、肌ガード部材130を使用者に認識してもらうために、肌ガード部材130を外刃枠125aとはあえて別体で形成し、この別体の肌ガード部材130を外刃枠125aに取り付けることで、肌ガード部材130を目立たせるようにしていたためである。ところが、このように外刃枠125aと肌ガード部材130との間に溝Dや段差Bがあると、電気かみそり1の使用時に使用者にごつごつ感を与えてしまい、肌当たりが良くないという不具合があった。
そこで、図4に示すように、本実施形態では外刃枠25a(25e)の天壁面51aと、この外刃枠25a(25e)に取り付けられる肌ガード部材30の天壁面35bとを、滑らかな曲面を含む同一面で繋げるようにしている。すなわち、外刃枠25a(25e)と肌ガード部材30とを、それぞれの天壁面51a、35bが同一面となるように一体成形するようにしたものである。
このように、本実施形態では、ネット刃21、24(外刃2)の延在方向Y両側に露出する外刃枠25a(25e)の天壁面51aと肌ガード部材30の天壁面35bとを同一面で繋げるようにしたので、使用者にごつごつ感を与えることなく肌当たりを良くすることができる。また、図7に示す従来例のように、肌ガード部材30の天壁面35bに段差(図7中、B1)ができなくなる点でも好適である。
なお、本実施形態では、外刃枠25a(25e)の天壁面51aと肌ガード部材30の天壁面35bの上下方向Z高さを一致させて面一にしたが、天壁面51a、35bの高さ位置は必ずしも一致させなくてよい。つまり、高さ位置の高い天壁面(例えば51a)と低い天壁面(例えば35b)とを滑らかな曲面で繋げるようにすれば、同様の作用効果を得ることができる。
また、図4〜図6に示すように、本実施形態では肌ガード部材30の肌接触面35には凹凸形状40が設けられており、これにより、肌ガード部材30に起毛作用を付加して、体毛を効率的に起毛できるようにしている。
凹凸形状40は、本実施形態では肌ガード部材30の側壁面35aに設けられる。この側壁面35aは、肌ガード部材30における電気かみそり1の前後方向X両側の側壁面のうち、第1および第4のネット刃21、24に面しない側の側壁面35aである。すなわち、側壁面35aは電気かみそり1の前後方向Xに露出するとともに、電気かみそり1の使用時に肌と接触する肌接触面35の一部であり、このように凹凸形状40の凸部40a(凹部40b)を水平(本実施形態では前後方向X)に凸設(凹設)することで、体毛を効果的に起毛できるようにしている。
また、上述したように本実施形態では、第1のネット刃21に取り付けられる第1の肌ガード部材30aと、第4のネット刃24に取り付けられる第2の肌ガード部材30bの二つの肌ガード部材30が用いられている。これら二つの肌ガード部材30a、30bは、図2および図3に示すように、それぞれの凹凸形状40が互いに向かい合わせて配置されるようになっており、この二つの肌ガード部材30a、30b間に、残りの外刃2である第2のネット刃22、スリット刃20、第3のネット刃23が配置される。このように、本実施形態では二つの肌ガード部材30a、30bの凹凸形状40を対向配置させているので、電気かみそり1の使用時に、前後方向Xの一方方向と他方方向のいずれの方向に移動させても、凹凸形状40によって起毛させることができる。
また、凹凸形状40は、本実施形態では肌ガード部材30の延在方向(左右方向)Yに沿って波状に湾曲した形となっている。そして、この波状の凹凸形状40は、延在方向(左右方向)Yに沿って連続的に設けられ、延在方向Yの両端部が外刃2(第1および第4のネット刃21、24)の延在方向(左右方向)Yの長さと略同じ位置まで延びている。
また、図6に示すように、本実施形態の肌ガード部材30は、前後方向Xに沿う断面視で、凹凸形状40が設けられる側壁面35aと天壁面35bとのなす角度が鋭角となるように形成されている。すなわち、肌ガード部材30は、当該肌ガード部材30の天壁面35b(図中上方)に向かって斜めに立ち上がるテーパ状に形成されており、このように肌ガード部材30を断面テーパ状とすることで、先細り状となった先端部分を肌に接触させ易く(食い込ませ易く)して、寝ている(起毛角の小さい)体毛をより効果的に起立させることができるようにしている。
以上の構成により、本実施形態の電気かみそり1では、ネット刃21、24(外刃2)の延在方向(左右方向)Yの両側に露出する外刃枠25a(25e)の天壁面51aと、リブとしての肌ガード部材30の天壁面35bとを、滑らかな曲面を含む同一面で繋げるようにしている。そのため、使用者に溝や段差によってごつごつ感を与えるのを抑制でき、肌当たりを良くすることができる。
また、本実施形態では、外刃2と隣接して設けられるリブとしての肌ガード部材30が肌接触面35に凹凸形状40を備えるので、当該凹凸形状40によって体毛(髭)を効率的に起こすことができるようになる。その結果、起立させた体毛の外刃2(刃穴2a)への導入率を高めることができるようになり、体毛をより速やかに短く剃ることができる。
さらに、このように本実施形態の肌ガード部材30は、肌接触面35に凹凸形状40を備えるので、外刃枠25a(25e)とこの外刃枠25a(25e)に取り付けられる肌ガード部材30とを一体成形しているにもかかわらず、凹凸形状40によって肌ガード部材30を目立たせて、使用者に認識してもらうことができるという利点がある。
また、本実施形態では、電気かみそり1(かみそり本体3)の刃面4aが、前後方向(外刃の延在方向と直交する直交方向)Xに並設される複数の外刃2によって形成されており、リブとしての肌ガード部材30を、隣り合う外刃2としての第1と第2のネット刃21、22間および第3と第4のネット刃23、24間に配置している。そのため、隣接する外刃2(第1と第2のネット刃21、22、第3と第4のネット刃23、24)間に肌が入り込むことを肌ガード部材30によって防止でき、使用者に痛みを与えるのを抑制して肌当たりを良くすることができる。
さらに、本実施形態では、凹凸形状40を前後方向Xに露出した肌ガード部材30の側壁面35aに形成している。そのため、電気かみそり1をスライドさせることで、凹凸形状40を体毛(髭)の基端側へ潜り込ませることができ、体毛を起こし易くすることができる。
さらにまた、本実施形態の肌ガード部材30は、肌接触面35としての側壁面35aに凹凸形状40がそれぞれ設けられた第1の肌ガード部材30a(第1のリブ)および第2の肌ガード部材30b(第2のリブ)を備えており、これら第1と第2の肌ガード部材30a、30bの凹凸形状40を互いに向かい合わせて配置させるとともに、これら第1と第2の肌ガード部材30a、30b間に、少なくとも一つの外刃2(例えば、第2のネット刃22)を配置している。そのため、電気かみそり1の使用時に、前後方向Xの一方方向と他方方向のいずれの方向に移動させても、凹凸形状40によって起毛させることができるとともに、起立した体毛をこれら第1と第2の肌ガード部材30a、30b間に配置された外刃2(例えば第2のネット刃22)に導入することで、速やかに体毛(髭)を短く剃ることができる。さらに、第1の肌ガード部材30aと第2の肌ガード部材30bとの間に位置する肌が、電気かみそり1をスライドさせることで皮膚がひっぱられるようにして持ち上がるため、肌に沿って寝ている体毛を起こし易くすることができるという利点がある。
また、本実施形態では、上述の第1と第2の肌ガード部材30a、30b間に配置される外刃2としてスリット刃20を用いている。ここで、スリット刃20は、外刃2を成す第1〜第4のネット刃21〜24およびスリット20のうちで一番体毛の導入率の高い刃である。このように、本実施形態では第1と第2の肌ガード部材30a、30b間に導入率の高いスリット刃20を配置したので、起立させた体毛の外刃2への導入率をより高めることができる。なお、本実施形態では、第1と第2の肌ガード部材30a、30b間に3つの外刃2(第2のネット刃22、スリット刃20、第3のネット刃23)を配置するようにしたが、上述したスリット刃2の効果を最大に得るためには、第1と第2の肌ガード部材30a、30b間には、スリット刃20のみを設けるのが好適である。
さらに、本実施形態では、肌ガード部材30を前後方向Xに沿う断面視で、凹凸形状40が設けられる側壁面35aと天壁面35bとのなす角度が鋭角となるように形成している。そのため、先細り状となった先端部分を肌に接触させ易く(食い込ませ易く)することができ、寝ている(起毛角の小さい)体毛をより効果的に起毛することができる。
さらにまた、本実施形態では、凹凸形状40を肌ガード部材30の延在方向に沿って波状に形成している。そのため、凹凸形状40の開口(凹部40b)を比較的広くとることができ、これにより、この開口によって体毛(髭)を起毛させることができつつ、肌ガード部材40の剛性を高くできるという効果がある。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
1 電気かみそり
2 外刃
3 かみそり本体
4a 刃面
20 スリット刃(外刃)
21 第1のネット刃(外刃)
22 第2のネット刃(外刃)
23 第3のネット刃(外刃)
24 第4のネット刃(外刃)
30 肌ガード部材(リブ)
35b 天壁面
51 外刃カセット
51a 天壁面
X 前後方向(外刃の延在方向と直交する直交方向)
Y 左右方向(外刃の延在方向)
Z 上下方向(直交方向と垂直な方向)

Claims (1)

  1. かみそり本体の刃面に、外刃と当該外刃の延在方向と直交する直交方向に前記外刃と隣接してリブとが設けられた電気かみそりにおいて、
    前記外刃の延在方向の両側に露出する外刃枠の天壁面と、前記リブの天壁面とを、滑らかな曲面を含む同一面で繋げたことを特徴とする電気かみそり。
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