JP2012099964A - 表示制御装置、シャッターメガネ、情報記録媒体、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、表示制御装置の制御方法、表示装置及び立体映像観賞システム - Google Patents
表示制御装置、シャッターメガネ、情報記録媒体、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、表示制御装置の制御方法、表示装置及び立体映像観賞システム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】立体映像の観賞中における健康被害を抑制する。
【解決手段】表示制御装置1は、観賞者の左右の目の視差を利用した視差映像をディスプレイ2に表示し、左右の目の視認可否を切り替える液晶シャッターメガネ3を介して観賞者に立体映像を観賞させるものである。この表示制御装置1は、視差映像である、観賞者に左目を通じて視認させるための左眼用映像、及び観賞者に右目を通じて視認させるための右眼用映像のいずれかがディスプレイ2に表示される表示タイミングと、液晶シャッターメガネ3の視認可否の切替タイミングとの同期状態を観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させる提示制御部12を備える。
【選択図】図1
【解決手段】表示制御装置1は、観賞者の左右の目の視差を利用した視差映像をディスプレイ2に表示し、左右の目の視認可否を切り替える液晶シャッターメガネ3を介して観賞者に立体映像を観賞させるものである。この表示制御装置1は、視差映像である、観賞者に左目を通じて視認させるための左眼用映像、及び観賞者に右目を通じて視認させるための右眼用映像のいずれかがディスプレイ2に表示される表示タイミングと、液晶シャッターメガネ3の視認可否の切替タイミングとの同期状態を観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させる提示制御部12を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、3次元(3D)映像を視聴等するための表示制御装置等に関するものである。
近年、2次元(2D)映像以外の、3次元映像の視聴方法等の研究が盛んになってきている。3次元映像を視聴等するには、例えば、3次元映像専用の左目用映像及び右目用映像を別々に表示し、偏向メガネやシャッターメガネ等で2つの映像を、左目及び右目のそれぞれの目のみで視覚する必要がある。
また、シャッターメガネの場合、表示装置から交互に出力される右目用映像及び左目用映像の出力タイミングにあわせて、当該メガネの右目用シャッター及び左目用シャッターの開閉を制御する必要がある。例えばシャッターメガネが右目用映像を受信する場合、その右目用映像を受信している間、右目用シャッターを開き、左目用映像を閉じるように制御する。これにより、右目用映像を右目のみで、左目用映像を左目のみで見ることが可能となり、観賞者は、3次元映像の製作者が意図する立体感を得ることができる。
このようなシャッターメガネにおいて、それぞれの画像とそれぞれのシャッターとの同期をとるための技術の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1のシャッターメガネシステムは、ディスプレイに左目用映像としての第1色映像及び右目用映像としての第2色映像を交互に表示させ、色センサにて、左目用シャッターを透過する第1色映像の光量及び右目用シャッターを透過する光量の何れかを検出する。そして、シャッターの開放を開始する時点およびその開放期間をスライドさせ、色センサにて検出される光量が最大値をとる当該時点及び期間を検出する。
これにより、特許文献1の技術では、観賞者が立体視を正しく認識できるように、シャッター開閉タイミングを自動で調整することができる。
しかしながら、特許文献1の技術では、観賞者が、そのコンテンツの視聴時に、左目用映像及び右目用映像がそれぞれ表示装置に表示されるタイミングと、シャッターメガネのシャッター開閉タイミングとの間で同期ずれを認識することは困難であった。特許文献1の技術では、コンテンツとしての3次元映像とは異なる第1色映像及び第2色映像を用いてシャッター開閉タイミングを調整する必要があるためである。
すなわち、特許文献1の技術では、例えば観賞者がコンテンツを視聴する前にその調整が行われることが想定され、視聴中に何らかの原因(例えばシャッターメガネの故障)により上記の同期ずれが生じた場合に、観賞者はその同期ずれを認識することなく、当該コンテンツを視聴し続けることになる。3Dガイドラインによれば、この同期ずれが生じた場合、映像が二重に見える、あるいは左目用映像と右目用映像とが反転することとなり、観賞者がコンテンツに対して違和感を覚えたり、目精疲労を生じたりする可能性が高くなる。なお、上記の「反転」とは、例えば左目用映像の出力時に右目用シャッターが開放することにより、当該左目用映像を右目で見てしまうような現象を指し、「反転」した状態においては、コンテンツ映像自体に直接的な変化(二重に見える等)が現われない場合もあり、観賞者がその状態を認識することは困難である。
また、特許文献1の技術では、シャッターメガネあるいはディスプレイ等、当該システムが備える装置が故障しても、コンテンツ視聴時にシャッター開閉タイミングを調整するわけではないため、その故障を観賞者が認識することは困難であった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、立体映像の観賞中における健康被害を抑制することが可能な表示制御装置、シャッターメガネ、情報記録媒体、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、表示制御装置の制御方法、表示装置及び立体映像観賞システムを提供することにある。
本発明に係る表示制御装置は、上記の課題を解決するために、観賞者の左右の目の視差を利用した視差映像をディスプレイに表示し、左右の目の視認可否を切り替える視認切替機構を介して観賞者に立体映像を観賞させる表示制御装置であって、上記視差映像である、上記観賞者に一方の目を通じて視認させるための第1視差映像、及び当該観賞者に他方の目を通じて視認させるための第2視差映像のいずれかが上記ディスプレイに表示される表示タイミングと、上記視認切替機構の視認可否の切替タイミングとの同期状態を上記観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させる提示制御手段を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る表示制御装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、観賞者の左右の目の視差を利用した視差映像をディスプレイに表示し、左右の目の視認可否を切り替える視認切替機構を介して観賞者に立体映像を観賞させる表示制御装置の制御方法であって、上記視差映像である、上記観賞者に一方の目を通じて視認させるための第1視差映像、及び当該観賞者に他方の目を通じて視認させるための第2視差映像のいずれかが上記ディスプレイに表示される表示タイミングと、上記視認切替機構の視認可否の切替タイミングとの同期状態(同期/非同期)を上記観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させる提示制御ステップを含むことを特徴としている。
上記構成によれば、提示制御手段(提示制御ステップ)は、上記表示タイミングと上記切替タイミングとの同期状態を観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させる。このため、観賞者は、提示された同期状態識別情報を確認することにより、ディスプレイにおける視差映像の表示タイミングと視認切替機構における視認可否の切替タイミングとの間での同期状態を、立体映像の観賞中に確認することができる。すなわち、観賞者は、ディスプレイに表示される視差映像を、観賞すべきタイミングで観賞できているかを確認することができるとともに、上記表示タイミングと切替タイミングとが非同期となった場合(同期ずれが生じた場合)にはその確認を行うことができる。
したがって、本発明の表示制御装置及びその制御方法によれば、観賞者は、その同期ずれの確認を行うことにより、立体映像の観賞に関わる装置(例えばディスプレイや視認切替機構)の故障の可能性を認識し、立体映像の観賞を中止したり、当該故障した装置の修繕に努める等、当該同期ずれによる健康被害を受けないような措置をとるができる。このため、立体映像の観賞中における上記の同期ずれによる健康被害を抑制することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る表示制御装置では、上記同期状態識別情報が提示される提示期間は、上記視認切替機構が上記観賞者の左右の目のいずれかにおいて上記視差映像の視認を可能とする時間である視認可能時間よりも短いことが好ましい。
上記構成によれば、同期状態識別情報の提示期間が上記の視認可能時間よりも短い。このため、いずれか一方の目において視差映像を視認できる期間に同期状態識別情報を確認できる設定となっている場合に、その期間内であっても同期状態識別情報を確認できない期間を作り出すことができる。
これにより、上記の同期ずれが、例えば半周期ずれるといった大きな同期ずれではない小さな同期ずれであっても、観賞者がその同期ずれを確認することができる。すなわち、上記の同期ずれによる健康被害をさらに抑制することができる。
また、本発明に係る表示制御装置では、上記提示制御手段は、発光手段を発光させることにより、上記同期状態識別情報を提示させることが好ましい。
上記構成によれば、提示制御手段は、同期状態識別情報を提示させるときに発光手段を発光させる。これにより、観賞者は、同期状態識別情報による同期状態の確認を、発光手段の発光状態(点灯/消灯、明/暗)により行うことができる。
また、本発明に係る表示制御装置では、上記提示制御手段は、上記同期状態識別情報を同期状態識別映像として上記ディスプレイに表示させることにより、当該同期状態識別情報を提示させることが好ましい。
上記構成によれば、提示制御手段は、同期状態識別情報を同期状態識別映像としてディスプレイに表示させる。これにより、観賞者は、立体映像が表示されているそのディスプレイにおいて同期状態識別情報を確認することができるので、立体映像の観賞中にディスプレイから目をそらすことなく、上記の同期ずれを容易に確認することができる。
また、本発明に係るシャッターメガネは、上記に記載の表示制御装置とともに用いられる上記視認切替機構としてのシャッターメガネであって、上記第1視差映像の表示タイミングに同期して開閉可能な第1視差映像表示用シャッターと、上記第2視差映像の表示タイミングに同期して開閉可能な第2視差映像表示用シャッターと、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、第1及び第2視差映像表示用シャッターが表示タイミングにあわせて開閉動作を行うことができるので、観賞者は、当該視差映像を、製作者の意図する立体映像として観賞することができる。また、当該構成により、観賞者は、提示制御手段が提示させた同期状態識別情報を確認することにより、上記の同期ずれが生じた場合その確認することができる。
また、本発明に係るシャッターメガネは、上記観賞者が、上記視差映像の表示タイミングと、上記第1視差映像表示用シャッター及び上記第2視差映像表示用シャッターの開閉タイミングとの同期状態を確認する間、当該第1視差映像表示用シャッター及び第2視差映像表示用シャッターのいずれかを閉状態に維持する開閉制御手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、観賞者が上記の同期ずれを確認したいときに、開閉制御手段は、第1又は第2視差映像表示用シャッターを閉状態に維持する。すなわち、第1及び第2視差映像表示用シャッターは、当該シャッターで視認すべき視差映像がディスプレイに表示されている場合であっても、その表示タイミングに同期して開動作せずに、閉じたままの状態に維持される。
上述のように、上記の同期ずれの確認は、いずれか一方の目だけで行われる。このため、開閉制御手段の制御により、観賞者自らがいずれか一方の目を閉じるといった動作を行うことなく、その同期ずれの確認を行うことができる。したがって、その同期ずれの確認を行う上での利便性を向上させることができる。
また、本発明に係るシャッターメガネは、上記提示制御手段が、発光手段を発光させることにより、上記同期状態識別情報を提示させるものであり、上記第1視差映像の表示タイミングと上記第1視差映像表示用シャッターの開閉タイミングとの間での同期ずれ、又は、上記第2視差映像の表示タイミングと上記第2視差映像表示用シャッターの開閉タイミングとの間での同期ずれが生じた場合に、その同期ずれを、上記第1視差映像表示用シャッター又は上記第2視差映像表示用シャッターを透過する、上記発光手段が発光した光の光量に基づいて調整する同期調整手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、同期調整手段は、上記の同期ずれが生じた場合に、第1又は第2視差映像表示用シャッターを透過する、同期状態識別情報を提示させるために表示制御装置側で発光された光の光量に基づいてその同期ずれを調整する。これにより、同期ずれが生じた場合にその同期を調整することができるので、表示タイミングと開閉タイミングとの間で再同期をとることができる。
また、本発明に係るシャッターメガネは、上記提示制御手段が、上記同期状態識別情報を提示させるための同期状態識別信号を出力させるものであり、上記提示制御手段が出力させた上記同期状態識別信号を受信する識別信号受信手段と、上記識別信号受信手段が受信した上記同期状態識別信号に基づいて発光する発光手段と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、発光手段は、識別信号受信手段により受信された同期状態識別信号に基づいて発光する。これにより、観賞者は、同期状態識別情報の提示をシャッターメガネにおいて行うことができるとともに、その同期状態識別情報による同期状態の確認を、発光手段の発光状態(点灯/消灯、明/暗)により行うことができる。
また、シャッターメガネが発光手段を備えているので、観賞者は、表示制御装置側で提示される同期状態識別情報を確認することなく、観賞時に着用する必要のある(手元にある)シャッターメガネを見ることにより、上記の同期ずれの確認を行うことができる。したがって、その同期ずれの確認を行う上での利便性を向上させることができる。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記に記載の表示制御装置が備える上記提示制御手段が上記ディスプレイに表示させる上記同期状態識別映像が記録されている構成である。
上記構成によれば、同期状態識別映像がディスプレイに表示されることにより、表示制御装置が当該同期状態識別映像を保持していない場合であっても、観賞者が上記の同期ずれの確認を行うことができる。
なお、情報記録媒体に記録されている同期状態識別映像等の各種情報は、例えば、当該情報記録媒体に対して再生制御を行うことが可能な再生装置により読み出される。この場合、この再生装置は、表示制御装置と通信可能なように接続されているものとする。また、これに限らず、表示制御装置自身がこの再生制御を行う機能を備えていてもよい。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記情報記録媒体に記録されている上記同期状態識別映像の上記ディスプレイへの表示を制御し、上記観賞者に上記同期状態を確認させるための識別補助プログラムが記録されていることが好ましい。
上記構成によれば、情報記録媒体に記録されている識別補助プログラムが実行されることにより、表示制御装置は、当該情報記録媒体に記録されている同期状態識別映像のディスプレイへの表示を制御して、観賞者に同期状態を確認させることができる。これにより、観賞者は、同期ずれを確認(例えば一方の目を閉じること)及び調整を円滑に行うことができる。
さらに、上記に記載の表示制御装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム、及び、当該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記に記載のシャッターメガネを動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム、及び、当該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記制御プログラムによれば、コンピュータで上記手段を実現することにより、コンピュータ上で表示制御装置あるいはシャッターメガネを実現することができる。また、上記記録媒体によれば、記録媒体から読み出される制御プログラムを、汎用のコンピュータ上で実現することができる。
また、本発明に係る表示装置は、上記に記載の表示制御装置と、上記表示制御装置が上記視差映像を少なくとも表示させる上記ディスプレイと、を備える構成である。
上記構成によれば、上記の表示制御装置の効果を奏する表示装置を実現することができる。
また、本発明に係る立体映像観賞システムは、上記に記載の表示制御装置と、上記に記載のシャッターメガネと、を備える構成である。
上記構成によれば、上記の表示制御装置及び上記のシャッターメガネの効果を奏する立体映像観賞システムを実現することができる。
本発明に係る表示制御装置は、以上のように、上記視差映像である、上記観賞者に一方の目を通じて視認させるための第1視差映像、及び当該観賞者に他方の目を通じて視認させるための第2視差映像のいずれかが上記ディスプレイに表示される表示タイミングと、上記視認切替機構の視認可否の切替タイミングとの同期状態を上記観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させる提示制御手段を備える構成である。
また、本発明に係る表示制御装置の制御方法は、以上のように、上記視差映像である、上記観賞者に一方の目を通じて視認させるための第1視差映像、及び当該観賞者に他方の目を通じて視認させるための第2視差映像のいずれかが上記ディスプレイに表示される表示タイミングと、上記視認切替機構の視認可否の切替タイミングとの同期状態を上記観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させる提示制御ステップを含む方法である。
それゆえ、本発明の表示制御装置及びその制御方法は、立体映像の観賞中における上記の同期ずれによる健康被害を抑制するという効果を奏する。
本発明の実施の一形態について図1〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。説明の便宜上、図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
〔3D映像観賞システムの概略構成〕
表示制御装置1の説明に入る前に、表示制御装置1を含む3D映像観賞システム7(立体映像観賞システム)を図2により説明する。図2は、表示制御装置1を含む3D映像観賞システム7の概略構成図である。
表示制御装置1の説明に入る前に、表示制御装置1を含む3D映像観賞システム7(立体映像観賞システム)を図2により説明する。図2は、表示制御装置1を含む3D映像観賞システム7の概略構成図である。
本実施形態に係る3D映像観賞システム7は、記録再生装置4によって再生され、表示制御装置1と接続されたディスプレイ2において表示される視差映像を、液晶シャッターメガネ(視認切替機構、シャッターメガネ)3を装着する観賞者には3次元映像(以降、「3D映像」または「立体映像」と称する場合もある。)を観賞させるものである。なお、当該表示装置において、視差映像を、裸目の観賞者には2次元映像(以降、「2D映像」と称する場合もある。)を観賞させるようにしてもよい。ここで、視差映像とは、観賞者の左右の目の視差を利用した映像であって、3D映像専用の、観賞者に一方の目を通じて視認させる第1視差映像と、当該観賞者に他方の目を通じて視認させるための第2視差映像とをいう。本実施の形態では、第1視差映像が左目用映像、第2視差映像が右目用映像であるものとして説明する。
図示するように、本実施形態に係る3D映像観賞システム7は、おもに表示制御装置1と、ディスプレイ2と、液晶シャッターメガネ3と、記録再生装置4と、中継器5と、操作部6とを備える。図2では、表示制御装置1とディスプレイ2とが一体に構成されており、表示装置を形成している。なお、表示装置は、例えば、3D映像が表示可能な、液晶テレビ、液晶モニタ、プラズマテレビ、リアプロジェクション、プロジェクター、映画投影装置、携帯電話、携帯情報端末、パーソナルコンピューター、電子書籍、ウェアラブルディスプレイなどが挙げられる。
表示制御装置1は、例えば記録再生装置4によって再生される映像をディスプレイ2に表示させるものである。表示制御装置1には後述する発光部23(発光手段)が設けられており、この発光状態により、観賞者は、視差映像がディスプレイ2に表示される表示タイミングと、液晶シャッターメガネ3の視認可否の切替タイミングとの同期状態(同期/非同期)を識別することができる。表示制御装置1の要部構成については後述する。
ディスプレイ2は、表示制御装置1から出力される映像を表示するものである。ディスプレイ2としては、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、またはCRT(cathode-ray tube)ディスプレイなどが挙げられる。ディスプレイ2には、図示しない視差バリアが表示部に設けられていてもよい。
液晶シャッターメガネ3は、表示制御装置1とともに用いられるものであり、偏光板、液晶層、及び偏光板の三層構造を備え、液晶層で2つの透過偏光を切り替えることにより、観賞者の左右の目の視認可否を切り替えることができるようになっている。より具体的には、液晶シャッターメガネ3は、光の通過及び遮断を制御するシャッター駆動信号により左右目用のシャッターを開閉させ、そのシャッター駆動信号は、表示装置から出力される所望の映像信号のフィールド周波数に同期がとれており、かつ信号幅も映像信号に対応したものとなっている。したがって、このシャッター駆動信号によりシャッターを開閉することにより、観賞者は、複数の映像信号のうち、選択された「1つの映像信号に対応した映像」だけをシャッター開状態で見ることができ、かつ、それ以外の映像はシャッター閉状態で見ることができない、所望の映像だけを観賞することができる。
なお、立体映像を観賞するために観賞者が着用するメガネとしては、液晶シャッターメガネ3に限らず、他の仕組みを用いて視認可否を可能にするものであってもよい。例えば、回転するプレートがメガネの左右の目の前に取り付けられており、シャッターを閉じるタイミングにおいて、プレートがメガネの右または左の目を覆うという構成であってもよい。液晶シャッターメガネ3の要部構成については後述する。
また、同図では、液晶シャッターメガネ3は、中継器5を介して、表示装置とケーブルを介して有線接続されている。しかしながら、液晶シャッターメガネ3は、中継器5、および/または、表示装置と、無線接続されていてもよい。
また、同図では、中継器5には2台の液晶シャッターメガネ3が接続されている。しかしながら、液晶シャッターメガネ3の台数は2台に限定されず、単数、または3台以外の複数であってよい。
操作部6は、観賞者が表示装置、及び記録再生装置4を動作させるための指示信号を入力するものであり、例えば、表示装置を遠隔操作するリモコンや、表示装置自体に設けられた操作ボタン、あるいは、表示装置に接続された、マウスやキーボードなどで構成されてよい。操作部6を用いて観賞者により入力された指示信号は、図示しない入出力制御部を介して、表示装置、および/または、記録再生装置4の各部に送られる。これにより、観賞者は、表示装置、記録再生装置4を操作することができる。
本実施の形態では、操作部6は、3D映像および2D映像の切り替えを実現させるものであってもよい。すなわち、観賞者は、操作部6を介した入力操作により、自身が観賞したい映像の表示態様(2D/3D)を表示装置に入力することができる。
なお、同図では、操作部6は1台のみ記載されている。しかしながら、表示装置、記録再生装置4に対してそれぞれ別々に備えられていてよい。
記録再生装置4は、BD(Blu-Ray(登録商標) Disc)あるいはDVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disc Drive)等の情報記録媒体に記録された映像情報を再生するものであり、公知の記録再生装置であってよい。
なお、同図では、記録再生装置4によって再生された映像信号が表示制御装置1に入力されるものとして説明している。しかしながら、記録再生装置4ではなく、IP(Internet Protocol)ネットワークを使ってリアルタイム放送や映画などのコンテンツを配信するサービスを利用して受信した映像データに対応する映像が表示制御装置1に入力され、ディスプレイ2に表示されてもよい。その一例として、決められた放送スケジュールにしたがって番組をリアルタイムに配信する放送タイプのサービスであるリニアTV、または、受信側からの配信要求に応じて、該コンテンツ処理装置にユニキャストでコンテンツを配信するサービスであるVoD(Video on Demand)を利用して取得した映像データに対応する映像が表示制御装置1に入力され、ディスプレイ2に表示されてもよい。また、地上波デジタル放送またはケーブルテレビによる映像を表示制御装置1に入力し、ディスプレイ2に表示してもよい。
なお、本実施形態では、ディスプレイ2に表示される映像は、観賞者の左右の目の視差を利用した左目用映像および右目用映像からなる3D映像であるものとして説明するが、これらに限定されるものではない。
中継器5は、表示装置(表示制御装置1及びディスプレイ2)、液晶シャッターメガネ3、及び記録再生装置4を互いに接続するためのものである。ただし、液晶シャッターメガネ3および記録再生装置4を表示装置に直接接続するとき、表示装置と液晶シャッターメガネ3とを無線接続にするとき、または、記録再生装置4が表示制御装置1に内蔵されているとき、などには、中継器5は特に必要ではない。
〔表示制御装置の構成〕
次に、図1に基づき、表示制御装置1の要部構成について説明する。図1は、表示制御装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。
次に、図1に基づき、表示制御装置1の要部構成について説明する。図1は、表示制御装置1の要部構成の一例を示すブロック図である。
表示制御装置1は、視差映像をディスプレイ2に表示し、液晶シャッターメガネ3を介して観賞者に立体映像を観賞させるものである。また、立体映像の観賞中における観賞者の健康被害を抑制するためのものである。表示制御装置1は、これらの構成を実現するために、主として、制御部10、同期信号出力部21、識別信号出力部22、発光部23及び記憶部24を備えている。
制御部10は、主として、映像出力制御部11、提示制御部12(提示制御手段、提示制御ステップ)及び同期信号出力制御部13を備え、例えば制御プログラムを実行することにより、表示制御装置1を構成する部材を制御するものである。制御部10は、記憶部24に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部(不図示)に読み出して実行することにより、同期状態識別情報の提示制御、シャッター同期信号及び同期状態識別信号の出力制御等の各種処理を行う。
映像出力制御部11は、例えば記録再生装置4によって再生された視差映像を映像ソースとして受信し、当該視差映像である左目用映像及び右目用映像をディスプレイ2に交互に出力する。すなわち、映像出力制御部11は、この出力により、左目用映像及び右目用映像を交互にディスプレイ2に表示させる。そして、観賞者は、ディスプレイ2に表示される視差映像を液晶シャッターメガネ3を介して観賞することにより、当該視差映像を立体映像として観賞することができる。
また、映像出力制御部11は、左目用映像及び右目用映像それぞれのディスプレイ2での表示タイミング(左目用映像及び右目用映像の切替タイミング)を示す表示タイミング信号を、提示制御部12及び同期信号出力制御部13に送信する。
提示制御部12は、映像出力制御部11が出力した左目用映像及び右目用映像のいずれかがディスプレイ2に表示される表示タイミングと、液晶シャッターメガネ3の視認可否の切替タイミング(液晶シャッター33(図4参照)の開閉タイミング)との同期状態を観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させるものである。観賞者は、提示された同期状態識別情報を確認することにより、ディスプレイ2における視差映像の表示タイミングと液晶シャッターメガネ3における液晶シャッター33の開閉タイミングとの間での同期状態を、立体映像の観賞中に確認することができる。すなわち、立体映像の観賞中に、この表示タイミングと開閉タイミングとの同期ずれが生じているかどうかを確認することができる。
以降、ディスプレイ2における視差映像の表示タイミングを単に「表示タイミング」と、液晶シャッターメガネ3における液晶シャッター33の開閉タイミングを単に「開閉タイミング」と、この表示タイミングと開閉タイミングとの同期ずれを単に「同期ずれ」と称する場合がある。
具体的には、提示制御部12は、映像出力制御部11から表示タイミング信号を受信すると、左目用映像及び右目用映像のいずれが表示される表示タイミングであるかを判断し、その表示タイミングにあわせて同期状態識別情報を発光部23及び/又はディスプレイ2に出力する。また、提示制御部12は、同期状態識別情報を液晶シャッターメガネ3側で提示させるための同期状態識別信号を、識別信号出力部22に出力する。
この出力に際して、提示制御部12は、左目用映像及び右目用映像のいずれが表示されているときに同期状態識別情報を提示するか、識別信号出力部22、発光部23及びディスプレイ2のいずれに同期状態識別情報あるいは同期状態識別信号を出力するか、同期状態識別情報の出力タイミング及び出力期間を決定する。これらの同期状態識別情報を出力する際に必要となる識別信号出力情報は、記憶部24に格納されており、観賞者の操作を受け付けることによって随時その設定を変更することができる。
例えば、同期状態識別情報を発光部23の発光により提示する場合、提示制御部12は、同期状態識別情報を提示する場合に点灯し、提示しない場合には消灯するように発光部23を制御する。換言すれば、提示制御部12は、発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させる。これにより、観賞者は、同期状態識別情報による同期状態の確認を、発光部23の発光状態(点灯/消灯、明/暗)により行うことができる。同期状態の確認は、点灯/消灯による同期状態の識別だけではなく、明るさの度合いによっても、どの程度同期ずれが生じているのかを認識することができる。これにより、同期ずれ量を把握したり、そのずれ量に応じた同期制御を行ったりすることが可能となる。
また、同期状態識別情報を映像(同期状態識別映像)として提示する場合、提示制御部12は、当該映像をディスプレイ2に表示させる。これにより、観賞者は、立体映像が表示されているそのディスプレイ2において同期状態識別情報を確認することができるので、立体映像の観賞中にディスプレイから目をそらすことなく、その同期ずれを容易に確認することができる。すなわち、この同期状態識別映像は、観賞者が同期ずれを確認(検出)するための同期ずれ確認用映像(同期ずれ検出用映像)としての機能を有する。同期ずれ確認用映像は、例えば、提示制御部12の制御により、観賞している立体映像とディスプレイ2上で領域を分けて表示したり、立体映像に重ねて表示したりする。
なお、提示制御部12は、識別信号出力部22、発光部23及びディスプレイ2のいずれか1つに同期状態識別情報あるいは同期状態識別信号を出力すればよい。これは、いずれかに同期状態識別情報(あるいは同期状態識別信号)を出力すれば、観賞者が、表示タイミングと開閉タイミングとの間で同期がとれているかどうかを認識することができるからである。当然ながら、その出力先の組み合わせは自由に設定できる。出力先を複数とした場合には、多方面からその同期状態を確認することができる。
同期信号出力制御部13は、映像出力制御部11から表示タイミング信号を受信すると、同期信号出力部21を制御することにより、当該表示タイミング信号を、液晶シャッターメガネ3がディスプレイ2に表示される視差映像との同期をとるためのシャッター同期信号として出力させる。
同期信号出力部21は、同期信号出力制御部13から受信したシャッター同期信号を出力するものである。同期信号出力部21は、例えば赤外線を出力可能な赤外線発光素子、発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)や半導体レーザ(LD;Laser Diode)等の半導体発光素子からなり、シャッター同期信号を赤外線等の光信号に変換して出力する。
このように、表示制御装置1がシャッター同期信号を出力し、当該シャッター同期信号を液晶シャッターメガネ3が受信することにより、液晶シャッターメガネ3において液晶シャッター33の開閉動作をディスプレイ2に表示される視差映像に同期させることができる。これにより、観賞者に3D映像の製作者が意図する立体感を提供することができる。
識別信号出力部22は、提示制御部12の制御により、提示制御部12から受信した同期状態識別情報を出力するものである。識別信号出力部22は、例えば赤外線を出力可能な赤外線発光素子や発光ダイオードなどからなり、同期状態識別信号を赤外線等の光信号に変換して出力する。なお、シャッター同期信号と同期状態識別信号とが混線することのないように、互いに異なる周波数帯域を用いることが好ましい。
この場合、図4に示すように、液晶シャッターメガネ3の識別信号受信部34(識別信号受信手段)において同期状態識別情報が受信され、その受信した同期状態識別信号に基づいて液晶シャッターメガネ3の発光部35(発光手段)が発光する。これにより、液晶シャッターメガネ3側での同期状態識別情報の提示が実現する。観賞者は、この発光状態を確認することにより、同期ずれを確認することができる。
なお、この場合には、表示タイミングと発光部35による発光タイミングとの同期がとれるように、映像出力制御部11は、視差映像を一時的に記憶部24に格納した後、ディスプレイ2に表示させてもよい。また、同期状態識別信号が識別信号出力部22から出力されず、同期状態識別情報として発光部23及びディスプレイ2により提示される場合であっても、この表示タイミングと発光部23及びディスプレイ2による提示タイミングとの同期をとるために、視差映像を一時的に記憶部24に格納する構成であってもよい。
発光部23は、例えば発光ダイオード等からなり、提示制御部12の制御により、提示制御部12から受信した同期状態識別情報を発光により提示する。すなわち、発光部23は、同期状態識別情報を観賞者が視認できる可視光に変換して出射する。この場合、観賞者は、発光部23から出射される光を確認する(あるいは確認できなくなる)ことにより、同期ずれを確認することができる。
また、発光部23は、観賞者がその発光を確認しやすいように、図2に示すように、ディスプレイ2のフレームに設けられている。これに限らず、ディスプレイ2の一部に設けられていてもよいし、ディスプレイ2のフレームの2箇所(例えばディスプレイ2の右側及び左側)に設けられていてもよい。
発光部23が2箇所に設けられる場合、その2箇所から出射される光の色やパルス幅等を異なるようにし、それぞれの発光タイミングが視差映像それぞれの表示タイミングと同期した状態となっている。例えば、左側の発光部23は左目用映像の表示タイミングと同期しており、右側の発光部23は右目用映像の表示タイミングと同期している。これにより、液晶シャッター33における左目用液晶シャッター331及び右目用液晶シャッター332の同期ずれをそれぞれ確認することができる。このため、例えば左目用液晶シャッター331及び右目用液晶シャッター332の開動作の周期がそれぞれ異なる方向にずれていること(一方は視差映像の1フレームより早いタイミングで開状態となり、他方は視差映像の1フレームより遅いタイミングで開状態となっていること)や、当該液晶シャッター毎にそのずれ幅が異なることを確認することができる。
また、提示制御部12は、発光部23に点灯/消灯させるのではなく、それぞれの視差映像に同期した色の異なる光を表示させてもよい。この場合、同期がとれている場合には、片方の色のみが見える。また、この場合、周囲の環境が点灯/消灯を確認しにくい状態であっても、点灯/消灯ではなく、色の変化で同期ずれを確認することができる。
また、提示制御部12は、同期状態識別信号を、発光部35(図4参照)を発光させるときに出力し続けてもよいし、同期状態識別信号を出力するたびに、発光部35の発光状態が切り替わるようにしてもよい。すなわち、提示制御部12は、視差映像の表示タイミングにあわせて、発光部35の発光状態の制御を行うことが可能な同期状態識別信号を生成し、出力タイミングを制御すればよい。
また、記憶部24は、制御部10が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。制御部10は、例えばROM(Read Only Memory)フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。なお、上述した一次記憶部は、RAMなどの揮発性の記憶装置によって構成されているが、本実施の形態では、記憶部24が一次記憶部の機能も備えているものとして説明する場合もある。記憶部24は、例えば視差映像、同期状態識別映像、識別信号出力情報等を格納している。
次に、図3に基づき、表示制御装置1における処理の一例について説明する。図3は、表示制御装置1における処理の一例を示すフローチャートである。
まず、表示制御装置1では、映像出力制御部11が映像ソースとして受信した左目用映像及び右目用映像をディスプレイ2に出力する(S1)。このとき、映像出力制御部11は、表示タイミング信号を提示制御部12及び同期信号出力制御部13に出力する。同期信号出力制御部13は、その表示タイミング信号をシャッター同期信号として液晶シャッターメガネ3に出力する。
提示制御部12は、映像出力制御部11がディスプレイ2に表示する左目用映像及び右目用映像のいずれかの表示タイミングに同期した同期状態識別情報を、例えば、発光部23から光として出射するか、あるいは、ディスプレイ2に同期状態識別映像として表示させる。すなわち、提示制御部12は、同期状態識別情報の提示を制御する(S2)。この提示タイミングにあわせて、映像出力制御部11から出力された視差映像がディスプレイ2に表示される。そして、同期状態識別情報の提示タイミング及び/又はその提示時間を任意に変えることにより、液晶シャッターメガネ3の開閉周期よりも短い時間間隔の同期ずれを検出することができる。
以上のように、表示制御装置1が同期状態識別情報を提示し、あるいは、液晶シャッターメガネ3側に提示させ、その同期状態識別情報を観賞者に確認させることにより、観賞者は、立体映像の観賞中に同期ずれが生じているかどうかを確認することができる。
ここで、本実施形態では、同期状態識別情報の提示は、第1又は第2視差映像の表示タイミングに同期して行われる。このため、表示タイミングと開閉タイミングとの同期状態を確認するためには、いずれか一方の目で同期状態識別情報を視認する(同期ずれの確認を行う)必要がある。つまり、同期状態識別情報を両目で視認できる状態だと、どちらの目で確認すべき同期状態識別情報であるかを観賞者が判断できなくなってしまう可能性がある。
本実施形態では、同期ずれの確認を行う場合には、観賞者自らいずれか一方の目を閉じるか、後述のように、液晶シャッターメガネ3において、左目用液晶シャッター331又は右目用液晶シャッター332を非同期に制御して閉じた状態を維持することとなる。
また、その同期ずれの確認は、同期状態識別情報が視認できる状態から視認できなくなった、あるいは、同期状態識別情報が視認できない状態から視認できる状態になった、といった状態の変化を観賞者が認識することにより行われる。
ここで、通常、視差映像の表示タイミングは人間が認識できないほど高速に行われるため、立体映像を観賞することによってのみ認識することは極めて困難である。その同期ずれにより立体映像をぼやけていると認識できたとしても、立体映像自体にそのような映像効果が含まれていることもあり、一意に同期ずれによるぼやけであるかどうかを認識することは困難である。また、例えば生じた同期ずれがちょうど半周期分である場合には、視差映像を本来見るべきでない方の目で見ることになるが、観賞者が、同期ずれによるぼやけを認識できないために、その同期ずれに気付かずに観賞しつづけてしまう可能性が高い。
すなわち、従来においては、立体映像の観賞中にその同期ずれを認識することが困難であったため、観賞者は、その同期ずれによる健康被害を受けてしまう可能性が高かった。
本実施形態の表示制御装置1及びその制御方法によれば、観賞者は、立体映像の観賞中に、提示制御部12が発光部23等を介して提示した同期状態識別情報を確認することにより、同期ずれが生じた場合にその確認を行うことができる。このため、立体映像の観賞中にその同期ずれが生じた場合であっても、観賞者は、立体映像の観賞に関わる装置(例えばディスプレイ2や液晶シャッターメガネ3)の故障の可能性を認識し、立体映像の観賞を中止したり、当該故障した装置の修繕に努める等、当該同期ずれによる健康被害を受けないような措置をとるができる。
ゆえに、立体映像の観賞中におけるその同期ずれによる健康被害を抑制することができるという効果を奏する。
なお、同期信号出力部21および識別信号出力部22は、表示制御装置1に備えられていなくてもよく、この場合、表示制御装置1とこの部材とが接続されていればよい。例えば映画館などの3D観賞システムでは、表示制御装置1及びディスプレイ2が1つずつ(すなわち表示装置が1つ)存在するが、同期信号出力部21および識別信号出力部22は観賞席毎に設けられていてもよい。少なくとも同期信号出力部21および識別信号出力部22が表示制御装置1とは別途設けられる構成であれば、このような3D観賞システムにおいても本実施形態の効果を得ることができる。
〔液晶シャッターメガネの構成〕
次に、図4〜図7に基づき、液晶シャッターメガネ3の要部構成について説明する。図4は、液晶シャッターメガネ3の要部構成の一例を示すブロック図である。
次に、図4〜図7に基づき、液晶シャッターメガネ3の要部構成について説明する。図4は、液晶シャッターメガネ3の要部構成の一例を示すブロック図である。
液晶シャッターメガネ3は、観賞者の左右の目の視認可否を切り替えるために、液晶シャッター33を備えている。具体的には、液晶シャッター33は、左目用映像の表示タイミングに同期して開閉可能な左目用液晶シャッター331(第1視差映像表示用シャッター)と、右目用映像の表示タイミングに同期して開閉可能な右目用液晶シャッター332(第2視差映像表示用シャッター)と、を備えている。これにより、観賞者は、当該視差映像を立体映像として観賞することができる。また、当該構成により、観賞者は、提示制御部12が提示させた同期状態識別情報を確認することにより、同期ずれが生じた場合にその確認を行うことができる。
また、液晶シャッターメガネ3は、その他、主として同期信号受信部31、シャッター制御部32、識別信号受信部34、発光部35、受光センサ36、操作部37及び記憶部38を備えている。
同期信号受信部31は、同期信号出力部21から出力されたシャッター同期信号を受信するものである。同期信号受信部31は、例えば赤外線を受信可能な赤外線受光素子、LED等からのレーザ光を受信可能なレーザ光受光素子からなり、シャッター同期信号としての光信号を、シャッター制御部32が処理可能な信号(例えばデジタル信号)に変換して、シャッター制御部32に送信する。これにより、シャッター制御部32のシャッター開閉制御部322(開閉制御手段)は、ディスプレイ2に表示される視差映像の表示タイミングにあわせて液晶シャッター33の開閉動作を制御することができるので、液晶シャッターメガネ3を着用している観賞者に3D映像の製作者が意図する立体感を提供することができる。
シャッター制御部32は、主として、同期調整部321及びシャッター開閉制御部322を備え、例えば制御プログラムを実行することにより、液晶シャッターメガネ3を構成する部材を制御するものである。シャッター制御部32は、記憶部38に格納されているプログラムを、例えばRAM等で構成される一次記憶部(不図示)に読み出して実行することにより、シャッター開閉動作の制御、同期ずれが生じた場合の同期調整等の各種処理を行う。
同期調整部321は、視差映像の表示タイミングと、左目用液晶シャッター331又は右目用液晶シャッター332の開閉タイミングとの間で同期ずれが生じた場合に、その同期ずれを、左目用液晶シャッター331又は右目用液晶シャッター332を透過する、発光部23が発光した光の光量に基づいて調整するものである。
ここで、図5及び図6に基づいて、同期調整部321による同期調整処理の一例について説明する。図5は、同期調整部321による同期調整処理の一例を示すフローチャートである。また、図6は、同期ずれが生じたときの波形の様子を示す図である。
提示制御部12が同期状態識別情報を提示させた後(S11)、観賞者は同期状態識別情報を確認することにより、立体映像の観賞中に同期ずれが生じているかを確認する(S12)。同期ずれが生じていないことを確認できた場合(S12でNO)、同期調整部321による同期調整は行われない。一方、同期ずれが生じていることを確認した場合(S12でYES)、観賞者は、その時点で、操作部37を介して同期調整部321に同期調整を行うように指示する。
例えば、同期ずれが生じたときに同期状態識別情報(発光部23による発光)を視認できなくなる構成の場合、観賞者は、同期状態識別情報を視認できている場合には同期ずれがないと判断し、視認できなくなったときから同期ずれが生じたと判断する。
同期調整部321は、その指示を受けると、同期ずれがなくなるように同期調整を行う(S13)。具体的には、同期調整部321は、液晶シャッター33の開閉タイミングを所定時間早く、あるいは、遅くし、受光センサ36に発光部23から出射される光の光量を検出させる。なお、この所定時間は、左目用映像又は右目用映像の表示期間よりも十分に短い時間である。そして、受光センサ36が検出した光量が、同期がとれている場合に発光部23から出射された光が液晶シャッター33を透過したときの透過量(最大透過量)となっているかどうかを確認する(S14)。すなわち、同期調整部321は、発光部23による発光強度が最大となるように、液晶シャッター33のシャッター開放開始位置を調整する。
同期調整部321は、その光量が最大透過量でないと判断した場合(S14でNO)、S13の処理に戻る。すなわち、同期調整部321は、最大透過量となるまで、液晶シャッター33の開閉タイミングをずらしていく。そして、その光量が最大透過量となった判断した場合に(S14でYES)、その同期調整を終了する。
例えば図6では、光量が最大透過量となるまで、液晶シャッター33の開閉タイミングを早くするように所定時間ずつ(1回の同期調整量分ずつ)ずらしている。
一方、同期ずれが生じたときに同期状態識別情報(発光部23による発光)が視認できるようになる構成の場合、観賞者は、その視認できた時点で、操作部37を介して同期調整部321に同期調整を行うように指示する。
同期調整部321は、その指示を受けると、上記と同様、液晶シャッター33の開閉タイミングを所定時間ずらし、受光センサ36に発光部23から出射される光の光量を検出させる。そして、その光量が視認できない程度の最小透過量(例えば0)になっているかを確認し、最小透過量になるまで液晶シャッター33の開閉タイミングをずらしていく。そして、その光量が最小透過量となったときに同期調整を終了する。
このように、同期調整部321がその同期ずれが生じた場合であってもその同期をあわせることができる。
なお、図6において、「同期状態識別情報の表示」では、「ON」が発光部23が発光している状態を示し、その矢印の長さが発光期間を示す。すなわち、その矢印が図示されていない期間は、発光部23が発光していない状態(「OFF」)となる。また、「映像表示」の波形は左目用映像及び右目用映像のフレームを示すものであり、実線の「ON」時に、左目用映像が表示状態、右目用映像が非表示状態となり、点線の「ON」時に、右目用映像が表示状態、左目用映像が非表示状態となる。また、「右目シャッター」が右目用液晶シャッター332の開閉状態を、「左目シャッター」が左目用液晶シャッター331の開閉状態をそれぞれ示しており、「ON」が開状態を示し、「OFF」が閉状態を示す。
さらに、図6では、映像出力制御部11が左目用映像をディスプレイ2に表示しているときに、提示制御部12が発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させている場合の波形を示している。また、同期状態識別情報の提示期間(発光部23による発光時間)、視差映像の表示期間及び液晶シャッター33の開状態期間が略一致している。また、同期状態の確認を行うために、観賞者が右目を閉じた状態(あるいは、右目用液晶シャッター332を右目用映像の表示タイミングと非同期に閉じた状態)となっている。
同図では、左目用映像が表示状態で、かつ、発光部23が発光状態にあるときに、左目用液晶シャッター331が開状態となっておらず、当該右目用映像が表示されている間に開状態となっている。すなわち、図6は、同期ずれが生じているときの波形を示している。
なお、同期調整部321は開状態期間の調整を行う構成であってもよい。また、同期調整部321の代わりに、同期調整を手動で行うための同期調整ボタン(不図示)がメガネフレーム40に設けられていてもよい。この場合には、観賞者が同期調整ボタンを押下している間、液晶シャッター33の開閉タイミングをずらすことができ、光量が十分である(あるいは発光を確認できなくなった)と判断したときにその同期調整ボタンの押下を中止する。これにより、観賞者自らが手動で同期調整を行うことができる。
この場合、発光部23の発光を受光する受光センサ36及び同期調整部321が不要となり、液晶シャッターメガネ3の重量を低減できる、あるいはその製造コストを抑制できるといった効果がある。また、観賞者の視認による感覚を元にして同期調整を行うので、その観賞者にとって最適な状態に同期を合わせることが可能になる。また、発光部23の発光ではなく、液晶シャッターメガネ3が備える発光部35の発光であっても、同期調整を行うことができる。
なお、同期調整部321あるいは同期調整ボタンを液晶シャッターメガネ3ではなく、同期調整操作機器(例えばリモコン)に持たせてもよい。
シャッター開閉制御部322は、同期信号受信部31が受信したシャッター同期信号にあわせて左目用液晶シャッター331及び右目用液晶シャッター332の開閉動作を制御する。これにより、表示タイミングにあわせた開閉動作の制御を実現することができる。
また、シャッター開閉制御部322は、観賞者が、視差映像の表示タイミングと、液晶シャッター33の開閉タイミングとの同期状態を確認する間、当該液晶シャッター33のいずれかを閉状態に維持するものである。
例えば、操作部37を介して、左目用液晶シャッター331及び右目用液晶シャッター332のいずれを閉じるかを指定する観賞者の操作を受け付けたときに、当該制御が行われる。また、液晶シャッターメガネ3の操作部37が当該操作を受け付けた場合でなくてもよく、例えば操作部6又は表示制御装置1が備える操作部(不図示)が当該操作を受け付けることによっても、シャッター開閉制御部322が液晶シャッター33を閉状態に維持する制御を行ってもよい。この場合、シャッター開閉制御部322は、操作部6及び表示制御装置1が備える操作部が受け付けた当該操作を示す操作信号を受信することにより、その維持制御を行う。
この場合、左目用液晶シャッター331又は右目用液晶シャッター332は、当該シャッターで視認すべき視差映像がディスプレイ2に表示されている場合であっても、その表示タイミングに同期して開動作せずに、閉じたままの状態となる。このため、観賞者自らがいずれかの目を閉じるといった動作を行うことなく、その同期ずれの確認を行うことができる。したがって、その同期ずれの確認を行う上での利便性を向上させることができる。
識別信号受信部34は、識別信号出力部22が出力した同期状態識別信号を受信するものである。換言すれば、識別信号受信部34は、提示制御部12が出力させた同期状態識別信号を受信するものである。識別信号受信部34は、例えば赤外線を受信可能な赤外線受光素子、LED等からのレーザ光を受信可能なレーザ光受光素子からなり、同期状態識別信号としての光信号をデジタル信号に変換してシャッター制御部32に送信する。
発光部35は、シャッター制御部32の制御により、識別信号受信部34が受信した同期状態識別信号に基づいて発光し、観賞者が液晶シャッターメガネ3を着用したときに当該観賞者の左右の目が存在する方向に出射する。シャッター制御部32は、同期状態識別信号を識別信号受信部34から受信すると、発光部35を点灯あるいは消灯させるように制御する。発光部35は、発光部23と同様、例えば発光ダイオード等からなり、同期状態識別情報を観賞者が視認できる可視光に変換して出射する。
ここで、図7に基づいて、液晶シャッターメガネ3における識別信号受信部34及び発光部35の配置位置について説明する。図7は、液晶シャッターメガネ3の概略構成の一例を示す図であり、(a)は液晶シャッターメガネ3を外側から見たときの概略構成であり、(b)は液晶シャッターメガネ3の一方を上面から見たときの概略構成である。
図7(a)及び(b)に示すように、液晶シャッターメガネ3は、レンズ部39及びメガネフレーム40を備えている。なお、レンズ部39に液晶シャッター33が設けられている。
発光部35は、観賞者が液晶シャッターメガネ3を着用したときに発光状態を確認できるように、メガネフレーム40の外側表面のレンズ部39に近い位置に設けられている。また、観賞者が液晶シャッターメガネ3を着用したときに識別信号出力部22から出力される同期状態識別信号を受信可能なように、当該メガネフレーム40の外側表面の発光部35の近傍に識別信号受信部34が設けられている。図7(a)では、発光部35の発光状態を観賞者が確認しやすいように、発光部35の方が識別信号受信部35よりもレンズ部39に近い位置に設けられている。
このように、識別信号受信部34及び発光部35を備えることにより、液晶シャッターメガネ3側で同期状態識別情報を観賞者に確認させることができる。すなわち、観賞者は、発光部35の発光状態を、レンズ部39を間に挟んで(液晶シャッター33を介して)確認することにより、同期ずれを確認することができる。
また、液晶シャッターメガネ3側に発光部35を備えているので、例えば表示制御装置1あるいはディスプレイ2において提示される同期状態識別情報を確認することなく、観賞時が着用する液晶シャッターメガネ3を見ることにより、同期ずれの確認を行うことができる。この場合、液晶シャッターメガネ3をかけていない状態、あるいは、ディスプレイ2を見ていない状態であっても同期ずれを確認することができる。したがって、その同期ずれの確認を行う上での利便性を向上させることができる。
なお、発光部35は、レンズ部39及び液晶シャッター33を介してその発光状態を確認できる位置であれば、メガネフレーム40の外側表面のどの位置に設けられてもよい。また、図7では、発光部35及び識別信号受信部34が隣接して設けられているが、メガネフレーム40の外側表面上の離れた位置にそれぞれの部材が設けられていてもよい。
また、表示制御装置1に発光部23が備えられている場合には、液晶シャッターメガネ3が識別信号受信部34及び発光部35を備える必要はない。一方、液晶シャッターメガネ3に識別信号受信部34及び発光部35を備えられている場合には、表示制御装置1に発光部23を備える必要はない。
受光センサ36は、同期調整部321の制御により、液晶シャッター33における同期状態識別情報(発光部23からの光)の光量を検出し、その検出結果を同期調整部321に送信するものである。
操作部37は、電源のオン/オフの切替指示、同期調整の指示等、観賞者の操作を受け付けるものである。
記憶部38は、シャッター制御部32が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。シャッター制御部32は、例えばROMフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。なお、上述した一次記憶部は、RAMなどの揮発性の記憶装置によって構成されているが、本実施の形態では、記憶部38が一次記憶部の機能も備えているものとして説明する場合もある。記憶部38は、例えば最大透過量、最小透過量等を格納している。
〔光ディスクの構成〕
次に、光ディスク100の各記録層の概略構成を、図8を用いて説明する。図8は、光ディスク100の各記録層の概略構成の一例を示す図である。なお、以下の説明において、光ディスク100が有する層として、再生専用の記録層をROM(Read Only Memory)層と呼び、書き換え可能な記録層をRE(RE-writable)層と呼び、追記録可能な記録層をR(Recordable)層と呼ぶ。
次に、光ディスク100の各記録層の概略構成を、図8を用いて説明する。図8は、光ディスク100の各記録層の概略構成の一例を示す図である。なお、以下の説明において、光ディスク100が有する層として、再生専用の記録層をROM(Read Only Memory)層と呼び、書き換え可能な記録層をRE(RE-writable)層と呼び、追記録可能な記録層をR(Recordable)層と呼ぶ。
図8に示すように、光ディスク100は、基板101、RE層102、透明樹脂からなる中間層103、ROM層104、カバー層105がその順に積層されてなり、通常、カバー層105側から再生光が入射される。
RE層102には、BCA領域(管理領域)102a、リードイン領域102b、ユーザデータ領域102c、及びリードアウト領域102dが設けられている。同様に、ROM層104には、BCA領域(管理領域)104a、リードイン領域104b、ユーザデータ領域104c、及びリードアウト領域104dが設けられている。
なお、同図では、光ディスク100は、RE層102およびROM層104をそれぞれ1層ずつ備えるものとして説明している。しかしながら、光ディスク100は、RE層102およびROM層104を複数層備える構成で実現されてもよい。換言すれば、光ディスク100は、情報を読み出すことのみ可能なROM層104と、情報を追記録可能な又は情報を書き換えることが可能なR層又はRE層102と、を少なくとも備えるものである。また、RE層102およびROM層104が積層される順序は、同図に記載された順序に限られず、任意に決めることができる。
さらに、同図では、BCA領域は、RE層102およびROM層104の両方に存在している。しかしながら、BCA領域は、何れか一方の層にのみ存在してもよい。
BCA領域102a・104aは、光ディスク100の最内周で、トラッキング制御が不要な領域またはフォーカス制御のみでアクセス可能なバーコード状の記録領域である。BCA領域102a・104aは、コンテンツ等の情報が記録されている一般的な記録マークと比較すると桁違いに大きいマーク形状を有し、通常の記録再生装置では情報の書き換えはできない。従って、BCA領域102a・104aは、製造時にのみ情報の書き込みを行うことが可能な領域(すなわち書き換え不可能な領域)と言える。BCA領域102a・104aにおける各識別情報の記録順序(又は配置方法)は、通常規格などによって決められている。記録再生装置4(あるいは表示制御装置1)では、光ディスク100が挿入されると、まずBCA領域102a・104aの情報を読み取りにいくように設計されている。
そのBCA領域102a・104aには、複数の光ディスク100に共通する媒体共通情報が記録される。媒体共通情報の具体例としては、光ディスク100の記録層のタイプ(再生専用型、追記型、書き換え型)、光ディスク100のサイズ、光ディスク100の規格バージョンが挙げられる。さらに、BCA領域102a・104aには、個々の光ディスク100に固有の情報である媒体固有情報が記録される。
リードイン領域102b・104bは、光ディスク100においてBCA領域102a・104aの外周側に、記録層ごとに設けられた領域である。また、リードイン領域102b・104bには、製造時にのみ情報の書き込みを行うことが可能な領域(すなわち書き換え不可能な領域)だけでなく、追記型や書き換え型の場合には、記録再生装置4に挿入された後に情報の追記録あるいは書き換えを行うことが可能な領域が設けられている。リードイン領域102b・104bには、例えば光ディスク100への記録・再生の標準条件、各層に対する記録再生装置4のアクセスの許可不許可(アクセス制限)を示す情報、製造時の欠陥および使用中にできた欠陥の位置を示す情報などが記録される。
ユーザデータ領域102c・104cは、OS(Operating System)などの基本ソフト、アプリケーション、あるいはコンテンツ、及び、それらに付随する利用者データ(個人情報)など、様々な情報が記録されている(または記録可能な)領域である。また、これらの情報が記録されている位置・アドレスや、複数の情報の相関関係(ファイル、ディレクトリのルート)などの管理情報も記録されている。
本実施の形態では、例えばROM層104のユーザデータ領域104cには、ディスクサプライヤーが用意したアプリケーションやコンテンツ(左目用映像及び右目用映像)等が記録されている。
また、当該ユーザデータ領域104cには、ディスプレイ2に表示させる同期状態識別映像が記録されている。光ディスク100から同期状態識別映像が読み出されると、表示制御装置1では、提示制御部12がこの同期状態識別映像をディスプレイ2に表示させる。このため、表示制御装置1の記憶部24に同期状態識別映像が記憶されていない場合であっても、観賞者が同期ずれの確認を行うことができる。
また、当該ユーザデータ領域104cには、当該領域に記録されている同期状態識別映像のディスプレイ2への表示を制御し、観賞者に同期状態を確認させるための識別補助プログラムが記録されている。この場合、光ディスク100から識別補助プログラムが読み出されると、表示制御装置1では、提示制御部12がその識別補助プログラムを実行する。
具体的には、提示制御部12は、識別補助プログラムを実行すると、光ディスク100から同期状態識別映像を読み出すように記録再生装置4(あるいは自装置の再生機構)に指示し、当該同期状態識別映像を読み出させる。そして、提示制御部12は、同期状態識別映像をディスプレイ2に表示する旨を観賞者に通知した後、当該同期状態識別映像をディスプレイ2に表示させる。
次に、提示制御部12は、観賞者に対し、同期状態識別映像が確認できるか否かの問い合わせを行う。この問い合わせに対し、観賞者は、例えば操作部6を介して同期ずれが生じたことを表示制御装置1に通知する。例えば、同期ずれが生じたときに同期状態識別映像が確認できる場合には、その同期状態識別映像が確認できたときに当該通知を行い、同期ずれが生じたときに同期状態識別映像が確認できなくなる場合には、その同期状態識別映像が確認できなくなったときに当該通知を行う。
この通知を受けた場合、提示制御部12は、同期状態識別映像の表示タイミング及び/又は表示時間(表示間隔)を所定量ずらし、再度上記の問い合わせを行い、同期ずれが生じているか否かを通知する。そして、この処理が繰り返し行われる。このように、同期状態識別映像のディスプレイ2への表示が適宜切り替えられることにより、観賞者は、どの程度の同期ずれが生じているか、開閉タイミングが所定のタイミングよりも早いのか遅いのかを確認することができる。なお、上記のずらし方は、2回目以降に同期ずれが生じたか否かに応じて決められているものとする。
以上のように、表示制御装置1が読み出された識別補助プログラムを実行することにより、観賞者は、同期ずれを確認(例えば一方の目を閉じること)及び手動での調整を円滑に行うことができる。
また、例えばROM層104のユーザデータ領域104cに、左目用映像及び右目用映像それぞれに対応する複数の同期状態識別映像が記録されている場合には、提示制御部12は、同期ずれが生じたときに、その同期状態識別映像の視認性を確認する問い合わせを観賞者に行い、観賞者からその視認性が低い旨の通知を受けた場合に、別の同期状態識別映像を表示する構成であってもよい。この処理は、識別補助プログラムに、当該処理を行うためのプログラムが含まれており、提示制御部12が当該プログラムを実行することにより行われる。
この場合も、識別補助プログラムが実行されることにより、表示制御装置1は、同期状態識別映像の表示の仕方を制御して、観賞者に同期状態を確認させることができるとともに、その同期状態を確認しやすい同期状態識別映像を観賞者に提供することができる。なお、上記視認性の確認は、同期ずれが生じたときに行うものでなくてもよく、例えば識別補助プログラムが実行されたときであってもよい。
また、この識別補助プログラムには、同期ずれの調整を行うためのプログラムが含まれていてもよく、この場合、同期ずれが生じたときに観賞者の操作によって提示制御部12に当該プログラムを実行させることにより、同期調整方法等をディスプレイ2に表示させることができる。
なお、表示制御装置1又は記録再生装置4が同期状態識別映像を備えていてもよい。この場合には、表示制御装置1又は光ディスク100に同期映像識別情報がない場合であっても、観賞者に同期状態の確認を行わせることができる。さらに、インターネットや無線通信等を介して同期状態識別情報をダウンロードすることにより、同期状態識別情報を記録再生装置4又は表示制御装置1に一旦保存して読み出すようにしてもよい。
一方、RE層102のユーザデータ領域102cには、例えばコンテンツの更新情報などが記録される。
リードアウト領域102d・104dは、通常、光ディスク100の各層の最外周側に設けられており、記録層の終了位置を示すものである。
以上、光ディスク100について説明した。ここで、光ディスク100として、例えば、DVD規格やBlu−ray(登録商標)規格の光ディスクであり、DVD規格の記録型ディスク(DVD-R・DVD-RW・DVD-RAM・DVD-R DL)のCPRM対応ディスクおよびDVD−ROMディスクと、Blu−ray規格の記録型ディスク(BD-RE、BD-R)やBD−ROMディスクを用いることができる。また、上記では、光ディスク100がRE層102を備える場合について説明したが、これに限らず、ROM層104のみを備える構成であってもよい。
また、光ディスク100は、R層又はRE層102及びROM層104を備えた構成、すなわち、再生専用領域及び記録可能領域のぞれぞれの機能を層毎に実現した構成となっているが、1つの層に再生専用領域及び記録可能領域を有する構成であってもよい。
〔表示タイミングと開閉タイミングとの同期状態の確認について〕
次に、図9〜図13に基づき、視差映像の表示タイミングと液晶シャッター33の開閉タイミングとの間で同期がとれているとき(同期ずれなし)の波形の様子と、同期ずれが生じたとき(同期ずれあり)の波形の様子とについて説明する。なお、図9〜図13において、「同期状態識別情報の表示」、「映像表示」、「右目シャッター」及び「左目シャッター」は、図6において説明したとおりである。
次に、図9〜図13に基づき、視差映像の表示タイミングと液晶シャッター33の開閉タイミングとの間で同期がとれているとき(同期ずれなし)の波形の様子と、同期ずれが生じたとき(同期ずれあり)の波形の様子とについて説明する。なお、図9〜図13において、「同期状態識別情報の表示」、「映像表示」、「右目シャッター」及び「左目シャッター」は、図6において説明したとおりである。
(同期ずれが生じた場合に同期状態識別情報が確認できなくなる場合:その1)
まず、図9では、映像出力制御部11が左目用映像をディスプレイ2に表示しているときに、提示制御部12が発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させている場合の波形を示している。また、同期状態識別情報の提示期間、視差映像の表示期間及び液晶シャッター33の開状態期間が略一致している。また、同期状態の確認を行うために、観賞者が右目を閉じた状態(あるいは、右目用液晶シャッター332を右目用映像の表示タイミングと非同期に閉じた状態)となっている。
まず、図9では、映像出力制御部11が左目用映像をディスプレイ2に表示しているときに、提示制御部12が発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させている場合の波形を示している。また、同期状態識別情報の提示期間、視差映像の表示期間及び液晶シャッター33の開状態期間が略一致している。また、同期状態の確認を行うために、観賞者が右目を閉じた状態(あるいは、右目用液晶シャッター332を右目用映像の表示タイミングと非同期に閉じた状態)となっている。
図9(a)に示すように、同期ずれなしの場合、左目用映像がディスプレイ2に表示されている間、左目用液晶シャッター331が開状態にあるので、観賞者は、立体映像の観賞中に、左目で発光部23による発光を視認することができる。すなわち、図9(a)では、観賞者は、同期状態識別情報を確認することができる状態のときに、同期ずれが生じていないと判断することができる。
一方、図9(b)では、半周期の同期ずれ(同期ずれ量が半周期)が生じた場合を示している。この場合、左目用映像が表示状態で、かつ、発光部23が発光状態にある場合に、左目用液晶シャッター331が閉状態となっており、右目用映像が表示状態で、かつ、発光部23が非発光状態にある場合に、左目用液晶シャッター331が開状態となっている。
このように、左目用映像と右目用映像とが反転して表示されている状態では、観賞者は映像ぼけが生じているとは気付かずに、立体映像の製作者が意図したとおりの立体感を観賞できているものと誤解してしまう虞がある。この場合、観賞者はそのまま立体映像を観賞し続けることになるため、健康被害を受けてしまう可能性が非常に高い。
本実施形態では、図9(b)のような半周期の同期ずれが生じた場合、観賞者は、発光部23の発光状態を左目で確認することができなくなるため、立体映像の観賞中に当該同期ずれが生じたことを認識することができる。これにより、観賞者は、当該同期ずれによる健康被害を受けないような措置をとることができる。
(同期ずれが生じた場合に同期状態識別情報が視認できるようになる場合)
図10においても、図9と同様、映像出力制御部11が左目用映像をディスプレイ2に表示しているときに、提示制御部12が発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させている場合の波形を示している。また、同期状態識別情報の提示期間、視差映像の表示期間及び液晶シャッター33の開状態期間が略一致している。しかし、図10では、同期状態の確認を行うために、観賞者が左目を閉じた状態(あるいは、左目用液晶シャッター331を左目用映像の表示タイミングと非同期に閉じた状態)となっている。
図10においても、図9と同様、映像出力制御部11が左目用映像をディスプレイ2に表示しているときに、提示制御部12が発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させている場合の波形を示している。また、同期状態識別情報の提示期間、視差映像の表示期間及び液晶シャッター33の開状態期間が略一致している。しかし、図10では、同期状態の確認を行うために、観賞者が左目を閉じた状態(あるいは、左目用液晶シャッター331を左目用映像の表示タイミングと非同期に閉じた状態)となっている。
図10(a)に示すように、同期ずれなしの場合、右目用映像がディスプレイ2に表示されている間、右目用液晶シャッター332が開状態となる。しかし、左目用映像が表示されている間に発光部23が発光するので、観賞者は、右目用映像の観賞時に当該発光を視認することができない。すなわち、図10では、観賞者は、同期状態識別情報を確認することができない状態のときに、同期ずれが生じていないと判断することができる。
一方、図10(b)では、同期ずれ量が半周期よりも小さい同期ずれ(同期ずれ量が約1/4周期)が生じた場合を示している。この場合、左目用映像が表示状態で、かつ、発光部23が発光状態にある同図の網掛けの期間において、右目用液晶シャッター332が開状態となっている。
このように、同期ずれが生じたときに同期状態識別情報を確認できる場合には、発光部23の発光期間が左目用映像の表示期間と略一致しており、同期ずれ量が半周期より小さい場合であっても、観賞者は、立体映像の観賞中に発光部23による発光を確認することにより、当該同期ずれが生じたことを認識することができる。また、図10では、同期が生じた場合に発光部23による発光を確認することができるので、発光が確認できなくなる場合に比べその同期ずれを認識しやすい。
したがって、発光部23の発光期間が左目用映像の表示期間と略一致している場合に、同期ずれ量及び同期ずれの確認のしやすさを考慮するのであれば、例えば左目用映像の表示に同期して同期状態識別情報を提示させる場合には右目を閉じるように(右目用映像の表示に同期している場合には左目を閉じるように)観賞者に促してもよい。このために、映像出力制御部11が観賞者にその旨を促すための映像を、ディスプレイ2に表示させてもよい。
なお、図9及び図10では、左目用映像が右目で見えてしまう、あるいは、右目用映像が左目で見えることにより、映像がぼけてしまうという「クロストーク」が生じている状態である。
(同期ずれが生じた場合に同期状態識別情報が視認できなくなる場合:その2)
次に、図11では、映像出力制御部11が左目用映像をディスプレイ2に表示しているときに、提示制御部12が発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させている場合の波形を示している。ただし、図11では、同期状態識別情報の提示期間は、左目用映像の視認を可能とする時間である視認可能時間よりも短く、また、左目用映像の表示を停止するまで(「ON」から「OFF」に立ち下がるまで)の期間である。同図では、その提示期間は約1/12周期である。なお、視差映像の表示期間及び液晶シャッター33の開状態期間が略一致している。
次に、図11では、映像出力制御部11が左目用映像をディスプレイ2に表示しているときに、提示制御部12が発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させている場合の波形を示している。ただし、図11では、同期状態識別情報の提示期間は、左目用映像の視認を可能とする時間である視認可能時間よりも短く、また、左目用映像の表示を停止するまで(「ON」から「OFF」に立ち下がるまで)の期間である。同図では、その提示期間は約1/12周期である。なお、視差映像の表示期間及び液晶シャッター33の開状態期間が略一致している。
つまり、提示制御部12は、同期状態識別情報が提示される提示期間が、液晶シャッターメガネ3が観賞者の左右の目のいずれかにおいて視差映像の視認を可能とする時間である視認可能時間よりも短くなるように、同期状態識別情報の提示(例えば発光部23の発光)を制御している。この場合、同期状態識別情報の提示期間が短いので、その分観賞者が当該同期状態識別情報を確認しにくくなる。そこで、例えば発光部23の発光強度(輝度)を上げることにより、その確認をし易くすることが好ましい。
図11(a)に示すように、同期ずれなしの場合、左目用映像がディスプレイ2に表示されている間、左目用液晶シャッター331が開状態にあるので、観賞者は、立体映像の観賞中に、左目で発光部23による発光を視認することができる。すなわち、図11では、観賞者は、同期状態識別情報を確認することができる状態のときに、同期ずれが生じていないと判断することができる。
一方、図11(b)では、同期ずれ量が半周期よりも小さい同期ずれ(同期ずれ量が約1/8周期)が生じた場合を示している。この場合、左目用映像が表示状態で、かつ、発光部23が発光状態にある同図の網掛けの期間において、左目用液晶シャッター331及び右目用液晶シャッター332ともに閉状態となっている。このため、観賞者は、同期ずれなしの場合に確認できていた発光部23の発光を、その同期ずれが生じたことにより確認することができなくなってしまうので、同期ずれが生じたと認識することができる。
本実施形態では、図11(b)のような小さい同期ずれが生じた場合であっても、観賞者は、発光部23の発光状態を左目で確認することができなくなるため、立体映像の観賞中に当該同期ずれが生じたことを認識することができる。
この場合、左目用映像の表示中、左目用液晶シャッター331が開状態、右目用液晶シャッター331が閉状態となっており、左目用映像を左目でしか視認することができない状態である。右目用映像の表示中も同様、右目用映像を右目でしか視認することができない状態である。つまり、わずかな同期ずれは生じているものの、上記のようなクロストークが生じているわけではなく、正常な状態で3D映像を観賞できているといえる。しかし、このような状態であっても、表示制御装置1あるいは液晶シャッターメガネ3に故障が生じている可能性があり、そのままの状態で使用すれば、いずれクロストークが生じてしまうことが予想される。
本実施形態では、図11(b)のような、故障の可能性があり、かつ、クロストークが生じる可能性が少なからずある同期ずれが生じた場合であっても、観賞者は、立体映像の観賞中に当該同期ずれが生じたことを認識することができる。このため、観賞者は、その故障をいち早く認識することができるとともに、故障したまま使用した場合に受け得る健康被害を未然に防ぐことができる。また、同期ずれを調整する場合において、認識された小さい同期ずれ量を用いて、より表示タイミングと開閉タイミングとが一致するように調整していくことが可能となる。
(同期ずれが生じた場合に同期状態識別情報が視認できなくなる場合:その3)
図12においても、映像出力制御部11が左目用映像をディスプレイ2に表示しているときに、提示制御部12が発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させている場合の波形を示している。また、図12では、同期状態識別情報の提示期間は、左目用映像の視認を可能とする時間である視認可能時間よりも短く、また、左目用映像の表示期間の中心付近の期間である。同図では、その提示期間は約1/12周期である。
図12においても、映像出力制御部11が左目用映像をディスプレイ2に表示しているときに、提示制御部12が発光部23を発光させることにより、同期状態識別情報を提示させている場合の波形を示している。また、図12では、同期状態識別情報の提示期間は、左目用映像の視認を可能とする時間である視認可能時間よりも短く、また、左目用映像の表示期間の中心付近の期間である。同図では、その提示期間は約1/12周期である。
さらに、図12では、視差映像の表示期間よりも液晶シャッター33の開状態期間が短く設定されている。つまり、シャッター制御部32は、当該表示期間よりも当該開状態期間が短くなるように、液晶シャッター33の開閉動作を制御している。これは、視差映像の表示期間と液晶シャッター33の開状態期間とが略一致している場合にはクロストークが生じやすいためである。このため、例えば図9〜図11においてもクロストークが生じる可能性を限りなく低くすることを考慮するのであれば、図12に示すような液晶シャッター33の開閉制御をすることが好ましい。
図12(a)に示すように、同期ずれなしの場合、左目用映像がディスプレイ2に表示されている間、左目用液晶シャッター331が開状態にあるので、観賞者は、立体映像の観賞中に、左目で発光部23による発光を視認することができる。すなわち、図12では、観賞者は、同期状態識別情報を確認することができる状態のときに、同期ずれが生じていないと判断することができる。
一方、図12(b)では、同期ずれ量が半周期よりも小さい同期ずれ(同期ずれ量が約1/8周期)が生じた場合を示している。この場合、左目用映像が表示状態で、かつ、発光部23が発光状態にある同図の網掛けの期間において、左目用液晶シャッター331及び右目用液晶シャッター332ともに閉状態(閉動作への移行状態)となっている。このため、観賞者は、同期ずれなしの場合に確認できていた発光部23の発光を、その同期ずれが生じたことにより確認することができなくなってしまうので、同期ずれが生じたと認識することができる。
この場合も、図11(b)と同様、わずかな同期ずれは生じているものの、上記のようなクロストークが生じているわけではなく、正常な状態で3D映像を観賞できているといえる。しかし、この状態では、表示制御装置1あるいは液晶シャッターメガネ3が故障している可能性があり、そのまま観賞を続けることでクロストークによる健康被害を受けてしまう可能性が少なからずある。
本実施形態においても、図12(b)のような、故障の可能性があり、かつ、クロストークが生じる可能性が少なからずある同期ずれが生じた場合であっても、観賞者は、発光部23の発光状態を左目で確認することができなくなるため、立体映像の観賞中に当該同期ずれが生じたことを認識することができる。このため、観賞者は、その故障をいち早く認識することができるとともに、故障したまま使用した場合に受け得る健康被害を未然に防ぐことができる。
(同期状態識別映像による同期状態の確認)
次に、図13に基づいて、観賞者が同期状態識別映像により同期状態の確認を行う場合について説明する。図13は、同期状態識別映像の一例を示し、当該同期状態識別映像を視認する様子を説明するための図であり、(a)同期状態識別映像の一例を示し、(b)は両目で同期状態識別映像を見た場合の様子を示し、(c)は同期がとれている状態で右目を閉じ、左目で同期状態識別映像を見た場合の様子を示し、(d)は同期が少しずれている状態で右目を閉じ、左目で同期状態識別映像を見た場合の様子を示し、(e)は同期が半周期ずれている状態で右目を閉じ、左目で同期状態識別映像を見た場合の様子を示すものである。
次に、図13に基づいて、観賞者が同期状態識別映像により同期状態の確認を行う場合について説明する。図13は、同期状態識別映像の一例を示し、当該同期状態識別映像を視認する様子を説明するための図であり、(a)同期状態識別映像の一例を示し、(b)は両目で同期状態識別映像を見た場合の様子を示し、(c)は同期がとれている状態で右目を閉じ、左目で同期状態識別映像を見た場合の様子を示し、(d)は同期が少しずれている状態で右目を閉じ、左目で同期状態識別映像を見た場合の様子を示し、(e)は同期が半周期ずれている状態で右目を閉じ、左目で同期状態識別映像を見た場合の様子を示すものである。
図13(a)に示すように、いずれの視差映像が表示されているのかを観賞者が容易に判断できるように、同期状態識別映像は左目用映像と右目用映像とで異なるものとなっている。同図では、左目用映像とともに表示させる同期状態識別映像を円形、右目用映像とともに表示させる同期状態識別映像を矩形としている。これに限らず、観賞者が上記の同期ずれを確認することができれば、どのような形状のものであってもよく、その色及び/又は表示位置だけを異なるようにして同じ形状の像を表示させてもよい。
この同期状態識別映像を両目で見た場合には、図13(b)に示すように、左目用映像及び右目用映像とともに表示される同期状態識別映像を両方とも確認することができる。したがって、両目で見た場合には、同期ずれの有無に関わらず同図のように見えるため、その同期ずれを確認する場合には、観賞者がいずれか一方の目を閉じる(あるいは、液晶シャッター33のいずれか一方を視差映像の表示タイミングと非同期に制御して閉じる)必要がある。
例えば右目を閉じた(右目用液晶シャッター332を表示タイミングと非同期に制御して閉じた)場合、同期がとれている状態であれば、図13(c)に示すように、左目用映像に重畳表示される同期状態識別映像(円形)だけを左目で確認することができる。すなわち、観賞者は、左目用映像を左目で正しく観賞していることを確認することができる。
同期が少しずれ、右目用映像が表示されている間に左目用液晶シャッター331が開動作状態にある場合には、図13(d)に示すように、左目用映像に重畳表示される同期状態識別映像(円形)とともに、右目用映像に重畳表示される同期状態識別映像(矩形)をかすかに見ることができるようになる。これにより、観賞者は、同期が少しずれている状態であることを認識することができる。
また、同期が半周期ずれた場合には、左目用映像が表示されている間に右目用液晶シャッター332が開動作状態となり、右目用映像が表示されている間に左目用液晶シャッター331が開動作状態となる。このため、図13(e)に示すように、左目用映像に重畳表示される同期状態識別映像(円形)を確認することができず、代わりに右目用映像に重畳表示される同期状態識別映像(矩形)だけを確認することができるようになる。これにより、観賞者は同期が半周期ずれていることを認識することができる。すなわち、観賞者は、左目用映像と右目用映像とを反転して観賞していることを確認することができる。
このように、観賞者は、同期状態識別情報を、発光部23の発光状態により確認するだけでなく、ディスプレイ2に表示される同期状態識別映像により確認することもできる。すなわち、発光部23の発光状態だけでなく同期状態識別映像の表示状態によっても、上記の同期ずれを確認することができる。
〔本発明の別の表現〕
本発明は、以下のようにも表現できる。
本発明は、以下のようにも表現できる。
すなわち、本発明に係る立体映像表示装置は、左目用映像と右目用映像を交互に表示する表示切替手段と、表示切替と同期を取るための信号を送信する同期信号送信手段を有し、上記同期信号によって表示画面切替と同期する左右の目の視認可否を切り替える視認切替機構を介することで観賞者に立体映像を観賞させる立体映像表示装置であって、上記表示切り替え手段の表示切替周期に同期した識別信号を表示する識別子表示手段を備える。
また、本発明に係る立体映像表示装置は、上記識別子表示手段は、上記視認切替機構の視認可能時間よりも短い間隔で識別子を表示することが好ましい。
また、本発明に係る立体映像表示装置は、左目用レンズ部と右目用レンズ部のいずれか一方のシャッターを、上記同期信号送信手段が送信する上記同期信号に同期しない状態にするシャッター制御手段を持つシャッターメガネを上記視認可否機構として備えることが好ましい。
また、本発明に係る立体映像表示装置は、同期ずれ検出用映像を備えていることが好ましい。
また、本発明に係る立体映像表示装置は、同期ずれを調整する同期調整手段を持つ視認切替機構を上記視認切替機構として備えることが好ましい。
また、本発明に係る立体映像表示装置は、上記識別子表示手段を上記視認切替機構に備えることが好ましい。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記に記載の立体映像表示装置に表示可能な同期ずれ検出用映像を記録したものである。
また、本発明に係る情報記録媒体は、上記に記載の立体映像表示装置に表示可能な同期ずれ検出用映像と検出用映像を表示する同期ずれ検出プログラムを記録したものである。すなわち、本発明に係る情報記録媒体は、上記情報記録媒体に記録されている上記同期状態識別映像の上記ディスプレイへの表示を制御し、上記表示タイミングと上記切替タイミングとの同期状態の確認を上記観賞者が手順に沿ってできるようにするための識別補助プログラムが記録されているものである。
また、本発明に係る立体映像表示方法は、左目用映像と右目用映像を交互に表示する表示切替ステップと、表示切替と同期を取るための信号を送信する同期信号送信ステップを有し、上記同期信号によって表示画面切替と同期する左右の目の視認可否を切り替える視認切替機構を介することで観賞者に立体映像を観賞させる立体映像表示方法であって、上記表示切り替え手段の表示切替周期に同期した識別信号を表示する識別子表示ステップを備える。
〔補足〕
最後に、表示制御装置1の各ブロック、特に制御部10の映像出力制御部11、提示制御部12及び同期信号出力制御部13は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、液晶シャッターメガネ3の各ブロック、特にシャッター制御部32の同期調整部321及びシャッター開閉制御部322は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
最後に、表示制御装置1の各ブロック、特に制御部10の映像出力制御部11、提示制御部12及び同期信号出力制御部13は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、液晶シャッターメガネ3の各ブロック、特にシャッター制御部32の同期調整部321及びシャッター開閉制御部322は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、表示制御装置1及び液晶シャッターメガネ3は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、前記プログラムを格納したROM(read only memory)、前記プログラムを展開するRAM(random access memory)、前記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである表示制御装置1及び液晶シャッターメガネ3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、前記表示制御装置1及び液晶シャッターメガネ3に供給し、そのコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
前記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやコンパクトディスク−ROM/MO/MD/デジタルビデオデイスク/コンパクトディスク−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、表示制御装置1及び液晶シャッターメガネ3を通信ネットワークと接続可能に構成し、前記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、前記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、本実施形態では、視差映像の表示時に同期状態識別情報が提示される構成となっているが、例えば図14に示すように、当該視差映像の非表示時に提示される構成であってもよい。
この場合、図14(a)に示すように、同期ずれなしの場合には、左目用液晶シャッター331及び右目用液晶シャッター332のいずれも閉状態であるため、観賞者は、いずれの目においても同期状態識別情報を確認できない。一方、図14(b)に示すように、同期ずれありの場合には、左目用液晶シャッター331及び右目用液晶シャッター332のいずれも開状態となるため、観賞者は、いずれの目においてもその同期ずれを確認することができる。この場合、右目を閉じた状態では左目で同期状態識別情報を確認でき、左目を閉じた状態では右目で同期状態識別情報を確認できる。
したがって、この構成の場合、同期ずれが生じたときには、両目で同期状態識別情報を確認することができる。つまり、観賞者は、上述したような観賞者自ら又は液晶シャッターメガネ3がいずれか一方の目を閉じるための動作又は制御を行わなくても、同期状態識別情報を確認することができる。また、同期状態識別情報が視差映像の非表示時に提示されるので、観賞者は、同期ずれの初期段階からその同期ずれを認識することができる。このため、観賞者は、立体映像の観賞時に、どのように同期ずれが生じていくかを確認することも可能である。
また、同期状態識別情報提示モードを設け、リモコンなどで、当該同期状態識別情報を提示させないようにしてもよい。このときに、観賞者が望むタイミングで同期状態識別情報を提示するようにする、あるいは、同期状態識別情報を提示しないようにすることができる。
本発明の表示制御装置は、立体映像の観賞中における健康被害を抑制することができ、特に立体映像の出力を行うことが可能な液晶表示装置、またはプラズマ等の自発光型表示装置に好適に適用することができる。
1 表示制御装置(表示装置)
2 ディスプレイ(表示装置)
3 液晶シャッターメガネ(視認切替機構、シャッターメガネ)
7 3D映像観賞システム(立体映像観賞システム)
12 提示制御部(提示制御手段)
23 発光部(発光手段)
34 識別信号受信部(識別信号受信手段)
35 発光部(発光手段)
100 光ディスク(情報記録媒体)
331 左目用液晶シャッター(第1視差映像表示用シャッター)
332 右目用液晶シャッター(第2視差映像表示用シャッター)
2 ディスプレイ(表示装置)
3 液晶シャッターメガネ(視認切替機構、シャッターメガネ)
7 3D映像観賞システム(立体映像観賞システム)
12 提示制御部(提示制御手段)
23 発光部(発光手段)
34 識別信号受信部(識別信号受信手段)
35 発光部(発光手段)
100 光ディスク(情報記録媒体)
331 左目用液晶シャッター(第1視差映像表示用シャッター)
332 右目用液晶シャッター(第2視差映像表示用シャッター)
Claims (16)
- 観賞者の左右の目の視差を利用した視差映像をディスプレイに表示し、左右の目の視認可否を切り替える視認切替機構を介して観賞者に立体映像を観賞させる表示制御装置であって、
上記視差映像である、上記観賞者に一方の目を通じて視認させるための第1視差映像、及び当該観賞者に他方の目を通じて視認させるための第2視差映像のいずれかが上記ディスプレイに表示される表示タイミングと、上記視認切替機構の視認可否の切替タイミングとの同期状態を上記観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させる提示制御手段を備えることを特徴とする表示制御装置。 - 上記同期状態識別情報が提示される提示期間は、上記視認切替機構が上記観賞者の左右の目のいずれかにおいて上記視差映像の視認を可能とする時間である視認可能時間よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
- 上記提示制御手段は、発光手段を発光させることにより、上記同期状態識別情報を提示させることを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
- 上記提示制御手段は、上記同期状態識別情報を同期状態識別映像として上記ディスプレイに表示させることにより、当該同期状態識別情報を提示させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御装置とともに用いられる上記視認切替機構としてのシャッターメガネであって、
上記第1視差映像の表示タイミングに同期して開閉可能な第1視差映像表示用シャッターと、
上記第2視差映像の表示タイミングに同期して開閉可能な第2視差映像表示用シャッターと、
を備えることを特徴とするシャッターメガネ。 - 上記観賞者が、上記視差映像の表示タイミングと、上記第1視差映像表示用シャッター及び上記第2視差映像表示用シャッターの開閉タイミングとの同期状態を確認する間、当該第1視差映像表示用シャッター及び第2視差映像表示用シャッターのいずれかを閉状態に維持する開閉制御手段を備えることを特徴とする請求項5に記載のシャッターメガネ。
- 上記提示制御手段が、発光手段を発光させることにより、上記同期状態識別情報を提示させるものであり、
上記第1視差映像の表示タイミングと上記第1視差映像表示用シャッターの開閉タイミングとの間での同期ずれ、又は、上記第2視差映像の表示タイミングと上記第2視差映像表示用シャッターの開閉タイミングとの間での同期ずれが生じた場合に、その同期ずれを、上記第1視差映像表示用シャッター又は上記第2視差映像表示用シャッターを透過する、上記発光手段が発光した光の光量に基づいて調整する同期調整手段を備えることを特徴とする請求項5または6に記載のシャッターメガネ。 - 上記提示制御手段が、上記同期状態識別情報を提示させるための同期状態識別信号を出力させるものであり、
上記提示制御手段が出力させた上記同期状態識別信号を受信する識別信号受信手段と、
上記識別信号受信手段が受信した上記同期状態識別信号に基づいて発光する発光手段と、
を備えることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載のシャッターメガネ。 - 請求項4に記載の表示制御装置が備える上記提示制御手段が上記ディスプレイに表示させる上記同期状態識別映像が記録されていることを特徴とする情報記録媒体。
- 上記情報記録媒体に記録されている上記同期状態識別映像の上記ディスプレイへの表示を制御し、上記観賞者に上記同期状態を確認させるための識別補助プログラムが記録されていることを特徴とする請求項9に記載の情報記録媒体。
- 請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項5から8のいずれか1項に記載のシャッターメガネを動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム。
- 請求項11または12に記載の制御プログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 観賞者の左右の目の視差を利用した視差映像をディスプレイに表示し、左右の目の視認可否を切り替える視認切替機構を介して観賞者に立体映像を観賞させる表示制御装置の制御方法であって、
上記視差映像である、上記観賞者に一方の目を通じて視認させるための第1視差映像、及び当該観賞者に他方の目を通じて視認させるための第2視差映像のいずれかが上記ディスプレイに表示される表示タイミングと、上記視認切替機構の視認可否の切替タイミングとの同期状態を上記観賞者に識別させる同期状態識別情報を提示させる提示制御ステップを含むことを特徴とする表示制御装置の制御方法。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
上記表示制御装置が上記視差映像を少なくとも表示させる上記ディスプレイと、を備えることを特徴とする表示装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の表示制御装置と、
請求項5から8のいずれか1項に記載のシャッターメガネと、
を備える立体映像観賞システム。
Priority Applications (1)
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JP2010244567A JP2012099964A (ja) | 2010-10-29 | 2010-10-29 | 表示制御装置、シャッターメガネ、情報記録媒体、制御プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、表示制御装置の制御方法、表示装置及び立体映像観賞システム |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104539933A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-04-22 | 北京奇艺世纪科技有限公司 | 立体视频播放方法及系统 |
CN111727400A (zh) * | 2018-03-01 | 2020-09-29 | 谷歌有限责任公司 | 虚拟和增强现实低持久性的主动式lcd快门 |
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2010
- 2010-10-29 JP JP2010244567A patent/JP2012099964A/ja not_active Withdrawn
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