JP2012099743A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents
固体撮像装置及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012099743A JP2012099743A JP2010247919A JP2010247919A JP2012099743A JP 2012099743 A JP2012099743 A JP 2012099743A JP 2010247919 A JP2010247919 A JP 2010247919A JP 2010247919 A JP2010247919 A JP 2010247919A JP 2012099743 A JP2012099743 A JP 2012099743A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main surface
- solid
- imaging device
- state imaging
- semiconductor substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
- Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
Abstract
【課題】回路ノイズ及び混色を低減しながら、高感度化を図る。
【解決手段】本発明の一形態に係る固体撮像装置10は、シリコン層101の第一主面側から入射した光を電荷に変換する第一導電型の複数のフォトダイオード111と、シリコン層101の第一主面側の表面に形成されている第二導電型の埋め込み層126と、フォトダイオード111間に形成されるとともに、シリコン層101の第二主面から埋め込み層126まで到達するように形成されている第二導電型の分離部120と、分離部120の第二主面側に形成されているトランジスタ112と、シリコン層101の第ニ主面側に形成されている周辺回路部130と、シリコン層101の、フォトダイオード111間の領域の第一主面側と、周辺回路部130が形成されている領域の第一主面側とに埋め込み形成されている導電性の遮光部119とを備える。
【選択図】図2A
【解決手段】本発明の一形態に係る固体撮像装置10は、シリコン層101の第一主面側から入射した光を電荷に変換する第一導電型の複数のフォトダイオード111と、シリコン層101の第一主面側の表面に形成されている第二導電型の埋め込み層126と、フォトダイオード111間に形成されるとともに、シリコン層101の第二主面から埋め込み層126まで到達するように形成されている第二導電型の分離部120と、分離部120の第二主面側に形成されているトランジスタ112と、シリコン層101の第ニ主面側に形成されている周辺回路部130と、シリコン層101の、フォトダイオード111間の領域の第一主面側と、周辺回路部130が形成されている領域の第一主面側とに埋め込み形成されている導電性の遮光部119とを備える。
【選択図】図2A
Description
本発明は、マトリックス状に配列されている複数の光電変換部を含む固体撮像装置に関する。
MOS型の固体撮像装置は、低消費電力駆動及び高速撮像が可能な装置として注目されており、デジタルカメラ、携帯機器カメラ及び車載カメラと幅広い分野で搭載され始めている。このような固体撮像装置では、最近の小型化及び多画素化の要望から、画素サイズの微細化が進んでいる。しかしながら、画素サイズが1μm台になると、配線層における開口率が可視光波長に近づくために、入射光がフォトダイオード部へ到達することが妨げられる。これにより、感度特性が悪化するという問題ある。また、隣接するフォトダイオードとのピッチが狭小となるため、斜入射光が隣接フォトダイオードへ漏れこむ可能性が増加する。これにより、混色特性が悪化するという問題がある。
そこで、このような特性悪化の対策として、特許文献1に記載されているように、フォトダイオードからの電荷を読み出すための配線層が形成されていない裏面から光を入射する構造(裏面照射型)が提案されている。
図7は、特許文献1に記載の従来の固体撮像装置の構造を示す断面図である。図7に示す固体撮像装置では、フォトダイオード部(光電変換部)222からの電荷を転送する垂直電荷転送路(VCCD)221が半導体基板201の第一面側の表面に形成されている。また、当該第一面側と反対の第二面側(裏面側)に、カラーフィルタ層223及びマイクロレンズ224が形成されている。そして、斜入射光が隣接画素へ漏れこむことを防止するために、半導体基板201内に埋め込まれるとともに、各カラーフィルタ層223の間まで形成されている遮光部材228が設けられている。また、裏面側の表面からフォトダイオード部222までの距離は9μmと厚くしている。
また、裏面側の表面に正孔引き抜き用の高濃度p++層225が設けられており、この上方に酸化膜226が形成され、さらに反射防止膜227が積層されている。また、遮光部材228を埋め込む箇所に、凹所を形成し、その後にタングステン膜をPVD(Physical Vapor Deposition)法又はCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用いて成膜する。そして、当該タングステン膜を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて反射防止膜227の位置まで研磨する。次に、遮光部材228をPVD又はCVD法で成膜して、埋め込まれた遮光部材228がある箇所のみ残存するように、エッチングでパターニングすることにより当該遮光部材228を形成する。これにより、遮光部材228が埋め込まれると同時に、当該遮光部材228が突出する形状となる。この構成により、量子効率を確保しながら、斜入射光による画素間の混色を防止することができる。
しかしながら、従来の構造では、次のような課題が生じる。
図7に示すような構造は、裏面側の表面からフォトダイオード部までの距離が離れている。これにより、特に短波長の可視光(青色光)がフォトダイオード部に到達するまでに半導体基板内で吸収されてしまう。よって、光電変換により蓄積されるフォトダイオード部の電荷量が少なくなるので、感度が低下する。例えば、450nm波長の光は、シリコンで構成される半導体基板で3μmの深さまで到達すると、ほぼ100%吸収される。つまり、裏面から3μm以上の深さにフォトダイオードを形成しても450nm波長の光は、ほぼ到達しないことになる。
一方で、フォトダイオード部を裏面側の表面の近くに形成すると、垂直電荷転送路(VCCD)に入射光が入り回路ノイズが増加する。これにより、スミアが発生するという課題が生じる。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、回路ノイズ及び混色を低減しながら、高感度化を図ることが可能な固体撮像装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一形態に係る固体撮像装置は、半導体基板と、前記半導体基板内に形成され、マトリックス状に配列されているとともに、前記半導体基板の第一主面側から入射した光を信号電荷に変換する第一導電型の複数の光電変換部と、前記半導体基板の、前記第一主面側の表面に形成されている、前記第一導電型と反対の第二導電型の埋め込み層と、前記半導体基板内の前記光電変換部間に形成されるとともに、前記半導体基板の、前記第一主面の反対側の第二主面から、前記埋め込み層まで到達するように形成されている、前記第二導電型の分離部と、前記分離部の前記第二主面側に形成されており、前記複数の光電変換部で変換された信号電荷を読み出すための複数の検出回路部と、前記半導体基板の前記第二主面側に形成されており、前記複数の光電変換部から前記複数の検出回路部を介して順次信号電荷を読み出す周辺回路部と、前記半導体基板の、前記光電変換部間の領域の前記第一主面側と、前記周辺回路部が形成されている領域の前記第一主面側とに埋め込み形成されている導電性の遮光部とを備える。
このような構成により、遮光部が検出回路部の上方に形成されているので、レンズ又はカラーフィルタと光電変換(フォトダイオード)部との距離を近くした場合でも、光電変換部の蓄積電荷を読み出すための検出回路部に光が入射することを防止できる。これにより、検出回路部内で光電変換が発生することに起因する回路ノイズを低減できるので、高感度化を実現できる。
さらに、遮光部が周辺回路部の上方に形成されているので、レンズ又はカラーフィルタと光電変換部との距離を近くした場合でも、周辺回路部に光が入射することを防止できる。これにより、周辺回路部で発生する回路ノイズを低減できるので、高感度化を実現できる。
さらに、光電変換部を第一主面(裏面)側の表面近傍に形成できるので、特に短波長(450nm)の可視光に対する感度を向上できる。また、分離部内に所定の厚みを有する遮光部を設けることにより、斜入射光による隣接画素への漏れこみを低減できる。これにより、混色を低減できる。
このように、本発明の一形態に係る固体撮像装置は、回路ノイズ及び混色を低減しながら、高感度化を図ることができる。
また、前記固体撮像装置は、さらに、前記第一主面側の前記半導体基板の上方に形成されている、シリコン酸化膜に比べて屈折率が高く、かつ前記半導体基板に比べて屈折率が低い反射防止膜と、前記反射防止膜の前記第一主面側の上方に形成されている、異なる波長の光を透過する複数のカラーフィルタとを備え、前記遮光部は、前記反射防止膜を貫通するとともに、前記カラーフィルタに到達しないように形成されていてもよい。
このような構成により、遮光部の形成工程でCMP法を用いてパターンを形成しても、半導体基板及び反射防止膜を研磨しなくてよい。これにより、遮光部の各々の厚みばらつきを低減できるので、各画素及び各固体撮像装置での感度特性バラツキを低減できる。
また、前記遮光部は、前記埋め込み層を貫通しないように形成されていてもよい。
このような構成により、遮光部側壁の結晶欠陥に起因する暗時発生電荷が光電変換部まで到達しないため、暗電流が低減できる。
また、前記検出回路部はトランジスタを含み、前記遮光部の幅は、前記分離部の幅より狭く、かつ前記トランジスタの活性領域の幅より広くてもよい。
このような構成により、検出回路部に光が入射することを防止できるので、検出回路部内で光電変換が発生することに起因する回路ノイズを低減できる。
また、前記遮光部は、前記埋め込み層と電気的に接続されていてもよい。
このような構成により、光電変換部間の分離部幅が狭小となった場合でも、埋め込み層の電位を、遮光部を介して固定できる。これにより、光電変換領域を増大させることにより高感度化を実現できるとともに、光電変換部内の全電荷を検出回路部により読み出すことができる。
また、前記遮光部は、タングステン、アルミニウム、銅及びチタンの何れかを含んでもよい。
このような構成により、遮光部のパターンを、CMP法を用いて容易に形成できる。
また、前記固体撮像装置は、さらに、前記カラーフィルタの前記第一主面側の上方に形成され、光を集光するレンズを備えてもよい。
このような構成により、遮光部による光反射を防止できるとともに、入射光の集光が可能となるので、感度を増加できる。
なお、本発明は、このような固体撮像装置として実現できるだけでなく、このような固体撮像装置を製造する固体撮像装置の製造方法として実現してもよい。
また、本発明は、このような固体撮像装置の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような固体撮像装置を備える撮像装置(カメラ)として実現できる。
以上より、本発明は、回路ノイズ及び混色を低減しながら、高感度化を図ることが可能な固体撮像装置及びその製造方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。また、本発明の効果を奏する範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、2次元状に配列された複数の画素部100を備える。また、半導体基板の第二主面側には、光電変換部からの信号電荷を読み出すための検出回路部及び周辺回路部が形成されている。さらに、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、当該半導体基板の第二主面と反対の第一主面(裏面)側の検出回路部及び周辺回路部の上方に、半導体基板内に埋め込まれた遮光部を備える。
これにより、レンズ又はカラーフィルタと光電変換部との距離を近くした場合でも、検出回路部及び周辺回路部に光が入射することを防止できる。よって、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、回路ノイズ及び混色を低減しながら、高感度化を図ることができる。
まず、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10の回路構成の一例について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10の一例を示す回路構成図である。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、図1に示すように、複数の画素部100がアレイ状に配列されたMOS(Metal Oxide Semiconductor)型の固体撮像装置である。図1に示すように、固体撮像装置10は、撮像領域17と、垂直シフトレジスタ18と、水平シフトレジスタ19と、出力端子21とを備える。なお、図1では、簡単化のため、4個の画素部100のみを記載しているが、固体撮像装置10が備える画素部100の数は任意の数でよい。
撮像領域17には、複数の画素部100が、アレイ状(行列状)に配列されている。
垂直シフトレジスタ18は、複数の画素部100の行を順次選択する。
水平シフトレジスタ19は、複数の画素部100の列を順次選択する。
複数の画素部100の各々は、光電変換部(フォトダイオード)11と、浮遊拡散層(フローティングディフュージョン)12と、転送トランジスタ13と、増幅トランジスタ14と、リセットトランジスタ15と、選択トランジスタ16とを備える。
光電変換部11は、入射光を光電変換することで、信号電荷を生成する。
転送トランジスタ13は、光電変換部11によって生成された信号電荷を浮遊拡散層12に転送する。
増幅トランジスタ14は、浮遊拡散層12に転送された信号電荷を増幅することで画素信号を生成する。
垂直シフトレジスタ18によって選択された行に配置されている選択トランジスタ16は、画素信号を出力信号線20へ伝達する。また、水平シフトレジスタ19は、選択した列の出力信号線20に伝達された画素信号を出力端子21へ伝達する。
また、リセットトランジスタ15は、浮遊拡散層12に蓄積されている余剰電荷を排出する。
なお、図1には示していないが、画素部100毎に、各光電変換部11の上方に、緑色光を透過する緑フィルタ、赤色光を透過する赤フィルタ、及び、青色光を透過する青フィルタのいずれかが形成される。
続いて、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10が備える画素部100の構成の一例について、図2A〜図2Cを用いて説明する。
図2Aは、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10の画素部100の周辺の構成例を示す断面図である。
本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、シリコン層(半導体基板)101と、支持基板102と、フォトダイオード111と、トランジスタ112と、絶縁膜113と、多層配線114と、シリコン酸化膜115及び117と、シリコン窒化膜116と、遮光部119と、分離部120と、カラーフィルタ122a、122b及び122cと、埋め込み層126とを備える。
シリコン層101は、第一主面と、当該第一主面の反対側の面である第二主面とを有する半導体基板である。
フォトダイオード111は、シリコン層101内に画素部100毎に形成されている。このフォトダイオード111は、第一主面側から入射した光を光電変換することで、信号電荷を生成する。例えば、フォトダイオード111は、n型(第一導電型)の拡散領域である。このフォトダイオード111は、半導体基板平面にマトリックス状(行列状)に配列されている。
また、フォトダイオード111は、光電変換部の一例であり、シリコン層101の第一主面側の表面付近から第二主面側の表面付近まで広がっている。なお、フォトダイオード111は、図1に示す光電変換部11に相当している。
また、トランジスタ112は、シリコン層101の第二主面側に形成されている。トランジスタ112は、複数のフォトダイオード111によって生成された信号電荷を読み出すために用いられる検出回路部に含まれる。
なお、トランジスタ112は、画素部100が備えるトランジスタであり、例えば、増幅トランジスタ14、又は、選択トランジスタ16である。言い換えると、上記検出回路部は、図1に示す、浮遊拡散層12と、転送トランジスタ13と、増幅トランジスタ14と、リセットトランジスタ15と、選択トランジスタ16とを含む。
分離部120は、複数のフォトダイオード111のそれぞれの間、及び、複数のフォトダイオード111とトランジスタ112との間に形成されている。分離領域112bは、複数のフォトダイオード111のそれぞれの間、及び、複数のフォトダイオード111とトランジスタ112との間を電気的に分離するSTI(Shallow Trench Isolation)である。また、分離部120は、例えば、p型(第二導電型)である。この分離部120は、シリコン層101の、第二主面から埋め込み層126まで到達するように形成されている。
また、図2Bは、分離部120を示す平面図である。なお、図2Bでは、簡単化のため、9個の画素部100のみを記載しているが、固体撮像装置10が備える画素部100の数は任意の数でよい。また、撮像領域17の一方にのみ周辺回路部130が配置されているが、周辺回路部130は、撮像領域17の複数の辺に配置されていてもよい。また、これらは後述する図2Cにおいても同様である。
また、図2Bにおいて、ハッチング部分が分離部120を示しており、点線は遮光部119の境界を示している。
なお、周辺回路部130は、複数のフォトダイオード111から複数の検出回路部を介して順次電荷を読み出す。また、この周辺回路部130は、例えば、図1に示す垂直シフトレジスタ18、及び水平シフトレジスタ19である。また、この周辺回路部130は、シリコン層101の第二主面側に形成されている。
埋め込み層126は、p型であり、シリコン層101の、第一主面側の表面に形成されている。言い換えると、埋め込み層126は、フォトダイオード111と第一主面との間、及び分離部120と第一主面との間に形成されている。
なお、シリコン層101の第一主面は、フォトダイオード111に光が入射する面である光入射面であり、図2では、シリコン層101の上面である。また、シリコン層101の第二主面は、光入射面と反対側の面であり、図2では、シリコン層101の下面である。なお、以下では、図2Aの記載にあわせて、第一主面側を上(上方)、第二主面側を下(下方)とも記す。
トランジスタ112は、MOS型構造を有する。このトランジスタ112は、拡散領域112aと、分離領域112bと、ゲート電極112cと、ゲート酸化膜(図示せず)とを含む。分離領域112bは、絶縁膜で構成されるSTIであり、拡散領域112aを取り囲むように形成されている。ゲート電極112cは、拡散領域112a下方にゲート酸化膜(図示せず)を介して、形成されている。また、拡散領域112aは、トランジスタ112のチャネルが形成される活性領域である。
絶縁膜113は、ゲート電極112c下方に形成されている。この絶縁膜113は、例えば、シリコン酸化膜、又は、シリコン窒化膜である。
多層配線114は、絶縁膜113内に形成されており、トランジスタ112を制御するために用いられる。
このように、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10では、光入射面とは反対側の面(第二主面)から、フォトダイオード111によって生成された信号電荷を電気信号として検出する。
支持基板102は、多層の絶縁膜113の下方に貼り合わされている。シリコン層101は、例えば、1〜5μmと薄層であるため、支持基板102は、例えば、シリコン基板であって、補強の役割を担う。これにより、固体撮像装置10の強度を向上させることができる。
シリコン酸化膜115は、シリコン層101の第一主面上に形成されている。シリコン窒化膜116は、シリコン酸化膜115上に形成されている。このシリコン窒化膜116は、反射防止膜として機能する。具体的には、シリコン窒化膜116は、シリコン酸化膜115より高屈折率の膜であり、5〜100nmの厚みで形成されている。このようにシリコン窒化膜116を設けることで、フォトダイオード111への入射光強度が増加する。例えば、緑色光(波長550nm)を高透過させるカラーフィルタ122bが上方に形成されているフォトダイオード111の感度が、約20%向上する。
なお、固体撮像装置10は、反射防止膜として、シリコン窒化膜116以外の膜を備えてもよい。具体的には、反射防止膜は、シリコン酸化膜115より高屈折率であり、シリコン層101より低屈折率の膜であればよい。例えば、固体撮像装置10は、反射防止膜として、チタン酸化物(TiO2)、タンタル酸化物(TaO)、酸化ハフニウム、又は酸化亜鉛の膜を備えてもよい。
シリコン酸化膜117は、シリコン窒化膜116上に形成されている。
また、フォトダイオード111間において、分離領域112b上には、分離部120が形成されている。これにより、フォトダイオード111に蓄積されている蓄積電荷が隣接画素へ漏れこむことを電気的な障壁で防止している。
カラーフィルタ122a〜122cは、シリコン層101の上方(シリコン酸化膜117上)に、画素毎に形成されている。
なお、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、例えば、ベイヤ配列の固体撮像装置である。例えば、カラーフィルタ122aは、青色光の透過率が高い青フィルタであり、カラーフィルタ122bは、緑色光の透過率が高い緑フィルタであり、カラーフィルタ122cは、赤色光の透過率が高い赤フィルタである。なお、各カラーフィルタ122a〜122cの厚みは、300〜1000nmである。
なお、ここでは、RGB系のカラーフィルタを用いる例を述べるが、補色系のフィルタ等の他の方式のカラーフィルタを用いてもよい。また、色配置はベイヤ配列以外であってもよい。
遮光部119は、シリコン層101の第一主面側の表面に埋め込まれている。この遮光部119は、シリコン窒化膜116、シリコン酸化膜115、及び埋め込み層126を貫通している。また、遮光部119は、分離部120に形成されているトランジスタ112上方に形成されている。また、遮光部119の上端は、カラーフィルタ122a〜122cに到達しないように形成されている。
この遮光部119は、斜入射光が、カラーフィルタの境界部を通過しての隣接画素のフォトダイオード111への到達すること、及びトランジスタ112の拡散領域112aへ到達することを防止する。なお、遮光部119は、画素部100間に、格子状に形成されている。また、図2Cは、遮光部119を示す平面図である。また、遮光部119の幅は、分離部120の幅より狭く、かつ拡散領域112aの幅より広い。また、図2Cにおいて、ハッチング部分が遮光部119を示しており、点線は分離部120の境界を示している。
また、遮光部119は、周辺回路部130の上方にも形成されている。これにより、周辺回路部130が光入射により誤動作することを防止するとともに、周辺回路部130の光ノイズ低減できる。
また、遮光部119は、導電性を有し、例えば、金属で構成される。具体的には、遮光部119には、薄膜での光遮光性が高いタングステン材料を用いる。また、遮光部119の膜厚は、200〜500nmである。なお、遮光部119は、アルミニウム、銅、又はチタンで構成されてもよい。この場合の遮光部119の膜厚は、タングステンを用いた場合と同様に200〜500nmである。また、遮光部119は、埋め込み層126の深さより深く形成されている。
このような遮光部119を形成することで、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、従来(第一主面側からフォトダイオードを9μm深さに形成する固体撮像装置)に比べ10倍以上、青色光(光波長450nm)に対する感度を向上できる。また、カラーフィルタ122a〜122cと第一主面間の距離が近くなっていても、遮光部119がフォトダイオード111の近距離にあることで斜入射光の隣接画素への漏れこみを低減できる。これらにより、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、遮光部119がシリコン層101の第二主面側の上方に形成されている固体撮像装置に比べて、30%以上、感度を向上できる。
また、CMP法で遮光部119のパターンを形成する際に、シリコン層101及びシリコン窒化膜116の厚みが変動しないため、画素間及び固体撮像装置間での感度特性ばらつきを低減できる。例えば、従来例に比べて、感度特性ばらつきを半減できる。
さらに、図3に示すように、カラーフィルタ122a〜122cの上方に、平坦化膜(図示せず)を介してマイクロレンズ124を形成してもよい。このマイクロレンズ124は、入射光をフォトダイオード111に集光する。これにより、さらなる高集光が可能となる。例えば、赤色光(波長650nm)を高透過させるカラーフィルタ122cが上方に形成されているフォトダイオード111の感度は、従来に比べ50%向上する。
さらに、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10では、トランジスタ112及び周辺回路部130の上方に、同構造の遮光部119を設けている。これにより、トランジスタ112を構成する拡散領域112aにおける光電変換に起因するノイズを低減できるので、例えば、感度を10%改善できる。
さらに、撮像領域17と周辺回路部130とで同様の高さの遮光部119を同時に形成できるため短TAT及び低コストを実現できる。また、カラーフィルタを簡便なスピンコート法で塗布しても段差起因による膜厚ムラが発生しない。よって、遮光部119が撮像領域17と周辺回路部130とで異なる高さの場合に比べて、感度特性ばらつきが半減できる。
また、図4は、固体撮像装置10の変形例である固体撮像装置10Aの断面図である。
図4に示す固体撮像装置10Aは、図2Aに示す固体撮像装置10の構成に対して、遮光部119Aの構成が遮光部119と異なる。
遮光部119Aは、埋め込み層126を貫通しない。この場合も、上記の場合と同様の効果が得られる。さらに、埋め込み層126より浅くに遮光部119Aを設けることで、遮光部119Aの側壁の結晶欠陥に起因する暗時発生電荷がフォトダイオード111への流入することを防止できる。例えば、VGA(Video Graphics Array)画素数の固体撮像装置で、暗時において69mV以上を出力する画素の数が100画素から、80画素以下まで減少する。
また、遮光部119(119A)を埋め込み層126と電気的に接続してもよい。これにより、分離部120が狭小幅となっても、安定的に埋め込み層126の電位を固定できる。例えば、分離部120の幅が0.4μmから0.2μmになっても、フォトダイオード111の蓄積電荷を全て読み出すことが可能である。一方、分離部120の幅が0.2μmであり、かつ遮光部119と埋め込み層126とを電気的に接続しない場合は、画素アレイの中心部分で、読み出せない電荷(残像電荷)が20個以上になる。
次に、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10の製造方法について、図5A〜図5Fを用いて説明する。図5A〜図5Fは、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10の製造過程における断面図である。
まず、図5Aに示すように、シリコン基板101A(SOI(Silicon On Insulator))内に、一般的な固体撮像装置の製造方法を用いて、フォトダイオード111、分離部120、埋め込み層126、トランジスタ112を含む各種トランジスタ、多層の絶縁膜113、及び、多層配線114を形成する。
続いて、図5Bに示すように、支持基板102としてのシリコン基板を絶縁膜113に貼り付ける。本発明の実施の形態では、接着剤(図示せず)を用いて支持基板102と絶縁膜113とを貼り付けている。なお、絶縁膜113をCMP法で平坦化し、次に、プラズマ中で表面活性化することにより、支持基板102と絶縁膜113とを貼り付けてもよい。
続いて、図5Cに示すように、フォトダイオード111を形成しているシリコン基板101Aを薄化加工する。具体的には、SOI基板のBOX層(シリコン酸化膜)まで薄化加工することで、シリコン層101を残す。なお、フォトダイオード111は、シリコン層101の表面近傍から裏面近傍まで到達する構造である。
続いて、図5Dに示すように、シリコン層101の第一主面の上方に、シリコン酸化膜115と、シリコン窒化膜116と、シリコン酸化膜117とを積層する。例えば、CVD法などを用いて、これらの膜を積層する。シリコン窒化膜116は、入射光がシリコン層101界面で反射することを低減する役割を担う。
続いて、図5Eに示すように、リソグラフィ法を用いてパターニングしたうえで、ドライエッチングを用いて、シリコン酸化膜115とシリコン窒化膜116とシリコン酸化膜117とを貫通する、格子状の溝を、シリコン層101の第一主面側に形成する。その後、タングステンで構成される金属膜をスパッタリング法又はCVD法を用いて成膜することで、当該金属膜を溝内に埋め込む。その後、CMP法を用いて当該金属膜を研磨する。このとき、当該金属膜とシリコン酸化膜117との研磨速度の違いを利用して、溝内のみに金属膜を残存させることで、格子状の遮光部119を撮像領域17内に形成する。また、このとき、シリコン窒化膜116が研磨されないようにしている。これにより、各画素及び固体撮像装置でのフォトダイオード111への入射光の強度バラツキを低減している。また、フォトダイオード111の上方に遮光部119が配置されることで遮光部119が入射光を妨げないように、遮光部119の幅を、分離部120幅より狭く形成している。
また、周辺回路部130にも同様の断面構造で遮光部119を設けるが、当該遮光部119の形状は、島状又は格子状等の任意の形でよい。
また、画素部100内の遮光部119へ電圧印加する場合は、遮光部119とパッドとを電気的に接続する必要がある。この場合、周辺回路部130及び撮像領域17の遮光部119は、この配線としても用いられる。
また、シリコン層101内に形成される溝は、埋め込み層126の深さより深くまで形成されている。つまり、当該溝は、分離部120内まで形成されている。これにより、斜入射光が隣接フォトダイオードへの漏れこむことを防止できるとともに、溝側面の暗時発生電荷がフォトダイオード111へ流入することを防止できる。これらにより、感度を向上できる。
また、本実施の形態では、例えば、分離部120の幅は0.4μmであり、トランジスタ112の拡散領域112aの幅は0.2μmである。また、遮光部119の幅は約0.3μmであり、その厚さは約0.4μmである。
続いて、図5Fに示すように、有機膜で構成される絶縁膜又はシリコン酸化膜117を、遮光部119を覆うために、塗布法又はCVD法などを用いて成膜する。
続いて、ベイヤ配列となるように、塗布法を用いてカラーフィルタ122a〜122cを形成する。これにより、図2に示す構造が形成される。なお、裏面側(第二主面側)にパッド開口が形成されることを考慮して、パッド上方にはカラーフィルタ122a〜122cを配置していない。
続いて、カラーフィルタ122a〜122cの上方に平坦化するための有機膜(図示せず)を形成し、その後、従来と同様の方法でマイクロレンズ124を形成する。
以上の工程を経ることで、図3に示す固体撮像装置10を製造することができる。
以上のように、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、シリコン窒化膜116を貫通するとともにシリコン層101内に形成される、金属で構成される遮光部119を備える。さらに、遮光部119の幅が検出回路部(トランジスタ112)の拡散領域112aの幅より広い。また、周辺回路部130にも同構造の遮光部119を設ける。
これらにより、本発明の実施の形態に係る固体撮像装置10は、斜入射による隣接フォトダイオードへの光漏れこみを低減できる。さらに、当該固体撮像装置10は、カラーフィルタ122a〜122cとフォトダイオード111との間の距離を近づけた場合でも、検出回路部及び周辺回路部130のノイズの増加を抑制できるので、高感度化を実現できる。また、当該固体撮像装置10は、カラーフィルタ122a〜122cとフォトダイオード111との間の距離を近づけることによる高集光を実現できる。
また、当該固体撮像装置10は、遮光部119を形成するための溝を分離部120内に設けることで、溝側壁部の結晶欠陥に起因する暗時発生電荷がフォトダイオード111へ流入することを防止できる。これにより、高感度化を実現できる。また、段差が少ない状態で、塗布法を用いてカラーフィルタ122a〜122cを形成できるので、カラーフィルタ122a〜122cの厚みのばらつきに起因する画素間又は固体撮像装置の感度特性バラツキを低減できる。
以上、本発明に係る固体撮像装置及びその製造方法について、実施の形態及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態及び変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を当該実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上述したように、遮光部119は、埋め込み層126より浅い位置に形成されてもよい。これにより、溝側壁部の結晶欠陥に起因する暗時発生電荷が、フォトダイオード111から距離的に遠くなるめに、当該暗時発生電荷がフォトダイオード111に流入することを防止できる。
以下では、図4に示す、埋め込み層126内で遮光部119Aが終端している固体撮像装置10Aの製造方法の一例について、図6A〜図6Cを用いて説明する。
図6A〜図6Cは、本発明の実施の形態の変形例に係る固体撮像装置10Aの製造過程における断面図である。
なお、シリコン酸化膜117を形成するまでの工程は、上述した図5A〜図5Dに示す工程と同じであるので説明は省略する。
図5Dに示す工程の後、図6Aに示すように、リソグラフィ法を用いてパターニングしたうえで、ドライエッチングを用いて、シリコン酸化膜115とシリコン窒化膜116とシリコン酸化膜117とを貫通する、格子状の溝を、シリコン層101の第一主面側に形成する。その際に、溝の深さが埋め込み層126より深くならないように、当該溝の深さを、エッチング時間を調整することで調整する。その後、タングステンで構成される金属膜をスパッタリング法又はCVD法を用いて成膜することで、当該金属膜を溝内に埋め込む。その後、CMP法を用いて当該金属膜を研磨する。このとき、当該金属膜とシリコン酸化膜117との研磨速度の違いを利用して、溝内のみに金属膜を残存させることで、格子状の遮光部119Aを撮像領域17内に形成する。また、遮光部119Aの幅は約0.3μmであり、厚さは約0.3μmである。また、遮光部119Aが分離部120まで到達しないため、遮光部119Aの厚さが薄くなり遮光性が低減される場合には、シリコン窒化膜116上のシリコン酸化膜117の厚みを厚くすることで、遮光部119Aの厚みを調節してもよい。
続いて、図6Bに示すように、遮光部119Aを覆うために、有機膜で構成される絶縁膜又はシリコン酸化膜117を、塗布法又はCVD法などにより成膜する。
続いて、図6Cに示すように、ベイヤ配列となるように、塗布法を用いてカラーフィルタ122a〜122cを形成する。なお、裏面側(第二主面側)にパッド開口が形成されることを考慮して、パッド上方にはカラーフィルタ122a〜122cを配置していない。
続いて、カラーフィルタ122a〜122cの上方に平坦化するための有機膜(図示せず)を形成し、その後、従来と同様の方法でマイクロレンズ124を形成する。以上により、図4に示す構造が形成される。
以上のようにして、カラーフィルタ122a〜122cとフォトダイオード111との間の距離を近づけても高集光が可能となる。また、遮光部119Aを形成するための溝を分離部120内に設けることで、遮光部119Aの側壁部の結晶欠陥に起因する暗時発生電荷がフォトダイオード111へ流入することを防止できる。また、撮像領域17内の検出回路部及び周辺回路部130に入射光が到達しないので回路ノイズの発生を抑制できる。さらに、斜入射光の隣接画素への漏れこみを低減できるので、高感度化が実現できる。なお、遮光部119Aの形成方法は、上記説明に限らず、他の方法を用いて形成してもよい。
また、上記実施の形態に係る固体撮像装置に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、上記図において、各構成要素の角部及び辺を直線的に記載しているが、製造上の理由により、角部及び辺が丸みをおびたものも本発明に含まれる。
また、上記実施の形態に係る、固体撮像装置、及びその変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
また、上記で用いた数字は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、上記で示した各構成要素の材料は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された材料に制限されない。
本発明は、固体撮像装置に適用できる。また、本発明は、デジタルカメラなどの撮像装置に利用することができる。
10、10A 固体撮像装置
11 光電変換部
12 浮遊拡散層
13 転送トランジスタ
14 増幅トランジスタ
15 リセットトランジスタ
16 選択トランジスタ
17 撮像領域
18 垂直シフトレジスタ
19 水平シフトレジスタ
20 出力信号線
21 出力端子
100 画素部
101 シリコン層
101A シリコン基板
102 支持基板
111 フォトダイオード
112 トランジスタ
112a 拡散領域
112b 分離領域
112c ゲート電極
113 絶縁膜
114 多層配線
115 シリコン酸化膜
116 シリコン窒化膜
117 シリコン酸化膜
119、119A 遮光部
120 分離部
122a、122b、122c カラーフィルタ
124 マイクロレンズ
126 埋め込み層
130 周辺回路部
201 半導体基板
221 垂直電荷転送路
222 フォトダイオード部
223 カラーフィルタ層
224 マイクロレンズ
225 高濃度p++層
226 酸化膜
227 反射防止膜
228 遮光部材
11 光電変換部
12 浮遊拡散層
13 転送トランジスタ
14 増幅トランジスタ
15 リセットトランジスタ
16 選択トランジスタ
17 撮像領域
18 垂直シフトレジスタ
19 水平シフトレジスタ
20 出力信号線
21 出力端子
100 画素部
101 シリコン層
101A シリコン基板
102 支持基板
111 フォトダイオード
112 トランジスタ
112a 拡散領域
112b 分離領域
112c ゲート電極
113 絶縁膜
114 多層配線
115 シリコン酸化膜
116 シリコン窒化膜
117 シリコン酸化膜
119、119A 遮光部
120 分離部
122a、122b、122c カラーフィルタ
124 マイクロレンズ
126 埋め込み層
130 周辺回路部
201 半導体基板
221 垂直電荷転送路
222 フォトダイオード部
223 カラーフィルタ層
224 マイクロレンズ
225 高濃度p++層
226 酸化膜
227 反射防止膜
228 遮光部材
Claims (8)
- 半導体基板と、
前記半導体基板内に形成され、マトリックス状に配列されているとともに、前記半導体基板の第一主面側から入射した光を信号電荷に変換する第一導電型の複数の光電変換部と、
前記半導体基板の、前記第一主面側の表面に形成されている、前記第一導電型と反対の第二導電型の埋め込み層と、
前記半導体基板内の前記光電変換部間に形成されるとともに、前記半導体基板の、前記第一主面の反対側の第二主面から、前記埋め込み層まで到達するように形成されている、前記第二導電型の分離部と、
前記分離部の前記第二主面側に形成されており、前記複数の光電変換部で変換された信号電荷を読み出すための複数の検出回路部と、
前記半導体基板の前記第二主面側に形成されており、前記複数の光電変換部から前記複数の検出回路部を介して順次信号電荷を読み出す周辺回路部と、
前記半導体基板の、前記光電変換部間の領域の前記第一主面側と、前記周辺回路部が形成されている領域の前記第一主面側とに埋め込み形成されている導電性の遮光部とを備える
固体撮像装置。 - 前記固体撮像装置は、さらに、
前記第一主面側の前記半導体基板の上方に形成されている、シリコン酸化膜に比べて屈折率が高く、かつ前記半導体基板に比べて屈折率が低い反射防止膜と、
前記反射防止膜の前記第一主面側の上方に形成されている、異なる波長の光を透過する複数のカラーフィルタとを備え、
前記遮光部は、前記反射防止膜を貫通するとともに、前記カラーフィルタに到達しないように形成されている
請求項1記載の固体撮像装置。 - 前記遮光部は、前記埋め込み層を貫通しないように形成されている
請求項1記載の固体撮像装置。 - 前記検出回路部はトランジスタを含み、
前記遮光部の幅は、前記分離部の幅より狭く、かつ前記トランジスタの活性領域の幅より広い
請求項1記載の固体撮像装置。 - 前記遮光部は、前記埋め込み層と電気的に接続されている
請求項1記載の固体撮像装置。 - 前記遮光部は、タングステン、アルミニウム、銅及びチタンの何れかを含む
請求項1記載の固体撮像装置。 - 前記固体撮像装置は、さらに、
前記カラーフィルタの前記第一主面側の上方に形成され、光を集光するレンズを備える
請求項1記載の固体撮像装置。 - 半導体基板内に、マトリックス状に配列されているとともに、前記半導体基板の第一主面側から入射した光を信号電荷に変換する第一導電型の複数の光電変換部を形成する工程と、
前記半導体基板の、前記第一主面側の表面に、前記第一導電型と反対の第二導電型の埋め込み層を形成する工程と、
前記半導体基板内の前記光電変換部間に、前記半導体基板の、前記第一主面の反対側の第二主面から、前記埋め込み層まで到達するように、前記第二導電型の分離部を形成する工程と、
前記分離部の前記第二主面側に、前記複数の光電変換部で変換された信号電荷を読み出すための複数の検出回路部を形成する工程と、
前記半導体基板の前記第二主面側に、前記複数の光電変換部から前記複数の検出回路部を介して順次信号電荷を読み出す周辺回路部を形成する工程と、
前記半導体基板の、前記光電変換部間の領域の前記第一主面側と、前記周辺回路部が形成されている領域の前記第一主面側とに導電性の遮光部を埋め込み形成する工程とを含む
固体撮像装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010247919A JP2012099743A (ja) | 2010-11-04 | 2010-11-04 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010247919A JP2012099743A (ja) | 2010-11-04 | 2010-11-04 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012099743A true JP2012099743A (ja) | 2012-05-24 |
Family
ID=46391292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010247919A Pending JP2012099743A (ja) | 2010-11-04 | 2010-11-04 | 固体撮像装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012099743A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104465680A (zh) * | 2013-09-13 | 2015-03-25 | 台湾积体电路制造股份有限公司 | 半导体器件及其制造方法 |
CN108695346A (zh) * | 2017-03-29 | 2018-10-23 | 三星电子株式会社 | 图像传感器 |
WO2019078291A1 (ja) * | 2017-10-20 | 2019-04-25 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置 |
JP2021040166A (ja) * | 2016-04-28 | 2021-03-11 | キヤノン株式会社 | 光電変換装置およびカメラ |
-
2010
- 2010-11-04 JP JP2010247919A patent/JP2012099743A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104465680A (zh) * | 2013-09-13 | 2015-03-25 | 台湾积体电路制造股份有限公司 | 半导体器件及其制造方法 |
CN104465680B (zh) * | 2013-09-13 | 2017-07-14 | 台湾积体电路制造股份有限公司 | 半导体器件及其制造方法 |
JP2021040166A (ja) * | 2016-04-28 | 2021-03-11 | キヤノン株式会社 | 光電変換装置およびカメラ |
CN108695346A (zh) * | 2017-03-29 | 2018-10-23 | 三星电子株式会社 | 图像传感器 |
US10304887B2 (en) | 2017-03-29 | 2019-05-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image sensor |
US10644053B2 (en) | 2017-03-29 | 2020-05-05 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image sensor |
US11081513B2 (en) | 2017-03-29 | 2021-08-03 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Image sensor |
WO2019078291A1 (ja) * | 2017-10-20 | 2019-04-25 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置 |
JPWO2019078291A1 (ja) * | 2017-10-20 | 2020-11-26 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置 |
US11456323B2 (en) | 2017-10-20 | 2022-09-27 | Sony Semiconductor Solutions Corporation | Imaging unit |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11735620B2 (en) | Solid-state imaging device having optical black region, method of manufacturing the same, and electronic apparatus | |
US9287423B2 (en) | Solid-state imaging device and method of manufacturing the solid-state imaging device | |
JP6126593B2 (ja) | 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法、及び、電子機器 | |
US9006807B2 (en) | Solid-state image sensing device and camera | |
US8835981B2 (en) | Solid-state image sensor | |
CN109616484B (zh) | 固态成像器件及电子装置 | |
US8916917B2 (en) | Solid-state imaging device | |
JP2012169530A (ja) | 固体撮像装置、および、その製造方法、電子機器 | |
US11670661B2 (en) | Image sensor and method of fabricating same | |
JP2012099743A (ja) | 固体撮像装置及びその製造方法 | |
JP2013016702A (ja) | 固体撮像装置及びカメラモジュール | |
JP2018207049A (ja) | 固体撮像素子およびその製造方法 |