JP2012099130A - フォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の者に関係するデジタル文書情報のみを抽出し、訴訟の証拠資料作成のための作業負荷の軽減を図ることができるシステムを提供する。
【解決手段】利用者情報に含まれる少なくとも1人以上の利用者から、特定の者を指定し、指定された特定の者に関するアクセス履歴情報に基づいて、特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出し、抽出されたデジタル文書情報の文書ファイルそれぞれが、訴訟に関連するものであるか否かを示す付帯情報を設定し、付帯情報に基づき、訴訟に関連する文書ファイルを出力する。
【選択図】図1

Description

本発明はフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムに関し、特に訴訟に関連するデジタル文書情報を収集するためのフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムに関するものである。
従来、フォレンジックという不正アクセスや機密情報漏洩などコンピュータに関する犯罪や法的紛争が生じた際に、原因究明や捜査に必要な機器やデータ、電子的記録を収集・分析し、その法的な証拠性を明らかにする手段や技術が提案されている。
特に、米国民事訴訟では、eDiscovery(電子証拠開示)等が求められており、当該訴訟の原告および被告のいずれもが、関連するデジタル情報をすべて証拠として提出する責任を負うため、コンピュータやサーバに記録されたデジタル情報を証拠として、提出しなければならない。
一方、ITの急速な発達と普及に伴い、今日のビジネスの世界ではほとんどの情報がコンピュータで作成されているため、同一企業内であっても多くのデジタル情報が氾濫している。
そのため、法廷への証拠資料提出のための準備作業を行う過程において、当該訴訟に必ずしも関連しない機密なデジタル情報までも証拠資料として含めてしまうミスが生じやすく、当該訴訟に関連しない機密なデジタル情報を提出してしまうことが問題になっていた。
近年、フォレンジックシステムに関する技術が、特許文献1および特許文献2に提案されている。特許文献1には、証拠性保持の証明が可能な方法で不正行為者の特定が効率的に実施でき、その特定の信頼性が人的要素に影響され難いフォレンジックシステムについて開示されている。
また、特許文献2には、個人情報の漏洩による損害に対して保険金を支払う情報損害保険システムであって、犯人の特定及び法的措置という事後対応を行うフォレンジックを損害補填の内容とするフォレンジックシステムについて開示されている。
特開2006−178521公報
特開2007−148731公報
しかしながら、例えば、特許文献1および特許文献2のようなフォレンジックシステムでは、特定の者に関連したデジタル文書情報を収集する際には、その者がアクセスすることが可能なデジタル文書情報を特定し、その全ての情報を収集することが可能であるが、その者のアクセス権の設定が広いほど、結果として膨大な情報を収集することとなってしまう。
また、その者にアクセス権が設定されている情報を全て収集するに際し、その者が組織内での地位が上位である者であると、アクセス権は、広く設定されている傾向にあるため、実際にはその者が閲覧したこともない訴訟とは関連性の無い電子書類が大量に収集されてしまうことになる。
そのため、その収集した膨大な情報の中から、その者に関係する書類だけを探し出すために分析および確認することは、多大な労力と費用がかかるという問題があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、訴訟に関係する者がアクセス権のある全てのデジタル情報を分析するのではなく、当該関係する者がアクセスをしたデジタル情報を分析するフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明のフォレンジックシステムは、複数のコンピュータまたはサーバに記録されたデジタル情報を取得し、取得されたデジタル情報を分析するフォレンジックシステムにおいて、複数の文書ファイルにより構成されるデジタル文書情報と、複数のコンピュータまたはサーバを利用する利用者に関する利用者情報と、利用者がサーバに記録された文書ファイルにアクセスしたことを示すアクセス履歴情報とを含むデジタル情報を取得するデジタル情報取得部と、デジタル情報取得部により取得されたデジタル情報を記録する記録部と、記録されたデジタル情報を表示する表示部と、表示部を介して、利用者情報に含まれる少なくとも一人以上の利用者から、特定の者を指定する特定者指定部と、指定された特定の者に関するアクセス履歴情報に基づいて、特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出するデジタル文書情報抽出部と、表示部を介して、抽出されたデジタル文書情報の文書ファイルそれぞれが、訴訟に関連するものであるか否かを示す付帯情報を設定する付帯情報設定部と、付帯情報に基づき、訴訟に関連する文書ファイルを出力する出力部とを備えたことを特徴とするものである。
「アクセス履歴情報」とは、複数のコンピュータのいずれかを利用した利用者が、サーバに記録されたデジタル文書情報に対して、アクセスしたことを示すものである。例えば、利用者はだれであるかを示す利用者IDと、どの時期にその利用者がどのデジタル文書情報にアクセスしたかを示すアクセス情報とを含むものである。
「デジタル情報取得部」は、複数のコンピュータまたはサーバに記録されたデジタル情報を取得するものであって、取得する方法としては、例えば、上記コンピュータまたはサーバに記録されたデジタル情報をある電子媒体にコピーし、当該電子媒体を介してフォレンジックシステムにコピーさせるか、もしくは上記コンピュータまたはサーバと、フォレンジックシステムをネットワーク回線を介して接続し、コンピュータまたはサーバに記録されたデジタル情報をフォレンジックシステムにデジタル情報をコピーする等により、デジタル情報の保全収集を行う。また、この「デジタル情報取得部」は、上記サーバとは異なる第二のサーバに記録された、第二のデジタル文書情報、第二の利用者情報および第二のアクセス履歴情報を含む第二のデジタル情報を取得するものであって、本発明のフォレンジックシステムは、上記デジタル情報のみならず、第二のデジタル情報を用いることができるものであって、第二のアクセス履歴情報に基づいて、第二のデジタル文書情報を抽出するものであってもよい。
本発明のフォレンジックシステムは、更に、記録されたデジタル文書情報から、複数の文書ファイル毎にテキスト情報を抽出するテキスト情報抽出部と、キーワードを指定するキーワード指定部と、抽出されたテキスト情報に基づいて、指定されたキーワードを含む文書ファイルを検索する検索部とを備え、付帯情報設定部が、検索された文書ファイルに対して、付帯情報を設定することを特徴とするものであってもよい。
本発明のフォレンジックシステムは、更に、記録部により記録されたデジタル文書情報の文書ファイルを所定のデータ形式に変換するデータ変換部を備え、データ変換部により変換された文書ファイルが、出力部により出力される前までの間、変換されたデータ形式と同一のまま処理されることを特徴とするものであってもよい。
本発明のフォレンジックシステムは、更に、取得されたデジタル文書情報のデータ形式毎のデータ容量から表わされる統計データ、または検索されたデジタル文書情報のデータ形式毎のデータ容量から表わされる統計データを作成する統計データ作成部を備えたことを特徴とするものであってもよい。
本発明のフォレンジックシステムは、更に改めてデジタル情報を取得する際に、その取得する日時を計時する計時部を備え、デジタル情報は、更にデジタル文書情報を保管するフォルダ情報を備えるものであって、デジタル情報取得部は、以前に計時部により計時された日時より以後に作成された、デジタル文書情報およびフォルダ情報を取得し、該取得されたデジタル文書情報およびフォルダ情報に関連する、利用者情報およびアクセス履歴情報を取得するものであってもよい。
「サーバ」は、単数以上のサーバであって、例えば、複数のサーバにより構成されるものであってもよい。また、例えば、「サーバ」は、メールサーバ、ファイルサーバ、文書管理サーバのいずれか2つ以上であることを特徴とするものであってもよい。
本発明のフォレンジックシステムは、複数のフォレンジックシステム用サーバにより構成されるものであって、デジタル情報抽出部と、検索部とがそれぞれ、フォレンジックシステム用サーバに分離されたものであり、更に、分離されたフォレンジックシステム用サーバがネットワークを介して、接続されたものであってもよい。
本発明のフォレンジックシステムは、付帯情報設定部を複数備えたものであり、異なるオペレータにより付帯情報を設定することができることを特徴とするものである。
「表示部」は、デジタル情報を表示できるディスプレイ等をいう。また、「記録されたデジタル情報を表示する」というのは、利用者情報、デジタル文書情報、アクセス履歴情報を全て表示してもよいし、それらの情報のうち少なくとも一つを表示してもよいし、それらの情報の属性情報(例えば、利用者の氏名、文書ファイルのファイル名、アクセスした者、時期、文書ファイル等)のうち少なくとも一つを表示してもよい。
「出力部」は、デジタル文書情報を何らかのプロダクションとして出力するものであって、例えば、プリンタ、デジタル文書ファイル作成装置のいずれかであればよい。
本発明のフォレンジック方法は、複数のコンピュータまたはサーバに記録されたデジタル情報を取得し、該取得されたデジタル情報を分析するフォレンジック方法において、複数の文書ファイルにより構成されるデジタル文書情報と、複数のコンピュータまたはサーバを利用する利用者に関する利用者情報と、該利用者がサーバに記録された文書ファイルにアクセスしたことを示すアクセス履歴情報とを含むデジタル情報を取得するステップと、取得されたデジタル情報を記録するステップと、記録されたデジタル情報を表示するステップと、利用者情報に含まれる利用者から、特定の者を指定するステップと、指定された特定の者に関するアクセス履歴情報に基づいて、特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出するステップと、抽出されたデジタル文書情報の文書ファイルそれぞれが、訴訟に関連するものであるか否かを示す付帯情報を設定するステップと、付帯情報に基づき、訴訟に関連する文書ファイルを出力することを特徴とする。
本発明のフォレンジックプ
ログラムは、複数のコンピュータまたはサーバに記録されたデジタル情報を取得し、該取得されたデジタル情報を分析するフォレンジックプログラムにおいて、コンピュータに、複数の文書ファイルにより構成されるデジタル文書情報と、複数のコンピュータまたはサーバを利用する利用者に関する利用者情報と、該利用者がサーバに記録された文書ファイルにアクセスしたことを示すアクセス履歴情報とを含むデジタル情報を取得する機能取得されたデジタル情報を記録する機能と、記録されたデジタル情報を表示する機能と利用者情報に含まれる利用者から、特定の者を指定する機能と、指定された特定の者に関するアクセス履歴情報に基づいて、特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出する機能と、抽出されたデジタル文書情報の文書ファイルそれぞれが、訴訟に関連するものであるか否かを示す付帯情報を設定する機能と、付帯情報に基づき、訴訟に関連する文書ファイルを出力する機能とを実現させるものである。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明のフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムによれば、特定の者を指定し、指定された特定の者に関するアクセス履歴情報に基づいて、特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出し、抽出されたデジタル文書情報の文書ファイルそれぞれが、訴訟に関連するものであるか否かを示す付帯情報を設定し、付帯情報に基づき、訴訟に関連する文書ファイルを出力することにより、訴訟関係者である特定の者が有するアクセスできる権限の範囲内にある全てのデジタル文書情報を確認することなく、その特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出し、分析および確認することを可能にする。
これにより、氾濫するデジタル文書情報の中でも、特定の者に関係するデジタル文書情報のみを抽出し、訴訟の証拠資料作成のための作業負荷の軽減を図ることができる。
本発明のフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムによれば、第二のサーバに記録された第二のデジタル情報を用いることができるものであって、第二のアクセス履歴情報に基づいて、第二のデジタル文書情報を抽出するに際し、複数のサーバに記録された多くのデジタル情報全てを確認することなく、第二のサーバに記録されたデジタル文書情報のうち、特定の者がアクセスしたもののみを抽出し、分析および確認することを可能にする。
本発明のフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムによれば、更に、テキスト情報抽出部と、キーワード指定部と、検索部とを備え、付帯情報設定部が、検索された文書ファイルに対して、付帯情報を設定するに際し、サーバに記録されたデジタル文書情報のうち、特定の者がアクセスしたもののみであって、所定の検索により、訴訟に関連する可能性のあるデジタル文書情報の母集団を絞り込むことが可能になる。
本発明のフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムによれば、データ変換部により変換された文書ファイルが、出力部により出力される前までの間、変換されたデータ形式と同一のまま処理されるに際し、処理フローの中途でのデータフォーマット変換の無駄な工程を削減でき、デジタル文書情報の品質劣化のリスクを排除することができる。
本発明のフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムによれば、更に、統計データ作成部を備えた際に、統計データをオペレータに可視化して提供できるため、訴訟準備に要する労力を早期に把握することができる。
本発明のフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムによれば、更に、デジタル情報取得部は、以前に計時部により計時された日時より以後に作成された、デジタル文書情報およびフォルダ情報を取得し、該取得されたデジタル文書情報およびフォルダ情報に関連する、利用者情報およびアクセス履歴情報を取得するに際し、デジタル情報の差分収集を可能とし、毎回サーバ等から同一のデジタル情報を重複して取得する負荷を軽減することができる。
本発明のフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムによれば、デジタル情報抽出部と、検索部とがそれぞれ、フォレンジックシステム用サーバに分離されたものであるに際し、それぞれのサーバにより各処理部の計算工程を分散することにより、システム全体の処理能力を向上させることができる。
本発明のフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムによれば、付帯情報設定部を複数備えたものである際には、付帯情報設定部は、異なるオペレータにより付帯情報を設定することができることにより、法廷への証拠資料であるか否かの判定を複数人で判定することで早期に準備作業を行うことを可能にする。
本発明の第1の実施形態におけるフォレンジックシステムの構成を表す機能ブロック図 本発明のフォレンジックシステムサービスの流れを表す図 本発明のフォレンジックシステムの処理フローを表す図 本発明の第2の実施形態におけるフォレンジックシステムの構成を表す機能ブロック図
1 フォレンジックシステム2〜5 PC10 サーバ20 デジタル情報取得部30 記録部40 表示部45 表示制御部50 特定者指定部60 デジタル文書情報抽出部70 付帯情報設定部80 テキスト情報取得部90 キーワード指定部100 検索部110 データ変換部120 出力部130 統計データ作成部140 計時部150 CPU160 制御部
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態におけるフォレンジックシステム1の構成を表す機能ブロック図である。
図1に示すフォレンジックシステム1は、複数のコンピュータ(PC2〜5)およびサーバ10に記録されたデジタル情報を取得し、取得されたデジタル情報を分析するフォレンジックシステム1において、複数の文書ファイルにより構成されるデジタル文書情報と、複数のコンピュータ(PC2〜5)またはサーバ10を利用する利用者に関する利用者情報と、該利用者がサーバ10に記録された文書ファイルにアクセスしたことを示すアクセス履歴情報とを含むデジタル情報を取得するデジタル情報取得部20と、デジタル情報取得部20により取得されたデジタル情報を記録する記録部30と、記録されたデジタル情報を表示する表示部40と、表示部40を介して、利用者情報に含まれる利用者から、特定の者を指定する特定者指定部50と、指定された特定の者に関するアクセス履歴情報に基づいて、特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出するデジタル文書情報抽出部60と、表示部40を介して、抽出されたデジタル文書情報の文書ファイルそれぞれが、訴訟に関連するものであるか否かを示す付帯情報を設定する付帯情報設定部60と、付帯情報に基づき、訴訟に関連する文書ファイルを出力する出力部120とを備えたものである。
制御部160は、表示制御部45、デジタル文書情報抽出部60、テキスト情報取得部80、管理部85、検索部100、データ変換部110、統計データ作成部130、計時部140、CPU150を備えるものである。
また、フォレンジックシステム1は、キーボード、マウスまたは表示部40がタッチパネル機能を備えるときにはタッチパネルなどのデータ入力装置を備え、このデータ入力装置として、特定者指定部50、付帯情報設定部70およびキーワード指定部90がある。
特定者指定部50、付帯情報設定部70およびキーワード指定部90は、それぞれ別のデータ入力装置であってもよいし、同一のデータ入力装置であってもよい。
また、出力部70は、電子媒体にデータを記録する記録装置またはプリンタ等である。
なお、図1に示すようなフォレンジックシステム1の構成は、補助記憶装置(不図示)に読み込まれたフォレンジックプログラムをコンピュータ上でCPU150により計算・実行することにより実現される。このとき、このフォレンジックプログラムは、CD−ROM等の記憶媒体に記憶され、もしくはインターネット等のネットワークを介して配布され、コンピュータにインストールされるものである。
以下、本発明の第1の実施形態では、フォレンジックシステム1はパーソナルコンピュータとして説明するが、フォレンジックシステム1は、サーバ、携帯端末型のコンピュータ機等であってもよいし、後述する第2の実施形態のようなネットワーク型のシステム構成であってもよい。
デジタル情報取得部20は、利用者が利用していたPC2〜5またはサーバ10に記録されたデジタル情報を取得するものである。
例えば、デジタル情報取得部20は、PC2〜5またはサーバ10に記録されたデジタル情報をある電子媒体(例えば、USB、CD、DVD等)にコピーし、当該電子媒体を介してフォレンジックシステムに、デジタル情報をコピーさせる。
また、PC2〜5またはサーバ10と、フォレンジックシステム1とをネットワーク回線を介して接続した場合、デジタル情報取得部20は、PC2〜5またはサーバ10に記録されたデジタル情報を、ネットワークを介してデータ送信を受け付けることにより、デジタル情報の保全収集を行う。
また、デジタル情報取得部20は、サーバ10とは異なるサーバ(第二のサーバという)に記録された、第二のデジタル文書情報、第二の利用者情報および第二のアクセス履歴情報を含む第二のデジタル情報を取得するものであってもよい。
この場合、フォレンジックシステム1は、サーバ10のデジタル情報のみならず、第二のサーバに記録された第二のデジタル情報を用いることができるものであって、第二のアクセス履歴情報に基づいて、第二のデジタル文書情報を抽出するものであってもよい。
フォレンジックシステム1は、更に、記録されたデジタル文書情報から、複数の文書ファイル毎にテキスト情報を抽出するテキスト情報抽出部80と、キーワードを指定するキーワード指定部90と、抽出されたテキスト情報に基づいて、指定されたキーワードを含む文書ファイルを検索する検索部100とを備えたものである。
この付帯情報設定部70が、検索部100が検索された文書ファイルに対して、付帯情報を設定するものである。
フォレンジックシステム1は、更に、記録部30により記録されたデジタル文書情報の文書ファイルを所定のデータ形式に変換するデータ変換部110を備え、データ変換部110により変換された文書ファイルが、出力部120により出力される前までの間、変換されたデータ形式と同一のまま処理されることを特徴とするものである。
フォレンジックシステム1は、更に、取得されたデジタル文書情報のデータ形式毎のデータ容量から表わされる統計データ、また検索部100により検索されたデジタル文書情報のデータ形式毎のデータ容量から表わされる統計データを作成する統計データ作成130部を備えたものである。
フォレンジックシステム1は、更に改めてデジタル情報を取得する際に、その取得する日時を計時する計時部140を備え、デジタル情報は、更にデジタル文書情報を保管するフォルダ情報を備えるものであって、デジタル情報取得部20は、以前に計時部140により計時された日時より以後に作成された、デジタル文書情報およびフォルダ情報のみを取得し、該取得されたデジタル文書情報およびフォルダ情報に関連
する利用者情報およびアクセス履歴情報のみを取得する。
このデジタル情報は、デジタル文書情報と、利用者情報およびアクセス履歴情報、更にこのデジタル文書情報を保管するフォルダ情報を備えるものであってもよい。
計時部140は、デジタル情報取得部20によりデジタル情報を取得した際の日時を計算する。
表示部40は、制御部160に構成される表示制御部45の指示により表示内容を表示する。
デジタル情報取得部20は、n回目(n=2,3,・・・)にデジタル情報を取得する際、n−1回目にデジタル情報を取得した時点の計時部140により計時された日時を表わす情報から、その日時情報より以後にPC2〜5またはサーバ10に作成された、デジタル文書情報およびフォルダ情報のみを取得するものである。その際に、該取得されたデジタル文書情報およびフォルダ情報に関連する、利用者情報およびアクセス履歴情報を更に取得するものであってもよい。サーバ10は、単数以上のサーバであって、例えば、複数のサーバにより構成されるものであってもよく、少なくともメールサーバ、ファイルサーバ、文書管理サーバのいずれか2つ以上であってもよい。
フォレンジックシステム1は、更に複数のオペレータが同時に利用できるものであってもよい。
付帯情報設定部70は、複数のデータ入力装置により構成されるものであってもよく、その複数の付帯情報設定部70に対応する複数の表示部40をそれぞれ用意してもよい。
そして、複数のオペレータがデジタル文書情報を同時に確認しながら、複数の付帯情報設定部70を介して、付帯情報を設定することができる。
出力部120は、デジタル文書情報を何らかのプロダクションとして出力するものであって、例えば、プリンタまたは、電子媒体にデジタル情報を記録する記録装置であればよい。
以下、図2のサービスフローを参照しながら、フォレンジックシステム1の法廷への証拠資料提出のための準備作業を行う手順を簡単に説明する。
まず、フォレンジックという不正アクセスや機密情報漏洩などコンピュータに関する犯罪や法的紛争が生じた際に、原因究明や捜査に必要な機器やデータ、電子的記録を収集・分析し、その法的な証拠性を明らかにする必要がある。
特に、米国民事訴訟では、eDiscovery(電子証拠開示)等が求められており、当該訴訟の原告および被告のいずれもが、関連するデジタル情報をすべて証拠として提出する責任を負うため、コンピュータやサーバに記録されたデジタル情報を証拠として、提出しなければならない。
そこで、フォレンジックシステム1は、訴訟に関連するデジタル情報を選別し、法廷への証拠資料提出のための準備作業を行うべく、PC2〜5やサーバ10に記録されたデジタル情報を保全収集(Preservation)する。
その後、フォレンジックシステム1は、保全収集したデジタル情報を記録部30のようなデータベースに登録し、デジタル情報を分析(Analysis)し、キーワード検索やフィルタ処理により、細分化する。
この記録部30は、フォレンジックシステム1のコンピュータに含める構成であってもよいし、コンピュータとは別体としてサーバに保存してもよい。
そして、フォレンジックシステム1は、細分化したデジタル情報を表示部40上でレビュー(Review)し、オペレータが付帯情報設定部70を介して、デジタル文書情報に対して付帯情報を設定する。
制御部160は、保全収集分析機能、処理分析検索機能、Review機能、Production機能を有する。
例えば、制御部160の保全収集分析機能は、案件毎のデータ管理が可能となるようにCase管理機能(管理部85の機能)、対象者・証拠物毎にファイルの種類や所持量の分析ができ、検索対象ファイルの分析も可能とするファイル分析機能(検索部100の機能)、検索・閲覧対象となるファイルタイプの選択可能とするファイル種類選択抽出機能(デジタル文書情報抽出部60の機能)、選択したファイルを別ファイルとして保全収集が可能となる保全収集機能(データ変換部110)を有する。また、制御部160の処理分析検索機能は、全文検索機能と、頻出語句トップ抽出機能を有する(検索部100の機能)。この全文検索機能は、多言語に対応し、Boolean演算により、AND OR NOT検索を可能とし、Grouping演算によりカッコを用いた検索を可能とし、検索した語句のハイライト表示機能、Meta Dataにする機能等を有する。また、全文検索機能は、高度検索機能を有し、近傍検索や正規表現検索等を可能とする。頻出語句トップ抽出機能は、あるデジタル文書情報内部における頻出語句を抽出するものである。
また、制御部160のReview機能は、例えば、E−mail Familyをまとめて閲覧できるE−mail Family閲覧処理機能(検索部100の機能)や、1つの評価または複数の評価を付帯情報として設定されたものを当該評価に基づいて検索できる自由設計Tag機能(検索部100の機能)、階層構造BookMark設定されたもののBookMark検索を可能とする自由設計BookMark機能(検索部100の機能)、任意の文字数入力可能なコメント欄を設けた自由入力コメント欄(管理部85の機能)、上述した複数のオペレータがデジタル文書情報を確認するための同時閲覧機能、ReViewする際、閲覧者のアカウント毎に、Case毎のアクセス権、管理者権限、閲覧のみ権限等の設定可能にしたアクセス権制御機能(管理部85の機能)、デジタル文書情報の本文に変更を加えずに文書内に書き込みを可能とする文書内書き込みMemo機能(管理部85の機能)、Review完了文書数(%)表示を可能とするCase Management機能(管理部85の機能)、E−mailスレッド(返信、転送等)を一括表示するE−mail Threading機能(管理部85の機能)、メールのやり取りをグラフィカルに表示するメール分析表示機能(統計データ作成部130の機能)、Draft、古いVersion等の類似文書を自動分類して表示する類似文書表示機能(管理部85の機能)、類似文書の差の部分のみをハイライト表示する類似文書差分ハイライト機能(管理部85の機能)、検索Hitした語句の周辺部分のみを表示する検索Hit部分前後文章表示機能(検索部100の機能)を有する。
また、制御部160のProduction機能は、実ファイル、メタ情報、Tag情報等のXML出力、CSV出力、画像出力、各種ロードファイル出力の各種出力機能(管理部85からの指示により、出力部120により出力できる機能)、選択された複数のデジタル文書情報の印刷するBatch Printing機能(管理部85からの指示により、出力部120により出力できる機能)を有する。
最後に、フォレンジックシステム1は、出力部120により電子媒体にデータを生成するようにプロダクション(Production)する。例えば、電子媒体にデータを記録する記録装置により、所定のフォーマットのデータ形式により、電子媒体に記録する。
次に、図3のフローチャートを参照しながら、フォレンジックシステム1の法廷への証拠資料提出のための準備作業を行う手順を詳細に説明する。
まず、デジタル情報取得部20は、例えば、Word形式、PDF形式、PPT形式、Excel形式のような汎用フォーマットによる文書ファイルからなるデジタル文書情報と、PC2〜5またはサーバ10を利用する利用者に関する利用者情報と、該利用者がサーバに記録された上記文書ファイルにアクセスしたことを示すアクセス履歴情報とを含むデジタル情報を取得する(ST1)。
このアクセス履歴情報は、図1に示すように、サーバ10に記録されたデジタル文書情報に対して、PC2〜5を利用した利用者が、ネットワークを介してアクセスしたことを示すものであって、例えば、利用者はだれであるかを示す利用者IDと、どの時期にその利用者がどのデジタル文書情報にアクセスしたかを示すアクセス情報である。
なお、利用者が利用するPC2〜5は、例として4台で説明しているが、4台にかぎられたものではなく、複数のPCであればよい。
次に、デジタル情報取得部20は、取得したデジタル情報を記録部30に記録する(ST2)。表示部40は、制御部160を介して、デジタル情報(デジタル文書情報、アクセス履歴情報、利用者情報、デジタル情報のタイトルだけを示す情報等の少なくともいずれかを指す)を表示することができる(ST3)。
例えば、表示部40は、表示制御部45からの指示に応じて、利用者情報、デジタル文書情報、アクセス履歴情報を全て表示してもよいし、それらの情報のうち少なくとも一つを表示してもよいし、それらの情報の属性情報(例えば、利用者の氏名、文書ファイルのファイル名、アクセスした者、時期、文書ファイル等)のうち少なくとも一つを表示してもよい。
例えば、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、フォレンジックシステム1にログインし、更にCase(フォレンジックシステム1のデータベースの最上位のデータグループの単位)を作成する。また、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、デジタル情報が記録された記録部30に相当するサーバ等の接続先の設定と管理を行う(この場合、記録部30は複数存在する)。また、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、Custodian(データ保持対象者)の設定をし、管理をする。オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、情報収集および保全収集されたデジタル文書情報から構成されるTarget(フォレンジックシステム1のデータベースの中位のデータグループ単位)の作成と状態管理をする。次に、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、情報収集および保全収集したTargetにCustodianを関係付けます。
例えば、オペレータは、表示部40を確認しながら、PC2〜5またはサーバから取得したデジタル文書情報から構成される複数のTargetに対して、どのCustodianが訴訟に関連したかを予め設定してもよい。
最後にオペレータは、表示部40の画面を確認しながら、分析対象のTargetを複数または単数選択する。
このように、制御部160は、記録部30に記録されたデジタル情報を取得し、各種機能部により、デジタル情報を分析することができる。
フォレンジックシステム1は、記録部30に記録されたデジタル文書情報のデータ形式毎のデータ容量から表わされる統計データ、または検索部100により検索されたデジタル文書情報のデータ形式毎のデータ容量から表わされる統計データを作成する統計データ作成部130を備えている。
例えば、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、分析対象のCustodianとそのCustodianと対応づいたTarget内から所定のPath(ディレクトリ)を選択し、Custodian毎のファイル数および容量の分析結果のリストを表示できる。また、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、Path毎のファイル数および容量の分析結果のリストをチャートとして表示できる。更に、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、Path(ディレクトリ)毎のファイル数および容量の分析結果をリスト表示できる。また、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、File Type毎のファイル数および容量の分析結果のリストをチャートとして表示できる。また、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、File Type毎のファイル数および容量の分析結果のリストを表示できる。
また、オペレータは、表示部40の画面を確認しなが
ら、File Type毎のファイル数および容量の分析結果のリストをチャートとして表示できる。更に、オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、テキスト検索可能なファイルのみをFile Type毎のファイル数および容量の分析結果のリストをチャートとして表示できる。このテキスト検索可能なファイルは、予めテキスト情報取得部80により、記録部30に記録されたデジタル文書情報からテキスト情報が抽出可能なものに対して行われる。
次に、オペレータが、特定者指定部50により、記録部30に記録されたデジタル情報の利用者情報に含まれる利用者から、特定の者(Custodian)を指定する(ST4)。
オペレータは、表示部40の画面を確認しながら、Case、Custodian、Targetを選択する。
Custodianにアクセス権が設定されているデジタル文書情報をレビュー(確認)するに際し、その者が組織内での地位が上位であるほどアクセス権は、広く設定されていることが多いため、実際にはその者が閲覧したこともない訴訟とは関連性の無い書類が大量に収集されてしまうことになり、その収集した膨大な情報の中から、その者に関係する書類だけを探し出すために分析することは、多大な労力と費用がかかる。
そこで、デジタル文書情報抽出部60は、指定された特定の者(Custodian)に関するアクセス履歴情報に基づいて、特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出することも可能となっている(ST5)。
例えば、オペレータが、Custodianである甲氏を指定した場合、選択されたTarget内のデジタル文書情報内で、甲氏がアクセスした文書ファイルのみを抽出する。アクセス履歴情報を用いることにより、甲氏が実際にアクセス(例えば、閲覧、編集、作成)した文書ファイルの抽出が可能となる。アクセス履歴情報は、複数のコンピュータのいずれかを利用した利用者が、サーバに記録されたデジタル文書情報に対して、アクセスしたことを示すものである。例えば、利用者はだれであるかを示す利用者IDと、どの時期にその利用者がどのデジタル文書情報にアクセスしたかを示すアクセス情報とを含むものである。予め、甲氏のコンピュータやサーバ利用時のID情報と、アクセス履歴情報とが記憶部30に記録されていることにより、甲氏のIDと甲氏がアクセスした文書ファイルとの対応関係を取ることにより、抽出が可能となる。
なお、甲氏を例に説明したが、甲氏に加え、乙氏など複数のCustodianを指定した場合、デジタル文書情報抽出部60は、複数のCustodianに関連する文書ファイルを抽出することができる。
また、上述したように、オペレータが、TargetとCustodianとの関係を設定している場合、あくまでTarget単位でCustodianとして、関連していると判断し、選択されたTarget内で実際に特定者指定部50により指定されたCustodianがアクセスした文書ファイルのみを抽出する。
更に、オペレータは、検索部100の機能により、表示部40の画面を確認しながら、検索を行うことができる。また、オペレータは、表示制御部45の機能により、表示部40の画面を確認しながら、簡易閲覧を行うことができる。オペレータは、この簡易閲覧により、デジタル文書情報の内容を把握できる。
オペレータは、抽出されたデジタル文書情報の文書ファイルそれぞれが、訴訟に関連するものであるか否かを示す付帯情報を設定する(ST6)。
具体的には、訴訟に関連する情報であれば、「Hot」、関連する可能性があるものは「Responsive」とし、関連する可能性がないものは「Not Responsive」として、ファイル毎にタグ(付帯情報)が付与される。具体的には、Batchリストのファイル行をクリックするとタグの入力が可能となる。
そして、オペレータは、出力部120から、付帯情報に基づき、訴訟に関連する文書ファイルを出力するように指示する。例えば、Hotと付与された文書ファイルのみを出力しもよいし、HotおよびResponsiveと付与された文書ファイルを出力してもよい。
出力部120は、付帯情報に基づき、訴訟に関連する文書ファイルを出力する(ST7)。
また、フォレンジックシステム1は、複数のフォレンジックシステム用サーバにより構成されるものであって、デジタル情報抽出部と、検索部とがそれぞれ、フォレンジックシステム用サーバに分離されたものであり、更に、分離されたフォレンジックシステムがネットワークを介して、接続されたものであってもよい。
また、第2の実施形態について、図4を参照しながら、説明する。
フォレンジックシステム1は、図4に示すような、ネットワーク型のシステム構成であってもよい。第2の実施形態のフォレンジックシステム1は、第1の実施形態で説明したフォレンジックシステム1の各処理部と同様であるが、それぞれの処理部は複数のサーバに分散して配置されている。サーバ間は、ネットワークを介して接続されている。このため、国内にサーバを分散して配置してもよいし、国内外を問わずサーバを分散して配置してもよい。
なお、表示部40は、それぞれのクライアントPC170〜172に備わっている。そして、複数のクライアントPCとUIサーバとの間に、仮想クライアントサーバに一括してデータ送受信をまとめることにより、表示レスポンスの向上を可能とする。
このようにして、第1の実施形態のようにコンピュータによりフォレンジックシステム1を構成してもよいし、第2の実施形態のようにネットワーク型のシステムによりフォレンジックシステム1を構成してもよい。
また、フォレンジックシステム1によれば、特定者指定部50、付帯情報設定部70およびキーワード指定部90は、それぞれのクライアントPC170〜172に備わるデータ入力装置が該当する。
フォレンジックシステム1は、特定の者を指定し、指定された特定の者に関するアクセス履歴情報に基づいて、特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを区分し、区分されたデジタル文書情報を抽出し、抽出されたデジタル文書情報の文書ファイルそれぞれが、訴訟に関連するものであるか否かを示す付帯情報を設定し、付帯情報に基づき、訴訟に関連する文書ファイルを出力することにより、訴訟関係者である特定の者が有するアクセスできる権限の範囲内にある全てのデジタル文書情報を確認することなく、その特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出し、分析することを可能にする。
これにより、氾濫するデジタル文書情報の中でも、特定の者に関係するデジタル文書情報のみを抽出し、訴訟の証拠資料作成のための作業負荷の軽減を図ることができる。
フォレンジックシステム1は、第二のサーバに記録された第二のデジタル情報を用いることができるものであって記第二のアクセス履歴情報に基づいて、第二のデジタル文書情報を抽出するに際し、複数のサーバに記録された多くのデジタル情報全てを確認することなく、第二のサーバに記録されたデジタル文書情報のうち、特定の者がアクセスしたもののみを抽出し、分析および確認することを可能にする。
フォレンジックシステム1によれば、テキスト情報抽出部80と、検索部100とを備え、付帯情報設定部70が、検索された文書ファイルに対して、付帯情報を設定するに際し、サーバに記録されたデジタル文書情報のうち、特定の者がアクセスしたもののみであって、所定の検索により、訴訟に関連する可能性のあるデジタル文書情報の母集団を絞り込むことが可能になる。
フォレンジックシステム1によれば、データ変換部110により変換された文書ファイルが、出力部120により出力される前までの間、変換されたデータ形式と同一のまま処理されるに際し、処理フローの中途でのデータフォーマット変換の無駄な工程を削減でき、デジタル文書情報の品質劣化のリスクを排除することができる。
フォレンジックシステム1によれば、更に、統計データ作成部130を備えた際に、統計データをオペレータに可視化して提供できるため、訴訟準備に要する労力を早期に把握することができる。
本発明のフォレンジックシステム及びフォレンジック方法並びにフォレンジックプログラムによれば、更に、デジタル情報取得部は、以前に計時部により計時された日時より以後に作成された、デジタル文書情報およびフォルダ情報のみを取得し、該取得されたデジタル文書情報およびフォルダ情報に関連する利用者情報およびアクセス履歴情報のみを取得するに際し、デジタル情報の差分収集を可能とし、毎回サーバ等から同一のデジタル情報を重複して取得する負荷を軽減することができる。
フォレンジックシステム1によれば、デジタル情報抽出部60と、検索部100とがそれぞれ、フォレンジックシステム用サーバに分離されたものであるに際し、それぞれのサーバにより各処理部の計算工程を分散することにより、システム全体の処理能力を向上させることができる。
フォレンジックシステム1によれば、複数のオペレータが同時に利用できるものである際には、付帯情報設定部70は、異なるオペレータにより付帯情報を設定することができることにより、法廷への証拠資料であるか否かの判定を複数人で判定することで早期に準備作業を行うことを可能にする。
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
また第1の実施形態と第2の実施形態のフォレンジックシステム1は、それぞれのシステム全体または、それぞれの各処理部を組み合わせて構成することができる。

Claims (8)

  1. 複数のコンピュータまたはサーバに記録されたデジタル情報を取得し、該取得されたデジタル情報を分析するフォレンジックシステムにおいて、複数の文書ファイルにより構成されるデジタル文書情報と、前記複数のコンピュータまたはサーバを利用する利用者に関する利用者情報と、該利用者が前記サーバに記録された文書ファイルにアクセスしたことを示すアクセス履歴情報とを含むデジタル情報を取得するデジタル情報取得部と、前記デジタル情報取得部により取得されたデジタル情報を記録する記録部と、前記記録されたデジタル情報を表示する表示部と、前記表示部を介して、前記利用者情報に含まれる少なくとも1人以上の利用者から、特定の者を指定する特定者指定部と、前記指定された特定の者に関するアクセス履歴情報に基づいて、前記特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出するデジタル文書情報抽出部と、多言語に対応した全文検索機能を備える制御部と、前記抽出されたデジタル文書情報から訴訟に関連する文書ファイルを出力する出力部とを備えたことを特徴とするフォレンジックシステム。
  2. 前記フォレンジックシステムは、更に、オペレータのアカウント毎に各種権限の設定を可能としたアクセス権制御機能を備える管理部とを備えることを特徴とする請求項1記載のフォレンジックシステム。
  3. 前記フォレンジックシステムは、更に、前記記録されたデジタル文書情報から、前記複数の文書ファイル毎にテキスト情報を抽出するテキスト情報抽出部と、キーワードを指定するキーワード指定部と、前記抽出されたテキスト情報に基づいて、前記指定されたキーワードを含む文書ファイルを検索する検索部と、前記検索された文書ファイルに対して、付帯情報を設定する付帯情報設定部とを備えることを特徴とする請求項1または2記載のフォレンジックシステム。
  4. 前記制御部は、更に、Eメールファミリーをまとめて閲覧できるEメールファミリー閲覧処理機能を有することを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載のフォレンジックシステム。
  5. 前記管理部は、更に、Eメールスレッドを一括表示する機能を備えたことを特徴とする請求項2記載のフォレンジックシステム。
  6. 前記管理部は、更に、レビュー完了文書数表示する機能を有することを特徴とする請求項2記載のフォレンジックシステム。
  7. 前記管理部は、更に、類似文書を自動分類して表示する類似文書表示機能を有することを特徴とする請求項2記載のフォレンジックシステム。
  8. 複数のコンピュータまたはサーバに記録されたデジタル情報を取得し、該取得されたデジタル情報を分析するフォレンジックプログラムにおいて、コンピュータに、複数の文書ファイルにより構成されるデジタル文書情報と、前記複数のコンピュータまたはサーバを利用する利用者に関する利用者情報と、該利用者が前記サーバに記録された文書ファイルにアクセスしたことを示すアクセス履歴情報とを含むデジタル情報を取得する機能前記取得されたデジタル情報を記録する機能と、前記記録されたデジタル情報を表示する機能と、前記利用者情報に含まれる少なくとも1人以上の利用者から、特定の者を指定する機能と、前記指定された特定の者に関するアクセス履歴情報に基づいて、前記特定の者がアクセスしたデジタル文書情報のみを抽出する機能と、多言語に対応した全文検索機能と、前記抽出されたデジタル文書情報から訴訟に関連する文書ファイルを出力する機能とを実現させるためのフォレンジックプログラム。
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