JP2012098169A - レーザドップラ速度計 - Google Patents

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Abstract

【課題】速度分布が存在する液体やガス等からなる流体における所望の位置の流速を測定すること。
【解決手段】本発明のレーザドップラ速度計は、レーザ光を発生する光源と、光源から出射されるレーザ光を第1のレーザ光及び第2のレーザ光に分割し、第1のレーザ光及び第2のレーザ光を出射するカプラと、第2のレーザ光が入射されるアイソレータと、を備える。第1のレーザ光を測定対象物の速度ベクトル方向に対して90°で測定対象物に照射し、第1のレーザ光が照射される測定対象物に、測定対象物の速度ベクトルに対して所定の角度で前記第2のレーザ光を照射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザドップラ速度計に関する。
光計測技術の一つであるレーザドップラ速度計(Laser Doppler Velocimeter:LDV)は、光のドップラ効果を利用した速度測定器である。レーザドップラ速度計は、高空間分解能、広帯域測定、実時間測定及び非接触測定が可能という特長を有しており、回転又は往復運動している物体の速度計に応用されている。
レーザドップラ速度計においては、光源となるレーザダイオード(LD:Laser Diod)等から出射されたレーザ光を移動している測定対象物に照射することによって生じた散乱光と元のレーザ光とが干渉しビートを起こした光をフォトダイオード(PD:Photo Diode)で受光する。このフォトダイオードの出力を電気スペクトラムアナライザで検出すると、光源のレーザ光の周波数とレーザダイオードに戻ってくる光の周波数との差分であるドップラシフト周波数が観測される。レーザドップラ速度計の原理は、このドップラシフト周波数とレーザ光の照射角度とから測定対象物の速度を求めるというものである(特許文献1〜4並びに非特許文献1及び2)。
レーザドップラ速度計の精度向上等のため、測定対象物に対して2つのビームを照射する2ビーム照射型レーザドップラ速度計の研究が進められている(特許文献1〜4並びに非特許文献1及び2)。2ビーム照射型レーザドップラ速度計においては、ドップラシフト周波数f1及びf2とは異なる第3の周波数f3が発生する。これは、測定対象物に照射される2つのビームそれぞれの散乱光が互いの光路に入射するパターンが存在するためである。この第3の周波数f3は、2つのビームの交点が測定対象物を捉えた場合にのみ発生することがわかっている。
特開2004−109083号 特開2002−350544号 特開2006−220466号 特開平10−260254号
今村峰宏, 瀬間久稔, 井藤嘉泰, 三上修 : "2ビーム照射による自己混合型半導体レーザ速度計",光学, Vol.30, No.11 ,pp.748-753, 2001 猪狩直志,アナス ルクマン ビン ムハマド,三上修 : "2ビームファイバ照射を用いた半導体レーザ速度計",東海大学紀要工学部,vol.49(2) ,2009, pp25-pp28
近年、従来の2ビーム照射型レーザドップラ速度計を用いて液体や気体からなる流体の速度(流速)を測定しようとする研究がなされている。しかしながら、従来の2ビーム照射型レーザドップラ速度計を用いて液体や気体からなる流体の速度を測定する場合は、次のような問題があった。
配管等を流れる液体からなる流体は、配管の管壁に対して平行な速度ベクトルを有している。配管等を流れる流体の速度は一定ではなく、配管等の管壁からの距離に依存した速度分布が存在する。従来の2ビーム照射型レーザドップラ速度計を用いて管壁から所定の位置だけ離れた部分に2つのレーザの交点を合わせ、その交点部分を流れる流体の速度を測ろうとすると、2つのレーザの交点の手前に存在する速度分布によって多数のドップラシフト周波数が発生してしまう。多数のドップラシフト周波数が発生することにより、目的とする管壁から所定の位置だけ離れた流速の測定を行うことができないという問題があった。
そこで、本発明は、上述した従来の2ビーム照射型レーザドップラ速度計の問題を鑑み、速度分布が存在する液体やガス等からなる流体における所望の位置の流速を測定することを課題とする。
本発明の一実施形態によると、レーザ光を発生する光源と、前記光源から出射される前記レーザ光を第1のレーザ光及び第2のレーザ光に分割し、前記第1のレーザ光及び前記第2のレーザ光を出射するカプラと、前記第2のレーザ光が入射されるアイソレータと、を備えるレーザドップラ速度計が提供される。
また、前記第1のレーザ光を測定対象物の速度ベクトル方向に対して90°で前記測定対象物に照射し、前記第1のレーザ光が照射される前記測定対象物に、前記測定対象物の速度ベクトルに対して所定の角度で前記第2のレーザ光を照射する。
また、本発明の一実施形態によると、光源から発生するレーザ光をカプラを介して第1のレーザ光及び第2のレーザ光に分割し、前記第1のレーザ光を測定対象物の速度ベクトル方向に対して90°で前記測定対象物に入射させ、前記第2のレーザ光を前記測定対象物の速度ベクトルに対して所定の角度でアイソレータを介して前記測定対象物に入射させるレーザドップラ速度計が提供される。
また、前記カプラから出射される前記第1のレーザ光が入射され、前記測定対象物に対して前記第1のレーザ光を照射する第1の光学ヘッドと、前記アイソレータから出射される前記第2のレーザ光が入射され、前記測定対象物に対して前記第2のレーザ光を照射する第2の光学ヘッドと、を備えるようにしてもよい。
また、前記第1の光学ヘッド及び前記第2の光学ヘッドが、それぞれ、コリメータレンズであってもよい。
前記光源には、自己混合半導体レーザを用いてもよい。
本発明のレーザドップラ速度計は、速度分布が存在する液体やガス等からなる流体における所望の位置の流速を測定することができるという効果を奏する。
一実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100の概略構成である。 一実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100の概略構成である。 2つのビームが測定対象物に入射するときのドップラ周波数f及びf並びに第3の周波数fが発生する一般的な概念図を示す。 一実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100の測定結果を示す。 比較例に係るレーザドップラ速度計の測定結果を示す。 比較例に係るレーザドップラ速度計の測定結果を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明のレーザドップラ速度計の実施形態について説明する。なお、本発明のレーザドップラ速度計は、以下の実施形態に限定されることはなく、種々の変形を行ない実施することが可能である。
図1に本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100の概略構成を示す。本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100は、光源101、分析部103、カプラ(光ファイバカプラとも言う)105、光学ヘッド107及び109、アイソレータ(光アイソレータ)111、並びに、光導波路113a、113b、113c、113d及び113eを有している。
光源101には半導体レーザ(レーザダイオード)等を用いることができる。本実施形態においては、分析部103は、受光したレーザ光を電気信号に変換するO/Eコンバータ103a及びスペクトルアナライザ103bを有している。光導波路113a、113b、113c、113d及び113eには光ファイバを用いることができる。
図1に示すとおり、光源101は光導波路113aによってカプラ105に接続されている。カプラは、入力される光信号を分波・合波できる受動光デバイスである。本実施形態においては、カプラ105は4つのポートを有している。本実施形態で用いているカプラ105は、分岐カプラであり、次の4つの機能(1)〜(4)を有している。
(1)光導波路113aから入力される光源101からのレーザ光を光導波路113cと光導波路113dとに分岐比1:1で分岐して分配する。
(2)光導波路113bから入力されるレーザ光を光導波路113cと光導波路113dとに分岐比1:1で分岐して分配する。
(3)光導波路113cから入力されるレーザ光を光導波路113aと113bとに分岐比1:1で分岐して分配する。
(4)光導波路113dのレーザ光を113aと113bとに分岐比1:1で分岐して分配する。
なお、本実施形態においては、分析部103においては、入力されるレーザ光は電気信号に変換されるので、カプラ105の上記(2)の機能を利用していない。また、光源101に自己混合レーザを用いる場合は、カプラ105の上記(1)、(2)及び(3)の機能を利用することになる。なお、本実施形態では、分岐比が1:1であるカプラを用いており、光パワーが半分(-3dB)になることから3dBカプラと呼ばれることがある。本発明のレーザドップラ速度計に用いるカプラは3dBカプラに限定されるわけではなく、1:1とは異なる分岐比を有するカプラを用いてもよい。
また、分析部103は導波路113bによってカプラ105に接続されている。また、アイソレータ111は導波路113cによってカプラ105に接続されている。また、アイソレータ111は導波路113eによって光学ヘッド109に接続されている。さらに、光学ヘッド107は導波路113dによってカプラ105に接続されている。本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100には、その他必要に応じて、光導波路113a、113b、113c、113d及び113eと各構成要素を接続するコネクタ等を備えるようにしてもよい。
本実施形態においては、レーザを光源101に半導体レーザを用いた。なお、本発明のレーザドップラ速度計100に用いる光源101は、これに限定されるわけではない。光源101から出射されるレーザ光は偏波面を保持しながらカプラ105へ伝搬される。カプラ105によって2つに分離されたレーザ光は、カプラ105のポートに接続された光導波路113c及び113dへ伝搬され、それぞれ、アイソレータ111及び光学ヘッド107へ伝搬される。アイソレータ111に伝搬したレーザ光は、光ファイバ113eへ伝搬され、光学ヘッド109に伝搬される。アイソレータ111は、一方向の光のみを透過し逆方向の光を遮る機能を有するデバイスであり、本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100においては、光源101から光学ヘッド109に向かう方向のレーザ光のみを透過し、その逆方向の光を遮る。光学ヘッド107及び109から出射する2つのレーザ光(レーザビーム(ビーム1及びビーム2))が測定対象物115に照射される。なお、本明細書においては、光学ヘッド107及び109出射するレーザ光をレーザビームと呼んでいる。ビーム1及びビーム2の散乱光がそれぞれ元の光路を逆に戻り、光源101である半導体レーザに戻る。なお、ビーム1及びビーム2の散乱光がそれぞれ元の光路を逆に戻り、光源101である半導体レーザ内で自己混合を起こすような半導体レーザを用いてもよい。
本実施形態においては、測定対象物115は、管117を流れる液体からなる流体である。ここでは、測定対象物は、管117の壁面近くの測定対象物115aと、管117の壁面から所定の距離だけ離れた測定対象物115bとを含む。本実施形態においては、測定対象物115において、管117の壁面から所定の距離だけ離れた測定対象物115bの流速(管117の壁面から所定の距離だけ離れた体積部分を流れる測定対象物115bの流速)の測定を行う。なお、本発明のレーザドップラ速度計100においては、測定対象物115bの流速vは、光速cと比較して極めて小さく、v/c≒0として考える。
また、本実施形態においては、光学ヘッド107及び109にはコリメータレンズを用いているが、これに限定されるわけではない。光学ヘッド107及び109に両凸レンズを用い、両凸レンズを回転させることにより集光調整を行うようにしてもよい。また、カプラ105及びアイソレータ111から出射されるレーザビームの平行度が確保できる場合は、光学ヘッド107及び109を省略してもよい。
ここで、本実施形態における本発明のレーザドップラ速度計100の原理・機能を説明するために、図2に示すように、測定対象物115として回転する2つのディスク115a及び115bを用いた例について説明する。なお、本実施形態においては、ディスク115aは、入射する光を散乱する微粒子を含んだ透明な材質からなっており、また、ディスク115bは、入射する光を散乱する不透明な材質からなっているものを用いている。また、本実施形態において、速度の測定を行う対象はディスク115bであり、レーザ光が照射されるディスク115aは、説明の便宜上、測定対象物という名称を付しているに過ぎない。
本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100においては、光学ヘッド107から出射されるレーザビーム(ビーム1)及び光学ヘッド109から出射されるレーザビーム(ビーム2)を測定対象物115にオフセット角度Δθで一つのスポットを形成するように照射する。本実施形態においては、図2に示すように、測定対象物115bの表面にビーム1及びビーム2をオフセット角度Δθで一つのスポットを形成するように照射する。つまり、光学ヘッド107及び109からのオフセット角度Δθを有する2つのレーザビームの交点によるスポットが測定対象物115bに照射されるようにする。ここで、本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100においては、光学ヘッド107から出射されるレーザビーム(ビーム1)は、測定対象物115の速度ベクトル方向に対して入射角θ=90°で入射される。
ここで、図3に、一般的に2つのビームが測定対象物に入射するときのドップラ周波数f及びf並びに第3の周波数fが発生する概念図を示す(非特許文献1及び2参照)。図3に示すように、一般的に、測定対象物に2つのビーム(ビーム1及びビーム2)をオフセット角度Δθで一つのスポットを形成するように照射すると、測定対象物の速度をv、レーザビームの波長をλ、レーザビーム(ビーム1)の測定対象物の速度ベクトルに対する入射角をθ、レーザビーム(ビーム2)の測定対象物の速度ベクトルに対する入射角をθ、オフセット角度をΔθとすると、この場合のドップラシフト周波数f及びf並びに測定対象物の速度をvは、次の式(1)、(2)及び(3)で与えられる。ここで、なお、測定対象物の流速vは、光速cと比較して極めて小さく、v/c≒0として考える。





また、測定対象物に照射される2つのビームそれぞれの散乱光が互いの光路に入射するパターンが存在するため、2つのビームの交点が測定対象物を捉えた場合にのみ第3の周波数f3が発生することがわかっている。この第3の周波数f3は、次の式(4)で与えられる。

ここで、本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100においては、光学ヘッド107から出射されるレーザビーム(ビーム1)は、測定対象物115bの速度ベクトル方向に対して入射角θ=90°で入射される。よって、ドップラシフト周波数fは発生せず(f=0となり、観測されない)、式(3)は、f=2fとなる。測定対象物115bの速度vは、次の式(5)で与えられる。

したがって、測定対象物115bに入射される2つのビーム(ビーム1及びビーム2)のなす角度Δθを決定し、第3の周波数fを測定することによって、測定対象物115bの速度を測定することができることがわかる。
ここで、光学ヘッド109から照射されるビーム2は、測定対象物115bに対する照射角度がθ(≠90°)であるために、測定対象物115aからの散乱光がビーム2の光路を逆戻りしてしまうことになる。そこで、本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100においては、ビーム2の光路にアイソレータ111を設けている。アイソレータ111は、本実施形態においては、光源101から光学ヘッド109に向かう方向のレーザ光のみを透過し、その逆方向の光を遮る。アイソレータ111を設けることによって、ビーム2による測定対象物115a及び115bからの散乱光が、ビーム2の光路(光導波113cから光源101までの光路)を逆戻りすることを排除している。よって、ビーム2による測定対象物115a及び115bからの散乱光によるドップラシフト周波数f2A及びf2Bの発生を防止することができ、その結果、ビーム2の散乱光のうちビーム1の光路に戻る散乱光によって生じる第3周波数fを検出することができる。従って、測定対象物115bに入射される2つのビーム(ビーム1及びビーム2)のなす角度Δθ及び第3周波数fを検出することにより、測定対象物115bの速度vを測定することができる。
(実施例)
次に、図4に本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100の測定結果を示す。本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100においては、光源101として発振波長976nmの半導体レーザを用いた。図4(b)に示すとおり、ビーム2の散乱光のうちビーム1の光路に戻る散乱光によって生じる第3周波数fが検出された。上記式(5)に検出された第3周波数fを代入することによって、測定対象物115bの速度vを算出することができた。本実施例においては、測定対象物としては、回転する2つのディスクを用いたが、これに限定されるわけではなく、測定対象物として流体や液体などを用いるようにしても同様の結果を得ることができる。
(比較例)
ここで、図5及び図6に本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100の比較例であるレーザドップラ速度計の測定結果を示す。図5におけるレーザドップラ速度計においては、図5(a)に示すとおり、ビーム1及びビーム2を測定対象物115bにおいて2つのスポットを形成するように照射した。その結果、図5(b)に示すとおりのスペクトルが得られた。なお、図5(b)に示すf2A及び f2Bは、測定対象物115a及び115bの速度が予め分かっていることから、それらの速度から理論的に導かれるドップラシフト周波数を示したものである。すなわち、ビーム2による測定対象物115a及び115bからの散乱光によるドップラシフト周波数をf2A及びf2Bとしている。しかし、実際の測定では、測定対象物115a及び115bの速度が未知であるために、どちらの周波数成分が、f2A及びf2Bであるかを判別することができない。よって、測定対象物115bの速度を測定することはできない。なお、ビーム1及びビーム2からの散乱光が互いの光路を逆戻りする場合に発生する第3の周波数fは存在しないので、fを利用した速度の測定もできない。
次に、図6におけるレーザドップラ速度計においては、図6(a)に示すとおり、ビーム1及びビーム2を測定対象物115bにおいて1つのスポットを形成するように照射した。その結果、図6(b)に示すとおりのスペクトルが得られた。なお、図6(b)中のf2A、f2B及びfは、測定対象物115a及び115bの速度が予め分かっていることから、それらの速度から理論的に導かれるドップラ周波数を示したものである。すなわち、ビーム2による測定対象物115a及び115bからの散乱光によるドップラシフト周波数をf2A及びf2B、ビーム1及びビーム2からの散乱光が互いの光路を逆戻りすることによって発生する第3の周波数をfとして記入したものである。しかし、実際の測定では、測定対象物115a及び115bの速度が未知であるために、どの周波数成分が、f2A、f2B及びfであるか判別ができないことはもとよりf2A、f2B 及びfの大小さえ判別できない。よって、測定対象物115bの速度を測定することはできない。
以上説明したとおり、本実施形態に係る本発明のレーザドップラ速度計100においては、検出した第3周波数fにより、管の壁面から所定の位置だけ離れた体積部分における測定対象物115bの速度vを正確に測定することができる。よって、本発明のレーザドップラ速度計は、速度分布が存在する液体やガス等からなる流体における所望の位置の流速を測定することができるという効果を奏する。
100 レーザドップラ速度計
101 光源
103 分析部
103a O/Eコンバータ
103b スペクトルアナライザ
105 カプラ
107、109 光学ヘッド
111 アイソレータ
113a、113b、113c、113d、113e 光導波路

Claims (6)

  1. レーザ光を発生する光源と、
    前記光源から出射される前記レーザ光を第1のレーザ光及び第2のレーザ光に分割し、前記第1のレーザ光及び前記第2のレーザ光を出射するカプラと、
    前記第2のレーザ光が入射されるアイソレータと、
    を備えるレーザドップラ速度計。
  2. 前記第1のレーザ光を測定対象物の速度ベクトル方向に対して90°で前記測定対象物に照射し、前記第1のレーザ光が照射される前記測定対象物に、前記測定対象物の速度ベクトルに対して所定の角度で前記第2のレーザ光を照射する請求項1に記載のレーザドップラ速度計。
  3. 光源から発生するレーザ光をカプラを介して第1のレーザ光及び第2のレーザ光に分割し、前記第1のレーザ光を測定対象物の速度ベクトル方向に対して90°で前記測定対象物に入射させ、前記第2のレーザ光を前記測定対象物の速度ベクトルに対して所定の角度でアイソレータを介して前記測定対象物に入射させるレーザドップラ速度計。
  4. 前記カプラから出射される前記第1のレーザ光が入射され、前記測定対象物に対して前記第1のレーザ光を照射する第1の光学ヘッドと、
    前記アイソレータから出射される前記第2のレーザ光が入射され、前記測定対象物に対して前記第2のレーザ光を照射する第2の光学ヘッドと、
    を備える請求項1乃至3の何れか一に記載のレーザドップラ速度計。
  5. 前記第1の光学ヘッド及び前記第2の光学ヘッドが、それぞれ、コリメータレンズである請求項1乃至4の何れか一に記載のレーザドップラ速度計。
  6. 前記光源は、自己混合半導体レーザである請求項1乃至5の何れか一に記載のレーザドップラ速度計。
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