JP2012096442A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】つなぎ構成によって長尺化した記録ヘッドを用いた場合等に記録素子列間に着弾位置ズレが発生しても、つなぎスジを目立たなくし良好な画像を得ることができる画像形成装置及びその制御方法等を提供する。
【解決手段】記録手段に、複数の記録素子列が、互いの端部に位置する記録素子が配列方向において重なり合うようにして、配列方向に配列している。着弾位置ズレ方向保持手段が、複数の記録素子列のうちの互いに異なる2つの記録素子列に含まれる記録素子より記録される2つのドットの相対的な着弾位置ズレの方向を保持する。画像記録手段が、記録素子が重なり合う領域において、画像の記録に用いる記録素子を含む記録素子列を、2つの記録素子列の一方から他方に切替えながら画像の記録を行う。記録素子列切替え位置設定手段が、画像記録手段が記録素子列の切替えを行う位置を、着弾位置ズレの方向と平行なラインごとに設定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、所謂つなぎヘッドを用いた画像形成に好適な画像形成装置及びその制御方法等に関する。
コンピュータ及びワードプロセッサ等の複合電子機器、並びにワークステーション等の出力機器として用いられるプリンタ及び複写機等の画像形成装置は、記録情報に基づいて用紙等の記録媒体に画像(文字及び記号等を含む)を記録するように構成されている。このような画像形成装置は、記録方式によって、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分類される。
これらの画像形成装置のうち、インクジェット式の画像形成装置(以下、「インクジェット記録装置」ということがある)は、インクジェット記録ヘッド(以下、「記録ヘッド」ということがある)のインク吐出口から記録媒体に向かってインクを吐出して記録を行う。このようなインクジェット記録装置は、記録ヘッドのコンパクト化が容易であるという利点、高精細の画像を高速に形成できるという利点、いわゆる普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することができランニングコストが低廉であるという利点等を有している。インクジェット記録装置は、ノンインパクト方式であるので騒音が小さいという利点、多色のインクを使用してカラー画像を形成するための構成を採るのが容易であるという利点、サイズの大きな記録媒体への記録に対応した構成としやすいという利点も有している。
記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交差する主走査方向に走査しながら記録を行う、所謂シリアルタイプのインクジェット記録装置では、記録ヘッドを記録媒体に沿って移動させながら画像が記録される。即ち、記録ヘッドによって1主走査分の記録動作が終了する毎に記録媒体を所定量ずつ搬送する動作が繰り返されて、記録媒体全域に対する記録が行われる。
記録ヘッドが記録媒体の幅に相当する記録幅をもち、記録媒体の搬送方向の移動のみを伴う、所謂フルラインタイプのインクジェット記録装置では、記録媒体が所定位置にセットされ、記録媒体を搬送しながら1ライン分の記録動作が連続して行われる。このような動作により、記録媒体全域に対する記録が行われる。このようなフルラインタイプのインクジェット記録装置は、画像形成の一層の高速化が可能であり、最近ニーズが高まっているオンデマンド記録用の記録装置としての可能性が注目されている。
このようなオンデマンド記録用のフルラインタイプの記録装置では、例えば、文章等のモノカラーの記録には解像度600×600dpi(ドット/インチ)以上の解像度をA3サイズの記録媒体に毎分30ページ以上で記録することが求められる。また、写真のようなフルカラー画像の記録には、例えば、1200×1200dpi以上の高い解像度において、A3サイズの記録媒体に毎分30ページ以上で記録することが求められる。
しかし、現状では、フルラインタイプのインクジェット記録装置に用いられる記録ヘッドにおいて、記録媒体の記録領域の全幅に渡って位置するインクジェット記録素子を全て欠陥なく加工することは容易ではない。これは、フルラインタイプのインクジェット記録装置以外のフルラインタイプの記録装置でも同様である。例えば、フルラインタイプの記録装置において、A3サイズの用紙に1200dpiの解像度の記録を行うためには、記録ヘッドに約1万4千個の記録素子(記録幅:約280mm)を形成することが必要となる。このような多数の記録素子の全てを一つの欠陥もなく加工することは、その製造プロセス上困難を伴う。また、このような記録ヘッドを製造できたとしても、良品率が低く製造コストが多大となってしまう。
上述の理由から、フルラインタイプの記録装置用の記録ヘッドとして、所謂つなぎヘッドが提案されている。つなぎヘッドは、複数の記録素子が配列された記録素子列(記録素子列)を有した複数の記録チップが、前記記録素子列方向に配列された記録ヘッドである。つまり、シリアルタイプにおいて用いられているような比較的安価な短尺チップ形態の記録ヘッドを記録素子の配列方向に複数個つなぎ合わせるように、それらのチップを高精度に配列することによって長尺化を実現しているのである。なお、所謂シリアルタイプの記録装置においても、つなぎ構成により長尺化を実現した記録ヘッドを用いて記録する構成とすることもできる。
しかしながら、つなぎヘッドには、その構成上、所謂つなぎスジが発生しやすいという課題がある。ここでのつなぎスジとは、隣接する記録チップの記録素子列の端部が互いに隣接した部分における画質劣化のことである。具体的には、記録時には、記録装置の記録媒体の搬送バラツキ(いわゆる搬送蛇行)、及びフルラインタイプの記録ヘッドと記録媒体との相対位置関係に傾きが発生することがある。そして、これらの影響のため、つなぎ部分において隣接する記録素子の記録素子によって形成される記録素子ピッチが、他の記録素子ピッチと同一とならず、記録された画像上に、チップのつなぎ部分に対応したスジ(つなぎスジ)が発生することがある。図17は、記録ヘッドの傾きによるつなぎスジの発生例を示す図である。図17(a)は、記録ヘッドと記録媒体との間に傾きがない場合を示しており、この場合には、つなぎスジの原因となる着弾位置ズレは生じない。図17(b)は、記録ヘッドと記録媒体との間に傾きが存在する場合を示しており、つなぎ部分において着弾位置ズレが生じ、ドットを形成することができない領域が生じている。この領域が白スジとして認識される。図17(c)は、図17(b)とは逆方向の傾きが生じている場合を示しており、2つのチップが記録する領域が重なっている。この重なった領域で記録濃度が高くなり、この領域が黒スジとして認識される。
従来、このようなつなぎヘッドによって生じるつなぎスジに対して、種々の改善策が提案されている。例えば、チップのつなぎ部分において、それぞれのチップ端における所定数の記録素子を記録媒体の搬送方向に並べてオーバーラップさせて配列する方法が提案されている(特許文献1)。この場合、記録時には、互いにオーバーラップする両方の記録素子からインクを吐出させることによって、つなぎスジを目立たなくする。具体的には、互いにオーバーラップする両方の記録素子にオーバーラップ部分で記録すべき吐出データのパターンが互いに排他となるように割り振っている。また、オーバーラップ部における記録素子列の切替え位置を複数あるオーバーラップ部ごとに切り替える方法も提案されている(特許文献2)。
特開2001−001510号公報 特開2004−050445号公報
特許文献1に記載された方法によれば、記録素子列間で着弾位置ズレが発生してもドットを形成することができない領域の発生を抑えることが可能である。しかしながら、つなぎ部全体の濃度が低くなってしまい、つなぎ部で記録する領域がバンド状のスジとなってしまう。
また、特許文献2に記載された方法によれば、オーバーラップ部ごとに、つなぎスジが発生する場所を変えることで、つなぎスジを目立たなくすることが可能である。しかしながら、各オーバーラップ部では依然としてつなぎスジが発生し、画質が低下してしまう。
本発明は、つなぎ構成によって長尺化した記録ヘッドを用いた場合等に記録素子列間に着弾位置ズレが発生しても、つなぎスジを目立たなくし良好な画像を得ることができる画像形成装置及びその制御方法等を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、記録媒体の搬送方向に直交する配列方向に複数の記録素子列が直線上に配列して構成された複数の記録素子列が、互いの端部に位置する記録素子が前記配列方向において重なり合うようにして、前記配列方向に配列した記録手段と、前記複数の記録素子列のうちの互いに異なる2つの記録素子列に含まれる記録素子より記録される2つのドットの相対的な着弾位置ズレの方向を保持する着弾位置ズレ方向保持手段と、前記記録素子が重なり合う領域において、画像の記録に用いる記録素子を含む記録素子列を、前記2つの記録素子列の一方から他方に切替えながら画像の記録を行う画像記録手段と、前記画像記録手段が前記記録素子列の切替えを行う位置を、前記着弾位置ズレの方向と平行なラインごとに設定する記録素子列切替え位置設定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、つなぎ構成によって長尺化した記録ヘッドを用いた場合等に記録素子列間に着弾位置ズレが発生しても、つなぎスジを目立たなくし良好な画像を得ることができる。
インクジェット方式のプリンタの主要部の構成を示す図である。 記録ヘッドの構成の概略を示す図である。 記録ヘッドの他の構成の概略を示す図である。 チップの記録素子列を示す図である。 記録ヘッドの構造を示す図である。 プリンタの機能構成を示す機能ブロック図である。 プリンタにおける画像データ処理を示すフローチャートである。 2列の記録素子列の相対的な着弾位置ズレの方向を示す図である。 画像の着弾位置ズレ方向と平行な複数のラインへの分割を示す図である。 印字に利用する記録素子列を切替える位置を示す図である。 記録素子列切替えマスクの一例を示す図である。 記録素子列切替えマスクを利用して形成される画像の例を示す図である。 着弾位置ズレが発生した場合に形成される画像の例を示す図である。 インクジェット方式のプリンタの主要部の構成を示す図である。 着弾位置ズレ方向記憶部に記憶されるデータの例を示す図である。 記録素子列切替え位置設定部の動作を示すフローチャートである。 記録ヘッドの傾きによるつなぎスジの発生例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット方式のプリンタ(画像形成装置)の主要部の構成を示す図である。
第1の実施形態に係るインクジェット方式のプリンタ5010は、図1に示すように、例えば、連続シートの記録媒体5020の全幅にわたる範囲に、インクを吐出する記録ヘッド5011(記録手段)を配列した構成を備えている。つまり、記録ヘッド5011は、フルラインタイプの記録ヘッドである。また、プリンタ5010には、記録媒体5020を搬送する供給側の搬送ローラ5018及び排出側の搬送ローラ5019が設けられている。後述のCPU(制御回路)の制御によって搬送モータが駆動され、搬送ローラ5018及び5019が回転する。これに伴って、折り畳み可能な連続シートである記録媒体5020が、図1に示すA方向に搬送され、記録ヘッド5011から吐出されたインクにより記録媒体5020上に画像が記録される。記録媒体5020の搬送の際には、排出側の搬送ローラ5019により、記録媒体5020が記録位置に保持される。
ここで、記録ヘッド5011の構成について説明する。図2は、記録ヘッド5011の構成の概略を示す図である。
図2に示すように、記録ヘッド5011には、記録媒体5020の搬送方向に直交する方向の長さが比較的短いチップ41〜46が設けられている。チップ41、43及び45は、記録媒体5020の搬送方向において互いに同一の位置に配置されており、チップ42、44及び46は、チップ41、43及び45よりも記録媒体5020の搬送方向の下流側において、互いに同一の位置に配置されている。このようにして、チップ41〜46が千鳥状に配列され、記録媒体5020の全幅にわたる範囲にインクが吐出されるように構成されている。
チップ41〜46の各々には、記録媒体5020の搬送方向に直交する方向(記録素子配列方向)に互いに平行に延びる4つの記録素子列(A列、B列、C列及びD列)が設けられている。各記録素子列では、複数の記録素子(インク吐出口)が1200dpiの解像度で直線上に配列している。また、記録素子列毎にそれぞれ同一色(種類)のインクが吐出される。即ち、A列ではブラック(Bk)、B列ではシアン(C)、C列ではマゼンタ(M)、D列ではイエロー(Y)のインクが、各記録素子列を構成する記録素子から吐出される。以下、チップ41中のA列、B列、C列及びD列の記録素子列を、それぞれ記録素子列41A、記録素子列41B、記録素子列41C及び記録素子列41Dということがある。チップ42〜46中の記録素子列についても同様である。
図1中の記録ヘッドチップ5012は、これらチップ41〜46の集合に相当し、チップ41〜46を構成する記録素子から、インクが所定のタイミングで記録媒体5020に向けて吐出される。
なお、記録ヘッド5011の構成は上記のものに限定されず、例えば、インクの色の配列順は任意のものとすることができる。また、例えば図3に示すように、複数のチップを用いずに、各色の記録素子列を千鳥状に配置し、長尺化したものをインクの色の数の分だけ配列した構成を採用してもよい。また、各チップの記録素子列の数、インクの数、つなぎ部に相当する部分の記録素子の数はそれぞれ任意とすることができる。例えば、C、M、Y、Bk、LC(淡シアン)及びLM(淡マゼンタ)の6色のインクが用いられてもよく、レッド、ブルー、グリーン及び淡グレー等の特色が含まれていてもよい。
図4に、図2中のチップ41の記録素子列及びチップ42の記録素子列の詳細を示す。図4に示すように、チップ41とチップ42とでは、記録媒体5020の搬送方向に直交する方向(記録素子配列方向)において、所定の記録素子が重なり合っている。即ち、チップ41とチップ42との間で、記録素子配列方向の端部に位置する記録素子から、記録素子配列方向に複数の記録素子同士が互いに重なり合っており、この重なり合った部分につなぎ部49が存在する。チップ42とチップ43との間、チップ43とチップ44との間、チップ44とチップ45との間、チップ45とチップ46との間にも同様のつなぎ部49が存在する。
また、記録ヘッド5011には、図5に示すように、インクを加熱するための複数のヒータ(発熱素子、即ち電気−熱エネルギー変換体)22が形成されたヒータボード23、及びヒータボード23の上に被せられる天板24が設けられている。天板24には、上記の記録素子列を構成する複数の記録素子25が形成されている。また、各記録素子25の後方に、各記録素子25に連通するトンネル状の液路26が形成されている。各液路26は、その後方において1つのインク液室に共通に接続されており、そのインク液室にインク供給口を介してインクが供給され、このインクがインク液室から夫々の液路26に供給される。記録素子25は、インクの吐出が可能なインク吐出口でもある。
ヒータボード23及び天板24は、図5に示すように、各液路26に対応した位置に各ヒータ22が位置するように組み立てられる。図5においては、記録素子25,ヒータ22及び液路26が4つずつ代表的に示されており、ヒータ22は、夫々の液路26に対応して1つずつ配置される。そして、記録ヘッド5011では、ヒータ22に所定の駆動パルスが供給されることにより、そのヒータ22上のインクが沸騰して気泡を形成し、この気泡の体積膨張によりインクが記録素子25から押し出されて吐出される。
なお、記録ヘッド5011に用いられる記録素子は発熱素子(ヒータ)を使用したバブルジェット(登録商標)方式のものに限定されない。例えば、ピエゾ素子による機械的圧力を利用してインクを吐出するインクジェット方式の記録素子を用いてもよい。例えば、インク滴を連続噴射して粒子化するコンティニュアス型の場合には、荷電制御型及び発散制御型等がある。また、必要に応じてインク滴を吐出するオンデマンド型の場合には、ピエゾ振動素子の機械的振動によりオリフィスからインク滴を吐出する圧力制御方式等にも適用可能である。このように、種々のインクジェット記録素子を備えた記録ヘッドを用いることができる。
なお、プリンタ5010には、記録を行わない期間に記録ヘッド5011の記録素子25(インク吐出口)を密閉してインク溶剤の蒸発に起因するインクの固着及び塵埃等の異物の付着等による目詰まりを防止するキャッピング部が設けられている。キャッピング部は、使用頻度の低い記録素子25の吐出不良及び目詰まりを解消するための空吐出(予備吐出)、つまり記録素子25から画像の記録に寄与しないインクを吐出させるために利用することもできる。また、吐出不良を起こした記録素子25に対し、キャッピング部の内部にポンプ(図示せず)によって発生させた負圧を導入し、当該記録素子25から画像の記録に寄与しないインクをキャッピング部内に吸引排出させて回復させることもできる。また、キャッピング部の隣接位置に、拭き部材としてブレード(図示せず)を配置することにより、記録素子25の表面(吐出面)をクリーニング(ワイピング)することも可能である。
また、連続シートの記録媒体5020に代えて、カットシートの記録媒体を用いてもよい。フルラインの記録ヘッド5011に代えて、高画質記録及び高速記録のために、互いに同一の構成のフルラインの記録ヘッドを例えば2個備えた構成としてもよい。
次に、プリンタ5010の機能構成について説明する。図6は、プリンタ5010の機能構成を示す機能ブロック図である。
図6に示すように、プリンタ5010には、画像データ入力部301、操作部302、各種処理を行うCPU303、及び各種データを記憶する記憶媒体304が設けられている。記憶媒体304には、例えば記録媒体の主に種類に関する記録媒体情報304a、プリントに用いるインクに関するインク情報304b、記録時の温度、湿度などの環境に関する環境情報304cが格納され、記憶媒体304は、例えばプリント情報格納メモリとして機能する。また、記憶媒体304には、CPU303が実行する各種制御プログラム群304dも格納される。プリンタ5010には、RAM305、画像データ処理部306、画像出力を行う画像記録部307、及び各種データを転送するバスライン308も設けられている。プリンタ5010には、更に、記録素子列切替え位置設定部309、着弾位置ズレ方向記憶部310(着弾位置ズレ方向保持手段)及び記録素子列切替えマスク記憶部311も設けられている。
画像データ入力部301は、スキャナ及びデジタルカメラ等の画像入力機器からの多値画像データ並びにパーソナルコンピュータのハードディスク等に保存されている多値画像データ等を入力する。
操作部302は、ユーザが各種パラメータの設定及び記録開始を指示する各種キーを備えている。
CPU303は、記憶媒体304中の制御プログラム群304dに含まれる各種プログラムに従ってプリンタ5010全体を制御する。
記憶媒体304は、制御プログラム及びエラー処理プログラムに従ってCPU303がプリンタ5010を動作させるためのプログラム等を格納している。このようなプログラムを格納する記憶媒体304としては、ROM、フレキシブルディスク、CD−ROM、HD、メモリカード、光磁気ディスク等を用いることができる。
RAM305は、記憶媒体304中の各種プログラムのワークエリア、エラー処理時の一時待避エリア、及び画像処理時のワークエリア等として用いられる。また、RAM305は、記憶媒体304の中の各種テーブルをコピーした後、そのテーブルの内容を変更し、この変更したテーブルを参照しながら画像処理を進めることも可能である。
画像データ処理部306は、画像データ入力部301から入力されたデータに対して、カラーマッチング処理、色分解処理、出力γ補正及び解像度変換等の各種画像処理を適用する。画像データ処理部306は、更に、多値画像データをドットの記録のON及びOFFに対応する2値データへ量子化する。
画像記録部307は、画像データ処理部306で作成された2値の吐出データに基づき、対応する記録素子25からインクを吐出して、記録媒体上にドット画像を形成する。
バスライン308は、プリンタ5010内のアドレス信号、データ及び制御信号等を伝送する。
記録素子列切替え位置設定部309は、画像データ処理部306から出力された2値データの各々をどの記録素子列から吐出するかを設定する。
着弾位置ズレ方向記憶部310は、2つの記録素子列間のドットの着弾位置ズレの相対的な方向を記憶し、保持する。
記録素子列切替えマスク記憶部311には、複数の着弾位置ズレ方向に対応する記録素子列の切替え用のマスクが記憶されている。
次に、プリンタ5010における画像データ処理について、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、この画像データ処理は、主として、CPU303の制御に基づいて画像データ処理部306が実行する。
先ず、多階調のカラー入力画像データが画像データ入力部301から入力され、画像データ処理部306がこれを取得する(ステップS101)。なお、入力画像データはレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3つの色成分よりカラー画像データを構築している。
次いで、画像データ処理部306は、多階調のカラー入力画像データに対し、色分解用LUTを用いて、RGBからCMYKの4色の各インクへの色分解処理を行う(ステップS102)。図3等に示すように、記録ヘッド5011が4種類の各インク色を保有するため、画像データ処理部306は、RGBのカラー入力画像データを、CMYK各プレーンの計4プレーンの画像データへ、次の式(1)〜(4)に示すように変換する。
C=C_LUT_3D(R,G,B) ・・・(1)
K=M_LUT_3D(R,G,B) ・・・(2)
Y=Y_LUT_3D(R,G,B) ・・・(3)
K=K_LUT_3D(R,G,B) ・・・(4)
ここで、式(1)〜(4)の右辺に定義される各関数が色分解用LUTに該当する。色分解用LUTによって、R、G、Bの3入力値から各インク色への出力値が定まる。本実施形態では、CMYKの4色を具備する構成であるため、3入力値から4出力値を得るLUT構成となる。
その後、画像データ処理部306は、色分解後の各インクに対応する画像にハーフトーン処理を行う(ステップS103)。ハーフトーン処理とは、入力されたN(Nは3以上の整数)値画像から、インクの吐出/非吐出に対応した2値画像を得る処理である。ハーフトーン処理としては、種々のものを採用することができる。例えば、閾値マトリクスと対応する画素を比較し2値画像を得るディザ法を採用してもよく、誤差拡散法を採用してもよい。また、N値画像から直接2値画像を求めるのではなく、N値画像をM(2<M<N)値画像に変換し、その後に、M値の各画素値に対応した2値パターンで置き換えることで2値化を行ってもよい。
続いて、画像データ処理部306は、オーバーラップしている2列の記録素子列から吐出されるドットの相対的な着弾位置ズレの方向を着弾位置ズレ方向記憶部310から取得する(ステップS104)。
ここで、2列の記録素子列の相対的な着弾位置ズレの方向について、図8を参照しながら説明する。着弾位置ズレが存在しない状態において、同一地点にドットが着弾する2つの記録素子901及び記録素子902がつなぎ部49にある。記録素子901は2列の記録素子列の一方である記録素子列1に設けられており、記録素子902は他方である記録素子列2に設けられている。また、記録ヘッド5011の傾き及びレジズレ等によって着弾位置ズレが発生する場合に、記録素子901から吐出されたドットが着弾位置903に着弾し、記録素子902から吐出されたドットが着弾位置904に着弾するとする。このとき、記録素子901から吐出されたドットの着弾位置903に対する、記録素子902から吐出されたドットの着弾位置904の、記録媒体5020の搬送方向からの回転角度を着弾位置ズレ方向と定義する。着弾位置ズレ方向は、印字を行う前に予め測定し、着弾位置ズレ方向記憶部310に記憶しておく。ここで、つなぎ部49の複数の記録素子における平均の着弾位置ズレ方向を測定することが好ましい。
ステップS104の後、記録素子列切替え位置設定部309が、チップ間のつなぎ部49の各画素を、オーバーラップしている2列の記録素子列のうちのどちらの記録素子列を用いて記録するか設定する(ステップS105)。
この処理では、先ず、図9に示すように、つなぎ部49で記録される領域の画像を、着弾位置ズレ方向記憶部310から取得した着弾位置ズレ方向と平行な複数のラインに分割する。次いで、そして、着弾位置ズレ方向と平行な任意のラインにおいて、図10に示すように、印字に利用する記録素子列を記録素子列1及び2間で切替える位置を任意に設定する。例えば、ライン中の記録素子列切替え位置までの画素は記録素子列1を利用し記録を行い、記録素子列切替え位置以降の画素については記録素子列2を利用して記録を行う。同様に、図9で分割した残りの着弾位置ズレ方向と平行なラインに対して、記録に利用する記録素子列切替え位置を決定する。このとき、記録素子列切替え位置はライン毎に異なる位置とし、好ましくは、前後のラインの記録素子列切替え位置間において相関性がないランダムな位置とする。ランダムな位置とする場合には、例えば、着弾位置ズレ方向と平行なラインごとに乱数を発生させ、記録素子列の切り替え位置を決定してもよい。
また、どちらの記録素子列を用いて記録するかの設定に当たり、複数種類の着弾位置ズレ方向に応じた記録素子列切替えマスクを予め記録素子列切替えマスク記憶部311に記憶させておき、このうちの1つを読み出して用いてもよい。この場合、記録素子列切替えマスクとしては、各画素のドットに対し「記録」/「非記録」の2値のいずれかを保持したものを用いる。記録素子列切替えマスクの一例を図11に示す。図11では、黒で示した画素が「記録」を表し、白で示した画素が「非記録」を示す。図11に示すように、記録素子列1用マスクと記録素子列2用マスクとでは、白黒が反転したものとなっている。図12に、図11に示す記録素子列切替えマスクを利用した場合に形成される画像の一例を示す。図12では、黒で示す領域が記録素子列1を利用して記録され、斜線で示す領域が記録素子列2を利用して記録されることを表している。このように、記録素子列1用マスク及び記録素子列2用マスクからなる記録素子列切替えマスクが用いられる場合には、記録素子列切替えマスクとステップS103で取得した2値画像との論理積に基づいて、つなぎ部の画像の形成に用いる記録素子列が決定される。
なお、記録素子列切替えマスク記憶部311に記憶されている記録素子列切替えマスクが、入力画像よりも小さい場合には、記録素子列切替えマスクを周期的に繰り返し利用すればよい。
また、複数種類の着弾位置ズレ方向に応じた記録素子列切替えマスクとしては、例えば、着弾位置ズレ方向が0度、15度、30度、45度、・・・等の15度刻みの着弾位置ズレ方向に応じた記録素子列切替えマスクを用いることができる。これらのうちから、そして、ステップS104で取得した着弾位置ズレ方向に最も角度の近い記録素子列切替えマスクを選択して利用すればよい。複数種類の着弾位置ズレ方向の刻み角度は15度に限定されない。
このようなステップS105の処理により、各チップ間のつなぎ部における各画素について、いずれの記録素子列で記録がなされるかが決定される。
ステップS105の後、画像記録部307が、ステップS103で作成した2値画像及びステップS105で設定した記録素子列の切り替え位置に基づき、記録動作を行う(ステップS106)。具体的には、記録媒体5020が記録ヘッド5011に対して移動しながら各記録素子が駆動され、記録媒体5020上に画像が記録される。
以上により、処理の全てが終了する。
このような第1の実施形態によれば、記録素子列の間に着弾位置ズレが発生しても、つなぎスジを目立たなくして良好な画像を得ることが可能となる。
図13は、着弾位置ズレが、45度の方向、かつ記録素子列1と記録素子列2とが離れる方向に発生した場合に形成される画像の一例を示す。図13(a)は千鳥パターンマスクを用いて記録素子を決定した場合の画像(比較例)を示し、図13(b)は第1の実施形態により得られる画像(実施例)を示す。ここでは、ドットを四角形で表現しているが、実際には、円形状のドットが形成される。
図13に示すように、いずれの場合においても、着弾位置にズレが発生することによって、ドットが形成されず周囲より濃度が低くなる、いわゆる白抜けが発生する。
そして、比較例においては、つなぎ部の全面において多数の白抜けが発生してしまい、つなぎ部が記録する領域全体が周囲より濃度が低いバンド状のムラ(つなぎスジ)となって認識されてしまう。
一方、実施例では、着弾位置ズレ方向と平行な各ラインにつき1箇所で白抜けが発生するだけである。即ち、つなぎ部が記録する領域において、比較例と比較して1箇所あたりの白抜けの面積は等しいが白抜けの発生数が少なくなる。このため、領域内の白抜けの合計発生面積が小さくなる。よって、つなぎ部と、つなぎ部以外の部分(1個のチップの記録素子のみが記録可能な部分)との間の濃度の差が、比較例よりも小さくなる。この結果、つなぎスジを低減することができる。
また、前後のライン間において白抜け発生箇所がランダムであって連続していないため、白抜けがライン状に形成されてしまうことを防ぐことができる。更に、白抜けをつなぎ部が記録する領域全体にランダムに分散させることで、白抜けの発生を目立たなくすることができる。以上のように、つなぎ部において着弾位置ズレが発生してもバンド状の濃度ムラ(つなぎスジ)の発生を低減し、目立たなくすることもできる。
このように、実施例では、記録素子列間に着弾位置ズレが発生した場合に、形成される画像においてつなぎスジを低減し、目立たなくし、良好な画像を得ることが可能となる。尚、図13には2つの記録素子列が離れる方向に着弾位置ズレが発生した場合を示しているが、これらが互いに近づく方向にズレが発生した場合も同様の効果を得ることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態にはフルラインタイプの記録ヘッドが設けられているのに対し、第2の実施形態には、後述のように、つなぎヘッドを用いたシリアルタイプの記録ヘッドが設けられている。図14は、本発明の第2の実施形態に係るインクジェット方式のプリンタの主要部の構成を示す図である。
第2の実施形態では、カセット等に複数枚の紙又はプラスチックシート等の記録媒体5021が積層されており、記録時には給紙ローラ(図示せず)によって一枚ずつ分離されて供給される。そして、記録媒体5021は、一定間隔を隔てて配置され夫々個々のステッピングモータ(図示せず)によって駆動される第1搬送ローラ対3及び第2搬送ローラ対4によって、記録ヘッド5015の走査に応じたタイミングで図14に示すA方向に所定量ずつ搬送される。
第2の実施形態に設けられた記録ヘッド5015は、シリアルタイプの記録ヘッドであり、キャリッジ6に搭載される。キャリッジ6にはベルト7並びにプーリ8a及び8bを介してキャリッジモータ8cの駆動力が伝達され、これにより、キャリッジ6はガイドシャフト9に沿って往復移動でき、記録ヘッド5015の図14に示すB方向での往復走査を行うことが可能となる。また、キャリッジ6はリニアエンコーダ(図示せず)を備えており、キャリッジ6の走査位置を検出することが可能である。
このような第2の実施形態では、記録ヘッド5015が記録素子の配列方向と交差する方向である図14に示すB方向(主走査方向)に走査しながら吐出信号に応じて記録媒体5021にインクを吐出して記録媒体5021上にインクのドットを形成して記録を行う。記録ヘッド5015は、必要に応じてホームポジションに移動し、吐出回復装置による回復動作を行うことにより、記録素子の目詰まり等を防止又は解消する。記録ヘッド5015の走査に同期して搬送ローラ対3及び4が駆動され、記録媒体5021はA方向(副走査方向)に1行分搬送される。この動作を繰り返すことによって記録媒体5021への画像等の記録が行われる。
但し、シリアルタイプの記録ヘッド5015を用いた場合、記録ヘッド5015の傾きだけではなく、記録ヘッド5015の走査位置の変動によっても2つの記録素子列間の着弾位置ズレが発生する。記録ヘッド5015の走査では、前述のように、キャリッジモータ8cの駆動力がプーリ8a及び8bを用いてキャリッジ6に伝達される。このとき、プーリ8a及び8bの中心と実際の回転中心とがずれ、所謂偏心によって走査位置の変動が発生してしまうことがある。偏心による走査位置の変動は、一般的に、主走査方向に正弦波状の周期的な変動として現れる。ここで、つなぎ部における記録素子列の着弾位置ズレは、記録ヘッド5015の傾きによる副走査方向の着弾位置変動と主走査方向の走査位置変動との和になるため、走査位置に応じて着弾位置ズレの方向が変化することになる。
そこで、本実施形態では、走査位置に応じてつなぎ部の記録素子列間の着弾位置ズレの方向が変化する場合に、着弾位置ズレ方向の変化に合わせ、記録素子列切替え処理に用いる記録素子列切替えマスクを選択することとする。
このような第2の実施形態の機能構成は、第1の実施形態と同様であるが(図6)、画像記録部307、記録素子列切替え位置設定部309及び着弾位置ズレ方向記憶部310の動作が第1の実施形態と相違している。以下、第1の実施形態と相違する点を中心にして第2の実施形態の動作について説明する。
着弾位置ズレ方向記憶部310には、記録ヘッド5015の走査中の位置に応じた記録素子列間の着弾位置変動の方向が記憶される。図15に、着弾位置ズレ方向記憶部310に記憶される走査位置ごとの着弾位置ズレ方向の例を示す。図15には、5mm間隔の走査位置に対する着弾位置ズレ方向を記憶する例を示しているが、着弾位置ズレ方向を記憶する走査位置の間隔は5mmに限られるものではなく、例えば、走査位置ズレの周期に応じて間隔を変化させることが好ましい。例えば、走査位置ズレの周期が長い場合は着弾位置ズレ方向を記憶する間隔を長くし、走査位置ズレの周期が短い場合は着弾位置ズレ方向を記憶する間隔を短くすることが好ましい。
なお、走査位置ごとの着弾位置ズレ方向はどのような方法で測定したものであってもよい。例えば、2つの記録素子列から同じ位置にドットを吐出し、実際に着弾したドットの位置をセンサで読み取り、2つのドットの着弾位置の相対的なズレの方向を測定してもよい。この方法では、走査位置を変えながら、同様の測定を行い着弾位置ズレの方向を測定することで、走査位置ごとの着弾位置ズレ方向を得ることができる。
着弾位置ズレ方向は、例えば、記録ヘッドに搭載したセンサ(図示せず)を用いて、記録ヘッド5015の走査中にリアルタイムに測定及び記憶することができる。また、走査位置に応じた着弾位置ズレ方向を予め測定及び記憶しておくことで、画像形成時に発生する着弾位置ズレ方向の代替として利用してもよい。プーリ8a及び8bの偏心による記録ヘッド5015の走査位置の変動に関しては、異なる走査であっても同じ走査位置では同様の傾向を持つ着弾位置ズレが発生する。そのため、毎走査で走査位置の変動を測定することができない場合等は、予め測定した着弾位置ズレ方向を利用すればよい。
次に、第2の実施形態における記録素子列切替え位置設定部309の動作について、図16に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、記録素子列切替え位置設定部309は、キャリッジ6に取り付けられたリニアエンコーダからキャリッジ6の現在の走査位置を取得する(ステップS1701)。
次いで、記録素子列切替え位置設定部309は、着弾位置ズレ方向記憶部310から、ステップS1701で取得したキャリッジ6の走査位置に応じたつなぎ部の記録素子列間の着弾位置ズレ方向を取得する(ステップS1702)。なお、図15に示すように、着弾位置ズレ方向記憶部310に、一定間隔の走査位置に対する着弾位置ズレ方向のみが記憶されている場合には、前後の走査位置に対する着弾位置ズレ方向から補間によって現在の着弾位置に対する着弾位置ズレ方向を取得すればよい。また、単純に現在の走査位置に最も近い位置の着弾位置ズレ方向を取得してもよい。
その後、記録素子列切替え位置設定部309は、ステップS1702で取得した着弾位置ズレ方向に対応した記録素子列切替えマスクを記録素子列切替えマスク記憶部311から選択し、2値画像と記録素子列切替えマスクとの論理積を算出する。そして、記録素子列切替え位置設定部309は、つなぎ部の各画素の記録に利用する記録素子列を決定する(ステップS1703)。なお、記録素子列切替えマスク記憶部311には、第1の実施形態と同様に、複数の着弾位置ズレ方向に対応する記録素子列切替えマスクが予め記憶されている。これらの記録素子列切替えマスクのうちから、記録素子列切替え位置設定部309は、現在の走査位置に対する着弾位置ズレ方向に最も近い角度に対応する記録素子列切替えマスクを選択する。そして、各画素の記録に利用する記録素子列の決定の際に、上記のように、ハーフトーン処理後の2値画像と選択した記録素子列切替えマスクとの論理積を算出する。
以上で、本実施例の記録素子列切替え位置設定部309の動作が終了し、つなぎ部の各画素の記録に利用する記録素子が決定される。
次に、画像記録部307の動作について説明する。本実施形態では、前述の通り、記録媒体5021に対し、記録ヘッド5015を走査させ、走査中に各記録素子を駆動し記録媒体5021上に画像を記録する。そして、記録ヘッド5015の走査終了後に、紙送りを行う。以上の記録ヘッドの走査、各送りを繰り返すことで画像形成が行われる。
このような第2の実施形態によれば、シリアルタイプの記録ヘッド5015を利用し、走査位置によって着弾位置ズレ方向が変化する場合においても、発生するつなぎスジを目立たなくすることが可能である。
なお、本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をパーソナルコンピュータ等の処理装置(CPU、プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
41〜46:チップ 303:CPU 306:画像データ処理部 307:画像記録部 309:記録素子列切替え位置設定部 310:着弾位置ズレ方向記憶部 311:記録素子列切替えマスク記憶部 5011、5015:記録ヘッド

Claims (7)

  1. 記録媒体の搬送方向に直交する配列方向に複数の記録素子列が直線上に配列して構成された複数の記録素子列が、互いの端部に位置する記録素子が前記配列方向において重なり合うようにして、前記配列方向に配列した記録手段と、
    前記複数の記録素子列のうちの互いに異なる2つの記録素子列に含まれる記録素子より記録される2つのドットの相対的な着弾位置ズレの方向を保持する着弾位置ズレ方向保持手段と、
    前記記録素子が重なり合う領域において、画像の記録に用いる記録素子を含む記録素子列を、前記2つの記録素子列の一方から他方に切替えながら画像の記録を行う画像記録手段と、
    前記画像記録手段が前記記録素子列の切替えを行う位置を、前記着弾位置ズレの方向と平行なラインごとに設定する記録素子列切替え位置設定手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録素子列切替え位置設定手段は、前記記録素子列の切替えを行う位置をランダムに設定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録素子列切替え位置設定手段は、乱数を用いて前記記録素子列の切替えを行う位置を設定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記着弾位置ズレ方向保持手段は、前記記録手段の走査位置に応じた前記着弾位置ズレの方向を保持し、
    前記切替え位置設定手段は、前記走査位置に応じた前記着弾位置ズレの方向を用いて前記記録素子列の切替えを行う位置を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記着弾位置ズレ方向保持手段は、センサによって測定された前記記録手段の走査位置に応じた前記着弾位置ズレの方向を保持することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 記録媒体の搬送方向に直交する配列方向に複数の記録素子列が直線上に配列して構成された複数の記録素子列が、互いの端部に位置する記録素子が前記配列方向において重なり合うようにして、前記配列方向に配列した記録手段を有する画像形成装置の制御方法であって、
    前記複数の記録素子列のうちの互いに異なる2つの記録素子列に含まれる記録素子より記録される2つのドットの相対的な着弾位置ズレの方向を保持する着弾位置ズレ方向保持ステップと、
    前記記録素子が重なり合う領域において、画像の記録に用いる記録素子を含む記録素子列を、前記2つの記録素子列の一方から他方に切替えながら画像の記録を行う画像記録ステップと、
    前記画像記録ステップにおいて前記記録素子列の切替えを行う位置を、前記着弾位置ズレの方向と平行なラインごとに設定する記録素子列切替え位置設定ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  7. 記録媒体の搬送方向に直交する配列方向に複数の記録素子列が直線上に配列して構成された複数の記録素子列が、互いの端部に位置する記録素子が前記配列方向において重なり合うようにして、前記配列方向に配列した記録手段を有する画像形成装置の制御をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記複数の記録素子列のうちの互いに異なる2つの記録素子列に含まれる記録素子より記録される2つのドットの相対的な着弾位置ズレの方向を保持する着弾位置ズレ方向保持ステップと、
    前記記録素子が重なり合う領域において、画像の記録に用いる記録素子を含む記録素子列を、前記2つの記録素子列の一方から他方に切替えながら画像の記録を行う画像記録ステップと、
    前記画像記録ステップにおいて前記記録素子列の切替えを行う位置を、前記着弾位置ズレの方向と平行なラインごとに設定する記録素子列切替え位置設定ステップと、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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