JP2012095910A - 内視鏡画像輝度検知システムおよび内視鏡プロセッサ - Google Patents

内視鏡画像輝度検知システムおよび内視鏡プロセッサ Download PDF

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Abstract

【課題】原同期信号を送受信することなく、原輝度信号成分に基づいて正確な輝度を検知する。
【解決手段】内視鏡プロセッサ20は光源システム21、調光処理回路22、映像処理回路23、システムコントローラ24、およびタイミングコントローラ27を有する。映像処理回路23は信号処理回路36から処理輝度信号を受信する。タイミングコントローラ27はシステムコントローラ37、システムコントローラ24を介して電子内視鏡のメモリから遅延量を受信する。調光処理回路22はマトリックス回路35から原輝度信号成分Yを、映像処理回路23から処理同期信号を、およびタイミングコントローラ27から遅延量を受信する。調光処理回路22は遅延量と処理同期信号に基づいて映像期間の始期から周期までの原輝度信号成分を積算する。調光処理回路22は積算することにより1フィールドの画像の輝度値を算出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像として表示される被写体部位の輝度を正確に検知する内視鏡照明光検知システムに関する。
光が照射されない体内などの内部構造を観察するために、内視鏡ユニットが用いられている。内視鏡ユニットは、電子内視鏡、内視鏡プロセッサ、およびモニタなどによって構成される。電子内視鏡と内視鏡プロセッサとは着脱自在である。観察対象に応じて様々な種類の電子内視鏡があり、使用する電子内視鏡が内視鏡プロセッサに接続される。
内視鏡プロセッサから出射される照明光が、電子内視鏡に設けられるライトガイドにより観察領域に伝達されることにより、観察領域に照明光が照射される。電子内視鏡はカラー撮像素子を有し、照明光に対する反射光の光学像がカラー撮像素子により露光され、光学像に対応する画像信号が生成される。
生成された画像信号は3原色の信号成分や補色の信号成分によって構成される。このような画像信号から輝度信号成分(以後、原輝度信号成分と呼ぶ)および色差信号成分が生成される。生成された原輝度信号成分や色差信号成分にはガンマ補正処理、輪郭強調処理、色強調処理などの画像処理が施され、画像処理が施された信号成分はモニタに表示するための画像信号として用いられる。
輝度信号成分は、画像全体の輝度の算出にも用いられる。従来の内視鏡プロセッサでは、輝度信号成分に基づいて画像全体の輝度を算出し、画像全体の輝度を基準とする輝度に近付くように照明光の光量が調整される。
上述のような、画像処理を施す信号処理回路を有する電子内視鏡が知られている。このような電子内視鏡からは、画像処理の施された輝度信号成分(以後、処理輝度信号成分と呼ぶ)や色差信号成分が内視鏡プロセッサに出力される。処理輝度信号成分の信号強度は、原輝度信号成分の信号強度と異なる。それゆえ、処理輝度信号成分から算出される輝度は、実際の被写体画像の輝度と異なるため、正確な光量調整が難しかった。
そこで、原輝度信号成分も、内視鏡プロセッサに送信することが提案されている(特許文献1参照)。画像処理が施される前の原輝度信号成分を用いることにより、正確な輝度を検知することが可能である。
ただし、特許文献1に開示された構成において画像の輝度を正確に検知するためには、ブランキング期間と映像期間とが連続する原輝度信号成分の中で映像期間における信号成分を抽出することが必要である。原輝度信号成分の映像期間を認識するためには、原輝度信号成分の同期信号の更なる受信、または処理輝度信号成分の同期信号を原輝度信号の同期信号とみなすことが考えられる。
しかし、原輝度信号成分の同期信号を電子内視鏡から内視鏡プロセッサに送信するためには、同期信号を送受信するための回路を電子内視鏡および内視鏡プロセッサに設ける必要があり、製造の煩雑化、および製造コストが増加することが問題である。
また、処理輝度信号成分の同期信号を原輝度信号成分の同期信号とみなすことが可能なのは、原輝度信号への画像処理にかかる時間が短い場合である。画像処理の時間が長くなるほど算出される輝度の正確性は低減化することが問題であった。
特開平10−286233号公報
したがって、本発明では、原輝度信号の同期信号の送受信を行うことなく、原輝度信号の映像期間を検知し、画像の正確な輝度を算出可能な内視鏡画像輝度検知システムの提供を目的とする。
本発明の内視鏡画像輝度検知システムは、電子内視鏡に設けられ受光する被写体像に基づいて撮像素子が生成する映像信号から被写体像の輝度に相当する原輝度信号を生成する輝度信号生成回路と、電子内視鏡に設けられ原輝度信号に対して第1の信号処理を施した第1の処理輝度信号と映像信号に含まれる原同期信号を第1の信号処理に要する時間遅延させた第1の処理同期信号とを生成可能な信号処理回路と、電子内視鏡に設けられ原同期信号から第1の処理同期信号までの遅延時間に相当する第1の遅延信号を格納するメモリと、電子内視鏡に接続される内視鏡プロセッサに設けられ原輝度信号第1の処理同期信号および遅延信号を受信可能な受信器と、第1の処理同期信号を受信した場合に第1の処理同期信号と遅延信号とに基づいて原輝度信号の映像期間の始期と終期とを検知する検知回路と、検知器により検知された始期から終期までに受信器が受信する原輝度信号に基づいて被写体像の輝度値を算出する算出回路とを備えることを特徴としている。
なお、信号処理回路は原輝度信号に対して第2の信号処理を施した第2の処理輝度信号と原同期信号を第2の信号処理に要する時間遅延させた第2の処理同期信号とを生成可能であり、メモリは原同期信号から第2の処理同期信号までの遅延時間に相当する第2の遅延信号を格納し、受信器は第2の処理同期信号を受信可能であり、検知回路は第2の処理同期信号を受信した場合に第2の処理同期信号と遅延信号とに基づいて原輝度信号の映像期間の始期と終期とを検知することが好ましい。
また、本発明の内視鏡プロセッサは、受光する被写体像に基づいて映像信号を生成する撮像素子と映像信号から被写体像の輝度に相当する原輝度信号を生成する輝度信号生成回路と原輝度信号に対して第1の信号処理を施した第1の処理輝度信号と映像信号に含まれる原同期信号を第1の信号処理に要する時間遅延させた第1の処理同期信号とを生成可能な信号処理回路と原同期信号から1の処理同期信号までの遅延時間に相当する第1の遅延信号を格納するメモリとを有する電子内視鏡から原輝度信号第1の処理同期信号および遅延信号を受信可能な受信器と、第1の処理同期信号を受信した場合に第1の処理同期信号と遅延信号とに基づいて原輝度信号の映像期間の始期と終期とを検知する検知回路と、検知器により検知された始期から終期までに受信器が受信する原輝度信号に基づいて被写体像の輝度値を算出する算出回路とを備えることを特徴としている。
また、算出回路により算出された輝度値に基づいて、照射光の光量を調節する光源システムを備えることが好ましい。
あるいは、算出回路により算出された輝度値に相当する輝度信号を、被写体に照射する照射光を出射する光源装置に出力する出力器を備えることが好ましい。
本発明によれば、映像期間の始期から周期までの原輝度信号を検出可能なので、電子内視鏡と内視鏡プロセッサの間で原同期信号の送受信をすることなく、画像の正確な輝度を検知することが可能となる。
本発明の第1の実施形態を適用した内視鏡画像輝度検知システムを含む内視鏡ユニットの概略的な外観図である。 第1の実施形態の電子内視鏡の内部構成を概略的に示すブロック図である。 第1の実施形態の内視鏡プロセッサの内部構成を概略的に示すブロック図である。 原同期信号および処理同期信号の出力時期と、原輝度信号成分および処理輝度信号成分の映像期間とを示すタイミングチャートである。 内視鏡プロセッサにより実行される絞り駆動制御を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態を適用した内視鏡画像輝度検知システムを有する内視鏡ユニットの内部構成を概略的に示すブロック図である。
内視鏡ユニット10は、内視鏡プロセッサ20、電子内視鏡30、およびモニタ11によって構成される。内視鏡プロセッサ20は、電子内視鏡30、およびモニタ11に接続される。
内視鏡プロセッサ20には光源システム(図1において図示せず)が設けられ、光源システムから被写体を照明するための照明光が電子内視鏡30に供給される。照明光を照射された被写体が電子内視鏡30により撮像される。電子内視鏡30の撮像により生成する映像信号が内視鏡プロセッサ20に送られる。
内視鏡プロセッサ20では、電子内視鏡30から得られた映像信号を構成する各フィールドの画像信号に対して所定の信号処理が施される。所定の信号処理を施した画像信号は映像信号としてモニタ11に送信され、送信された映像信号に相当する画像がモニタ11に表示される。
次に、電子内視鏡30の構成について説明する。図2に示すように、電子内視鏡30には、ライトガイド31、撮像素子32、撮像素子駆動回路33、A/Dコンバータ34、マトリックス回路35、信号処理回路36、システムコントローラ37、およびメモリ38が設けられる。
内視鏡プロセッサ20と電子内視鏡30とを接続すると、内視鏡プロセッサ20に設けられる光源システム21とライトガイド31とが光学的に接続される。また、内視鏡プロセッサ20と電子内視鏡30とを接続すると、内視鏡プロセッサ20に設けられる調光処理回路22とマトリックス回路35とが、内視鏡プロセッサ20に設けられる映像処理回路23と信号処理回路36とが、および内視鏡プロセッサ20に設けられるシステムコントローラ24とシステムコントローラ37とが電気的に接続される。
ライトガイド31は、内視鏡プロセッサ20と接続されるコネクタ39cから挿入管39tの先端まで延設される。後述するように、光源システム21からは光量の調整された照明光が出射される。光源システム21から出射した照明光がライトガイド31の入射端に入射される。入射端に入射した照明光は出射端まで伝達される。出射端に伝達された照明光が、挿入管39tの先端方向の被写体に照射される。
照明光が照射された被写体の反射光による光学像が、挿入管39t先端に設けられる撮像素子32の受光面上に形成される。コネクタ39c内に設けられる撮像素子駆動回路33によって、撮像素子32は制御され、一定の周期、例えば、1/60秒毎に1フィールドの画像信号が連続する映像信号を生成するように駆動される。
撮像素子32の画素(図示せず)には、RGBカラーフィルタ(図示せず)がベイヤー配列に応じて設けられる。したがって、画像信号および映像信号はRGB信号成分によって構成される。
生成された映像信号は、コネクタ39c内に設けられるA/Dコンバータ34に送信される。A/Dコンバータ34により映像信号はデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された映像信号は、コネクタ39c内に設けられるマトリックス回路35に送信される。
マトリックス回路35では、RGB信号成分が原輝度信号成分Yおよび原色差信号成分Cr、Cbに変換される。原輝度信号成分Yおよび原色差信号成分Cr、Cbはコネクタ39cに設けられる信号処理回路36に送信される。なお、原輝度信号成分Yは、内視鏡プロセッサ20に設けられる調光処理回路22にも送信される。
信号処理回路36では、原輝度信号成分Yおよび原色差信号成分Cr、Cbに対してガンマ補正処理、輪郭強調処理、色強調処理などの所定の信号処理が施され、処理輝度信号成分Y’および処理色差信号成分Cr’、Cb’が生成される。生成された処理輝度信号成分Y’、処理色差信号成分Cr’、Cb’は、内視鏡プロセッサ20に設けられる映像処理回路23に送信される。
なお、原輝度信号成分Yおよび原色差信号成分Cr、Cbの同期を取るための原垂直同期信号は、信号処理回路36における所定の信号処理にかかる時間分遅延させた処理垂直同期信号に変換される。処理垂直同期信号は、映像処理回路23に送信される。
なお、A/Dコンバータ34、マトリックス回路35、および信号処理回路36は、コネクタ39cに設けられるシステムコントローラ37によって制御される。システムコントローラ37は、内視鏡プロセッサ20に設けられるシステムコントローラ24と連携して、電子内視鏡30の各部位を制御する。
また、コネクタ39cにはメモリ38が設けられる。メモリ38には、電子内視鏡30の各部位の制御に必要な情報や、電子内視鏡30固有の特性が記憶される。これらの情報や特性は、必要に応じてシステムコントローラ37に読出される。後述する絞り駆動制御のために、原垂直同期信号から処理垂直同期信号までの時間の差である遅延量がシステムコントローラ37を介して、内視鏡プロセッサ20のシステムコントローラ24に伝達される。
次に、内視鏡プロセッサ20の構成について説明する。図3に示すように、内視鏡プロセッサ20には、光源システム21、調光処理回路22、映像処理回路23、システムコントローラ24、画像メモリ25、後段信号処理回路26、およびタイミングコントローラ27などが設けられる。
電子内視鏡30の信号処理回路36から送信される処理輝度信号成分Y’および処理色差信号成分Cr’、Cb’によって構成される画像信号は、映像処理回路23に受信される。なお、処理垂直同期信号も映像処理回路23に受信される。
映像処理回路23では、処理垂直同期信号に基づいて、映像信号として連続的に送信される画像信号の同期がとられる。同期がとられた処理輝度信号成分Y’、処理色差信号成分Cr’、Cb’に対して所定の信号処理が施される。また、処理輝度信号成分Y’、および処理色差信号成分Cr’、Cb’が画像メモリ25に格納される。
画像メモリ25に格納された処理輝度信号成分Y’、および処理色差信号成分Cr’、Cb’は、後段信号処理回路26に送信される。後段信号処理回路26において所定の信号処理が施された処理輝度信号成分Y’、および処理色差信号成分Cr’、Cb’はモニタ11に送信される。
モニタ11には、受信した画像信号に相当する画像が表示される。前述のように、撮像素子32は1/60秒毎に1フィールドの画像信号を生成するように駆動され、モニタ11にも1/60秒毎に画像信号が送信される。1/60秒毎に表示する画像を切換えることにより、モニタ11には動画像が表示される。
電子内視鏡30のマトリックス回路35から送信される原輝度信号成分Yは、調光処理回路22に受信される。調光処理回路22では、原輝度信号成分Yに基づいて、1フィールドの画像全体の輝度が算出される。調光処理回路22において行われる輝度算出は、後に詳細に説明する。
算出された画像全体の輝度は、光源システム21に信号として送信される。光源システム21は、ランプ21ls、集光レンズ21cl、絞り21d、絞り駆動部21dd、およびランプ電源回路21psによって構成される。輝度は、絞り駆動部21ddに受信される。
ランプ21lsから出射した照射光はライトガイド31の入射端に入射する。ランプ21lsとライトガイド31の入射端との間に、集光レンズ21clおよび絞り21dが配置される。集光レンズ21lsにより照射光が入射端に向かって集光される。絞り21dの開口率を変えることにより、照射光の入射端への入射光量が調整可能である。
絞り駆動部21ddは、絞り駆動回路(図示せず)およびモータ(図示せず)によって構成される。調光処理回路22により算出された輝度は絞り駆動回路に受信される。絞り駆動回路では算出された1フィールドの画像の輝度と基準となる輝度として定められた輝度設定値とが比較され、画像の輝度を輝度設定値に近付ける絞り21dの開口率が定められる。絞り駆動回路は定められた開口率となるようにモータを駆動する。
なお、ランプ電源回路21psはシステムコントローラ24により制御され、被写体を観察するときにランプ21lsに電力を供給する。
上述のような光量調整を行う場合に、1フィールドの画像の輝度を正確に算出することが重要である。調光処理回路22において行われる輝度算出について、以下に詳細に説明する。
画像全体の輝度の算出のために、調光処理回路22には、映像処理回路23から処理垂直同期信号が、メモリ38からシステムコントローラ37、24、およびタイミングコントローラ27を介して遅延量が送信される。
撮像素子32により生成される映像信号はRGB信号成分と共に垂直同期信号成分を有しており、垂直同期信号成分によりRGB信号成分は区切られて、1フィールドの画像に相当する画像信号に対応するRGB信号成分を区分可能である。
前述のように、マトリックス回路35において、RGB信号成分は原輝度信号成分Yおよび原色差信号成分Cr、Cbに変換される。また、マトリックス回路35では、原輝度信号成分Yおよび原色差信号成分Cr、Cbの同期を取るための原垂直同期信号がRGB信号成分用の垂直同期信号から生成される。
さらに、前述のように、信号処理回路36において、原輝度信号成分Yおよび原色差信号成分Cr、Cbは処理輝度信号成分Y’および処理色差信号成分Cr’、Cb’に変換される。前述のように、信号処理回路36では、原垂直同期信号は処理垂直同期信号に変換される。
図4に示すように、信号処理回路36において実行される所定の信号処理にかかる時間だけ原垂直同期信号から処理垂直同期信号は遅延する。すなわち、処理輝度信号成分Y’の映像期間は、信号処理にかかる時間だけ原輝度信号成分Yの映像期間から遅延する。
したがって、処理垂直同期信号から遅延量の時間だけ先に原輝度信号成分Yの映像期間が始まる。原垂直同期信号と処理垂直同期信号の周期はフィールド周期と等しいので、フィールド周期から遅延量を引いた時間であるズレ時間が、処理垂直同期信号の送信時から原垂直同期信号の送信時までの時間である。したがって、処理垂直同期信号受信時からズレ時間経過時を、原輝度信号成分Yの映像期間の始期として検知することが可能である。
調光処理回路22では、遅延量およびフィールド周期に基づいて、ズレ時間が算出される。なお、フィールド周期は電子内視鏡30のメモリ38に格納され、遅延量とともに送信される。または、内視鏡ユニット10全体のフィールド周期はタイミングコントローラ27によって制御される構成において、フィールド周期がタイミングコントローラ27から送信されてもよい。
また、調光処理回路22では、処理垂直同期信号の受信時からズレ時間の経過時を映像期間の始期として、原輝度信号成分の積算が開始される。また、映像期間の始期からフィールド周期の経過時に原輝度信号成分の積算が停止される。
次に、内視鏡プロセッサ20によって実行される絞り駆動制御について、図5のフローチャートを用いて説明する。絞り駆動制御は、内視鏡ユニット20で被写体の観察を開始したときに実行される。また、絞り駆動制御は動作モードの切替えなどにより被写体の観察を終了する時に終了する。
ステップS100では、遅延量およびフィールド周期を電子内視鏡30から読みだす。遅延量およびフィールド周期を読出し後、ステップS101に進む。
ステップS101では、ステップS100において読出したフィールド周期から遅延量を減算することによりズレ時間を算出する。ズレ時間の算出後、ステップS102に進む。
ステップS102では、処理同期信号を受信したか否かを判別する。処理同期信号を受信していない場合には、処理垂直同期信号を受信するまでステップS102を繰返す。すなわち、処理垂直同期信号を受信するまで、待機状態を維持する。処理垂直同期信号を受信すると、ステップS103に進む。
ステップS103では、処理垂直同期信号の受信時からステップS101で算出したズレ時間が経過したか否かを判別する。ズレ時間が経過していない場合には、ズレ時間が経過するまでステップS103を繰返す。すなわち、ズレ時間が経過するまで、待機状態を維持する。ズレ時間を経過すると、ステップS104に進む。
ステップS104では、原輝度信号成分Yの積算を開始する。原輝度信号成分Yの積算を開始すると、ステップS105に進む。
ステップS105では、原輝度信号成分Yの積算開始後、フィールド周期の時間が経過したか否かを判別する。フィールド周期の時間が経過していない場合には、フィールド周期の時間が経過するまでステップS105を繰返す。すなわち、フィールド周期の時間が経過するまで、待機状態を維持する。フィールド周期の時間が経過すると、ステップS106に進む。
ステップS106では、原輝度信号成分Yの積算を停止する。原輝度信号成分Yの積算停止後、ステップS107に進む。
ステップS107では、積算された原輝度信号成分Yに相当する輝度値を、1フィールドの画像の輝度値として、絞り21dの開口率の調整を行う。すなわち、算出された輝度値が輝度設定値に近付くように、絞り21dの開口率を調節する。絞り21dの開口率の調整後、ステップS102に戻る。
以上のように、第1の実施形態の内視鏡画像輝度検知システムによれば、原垂直同期信号を受信させることなく、原輝度信号成分Yの映像期間を正確に認識することが可能になる。原輝度信号成分Yの映像期間を正確に認識することにより、1フィールドの画像の輝度が正確に検知され、照明光の光量を適切に調節することが可能になる。
処理垂直同期信号を原垂直同期信号とみなして原輝度信号成分Yの映像期間を検知することも考えられるが、ブランキング期間を映像期間として原輝度信号成分Yの積算をするため、実際の輝度値より低い値が算出される。実際の輝度値より低い値を輝度設定値に近付けるように絞り21dの開口率を調節すると、輝度設定値より高い輝度になるように光量が増大する。
しかし、本実施形態の内視鏡画像輝度検知システムによれば、原輝度信号成分Yの正確な映像期間を検知出来るので、上述のように、照明光の光量を適切に調節することが可能になる。
次に、本発明の第2の実施形態の内視鏡画像輝度検知システムについて説明する。第2の実施形態の内視鏡画像輝度検知システムは、電子内視鏡において原輝度信号成分に対して実行する信号処理を切替え可能な点において第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。なお、第1の実施形態と同じ機能を有する部位には、同じ符号を付す。
第2の実施形態において、電子内視鏡30の各部位の構成は第1の実施形態と同じである。ただし、第2の実施形態では、信号処理回路36において原輝度信号成分Yおよび原色差信号成分Cr、Cbに対して実行可能な信号処理を切替え可能なこと、および実行される信号処理毎の遅延量がメモリ38に格納されていることが、第1の実施形態と異なっている。なお、信号処理の切替えは、システムコントローラ37によって制御される。
電子内視鏡30または内視鏡プロセッサ20に設けられる入力部(図示せず)への操作入力は信号としてシステムコントローラ37に送信される。システムコントローラ37は受信した操作入力信号に基づいて、信号処理回路36において実行させる信号処理を切替える。また、システムコントローラ37は実行させる信号処理に対応した遅延量を信号として内視鏡プロセッサ20に送信する。
第2の実施形態において、内視鏡プロセッサ20の各部位の構成は第1の実施形態と同じである。したがって、第2の実施形態の内視鏡プロセッサ20においても、受信した遅延量とフィールド周期とに基づいて、ズレ時間が算出される。処理垂直同期信号とズレ時間とに基づいて、原輝度信号成分Yの正確な映像期間が認識される。
以上のように、第2の実施形態の内視鏡画像輝度検知システムによっても、1フィールドの画像の輝度が正確に検知可能であり、照明光の光量を適切に調節することが可能である。
また、第2の実施形態の内視鏡画像輝度検知システムによれば、輪郭強調処理や色強調処理などの様々な信号処理を切替え可能な内視鏡ユニット20においても、切替えられた信号処理に関わらず、正確な輝度を検知可能である。
なお、第1、第2の実施形態において、光源システム21は内視鏡プロセッサ20に設けられる構成であるが、内視鏡プロセッサ20に接続される光源装置であってもよい。外部光源装置である場合には、調光処理回路22から1フィールドの画像の輝度値が信号として光源装置に送信される。
10 内視鏡ユニット
20 内視鏡プロセッサ
21 光源システム
21d 絞り
21dd 絞り駆動部
22 調光処理回路
23 映像処理回路
24 システムコントローラ
27 タイミングコントローラ
30 電子内視鏡
32 撮像素子
35 マトリックス回路
36 信号処理回路
37 システムコントローラ
38 メモリ

Claims (5)

  1. 電子内視鏡に設けられ、受光する被写体像に基づいて撮像素子が生成する映像信号から前記被写体像の輝度に相当する原輝度信号を生成する輝度信号生成回路と、
    前記電子内視鏡に設けられ、前記原輝度信号に対して第1の信号処理を施した第1の処理輝度信号と前記映像信号に含まれる原同期信号を前記第1の信号処理に要する時間遅延させた第1の処理同期信号とを生成可能な信号処理回路と、
    前記電子内視鏡に設けられ、前記原同期信号から前記第1の処理同期信号までの遅延時間に相当する第1の遅延信号を格納するメモリと、
    前記電子内視鏡に接続される内視鏡プロセッサに設けられ、前記原輝度信号、前記第1の処理同期信号、および前記遅延信号を受信可能な受信器と、
    前記第1の処理同期信号を受信した場合に、前記第1の処理同期信号と前記遅延信号とに基づいて、前記原輝度信号の映像期間の始期と終期とを検知する検知回路と、
    前記検知器により検知された前記始期から前記終期までに前記受信器が受信する前記原輝度信号に基づいて、前記被写体像の輝度値を算出する算出回路とを備える
    ことを特徴とする内視鏡画像輝度検知システム。
  2. 前記信号処理回路は、前記原輝度信号に対して第2の信号処理を施した第2の処理輝度信号と前記原同期信号を前記第2の信号処理に要する時間遅延させた第2の処理同期信号とを生成可能であり、
    前記メモリは、前記原同期信号から前記第2の処理同期信号までの遅延時間に相当する第2の遅延信号を格納し、
    前記受信器は、前記第2の処理同期信号を受信可能であり、
    前記検知回路は、前記第2の処理同期信号を受信した場合に、前記第2の処理同期信号と前記遅延信号とに基づいて、前記原輝度信号の映像期間の始期と終期とを検知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡画像輝度検知システム。
  3. 受光する被写体像に基づいて映像信号を生成する撮像素子と、前記映像信号から前記被写体像の輝度に相当する原輝度信号を生成する輝度信号生成回路と、前記原輝度信号に対して第1の信号処理を施した第1の処理輝度信号と前記映像信号に含まれる原同期信号を前記第1の信号処理に要する時間遅延させた第1の処理同期信号とを生成可能な信号処理回路と、前記原同期信号から前記第1の処理同期信号までの遅延時間に相当する第1の遅延信号を格納するメモリとを有する電子内視鏡から、前記原輝度信号、前記第1の処理同期信号、および前記遅延信号を受信可能な受信器と、
    前記第1の処理同期信号を受信した場合に、前記第1の処理同期信号と前記遅延信号とに基づいて、前記原輝度信号の映像期間の始期と終期とを検知する検知回路と、
    前記検知器により検知された前記始期から前記終期までに前記受信器が受信する前記原輝度信号に基づいて、前記被写体像の輝度値を算出する算出回路とを備える
    ことを特徴とする内視鏡プロセッサ。
  4. 前記算出回路により算出された輝度値に基づいて、照射光の光量を調節する光源システムを備えることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡プロセッサ。
  5. 前記算出回路により算出された輝度値に相当する輝度信号を、被写体に照射する照射光を出射する光源装置に出力する出力器を備えることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡プロセッサ。
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