JP2012093016A - 電気温水器 - Google Patents

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Kazumasa Takeuchi
和正 竹内
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Abstract

【課題】太陽電池パネルの電力を有効に用いて水を昇温させることにより、消費電力量(光熱費)の削減を実現した電気温水装置を提供する。
【解決手段】内部に水を貯水する貯水槽20と、貯水槽20の内部に水を供給する給水部22と、貯水槽20の上部に配置され、貯水槽20の外部に水を送出する給湯部24と、商用電源から供給される交流電圧によって駆動され、貯水槽20内の水を加熱する主加熱部26と、太陽電池パネル10と、太陽電池パネル10から供給される直流電圧によって駆動され、貯水槽20内の水を加熱する補助加熱部28と、主加熱部26及び補助加熱部28の駆動制御を行う温水器制御装置40とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池を電源として利用する電気温水器に関する。
従来より、料金が割安な深夜電力を利用して、夜間に電気温水器を運転して温水を作り、この温水を昼間などに給湯する電気温水器システムがある。
また、従来、太陽光発電装置から電気温水器に電力を供給することが、特許文献1において提案されている。特許文献1には、太陽光発電装置と商用電源との両方から貯湯式給湯装置に電力を供給する家庭内電力システムについて開示されている。
特開2006−158027号公報
ところで、深夜電力を利用して電気温水器を運転させる電気温水器システムにおいては、冬季などに温度の低い水が給水された場合、この温度の低い水を昇温させるために多くの電力を消費してしまうおそれがあり、結果として、電気使用量の増加の原因になっていた。この点については、特許文献1のように太陽光発電装置のような自家用発電装置から電気温水器に電力を供給することによって、深夜電力を使用して電気温水器の水を昇温させる前に、水温をある程度上げておくことが可能になる。これにより、深夜電力の使用量を増加を抑えることが可能になる。
ここで、特許文献1においては、太陽光発電装置の発電電力を、給湯装置の他に家電製品にも利用している。このため、太陽電池の発電電力を直流から交流に変換する変換器、及び商用電源系統に連携する系統連携設備が必要となる。
しかしながら、この場合、変換器の変換損失及び系統連携設備内におけるエネルギー損失が避けられない。この損失分を補うためには、太陽電池パネルの数を増やす必要がある。このように、従来、設備費用が必要になるとともに太陽エネルギーを有効に利用できない、という問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決し、太陽電池パネルの発電電力を有効に用いて水を昇温させることにより、消費電力量(光熱費)の削減を実現し、かつ、コスト増加を抑えた電気温水装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するため、次に記載する構成を備えている。
(1) 内部に水を貯水する貯水槽と、当該貯水槽の内部に水を供給する給水部と、前記貯水槽の底面より上部に配置され、前記貯水槽の外部に水を送出する給湯部と、商用電源から供給される交流電圧によって駆動され、前記貯水槽内の水を加熱する主加熱部と、前記主加熱部の駆動制御を行う主加熱制御部と、太陽電池パネルと、当該太陽電池パネルから供給される直流電圧によって駆動され、前記貯水槽内の水を加熱する補助加熱部と、前記補助加熱部の駆動制御を行う補助加熱制御部とを備えたことを特徴とする電気温水装置。
(1)によれば、貯水槽内の水を、昼間においては、太陽電池パネルを電源とする補助加熱部によって加熱し、夜間においては、深夜電力を利用して主加熱部によって加熱することができる。これにより、貯水槽内の水を昇温させるための消費電力量(光熱費)を削減することが可能になる。また、太陽電池パネルの発電電力を直流から交流に変換する直交変換器が必要ないため、太陽電池パネルの発電電力の損失を低減することができるようになり、貯水槽内の水の昇温に太陽電池パネルの発電電力を無駄なく利用することができる。しかも変換器に掛かるコストを低減することができる。
(2) (1)において、前記給水部は、前記貯水槽の底面近傍に設けられ、前記給湯部は、前記貯水槽の上部に配置されたことを特徴とする電気温水装置。
(2)によれば、貯水槽の底面近傍から給水されるため、貯水槽内の温水は上方に移動する。そして、貯水槽の上部の水が給湯されるために、温度が高い温水を給湯することができる。
(3) (1)において、前記貯水槽は、前記給水部からの水を貯水する第1貯水部と、当該第1貯水部からの水を貯水しかつ前記給湯部を有する第2貯水部と、前記第1貯水部と前記第2貯水部とを連結し、前記第1貯水部内の水を前記第2貯水部に移動可能にする水路部とを有し、前記補助加熱部は、前記第1貯水部及び前記第2貯水部において、少なくとも前記第1貯水部に設けられていることを特徴とする電気温水装置。
(3)によれば、第2貯水部の水は夜間において主加熱部によって昇温させ、第1貯水部には給水部からの水を貯水し、第1貯水部の水は昼間において補助加熱部によって加熱しておく。そして、第2貯水部から温水が外部に供給された場合に、第1貯水部から第2貯水部に水を補給する。この際、第1貯水部の水は、太陽電池パネルを電源とした補助加熱部によって加熱されており、ある程度昇温させた状態で、第2貯水部に補給されるため、夜間に深夜電力を利用して温水を作るための消費電力量(光熱費)を削減することが可能になる。このように、昼間における太陽電池パネルの電力を余すことなく第1貯水部内の水の昇温に利用することが可能になる。
(4) (1)〜(3)において、前記補助加熱部は、前記貯水槽内の底面近傍に配置されたことを特徴とする電気温水装置。
(4)によれば、補助加熱部が、比較的水温が低い貯水槽底部の水を加熱するため、昼間における太陽電池パネルの電力を、さらに無駄なく水の昇温に利用することが可能になる。
(5) (1)〜(4)において、前記太陽電池パネルは、前記補助加熱部にのみ直流電圧を供給することを特徴とする電気温水装置。
(5)によれば、太陽電池パネルの発電電力は、貯水槽内の水の昇温のためにのみ使用されるため、太陽電池パネルの発電電力を損失することなく有効に利用することができる。
(6) (1)〜(5)において、前記補助加熱部は、電気ヒータユニットからなることを特徴とする電気温水装置。
(6)によれば、深夜電力を利用した場合、給湯にかかる消費電力量(光熱費)をさらに抑えることが可能になる。
(7) (1)〜(6)において、前記貯水槽内に、水温を検出して水温に対応する検出信号を出力する温度検出手段を設け、前記補助加熱制御部及び前記主加熱制御部は、前記温度検出手段からの検出信号に基づいて、前記貯水槽内の水温が所定値になるように加熱制御を行うことを特徴とする電気温水装置。
(7)によれば、貯水槽内の水を、必要以上に昇温させることが防止できる。
本発明によれば、貯水槽内の水を、昼間においては、太陽電池パネルを電源とする補助加熱部によって加熱し、夜間においては、深夜電力を利用して加熱することができる。これにより、貯水槽内の水を昇温させるための消費電力量(光熱費)を削減することが可能になる。また、太陽電池パネルの発電電力を直流から交流にする変換器が不要となるため、変換損失がなくなり、しかも変換器に掛かるコストを低減することができる。
本発明の第1実施形態における電気温水器の構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態における電気温水器の構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の変形例における電気温水器の構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の変形例における電気温水器の構成を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態における電気温水器の構成を示す説明図である。電気温水器1は、太陽電池パネル10、貯水槽20、給水部22、給湯部24、主加熱部26、補助加熱部28、主加熱部制御装置30、補助加熱部制御装置32、温度検出手段に相当する温度計34、タイマ36及び温水器制御装置40を備えている。
太陽電池パネル10は、補助加熱部制御装置32を介して補助加熱部28に接続されており、太陽光のエネルギーを直接的に電力に変換してなる直流電圧を、補助加熱部制御装置32を介して補助加熱部28に供給するものである。ここで、本実施形態によれば、太陽電池パネル10は、補助加熱部28を駆動させることのみに使用されており、他の電気機器に直流電圧を供給していない。
貯水槽20は、内部に温水を貯水するものである。この貯水槽20に、給水部22、給湯部24、主加熱部26、補助加熱部28及び温度計34が備えられている。
給水部22は、貯水槽20の底面近傍に設けられ、給水パイプ(図示せず)を通して水道に接続され、貯水槽20の内部に水道水を供給するものである。給湯部24は、貯水槽20の上部に設けられ、貯水槽20の内部の温水を外部に送出する、すなわち給湯するものであり、例えば、屋内の風呂に温水を給湯する蛇口に給水パイプ(図示せず)を介して接続されている。風呂に設置されている蛇口を開くと、給水部22からの水道圧によって給湯部24から温水が送水され、蛇口から温水が風呂に給湯される。また、給湯部24からの温水の送水と同時に、給水部22から貯水槽20へ水道水が供給される。すなわち、給湯部24から給湯された温水量だけ給水部22から給水される。これにより、貯水槽20内は、常時、満水状態となっている。
主加熱部26は、商用電源からの交流電圧によって駆動される発熱体(例えば、電熱線や赤外線ヒータ)とを備えている。補助加熱部28は、太陽電池パネル10からの直流電圧によって発熱する発熱体(例えば、電熱線や赤外線ヒータ)を備えている。主加熱部26及び補助加熱部28は、貯水槽20内の底面近傍に設置されている。また、主加熱部26には、交流電圧によって発熱する発熱体の他にも、例えば、ヒートポンプユニットが適用可能である。この場合、深夜電力を利用してヒートポンプユニットを駆動して貯水槽内の水を加熱することにより、貯水槽内の水を昇温させるための消費電力量(光熱費)をさらに抑えることができる。
主加熱部制御装置30は、温水器制御装置40からの指令に基づいて、商用電源から主加熱部26に供給される交流電圧をオン、オフする制御を行うものである。補助加熱部制御装置32は、太陽電池パネル10から補助加熱部28に供給される直流電圧をオン、オフする制御を行うものである。具体的に、補助加熱部制御装置32は、太陽電池パネル10の発電電力を監視し、発電電力の値が、補助加熱部28を駆動することが可能な下限値以上であれば、補助加熱部28に直流電圧を供給し(オンにし)、下限値を下回った場合には、補助加熱部28に対する直流電圧の供給を停止する(オフにする)。
温度計34は、貯水槽20内の水温を検知し、検知結果を電気信号として温水器制御装置40に出力するものである。タイマ36は、現在時刻を電気信号として温水器制御装置40に出力するものである。
温水器制御装置40は、温度計34の検知結果に基づいて、主加熱部制御装置30又は補助加熱部制御装置32に制御信号を送信して、貯水槽20内の温度が、予め設定された基準値(例えば、80℃)を越えないように主加熱部26及び補助加熱部28をオン、オフする制御を行う。また、温水器制御装置40は、タイマ36の計時値を監視しながら、主加熱部26をオン、オフする制御を行う。具体的に、温水器制御装置40は、タイマ36の計時値を監視し、深夜電力使用モード運転では、深夜電力の時間帯(例えば、午後11時から翌日の午前7時まで)において主加熱部26をオンに、それ以外の時間帯において主加熱部26をオフにする制御を行う。また、通常モード運転の場合には、温水器制御装置40が、貯水槽20内の水温が基準値を維持するように、主加熱部26及び補助加熱部28をオン、オフする制御を行う。なお、通常モード運転とするか深夜電力使用モード運転とするかは、図示しない操作パネルを操作することによって切り替えることができる。
次に、深夜電力使用モード運転について、より具体的に説明する。
貯水槽20の内部は、給湯部24から給湯された温水量に相当する水道水が給水部22から供給されるために、常時、満水状態となっている。ここで、夕方から深夜電力の時間帯(例えば、午後11時から翌日の午前7時まで)になる前に、貯水槽20の内の温水が給湯されている場合が多く、その分水道水が補給される。このことから、深夜電力の時間帯前の貯水槽20の内の水温は、低くなっていることが多い。そして、深夜電力の時間帯(例えば、午後11時から翌日の午前7時まで)において主加熱部26がオンになり、貯水槽20内の水が加熱されることにより、貯水槽20内には温水が貯水される。さらに、日中においては太陽電池パネル10が発電を行い、補助加熱部28によって貯水槽20内の底部の水が加熱されることにより、貯水槽20内の底部の水が昇温する。
ここで、主加熱部26がオフになっている昼間においては、貯水槽20内において冷めてきた水は下方に、水温が高い水は上方に移動する。この際、補助加熱部28は、貯水槽20の底部近傍に配置されているため、貯水槽20内において比較的温度が低い水を加熱するようになる。このため、貯水槽20内の水が効率的に加熱される。また、昼間において、給湯部24から給湯された分の水は、給水部22から供給される。この際、貯水槽20の底部近傍から給水されるため、貯水槽20内に既にある温水は上方に持ち上げられる。このため、給湯部24からは比較的温度が高い水を給湯することが可能になる。
日没後、太陽電池パネル10の発電量が低下して補助加熱部28が駆動できない状態となり、また、深夜電力の時間帯に到達するまでは、主加熱部26が駆動されない。このため、自然放熱により貯水槽20内の水温は徐々に低下するが、貯水槽20の保温効果によって給水部22から供給される水道水の温度よりも高い温度の状態で維持される。そして、深夜電力の時間帯に到達した時点で、主加熱部26がオンになり、貯水槽20内の水が加熱されることにより、貯水槽20内には温水が貯水される。
このように構成した第1実施形態によれば、昼間においては、貯水槽20内の水を、太陽電池パネル10を電源とする補助加熱部28によって加熱し、夜間においては、深夜電力を利用して主加熱部26によって加熱することができる。これにより、貯水槽20内の水を昇温させるための消費電力量(光熱費)を削減することが可能になる。また、太陽電池パネル10の発電電力を直流から交流に変換する直交変換器が必要ないため、太陽電池パネル10の発電電力の損失を低減することができるようになり、太陽電池パネル10の発電電力を貯水槽20内の水の昇温に、無駄なく利用することができる。
また、給湯部24から温水を給湯した場合でも、貯水槽20に温水が残る。このため、新たに給水した場合、貯水槽20内に貯水された水を温水にするために必要な熱量を低くすることができる。これにより、貯水槽20内の水を主加熱部26によって加熱して温水にするために必要なエネルギーを低減させることができる。特に、冬季においては、給水する水の温度が低いために、深夜電力であるとしても、温水にするために多くのエネルギーを消費するが、第1実施形態によれば、昼間に補助加熱部28によって加熱昇温された水が貯水槽20に残っている。このため、主加熱部26によって加熱して温水にするために必要な熱量を低減させることが可能になり、その結果、消費電力量(光熱費)を抑えることができる。
また第1実施形態によれば、太陽電池パネル10の発電電力は、貯水槽20内の水の昇温のためにのみ使用されるため、太陽電池パネル10の発電電力を損失することなく有効に利用することができる。
また第1実施形態によれば、水温が基準値以上に温度が上がらないように制御されるために、貯水槽20内の水を、必要以上に昇温させることが防止される。
[第2実施形態]
図2は、本発明の第2実施形態における電気温水器の構成を示す説明図である。なお、図1に示す第1実施形態における部材と同一の部材については同一の符号を付すことで、詳細な説明は省略する。
第2実施形態においては、第1実施形態における貯水槽20が、仕切板50によって第1貯水部20aと第2貯水部20bとに、左右に分けられている。ここで、外部に給湯する温水量を確保するためには、第2貯水部20bを大きくする必要がある。しかしその一方で、設置スペースを低減するためには電気温水器1全体の大型化は望ましくない。このため、第2実施形態においては、第2貯水部20b第1貯水部20aは第2貯水部20bよりも小さく形成されている。第1貯水部20aと第2貯水部20bとは、水路部に相当するパイプ52によって連結されている。このパイプ52を介して、第1貯水部20aの水が第2貯水部20bに移送される。さらに、第1貯水部20aに、補助加熱部28及び給水部22が設けられている。また、第2貯水部20bには、主加熱部26、給湯部24及び温度計34が設けられている。
パイプ52は、第1貯水部20aと第2貯水部20bとを連結する連結パイプ部54と、連結パイプ部54における第1貯水部20a側の端部に連結される給水用パイプ部56と、連結パイプ部54における第2貯水部20b側の端部に連結される排出用パイプ部58とによって構成されている。連結パイプ部54は、仕切板50の上部、すなわち貯水槽20の上部に設けられており、第1貯水部20aと第2貯水部20bとを左右に連通させている。給水用パイプ部56の給水口は、第1貯水部20a内の上部に配置されている。また、排出用パイプ部58の排水口は、第2貯水部20b内の下部に配置されている。
このため、例えば、第2貯水部20b内の温水を風呂など外部に供給するために、風呂の蛇口を開くと、給水部22からの水道圧により、第1貯水部20a内の上部の水が第2貯水部20b内の下部に送られる。そして、第2貯水部20b内の温水は、第1貯水部20aからの給水によって上方に持ち上げられ、第2貯水部20b内の上部の温水が、給湯部24から蛇口を介して風呂に給湯される。これにより、貯水槽20内の温水において、水温が高い部分を外部に給湯することが可能になる。
温水器制御装置40は、第1実施形態と同様に、温度計34の検知結果に基づいて、主加熱部26及び補助加熱部28をオン、オフする制御を行う。さらに、温水器制御装置40は、深夜電力使用モード運転において、タイマ36の計時値を監視しながら、主加熱部26をオン、オフする制御を行う。
次に、深夜電力使用モード運転について、より具体的に説明する。
貯水槽20においては、給湯部24から第2貯水部20b内の温水を外部に給湯した分だけ、給水部22から第1貯水部20a内に、水道水が補給される。このため、第1貯水部20a及び第2貯水部20bは、常時、満水状態となる。
この状態で、深夜電力の時間帯(例えば、午後11時から翌日の午前7時まで)に到達すると、主加熱部26がオンになり、第2貯水部20b内の水が加熱されることにより、第2貯水部20b内には温水が貯水される。その後、日の出とともには太陽電池パネル10が発電を開始し、日中において、補助加熱部28によって第1貯水部20a内の水が加熱されることにより、第1貯水部20aの水が昇温する。
そして、例えば、夕方において、風呂の蛇口を開いた場合に、給水部22からの水道圧により、第1貯水部20a内の上部の水が第2貯水部20b内の下部に送られる。また、第1貯水部20aからの給水によって第2貯水部20b内の温水は上方に持ち上げられる。これにより、第2貯水部20b内の上部の温水が、給湯部24から蛇口を介して風呂に給湯される。
ここで、第1貯水部20a内の水は、日中において補助加熱部28によって加熱されているため、第1貯水部20a内の水の温度は少なくとも給水部22から供給される水の温度よりも高くなっている。特に、第1貯水部20a内部においては、上部の水ほど温度が高く、上部から下部に向かって水温が低くなっている。この第1貯水部20aの上部の水が、第2貯水部20bの底部に給水されるため、第1貯水部20aの中でも比較的温度が高い水が、第2貯水部20bに給水される。
日没後、太陽電池パネル10の発電量が低下して補助加熱部28が駆動できない状態となり、また、深夜電力の時間帯に到達するまでは、主加熱部26が駆動されない。このため、第2貯水部20b内の水温は、貯水槽20の保温効果によって、給水部22から供給される水の温度よりも高い温度の状態で維持される。そして、深夜電力の時間帯に到達した時点で、主加熱部26がオンになり、貯水槽20内の水が加熱されることにより、第2貯水部20b内には温水が貯水される。
ここで、第1実施形態においては、例えば、夕方において、風呂に貯水槽20内の温水が給湯された場合には、貯水槽20には給水部22から直接多くの水道水が給水されるが、その後、主加熱部26及び補助加熱部28によって加熱されないため、貯水槽20内の温度は上がらない。それに対して、第2実施形態においては、第2貯水部20bの温水を給湯した後、昼間に補助加熱部28によって加熱された第1貯水部20aの水の中でも温度が高い部分が、第2貯水部20bに補給されるため、主加熱部26がオンになった時点の水温を、第1実施形態よりも高くすることができる。このため、第2実施形態においては、第1実施形態よりも消費電力量(光熱費)を抑えることが可能になる。
このように構成した第2実施形態によれば、第2貯水部20bの水を、夜間において深夜電力を利用して主加熱部26によって昇温させ、第2貯水部20b内の温水を外部に給湯する。また、第1貯水部20aには給水部22からの水を貯水して、昼間において補助加熱部28によって加熱しておく。そして、第2貯水部20bから温水が外部に給湯された場合に、第1貯水部20aから第2貯水部20bに水を補給する。この際、第1貯水部20aの水は、太陽電池パネル10を電源とした補助加熱部28によって加熱されており、ある程度昇温させた状態で、第2貯水部20bに補給される。このため、深夜電力の時間帯(例えば、午後11時から翌日の午前7時まで)において主加熱部26がオンになり、水の昇温を開始する時点で、既に、第2貯水部20bの水は、補助加熱部28によって加熱された状態であるために、夜間に深夜電力を利用して温水を作るための電気エネルギーを低減することが可能になる。このように、昼間における太陽電池パネル10の電力を余すことなく第1貯水部20a内の水の昇温に利用することが可能になる。
[第2実施形態の変形例]
なお、上述した第2実施形態によれば、補助加熱部28を第1貯水部20aに設けているが、それに限らず、第1貯水部20aと第2貯水部20bとの両方に補助加熱部28を設けてもよい。これにより、深夜電力を用いて作られた第2貯水部20b内の温水を、太陽電池パネル10を電源とする補助加熱部28によって保温することが可能になる。
また、第2実施形態によれば、補助加熱部28は、太陽電池パネル10の発電電力のみで加熱しているが、それに限らず、商用電源でも加熱できるように構成し、夜間の深夜電力でも加熱できるようにしてもよい。すなわち、図3に示すように、商用電源と補助加熱部制御装置32とを接続する。さらに、補助加熱部制御装置32は、商用電源から供給される交流電圧と太陽電池パネルから供給される直流電圧とを選択する切替器(図示せず)を備えており、この切換器に補助加熱部28を接続する。そして、補助加熱部制御装置32は、温水器制御装置40からの指令に基づいて、商用電源から供給される交流電圧をオン、オフする制御を行う。これにより、補助加熱部28が、商用電源を電源として駆動させることが可能になる。すなわち補助加熱部28は太陽電池パネルからの直流電源と商用電源からの交流の両電源で使用できるものである。なお、図2に示す第2実施形態における部材と同一の部材については同一の符号を付すことで、詳細な説明は省略する。
そして、補助加熱部制御装置32は、温水器制御装置40からの指令に基づいて、昼間は太陽電池パネル10から電源供給し、深夜電力を利用して主加熱部26へ通電される間は、深夜電力を利用して補助加熱部28に電源供給するように、補助加熱部28に印加する電源の切替制御を行う。
このように構成することにより、昼間は太陽電池パネル10の発電電力を利用し、夜間は深夜電力を利用して補助加熱部28に電源を供給することにより、第1貯水部20a内の水を昇温させることが可能になる。ここで、図2に示す第2実施形態によれば、補助加熱部28の電源が太陽電池パネル10の発電電力のみであるため、第1貯水部20a内の水を高温するためには、図2に示すように、第1貯水部20aを小さくする必要がある。それに対し、図3に示す、第2実施形態の変形例によれば、昼間は太陽電池パネル10の発電電力を利用し、夜間は深夜電力を利用して補助加熱部28に電源を供給している。これにより、第1貯水部20a内の水は、夜間は深夜電力を利用して補助加熱部28によって加熱されることにより、第2貯水部20b内の水よりは高温にならないものの、比較的高温の温水とすることが可能である。さらに、日中においては、第1貯水部20a内の水が補助加熱部28によって加熱されることにより、温水を多く使う夕方には、第1貯水部20a内の水を高温にすることが可能になる。このように、第1貯水部20a内の水を高温にすることが可能になるため、貯水槽20全体において、給湯可能な温水量を増やすことが可能になる。
また、第2実施形態によれば、貯水槽20の内部に仕切板50を設け、第1貯水部20aと第2貯水部20bとの2室に分けているが、それに限らず、第1貯水部20aと第2貯水部20bとをそれぞれ別体として構成してもよい。
また、第2実施形態によれば、仕切板50によって、第1貯水部20aと第2貯水部20bとの2室に左右に分けているが、それに限らず、仕切板50の代わりに、図4に示すように、複数の孔部70aを備えた仕切板70によって貯水槽20を上下に分けてもよい。すなわち、図4に示すように、貯水槽20の底部となる第1貯水部20aの底部近傍に給水部22及び補助加熱部28が配置され、さらに、第2貯水部20bの底部となる仕切板70の近傍に主加熱部26が配置されている。なお、図2に示す第2実施形態における部材と同一の部材については同一の符号を付すことで、詳細な説明は省略する。
このように構成することにより、第2実施形態におけるパイプ52が必要なくなるため、その分、コストダウンが図れる。また、補助加熱部28によって昼間に昇温された水の一部が、孔部70aを介して第2貯水部20bに移動することにより、第2貯水部20b内の温水を保温することが可能になる。
1 電気温水器
10 太陽電池パネル
20 貯水槽
20a 第1貯水部
20b 第2貯水部
22 給水部
24 給湯部
26 主加熱部
28 補助加熱部
30 主加熱部制御装置
32 補助加熱部制御装置
34 温度計
36 タイマ
40 温水器制御装置
50、70 仕切板
52 パイプ
54 連結用パイプ部
56 給水用パイプ部
58 排出用パイプ部
70a 孔部

Claims (7)

  1. 内部に水を貯水する貯水槽と、
    当該貯水槽の内部に水を供給する給水部と、
    前記貯水槽の外部に水を送出する給湯部と、
    商用電源から供給される交流電圧によって駆動され、前記貯水槽内の水を加熱する主加熱部と、
    前記主加熱部の駆動制御を行う主加熱制御部と、
    太陽電池パネルと、
    当該太陽電池パネルから供給される直流電圧によって駆動され、前記貯水槽内の水を加熱する補助加熱部と、
    前記補助加熱部の駆動制御を行う補助加熱制御部とを備えたことを特徴とする電気温水装置。
  2. 前記給水部は、前記貯水槽の底面近傍に設けられ、
    前記給湯部は、前記貯水槽の上部に配置されたことを特徴とする請求項1記載の電気温水装置。
  3. 前記貯水槽は、前記給水部からの水を貯水する第1貯水部と、当該第1貯水部からの水を貯水しかつ前記給湯部を有する第2貯水部と、前記第1貯水部と前記第2貯水部とを連結し、前記第1貯水部内の水を前記第2貯水部に移動可能にする水路部とを有し、
    前記補助加熱部は、前記第1貯水部及び前記第2貯水部において、少なくとも前記第1貯水部に設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気温水装置。
  4. 前記補助加熱部は、前記貯水槽内の底面近傍に配置されたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の電気温水装置。
  5. 前記太陽電池パネルは、前記補助加熱部にのみ直流電圧を供給することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の電気温水装置。
  6. 前記補助加熱部は、電気ヒータユニットからなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の電気温水装置。
  7. 前記貯水槽内に、水温を検出して水温に対応する検出信号を出力する温度検出手段を設け、
    前記補助加熱制御部及び前記主加熱制御部は、前記温度検出手段からの検出信号に基づいて、前記貯水槽内の水温が所定値になるように加熱制御を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の電気温水装置。
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