JP2012092219A - ガスハイドレート製造装置及びガスハイドレート製造方法 - Google Patents

ガスハイドレート製造装置及びガスハイドレート製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
封液が不要であり、脱圧装置内を加圧するためのエネルギーを低減し、且つ脱圧装置内を加圧する速度を上昇したガスハイドレート製造装置及びガスハイドレート製造方法を提供する。
【解決手段】
ガスハイドレート製造装置1において、脱圧装置2が、高圧側からガスハイドレートを受け取る脱圧槽3と、脱圧槽3と複数のラインを接続したリザーバタンク4と、コンプレッサ5を有しており、更に、脱圧槽3とリザーバタンク4を連通する均圧ライン7と、脱圧槽3内のガスを、コンプレッサ5を介してリザーバタンク4に送る脱圧ライン8と、リザーバタンク4内のガスを、コンプレッサ5を介して脱圧槽3に送る加圧ライン9を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、メタン、プロパン等のガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置及びガスハイドレート製造方法に関するものである。
近年、天然ガスやメタンなどの安全かつ経済的な輸送及び貯蔵手段として、それら原料ガスの固体状の水和物であるガスハイドレートを用いる方法が注目されている。このガスハイドレートを製造するガスハイドレート製造装置は、生成装置、成型装置、冷却装置、脱圧装置、貯蔵庫等を有している。そして、ガスハイドレートは一般に高圧で低温下(例えば、6.0MPaG、4℃)で生成され、大気圧のもとで貯蔵される。そのため、脱圧装置は、高圧(例えば6.0MPaG)から大気圧(0.0MPaG)まで、ガスハイドレートを脱圧する機能を有している。この脱圧装置は、回転式の脱圧装置等が利用されている(例えば特許文献1参照)。
図6に、ガスハイドレート製造装置1Xを示す。ガスハイドレート製造装置1Xは、生成装置30で生成したガスハイドレートを封液L中で冷却する冷却装置31Xと、回転式の脱圧装置2Xと、運搬装置32と、貯蔵庫33を有している。この脱圧装置2Xは、球状のケーシング内に回転自在に設置した弁室を有している。この脱圧装置2Xは、封液Lを伴うガスハイドレートを高圧側(冷却装置31X)から弁室に移動させ、弁室を回転して、低圧側(運搬装置32側)に排出して、ガスハイドレートの脱圧を行っている。ガスハイドレートを排出した後は、弁室内に封液Lを供給して加圧を行っている。この構成により、弁室内の加圧に大きな動力が不要となっている。
しかしながら、上記の脱圧装置は、ガスハイドレート事業の大型化を考えた場合、いくつかの問題点を有している。第1に、ガスハイドレートが封液と共に移動するように構成しているため、大量の封液が必要となるという問題を有している。特に、ガスハイドレートの製造を、例えば海上掘削リグ上で行うことを考えた場合、大量の封液を海洋掘削リグまで搬送することが困難となる場合がある。また、たとえ封液を搬送できたとしても、このために多大なコストが必要となるという問題を有している。更に、限られた空間内で、封液を維持管理しなくてはならないという問題を有している。なお、封液Lは、液体プロパン等が利用されている。
第2に、封液を利用しない場合は、脱圧装置内をコンプレッサ等で加圧する必要があり、この加圧工程に多大なエネルギーが必要となるという問題を有している。特に、ガスハイドレートを大量に生産する場合は、膨大なエネルギーが必要となる。
第3に、脱圧装置内の圧力を上昇させるために、時間がかかるという問題を有している。このため、ガスハイドレートを大量に生産する場合は、この生産量を十分に向上することが困難となる。
特開2010−116263号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、ガスハイドレートを
製造する製造装置及びガスハイドレート製造方法であって、封液が不要であり、脱圧装置内を加圧するためのエネルギーを低減し、且つガスハイドレートに同伴するガスの損失を防止することができるガスハイドレート製造装置及びガスハイドレート製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係るガスハイドレート製造装置は、少なくとも生成装置と、脱圧装置と、貯蔵庫を有するガスハイドレート製造装置において、前記脱圧装置が、高圧側からガスハイドレートを受け取る脱圧槽と、前記脱圧槽と複数のラインで接続したリザーバタンクと、コンプレッサを有しており、更に、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを連通する均圧ラインと、前記脱圧槽内のガスを、前記コンプレッサを介して前記リザーバタンクに送る脱圧ラインと、前記リザーバタンク内のガスを、前記コンプレッサを介して前記脱圧槽に送る加圧ラインを有していることを特徴とする。
この構成により、封液が不要であり、脱圧装置内を加圧するためのエネルギーを低減したガスハイドレート製造装置を提供することができる。つまり、脱圧槽とリザーバタンクの間で均圧を行った後に、脱圧槽を加圧又は脱圧する作業を行うため、この加圧又は脱圧に必要となるエネルギーを抑制することができる。また、脱圧槽を加圧又は脱圧するための時間を短縮することができる。例えば、脱圧槽を加圧する場合、大気圧よりも高い圧力から加圧が開始されるため、加圧時間を短縮することができる。
上記のガスハイドレート製造装置において、前記脱圧装置が、複数の脱圧槽と、前記脱圧槽の数と同じ又は少ない数のリザーバタンクを有することを特徴とする。この構成により、複数の脱圧装置を使用してガスハイドレート製造装置の大規模化を容易且つ低コストで行うことができる。これは、脱圧装置において動力が必要となるものがコンプレッサのみであり、このコンプレッサ以外は、圧力容器及び配管で構成できるからである。
上記のガスハイドレート製造装置において、前記均圧ラインと前記加圧ラインにそれぞれ熱交換器を設置し、前記熱交換器を冷媒循環路で連結したことを特徴とする。この構成により、均圧ラインで発生する冷熱で、加圧ラインを冷却することができる。つまり、脱圧槽を低温に保つために必要な冷熱量を少なくすることができ、ガスハイドレートの製造効率を向上することができる。
上記の目的を達成するための本発明に係るガスハイドレート製造方法は、少なくとも生成装置と、脱圧装置と、貯蔵庫を有するガスハイドレート製造装置で、前記脱圧装置が、高圧側からガスハイドレートを受け取る脱圧槽と、前記脱圧槽と複数のラインで接続したリザーバタンクと、コンプレッサを有しており、更に、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを連通する均圧ラインと、前記脱圧槽内のガスを、前記コンプレッサを介して前記リザーバタンクに送る脱圧ラインと、前記リザーバタンク内のガスを、前記コンプレッサを介して前記脱圧槽に送る加圧ラインを有しているガスハイドレート製造装置によるガスハイドレート製造方法であって、ガスハイドレートを前記脱圧槽に搬入する搬入ステップと、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを連結する均圧ラインを開放し、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを均圧する第1均圧ステップと、前記脱圧槽内のガスを、前記コンプレッサを有する前記脱圧ラインを介して、前記リザーバタンクに送る脱圧ステップと、前記脱圧槽内のガスハイドレートを排出し、次工程に送る排出ステップと、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを連結する均圧ラインを開放し、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを均圧する第2均圧ステップと、前記リザーバタンク内のガスを、前記コンプレッサを有する前記加圧ラインを介して、前記脱圧槽に送る加圧ステップを有することを特徴とする。この構成により、前述と同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係るガスハイドレート製造装置及びガスハイドレート製造方法によれば、封液が不要であり、脱圧装置内を加圧するためのエネルギーを低減し、且つガスハイドレートに同伴するガスの損失を防止することができるガスハイドレート製造装置及びガスハイドレート製造方法を提供することができる。更に、ガスハイドレートを大量生産することのできるガスハイドレート製造装置及びガスハイドレート製造方法を提供することができる。
本発明に係る実施の形態のガスハイドレート製造装置の脱圧装置を示した概略図である。 本発明に係る実施の形態の製造装置の脱圧槽における圧力変化を示した図である。 本発明に係る実施の形態の製造装置の脱圧槽における圧力変化を示した図である。 本発明に係る実施の形態の製造装置のリザーバタンクにおける圧力変化を示した図である。 本発明に係る実施の形態の製造装置のリザーバタンクにおける圧力変化を示した図である。 従来のガスハイドレート製造の脱圧装置を示した概略図である。
以下、本発明に係る実施の形態のガスハイドレート製造装置について、図面を参照しながら説明する。図1に、ガスハイドレート製造装置1(図示しない)を構成する脱圧装置2の概略を示す。この脱圧装置2は、脱圧槽3(第1脱圧槽3a及び第2脱圧槽3b)と、リザーバタンク4(第1リザーバタンク4a及び第2リザーバタンク4b)と、コンプレッサ5を有している。ここで、脱圧装置2は、少なくとも1つ脱圧槽3と、この脱圧槽3を上回らない数のリザーバタンク4を有している。
この脱圧槽3とリザーバタンク4を、均圧ライン7(第1均圧ライン7a及び第2均圧ライン7b)、脱圧ライン8(第1脱圧ライン8a及び第2脱圧ライン8b)及び加圧ライン9(第1加圧ライン9a及び第2加圧ライン9b)でそれぞれ連結している。均圧ライン7は、脱圧槽3とリザーバタンク4を直接連結している。この均圧ライン7は、途中部分に均圧バルブ17(第1均圧バルブ17a及び第2均圧バルブ17b)を有している。脱圧ライン8は、脱圧槽3からコンプレッサ5を介してリザーバタンク4に連結している。脱圧ライン8は、途中部分に脱圧バルブ18(第1脱圧バルブ18a及び第2脱圧バルブ18b)を有している。加圧ライン9は、リザーバタンク4からコンプレッサ5を介して脱圧槽3に連結している。この加圧ライン9は、途中部分に加圧バルブ19を有している。また、脱圧槽3は、排出口6(第1排出口6a及び第2排出口6b)を有している。更に、バルブ21a、21bは、それぞれリザーバタンク4a、4bの圧力を制御するために使用する。通常時は、閉止している。
なお、図1には、簡単のため、均圧ライン、脱圧ライン及び加圧ラインを独立した3つの管路として記載しているが、これらは、バルブ等を介して、一部を共通とする管路として形成することもできる。
次に、脱圧装置2の動作について説明する。特に、脱圧装置2が、2つの脱圧槽3a、3b及び2つのリザーバタンク4a、4bを有する場合の動作について説明する。なお、脱圧装置2は、少なくとも1つの脱圧槽3を有しており、且つ、この脱圧槽3の数と同じ又は少ない数のリザーバタンク4を有するように構成することが望ましい。また、リザー
バタンク4は、−10〜−30℃の低温で保冷することが望ましい。
まず、ガスハイドレートを押し固めて成型したガスハイドレートペレット(以下、ペレットという)が、脱圧工程の前工程(例えば冷却装置31)から、第1脱圧槽3aに運搬される(搬入ステップa)。また、脱圧槽3aの内部は、高圧(例えば6.0MPaG)で低温(例えば−10〜−30℃)である。
第1脱圧槽3a内にペレットの搬送が完了したら、第1搬送バルブ16aを閉止し、均圧ライン7aの均圧バルブ17aを開放する(第1均圧ステップb)。これにより、高圧(例えば6.0MPaG)である第1脱圧槽3aと低圧(例えば大気圧、即ちゲージ圧で0.0MPaG)が連通し、第1脱圧槽3aとリザーバタンク4aの圧力が均等となる。このときの圧力は、脱圧槽3及びリザーバタンク4の容積により異なるが、例えば、0.3MPaG程度とする。また、均圧バルブ17aの開放速度を制御して、ペレットにかかる圧力変化による衝撃を緩和してもよい。
その後、均圧ライン7aを閉止し、脱圧ライン8aの脱圧バルブ18aを開放する。また、コンプレッサ5を作動させる。このコンプレッサ5の作動により、脱圧槽3a内のガス(同伴ガス)を、リザーバタンク4aに移動させる(脱圧ステップc)。これにより、脱圧槽3aは、大気圧(ゲージ圧で0.0MPaG)まで脱圧される。
大気圧まで脱圧された脱圧槽3aの排出口6aを開放し、ペレットを次工程の運搬装置32側に移動させる(排出ステップd)。このペレットの排出が完了した後、排出口6aを閉止し、均圧ライン7aを再び開放する(第2均圧ステップe)。これにより、脱圧槽3aは、大気圧から一定の圧力まで昇圧される。その後、均圧ライン7aを閉止し、加圧ライン9aの加圧バルブ19aを開放する。また、コンプレッサ5を作動させる。この制御で、脱圧槽3aを前工程(冷却工程)と同じ圧力まで昇圧する(加圧ステップf)。以上のステップを繰り返して、ペレットを大気圧まで脱圧し、貯蔵していく。なお、各バルブは、図示しない制御装置に接続し、この制御装置により開閉を制御するように構成することが望ましい。
上記の構成により、以下の作用効果を得ることができる。第1に、封液が不要であり、且つ、脱圧装置内を加圧するエネルギーを抑制した脱圧装置を提供することができる。これは、脱圧槽とリザーバタンクの間で均圧を行った後に、脱圧槽を加圧又は脱圧する作業を行うため、この加圧又は脱圧に必要となるエネルギーを抑制することができる。特に、大容量の脱圧槽を使用する場合に、高いエネルギー抑制効果を得ることができる。
第2に、脱圧槽を加圧又は脱圧するための時間を短縮することができる。例えば、脱圧槽を加圧する場合、大気圧よりも高い圧力から加圧が開始されるため、加圧時間を短縮することができる。そのため、この脱圧装置は、ガスハイドレートの大量生産に対応することができる。
第3に、複数の脱圧装置を使用してガスハイドレート製造装置の大規模化を容易且つ低コストで行うことができる。これは、リザーバタンクを使用する構成により、ガスロスを無くし、またガス圧力の利用により圧縮機(コンプレッサ)に要する圧縮段数を減らすことができる。これにより、消費動力を削減することができる。
なお、均圧ライン7で発生する冷熱を利用し、加圧ライン9の冷却を行うように構成してもよい。具体的には、均圧ライン7及び加圧ライン9にそれぞれ熱交換器を設置し、この熱交換器を冷媒循環路で連結する。均圧ライン7では、第1均圧ステップbの際に、温度が−60℃程度まで急激に下がる。この冷熱を、加圧ステップfの際に加圧ライン9で
発生する発熱の冷却に使用することができる。
また、排出ステップdで、排出口6aを開放する前に、脱圧槽3aと運搬装置32を結ぶ第1開放ライン10aの開放バルブ20aを開放するように構成してもよい。この開放バルブ20aの開閉制御により、ペレットが、排出口の開放に伴う圧力変化の衝撃に曝される可能性を低減することができる。
図2及び3に、脱圧槽3の圧力(ゲージ圧)が変化する様子の1例を示す。縦軸をゲージ圧(MPaG)、横軸を経過時間(minutes)としている。なお、脱圧装置2の規模等により、圧力が変化する範囲や時間等は異なる。図2に、脱圧槽3の搬入ステップaにおける圧力の状態を示す。脱圧槽3は、前工程の高圧部分と連通しているため、高圧(例えば6.0MPaG)で、一定である。この間、脱圧槽3内は、冷却装置31等からペレットが移動し、堆積しつつある状態である。また、脱圧槽3は、受入れたペレットと同体積のガス(同伴ガス)を外部に排出して、圧力を一定に保っている。
図3に、脱圧槽3の第1均圧ステップbから加圧ステップfまでの圧力変化を示す。第1均圧ステップbでは、脱圧槽3とリザーバタンク4を連通し、脱圧槽3の圧力は6.0MPaGから0.3MPaGまで低下する。なお、均圧時の圧力は、脱圧槽3とリザーバタンク4の容量により異なる値となる。
脱圧ステップcでは、脱圧槽3内のガス(同伴ガス、原料ガス)を、コンプレッサ5でリザーバタンク4に移動させる。そのため、脱圧槽3内の圧力は、大気圧(ゲージ圧で0.0MPaG)まで低下する。排出ステップdでは、脱圧槽3の排出口6を開放して、ペレットを脱圧槽3外に排出する。第2均圧ステップeでは、脱圧槽3とリザーバタンクを連通し、脱圧槽3の圧力は0.0MPaGから0.3MPaGまで上昇する。なお、前述と同様、この均圧時の圧力は、脱圧槽3等の容量により異なる値となる。
加圧ステップfでは、リザーバタンク4内のガスを、コンプレッサ5で脱圧槽3に移動させる。そして、脱圧槽3内の圧力を、高圧(例えば6.0MPaG)まで上昇させる。
図4及び5に、リザーバタンク4の圧力(ゲージ圧)が変化する様子の1例を示す。縦軸を前述とは異なるレンジのゲージ圧(MPaG)、横軸を経過時間(minutes)としている。なお、脱圧装置2の規模等により、圧力が変化する範囲や時間等は異なる。図4に、リザーバタンク4の搬入ステップaにおける圧力の状態を示す。リザーバタンク4は、初期状態が大気圧(0.0MPaG)であり、時間と共に圧力が例えば0.36MPaGまで上昇する。これは、脱圧槽3でペレット搬入に伴い排出される脱圧槽3内のガス(同伴ガス)を、リザーバタンク4に送っているためである。つまり、脱圧槽3に搬入したペレットの容積と同体積のガスが、リザーバタンク4に送られる。このときのガスの移動は、均圧ライン7及び均圧バルブ17を介して行うことが望ましい。更に、均圧バルブ17が逆止弁を有するように構成することが望ましい。このとき、リザーバタンク4は待機状態である。
図5に、リザーバタンク4の第1均圧ステップbから加圧ステップfまでの圧力変化を示す。第1均圧ステップbでは、リザーバタンク4と脱圧槽3を連通し、リザーバタンク4の圧力は0.36MPaGから0.45MPaGまで上昇する。なお、均圧時の圧力は、脱圧槽3とリザーバタンク4の容量により異なる値となる。
脱圧ステップcでは、脱圧槽3内のガス(同伴ガス)を、コンプレッサ5でリザーバタンク4に移動させる。そのため、リザーバタンク4内の圧力は、0.5MPaGまで上昇する。排出ステップdでは、リザーバタンク4は待機状態となる。第2均圧ステップeで
は、リザーバタンク4と脱圧槽3を連通し、リザーバタンク4の圧力が0.5MPaGから0.3MPaGまで低下する。
加圧ステップfでは、リザーバタンク4内のガスを、コンプレッサ5で脱圧槽3に移動させる。そして、リザーバタンク4内の圧力を低圧(例えば0.0MPaG)まで低下させる。なお、搬入ステップaにおけるリザーバタンク内の初期状態の圧力は、大気圧に限られず、任意に設定することができる。
上記の脱圧装置2における搬入ステップaから加圧ステップfの制御により、ペレットの脱圧を行うことができる。次に、この制御を、複数の脱圧槽3で重複的に行う制御(並列処理)について説明する。例えば、第1脱圧槽3aとリザーバタンク4aで構成する第1系統と、第2脱圧槽3bとリザーバタンク4bで構成する第2系統と、1台のコンプレッサ5で構成した脱圧装置(図1参照)2について説明する。
それぞれの脱圧槽3a、3bに対して、リザーバタンク4a、4bが対応するように連結している。第1系統及び第2系統でコンプレッサ5を共有している。コンプレッサ5が動作する時間は、脱圧ステップcと加圧ステップfのみである。そのため、動作時間が重ならないように、第1系統と第2系統の制御を行う。この構成により、1台のコンプレッサ5に対して、3系統程度の脱圧槽3等を連結することができる。この脱圧装置は、1台のコンプレッサ5に対して、複数の脱圧槽3を設置することができるため、低コストで大規模化を実現することができる。
また、別の実施の形態として、第1脱圧槽3a及び第2脱圧槽3bと、1台のコンプレッサ5及び1台のリザーバタンク4で構成した脱圧装置について説明する。この脱圧装置は、第1脱圧槽3aが、第1均圧ステップbから加圧ステップfまでの制御を行っている間、第2脱圧槽3bが搬送ステップaの制御を行う。そして、第1脱圧槽3aの加圧ステップfが完了し、再び搬送ステップaの制御を開始したとき、第2脱圧槽3bが、第1均圧ステップbから加圧ステップfまでの制御を行う。つまり、リザーバタンク4は、第1均圧ステップbから加圧ステップfまでの制御を繰り返す。このとき、第1均圧ステップbでは、リザーバタンク4内の圧力は、0.0MPaGから0.45MPaGまで上昇するように構成することができる。上記の構成により、ガスハイドレート製造装置の小規模化が実現でき、ガスハイドレート製造装置のコストを低減することができる。
なお、前述のように、脱圧槽3及びリザーバタンク4の圧力変化について具体的な圧力の値をあげて説明したが、本発明はこの圧力の値に限定されることなく、任意に設定することができる。
1 ガスハイドレート製造装置
2 脱圧装置
3 脱圧槽(3a 第1脱圧槽、3b 第2脱圧槽)
4 リザーバタンク(4a 第1リザーバタンク、4b 第2リザーバタンク)
5 コンプレッサ
6 排出口(6a 第1排出口、6b第2排出口)
7 均圧ライン(7a 第1均圧ライン、7b 第2均圧ライン)
8 脱圧ライン(8a 第1脱圧ライン、8b 第2脱圧ライン)
9 加圧ライン(9a 第1加圧ライン、9b 第2加圧ライン)
30 生成装置
31 冷却装置
32 運搬装置
33 貯蔵庫
L 封液

Claims (4)

  1. 少なくとも生成装置と、脱圧装置と、貯蔵庫を有するガスハイドレート製造装置において、
    前記脱圧装置が、高圧側からガスハイドレートを受け取る脱圧槽と、前記脱圧槽と複数のラインで接続したリザーバタンクと、コンプレッサを有しており、
    更に、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを連通する均圧ラインと、
    前記脱圧槽内のガスを、前記コンプレッサを介して前記リザーバタンクに送る脱圧ラインと、
    前記リザーバタンク内のガスを、前記コンプレッサを介して前記脱圧槽に送る加圧ラインを有していることを特徴とするガスハイドレート製造装置。
  2. 前記脱圧装置が、複数の脱圧槽と、前記脱圧槽の数と同じ又は少ない数のリザーバタンクを有することを特徴とする請求項1に記載のガスハイドレート製造装置。
  3. 前記均圧ラインと前記加圧ラインにそれぞれ熱交換器を設置し、前記熱交換器を冷媒循環路で連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載のガスハイドレート製造装置。
  4. 少なくとも生成装置と、脱圧装置と、貯蔵庫を有するガスハイドレート製造装置で、
    前記脱圧装置が、高圧側からガスハイドレートを受け取る脱圧槽と、前記脱圧槽と複数のラインで接続したリザーバタンクと、コンプレッサを有しており、更に、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを連通する均圧ラインと、前記脱圧槽内のガスを、前記コンプレッサを介して前記リザーバタンクに送る脱圧ラインと、前記リザーバタンク内のガスを、前記コンプレッサを介して前記脱圧槽に送る加圧ラインを有しているガスハイドレート製造装置によるガスハイドレート製造方法であって、
    ガスハイドレートを前記脱圧槽に搬入する搬入ステップと、
    前記脱圧槽と前記リザーバタンクを連結する均圧ラインを開放し、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを均圧する第1均圧ステップと、
    前記脱圧槽内のガスを、前記コンプレッサを有する前記脱圧ラインを介して、前記リザーバタンクに送る脱圧ステップと、
    前記脱圧槽内のガスハイドレートを排出し、次工程に送る排出ステップと、
    前記脱圧槽と前記リザーバタンクを連結する均圧ラインを開放し、前記脱圧槽と前記リザーバタンクを均圧する第2均圧ステップと、
    前記リザーバタンク内のガスを、前記コンプレッサを有する前記加圧ラインを介して、前記脱圧槽に送る加圧ステップを有することを特徴とするガスハイドレート製造方法。
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