JP2012085782A - 鍼灸鍼回収装置 - Google Patents

鍼灸鍼回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012085782A
JP2012085782A JP2010234423A JP2010234423A JP2012085782A JP 2012085782 A JP2012085782 A JP 2012085782A JP 2010234423 A JP2010234423 A JP 2010234423A JP 2010234423 A JP2010234423 A JP 2010234423A JP 2012085782 A JP2012085782 A JP 2012085782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soot
sensor
tube
unit
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010234423A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Sasaki
和郎 佐々木
Yoshiaki Kanda
善昭 神田
Masatoshi Hashimoto
正敏 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HASHIMOTO ELECTRONIC INDUSTRY CO Ltd
Seirin Corp
Original Assignee
HASHIMOTO ELECTRONIC INDUSTRY CO Ltd
Seirin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HASHIMOTO ELECTRONIC INDUSTRY CO Ltd, Seirin Corp filed Critical HASHIMOTO ELECTRONIC INDUSTRY CO Ltd
Priority to JP2010234423A priority Critical patent/JP2012085782A/ja
Publication of JP2012085782A publication Critical patent/JP2012085782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Finger-Pressure Massage (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Abstract

【課題】使用済み鍼灸鍼及び鍼管の確実な回収が可能な鍼灸鍼回収装置を提供する。
【解決手段】鍼灸鍼回収装置は、支持台3と、回収容器4と、漏斗5と、回路部6と、ピックアップコイル7と、荷重検出部8と、入力部9とにより構成されている。鍼灸鍼から抜き取られて回収容器4に回収された鍼管及び鍼灸鍼の本数をカウントし、このカウント値に関する情報を施術者に報知する鍼灸鍼及び鍼管の回収装置は、施術者の鍼抜き忘れ事故を低減する。
【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨て式鍼灸鍼の回収装置に関し、特にその抜き忘れを防止可能な鍼灸鍼回収装置に関する。
特許文献1、2は、鍼管内に仮止めされた使い捨て鍼灸鍼を記載している。この使い捨て鍼灸鍼を用いた鍼治療では、まず樹脂製の鍼管内に予め収容されている鍼灸鍼の先端部を皮膚へ刺突した後、前記鍼灸鍼から前記鍼管を離脱させるとともに、抜き取った鍼管を回収容器に入れる。次に、施術者は、鍼灸鍼を更に皮下所定位置まで進入させる。その後、鍼灸鍼を皮膚から抜き取り、抜き取った使用済みの鍼灸鍼を回収容器に回収する。
しかしながら、従来の鍼灸施術において、施術者が鍼灸鍼を抜き忘れたり、抜いた鍼灸鍼を専用の回収容器へ入れ忘れたり、抜いた鍼の数を数え間違ったりするなどの可能性があった。本発明者は、このような回収容器への使用済みの鍼灸鍼の回収ミスが衛生上の問題を惹起する可能性があることに着目した。けれども、従来においては上記回収ミス問題の深刻性及びその対策についてはまったく閑却されていた。
特開平8-10310号公報 WO2006/067832号公報
(発明の目的)
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、使用済み鍼灸鍼の確実な回収が可能な鍼灸鍼回収装置を提供することをその目的とする。
(発明の特徴)
本発明者は、鍼灸施術者が鍼灸鍼及び鍼管を回収容器に投入する作業が順次に行われることに着目した。言い換えれば、鍼管は一本ずつ回収容器に投入され、かつ、使用済みの鍼灸鍼も皮膚から順次抜かれて一本ずつ回収容器に収容される。したがって、鍼灸鍼及び鍼管は回収容器への投入の際に一本ずつ順番にカウントすることが可能な点に着目した。つまり、回収容器への鍼灸鍼や鍼管の投入を検出できれば、そのカウント値を利用することにより鍼灸鍼抜き取り忘れの防止対策が可能となる点に気がついた。
上記着眼に基づいてなされた本発明は以下の特徴構成を有する。すなわち、回収容器の上部に設けられた鍼灸鍼センサが検出した鍼灸鍼の落下がカウントされ、少なくともそのカウント値に基づく情報が施術者に出力される。これにより、施術者は少なくとも何本抜き取ったかを知ることができる。したがって、施術者は、少なくとも自己が記憶するあるいは他の手段で認知可能な施術本数とこのカウント値とが不一致であるならば、未回収鍼灸鍼の存在を認識することが可能となる。
本発明者は、上記着眼に基づき、回収容器に回収される鍼灸鍼を検出可能な鍼灸鍼センサの開発を試みた。ところが、鍼灸鍼は非常に微小であるため、光学式、電磁式などの市販の種々のセンサでは実用可能なSN比をもつ鍼灸鍼検出装置は実現できなかった。そこで、発明者は、回収容器の上に漏斗状の受け皿を設け、この漏斗状受け皿の細径の落下管部に電磁式センサや光学式センサなどのセンサを設けることを考えた。鍼灸鍼はこの細径の落下管部内を落下する。
その結果、漏斗状の受け皿を用いない場合に比べてセンサ感度を格段に向上することが可能となった。すなわち、センサが検出しなければならない検出空間の面積あるいは容積は漏斗状の受け皿を用いることにより大幅に圧縮されるので、センサ感度の向上が実現することができた。
好適な態様において、前記鍼灸鍼センサは、受け皿の落下管部に巻かれたピックアップコイルのインピーダンス変化に基づいて鍼灸鍼だけを検出する。ピックアップコイルのインピーダンスは樹脂製の鍼管により変化しないので、鍼管と鍼灸鍼とが共通の落下管部を落下する場合でも、鍼灸鍼だけを確実に検出することが可能となる。
好適な態様において、非磁性かつ電気絶縁性の落下管部の内径は、鍼管の最大外径の1.1-2倍に設定される。これにより、鍼灸鍼の通過に伴うピックアップコイルのインピーダンス変化が増大するため、センサの実用検出感度を達成することができた。更に具体的に説明すると、落下管部が細いので、ピックアップコイルの内径を小さくすることができる。その結果、鍼灸鍼が小さくても、ピックアップコイルのインピーダンス変化は非常に増大する。
好適な態様において、ピックアップコイルの軸方向長は、鍼灸鍼の長さよりも短くされる。かつ、鍼灸鍼センサは、落下管部に所定回数巻かれたピックアップコイルの外周に巻かれた軟磁性のヨークを有する。ヨークは、鍼灸鍼の両端部がピックアップコイルの軸方向両端から突出した瞬間においてヨークの両端が鍼灸鍼の両端部に対面可能な長さを有する。これにより、鍼灸鍼の通過によるピックアップコイルのインピーダンス変化を格段に向上することが可能となった。
好適な態様において、鍼灸鍼センサは、落下管部を挟んで配置された一対の磁極部を有する有ギャップの磁気回路を有する。この磁気回路は、一対の磁極部間を通過する直流磁束を発生させるたとえば永久磁石からなる直流磁束源と、この直流磁束の量を検出するたとえばホールセンサからなる磁束センサとを有する。これにより、鍼灸鍼の落下を簡易かつ確実に検出することができる。
次に、発明者は、鍼灸施術の特徴として、鍼灸鍼及び鍼管は、それぞれ一本ずつ回収容器に投入され、複数本が同時に投入されることが無いことを利用して、落下する鍼灸鍼及び鍼管の総数の検出が比較的容易に実現できることに気がついた。すなわち、鍼管と鍼灸鍼との分別検出に比較して、鍼管及び鍼灸鍼の通過の有無は格段に容易である。更に、既述したように、鍼灸鍼は、電磁的に比較的容易に検出可能である。そこで、鍼灸鍼及び鍼管の総数と、鍼灸鍼数とを検出した後、両者の差から、検出が相対的に困難な鍼管数の検出を行った。
つまり、鍼灸鍼及び鍼管の合計落下回数が鍼灸鍼のみの落下回数の2倍でなければ、鍼管又は鍼灸鍼のどちらかが回収容器に入れられなかったことを意味するので、それを警報すればよい。上記方式に代えて鍼灸鍼及び鍼管の落下回数を個別に検出することも考えられる。しかしながら、同程度の大きさをもつ鍼管だけを確実に検出することは単純な公知技術の適用では困難だった。これに対して、鍼灸鍼及び鍼管を区別せずに検出することは格段に確実であるので、判定精度を向上することができた。
次に、本発明者は、鍼管及び鍼灸鍼の総数を検出する装置の具体的な開発を試みた。本発明者は、鍼管及び鍼灸鍼をそれらの質量により検出することを試みた。けれども、上記のように鍼管及び鍼灸鍼の質量は非常に小さいため、荷重センサの出力電圧変化は実用レベルに達しなかった。そこで、本発明者は、荷重センサを基準として鍼灸鍼及び鍼管を所定値以上高い位置から荷重センサ上に落下させることにより、荷重センサの検出感度を向上できることに気がついた。
すなわち、荷重センサ上に落下する鍼灸鍼及び鍼管の落下速度vは、重力により加速されて大きくなる。衝突直前の時点t1の鍼灸鍼及び鍼管の速度vをv1とし、衝突直後の時点t2の鍼灸鍼及び鍼管の速度vを0と仮定すれば、短期間dT=(t2-t1)における速度変化は、v1となる。したがって、期間dTに荷重センサに与えられる衝撃荷重Fは、F=m・v1となる。衝突直前の時点t1の鍼灸鍼及び鍼管の速度v1は、落下開始地点から衝撃センサまでの高さの自乗に略比例する(この場合には、荷重Fはm・v1+m・gとなる)。
結局、取り外した鍼管及び鍼灸鍼の単に重さを量る(この場合には、荷重Fwはm・gとなる)のではなく、所定の高さから落下させることにより落下エネルギーをもつ鍼管及び鍼灸鍼の運動エネルギー(落下速度)が荷重センサに与える衝突衝撃力を測ることにより、非常に軽量の鍼灸鍼及び鍼管を高精度に検出することができる。
なお、荷重センサとしては、たとえば圧電センサ、圧力センサなどを採用することができる。上記落下衝撃力Fは、落下開始位置を高くするほど大きくなる、しかし、落下開始位置をあまり高くすると、装置が大型化してしまう。落下開始位置が低すぎると、上記落下衝撃力Fの増大が不十分となってしまう。これらの観点から、落下開始位置は、荷重センサの衝突面よりも5乃至30cm、更に好適には、10乃至20cmだけ高い位置とされることが好適である。
落下により鍼管及び鍼灸鍼の運動エネルギーを増大することにより、大きな衝突衝撃力を荷重センサに与えることができる。けれども、鍼管及び鍼灸鍼の落下開始位置を高くすることは、装置が大型となるという問題を発生させてしまう。そこで、好適な態様では、荷重センサが固定された被衝突部材の衝突面の頂面がやや平坦な山形形状とされる。
これにより、落下した鍼管及び鍼灸鍼を、被衝突部材の頂面に衝突した後、略上方へ微視的にバウンドさせる。このバウンドにより、衝突直後の時点t2の鍼灸鍼及び鍼管の速度vが-v2となるため(この場合には、荷重Fはm・(v1+v2)+m・gとなる)、衝撃力が更に増幅される。微視的にバウンドした後の鍼管及び鍼灸鍼は、被衝突部材の頂面が狭いので、被衝突部材の斜面を滑り落ちて回収容器に再度滑落する。
上記説明のように落下により増大した運動エネルギーをもつ鍼管及び鍼灸鍼は大きな衝突衝撃力を荷重センサに与えることができる。けれども、衝突後の鍼管及び鍼灸鍼は回収容器内に確実に回収される必要がある。そこで、好適には、被衝突部材の衝突面に衝突した鍼灸鍼及び鍼管は、案内経路により回収容器の上部開口を通じて回収容器内に案内される。これにより、鍼管及び鍼灸鍼は確実に回収容器に回収される。
細径の落下管部を採用することにより、鍼管及び鍼灸鍼が衝突する被衝突部材の衝突領域を小さくすることができる。これにより、上記したバウンドが良好かつ略一定となるように、被衝突部材の接触面の頂部を略平坦としても、バウンド後の鍼管及び鍼灸鍼は、被衝突部材上に止まることなく、確実に被衝突部材の斜め側面に沿いつつ滑落することができる。更に、落下管部に巻かれたピックアップコイルの感度も向上する。
好適な態様において、落下管部の周囲乃至直下に近接配置される光学センサにより鍼灸鍼及び鍼管の少なくとも一方が検出される。鍼管及び鍼灸鍼は漏斗状の受け皿の落下管部に案内され、それらの姿勢を制御される結果、光学センサが鍼灸針及び鍼管に照射する光照射エリアを大幅に縮小することができる。その結果、鍼管及び鍼灸鍼で反射乃至遮蔽される光量変化が格段に増加するため、実用的な感度で鍼管及び鍼灸鍼の検出が可能となった。光学センサとしてはたとえば市販のホトカプラを用いることができる。ただし、検出するべき光照射エリア以外からの光が光学センサの受光部に入射するの防止するため、適切な窓を設けることが好適である。
好適な態様において、鍼管は特定色、好適には濃色に着色され、受光素子は落下管部を透過した光を検出する。鍼管及び鍼灸鍼の通過により受光素子に入射する透過光が減少するので、鍼管及び鍼灸鍼の総数を良好に検出することができる。
好適な態様において、受光素子は落下管部内で反射する反射光量を検出する。金属製の鍼灸鍼の反射率は、たとえば濃色の鍼管の反射率よりも格段に高いため、鍼灸鍼だけを確実に検出することができる。
好適な態様において、施術予定の鍼灸鍼の数を予め登録する登録部が設けられる。出力部は、検出された鍼灸鍼の落下回数がこの登録部に登録された登録値に一致するか否かを判定する判定部と、判定部の判定結果を報知する報知部とを有する。これにより、鍼灸鍼の回収忘れが防止される。
好適な態様において、検出された鍼灸鍼乃至鍼管の落下は、施術者に音響にて報知される。これにより、施術者は複数の鍼管及び鍼灸鍼を順次、素早く装置に投入することができる。
好適な態様において、登録部は、今回の施術に用いる鍼灸鍼の使用本数に相当する登録値を入力する登録値入力ボタンと、ボタンにより入力された登録値を保持する登録値保持部とを有する。判定回路は、所定時間内に投入された鍼灸鍼の落下総数を示すカウンタのカウント値と、登録値保持部が保持する登録値とを比較する。これにより、鍼灸鍼回収総本数の不足を確認することができる。
好適な態様において、登録値入力ボタンは、十桁を示す十桁ボタンと、一桁を示す一桁ボタンとをもち、十桁ボタンが押された時の応答音は、一桁ボタンを押すときの応答音と異なる周波数をもつ。これにより、目の不自由な施術者が容易に施術本数を登録することができる。
好適な態様において、漏斗状の受け皿は、回収容器の上端に着脱自在に載置されて回収容器の上端開口を閉鎖する。これにより、漏斗状の受け皿を回収容器の上方に保持するフレームを省略することができるため、装置の小型軽量化が可能となる。
好適態様において、施術者は鍼管と鍼灸鍼とを、異なる回収容器に分別して投入する。各回収容器には、落下物を検出するセンサがそれぞれ設置される。施術者は、両センサの出力のカウント値に基づいて、抜き忘れを認識することができる。これにより、施術者の負担は増えるものの、センサが鍼管と鍼灸鍼とを分別検出する必要がないため検出回路構成を簡素化することができる。
好適態様において、カウントした鍼灸鍼の本数及び鍼管の本数の一致の有無に基づいて抜き忘れが判定され、判定結果が報知される。
好適態様において、カウントした鍼灸鍼の本数及び鍼管の本数の両方を音声にて報知する。これにより、施術者は、両者の一致、不一致を判別することができる。
好適態様において、鍼灸鍼を回収する容器には、鍼管がセンサを通過するのを阻止可能な鍼管ストッパが配置される。これにより、鍼管を誤って鍼灸鍼としてカウントするのを防止することができる。
図1は、実施例1の鍼灸鍼回収装置の側面図である。 図2は、使い捨てタイプの鍼管収納済みの鍼灸鍼を示す模式図である。 図3は、鍼灸鍼回収装置の回路構成を示すブロック回路図である。 図4は、マイコンの信号処理を示すフローチャートである。 図5は、実施例2の鍼灸鍼回収装置の側面図である。 図6は、図5の鍼灸鍼回収装置の回路構成を示すブロック回路図である。 図7は、入力部の押しボタン配列を示す平面図である。 図8は、マイコンの信号処理を示すフローチャートである。 図9は実施例3の鍼灸鍼回収装置の模式側断面図である。 図10は光学センサ7AのA-A線矢視水平断面図である。 図11は、光学センサ7Aの要部拡大垂直断面図である。 図12は、実施例4のピックアップコイル(電磁センサ)の要部拡大模式縦断面図である。 図13は、実施例5の静磁気センサの要部拡大模式縦断面図である。 図14は、実施例6の鍼灸鍼回収装置の概略構成を示す模式斜視図である。 図15は、鍼灸鍼用カウント装置の概略構成を示すブロック回路図である。 図16は鍼灸鍼用カウント装置に備えられる鍼用センサ部及び鍼管用センサ部の概略構成を示す模式斜視図である。 図17は鍼管付き鍼灸鍼の概略構成を示す模式断面図である。 図18は実施例6の変形態様1を示す鍼灸鍼用カウント装置のブロック回路図である。 図19は実施例6の変形態様2を示す鍼灸鍼用カウント装置のブロック回路図である。
以下、本発明の好適な実施形態が図面を参照しつつ具体的説明される。
(実施例1)
実施例1の鍼灸鍼回収装置が以下に説明される。
(構造説明)
まず、この実施例の鍼灸鍼回収装置の構造が図1を参照して説明される。図1は、実施例の鍼灸鍼回収装置の側面図である。この鍼灸鍼回収装置は、支持台3と、回収容器4と、漏斗5と、回路部6と、ピックアップコイル7と、荷重検出部8と、入力部9とにより構成されている。
支持台3は、樹脂製の台座部31と、樹脂製の天板部32と、金属でできた4本の支柱部33とにより構成されている。各支柱部33は、角形の台座部31の上面の4隅から立設されており、角形の天板部32の下面の4隅に締結されている。角枠状に形成された台座部31の内部に、上端開口の回収容器4が収容されている。台座部31の一側面は、回収容器4が引き出し状に出入可能な開口(図示せず)が形成されている。天板部32の中央部に設けられた円形の開口32Aには、樹脂の漏斗5が嵌めこまれている。漏斗5の大径部は、天板部32より上方に位置し、本発明で言う落下管部をなす漏斗5の細管部50は天板部32の開口32Aから下方に垂下している。
回路部6は、スペーサ60を介して天板部32の下面に締結されたプリント基板61を有し、このプリント基板61に実装された種々の回路部品はプリント配線により接続されている。回路部6により構成される後述の回路は、台座部31に内蔵された図略の乾電池から給電されている。プリント基板61の中央部には漏斗5が貫通する孔62が形成されている。ピックアップコイル7は、プリント基板61の孔62の直下に位置して漏斗5の細管部50に必要ターンだけ巻かれている。ピックアップコイル7を構成するエナメル線の両端は、プリント基板61の所定位置に個別にはんだ付けされている。
荷重検出部8は、プレス成形されたステンレス板からなる支持板81と、支持板81の上面中央部に固定された圧電センサ82と、圧電センサ82の上面に接着された硬質樹脂製の半球83と、支持板81上に立設された円形壁84とを有している。圧電センサ82の一対の出力端は、図略の一対の信号線によりプリント基板61の所定位置に個別にはんだ付けされている。
支持板81の周縁部81Aは、支柱部33が存在しない位置にて台座部31の上端に締結されている。支持板81にはリング状の開口81Bが開口されている。支持板81は、圧電センサ82直下の中央部81Cと、開口81B中を放射状に水平方向に伸びる3本以上の接続ビーム(図示せず)とを有している。支持板81の中央部81Cは、これらの接続ビームにより支持板81の周縁部81Aに連なっている。
本発明で言う被衝突部材をなす半球83の半球面83Aは、本発明で言う衝突面を構成している。半球面83Aの頂部は、漏斗5の細管部50の直下に配置されている。細管部50の下端と半球面83Aの頂部との間の垂直距離は、鍼灸鍼1及び鍼管2の各長さよりも大きく設定されている。
円形壁84は、支持板81のリング状の開口81Bを囲んで支持板81上に接着されている。円形壁84の頂部は、ほぼ漏斗5の細管部50の下端に等しい高さに配置されている。回収容器4の円筒状の壁部は、円形壁84のほぼ下方に配置されている。複数の押しボタンからなる入力部9は、緩やかに斜設された天板部32の上面に設けられている。各押しボタンから出た信号線は、プリント基板61の所定位置に個別にはんだ付けされている。
次に、この鍼灸鍼回収装置が回収する鍼灸鍼が図2を参照して説明される。図2は、使い捨てタイプの鍼管収納済みの鍼灸鍼を示す模式図である。図2は、鍼灸鍼1が樹脂製の鍼管2から取り外された状態を示す。鍼灸鍼1は、極めて細いステンレス製の鍼体11と、鍼体11の基部に固定された熱可塑性樹脂製の鍼柄12とからなる。
鍼灸鍼1が鍼管2内に収納されている状態では、鍼灸鍼1の鍼柄12は、鍼管2の内壁に固着されている。鍼柄12を鍼管2から分離し、鍼管2の下端を皮膚に接触させた状態にて、鍼管2の上端から部分的に突出する鍼柄12を押圧することにより、鍼灸鍼1の先端部が皮膚内に刺突される。鍼柄12は鍼管2の内径より小さい外径をもつ。刺突後、鍼管2は鍼灸鍼1から抜き取られる。
(動作説明)
次に、この鍼灸鍼回収装置の基本動作が図1を参照して説明される。施術者は、被施術者に鍼灸鍼1を刺す度に鍼灸鍼1から取り外した鍼管2を漏斗5に投入する。漏斗5に投入された各鍼管2は、順次に漏斗5の細管部50内を落下する。細管部50から出た鍼管2は半球83の頂部に衝突した後、支持板81のリング状の開口81Bを貫通して回収容器4内に落下する。
次に、施術者は、被施術者から鍼灸鍼1を抜き取る度に鍼灸鍼1を漏斗5に投入する。漏斗5に投入された各鍼灸鍼1は、順次に漏斗5の細管部50内を落下する。細管部50から出た鍼灸鍼1は半球83の頂部に衝突した後、支持板81のリング状の開口81Bを貫通して回収容器4内に落下する。
細管部50に巻かれたピックアップコイル7は、鍼灸鍼1の落下を検出する。半球83の円形下面に接着された圧電センサ82は、鍼灸鍼1及び鍼管2の落下を検出する。プリント基板61に実装された回路部6は、これらピックアップコイル7及び圧電センサ82からの入力信号に基づいて後述の信号処理を行う。
(回路部6の説明)
次に、この鍼灸鍼回収装置の回路構成が図1及び図3を参照して説明される。回路部6は、キャパシタ61、発振器62、波形成形回路63、増幅器64、波形成形回路65、マイコン66及び報知部67を有している。この実施例では、報知部67は、ブザー又はスピーカーにより構成されている。ピックアップコイル7と並列接続されたキャパシタ61は発振器62とともに自励発振回路を構成している。
この自励発振回路は、ピックアップコイル7のインダクタンスLとキャパシタ61のキャパシタンスCとの共振周波数値frに一致する周波数の交流電流を出力する。軟磁性ステンレスからなる鍼灸鍼1がピックアップコイル7内に存在する時、ピックアップコイル7のインダクタンスLが増加し、それに応じて発振器62の発振周波数は低下する。
発振器62から出力される交流電圧の正弦波波形は、たとえばコンパレータからなる波形成形回路63でパルス信号電圧に変換された後、マイコン66に入力される。マイコン66は、波形成形回路63から所定期間に入力されるパルス数をカウントする。このカウント値はインダクタンスLの変化に応じて変化する。マイコン66は、前回よりカウント値が低下したタイミングにて所定の短期間だけ鍼灸鍼検出信号Snを出力する。
なお、公知のピックアップコイル7のインピーダンス変化検出回路を鍼灸鍼1の検出回路として採用することができる。たとえば、非磁性ステンレスからなる鍼灸鍼1がピックアップコイル7を通過する時、ピックアップコイル7の渦電流損失が増加する。その結果、ピックアップコイル7のインピーダンスは低下する。ピックアップコイル7に所定周波数の定電流を印加する時、ピックアップコイル7の電圧降下は、ピックアップコイル7のインピーダンスに比例するので、この電圧降下を整流し、平滑した後、コンパレータで二値化することにより、鍼灸鍼1の通過を示す鍼灸鍼検出信号Snが得られる。
圧電センサ(衝撃センサ)82の出力電圧は、鍼灸鍼1又は鍼管2が半球83に与える衝撃力に応じて変化する。圧電センサ82に代えて、半導体圧力センサなどの公知の荷重センサを衝撃センサとして採用することも可能である。圧電センサ82の出力電圧は、増幅器64で増幅された後、波形成形回路65に入力される。これにより、コンパレータなどにより形成された波形成形回路65は、鍼灸鍼1及び鍼管2が半球83に衝突した瞬間にパルス信号Sgをマイコン66に出力する。マイコン66は、衝突衝撃の検出を示すこのパルス信号Sgと、直前に出力された鍼灸鍼検出信号Snとに基づいて、落下物体が鍼灸鍼1か鍼管2かを判別する。
(マイコンの信号処理)
次に、マイコン66による信号処理が図4を参照して説明される。このルーチンはたとえば1m秒ごとに行われる。まず、入力部9に設けられた電源ボタンを押すことにより、回路に電源電圧(乾電池電圧)を印加し、更に、マイコン66のリセット、初期化を行う(S100)。次に、波形成形回路65から衝突衝撃検出パルス信号Sgを読み込み、波形成形回路63から鍼灸鍼検出信号Snを読み込む(S102)。
次に、信号Sg及び信号Snがハイレベルであれば、鍼灸鍼1が落下したと判定して、鍼灸鍼1の落下回数をカウントする鍼灸鍼カウンタのカウンタ値Nmに1を加える。信号Sgがハイレベルで信号Snがローレベルであれば、鍼管2が落下したと判定して、鍼管2の落下回数をカウントする鍼管カウンタのカウント値Ntに1を加える(S104)。
次に、最後の鍼灸鍼1を抜き終わった施術者は、入力部9に設けられたチェックボタンを押す。次のステップS106にてチェックボタンが押されたかどうかを判定し、Yesであれば、鍼灸鍼1の落下回数を示すカウント値Nmと鍼管2の落下回数を示すカウント値Ntとを比較する(S108)。両者が等しければ、全ての鍼灸鍼1が正常に回収されたと判定して第1周波数の報知音の出力を報知部67に指令する(S110)。両者が一致しなければ、鍼灸鍼1及び鍼管2のどちらかが回収されなかったと判定して第2周波数の報知音の出力を報知部67に指令する(S112)。
(実施例効果)
次に、この実施例の特徴及び効果が説明される。
まず第1に、この実施例では、鍼灸施術者が皮膚から鍼灸鍼を抜き取って回収容器に収容する作業が順次行われることを利用して、漏斗5を通じて回収容器4に落下する鍼灸鍼1及び鍼管2の個数をカウントする。両者の総数は等しいので、それらが異なるっていることはどちらかが未回収であることを意味する。この未回収が検出されたとき、装置は警報を発生し、施術者に注意を喚起する。これにより、鍼灸鍼1の抜き忘れなどの事故を防止することができる。
次に、この実施例では、荷重センサにより鍼管2及び鍼灸鍼1の総数Nを検出し、更にピックアップコイルにより電磁的に鍼灸鍼1の総数mを検出し、両者の差(N-m)により鍼管2の総数Ntを検出するので、簡素な回路構成により回路の消費電力をへらしつつ精度良く、鍼管2及び鍼灸鍼1の回収数を個別に検出することができる。
次に、細い漏斗5の細管部50にピックアップコイル7を巻くことにより、鍼灸鍼1の通過によるピックアップコイル7のインピーダンス変化を増大している。これにより、極めて細い鍼灸鍼1の検出感度を向上することができた。
次に、なるべく細い内径をもつピックアップコイル7に鍼灸鍼1及び鍼管2を通過させるため、漏斗5を採用することにより、鍼灸鍼1を衝突衝撃検出センサの所定位置に衝突させることができる。これにより、圧電センサ(衝突衝撃検出センサ)82の出力ばらつきを低減することができた。
落下する鍼灸鍼の長手方向に一致する細管部(落下管部)50は、鍼管2が自由落下可能な範囲でできるだけ細くされる。細管部50の内径は、鍼管2の外径の4倍以下、更に好適には、1.1-2倍とされる。細管部50は、細管部50内の鍼管2の長軸が細管部50の軸線に対して10度以上斜めにならない程度の内径をもつことが好ましい。
次に、この実施例では、衝突衝撃検出センサをなす圧電センサ82を漏斗5よりも所定高さだけ低い位置に配置することにより、質量が非常に小さい鍼管2及び鍼灸鍼1を安価な圧電センサ82を用いて精度良く検出することができた。鍼灸鍼1及び鍼管2の落下開始位置は、半球83の頂部よりも5乃至30cm、更に好適には、10乃至20cmだけ高い位置とされることが好適である。
次に、支持板81に設けた円形壁84は、衝突後の鍼管2及び鍼灸鍼1を回収容器4内に確実に回収する案内管路を区画する。これにより、鍼管2及び鍼灸鍼1を半球83に衝突させても鍼灸鍼1及び鍼管2の回収が確実となる。更に、半球83は圧電センサ82に与える衝突衝撃力を増大させる。マイコン66は、圧電センサ82が鍼灸鍼1又は鍼管2の落下を検出する度に、報知部に音響を発生させる。これにより、施術者は複数の鍼管及び鍼灸鍼を順次、素早く装置に投入することができる。
(実施例2)
実施例2の鍼灸鍼回収装置が以下に説明される。
(構造説明)
まず、この実施例の鍼灸鍼回収装置の構造が図5を参照して説明される。図5は、実施例の鍼灸鍼回収装置の模式側断面図である。この鍼灸鍼回収装置は、支持台3と、回収容器4と、漏斗5と、回路部6と、ピックアップコイル7と、入力部9とにより構成されている。
樹脂製の支持台3は、台座部31と、天板部32と、4つの側壁部33とにより構成されている。各側壁部33は、角形の台座部31の上面から立設されており、角形の天板部32の下面の4隅に締結されている。上端開口の回収容器4が台座部31の上に収容されている。側壁部33の一つは、回収容器4が引き出し状に出入可能な開口(図示せず)が形成されている。天板部32の中央部に設けられた円形の開口32Aには、樹脂の漏斗5が嵌めこまれている。漏斗5の大径部は、天板部32より上方に位置し、本発明で言う落下管部をなす漏斗5の細管部50は天板部32の開口32Aから下方に垂下している。
回路部6は、スペーサ60を介して天板部32の下面に締結されたプリント基板61を有し、このプリント基板61に実装された種々の回路部品はプリント配線により接続されている。回路部6は、台座部31に内蔵された図略の乾電池から給電されている。プリント基板61の中央部には漏斗5が貫通する孔62が形成されている。ピックアップコイル7は、プリント基板61の孔62の直下に位置して漏斗5の細管部50に必要ターンだけ巻かれている。ピックアップコイル7を構成するエナメル線の両端は、プリント基板61の所定位置に個別にはんだ付けされている。
細管部50の下端は回収容器4の直上に配置されている。図7に示すように、押しボタン91乃至94からなる入力部9は、緩やかに斜設された天板部32の上面に設けられている。各押しボタン91乃至94から出た信号線は、プリント基板61の所定位置に個別にはんだ付けされている。
(動作説明)
次に、この鍼灸鍼回収装置の基本動作が図5を参照して説明される。施術者は、被施術者に鍼灸鍼1を刺す度に鍼灸鍼1から取り外した鍼管2を漏斗5に投入する。漏斗5に投入された鍼管2は、順次に漏斗5の細管部50内を落下する。細管部50から出た鍼管2は回収容器4内に落下する。
次に、施術者は、被施術者から鍼灸鍼1を抜き取る度に鍼灸鍼1を漏斗5に投入する。漏斗5に投入された各鍼灸鍼1は、順次に漏斗5の細管部50内を落下する。細管部50から出た鍼灸鍼1は回収容器4内に落下する。
細管部50に巻かれたピックアップコイル7は、鍼灸鍼1の落下を検出する。プリント基板61に実装された回路部6は、ピックアップコイル7からの入力信号に基づいて後述の信号処理を行う。
(回路部6の説明)
次に、この鍼灸鍼回収装置の回路構成が図6を参照して説明される。回路部6は、キャパシタ61A、発振器62A、波形成形回路63、マイコン66及び報知部67を有している。この実施例では、報知部67は、ブザー又はスピーカーにより構成されている。ピックアップコイル7と並列接続されたキャパシタ61Aは発振器62Aとともに自励発振回路を構成している。この自励発振回路は、ピックアップコイル7のインダクタンスLとキャパシタ61AのキャパシタンスCとの共振周波数値frに一致する周波数の交流電流を出力する。軟磁性ステンレスからなる鍼灸鍼1がピックアップコイル7内に存在する時、ピックアップコイル7のインダクタンスLが増加し、それに応じて発振器62Aの発振周波数は低下する。
発振器62Aから出力される交流電圧の正弦波波形は、たとえばコンパレータからなる波形成形回路63でパルス信号電圧に変換された後、マイコン66に入力される。マイコン66は、波形成形回路63から所定期間に入力されるパルス数をカウントする。このカウント値はインダクタンスLの変化に応じて変化する。マイコン66は、前回よりカウント値が低下したタイミングにて所定の短期間だけ鍼灸鍼検出信号Snを出力する。
なお、その他、公知の種々の発振回路やインピーダンス検出回路を採用することも可能である。たとえば、非磁性ステンレスからなる鍼灸鍼1がピックアップコイル7を通過する時、ピックアップコイル7の渦電流損失が増加する。その結果、ピックアップコイル7のインピーダンスは低下する。ピックアップコイル7に所定周波数の定電流を印加する時、ピックアップコイル7の電圧降下は、ピックアップコイル7のインピーダンスに比例するので、この電圧降下を整流し、平滑した後、コンパレータで二値化することにより、鍼灸鍼1の通過を示す鍼灸鍼検出信号Snが得られる。
(入力部9の構成)
入力部9の構成が図7を参照して説明される。入力パネルである入力部9は、十桁ボタン91、一桁ボタン92、電源ボタン93及びチェックボタン94からなる。十桁ボタン91は登録値の第2桁を入力する押しボタンである。一桁ボタン92は登録値の最下位桁を入力する押しボタンである。たとえば、十桁ボタン91を2回押すことにより、登録数20が入力される。
また、十桁ボタン91を1回押し、一桁ボタン92を5回押すことにより、登録数15が入力される。十桁ボタン91が押される時、高周波数音が出力され、一桁ボタン92が押される時、低周波数音が出力される。電源ボタン93が一度押される時、回路に電源電圧が印加され、再度押される時に、回路が電源から切り離される。チェックボタン94が押される時、検出した鍼灸鍼1のカウント値Nmが登録値Ntと比較される。
(マイコンの信号処理)
次に、マイコン66による信号処理が図8を参照して説明される。このルーチンはたとえば1m秒ごとに行われる。まず、入力部9に設けられた電源ボタン93を押すことにより、回路に電源電圧(乾電池電圧)を印加し、更に、マイコン66のリセット、初期化を行う(S100)。次に、登録値Ntを読み込む(S101)。次に、波形成形回路63から鍼灸鍼検出信号Snを読み込む(S102)。
次に、信号Snがハイレベルであれば、鍼灸鍼1が落下したと判定して、鍼灸鍼1の落下回数をカウントする鍼灸鍼カウンタのカウンタ値Nmに1を加える(S104)。
次に、最後に抜いた鍼灸鍼1の投入を終えた施術者は、入力部9に設けられたチェックボタン94を押す。次のステップS106にてチェックボタン94が押されたかどうかを判定し、Yesであれば、鍼灸鍼1の落下回数を示すカウント値Nmと、上記登録数Ntとを比較する(S108)。両者が等しければ、全ての鍼灸鍼1が正常に回収されたと判定して第1周波数の報知音の出力を報知部67に指令する(S110)。両者が一致しなければ、鍼灸鍼1及び鍼管2のどちらかが回収されなかったと判定して第2周波数の報知音の出力を報知部67に指令する(S112)。
(実施例効果)
次に、この実施例の特徴及び効果が説明される。
まず第1に、この実施例では、鍼灸施術者が皮膚から鍼灸鍼を抜き取って回収容器に収容する作業が順次行われることを利用して、漏斗5を通じて回収容器4に落下する鍼灸鍼1の個数をカウントする。検出したカウント値が予め登録した数値に等しくなければ、鍼灸鍼1が未回収であることを意味する。未回収が検出されたとき、装置は警報を発生し、施術者に注意を喚起する。これにより、鍼灸鍼1の抜き忘れなどの事故を容易に防止することができる。
次に、この実施例では、細い漏斗5の細管部50にピックアップコイル7を巻くことにより、鍼灸鍼1の通過によるピックアップコイル7のインピーダンス変化を増大している。これにより、極めて細い鍼灸鍼1の検出感度を向上することができた。
この実施例では、落下する鍼灸鍼の長手方向に一致する細管部(落下管部)50は、鍼管2が自由落下可能な範囲でできるだけ細くされる。細管部50の内径は、鍼管2の外径の4倍以下、更に好適には1.1乃至2倍とされる。細管部50は、細管部50内の鍼管2の長軸が細管部50の軸線に対して10度以上斜めにならない程度の内径をもつことが好ましい。
(実施例3)
実施例3の鍼灸鍼回収装置が以下に説明される。
(構造説明)
まず、この実施例の鍼灸鍼回収装置の構造が図9を参照して説明される。図9は、実施例の鍼灸鍼回収装置の模式側断面図である。この鍼灸鍼回収装置は、回収容器4と、漏斗5と、回路部6と、光学センサ7Aと、入力部9とにより構成されている。
漏斗(本発明で言う漏斗状の受け皿)5は、平板部320と一体に構成されて、回収容器4の上端開口を閉鎖する蓋部を兼ねている。これにより、漏斗5を指示する枠台(フレーム)を省略することができる。
光学センサ7Aは、漏斗5の細管部50の下端部に固定されている。光学センサ7Aの詳細が図10及び図11を参照して説明される。図10は光学センサ7AのA-A線矢視水平断面図である。 図11は、光学センサ7Aの要部拡大垂直断面図である。
光学センサ7Aは、樹脂リング70と発光素子71と受光素子72、73と、受光素子72、73の出力電圧を検出する検出回路とを有している。この検出回路は周知のものであるため図示説明は省略される。
樹脂リング70は、細管部50の下端に圧入されて固定されている。細管部50に連通する中央孔部70Dが樹脂リング70の径方向中央部に垂直に設けられている。更に、樹脂リング70は、図10に示されるように3つのスリット孔70A、70B及び70Cを有している。それぞれ水平に設けられている径小なスリット孔70A、70B及び70Cは、樹脂リング70の外周面と中央孔部70Dとを連通している。図11に示されるように、スリット孔70A及びスリット孔70Bは、中央孔部70Dを横断して同一光軸上に延設されている。スリット孔70Cは、スリット孔70Aに近接して設けられている。
発光素子71はスリット孔70Aの外側に固定され、受光素子72はスリット孔70Bの外側に固定され、受光素子73はスリット孔70Cの外側に固定されている。好適には、LEDである発光素子71から放射された光は、スリット孔70A及び70Bにより絞られた後、受光素子72に入射する。更に、中央孔部70Dを落下する鍼灸鍼1及び鍼管2で反射した反射光は、スリット孔70Cで絞られた後、受光素子73に入射する。
(動作説明)
この実施例では、樹脂製の鍼管2は、発光素子71から放射される光を吸収するための着色が施されている。したがって、スリット孔70Aから出た光が鍼管2に照射されると、受光素子72に到達する透過光は大幅に減少する。更に、鍼管2の外周面で反射した反射光も大幅に減少するため、受光素子73に到達する反射光も大幅に減少する。
次に、金属光沢を有する鍼灸鍼1が、スリット孔70Aから出た光の光路LB上に存在すると、鍼灸鍼1の遮蔽により、受光素子72に到達する透過光は大幅に減少する。けれども、鍼管2の外周面は良好な反射率をもつため、鍼灸鍼1で反射した光は反射スリット孔70Cを通じて受光素子73に良好に入力される。
結局、鍼灸鍼1の場合には受光素子72の出力電圧がローレベル、受光素子73の出力電圧がハイレベルとなる。これに対して、鍼管2の場合には、受光素子72の出力電圧がロ-レベル、受光素子73の出力電圧もロ-レベルとなる。これに対して、鍼灸鍼1及び鍼管2が存在しない場合には、受光素子72の出力電圧がハイレベル、受光素子73の出力電圧がローレベルとなる。これにより、鍼灸鍼1及び鍼管2を確実に分別検出することができる。
(実施例4)
実施例4の鍼灸鍼回収装置が図12を参照して以下に説明される。図12は、鍼灸鍼1だけを検出するピックアップコイル(電磁センサ)7の要部拡大模式縦断面図である。この実施例は、実施例1及び実施例2で用いたピックアップコイル7の感度を大幅に向上する構造を開示する。
この実施例の電磁センサは、ピックアップコイル7の径方向外側に位置して垂直方向に延在する軟磁性のヨーク(継鉄部)75を有する点にその特徴がある。ピックアップコイル7の外周面は樹脂製のスリーブ76で保護されており、ヨーク75はスリーブ76の外周面に固定されている。ヨーク75はたとえば、軟磁性の細い鉄線の表面を絶縁被覆した後、複数束ねた構造をもつことができるが、複数の鉄線を互いに接触しないように配置してもよい。その他、ヨークは薄い鉄片で構成されることもできる。
ヨーク75の上端部77及び下端部78は、スリーブを囲むように細管部50の外周面に密着している。ピックアップコイル7の長さLは鍼灸鍼1の長さの50%程度とされている。したがって、落下する鍼灸鍼1がピックアップコイル7内を通過する時、図12に示されるように、鍼灸鍼1の先端部と根元部とは、ヨーク75の上端部77及び下端部78に個別に対面する。その結果、ピックアップコイル7のインダクタンスは、大幅に増大する。
更に説明すると、コイルのインダクタンスはその磁気抵抗に反比例し、磁気抵抗はほぼ磁束経路の空隙長に比例する。したがって、ピックアップコイル7の径方向厚さをt、軸方向長さをLとする時、ピックアップコイル7のインダクタンスは、(2D+2t+L)に反比例する。これに対して、図12に示す場合、ピックアップコイル7と鎖交する磁束経路の空隙長は、ほぼ2Dとなる。Dは鍼灸鍼1の外周面とヨーク75の上端部77との間の隙間の長さである。したがって、ピックアップコイル7のインダクタンスは、2Dに反比例する。ピックアップコイル7の軸方向長Lは空隙長の少なくとも数倍以上となるため、鍼灸鍼1が通過する時のピックアップコイル7のインダクタンスはヨーク75を設けない場合に比較して大幅に増大する。つまり、検出感度が格段に改善される。既述したように、ピックアップコイル7は鍼管2に反応しない。
(実施例5)
実施例5の鍼灸鍼回収装置が図13を参照して以下に説明される。図13は、鍼灸鍼1だけを検出する静磁気センサの要部拡大模式縦断面図である。この実施例は、実施例1及び実施例2で用いたピックアップコイル7(電磁センサ)の代わりに静磁気センサ700を用いる点にその特徴がある。
この実施例の静磁気センサ700は、細管部50の外周面に固定された有ギャップ静磁気回路を構成する鉄片701、703、705と、磁石702と、ホールセンサ704とにより構成されている。磁石702は鉄片701、703の間に介設され、ホールセンサ704は鉄片703、705の間に介設されている。L字状の鉄片701は細管部50の外周面に固着された上側磁極部701Aを有する。L字状の鉄片705は細管部50の外周面に固着された下側磁極部701Bを有する。両磁極部701A、701Bの間に隙間dが設けられている。磁極部701Aの上端と磁極部701Bの下端との間の距離は、鍼灸鍼1の長さに略等しく設定されている。
(動作説明)
細管部50を落下する鍼灸鍼1が両磁極部701A、701Bの間に到達した瞬間が図13に図示されている。磁石702の磁束は軟磁性の鍼灸鍼1を通過できるため、磁気回路の磁気抵抗が大幅に低減され、磁束が増大する。この磁束増大はホールセンサ704により簡単に検出されることができる。静磁気センサ700は鍼管2に反応しない。
(実施例6)
実施例6の鍼灸鍼回収装置が図14乃至図19を参照して以下に説明される。ただし、この実施例で用いた符号は、上記実施例で用いた符号と無関係である。図14は鍼灸鍼回収容器の概略構成を示す。図15は鍼灸鍼用カウント装置の概略構成を示し、図16はこの鍼灸鍼用カウント装置に備えられる鍼用センサ部及び鍼管用センサ部の概略構成を示す。図17は鍼管付き鍼灸鍼の概略構成を示す。
図17に示す鍼管付き鍼灸鍼は、鍼灸治療に使用される鍼1と、施術時に鍼1を刺入方向にガイドする鍼管2とを有している。鍼1は、先端側に鍼先が形成された金属製の鍼体3と、その基端側に設けられた円筒状の鍼柄4とを有する。鍼管2は鍼柄4の外径より大きい内径を有する樹脂製の円筒からなる。
回収容器10は、天板11、底板12及び側壁13を含んで構成される角箱形状に形成されている。天板11には、回収容器10の内外を連通する2つの連通孔が形成されている。これらの連通孔の一方は鍼用廃棄孔14であり、他方は鍼管用廃棄孔15である。ここで、天板11の外表面には、鍼用廃棄孔14及び鍼管用廃棄孔15を識別するための視覚的表示が付与されている。また、天板11には、鍼用廃棄孔14に対応する鍼用表示部16と鍼管用廃棄孔15に対応する鍼管用表示部17とがそれぞれ、対応する廃棄孔の周辺部に位置して設置されている。鍼用表示部16及び鍼管用表示部17の詳細は後述される。
鍼用破棄孔には、その最も狭い部分の間隔が、鍼柄4の外径よりも大きく形成されている。ここで、鍼通過孔は、その最も狭い部分の間隔が、鍼柄4よりも大きく、かつ、鍼管2の外径よりも小さく形成されており、これにより、本発明で言う鍼管ストッパを兼ねるこの鍼通過孔は、鍼管2の通過を阻止することができる。
鍼管用廃棄孔15は、その最も狭い部分の間隔が、鍼管2の外径よりも大きく形成されている。これにより、鍼管2は、鍼管用廃棄孔15を通過することができる。側壁13には、扉20、21を個別に有する一組の矩形開口部18、19が設けられている。
使用済みの鍼1を収容する図略の鍼用ボックスは、上端開口の角箱形状を有している。この鍼用ボックスは開口部18を介して回収容器10内の鍼用廃棄孔14の直下の位置に配置される。同様に、使用済みの鍼管2を収容する図略の鍼管用ボックスは、上端開口の角箱形状を有している。この鍼管用ボックスは開口部19を介して回収容器10内の鍼管用廃棄孔15の直下の位置に配置される。
したがって、鍼用廃棄孔14に投入された使用済みの鍼1は、鍼用ボックスに収容される。同様に、鍼管用廃棄孔15に投入された使用済み鍼管2は鍼管用ボックスに収容される。鍼灸鍼回収装置には、図15に示す鍼灸鍼用カウント装置30が組み込まれている。換言すれば、鍼灸鍼カウント装置30は、鍼灸鍼回収装置と一体に構成されている。
鍼灸鍼カウント装置30は、鍼用廃棄孔14に近接して配置された鍼用センサ部31と、鍼管用廃棄孔15に近接して配置された鍼管用センサ部32と、回収容器10に設けられた制御ボックス33とを有している。
鍼用センサ部31は、図16に示されるように、平面視で見てコの字形状を有する透過型光電センサからなる。その投光部31aは、鍼用廃棄孔14を横断して受光部31bに対面している。したがって、投光部31aから放射された光は、鍼用廃棄孔14を横断して受光部31bに入射する。
鍼1が鍼用廃棄孔14に投入されると、鍼1が投光部31aと受光部31bとの間を通過する。この時に、鍼1が投光部31aからの光を遮り、受光部31bの受光量が減る。鍼用センサ部31は、この受光量の減少に基づいて検出信号を出力する。
鍼管用センサ部32は、鍼用センサ部31と本質的に同じ構成を有し、鍼管2が鍼管用廃棄孔15を通過する時、鍼管2の通過に伴う受光量の減少に基づいて検出信号を出力する。
なお、鍼用センサ部31及び/又は鍼管用センサ部32として、透過型の光電センサに代えて、拡散反射型や回帰反射型等の光電センサなどを用いてもよい。
図15に示す制御ボックス33は、鍼用表示部16、鍼管用表示部17、比較演算部34及び電源35を有している。
比較演算部34は、電線41、42を通じて鍼用センサ部31及び鍼管用センサ部32に接続されており、これらセンサ部からの検出信号に基づいて各種の演算や制御を行う。
鍼用表示部16は、電子カウンタであり、電線43を介して比較演算部34に接続されている。鍼用表示部16は、鍼用センサ部31で検出され、比較演算部34で計数された鍼1の本数を表示する。
鍼管用表示部17は、電子カウンタであり、電線44を介して比較演算部34に接続されている。鍼管用表示部17は、鍼管用センサ部32で検出され、比較演算部34で計数された鍼管2の本数を表示する。
表示部16、17には、計数された本数をリセットするためのリセットボタン16a及びリセットボタン17aが個別に設けられている。リセットボタン16a及び17aの押圧により、リセット信号が表示部16、17から比較演算部34に出力されると、比較演算部34内のカウント値がリセットされ、その結果、表示部16、17の表示も0にリセットされる。
電源35は電線45を通じて比較演算部34に電源電圧を印加し、電線41乃至45を通じて鍼灸鍼カウント装置の各部に電源電圧を印加している。
比較演算部34は、まず計数した鍼管2の本数と鍼1との本数とを比較し、その一致の有無を判定し、判定結果を鍼灸鍼カウント装置に内蔵された図略の比較結果報知部に出力する。この比較結果報知部として、音声出力装置又は音響装置又はLED発光装置などを採用することができる。
上記実施例によれば、施術者は鍼管と鍼灸鍼とを、異なる回収容器に分別して投入することにより、施術者は、両センサの出力のカウント値に基づいて、抜き忘れを認識することができる。また、カウントした鍼灸鍼の本数及び鍼管の本数の一致の有無に基づいて抜き忘れが判定され、判定結果が報知されるので、抜き忘れを確実に解消することができる。更に、カウントした鍼灸鍼の本数及び鍼管の本数の両方を音声にて報知する。これにより、目の不自由な施術者でも、両者の一致、不一致を確実に認識することができる。
(変形態様1)
実施例6の変形態様が以下に説明される。図18は鍼灸鍼用カウント装置の変形態様を示すブロック回路図である。鍼用センサ部51、鍼管用センサ部52及び制御ボックス33は互いに別体に構成されている。使用済みの鍼1が投入される鍼用容器53と、使用済みの鍼管2が投入される鍼管用容器54は、鍼灸鍼カウント装置30と別体である。容器53、54としては、例えば開口部の外周面に雄ねじ部をもつガラス瓶などを採用することができる。鍼用センサ部51及び鍼管用センサ部52は、鍼用容器53及び鍼管用容器54に個別に着脱可能とされている。
(変形態様2)
実施例6の他の変形態様が以下に説明される。図19は鍼灸鍼用カウント装置の変形態様を示すブロック回路図である。この変形態様では、リセットボタン61aと表示切り替えボタン61bとを有する表示部61が電線43を通じて比較演算部34に接続されている。比較演算部34は鍼管2のカウント値から鍼1のカウント値を減算し、使用中の鍼の本数を算出し、それを表示部61に出力する。表示部61は出力された本数を視覚表示する。表示部61は、使用中の鍼1の本数の他、廃棄された鍼1の本数、廃棄された鍼管2の本数も切換可能に表示する。これにより、施術者は使用中の鍼の本数を計算する必要がない。
(実施例1)
1 鍼灸鍼
2 鍼管
4 回収容器
5 漏斗(投入部)
7 ピックアップコイル(鍼/管分別部)
9 入力部
50 細管部(落下管部)
66 マイコン(検出部、判定部)
67 報知部
82 圧電センサ(衝撃センサ、落下検出部)
83 半球(被衝突部材)
S106 判定部
(実施例2)
1 鍼灸鍼
2 鍼管
4 回収容器
5 漏斗(投入部)
7 ピックアップコイル(鍼/管分別部)
9 入力部
50 細管部(落下管部)
66 マイコン(検出部、判定部)
67 報知部
S106 判定部
(実施例3)
5 漏斗(漏斗状の受け皿)
7A 光学センサ
50 漏斗の細管部
70 樹脂リング
71 発光素子
72 受光素子
73 受光素子
70A、70B、70C 樹脂リングのスリット孔
70D 樹脂リングの中央孔部
320 漏斗5に付属する平板部
(実施例4)
7 ピックアップコイル
75 軟磁性のヨーク(継鉄部)
76 樹脂製のスリーブ
77 ヨークの上端部
78 ヨークの下端部
(実施例5)
700 静磁気センサ
701、703、705 鉄片
702 磁石
704 ホールセンサ
(実施例6)
1 鍼(鍼灸鍼)
2 鍼管
3 鍼の鍼体
4 鍼の鍼柄
10 回収容器
11 天板
12 底板
13 側壁
14 鍼用廃棄孔
15 鍼管用廃棄孔
16 鍼用表示部
17 鍼管用表示部
18、19 矩形開口部
30 鍼灸鍼用カウント装置
31 鍼用センサ部
32 鍼管用センサ部
33 制御ボックス
31a 投光部
31b 受光部
鍼用センサ部31
34 比較演算部
35 電源
16a、17a リセットボタン
51 鍼用センサ部
52 鍼管用センサ部
53 鍼用容器
54 鍼管用容器
61b 表示切り替えボタン

Claims (23)

  1. 樹脂製の鍼管内に収容された金属製の鍼灸鍼の先端部を皮膚へ刺突した後、前記鍼灸鍼から前記鍼管を離脱させ、その後、前記鍼灸鍼を皮膚から抜き取り、使用済みの前記鍼灸鍼及び鍼管を回収する鍼灸施術に用いられる鍼灸鍼回収装置であって、
    上部に開口を有する回収容器と、
    前記回収容器の上部に設置されて、前記回収容器に投入される前記鍼灸鍼の落下を検出する鍼灸鍼センサと、
    前記鍼灸鍼センサの出力に基づいて前記鍼灸鍼の落下回数を計数するカウント部と、
    前記鍼灸鍼の落下回数に基づいて得た抜き忘れに関する情報を、施術者が知覚可能に出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする鍼灸鍼回収装置。
  2. 回収された使用済みの前記鍼灸鍼及び使用済みの鍼管が落下する孔部を有して前記回収容器の上部に配置される受け皿を備え、
    前記受け皿は、載せられた前記鍼灸鍼及び前記鍼管が滑落可能な緩傾斜面を有する滑落皿部と、前記滑落皿部の底部から下方に延在する細径の落下管部とを有して全体として漏斗状の形状を有し、
    前記鍼灸鍼センサは、前記落下管部に装備されている請求項1記載の鍼灸鍼回収装置。
  3. 前記落下管部の内径は、前記鍼灸鍼及び鍼管の最大外径の1.1乃至2倍に設定されている請求項2記載の鍼灸鍼回収装置。
  4. 前記鍼灸鍼センサは、前記落下管部に所定回数巻かれたピックアップコイルと、前記ピックアップコイルのインピーダンス変化に応じて変化する交流電気信号に基づいて前記鍼灸鍼の落下だけを検出する検出回路とを有する請求項2記載の鍼灸鍼回収装置。
  5. 前記ピックアップコイルの軸方向長は、前記鍼灸鍼の長さよりも短くされ、
    前記鍼灸鍼センサは、前記落下管部に所定回数巻かれたピックアップコイルの外周に巻かれた軟磁性のヨークを有し、
    前記ヨークは、前記鍼灸鍼の両端部が前記ピックアップコイルの軸方向両端から突出した瞬間において前記ヨークの両端が前記鍼灸鍼の両端部に対面可能な長さを有する請求項4記載の鍼灸鍼回収装置。
  6. 前記鍼灸鍼センサは、前記落下管部を挟んで配置された一対の磁極部を有する有ギャップの磁気回路を有し、
    前記磁気回路は、前記磁極部間を通過する直流磁束を発生させる直流磁束源と、前記直流磁束量を検出する磁束センサと、前記磁束センサの出力電圧変化に基づいて前記鍼灸鍼の落下だけを検出する検出回路とを有する請求項2記載の鍼灸鍼回収装置。
  7. 前記落下管部を通じて前記回収容器へ落下した前記鍼灸鍼及び前記鍼管の総落下回数を検出する総合センサを有し、
    前記出力部は、前記鍼灸鍼落下回数が前記総落下回数の2倍となるか否かに基づいて前記抜き忘れを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を報知する報知部とを有する請求項1記載の鍼灸鍼回収装置。
  8. 前記総合センサは、前記落下管部の下端から所定距離下方に配置されて前記落下管部から落下した前記鍼灸鍼及び鍼管が衝突する被衝突部材に設けられて、前記衝突による衝撃力を検出する衝撃センサからなり、
    前記判定部は、前記衝撃センサが検出した前記衝撃力が所定値を超えるかどうかを判定し、超える場合に前記鍼灸鍼又は鍼管の落下と判定する請求項7記載の鍼灸鍼回収装置。
  9. 前記被衝突部材の衝突面は、前記投入部の高さを基準として、前記衝撃センサの出力信号が所定値以上のSN比をもつことが可能な前記鍼灸鍼及び鍼管の落下速度が得られる低位置に設置される請求項8記載の鍼灸鍼回収装置。
  10. 前記被衝突部材の衝突面は、前記落下管部の上端よりも10乃至30cm下方に配置される請求項9記載の鍼灸鍼回収装置。
  11. 前記被衝突部材の衝突面は、少なくとも前記落下管部の出口に対して対面する狭小な頂部と、前記頂部から斜め下方に斜設された斜面とをもつ山形形状を有する請求項9記載の鍼灸鍼回収装置。
  12. 前記判定部は、前記鍼灸鍼の落下を検出した場合に第1の音響の出力を前記報知部に指令し、かつ、前記鍼管の落下を検出した場合に第1の音響と異なる第2の音響の出力を前記報知部に指令する請求項7記載の鍼灸鍼回収装置。
  13. 前記落下管部の周囲乃至前記落下管部の直下に近接配置される光学センサと、前記光学センサの出力信号に基づいて前記鍼灸鍼及び前記鍼管の少なくとも一つを検出する検出回路とを有し、
    前記光学センサは、前記鍼灸鍼及び前記鍼管の通過経路と交差する所定の光路上に、前記交差位置を挟んで配置された少なくも一対の発光素子及び受光素子を有する請求項1記載の鍼灸鍼回収装置。
  14. 前記受光素子は、前記落下管部を透過する透過光量を検出し、
    前記検出回路は、前記鍼管の通過及び前記鍼灸鍼の通過による前記透過光量の減少が所定値以上である場合に、前記鍼管又は前記鍼灸鍼の通過と判定する請求項13記載の鍼灸鍼回収装置。
  15. 前記受光素子は、前記落下管部内で反射する反射光量を検出し、
    前記検出回路は、前記反射光量の増加が所定値以上である場合に、前記鍼灸鍼の通過と判定する請求項13記載の鍼灸鍼回収装置。
  16. 施術予定の鍼灸鍼の数を予め登録する登録部を有し、
    前記出力部は、検出された前記鍼灸鍼の落下回数がこの登録部に登録された登録値に一致するか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を報知する報知部とを有する請求項1記載の鍼灸鍼回収装置。
  17. 前記判定部は、前記鍼灸鍼の落下を検出した時、前記報知部に所定周波数の落下検出音の発生を指令する請求項16記載の鍼灸鍼回収装置。
  18. 前記登録部は、直後の施術に用いる前記鍼灸鍼の使用予定本数に相当する前記登録値を入力可能な登録値入力ボタンと、前記ボタンにより入力された前記登録値を保持するレジスタとを有する請求項16記載の鍼灸鍼回収装置。
  19. 前記登録値入力ボタンは、十桁を示す十桁ボタンと、一桁を示す一桁ボタンとを有し、
    前記登録値設定部は、前記十桁ボタンが押された時に第1の応答音の出力を前記報知部に指令し、かつ、前記一桁ボタンが押された時に前記第1の応答音と異なる周波数をもつ第2の応答音の出力を前記報知部に指令する請求項16記載の鍼灸鍼回収装置。
  20. 前記回収容器の上部に設置されて、前記回収容器に投入される前記鍼管の落下を検出する鍼管センサを有し、
    前記回収容器は、前記鍼灸鍼を回収する鍼灸鍼容器と、前記鍼管を回収する鍼管容器とを有し、
    前記鍼灸鍼センサは、前記鍼灸鍼容器に落下する前記鍼灸鍼を検出し、
    前記鍼管センサは、前記鍼管容器に投入される前記鍼管を検出し、
    前記カウント部は、前記鍼灸鍼センサの出力に基づいて前記鍼灸鍼の落下回数を計数するに加えて、前記鍼管センサの出力に基づいて前記鍼管の落下回数を計数し、
    前記出力部は、落下した前記鍼灸鍼の本数及び前記鍼管の本数の両方に関連する情報を出力する請求項1記載の鍼灸鍼回収装置。
  21. 前記出力部は、カウントした前記鍼灸鍼の本数及び前記鍼管の本数の一致の有無に基づいて抜き忘れを判定する判定部と、前記判定部の判定結果を報知する報知部とを有する請求項20記載の鍼灸鍼回収装置。
  22. 前記出力部は、カウントした前記鍼灸鍼の本数及び前記鍼管の本数の両方を音声にて報知する報知部を有する請求項20記載の鍼灸鍼回収装置。
  23. 前記鍼灸鍼容器は、前記鍼灸鍼センサの上方に位置して設置される鍼管ストッパを有し、
    前記鍼管ストッパは、前記鍼管が前記鍼灸鍼センサを通過するのを阻止する請求項20記載の鍼灸鍼回収装置。
JP2010234423A 2010-10-19 2010-10-19 鍼灸鍼回収装置 Pending JP2012085782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010234423A JP2012085782A (ja) 2010-10-19 2010-10-19 鍼灸鍼回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010234423A JP2012085782A (ja) 2010-10-19 2010-10-19 鍼灸鍼回収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012085782A true JP2012085782A (ja) 2012-05-10

Family

ID=46258094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010234423A Pending JP2012085782A (ja) 2010-10-19 2010-10-19 鍼灸鍼回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012085782A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101601927B1 (ko) * 2014-10-13 2016-03-25 정하철 타격식 척추 교정장치
CN107963315A (zh) * 2017-12-28 2018-04-27 何向东 便携式针灸针收纳盒
CN109276809A (zh) * 2018-12-12 2019-01-29 武汉远光瑞康科技有限公司 一种方便使用的电子针灸治疗仪
CN111481439A (zh) * 2020-04-08 2020-08-04 健联医疗股份有限公司 防止针灸师漏拔针的系统和方法
CN112999074A (zh) * 2021-04-01 2021-06-22 张伟 一种中医针灸罐智能治疗装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07155352A (ja) * 1993-12-02 1995-06-20 Yosuke Kawamura 使用済み注射針の溶解処理装置
JPH1133065A (ja) * 1997-07-18 1999-02-09 Touritsu Eng Kk 注射針の処理装置及び処理方法
JP2002085490A (ja) * 2000-09-19 2002-03-26 Taihoo Prod:Kk 注射針溶融器
JP2003061978A (ja) * 2001-08-27 2003-03-04 Koseki Ika Kk 医療用保存及び廃棄容器
JP2005246085A (ja) * 2000-10-02 2005-09-15 Koseki Ika Kk 手術用縫合針カウンター
WO2006067832A1 (ja) * 2004-12-21 2006-06-29 Seirin Corporation 鍼灸針と針管との固定方法及び針管付き鍼灸針
JP2007044443A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Terumo Corp 採血針回収装置および採血ベッド

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07155352A (ja) * 1993-12-02 1995-06-20 Yosuke Kawamura 使用済み注射針の溶解処理装置
JPH1133065A (ja) * 1997-07-18 1999-02-09 Touritsu Eng Kk 注射針の処理装置及び処理方法
JP2002085490A (ja) * 2000-09-19 2002-03-26 Taihoo Prod:Kk 注射針溶融器
JP2005246085A (ja) * 2000-10-02 2005-09-15 Koseki Ika Kk 手術用縫合針カウンター
JP2003061978A (ja) * 2001-08-27 2003-03-04 Koseki Ika Kk 医療用保存及び廃棄容器
WO2006067832A1 (ja) * 2004-12-21 2006-06-29 Seirin Corporation 鍼灸針と針管との固定方法及び針管付き鍼灸針
JP2007044443A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Terumo Corp 採血針回収装置および採血ベッド

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101601927B1 (ko) * 2014-10-13 2016-03-25 정하철 타격식 척추 교정장치
CN107963315A (zh) * 2017-12-28 2018-04-27 何向东 便携式针灸针收纳盒
CN109276809A (zh) * 2018-12-12 2019-01-29 武汉远光瑞康科技有限公司 一种方便使用的电子针灸治疗仪
CN109276809B (zh) * 2018-12-12 2023-07-07 武汉远光瑞康科技有限公司 一种方便使用的电子针灸治疗仪
CN111481439A (zh) * 2020-04-08 2020-08-04 健联医疗股份有限公司 防止针灸师漏拔针的系统和方法
CN112999074A (zh) * 2021-04-01 2021-06-22 张伟 一种中医针灸罐智能治疗装置
CN112999074B (zh) * 2021-04-01 2022-08-23 张伟 一种中医针灸罐智能治疗装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012085782A (ja) 鍼灸鍼回収装置
US10077153B2 (en) Waste receptacle
US11380188B2 (en) Waste receptacle
EP0737345B1 (en) Coin discriminator
US5227765A (en) Counting and measuring apparatus for medical cloths
US5226520A (en) Coin detector system
KR20120081154A (ko) 사람들로 하여금 손을 씻도록 동기 부여 및/또는 유발하는 시스템 및 방법
CN106225012B (zh) 一种辅助戒烟打火机及其控制方法
KR20080101444A (ko) 초음파 센서를 이용한 주차관리 시스템
US20070107666A1 (en) Wireless detection of motion
CN1971635B (zh) 一种数码语音验钞笔
JP2012098914A (ja) 車種判別装置および自動ゲート装置
CN109669209A (zh) 地震感应仪
CN2879286Y (zh) 一种数码语音验钞笔
JP2008029512A (ja) ゲーム機の景品管理システム
CN201876933U (zh) 硬币真假自动测试分离器
CN207242227U (zh) 出药设备
CN204317744U (zh) 一种电子硬币储钱罐
CN105768431A (zh) 一种电子硬币储钱罐
JPH1057609A (ja) 個体の計数装置
CN115772774A (zh) 一种衣物处理装置及其控制方法
EP0936582A1 (en) Process and apparatus for the identification of metal disc-shaped pieces
WO2023030241A1 (zh) 一种衣物处理设备及其控制方法
CN215599102U (zh) 一种手持烟草智能识别器
RU51238U1 (ru) Ручной металлодетектор

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141127