JP2012084985A - 波長分割多重リングネットワークおよび光伝送装置 - Google Patents

波長分割多重リングネットワークおよび光伝送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
波長分割多重リングネットワークにおいて、障害発生時などにサーバー等に問い合わせることなく、速やかに予備系光パスを設定することを目的とする。
【解決手段】
主信号を、主信号転送用波長を用いて相互に転送する複数の光伝送装置10と、複数の光伝送装置間を接続する光ファイバ11と、複数の光伝送装置10にそれぞれ設けられた、複数の主信号転送用波長が、それぞれ主信号の転送に使用可能であるかについての波長使用可能情報を、制御情報転送用波長を用いて隣接する光伝送装置に転送する制御情報転送手段20と、制御情報転送手段により転送された波長使用可能情報に基づいて、主信号の転送に使用する主信号転送用波長を決定する使用波長決定手段23と、使用波長決定手段により決定された主信号転送用波長を用いて、主信号を波長分割多重リングネットワークに入出力する主信号入出力手段21と、を備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光伝送装置間で波長多重光通信を行う波長分割多重リングネットワーク、および、波長分割多重リングネットワークを構成する光伝送装置に関する。
コアネットワークの大容量化を実現する技術として、1本の光ファイバに複数の波長信号を多重して伝送する波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing、以下、WDMとする)技術があり、特にメトロエリア等ではこの技術を用いたWDMリングネットワークが広く普及している。WDMリングネットワークでは、光パスごとに波長を割当て、ネットワークを構成する各ノード(光伝送装置)が、任意の光パスを用いて主信号を分岐/挿入することにより、各ノード間を電気変換なしで伝送することを可能としている。また、リングを時計回りと反時計回りの2系統用意し、一方を現用系光パスとし、現用系光パスとは反対周りのリングを予備系光パスとすることで、障害時のプロテクションを可能としている。しかし、上記プロテクション方法では、通常動作時では使用しない予備系光パスを現用系光パスと同じ数だけ準備する必要があることから、波長の有効利用ができないという問題がある。
この問題を解決するため、特許文献1に示すような方式が提案されている。特許文献1では、WDMリングネットワークの波長状態を監視制御するサーバーを用意し、障害が発生した場合、障害を上記サーバーに通知し、サーバーで波長の使用状況等を勘案し、新たな予備系光パスを決定し、リングノード(光伝送装置)へ通知することで、予備系光パスへの切り替えを実現するものであり、事前に予備系光パスを現用系光パスと同じ数分用意しておく必要がないことから、波長の有効利用を可能としている。
特開2009−206797号公報(図3、第11頁〜第12頁)
しかし、従来の光伝送装置では、障害発生をサーバーに通知し、その後、サーバーで予備系光パスを決定し、各ノード(光伝送装置)に通知して始めて予備系光パスでの通信が再開することから、障害発生から主信号導通復旧までに時間がかかる等の問題がある。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、従来はサーバー等で行っていた光パスの設定を、各光伝送装置で行うようにすることにより、障害発生時などにサーバー等に問い合わせることなく、速やかに予備系光パスを設定することを目的とする。
この発明に係る波長分割多重リングネットワークシステムは、主信号を、主信号転送用波長を用いて相互に転送する複数の光伝送装置と、前記複数の光伝送装置間を接続し、前記複数の光伝送装置と協働して、波長多重光通信を行う波長分割多重リングネットワークを構成する光ファイバと、前記複数の光伝送装置に設けられ、複数の主信号転送用波長が、それぞれ前記主信号の転送に使用可能であるかについての波長使用可能情報を、制御情報転送用波長を用いて隣接する前記光伝送装置に転送する制御情報転送手段と、前記複数の光伝送装置に設けられ、前記制御情報転送手段により転送された波長使用可能情報に基づいて、主信号の転送に使用する主信号転送用波長を決定する使用波長決定手段と、前記複数の光伝送装置に設けられ、前記主信号を、前記使用波長決定手段により決定された主信号転送用波長を用いて、前記波長分割多重リングネットワークに入出力する主信号入出力手段と、を備える。
また、この発明に係る光伝送装置は、光ファイバによりリング状に相互に接続されて、波長多重光通信を行う波長分割多重リングネットワークを構成する光伝送装置であってし、複数の主信号転送用波長が、主信号の転送に使用可能であるかについての波長使用可能情報を、制御情報転送用波長を用いて隣接する前記光伝送装置に転送する制御情報転送手段と、前記制御情報転送手段により転送された波長使用可能情報に基づいて、主信号の転送に使用する主信号転送用波長を決定する使用波長決定手段と、前記主信号を、前記使用波長決定手段により決定した主信号転送用波長を用いて、前記波長分割多重リングネットワークに入出力する主信号入出力手段と、を備える。
この発明によれば、波長分割多重リングネットワークにおいて障害発生時などに、主信号の転送に使用する波長をより迅速に決定することができる。
本発明の実施の形態1に示すWDMリングネットワーク内の光伝送装置の構成図である。 本発明の実施の形態1に示すWDMリングネットワーク構成図である。 本発明の実施の形態1に示す障害発生時の復旧動作説明図である。 本発明の実施の形態1に示す障害発生時の復旧動作説明図である。 本発明の実施の形態2に示すWDMリングネットワーク内の光伝送装置の構成図である。 本発明の実施の形態2に示す障害発生時の復旧動作説明図である。 本発明の実施の形態2に示す障害発生時の復旧動作説明図である。 本発明の実施の形態3に示すWDMリングネットワーク内の光伝送装置の構成図である。 本発明の実施の形態3に示す障害発生時の復旧動作説明図である。 本発明の実施の形態3に示す障害発生時の復旧動作説明図である。 本発明の実施の形態4に示すWDMリングネットワーク内の光伝送装置の構成図である。 本発明の実施の形態4に示す障害発生時の復旧動作説明図である。 本発明の実施の形態4に示す障害発生時の復旧動作説明図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係る光伝送装置および光パス監視方式について、図1〜4を参照して説明する。図1に本発明の実施の形態1に係る光伝送装置の構成図、図2にWDMリングネットワークの構成例を示す。図3および4は、障害発生時の光パス復旧動作を示す説明図である。各図において、同一の符号は同一または相当の部分を表しており、ネットワーク内において複数存在する同種の装置等には、数字の後にアルファベットを付して区別している。なお、これらを総称する場合や、区別せず代表的に示す場合にはアルファベットを付加せず数字のみで表す。また、実施の形態1に関する記載において、説明の便宜上、該当する段落番号に対応して、適宜、見出し的な文言を付加する。
まず、WDMリングネットワークの構成について説明する。図1〜4において、WDMリングネットワークは、複数の光伝送装置10と、これらの光伝送装置を相互に接続するWDM光ファイバリング11によって構成され、WDM光ファイバリング11は信号を時計回りに伝送するWDM光ファイバリング11aと、信号を反時計回りに伝送するWDM光ファイバリング11bから構成されている。また、WDMリングネットワークは網管理装置12により管理されており、網管理装置12は光伝送装置10と、通信路13を介してロケーション情報などの制御情報をやりとりしている。
割当波長についての説明:
図1〜4に示すWDMリングネットワークでは、主信号および制御情報の転送に用いる光波長がそれぞれ割り当てられている。主信号に対しては時計回りのWDM光ファイバリング11aで信号の転送に用いられる3つの主信号転送用波長14a〜14c、反時計回りのWDM光ファイバリング11bで信号の転送に用いられる3つの主信号転送用波長15a〜15cが割り当てられている。制御情報については時計回りのWDM光ファイバリング11aで信号の転送に用いられる制御情報転送用波長16a、反時計回りのWDM光ファイバリング11bで信号の転送に用いられる制御情報転送用波長16bが割り当てられている。なお、図3および図4には、各々のWDM光ファイバリング11に主信号転送用波長14,15としてそれぞれ3つの波長が用意された例を記載しているが、波長数について特に制約はなく、3つ以外の波長数を用いてもよい。WDM光ファイバリング11a,11bで用いる波長数が異なってもよい。また、各々のWDM光ファイバリング11において、波長を全て異ならせる必要はなく、WDM光ファイバリング11aとWDM光ファイバリング11bで同じ波長を用いてもよい。
光伝送装置10の構成:
図2に示すWDMリングネットワークにおいて、光伝送装置10a〜10fはいずれも同様の構成をしており、ここでは光伝送装置10aについての構成を説明する。光伝送装置10は、光伝送装置の監視及び制御を行う監視制御モジュール20、WDM光ファイバリング11で伝送される光信号を波長単位で入出力、すなわち、ADD(挿入)、DROP(分岐)、または、THROUGH(中継)する光分岐挿入モジュール21、光分岐挿入モジュール21と接続され、任意の波長を送受信可能なトランスポンダモジュール22から構成されている。
監視制御モジュール20の構成:
監視制御モジュール20は、光伝送装置10や網管理装置12との通信や光伝送装置10内の制御を行う制御CPU回路23、監視制御モジュール20内で伝送路障害状態及び装置警報状態及び波長使用状況を勘案して波長毎の波長使用可能情報としての到達可能カウント値32を制御する光パス到達可能カウント値制御回路24、監視制御モジュール内20内で情報転送制御を行う上で必要となる波長使用状況(ADD/DROP/THROUGH)等についての情報を格納する警報転送テーブル25、監視制御モジュール内でOTN(Optical Transport Network)警報等の転送制御を行う警報転送制御26、監視制御モジュール20内で光伝送装置10において検出する障害情報としての伝送路警報及び装置警報(警報情報)を収集する警報情報収集27、監視制御モジュール20内で各種制御情報を多重/分離かつ光/電気変換する制御光終端28を備えている。
光分岐挿入モジュール21の構成:
光分岐挿入モジュール21は、光分岐挿入モジュール21内でWDM光ファイバリング11より制御情報転送用波長16を分波する分波器29、光分岐挿入モジュール21内で制御情報転送用波長16をWDM光ファイバリング11に合波する合波器30、を備えている。監視制御モジュール20内部、または、監視制御モジュール20と光分岐挿入モジュール21との間では、他光伝送装置10や網管理装置12との通信情報31、光伝送装置10でやりとりする光パス到達可能カウント値32、光伝送装置10でやりとりするOTN警報等の警報情報33、警報情報収集27にて収集した伝送路警報及び装置警報34、光分岐挿入モジュール21で検出した伝送路警報及び装置警報34、トランスポンダモジュール22で検出した伝送路警報及び装置警報36をやりとりしている。
光パスについての説明:
光伝送装置10が設定する、信号の転送路としての機能を有する光パスについて、図3および図4を参照して説明する。図3において、光伝送装置10dから光伝送装置10aへWDM光ファイバリング11a内の主信号転送用波長14aを用いて主信号を転送する光パス17a、光伝送装置10aから光伝送装置10dへWDM光ファイバリング11b内の主信号転送用波長15aを用いて主信号を転送する光パス18a、光伝送装置10fから光伝送装置10eへWDM光ファイバリング11a内の主信号転送用波長14bを用いて主信号を転送する光パス17b、光伝送装置10eから光伝送装置10fへWDM光ファイバリング11b内の主信号転送用波長15bを用いて主信号を転送する光パス18bがそれぞれ設定されている。
また、図4を参照して、光伝送装置10cと光伝送装置10dとの間でのWDM光ファイバリング11bに伝送路障害19が生じた場合についての光パスについて説明する。光パス17a、17b、18bについては図3に示す光パスと同様であるが、障害の生じた光パス18aに代わってWDM光ファイバリング11aを用いた光パス18cが新たに設定されている。
本発明の実施の形態1に示す光伝送装置では、主信号転送用波長14,15とは別に設けた制御情報転送用波長16を用いて、WDM光ファイバリング11内の各主信号転送用波長14,15がどの光伝送装置10まで使用可能状態にあるかを示す光パス到達可能カウント値32についての情報を常時転送し、各光伝送装置において光パス到達可能カウント値32を更新する。
光パス到達可能カウント値の説明:
光パス到達可能カウント値32は、主信号転送用波長毎に用意し、主信号転送用波長14,15と逆方向のWDM光ファイバリング11内の制御情報転送用波長16を用いて転送する。すなわち、WDM光ファイバリング11a内の主信号転送用波長群14の各波長に対応する光パス到達可能カウント値32a〜32cは制御情報転送用波長16bで、WDM光ファイバリング11b内の主信号転送用波長群15の各波長に対応する光パス到達可能カウント値32d〜32fは制御情報転送用波長16aで転送するような構成としている。
光パス到達可能カウント値の制御方法の態様:
光パス到達可能カウント値制御回路24における光パス到達可能カウント値32の制御方法について説明する。光パス到達可能カウント値に関する制御方法の態様を7通り(WDM光ファイバリング11a,11bにそれぞれ対応して計14通り)記載する。なお、ここでは光伝送装置10aにおける制御方法について示すが、その他の光伝送装置10b〜10eについても同様の方法で光パス到達可能カウント値を制御する。また、光パス到達可能カウント値32の制御に用いる伝送路異常や装置障害についての情報は、監視制御収集27からの伝送路警報および装置警報34から判断する。また、波長使用状況(ADD/DROP/THROUGH)については警報転送テーブル25からの情報より判断する
(1)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11aの光伝送装置10b→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11aの全波長受信側に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した光パス到達可能カウント値32の値に関わらず、全主信号転送用波長14に対応した光パス到達可能カウント値32を0として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(2)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11bの光伝送装置10f→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11bの全波長受信側に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長6aを介して受信した光パス到達可能カウント値32の値に関わらず、全主信号転送用波長15に対応した光パス到達可能カウント値32を0として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(3)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14の光伝送装置10b→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14の受信側に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス到達可能カウント値32の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス到達可能カウント値32を0として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(4)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15の光伝送装置10f→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15の受信側に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス到達可能カウント値32の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス到達可能カウント値32を0として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(5)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14をTHROUGH/DROPする場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス到達可能カウント値32の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス到達可能カウント値32を0として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(6)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15をTHROUGH/DROPする場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス到達可能カウント値32の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス到達可能カウント値32を0として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(7)光伝送装置10aにて、上記(1)(3)(5)に該当せず、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14をADDする場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス到達可能カウント値32の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス到達可能カウント値32を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(8)光伝送装置10aにて、上記(2)(4)(6)に該当せず、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15をADDする場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス到達可能カウント値32の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス到達可能カウント値32を1として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(9)光伝送装置10aにて、上記(1)(3)(5)(7)に該当せず、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した場合、受信した光パス到達可能カウント値32の値に1加えて、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(10)光伝送装置10aにて、上記(2)(4)(6)(8)に該当せず、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した場合、受信した光パス到達可能カウント値32の値を1加えて、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(11)光伝送装置10aにて、上記(1)(3)(5)(7)に該当せず、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して光パス到達可能カウント値32を受信しない場合、光パス到達可能カウント値32の値を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(12)光伝送装置10aにて、上記(2)(4)(6)(8)に該当せず、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して光パス到達可能カウント値32を受信しない場合、光パス到達可能カウント値32の値を1として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(13)光伝送装置10aにて、上記(1)(3)(5)(7)に該当せず、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した光パス到達可能カウント値32がWDM光ファイバリング11a上の光伝送装置10の総数と同じ値の場合、光パス到達可能カウント値32の値をカウントアップせず受信値のまま、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(14)光伝送装置10aにて、上記(2)(4)(6)(8)に該当せず、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した光パス到達可能カウント値32がWDM光ファイバリング11b上の光伝送装置10の総数と同じ値の場合、光パス到達可能カウント値32の値をカウントアップせず受信値のまま、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
次に動作について説明する。
まず、通常の信号伝送動作について、光伝送装置10aから光伝送装置10bに信号を伝送する場合を例として説明する。送信元である光伝送装置10aのトランスポンダモジュール22に入力された主信号は、監視制御モジュール22内の制御CPU回路23より指定された特定の主信号転送用波長15の光信号で、光分岐挿入モジュール21に出力され、光分岐挿入モジュール21で波長多重され、WDM光ファイバリング11を介して送信先となる光伝送装置10bに転送される。送信先となる光伝送装置10bの光分岐挿入モジュール21では、監視制御モジュール22内の制御CPU回路23より指定された該当波長15をトランスポンダモジュール22にDROPし、トランスポンダモジュール22より出力することで、光伝送装置10間での主信号転送を行う。
障害発生時の光パス復旧動作説明:
次に、図3および図4を参照して、WDMリングネットワークにおいて障害が発生した場合の光パス復旧動作について説明する。なお、WDM光ファイバリング11内の各光伝送装置10のロケーション情報(各々のWDM光ファイバリング11で自光伝送装置10のいくつ先に他のどの光伝送装置10が存在するかの情報)については、網管理装置12等より事前に通知されて各光伝送装置10が認識しているものとする。
図3は、光伝送装置10cと光伝送装置10d間のWDM光ファイバリング11bに障害が発生した場合のWDMネットワーク状態及び光パス到達可能カウント値32の転送状態を示している。光伝送装置10aでは、光伝送装置10間でやり取りする障害情報としての警報情報33により、光伝送装置10d宛の光パス18aが障害にて通信不能となったことを検出するとともに、光パス到達可能カウント値32受信状態が、以下に示すように変化したことを認識する。なお、光パス到達可能カウント値32は警報情報転送と同じ経路で常時更新/転送されていることから、警報情報認識とほぼ同時刻にて、障害発生状態における新たな光パス到達可能カウント値32を認識することができる。
光パス到達可能カウント値の具体的な数値:
障害発生時の各光伝送装置10の光パス到達可能カウント値制御回路24における光パス到達可能カウント値32の具体的な更新動作について説明する。ここでは、主信号転送用波長14aおよび15aに対応した光パス到達可能カウント値32a,32dについて説明する。
主信号転送用波長14aに対応する光パス到達可能カウント値32aは、光伝送装置10aにおいて、主信号をDROPしているため光伝送装置10fから転送された光パス到達可能カウント値に関わらずカウント値を0に設定し、光伝送装置10bに転送する(上述の制御方法(5))。光伝送装置10b,10cでは、主信号をTHROUGHしているので、隣接する光伝送装置から転送された光パス到達可能カウント値を0に設定し、反対側の光伝送装置に転送する(上述の制御方法(5))。光伝送装置10dは主信号をADDしているため、光伝送装置10cから転送された光パス到達可能カウント値に関わらず光パス到達可能カウント値を1に設定し、光伝送装置10eに転送する(上述の制御方法(7))。光伝送装置10c、10dでは、上述の制御方法(9)に示す場合に該当し、隣接する光伝送装置から転送された光パス到達可能カウント値に1を加えて、反対側の隣接する光伝送装置へ転送する。
また、主信号転送用波長15aに対応する光パス到達可能カウント値32dは、光伝送装置10aにおいて、主信号をADDしているため光伝送装置10bから転送された光パス到達可能カウント値に関わらず光パス到達可能カウント値を1に設定し、光伝送装置10fに転送する(上述の制御方法(8))。光伝送装置10f,10eでは、上述の制御方法(9)に示す場合に該当し、光伝送装置10a,10fから転送された光パス到達可能カウント値に1を加えて、反対側の光伝送装置10e,10dへ転送する。光伝送装置10dは、光伝送装置10c→光伝送装置10d間での伝送路警報を検出し、光伝送装置10eから転送された光パス到達可能カウント値の値に関わらず、光パス到達可能カウント値を0として、光伝送装置10cに転送する。光伝送装置10c,10bでは主信号をTHROUGHしているので、隣接光伝送装置10d,10cから転送された光パス到達可能カウント値を0に設定し、反対側の光伝送装置10b,10aに転送する(上述の制御方法(5))。
障害発生時の光伝送装置10aにおける各主信号転送用波長に対する光パス到達可能カウント値は、以下のようになる。
主信号転送用波長14a対応 光パス到達可能カウント値32a=3
主信号転送用波長14b対応 光パス到達可能カウント値32b=1
主信号転送用波長14c対応 光パス到達可能カウント値32c=6
主信号転送用波長15a対応 光パス到達可能カウント値32d=0
主信号転送用波長15b対応 光パス到達可能カウント値32e=2
主信号転送用波長15c対応 光パス到達可能カウント値32f=2
すなわち、自光伝送装置10aを送信元として、新たに追加で光パスを設定する際に、
主信号転送用波長14aは3装置先まで(10f,10e,10d宛に)使用可能
主信号転送用波長14bは1装置先まで(10f宛に)使用可能
主信号転送用波長14cは6装置先まで(10f、10e、10d、10c、10b、(10a)宛に)使用可能
主信号転送用波長15aは使用不可
主信号転送用波長15bは2装置先まで(10b、10c宛に)使用可能
主信号転送用波長15cは2装置先まで(10b、10c宛に)使用可能
であることが判断できる。
新たな光パスの決定方法:
ここで、光伝送装置10a→10dの装置距離は、WDM光ファイバリング11aを用いると3装置、WDM光ファイバリング11bを用いると3装置であることから、上記判断内容より、障害の発生した光パス18aの代替として、主信号転送用波長14a及び主信号転送用波長14cが使用可能であることがわかる。光伝送装置10aは、上記使用可能な主信号転送用波長候補より代替使用波長を任意に決定し(図4では主信号転送用波長14c)、送信先となる光伝送装置10d及び中継を行う光伝送装置10f,10eに、通信情報31を用いて代替使用波長を通知し、図4に示すような、新たな光パス18cを構築することができる。
以上のように、本発明の実施の形態1に示すWDMリングネットワークシステムでは、WDM光ファイバリング11内の各主信号転送用波長14,15がどの光伝送装置10まで使用可能状態にあるかを示す光パス到達可能カウント値32を、常時更新/転送することで、各光伝送装置10において、自光伝送装置10を起点(送信元)に、各主信号転送用波長14、15がどこまで到達可能かを自律的に判断することが可能となり、障害時等で新たな光パスを設定する際、網管理装置12(サーバー)等への問い合わせ無しで、光伝送装置10間のネゴシエーションのみにより設定を可能とし、障害時等の復旧時間を短縮することが可能となる。また、従来のWDMリングネットワークシステムでは、各光伝送装置の情報を一度サーバーに通知する構成であったため、サーバーではネットワーク全体の情報から、光パスを新たに設定する光伝送装置に関する情報のみを取り出して処理する必要があることから処理が複雑となっていたが、各光伝送装置がリング内の波長の空き状態を把握していることから、このような複雑な処理を削減することができる。
なお、実施の形態1では、光パス到達可能カウント値32をWDM光ファイバリング11上の光伝送装置10の総数で満了する構成としているが、光パス到達可能カウント値32を転送する領域を光伝送装置10の総数より十分大きな値までカウント可能とすることで、最大値でカウントを満了する作りとしても良い。また、ここでは、主信号の伝送方向と逆方向に対応する光パス到達可能カウント値を転送する場合について示したが、光パス到達可能カウント値の制御方法を変更し、主信号の伝送方向と同じ方向に転送するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、障害発生時等に新たに光パスを設定する場合、使用波長決定した送信元の光伝送装置10aが、中継及び送信先の光伝送装置10d〜10fに、通信情報31を用いて、送信先への転送に用いる使用波長を通知していたが、実施の形態2に示すWDMリングネットワークシステムでは、自光伝送装置10が何装置前まで光伝送装置が送信元となることが可能かを主信号転送用波長15ごとに判断できるようにし、各光伝送装置で統一したルールを定めることにより、光伝送装置10間での使用波長に関する通知をすることなく、新たに光パスを設定することを特徴とする。
図5に本発明の実施の形態2のWDMリングネットワーク内の光伝送装置(ノード)構成図、図6及び図7に本発明の実施の形態2での障害発生時の復旧動作説明図を示す。実施の形態2に示すWDMリングネットワークシステムにおいても、各光伝送装置10a〜10fはいずれも同様の構成をしており、図5には光伝送装置10aの構造について示す。図5〜7において、図1〜4と同一の符号は、同一または相当の部分を表している。図5において、監視制御モジュール20は、監視制御モジュール内20内で伝送路障害状態及び装置警報状態及び波長使用状況を勘案して波長毎の光ホップ数カウント値41を制御する光パスホップ数カウント値制御回路40を備えている。
図6において、光パスホップ数カウント値41a〜41fは、送信先の光伝送装置10において各主信号転送用波長15が何装置前まで送信元となることが可能かを判断するための値であり、それぞれWDM光ファイバリング11内の主信号転送用波長14a〜14c、15a〜15cに対応している。
本発明の実施の形態2に係る光伝送装置では、実施の形態1で記載した光パス到達可能カウント値32情報に加え、制御情報転送用波長16を用いて、WDM光ファイバリング11内の各主信号転送用波長14,15に対応する光パスホップ数カウント値41についても常時転送することを特徴としている。光パスホップ数カウント値41は、主信号転送用波長14,15毎に用意し、主信号転送用波長14,15と同一方向のWDM光ファイバリング11内の制御情報転送用波長16を用いて転送する。WDM光ファイバリング11a内の主信号転送用波長14の各波長に対応する光パスホップ数カウント値41は制御情報転送用波長16aで、WDM光ファイバリング11b内の主信号転送用波長15の各波長に対応する光パスホップ数カウント値41は制御情報転送用波長16bで転送する。
光到達可能カウント値制回路24における光パス到達可能カウント値32の制御については、実施の形態1で示した制御方法と同様である。以下に、光パスホップ数カウント値制御回路40における光パスホップ数カウント値41の制御方法について説明する。なお、ここでは光伝送装置10aにおける制御方法について示すが、その他の光伝送装置10b〜10eについても同様の方法で光パスホップ数カウント値41を制御する。また、伝送路異常や装置障害については、監視制御収集27からの伝送路警報及び装置警報34から判断する。また、波長使用状況(ADD/DROP/THROUGH)については警報転送テーブル25からの情報より判断する。
(1)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14をADD/THROUGHする場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16を介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パスホップ数カウント値41の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パスホップ数カウント値41を0として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(2)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15をADD/THROUGHする場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パスホップ数カウント値41の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パスホップ数カウント値41を0として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(3)光伝送装置10aにて、上記(1)に該当せず、WDM光ファイバリング11aの光伝送装置10b→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11aの全波長受信側に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16を介して受信した光パスホップ数カウント値41の値に関わらず、全主信号転送用波長14に対応した光パスホップ数カウント値41を1として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。また、自光伝送装置10aにおけるWDM光ファイバリング11aの全波長は使用不可と判断する。
(4)光伝送装置10aにて、上記(2)に該当せず、WDM光ファイバリング11bの光伝送装置10f→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11bの全波長受信側に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した光パスホップ数カウント値41の値に関わらず、全主信号転送用波長15に対応した光パスホップ数カウント値41を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。また、自光伝送装置10aにおけるWDM光ファイバリング11bの全波長は使用不可と判断する。
(5)光伝送装置10aにて、上記(1)に該当せず、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14の光伝送装置10b→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14の受信側に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16を介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パスホップ数カウント値41の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パスホップ数カウント値41を1として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。また、自光伝送装置10aにおけるWDM光ファイバリング11aの上記特定の波長は使用不可と判断する。
(6)光伝送装置10aにて、上記(2)に該当せず、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15の光伝送装置10f→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15の受信側に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パスホップ数カウント値41の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パスホップ数カウント値41を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。また、自光伝送装置10aにおけるWDM光ファイバリング11bの上記特定の波長は使用不可と判断する。
(7)光伝送装置10aにて、上記(1)に該当せず、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14をDROPする場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パスホップ数カウント値41の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パスホップ数カウント値41を1として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(8)光伝送装置10aにて、上記(2)に該当せず、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15をDROPする場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パスホップ数カウント値41の値に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パスホップ数カウント値41を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(9)光伝送装置10aにて、上記(1)(3)(5)(7)に該当しない場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した光パスホップ数カウント値41の値に1を加えて、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(10)光伝送装置10aにて、上記(2)(4)(6)(8)に該当しない場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した光パスホップ数カウント値41の値に1を加えて、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(11)光伝送装置10aにて、上記(1)(3)(5)(7)に該当しない場合で、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して光パスホップ数カウント値41を受信しない場合、光パスホップ数カウント値41の値を1として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(12)光伝送装置10aにて、上記(2)(4)(6)(8)に該当しない場合で、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して光パスホップ数カウント値41を受信しない場合、光パスホップ数カウント値41の値を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(13)光伝送装置10aにて、上記(1)(3)(5)(7)に該当しない場合で、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16を介して受信した光パスホップ数カウント値41がWDM光ファイバリング11a上の光伝送装置10の総数と同じ値の場合、光パスホップ数カウント値41値をカウントアップせず受信値のまま、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(14)光伝送装置10aにて、上記(2)(4)(6)(8)に該当しない場合で、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した光パスホップ数カウント値41がWDM光ファイバリング11b上の光伝送装置10の総数と同じ値の場合、光パスホップ数カウント値41の値をカウントアップせず受信値のまま、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
次に動作について説明する。
主信号の転送方法や制御情報の転送方法等の基本的動作は実施の形態1に示す場合と同様である。次に、障害発生時の光パス復旧動作を図6及び図7を参照して説明する。なお、図6及び図7では各々のWDM光ファイバリング11に主信号転送用波長14,15として各々3つの波長が用意されている例を記載しているが、波長数について特に制約はなく、3つ以外の場合でも同様の効果が得られる。また、各々のWDM光ファイバリング11で波長を全て異ならせる必要はなく、すなわち、同一WDM光ファイバリング11内の波長は異なる必要があるがリング間では同じ波長を用いても良い。WDM光ファイバリング11内の光伝送装置10のロケーション情報については、網管理装置12等より事前に通知されて各光伝送装置10が認識しているものとする。
図6は、光伝送装置10cと光伝送装置10d間のWDM光ファイバリング11bに障害が発生した場合のWDMネットワーク状態及び光パス到達可能カウント値32及び光パスホップ数カウント値41の転送状態を示している。光伝送装置10a及び10dでは、光伝送装置1間でやり取りする警報情報33により、光伝送装置10a→10dの光パス18aが障害にて通信不能となったことを検出するとともに、光パス到達可能カウント値32及び光パスホップ数カウント値41の受信状態が、以下に示すように変化したことを認識する。なお、光パス到達可能カウント値32及び光パスホップ数カウント値41は警報情報転送と同じ経路で常時更新/転送されていることから、警報情報認識とほぼ同時刻にて、障害発生状態における新たな光パス到達可能カウント値32及び光パスホップ数カウント値41を認識することができる。
障害発生時の各光伝送装置10の光パスホップ数カウント値制御回路40における光パスホップ数カウント値41の更新動作について説明する。ここでは、主信号転送用波長14aおよび15aに対応した光パスホップ数カウント値41a,41dについて説明する。
主信号転送用波長14aに対応する光パスホップ数カウント値41aは、光伝送装置10aにおいて、主信号をDROPしているため光伝送装置10bから転送されたカウント値に関わらずカウント値を1に設定し、光伝送装置10fに転送する(上述の制御方法(7))。光伝送装置10f,10eでは、上述の制御方法(9)に示す場合に該当し、隣接する光伝送装置10a,10fから転送されたカウント値に1を加えて、反対側の隣接する光伝送装置10e,10dへ転送する。光伝送装置10dでは、光伝送装置10dは主信号をADDしているため、光伝送装置10cから転送されたカウント値に関わらずカウント値を0に設定し、光伝送装置10cに転送する(上述の制御方法(1))。光伝送装置10c、10bでは、主信号をTHROUGHしているので、光パスホップ数カウント値を0に設定し、反対側の光伝送装置10b,10aに転送する(上述の制御方法(1))。
主信号転送用波長15aに対応する光パスホップ数カウント値41dは、光伝送装置10aにおいて、主信号をADDしているため光伝送装置10fから転送されたカウント値に関わらずカウント値を0に設定し、光伝送装置10bに転送する(上述の制御方法(2))。光伝送装置10b、10cでは、主信号をTHROUGHしているので、カウント値を0に設定し、先の光伝送装置に転送する(上述の制御方法(2))。光伝送装置10dでは、WDM光ファイバリング11bの光伝送装置10c→光伝送装置10d間での伝送路警報を受信しているため、光伝送装置10cから転送されたカウント値に関わらずカウント値を1に設定し、光伝送装置10eに転送する(上述の制御方法(4))。光伝送装置10e,10fでは、上述の制御方法(10)に示す場合に該当し、隣接する光伝送装置から転送されたカウント値に1を加えて、反対側の隣接する光伝送装置へ転送する。
光伝送装置10a,10dにおける各主信号転送用波長に対する光パス到達可能カウント値および光パスホップ数カウント値は以下のようになる。
光伝送装置10a受信値:
主信号転送用波長14a対応 光パス到達可能カウント値32a=3
主信号転送用波長14b対応 光パス到達可能カウント値32b=1
主信号転送用波長14c対応 光パス到達可能カウント値32c=6
主信号転送用波長15a対応 光パス到達可能カウント値32d=0
主信号転送用波長15b対応 光パス到達可能カウント値32e=2
主信号転送用波長15c対応 光パス到達可能カウント値32f=2
主信号転送用波長14a対応 光パスホップ数カウント値41a=0
主信号転送用波長14b対応 光パスホップ数カウント値41b=4
主信号転送用波長14c対応 光パスホップ数カウント値41c=6
主信号転送用波長15a対応 光パスホップ数カウント値41d=3
主信号転送用波長15b対応 光パスホップ数カウント値41e=1
主信号転送用波長15c対応 光パスホップ数カウント値41f=3
光伝送装置10d受信値:
主信号転送用波長14a対応 光パス到達可能カウント値32a=0
主信号転送用波長14b対応 光パス到達可能カウント値32b=4
主信号転送用波長14c対応 光パス到達可能カウント値32c=6
主信号転送用波長15a対応 光パス到達可能カウント値32d=3
主信号転送用波長15b対応 光パス到達可能カウント値32e=1
主信号転送用波長15c対応 光パス到達可能カウント値32f=5
主信号転送用波長14a対応 光パスホップ数カウント値41a=3
主信号転送用波長14b対応 光パスホップ数カウント値41b=1
主信号転送用波長14c対応 光パスホップ数カウント値41c=6
主信号転送用波長15a対応 光パスホップ数カウント値41d=0
主信号転送用波長15b対応 光パスホップ数カウント値41e=4
主信号転送用波長15c対応 光パスホップ数カウント値41f=6
実施の形態1に示す場合と同様に、受信した光パス到達可能カウント値32より、自光伝送装置10aを送信元として、新たに追加で光パスを設定する際に、
主信号転送用波長14aは3装置先まで(10f,10e,10d宛に)使用可能
主信号転送用波長14bは1装置先まで(10f宛に)使用可能
主信号転送用波長14cは6装置先まで(10f,10e,10d,10c,10b,(10a)宛に)使用可能
主信号転送用波長15aは使用不可
主信号転送用波長15bは2装置先まで(10b,10c宛に)使用可能
主信号転送用波長15cは2装置先まで(10b,10c宛に)使用可能
であることが判断できる。また、自光伝送装置10dを送信元として、新たに追加で光パスを設定する際に、
主信号転送用波長14aは使用不可
主信号転送用波長14bは4装置先まで(10c,10b,10a,10f宛に)使用可能
主信号転送用波長14cは6装置先まで(10c,10b,10a,10f,10e,(10d)宛に)使用可能
主信号転送用波長15aは3装置先まで(10e,10f,10a宛に)使用可能
主信号転送用波長15bは1装置先まで(10e宛に)使用可能
主信号転送用波長15cは5装置先まで(10e,10f,10a,10b,10c宛に)使用可能
であることが判断できる。
また、光伝送装置10aでは、WDM光ファイバリング11a及び11bのどちらも、受信側にて伝送路警報や各波長に波及する装置警報がないことから、受信した光パスホップ数カウント値41より、自光伝送装置10aを送信先(宛先)とした場合、新たに追加で光パスを設定する際に、
主信号転送用波長14aは使用不可(送信元となりうる光伝送装置10なし)
主信号転送用波長14bは4装置前までの装置(10b,10c,10d,10e)が送信元となることが可能
主信号転送用波長14cは6装置前までの装置(10b,10c,10d,10e,10f,(10a))が送信元となることが可能
主信号転送用波長15aは3装置前までの装置(10f,10e,10d)が送信元となることが可能
主信号転送用波長15bは1装置前までの装置(10f)が送信元となることが可能
主信号転送用波長15cは3装置前までの装置(10f,10e,10d)が送信元となることが可能であることが判断できる。
光伝送装置10dでは、WDM光ファイバリング11bの受信側で伝送路警報があること及び受信した光パスホップ数カウント値41より、
自光伝送装置10dを送信先(宛先)とした場合、新たに追加で光パスを設定する際に、
主信号転送用波長14aは3装置前までの装置(10e、10f、10a)が送信元となることが可能
主信号転送用波長14bは1装置前までの装置(10e)が送信元となることが可能
主信号転送用波長14cは6装置前までの装置(10e、10f、10a、10b、10c、(10d))が送信元と成ることが可能
主信号転送用波長15aは使用不可(送信元となりうる光伝送装置10なし)
主信号転送用波長15bは使用不可(送信元となりうる光伝送装置10なし)
主信号転送用波長15cは使用不可(送信元となりうる光伝送装置10なし)
であることが判断できる。
光伝送装置10a→10dの装置距離は、WDM光ファイバリング11aを用いると3装置、WDM光ファイバリング11bを用いると3装置であることから、上記判断結果より、送信元の光伝送装置10aにおける障害の発生した光パス18aの代替候補としては、主信号転送用波長14a及び主信号転送用波長14cが使用可能であること、また、送信先の光伝送装置10dでの、障害の発生した光パス18aの代替候補としては、主信号転送用波長14a及び主信号転送用波長14cが使用可能であることがわかる。(送信先光伝送装置10aと送信元光伝送装置10dでの使用可能な波長候補は必ず同一となる)
ここで、複数の使用可能な主信号転送用波長候補より代替使用波長を決定する方法を、例えば、WDM光ファイバリング11aとWDM光ファイバリング11bでは、WDM光ファイバリング11aを優先し、同一WDM光ファイバリング11内では波長番号の大きいものを優先するというように、各光伝送装置10で統一しておけば、送信先光伝送装置10aと送信元光伝送装置10dで、代替使用波長が、各光伝送装置10間で通知しあうことなく同一の代替使用波長(上記決定ルールでは主信号転送用波長14c)とすることが可能であり、図7に示すような、新たな光パス18cを構築することができる。なお、中継を行う光伝送装置10f,10eについては、未使用波長については中継する設定としておけば、新たな光パスを構築する際、改めて波長を通知することを省略可能となる。
以上のように、WDM光ファイバリング11内の各主信号転送用波長14,15がどの光伝送装置10まで使用可能状態にあるかを示す光パス到達可能カウント値32情報と、送信先の光伝送装置10において各主信号転送用波長14,15が何装置前まで送信元となることが可能かを示す光パスホップ数カウント値41とを、常時更新/転送することで、送信先光伝送装置10と送信元光伝送装置10で、一意に代替使用波長を決定することが可能となり、障害時等で新たな光パスを設定する際、網管理装置12(サーバー)等への問い合わせ無しで、かつ、光伝送装置10間のネゴシエーションなしで、障害時等の復旧時間を、実施の形態1に示す場合よりもさらに短縮することが可能となる。
なお、ここでは、光パス到達可能カウント値32及び光パスホップ数カウント値41をWDM光ファイバリング11上の光伝送装置10の総数で満了する構成としているが、光パス到達可能カウント値32を転送する領域を光伝送装置10の総数より十分大きな値までカウント可能とすることで、最大値でカウントを満了する作りとしても良い。
実施の形態3.
実施の形態1では、WDM光ファイバリング11内の各主信号転送用波長14,15がどの光伝送装置10まで使用可能状態にあるかを示す光パス到達可能カウント値32を、常時更新/転送することを特徴としていたが、実施の形態3に示すWDMリングネットワークシステムでは、光パス到達可能カウント値32に変えて、WDM光ファイバリング11内の各主信号転送用波長14,15の使用可否ビット情報(WDM光ファイバリング11内を通して該当波長が使用可能/不可能を示すビット情報)を用いることを特徴とする。
図8はこの発明の実施の形態3に係るWDMリングネットワーク内の光伝送装置(ノード)構成例、図9及び図10は本発明の実施の形態3での障害発生時の復旧動作説明図である。実施の形態3に示すWDMリングネットワークシステムにおいても、各光伝送装置10a〜10fはいずれも同様の構成をしており、図8には光伝送装置10aの構造について示す。図8〜10において、図1〜7と同一の符号は、同一または相当の部分を表している。また、光パス使用可否情報制御回路42は監視制御モジュール内20内で伝送路障害状態及び装置警報状態及び波長使用状況を勘案して、波長毎の光パス使用可否ビット情報43を制御する。
図9において、光パス使用可否ビット情報43a〜43fは、WDM光ファイバリング11内を通して対応する波長が使用可能かどうかを示すビット情報であり、それぞれWDM光ファイバリング11内の主信号転送用波長14a〜14c、15a〜15cに対応している。なお、図9および図10では各々のWDM光ファイバリング11に主信号転送用波長として各々3つの波長が用意されている例を記載しているが、波長数について特に制約を設けない。また、各々のWDM光ファイバリング11で波長を全て異ならせる必要はなく、同一WDM光ファイバリング11内の波長は異なる必要があるがリング間では同じ波長を用いても良い。
本発明の実施の形態3にかかるWDMリングネットワークでは、制御情報転送用波長16を用いて、WDM光ファイバリング11内の各主信号転送用波長14,15がWDM光ファイバリング11を通して使用可能状態にあるかを示す光パス使用可否ビット情報43を、常時転送することを特徴としている。光パス使用可否ビット情報43は、主信号転送用波長14,15毎に用意し、主信号転送用波長14,15と逆方向のWDM光ファイバリング11内の制御情報転送用波長16を用いて転送する。すなわち、WDM光ファイバリング11a内の主信号転送用波長群14の各波長に対応する光パス使用可否ビット情報43は制御情報転送用波長16bで、WDM光ファイバリング11b内の主信号転送用波長群15の各波長に対応する光パス使用可否ビット情報43は制御情報転送用波長16aで転送することになる。
光パス使用可否情報制御回路42における光パス使用可否ビット情報43の制御方法について説明する。ここでは光伝送装置10aにおける制御方法について示すが、その他の光伝送装置10b〜10eについても同様の方法で光パス使用可否ビット情報43を制御する。なお、光パス使用可否ビット情報43の制御に使用する伝送路異常や装置障害についての情報は、監視制御収集27からの伝送路警報及び装置警報34から判断する。また、波長使用状況(ADD/DROP/THROUGH)については警報転送テーブル25からの情報より判断する。
(1)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11aの光伝送装置10b→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11aの全波長に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、全主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43を0として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
また、上記警報状態からの回復を検出した場合、一定時間の間、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、全主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(2)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11bの光伝送装置10f→光伝送装置10a間での伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11bの全波長に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16を介して受信した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、全主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43を0として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
また、上記警報状態からの回復を検出した場合、一定時間の間、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、全主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43を1として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(3)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14の伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43を0として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。また、上記警報状態からの回復を検出した場合、一定時間の間、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(4)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15の伝送路警報及び、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15に波及する装置警報を検出した場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16を介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43を0として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。また、上記警報状態からの回復を検出した場合、一定時間の間、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43を1として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(5)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11a内の特定の主信号転送用波長14をADD/THROUGH/DROPする場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43を0として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
また、上記光パスの削除を検出した場合、一定時間の間、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、上記特定の主信号転送用波長14に対応した光パス使用可否ビット情報43を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(6)光伝送装置10aにて、WDM光ファイバリング11b内の特定の主信号転送用波長15をTHROUGH/DROPする場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長6aを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43を0として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
また、上記光パスの削除を検出した場合、一定時間の間、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して受信した、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43に関わらず、上記特定の主信号転送用波長15に対応した光パス使用可否ビット情報43を1として、制御情報転送用波長6aを介して光伝送装置10fに転送する。
(7)光伝送装置10aにて、上記(1)(3)(5)に該当しない場合、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して受信した光パス使用可否ビット情報43を変更せず受信値のまま、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(8)光伝送装置10aにて、上記(2)(4)(6)に該当しない場合、光伝送装置10bから制御情報転送用波長6aを介して受信した光パス使用可否ビット情報43を変更せず受信値のまま、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
(9)光伝送装置10aにて、上記(1)(3)(5)に該当しない場合で、光伝送装置10fから制御情報転送用波長16bを介して光パス使用可否ビット情報43を受信しない場合、光パス使用可否ビット情報43を1として、制御情報転送用波長16bを介して光伝送装置10bに転送する。
(10)光伝送装置10aにて、上記(2)(4)(6)に該当しない場合で、光伝送装置10bから制御情報転送用波長16aを介して光パス使用可否ビット情報43を受信しない場合、光パス使用可否ビット情報43を1として、制御情報転送用波長16aを介して光伝送装置10fに転送する。
次に、動作について説明する。主信号の転送方法や制御情報の転送方法等の基本的動作は実施の形態1と同様である。次に、図9及び図10を参照して、光パス使用可否ビット情報43を用いた、障害発生時の光パス復旧動作について説明する。
図9は、光伝送装置10cと光伝送装置10d間のWDM光ファイバリング11bに障害19が発生した場合のWDMネットワーク状態及び光パス使用可否ビット情報43の転送状態を示している。光伝送装置10aでは、光伝送装置10間でやり取りする警報情報33により、光伝送装置10d宛の光パス18aが障害にて通信不能となったことを検出するとともに、光パス使用可否ビット情報43の受信状態が、以下に示すように変化したことを認識する。なお、光パス使用可否ビット情報43は警報情報転送と同じ経路で常時更新/転送されていることから、警報情報認識とほぼ同時刻にて、障害発生状態における新たな光パス使用可否ビット情報43を認識することができる。
障害発生時の各光伝送装置の光パス使用可否情報制御回路42における、光パス使用可否ビット情報の更新動作について説明する。ここでは、主信号転送用波長14aおよび15aに対応した光パス使用可否ビット情報43a、43dについて説明する。
主信号転送用波長14aに対応する光パス使用可否ビット情報43aは、光伝送装置10aにおいて、主信号をDROPしているため光伝送装置10fから転送された光パス使用可否ビット情報に関わらずビット情報を0に設定し、光伝送装置10bに転送する(上述の制御方法(5))。光伝送装置10b,10cでは、主信号をTHROUGHしているので、隣接する光伝送装置から転送された光パス使用可否ビット情報を0に設定し、反対側の光伝送装置に転送する(上述の制御方法(5))。光伝送装置10dは主信号をADDしているため、光伝送装置10cから転送された光パス使用可否ビット情報に関わらず光パス使用可否ビット情報を0に設定し、光伝送装置10eに転送する(上述の制御方法(5))。光伝送装置10e、10fでは、上述の制御方法(7)に示す場合に該当し、隣接する光伝送装置から転送された光パス使用可否ビット情報を受信値のまま反対側の隣接する光伝送装置へ転送する。
また、主信号転送用波長15aに対応する光パス使用可否ビット情報43dは、光伝送装置10aにおいて、主信号をADDしているため光伝送装置10bから転送された光パス使用可否ビット情報に関わらず光パス使用可否ビット情報を0に設定し、光伝送装置10fに転送する(上述の制御方法(6))。光伝送装置10f,10eでは、上述の制御方法(8)に示す場合に該当し、隣接する光伝送装置10a,10fから転送された光パス使用可否ビット情報を変更せず、受信値のまま反対側の光伝送装置10e,10dへ転送する。光伝送装置10dは、光伝送装置10c→光伝送装置10d間での伝送路警報を検出し、光伝送装置10eから転送された光パス使用可否ビット情報の値に関わらず、光パス使用可否ビット情報を0として、光伝送装置10cに転送する(上述の制御方法(2))。光伝送装置10c,10bでは主信号をTHROUGHしているので、隣接光伝送装置10d,10cから転送された光パス使用可否ビット情報を0に設定し、反対側の光伝送装置10b,10aに転送する(上述の制御方法(6))。
光伝送装置10aにおける各主信号転送用波長に対する光パス使用可否ビット情報は以下のようになる。
主信号転送用波長14a対応 光パス使用可否ビット情報43a=0
主信号転送用波長14b対応 光パス使用可否ビット情報43b=0
主信号転送用波長14c対応 光パス使用可否ビット情報43c=1
主信号転送用波長15a対応 光パス使用可否ビット情報43d=0
主信号転送用波長15b対応 光パス使用可否ビット情報43e=0
主信号転送用波長15c対応 光パス使用可否ビット情報43f=0
すなわち、障害の発生した光パス18aの代替として、主信号転送用波長14cが使用可能であることがわかる。光伝送装置10aは、上記使用可能な主信号転送用波長候補より代替使用波長を決定し、送信先となる光伝送装置10d及び中継を行う光伝送装置10f,10eに、通信情報31を用いて代替使用波長を通知し、図10に示すような、新たな光パス18cを構築することができる。
以上のように、波長毎の使用可否ビット情報(WDM光ファイバリング11内を通して該当波長が使用可能/不可能を示すビット情報)を、常時更新/転送することで、各光伝送装置10において、各主信号転送用波長14,15がWDM光ファイバリング11内を通して使用可能かを判断することが可能となり、障害時等で新たな光パスを設定する際、網管理装置12(サーバー)等への問い合わせ無しで、光伝送装置10間のネゴシエーションのみにより設定を可能とし、障害時等の復旧時間を短縮することが可能となる。また、本実施の形態で示すWDMリングネットワークでは、実施の形態1に示す場合に比べて主信号転送用波長候補は少なくなるものの、光伝送装置10で転送しあう情報量を削減できるというメリットがある。
なお、光パス使用可否ビット情報43情報をもとに、新たに光パスを構築する場合、使用波長を決定した送信元の光伝送装置10aが、中継及び送信先の光伝送装置10d,10e,10fに、通信情報31を用いて使用波長を通知していたが、光パス使用可否ビット情報43は、WDM光ファイバリング11内を通して該当波長が使用可能/不可能を示すビット情報であることから、送信先の光伝送装置10dでも送信元の光伝送装置10aと同一の判断をすることで、光伝送装置10間のネゴシエーションなしで新たに光パスを構築することも可能である。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、1つのWDMリングネットワークを用いた場合について示したが、本発明の実施の形態4に係るWDMリングネットワークシステムでは、複数のWDMリングネットワークが光スイッチ等を具備した光伝送装置を介して電気変換無しで接続されるWDMマルチリングネットワークを用いた場合について示す。
図11は本発明の実施の形態4のWDMマルチリングネットワーク構成例、図12及び図13は本発明の実施の形態4での障害発生時の復旧動作説明図である。図11〜13において、WDMマルチリングネットワークは、WDMリングネットワークXおよびWDMリングネットワークYから構成され、WDMリングネットワークXは光伝送装置10a,10b,10d,10e,10fを備えており、WDMリングネットワークYは光伝送装置10g,10hを備えている。また、マルチデグリー光伝送装置101cはWDMリングネットワークX及びWDMリングネットワークYのどちらにも配置され、波長単位のADD/DROP/THROUGH機能に加え、波長単位に各リング間を相互接続する機能を有している。WDMリングネットワークXは時計回りのWDM光ファイバリング11a、反時計回りのWDM光ファイバリング11bにより光伝送装置間を接続されており、WDMリングネットワークYは時計回りのWDM光ファイバリング102a、は反時計回りのWDM光ファイバリング102bにより光伝送装置間を接続されている。なお、WDMネットワーク内での制御情報は、WDM光ファイバリング11に波長多重され各光伝送装置10に転送される構成としている。
図11〜13に示すWDMリングネットワークでは、主信号および制御情報の転送に用いる光波長がそれぞれ割り当てられている。WDM光ファイバリング11a,11b,102a,102bでは、それぞれ3つの主信号転送用波長(14a〜14c)が割当てられており、WDM光ファイバリング11a,11b,102a,102bに対応した制御情報転送用波長16a,16b,106a,106bがそれぞれ割り当てられている。
光伝送装置10が設定する、信号の転送路としての機能を有する光パスについて、図12および図13を参照して説明する。図12では、光伝送装置10gから光伝送装置10aへ、すなわち、WDM光ファイバリング102a内の主信号転送用波長14a→光伝送装置101cでの波長スイッチング→WDM光ファイバリング11a内の主信号転送用波長14aの光パス17aを用いて主信号が転送されており、光伝送装置10aから光伝送装置10gへ、WDM光ファイバリング11b内の主信号転送用波長14a→光伝送装置101cでの波長スイッチング→WDM光ファイバリング102b内の主信号転送用波長13aの光パス17bを用いて主信号が転送されている。
また、図13に、光伝送装置10cと光伝送装置10dとの間でのWDM光ファイバリング102bに伝送路障害19が生じた場合についての光パスについて示す。光パス17aについては図3に示す光パスと同様であるが、障害の生じた光パス18aに代わってWDM光ファイバリング11aおよび102aを用いた光パス18cが新たに設定されている。
また、図12および13において光パス到達可能カウント値32a〜32fはそれぞれWDM光ファイバリング11a,11b内の主信号転送用波長14a〜14cに対応した光パス到達可能カウント値であり、光パス到達可能カウント値32g〜32lはそれぞれWDM光ファイバリング102a,102b内の主信号転送用波長14a〜14cに対応した光パス到達可能カウント値である。異リング光パス到達可能カウント値44はマルチデグリー光伝送装置101cで受信したWDM光ファイバリング102内の各主信号転送用波長14a〜14cに対応した光パス到達可能カウント値32であり、WDM光ファイバリング11内の制御情報転送用波長16を用いて転送される。異リング光パス到達可能カウント値45はマルチデグリー光伝送装置101cで受信したWDM光ファイバリング11内の各主信号転送用波長14a〜14cに対応した光パス到達可能カウント値32であり、WDM光ファイバリング102内の制御情報転送用波長106を用いて転送される。
本実施の形態4では、実施の形態1で示した自WDMリングネットワークの光パス到達可能カウント値32情報に加え、マルチデグリー光伝送装置101cを介して異リング光パス到達可能カウント値情報44,45も転送しあうことを特徴とする。すなわち、マルチデグリー光伝送装置101cでは、実施の形態1で示した自WDMリングネットワーク対応の光パス到達可能カウント値32情報の転送処理に加え、以下の処理も実施する。
(1)マルチデグリー光伝送装置101cで受信したWDM光ファイバリング11a内の各主信号転送用波長14a〜14cに対応した光パス到達可能カウント値32及びWDM光ファイバリング11b内の各主信号転送用波長14a〜14cに対応した光パス到達可能カウント値32を、異リング光パス到達可能カウント値情報45としてWDM光ファイバリング102a,102b内の制御情報転送用波長106a,106bにて転送する。
(2)マルチデグリー光伝送装置101cで受信したWDM光ファイバリング102a内の各主信号転送用波長14a〜14cに対応した光パス到達可能カウント値32、およびWDM光ファイバリング102b内の各主信号転送用波長14a〜14cに対応した光パス到達可能カウント値32を、異リング光パス到達可能カウント値情報44としてWDM光ファイバリング11a,11b内の制御情報転送用波長16a,16bにて転送する。
なお、マルチデグリー光伝送装置101cで、WDMリングネットワーク間の相互転送に影響がある装置警報が発生した場合には該当する主信号転送用波長15対応の異リング光パス到達可能カウント値情報44,61は0として対向WDMリングネットワークの制御情報転送用波長に転送する。
また、上記、マルチデグリー光伝送装置101cより転送される異リング光パス到達可能カウント値情報44,45は、各光伝送装置10では加工せずに後段の光伝送装置10に転送することとし、WDM光ファイバリング11を一周してマルチデグリー光伝送装置101cに戻ってきた異リング光パス到達可能カウント値情報44,45は、マルチデグリー光伝送装置101cで終端することとする。
次に動作について説明する。
主信号の転送方法や制御情報の転送方法等の基本的動作は実施の形態1と同様である。
図12及び図13を参照して、障害発生時の光パス復旧動作を説明する。なお、図12及び図13では各々のWDM光ファイバリング11に主信号転送用波長15として各々3つの波長が用意されている例を記載しているが、波長数について特に制約を設けない。さらに、各々のWDM光ファイバリング11で主信号転送用波長として同じ波長群14a〜14cを用いているが、必ずしも同じ波長群とする必要はない。また、WDM光ファイバリング11内の光伝送装置10やマルチデグリー光伝送装置101cのロケーション情報(各々のWDM光ファイバリング11で自光伝送装置10のいくつ先にどの光伝送装置10が存在するかの情報)については、網管理装置12等より事前に通知されて各光伝送装置10及びマルチデグリー光伝送装置101cが認識しているものとする。
図12は、マルチデグリー光伝送装置101cと光伝送装置10g間のWDM光ファイバリング102bに障害が発生した場合のWDMネットワーク状態及び光パス到達可能カウント値32の転送状態を示している。光伝送装置10aでは、光伝送装置10間でやり取りする警報情報33により、光伝送装置10g宛の光パス16bが障害にて通信不能となったことを検出するとともに、光パス到達可能カウント値32受信状態及び異リング光パス到達可能カウント値情報44が、以下に示すように変化したことを認識する。なお、光パス到達可能カウント値32及び異リング光パス到達可能カウント値情報44,45は警報情報転送と同じ経路で常時更新/転送されていることから、警報情報認識とほぼ同時刻にて、障害発生状態における新たな光パス到達可能カウント値32及び異リング光パス到達可能カウント値情報44,45を認識することができる。
WDM光ファイバリング11a内主信号転送用波長14a対応 光パス到達可能カウント値32a=4
WDM光ファイバリング11a内主信号転送用波長14b対応 光パス到達可能カウント値32b=6
WDM光ファイバリング11a内主信号転送用波長14c対応 光パス到達可能カウント値32c=6
WDM光ファイバリング11b内主信号転送用波長14a対応 光パス到達可能カウント値32d=0
WDM光ファイバリング11b内主信号転送用波長14b対応 光パス到達可能カウント値32e=6
WDM光ファイバリング11b内主信号転送用波長14c対応 光パス到達可能カウント値32f=6
WDM光ファイバリング102a内主信号転送用波長14a対応 異リング光パス到達可能カウント値情報44=2
WDM光ファイバリング102a内主信号転送用波長14b対応 異リング光パス到達可能カウント値情報44=3
WDM光ファイバリング102a内主信号転送用波長14c対応 異リング光パス到達可能カウント値情報44=3
WDM光ファイバリング102b内主信号転送用波長14a対応 異リング光パス到達可能カウント値情報44=0
WDM光ファイバリング102b内主信号転送用波長14b対応 異リング光パス到達可能カウント値情報44=0
WDM光ファイバリング102b内主信号転送用波長14c対応 異リング光パス到達可能カウント値情報44=0
すなわち、自光伝送装置10aを送信元として、新たに追加で光パスを設定する際に、
自WDMネットワークX内では、
WDM光ファイバリング11a内主信号転送用波長14aは4装置先まで(10f、10e、10d、101c宛に)使用可能
WDM光ファイバリング11a内主信号転送用波長14bは6装置先まで(10f、10e、10d、101c、10b、(10a)宛に)使用可能
WDM光ファイバリング11a内主信号転送用波長14cは6装置先まで(10f、10e、10d、101c、10b、(10a)宛に)使用可能
WDM光ファイバリング11b内主信号転送用波長14aは使用不可
WDM光ファイバリング11b内主信号転送用波長14bは6装置先まで(10b、101c、10d、10e、10f、(10a)宛に)使用可能
WDM光ファイバリング11b内主信号転送用波長14cは6装置先まで(10b、101c、10d、10e、10f、(10a)宛に)使用可能
であることが判断できる。
また、マルチデグリー光伝送装置101cを起点としてWDMネットワークY内では、
WDM光ファイバリング102a内主信号転送用波長14aは2装置先まで(10h、10g宛に)使用可能
WDM光ファイバリング102a内主信号転送用波長14bは3装置先まで(10h、10g、(101c)宛に)使用可能
WDM光ファイバリング102a内主信号転送用波長14cは3装置先まで(10h、10g、(101c)宛に)使用可能
WDM光ファイバリング102b内主信号転送用波長14aは使用不可
WDM光ファイバリング102b内主信号転送用波長14bは使用不可
WDM光ファイバリング102b内主信号転送用波長14cは使用不可
と判断できる。
ここで、光伝送装置10a→マルチデグリー光伝送装置101cの装置距離は、WDM光ファイバリング11aを用いると2装置、WDM光ファイバリング11bを用いると4装置であること、マルチデグリー光伝送装置101c→光伝送装置10g の装置距離は、WDM光ファイバリング102aを用いると2装置、WDM光ファイバリング102bを用いると1装置であることから、上記判断内容より、障害の発生した光パス18aの代替として、光伝送装置10a→マルチデグリー光伝送装置101c間は、
WDM光ファイバリング11a内主信号転送用波長14a
WDM光ファイバリング11a内主信号転送用波長14b
WDM光ファイバリング11a内主信号転送用波長14c
WDM光ファイバリング11b内主信号転送用波長14b
WDM光ファイバリング11b内主信号転送用波長14c
が使用可能な主信号転送用波長候補となることが、マルチデグリー光伝送装置101c→光伝送装置10g間は、
WDM光ファイバリング102a内主信号転送用波長14a
WDM光ファイバリング102a内主信号転送用波長14b
WDM光ファイバリング102a内主信号転送用波長14c
が使用可能な主信号転送用波長候補となることがわかる。
光伝送装置10aは、上記使用可能な主信号転送用波長候補より代替使用波長を決定し、送信先となる光伝送装置1g及び中継を行う光伝送装置10b,10h、マルチデグリー光伝送装置101cに、通信情報31を用いて代替使用波長を通知し、例えば図13に示すような、新たな光パス18cを構築することができる。
以上のように、実施の形態4に示すWDMリングネットワークでは、実施の形態1で記載した自WDMリングネットワークの光パス到達可能カウント値32情報に加え、マルチデグリー光伝送装置101cを介して異リング光パス到達可能カウント値情報44、45も転送しあうことで、各光伝送装置10において、自光伝送装置10を起点(送信元)に、各主信号転送用波長5がどこまで到達可能かを判断することが可能となり、WDMマルチリングネットワーク環境においても、障害時等で新たな光パスを設定する際、網管理装置12(サーバー)等への問い合わせ無しで、光伝送装置10間のネゴシエーションのみにより設定を可能とし、障害時等の復旧時間を短縮することが可能となる。
なお、ここでは、光パス到達可能カウント値32をWDM光ファイバリング11上の光伝送装置10の総数で満了する構成としているが、光パス到達可能カウント値32を転送する領域を光伝送装置10の総数より十分大きな値までカウント可能とすることで、最大値でカウントを満了する作りとしても良い。
また、ここでは、マルチデグリー光伝送装置で、異リング光パス到達可能カウント値情報のみをWDMリングネットワーク間で転送しあうこととしているが、上記情報に加え、実施の形態2で記載した、光パスホップ数カウント値もWDMリングネットワーク間で転送しあうことで、光伝送装置間のネゴシエーションなしで、障害時等の復旧時間を、実施の形態4よりもさらに短縮することが可能となる。
また、ここでは、マルチデグリー光伝送装置で、異リング光パス到達可能カウント値情報をWDMリングネットワーク間で転送しあうこととしているが、実施の形態3で記載した、光パス使用可否ビット情報をWDMリングネットワーク間で転送しあうことで、実施例4に比べて主信号転送用波長候補は少なくなるものの、光伝送装置間で転送しあう情報量を削減することが可能である。
また、ここでは、WDMリングネットワーク間を接続するマルチデグリー光伝送装置を1つとした場合を記載しているが、異リング光パス到達可能カウント値情報にマルチデグリー光伝送装置番号を付与することで、WDMリングネットワーク間を複数のマルチデグリー光伝送装置で接続する構成にも対応可能である。
また、実施の形態4では、WDMマルチリングネットワークとして2つのWDMリングネットワークを例としているが、異リング光パス到達可能カウント値情報にWDMネットワーク番号を付与することで、タンデム接続された3つ以上のWDMリングネットワークにも対応可能である。異リング光パス到達可能カウント値情報にWDMネットワーク番号及びマルチデグリー光伝送装置番号を付与することで、3つ以上の複雑に絡み合ったWDMリングネットワークにも対応可能である。
10 光伝送装置、11 WDM光ファイバリング、12 網管理装置、13 通信路、14,15 主信号転送用波長、16,17 制御情報転送用波長、20 監視制御モジュール、21 光分岐挿入モジュール、22 トランスポンダモジュール、23 制御CPU回路、24 光パス到達可能カウント値制御回路、25 警報転送テーブル、26 警報転送制御、27 警報情報収集、28 制御光終端、29 分波器、30 合波器、31 通信情報、32 光パス到達可能カウント値、33 警報情報、34〜36 伝送路警報及び装置警報、40 光パスホップ数カウント値制御回路、41 光ホップ数カウント値、42 光パス使用可否情報制御回路、43 光パス使用可否ビット情報、44,45 異リング光パス到達可能カウント値情報

Claims (7)

  1. 主信号を、主信号転送用波長を用いて相互に転送する複数の光伝送装置と、
    前記複数の光伝送装置間を接続し、前記複数の光伝送装置と協働して、波長多重光通信を行う波長分割多重リングネットワークを構成する光ファイバと、
    前記複数の光伝送装置に設けられ、複数の主信号転送用波長が、それぞれ前記主信号の転送に使用可能であるかについての波長使用可能情報を、制御情報転送用波長を用いて隣接する前記光伝送装置に転送する制御情報転送手段と、
    前記複数の光伝送装置に設けられ、前記制御情報転送手段により転送された波長使用可能情報に基づいて、主信号の転送に使用する主信号転送用波長を決定する使用波長決定手段と、
    前記複数の光伝送装置に設けられ、前記主信号を、前記使用波長決定手段により決定された主信号転送用波長を用いて、前記波長分割多重リングネットワークに入出力する主信号入出力手段と、
    を備えたことを特徴とする波長分割多重リングネットワークシステム。
  2. 前記波長使用可能情報は、前記複数の主信号転送用波長がそれぞれ前記光伝送装置から他のどの光伝送装置まで使用可能であるかについての情報であることを特徴とする請求項1記載の波長分割多重リングネットワークシステム。
  3. 前記光ファイバは、異なる方向に信号を転送する2つの光ファイバから構成され、
    前記制御情報転送手段は、前記主信号転送用波長に対応する前記波長使用可能情報を、前記主信号転送用波長により転送される主信号とは異なる光ファイバを用いて転送すること、
    を特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の波長分割多重リングネットワークシステム。
  4. 主信号転送用波長の使用状況および前記波長多重リングネットワークに生じた障害の関する障害情報を収集する情報収集手段と、
    前記情報収集手段において収集された使用状況および障害情報に基づいて、前記転送された波長使用可能情報を更新する波長使用可能情報更新手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の波長分割多重リングネットワークシステム。
  5. 前記制御情報転送手段は、前記主信号波長がどの光伝送装置まで送信元となることが可能かについての情報を、隣接する前記光伝送装置に転送すること、
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の波長分割多重リングネットワークシステム。
  6. 複数の波長分割多重リングネットワークを相互接続するマルチデグリー機能を備える光伝送装置を備え、
    前記マルチデグリー機能を備える光伝送装置が、
    前記波長分割多重リングネットワークにおいて受信した前記波長使用可能情報を、前記波長分割多重リングネットワークと異なる波長分割多重リングネットワークの光伝送装置へ転送する情報転送手段を備えること、
    を特徴とする請求項1〜5記載の波長分割多重リングネットワークシステム。
  7. 光ファイバにより相互に接続されて、波長多重光通信を行う波長分割多重リングネットワークを構成する光伝送装置であって、
    複数の主信号転送用波長が、主信号の転送に使用可能であるかについての波長使用可能情報を、制御情報転送用波長を用いて隣接する前記光伝送装置に転送する制御情報転送手段と、
    前記制御情報転送手段により転送された波長使用可能情報に基づいて、主信号の転送に使用する主信号転送用波長を決定する使用波長決定手段と、
    前記主信号を、前記使用波長決定手段により決定した主信号転送用波長を用いて、前記波長分割多重リングネットワークに入出力する主信号入出力手段と、
    を備えたことを特徴とする光伝送装置。
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